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JP2005033178A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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JP2005033178A JP2004136555A JP2004136555A JP2005033178A JP 2005033178 A JP2005033178 A JP 2005033178A JP 2004136555 A JP2004136555 A JP 2004136555A JP 2004136555 A JP2004136555 A JP 2004136555A JP 2005033178 A JP2005033178 A JP 2005033178A
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Abstract

【課題】 基板載置部の上に基板を載置して、その温度を目標とするプロセス温度に安定させて所定の熱処理(加熱あるいは冷却)をする際において、高精度な熱処理を短時間で行うこと。
【解決手段】 基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、熱供給部に電力を供給する電力供給部に対して予め設定された出力パターンに基づいて、第1の電力指令値を出力すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力し、その後PID制御に切り換える構成とする。この場合、基板に熱を奪われて温度が低下した基板載置部の温度を素早く復帰させることができ、かつ速やかに温度を安定させることができる。またPID制御に切り替える前から積分要素及び微分要素を求めておき、PID制御に切り替えたときには、その値を用いてPID演算を行うことが好ましい。
【選択図】 図1


Description

本発明は、例えばフォトマスク用のマスク基板等の基板に対して、レジスト液塗布後、あるいは露光後かつ現像前において加熱処理などを行うための基板処理装置及び基板処理方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、この半導体デバイスの表面に所望のレジストパターンを形成するためにフォトリソグラフィと呼ばれる技術が用いられる。この半導体デバイス用の露光マスクである角型のマスク基板(レチクル基板)に対しても同様にフォトリソグラフィが用いられ、基板の表面にレジスト液を塗布し、所定のパターンを用いてそのレジスト膜を露光し、更に現像することによってマスク基板の表面に所望のレジストパタ−ンを作製することが行われている。
前記レジスト液は塗布膜の成分を溶剤に溶解させたものであり、レジスト液の塗布後には基板を所定温度に加熱して前記溶剤を揮発させるベークと呼ばれる加熱処理が行われ、更にこの加熱処理を終えた基板は例えば露光処理する前に所定の温度に冷却される冷却処理が行われる。この加熱又は冷却処理は例えば加熱手段又は冷却手段を例えば内部に備えた基板載置台の表面に基板を載置することにより行われている。
ここで基板に対して加熱処理をするための加熱装置の一例について図14を用いて簡単に述べておくと、図中1は基板Gを載置するための加熱プレートである。この加熱プレート1の表面には、基板Gの裏面にパーティクルが付着するのを抑えるために当該基板Gの裏面を加熱プレート1の表面から僅かに例えば0.1mm程度浮かせて支持するための突起部11が例えば4個設けられている。また加熱プレート1の内部には加熱手段であるヒータ12が設けられており、例えば熱電対からなる検知部13の検出値に基づいて制御部14によりヒータ12の出力(加熱動作)をPID(比例、積分、微分動作)制御することにより、その表面に載置された基板Gが予定とする温度例えば130℃に加熱されるように構成されている。ただ実際には高いスループットを確保しつつ多数枚の基板Gを繰り返し処理するために、先ず温度が130℃になるように予め加熱プレート1を加熱しておき、その表面に基板Gを載置して加熱する。この基板Gが予定の温度に達すると外部に搬出して次の基板が処理されるといったようにして、繰り返し基板Gが加熱処理されるように構成されている。
ところで基板Gを加熱処理する場合、加熱前の基板Gの温度は例えば23℃程度であることから基板Gと加熱プレート1との間で大幅な温度差がある。そのため基板Gが加熱プレート1上に載置されると、基板Gに熱が吸収されて表面の温度が低下してしまう。このとき加熱プレート1の温度が早く予定の温度に復帰するようにPID制御の応答性を高く設定していると(P、I、Dの各設定値を高くしておくと)、ヒータ12の出力が大きくなり加熱プレート1の温度が目標温度を越えて大きくオーバシュートして、この加熱プレート1の温度に追従して基板Gの温度までもがオーバシュートしてしまうといった問題があった。この場合、基板Gの表面に形成される塗布膜の厚みにばらつきが生じてしまうおそれがあったために、PID制御の応答性を低く設定して、図15に示すように、加熱プレート1の温度のオーバシュートの程度が小さくなるようにあるいはオーバシュートがないように穏やかに加熱プレート1を昇温させているのが実情であり、そのため加熱プレート1の温度を目標温度に復帰させるのに長時間(時間TA)を要していた。
上述の問題点を解決するために、PID制御を行う制御ループと、タイマを用いて一定時間だけ最大出力に設定する固定制御を行う制御ループとを制御部14に組み込み、基板Gが加熱プレート1上に載置された初期時には、加熱プレート1から基板Gに吸収された熱量に応じたパワーを供給し、タイマのタイムアップ後にPID制御に切り換えることにより固定制御へ切り替えることで、加熱プレート1の昇温速度を高める手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら特許文献1に開示された手法には以下の問題がある。即ち、最大出力に設定して加熱プレート1を加熱した後、いきなりPID制御へ切り替えると、最大出力の履歴の影響により、つまり最大出力時の積分量(I量)が残っているために、PID制御が不安定になって過渡現象が起こり、加熱プレート1の温度が目標温度に安定するまでに長い時間がかかるおそれがある。
この点について本発明者は、最大出力の履歴の影響を受けた状態でPID制御が開始されるという不具合の他に次のような不具合があると考えている。即ち最大出力を加えたことに基づいて温度変動が残っているが、PID制御の開始時にはPID演算で用いる過去の温度の状態に対応する積分値及び微分値として初期値が用いら、この結果それまでの温度変動を考慮せずにPID制御が行われるので温度の安定に長い時間がかかると思われる。このことは、処理に長い時間がかかるというだけでなく、通常複数のヒータにより加熱プレートの温度制御されることから、一のヒータが受け持つ加熱プレートの領域の温度が不安定であると、結局加熱プレート全体で見たとき、温度の面内均一性が一時的に悪化するという不具合になる。
