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JP2006190925A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンデンサ素子から端子までの引き出し距離が長いためにESL特性が悪いという課題を解決し、構造を簡素化して低ESL化が図れる固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】コンデンサ素子1を積層して陽極フレーム8と陰極フレーム9に接合し、これを陽極端子10と陰極端子11に接合して外装樹脂12で被覆した固体電解コンデンサの陽極端子10の両端に接合面10aを、陰極端子11の中央部全体を隆起して接合面11aを設け、陰極端子11と陽極端子10の下面13、14が近接した端部から上方へ延びる遮蔽部10b,11bを設け、かつ接合面10a,11aと遮蔽部10b,11bを外装樹脂12で被覆した構成により、ESR特性とESL特性に優れ、かつ外装樹脂12から浸入する水分を低減して信頼性向上が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、特に、導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
電子機器の高周波化に伴って電子部品の一つであるコンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れるコンデンサが求められてきており、このような要求に応えるために電気伝導度の高い導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサが種々検討されている。
図6は従来のこの種の固体電解コンデンサの構成を示した断面図、図7は同斜視図、図8は同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図であり、図6〜図8において20はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子20は弁作用金属であるアルミニウム箔からなる陽極体21の表面に誘電体酸化皮膜層を形成した後に絶縁性のレジスト部22を設けて陽極部23と陰極部24に分離し、この陰極部24の誘電体酸化皮膜層の表面に導電性高分子からなる固体電解質層25、カーボンと銀ペーストからなる陰極層26を順次積層形成することによって構成されたものである。
27は陽極端子、28は陰極端子、28aはこの陰極端子28の接続面の一部を曲げ起こすことにより形成されたガイド部であり、上記コンデンサ素子20の陽極部23を陽極端子27の接続面に、同じく陰極部24を陰極端子28の接続面に夫々搭載し、コンデンサ素子20の陽極部23を陽極端子27の接続面の接続部27aを折り曲げて抵抗溶接により接合し、陰極部24を陰極端子28の接続面に図示しない導電性銀ペーストを介して接合したものである。
29はこのようにコンデンサ素子20を接合した陽極端子27と陰極端子28の一部が夫々外表面に露呈する状態で上記コンデンサ素子20を被覆した絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂29から表出した陽極端子27と陰極端子28は夫々外装樹脂29に沿って側面から底面へと折り曲げられることによって外部端子を構成し、これにより面実装型の固体電解コンデンサを構成したものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−340463号公報
しかしながら上記従来の固体電解コンデンサでは、陽極端子27と陰極端子28のコンデンサ素子20との接触面(陽極部23と陰極部24)から実装面までの距離が長いことからESL(等価直列インダクタンス)特性が悪いという課題があり、近年、パーソナルコンピュータのCPU周り等に使用される電解コンデンサには小型大容量化が強く望まれており、更に高周波化に対応して低ESR(等価直列抵抗)化のみならず、ノイズ除去性や過度応答性に優れ、かつ低ESL化が要求されている状況下では採用できないという課題を有したものであった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、コンデンサ素子から端子までの引き出し距離を短くすることにより低ESL化を達成することが可能な固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、陽極部と陰極部を有する平板状のコンデンサ素子を陽極フレームフレーム上に接合し、この陽極フレームと陰極フレームを陽極端子と陰極端子上に夫々接合し、この陽極端子と陰極端子の実装面となる夫々の下面を露呈させて上記コンデンサ素子を外装樹脂で被覆した固体電解コンデンサにおいて、上記陽極端子と陰極端子とを結ぶ方向と交差する方向上にある上記陽極端子の両端に、上記陽極端子の下面から上方へ階段状の段差を形成して上記陽極フレームと接合される接合面を設けると共に、上記陰極端子の中央部に上記陰極端子の下面から上方へ隆起した上記陰極フレームと接合される接合面を設け、さらに、上記陰極端子と陽極端子の下面が近接した部分の上記陽極端子ならびに陰極端子の下面端部から相手側に向かって上方へ延びる遮蔽部を上記陽極端子と陰極端子に夫々設け、かつ、上記陽極端子と陰極端子に設けた夫々の接合面と遮蔽部が外装樹脂に被覆されるように構成したものである。
