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JP2006263192A - 自動清掃システム - Google Patents

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JP2006263192A JP2005086314A JP2005086314A JP2006263192A JP 2006263192 A JP2006263192 A JP 2006263192A JP 2005086314 A JP2005086314 A JP 2005086314A JP 2005086314 A JP2005086314 A JP 2005086314A JP 2006263192 A JP2006263192 A JP 2006263192A
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 就寝中等に騒音が邪魔にならない自動清掃システムの提供を課題とする。
【解決手段】 電波発生装置70から送信される電波を受信する受信アンテナ61と、受信アンテナ61により受信した電波の強度を測定する電波強度測定回路62とを具備し、電波強度測定回路62により測定された電波強度が所定の閾値を超えたときに、自走式掃除機10の本体BDが具備する駆動輪モ−タ42R、42L、メインブラシモ−タ52、サイドブラシモ−タ58および吸引モ−タ55の回転数を低減させ、さらに、スピ−カ29bの音量を低減させるように構成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、掃除機構および駆動機構を具備する自走式掃除機と、所定の波長の電波を発生可能な電波発生装置とからなる自動清掃システムに関するものである。
従来、本体の周囲で発生した騒音量に応じて、電動送風機の出力を制御するように構成された電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。このような電気掃除機によれば、TVの視聴中や、インタ−フォンの呼び出しがあったときに、電気掃除機の騒音を低減させることができ、音声の聞き逃しを防止することができる。
特開平07−000323号公報 特開2000−051127号公報 特開2002−268746号公報
ところで、近時、清掃動作を行う掃除機構と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを具備し、予め設定された経路に沿って自動走行を行いつつ床面の清掃を行うように構成された自走式掃除機が提案されている。このような自走式掃除機に上述したような騒音低減機能を適用した場合、就寝中等、周囲に音声が発生しないときには、上述した静音機能が発揮されないため、自走式掃除機の騒音が邪魔になってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたものであり、就寝中等に騒音が邪魔にならない自動清掃システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項2にかかる発明は、掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを有する自走式掃除機、および、所定の波長の電波を発する電波発生装置を具備する自動清掃システムにおいて、
上記自走式掃除機は、上記電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段と、
上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、本体から発せられる騒音を低減させる静音化手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明において、自動清掃システムは、自走式掃除機と電波発生装置とから構成されており、自走式掃除機は、掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを具備している。また、電波発生装置は、所定の波長の電波を発生することが可能となっている。
また、上記自走式掃除機は、電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段を具備している。この電波受信手段としては、例えば、上記電波発生装置から発生する電波を受信することが可能なアンテナ等を挙げることができる。
また、自走式掃除機は、上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、この電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、本体から発せられる騒音を低減させる静音化手段とを具備している。すなわち、電波発生装置が設置されている位置から所定距離以内に自走式掃除機が接近した場合には、自走式掃除機本体の騒音を低減させるのである。このように構成することにより、例えば、利用者が就寝中に、同利用者の近傍に電波発生装置を設置しておけば、自走式掃除機がその電波発生装置から所定範囲内に接近すると、本体から発生する騒音が低減されるため、利用者にとって邪魔にならない。なお、自走式掃除機本体から発生する騒音を低減させる方法としては特に限定されないが、本体におけるモ−タ等の駆動系の出力を低減させることが望ましい。