また、特に厚さが例えば6mm程度と大きいマスク基板の場合には、基板側面からの放熱量が多いことから基板の面内温度均一性を確保し難く、しかも同種の加熱装置であっても構成部品のばらつきや組み立て誤差などによって熱の移動の仕方が装置間で異なり、更にまた面内における熱の移動のばらつき方も装置間で異なってくる。このような状況下に加えて、PID制御への移行時における温度制御が不安定であると、基板Gの面内において均一な加熱処理を行うことが益々以て困難であり、そのため表面に塗布された塗布液の溶剤の蒸発速度が面内で均一でなくなり、結果として塗布膜の膜厚が面内でばらついてしまう懸念がある。更には基板G間においても均一な加熱処理を行うことが困難であり、塗布膜の膜厚が基板G間でばらつくおそれが大きい。
特開平11−74187号公報(段落0028〜0030、図4)
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は基板載置部の上に基板を載置して、その温度を目標とするプロセス温度に安定させて所定の熱処理(加熱あるいは冷却)をする際において、基板を速やかに目標温度に安定させることができ、また面内均一性の高い熱処理を行うことのできる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
本発明の基板処理装置は、基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて、第1の電力指令値を出力すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
固定パターン出力部から予め設定された出力パターンに対応する第1の電力指令値及び第2の電力指令値が出力された後、固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする。
なお、本発明で行う熱処理とは、加熱処理のみならず冷却処理をも含み、従って熱供給部は加熱部または冷却部である。また固定パターン出力部が動作するタイミングである「基板が基板載置部に載置されたとき」とは、基板が基板載置部に載置されたタイミングと同時のタイミングのみならず、本発明の目的を損なわない範囲で少し前後するタイミングをも含む意味である。更に「第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力する」とは、第2の電力指令値に対応する熱供給部への供給電力が第1の電力指令値に対応する供給電力よりも小さいという意味である。
前記発明は、前記出力パターンを記憶した記憶部と、この記憶部に記憶された出力パターンを書き換えるための手段と、を備えた構成であってもよい。また前記出力パターンは、目標温度毎に用意されており、前記記憶部内のデータの中から目標温度に応じた出力パターンが選択される構成であってもよい。更に第2の電力指令値は、調節部から出力される電力指令値よりも小さくしてもよく、この場合第2の電力指令値は、ゼロであってもよい。更にまた、熱供給部は複数設けられると共に、各熱供給部に対応して温度検出部、固定パターン出力部及び調節部の組が設けられ、各固定パターン出力部における出力パターンは独立して書き換え可能である構成であってもよい。
本発明の基板処理方法は、基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を用いて基板を処理する方法において、
基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて、第1の電力指令値を出力すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力する工程と、
次いで前記基板載置部の温度を検出し、その温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を出力する工程と、を備えたことを特徴とする。
前記第1の電力指令値及び第2の電力指令値を出力する工程は、記憶部に記憶された出力パターンを読み出す工程を含むようにしてもよい。また前記出力パターンは、目標温度毎に用意されており、前記記憶部内のデータの中から目標温度に応じた出力パターンを読み出す工程を含むようにしてもよい。更に記憶部に記憶された出力パターンを書き換える工程を含むようにしてもよい。更には、第2の電力指令値は、調節部から出力される電力指令値よりも小さくしてもよく、この場合、第2の電力指令値は、ゼロであってもよい。
他の発明は、基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて前記電力供給部に電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
前記固定パターン出力部から前記電力指令値が出力された後、当該固定パターン出力部から前記調節部に切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段により固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われる前の時点における前記温度検出部の温度検出値と温度目標値とに基づいて、調節部で行われる演算に用いられる要素の値を求めるための手段と、を備え、
前記調節部は固定パターン出力部から切り替えられたときに、前記手段にて求められた要素の値に基づいて演算を行うことを特徴とする。
これら発明において、固定パターン出力部から前記調節部に切り替えるタイミングは、温度検出値が例えば目標温度に近づいたときあるいはほぼ一致したときであり、温度検出値が目標温度に近づいたとは、温度検出値が例えば目標温度に対して±4%以内に収まったときをいう。なお温度検出値が一旦温度目標値よりも高くなり、その後目標値に向かって下降するような場合には、最初に温度目標値を抜けるときの目標値の近傍を除くためのプログラムを組めばよい。その例の一つとして、一旦温度検出値が最大値を越え、かつ温度検出値が例えば目標温度に対して±4%以内に収まったときを上記のタイミングとすればよい。
この発明に対応する方法の発明は、基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて固定パターン出力部から前記電力供給部に電力指令値を出力する工程と、
固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われる前の時点における前記温度検出部の温度検出値と温度目標値とに基づいて、調節部で行われる演算に用いられる要素の値を求める工程と、
