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JP2005326216A - 液体分注装置および液体分注方法 - Google Patents

液体分注装置および液体分注方法 Download PDF

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JP2005326216A JP2004143476A JP2004143476A JP2005326216A JP 2005326216 A JP2005326216 A JP 2005326216A JP 2004143476 A JP2004143476 A JP 2004143476A JP 2004143476 A JP2004143476 A JP 2004143476A JP 2005326216 A JP2005326216 A JP 2005326216A
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Abstract

【課題】高精度の分注作業を高い作業効率で行うことができる液体分注装置および液体分注方法を提供することを目的とする。
【解決手段】マイクロプレート20に形成された複数のウェル20aにノズル24によって液体26を供給する液体分注において、容器保持部17を水平移動させてノズル24の下方にウェル20aを位置決めし、容器保持部17を上昇させてウェル20a内にノズル24の下端部を進入させ、ノズル24の下端部がウェル20a内に進入した状態でノズル24から液体26を吐出させ、その後ノズル24の下端部をウェル20aから退避させる。これにより、ノズル24から吐出された液体26を確実に液体収容部内に捕捉することができ、したがって液体26を分注対象のウェル20aの外部に漏出させることなく、高い分注精度の分注作業を高い作業効率で行うことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、マイクロプレートなどの容器に設けられた複数の液体収容部に液体を吐出して分注する液体分注装置および液体分注方法に関するものである。
創薬スクリーニングなどにおいて行われる物質の生化学的反応の試験には、マイクロプレートなどの容器に液体を吐出する分注操作が行われる。マイクロプレートには、同時に多数のサンプルを対象として試験を行うため、液体収容部であるウェルが複数設けられており、液体の分注に際しては同一のノズルによって多数のウェルを対象として順次液体の吐出を行う場合がある。このような用途に使用される液体分注装置として、液体を吐出する分注ノズルとマイクロプレートとを水平方向に相対移動させ、各ウェルの上方に分注ノズルを順次位置させながら分注を行う構成の分注装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−19184号公報
ところで多数のウェルが設けられたマイクロプレートを対象として効率よく分注作業を実行しようとすれば、分注ノズルから液体をウェルに対して高速で吐出することが望ましい。しかしながら、分注ノズルから高速で液体を吐出する場合には、ノズル先端から下方に吐出される液体の真直性が必ずしも確保されない場合がある。
すなわち、長時間の使用によりノズル先端の欠損や析出物の付着などによってノズル断面形状が不正常になった場合には、液体がノズル先端から方向が斜めにずれた状態で吐出されたり、複数の液滴に飛散した状態で吐出されるなど、正常な吐出が行われない場合がある。そしてこのような場合には、液体が分注対象のウェルに正しく収容されずに隣接するウェルに混入して、分注精度の低下を招く結果となっており、高精度の分注作業を高い作業効率で行うことが困難であった。
そこで本発明は、高精度の分注作業を高い作業効率で行うことができる液体分注装置および液体分注方法を提供することを目的とする。
本発明の液体分注装置は、容器に形成された複数の液体収容部に液体を供給する液体分注装置であって、下端部から液体を吐出するノズルと、このノズルに液体を送り込む液体輸送機構と、前記容器を水平な姿勢で保持する容器保持部と、ベーステーブル上で前記容器保持部を水平方向に移動させる容器水平移動機構と、前記容器保持部を前記ノズルに対して昇降させる容器昇降機構と、前記液体輸送機構、前記容器水平移動機構および前記容器昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部に、前記容器水平移動機構を作動させて前記ノズルの下方に液体収容部を位置決めする位置決め動作と、前記容器昇降機構を作動させて前記容器保持部を上昇させることによりノズルの下方に位置決めされた液体収容部内に前記ノズルの下端部を進入させる容器上昇動作と、前記液体輸送機構を作動させて前記ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにてこのノズルから液体を吐出させる液体吐出動作と、前記容器昇降機構を作動させて容器保持部を下降させることにより前記ノズルの下端部を液体収容部から退避させる退避動作とを含む一連の動作を、同一の容器内の複数の異なる液体収容部に対して順次実行させる分注動作処理部を備えた。