また、請求項3にかかる発明は、上記静音化手段が、上記自走式掃除機の本体を走行駆動する駆動モ−タの回転数を低減させる構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明において、駆動モ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
また、請求項4にかかる発明は、上記静音化手段が、メインブラシを回転駆動するメインブラシモ−タの回転数を低減させる構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明において、メインブラシモ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
また、請求項5にかかる発明は、上記静音化手段が、サイドブラシを回転駆動するサイドブラシモ−タの回転数を低減させる構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明において、サイドブラシモ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
また、請求項6にかかる発明は、上記静音化手段が、上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超える領域に本体を侵入させないように制御する構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明において、自走式掃除機の本体を、電波発生装置の設置位置から所定距離以内に進入させないようにすることが可能となるため、本体から発生する騒音が邪魔になることを防止することが可能となる。
また、請求項7にかかる発明は、上記電波発生装置が、所定の操作に応じて、発生する電波の強度を変化させることが可能である構成としてある。
上記のように構成した請求項7にかかる発明において、電波発生装置が発生する電波の強度を変化させることにより、自走式掃除機における電波強度測定手段が測定する電波の強度が所定の閾値となるときの上記電波発生装置と自走式掃除機との距離を変化させることが可能となる。
また、請求項8にかかる発明は、上記自走掃除機が、所定の操作に応じて、上記所定の閾値を変化させることが可能である構成としてある。
上記のように構成した請求項8にかかる発明において、上記所定の閾値を変化させることにより、上記静音化手段による本体の騒音の低減が行われるときの上記電波発生装置と自走式掃除機との距離を変化させることが可能となる。
なお、上記請求項2にかかる発明は、自走式掃除機と電波発生装置とからなる自動清掃システムについての発明であるが、同自動清掃システムに適用される自走式掃除機も本発明に含まれるものである。
すなわち、掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを有する自走式掃除機において、
所定の波長の電波を発する電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段と、
上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、本体から発せられる騒音を低減させる静音化手段を具備する自走式掃除機も本発明に含まれるものである。
以上説明したように請求項2にかかる発明によれば、自走式掃除機がその電波発生装置から所定範囲内に接近すると、本体から発生する騒音が低減されるため、利用者にとって邪魔にならない。
また、請求項3にかかる発明によれば、駆動モ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、メインブラシモ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、サイドブラシモ−タの回転数を低減させることにより、本体から発生する騒音を低減させることが可能となる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、自走式掃除機の本体を、電波発生装置の設置位置から所定距離以内に進入させないようにすることが可能となるため、本体から発生する騒音が邪魔になることを防止することが可能となる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、自走式掃除機における電波強度測定手段が測定する電波の強度が所定の閾値となるときの上記電波発生装置と自走式掃除機との距離を変化させることが可能となる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、上記静音化手段による本体の騒音の低減が行われるときの上記電波発生装置と自走式掃除機との距離を変化させることが可能となる。
