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JP2005334054A - 医療用刃物 - Google Patents

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JP2005334054A
JP2005334054A JP2004153530A JP2004153530A JP2005334054A JP 2005334054 A JP2005334054 A JP 2005334054A JP 2004153530 A JP2004153530 A JP 2004153530A JP 2004153530 A JP2004153530 A JP 2004153530A JP 2005334054 A JP2005334054 A JP 2005334054A
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Kotaro Oki
孝太郎 大木
Kazuhiko Isokimi
和彦 五十君
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Kaijirushi Hamono Center KK
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Kaijirushi Hamono Center KK
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Abstract

【解決手段】刃体部3は、尖端部4から基端部5側へ延びる先端切開部6と、先端切開部6との先端境界部7から基端部5側へ延びる先端切開幅維持部8と、先端切開幅維持部8との中間境界部9から基端部5側へ延びる中間切開部10とを備えている。使用時に先端切開部6を眼球に押し込む際、その先端切開部6により切開された眼球の切開口が先端切開部6から先端切開幅維持部8に至ると、切開抵抗が減少したことを感じて刃体部3の挿入を停止させることができるとともに、先端切開部6により切開可能な切開幅が最大になって切開口はその切開幅以上に広がることはなくなる。その後、切開口が先端切開幅維持部8から中間切開部10に至ると、中間切開部10により切開口がさらに大きく切開される。
【効果】所望の切開幅を順次確実に得ることができる。
【選択図】図3


Description

本発明は、眼球などの生体組織を切開する各種手術用切断具として利用される医療用刃物に関するものである。
この種の医療用刃物(下記特許文献1も参照)においては、図2(a)に示すように、刃板2の刃体部3が、その尖端部4から刃板2の基端部5側へ延びる先端切開部6と、この先端切開部6との先端境界部7から刃板2の基端部5側へ延びる先端切開幅維持部8とを備えている。この先端切開部6においては、刃体部3の尖端部4から先端境界部7の両端部13にわたり刃先縁18が形成されている。この先端切開幅維持部8においては、先端境界部7の両端部13から刃板2の基端部5側へ延びる外端縁20が形成され、この両外端縁20間の間隔が先端境界部7の両端部13間の間隔よりも小さくなっている。
従来、白内障で眼球の水晶体が濁った際には、例えば、先端切開部6の両刃先縁18間の間隔が異なる二種類の医療用刃物を順次利用して、下記の手順で眼球の手術を行っていた。
まず、吸引筒の外径に合わせた両刃先縁18間の間隔を有する第一の医療用刃物を準備し、その第一の医療用刃物により眼球の一部を切開する。その切開部分から眼球内に吸引筒を挿入し、裂いた水晶体の中身をその吸引筒により超音波乳化吸引する。次に、両刃先縁18間の間隔が第一の医療用刃物よりも広い第二の医療用刃物を準備し、その第二の医療用刃物により切開部分を広げる。その切開部分から眼球内に眼内レンズを挿入する。
しかし、二種類の医療用刃物を用意する面倒があるため、例えば、先端切開部6において両刃先縁18を図2(b)に示すようにV状に膨らませたり図2(c)に示すようにV状に凹ませたりして、両刃先縁18に狭い間隔の両刃先縁18aと広い間隔の両刃先縁18bとを形成した医療用刃物が提案されている。
特開2001−238890号公報
ところが、図2(b)(c)で示した医療用刃物の両刃先縁18においては狭い間隔の両刃先縁18aと広い間隔の両刃先縁18bとが連続的に形成されてそれらの間隔が急に変化するので、前述した眼球手術を図2(b)(c)の医療用刃物により行うと、眼球内に吸引筒を挿入するために必要な切開幅以上に眼球の一部を切開してしまうおそれがあった。その切開幅が広過ぎると、切開部分と吸引筒との間に必要以上の隙間が生じ、眼圧が低下する等の不具合が生じるおそれがあった。
この発明は、眼球などの生体組織を切開する医療用刃物において、一つの医療用刃物により異なる切開幅を得ることはもちろんのこと、所望の切開幅を順次確実に得るように刃体部の形状を改良することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1,3に示す第1実施形態、図4に示す第2実施形態、図5に示す第3実施形態、図6に示す第4実施形態、図7に示す第5実施形態、図8に示す第6実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1及び請求項2の発明にかかる医療用刃物は、下記の共通構成を有している。