固定パターン出力部から調節部に切り替え、前記工程で求めた要素の値を用いて演算を行って電力指令値を出力する工程と、を含むことを特徴とする。
更にまた他の発明は、基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて前記電力供給部に電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
前記固定パターン出力部から前記電力指令値が出力された後、固定パターン出力部から前記調節部に切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段により固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われたときに当該調節部の演算に用いられる、予め求めておいた要素の値を記憶する記憶部と、を備えたことを特徴とする。
この発明に対応する方法の発明は、 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を用いて基板を処理する方法において、
基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて固定パターン出力部から前記電力供給部に電力指令値を出力する工程と、
固定パターン出力部から調節部に切り替え、予め求めておいた要素の値を用いて、基板載置部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を求めて出力する工程と、を含むことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、例えば基板を基板載置部に載置したタイミングで固定パターン出力部により第1の電力指令値を出力して基板載置部へ盛んに熱を供給すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力し、固定パターン出力部から予め設定された出力パターンに対応する第1の電力指令値及び第2の電力指令値が出力された後、固定パターン出力部から調節部に切り替えることが可能な構成とすることにより、例えば加熱処理の場合にあっては温度の低い基板を載置したことで温度が低下した基板載置部の温度を素早く元の温度に復帰させることができ、更に調節部に切り換える前の熱供給履歴の影響を抑えることができることから、基板の温度を速やかに目標温度に安定させることができる。その結果、基板に対して高精度な熱処理を短時間で行うことができる。また複数設けられた熱供給部毎に出力パターンを割り当てることにより、各熱供給部の受け持ち領域に見合った昇温制御ができる。そのため基板の面内での温度のばらつきが抑えられるので、結果として面内均一性の高い熱処理を行うことができる。
そして他の発明によれば、固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われる前の時点における前記温度検出部の温度検出値と温度目標値とに基づいて、調節部で行われる演算に用いられる要素の値を求めるかあるいは、実プロセスを行う前に予め前記要素の値を設定しておき、その値を用いて演算を行うようにしているため、切り替え時までの履歴に見合った演算を調節部にて行うことができるから、結果として基板の温度を速やかに目標温度に安定させることができる。また熱供給部が複数設けられていて夫々が独立して温度制御を行う場合には、基板載置部の温度が揃うことになり、面内均一性の高い熱処理を行うことができる。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態に係る基板処理装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図中2は基板処理装置の外装体をなす処理容器であり、その側面には例えば全周に亘って開口部20が形成され、この開口部20を介して図示しない基板搬送手段により基板Gの搬入出がされるように構成されている。また処理容器2の天井部の例えば中央には排気口21が形成されており、図示しない排気手段により当該排気口21を介して処理容器2内の雰囲気を外部に排気できるように構成されている。
処理容器2の内部には、熱処理される基板Gを所定の載置領域に載置するための基板載置部である載置台(加熱プレート)3が設けられている。より詳しくは載置台3の表面には突起部31が複数設けられており、基板Gは突起部31により載置台3の表面から僅かに例えば0.1mm程度浮かせた状態で支持される。また載置台3の例えば内部には、基板Gを加熱するための熱供給部である例えば抵抗発熱体からなるヒータ32が設けられている。このヒータ32は、例えば載置台3に載置された基板Gの中央部に対応する位置に設けられた例えば四角形状の第1のヒータ32Aと、基板Gの周縁部に対応する位置に設けられたリング状の第2のヒータ32Bとを備えている。即ち、載置台3はヒータ32の加熱動作により加熱されて加熱プレートを構成し、この載置台3の表面から僅かな隙間を介した熱伝導によって、より詳しくは突起部31を介した直接伝熱、および輻射熱も加わって基板Gが加熱されることとなる。また33Aは載置台3における第1のヒータ33Aの温度制御領域(受け持ち領域)の温度を検出するための温度検出部例えば熱伝対であり、33Bは載置台3における第2のヒータ33Bの温度制御領域(受け持ち領域)の温度を検出するための温度検出部例えば熱伝対である。
載置台3には上下に伸びる貫通孔34が例えば4ヵ所設けられており、この貫通孔34内には基板Gの側面を裏面側から支持するための基板支持ピン35が挿設されている。より詳しくは、基板支持ピン35は、基板Gの底縁の傾斜面を支持することとなる。更に基板支持ピン35は載置台3の下方側に設けられた昇降機構36に連結されており、この昇降機構36により基板支持ピン35の先端が載置台3の表面から突没自在なように構成されている。例えば図示しない基板搬送手段により開口部20を介して処理容器2内に水平姿勢で搬入された基板Gは、この基板搬送手段と基板支持ピン35との協働作用により載置台3の表面に載置されるように構成されている。
また処理容器2内には載置台3の側周を囲むようにして例えば上端側が内側に折り曲げられた筒状のシャッタ37が設けられている。このシャッタ37は支持部38を介して昇降部39と連結されており、昇降部39例えばエアシリンダにより所定の高さ位置例えば当該シャッタ37の上端面と、この上端面と対向する処理容器2の内壁面との間に僅かな隙間が形成される位置まで上昇して開口部20を概ね封鎖することにより載置台3上の基板Gの周囲を囲む処理空間が形成される。
