JP2005181472A - パターン形成装置、パターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インクジェットヘッドユニット102は、回転機構111、複数の配列ヘッドユニット112等から構成される。配列ヘッドユニット112は、バー203に複数のインクジェットヘッド201が取り付けられて構成される。スライド機構204は、隣接する配列ヘッドユニットのバー間に設けられる直線移動機構、スライダ、スライドレールであり、スライド機構204は、配列ヘッドユニット間を連結する。各配列ヘッドユニットは、隣接する配列ヘッドユニットに対して互いに平行移動可能である。スライド機構204は、インクジェットヘッド201について相対位置を保ったまま、インクジェットヘッドの並び方向に対して精密な平行位置移動を行う。
【選択図】 図2
Description
染色法では、基板上に染色用の水溶性高分子材料を塗布し、フォトリソグラフィ工程をR(赤)、G(緑)、B(青)の3色について繰り返し、基板上に所望の形状のカラーフィルタパターンを形成する。
顔料分散法では、基板上に感光性樹脂層を形成し、フォトリソグラフィ工程をR(赤)、G(緑)、B(青)の3色について繰り返し、基板上に所望の形状のカラーフィルタパターンを形成する。
電着法では、基板上に透明電極をパターニングし、顔料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬し、これをR(赤)、G(緑)、B(青)の3色について繰り返し、基板上に所望の形状のカラーフィルタパターンを形成する。
印刷法では、熱硬化樹脂に顔料を分散させ、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色について印刷を行い、基板上に所望の形状のカラーフィルタパターンを形成する。
そこで、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のインクをインクジェット方式により基板上に吐出して着色層パターンを形成するパターン形成装置が提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
このインクジェット方式によれば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のパターン形成を一度の工程により行い、製造工程を簡素化することができるので、コストの低減、歩留まりの向上等を図ることができる。
図13に示すように、塗布幅(Y方向)を拡大するためにインクジェットヘッドを複数配列する場合、千鳥足状に配列する方法が一般的である。この場合、例えば、複数のインクジェットヘッド1301は、平行する2つの直線状に交互に配列される。ノズル孔1302は、インクジェットヘッド1301の左右端部には設けられないので、塗布方向(X方向)から見てノズル孔の全配列において空白部分が生じないようにするために交互に配列される。この従来のパターン形成装置は、各インクジェットヘッド1301について、Y方向の調整機構1304及びθ方向の調整機構1305とを備える。
パターン形成装置は、全てのヘッドユニットを一体として角度調整を行って、ノズル孔間ピッチとパターン間ピッチとのずれを調整し、さらに、ヘッドユニット毎に平行移動を行って、角度調整に伴い位置ずれを生じたノズル孔列の位置調整を行う。
ヘッドユニット(配列ヘッドユニット)は、複数のインクジェットヘッドが取り付けられ、ノズル孔の列を形成する。各ヘッドユニットには、インクジェットヘッドのノズル孔が列状に(例えば1列に)配置される。尚、ヘッドユニットは、それぞれ色毎に、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)毎に、設けるようにしてもよい。
回転手段は、回転機構であり、ベアリング、ダイレクトドライブモータ等を用いることができる。
ヘッド摺動手段は、インクジェットヘッドを個別にスライドさせるスライド機構であり、例えば、スライダ、スライドレール、ボールネジ、アクチュエータとしてのシャフト式リニアモータ等を用いることができる。
ヘッド位置決め手段は、インクジェットヘッドを個別に位置決め及び固定をする機構であり、例えば、チャック、ベアリング等を用いることができる。
第1の発明のパターン形成装置では、摺動手段は、ヘッドユニット間に設けられるが、第2の発明のパターン形成装置では、摺動手段は、ベース部材とヘッドユニットとの間に設けられる。
第3の発明は、第1の発明及び第2の発明のパターン形成装置におけるパターン形成方法に関する発明である。
図1は、パターン形成装置101の概略斜視図である。
尚、θ軸は鉛直方向回転軸を示し、θ方向はその回転方向を示す。Y軸は塗布幅方向を示し、X軸は塗布方向を示し、θ軸、Y軸、X軸は、互いに直角をなす。
吸着テーブル103は、カラーフィルタパターンを形成する対象となる基板108(ガラス基板、フィルム基板等)を吸着して固定するテーブルである。基板の吸着は、例えば、吸着テーブルと基板との間の空気を減圧、真空にすることにより行われる。この場合、吸着テーブルには、空気を吸引するための小孔(図示しない)が設けられ、吸着の際には当該孔を通じて真空ポンプ(図示しない)等により空気の吸引が行われる。
尚、アライメントカメラ104は、パターン形成装置101のフレーム(図示しない)に固定支持される。
図2は、インクジェットヘッドユニット102の概略構成図である。
図3は、ヘッド位置決め機構202の概略構成図である。
1つのインクジェットヘッド201には、複数のノズル孔205が設けられ、このノズル孔205からインクが吐出される。
