JP2005218348A - 光学活性α−ヒドロキシアミドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サッカロマイセス・セレビジアエ中に存在する2−クロロベンゾイルホルムアミド還元活性を有する酵素のうち、立体選択性の高い酵素を精製し、その酵素科学的性質を明らかにした。精製酵素の内部アミノ酸配列の一部を解析することにより、本酵素がゲノム解析により報告されている予想オープンリーディングフレーム(ORF)YDL124wによりコードされている可能性を見いだした。YDL124wを大腸菌にクローニングし、発現させた結果、本ORFがα−ケトアミド還元酵素をコードすることを明らかにした。得られた形質転換株により、2−クロロベンゾイルホルムアミドより(R)−2−クロロマンデル酸アミドが生産できることを見いだした。
【選択図】なし
Description
〔1〕次の(1)から(5)に示す理化学的性状を有するα−ケトアミド還元酵素。
(1)作用
NADPHを補酵素としてケトンを還元し、光学活性アルコールを生成する。
(2)基質特異性
(a)還元反応の補酵素としてNADPHを利用する。
(b)2−クロロベンゾイルホルムアミドを還元して、98%ee以上の(R)−2−クロロマンデル酸アミドを生成する。
(3)分子量
ゲル濾過による分子量が約33,000、SDS−PAGEによる分子量が約36,000。
(4)至適pH
pH 5.5−6.5
(5)至適温度
35−47℃
〔2〕〔1〕に記載のα−ケトアミド還元酵素をケトンに作用させ、対応する光学活性アルコールを製造する方法。
〔3〕ケトンがα−ケトアミドであり、対応する光学活性アルコールが光学活性α−ヒドロキシアミドであることを特徴とする、〔2〕に記載の光学活性アルコールを製造する方法。
〔4〕α−ケトアミドがベンゾイルホルムアミド誘導体であり、対応する光学活性α−ヒドロキシアミドが(R)−マンデル酸アミド誘導体であることを特徴とする、〔3〕に記載の光学活性アルコールを製造する方法。
〔5〕下記(a)から(e)のいずれかに記載のポリヌクレオチドによりコードされるα−ケトアミド還元酵素を発現する形質転換株もしくはその処理物をケトンに作用させ、対応する光学活性アルコールを製造する方法。
(a)配列番号:1に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(d)配列番号:1に記載された塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、
(e)配列番号:2に記載のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド。
〔6〕ケトンがα−ケトアミドもしくはα−ケトエステルであり、対応する光学活性アルコールが(R)−α−ヒドロキシアミドもしくは(R)−α−ヒドロキシエステルであることを特徴とする、〔5〕に記載の光学活性アルコールの製造方法。
〔7〕α−ケトアミドがベンゾイルホルムアミド誘導体であり、(R)−α−ヒドロキシアミドが(R)−マンデル酸アミド誘導体であることを特徴とする、〔6〕に記載の光学活性アルコールの製造方法。
〔8〕〔1〕に記載のα−ケトアミド還元酵素、または、下記(a)から(e)のいずれかに記載のポリヌクレオチドによりコードされるα−ケトアミド還元酵素を発現する形質転換株を培養する工程を含む、α−ケトアミド還元酵素を製造する方法。
(a)配列番号:1に記載された塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(d)配列番号:1に記載された塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、
(e)配列番号:2に記載のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド。
(1)作用
NADPHを補酵素としてケトンを還元し、光学活性アルコールを生成する。
(2)基質特異性
(a)還元反応の補酵素としてNADPHを利用する。
(b)2−クロロベンゾイルホルムアミドを還元して、98%ee以上の(R)−2−クロロマンデル酸アミドを生成する。
(3)分子量
ハイロード 16/60 スーパーデックス200(アマシャム バイオサイエンス製)を使用したゲル濾過による分子量が約33,000、SDS−PAGE(12.5%)による分子量が約36,000。
(4)至適pH
pH 5.5−6.5
(5)至適温度
35−47℃
2−クロロベンゾイルホルムアミドに対する還元活性測定法:
100 mM リン酸カリウム緩衝液(pH 6.5)、0.2 mM NADPH、1 mM 2−クロロベンゾイルホルムアミドおよび酵素を含む反応液中30℃で反応させ、NADPHの減少にともなう340 nmの吸光度の減少を測定する。1 Uは、1分間に1μmolのNADPHの減少を触媒する酵素量とした。
・エシェリヒア(Escherichia)属
・バチルス(Bacillus)属
・シュードモナス(Pseudomonas)属
・セラチア(Serratia)属
・ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属
・コリネバクテリイウム(Corynebacterium)属
・ストレプトコッカス(Streptococcus)属
・ラクトバチルス(Lactobacillus)属など宿主ベクター系の開発されている細菌
・ロドコッカス(Rhodococcus)属