以上のように本発明によれば、コンデンサ素子の陽極部を陽極フレームに接合し、この陽極フレームを陽極端子の両端部の下面から階段状の段差を形成した接合面に接合したものと、コンデンサ素子の陰極部を陰極フレームに接合し、この陰極フレームを陰極端子の下面から中央部に隆起した接合面に接合したのものと、さらに陽極端子と陰極端子との実装面となる下面を近接させた構成により、コンデンサ素子の陽極部と陰極部から夫々陽極端子、陰極端子の実装面までの引き出し距離が短く、陽極端子と陰極端子が接近して外部との電気的回路を形成するためESLが小さくなる効果が得られる。
上記構成により、同時にコンデンサ素子から陽極端子、陰極端子の実装面までの引き出し距離が短くなるためESRが小さくなるという効果が得られる。
しかも陽極端子ならびに陰極端子に夫々設けた遮蔽部を設けた構成により、外装樹脂から浸入する酸素、水分がコンデンサ素子に到達することが抑制され、ESR特性、漏れ電流特性を劣化させることを大きく低減することができる効果が得られる。
さらに陰極フレームと陰極端子の下面から中央部に隆起した接合面とを接続し、この接合面を外装樹脂で被覆する構成により、陰極端子と陰極フレームの接合強度を安定にすることができるという効果が得られる。
(実施の形態)
以下、実施の形態を用いて、本発明の請求項1〜9に記載の発明について説明する。
図1(a)〜(d)は本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示した側面断面図とA−A断面図とB−B断面図と底面図、図2は同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図、図3(a)〜(c)は同コンデンサ素子ユニットの構成を示した平面図と側面図と正面図、図4は同固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図、図5の同固体電解コンデンサに使用される陽極端子、陰極端子の下面端部の要部断面図である。
図1〜図5において、1はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子1は弁作用金属であるアルミニウム箔からなる陽極体2の表面に図示しない誘電体酸化皮膜層を形成した後に絶縁性のレジスト部3を設けることによって陽極部4と陰極部5に分離し、この陰極部5の表面に導電性高分子からなる固体電解質層6、カーボンと銀ペーストからなる陰極層7を順次積層形成することにより構成されたものである。
8は陽極フレームであり、この陽極フレーム8上に上記コンデンサ素子1を複数枚(本実施の形態においては5枚)積層した状態で陽極部4を載置し、両端のガイド部8aを折り曲げて陽極部4を包み込み、接合部8bでレーザー溶接を行うことによって陽極部4を陽極フレーム8上に一体に接合している。
9は陰極フレームであり、この陰極フレーム9上に上記コンデンサ素子1を複数枚積層した状態で図示しない導電性接着剤を介して陰極部5を載置し、両端のガイド部9aならびに終端のガイド部9bにより位置決め固定をして陰極部5を陰極フレーム9上に一体に接合している。
このようにコンデンサ素子1を複数枚積層して陽極フレーム8ならびに陰極フレーム9により一体化したものを図3に示し、以下、これをコンデンサ素子ユニットと呼ぶ。
10は陽極端子であり、この陽極端子10には、陽極端子10と後述する陰極端子11とを結ぶ方向と交差する方向上にある陽極端子10の両端に陽極端子の下面13から上方へ向かう階段状の段差を形成した陽極フレーム8と接合される平面状の接合面10aと、陰極端子11の方向に向かって陽極端子の下面13の端部からの斜めの上方へ延びる遮蔽部10bとを設ける。
これらは1枚の銅合金からなる厚み0.1mmを有する板状の基材を打ち抜いて折り曲げることにより一体に形成され、陽極端子10の接合面10a上に上記コンデンサ素子ユニットの陽極フレーム8を載置し、接合部10cでレーザー溶接を行うことにより接合する。
また、10dは陽極端子10の下面の一端を、後述する外装樹脂12から上方へ突出するように延長した突出部であり、この突出部10dは外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げられており、これにより基板実装時に半田フィレットが形成され易いようにしたものである。
11は陰極端子であり、この陰極端子11には、陰極端子の下面14を陽極端子の下面13に可能な限り近接させて、陰極端子11の中央部に陰極端子11の幅全体を陰極端子の下面14から上方へ隆起した陰極フレーム9と接合される接合面11aと、さらに、この陰極端子の下面14の端部から上記陽極端子10側に向かって斜め上方へ延びる遮蔽部11bとを設ける。
陽極端子、陰極端子の下面13、14は実装面となるものである。
これらは1枚の銅合金からなる板状の基材を打ち抜いて折り曲げることにより一体に形成されており、陰極端子11の接合面11a上に上記コンデンサ素子ユニットの陰極フレーム9を載置し、接合面11aで図示しない導電性接着剤を介して接合する。
また、11cは陰極端子11の下面の一端を、後述する外装樹脂12から外方へ突出するように延長した突出部であり、この突出部11cは外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げられており、これにより基板実装時に半田フィレットが形成され易いようにしたものである。
12は上記陽極端子と陰極端子の下面13,14を露呈させた状態で上記コンデンサ素子ユニットを一体に被覆した絶縁性の外装樹脂であり、本実施の形態においてはエポキシ樹脂を用いたものである。
そして、上記陽極端子10と陰極端子11に設けた接合面10a、11aと遮蔽部10b、11bは、夫々この外装樹脂12によって全て被覆されるようになり、外観には露呈しないように構成されているものである。
