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JP2006013429A - プラグ一体形点火コイル - Google Patents

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JP2006013429A JP2005049745A JP2005049745A JP2006013429A JP 2006013429 A JP2006013429 A JP 2006013429A JP 2005049745 A JP2005049745 A JP 2005049745A JP 2005049745 A JP2005049745 A JP 2005049745A JP 2006013429 A JP2006013429 A JP 2006013429A
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篤 岩見
Tetsuya Miwa
哲也 三輪
Hiroki Hiramatsu
浩己 平松
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Abstract

【課題】その中空孔に2次コイル及び中心電極が収容され、その外周面に1次コイルが巻かれた円筒形状の碍子を含むプラグ一体形点火コイルにおいて、チューブを含むコイル部の外径を可能な限り細径化することである。
【解決手段】プラグ一体形点火コイルは、軸方向に離れて配置された2次コイル32及び中心電極42と;絶縁体から成り2次コイルを包囲するコイル包囲部21と、中心電極を包囲する電極包囲部32とを含む円筒形状の碍子20と;碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次巻線36と;磁性体から成り碍子の外周側に配置され、1次巻線を覆い外周コアとして機能するコイル覆い部11と、碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部13とが一体に形成された円筒形状のチューブ10と;から成る。
【選択図】図1

Description

本発明は、点火コイルに点火プラグが一体化されたプラグ一体形点火コイル、特にコイル部の外径が細くされたものに関する。
内燃機関用点火コイルは軸方向中間部のコイル部と、その上端側の制御部と、その下端側の高圧タワー部とから成る。イグナイタを含む制御部がコイル部の1次コイルの電流を遮断し、2次コイルに高電圧を発生させ、この高電圧がケーブルを含む高圧タワー部を介して点火プラグに伝達される。点火コイルの一種に、その下端部にケーブル等を介することなく、点火プラグが直接点火コイルに結合(嵌合)されたものがある。
図7に示す従来の結合形点火装置(特許文献1参照)において、点火コイル100は1次コイル101及び2次コイル102と、その下端側の絶縁性の結合部103とを含む。点火プラグ105は上端側に絶縁性の結合部106を含む。点火コイル100の結合部103に点火プラグ105の結合部106が結合され、結合された点火コイル100及び点火プラグ105がプラグパイプ107で保護されている。しかし、この結合形点火装置は点火コイル100の結合部103と点火プラグ105の結合部106とを別々に設けているので、部品点数が増加し、組立てに手間がかかり、コストが上昇する。
そこで、図6に示すように、コイル部85の構成要素及びプラグ部86の構成要素を円筒形状の共通(一つ)の碍子88内に収容することが考えられる。碍子88の上半分の大径部89aの中空孔に中心コア91と2次スプール92及び2次巻線93とが配置され、外周側に1次巻線94が巻かれている。下半分の小径部89bの中空孔に中心電極96が配置されている。そして、碍子88の外周側に磁性で薄肉円筒形状のケース97が配置され、さらにその外周側にすきま99を介して絶縁性で薄肉円筒形状のチューブ98が配置されている。
チューブ98は主に、コイル部85とその周囲に配置される動弁機構(不図示)からの潤滑油がプラグ部96への進入を防止するの仕切りとして機能している。即ち、動弁機構は吸気弁及びその駆動機構と、排気弁及びその駆動機構とを含む。両方の駆動機構はカムと、カムにより揺動され吸気弁又は排気弁を駆動するロッカアームとを有し、カムとロッカアームとの接触部に潤滑油が供給される。この潤滑油がプラグ一体形点火コイルに沿って下方に流れプラグ部86に至るのを、チューブ98で防止している。なお、ロッカアームを介することなく、カムが直接吸気弁などに当接している場合は、カムと吸気弁等との当接部に潤滑油が供給される。
