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JP2005307941A - 発熱体冷却装置および冷却加熱装置 - Google Patents

発熱体冷却装置および冷却加熱装置 Download PDF

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JP2005307941A JP2004129808A JP2004129808A JP2005307941A JP 2005307941 A JP2005307941 A JP 2005307941A JP 2004129808 A JP2004129808 A JP 2004129808A JP 2004129808 A JP2004129808 A JP 2004129808A JP 2005307941 A JP2005307941 A JP 2005307941A
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Tsunesato Takahashi
恒吏 高橋
Eizo Takahashi
栄三 高橋
Takeshi Matsunaga
健 松永
Yukihiko Takeda
幸彦 武田
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Abstract

【課題】 発熱体の冷却を行う独立した複数の冷却回路を有する発熱体冷却装置のコストを低減し、さらに発熱体冷却装置の搭載性を向上させることを目的とする
【解決手段】 ポンプ12のポンプハウジング内に電気により駆動する1つのモータ部と、このモータ部に従動して回転する翼12i、12jを内部に有する第1、第2ポンプ室12c、12dを配置する。そして、第1ポンプ室12cを、走行用モータ13、発電機14、インバータ17から吸熱し、電気機器放熱器15で走行用モータ13、発電機14、インバータ17の熱を放熱する冷却流体が流れる電気機器冷却回路11に接続し、第2ポンプ室12dをエンジン24から吸熱し、エンジン放熱器27でエンジン24の熱を放熱する冷却流体が流れるエンジン冷却回路21に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発熱体を冷却する発熱体冷却装置および冷却加熱装置に関し、車両に搭載される内燃機関(エンジン)、電動モータ等の発熱体の冷却に適用して好適である。
従来、いわゆるハイブリッド車両のように内燃機関であるエンジンと走行用モータの2つの動力源を有する車両が知られている。しかし、このエンジンおよび走行用モータは運転により発熱するため、継続的に高効率で運転性能を発揮させるためには、これらを適切な温度に冷却する冷却回路を配置する必要がある。
一般的に、走行用モータおよび走行用モータを動作させる電気機器の耐熱温度(誤作動なく作動可能な温度を指す)とエンジンの運転に適した温度には差がある。エンジンの運転に適した温度は約100℃、電気機器の耐熱温度は約65℃である。このため、図8に示すようにエンジン冷却回路21と電気機器冷却回路11を独立して配置したものが知られている(以下、従来例と称す)。
エンジン冷却回路21には、エンジン24から熱を奪って高温となった冷却水を放熱させるエンジン放熱器27と、このエンジン放熱器27とエンジン24の間で冷却水を循環させるポンプ52が備えられている。同様に、電気機器冷却回路11には、走行用モータ13およびインバータ17から熱を奪って高温となった冷却水を放熱させる電気機器放熱器15と、この電気機器放熱器15と走行用モータ13およびインバータ17との間で冷却水を循環させるポンプ51が備えられている。
これにより、エンジン24の運転に適した温度と、走行用モータ13、インバータ17などの電気機器の耐熱温度に差があっても、走行用モータ13、インバータ17を耐熱温度以下に冷却でき、エンジン24を運転に適した温度に維持して高効率で運転させることができる。
しかし、図8の従来例では、それぞれの冷却回路11、21にポンプ51、52を配置しているため、冷却装置全体としての構成部品が多くなり、コストが高くなるという問題がある。
また、複数のポンプ51、52を限られた搭載空間に配置できない場合もある。例えば、エンジン24のみで走行する車両に走行モータ13等を搭載して車両の動力源をハイブリッド化する場合には、走行モータ13および走行モータ13用の電気機器17を限られた空間に追加配置しなければならない。
本発明は、上記点に鑑み、発熱体の冷却を行う独立した複数の冷却回路を有する発熱体冷却装置のコストを低減し、さらに発熱体冷却装置の搭載性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、発熱体冷却装置において、第1発熱体(13、14、17)から吸熱し、第1放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる第1冷却回路(11)と、第1冷却回路(11)に配置され、冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、第2発熱体(24)から吸熱し、第2放熱器(27)で放熱する冷却流体が流れる第2冷却回路(21)と、第2冷却回路(21)に配置され、冷却流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、第1ポンプ手段(12i)および第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴としている。
これによると、駆動手段(12b)が第1、第2ポンプ手段(12i、12j)を駆動して第1冷却回路(11)と第2冷却回路(21)の冷却流体を循環させることができる。