刃体部(3)は、その先端部(尖端部4または丸みを持つ端部)から基端部(5)側へ延びる先端切開部(6)と、この先端切開部(6)との先端境界部(7)から刃体部(3)の基端部(5)側へ延びる先端切開幅維持部(8)と、この先端切開幅維持部(8)との中間境界部(9)から刃体部(3)の基端部(5)側へ延びる中間切開部(10)とを備えている。前記先端切開部(6)においては、刃体部(3)の先端部(4)から先端境界部(7)の両端部(13)にわたり先端外端縁(14)を延設するとともにこの先端切開部(6)の両先端外端縁(14)間で区画される第一先端面(15)と第二先端面(16)とを設け、この先端切開部(6)の両先端外端縁(14)のうち少なくとも一方の先端外端縁(14)に刃先縁(18)を形成している。前記先端切開幅維持部(8)においては、先端境界部(7)の両端部(13)から刃体部(3)の基端部(5)側へ中間外端縁(20)を延設するとともにこの先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)間で区画される第一中間面(21)と第二中間面(22)とを設けている。前記中間切開部(10)においては、その中間切開部(10)と先端切開幅維持部(8)との間の中間境界部(9)の両端部(19)から刃体部(3)の基端部(5)側へ中間外端縁(25)を延設するとともにこの中間切開部(10)の両中間外端縁(25)間で区画される第一中間面(26)と第二中間面(27)とを設け、この中間切開部(10)の両中間外端縁(25)のうち少なくとも一方の中間外端縁(25)に刃先縁(29)を形成している。
さらに、請求項1の発明では、前記共通構成に下記の構成を追加している。
前記先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)間の間隔(W24)を先端境界部(7)の両端部(13)間の間隔(W13)と等しく設定してこの先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)を互いに平行に延設するか、または、この先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)間の間隔(W24)を先端境界部(7)の両端部(13)間の間隔(W13)よりも小さく設定するようにこの先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)を延設している。また、前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)間の間隔(W29)をその中間切開部(10)と先端切開幅維持部(8)との間の中間境界部(9)の両端部(19)間の間隔(W19)よりも大きく設定してこの中間切開部(10)の両中間外端縁(25)を刃体部(3)の基端部(5)側へ向うほど次第に広げるように延設するとともに、この中間切開部(10)の両中間外端縁(25)は前記先端境界部(7)の両端部(13)間の間隔(W13)よりも大きい間隔(W29)を有する有効外端縁を含む。
さらに、請求項2の発明では、前記共通構成に下記の構成を追加している。
刃体部(3)の先端部(4)を通り先端境界部(7)に交差するとともに先端切開幅維持部(8)と中間切開部(10)との間の中間境界部(9)にも交差する区画線(A)を含む区画面(B)に対し平行で且つ先端境界部(7)の両端部(13)を通る先端想定面(C)を含むこの両先端想定面(C)間範囲の内側で先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)を延設している。また、刃体部(3)の先端部(4)を通り先端境界部(7)に交差するとともに先端切開幅維持部(8)と中間切開部(10)との間の中間境界部(9)にも交差する区画線(A)を含む区画面(B)に対し平行で且つ先端切開幅維持部(8)と中間切開部(10)との間の中間境界部(9)の両端部(19)を通る中間想定面(D)間範囲の外側で中間切開部(10)の両中間外端縁(25)を刃体部(3)の基端部(5)側へ向うほど次第に広げるように延設するとともに、この中間切開部(10)の両中間外端縁(25)は前記両先端想定面(C)間範囲の外側で刃体部(3)の基端部(5)側へ向うほど次第に広がるように延設された有効外端縁を有している。
前記中間切開部(10)よりも基端部(5)側で刃体部(3)には、請求項3の発明にかかる中間切開幅維持部(12)以外に、ストッパ用の段差部を形成してもよい。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明は、下記のように構成されている。
前記刃体部(3)は、先端切開部(6)と先端切開幅維持部(8)と中間切開部(10)とのほかに、この中間切開部(10)との中間境界部(11)から刃体部(3)の基端部(5)側へ延びる中間切開幅維持部(12)を備えている。この中間切開幅維持部(12)においては、その中間切開幅維持部(12)と中間切開部(10)との間の中間境界部(11)の両端部(30)から刃体部(3)の基端部(5)側へ中間外端縁(31)を延設するとともにこの中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)間で区画される第一中間面(32)と第二中間面(33)とを設けている。前記中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)間の間隔(W31)をその中間切開幅維持部(12)と中間切開部(10)との間の中間境界部(11)の両端部(30)間の間隔(W30)と等しく設定してこの中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)を互いに平行に延設するか、若しくは、この中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)間の間隔(W31)をその中間切開幅維持部(12)と中間切開部(10)との間の中間境界部(11)の両端部(30)間の間隔(W30)よりも小さく設定するようにこの中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)を延設している。または、刃体部(3)の先端部(4)を通り先端境界部(7)に交差するとともに先端切開幅維持部(8)と中間切開部(10)との間の中間境界部(9)及び中間切開部(10)と中間切開幅維持部(12)との間の中間境界部(11)にも交差する区画線(A)を含む区画面(B)に対し平行で且つ中間切開部(10)と中間切開幅維持部(12)との間の中間境界部(11)の両端部(30)を通る基端想定面(E)を含むこの両基端想定面(E)間範囲の内側で中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)を延設している。