特開2003−28039号公報
しかし、上記図6の点火プラグ(比較例)では、コイル部85の外径が太くなる問題がある。その第1の原因は、ケース97及びチューブ98が設けられていることによる。磁性材料から成るケース97は、中心コア91、2次巻線93及び1次巻線94等の外周側に位置し、外周コアとして作用する必須部品である。また、絶縁材料から成るチューブ98は、その下端がシリンダヘッド(不図示)のプラグ挿入孔の上端開口に挿入され、吸排気弁機構を潤滑する潤滑油が点火プラグに進入することを防止する必須部品である。しかし、ケース97及びチューブ98を別々に設けた結果、両者の肉厚が加算され、コイル部85の直径が大きくなっている。
第2の原因は、ケース97とチューブ98との間に円筒形状のすきま99が存在することによる。このすきま99は点火プラグ及び点火コイルの挿入のために設けられているが、そのためにコイル部45の直径がさらに大きくなっている。
近年、エンジンがダウンサイジング化し、また動弁系の構造が複雑化しており、必然的にシリンダヘッド内の点火プラグ及び点火コイルの配置スペースも小さくなっている。そのため、点火プラグ及び点火コイルの外径を細くすること(細径化)が要求されている。
特に、上述したようにチューブ98の主な機能は潤滑油の進入防止であり、昇圧に直接関係しないので、その薄肉化に対する要求が強い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その中空孔に2次コイル及び中心電極が収容され、その外周面に1次コイルが巻かれた円筒形状の碍子を含むプラグ一体形点火コイルにおいて、碍子の外周側に配置されるチューブを含むコイル部の外径を可能な限り細径化することを目的とする。
第1発明によるプラグ一体形点火コイルは、請求項1に記載したように、軸方向に離れて配置された2次コイル及び中心電極と;絶縁体から成り2次コイルを包囲するコイル包囲部と;中心電極を包囲する電極包囲部とを含む円筒形状の碍子と;碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次巻線と;磁性体から成り碍子の外周側に配置され、1次巻線を覆い外周コアとして機能するコイル覆い部と、碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部とが一体に形成された円筒形状のチューブと;から成る。このプラグ一体形点火コイルにおいて、点火コイルのチューブのコイル覆い部は主に外周コアとして作用し、中心コアとの間に開磁路を形成する。
第2発明によるプラグ一体形点火コイルは、請求項7に記載したように、軸方向に離れて配置された2次コイル及び中心電極と、絶縁体から成り2次コイルを包囲するコイル包囲部と中心電極を包囲する電極包囲部とを含む円筒形状の碍子と、碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次コイルと、磁性体から成り碍子の外周側に配置され動弁機構と1次コイルとの間の仕切り部と碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部とが一体に形成された円筒形状のチューブと、から成る。このプラグ一体形点火コイルにおいて、仕切り部は主に動弁機構の潤滑油がコイル部やプラグ部に進入するのを防止する。
第3発明によるプラグ一体形点火コイルは、請求項10に記載したように、軸方向に離れて配置された2次コイル及び中心電極と、絶縁体から成り2次コイルを包囲するコイル包囲部と、中心電極を包囲する電極包囲部とを含む円筒形状の碍子と、碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次コイルと、磁性体から成り碍子の外周側に配置され1次コイルを覆い外周コアとして機能するコイル覆い部と碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部とが一体に形成された円筒形状のチューブと、1次コイルとチューブのコイル覆い部との間に介在された絶縁層と、から成る。このプラグ一体形点火コイルにおいて、絶縁層は主に1次コイルと外周コアとして機能するチューブのコイル覆い部との間を絶縁して、両者の短絡を防止する。