このため、図8の従来例のように冷却回路(11、21)にそれぞれポンプを配置した場合に比べて発熱体冷却装置のポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置のコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したことに加えて、共通のポンプハウジング(12a)内に第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)が一体に組付けられるため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発熱体冷却装置において、第1発熱体として少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、17)を配置し、第2発熱体として車両に搭載される内燃機関(24)を配置して、モータ(13)を含む電気機器(13、17)の冷却と、内燃機関(24)の冷却を行えば、請求項1で述べた効果を有する発熱体冷却装置を具体的に構成することができる。
また、請求項3に記載の発明では、発熱体冷却装置において、発熱体(13、14、17)から吸熱し、放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる冷却回路(11)と、冷却回路(11)に配置され、冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、熱源(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)と、ヒータ回路(22)に配置され、流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、第1ポンプ手段(12i)および第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴としている。
これによると、駆動手段(12b)が第1、第2ポンプ手段(12i、12j)を駆動して冷却回路(11)の冷却流体とヒータ回路(21)の流体を循環させることができる。
このため、冷却回路(11)とヒータ回路(21)にそれぞれポンプを配置した場合に比べて発熱体冷却装置のポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置のコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したことに加えて、共通のポンプハウジング(12a)内に第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)が一体に組付けられるため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、発熱体として少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、14、17)を配置し、熱源として、車両に搭載される内燃機関(24)を配置して、モータ(13)を含む電気機器(13、14、17)の冷却と、ヒータ(25)による車両の車室内へ流れる空調用空気の加熱を行えば、請求項3で述べた効果を有する発熱体冷却装置を具体的に構成することができる。
また、請求項5に記載の発明では、発熱体冷却装置において、発熱体(13、14、17)から吸熱し、放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる冷却回路(11)と、冷却回路(11)に配置され、冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、冷却手段(45)に吸熱されて低温状態となった流体が流れるとともに、流体により冷却対象を冷却するクーラ(47)を有する低温流体回路(46)と、低温流体回路(46)に配置され、流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、第1ポンプ手段(12i)および第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴としている。
これによると、駆動手段(12b)が第1、第2ポンプ手段(12i、12j)を駆動して冷却回路(11)の冷却流体と低温流体回路(46)の流体を循環させることができる。
このため、冷却回路(11)と低温流体回路(46)にそれぞれポンプを配置した場合に比べて発熱体冷却装置のポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置のコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したことに加えて、共通のポンプハウジング(12a)内に第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)が一体に組付けられるため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
また、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の発熱体冷却装置において、圧縮機(42)により冷媒が閉回路内を循環する冷凍サイクル(41)を備え、
