JP2005508679A - 血管造影流体制御システム - Google Patents

Abstract

カテーテル（12）と、生理食塩水供給源（13）と、造影剤供給源（14）と、注入器（11）との間の流体の流れを制御する自動流体制御システムが開示される。ピンチ弁（17，23，38，39）は、生理食塩水入力（22）及び出力（31）ライン、並びに造影剤入力（16）及び出力（29）ライン中に提供される。コントローラ（45）は、前記ピンチ弁に接続され、造影剤注入及び生理食塩水注入を含む機能の間に、前記ピンチ弁を連続して開閉する。

Description

流体制御システムは、血管造影装置内の流体の流れを制御するために開示される。特に、流体制御システムは、カテーテルと、生理食塩水供給源と、廃棄物集積場と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御するために開示される。

様々な医学的処置には、カテーテルを使用した患者の身体内への流体の導入が含まれる。一連の異なる流体が投与される場合には、次の流体が投与される前に、或る流体をカテーテルから洗い流すことが多くの場合には必要である。例えば、血管形成中に、カテーテルは、造影剤溶液の追加の前及び／又は後にしばしば生理食塩水で洗い流される。さらに、空気のどのような注入ラインもパージし、該ラインへの空気の再導入を防止することも必要である。

したがって、造影剤溶液源、生理食塩水源、及び廃棄物集積場のような多くの流体源のうちの任意の１つにカテーテルを選択的に接続することが多くの場合には必要である。さらに、処置の際に、血管内の圧力を監視する圧力変換器にカテーテルを接続することが多くの場合には必要である。

これらの種類の処置に最も一般的に用いられる装置には、複数の栓バルブを直列に接続してなるマニホールドへのカテーテルの接続が含まれている。栓のうちの１つがカテーテルに接続される一方、その他の栓は、流体供給源、圧力変換器、注入機構、又はその他の設備に接続される。内科医は、処置の際に選択的に栓バルブを開閉することを要求される。

内科医が、カテーテルへの又はカテーテルからの所望の流れ経路を達成する処理の間に多数の栓バルブを操作することを要求されるので、それは、先行技術のマニホールドのうちの１つを適切に操作する方法を学習する相当な程度のトレーニングを要する。さらに、それが、マニホールドを見て流体がどのように流れているかは直ちに明白にならないので、不適当な接続を行なってしまうことが簡単に起こり、結果として、圧力変換器に高圧の流体が加えられ、変換器の損傷又は故障を引き起こす。

多数の栓バルブがこれらのマニホールドに関係するので、ハンドルは、互いに対する干渉を引き起こさないように小さくなければならない。しかしながら、小さなハンドルは、掴むこと及び操作することが困難になり得る。

現在利用可能なマニホールドに関連した別の問題は、カテーテルに接続される単一の出力導管の使用である。造影剤、生理食塩水、そして、恐らく、廃棄物は、すべて単一の導管又はラインを通過するので、洗い流すことが、多くの機能の間で要求される。その結果、造影剤がしばしば浪費される。なぜならば、造影剤は、一旦それがマニホールドに注入された場合には、「保存する」方法がないからである。さらに、廃棄物がマニホールドに引き込まれた場合には、マニホールドが洗い流されるときに生理食塩水が浪費される。さらに、機能間でマニホールドを洗い流すことは時間の浪費である。

最後に、現在利用可能なマニホールドが、注入器に隣接する圧力変換器（注入器又は動力注入器であってもよい）を装備しているので、圧力の読みは、マニホールド内に生じる波形の鈍りにより信頼性を失う。換言すれば、圧力波形は、マニホールドの流体ラインと、マニホールド、カテーテル、及び注入器との間の接続ラインを通じて移動するに違いない。典型的には、注入器とカテーテルとの間の導管の長さの合計は、約４８インチである。波形がこの広範囲な長さの導管を通じて移動する結果、それによって、実質的に鈍りが生じて圧力の読みが信頼性を失う。

その結果、内科医にとって操作することが容易な改良された流体制御システムの要求がある。

上に注記された要求の充足においては、流体制御システムは、カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御するために開示される。上記システムは、生理食塩水供給源を注入器に結合する生理食塩水入力ラインを含んでいる。該生理食塩水入力ラインは、生理食塩水入力ピンチ弁を通過する。上記システムは、さらに、造影剤供給源を注入器に結合する造影剤入力ラインを含んでいる。該造影剤入力ラインは、造影剤入力ピンチ弁を通過する。生理食塩水出力ラインは、カテーテルを注入器に結合する。上記生理食塩水出力ラインは、生理食塩水出力ピンチ弁を通過する。造影剤出力ラインは、カテーテルを注入器に結合する。該造影剤出力ラインは、造影剤入力ピンチ弁を通過する。