さらに、中間切開幅維持部(12)よりも基端部(5)側で刃体部(3)には、第一の切開部としての先端切開部(6)や第二の切開部としての中間切開部(10)以外に第三の切開部を設けてもよく、切開部と切開幅維持部とを順次交互に設けることができる。
ちなみに、刃先縁(18,24,29)とは尖った形状で切断機能を持つものを意味する。また、先端切開部(6)の両先端外端縁(14)や先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)や中間切開部(10)の両中間外端縁(25)や中間切開幅維持部(12)の両中間外端縁(31)については、刃先縁としての機能を持つものと持たないものとを含み、刃付け面と同様な傾斜面を形成しても尖っていない形状であれば、刃先縁としての機能を持たないものと理解することができ、その際には切断機能に代えて案内機能を発揮する。
請求項1〜3の発明では、先端切開部(6)と中間切開部(10)との間に先端切開幅維持部(8)を介在させたので、例えば、使用時に先端切開部(6)を眼球に押し込む際、その先端切開部(6)により切開された眼球の切開口が先端切開部(6)から先端切開幅維持部(8)に至ると、先端切開部(6)により切開可能な切開幅が最大になって切開口はその切開幅以上に広がることはなくなる。その後、切開口が先端切開幅維持部(8)から中間切開部(10)に至ると、中間切開部(10)により切開口がさらに大きく切開される。従って、所望の切開幅を順次確実に得ることができる。
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明においては、前記先端切開部(6)の両先端外端縁(14)にそれぞれ刃先縁(18)を形成し、前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)にそれぞれ刃先縁(29)を形成している。請求項4の発明では、先端切開部(6)及び中間切開部(10)の両刃先縁(18,29)により切開作業を円滑に行うことができる。
請求項4の発明を前提とする請求項5の発明においては、前記先端切開幅維持部(8)の両中間外端縁(20)にそれぞれ刃先縁(24)を形成している。請求項5の発明では、先端切開部(6)から中間切開部(10)へ移行する際、先端切開幅維持部(8)の両刃先縁(24)によりその移行を円滑に行うことができる。
請求項4または請求項5の発明を前提とする請求項6の発明においては、前記先端切開部(6)の両先端外端縁(14)における刃先縁(18)を含む刃先想定面が互いに交差してなす刃先角(θ18)と、前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)における刃先縁(29)を含む刃先想定面が互いに交差してなす刃先角(θ29)とを互いに等しく設定している。請求項6の発明では、先端切開部(6)による切開作業と中間切開部(10)による切開作業とを同じ切開抵抗等の感触により円滑に行うことができる。ここに「刃先角(θ18)と刃先角(θ29)とを互いに等しく設定する」とは、この効果を発揮する程度にそれらが略等しいことも意味する。
請求項4または請求項5の発明を前提とする請求項7の発明においては、前記先端切開部(6)の両先端外端縁(14)における刃先縁(18)を含む刃先想定面と、前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)における刃先縁(29)を含む刃先想定面とを互いに平行に設定している。請求項7の発明では、先端切開部(6)による切開作業と中間切開部(10)による切開作業とを同じ切開抵抗等の感触により円滑に行うことができる。ここに「刃先縁(18)を含む刃先想定面と刃先縁(29)を含む刃先想定面とを互いに平行に設定する」とは、この効果を発揮する程度にそれらを略平行にすることも意味する。
請求項4から請求項7のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項8の発明においては、前記先端切開部(6)の両先端外端縁(14)における刃先縁(18)間の特定切開幅(W13)について実寸法を表示する切開幅表示部(34)と、前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)における刃先縁(29)間の特定切開幅(W30)について実寸法を表示する切開幅表示部(34)とをそれぞれ設けている。請求項8の発明では、これらの切開幅表示部(34)で実寸法を確認しながら切開作業を行うことができるので、所望の医療用刃物を選別し易くなる。
請求項4から請求項8うちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項9発明においては、前記先端切開部(6)でその先端部(4)からの特定切開深さ部分に付した印(35)を通る切開幅想定面(F)がこの先端切開部(6)の両先端外端縁(14)における刃先縁(18)と交差する際にその切開幅想定面(F)と両刃先縁(18)との交差点間の間隔(W13)を前記先端切開部(6)の両先端外端縁(14)における刃先縁(18)間の特定切開幅に設定するとともに、前記中間切開部(10)で先端切開部(6)の先端部(4)からの特定切開深さ部分に付した印(36)を通る切開幅想定面(G)がこの中間切開部(10)の両中間外端縁(25)における刃先縁(29)と交差する際にその切開幅想定面(G)と両刃先縁(29)との交差間の間隔(W30)を前記中間切開部(10)の両中間外端縁(25)における刃先縁(29)間の特定切開幅に設定する。請求項9の発明では、これらの印(35,36)で特定切開深さ及び特定切開幅を確認しながら切開作業を円滑に行うことができる。
本発明は、眼球などの生体組織を切開する医療用刃物において、一つの医療用刃物により異なる切開幅を得ることはもちろんのこと、所望の切開幅を順次確実に得ることができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る医療用刃物について図1,3を参照して説明する。