第1発明にかかるプラグ一体形点火コイルによれば、碍子の外周面とチューブの内周面とを近接させれば、ケースの肉厚の二倍に相当する寸法分、及びチューブとケースとの間に存在するすきまの二倍に相当する寸法分、点火コイルの直径が細くできる。しかも、チューブの肉厚は薄いので、チューブを含む点火コイルの外径寸法は、チューブを除いた即ち碍子の外径寸法と大差ない。こうして薄いチューブにより外周コアの機能が確保でき、近年のエンジンがダウンサイジング化、及び動弁系の構造の複雑化によるシリンダヘッド内の点火プラグ及び点火コイルの配置スペースも狭小化に対応できる。
請求項2のプラグ一体形点火コイルによれば、1次コイルとコイル覆い部とが近接しているのでコイル部が一層細径化できる。請求項3のプラグ一体形点火コイルによれば、下方に進むにつれてテーパ状となっているチューブのプラグ覆い部とシリンダブロックの挿入孔との密着性がより向上する。請求項4のプラグ一体形点火コイルによれば、点火コイルはその下端及び上端を支持されているので、姿勢が安定する。
請求項5のプラグ一体形点火コイルによれば、点火コイル及び点火プラグの機能を確保しつつ両者を一体化できる。請求項6のプラグ一体形点火コイルによれば、チューブの環状の当たり部がシリンダブロックの環状の受け部に密着しているので、両者間のすきまから潤滑油が点火プラグに進入することが防止される。
第2発明にかかるプラグ一体形点火コイルによれば、薄いチューブにより近年のエンジンがダウンサイジング化に対応できる。また、仕切り部が構造が複雑化した動弁機構とコイル部及びプラグ部を仕切るので、潤滑油の進入が防止できる。請求項8のプラグ一体形点火コイルによれば、チューブの仕切り部が外周コアとして機能するので別に外周部を設けることは必要となる。請求項9のプラグ一体形点火コイルによれば、1次巻線とコイル覆い部とが近接しているのでコイル部の外径を小さくできる。
第3発明にかかるプラグ一体形点火コイルによれば、1次コイルとチューブのコイル覆い部との間に絶縁層を介在させたので、磁性体から成るチューブが外周コアとして機能するが、コイル覆い部と1次コイルとの短絡(ショート)が防止される。請求項11のプラグ一体形点火コイルによれば、コイル覆い部と1次コイルとの間のショートが確実に防止できる。
<シリンダヘッド、ヘッドカバー>
シリンダヘッドが燃焼室を区画し、その上にヘッドカバーが被せられる、両者によりプラグ一体形点火コイルや吸排気弁機構の取付け座が提供される。そのために、シリンダヘッド及びヘッドカバーは燃焼室に連通したプラグホールや弁取付け孔を備えている。シリンダヘッドの挿入孔は上端側の短い大径孔と、下端側の長い小径孔とを含み、中間部にチューブの下端のプラグ覆い部及び中間の環状の当たり部が圧入、着座する環状の受け部を持つ。
<プラグ一体形点火コイル>
本発明において、「プラグ一体形」とは、点火コイル及び点火プラグが一つの絶縁性で円筒形状の碍子内に配置され、点火コイル、点火プラグ及び碍子が一つの磁性のチューブに収容されている、との意である。点火コイルは中心コア、2次コイル、1次コイル及び外周コアを含み、これらが中心から半径方向外側にこの順序で配置されている。1次コイルは後述する碍子のコイル包囲部と、その外周面に巻かれた1次巻線とから成る(コイル包囲部が1次スプールとなっている)。外周コアは後述するチューブのコイル覆い部から成ることができる。一方、点火プラグは中心電極、接地電極、碍子のプラグ包囲部及びチューブの電極覆い部を含む。
<碍子>
碍子は2次巻線及び点火プラグを包囲するもので、セラミック等から成り絶縁性で、全体として細長い円筒形状を持つ。その一端側(上端側)の2次巻線を包囲するコイル包囲部と、その他端側(下端側)の中心電極及び接地電極を包囲する電極包囲部とが一体に形成されている。コイル包囲部は2次コイルを包囲し、コイル包囲部の外周面に1次巻線が巻かれる。なお、コイル包囲部の半径方向寸法がプラグ包囲部のそれよりも大きく、コイル包囲部の軸方向長さが電極包囲部のそれよりも長いことが望ましい。電極包囲部は下方に進むにつれて先細(テーパ)にすることができる。
<チューブ>