・ストレプトマイセス(Streptomyces)属など宿主ベクター系の開発されている放線菌
・サッカロマイセス(Saccharomyces)属
・クライベロマイセス(Kluyveromyces)属
・シゾサッカロマイセス(Schizosaccharomyces)属
・チゴサッカロマイセス(Zygosaccharomyces)属
・ヤロウイア(Yarrowia)属
・トリコスポロン(Trichosporon)属
・ロドスポリジウム(Rhodosporidium)属
・ピキア(Pichia)属
・キャンディダ(Candida)属などの宿主ベクター系の開発されている酵母
・ノイロスポラ(Neurospora)属
・アスペルギルス(Aspergillus)属
・セファロスポリウム(Cephalosporium)属
・トリコデルマ(Trichoderma)属などの宿主ベクター系の開発されているカビ
トリコデルマ(Trichoderma)属においては、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)を利用したホストベクター系が開発され、菌体外セルラーゼ遺伝子由来プロモーターなどが利用できる(Biotechnology 7, 596-603 (1989))。
[実施例1] α−ケトアミド還元酵素の精製
酵素精製のための菌体は、オリエンタル酵母より500 gの生パン酵母を購入して利用した。生パン酵母500 gを500 mLの菌体破砕液(10 mM リン酸カリウム緩衝液 (pH 8.0), 0.02% 2−メルカプトエタノール、1μM ペプスタチンA、1μM ロイペプチン及び1 mM フェニルメタンスルホニルフルオリド)に懸濁し、ミニラボ (Raney社製) により菌を破砕した。遠心分離により菌体残渣を除去し、無細胞抽出液を得た。この無細胞抽出液にプロタミン硫酸を添加し、遠心分離により除核酸した上清を得た。その上清に硫安が70%飽和になるまで添加し、遠心分離により沈殿画分として酵素を回収した。
実施例1で得られた酵素のサブユニットの分子量をSDS-PAGEにより求めた結果、約36,000であった。また、ハイロード 16/60 スーパーデックス200のゲル濾過カラムを用いて分子量を測定したところ、約33,000であった。従って、本酵素はモノマーと推定された。
各0.1Mの酢酸ナトリウム緩衝液(pH 4.0-5.5)、リン酸カリウム緩衝液(pH 5.5-7.5)、トリス−塩酸緩衝液(pH 7.5-9.0)、グリシン−水酸化カリウム緩衝液(pH 9.0-10.5)を用いてpHを変化させて、実施例1で得られた酵素の2−クロロベンゾイルホルムアミド還元活性を調べ、各pHにおける活性を、最大活性を100とした相対活性で表し、図2に示した。至適pH(80%以上の相対活性を示した範囲)は、5.5-6.5であった。
実施例1で得られた酵素を標準反応条件のうち温度だけを変化させて、2−クロロベンゾイルホルムアミドの還元活性を測定し、各温度における活性を、最大活性を100とした相対活性で表し、図3に示した。至適温度(80%以上の相対活性を示した温度範囲)は35-47℃であった。
精製酵素を各0.1 Mの、酢酸ナトリウム緩衝液(pH 4.0-5.5)、リン酸カリウム緩衝液(pH 6.0-7.5)、トリス−塩酸緩衝液(pH 8.0-9.0)、グリシン−水酸化カリウム緩衝液(pH 9.5-10.5)中で37℃、10分間処理し、処理後の酵素活性を、処理前の酵素活性を100とした相対活性で図4に示した。安定なpH範囲(80%以上の残存活性を有する範囲)は、pH 5.5-9.5であった。
精製酵素を100 mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0)中、20-50℃で30分間処理し、処理前の活性を100とした残存活性を図5に示した。安定な温度範囲(80%以上の残存活性を有する範囲)は、40℃以下であった。
実施例1で得られた酵素を種々のα−ケトアミド、α−ケトエステル、β−ケトエステル、アルデヒド、ケトン等と反応させ、その還元反応の活性を2−クロロベンゾイルホルムアミドに対する還元活性を100とした相対活性で表し、表2に示した。
精製酵素0.2 Uを各種α−ケトアミドもしくはα−ケトエステル 10μmol、NADPH 10μmolと0.1 M リン酸カリウム(pH 7.0)0.5 ml中で37℃、6時間反応させ、生成したα−ヒドロキシアミドもしくはα−ヒドロキシエステルをエーテルで抽出後、それぞれの光学純度を測定し、表3に示した。
2−クロロマンデル酸アミドの光学純度の測定は、キラルHPLC法もしくはキラルGC法により測定した。キラルHPLC法では、CHIRALPAK AS-H (ダイセル化学製) を用い、n-ヘキサン:エタノール=85:15を溶離液とし、流速1.0 mL/min、カラム温度25℃、ピーク検出は254 nmにおけるUV吸収で測定した。この条件に於いて、2−クロロマンデル酸アミドは、7.5分 (R体) と10.1分 (S体) に溶出した。
実施例1で得られた酵素を用いて、プロテインシーケンサーによりN末端アミノ酸配列を解析したが、アミノ酸は検出されなかった。N末端がブロックされている可能性が示唆されたため、12.5% SDS-PAGEを行い、α−ケトアミド還元酵素を含むゲル断片を切り出し、2回洗浄後、トリプシンを用いて、35℃で終夜イン・ゲル・ダイジェションを行った。消化したペプチドを逆相HPLC (東ソー製TSK gel ODS-80Ts、2.0 mm × 250 mm) を用い、0.1% トリフルオロ酢酸中でアセトニトリルのグラジエント溶出によりペプチドを分離し、分取した。