上記システムは、所望の流体の流れを提供するために様々なピンチ弁を開閉する手段をさらに含んでいる。特に、上記システムは、造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く一方生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じる手段を含んでいる。その結果、造影剤は、注入器に引き込まれ、カテーテルの外へ導かれることが可能である。上記システムは、生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を開く一方造影剤入力及び出力ピンチ弁を閉じる手段をさらに含んでいる。その結果、生理食塩水は、生理食塩水供給源から注入器に引き込まれ、カテーテルの外へ導かれることが可能である。

改良においては、ラインは、カテーテルから廃棄物を取り除き、廃棄物集積場又は廃棄物リザーバへ廃棄物を渡すために提供される。そのような改良においては、上記システムは、廃棄物集積場を注入器に結合する廃棄物出力ラインを含んでいる。該廃棄物出力ラインは、廃棄物出力ピンチ弁を通過する。上記システムは、さらに、カテーテルを注入器に結合する廃棄物入力ラインを含んでいる。該廃棄物入力ラインは、廃棄物入力ピンチ弁を通過する。上記システムは、さらに、廃棄物入力及び出力ピンチ弁を開く一方、造影剤入力及び出力ピンチ弁、並びに、生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じる手段を含んでいる。その結果、廃棄物は、カテーテルから注入器へ引き込まれ、廃棄物集積場の外へ導かれることが可能である。この改良においては、廃棄物入力及び出力ピンチ弁は、造影剤が注入器に引き込まれ、カテーテルの外へ導かれている間に、閉じられる。さらに、この改良においては、廃棄物入力及び出力ピンチ弁は、生理食塩水が注入器に引き込まれ、カテーテルの外へ導かれている間に、閉じられる。

改良においては、コントローラは、様々なピンチ弁を開閉するために提供される。該コントローラは、造影剤機能及び生理食塩水機能を含む少なくとも２つの格納された機能を有するメモリを具備している。上記造影剤機能に切り替えられるときに、コントローラは、生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じ、造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く。その結果、吸引は、造影剤を造影剤供給源から造影剤入力ラインを通じて注入器内へ引き込む注入器に加えることができる。その後、造影剤は、注入器から正の排出圧力を加えられることによりカテーテルの方へ導かれ、造影剤出力ラインを通じてカテーテルへ押されることが可能である。同様に、生理食塩水機能に切り替えられるときに、コントローラは、生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を開く一方、造影剤入力及び出力ピンチ弁を閉じる。その結果、生理食塩水は、生理食塩水供給源及び生理食塩水入力ラインからカテーテルに引き込まれ、その後、生理食塩水出力ラインを通じてカテーテルの方へ導かれることができる。

この概念のさらなる改良においては、廃棄物入力及び出力ラインは、廃棄物入力及び出力ピンチ弁と共に提供される。該廃棄物入力及び出力ピンチ弁もまた、コントローラに結合される。該コントローラは、さらに、格納された廃棄物機能を有している。該廃棄物機能に切り替えられるときに、コントローラは、廃棄物入力及び出力ピンチ弁を開く一方、造影剤入力及び出力ピンチ弁と生理食塩水入力及び出力ピンチ弁とを閉じる。その結果、注入器に加えられる吸引は、廃棄物をカテーテルから注入器へ引き込ませ、そして、廃棄物を、廃棄物出力ラインを通じて廃棄物集積場へ導き出す。この改良においては、造影剤機能に切り替えられるときに、コントローラは、さらに、廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じ、そして、生理食塩水機能に切り替えられるときに、コントローラは、さらに、廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じる。

さらなる改良においては、生理食塩水、造影剤、及び廃棄物機能中の入力及び出力バルブの開閉は、連続することが可能である。例えば、生理食塩水機能においては、生理食塩水入力ピンチ弁が開かれ、生理食塩水が注入器に引き込まれている間に、生理食塩水出力ピンチ弁は、閉じられ続けることが可能である。その後、生理食塩水が注入器に装填される際に、生理食塩水入力ピンチ弁が閉じられ、そして、生理食塩水が注入器からカテーテルへ放出されるときに、生理食塩水出力ピンチ弁が開かれることが可能である。アナログのシーケンスは、造影剤機能に対して従うことが可能であり、そして、廃棄物機能を含む改良においては、連続する概念もまた、廃棄物入力及び出力ピンチ弁に適用されることが可能である。

