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JP2006242619A - 超音波センサ信号処理システム - Google Patents

超音波センサ信号処理システム Download PDF

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JP2006242619A
JP2006242619A JP2005055820A JP2005055820A JP2006242619A JP 2006242619 A JP2006242619 A JP 2006242619A JP 2005055820 A JP2005055820 A JP 2005055820A JP 2005055820 A JP2005055820 A JP 2005055820A JP 2006242619 A JP2006242619 A JP 2006242619A
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ultrasonic sensor
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maximum amplitude
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京子 生駒
Michio Nishimura
三千雄 西村
Toshinori Inoue
敏範 井上
Hiroshi Yamanaka
山中  浩
Koji Inoue
幸二 井上
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Abstract

【課題】 ブラインドタイムを設ける必要がなく、反射波の波形が重なり合う場合や、パルス発生器から対象物までの距離が遠い場合、近距離であっても反射率の小さい対象物の場合でも、正確に反射波を検出できる超音波センサ信号処理システムを提供する。
【解決手段】 設定された閾値を越える入力信号を反射波として認識し、反射波信号演算部4に該反射波信号を送る反射波認識部2と、反射波認識部2が反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出する最大振幅値検出部3と、閾値演算設定部5とを備えた超音波センサ信号処理システム1である。閾値演算設定部5は、最大振幅値検出部3により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行うとともに、該演算により得られた閾値を反射認識部2に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波センサからの信号を解析して、対象物までの距離や方向を測定する超音波センサ信号処理システムに関する。
パルス発生器から超音波を発信し、対象物からの反射波を超音波センサで受信して、その信号を解析することにより、対象物までの距離や方向を測定することが一般に行われている。従来、このような超音波センサ信号を解析するシステムでは、例えば、図4のブロック図に示すような、増幅器と、閾値設定部101と、反射波認識部102と、反射波信号演算部103を備えた超音波センサ信号処理システム100が利用されている。
閾値設定部101は、反射波認識部102に対して一定のレベルの閾値を設定する。反射波認識部102は、増幅器を介して入力された超音波センサ信号S10の内、閾値設定部101により設定された閾値を超える信号のみを反射波として認識し、これを反射信号演算部103に出力する。反射波信号演算部103は、反射波として入力された信号に対して所定の演算を行い、外部に信号処理結果信号S11を出力する。
図5は、図4の従来の超音波センサ信号処理システム100が受信した反射波F10,F20,F30の波形と、閾値設定部101により設定される閾値ラインG10の関係を説明する図である。いま、図5では、パルス発生器から送信された送信パルスに対して、パルス発生器からの距離が異なる3つの対象物から反射波F10,F20,F30を受信している。パルス発生器から対象物までの距離は、F10,F20,F30の順に長くなっている。
超音波は、伝搬中に減衰し、その減衰の度合いは伝搬距離が長いほど大きくるので、受信した反射波のレベルは、図5に示すように、パルス発生器からの距離が長いF30に向かうほど小さいものとなっている。また、対象物が異なると反射率も異なるので、反射率が小さいものでは反射波は小さくなる。
図5に示すような一定の閾値ラインG10を利用した従来の超音波センサ信号処理システム100は、例えば下記特許文献において公知となっている。
特開平5−100023号公報
従来の超音波センサ信号処理システム100は、閾値を常に一定のレベルに設定するものであったため、その設定が高すぎると、図5に示すように、遠距離にある対象物からの反射波F30のレベルが閾値よりも小さくなり、この反射波F30を検出できなくなるという問題があった。また、近距離であっても、反射率の小さい対象物だと、反射波が小さいため、閾値よりも小さくなり、検出できない。そのため、閾値ラインG10は、小さな反射波を認識させるため、低いレベルに設定する必要がある。
ところが、閾値ライン10をかなり低いレベルに設定すると、近距離の対象物からの反射波F10では、図5に示すように、閾値ラインG10を一旦超えた後も、T10で示す区間は、反射波G10の信号が閾値よりも大きくなる状態が続いてしまう。そのため、従来の超音波センサ信号処理システム100では、例えば、このT10で示す時間は、ブラインドタイムとして、反射波として認識しないように構成していた。
