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JP2005271677A - ガラスラン - Google Patents

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Atsushi Hatta
敦 八田
Hitoshi Omori
仁 大森
Sukenori Aritake
祐則 有竹
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】 ドアガラス半開き状態でのドアを強閉時又は悪路走行時に生じるガラスランの異音の発生を防止し、ドアガラスの昇降時の摺動抵抗の向上を抑制して、ドアガラスの昇降をスムースに行うことができるガラスランを提供する。
【解決手段】 ドアフレームの内周側に装着され、底壁と車内側側壁と車外側側壁とからなる断面略コ字状のガラスラン本体と、両シールリップと、複数の保持リップとを備えたガラスランにおいて、前記シールリップと該シールリップに対向する前記側壁のいずれか一方の部材に、他方の部材との間に空間を隔ててリップ状又は中空状のいずれか一つの形態の発泡体を設け、前記ガラスラン本体と、前記両シールリップと、前記保持リップをオレフィン系熱可塑性エラストマー材料又はその微発泡の材料で構成し、前記発泡体を同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のドアフレームに沿って取付けられるガラスランに関するものである。
図3に示すように、自動車ドア1のドアフレーム2の内周には、ドアガラス3の昇降をガイドするとともにドアガラス3の周縁部をシールするガラスラン4(6)が取付けられている。
図4に示すように、従来のガラスラン6は、底壁61c及びこの底壁61cから延びる一対の車内側側壁、車外側側壁61a,61bからなる断面略コ字状のガラスラン本体60と、上記両側壁61a,61bの略先端からそれぞれガラスラン本体60の内側に向かって延出するの一対の車内側、車外側シールリップ62a,62bとを備えている。
ガラスラン6は、ドアフレーム2の内周側に形成したガラスラン取付け部20に嵌着され、シールリップ62a,62bが、ドアガラス3の周縁部をその両面から挟むようにしてシールしている。
ガラスラン6としては、ゴム、特にエチレン・プロピレンゴム(EPDMゴム)製のものが一般に用いられている。また最近では、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)製のものが用いられるようになってきた。なお、底壁61C及び車内側、車外側シールリップ62a,62bのドアガラス3との接触表面には、摺動抵抗を低くする摺動層が設けられている。
ところで、ドアガラス3を半開きにしてドア1を強閉するとその直後に、また、ドアガラス3を半開きにして悪路を走行すると、ガラスラン6からパチパチないしはピチピチという感じの異音が発生することがある。この異音は、ドアガラス3の振動に伴ってシールリップ62a,62bが、これらと対向する側壁61a,61bに対し接触、離脱を繰り返すことにより発生するものである。なお、シールリップ62a,62bは、ドアガラス3によりそれぞれ対向する側壁61a,61bの内側面に押付けられたときに接触面間で若干の相対移動が生じ擦れ合う。
そこで従来では、上記の問題を解決するために、側壁61a,61bの内側面や、シールリップ62a,62bの上記内側面との対向面に、高摺動材、例えばポリエチレンやポリプロピレンの被膜を形成し、摩擦抵抗を小さくすることで上記異音の発生を防止しようとしたり、シールリップ62a,62bと側壁61a,61bの内側面との間に塊状の高発泡スポンジ90を形成しておき(例えば、特許文献1参照)、上記異音の発生を防止しようとする対策がなされているが、どれも異音発生を十分に防止することができなかった。
なお、シールリップと対向する本体部の内側面に高摺動材のポリエチレンやポリプロピレンの摺動層を形成してもやはり異音が発生するのは、摺動層はガラスラン本体部自体を構成するEPDMゴムやTPOよりも遙かに硬いことから、シールリップが摺動層に当接するときの打音によるものである(例えば、特許文献2参照)。
また、塊状の高発泡スポンジ90を設けた場合、ドアガラスの振動に伴ってシールリップがこの塊状の高発泡スポンジ接触した時に、塊状故にシールリップのドアガラスへの反力が高くなり、ドアガラスの昇降時の摺動抵抗が上がるとともに、ドアガラスの昇降(ドアガラス開口部の開閉)がスムースでなくなるという不具合が生じる。
