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JP2005150168A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷によらないで、コイル用導体パターンの周辺に低透磁率材料(非磁性体材料)を配置することができ、かつ、電気特性の優れた積層コイル部品を提供する。
【解決手段】 積層コモンモードチョークコイル1は、コイル用導体パターン2と高透磁率材料が充填された穴6とを設けた低透磁率セラミックグリーンシート11と、コイル用導体パターン3と層間接続用ビアホール8とを設けた高透磁率セラミックグリーンシート12と、引出し導体パターン4,5をそれぞれ設けた高透磁率セラミックグリーンシート13,14と、外層用高透磁率セラミックグリーンシート15などで構成されている。渦巻状コイルL1とL2の間には、低透磁率セラミック層11が配置されている。そして、低透磁率セラミック層11には、平面視で渦巻状コイルL1,L2をそれぞれ囲むように、高透磁率材料が充填された穴6が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層コイル部品、特に、積層インダクタや積層インピーダンス素子や積層トランスなどの積層コイル部品に関する。
積層トランスや積層コモンモードチョークコイルなどのように、二つのコイルを磁気的に結合させる積層セラミック電子部品が知られている。図11は従来の積層コモンモードチョークコイル100の模式断面図である。この積層コモンモードチョークコイル100は、複数の高透磁率セラミックシートを積層して構成した高透磁率セラミック積層体110の内部に、複数のコイル用導体パターン101,102をそれぞれビアホール(図示せず)にて電気的に直列に接続してなるコイルL1,L2を配設している。そして、従来より、コイル用導体パターン101,102の周辺に低透磁率セラミック材105を配置することにより、コイル用導体パターン101,102近傍を旋回する局所的な漏れ磁束φBの発生を抑え、コイルL1,L2全体を旋回する磁束φAを強くして、コイルL1とL2の結合係数を上げることが行われている。なお、図11において、符号111,112は入出力外部電極である。
また、特許文献1には、コイル用導体パターンの周辺のみに非磁性体を配置し、その他の部分は磁性体とするために、印刷によって同一面に磁性体パターンと非磁性体パターンとを形成している積層トランスが記載されている。
しかしながら、同一面に異種材料を印刷することは、印刷にじみなどが発生し易くて技術的に難しく、製造工程が複雑となり、歩留まりも低下し易いという問題があった。
さらに、特許文献1の積層トランスの場合には、渦巻状のコイル用導体パターン全体を非磁性材料(低透磁率材料)で覆うため、同一層のコイル用導体パターン相互間のギャップを通る磁束を遮断し、その部分での上下層の結合を妨げるという問題もあった。
特開平9−306770号公報
そこで、本発明の目的は、印刷によらないで、コイル用導体パターンの周辺に低透磁率材料(非磁性体材料)を配置することができ、かつ、電気特性の優れた積層コイル部品を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る積層コイル部品は、
(a)複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
(b)複数のコイル用導体パターンにて構成された少なくとも二つのコイルとを備え、
(c)セラミック層の積み重ね方向において、二つのコイルの間に配置されたセラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層である。そして、低透磁率セラミック層には、平面視でコイルを囲むように、高透磁率材料が充填された穴が設けられていることを特徴とする。高透磁率材料が充填された穴は、コイルによって発生した磁界の磁路となる。
以上の構成により、コイル用導体パターン近傍を旋回する局所的な漏れ磁束の発生が抑えられ、セラミック層の積み重ね方向に配置された二つのコイル全体を旋回する磁束が強くなり、二つのコイルの結合係数が向上する。
また、本発明に係る積層コイル部品は、
(d)複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
(e)複数のコイル用導体パターンにて構成された螺旋状コイルとを備え、
(f)積層体の積み重ね方向において、コイル用導体パターンの間に配置されたセラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層である。そして、低透磁率セラミック層には、平面視で螺旋状コイルを囲むように、高透磁率材料が充填された穴が設けられていることを特徴とする。高透磁率材料が充填された穴は、螺旋状コイルによって発生した磁界の磁路となる。
以上の構成により、コイル用導体パターン近傍を旋回する局所的な漏れ磁束の発生が抑えられ、螺旋状コイルのインダクタンス値が向上する。
本発明によれば、二つのコイルの間もしくは二つのコイル用導体パターンの間に低透磁率セラミック層を配置するとともに、この低透磁率セラミック層に、平面視でコイルを囲むように高透磁率材料が充填された穴を設けることにより、同一面に複数種類の材料を印刷することなく、コイル用導体パターンの周辺に低透磁率セラミックスを配置することができる。この結果、漏れ磁束が少ない積層コイル部品を高い歩留まりで容易に製造することができる。