第1のヒータ32Aおよび第2のヒータ32Bは、夫々電力供給部40A、40Bに接続されると共に、これら電力供給部40A、40Bには夫々制御部である温度コントローラ4A、4Bが接続されており、温度コントローラ4A(4B)からの電力指令値に基づいて電力供給部40A(40B)の例えばスイッチング素子のオン状態のタイミングが制御されてヒータ32A(32B)の供給電力が制御され、以ってその発熱量が調整されるように構成されている。温度コントローラ4A、4Bに設けられた制御回路部について図3を用いて説明すると、例えば温度コントローラ4Aには温度設定値と温度検出器33Aの温度検出値との偏差を取り出す加算部411と、この偏差に基づいてヒータ32Aの加熱動作(出力)を自動制御例えばPID制御するための電力指令値を電力供給部40Aに出力する調節部であるPID演算部41と、予め設定された(固定された)出力パターンPに基づいて電力指令値を出力する固定パターン出力部42と、を備えている。前記予め設定された出力パターンPは記憶部であるメモリ43に記憶されており、例えばヒータ32Aの定格100%の出力に相当する第1の電力指令値P1を時間T1だけ出力し、次いで例えばヒータ32Aの供給電力がゼロとなる第2の電力指令値(ゼロ)P2を時間T2だけ出力する出力部(信号作成部)であり、その出力のタイミングは、基板Gが載置台3に載置されたときに発せられる基板載置信号を受け取った時点とされる。この基板載置信号は、例えば基板支持ピン35が下降したことを検出する信号であってもよいし、あるいは基板支持ピン35の下降指令信号であってもよい。また前記タイミングは基板Gが載置台3に載置される直前であってもよい。
第1の電力指令値P1である定格出力(最大出力)は、載置台3の表面温度が基板Gの目標温度よりも高くなるようにしてオーバシュートさせ、載置台3に載置された冷たい基板Gにより奪われる熱量に相当する熱量だけ発熱させるための出力であり、従ってその出力時間T1は前記熱量の大きさに応じて決められる。また第2の電力指令値P2であるゼロ指令値は、後述のように定格出力から一気にPID制御に移行すると、大出力の熱履歴が残って温度が不安定になるため、これを避ける目的で設定されている。また44は切り換え手段であり、この切り換え手段44を切り換えることにより調節部41および固定パターン出力部42のいずれか一方を選択して基板Gの加熱処理ができるように構成されている。45は基板Gが載置台3に載置されたことを例えば昇降機構35の動作により基板Gが載置台3に載置されたことを検知して作動する接点、または昇降機構の動作により基板Gが載置台に載置される直前を検知して作動する接点である。
ここで前記出力パターンPは、図4(a)にも示すように、定格出力に対応する第1の電力指令値P1を所定の時間T1例えば3分間だけ保持した後に、定格出力よりも小さい出力例えばゼロ出力に対応する第2の電力指令値P2を所定の時間T2例えば1分間だけ保持する2段階の矩形状の出力パターンであるが、これに限られず最終位置に第2の電力指令値P2が設定されていれば例えば図4(b)、(c)に示すように前段側に2以上の出力値を含むようにしてもよい。どのような出力パターンPを採用し、更に出力値および時間の具体的な設定をどのようにするかは予め実験を行って決めるようにするのが好ましい。またメモリ43内には、一つの出力パターンPが記載されているが、基板Gを処理するときのプロセス温度(目標温度)毎に出力パターンPを作成しておいて、例えば上位のコンピュータから指定された目標温度に対応する出力パターンPを読み出して固定パターン出力部42から出力させるようにしてもよい。あるいは基板Gの種類や載置台3の種類毎に出力パターンPを用意して、それらの中から対応する出力パターンPを選択できるように構成してもよい。
出力パターンPの設定および書き換えは、この例では図1に示すように全体を制御する制御部の内部に設けられるデータ設定部5を用いて行われる。このデータ設定部5は各温度コントローラ4A、4Bに接続される上位コンピュータであってもよいが、例えばノートパソコンなどのハンディタイプのコンピュータを用いるようにすれば、現場での設定作業を行い易い。なお、温度コントローラ4Aについて既述したが、温度コントローラ4Bにおいても全く同様の構成であり、データ設定部5によって出力パターンPを自由に設定できる。
続いて上述の基板処理装置を用いて基板Gを加熱処理する工程について説明する。先ず切り替え手段44をPID演算部41側に接続してPID制御を行う状態とし、載置台3の温度が予定とする基板Gの加熱温度例えば130℃となるように、つまりその温度に対応する温度に載置台3が維持されるようにヒータ32により載置台3を加熱し、温度検出器33A、33Bの検出温度が設定温度と一致するようにヒータ32A、32Bの出力をPID制御する。続いてシャッタ37を下降させ、開口部20を介して図示しない基板搬送手段により前段の工程でその表面にレジスト液が塗布された基板Gを処理容器2内に搬入する。そしてこの基板搬送手段と基板支持ピン35との協働作用により先ず基板Gが基板支持ピン35に受け渡しされ、次いで基板支持ピン35が下降して基板Gを載置台3の表面に載置する。基板支持ピン35が下降位置まで移動して駆動機構36が所定の位置で停止すると、接点45がオンになり、切り替え手段44が固定パターン出力部42側に切り替わると共に、出力部421がメモリ43内の出力パターンPを読み出して電力供給部40A、40Bに出力する。一方、基板搬送手段を退避させた後、シャッタ37を上昇させて基板Gの周囲を囲む処理空間を形成する。しかる後、定格出力の時間がタイムアップしてゼロ出力の出力時間が経過すると、切り換え手段44がPID演算部41側に接続されて固定出力制御からPID制御へ戻され、そして温度検出部33A、33Bの温度検出値が設定温度になるようにヒータ32A、32Bの出力が制御され、基板Gの温度が目標温度で安定し、所定時間ベーク処理が行われる。その後、基板Gは搬入時と反対の経路で処理容器2から搬出される。
ここで上述の加熱処理時における基板G及び載置台3の温度の変化の様子について図5を用いて説明する。まず基板Gが搬入される前では載置台3はPID制御により所定の温度例えば130℃に保持されている。一方、基板Gは例えば基板処理装置が設置されたクリーンルームの温度例えば23℃程度となっている。そして時刻t1において基板Gが載置台3に載置されると、基板Gに熱が吸収されて載置台3の温度が低下する一方で、基板Gの温度は上昇する。一方、時刻t1においてはPID制御から固定パターン出力制御に切り換えられており、ヒータ32A、32Bに定格出力(100%出力)が供給されて加熱が盛んに行われる。そのため載置台3の温度は下げ止まりを向かえて上昇カーブを描き始め、目標温度(プロセス温度)で温度である130℃を越えてオーバーシュートするが、基板Gは例えば6mm程度の厚さの大きいガラス基板であるために熱容量が大きく、その結果載置台3よりも遅れて温度が上昇する。所定の時間が経過すると、パターン出力Pに従ってヒータ32A、32Bへの供給電力がゼロに設定され、そのため載置台3の温度は降下し始めるが、基板Gは前記オーバーシュートした分の熱を載置台3から吸収して温度が目標温度まで上昇する。そして例えば基板Gが載置されてから例えばタイマで計測される所定の時間が経過すると、切り換え手段44によりPID演算部41側に切り替えられてPID制御に戻され、温度検出部33の温度検出値が設定温度になるように電力供給部40A、40Bの出力が制御されてヒータ32の発熱量が調整され、基板Gの温度が目標温度に安定して維持され、ベーク処理が実施される。