本発明の液体分注方法は、下端部から液体を吐出するノズルと、このノズルに液体を送り込む液体輸送機構と、複数の液体収容部が形成された容器を水平な姿勢で保持する容器保持部と、ベーステーブル上で前記容器保持部を水平方向に移動させる容器水平移動機構と、前記容器保持部を前記ノズルに対して昇降させる容器昇降機構とを備えた液体分注装置によって、前記複数の液体収容部に液体を供給する液体分注方法であって、前記容器水平移動機構を作動させて前記ノズルの下方に液体収容部を位置決めする位置決め工程と、前記容器昇降機構を作動させて前記容器保持部を上昇させることによりノズルの下方に位置決めされた液体収容部内に前記ノズルの下端部を進入させる容器上昇工程と、前記液体輸送機構を作動させて前記ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにてこのノズルから液体を吐出させる液体吐出工程と、前記容器昇降機構を作動させて容器保持部を下降させることにより前記ノズルの下端部を液体収容部から退避させる退避工程とを含み、前記位置決め工程、容器上昇工程、液体吐出工程および退避工程から成る一連の動作を、同一の容器内の複数の異なる液体収容部に対して順次行う。
本発明によれば、ノズルの下方に位置決めされた液体収容部内にノズルの下端部を進入させ、ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにて液体輸送機構を作動させてこのノズルから液体を吐出させることにより、ノズルから吐出された液体は確実に液体収容部内に捕捉され、したがって液体を外部に漏出させることなく高い分注精度の分注作業を高い作業効率で行うことができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の液体分注装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態の液体分注装置の側断面図、図3は本発明の一実施の形態の液体分注装置の部分断面図、図4は本発明の一実施の形態の液体分注装置の制御系の構成を示すブロック図、図5は本発明の一実施の形態の液体分注装置の動作説明図である。
まず図1、図2を参照して、液体分注装置1の構造を説明する。液体分注装置1は容器に形成された複数の液体収容部に液体を供給する用途に使用される。ここでは、容器として複数の液体収容部であるウェル20aが形成されたマイクロプレート20を対象としており、ウェル列を形成する複数のウェル20aに対して、複数のノズル24によって同時に液体を供給する。このマイクロプレートは、SBS規格で定められた標準的なものである。
図1、図2において、ベーステーブル2の上面はテーブル面2aとなっており、テーブル面2a上には2条のガイドレール3がY方向に配設されている。ガイドレール3にスライド自在に嵌着したスライダ4は、X軸テーブル6のフレーム7の下面に固着されており、X軸テーブル6はY方向に移動自在となっている。
テーブル面2a上にはY軸モータ5Mを備えたY軸テーブル5が配設されている。図2に示すように、Y軸テーブル5は送りねじ5a、ナット5bとY軸モータ5Mとを組合わせた直動機構であり、Y軸モータ5Mによって送りねじ5aを回転駆動することにより、ナット5bに結合されたX軸テーブル6はY方向に移動する。
X軸テーブル6のフレーム7の上面には、長手方向(X方向)に沿って開口部7aが設けられており、開口部7aの両側にはガイドレール9がX方向に配設されている。ガイドレール9にスライド自在に嵌着したスライダ10は、Z軸テーブル11のフレーム11aの下面に固着されており、フレーム11aはガイドレール9に沿ってX方向に移動自在となっている。フレーム11aの内部には送りねじ6a、ナット6bとX軸モータ6Mとを
組み合わせた直動機構が内蔵されており、ナット6bは開口部7aを貫通する連結部材8によってフレーム11aの下面に結合されている。X軸モータ6Mによって送りねじ6aを回転駆動することにより、Z軸テーブル11はX方向に移動する。
図2に示すように、フレーム11a内には、スライドガイド12が立設されており、スライドガイド12に上下方向にスライド自在に挿着されたガイドシャフト13の上部は、容器保持部17の下面に固着されている。容器保持部17の上面には、複数のウェル20aが形成されたマイクロプレート20が水平な姿勢で保持されており、マイクロプレート20はクランプ部材18a、18bによって4方向から挟み込まれてクランプされている。
