以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明の撮影装置を、静止画の撮影を行うデジタルスチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という。)に適用した場合について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するためにスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、LCD30の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成された十字カーソルボタン56Dと、が備えられている。
また、デジタルカメラ10の背面には、LCD30にメインメニュー画面を表示する際に押圧操作されるメニューキー56Eと、メニュー画面で指定された処理を実行する際に押圧操作される実行キー56Fと、各種操作を中止(キャンセル)する際に押圧操作されるキャンセルキー56Gと、が備えられている。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD(Charge Coupled Device)14と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18と、を含んで構成されており、CCD14の出力端子はCDS16の入力端子に、CDS16の出力端子はADC18の入力端子に、各々接続されている。
ここで、CDS16による相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデオ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端子はADC18の出力端子に接続されている。
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
更に、デジタルカメラ10は、スマートメディア(Smart Media(R))により構成された記録メディア42Aをデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信する不図示のアンテナが内蔵されると共に当該アンテナによって受信した信号を処理して位置情報(本実施の形態では、経度及び緯度の2次元の情報)を取得するGPS制御回路44と、不揮発性の半導体記憶素子(本実施の形態では、フラッシュ・メモリ)により構成された第3メモリ46と、を含んで構成されている。
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/LCDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40、メディアコントローラ42、GPS制御回路44、及び第3メモリ46は、各々バスBUSを介して相互に接続されている。
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、GPS制御回路44により取得された位置情報の取得と、第1メモリ38、第2メモリ40、記録メディア42A、及び第3メモリ46へのアクセスと、を各々行うことができる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、第3メモリ46が比較的大容量(ここでは、8GB)のものとされており、撮影時には第3メモリ46にデジタル画像データを画像ファイルとして記憶しておくものとして構成されている。そして、前述したデジタルカメラ・プリント・サービスを利用したり、記録メディア42Aを介してパーソナル・コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)等の情報処理装置に画像ファイルを転送する等のために上記画像ファイルを記録メディア42Aに記憶させたいときには、第3メモリ46に記憶されている画像ファイルから所望のもののみを選択的に記録メディア42Aに記憶するものとされている。
この構成により、デジタルカメラ・プリント・サービスを利用する等のためにデジタルカメラ10から記録メディア42Aを取り外した状態でも、デジタルカメラ10には画像ファイルを保持しておくことができるため、これらの画像ファイルを表示させて参照したり、加工する等の他の用途に利用することができ、利便性が極めて高い。
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が設けられており、当該タイミングジェネレータ48の入力端子はCPU32に、出力端子はCCD14に各々接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48を介して制御される。
更に、CPU32はモータ駆動部50の入力端子に接続され、モータ駆動部50の出力端子は光学ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータに接続されている。
本実施の形態に係る光学ユニット13に含まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によって駆動される。
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
また、CPU32は、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、十字カーソルボタン56D、メニューキー56E、実行キー56F、キャンセルキー56Gの各々はCPU32に接続されており、CPU32は、これらに対する操作状態を常時把握できる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10はExifフォーマットに対応しており、メニューキー56Eの押圧操作に応じてLCD30に表示されるメインメニュー画面上でExifフォーマットの画像ファイルに含まれるタグ領域に記憶したい情報を予め設定しておくことにより、それ以降の撮影によって得られた画像ファイルのタグに当該情報を記憶することができる。
すなわち、図3に示すように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10において、撮影により得られて第3メモリ46に記憶される画像ファイル60はExifフォーマットに対応しているため、スタートコード領域60A、タグ領域60B、サムネイル画像領域60C、及び主画像領域60Dが含まれている。ここで、タグ領域60Bには、メインメニュー画面上で予め設定された各種情報が記憶されることになる。
なお、当該情報として、本実施の形態では、当該画像ファイルを得るための撮影を行ったときに設定されていた撮影条件を示す情報(本実施の形態では、マニュアル撮影、オート撮影、プログラム撮影、マクロ撮影、移動体撮影、夜景撮影、人物撮影、撮影日時、撮影場所(本実施の形態では、GPS制御回路44によって得られる緯度及び経度)の何れかの情報)と、画像ファイルの優先順位を示す情報と、画像ファイルの識別コードと、のうちの少なくとも1つが選択できるものとして構成されている。
ここで、上記優先順位は、画像ファイルの重要度や、プリント注文の対象とする可能性の高さ等に応じてユーザにより設定される順位である。なお、本実施の形態では、当該優先順位として、順位の高い順に、1、2、3、の3段階の順位が設定可能とされている。