発熱体として、少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、14、17)を配置し、冷却手段として冷凍サイクル(46)に配置され、低温流体回路(46)の前記流体から吸熱して低圧の冷媒を蒸発させる水冷媒熱交換器(45)を配置して、クーラ(47)による車両の車室内へ流れる空調用空気の冷却を行えば、請求項5で述べた効果を有する発熱体冷却装置を具体的に構成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、冷却加熱装置において、冷却手段(45)に吸熱されて低温状態となった流体が流れるとともに、流体により冷却対象を冷却するクーラ(47)を有する低温流体回路(46)と、低温流体回路(46)に配置され、流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、熱源(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)と、ヒータ回路(22)に配置され、流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、第1ポンプ手段(12i)および第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴としている。
これによると、駆動手段(12b)が第1、第2ポンプ手段(12i、12j)を駆動してヒータ回路(22)の流体と低温流体回路(46)の流体を循環させることができる。
このため、ヒータ回路(22)と低温流体回路(46)にそれぞれポンプを配置した場合に比べて冷却加熱装置のポンプ数を半減することができる。これにより、冷却加熱装置のコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したことに加えて、共通のポンプハウジング(12a)内に第1ポンプ手段(12i)、第2ポンプ手段(12j)、および駆動手段(12b)が一体に組付けられるため、冷却加熱装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に冷却加熱装置を配置することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、請求項7に記載の冷却加熱装置を使用した車両用空調装置であって、圧縮機(42)が冷媒を閉回路内で循環させる冷凍サイクル(41)を備え、
冷却手段として、冷凍サイクル(46)に配置されて低温流体回路(46)の流体から吸熱して低圧の冷媒を蒸発させる水冷媒熱交換器(45)を配置し、熱源として、車両に搭載される内燃機関(24)を配置すれば、クーラ(47)が車両の車室内へ流れる空調用空気を冷却し、さらにヒータ(25)が車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱して請求項7の効果を有する車両用空調装置を具体的に構成することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の発熱体冷却装置をエンジンと走行用モータの2つの走行駆動源を有するハイブリッド車両に適用した第1実施形態を示している。この発熱体冷却装置には、第1発熱体である走行用モータ13、発電機14、インバータ17等の電気機器を冷却する第1冷却回路11(以下電気機器冷却回路と称す)と、第2発熱体であるエンジン24を冷却する第2冷却回路21(以下エンジン冷却回路と称す)が備えられている。冷却回路11、21には、それぞれ熱を移動させる熱媒体である冷却水が流れている。
まず、冷却水の流れに沿って電気機器冷却回路11を説明する。冷却水は電気機器冷却回路11に配置されたポンプ12により、電子機器冷却回路11内を循環する。このポンプ12の構造については後述する。
ポンプ12から吐出された冷却水は、走行用モータ13および発電機14へ流れ、走行用モータ13および発電機14から吸熱する。ここで、走行用モータ13は電力による駆動で車両を移動させるものであり、発電機14は主として走行用モータ13に給電する電気を発電するものである。
この走行用モータ13および発電機14から吸熱した冷却水(実際は後述するインバータ17からも吸熱している)は、第1放熱器である電気機器放熱器15へ流入する。電気機器放熱器15では、冷却水が送風機15aから送風される空気へ放熱、言い換えると冷却水が送風空気により冷却される。
電気機器放熱器15で放熱した冷却水はインバータ17へ流れ、インバータ17の熱を吸熱する。インバータ17は周知のように車両電源の直流電圧を交流電圧に変換して、例えば走行用モータ13等に給電するとともに、交流電圧の周波数を変化させることによりモータ13等の回転数を制御するものである。なお、インバータ17は他の電子機器13、14よりも耐熱温度が低いため、電気機器放熱器15のすぐ下流に配置されており、放熱直後の低温状態の冷却水がインバータ17を冷却するようになっている。
インバータ17から吸熱した冷却水は、リザーバタンク18に流入する、リザーバタンク18は電気機器冷却回路11の余剰冷却水を溜めるものである。このリザーバタンク18から流出した冷却水は再びポンプ12へ吸引、吐出されて電気機器冷却回路11を循環する。
次に、エンジン冷却回路21について説明すると、エンジン冷却回路21は周知のエンジン冷却回路と同様の構成であり、エンジン冷却回路21には冷却水を循環させるポンプ12が配置されている。
ポンプ12から吐出された冷却水は、エンジン24へ流れてエンジン24の熱を吸熱する。エンジン24から吸熱した冷却水の流れは、ヒータ25へ向かうヒータ通路22と、エンジン放熱器27へ向かうエンジン冷却回路21とに分岐する。ヒータ通路22に流れた冷却水は、ヒータ25にてブロワ26により車室内へ流れる空気を加熱、つまり車室内空気へ放熱した後にエンジン冷却回路21に合流して、再びポンプ12へ吸引、吐出される。
