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JP2005129337A5 - - Google Patents

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加熱調理器とそれを用いた加熱調理装置
本発明は、容器と加熱調理器の間で通信を行い、温度制御を行う加熱調理装置に関するものである。
従来、この種の加熱調理装置は、すでに知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。これは、加熱する容器にICタグを設け、加熱調理器に設けたアンテナとリーダ/ライタからなる通信手段により容器の温度を加熱調理器に送って温度制御を行うもの、および食品のパッケージにICタグを取り付けこれを電子レンジが読み取り、読み取った情報に基づいて調理条件を設定して調理するものである。
米国特許第6320169号公報 特開2001−317741号公報
しかし、前記従来の加熱調理装置は、使用者の操作のしやすさについては考慮されておらず、操作性に課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者が容易に使用することができるように操作性を考慮した加熱調理装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明の加熱調理装置は、ICタグと通信をおこなう通信手段と、操作手段と、表示手段により、次に何をすべきかを使用者に知らせるものである。
本発明の加熱調理装置は、ICタグと通信をおこなう通信手段から得られた情報により、次に何をすべきかを操作手段と表示手段で使用者に知らせるので、使用者は容易に加熱調理装置を使うことができる。
第1の発明は、容器本体外側面に温度検知素子を取り付けるとともに容器ハンドル部に第1のICタグを内蔵した容器のICタグと通信を行う通信手段と、前記容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱設定を操作入力する操作手段と、前記操作手段からの入力や前記加熱手段の加熱状況を表示する表示手段と、前記通信手段と前記操作手段の信号を入力とし前記加熱手段と前記表示手段に信号を出力する制御手段とを有する加熱調理とすることにより、ICタグから得られた、調理のレシピや鍋個々の情報やデータ、また鍋の温度などの情報をもとに制御手段が、調理の手順や進行に関し、次に何をすべきかを操作手段と表示手段で使用者に知らせ案内するので、使用者はレシピの本や記事を読まなくても案内にしたがって操作するので容易に加熱調理を使うことができる。
第2の発明は、容器本体外側面に温度検知素子を取り付けるとともに容器ハンドル部に第1のICタグを内蔵した容器と、前記容器を加熱する加熱手段、前記第1のICタグと通信を行う通信手段、操作手段、表示手段、及び前記通信手段と前記操作手段の信号を入力とし前記加熱手段と前記表示手段に信号を出力する制御手段とを有する加熱調理器とを有する加熱調理装置とすることにより、ICタグと通信をおこなう通信手段から得られた情報により、次に何をすべきかを操作手段と表示手段で使用者に知らせるので、使用者は容易に加熱調理装置を使うことができる。
第3の発明は、記憶手段を有し、材料の分量、調理条件などのレシピ情報を記憶した第2のICタグの情報を加熱調理器に内蔵した通信手段で読み取り、前記記憶手段に記憶することにより、加熱調理器が自動で調理できるメニューを後で自由に追加することができる。
第4の発明は、レシピ情報を記憶した第2のICタグをカードを前記内蔵したICカードを有することで、ICカードとして保存できるので、整理しやすい。
第5の発明は、ICカードの表面に、調理に関する情報を記載することにより、ICカードに内蔵したICタグにどのような情報が保存されているかが、ビジュアルに分かる。
第6の発明は、第2のICタグに記憶されたレシピ情報を使用して調理を行うことを選択する選択手段を有することにより、手動調理と、あらかじめ前記第2のICタグに記憶されたレシピ情報による調理とを選択することができる。
第7の発明は、報知手段を有し、第2のICタグの情報を通信手段で読み取ることを音または表示で誘導することにより、迷うことなく操作をすることができる。
第8の発明は、第2のICタグの情報を通信手段が読み取ったとき、読み取ったことを音または表示で報知することにより、使用者は通信が正常に行われたことが分かる。
第9の発明は、第2のICタグの情報を通信手段で読み取った後、前記第2のICタグの情報の一部または全部を表示することにより、読み取った情報が何であるかがすぐに確認できる。
第10の発明は、第2のICタグの情報を通信手段で読み取った後、容を加熱調理器に載せることを音または表示で誘導することにより、迷うことなく操作をすることができる。
第11の発明は、容が加熱調理器に載せられて第1のICタグと通信手段が通信できたとき、通信できたことを音または表示で報知することにより、使用者は通信が正常に行われたことが分かる。