さらに、請求項9にかかる発明によれば、自走式掃除機がその電波発生装置から所定範囲内に接近すると、本体から発生する騒音が低減されるため、利用者にとって邪魔にならない。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)自走式掃除機の外観:
(2)自走式掃除機の内部構成:
(3)自走式掃除機の動作:
(4)各種変形例:
(5)まとめ:
(1)自走式掃除機の外観:
図1は、本発明にかかる自動清掃システムを構成する自走式掃除機の外観斜視図であり、図2は、図1に示した自走式掃除機の裏面図である。なお、図1において、矢印Aにより示した方向が自走式掃除機の前進時の進行方向である。図1に示すように、本発明にかかる自走式掃除機10は、略円柱形状の本体BDを備えており、本体BDの裏側に設けられた2つの駆動輪12R、12L(図2参照)が個別に駆動されることにより、直進、後退および旋回を行うことが可能となっている。また、本体BDの前面側中央部分には、撮像センサとしての赤外線CCDセンサ73が設けられている。
また、赤外線CCDセンサ73の下側には、前方障害物センサとしての7つの超音波センサ31(31a〜31g)が設けられている。超音波センサ31は、超音波を発生する発信部と、同発信部から発せられ、前方の壁に反射して戻ってくる超音波を受信する受信部とを備え、発信部から発せられた超音波が受信部により受信されるまでの時間から、壁までの距離を算出することができるようになっている。これら7つの超音波センサ31のうち、本体BDの前面側中央に超音波センサ31dが設けられており、超音波センサ31aおよび超音波センサ31g、超音波センサ31bおよび超音波センサ31f、超音波センサ31cおよび超音波センサ31eは、それぞれ左右対称に設けられている。本体BDの進行方向が前方の壁に対して垂直であるときには、左右対称に設けられた超音波センサ31のによりそれぞれ計測された距離が同一となる。
また、本体BDの前面側の左右両側には、人体センサとしての焦電センサ35(35a、35b)がそれぞれ設けられている。焦電センサ35a、35bは、人体から発生する赤外線を検出することにより、本体BDの近傍に存在する人物を検知することが可能である。なお、図1には示していないが、本体BDの裏側の左右両側にも、焦電センサ35(35c、35d)がそれぞれ設けられており、本体BDの周囲360°が検出範囲となるように構成されている。
また、図1には示していないが、本体BDの背面側の左右両側には、後述するフォトリフレクタからなる横壁センサ36(36R、36L)が設けられている。このフォトリフレクタは、側方の壁を検出し、走行時に同壁と所定間隔を維持するためのものであり、また、後述する自動充電を行う際に、充電装置の検出を行うために用いられるものである。なお、この横壁センサ36が設置される位置については、後に図面を用いて詳述する。
図2において、本体BDの裏側中央の左右両端部には、2つの駆動輪12R、12Lがそれぞれ設けられている。また、本体BDの裏側の前側(進行方向側)には、3つの補助輪13がそれぞれ設けられている。さらに、本体BDの裏側の右上、右下、左上、左下には、路面の凹凸や段差を検知する段差センサ14がそれぞれ設けられている。また、本体BDの裏側中央より下側には、メインブラシ15が設けられている。このメインブラシ15は、メインブラシモ−タ52(図示せず)により回転駆動され、路面上の塵埃を掻き出すことができる。また、メインブラシ15が取り付けられている部分の開口は、吸引口であり、メインブラシ15により塵埃を掻き出しながら、同掻き出された塵埃が吸引口に吸引されるようになっている。また、本体BDの裏側の右上および左上側には、サイドブラシ16がそれぞれ設けられている。
なお、本発明にかかる自走式掃除機10は、図1および図2に示した超音波センサ31、焦電センサ35、段差センサ14、横壁センサ36の他にも各種のセンサを備えているが、それらについては、後に図面(図3)を用いて説明する。
(2)自走式掃除機の内部構成:
図3は、図1、図2に示した自走式掃除機と電波発生装置とからなる自動清掃システムの構成を示すブロック図である。同図において、自走式掃除機10の本体BDには、制御部としてCPU21と、ROM23と、RAM22がバス24を介して接続されている。CPU21は、ROM23に記憶されている制御プログラムおよび各種パラメ−タテ−ブルに従い、RAM22をワ−クエリアとして使用して各種の制御を実行する。
本体BDは、バッテリ−27を有しており、CPU21は、バッテリ−監視回路26を介してバッテリ−27の残量をモニタ−可能となっている。また、バッテリ−27は、上述した充電装置100から充電を行うための充電端子27aを備えている。この充電端子27aには、充電装置100の給電端子101が接続されて充電が行われる。バッテリー監視回路26は主にバッテリー27の電圧を監視して残量を検知する。また、本体BDはバス24と接続する音声回路29aを有しており、同音声回路29aにて生成した音声信号に応じてスピーカ29bが音声を発する。