一方、エンジン冷却回路21を流れた冷却水は、エンジン放熱器27にて送風機27aから送風される空気へ放熱する。なお、エンジン冷却回路21には冷却水が一定温度以上の場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へ流し、冷却水が一定温度より低い場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へは流さずにヒータ通路22のみを流すサーモスタット28が備えられている。
ところで、周知のように長時間駐車後のエンジン始動時などエンジン24、つまり冷却水の温度が低い場合にはエンジン24の運転効率(例えば、燃費)が低い。しかし、サーモスタット28により冷却水が一定温度より低い時は、冷却水がエンジン放熱器27で放熱しないため、エンジン24が速やかに運転効率の高い温度(以下暖機温度と称す)にまで温まる、つまりエンジン24の暖機時間を短くすることができる。一方、冷却水温度が所定温度よりも高い時は、エンジン24から吸熱した冷却水の熱をエンジン放熱器27で放熱させることができる。
次に、図2を使用してポンプ12の構造を説明すると、ポンプ12のケースであるホンプハウジング12a内には、運転手段であるモータ部12bと第1、第2の2つのポンプ室12c、12dが配置されている。本実施形態では、第1ポンプ室12cは電気機器冷却回路11に配置され、第2ポンプ室12dはエンジン冷却回路21に配置されている(図1参照)。
モータハウジング12aの図2中左右方向のほぼ中央に配置されるモータ部12bには、コネクタ12eを介して給電される電気により回転する回転軸12fが備えられている。なお、回転軸12fは当然にリレー回路等により駆動、停止が可能である。
この回転軸12fの軸方向Rの両端には円板形状のマグネットカップリング12g(駆動マグネット)が配置されており、円板の中心でマグネットカップリング12gと回転軸12fが一体に固定されている。
また、左右(図2中における左右)両方のマグネットカップリング12gの円板平面にそれぞれ対向するように仕切り板12h(シーリングプレート)が配置されている。この仕切板12hは、例えば、樹脂などの非磁性体を材料として成形されており、ポンプハウジング12aに固定されている。この2枚の仕切り板12hにより、ポンプハウジング12a内空間は、第1ポンプ室12c、モータ空間、第2ポンプ室12dの3つに区切られる。
第1、第2ポンプ室12c、12d内には、それぞれ冷却水が流入する流入口12m、12p、冷却水が流出する流出口12n、12q、および翼12i、12jが配置されている。この翼12i、12jは、回転軸方向Rから流入する冷却水(矢印A、B)を回転軸12fの回転方向(遠心方向)から流出させる(矢印C、D)、いわゆる遠心式ポンプと同様の翼形状をしている。なお、翼12i、12jの仕切り板12h(マグネットカップリング12g)側の底部12kには磁石が一体成形されている。
なお、本実施形態では、電子制御装置(ECU、図示せず)により、ポンプ12の回転数、送風機15a、27aおよびブロワ26の送風量などを制御している。また、温度センサ16、29などのセンサ信号もECUに入力される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。まず、ECUからの信号に基づきポンプ12の回転軸12fが回転すると、回転軸12fと一体のマグネットカップリング12gも回転する(図2参照)。このモータ部12b側のマグネットカップリング12gと、ポンプ室12c、12d側の翼12i、12j(より正確には、翼底部12kの磁石)とは、仕切り板12hを介して非接触で一体に磁気結合されている。したがって、モータ部12bの回転が翼12i、12jに伝達され、翼12i、12jがモータ部12bと一体に回転する。
この翼12i、12jの回転により、冷却水が回転軸方向Rに位置する流入口12m、12pからポンプ室12c、12d内に吸引され(矢印A、B)、回転軸12fの回転方向(遠心方向)に位置する流出口12n、12qから吐出させる(矢印C、D)。このようなポンプ12の作動により、電気機器冷却回路11の冷却水とエンジン冷却水回路21の冷却水を循環させている。
電気機器冷却回路11の冷却水は、走行用モータ13、発電機14、インバータ17から吸熱して、この熱を電子機器放熱器15で放熱する。これにより走行用モータ13、発電機14、インバータ17が作動による発熱で耐熱温度を超えてしまうことを防止している。なお、ECUはインバータ17の冷却水流れ上流の水温センサ16の検出温度がインバータ17の耐熱温度以上とならないように送風機15aの送風量(放熱器15への熱負荷)を制御している。
また、エンジン冷却回路21では、冷却水の温度が低くサーモスタット28が通路を閉じている場合には、冷却水がヒータ通路22のみを流れる。一方、冷却水の温度が高くサーモスタット28が通路を開いている場合には、冷却水がヒータ通路22とエンジン冷却回路21を流れる。これによりエンジン24が効率の悪い低温や、運転に最適な温度以上となることを防止している。なお、ECUはエンジン24の冷却水流れ上流の水温センサ29の検出温度がエンジン24の運転に最適な温度以上とならないように送風機27aの送風量(放熱器27への熱負荷)を制御している。
次に、第1実施形態による作用効果を列挙すると、(1)2つのポンプ室12c、12dを有するポンプ12を使用して冷却回路11、21の冷却水を循環させたため、発熱体冷却装置のコストを低減し、発熱体冷却装置の搭載性を向上させることができる。
より詳細に述べると、ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼12i、12jを1つのモータ部12bで回転させて独立した電子機器冷却回路11とエンジン冷却回路21の冷却水を循環させている。したがって、従来例のように冷却回路11、21にそれぞれポンプ51、52を配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
