JP2005177302A - 医療用刃物 - Google Patents
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Abstract
【効果】眼球治療を容易かつ確実に行うことができるばかりではなく、刃部3にストッパ部23を設けることにより、ストッパ部23を有する刃板2をコンパクトにまとめることができる。
【選択図】図4
Description
請求項1の発明にかかる医療用刃物(手術用切断具)は下記のように構成されている。
刃板(2)の先端部に設けた刃部(3)には刃部(3)の先端部(尖端部4または丸みを持つ端部)から両基端部にわたり両外端縁(6)を延設するとともにこの両外端縁(6)間で区画される第一面(表面7)と第二面(裏面8)とを設け、この両外端縁(6)のうち少なくとも一方の外端縁(6)に刃先縁(6a)を形成している。この刃部(3)の第一面(7)には刃先縁(6)の延設方向(X)に対し交差するように延びる係止面(15,25,29,33,34,35,37)を有するストッパ部(14,23,27,32,36)を設けている。なお、この係止面(15,25,29,33,34,35,37)については、刃部(3)の先端部(4)を通って基端側へ延びる長手方向の中心線の周りでこの中心線を線対称線として両側に一対設けるとともにこの中心線に対し直角に交差するように設けるのが好ましい。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明(第1,4,5,8実施形態に対応)において、前記ストッパ部(14,32,23)は、刃部(3)の第一面(7)において両外端縁(6)間に設けられている。
刃板(2)の先端部に設けた刃部(3)には刃部(3)の先端部(尖端部4)から両基端部にわたり両刃先縁(6)を延設するとともにこの両刃先縁(6)間で区画される第一面(表面7)と第二面(裏面8)とを設けている。この刃部(3)の第一面(7)には両側で刃先縁(6a)を含む刃付け面(9)を設けるとともにこの両刃付け面(9)間で区画される中間面(10)を設けている。この中間面(10)と両刃付け面(9)との間の境界内端部(13)は中間面(10)の先端部(11)から両基端部(12)にわたり延設されている。この中間面(10)の両基端部(12)間で中間面(10)から立ち上がって刃先縁(6)の延設方向(X)に対し交差するように延びる係止面(15)を有するストッパ部(14)を設けている。
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明(第1,8実施形態に対応)において、前記刃部(3)の第一面(7)に隣接する刃板(2)の片面には前記ストッパ部(14)から刃板(2)の基端側へ延設された案内面(16)を設け、この案内面(16)はストッパ部(14)から刃板(2)の基端側へ向うに従い立ち上がるように前記中間面(10)に対し傾斜している。
請求項1の発明を前提とする請求項6の発明において、前記ストッパ部(23,27,32,36)は、刃部(3)の第一面(7)において両外端縁(6)のうち少なくとも一方の外端縁(6)に設けられている。
* 請求項7〜11の発明
請求項6の発明を前提とする請求項7の発明(第2,5実施形態に対応)において、前記ストッパ部(23)は、外端縁(6)で先端部(4)と基端部(5)との間に設けられている。
刃板(2)の先端部に設けた刃部(3)には刃部(3)の先端部(尖端部4)から両基端部にわたり両外端縁(6)を延設するとともにこの両外端縁(6)間で区画される第一面(表面7)と第二面(裏面8)とを設けている。この両外端縁(6)のうち少なくとも一方の外端縁(6)には、刃先縁(6a)を形成するとともに、この刃先縁(6a)の延設方向(X)に対し交差する係止面(25)を有するストッパ部(23)を刃先縁(6a)を分断するように切り欠いて形成している。
請求項8または請求項9または請求項10の発明を前提とする請求項11の発明(第2,5実施形態に対応)において、前記刃部(3)で第一面(7)と第二面(8)とにはそれぞれ両側で刃先縁(6)を含む刃付け面(9)を設け、この第一面(7)及び第二面(8)で、両刃先縁(6a)の先端部(4)から延設された頂上部(19)は両刃先縁(6a)を結ぶ想定面(R)に対し刃板(2)の基端側へ向うに従い離間するように傾斜し、刃付け面(9)はこの頂上部(19)から刃板(2)の両側へ傾斜している。
請求項12の発明(第3実施形態に対応)にかかる医療用刃物(手術用切断具)は下記のように構成されている。
* 請求項14〜15の発明
請求項6の発明を前提とする請求項14の発明(第4,6実施形態に対応)において、前記ストッパ部(32,36)は、外端縁(6)の基端部に設けられている。
* 請求項16の発明(第7実施形態に対応)
請求項16の発明に係る医療用刃物は下記のように構成されている。
請求項1の発明を前提とする第17の発明において、前記ストッパ部(32,23)は、刃部(3)の第一面(7)と第二面(8)とのうち少なくとも一方の面(7,8)において、両外端縁(6)間に設けられているとともに、両外端縁(6)のうち少なくとも一方の外端縁(6)に設けられている。第17の発明では、例えば、眼球の網膜中心静脈閉塞症治療を行う場合、眼球治療用メス(M)のストッパ部(32,23)を視神経管の付近で眼底の強膜に対し確実に当接させることができる。
請求項1から請求項16のうちいずれかの請求項の発明または第17の発明を前提とする第18の発明において、医療用刃物(手術用切断具)は眼球治療用メス(M)である。第18の発明では、請求項1から請求項16のうちいずれかの請求項の発明または第17の発明の効果を眼球治療用メス(M)において顕著に発揮させることができる。
まず、本発明の第1実施形態にかかる医療用刃物について図1及び図2〜3を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態にかかる医療用刃物について第1実施形態との相違点を中心に図4〜5を参照して説明する。
次に、本発明の第3実施形態にかかる医療用刃物について第1実施形態との相違点を中心に図6〜7を参照して説明する。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態にかかる医療用刃物について第2実施形態との相違点を中心に図8〜9を参照して説明する。