また、本体BDは、前方障害物センサとしての超音波センサ31(31a〜31g)と、人体センサとしての焦電センサ35(35a〜35d)と、段差センサ14とをそれぞれ備えている(図1、図2参照)。また、本体BDは、図1、図2に示していない他のセンサとして、側方の壁を検出する横壁センサ36R、36Lを備えている。この横壁センサ36R、36Lは、赤外線を発する出光部と壁により反射した赤外線を受光する受光部とを具備するフォトリフレクタからなるものであるが、本発明に適用される横壁センサとしては、他に超音波センサ等を用いることが可能である。さらに、本体BDは、上記他のセンサとして、ジャイロセンサ37を備えている。ジャイロセンサ37は、本体BDの進行方向の変化に起因する角速度の変化を検出する角速度センサ37aを備え、角速度センサ37aにより検出されたセンサ出力値を積算することにより本体BDの向いている方向角を検出することが可能である。
本発明にかかる自走式掃除機10は、駆動機構として、モ−タドライバ41R、41L
、駆動輪モ−タ42R、42L、および、駆動輪モ−タ42R、42Lと上述した駆動輪12R、12Lとの間に介装される図示しないギアユニットとを備えている。駆動輪モ−タ42R、42Lは、旋回走行を行う際に回転方向と回転角度とが、モ−タドライバ41R、41Lによって詳細に駆動制御される。各モータドライバ41R,41Lは、CPU21からの制御指示に応じて対応する駆動信号を出力する。なお、ギアユニットや駆動輪12R、12Lは各種のものを採用可能であり、円形のゴム製タイヤを駆動させるようにしたり、無端ベルトを駆動させるようにして実現しても良い。
また、本体BDは、ロ−タリ−エンコ−ダ38を具備している。このロ−タリ−エンコ−ダ3は、駆動輪モ−タ42R、42Lと一体的に取り付けられており、駆動輪12R、12Lの回転数から、本体BDの走行距離を算出することができるようになっている。
なお、ロータリーエンコーダは駆動輪と直結させず、駆動輪の近傍に自由回転可能な従動輪を取り付け、同従動輪の回転量をフィードバックさせることによって駆動輪にスリップが生じているような場合でも現実の回転量を検知できるようにしても良い。また、加速度センサ44はXYZ三軸方向における加速度を検知し、検知結果を出力する。ギアユニットや駆動輪は各種のものを採用可能であり、円形のゴム製タイヤを駆動させるようにしたり、無端ベルトを駆動させるようにして実現しても良い。
本発明にかかる自走式掃除機10における掃除機構は、本体BDの裏面側に設けられた2つのサイドブラシ16(図2参照)と、本体BDの裏面中央部分に設けられたメインブラシ15(図2参照)と、同メインブラシ15により掻き出される塵埃を吸引してダストボックス内に格納する吸引ファン(図示せず)とから構成されている。メインブラシ15は、メインブラシモ−タ52により駆動され、また、サイドブラシ16は、サイドブラシモ−タ58により駆動され、さらに、上記吸引ファンは、吸引モ−タ55により駆動される。そして、これらメインブラシモ−タ52、サイドモ−タ58および吸引モ−タは、それぞれモ−タドライバ54、57、56により駆動制御される。これらのモ−タを使用した清掃動作は、後述する電波発生装置70から受信する電波の強度に応じてCPU21が適宜判断して制御するようにしている。
また、本体BDは、赤外線CCDセンサ73と、赤外線光源72とを備えている。赤外線CCDセンサ73にて生成された撮像信号は、バス24を介してCPU21に送出され、CPU21にて同撮像信号を対象とした各種処理が行われる。赤外線CCDセンサ73は、正面を撮像可能な光学系を有しており、同光学系にて実現される視野から入力される赤外線に応じて電気信号を生成する。具体的には、上記光学系による結像位置における各画素に対応して配列された多数のフォトダイオードが備えられ、各フォトダイオードが入力された赤外線の電気エネルギ−に応じた電気信号を生成する。そして、CCD素子は、画素毎に生成した電気信号を一時的に記憶し、各画素について電気信号が連続する撮像信号を生成する。そして、同生成された撮像信号を適宜、CPU21に対して出力する。
また、本体BDは、受信アンテナ61と、この受信アンテナ61が受信した電波の強度を測定する電波強度測定回路62とを具備している。受信アンテナ61は、後述する電波発生装置70から発せられる電波を受信するとともに、電波強度測定回路62は、受信アンテナ61が受信した電波の強度を測定し、その結果をCPU21に供給する。一方、ROM23には、受信アンテナ61が受信する電波の強度についての所定の閾値が記憶されており、CPU21に供給された電波強度測定回路62の測定結果と、ROM23に記憶されている上記閾値とを比較し、同測定結果が同閾値を超えている場合には、本体BDから発生する騒音を低減させる静音化処理を実行する。この静音化処理については後に詳述する。
本発明にかかる自動清掃システムを構成する電波発生装置70は、電波を発信する発振回路71と、発振回路71より発生した電波を送信する送信アンテナ72と、発振回路71により発せられる電波の強度を調整する電波強度調整回路73とを具備している。電波強度調整回路73は、利用者によるリモコン80の操作に応じて、発振回路71により生成される電波の強度を増加または減少させる。