以下に、本発明に係る積層コイル部品の実施例について、その製造方法とともに添付の図面を参照して説明する。
[第1実施例、図1〜図5]
図1に示すように、積層コモンモードチョークコイル1は、コイル用導体パターン2と高透磁率材料が充填された穴6とを設けた低透磁率セラミックグリーンシート11と、コイル用導体パターン3と層間接続用ビアホール8とを設けた高透磁率セラミックグリーンシート12と、引出し導体パターン4,5をそれぞれ設けた高透磁率セラミックグリーンシート13,14と、外層用高透磁率セラミックグリーンシート15などで構成されている。
低透磁率セラミックグリーンシート11は、低透磁率セラミックス粉末や非磁性体セラミックス粉末やガラス粉末を結合剤などと一緒に混練したものをドクターブレード法などの方法でシート状にしたものである。
高透磁率セラミックグリーンシート12〜15は、例えばFe−Ni−Cu系のフェライト粉末を結合剤などと一緒に混練したものをドクターブレード法などの方法でシート状にしたものである。
コイル用導体パターン2,3および引出し導体パターン4,5はそれぞれ、スクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法により、シート11〜14上に形成される。これらの導体パターン2〜5はAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などからなる。
コイル用導体パターン2,3の形状は渦巻状であり、それぞれ第1コイルL1および第2コイルL2を形成する。コイルL1,L2のそれぞれのコイル軸はシート11〜15の積み重ね方向に対して平行である。平面視で、コイル用導体パターン2の一端部2aは、シート11の手前側の辺の右側に露出し、他端部2bはシート11の中央部に位置している。引出し導体パターン4の一端部4aは、シート13の奥側の辺の右側に露出し、他端部4bはシート13の中央部に位置し、シート13の中央部に設けた層間接続用ビアホール8を通してコイル用導体パターン2の端部2bに電気的に接続する。
一方、コイル用導体パターン3の一端部3aは、シート12の手前側の辺の左側に露出し、他端部3bはシート12の中央部に位置している。引出し導体パターン5の一端部5aは、シート14の奥側の辺の左側に露出し、他端部5bはシート14の中央部に位置し、シート12の中央部に設けた層間接続用ビアホール8を通してコイル用導体パターン3の端部3bに電気的に接続する。
層間接続用ビアホール8は、導体パターン3,4を形成する前のシート12,13にレーザビームなどを用いて貫通孔を形成し、この貫通孔にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填することによって形成される。
高透磁率材料が充填された穴6は、導体パターン3,4を形成する前の低透磁率セラミックグリーンシート11にレーザビームなどを用いて形成され、この穴6に高透磁率材料の絶縁性ペーストが印刷塗布などの方法により充填される。穴6は渦巻状コイル用導体パターン2の外周部および中心部に形成されている。穴6の径は層間接続用ビアホール8と略等しく、200μm以下の大きさが好ましい。穴6の径が200μmを越えると、印刷された高透磁率材料の絶縁性ペーストが穴6から抜け落ち易くなり、印刷性が悪くなるからである。高透磁率材料の絶縁性ペーストとしては、例えばFe−Ni−Cu系のフェライト粉末を結合材などと一緒に混練したものが用いられる。この高透磁率材料の透磁率は、高透磁率セラミックグリーンシート12〜15と同等以上であることが好ましい。
以上の構成からなる各シート11〜15は、図1に示すように積み重ねられて圧着された後、一体的に焼成されて図2に示すような直方体形状を有する積層体20とされる。次に、積層体20の手前側の側面に入出力外部電極21a,22aを形成するとともに、奥側の側面に入出力外部電極21b,22bを形成する。外部電極21a〜22bは、塗布焼付、スパッタリング、あるいは蒸着などの方法により形成される。外部電極21aと21bの間には、コイル用導体パターン2と引出し導体パターン4、すなわち第1コイルL1が接続されている。外部電極22aと22bの間には、コイル用導体パターン3と引出し導体パターン5、すなわち第2コイルL2が接続されている。
こうして得られた積層コモンモードチョークコイル1は、図3に示すように、積層体20の内部に、コイル軸がシート11〜15の積み重ね方向と平行な渦巻状コイルL1,L2が上下に積み重ねられた状態で配設されている。シート11〜15の積み重ね方向において、渦巻状コイルL1とL2の間には、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層11が配置されている。