上述の実施の形態によれば、例えば基板Gを載置台3に載置したタイミングで固定パターン出力部42に切り換えて固定出力制御を行い、先ず定格出力でヒータ32を発熱させて載置台3を盛んに加熱した後に、PID制御に切り換える(戻す)構成とすることにより、温度の低い基板Gを載置したことで温度が低下した載置台3の温度を素早く元の温度に復帰させることができる。更にPID制御に切り換える前に一旦ヒータ32への供給電力をゼロとすることにより、PIDの積分量(I量)がリセットされるので定格出力時のヒータ32の発熱履歴の影響を受けることが抑えられて速やかに出力を安定状態にすることができる。その結果、基板Gの加熱処理を短時間で行うことができる。そして固定出力制御時には、ヒータ32A、32Bに対して夫々作成した出力パターンPを用いているので、各ヒータ32A、32Bの受け持ち領域に見合った昇温制御ができ、基板Gの面内での温度のばらつきが抑えられ、結果として均一な加熱処理を行うことができ、この例では基板Gの面内で厚みが均一な塗布膜を形成することができる。
更に上述の実施の形態によれば、シーケンスモデルである出力パターンPに基づいてヒータ32への出力を制御する構成とすることにより、例えば第1の電力指令値P1(高出力)のレベルやその時間を変えるといった出力パターンPのパターン形状を変えることで載置台3の昇温パターンを調節することができる。
更に上述の実施の形態によれば、例えば加熱装置はユニット化されて塗布・現像装置に複数組み込まれた場合には、各ユニットに共通の出力パターンPを割り当てることができるので初期設定の手間を省くことができ、更には各ユニット間で微妙にアセンブリが異なるなど、ハード構成上に差異が生じたり、あるいは基板G上の気流の状態が同じでなかったとしても、各ユニット毎に出力パターンPを微調整することにより、各ユニット間での処理のばらつきも低減される。
本発明においては、ヒータ32は載置台3上の基板Gの中央部および周縁部に対応する位置に第1のヒータ32Aおよび第2のヒータ32Bを夫々設けた構成に限られず、例えば図6に示すように、四角形状のヒータ32を例えば縦横3枚ずつ網の目状に配置してもよく、更に各ヒータ32毎に出力パターンを割り当てるようにしてもよい。このような構成であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。更に本発明においては、ヒータ32Aおよびヒータ32Bに対して出力パターンPを夫々割り当てる構成に限られず、ヒータ32Aおよびヒータ32Bを共通の出力パターンPで制御する構成としてもよい。
また本発明においては、基板Gに対して行われる熱処理は塗布液を塗布した基板Gを加熱する処理に限られず、例えば化学増幅型レジストの露光後かつ現像前の加熱処理であってもよい。また例えば層間絶縁膜、デバイスの保護膜をなす絶縁膜の加熱処理(ベーク)であってもよい。更には例えばヒータ32に代えて冷却手段例えばペルチェ素子を設けて基板Gを冷却する構成としてもよい。この場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。更に本発明においては、基板はマスク基板Gに限られず例えば半導体ウエハ、LCD基板の熱処理にも適用できる。
更に本発明においては、固定出力制御に切り換えるタイミングは、基板Gが載置台3に載置されるときに限られず、例えば図5に記載のオーバシュート分の熱量を先に供給するために、基板Gが載置台3に載置される前であってもよい。この場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。但し、どの位前に固定出力制御に切り換えるかは予め試験を行って決めるのが好ましい。
最後に本発明の熱処理装置をユニット化して組み込んだ、塗布・現像装置の一例について図7および図8を参照しながら説明する。図中B1は複数枚の基板Gを収納したキャリア70を載置するキャリア載置部71と、受け渡し手段72を備えたキャリアブロックB1であり、このキャリアブロックB1の奥側には処理ブロックB2が接続されている。処理ブロックB2には主搬送手段例えば上述の搬送アーム5が設けられ、これを取り囲むように例えばキャリアブロックB1からみて右側には上述の塗布ユニットU1および露光処理後の基板Gを現像するための現像ユニットU2が設けられ、左側には基板Gを洗浄するための洗浄ユニットU3が設けられ、更に手前側および奥側には基板Gを加熱および冷却処理するための加熱・冷却ユニットおよび基板受け渡し用の受け渡しユニットなどを多段に積層した棚U4、U5が設けられている。また搬送アーム6は例えば昇降及び前後に移動自在で且つ鉛直軸周りに回転自在に構成されており、塗布ユニットU1、現像ユニットU2、洗浄ユニットU3および棚ユニットU4、U5間で基板Gの受け渡しが可能なように構成されている。更にまた、処理ブロックB2は、インターフェイスブロックB3を介して例えばレジスト膜が形成された基板Gに所定のマスクを用いて露光処理するための露光ブロックB4と接続されており、またこのインターフェイスブロックB3には受け渡し手段73が設けられ、棚ユニットU5の棚の一つである受け渡しユニットと、露光ブロックB4との間で基板Gの受け渡しが可能なように構成されている。
この装置の基板Gの流れについて簡単に説明すると、先ず外部から基板Gが収納されたキャリア70がキャリア載置部71に搬入されると、受け渡し手段72によりカセットC内から基板Gが1枚が取り出され、棚ユニットU4の棚の一つである受け渡しユニットを介して搬送アーム6に渡され、洗浄ユニットU3→加熱ユニット→冷却ユニット→塗布ユニットU1に順次搬入されて上述の手法にて例えばレジスト膜が形成される。次いで加熱ユニットでプリベーク処理が行われ、冷却ユニットで所定の温度に調整された後、受け渡し手段73を介して露光ブロックB4に搬入されて露光が行われる。しかる後、基板Gは加熱ユニットに搬入されて所定の温度でポストエクスポージャーベーク処理が行われ、次いで冷却ユニットで所定の温度に温調された後、現像ユニットU2にて現像処理が行われる。こうして所定の処理が施され、その表面に例えばレジストマスクパターンが形成された基板Gは元のキャリア70内に戻される。
続いて本発明の効果を確認するために行った実施例について説明する。