インクジェットヘッドは、ピエゾ方式、サーマル方式等、種々の方式のものを用いることができ、ピエゾの駆動や瞬間的な高熱の付与によりノズルから微小液滴を吐出する。例えば、ノズル孔ピッチは0.5mm程度、ノズル孔数は128個のものを用いることができる(spectra社の製品でSE−128等)。
スライド機構204は、インクジェットヘッド201について相対位置を保ったまま、インクジェットヘッドの並び方向に対して精密な平行位置移動を行う((NSK社の製品でALシリーズ等)。
回転機構111は、複数の配列ヘッドユニット112を一体として同時に回転させる。
尚、回転機構111は、パターン形成装置101のフレーム(図示しない)に固定支持される。
図3に示すヘッド位置決め機構202は、チャック301、ベアリング302、円柱303等により構成される。
尚、ダイヤフラム式のチャックの場合、位置決め精度は、1μm程度であることが望ましい。
ベアリング302は、インクジェットヘッド201に固定される円柱303を回転させ固定する。ベアリング302は、インクジェットヘッド201のθ方向角度を調整する。
また、1つのインクジェットヘッドユニット102に、R(赤)のインクジェットヘッドを備える配列ヘッドユニット、G(緑)のインクジェットヘッドを備える配列ヘッドユニット、B(青)のインクジェットヘッドを備える配列ヘッドユニットというように、3色の配列ヘッドユニットを設けるようにしてもよい。
ヘッド位置決め機構(チャック、ベアリング、円柱等)、スライド機構、回転機構の取付面は、平面度、直角度、平行度について一定の精度(例えば、1μmオーダ)を有することが望ましい。
図4〜図7は、配列ヘッドユニット、ノズル孔位置、パターン位置(画素の並び)の関係図である。
尚、ノズル孔の列は、複数のインクジェットヘッドにより実現されるものであるが、図4〜図7では、ノズル孔の図示に際し、インクジェットヘッド外形を省略してある。
また、θ軸回転角φは、配列ヘッドユニットの摺動方向(列方向、横方向)とY軸方向(塗布幅方向)とがなす角度のうち鋭角の角度の大きさを示すものとして説明する。
但し、
a:ノズル孔間ピッチ404、
b:パターン間ピッチ405、
φ:配列ヘッドユニット401のθ軸回転角406、
n:正の整数、
である。
但し、
d:配列ヘッドユニットスライド移動量(Y方向成分)608、
c:配列ヘッドユニット間ピッチ607、
φ:配列ヘッドユニット601のθ軸回転角606、
である。
また、調整機構及び制御機構が簡素化されるので、コスト的負担、維持管理負担等を軽減することができる。例えば、インクジェットヘッドの交換は、配列ヘッドユニット単位で行うことができる。
また、複数のインクジェットヘッドを使用することにより、パターン形成を迅速に行うことができる。
図8は、インクジェットヘッドユニット801の概略構成図である。
図8に示すインクジェットヘッドユニット801は、複数の配列ヘッドユニット802がそれぞれスライド機構803を介してベース804に取り付けられて構成される。
配列ヘッドユニット802は、先述の配列ヘッドユニット112(図2)と同様のものであり、複数のインクジェットヘッドがヘッド位置決め機構を介してバーに取り付けられて構成される。
スライド機構803は、インクジェットヘッドについて相対位置を保ったまま、インクジェットヘッドの並び方向に対して精密な平行位置移動を行う(NSK社の製品でALシリーズ等)。
ベース804は、複数の配列ヘッドユニット802をスライド機構803を介して支持する1枚板である。
回転機構805は、先述の回転機構111(図2)と同様のものであり、インクジェットヘッドユニット801のθ方向角度を調整する角度調整手段である。
図2について先述したインクジェットヘッドユニット102では、隣接する配列ヘッドユニットのバー側面にスライド機構が設られるが、図8について説明したインクジェットヘッドユニット801では、配列ヘッドユニット毎にベースとの間にスライド機構が設けられる。
すなわち、インクジェットヘッドやヘッド取付部の重量のため、スライダ、スライドレールの精度に問題がある場合、別途ベースユニットを用意し、スライダ、スライドレールをベース上に取り付けることにより、配列ヘッドユニット間に発生する撓みを減ずることができる。
図9〜図11は、それぞれ、配列ヘッドユニットの一態様を示す図である。
例えば、インクジェットヘッドのヘッド位置決め機構に代えてあるいは加えて、スライダ、スライドレールを設置し、インクジェットヘッドのスライドレール方向に対する位置決めを簡便にするようにしてもよい。
また、インクジェットヘッドのバーへの取り付けに関しては、嵌合治具等種々のものを用いることができる。
この場合、インクジェットヘッド902をバー903に対して精度よく位置固定するする必要があるが、ヘッド位置決め機構が不要であり、より簡素な機構とすることができるので、費用的負担、維持管理負担等を軽減することができる。
この場合、同一の配列ヘッドユニット上に設けられるインクジェットヘッドであっても、配列ヘッドユニットを交換することなく、個別に列方向(y方向)の位置調整を行うことができる。
この場合、同一の配列ヘッドユニット上に設けられるインクジェットヘッドであっても、配列ヘッドユニットを交換することなく、個別に列方向(y方向)及び回転方向(θ方向)の位置調整を行うことができる。
次に、図12を参照しながら、本発明の実施の形態に係るパターン形成装置101の動作の一態様について説明する。
図12は、パターン形成装置101の動作の一態様を示すフローチャートである。