特開2001−130265号公報 特開2001−225647号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドアガラスを半開きにして、ドアを強閉しあるいは悪路走行したときに生じるガラスランの異音の発生を防止するとともに、シールリップのドアガラスへの反力の向上を抑制し、ドアガラスの昇降時の摺動抵抗の向上をも抑制して、ドアガラスの昇降(ドアガラス開口部の開閉)をスムースに行うことができるガラスランを提供することである。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.ドアフレームの内周側に装着されるガラスランであって、底壁と車内側側壁と車外側側壁とからなる断面略コ字状のガラスラン本体と、両シールリップと、複数の保持リップとを備えたガラスランにおいて、
前記シールリップと該シールリップに対向する前記側壁のいずれか一方の部材に、他方の部材との間に空間を隔ててリップ状又は中空状のいずれか一つの形態の発泡体を設け、前記ガラスラン本体と、前記両シールリップと、前記保持リップをオレフィン系熱可塑性エラストマー材料又はその微発泡の材料で構成し、前記発泡体を同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で構成したものである。
手段1によれば、ドアフレームの内周側に装着されるガラスランであって、底壁と車内側側壁と車外側側壁とからなる断面略コ字状のガラスラン本体と、前記両シールリップと、複数の保持リップとを備えたガラスランにおいて、前記シールリップと該シールリップに対向する前記側壁のいずれか一方の部材に、他方の部材との間に空間を隔ててリップ状又は中空状のいずれか一つの形態の発泡体を設け、前記ガラスラン本体と、前記両シールリップと、前記保持リップをオレフィン系熱可塑性エラストマー材料又はその微発泡の材料で構成し、前記発泡体を同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で構成したため、製造が容易で、軽量化が図れ、また、ドアガラスを半開きにして、ドアを強閉したり、あるいは悪路走行したときに生じるガラスランの異音の発生を防止することができる。
すなわち、全ての材料が、オレフィン系熱可塑性エラストマー材料を中心に構成されているため、従来のEPDMゴム製のガラスランに比べて、加硫工程等を必要とせず、その製造が容易であるとともに、EPDMゴムに比べて比重が小さいので、軽量化が図れ、かつリサイクル性にも優れている。
また、発泡体が設けられていない他方の部材とは空間を隔てて発泡体が設けられており、発泡体が塊状ではないため、シールリップと側壁の接触時の打撃が緩和され、さらに、発泡体自身の弾性変形の他に、リップ状又は中空状の形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、ドアガラスの振動のバラツキで、ドアガラスがシールリップを強く押した場合にも、シールリップのドアガラスへの反力の向上を抑制し、ドアガラスの摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラスの昇降(ドアガラス開口部の開閉)をスムースに行うことができる。
手段2.前記発泡体は、シールリップの先端から対向する側壁に向かって延出するリップ状の形態であり、前記シールリップと同時押出成形により、一体に形成されている手段1記載のガラスラン。
手段2によれば、発泡体が、車内側シールリップと車外側シールリップの内、少なくとも一方のシールリップの先端から対向する側壁に向かって延出するリップ状の形態で、前記シールリップと同時押出成形により一体に形成されている。そのため、発泡体を含んでのガラスランの製造が容易である。
また、側壁とは空間を隔てて発泡体が設けられており、発泡体が塊状ではないため、シールリップが撓んで発泡体が側壁と接触する時にその打撃が緩和され、さらに、発泡体自身の弾性変形の他に、リップ状という形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、シールリップの底着き距離をかせぐことができ、また、ドアガラスの振動のバラツキで、ドアガラスがシールリップを強く押した場合にも、シールリップのドアガラスへの反力の向上を抑制し、ドアガラスの摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラスの昇降をスムースに行うことができる。
手段3.前記発泡体は、前記少なくとも一方のシールリップの先端が当接可能な範囲の前記側壁に設けられ、リップ状又は中空状のいずれか一つの形態で前記側壁と同時押出成形により一体に形成されている手段1記載のガラスラン。