本発明のチューブは、動弁機構からの潤滑油の点火プラグへの進入を防止するとともに、外周コアを構成するものである。磁性体から成り、全体として細長い円筒形状を持ち、碍子の外周側に配置される。その一端側(上端側)のコイル覆い部と、その他端側(下端側)のプラグ覆い部と、両者間(中間部)の環状の当たり部とが一体に形成されている。チューブは碍子の形状に対応した形状を持ち、コイル覆い部の半径方向寸法はプラグ覆い部のそれよりも大きく、コイル覆い部の軸方向長さはプラグ覆い部のそれよりも長い。
第1発明では、磁性体から成り1次巻線の外周側に位置するコイル覆い部は外周コアとして機能し、その肉厚は0.4mm以上確保すれば良い。碍子及び1次巻線の外周面とコイル覆い部の内周面とは近接していても良い。但し、第3発明のように1次巻線の外周面とコイル覆い部の内周面との間に絶縁層を介在させることが望ましい。絶縁層は少なくとも1次巻線とコイル覆い部とが軸方向で重複する部分に介在させる。コイル部の外径は18mm以下と細径化が可能となる。
第2発明では、第1発明のコイル覆い部を、動弁機構とコイル部及びプラグ部との間の仕切り部と捕らえている。仕切り部即ちコイル覆い部の下端をシリンダヘッドの挿入孔に密着して挿入すると、チューブのプラグ覆い部と共同して、潤滑油がプラグ部の周辺に進入することが防止できる。なお、中間の当たり部はチューブの軸線と平行な環状の外周壁及びチューブの半径方向に延びた環状の下壁を備えることができる。また、下端のプラグ覆い部は下方に進むにつれて先細(テーパ)にすることができる。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
<実施例>
(構成)
図1に示す第1実施例のプラグ一体形点火コイルは、チューブ10内に円筒碍子20を利用して点火コイル30及び点火プラグ40が一体的に配置されている。詳述すると、点火コイル30は中心コア31、その外周側の2次コイル32、その外周側の1次コイル35、絶縁層38及びその外周側のチューブ10を含む。このうち、2次コイル32は絶縁性で有底円筒形状の2次スプール33の外周面に2次巻線34が巻かれて成る。
1次コイル35は細長い円筒形状の円筒碍子20の上半分の大径部(コイル包囲部)21の外周面の中間から上端に形成されたくぼみに1次巻線36が巻かれて成る。1次巻線36の両端は上方に延び、コネクタ51を介してバッテリ及びイグナイタ(不図示)に接続されている。図1及び図2から分かるように、1次巻線36の外周面にエポキシなど絶縁樹脂系から成り、薄肉円筒形状の絶縁層38が装着されている。絶縁層38の軸方向長さは1次巻線36のそれよりも長く、コイル包囲部21の外周面全体を覆っている。
磁性体から成り細長い円筒形状のチューブ10の上半分の大径部(コイル覆い部)11が碍子20のコイル包囲部21及び絶縁層38を覆っている。コイル覆い部11は外周コアとして機能するとともに、動弁機構(不図示)とコイル部32,35及び点火プラグ40との間の仕切り部として機能している。大径部21の下端及び絶縁層38の外周面とチューブ10の内周面との間に実質的なすきまは存在せず、両者は近接又は密着している。
点火プラグ40はステム41及び中心電極42と、その外周側の円筒碍子20の小径部23と、その外周側の接地電極43と、上記チューブ10の小径部13とから成る。2次巻線34の高圧側に接続されたステム41に中心電極42が接続されている。これらを包囲する円筒碍子20の下半分の小径部(電極包囲部)23はチューブ10の小径部(プラグ覆い部)13を介して、シリンダヘッド60の挿入孔61内に挿入されている。チューブ10の大径部11と小径部13との境界に環状の当たり部16が形成されている(後述する)。接地電極43の先端(下端)が燃焼室69に露出している。
図3に拡大して示すように、シリンダヘッド60は高さ方向に延びる横断面円形状の挿入孔61を有し、その途中に環状の受け部62が形成されている。この受け部62は軸線と平行に延びる内周壁63aと、半径方向に延びる上壁63bとで区画されている。チューブ10の大径部11と小径部13との境界に形成された環状の当たり部16は、軸線と平行に延びる外周壁17aと、半径方向に延びる下壁17bとで区画されている。内周壁63aの内径と外周壁17aとの外径とはほぼ等しく、しまり嵌めで圧入されている。
図1に戻って、点火プラグ40の外周に形成された環状の水室66内を冷却水が循環している。シリンダヘッド60からヘッドカバー70にかけて、吸気弁機構67及び排気弁機構68が配置され、ロッカアーム(不図示)により上下動される。ロッカアームはカムにより揺動され、ロッカアームとカムとの摺接部には潤滑油が供給されている。