第12の発明は、第2のICタグの情報を前記通信手段で読み取った後、調理をスタートするためのスタート手段を有することにより、勝手に調理がスタートしないので、安全である。
第13の発明は、通信手段をアンテナとリーダで構成し、第2のICタグの情報を前記通信手段で読み取ることを誘導する表示、または容を加熱調理器に載せることを誘導する表示、または第1のICタグと前記通信手段が通信できたことを報知する表示をおこなう表示素子を前記アンテナ近傍に設けたことにより、前記アンテナ位置が分かるので前記第1のICタグを内蔵した前記容器ハンドル部を容易に前記アンテナの上に置くことができる。
第14の発明は、通信手段をアンテナとリーダで構成し、加熱調理器の前記アンテナ上面に前記アンテナの位置を示す物を設けたことにより、前記アンテナ位置が分かるので前記第1のICタグを内蔵した容器ハンドル部を容易に前記アンテナの上に置くことができる。
第15の発明は、容器ハンドル部の上面に内蔵した第1のICタグの位置を示す物を設けたことにより、前記第1のICタグの位置がわかるので、アンテナの位置にあわせやすい。
第16の発明は、請求項2〜15の加熱調理装置から容と第2のICタグおよびそれを内蔵した前記ICカードを除いて構成した加熱調理器であり、ICタグと通信する機能を内蔵した加熱調理器を提供するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態おける加熱調理装置のブロック図を示すものである。
図1において、調理物を入れる容器10は、容器本体11と、容器本体11の側面に取り付けられた温度検知素子12と、容器ハンドル13と、容器ハンドル13に設けられた第1のICタグ14より構成されている。
容器10を加熱する加熱調理器20は本実施の形態1では誘導加熱調理器で構成されていて、容器本体11を加熱する加熱コイル21−aと加熱コイル21−aに高周波電流を印加する高周波電流発生手段21−bとで構成された加熱手段21と、前記ICタグ14と通信を行うアンテナ22−aとリーダ22−bとで構成された通信手段22と、使用者が操作を行う操作手段40と、使用者に現在の状況を知らせる表示手段50と報知手段の実施の形態1の実施例である音発生手段25と、情報を記憶する記憶手段26と、前記通信手段22と前記操作手段40と前記記憶手段26の信号を入力とし、前記加熱手段21と表示手段50と音発生手段25と記憶手段26に信号を出力する制御手段27とを有している。なお、28はガラスでできたトッププレートである。
図2は第2のICタグの概略図を示すものである。図2において、30はICタグで、材料の分量、調理条件などのレシピ情報を記憶したICチップ31と、前記通信手段22と通信するためのアンテナ32とで構成されている。そして、このICタグは樹脂フィルムでラミネートされICカードになっている。また、ICカードの表面には調理などに関する情報、たとえばそのICカードの番号(メニューに対応したICカードがあると、ICカードの枚数が増えるので、番号を付けてある)、材料の量などが記載されている。
図3は操作手段と表示手段のイメージ図を示すものである。操作手段は40で本実施の形態1では文字などを表示したシートの下にスイッチを設けて構成されている。ここで、41は第2のICタグ30に記憶されたレシピ情報を使用して調理をする場合に操作する選択手段で、42は調理をスタートするときに操作するスタート手段である。また、表示手段は50で、本実施の形態1では液晶表示素子で構成されている。図3では液晶表示素子の画素をすべて点灯させたときの状態を表示してある。
以上のように構成された加熱調理装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、第2のICタグ30に記憶されたレシピ情報を使用して調理をするために、使用者が操作手段40の選択手段41を操作すると、表示手段50の「カード」と書かれた部分51が点滅して第2のICタグ30を内蔵したICカードをアンテナ22−aに近づけるように使用者を誘導する。使用者が第2のICタグ30を内蔵したICカードをアンテナ22−aに近づけ、アンテナ22−aとリーダ22−bで構成した通信手段22が第2のICタグ30に記憶された情報を読み取ると、その情報を記憶手段26に記憶する。そして、音発生手段25が「ピィピィピィ」と鳴って情報を読み取ったことを知らせるとともに、「カード」と書かれた部分51が点灯に変わり、「カード」と書かれた部分51の隣の数字52が「012」と表示し、12番のメニューであることを表す。
次に、表示手段50の「容器」と書かれた部分53が点滅して使用者に容器10をトッププレート28の上に載せることを誘導する。容器10が正しい位置に置かれ、容器ハンドル13に設けられた第1のICタグ14とアンテナ22−aとリーダ22−bで構成した通信手段22が通信を行うと、音発生手段25が「ピィピィピィ」と鳴って容器10が正しく置かれたことを知らせる。