そして、低透磁率セラミック層11には、平面視で渦巻状コイルL1,L2をそれぞれ囲むように、高透磁率材料が充填された穴6が設けられている。高透磁率材料が充填された穴6は、コイルL1,L2によってそれぞれ発生した磁界の磁路となる。従って、コイル用導体パターン2,3のそれぞれの近傍を旋回する局所的な漏れ磁束φBの発生が抑えられるとともに、コイルL1,L2全体を旋回する磁束φAが強くなり、コイルL1とL2の結合係数を上げることができる。高透磁率材料が充填された穴6は、できるだけコイル用導体パターン2,3の近傍に配置した方が、磁束φAが効率良く旋回するので、さらに結合係数がよくなる。
また、以上の製造方法によれば、シート11に形成した穴6に高透磁率材料の絶縁性ペーストを印刷塗布するだけでよく、同一面に複数種類の材料を印刷することなく、コイル用導体パターン2,3の周辺に低透磁率セラミックスを配置することができる。この結果、印刷不具合による積層コモンモードチョークコイル1の歩留まりの低下を防止することができる。
さらに、積層圧着前のシート11に予め高透磁率材料が充填された穴6を形成しておけばよいので、順に重ね塗りをすることによって積層構造を有するコモンモードチョークコイルを製造する方法と比較して容易に製造することができる。
なお、高透磁率材料が充填された穴6は、図4に示すように、コイル用導体パターン2のパターン間の狭い領域にも形成するようにしてもよい。これにより、より一層コイルL1とL2の結合係数が上がる。また、図5に示すように、高透磁率材料が充填された穴6を、コイル導体パターン2のパターン間の狭い領域に形成しないようにしてもよい。これにより、歩留まりが向上する。
[第2実施例、図6〜図8]
図6に示すように、積層コモンモードチョークコイル31は、コイル用導体パターン32,33と高透磁率材料が充填された穴36と層間接続用ビアホール38とを設けた低透磁率セラミックグリーンシート41と、コイル用導体パターン33を設けた高透磁率セラミックグリーンシート42と、予め導体パターンが設けられていない外層用高透磁率セラミックグリーンシート42などで構成されている。
各コイル用導体パターン32は、シート41に設けた層間接続用ビアホール38を通して電気的に直列に接続され、第1螺旋状コイルL1を形成する。螺旋状コイルL1の一端部32aはシート41の手前側の辺の右側に露出し、他端部はシート41の奥側の辺の右側に露出している。一方、各コイル用導体パターン33は、シート41に設けた層間接続用ビアホール38を通して電気的に直列に接続され、第2螺旋状コイルL2を形成する。螺旋状コイルL2の一端部33aはシート41の手前側の辺の左側に露出し、他端部33bはシート42の奥側の辺の左側に露出している。
高透磁率材料が充填された穴36は、低透磁率セラミックグリーンシート41のコイル用導体パターン32,33の外周部および中心部に形成されている。高透磁率材料が充填された穴36は、シート41,42の積み重ね方向に連接され柱状の穴を形成している。
以上の構成からなる各シート41,42は、図6に示すように積み重ねられて圧着された後、一体的に焼成されて図7に示すような直方体形状を有する積層体50とされる。次に、積層体50の手前側の側面に入出力外部電極51a,52aを形成するとともに、奥側の側面に入出力外部電極51b,52bを形成する。外部電極51aと51bの間には、第1コイルL1が接続されている。外部電極52aと52bの間には、第2コイルL2が接続されている。
こうして得られた積層コモンモードチョークコイル31は、図8に示すように、積層体50の内部に、コイル軸がシート41,42の積み重ね方向と平行な螺旋状コイルL1,L2が上下に積み重ねられた状態で配設されている。シート41,42の積み重ね方向において、コイル用導体パターン32と33の間、コイル用導体パターン32同士の間、並びに、コイル用導体パターン33同士の間には、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層41が配置されている。
低透磁率セラミック層41には、高透磁率材料が充填された穴36にて形成された柱状穴36が形成されており、これら柱状穴36は平面視で螺旋状コイルL1,L2をそれぞれ囲んでいる。高透磁率材料が充填された柱状穴36は、螺旋状コイルL1,L2によってそれぞれ発生した磁界の磁路となる。従って、本第2実施例の積層コモンモードチョークコイル31は、前記第1実施例の積層コモンモードチョークコイル1と同様の作用効果を奏する。
[第3実施例、図9および図10]
図9に示すように、積層インダクタ61は、コイル用導体パターン62と高透磁率材料が充填された穴66と層間接続用ビアホール68とを設けた低透磁率セラミックグリーンシート71と、コイル用導体パターン62を設けた高透磁率セラミックグリーンシート72と、予め導体パターンが設けられていない外層用高透磁率セラミックグリーンシート72などで構成されている。
各コイル用導体パターン62は、シート71に設けた層間接続用ビアホール68を通して電気的に直列に接続され、螺旋状コイルLを形成する。螺旋状コイルLの一端部62aはシート72の手前側の辺に露出し、他端部はシート71の奥側の辺に露出している。
高透磁率材料が充填された穴66は、低透磁率セラミックグリーンシート71のコイル用導体パターン62の外周部および中心部に形成されている。高透磁率材料が充填された穴66は、シート71,72の積み重ね方向に連接され柱状の穴を形成している。