さらなる改良においては、制御パネルは、コントローラに接続される。該制御パネルは、「造影剤」と明確に印を付けられたもの、「生理食塩水」と明確に印を付けられたもの、そして、廃棄物機能が含まれている場合には、「廃棄物」の印又は上記システムの操作を容易にするその他の適切な印を明確に付けられたものを含む容易に特定可能なスイッチ又はボタンを含んでいる。個別のボタンが提供されることが可能であり、又は、「造影剤」及び「生理食塩水」位置と明確に印を付けられた単一のスイッチが提供されることが可能である。再び、廃棄物機能が提供される場合には、上記スイッチは、さらに、明確に印を付けられた「廃棄物」位置を含むであろう。

さらなる改良においては、多くの一方向型の逆止弁が、適切な流体の流れを保証するために提供される。特に、一方向型の逆止弁は、生理食塩水供給源から注入器への流れを可能にするが、その逆方向の流れを可能にしない生理食塩水入力ライン中に提供される。一方向型の逆止弁もまた、造影剤供給源から注入器への流体の流れを可能にするが、その逆方向の流れを可能にしない造影剤入力ライン中に提供されることが可能である。さらに、一方向型の逆止弁は、注入器からカテーテルへの流れを可能にするが、その逆方向の流れを可能にしない造影剤出力ライン中に提供されることが可能である。最後に、一方向型の逆止弁は、注入器からカテーテルへの流れを可能にするが、その逆方向の流れを可能にしない生理食塩水出力ライン中に提供されることが可能である。

廃棄物機能を有している改良においては、一方向型の逆止弁は、廃棄物集積場への流れを可能にするが、注入器の方へ戻る流れを可能にしない廃棄物出力ライン中に提供される。一方向型の逆止弁もまた、カテーテルから注入器への流れを可能にするが、その逆方向の流れを可能にしないカテーテルからの廃棄物入力ライン中に提供されることが可能である。

別の改良においては、圧力変換器は、カテーテルに結合され、変換器保護バルブは、それらの間に配置され、コントローラに接続される。上記生理食塩水機能においては、コントローラは、圧力変換器保護バルブを閉じ、生理食塩水を注入する高圧の事象から圧力変換器を保護する。オプションとして、圧力変換器保護バルブもまた、造影剤がカテーテルに注入される造影剤機能中に閉じられることが可能である。別のオプションとして、圧力変換器保護バルブは、生理食塩水及び造影剤機能の両方の間に閉じられることが可能である。

別の改良においては、流体制御システムが提供され、それによって、圧力変換器は、改良された圧力の読みのために、カテーテルの近位端部に直接結合されるか、又は近接して結合される。

一又は複数の栓ポートは、薬剤の注入を容易にするために上記システムに組み込まれることが可能である。例えば、栓が造影剤入力ライン中に配置されることが可能である。好ましくは、上記栓は、薬剤の注入のための注入ポートを含んでいる。同様に、栓は、カテーテルと注入器との間に配置されることが可能である。再び、注入ポートは、薬剤の注入を容易にするのに好ましいものである。

流体制御システム10は、注入器11と、12で概略的に示されたカテーテルとを含んでいる。２つの主要な流体（生理食塩水供給源13からの生理食塩水、及び造影剤供給源14からの造影剤）がカテーテルに注入される。図１において示される実施の形態10においては、廃棄物流体もカテーテル12から引き出され、廃棄物集積場15に蓄積される。

造影剤供給源14は、造影剤供給源ライン16に結合されている。該造影剤供給源ライン16は、造影剤入力ピンチ弁17を通過している。造影剤供給源ライン16は、さらに、一方向型の逆止弁18を通過することが可能であり、その機能は後述されるであろう。同様に、上記システムへの薬剤の注入を容易にするために、栓19が、造影剤入力ライン16中に配置されている。該栓19は、好ましくは、注入ポート21を具備している。バイパスライン22が、一方向型の逆止弁18をバイパスするために提供されることも可能である。該バイパスライン22は、無用の清潔な造影剤溶液を造影剤供給源14に注入し戻すことによって保存するために使用されることができる。

さらに、生理食塩水供給源13は、生理食塩水入力ライン22に接続されている。生理食塩水入力ライン22は、一方向型の逆止弁24と同様にピンチ弁23を通過している。廃棄物集積場は、ピンチ弁26と一方向型の逆止弁27とをさらに通過する廃棄物出力ライン25に接続又は結合されている。個別の廃棄物入力ライン28、造影剤出力ライン29、及び生理食塩水出力ライン31が設けられている。廃棄物入力ラインにもまた、カテーテル12から注入器11への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁32が好ましくは設けられている。一方向型の逆止弁33は、注入器11からカテーテル12へ流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない造影剤出力ライン中に設けられている。同様に、一方向型の逆止弁34は、注入器11からカテーテル12へ流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない生理食塩水出力ライン中に設けられることが可能である。オプションとして、栓35は、注入器11とカテーテル12との間に配置されることが可能である。好ましくは、栓は、上記システムに薬剤を加えるための注入ポート36を備えている。廃棄物入力ライン28は、ピンチ弁37を通過している。同様に、造影剤出力ラインは、ピンチ弁38を通過し、生理食塩水出力ラインは、ピンチ弁39を通過している。