また、このように構成された陽極端子10と陰極端子11は、銅合金からなるフープ状の基材に所定の間隔で、対になって複数が連続して設けられ、このような一対の陽極端子10と陰極端子11との上にコンデンサ素子ユニットを搭載して接合し、外装樹脂12で一体に被覆した後に基材から分断して個片にするものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサは、略平板状に形成された陽極端子10と陰極端子11によりコンデンサ素子1の陽極部4と陰極部5の外部取り出しを行うようにしたことにより、コンデンサ素子1から各端子までの引き出し距離を可能な限り短くし、さらに、陰極端子11の下面を陽極端子10の下面に可能な限り近づけて陽極端子10と陰極端子11間のパスを最短距離にした構成により、ESR特性に優れ、かつ低ESL化を実現することができる。
特にESL特性に関しては、本実施の形態による固体電解コンデンサは530pHと低く、従来品の1500pHと比べると約1/3となる結果を得ることができた。
また、陽極端子10ならびに陰極端子11の下面端面から相手側の端子方向に向かって斜め上方へ延びる遮蔽部10b,11bを陽極端子10ならびに陰極端子11に夫々設け、かつこの遮蔽部10b,11bを夫々外装樹脂12で被覆した構成により、外装樹脂12と、外装樹脂12と陽極端子10、陰極端子11との界面とから浸入する酸素、水分が、板状の金属からなる遮蔽部10b,11bで抑制されコンデンサ素子1に到達してESR特性、漏れ電流特性の性能を劣化させることを大きく低減することができる。
陰極端子の下面14から隆起させた接合面11aの裏面に外装樹脂12が十分に回り込み、接合面11aでの陰極端子11と陰極フレーム9との接合強度を安定にすることができる。
同様に、陽極端子10の陽極フレーム8が接合された接合面10aの周囲に外装樹脂が形成され、接合面10aでの陽極端子10と陽極フレーム8との接合強度を安定にすることができる。
また、陽極端子10と陰極端子11に接合面10a,11aを夫々設け、この接合面10a,11aで陽極フレーム8ならびに陰極フレーム9を夫々レーザー溶接ならびに導電性接着剤で接合し、かつこの接合面10a,11aを夫々外装樹脂12で被覆した構成により、接合による接合痕が外装樹脂12により被覆されてしまうために外観が綺麗になるばかりでなく、特に溶接痕により実装時に浮きが発生して実装不良を引き起こすという恐れが皆無になり、信頼性の向上に大きく貢献することができるようになるものである。
なお、本実施の形態においてはコンデンサ素子1を構成する陽極体2はアルミニウム箔からなる構成を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タンタルやニオブの箔、あるいは焼結体、さらにはこれらの材料の組み合わせでも良いものである。
また、本実施の形態においては陽極端子および/または陰極端子の下面13、14の一部の一端を、外装樹脂12から外方へ突出するように延長して設けた突出部10d,11cを外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げた構成で説明したが、この外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げる突出部10d,11cが嵌まり込む凹部を外装樹脂12に設けることにより、より小型化を図ることができるようになるものである。
また図5において、10f、11f、10h、11hは、接合面10a、11a、遮蔽部10b、11bを形成する陽極端子、陰極端子の下面13、14に連結する端部を示し、この端部と結ばれるテーパ部15の厚みを下面13、14の板状の基材厚みより小さくなるようにプレス金型を用いて押しつぶして接合面10a、11a、遮蔽部10b、11bを上方に曲げ加工して形成することにより端部10f、11f、10h、11hが小さい曲げ半径Rとなるように構成してもよい。
上記曲げ加工はオフセット曲げ加工が望ましい。
上記曲げ半径Rが0.001mmより小さい場合、プレス金型の加工が困難であり、曲げ半径Rが0.05mmより大きい場合、外装樹脂12の回り込み長さが大きくなるため、曲げ半径R0.001mm〜0.05mmが望ましい。
実装面となる下面端部に小さい曲げ半径を設ける構成にすることにより、外装樹脂12の回り込み長さが下面端部より0.05mm以下に抑えられ、実装面の長さが確保でき優れた実装性が得られる。
本発明による固体電解コンデンサ及びその製造方法は、コンデンサ素子から端子までの引き出し距離を可能な限り短くし、かつ、陰極端子の下面を陽極端子の下面に可能な限り近づけた構成によってESR特性ならびにESL特性に優れ、しかも陽極端子ならびに陰極端子に夫々設けた遮蔽部により外装樹脂と端子間の界面から浸入する酸素、水分がコンデンサ素子に到達して性能を劣化させることを大きく低減することができ、かつ、外装樹脂との結合強度を向上させることができるために、高性能、高信頼性の固体電解コンデンサを安定して提供することができるという格別の効果を有し、特にパーソナルコンピュータのCPU周りに使用されるコンデンサ等として有用である。
(a)は本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示した側面断面図、(b)は同A-A断面図、(c)は同B-B断面図、(d)は同底面図 同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図 (a)は同コンデンサ素子ユニットの構成を示した平面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図 同固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図 同固体電解コンデンサに使用される陽極端子、陰極端子の下面端部の要部断面図 従来の固体電解コンデンサの構成を示した断面図 同斜視図 同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子を示した一部切り欠き斜視図