(実施例1)
本例は図1記載の加熱装置を用いて角型のガラス基板Gを加熱処理した実施例である。出力パターンPは図4(a)記載の出力パターンPを用いた。なお詳しいプロセス条件については以下に列記した通りである。基板Gの温度、載置台3の温度およびヒータの出力を種々の時間に測定した。なお基板Gの温度は放射温度計により測定した。
・基板Gサイズ;152×152×6.35mm(初期温度23.0℃)
・目標温度;220℃
・定格出力;32A、32Bとも700W(total 1400W)
・ヒータ32Aの定格出力動作時間;175秒(100%)
・ヒータ32Aのゼロ出力動作時間;45秒 (0%)
・ヒータ32Bのゼロ出力動作時間;220秒(0%)
(実施例2)
本例はヒータ32Aおよびヒータ32Bを共通の出力パターンPを用いて制御したことを除いて実施例1と同じ実施例である。
・ヒータ32A、32Bの定格出力動作時間;120秒
・ヒータ32A、32Bのゼロ出力動作時間;40秒
(実施例1、実施例2の結果と考察)
実施例1および実施例2の結果を図9(a)および図9(b)に夫々示す。先ず実施例1では、基板Gが載置台3に載置されてから安定するまでに要した時間Q1は260秒であった。また固定出力制御からPID制御へ切り換えたとき、PID制御の乱れが殆どなく極めて短時間(20秒)で出力が安定状態となった。実施例2においても、殆ど同じ結果であった。なお、PID制御のみの場合には、基板Gが載置台3に載置されてから安定するまでに要した時間Q1は340秒であった。実施例2では載置台3に基板Gが載置されて温度が上昇する際、基板Gの面内において温度差が生じ、最大で8℃の差があった。一方、実施例1では、載置台3に基板Gが載置されて温度が上昇する際においても、基板Gの面内の温度のばらつきは殆どなかった。
以上の結果より、基板Gを載置台3に載置したタイミングで固定出力制御を行い、この固定出力制御において定格出力、ゼロ出力を行った後にPID制御に切り換えることにより、短時間で加熱処理をできることが確認された。またヒータ32Aおよびヒータ32Bに対して出力パターンPを夫々割り当てた構成とすることにより、基板Gの面内温度を極めて均一にすることができることが確認された。
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、既述の切り替え手段44により固定パターン出力部42から調節部であるPID演算部41に切り替えが行われる前に、当該PID演算部41にて演算だけを行っておき、固定パターン出力部42からPID演算部41に切り替えられたときに、切り替え時までに計算された伝達関数の微分要素及び積分要素を用いて演算を行うようにしたものである。この場合、固定パターン出力部42からの出力については、第1の実施の形態のように定格出力(第1の電力指令値)の後に電力をゼロ(第2の電力指令値)にすることに限られるものではなく、定格出力あるいはそれよりも小さい出力を一定値で供給する場合であってもよい。
このような手法を実現する構成を図10に示す。説明の便宜上、図3に相当する部位については図3の符号と同一の符号を示しているが、例えば「ヒータ32A」と記載してあるからといって、ここで用いられるヒータ32の個数及びレイアウトが図2に限定されるというものではなく、例えば図6に示すヒータ32など他のレイアウトの場合にも適用できることは勿論である。図10に示した「ヒータ32A」は、ヒータ32を分割して、載置台3(加熱プレート)の各ゾーンを制御する場合の一つのヒータの電力制御系を説明するために示したものである。
図10において50は制御部であり、この制御部50には、既述のように出力パターンPの設定、書き換えを行うことができるデータ設定部5が含まれるが、固定パターン出力部42からPID演算部41に切り替えが行われる前の所定のタイミングにおいてPID演算部41に対して演算指令を出力する手段を備えている。このタイミングの管理については、例えば図1に示す支持ピン35が下降した時点つまり基板Gが載置台3に載置された時点から所定時間が経過した時点としてもよいし、あるいは温度検出部32Aの温度検出値を監視してその値が所定値を越えた時点としてもよい。
更にPID演算部41は、PID演算を実行する手段とPID演算により求められた要素である積分要素及び微分要素をの値を記憶しておく記憶部を備えており、ソフトウエアで構成されていることから、実際にはPID演算を実行するプログラムと、PID演算を時系列で実行したときに各時点において演算された演算結果を記憶する記憶部と、を備えていることになる。この点についてより詳しく述べると、PID演算部41では下記の(1)式に基づいて演算が行われる。
y=kp・e+(1/Ti)∫edt+Td(de/dt) (1)
なおyは操作量、eは偏差、kp、Ti、Tdは定数である。ここで制御部50は所定時間間隔で(1)式の演算を行うが、ある時刻tkにおいて演算を行うときには、例えばその前の制御周期で求めたyに基づいて積分要素(∫edt)と微分要素(de/dt)とを求め、その微分要素と積分要素とを用いて演算を行うことになる。従って記憶部には、各時刻で計算された積分要素、微分要素及び操作量yが記憶されることになる。
次にこの実施の形態の作用について図11及び図12を参照しながら説明する。図11のステップS1〜S3までは、先の実施の形態の作用と同じであることから、詳述を避けて簡単に述べるが、基板が載置台3に載置される前までは、ヒータ32AはPID演算部41からの出力に基づいて温度コントロールされ(ステップS1)、載置台3の温度が目標温度例えば130℃に維持されるように制御されている。そして時刻t1にて図示しない基板搬送手段から基板支持ピン35(図1参照)を介して基板Gが載置台(加熱プレート)3の上に置かれると(ステップS2)、切り替え手段4により固定パターン出力部42側に切り替わり、所定の出力パターンが電力供給部40Aに供給される(ステップS3)。
載置台3の温度は冷たい(室温の)基板Gが載置されることにより一旦その温度が大きく降下するが、大きな電力が供給されることから反転して昇温し、一方において基板Gは目標温度に向かって昇温する。図12では、先の実施の形態と同様に固定パターン出力部42からの出力を途中でゼロにしているため、載置台3の温度は目標温度を越えて、その後降下しているが、本発明はこのような場合に限られるものではない。例えば固定パターン出力部42の出力を定格出力よりも小さくし、出力ゼロの期間を設けることなく、その電力をPID制御への切り替わり時まで出力するようにしてもよい。