(2)電気により駆動するポンプ12をエンジン冷却回路21に配置したため、エンジン24の駆動状態によらずヒータ25に加熱性能を発揮させることができる。
ところで、図8の従来例において、エンジン冷却回路21側のポンプ52がエンジン24から動力を受けて駆動する機械式ポンプの場合もありうる。この場合、エンジン24が停止すると機械式ポンプ52も停止するため、エンジン停止時にはヒータ25が空気の加熱性能を発揮できない。このような問題に対しては、エンジン冷却回路21のヒータ回路22に電動式のポンプ53を追加するのが一般的である(以下、本発明者らが検討した検討例と称す)。この時、当然にポンプ数が増加してしまう。
しかし、本実施形態では上述のようにポンプ室12c、12d内の翼12i、12jを1つのモータ部12bで回転させて電子機器冷却回路11とエンジン冷却回路21の冷却水を循環させている。さらに、モータ部12bは電気により回転駆動するため、エンジン24の運転状態によらずヒータ通路22の冷却水を循環させることができる。
これによると、3つのポンプ51、52、53が必要であった検討例と同様の作動を1つのポンプ12で行うことができ、発熱体冷却装置の低コスト化と省スペース化を図ることができる。
また、エンジン停止時(例えば、ハイブリッド車両では走行モータ13による走行時)にエンジン24の余熱を使用してヒータ25に空気の加熱性能を発揮させることができる。これは、いいかえるとエンジン停止中(走行モータ13による走行中)にヒータ25においてエンジン24の熱を放熱し、エンジン24の冷却を行うことができるということである。エンジン24は再運転すれば当然に発熱するため、再起動時に効率よく運転できる最低温度、つまり暖機温度となっていることが理想である。
さらにヒータ通路22の冷却水を循環する時には、ポンプ室12cが電気機器冷却回路21側の冷却水を循環させるため、当然に走行により発熱する電気機器13、14、17の冷却を行うことができる。
(3)電気機器冷却回路11の配管とエンジン冷却回路21の配管がポンプ12に集約されるため、従来例のようにポンプ51、52の位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
(4)仕切り板12hにより、モータ部12bを密封空間内に配置し、モータ部12bと一体に回転するマグネットカップリング12gと翼12i、12jを、仕切り板12hを介して非接触で一体に磁気結合したため、モータ部12bがより確実にシールされた密封空間内で駆動させることができる。これにより、水分に弱い電気部品を有するモータ部12bに冷却水が流入してモータ部12bが破損することを防止できる。
(第2実施形態)
本実施形態は第1実施形態とほぼ同構成であるが、図3に示すようにエンジン冷却回路21のエンジン24の冷媒流れ上流側(第1実施形態におけるポンプ12の配置位置)にエンジン24から動力を得て駆動する機械式ポンプ30が配置されている。さらに、ポンプ12が熱源であるエンジン24の熱で空気を加熱するヒータ25を有するヒータ通路22に配置されている。
これによると、2つのポンプ室12c、12dを有するポンプ12を使用して電気機器冷却回路11とヒータ通路22の冷却水を循環させたため、図8の検討例のように2つのポンプ51、53が必要であった上述の検討例に比べてポンプ数を減らすことができ、発熱体冷却装置の低コスト化と省スペース化を図ることができる。
ところで、図8の検討例のように機械式ポンプ52と電動ポンプ53を配置したエンジン冷却水回路21のみを有する車両(エンジン車両)に電気機器冷却回路11を追加する場合(エンジンと走行用モータのハイブリッド車両とする場合)がある。本実施形態の構成では、従来例の電動ポンプ53に換えてポンプ12の第2ポンプ室12dを配置できるため、エンジン冷却回路21の配管構成を変更することなく容易にポンプ12の組み付けと電気機器冷却回路11の追加をすることができる。
なお、本実施形態においても第1実施形態で述べた効果(2)〜(4)を発揮することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第2実施形態とほぼ同構成であるが、図4に示すようにエンジン24の排気を排気管33から排出する排気通路31が配置されている。この排気通路31にはエンジン24から排出される高温の排気ガスとヒータ通路22の冷却水とを熱交換させる排気熱交換器32が配置されている。この排気熱交換器32は、ヒータ通路22におけるヒータ25の冷却水流れ下流側部位(エンジン24の冷却水流れ上流側部位)に配置される。
これによると、長時間エンジン24が停止(走行用モータ13のみでの走行)した場合であっても、排気熱交換器32においてヒータ通路22の冷却水が排気通路の排気余熱を吸熱するため、ヒータ25の加熱性能を維持することができる。
また、当然にエンジン24は停止すれば温度が低下していくが、再運転時に暖機温度を下回ると運転効率が悪くなってしまう。本実施形態ではヒータ通路22の冷却水が排気余熱を吸熱してエンジン24を暖めるため、排気熱交換器32が無い場合に比べてエンジン24が暖機温度以下となるまでの時間を長くすることができる。したがって、エンジン24を効率よく再運転させることができる。
なお、本実施形態においても第2実施形態と同様の効果を発揮できる。
(第4実施形態)
本実施形態では図5に示すようにポンプ12の第1ポンプ室12cが第1冷却回路である電気機器冷却回路11に配置され、第2ポンプ室12dが低温流体回路である冷房冷水回路46に配置されている。電気機器冷却回路11の構成および電気機器冷却回路11における第1ポンプ室12cの配置位置は第1実施形態と同様である。