クランプ部材18a、18bは、クランプ駆動機構(図示省略)によって駆動されて、マイクロプレート20のセンタリング動作を行う。これにより、容器保持部17上のマイクロプレート20は正規位置に位置合わせされた状態で保持される。Y軸テーブル5,X軸テーブル6を駆動することにより、容器保持部17は水平面内でX方向、Y方向に移動する。したがって、Y軸テーブル5,X軸テーブル6は、ベーステーブル2上で容器保持部17を水平方向に移動させる容器水平移動機構となっている。
フレーム11aの内部にはZ軸モータ11Mが配設されており、Z軸モータ11Mは円板カム14をカム軸14a廻りに回転駆動する。円板カム14には、連結部材16を介して容器保持部17の下面に結合されたカムフォロア15が上方から当接している。連結部材16は引張ばね(図示省略)によって下方に付勢されており、Z軸モータ11Mを回転駆動することにより、容器保持部17は円板カム14のカム特性に従って昇降動作を行い、以下に説明するノズル24に対して昇降する。したがって、Z軸テーブル11は、容器保持部17をノズル24に対して昇降させる容器昇降機構となっている。
テーブル面2aには支柱部材21が立設されており、支柱部材21の上端部には水平フレーム22が水平姿勢で結合されている。水平フレーム22の上面には、液体吐出部23が一方側の端部をX軸テーブル6の上方に張り出させて載置されている。液体吐出部23が水平フレーム22から張り出した端部の下面からは、列状に配列された複数のノズル24が下方に突出して設けられている。ここで、ノズル24の配列ピッチは、マスクプレート20におけるウェル20aの配列ピッチと一致している。
ノズル24は、以下に説明する液体輸送機構から送り込まれた液体を下端部から吐出し、下方に位置するマイクロプレート20のウェル20aに分注する。上記構成において、支柱部材21、水平フレーム22は、ノズル24と液体輸送機構とを支持する支持部材となっており、これらの支持部材はベーステーブル2に固定されている。
図3を参照して、液体吐出部23の構造を説明する。水平フレーム22の上面には液体26を貯溜した液体貯溜部25が配置されており、液体貯溜部25内に挿入された吸引管27には可撓性のチューブ28が接続されている。チューブ28はブラケット29によって支持され、さらにペリスタポンプ30を通過して下方に配置されたノズルヘッド32に接続されている。ノズルヘッド32には、複数のノズル24が下方に突出して設けられている。なおノズル24の形態としては、チューブ28をノズルヘッド32を貫通して下方に延出させてチューブ28の端部をノズル24として用いてもよく、また別部品のノズルをノズルヘッド32に装着するようにしてもよい。
ペリスタポンプ30について説明する。ペリスタポンプ30はポンプ軸30aを中心とする回転体30bを備えており、回転体30bには複数のローラ31が同心円上に配置されている。ローラ31はポンプ駆動モータ30Mによって回転体30bとともにポンプ軸
30a廻りに回動する。ブラケット29から導かれたチューブ28は回転体30bの上部側に位置するローラ31の外周側を周回してノズルヘッド32に接続されており、チューブ28をペリスタポンプ30にセットした状態では、チューブ28は自らの張力によりローラ31に対して外側から押し付けられている。
そしてこの状態でポンプ駆動モータ30Mを回転駆動することにより、矢印方向に回動する複数のローラ31は順次可撓性のチューブ28を押しつぶしながら移動し、これによりチューブ28にはローラ31によって矢印方向にしごき作用が与えられる。このしごき作用により、チューブ28内の流体は矢印方向に移送され、ペリスタポンプ30はチューブ28内の流体を上流側(左側)から下流側へ移送するポンピング動作を行う。
そしてこのポンピング動作により、チューブ28は液体貯溜部25から吸引管27を介して液体26を吸引し、吸引した液体26をノズルヘッド32に移送してノズル24に送り込む。すなわち、ノズル24に液体26を送り込む液体輸送機構は、ノズル24に液体を送り込む可撓性のチューブ28と、このチューブ28にしごき作用を与えて液体26をノズル24に輸送するペリスタポンプ30とを備えた構成となっている。
次に図4を参照して制御系の構成を説明する。図4において、ポンプ駆動モータ駆動回路41、X軸モータ駆動回路42、Y軸モータ駆動回路43、Z軸モータ駆動回路44は、ポンプ駆動モータ30M、X軸モータ6M、Y軸モータ5MおよびZ軸モータ11Mをそれぞれ駆動する。そしてポンプ駆動モータ駆動回路41、X軸モータ駆動回路42、Y軸モータ駆動回路43、Z軸モータ駆動回路44は、制御部40によって制御される。すなわち制御部40は、液体輸送機構のポンプ駆動モータ30M、容器水平移動機構のX軸モータ6M、Y軸モータ5Mおよび容器昇降機構のZ軸モータ11Mを制御する。
このとき制御部40に記憶された分注動作プログラム40aに従って制御部40が上記各部の制御を実行することにより、以下に説明する一連の動作が行われる。まず、分注動作プログラム40aは、X軸テーブル5,Y軸テーブル6よりなる容器水平移動機構を作動させてマイクロプレート20を保持した容器保持部17を水平移動させることにより、各ノズル24の下方にウェル20aを位置決めする位置決め動作を実行させる。そしてこの位置決め状態で、容器昇降機構であるZ軸テーブル11を作動させて容器保持部17を上昇させることにより、ノズル24の下方に位置決めされたウェル20a内にノズル24の下端部を進入させる容器上昇動作を実行させる。