図1(a)に示す医療用刃物は、眼球を切開するための手術用切断具であり、合成樹脂からなる柄部1と、金属からなる刃板2とからなる。この刃板2は柄部1に取着されてく形状に屈曲され、この刃板2の先端部には図1(b)(c)に示す刃体部3が形成されている。図3(a)(b)に示すように、この刃体部3は、その尖端部4(先端部)から刃板2の基端部5側へ延びる先端切開部6と、この先端切開部6との先端境界部7から刃板2の基端部5側へ延びる先端切開幅維持部8と、この先端切開幅維持部8との中間境界部9から刃板2の基端部5側へ延びる中間切開部10と、この中間切開部10との中間境界部11から刃板2の基端部5側へ延びる中間切開幅維持部12とを備えている。
前記先端切開部6においては、刃体部3の尖端部4から先端境界部7の両端部13にわたり先端外端縁14が延設され、この先端切開部6の両先端外端縁14間で区画される先端表面15(第一先端面)と先端裏面16(第二先端面)とが互いに平行に設けられている。この先端切開部6の両先端外端縁14の全体には先端表面15側にのみ形成された刃付け面17により刃先縁18が片刃状に形成されている。
前記先端切開幅維持部8においては、先端境界部7の両端部13から前記中間切開部10との中間境界部9の両端部19にわたり中間外端縁20が延設されているとともに、この先端切開幅維持部8の両中間外端縁20間で区画される中間表面21(第一中間面)と中間裏面22(第二中間面)とが互いに平行に設けられている。この先端切開幅維持部8の両中間外端縁20の全体には中間表面21側にのみ形成された刃付け面23により刃先縁24が片刃状に形成されている。この先端切開幅維持部8の両刃付け面23及び両刃先縁24は前記先端切開部6の両刃付け面17及び両刃先縁18に対し先端境界部7を介して連続している。この先端切開幅維持部8の中間表面21は前記先端切開部6の先端表面15に対し先端境界部7を介して面一で滑らかに連続している。この先端切開幅維持部8の中間裏面22は前記先端切開部6の先端裏面16に対し先端境界部7を介して面一で滑らかに連続している。
前記中間切開部10においては、その中間切開部10と先端切開幅維持部8との間の中間境界部9の両端部19から前記中間切開幅維持部12との中間境界部11にわたり中間外端縁25が延設され、この中間切開部10の両中間外端縁25間で区画される中間表面26(第一中間面)と中間裏面27(第二中間面)とが互いに平行に設けられている。この中間切開部10の両中間外端縁25の全体には中間表面26側にのみ形成された刃付け面28により刃先縁29が片刃状に形成されている。この中間切開部10の両刃付け面28及び両刃先縁29は前記先端切開幅維持部8の両刃付け面23及び両刃先縁24に対し先端切開幅維持部8との中間境界部9を介して連続している。この中間切開部10の中間表面26は前記先端切開幅維持部8の中間表面21に対し先端切開幅維持部8との中間境界部9を介して面一で滑らかに連続している。この中間切開部10の中間裏面27は前記先端切開幅維持部8の中間裏面22に対し先端切開幅維持部8との中間境界部9を介して面一で滑らかに連続している。
前記中間切開幅維持部12においては、その中間切開幅維持部12と中間切開部10との間の中間境界部11の両端部30から刃板2の基端部5側へ中間外端縁31が延設され、この中間切開幅維持部12の両中間外端縁31間で区画される中間表面32(第一中間面)と中間裏面33(第二中間面)とが互いに平行に設けられている。この中間切開幅維持部12の中間表面32は前記中間切開部10の中間表面26に対し中間切開部10との中間境界部11を介して面一で滑らかに連続している。この中間切開幅維持部12の中間裏面33は前記中間切開部10の中間裏面27に対し中間切開部10との中間境界部11を介して面一で滑らかに連続している。
前記先端切開部6の両刃先縁18と先端切開幅維持部8の両刃先縁24と中間切開部10の両刃先縁29とについては、前述したように、刃付け面17が先端裏面16に対しなす刃角度α(10〜45°)、刃付け面23が中間裏面22に対しなす刃角度α(10〜45°)、刃付け面28が中間裏面27に対しなす刃角度α(10〜45°)で片刃状に形成されているが、先端切開部6の先端裏面16側と先端切開幅維持部8の中間裏面22側と中間切開部10の中間裏面27側にもそれぞれ刃付け面(図示せず)を形成して両刃状(その裏側刃付け面と表側刃付け面17,23,28とが互いになす刃角度20〜60°)にしてもよい。また、先端切開部6の先端表面15と先端切開幅維持部8の中間表面21と中間切開部10の中間表面26と中間切開幅維持部12の中間表面32とは前述したように面一で滑らかに連続しているとともに、先端切開部6の先端裏面16と先端切開幅維持部8の中間裏面22と中間切開部10の中間裏面27と中間切開幅維持部12の中間裏面33とは前述したように面一で滑らかに連続し、それらの表面15,21,26と裏面16,22,27とが互いに平行で、それらの表面15,21,26と裏面16,22,27との間の厚さT(図1(c)参照)が同一になっている。その厚さTについては、刃体部3の尖端部4から刃板2の基端部5側へ向うに従い次第に大きくなるようにしたり小さくなるようにしてもよい。また、先端切開部6と先端切開幅維持部8との間の先端境界部7と、先端切開幅維持部8と中間切開部10との間の中間境界部9と、中間切開部10と中間切開幅維持部12との間の中間境界部11とのうち、少なくともいずれかのものに段差部を設けてもよい。
前記刃体部3の尖端部4を通り、先端境界部7の両端部13間の中央位置を通ってその先端境界部7に直交し、先端切開幅維持部8と中間切開部10との間の中間境界部9の両端部19間の中央位置を通ってその中間境界部9に直交し、中間切開部10と中間切開幅維持部12との間の中間境界部11の両端部30の中央位置を通ってその中間境界部11に直交する中心区画線A(区画線)を想定する。さらに、その中心区画線Aを含み、且つ、先端切開部6の先端表面15及び先端裏面16や先端切開幅維持部8の中間表面21及び中間裏面22や中間切開部10の中間表面26及び中間裏面27や中間切開幅維持部12の中間表面32及び中間裏面33に対し直交する中心区画面B(区画面)を想定する。さらに、その中心区画面Bに対し平行で且つ先端境界部7の両端部13を通る先端想定面Cと、その中心区画面Bに対し平行で且つ先端切開幅維持部8と中間切開部10との間の中間境界部9の両端部19を通る中間想定面Dと、中間切開部10と中間切開幅維持部12との間の中間境界部11の両端部30を通る基端想定面Eとをそれぞれ想定する。