チューブ10の大径部11の上端部と中心部材19との間の環状の空間にボルト53が挿入され、その雄ねじ部が外周壁の雌ねじ部に螺合されている。チューブ10内に中心コア31、2次コイル32、中心電極42、1次コイル35及び円筒碍子20を収容した状態で、ボルト53で封止している。中心部材19の環状部19aがヘッドカバー70の挿入孔71に圧入されている。
(組付け)
プラグ一体形点火コイルの組付けの際は、円筒碍子20内に中心コア31、2次コイル32、ステム41及び中心電極42等を挿入し、その後、碍子20のコイル包囲部21に1次巻線36を巻き、絶縁層38を装着する。こうして一体化された1次コイル35及び2次コイル32等の外周にチューブ10を被せる。この状態で、チューブ10の上端開口部をボルト53で封止する。また、プラグ一体形点火コイルをシリンダヘッドへ取り付けるときは、点火プラグ40を構成するチューブ10の小径部13及び当たり部16をシリンダヘッド60の挿入孔61内に挿入し、その当たり部13を受け部62に圧入、着座させる。また、チューブ10の大径部11の環状部19aをヘッドカバー70の挿入孔71に圧入する。
(作用)
この実施例の作用は以下の通りである。中心コア31の半径方向外側に位置するチューブ10の大径部11は磁性体から成り外周コアの機能を持つので、1次巻線36で発生した磁束は中心コア31及び大径部11を流れる。こうして中心コア31、2次コイル32、1次コイル35及び大径部11によって開磁路が構成される。
所定時期に吸気弁機構67及び排気弁機構68を開閉させると、ロッカアームとカムとの摺動部に供給される潤滑油のおかげで、吸気弁及び排気弁は円滑に開閉する。吸気弁機構67による吸気及び排気弁機構68による排気との関係で所定のタイミングで、イグナイタにより1次コイル35を流れる電流を遮断すると、2次コイル32に高電圧が発生する。この高電圧が点火プラグ40に印加されると、中心電極42と接地電極43との間のギャプに火花放電が発生し、燃焼室69内の混合気が点火される。
(効果)
この実施例によれば、第1に、点火コイル30の外径を細くできる。これは、チューブ10全体を磁性体で形成し、小径部11及び小径部13を潤滑油の進入防止部材とするとともに、大径部11に外周コア及び仕切り部の機能を持たせたことによる。つまり、チューブ10の大径部11が外周コアとして作用するので、外周コアに相当する別の部材は不要となる。また、碍子20とチューブ10との間に別の部材が存在しないので、1次巻線36を覆う厚さがうすい絶縁層38がチューブ10の大径部11に近接又は密着している。その結果、点火コイル30の直径を限界近くまで細くできる。
第2に、チューブ10の大径部11及び小径部13が点火プラグ40への潤滑油の進入を防止する。これは、大径部11を動弁機構との間に位置させるとともに、小径部13とシリンダヘッド60とをしまり嵌めしたことによる。即ち、大径部11と小径部13との当たり部16の外壁部17aがシリンダヘッド60の受け部62の内壁部63aに密着して圧入され、当たり部16の下壁17bが受け部62の上壁63bに着座している。両者間には実質的にすきまがないので、点火プラグ40の先端に向かう潤滑油の進入が防止される。
<変形例>
(1)第1変形例
図4に示す第1変形例は、上記実施例と比べて、チューブ10の大径部11の上端部のヘッドカバー70の挿入孔71への圧入が異なっている。即ち、シリンダヘッド60の挿入孔61及び/又はヘッドカバー70の挿入孔71が長く、そのためにプラグホールが深いときは、大径部11の上端部81を中心部材19を超えて上方に長く延ばし、ヘッドカバー70の挿入孔71に圧入すれば良い。
(2)第2変形例
図5に示す第2変形例は、上記実施例と比べて、円筒碍子20の小径部23の下端部及びチューブ10の小径部13の下端部が、下方に進むにつれて直径が漸減するテーパ形状となっている点が異なる。チューブ10の小径部13に円筒碍子20の小径部23を上方から下方に向けて挿入し、その後小径部13を挿入孔61に上方から下方に向けて挿入することを考慮すると、テーパ形状とすることにより密着性が更に向上する。尚、細径部63cの内径はテーパ状としても、しなくても良い。
なお、第1変形例でも、第2変形例でも、コイル部の構成は基本的に上記実施例と同様であり、従って実施例と同様の効果が得られる。