パターン形成装置101のアライメント部(図示しない)は、入力された配列間隔に基づいて、回転機構111を制御して配列ヘッドユニット112のθ方向角度(θ軸回転角φ)を調整する(ステップ1202)。
アライメント部(図示しない)は、スライド機構204(横方向移動機構)を制御して配列ヘッドユニット112をy方向(ノズル孔の配列方向)に移動し、ノズル孔の位相を一致させる横移動調整を行う(ステップ1203)。
パターン形成装置101は、所定のタイミングで配列ヘッドユニット112のノズル孔から塗布材料(インク)を吐出させてガラス基板上に塗布を行い、所定のタイミングで吐出を停止し塗布を終了する(ステップ1208)。さらに、X軸移動ステージ107をガラス基板を供給・排出する位置に移動させる。
この場合、各種処理・制御等に必要なプログラム、プログラム実行に必要なデータ、入力データ等を記憶装置に保持し、CPUが処理実行時にこれらをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、演算処理(四則演算や比較演算等)、ハードウェアやソフトウェアの動作制御等を行い、上述の各種機能を実現することができる。
また、各種処理・制御等に必要なプログラム等をCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
尚、インクの吐出は、インクジェットヘッドに限られず、例えば、ディスペンサ等を用いることもできる。
102………インクジェットヘッドユニット
103………吸着テーブル
104………アライメントカメラ
105………θ軸移動ステージ
106………Y軸移動ステージ
107………X軸移動ステージ
108………基板
111………回転機構
112………配列ヘッドユニット
201………インクジェットヘッド
202………ヘッド位置決め機構
203………バー
204………スライド機構
205………ノズル孔
301………チャック
302………ベアリング
303………円柱
401、501、601………配列ヘッドユニット
402、502、602………ノズル孔
403、503、603………パターン
404、504、604………ノズル孔間ピッチ
405、505、605………パターン間ピッチ
406、606………θ軸回転角
607………配列ヘッドユニット間ピッチ
608………配列ヘッドユニットスライド移動量(Y方向成分)
801………インクジェットヘッドユニット
802………配列ヘッドユニット
803………スライド機構
804………ベース
805………回転機構
901、1001、1101………配列ヘッドユニット
902、1002、1102………インクジェットヘッド
903、1003、1103………バー
1004、1104………ヘッドスライド機構
1105………ヘッド位置決め機構
Claims (10)
- 基板上にインクを吐出してパターンを形成するパターン形成装置であって、
複数のインクジェットヘッドが設けられるヘッドユニットと、
前記ヘッドユニット間を連結して摺動させる摺動手段と、
複数の前記ヘッドユニットを一体として回転する回転手段と、
を具備することを特徴とするパターン形成装置。 - 基板にインクを吐出してパターンを形成するパターン形成装置であって、
複数のインクジェットヘッドが設けられるヘッドユニットと、
複数の前記ヘッドユニットを取り付けるベース部材と、
前記ヘッドユニットと前記ベース部材との間を連結して摺動させる摺動手段と、
前記ベース部材を回転する回転手段と、
を具備することを特徴とするパターン形成装置。 - 前記ヘッドユニットは、前記インクジェットヘッドを個別に摺動させるヘッド摺動手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパターン形成装置。
- 前記摺動手段または前記ヘッド摺動手段は、スライドレールを備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のパターン形成装置。
- 前記ヘッドユニットは、前記インクジェットヘッドを個別に位置決めするヘッド位置決め手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のパターン形成装置。
- 前記ヘッド位置決め手段は、チャック及びベアリングを備えることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成装置。
- 前記ヘッドユニットは、色毎に設けられることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のパターン形成装置。
- 基板上にインクを吐出してパターンを形成するパターン形成方法であって、
複数のインクジェットヘッドを有する複数のヘッドユニットを一体として回転する回転工程と、
前記複数のヘッドユニット毎に平行移動する平行移動工程と、
前記パターンの位置と前記インクジェットヘッドのノズル孔の位置とを合わせる位置合わせ工程と、
を備えることを特徴とするパターン形成方法。 - 前記平行移動工程は、前記複数のヘッドユニット間に設けられる摺動手段により平行移動を行い、
前記回転工程は、前記複数のヘッドユニットのうちの1つに軸結合される回転手段により回転を行うことを特徴とする請求項8に記載のパターン形成方法。 - 前記平行移動工程は、前記複数のヘッドユニットと1のベース部材との間に設けられる摺動手段により平行移動を行い、
前記回転工程は、前記ベース部材に軸結合される回転手段により回転を行うことを特徴とする請求項8に記載のパターン形成方法。
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