カテーテル12中の圧力を監視するために、圧力変換器41は、カテーテル12に圧力変換器ライン42を通じて接続されている。圧力変換器保護バルブ43は、変換器を高圧注入の事象から保護するために設けられている。

システム10は、好ましくはコントローラ45に操作される。図１において示されているように、コントローラ45は、造影剤入力ピンチ弁17と、生理食塩水入力ピンチ弁23と、廃棄物出力ピンチ弁26と、廃棄物入力ピンチ弁37と、造影剤出力ピンチ弁38と、生理食塩水出力ピンチ弁39とに接続されている。制御パネル46には、造影剤と、生理食塩水と、廃棄物機能との間でコントローラを切り替えるために、スイッチング機構が設けられることが可能である。好ましい実施の形態は、造影剤ボタン47と、生理食塩水ボタン48と、オプションとして、廃棄物ボタン49とを含んでいる。別の好ましい実施の形態は、「生理食塩水」及び「造影剤」位置と明確に印を付けられた単一のスイッチを含んでいる。再び、廃棄物機能が提供される場合には、「廃棄物」位置も設けられるであろう。

廃棄物ボタン49が押されると、廃棄物入力ピンチ弁37と廃棄物出力ピンチ弁26とが開かれる。その後、注入器は、廃棄物出力ライン25を通じて廃棄物集積場15へ廃棄物を排出する前に、カテーテル12から廃棄物入力ライン28を通じて廃棄物を引き込むことが可能である。このポイントにおいては、造影剤出力ピンチ弁38と、生理食塩水出力ピンチ弁39と、生理食塩水入力ピンチ弁23と、造影剤出力ピンチ弁17とは、すべて閉じられている。しかしながら、造影剤入力の一方向型の逆止弁18と生理食塩水入力の一方向型の逆止弁24とが図１において示されるように設けられる場合には、ピンチ弁18及び23を閉じることは、絶対に必要なことではない。これに代えて、ピンチ弁17及び23が廃棄物機能の間に閉じられた位置にある場合には、一方向型の逆止弁18及び24の組み込みは必要ではない。

生理食塩水ボタン48が押されると、生理食塩水入力ピンチ弁23と生理食塩水出力ピンチ弁39は、開いている。造影剤入力ピンチ弁17と、廃棄物入力ピンチ弁37と、造影剤出力ピンチ弁38は、すべて閉じられている。廃棄物出力ピンチ弁26もまた、閉じられることが可能である。しかしながら、一方向型の廃棄物出力逆止弁27が設けられる場合には、ピンチ弁26を閉じることは必要ではない。これに代えて、ピンチ弁26が生理食塩水機能中に閉じられる場合には、一方向型の逆止弁27は必要でなくなり得る。生理食塩水入力ピンチ弁23が開いたまま、その後、生理食塩水は、生理食塩水リザーバ13から注入器11に引き込まれることが可能である。生理食塩水は、生理食塩水出力ピンチ弁39が開いているときに、その後、生理食塩水出力ライン31を通じて放出される。

造影剤ボタン47が押されるときに、造影剤入力ピンチ弁17と造影剤出力ピンチ弁38とが開かれる。造影剤位置においては、生理食塩水入力ピンチ弁23と生理食塩水出力ピンチ弁39とは、閉じられている。廃棄物出力及び入力ライン25及び28のそれぞれにおける一方向型の逆止弁27及び32が設けられていない場合には、廃棄物出力ピンチ弁26及び廃棄物入力ピンチ弁37もまた、閉じられている。その後、造影剤は、造影剤リザーバ14から造影剤入力ライン16を通じて注入器に引き込まれることが可能である。その後、それは、造影剤出力ピンチ弁38が開いたときに、造影剤出力ラインを通じてカテーテル12に圧送されることが可能である。

上に注記されるように、逆止弁18，24，27，32，33，及び34の包含は、造影剤、生理食塩水、及び廃棄物機能の間に、或るピンチ弁を開閉するという必要性を排除することが可能である。しかしながら、造影剤及び生理食塩水流体を保護するために、また、カテーテル12に送られる生理食塩水及び造影剤流体中の汚染物の量を減らすためには、逆止弁の使用が好ましい。さらに、逆止弁の組み込みは、さらに、或るピンチ弁が故障するという事態の際における追加の安全策を提供することが可能である。