次に、冷凍サイクル回路41について説明する。この冷凍サイクル回路41は、周知の冷凍サイクルを形成するものであって、圧縮機42はエンジン24等から動力を受けて回路41内の冷媒を吸引圧縮する。圧縮された冷媒は、放熱器43で送風機43aからの空気へ放熱する。放熱後の冷媒は、減圧器44で減圧され液相状態となって冷却手段である水冷媒熱交換器45に流入する。水冷媒熱交換器45では、冷房冷水回路46を流れる水の熱を冷凍サイクル回路41の冷媒が吸熱する。この吸熱により冷媒は蒸発して気相状態となる。蒸発後の冷媒は、再び圧縮機42で吸引圧縮される。
水冷媒熱交換器45で冷媒に吸熱(冷却)された水は、冷房冷水回路46に配置される第2ポンプ室12dにより、回路46内を循環している。冷却された水は、第2ポンプ室12dを通ってクーラである冷却器47へ流入する。この冷却器47では水が、ブロワ26により車室内空間へ流れる空気から吸熱する。いいかえると、車室内空間へ流れる空気は水により冷却される。
これにより、2つのポンプ室12c、12dを有するポンプ12を使用して冷却回路11と冷房冷水回路46の冷却水を循環させたため、発熱体冷却装置のコストを低減し、発熱体冷却装置の搭載性を向上させることができる。
より詳細に述べると、ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼12i、12jを1つのモータ部12bで回転させて独立した電子機器冷却回路11と冷房冷水回路46の冷却水を循環させている。したがって、例えば冷却回路11、46にそれぞれポンプを配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
また、ポンプ12は電気により駆動するため、エンジン停止時に圧縮機42が停止しても冷房冷水回路46内の水を循環させて、水が持つ熱容量により冷却器47において車室内へ流れる空気からの吸熱能力を発揮することができる。
また、電気機器冷却回路11の配管と冷房冷水回路46の配管がポンプ12に集約されるため、各回路11、46にポンプが配置されており、ポンプの位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
なお、本実施形態においても第1実施形態で述べた作用効果(4)を発揮することができる。
(第5実施形態)
本実施形態は、図6に示すようにポンプ12の第1ポンプ室12cが低温流体回路である冷房冷水回路46に配置されており、第2ポンプ室12dがヒータ通路22に配置されている。
本実施形態の冷凍サイクル回路41および冷房冷水回路46は、ポンプ12の第1ポンプ室12cが冷却器47の水流れ下流側部位に配置されている以外は、第4実施形態と同構成である。また、エンジン冷却回路21、ヒータ回路22は第2実施形態と同構成である。
本実施形態では、冷却器47は請求項で言うクーラに相当し、水冷媒熱交換器45は冷却手段に相当する。また、エンジン24は熱源に相当する。
冷却器47およびヒータ25は、車室内へ流れる空気通路を形成する空調ケース49内に配置されている。そして、冷却器47で冷却された後にヒータ25を通過して加熱される空気と、ヒータ25をバイパスする空気の割合をエアミックスドア48により変化させて車室内へ吹出す空気の温度を変化させている。
これにより、2つのポンプ室12c、12dを有するポンプ12を使用してヒータ通路22と冷媒冷水回路46の冷却水を循環させたため、発熱体冷却装置のコストを低減し、発熱体冷却装置の搭載性を向上させることができる。
より詳細に述べると、ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼12i、12jを1つのモータ部12bで回転させて独立したヒータ通路22と冷房冷水回路46の冷却水を循環させている。したがって、例えばヒータ通路22、冷媒冷水回路46にそれぞれポンプを配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
また、ポンプ12は電気により駆動するため、エンジン停止時に圧縮機42が停止しても冷房冷水回路46内の水を循環させて、水が持つ熱容量により冷却器47において車室内へ流れる空気からの吸熱能力を発揮することができる。また、電気で駆動するポンプ12をヒータ通路22に配置したため、エンジン24の動力により駆動する機械式ポンプ30が停止していても、ヒータ通路22の冷却水を循環して冷却水およびエンジン24の余熱により、ヒータ25に加熱性能を発揮させることができる。
また、冷房冷水回路46の配管とヒータ回路22の配管がポンプ12に集約されるため、各回路22、46にポンプが配置されており、ポンプの位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
なお、本実施形態においても第1実施形態で述べた効果(4)を発揮することができる。
(第6実施形態)
上述の実施形態では、図2のようにポンプハウジング12aの中央(図2中の左右方向中央)にモータ部12bが配置されており、モータ部12bの両側にポンプ室12c、12dが配置されていた。しかし、本実施形態のポンプ12はポンプハウジング12aの片側(図7中の右側)にポンプ室12c、12dが配置されている。
本実施形態のポンプ構造について、図7を使用してより詳細に説明すると、ポンプハウジング12a内の空間は、仕切り板12hにより図7中の左右に分割されている。仕切板17は、例えば、樹脂などの非磁性体を材料として成形されており、ポンプハウジング12aに固定されている。
図7中の右側の空間には、モータ部12bが配置されている。本実施形態のモータ部12bには、磁界発生手段であるコイル12rが配置されている。なお、12tはモータ部12bの駆動回路である。