サッカロマイセス・セレビジアエATCC 208277をYM培地で培養し、菌体を調製した。菌体からの染色体DNAの精製は、Meth. Cell Biol. 29, 39-44 (1975)に記載の方法により行った。
DDBJにAccession number 274172として登録されている配列番号:1に記載の予想オープンリーディングフレーム(YDL124w)を元にPCR用のプライマーを2種(YDL124w-A1及びYDL124w-T1)をデザインし、それぞれ配列番号:4,5に示した。
枯草菌由来のグルコース脱水素酵素遺伝子を含むプラスミドpSE-BSG1(特願2000-374593)をXbaI、HindIIIの2つの制限酵素で二重消化しXbaI-HindIII断片を調製した。pSE-YDL1を同制限酵素で二重消化し、上記DNA断片とTakara Ligation Kitを用いてライゲーションした。ライゲーションしたDNAにより大腸菌DH10B株を形質転換し、アンピシリン(50mg/L)を含むLB培地で生育し、得られた形質転換株よりプラスミドをMiniprep DNA Purification Kit (タカラバイオ製) により精製し、グルコース脱水素酵素とYGL157wを同時に発現可能なプラスミドであるpSG-YDL1を得た。プラスミド構築の過程を図7に示した。
pSE-YDL1及びpSG-YDL1をそれぞれ含有する大腸菌DH10B株をアンピシリンを含むLB培地で培養し、0.1 mM IPTGにより誘導を4時間行い、遠心分離により集菌菌体を得た。
100 mM D−グルコース、2.5 mM NAD+、100 mM リン酸カリウム緩衝液(pH 6.5)及び酵素を含む反応液中で30℃で反応を行い、NADHの生成に伴う340 nmの吸光度の上昇を測定した。1Uは、1分間に1μモルのNADHの生成を触媒する酵素量とした。
pSG-YDL1を含む大腸菌を2xYT培地(バクトーペプトン 20 g/L, バクトー酵母エキス 10 g/L, 塩化ナトリウム 10 g/L, pH 7.2)200 mLで培養し、遠心分離により菌体を得た。得られた菌体を50 mM リン酸カリウム緩衝液(pH 8.0)、0.02% 2-メルカプトエタノールを含む菌体破砕液 16 mLに懸濁し、超音波により菌体を破砕した。得られた菌体破砕液を遠心分離し、無細胞抽出液を得た。
Claims (8)
- 次の(1)から(5)に示す理化学的性状を有するα−ケトアミド還元酵素。
(1)作用
NADPHを補酵素としてケトンを還元し、光学活性アルコールを生成する。
(2)基質特異性
(a)還元反応の補酵素としてNADPHを利用する。
(b)2−クロロベンゾイルホルムアミドを還元して、98%ee以上の(R)−2−クロロマンデル酸アミドを生成する。
(3)分子量
ゲル濾過による分子量が約33,000、SDS−PAGEによる分子量が約36,000。
(4)至適pH
pH 5.5−6.5
(5)至適温度
35−47℃ - 請求項1に記載のα−ケトアミド還元酵素をケトンに作用させ、対応する光学活性アルコールを製造する方法。
- ケトンがα−ケトアミドであり、対応する光学活性アルコールが光学活性α−ヒドロキシアミドであることを特徴とする、請求項2に記載の光学活性アルコールを製造する方法。
- α−ケトアミドがベンゾイルホルムアミド誘導体であり、対応する光学活性α−ヒドロキシアミドが(R)−マンデル酸アミド誘導体であることを特徴とする、請求項3に記載の光学活性アルコールを製造する方法。
- 下記(a)から(e)のいずれかに記載のポリヌクレオチドによりコードされるα−ケトアミド還元酵素を発現する形質転換株もしくはその処理物をケトンに作用させ、対応する光学活性アルコールを製造する方法。
(a)配列番号:1に記載の塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(d)配列番号:1に記載された塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、
(e)配列番号:2に記載のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド。 - ケトンがα−ケトアミドもしくはα−ケトエステルであり、対応する光学活性アルコールが(R)−α−ヒドロキシアミドもしくは(R)−α−ヒドロキシエステルであることを特徴とする、請求項5に記載の光学活性アルコールの製造方法。
- α−ケトアミドがベンゾイルホルムアミド誘導体であり、(R)−α−ヒドロキシアミドが(R)−マンデル酸アミド誘導体であることを特徴とする、請求項6に記載の光学活性アルコールの製造方法。
- 請求項1に記載のα−ケトアミド還元酵素、または、下記(a)から(e)のいずれかに記載のポリヌクレオチドによりコードされるα−ケトアミド還元酵素を発現する形質転換株を培養する工程を含む、α−ケトアミド還元酵素を製造する方法。
(a)配列番号:1に記載された塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
(d)配列番号:1に記載された塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、
(e)配列番号:2に記載のアミノ酸配列と50%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド。
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