本発明の実施例のプラグ一体形点火コイルを示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 上記実施例の第1変形例を示す要部説明図である。 上記実施例の第2変形例を示す要部説明図である。 比較例を示す要部断面図である。 従来例を示す縦断面図である。
符号の説明
10:ケース 11:大径部
13:小径部 16:当たり部
20:円筒碍子 21:大径部
23:小径部 30:点火コイル
32:2次コイル 35:1次コイル
36:1次巻線 38:絶縁層
40:点火プラグ 42:中心電極
43:接地電極

Claims (11)

  1. 軸方向に離れて配置された2次コイル(32)及び中心電極(42)と、
    絶縁体から成り前記2次コイルを包囲するコイル包囲部(21)と、前記中心電極を包囲する電極包囲部(23)とを含む円筒形状の碍子(20)と、
    前記碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次コイル(16)と、
    磁性体から成り前記碍子の外周側に配置され、前記1次コイルを覆い外周コアとして機能するコイル覆い部(11)と、前記碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部(13)とが一体に形成された円筒形状のチューブ(10)と、
    から成ることを特徴とするプラグ一体形点火コイル。
  2. 前記碍子及び前記1次コイルの外周面と前記チューブのコイル覆い部の内周面とが近接している請求項1に記載のプラグ一体形点火コイル。
  3. 前記碍子の電極包囲部及び前記チューブのプラグ覆い部は下方にすすむにつれて先細になっている請求項2に記載のプラグ一体形点火コイル。
  4. 前記チューブのコイル覆い部の上端は前記シリンダヘッドの上方に位置するヘッドカバーの挿入孔に圧入されている請求項2に記載のプラグ一体形点火コイル。
  5. 前記コイル包囲部は前記電極包囲部よりも太く、前記コイル覆い部は前記プラグ覆い部よりも太い請求項3又は4に記載のプラグ一体形点火コイル。
  6. 前記チューブのコイル包囲部とプラグ覆い部との間に形成された環状の当たり部が、前記シリンダヘッドの挿入孔の環状の受け部に圧入されている請求項5に記載のプラグ一体形点火コイル。
  7. 軸方向に離れて配置された2次コイル(32)及び中心電極(42)と、
    絶縁体から成り前記2次コイルを包囲するコイル包囲部(21)と、前記中心電極を包囲する電極包囲部(23)とを含む円筒形状の碍子(20)と、
    前記碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次コイル(36)と、
    磁性体から成り前記碍子の外周側に配置され、動弁機構と前記1次コイルとの間の仕切り部(11)と、前記碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部(13)とが一体に形成された円筒形状のチューブ(10)と、
    から成ることを特徴とするプラグ一体形点火コイル。
  8. 前記仕切り部は外周コアとして機能する請求項7に記載のプラグ一体形点火コイル。
  9. 前記碍子及び前記1次コイルの外周面と前記チューブの仕切り部の内周面とが近接している請求項7に記載のプラグ一体形点火コイル。
  10. 軸方向に離れて配置された2次コイル(32)及び中心電極(42)と、
    絶縁体から成り前記2次コイルを包囲するコイル包囲部(21)と、前記中心電極を包囲する電極包囲部(23)とを含む円筒形状の碍子(20)と、
    前記碍子のコイル包囲部の外周面に巻かれた1次コイル(36)と、
    磁性体から成り前記碍子の外周側に配置され、前記1次コイルを覆い外周コアとして機能するコイル覆い部と、前記碍子の電極包囲部を覆うプラグ覆い部とが一体に形成された円筒形状のチューブと、
    前記1次コイルと前記チューブのコイル覆い部との間に介在された絶縁層(38)と、
    から成ることを特徴とするプラグ一体形点火コイル。
  11. 前記絶縁層は前記1次コイルと前記コイル覆い部とが軸方向で重なる部分に介在されている請求項10に記載のプラグ一体形点火コイル。
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