次に、使用者が調理をスタートするためのスタート手段42を操作すると、調理を開始する。調理を開始すると、高周波電流発生手段21−bは加熱コイル21−aに高周波電流を印加し、加熱コイル21−aから放射された交番磁束により容器本体11の底面に渦電流が発生し、容器本体11の底面は加熱される。容器本体11が加熱されると、容器本体11の側面に取り付けられた温度検知素子12の温度が上昇し、その温度データは容器ハンドル13内部に埋め込まれた第1のICタグ14により通信手段22のアンテナ22−aに送られ、その情報をリーダ22−bが読み取り、制御手段27に送られる。制御手段27は記憶手段26に記憶されている調理条件の情報(例えば、80℃を10分維持するなど)と送られてきた温度データを比較し、高周波電流発生手段21−bの加熱コイル21−aへの高周波出力を制御し、容器本体11内の調理物の温度を制御する。
なお、使用者が選択手段41ではなくスタート手段42を操作すると、電力、時間などを手動で設定する手動調理がスタートする。
以上のように、本実施の形態1によれば、調理情報を記録した第2のICタグ30の情報を読み取みとるとともに、使用者が操作を間違わないように表示、音などで誘導してくれるために、誰にでも簡単に自動調理を行うことができる。また、加熱調理器20以外の第2のICタグ30にレシピ情報を記録してあるので、第2のICタグ30を追加することで自由に自動メニューを追加することができる。
本実施の形態では、温度検知素子12は容器本体11側面の外側に接して取り付けられているが、温度検知性能を上げるために容器本体11の側面あるいは他の面の内部に埋め込む構成でも良い。
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態おけるアンテナ22−aとその近傍に設けられた報知手段の実施の形態2の実施例である表示素子29の構成を示す斜視図である。
図4において、アンテナ22−aは、プリント基板22−a−1のループ上の銅箔22−a−2で構成され、両面基板22−a−1の中央部には穴22−a−3が形成されている。そして、その穴23a−3の下方に表示素子29が設けられている。表示素子29は赤と緑の2色LEDで構成されており、制御手段27により制御される。他の構成は実施の形態1と同じである。
以上のように構成された加熱調理装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、使用者が操作手段40の選択手段41を操作すると、表示手段50の「カード」と書かれた部分51が点滅してするとともに、表示素子29が赤く点灯する。アンテナ22−aの穴22−a−3とトッププレート28を通して使用者はその点灯を認識し、第2のICタグ30を内蔵したICカードをその赤い光の位置つまりアンテナ22−aに近づけるように使用者を誘導する。使用者が第2のICタグ30を内蔵したICカードをアンテナ22−aに近づけ、アンテナ22−aとリーダ22−bで構成した通信手段22が第2のICタグ30に記憶された情報を読み取ると、その情報を記憶手段26に記憶する。そして、音発生手段25が「ピィピィピィ」と鳴って情報を読み取ったことを知らせるとともに、「カード」と書かれた部分51が点灯に変わり、「カード」と書かれた部分51の隣の数字52が「012」と表示し、12番のメニューであることを表す。
次に、表示手段50の「容器」と書かれた部分53が点滅して使用者に容器をトッププレート28の上に載せることを誘導する。容器10が正しい位置に置かれ、容器ハンドル13に設けられた第1のICタグ14とアンテナ22−aとリーダ22−bで構成した通信手段22が通信を行うと、音発生手段25が「ピィピィピィ」と鳴るとともに、表示素子29の色が緑に変わり容器が正しく置かれたことを使用者に知らせる。
次に、使用者が調理をスタートするためのスタート手段42を操作すると、調理を開始する。調理開始後も第1のICタグ14と通信手段22との通信ができなくなれば表示素子29は赤色を点灯し、通信が正常になれば緑色を点灯するので、通信異常により調理ができないと言う不具合はなくなる。他は実施の形態1と同じである。
以上のように、本実施の形態2によれば、アンテナ22−aの中心付近に表示素子29の光が見えるために、使用者はアンテナ22−aの位置を認識しやすく、第2のICタグと容器ハンドル13に内蔵した第1のICタグをアンテナ22−aに容易に近づけることができる。
さらに、容器ハンドル部13の上面に、内蔵した第1のICタグ14の位置を示す物(今実施の形態2では刻印)があれば、ICタグの位置も正確にわかり、よりアンテナ22−aと第1のICタグの位置あわせが容易になる。
(実施の形態3)
図5は本発明の第3の実施の形態おける、アンテナ22−aの位置を示す物(本実施の形態では3では印刷)を設けたトッププレート28の概略図である。
図5において、トッププレート28のアンテナ22−a上面には、アンテナ22−aの位置を示す印刷28−aが施されている。他の構成は実施の形態1と同じである。