手段3によれば、発泡体が、前記少なくとも一方のシールリップの先端が当接可能な範囲の前記側壁に設けられ、リップ状又は中空状のいずれか一つの形態で前記側壁と同時押出成形により一体に形成されている。そのため、発泡体を含んでのガラスランの製造が容易である。
また、シールリップとは空間を隔てて発泡体が設けられており、発泡体が塊状ではないため、シールリップが撓んで側壁の発泡体と接触する時にその打撃が緩和され、さらに、発泡体自身の弾性変形の他に、リップ状又は中空状という形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、シールリップの底着き距離をかせぐことができ、また、ドアガラスの振動のバラツキで、ドアガラスがシールリップを強く押した場合にも、シールリップのドアガラスへの反力の向上を抑制し、ドアガラスの摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラスの昇降をスムースに行うことができる。
手段4.前記発泡体は、前記車内側シールリップの先端が当接可能な範囲にリップ状又は中空状に突出して設けられる部分と、前記車内側側壁に埋設される部分とを有しているとともに、該埋設部位の車内側側壁の外表面部位には、補強のための硬質材料が板状に、一体的に設けられている手段3に記載のガラスラン。
手段4によれば、発泡体は、車内側シールリップの先端が当接可能な範囲にリップ状又は中空状に突出して設けられる部分と、車内側側壁に埋設される部分とを有し、埋設部位の車内側側壁の外表面部位に補強のための硬質材料が板状に一体的に設けられているので、手段3の効果に加えて側壁の一部分を発泡体で形成しても、板状の硬質材料が補強するため、側壁の剛性が低下することなく、側壁の機能を満足することができる。
本発明では、上記のように構成したので、以下のような効果が得られる。
(1)全ての材料が、オレフィン系熱可塑性エラストマー材料を中心に構成されているため、従来のEPDMゴム製のガラスランに比べて、加硫工程等を必要とせず、その製造が容易である。
(2)従来のEPDMゴム製のガラスランに比べて、比重が小さいので、軽量化が図れ、かつリサイクル性にも優れている。
(3)発泡体が設けられていない他方の部材とは空間を隔てて発泡体が設けられており、発泡体が塊状ではないため、シールリップと側壁の接触時の打撃が緩和され、ドアガラスを半開きにして、ドアを強閉したり、あるいは悪路走行したときに生じるガラスランの異音の発生を防止することができる。
(4)また、発泡体をガラスラン本体等と同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で構成したため、シールリップと側壁の接触時の打撃が緩和され、ドアガラスを半開きにして、ドアを強閉したり、あるいは悪路走行したときに生じるガラスランの異音の発生を防止することができる。
(5)また、側壁又はシールリップとは空間を隔てて発泡体が設けられており、発泡体が塊状ではないため、シールリップが撓んで発泡体が側壁と接触する時にその打撃が緩和され、発泡体自身の弾性変形の他に、リップ状又は中空状という形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、シールリップの底着き距離をかせぐことができ、また、ドアガラスの振動のバラツキで、ドアガラスがシールリップを強く押した場合にも、シールリップのドアガラスへの反力の向上を抑制し、ドアガラスの摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラスの昇降をスムースに行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のガラスラン4の断面を示すもので、図3のI−I線に沿った断面図である。
図1に示すように、本実施形態のガラスラン4は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)又はその微発泡体で形成された押出成形体で、底壁41c及びこの底壁41cから延びる一対の車内側側壁、車外側側壁41a,41bからなる断面略コ字状のガラスラン本体40と、上記両側壁41a,41bの略先端からそれぞれガラスラン本体40の内側に向かって延出するの一対の車内側、車外側シールリップ42a,42bとを備えている。
また、前記車内側側壁、車外側側壁41a,41bの底壁41c部位近傍には、それぞれ外側に向かって突出する車内側、車外側保持リップ43a,43bが形成されている。
なお、ガラスラン4は、従来と同様にドアフレーム2の内周側に形成したガラスラン取付け部20内に車内側、車外側保持リップ43a,43bによって嵌着され、両シールリップ42a,42bが、ドアガラス3の周縁部をその両面から挟むようにしてシールしている。また、底壁41c及び車内側、車外側シールリップ42a,42bのドアガラス3との接触表面には、摺動抵抗を低くする摺動層が設けられている。