送信アンテナ72から送信される電波は、送信アンテナ27からの距離が大きくなるに連れて、その強度が減少する。従って、送信アンテナ27から送信される電波の強度が一定であれば、自走式掃除機10の本体BDが受信する電波の強度が上記所定の閾値となるとき、本体BDと電波発生装置70との距離は、常に一定となる。
しかし、リモコン80の操作により、送信アンテナ72から送信される電波の強度が変化すれば、本体BDが受信する電波の強度が所定の閾値となるときの本体BDと電波発生装置70との距離も変化することとなる。
図4は、本体BDの静音化処理が行われる領域を示す図である。実施形態にかかる自動清掃システムにおいては、リモコン80の操作により、送信アンテナ72から送信される電波の強度を3段階(大、中、小)に変化させることができるものであるとして説明する。図4において、送信アンテナ72から送信される電波の強度を「小」として設定した場合には、図中、Aの領域内に本体BDが移動すると、電波強度測定回路62により測定された電波強度が所定の閾値を超え、結果、静音化処理が実行される。
また、送信アンテナ72からの電波の強度を「中」として設定した場合には、図中、Bの領域内に本体BDが移動すると、静音化処理が実行される。さらに、送信アンテナ72からの電波の強度を「大」として設定した場合には、図中、Cの領域内に本体BDが移動すると、静音化処理が実行される。
(3)自走式掃除機の動作:
次に、本発明にかかる自走式掃除機10の動作について説明する。
本発明にかかる自走式掃除機10は、ROM23等に予め記憶された制御プログラムに従って自動走行しながら掃除を行うことが可能なように構成されている。自動走行しながらの清掃中に、壁や床面の凹凸がセンサにより検知されたときには、上述した制御プログラムに基づいて、走行制御が行われる。
以下、実施形態にかかる自走式掃除機10により実行される自動掃除実行処理を、図5に示すフロ−チャ−トに基づいて説明する。図5は、自動掃除実行処理の流れを示すフロ−チャ−トであり、図6は、同自動掃除実行処理が行われているときに自走式掃除機10が走行する走行順路の一例を模式的に示す図である。まず、ステップS200において、清掃走行を行う。このステップS200の処理において、駆動輪モ−タ42R、42Lを駆動させて本体BDの直進走行を行わせながら自走式掃除機10が備える各種のセンサの検知結果を入力して同検知結果に基づく駆動制御を行い、さらに、メインブラシモ−タ52、サイドブラシモ−タ58、吸引モ−タ55を駆動させて清掃作業を行わせる。また、ジャイロセンサ37により検出された本体BDの方向角の変化を検知したときには、駆動輪モ−タ42R、または、駆動輪モ−タ42Lの駆動制御を行うことにより本体BDの進行方向を補正し、本体BDの直進走行を維持させる。
ステップS200の処理を実行すると、次に、ステップS210において、前方の壁を検知したか否かを判断する。すなわち、超音波センサ31により本体BDの進行方向に位置する壁が検知されたか否かを判断する。ステップS210において前方の壁が検知されたと判断した場合、次に、ステップS230において、本体BDを90度回転させる。この処理が行われると、本体BDが壁に対して並行に走行するようになる。例えば、図6に示す本体BDの清掃開始位置から清掃走行を開始して、図中、上側の壁を検知したときには、本体BDを右に90度回転させる。ステップS230の処理を実行すると、次に、ステップS240において壁際走行を行う。この処理において、メインブラシモ−タ52、吸引モ−タ55を駆動させて清掃作業を行わせつつ、ジャイロセンサ37により壁に対して平行となるように進行方向を制御しながら清掃走行を行う。そして、ステップS240により壁際走行が所定距離行われると、次に、ステップS250において、再度、本体BDを90度回転させる処理を行う。図6において、本体BDが上側の壁際に沿って所定距離走行した後、再度、本体BDを右に90度回転させることにより、壁に対して垂直であり、且つ、壁から離れる向きに本体BDが走行することとなる。
ステップS250の処理を実行するか、または、ステップS210において壁を検知しなかったと判断した場合、次に、ステップS260において、バッテリ−27の残量が減少したか否かを判断する。この処理において、バッテリ−監視回路26により検知されたバッテリ−27の残量が所定の基準値を下回っているか否かを判断する。ステップS260においてバッテリ−27の残量が減少したと判断した場合には、ステップS270において自動充電処理を実行する。この処理は、掃除を行う部屋における所定の壁に設置された充電装置100まで本体BDを自動走行させ、本体BDの充電端子27aを充電装置100の給電端子101に接続し、充電を行う処理である。
ステップS270の処理を実行するか、または、ステップS260においてバッテリ−の残量が減少していないと判断した場合、次に、ステップS280において、清掃作業を終了する旨の指示があったか否かを判断し、指示がなかったと判断した場合には処理をステップS200に戻す一方、指示があったと判断した場合には自動掃除実行処理を終了させる。