次いでPID制御への切り替わり時点t4よりも前の時点である時刻t10において、制御部50からPID演算部41に対して演算指令を出し、これによりPID演算部41は温度目標値と温度検出部33Aの温度検出値とに基づいて例えば先の(1)式で表される伝達関数の第2項の積分要素及び第3項の微分要素を求める演算を行う(ステップS4)。この演算は、例えば制御周期が1秒である場合、切り替わり時点t4よりも一つ前の制御周期における温度検出値に基づいて行ってもよいし、例えばそれよりも前の時点の温度検出値を求め、当該温度検出値と切り替わり時点t4における温度検出値と目標温度とに基づいて行ってもよい。この演算の具体例は後述の図13を参照することにより明らかになる。
そして載置台3の温度が目標温度にほぼ一致した時刻t4にて切り替え部PID制御に切り替わる(ステップS5)が、PID演算部41では既に各要素の値を求める計算を実行しているため、その前の温度プロファイルに基づいて適切なPID演算が行われる。即ち切り替わり時点において、積分要素及び微分要素はゼロが用いられるのではなく、それまでの温度の状態に基づいて求められた値を用いてPID演算つまり先の(1)式の演算が行われてその演算結果に基づいて電力指令値が電力供給部40Aに出力されることになる。ここでPID演算の開始のタイミングは、例えば時間管理あるいは温度検出値に基づいて行うことができるが、PID制御に切り替わったときにその前の温度変化が十分反映される時点であればよく、例えば温度検出値が目標温度の±4%以内に収まった時点とすることができる。なおPID制御への切り替わり時点は、例えば温度検出値が目標温度の±4%以内に収まった時点とすることができる。
このような手法の利点について、説明を簡単にするために図13に示すモデルを例に述べる。先ず前記(1)式のkp、Ti、Tdの各値を1とする。図13において時刻tkにおける載置台3の温度がP1の位置(目標温度よりも4℃低い)にあり、時刻t(k+1)における温度がP2の位置(目標温度)にあったとする。この場合、次の演算のタイミングである、時刻t(k+2)において、事前のデータがない場合と有る場合とを比較してみる。
事前のデータがない場合には、時刻t(k+2)における温度検出値と目標値との偏差はゼロであることから、操作量はゼロであり、出力量の補正は行われず、次の制御周期でも同じ出力量となるため、載置台3の温度はP3`となり、目標温度からのずれが4℃と大きくなっている。これに対して事前のデータがある場合には、積分要素(∫edt)は図13中斜線の面積であり、この面積は目標温度よりも下側の領域の面積なので符号は負になり、従って制御周期を1秒とすれば、∫edt=−2となる。また微分要素(de/dt)はこの1秒間の傾きであるから、+4となり、このためy=0+(−2)+4となり、フィードバック量は「−を入力」となるため、−2が補正値となる。従って載置台3の温度はP3となり、目標温度からのずれが2℃と小さくなっている。
従って図12の例に戻ると、載置台3の温度はPID制御に切り替わった時点で初期値がゼロの場合にはそれ以降の温度は点線のように目標温度から大きく外れるが、積分要素と微分要素とを予め計算しておくことにより実線のように目標温度から外れる程度が小さくなる。なお図12においては、理解を容易にするために温度変化の大きさは実際よりも大げさに記載してある。この結果、基板Gにおける各ヒータが受け持つ領域の温度が目標温度に速やかに到達して安定するので、基板G全体を見ると、各領域の温度が揃いながら速やかに目標温度に到達して安定するので、面内均一性の高い温度で加熱処理を行うことができ、温度安定時間が短いことから全体の処理時間も短くて済む。例えばマスク用の基板の場合には、半導体ウエハの回路パターンのいわば原版であることから、パターンの線幅については極めて高い面内均一性が要求されるため、この技術は非常に有効である。
ここで第2の実施の形態の変形例について述べておく。上述の実施の形態はPID制御に切り替わる前の所定の時点の温度検出値に基づいて積分要素及び微分要素の値を求めていたが、例えば載置台の温度変化パターンがいつもほとんど一定である場合には、予めプロセスと同じ試験をして切り替わり時の前記要素を求めておき、言い換えれば上述の同じように一連の処理を行って切り替わり時に使用される積分要素及び微分要素の値を取りだして、記憶部に記憶しておき、その後プロセスを行うときには、切り替わり時の前にPID演算を行うことなく、切り替わり時にその記憶部から積分要素及び微分要素の値を読み出してPID演算部にてPID演算を行うようにしても同様の効果が得られる。
なお本発明の調節部は、PID演算部に限られず、例えばゴムの合成反応炉などの温度制御に用いられているモデル制御を行う手段に替えても適用できる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置を示す縦断面図である。 上記基板処理装置の載置台を示す平面図である。 上記基板処理装置の制御系のブロック構成を示す説明図である。 上記基板処理装置のヒータの出力パターンを示す説明図である。 上記基板処理装置で加熱処理される載置台及び基板の温度変化の様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る他の基板処理装置を示す説明図である。 上記の基板処理装置を組み込んだ塗布・現像装置を示す平面図である。 上記の基板処理装置を組み込んだ塗布・現像装置を示す斜視図である。 本発明の効果を確認するために行った実施例の結果を示す特性図である。 本発明の他の実施の形態に係る基板処理装置の制御系のブロック構成を示す説明図である。 他の実施の形態に係る基板処理装置の動作を示すフロー図である。 他の実施の形態に係る基板処理装置の載置台及び基板の温度変化と供給電力とを対応づけて示す説明図である。 PID演算を行うにあたって、要素の初期値としてゼロを用いた場合と、途中の計算結果から求めた値とを用いた場合とを比較した説明図である。 従来の加熱装置を示す説明図である。 従来の制御により加熱したときの基板の温度を示す説明図である。
符号の説明
G 基板
3 載置台
32(32A、32B) ヒータ
33 温度検出部
4A、4B 温度コントローラ
41 PID演算部
42 固定パターン出力部
44 切り替え手段
43 パターン発生部
5 データ設定部
50 制御部

Claims (16)

  1. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
    前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて、前記電力供給部に第1の電力指令値を出力すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
    前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