次いで、ノズル24の下端部がウェル20a内に進入したタイミングにて、液体輸送機構のペリスタポンプ30を作動させることにより、このノズル24から液体26を吐出させる液体吐出動作を実行させる。そして液体吐出動作の後、Z軸テーブル11を作動させて容器保持部17を下降させることにより、ノズル24の下端部をウェル20aから退避させる退避動作を実行させる。
1つのマイクロプレート20を対象とする分注作業においては、上述の位置決め動作、容器上昇動作、液体吐出動作および退避動作を含む一連の動作が、同一のマイクロプレート20内の複数の異なるウェル20aの列に対して順次実行される。制御部40の演算装置が分注動作プログラム40aを実行することにより実現される機能は、上述の位置決め動作、容器上昇動作、液体吐出動作および退避動作を含む一連の動作を実行させる分注動作処理部となっている。すなわち液体分注装置1は、制御部40に上述機能の分注動作処理部を備えた構成となっている。
この液体分注装置1は上記の様に構成されており、次に図5を参照して、液体分注装置1によってマイクロプレート20の複数のウェル20aに液体を供給する液体分注動作に
ついて説明する。図5(a)において、容器保持部17にはマイクロプレート20が保持されており、X軸テーブル5,Y軸テーブル6を作動させて容器保持部17を水平移動させることにより、各ノズル24の下方に分注対象となるウェル20aを位置決めする(位置決め工程)。
次いで、Z軸テーブル11を作動させて容器保持部17を上昇させることによりマイクロプレート20を上昇させ、図5(b)に示すように、ノズル24の下方に位置決めされたウェル20aにノズル24の下端部を進入させる(容器上昇工程)。そして液体輸送機構のペリスタポンプ30を作動させて、ノズル24の下端部がウェル20a内に進入したタイミングにて、図5(c)に示すように、ノズル24から液体を吐出させる(液体吐出工程)。
この後、図5(d)に示すように、再びZ軸テーブル11を作動させて容器保持部17を下降させることにより、ノズル24の下端部をウェル20aから退避させる(退避工程)、次いで、再びX軸テーブル5を作動させて容器保持部17をX方向に移動させることにより、液体供給が終了したウェル列に隣接するウェル列をノズル24の下方に位置させ、上述の位置決め工程、容器上昇行程、液体吐出工程および退避工程を当該ウェル列のウェル20aに対して実行する。
すなわち本実施の形態に示す液体分注方法においては、位置決め工程、容器上昇行程、液体吐出工程および退避工程から成る一連の動作を、同一のマイクロプレート20内の隣接するウェル列のウェル20aに対して順次行うことにより、1つのマイクロプレート20の複数の異なるウェル20aに対して液体を供給するようにしている。
上記一連の動作において、位置決め工程が完了する前に容器上昇工程を開始して両工程を時間的に一部オーバーラップして行い、また退避工程が完了する前に隣接する次のウェルに対する位置決め工程を開始して両工程を時間的に一部オーバーラップして行うことにより、複数のウェルに対する液体供給を高速に行うことができる。
このような液体分注方法を用いることにより、ノズル24から液体26を吐出する液体吐出動作を、ノズル24の下端部がウェル20a内に進入した状態で行わせることができる。したがって、ノズル24から液体26を高速で吐出する場合において、ノズル24の下端から吐出される液体の真直性が必ずしも確保されない場合にあっても、吐出された液体26は全て当該ウェル20a内に確実に捕捉収容される。これにより、吐出された液体26を外部に漏出させることなく、高い分注精度の分注作業を高い作業効率で行うことができる。
本発明の液体分注装置および液体分注方法は、液体を外部に漏出させることなく高い分注精度の分注作業を高い作業効率で行うことができるという効果を有し、マイクロプレートなどの容器に設けられた複数の液体収容部に液体を吐出して分注する用途に有用である。
本発明の一実施の形態の液体分注装置の斜視図 本発明の一実施の形態の液体分注装置の側断面図 本発明の一実施の形態の液体分注装置の部分断面図 本発明の一実施の形態の液体分注装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の液体分注装置の動作説明図
符号の説明
1 液体分注装置
2 ベーステーブル
5 Y軸テーブル
6 X軸テーブル
11 Z軸テーブル
17 容器保持部
20 マイクロプレート
20a ウェル
23 液体輸送機構
24 ノズル
25 液体貯溜部
26 液体
28 チューブ
30 ペリスタポンプ

Claims (9)