次に、実施形態にかかる自走式掃除機10により実行される静音化処理を、図7に示すフロ−チャ−トに基づいて説明する。図7は、上記静音化処理の流れを示すフロ−チャ−トである。この静音化処理は、図5を用いて説明した自動掃除実行処理の実行中に、電波強度測定回路62により測定された電波発生装置70からの電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて呼び出されて実行される処理である。上記静音化処理が開始されると、まず、ステップS300において、駆動輪モ−タの回転数を低減させる処理を行う。この処理において、CPU21からモ−タドライバ41R、41Lに制御信号を送信し、駆動輪モ−タ42R、42Lの回転数を低減させる処理を行う。この処理により、本体BDの走行速度(平均走行速度)が減少する。
次に、ステップS310においてメインブラシモ−タの回転数を低減させる処理を行う。この処理において、モ−タドライバ52に制御信号を送信し、メインブラシモ−タ52の回転数を低減させる処理を行う。この処理により、メインブラシモ−タの回転速度が減少する。
次に、ステップS320において、サイドブラシモ−タの回転数を低減させる処理を行う。この処理において、モ−タドライバ57に制御信号を送信し、サイドブラシモ−タ58の回転数を低減させる処理を行う。この処理により、サイドブラシモ−タの回転速度が減少する。
次に、ステップS330において、吸引モ−タの回転数を低減させる処理を行う。この処理において、モ−タドライバ56に制御信号を送信し、吸引モ−タ55の回転数を低減させる処理を行う。この処理により、吸引モ−タの回転速度が減少し、吸引力が低下する。
次に、ステップS340においてスピ−カ音量を低減させる処理を行う。この処理において、スピ−カ29bから発生する音声の音量を低減させる。そして、ステップS340の処理を実行すると、静音化処理を終了させる。
(4)各種変形例:
上述した実施形態では、静音化処理において、駆動輪モ−タ42R、42L、メインブラシモ−タ52、サイドブラシモ−タ58および吸引モ−タ55の回転数を低減させ、さらに、スピ−カ29bからの音量を低減させるようにしているが、これら作動時に騒音を発生するもの全てについて騒音を低減させるようにする必要はなく、いずれかのみについて騒音を低減させるようにしてもよい。また、この実施形態に示した自走式掃除機10が具備するもの以外にも、作動時に騒音を発生させる装置を具備している場合は、その装置からの騒音を低減させるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、リモコンの操作に応じて、電波発生装置70が発生する電波の強度を変化させることができるように構成されている場合について説明したが、本発明においては、電波発生装置70から発生する電波の強度を一定にしつつ、自走式掃除機10側で設定される電波強度の閾値を複数用意し、リモコンの操作に応じて、設定する閾値を変更することができるようにしてもよい。図8では、電波発生装置70において電波強度調整回路73が省略されるとともに、自走式掃除機10の本体BDにリモコン90からの信号を受信するリモコンI/F91が備えられている。また、図8には示していないが、ROM23には、受信アンテナ61が受信する電波の強度についての閾値が複数(例えば、3種類)記憶されている。そして、利用者が操作するリモコン90からの信号に基づいて、これらの閾値のなかのいずれか一を設定し、設定された閾値と電波強度測定回路62の測定結果とを比較するのである。このようにすることにより、電波発生装置70が発生する電波の強度を変化させることができるように構成されている場合と同様、電波強度測定回路62により測定された電波強度が所定の閾値を超えたときの本体BDと電波発生装置70との距離を変化させることができるのである。
また、本発明においては、自走式掃除機が受信した電波の強度が所定の閾値を超える領域に本体を侵入させないように制御するようにしてもよい。例えば、図9に示すように、電波強度測定回路62により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたときに、図中Aに示すように本体BDを90度旋回させるか、または、図中Bに示すように180°旋回させて上記閾値を超える領域に本体BDを侵入させないようにしてもよい。
(5)まとめ:
以上、説明したように、実施形態にかかる自動清掃システムでは、電波発生装置70から送信される電波を受信する受信アンテナ61と、受信アンテナ61により受信した電波の強度を測定する電波強度測定回路62とを具備し、電波強度測定回路62により測定された電波強度が所定の閾値を超えたときに、自走式掃除機10の本体BDが具備する駆動輪モ−タ42R、42L、メインブラシモ−タ52、サイドブラシモ−タ58および吸引モ−タ55の回転数を低減させ、さらに、スピ−カ29bの音量を低減させるように構成されているため、電波発生装置70から所定範囲内に接近した自走式掃除機の本体BDから発生する騒音を低減させることが可能となる。