さらに、造影剤、生理食塩水、及び廃棄物機能の間にピンチ弁を連続して開閉することもまた好ましい。例えば、造影剤ボタン47が押されると、造影剤機能においては、ピンチ弁は、すべて、造影剤入力ピンチ弁17は例外であるが、閉じられることが可能である。その後、造影剤は、注入器11に引き込まれることが可能である。その後、造影剤入力ピンチ弁17は、閉じられ、そして、造影剤出力ピンチ弁38だけが、造影剤を、造影剤出力ライン29を通じてカテーテル12へ注入するために開かれることが可能である。同様に、生理食塩水機能においては、生理食塩水入力ピンチ弁23は例外として、ピンチ弁はすべて閉じられることが可能である。その後、生理食塩水は、生理食塩水入力ピンチ弁23を閉じる前に、注入器11に引き込まれることが可能である。その後、生理食塩水出力ピンチ弁39は、生理食塩水の生理食塩水出力ライン31を通じたカテーテル12への注入のために開かれることが可能である。同様に、廃棄物ボタン49が押されると、廃棄物機能においては、廃棄物入力ピンチ弁37を例外として、ピンチ弁はすべて閉じられることが可能である。廃棄物は、その後、廃棄物を、廃棄物出力ライン25を通じて廃棄物集積場15へ圧送するために、廃棄物入力ピンチ弁37を閉じて廃棄物出力ピンチ弁26を開く前に、注入器11に引き込まれる。

コントローラは、或る機能の間に、圧力変換器保護バルブを開閉することも可能である。例えば、生理食塩水又は造影剤の注入の間に、圧力変換器41をいかなる高圧の事象にも晒さないように、圧力変換器保護バルブ43を閉じることは好ましい。この機能もまた、コントローラ45によって実行されることが可能である。注入ポート21を通じた及び／又は注入ポート36を通じた薬剤の注入がコントローラ45によって制御されることが可能であることも注目されるであろう。

示されるように、注入器11は、手動の注入器であってもよく、又は、コントローラ45によって制御されるポンプであってもよい。注入器が手動の注射器である場合には、一方向型の逆止弁18，24，27，32，33，及び34の使用は、システム10の一体部分のようにしてあることが好ましい。さらに、コントローラ45は、造影剤供給源リザーバ14、生理食塩水供給源リザーバ13、及び／又は廃棄物集積場15の流体レベルを監視することも可能である。コントローラ45は、示されるような圧力変換器41に接続されることによってカテーテル12内の圧力を監視することも可能である。

したがって、改良された流体制御システムは、血管造影処置のために提供される。
明確に「生理食塩水」、「造影剤」、そして、随意的に「廃棄物」位置の印を付けられた単一のスイッチ、又は、ボタン47，48，及び49が提供され、また、多数の栓の操作を回避することが可能である。その他の機能選択機構は、当業者にとって明白であろう。当業者は、多くの変更がこの開示の精神及び範疇から逸脱せずに形態上及び詳細でなされ得ることが分かるであろう。先の詳細な記述は、限定するものではなく例示として尊重されるように意図され、次の請求の範囲（その均等物をすべて含む）が、本発明の範囲を定義するように意図される。

概略的に開示された流体制御システムを示している。

符号の説明

10 流体制御システム
11 注入器
12 カテーテル
13 生理食塩水供給源
14 造影剤供給源
15 廃棄物集積場
16 造影剤供給源ライン
17 造影剤入力ピンチ弁
18 一方向型の逆止弁
19 栓
21 注入ポート
22 生理食塩水入力ライン（バイパスライン）
23 生理食塩水入力ピンチ弁
24 一方向型の逆止弁
25 廃棄物出力ライン
26 廃棄物出力ピンチ弁
27 一方向型の逆止弁
28 廃棄物入力ライン
29 造影剤出力ライン
31 生理食塩水出力ライン
32 一方向型の逆止弁
33 一方向型の逆止弁
34 一方向型の逆止弁
35 栓
36 注入ポート
37 廃棄物入力ピンチ弁
38 造影剤出力ピンチ弁
39 生理食塩水出力ピンチ弁
41 圧力変換器
42 圧力変換器ライン
43 圧力変換器保護バルブ
45 コントローラ
46 制御パネル
47 造影剤ボタン
48 生理食塩水ボタン
49 廃棄物ボタン

Claims (36)

1. カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
   前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合し、生理食塩水入力ピンチ弁を通過する生理食塩水入力ラインと、
   前記造影剤供給源を前記注入器に結合し、造影剤入力ピンチ弁を通過する造影剤入力ラインと、
   前記カテーテルを前記注入器に結合し、生理食塩水出力ピンチ弁を通過する生理食塩水出力ラインと、
   前記カテーテルを前記注入器に結合し、造影剤出力ピンチ弁を通過する造影剤出力ラインと、
   前記ピンチ弁を開閉し、造影剤機能及び生理食塩水機能を含む少なくとも２つの格納された機能を有するメモリを具備するコントローラと、
   前記造影剤機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く一方、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じ、
   前記生理食塩水機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を開く一方、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を閉じる流体制御システム。
2. 廃棄物集積場を前記注入器に結合し、廃棄物出力ピンチ弁を通過する廃棄物出力ラインと、
   前記カテーテルを前記注入器に結合し、廃棄物入力ピンチ弁を通過する廃棄物入力ラインとを備え、
   前記コントローラは、廃棄物機能をさらに含み、該廃棄物機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を開く一方、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じる請求項１記載の流体制御システム。
3. 前記廃棄物入力ラインは、前記カテーテルから前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項２記載の流体制御システム。
4. 前記廃棄物出力ラインは、前記注入器から前記廃棄物集積場への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項２記載の流体制御システム。
5. 前記生理食塩水入力ラインは、前記生理食塩水供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項１記載の流体制御システム。
6. 前記生理食塩水出力ラインは、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項１記載の流体制御システム。
7. 前記造影剤入力ラインは、前記造影剤供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項１記載の流体制御システム。
8. 前記造影剤出力ラインは、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項１記載の流体制御システム。
9. 前記廃棄物入力ラインは、前記カテーテルから前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
   前記廃棄物出力ラインは、前記注入器から前記廃棄物集積場への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
   前記生理食塩水入力ラインは、前記生理食塩水供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
   前記生理食塩水出力ラインは、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
   前記造影剤入力ラインは、前記造影剤供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
   造影剤出力ラインは、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する請求項２記載の流体制御システム。
10. セレクタ機構を具備するコントローラに接続された制御パネルをさらに備え、前記セレクタ機構は、前記コントローラを前記造影剤機能に切り替えるための第１の位置と、前記コントローラを前記生理食塩水機能に切り替えるための第２の位置とを有している請求項１記載の流体制御システム。
11. セレクタ機構を具備するコントローラに接続された制御パネルをさらに備え、前記セレクタ機構は、前記コントローラを前記造影剤機能に切り替えるための第１の位置と、前記コントローラを前記生理食塩水機能に切り替えるための第２の位置と、前記コントローラを前記廃棄物機能に切り替えるための第３の位置とを有している請求項２記載の流体制御システム。
12. 前記カテーテルに結合された圧力変換器と、それらの間に配置され、前記コントローラに接続された変換器保護バルブとをさらに備え、
    前記生理食塩水機能においては、前記コントローラは、前記圧力変換器保護バルブを閉じる請求項１記載の流体制御システム。
13. 前記カテーテルに結合された圧力変換器と、それらの間に配置され、前記コントローラに接続された変換器保護バルブとをさらに備え、
    前記造影剤機能においては、前記コントローラは、前記圧力変換器保護バルブを閉じる請求項１記載の流体制御システム。
14. 前記カテーテルに結合された圧力変換器をさらに備え、変換器保護バルブは、それらの間に配置され、前記コントローラに接続され、
    前記造影剤及び生理食塩水機能においては、前記コントローラは、圧力変換器保護バルブを閉じる請求項１記載の流体制御システム。
15. 前記造影剤入力ラインは、栓を通過し、該栓は、注入ポートを具備している請求項１記載の流体制御システム。
16. 前記栓は、前記造影剤入力ピンチ弁と前記造影剤供給源との間に配置される請求項１５記載の流体制御システム。
17. 前記造影剤入力ラインは、前記造影剤供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過し、
    前記造影剤入力ラインは、栓を通過し、該栓は、注入ポートを具備し、前記栓は、前記造影剤入力ピンチ弁と前記一方向型の逆止弁との間に配置されている請求項１記載の流体制御システム。
18. 前記栓を前記造影剤供給源に結合するバイパスラインをさらに備える請求項１７記載の流体制御システム。
19. 前記カテーテルと、前記廃棄物入力、造影剤出力、及び生理食塩水出力ピンチ弁との間に配置された栓をさらに備え、該栓は、注入ポートを具備する請求項２記載の流体制御システム。
20. カテーテルと、生理食塩水供給源と、廃棄物集積場と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