図7中の左側の空間には、第1、第2ポンプ室12c、12dが配置されている。第1、第2ポンプ室12c、12dの間にはポンプ室隔壁12uが配置されている。このポンプ室隔壁12uには、後述の回転軸12fが回転可能に嵌合する孔が配置されている。また、第1ポンプ室12c内には翼12iが配置されており、第2ポンプ室12d内には翼12jが配置されている。
翼12i、12jは図2と同様に遠心式ポンプと同様の翼形状をしている。そして、これらの翼12i、12jは回転軸12fに圧入されて一体となっている。モータ部12b側に近い第2ポンプ室12dの翼12jには、モータ部12bの周囲を囲む形状のマグネット部12sが形成されている。マグネット部12sには磁気を帯びた部材、例えば磁石が配置されている。
次に、上記構成において本実施形態のモータ12の作動を説明すると、ECUからの信号がコネクタ12eを介して駆動回路12tに入力されると、コイル12rに電流が流れ磁界(磁力)が発生する。この磁力を翼12jのマグネット部12sが受けると、回転軸12fを軸として翼12jが回転する。さらに、回転軸12fと一体の翼12iも回転する。
この翼12jの回転により、第2ポンプ室12dでは流入口12pから流体を吸引し、流出口12qから吐出できる。また、第1ポンプ室12cでは翼12iの回転により、流体を流入口12mから吸引し、流出口12nから吐出できる。
このようなポンプ12を上述した第1〜第5実施形態に適用しても上述した各実施形態で述べた効果を発揮させることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、電気機器が発電機14とインバータ17の例を示したが、電気機器は電圧を変換する変圧器であるDC−DCコンバータなど作動により発熱する機器であればよい。また、モータの回転数を切り換える変速ギヤなど電気機器による駆動で発熱する発熱体から吸熱してもよい。
また、上述の実施形態では、車両の発熱源を冷却する例を示したが、本発明は車両などの移動体に搭載される発熱源に限らず、定置固定された発熱源を冷却流体で冷却する2つの冷却回路の冷却水をポンプ12で循環しても効果を発揮することができる。なお、冷却流体で冷却される発熱源としては、冷凍サイクル放熱器、乾燥剤吸着発熱など物理変化による発熱や、燃焼器や燃料電池などの化学反応による発熱や、二次電池や電気部品の各種変換ロス等の発熱など様々である。
また、上述の第1実施形態では第2発熱体がエンジン24の例を示したが、第2発熱体として酸素と水素の反応により発電するとともに発熱する燃料電池(FC)を配置してもよい。
また、上述の第5実施形態では、熱源がエンジン24の例を示したが熱源は給湯用のボイラなどヒータ回路22の流体を加熱するものであればよい。
また、上述の実施形態では、電子機器が冷却回路11において直列的に配置されていたが、耐熱温度が近い機器を並列的に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、ポンプ12の翼12i、12jが軸方向Rからの流体を遠心方向へ流す遠心式の形状であったが、遠心方向からの流体を遠心方向へながす貫流式の形状であってもよい。
また、上述の実施形態では、モータ部12bが仕切り板12hにより密封された空間に配置され、仕切り板12hを介して軸12f、または翼12i、12jを回転させた例を示した。しかし、仕切り板12hを貫通する回転軸に翼12i、12jを一体結合し、回転軸に軸封手段(シール部材)を配置してモータ部12b(モータ空間)への冷却水の進入を防ぐものであってもよい。
本発明の第1実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 第1実施形態のポンプの構造を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 本発明の第5実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 第6実施形態のポンプの構造を示す模式図である。 従来例に係る発熱体冷却装置を示しており、検討例の説明にも使用した模式図である。
符号の説明
11…電子機器冷却回路(第1冷却回路、冷却回路)、12a…ポンプハウジング、
12b…モータ部(駆動手段)、12i…翼(第1ポンプ手段)、
12j…翼(第2ポンプ手段)、13…走行用モータ(第1発熱体、発熱体)、
14…発電機(第1発熱体、発熱体)、15…電気機器放熱器(第1放熱器、放熱器)、
17…インバータ(第1発熱体、発熱体)、21…エンジン冷却回路(第2冷却回路)、
22…ヒータ回路、24…エンジン(第2発熱体、内燃機関、熱源)、25…ヒータ、
27…エンジン放熱器(第2放熱器)、41…冷凍サイクル回路、42…圧縮機、
45…水冷媒熱交換器(冷却手段)、46…冷房冷水回路(低温流体回路)、
47…冷却器(クーラ)。

Claims (8)

  1. 第1発熱体(13、14、17)から吸熱し、第1放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる第1冷却回路(11)と、
    前記第1冷却回路(11)に配置され、前記冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、
    第2発熱体(24)から吸熱し、第2放熱器(27)で放熱する冷却流体が流れる第2冷却回路(21)と、
    前記第2冷却回路(21)に配置され、前記冷却流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、