本発明にかかる自走式掃除機の外観斜視図である。 図1に示した自走式掃除機の裏面図である。 図1、図2に示した自走式掃除機と電波発生装置とからなる自動清掃システムの構成を示すブロック図である。 本体BDの静音化処理が行われる領域を示す図である。 自動掃除実行処理の流れを示すフロ−チャ−トである。 自動掃除実行処理が行われているときに自走式掃除機が走行する走行順路の一例を示す図である。 静音化処理の流れを示すフロ−チャ−トである。 変形例にかかる自走式掃除機の構成を示すブロック図である。 変形例にかかる自走式掃除機の走行順路の一例を示す図である。
符号の説明
10…自走式掃除機
12R、12L…駆動輪
14…段差センサ
21…CPU
22…RAM
23…ROM
26…バッテリ−監視回路
27…バッテリ−
27a…充電端子
29b…スピ−カ
31(31a〜31g)…超音波センサ
35(35a〜35d)…焦電センサ
36R、36L…横壁センサ
37…ジャイロセンサ
37a…角速度センサ
38…ロ−タリ−エンコ−ダ
41R、41L、54、56、57…モ−タドライバ
42R、42L…駆動輪モ−タ
52…メインブラシモ−タ
55…吸引モ−タ
58…サイドブラシモ−タ
61…受信アンテナ
62…電波強度測定回路
70…電波発生装置
71…発振回路
72…送信アンテナ
73…電波強度調整回路
80…リモコン
100…充電装置
101…給電端子

Claims (9)

  1. 掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを有する自走式掃除機と、所定の波長の電波を発する電波発生装置とを具備する自動清掃システムにおいて、
    上記電波発生装置は、所定の操作に応じて、発生する電波の強度を変化させることが可能であり、
    上記自走式掃除機は、上記電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段と、
    上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、上記自走式掃除機の本体を走行駆動する駆動モ−タ、メインブラシを回転駆動するメインブラシモ−タ、および、サイドブラシを回転駆動するサイドブラシモ−タの回転数をそれぞれ低減させることにより、本体から発せられる騒音を低減させるか、または、上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が上記所定の閾値を超えない領域に本体を退避させる静音化手段を具備することを特徴とする自動清掃システム。
  2. 掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを有する自走式掃除機、および、所定の波長の電波を発する電波発生装置を具備する自動清掃システムにおいて、
    上記自走式掃除機は、上記電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段と、
    上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、本体から発せられる騒音を低減させる静音化手段を具備することを特徴とする自動清掃システム。
  3. 上記静音化手段は、上記自走式掃除機の本体を走行駆動する駆動モ−タの回転数を低減させることを特徴とする請求項2に記載の自動清掃システム。
  4. 上記静音化手段は、メインブラシを回転駆動するメインブラシモ−タの回転数を低減させることを特徴とする請求項2または3に記載の自動清掃システム。
  5. 上記静音化手段は、サイドブラシを回転駆動するサイドブラシモ−タの回転数を低減させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の自動清掃システム。
  6. 上記静音化手段は、上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超える領域に本体を侵入させないように制御することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の自動清掃システム。
  7. 上記電波発生装置は、所定の操作に応じて、発生する電波の強度を変化させることが可能であることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の自動清掃システム。
  8. 上記自走式掃除機は、所定の操作に応じて、上記所定の閾値を変化させることが可能であることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の自動清掃システム。
  9. 掃除機構を備えた本体と、操舵および駆動を実現する駆動機構とを有する自走式掃除機において、
    所定の波長の電波を発する電波発生装置から発生された電波を受信する電波受信手段と、
    上記電波受信手段により受信された電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    上記電波強度測定手段により測定された電波の強度が所定の閾値を超えたことを受けて、本体から発せられる騒音を低減させる静音化手段を具備することを特徴とする自走式掃除機。
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