    前記廃棄物集積場を前記注入器に結合し、廃棄物出力ピンチ弁を通過し、さらに、前記注入器から前記廃棄物集積場への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する廃棄物出力ラインと、
    前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合し、生理食塩水入力ピンチ弁を通過し、さらに、前記生理食塩水供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する生理食塩水入力ラインと、
    前記造影剤供給源を前記注入器に結合し、造影剤入力ピンチ弁を通過し、さらに、前記造影剤供給源から前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する造影剤入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、廃棄物入力ピンチ弁を通過し、さらに、前記カテーテルから前記注入器への流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する廃棄物入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、生理食塩水出力ピンチ弁を通過し、さらに、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する生理食塩水出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、造影剤出力ピンチ弁を通過し、さらに、前記注入器から前記カテーテルへの流れを許容するが、その逆方向の流れを許容しない一方向型の逆止弁を通過する造影剤出力ラインと、
    前記ピンチ弁を開閉するために各ピンチ弁に接続され、造影剤機能、生理食塩水機能、及び廃棄物機能を含む少なくとも３つの格納された機能を有するメモリを具備するコントローラと、
    前記少なくとも３つの格納された機能の間で前記コントローラを切り替えるために前記コントローラに接続された制御パネルと、
    前記造影剤機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、まず、前記造影剤入力ピンチ弁を開き、続いて、前記造影剤出力ピンチ弁を開く一方、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁及び前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を閉じ、
    前記生理食塩水機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、まず、前記生理食塩水入力ピンチ弁を開き、続いて、前記生理食塩水出力ピンチ弁を開く一方、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じ、
    前記廃棄物機能に切り替えられるときに、前記コントローラは、まず、前記廃棄物入力ピンチ弁を開き、続いて、前記廃棄物出力ピンチ弁を開く一方、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じる流体制御システム。
21. 前記制御パネルは、前記コントローラを前記造影剤機能に切り替えるための第１の位置と、前記コントローラを前記生理食塩水機能に切り替えるための第２の位置と、前記コントローラを前記廃棄物機能に切り替えるための第３の位置とを具備するセレクタ機構を備えている請求項２０記載の流体制御システム。
22. 前記カテーテルに結合された圧力変換器をさらに備え、変換器保護バルブは、それらの間に配置され、前記コントローラに接続され、前記生理食塩水機能の間に、前記コントローラは、前記圧力変換器保護バルブを閉じる請求項２０記載の流体制御システム。
23. 前記カテーテルに結合された圧力変換器をさらに備え、変換器保護バルブは、それらの間に配置され、前記コントローラに接続され、
    前記造影剤機能においては、前記コントローラは、前記圧力変換器保護バルブを閉じる請求項２０記載の流体制御システム。
24. 圧力変換器ラインによって前記カテーテルに結合された圧力変換器をさらに備え、変換器保護バルブは、それらの間に配置され、前記コントローラに接続され、
    前記造影剤及び生理食塩水機能においては、前記コントローラは、前記圧力変換器保護バルブを閉じる請求項２０記載の流体制御システム。
25. 前記造影剤入力ラインは、栓も通過し、該栓は、注入ポートを具備する請求項２０記載の流体制御システム。
26. 前記栓は、前記造影剤入力ピンチ弁と前記造影剤供給源との間に配置される請求項２５記載の流体制御システム。
27. 前記カテーテルと、前記廃棄物入力、造影剤出力、及び生理食塩水出力ピンチ弁との間に配置された栓をさらに備え、該栓は、注入ポートを具備する請求項１８記載の流体制御システム。
28. カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
    前記生理食塩水源を前記注入器に結合し、生理食塩水入力ピンチ弁を通過する生理食塩水入力ラインと、
    前記造影剤供給源を前記注入器に結合し、造影剤入力ピンチ弁を通過する造影剤入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、生理食塩水出力ピンチ弁を通過する生理食塩水出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、造影剤出力ピンチ弁を通過する造影剤出力ラインと、
    前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を閉じる一方、続いて、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く手段と、
    前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を閉じる一方、続いて、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を開く手段と
    を備える流体制御システム。
29. 廃棄物集積場を前記注入器に結合し、廃棄物出力ピンチ弁を通過する廃棄物出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、廃棄物入力ピンチ弁を通過する廃棄物入力ラインと、
    前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁とを閉じ、続いて、前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を開く手段と
    をさらに備える請求項２８記載の流体制御システム。
30. カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