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 陽極体
3 レジスト部
4 陽極部
5 陰極部
6 固体電解質層
7 陰極層
8 陽極フレーム
8a,9a,9b ガイド部
8b,10c 接合部
9 陰極フレーム
10 陽極端子
10a,11a 接合面
10b,11b 遮蔽部
10d,11c 突出部
10f,10h,11f,11h 端部
11 陰極端子
12 外装樹脂
13 陽極端子の下面
14 陰極端子の下面
15 テーパ部

Claims (9)

  1. 陽極部と陰極部を有する平板状のコンデンサ素子を陽極フレーム、陰極フレーム上に接合し、この陽極フレーム、陰極フレームを夫々陽極端子、陰極端子上に接合し、この陽極端子と陰極端子の実装面となる夫々の下面を露呈させて上記コンデンサ素子を外装樹脂で被覆した固体電解コンデンサにおいて、上記陽極端子と陰極端子とを結ぶ方向と交差する方向上にある上記陽極端子の両端に、上記陽極端子の下面から上方へ階段状の段差を形成して上記陽極フレームと接合される接合面を設けると共に、上記陰極端子の中央部に上記陰極端子の下面から上方へ隆起した上記陰極フレームと接合される接合面を設け、さらに、上記陰極端子と陽極端子の下面が近接した部分の上記陽極端子ならびに陰極端子の下面端部から相手側に向かって上方へ延びる遮蔽部を上記陽極端子と陰極端子に夫々設け、
    かつ、上記陽極端子と陰極端子に設けた夫々の接合面と遮蔽部が外装樹脂に被覆されるようにした固体電解コンデンサ。
  2. 上記陽極端子ならびに上記陰極端子が、板状の基材を打ち抜いて曲げ加工することにより形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 上記接合面および/または遮蔽部が、上記陽極端子および/または陰極端子の下面から上方へ板状の基材を曲げ加工することにより形成され、この曲げ加工された接合面、遮蔽部を形成する陽極端子、陰極端子の下面に連結する端部が小さい曲げ半径を有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 上記コンデンサ素子が、表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層を形成した弁作用金属からなる陽極体の所定の位置に絶縁部を設けて陽極部と陰極部に分離し、この陰極部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層を順次積層形成することにより形成されたものである請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 上記陽極端子および/または上記陰極端子の下面の少なくとも一部を、上記外装樹脂から外方へ突出するように延長し、この延長した部分を上記外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げた請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 上記陽極端子および/または上記陰極端子の外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げた部分の少なくとも一部が嵌まり込む凹部を外装樹脂に設けた請求項5に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 弁作用金属からなる陽極体を粗面化し、これを陽極酸化して表面に誘電体酸化皮膜層を形成した後、この陽極体の所定の位置に絶縁部を設けて陽極部と陰極部に分離し、この陰極部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボンと銀ペーストからなる陰極層を順次積層形成することによりコンデンサ素子を作製し、続いて上記陽極部を陽極フレームに、上記陰極部を陰極フレームに夫々一体に接合してコンデンサ素子ユニットを作製し、続いてこのコンデンサ素子ユニットの上記陽極フレームと陰極フレームを陽極端子ならびに陰極端子に夫々接合した後、この陽極端子ならびに陰極端子の実装面となる下面を露呈させた状態で上記コンデンサ素子ユニットを外装樹脂で一体に被覆する固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 上記コンデンサ素子ユニットを上記外装樹脂で一体に被覆した後、上記外装樹脂から外方へ突出した上記陽極端子および/または陰極端子を上記外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げる請求項7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  9. 上記外装樹脂から外方へ突出した上記陽極端子および/または陰極端子が、外装樹脂の側面に設けた凹部に嵌め込んで折り曲げる請求項8に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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