    固定パターン出力部から予め設定された出力パターンに対応する第1の電力指令値及び第2の電力指令値が出力された後、固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記出力パターンを記憶した記憶部と、この記憶部に記憶された出力パターンを書き換えるための手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記出力パターンは、目標温度毎に用意されており、
    前記記憶部内のデータの中から目標温度に応じた出力パターンが選択されることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 第2の電力指令値は、調節部から出力される電力指令値よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 第2の電力指令値は、ゼロであることを特徴とする請求項4記載の基板処理装置。
  6. 熱供給部は複数設けられると共に、各熱供給部に対応して温度検出部、固定パターン出力部及び調節部の組が設けられ、各固定パターン出力部における出力パターンは独立して書き換え可能であることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  7. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を用いて基板を処理する方法において、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて前記電力供給部に第1の電力指令値を出力すると共にその後第1の電力指令値よりも小さい第2の電力指令値を出力する工程と、
    次いで前記基板載置部の温度を検出し、その温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を出力する工程と、を備えたことを特徴とする基板処理方法。
  8. 第1の電力指令値及び第2の電力指令値を出力する工程は、記憶部に記憶された出力パターンを読み出す工程を含むことを特徴とする請求項7記載の基板処理方法。
  9. 前記出力パターンは、目標温度毎に用意されており、
    前記記憶部内のデータの中から目標温度に応じた出力パターンを読み出す工程を含むことを特徴とする請求項8記載の基板処理方法。
  10. 記憶部に記憶された出力パターンを書き換える工程を含む
    ことを特徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  11. 第2の電力指令値は、調節部から出力される電力指令値よりも小さいことを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の基板処理方法。
  12. 第2の電力指令値は、ゼロであることを特徴とする請求項11記載の基板処理方法。
  13. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
    前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて前記電力供給部に電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
    前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
    前記固定パターン出力部から前記電力指令値が出力された後、当該固定パターン出力部から前記調節部に切り替える切り替え手段と、
    前記切り替え手段により固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われる前の時点における前記温度検出部の温度検出値と温度目標値とに基づいて、調節部で行われる演算に用いられる要素の値を求めるための手段と、を備え、
    前記調節部は固定パターン出力部から切り替えられたときに、前記手段にて求められた要素の値に基づいて演算を行うことを特徴とする基板処理装置。
  14. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を備えた基板処理装置において、
    前記基板載置部の温度を検出する温度検出部と、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて前記電力供給部に電力指令値を出力する固定パターン出力部と、
    前記温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を演算して出力する調節部と、
    前記固定パターン出力部から前記電力指令値が出力された後、固定パターン出力部から前記調節部に切り替える切り替え手段と、
    前記切り替え手段により固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われたときに当該調節部の演算に用いられる、予め求めておいた要素の値を記憶する記憶部と、を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  15. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を用いて基板を処理する方法において、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて固定パターン出力部から前記電力供給部に電力指令値を出力する工程と、
    固定パターン出力部から調節部に切り替えが行われる前の時点における前記温度検出部の温度検出値と温度目標値とに基づいて、調節部で行われる演算に用いられる要素の値を求める工程と、
    固定パターン出力部から調節部に切り替え、前記工程で求めた要素の値を用いて演算を行って電力指令値を出力する工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。
  16. 基板をその表面に載置して所定の熱処理をする基板載置部と、電力供給部からの電力の供給により基板載置部に熱を供給する熱供給部と、を用いて基板を処理する方法において、
    基板が基板載置部に載置されたときまたはその直前に、予め設定された出力パターンに基づいて固定パターン出力部から前記電力供給部に電力指令値を出力する工程と、
    固定パターン出力部から調節部に切り替え、予め求めておいた要素の値を用いて、基板載置部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて電力指令値を求めて出力する工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。














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