しかしながら、上記のようなブラインドタイムを設けると、図5において、例えば反射波F20の波形が、T10で示す区間の反射波F10の波形と重なるような位置に検出される場合などは、異なる2つの対象物からの信号が入射しているにもかかわらず、これを検出できないという問題が生じてしまう。
さらに、従来の超音波センサ信号処理システム100は、複数の対象物からの反射波同士や、反射波と直接波が重なってしまうと、両者を分離して取り出して解析するのは困難という問題もあった。
特に、反射波を受信する超音波センサ素子を数個並べた超音波センサと、各超音波センサ素子からの入力信号を一定の時間ずつ遅延させて出力する遅延処理部と、この遅延処理部からの出力信号を加算処理する加算処理部を備えた超音波センサ信号処理システムなどにおいては、複数の重なった反射波を分離したり、直接波と反射波を分離したりする処理を行うことが不可欠となる。
本発明は、このような従来のシステムの問題点に鑑みてなされたものであり、ブラインドタイムを設ける必要がなく、反射波の波形が重なり合う場合や、パルス発生器と対象物の距離が遠い場合、さらに、近距離であっても反射率の小さい対象物の場合でも、正確に反射波を検出することができる超音波センサ信号処理システムを提供することを目的としている。
上記の問題点を解決するため、本発明の超音波センサ信号処理システムは、
設定された閾値を越える入力信号を反射波として認識し、反射波信号演算部に該反射波信号を送る反射波認識部と、
前記反射波認識部が反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出する最大振幅値検出部と、
前記最大振幅値検出部により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行うとともに、該演算により得られた閾値を前記反射認識部に設定する閾値演算設定部と、
を備えた点を最も主要な特徴としている。
本発明によれば、最大振幅値検出部が、反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出し、閾値演算設定部が、前記最大振幅値検出部により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行い、該演算により得られた閾値を反射認識部に設定するので、反射波の波形が重なり合う場合や、パルス発生器から対象物までの距離が長い場合、さらに、近距離であっても反射率の小さい対象物の場合でも、正確に反射波を検出することができる。従って、重なり合う反射波同士や、反射波と直接波を分離して取り出すことも可能となる。
以下、本発明の実施形態の一例について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施例の超音波センサ信号処理システムの構成を説明するブロック図である。
1は、設定された閾値を超える入力信号を反射波として認識し、反射波信号演算部4に該反射波信号を送る反射波認識部2と、この反射波認識部2が反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出する最大振幅値検出部3と、この最大振幅値検出部3により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行うとともに、該演算により得られた閾値を反射波認識部2に設定する閾値演算設定部5とを備えた本実施例の超音波センサ信号処理システムを示している。なお、6は、入力信号S1を増幅する増幅器を、S2は、反射波信号演算部4から出力される信号処理結果信号を示している。
入力信号S1は、本実施例では、複数の超音波センサ素子からの信号を遅延加算処理した後の信号が使用されている。遅延加算演算を利用した超音波センサ信号処理システムでは、各波形のピーク値を正確に検出する必要があるところ、本実施例の超音波センサ信号処理システムを用いれば、反射波が重なり合う場合や、対象物が遠距離にある場合でも、正確に各波形のピーク値を検出することができるからである。
反射波認識部2は、入力信号S1の内、閾値演算設定部5によって設定されたその時点の閾値を超える信号のみを反射波として認識する。本実施例の超音波センサ信号処理システム1では、後述するように、超音波センサ信号の減衰曲線に近似させて、閾値のレベルの設定が動的に変更される。反射波信号演算部4は、反射波として入力された信号に対して所定の演算を行い、外部に信号処理結果信号S2を出力する。
図2は、図1の本実施例の超音波センサ信号処理システム1が入力した反射波F1,F2,F3の波形と、閾値演算設定部5により設定される閾値ラインGの関係を説明する図である。いま、図2では、パルス発生器からの送信波に対して、パルス発生器からの距離が異なる3つの対象物から反射波F1,F2,F3が入射している。
パルス発生器と対象物の間の距離は、F1,F2,F3の順に長くなっており、かつ、F1,F2間の距離が近いため、図2に示すように、反射波F1とF2は重なりあったものとなっている。また、超音波の減衰の度合いは、伝搬距離が長いほど大きくなるので、各反射波のレベルは、図2に示すように、パルス発生器からの距離が長いF3に向かうほど小さいものとなっている。
閾値演算設定部5は、初期値としては低いレベルの閾値を反射波認識部2に設定しているため、最初の反射波F1は、反射波認識部2よって反射波として認識され、これを入力した反射波信号演算部4は所定の演算処理を行う。
反射波認識部2が反射波として認識した時点の反射波F1の入力信号は、最大振幅値検出部3によって反射波F1の最大振幅値F1aとして検出され、その値は、閾値演算設定部5を介して、反射波認識部2において閾値として設定される。すなわち、この時点で、反射波認識部2において設定されていた閾値の初期値は、図2のF1aに示す値に変更される。