前記先端切開幅維持部8の両刃先縁24は、前記先端想定面Cを含むこの両先端想定面C間範囲の内側において、その先端想定面C上で延設されて互いに平行になっている。そのため、この先端切開幅維持部8の両刃先縁24間の間隔W24(幅寸法)は先端境界部7の両端部13間の間隔W13(幅寸法)と等しく設定される。その場合には、前記先端想定面Cと中間想定面Dとが互いに一致する。
前記中間切開部10の両刃先縁29の全体は、前記中間想定面Dを含むこの両中間想定面D間範囲内にない外側、すなわち、前記先端想定面Cを含むこの両先端想定面C間範囲内にない外側において、刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ向うに従い次第に広がるように延設された有効刃先縁となっている。そのため、この中間切開部10の両刃先縁29間の間隔W29(幅寸法)は、その中間切開部10と先端切開幅維持部8との間の中間境界部9の両端部19間の間隔W19(幅寸法)よりも大きく設定されるとともに、先端境界部7の両端部13間の間隔W13(幅寸法)よりも大きく設定される。
前記中間切開幅維持部12の両中間外端縁31は、前記基端想定面Eを含むこの両基端想定面E間範囲の内側において、刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ延設されている。そのため、この中間切開幅維持部12の両中間外端縁31間の間隔W31(幅寸法)がその中間切開幅維持部12と中間切開部10との間の中間境界部11の両端部30間の間隔W30(幅寸法)と等しく設定されてこの中間切開幅維持部12の両中間外端縁31が互いに平行に延設されるか、若しくは、この中間切開幅維持部12の両中間外端縁31間の間隔W31(幅寸法)がその中間境界部11の両端部30間の間隔W30(幅寸法)よりも小さく設定される。ちなみに、両中間外端縁31は、中間境界部11の両端部30から若干長さだけ互いに平行に延設された後、基端部5側へ向うに従い互いに狭まるように延設されている。
前記先端切開部6の両刃先縁18を含む刃先想定面が互いに交差してしてなす刃先角θ18と、前記中間切開部10の両刃先縁29を含む刃先想定面が互いに交差してなす刃先角θ29とは、互いに等しく設定されている。そのため、前記先端切開部6の両刃先縁18と前記中間切開部10の両刃先縁29とのうち、刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ向う方向(前記中心区画線Aに沿う刃板2の長手方向)で互いに隣接する先端切開部6の刃先縁18を含む刃先想定面と、中間切開部10の刃先縁29を含む刃先想定面とが互いに平行に設定されている。
ちなみに、前記刃先角θ18,θ29については、45°〜90°の範囲に、好ましくは60°〜70°の範囲に、実際には約66°に設定されている。前記先端切開部6の尖端部4から前記中間境界部11のまでの深さHについては、1mm〜10mmの範囲に、実際には約3.5mmに設定されている。前記刃体部3の最大幅寸法(前記中間境界部11の両端部30間の幅寸法W30)については6.0mm以下に設定され、好ましくは、前記先端境界部7の両端部13間の幅寸法W13が3.5mm以下に、実際には約2.65mmに設定され、前記中間境界部11の両端部30間の幅寸法W30が5.0mm以下に、実際には約3.75mmに設定されている。前記厚さTについては、0.1mm〜0.5mmの範囲に、実際には約0.15mmに設定されている。なお、眼球手術以外の用途では、前記深さHや幅寸法W13が大きくなり、例えば深さH及び幅寸法W13をそれぞれ約50mmに設定してもよい。
前記刃体部3の外形はプレス成形や鍛造や鋳造やワイヤカットなどの既存の各種製法により製造することができる。その製造後に前記先端切開部6の両刃付け面17と先端切開幅維持部8の両刃付け面23と中間切開部10の両刃付け面28とに対し例えば下記・のいずれかの手順により研削を施す。その際、両側の各刃付け面17,23,28のうち一方側の各刃付け面17,23,28を研削した後に他方側の各刃付け面17,23,28を研削してもよい。この刃体部3の材質については、ステンレス鋼以外に、チタンやダイヤモンドやセラミックス等を用いてもよい。なお、刃体部3の外面にシリコーン被覆を施して摩擦抵抗を小さくしたり、刃体部3の外面に窒化チタンコーティングや硬質ダイヤモンドコーティング(DLC)やセラミックコーティングを施して刃先縁18,24,29を強化するとともに摩擦抵抗を小さくしたりすることもできる。
・ 中間切開部10の刃付け面28と先端切開幅維持部8の刃付け面23と先端切開部6の刃付け面17との順で刃板2の基端部5側から刃体部3の尖端部4側へ刃先縁29,24,18の延設方向に沿って互いに連続的に研削する。
・ 先端切開部6の刃付け面17と先端切開幅維持部8の刃付け面23と中間切開部10の刃付け面28との順で刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ刃先縁18,24,29の延設方向に沿って互いに連続的に研削する。
・ 中間切開部10の刃付け面28と先端切開幅維持部8の刃付け面23と先端切開部6の刃付け面17との順でそれぞれ別々に刃板2の基端部5側から刃体部3の尖端部4側へ刃先縁29,24,18の延設方向に沿って互いに非連続で研削する。
・ 先端切開部6の刃付け面17と先端切開幅維持部8の刃付け面23と中間切開部10の刃付け面28との順でそれぞれ別々に刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ刃先縁18,24,29の延設方向に沿って互いに非連続で研削する。