前記両シールリップ42a,42bの先端には、それぞれ対向する側壁41a,41bに対して、空間を隔ててリップ状の発泡体51a,51bが形成されている。このリップ状の発泡体51a,51bは、上記ガラスランの材料と同様のオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で発泡させて構成したものである。また、この発泡体51a,51bは、前記両シールリップ42a,42bと同時押出成形により一体に形成されている
上記リップ状の発泡体51a,51bは、車内側シールリップ42aと車外側シールリップ42bの先端からそれぞれ対向する側壁41a,41bに向かって延出するリップ状の形態で、前記シールリップ42a,42bと同時押出成形により一体に形成されている。そのため、発泡体51a,51bを含んでのガラスラン4の製造が容易である。
また、側壁41a,41bとは空間を隔てて発泡体51a,51bが設けられており、発泡体51a,51bが塊状ではないため、シールリップ42a,42bが撓んで発泡体51a,51bが側壁41a,41bと接触する時にその打撃が緩和され、さらに、発泡体51a,51b自身の弾性変形の他に、リップ状という形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、シールリップ42a,42bの底着き距離をかせぐことができる。また、ドアガラス3の振動のバラツキで、ドアガラス3がシールリップ42a,42bを強く押した場合にも、シールリップ42a,42bのドアガラス3への反力の向上を抑制し、ドアガラス3の摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラス3の昇降をスムースに行うことができる。
発泡体51a,51bは、その発泡倍率を1.5倍〜2.5倍で発泡させて形成されている。発泡倍率が1.5倍より小さいと、ソリッド材のものとあまり変わらず、緩衝効果や、発泡体自身の可とう性等が期待できなくなる。また、発泡倍率が2.5倍より大きいと、剛性が確保できない場合が生じるので好ましくない。
図2は、第2実施形態及びその変形例を示すガラスラン4の部分断面図である。
図2に示すように、第2実施形態及びその変形例のガラスラン4では、発泡体52,53がそれぞれ側壁側に形成されている点で、上記第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成は上記第1実施形態と同じである。
図2(A)に示すように、第2実施形態のガラスラン4では、車内側側壁41aにリップ状の発泡体52が、ガラスラン本体等と同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で形成されている。このリップ状の発泡体52は、車内側シールリップ42aの先端が当接可能な範囲にリップ状に突出して設けられる部分521と、前記車内側側壁41aに埋設される部分522とを有している。なお、この埋設部位522の車内側側壁41aの外表面部位には、補強のためのポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂の硬質材料55が板状に、一体的に設けられている。
また、図2(B)に示すものは、第2実施形態の変形例を示すものである。このガラスラン4では、車内側側壁41aに中空状の発泡体53が、ガラスラン本体等と同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で形成されている。この中空状の発泡体53も第2実施形態と同様に、車内側シールリップ42aの先端が当接可能な範囲に中空状に突出して設けられる部分531と、前記車内側側壁41aに埋設される部分532とを有している。なお、この埋設部位532の車内側側壁41aの外表面部位には、補強のためのポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂の硬質材料55が板状に、一体的に設けられている。
上記リップ状又は中空状の発泡体52,53は、車内側側壁41aに埋設され、それぞれ対向する車内側シールリップ42aに向かって突出する形態で、前記車内側側壁41aと同時押出成形により一体に形成されている。そのため、発泡体52,53を含んでのガラスラン4の製造が容易である。