T1で示す区間において、閾値演算設定部5は、最大振幅値F1aに基づいて、後述する演算手段を実行し、反射波F1の超音波センサ信号の減衰曲線に近似させるように閾値を決定し、反射波認識部2に設定されている閾値を段階的に低いレベルに変更する。
次に、反射波F1と重なり合うように、反射波F2が検出されたとき、図2に示すように、反射波F2の波形は、その時点の閾値ラインGを越えるので、反射波認識部2は、これを反射波として認識する。そして、最大振幅値検出部3は、波形F2の最大振幅値F2aを検出し、これを新たな閾値として反射波認識部2に設定する。
T2で示す区間において、閾値演算設定部5は、最大振幅値F2aに基づいて、演算手段を実行し、段階的に閾値の値を小さくする。このようにしたので、本実施例の超音波センサ信号処理システム1では、各波形の最大振幅値を出発点として段階的に小さくなる閾値ラインGが得られ、図2に示すように、反射波F1とF2が重なり合う場合でも、両者を区別して認識することができるのである。
また、パルス発生器から遠い位置にある対象物から反射波F3aが入射した場合でも、その時点では、閾値ラインGは十分低い値に変更されているから、図2に示すように、反射波F3の最大振幅値F3aを検出することができる。
図3は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1の閾値演算設定部5において用いる演算手段の一例の詳細を説明する図である。本実施例の演算手段では、例えば図2の反射波F1とほぼ同様の波形を基準の波形として定める。基準波形F1の上下に振幅する最高値と最小値の軌跡は、図3に示すように、時間と共に減衰する曲線となっている。
図3では、基準波形F1の2倍のサイズの曲線G1、3倍のサイズの曲線G2、4倍のサイズの曲線G4が想像線で描かれている。本実施例の演算手段は、このような、基準波形F1と相似形の波形を利用して、閾値ラインGのレベルを変更するものである。
いま、例えば、図3に示すように、反射波と認識された時点の最大振幅値G(x,y)が、基準波形F1の4倍の振幅値を有するものであった場合、演算手段は、想像線G3を選択し、その曲線に基づいて閾値の変更を行う。なお、xは時間を、yは設定する閾値を示している。
G1〜G3のような超音波センサ信号の減衰曲線に近似させて、図2のように、閾値を徐々に低く設定する方法は、種々の方法が考えられる。例えば、一定の単位時間毎にその時間xにおける閾値yの値を曲線G3から求めるようにしても良い。また、例えば、図3に示すように、閾値の変更を行う時間xの間隔を徐々に長くして、閾値yの変更幅の方がほぼ一定になるように構成しても良い。
以上説明したように、本発明の超音波センサ信号処理システム1は、反射波認識部2が反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出する最大振幅値検出部3と、最大振幅値検出部3により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行うとともに、該演算により得られた閾値を反射認識部2に設定する閾値演算設定部5を設けたので、反射波F1,F2のように波形が重なり合う場合や、パルス発生器と対象物の距離が遠い反射波F3のような場合、さらに、近距離であっても反射率の小さい対象物の場合でも、正確に反射波を検出することができる。そのため、重なり合う反射波や、反射波と直接波を分離して取り出すことも可能となる。
本発明は上記の例に限らず、各請求項に記載された技術的思想の範囲内で、適宜実施の形態を変更しても良いことはいうまでもない。例えば、入力信号は、複数の超音波センサ素子からの信号を遅延加算処理した後の信号に限らず、必要に応じて、超音波センサ素子からの生信号とすることも可能である。
本発明の超音波センサ信号処理システムは、入力信号の種類を問わず、種々の超音波センサに適用可能なものである。
本発明の超音波センサ信号処理システムの構成を説明するブロック図である。 図1の本発明の超音波センサ信号処理システムにおける反射波の波形と、閾値演算設定部により設定される閾値ラインの関係を説明する図である。 本発明の超音波センサ信号処理システムの閾値演算設定部における演算手段の一例を説明する図である。 従来の超音波センサ信号処理システムの構成を説明するブロック図である。 図4の従来の超音波センサ信号処理システムにおける反射波の波形と、閾値設定部により設定される閾値ラインの関係を説明する図である。
符号の説明
1 超音波センサ信号処理システム
2 反射波認識部
3 最大振幅値検出部
4 反射波信号演算部
5 閾値演算設定部

Claims (2)

  1. 設定された閾値を越える入力信号を反射波として認識し、反射波信号演算部に該反射波信号を送る反射波認識部と、
    前記反射波認識部が反射波と認識した時点の入力信号の最大振幅値を検出する最大振幅値検出部と、
    前記最大振幅値検出部により検出された最大振幅値に基づいて設定した閾値を、所定の時間毎に超音波センサ信号の減衰曲線に近似させた低い値に変更するための演算を行うとともに、該演算により得られた閾値を前記反射認識部に設定する閾値演算設定部と、
    を備えたことを特徴とする超音波センサ信号処理システム。
  2. 前記入力信号が、複数の超音波センサ素子からの信号を遅延加算処理した後の信号であることを特徴とする請求項1記載の超音波センサ信号処理システム。
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