・ まず、中間切開部10の刃付け面28と先端切開幅維持部8の刃付け面23との順で刃板2の基端部5側から刃体部3の尖端部4側へ刃先縁29,24の延設方向に沿って互いに連続的に研削する。次に、先端切開部6の刃付け面17を中間切開部10の刃付け面28及び先端切開幅維持部8の刃付け面23とは別々に非連続で刃板2の基端部5側から刃体部3の尖端部4側へ刃先縁18の延設方向に沿って研削する。
・ まず、先端切開部6の刃付け面17を刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ刃先縁18の延設方向に沿って研削する。次に、先端切開幅維持部8の刃付け面23と中間切開部10の刃付け面28との順で先端切開部6の刃付け面17とは非連続で刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ刃先縁24,29の延設方向に沿って互いに連続的に研削する。
・ まず、中間切開部10の刃付け面28と先端切開幅維持部8の刃付け面23との順で刃板2の基端部5側から刃体部3の尖端部4側へ刃先縁29,24の延設方向に沿って互いに連続的に研削する。次に、先端切開部6の刃付け面17を中間切開部10の刃付け面28及び先端切開幅維持部8の刃付け面23とは別々に非連続で刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ刃先縁18の延設方向に沿って研削する。
そのほか、前記各刃付け面17,23,28を形成した後、その各刃付け面17,23,28に化学的処理や電気化学的処理を施すことにより、前記各刃先縁18,24,29を形成することもできる。
さて、第1実施形態の医療用刃物は、従来技術で述べた眼球手術やその他の眼球手術において使用する。一般に、使用時には、先端切開部6の尖端部4を眼球に当てがい、刃体部3を刃板2の長手方向へ挿入してその先端切開部6を眼球に押し込むと、先端切開部6の両刃先縁18により眼球の一部が切開される。その際、眼球の切開口が先端切開部6から先端切開幅維持部8に至ると、切開抵抗が減少したことを感じて刃体部3の挿入を停止させることができるとともに、先端切開部6により切開可能な切開幅が最大になって切開口はその切開幅以上に広がることはなくなる。その後は、刃体部3を眼球から一旦抜いて挿入し直してもよいし、刃体部3を連続的に挿入してもよい。いずれにしても、刃体部3を刃板2の長手方向へ挿入して切開口が先端切開幅維持部8から中間切開部10に至ると、中間切開部10の両刃先縁29により切開口がさらに大きく切開される。その際、切開口が中間切開部10から中間切開幅維持部12に至ると、切開抵抗が減少したことを感じて刃体部3の挿入を停止させることができるとともに、中間切開部10により切開可能な切開幅が最大になって切開口はその切開幅以上に広がることはなくなる。ちなみに、このような眼球手術は顕微鏡を利用して行われるため、刃体部3の外面に対し粗加工や被覆処理などの反射防止処理を施して、刃体部3に対する照明による反射を防止して眼球手術を行い易くしてもよい。
〔図4に示す第2実施形態〕
この第2実施形態は第1実施形態と比較して下記*の点で主に異なる。
* 先端切開部6の両刃先縁18の延設長さは第1実施形態と同一で、先端切開幅維持部8の両刃先縁24の延設長さを第1実施形態よりも大きくするとともに、中間切開部10の両刃先縁29の延設長さを第1実施形態よりも小さくしている。そのほか、各刃先縁18,24,29の延設長さを種々変更してもよい。
* 前記先端切開部6の両刃先縁18間の特定切開幅(例えば、先端境界部7の両端部13間の幅寸法W13)について実寸法を2.65mmとして表示するとともに、前記中間切開部10の両刃先縁29間の特定切開幅(例えば、中間境界部11の両端部30間の幅寸法W30)について実寸法を3.2mmとして表示する切開幅表示部34を刃体部3の中間切開幅維持部12の中間表面32の付近に明示している。これらの実寸法については、エッチングや印刷やプレスによる刻印やレーザーマーキングなどにより付すことができる。
* 前記先端境界部7における中心区画面B付近で先端表面15には印35が先端切開部6の両刃付け面17に対し間隔をあけて付されているとともに、前記中間境界部11における中心区画面B付近で中間表面26には印36が中間切開部10の両刃付け面28に対し間隔をあけて付されている。これらの印35,36については、先端切開部6の両刃付け面17及び中間切開部10の両刃付け面28に形成されず、この両刃付け面17間及び両刃付け面28間に形成することが好ましい。この先端表面15の印35を通る切開幅想定面Fがこの先端切開部6の両刃先縁18と交差する際に、その切開幅想定面Fと両刃先縁18との交差点(端部13)間の間隔(幅寸法W13)が先端切開部6の両刃先縁18間の前記特定切開幅(2.65mm)に設定されている。この中間表面26の印36を通る切開幅想定面Gがこの中間切開部10の両刃先縁29と交差する際に、その切開幅想定面Gと両刃先縁29との交差点(端部30)間の間隔(幅寸法W30)が中間切開部10の両刃先縁29間の前記特定切開幅(3.2mm)に設定されている。また、前記印35,36は前記先端境界部7や中間境界部11以外の位置に設けてもよく、その場合には前記切開幅想定面Fが尖端部4と端部13との間で両刃先縁18に交差し、前記切開幅想定面Gが端部19と端部30との間で両刃先縁29に交差する。これらの印35,36については、エッチングや印刷やプレスによる刻印やレーザーマーキングなどにより付すことができる。
ちなみに、上記実寸法や印35,36も、顕微鏡を利用して眼球手術を行い易くするための手段である。
〔図5に示す第3実施形態〕
この第3実施形態は第2実施形態と比較して下記の点で主に異なる。