これにより、アンテナの位置が分かるので、使用者は容易に第1のタグ14および第2のタグ30をアンテナに近づけることができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理装置のブロック図 同加熱調理装置の第1のICタグの構成を示す概略図 同加熱調理装置の操作手段と表示手段のイメージ図 本発明の実施の形態2における加熱調理装置のアンテナと表示素子の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3における加熱調理装置のトッププレートの斜視図
符号の説明
11 容器本体
12 温度検知素子
13 容器ハンドル
14 第1のICタグ
20 誘導加熱調理器
21−a 加熱コイル
21−b 高周波電流発生手段
22−a アンテナ
22−b リーダ
23 操作手段
24 表示手段
25 音発生手段
26 記憶手段
27 制御手段
28 トッププレート
30 第2のICタグ
40 操作手段
41 選択手段
42 スタート手段
50 表示手段

Claims (16)

  1. 容器本体外側面に温度検知素子を取り付けるとともに容器ハンドル部に第1のICタグを内蔵した容器のICタグと通信を行う通信手段と、前記容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱設定を操作入力する操作手段と、前記操作手段からの入力や前記加熱手段の加熱状況を表示する表示手段と、前記通信手段と前記操作手段の信号を入力とし前記加熱手段と前記表示手段に信号を出力する制御手段とを有する加熱調理
  2. 容器本体外側面に温度検知素子を取り付けるとともに容器ハンドル部に第1のICタグを内蔵した容器と、前記容器を加熱する加熱手段、前記第1のICタグと通信を行う通信手段、操作手段、表示手段、及び前記通信手段と前記操作手段の信号を入力とし前記加熱手段と前記表示手段に信号を出力する制御手段とを有する加熱調理器とを有する加熱調理装置。
  3. 記憶手段を有し、通信手段は、材料の分量、調理条件などのレシピ情報を記憶した第2のICタグの情報を読み取り前記記憶手段に記憶する請求項1に記載の加熱調理器または請求項2に記載の加熱調理装置。
  4. レシピ情報を記憶した第2のICタグを内蔵したICカードを有する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  5. ICカードの表面には、調理などに関する情報が記載されている請求項4に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  6. 第2のICタグに記憶されたレシピ情報を使用して調理を行うことを選択する選択手段を有する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  7. 報知手段を有し、第2のICタグの情報を通信手段で読み取ることを音または表示で誘導する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  8. 第2のICタグの情報を通信手段が読み取ったとき、読み取ったことを音または表示で報知する請求項7に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  9. 第2のICタグの情報を通信手段で読み取った後、前記第2のICタグの情報の一部または全部を表示する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  10. 第2のICタグの情報を通信手段で読み取った後、容器を加熱調理器に載せることを音または表示で誘導する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  11. 容器が加熱調理器に載せられて第1のICタグと通信手段が通信できたとき、通信できたことを音または表示で報知する請求項10に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  12. 第2のICタグの情報を通信手段で読み取った後、調理をスタートするためのスタート手段を有する請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  13. 通信手段は、アンテナとリーダで構成し、第2のICタグの情報を読み取ることを誘導する表示、または容器を載せることを誘導する表示、または第1のICタグと前記通信手段が通信できたことを報知する表示をおこなう表示素子を前記アンテナ近傍に設けた請求項3に記載の加熱調理器または加熱調理装置。
  14. 通信手段は、アンテナとリーダで構成し、前記アンテナ上面に前記アンテナの位置を示す表示物を設けた請求項1に記載の加熱調理器または請求項2に記載の加熱調理装置。
  15. 容器ハンドル部の上面に内蔵した第1のICタグの位置を示す物を設けた請求項2に記載の加熱調理装置。
  16. 請求項2〜15の加熱調理装置から容器と第2のICタグおよびそれを内蔵したICカードを除いて構成した加熱調理
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