また、車内側シールリップ42aとは空間を隔てて発泡体52,53が設けられており、発泡体52,53が塊状ではないため、車内側シールリップ42aが撓んで発泡体52,53と接触する時にその打撃が緩和され、さらに、発泡体52,53の材料自身の弾性変形の他に、リップ状又は中空状という形状による変形も加えられて、異音の発生を防止することができるとともに、車内側シールリップ42aの底着き距離をかせぐことができる。また、ドアガラス3の振動のバラツキで、ドアガラス3が車内側シールリップ42aを強く押した場合にも、車内側シールリップ42aのドアガラス3への反力の向上を抑制し、ドアガラス3の摺動抵抗が上がるのを抑制して、ドアガラス3の昇降をスムースに行うことができる。
また、上記発泡体52,53は、車内側側壁41aに埋設される部分522,532をそれぞれ有しているため、同時押出成形時に車内側側壁41aと接触している部分が増え、発泡体52,53と車内側側壁41aの接合強度が向上する。
さらに、上記第2実施形態及びその変形例のガラスラン4では、発泡体52,53の車内側側壁41aに埋設される部分522,532に対応した車内側側壁41aの外表面部位には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂の硬質材料55が板状に、一体的に設けられているので、埋設部分が発泡体で形成されて、部分的に剛性が低くなったとしても、板状の硬質材料55が補強するため、車内側側壁41aの剛性は低下しない。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第1実施形態では、車内側、車外側シールリップの両方のシールリップにリップ状の発泡体を設けたものを示したが、車内側シールリップのみに発泡体を設けるようにしても良い。また、第1実施形態の発泡体の形態を中空状としても良い。
(b)上記第2実施形態及びその変形例では、車内側側壁に発泡体を設けたものを示したが、車外側側壁又は両側壁に発泡体を設けるようにしても良い。
(c)上記第2実施形態及びその変形例では、硬質材料としてポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂を示したが、硬質のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を適用させても良い。
本発明の第1実施形態におけるガラスランを示すもので図3のI−I線断面図である。 本発明の第2実施形態及びその変形例のガラスランを示すものであり、図2(A)は本発明の第2実施形態、図2(B)はその変形例のガラスランの一部拡大断面図である。 本発明のガラスランが装着された自動車ドアの構成を示す側面図である。 従来のガラスランにおける断面図である。
符号の説明
1…自動車ドア、2…ドアフレーム、3…ドアガラス、4…ガラスラン、40…ガラスラン本体、41a…車内側側壁、41b…車外側側壁、41c…底壁、42a…車内側シールリップ、42b…車外側シールリップ、51、52、53…発泡体、55…硬質材料。

Claims (4)

  1. ドアフレームの内周側に装着され、ドアガラスの昇降をガイドするとともに、ドアガラスの周縁部をシールするガラスランであって、底壁と、該底壁の両端部からそれぞれ延出する車内側側壁と、車外側側壁とからなる断面略コ字状のガラスラン本体と、前記両側壁の先端からそれぞれガラスラン本体の内側に延出する車内側シールリップ及び車外側シールリップと、前記ガラスラン本体の外側から突出する複数の保持リップを備えたガラスランにおいて、
    少なくとも一方のシールリップと該シールリップに対向する前記側壁のいずれか一方の部材に、他方の部材との間に空間を隔ててリップ状又は中空状のいずれか一つの形態の発泡体を設け、
    前記ガラスラン本体と、前記両シールリップと、前記保持リップをオレフィン系熱可塑性エラストマー材料又はその微発泡の材料で構成し、
    前記発泡体を同じくオレフィン系熱可塑性エラストマー材料で、発泡倍率1.5倍〜2.5倍で構成したことを特徴とするガラスラン。
  2. 前記発泡体は、シールリップの先端から対向する側壁に向かって延出するリップ状の形態であり、前記シールリップと同時押出成形により、一体に形成されている請求項1記載のガラスラン。
  3. 前記発泡体は、前記少なくとも一方のシールリップの先端が当接可能な範囲の前記側壁に設けられ、リップ状又は中空状のいずれか一つの形態で前記側壁と同時押出成形により一体に形成されている請求項1記載のガラスラン。
  4. 前記発泡体は、前記車内側シールリップの先端が当接可能な範囲にリップ状又は中空状に突出して設けられる部分と、前記車内側側壁に埋設される部分とを有しているとともに、該埋設部位の車内側側壁の外表面部位には、補強のための硬質材料が板状に、一体的に設けられている請求項3記載のガラスラン。
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