前記先端切開幅維持部8において両中間外端縁20に刃先縁がなく、この先端切開幅維持部8の両中間外端縁20間の間隔W20(幅寸法)が先端境界部7の両端部13間の間隔W13(幅寸法)よりも小さく設定されて前記両先端想定面C間範囲の内側で刃体部3の尖端部4側から刃板2の基端部5側へ向うに従い次第に狭められるように延設されている。そのほか、先端切開部6の両刃先縁18の延設長さや中間切開部10の両刃先縁29の延設長さなど、刃体部3の形態が変更されている。各印35,36の形状が変更されているとともに、切開幅表示部34の表示が省略されている。また、この先端切開幅維持部8の両中間外端縁20を内側へV状または曲線状に凹ませてもよい。
〔図6に示す第4実施形態〕
この第4実施形態は第1実施形態と比較して下記の点で主に異なる。
先端切開部6において尖端部4と先端境界部7の両端部13とを結ぶ刃先想定面Iに対し両刃先縁18が内側へV状に凹んでいる。そのほか、この先端切開部6の両刃先縁18を刃先想定面Iに対し内側へ曲線状に凹ませたり、この先端切開部6の両刃先縁18を刃先想定面Iに対し外側へV状または曲線状に膨らませてもよい。また、中間切開部10の両刃先縁29も内側へV状または曲線状に凹ませたり外側へV状または曲線状に膨らませてもよい。
〔図7に示す第5実施形態〕
この第5実施形態は第3実施形態と比較して下記の点で主に異なる。
この第5実施形態の刃体部3は、第3実施形態の刃体部3を中心区画面B上で切断した形態になっている。そのため、第3実施形態において、両先端想定面Cのうち一方のものと、両中間想定面Dのうち一方のものと、両基端想定面Eのうち一方のものとが、それぞれ、中心区画面Bに一致し、先端切開部6の先端外端縁14が先端想定面C上に、先端切開幅維持部8の中間外端縁20が中間想定面D上に、中間切開部10の中間外端縁25が基端想定面E上にそれぞれ形成されている。
〔図8に示す第6実施形態〕
この第6実施形態は、図4に示す第2実施形態と比較して、漢字やカタカナなどの文字を印35,36として採用した点で異なる。
(a)は第1実施形態にかかる医療用刃物を示す正面図であり、(b)その医療用刃物の刃体部を示す部分斜視図であり、(c)はその刃体部の断面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ従来の医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。 (a)は第1実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図であり、(b)は同じく部分底面図である。 第2実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。 第3実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。 第4実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。 第5実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。 第6実施形態にかかる医療用刃物において刃体部を示す部分平面図である。
符号の説明
3…刃体部、4…尖端部(先端部)、5…基端部、6…先端切開部、7…先端境界部、8…先端切開幅維持部、9…中間境界部、10…中間切開部、11…中間境界部、12…中間切開幅維持部、13…先端境界部の両端部、14…先端切開部の両先端外端縁、15…先端切開部の先端表面(第一先端面)、16…先端切開部の先端裏面(第二先端面)、18…先端切開部の両刃先縁、19…中間境界部の両端部、20…先端切開幅維持部の両中間外端縁、21…先端切開幅維持部の中間表面(第一中間面)、22…先端切開幅維持部の中間裏面(第二中間面)、25…中間切開部の両中間外端縁、26…中間切開部の中間表面(第一中間面)、27…中間切開部の中間裏面(第二中間面)、29…中間切開部の両刃先縁、30…中間境界部の両端部、31…中間切開幅維持部の両中間外端縁、32…中間切開幅維持部の中間表面(第一中間面)、33…中間切開幅維持部の中間裏面(第二中間面)、34…切開幅表示部、35…印、36…印、A…中心区画線、B…中心区画面、C…先端想定面、D…中間想定面、E…基端想定面、F…切開幅想定面、G…切開幅想定面、θ18,θ29…刃先角、W13…間隔(特定切開幅)、W19,W24,W29,W31…間隔、W30…間隔(特定切開幅)。

Claims (9)

  1. 刃体部は、その先端部から基端部側へ延びる先端切開部と、この先端切開部との先端境界部から刃体部の基端部側へ延びる先端切開幅維持部と、この先端切開幅維持部との中間境界部から刃体部の基端部側へ延びる中間切開部とを備え、
    前記先端切開部においては、刃体部の先端部から先端境界部の両端部にわたり先端外端縁を延設するとともにこの先端切開部の両先端外端縁間で区画される第一先端面と第二先端面とを設け、この先端切開部の両先端外端縁のうち少なくとも一方の先端外端縁に刃先縁を形成し、
    前記先端切開幅維持部においては、先端境界部の両端部から刃体部の基端部側へ中間外端縁を延設するとともにこの先端切開幅維持部の両中間外端縁間で区画される第一中間面と第二中間面とを設け、
    前記中間切開部においては、その中間切開部と先端切開幅維持部との間の中間境界部の両端部から刃体部の基端部側へ中間外端縁を延設するとともにこの中間切開部の両中間外端縁間で区画される第一中間面と第二中間面とを設け、この中間切開部の両中間外端縁のうち少なくとも一方の中間外端縁に刃先縁を形成し、
    前記先端切開幅維持部の両中間外端縁間の間隔を先端境界部の両端部間の間隔と等しく設定してこの先端切開幅維持部の両中間外端縁を互いに平行に延設するか、または、この先端切開幅維持部の両中間外端縁間の間隔を先端境界部の両端部間の間隔よりも小さく設定するようにこの先端切開幅維持部の両中間外端縁を延設し、
    前記中間切開部の両中間外端縁間の間隔をその中間切開部と先端切開幅維持部との間の中間境界部の両端部間の間隔よりも大きく設定してこの中間切開部の両中間外端縁を刃体部の基端部側へ向うほど次第に広げるように延設するとともに、この中間切開部の両中間外端縁は前記先端境界部の両端部間の間隔よりも大きい間隔を有する有効外端縁を含む
    ことを特徴とする医療用刃物。