    前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合する生理食塩水入力ラインと、
    前記造影剤供給源を前記注入器に結合する造影剤入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する生理食塩水出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する造影剤出力ラインと、
    前記造影剤入力及び出力ラインを開く一方、前記生理食塩水入力及び出力ラインを閉じる手段と、
    前記生理食塩水入力及び出力ラインを開く一方、前記造影剤入力及び出力ラインを閉じる手段と
    を備える流体制御システム。
31. 廃棄物集積場を前記注入器に結合する廃棄物出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する廃棄物入力ラインと、
    前記廃棄物入力及び出力ラインを開く一方、前記造影剤入力及び出力ラインと前記生理食塩水入力及び出力ラインを閉じる手段と
    をさらに備える請求項３０記載の流体制御システム。
32. カテーテルと、生理食塩水供給源と、廃棄物集積場と、造影剤供給源と、注入器とを備え、前記廃棄物集積場を前記注入器に結合し、廃棄物出力ピンチ弁を通過する廃棄物出力ラインと、前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合し、生理食塩水入力ピンチ弁を通過する生理食塩水入力ラインと、前記造影剤供給源を前記注入器に結合し、造影剤入力ピンチ弁を通過する造影剤入力ラインと、前記カテーテルを前記注入器に結合し、廃棄物入力ピンチ弁を通過する廃棄物入力ラインと、前記カテーテルを前記注入器に結合し、生理食塩水出力ピンチ弁を通過する生理食塩水出力ラインと、前記カテーテルを前記注入器に結合し、造影剤出力ピンチ弁を通過する造影剤出力ラインとを備える血管造影装置内の流体の流れを制御する方法であって、
    前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く一方、造影剤を前記造影剤供給源から前記注入器へ引き込む前に、そして、前記造影剤出力ピンチ弁を開き、造影剤を前記注入器から前記カテーテルへ注入する前に、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁及び前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じ、
    生理食塩水入力弁を開く一方、生理食塩水を前記生理食塩水源から前記注入器へ引き込む前に、そして、前記生理食塩水出力ピンチ弁を開け、生理食塩水を前記注入器から前記カテーテルへ注入する前に、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じ、
    前記廃棄物入力ピンチ弁を開く一方、廃棄物を前記カテーテルから前記注入器へ引き込む前に、そして、前記廃棄物出力ピンチ弁を開き、廃棄物を前記注入器から前記廃棄物集積場に注入する前に、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁とを閉じ、
    前記廃棄物集積場を前記注入器に結合する廃棄物出力ライン、前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合する生理食塩水入力ライン、前記造影剤供給源を前記注入器に結合する造影剤出力ライン、前記カテーテルを前記注入器に結合する廃棄物入力ライン、前記カテーテルを前記注入器に結合する生理食塩水出力ライン、前記カテーテルを前記注入器に結合する造影剤出力ライン、
    前記造影剤入力及び出力ラインを開く一方前記生理食塩水入力及び出力ラインと前記廃棄物入力及び出力ラインとを閉じる手段、前記生理食塩水入力及び出力ラインを開く一方前記造影剤入力及び出力ラインと廃棄物入力及び出力ラインとを閉じる手段、
    前記廃棄物入力及び出力ラインを開く一方前記造影剤入力及び出力ラインと前記生理食塩水入力及び出力ラインを閉じる手段。
33. カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
    前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合し、生理食塩水入力ピンチ弁を通過する生理食塩水入力ラインと、
    前記造影剤供給源を前記注入器に結合し、造影剤入力ピンチ弁を通過する造影剤入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、生理食塩水出力ピンチ弁を通過する生理食塩水出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、造影剤出力ピンチ弁を通過する造影剤出力ラインと
    を備える流体制御システム。
34. 廃棄物集積場を前記注入器に結合し、廃棄物出力ピンチ弁を通過する廃棄物出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合し、廃棄物入力ピンチ弁を通過する廃棄物入力ラインと、
    前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁と前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じる一方、続いて、前記造影剤入力及び出力ピンチ弁を開く手段と、
    前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を閉じる一方、続いて、前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁を開く手段と、
    前記造影剤入力及び出力ピンチ弁と前記生理食塩水入力及び出力ピンチ弁とを閉じる一方、続いて、前記廃棄物入力及び出力ピンチ弁を開く手段と
    をさらに備える請求項３３記載の流体制御システム。
35. カテーテルと、生理食塩水供給源と、造影剤供給源と、注入器との間の流体の流れを制御する流体制御システムであって、
    前記生理食塩水供給源を前記注入器に結合する生理食塩水入力ラインと、
    前記造影剤供給源を前記注入器に結合する造影剤入力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する造影剤出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する生理食塩水出力ラインと
    を備える流体制御システム。
36. 廃棄物集積場を前記注入器に結合する廃棄物出力ラインと、
    前記カテーテルを前記注入器に結合する廃棄物入力ラインと
    をさらに備える請求項３５記載の流体制御システム。
    

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