次に、本発明の第5実施形態にかかる医療用刃物について第2実施形態との相違点を中心に図10〜11を参照して説明する。
次に、本発明の第6実施形態にかかる医療用刃物について第1実施形態との相違点を中心に図12〜13を参照して説明する。
次に、本発明の第7実施形態にかかる医療用刃物について図14を参照して説明する。
刃部3は尖端部4から基端部側へ所定角度で互いに広がるように傾斜する外周面38を有し、その外周面38を含む想定面38aが円錐形状をなす。この刃部3の外周面38には円環状のストッパ部39が形成されている。このストッパ部39は、尖端部4から基端部側へ延びる錐形状刃部3の中心線3aに対し交差する係止面40を有している。
〔第8実施形態〕
次に、本発明の第8実施形態にかかる医療用刃物について図15を参照して説明する。
Claims (16)
- 刃板の先端部に設けた刃部には刃部の先端部から両基端部にわたり両外端縁を延設するとともにこの両外端縁間で区画される第一面と第二面とを設け、この両外端縁のうち少なくとも一方の外端縁に刃先縁を形成し、この刃部の第一面には刃先縁の延設方向に対し交差するように延びる係止面を有するストッパ部を設けたことを特徴とする医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、刃部の第一面において両外端縁間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の医療用刃物。
- 刃板の先端部に設けた刃部には刃部の先端部から両基端部にわたり両刃先縁を延設するとともにこの両刃先縁間で区画される第一面と第二面とを設け、この刃部の第一面には両側で刃先縁を含む刃付け面を設けるとともにこの両刃付け面間で区画される中間面を設け、この中間面と両刃付け面との間の境界内端部は中間面の先端部から両基端部にわたり延設され、この中間面の両基端部間で中間面から立ち上がって刃先縁の延設方向に対し交差するように延びる係止面を有するストッパ部を設けたことを特徴とする医療用刃物。
- 前記刃部の第一面に隣接する刃板の片面には前記ストッパ部から刃板の基端側へ延設された案内面を設け、この案内面はストッパ部から刃板の基端側へ向うに従い立ち上がるように前記中間面に対し傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の医療用刃物。
- 前記案内面は、前記中間面の両基端部間でストッパ部から刃板の基端側へ向うに従い立ち上がる頂上部と、この頂上部から刃板の両側へ傾斜する側面とを有していることを特徴とする請求項4に記載の医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、刃部の第一面において両外端縁のうち少なくとも一方の外端縁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、外端縁で先端部と基端部との間に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の医療用刃物。
- 刃板の先端部に設けた刃部には刃部の先端部から両基端部にわたり両外端縁を延設するとともにこの両外端縁間で区画される第一面と第二面とを設け、この両外端縁のうち少なくとも一方の外端縁には、刃先縁を形成するとともに、この刃先縁の延設方向に対し交差する係止面を有するストッパ部を刃先縁を分断するように切り欠いて形成したことを特徴とする医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、外端縁の先端部から基端部側へ延びる先端側刃先縁の端部と外端縁の基端部から先端部側へ延びる基端側刃先縁の端部との間で切り欠いて形成された分断部で、それらの端部を結ぶ想定線よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、外端縁の先端部から基端部側へ延びる先端側刃先縁から連続する案内面と、外端縁の基端部から先端部側へ延びる基端側刃先縁から連続する係止面とを互いに交差させて形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の医療用刃物。
- 前記刃部で第一面と第二面とにはそれぞれ両側で刃先縁を含む刃付け面を設け、この第一面及び第二面において、両刃先縁の先端部から延設された頂上部は両刃先縁を結ぶ想定面に対し刃板の基端側へ向うに従い離間するように傾斜し、刃付け面はこの頂上部から刃板の両側へ傾斜していることを特徴とする請求項8または請求項9または請求項10に記載の医療用刃物。
- 刃板の先端部に設けた刃部には刃部の先端部から両基端部にわたり両外端縁を延設するとともにこの両外端縁間で区画される第一面と第二面とを設け、この両外端縁のうち一方の外端縁に刃先縁を形成するとともに他方の外端縁には刃先縁の対辺になる背縁を形成し、この背縁には刃先縁の延設方向に対し交差するように延びる係止面を有するストッパ部を形成したことを特徴とする医療用刃物。
- 刃先縁の先端部には刃先縁に対し所定尖端角をなす先端面により尖端部を形成し、前記ストッパ部は、この先端面から延びる案内面と、この案内面から立ち上がる係止面とから形成されていることを特徴とする請求項12に記載の医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、外端縁の基端部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の医療用刃物。
- 前記ストッパ部は、刃先縁に交差して刃先縁から突出する係止面を有していることを特徴とする請求項14に記載の医療用刃物。
- 先端部から基端部側へ所定角度で互いに広がるように傾斜する外周面を有する錐形状の刃部を備え、その刃部の外周面には先端部から基端部側へ延びる錐形状刃部の中心線に対し交差する係止面を有するストッパ部を設けたことを特徴とする医療用刃物。
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