  1. 容器に形成された複数の液体収容部に液体を供給する液体分注装置であって、下端部から液体を吐出するノズルと、このノズルに液体を送り込む液体輸送機構と、前記容器を水平な姿勢で保持する容器保持部と、ベーステーブル上で前記容器保持部を水平方向に移動させる容器水平移動機構と、前記容器保持部を前記ノズルに対して昇降させる容器昇降機構と、前記液体輸送機構、前記容器水平移動機構および前記容器昇降機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部に、前記容器水平移動機構を作動させて前記ノズルの下方に液体収容部を位置決めする位置決め動作と、前記容器昇降機構を作動させて前記容器保持部を上昇させることによりノズルの下方に位置決めされた液体収容部内に前記ノズルの下端部を進入させる容器上昇動作と、前記液体輸送機構を作動させて前記ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにてこのノズルから液体を吐出させる液体吐出動作と、前記容器昇降機構を作動させて容器保持部を下降させることにより前記ノズルの下端部を液体収容部から退避させる退避動作を含む一連の動作を、同一の容器内の複数の異なる液体収容部に対して順次実行させる分注動作処理部を備えたことを特徴とする液体分注装置。
  2. 前記ノズルと前記液体輸送機構とを支持する支持部材を前記ベーステーブルに固定したことを特徴とする請求項1記載の分注装置。
  3. 前記液体輸送機構が、前記ノズルに液体を送り込む可撓性のチューブとこのチューブにしごき作用を与えて液体を前記ノズルに輸送するペリスタポンプとを備えたことを特徴とする請求項1記載の液体分注装置。
  4. 容器に形成された複数の液体収容部に液体を供給する液体分注装置であって、下端部から液体を吐出するノズルと、このノズルに液体を送り込む液体輸送機構と、前記容器を水平な姿勢で保持する容器保持部と、ベーステーブル上で前記容器保持部を水平方向に移動させる容器水平移動機構と、前記容器保持部を前記ノズルに対して昇降させる容器昇降機構と、前記液体輸送機構と前記容器水平移動機構と前記容器昇降機構とを制御する制御部とを備え、
    前記制御部に、前記容器水平移動機構を作動させて前記ノズルの下方に液体収容部を位置決めする位置決め動作と、前記容器昇降機構を作動させて前記容器保持部を上昇させることによりノズルの下方に位置決めされた液体収容部内に前記ノズルの下端部を進入させる容器上昇動作と、前記液体輸送機構を作動させて前記ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにてこのノズルから液体を吐出させる液体吐出動作と、前記容器昇降機構を作動させて容器保持部を下降させることにより前記ノズルの下端部を液体収容部から退避させる退避動作とを含む一連の動作を、同一の容器内の複数の異なる液体収容部に対して順次実行させる分注動作プログラムを備えたことを特徴とする液体分注装置。
  5. 前記ノズルと前記液体輸送機構とを支持する支持部材を前記ベーステーブルに固定したことを特徴とする請求項4記載の分注装置。
  6. 前記液体輸送機構が、前記ノズルに液体を送り込む可撓性のチューブとこのチューブにしごき作用を与えて液体を前記ノズルに輸送するペリスタポンプを備えたことを特徴とする請求項4記載の液体分注装置。
  7. 下端部から液体を吐出するノズルと、このノズルに液体を送り込む液体輸送機構と、複数の液体収容部が形成された容器を水平な姿勢で保持する容器保持部と、ベーステーブル上で前記容器保持部を水平方向に移動させる容器水平移動機構と、前記容器保持部を前記ノズルに対して昇降させる容器昇降機構とを備えた液体分注装置によって、前記複数の液
    体収容部に液体を供給する液体分注方法であって、
    前記容器水平移動機構を作動させて前記ノズルの下方に液体収容部を位置決めする位置決め工程と、前記容器昇降機構を作動させて前記容器保持部を上昇させることによりノズルの下方に位置決めされた液体収容部内に前記ノズルの下端部を進入させる容器上昇工程と、前記液体輸送機構を作動させて前記ノズルの下端部が液体収容部内に進入したタイミングにてこのノズルから液体を吐出させる液体吐出工程と、前記容器昇降機構を作動させて容器保持部を下降させることにより前記ノズルの下端部を液体収容部から退避させる退避工程とを含み、
    前記位置決め工程、容器上昇工程、液体吐出工程および退避工程から成る一連の動作を、同一の容器内の複数の異なる液体収容部に対して順次行うことを特徴とする液体分注方法。
  8. 前記一連の動作を、隣接する液体収容部に対して順次行うことを特徴とする請求項7記載の液体分注方法。
  9. 一の液体収容部に対する前記位置決め工程が完了する前に前記容器上昇工程を開始し、前記退避工程が完了する前に前記一の液体収容部に隣接する液体収容部に対する位置決め工程を開始することを特徴とする請求項8記載の液体分注方法。
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