  2. 刃体部は、その先端部から基端部側へ延びる先端切開部と、この先端切開部との先端境界部から刃体部の基端部側へ延びる先端切開幅維持部と、この先端切開幅維持部との中間境界部から刃体部の基端部側へ延びる中間切開部とを備え、
    前記先端切開部においては、刃体部の先端部から先端境界部の両端部にわたり先端外端縁を延設するとともにこの先端切開部の両先端外端縁間で区画される第一先端面と第二先端面とを設け、この先端切開部の両先端外端縁のうち少なくとも一方の先端外端縁に刃先縁を形成し、
    前記先端切開幅維持部においては、先端境界部の両端部から刃体部の基端部側へ中間外端縁を延設するとともにこの先端切開幅維持部の両中間外端縁間で区画される第一中間面と第二中間面とを設け、
    前記中間切開部においては、その中間切開部と先端切開幅維持部との間の中間境界部の両端部から刃体部の基端部側へ中間外端縁を延設するとともにこの中間切開部の両中間外端縁間で区画される第一中間面と第二中間面とを設け、この中間切開部の両中間外端縁のうち少なくとも一方の中間外端縁に刃先縁を形成し、
    刃体部の先端部を通り先端境界部に交差するとともに先端切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部にも交差する区画線を含む区画面に対し平行で且つ先端境界部の両端部を通る先端想定面を含むこの両先端想定面間範囲の内側で先端切開幅維持部の両中間外端縁を延設し、
    刃体部の先端部を通り先端境界部に交差するとともに先端切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部にも交差する区画線を含む区画面に対し平行で且つ先端切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部の両端部を通る中間想定面間範囲の外側で中間切開部の両中間外端縁を刃体部の基端部側へ向うほど次第に広げるように延設するとともに、この中間切開部の両中間外端縁は前記両先端想定面間範囲の外側で刃体部の基端部側へ向うほど次第に広がるように延設された有効外端縁を有している
    ことを特徴とする医療用刃物。
  3. 前記刃体部は、先端切開部と先端切開幅維持部と中間切開部とのほかに、この中間切開部との中間境界部から刃体部の基端部側へ延びる中間切開幅維持部を備え、この中間切開幅維持部においては、その中間切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部の両端部から刃体部の基端部側へ中間外端縁を延設するとともにこの中間切開幅維持部の両中間外端縁間で区画される第一中間面と第二中間面とを設け、
    前記中間切開幅維持部の両中間外端縁間の間隔をその中間切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部の両端部間の間隔と等しく設定してこの中間切開幅維持部の両中間外端縁を互いに平行に延設するか、若しくは、この中間切開幅維持部の両中間外端縁間の間隔をその中間切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部の両端部間の間隔よりも小さく設定するようにこの中間切開幅維持部の両中間外端縁を延設し、
    または、刃体部の先端部を通り先端境界部に交差するとともに先端切開幅維持部と中間切開部との間の中間境界部及び中間切開部と中間切開幅維持部との間の中間境界部にも交差する区画線を含む区画面に対し平行で且つ中間切開部と中間切開幅維持部との間の中間境界部の両端部を通る基端想定面を含むこの両基端想定面間範囲の内側で中間切開幅維持部の両中間外端縁を延設した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用刃物。
  4. 前記先端切開部の両先端外端縁にそれぞれ刃先縁を形成し、前記中間切開部の両中間外端縁にそれぞれ刃先縁を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の医療用刃物。
  5. 前記先端切開幅維持部の両中間外端縁にそれぞれ刃先縁を形成したことを特徴とする請求項4に記載の医療用刃物。
  6. 前記先端切開部の両先端外端縁における刃先縁を含む刃先想定面が互いに交差してなす刃先角と、前記中間切開部の両中間外端縁における刃先縁を含む刃先想定面が互いに交差してなす刃先角とを互いに等しく設定したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の医療用刃物。
  7. 前記先端切開部の両先端外端縁における刃先縁を含む刃先想定面と、前記中間切開部の両中間外端縁における刃先縁を含む刃先想定面とを互いに平行に設定したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の医療用刃物。
  8. 前記先端切開部の両先端外端縁における刃先縁間の特定切開幅について実寸法を表示する切開幅表示部と、前記中間切開部の両中間外端縁における刃先縁間の特定切開幅について実寸法を表示する切開幅表示部とをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項4から請求項7のうちいずれかの請求項に記載の医療用刃物。
  9. 前記先端切開部でその先端部からの特定切開深さ部分に付した印を通る切開幅想定面がこの先端切開部の両先端外端縁における刃先縁と交差する際にその切開幅想定面と両刃先縁との交差点間の間隔を前記先端切開部の両先端外端縁における刃先縁間の特定切開幅に設定するとともに、前記中間切開部で先端切開部の先端部からの特定切開深さ部分に付した印を通る切開幅想定面がこの中間切開部の両中間外端縁における刃先縁と交差する際にその切開幅想定面と両刃先縁との交差点間の間隔を前記中間切開部の両中間外端縁における刃先縁間の特定切開幅に設定することを特徴とする請求項4から請求項8のうちいずれかの請求項に記載の医療用刃物。
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