    前記第1ポンプ手段(12i)および前記第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
    前記第1ポンプ手段(12i)、前記第2ポンプ手段(12j)、および前記駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴とする発熱体冷却装置。
  2. 前記第1発熱体は、少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、14、17)であり、
    前記第2発熱体は、車両に搭載される内燃機関(24)であることを特徴とする請求項1に記載の発熱体冷却装置。
  3. 発熱体(13、14、17)から吸熱し、放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる冷却回路(11)と、
    前記冷却回路(11)に配置され、前記冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、
    熱源(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、前記流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)と、
    前記ヒータ回路(22)に配置され、前記流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、
    前記第1ポンプ手段(12i)および前記第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
    前記第1ポンプ手段(12i)、前記第2ポンプ手段(12j)、および前記駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴とする発熱体冷却装置。
  4. 前記発熱体は、少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、14、17)であり、
    前記熱源は、車両に搭載される内燃機関(24)であり、
    前記ヒータ(25)が前記車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱することを特徴とする請求項3に記載の発熱体冷却装置。
  5. 発熱体(13、14、17)から吸熱し、放熱器(15)で放熱する冷却流体が流れる冷却回路(11)と、
    前記冷却回路(11)に配置され、前記冷却流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、
    冷却手段(45)に吸熱されて低温状態となった流体が流れるとともに、前記流体により冷却対象を冷却するクーラ(47)を有する低温流体回路(46)と、
    前記低温流体回路(46)に配置され、前記流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、
    前記第1ポンプ手段(12i)および前記第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
    前記第1ポンプ手段(12i)、前記第2ポンプ手段(12j)、および前記駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴とする発熱体冷却装置。
  6. 圧縮機(42)により冷媒が閉回路内で循環する冷凍サイクル(41)を備え、
    前記発熱体は、少なくとも車両走行用のモータ(13)を含む電気機器(13、14、17)であり、
    前記冷却手段は、前記冷凍サイクル(41)に配置され、前記低温流体回路(46)の前記流体から吸熱して低圧の冷媒を蒸発させる水冷媒熱交換器(45)であり、
    前記クーラ(47)が前記車両の車室内へ流れる空調用空気を冷却することを特徴とする請求項5に記載の発熱体冷却装置。
  7. 冷却手段(45)に吸熱されて低温状態となった流体が流れるとともに、前記流体により冷却対象を冷却するクーラ(47)を有する低温流体回路(46)と、
    前記低温流体回路(46)に配置され、前記流体を循環させる第1ポンプ手段(12i)と、
    熱源(24)から吸熱して高温状態となった流体が流れるとともに、前記流体により加熱対象を加熱するヒータ(25)を有するヒータ回路(22)と、
    前記ヒータ回路(22)に配置され、前記流体を循環させる第2ポンプ手段(12j)と、
    前記第1ポンプ手段(12i)および前記第2ポンプ手段(12j)を駆動する共通の駆動手段(12b)とを備え、
    前記第1ポンプ手段(12i)、前記第2ポンプ手段(12j)、および前記駆動手段(12b)を共通のポンプハウジング(12a)内に一体に組付けたことを特徴とする冷却加熱装置。
  8. 請求項7に記載の冷却加熱装置を備えた車両用空調装置であって、
    圧縮機(42)により冷媒が閉回路内で循環する冷凍サイクル(41)を備え、
    前記冷却手段は、前記冷凍サイクル(46)に配置され、前記低温流体回路(46)の前記流体から吸熱して低圧の冷媒を蒸発させる水冷媒熱交換器(45)であり、
    前記熱源は、車両に搭載される内燃機関(24)であり、
    前記クーラ(47)が前記車両の車室内へ流れる空調用空気を冷却し、
    さらに、前記ヒータ(25)が前記車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱することを特徴とする車両用空調装置。

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