以上の構成からなる各シート71,72は、図9に示すように積み重ねられて圧着された後、一体的に焼成されて図10に示すような直方体形状を有する積層体80とされる。次に、積層体80の一方の側面に入出力外部電極81aを形成するとともに、他方の側面に入出力外部電極81bを形成する。外部電極81aと81bの間には、コイルLが接続されている。
こうして得られた積層インダクタ61は、シート71,72の積み重ね方向において、コイル用導体パターン62同士の間には、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層71が配置されている。
低透磁率セラミック層71には、高透磁率材料が充填された穴66にて形成された柱状穴66が形成されており、これら柱状穴66は平面視で螺旋状コイルLを囲んでいる。高透磁率材料が充填された柱状穴66は、螺旋状コイルLによって発生した磁界の磁路となる。従って、コイル用導体パターン62の近傍を旋回する局所的な漏れ磁束φBの発生が抑えられるとともに、螺旋状コイルL全体を旋回する磁束φAが強くなり、インダクタンス値の大きい積層インダクタ61を得ることができる。
[他の実施例]
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。積層コイル部品は、積層コモンモードチョークコイルや積層インダクタの他に、例えば、積層トランス、積層インピーダンス素子、積層LC複合部品などがある。また、前記実施例は個産品の例で説明したが、量産の場合には、複数の積層コイル部品を含んだマザー積層ブロックの状態で製造される。
本発明に係る積層コイル部品の第1実施例を示す分解斜視図。 図1に示した積層コイル部品の外観斜視図。 図2に示した積層コイル部品の模式断面図。 低透磁率セラミックシートの変形例を示す平面図。 低透磁率セラミックシートの別の変形例を示す平面図。 本発明に係る積層コイル部品の第2実施例を示す分解斜視図。 図6に示した積層コイル部品の外観斜視図。 図7に示した積層コイル部品の模式断面図。 本発明に係る積層コイル部品の第3実施例を示す分解斜視図。 図9に示した積層コイル部品の模式断面図。 従来例を示す模式断面図。
符号の説明
1,31…積層コモンモードチョークコイル
2,3,32,33…コイル用導体パターン
6,36…高透磁率材料が充填された穴
11,41…低透磁率セラミックグリーンシート
12〜15,42…高透磁率セラミックグリーンシート
20,50…積層体
61…積層インダクタ
62…コイル用導体パターン
66…高透磁率材料が充填された穴
71…低透磁率セラミックグリーンシート
72…高透磁率セラミックグリーンシート
80…積層体
L1,L2…コイル
L…螺旋状コイル

Claims (4)

  1. 複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
    前記複数のコイル用導体パターンにて構成された少なくとも二つのコイルとを備え、
    前記セラミック層の積み重ね方向において、前記二つのコイルの間に配置された前記セラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層であり、
    前記低透磁率セラミック層には、平面視で前記コイルを囲むように、高透磁率材料が充填された穴が設けられていること、
    を特徴とする積層コイル部品。
  2. 複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
    前記複数のコイル用導体パターンにて構成された螺旋状コイルとを備え、
    前記積層体の積み重ね方向において、前記コイル用導体パターンの間に配置された前記セラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層であり、
    前記低透磁率セラミック層には、平面視で前記螺旋状コイルを囲むように、高透磁率材料が充填された穴が設けられていること、
    を特徴とする積層コイル部品。
  3. 複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
    前記複数のコイル用導体パターンにて構成された少なくとも二つのコイルとを備え、
    前記セラミック層の積み重ね方向において、前記二つのコイルの間に配置された前記セラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層であり、
    前記低透磁率セラミック層には高透磁率材料が充填された穴が設けられ、該穴は前記コイルによって発生した磁界の磁路であること、
    を特徴とする積層コイル部品。
  4. 複数のセラミック層と複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて構成した積層体と、
    前記複数のコイル用導体パターンにて構成された螺旋状コイルとを備え、
    前記積層体の積み重ね方向において、前記コイル用導体パターンの間に配置された前記セラミック層が、低透磁率材料からなる低透磁率セラミック層であり、
    前記低透磁率セラミック層には高透磁率材料が充填された穴が設けられ、該穴は前記螺旋状コイルによって発生した磁界の磁路であること、
    を特徴とする積層コイル部品。
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