また、上記識別コードは、画像ファイルの予め定められた種別毎に予め割り当てられたコードである。なお、本実施の形態では、上記種別として、後述するDPOF規格によりプリント注文が設定された画像ファイル(識別コード:0001)と、人物撮影が設定された状態での撮影によって得られた画像ファイル(識別コード:0002)と、マクロ撮影が設定された状態での撮影によって得られた画像ファイル(識別コード:0003)と、夜景撮影が設定された状態での撮影によって得られた画像ファイル(識別コード:0004)と、他のモードが設定された状態での撮影によって得られた画像ファイル(識別コード:0005)と、の5種類が定められている。
一方、本実施の形態に係るデジタルカメラ10はDPOF規格にも対応しており、メニューキー56Eの押圧操作に応じてLCD30に表示されるメインメニュー画面上でプリント注文する画像コマ(画像ファイル)やプリント枚数等の情報を入力することにより、これらの情報をファイル(以下、「DPOFファイル」という。)として第3メモリ46に記憶することができる。
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、撮影モードが設定されている場合の全体的な処理の流れについて簡単に説明する。
光学ユニット13を介した撮像によってCCD14から出力された被写体像を示す信号は順次CDS16に入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18に入力され、ADC18は、CDS16から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
第2メモリ40の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
なお、LCD30は、CCD14による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、ビデオ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。
ここで、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合、前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態とされた場合、この時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後に第3メモリ46にExifフォーマットの画像ファイルとして記憶する。この際、当該画像ファイルには、予めメインメニュー画面上で選択された撮影条件を示す情報、優先順位を示す情報、及び識別コードを示す情報の少なくとも1つがタグ領域に記憶されることになる。
また、ユーザは、それまでの撮影によって第3メモリ46に記憶された画像ファイルを対象としてDPOF規格に応じたDPOFファイルを作成する際には、メニューキー56Eの押圧操作に応じてLCD30に表示されるメインメニュー画面上でプリント注文する画像コマやプリント枚数等の情報を入力する。これによって、これらの情報が含まれたDPOFファイルが第3メモリ46に記憶される。
次に、図4を参照して、再生モードが設定されている場合にデジタルカメラ10で実行される再生モード処理について説明する。なお、図4は、このときデジタルカメラ10のCPU32で実行される再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、第3メモリ46に記憶されている画像ファイルを記録メディア42Aにコピーするか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ102に移行して通常の再生モード時の処理を実行した後に本再生モード処理プログラムを終了し、肯定判定となった場合にはステップ104に移行する。なお、上記ステップ100における画像ファイルを記録メディア42Aにコピーするか否かの判定は、本実施の形態では、記録メディア42Aがデジタルカメラ10に装着されているか否かを判定することにより行っているが、これに限らず、ユーザからの指示入力に応じて判定する形態とすることもできる。
ステップ104では、予め定められたメニュー画面をLCD30に表示し、次のステップ106で所定情報の入力待ちを行う。
図5(A)には、このとき、LCD30に表示されるメニュー画面が示されている。同図に示すように、このメニュー画面では、記録メディア42Aへのコピー条件(本発明の「所定条件」に相当。)の選択を促すメッセージが表示されると共に、選択可能なコピー条件として、「DPOF対象画像ファイル」、「撮影条件」、「優先順位」、「識別コード」が表示されている。当該メニュー画面がLCD30に表示されると、ユーザは、十字カーソルボタン56Dの操作により所望のコピー条件を選択する。なお、図5では、「DPOF対象画像ファイル」が選択された状態が示されている。
ここで、ユーザにより「撮影条件」が選択された場合には図5(B)に示される撮影条件選択画面を、「優先順位」が選択された場合には図5(C)に示される優先順位選択画面を、「識別コード」が選択された場合には図5(D)に示される識別コード選択画面を、各々LCD30に表示する。これに応じて、ユーザは、記録メディア42Aに記憶すべき画像ファイルを示すものを、選択したコピー条件に応じた画面上で選択する。なお、本実施の形態では、ユーザは、複数のコピー条件を選択することができる。
以上のようなコピー条件の選択がユーザによって行われると、次のステップ108では、ユーザによって選択されたコピー条件に「DPOF対象画像ファイル」が含まれるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ110に移行して、第3メモリ46に記憶されているDPOFファイル及び当該DPOFファイルでプリント注文する画像コマとして設定されている画像ファイルを読み出して記録メディア42Aに記憶し、その後にステップ112に移行する。一方、上記ステップ108において否定判定となった場合には、上記ステップ110の処理を実行することなくステップ112に移行する。
ステップ112では、ユーザによって選択されたコピー条件に「撮影条件」が含まれるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ114に移行して、ユーザにより撮影条件選択画面(図5(B)も参照。)において選択された撮影条件に合致する撮影条件がタグ領域60Bに記憶されている画像ファイルを第3メモリ46に記憶されている画像ファイルから検索して記録メディア42Aに記憶し、その後にステップ116に移行する。一方、上記ステップ112において否定判定となった場合には、上記ステップ114の処理を実行することなくステップ116に移行する。
ステップ116では、ユーザによって選択されたコピー条件に「優先順位」が含まれるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ118に移行して、ユーザにより優先順位選択画面(図5(C)も参照。)において選択された優先順位に合致する優先順位がタグ領域60Bに記憶されている画像ファイルを第3メモリ46に記憶されている画像ファイルから検索して記録メディア42Aに記憶し、その後にステップ120に移行する。一方、上記ステップ116において否定判定となった場合には、上記ステップ118の処理を実行することなくステップ120に移行する。
ステップ120では、ユーザによって選択されたコピー条件に「識別コード」が含まれるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ122に移行して、ユーザにより識別コード選択画面(図5(D)も参照。)において選択された識別コードに合致する識別コードがタグ領域60Bに記憶されている画像ファイルを第3メモリ46に記憶されている画像ファイルから検索して記録メディア42Aに記憶し、その後に本再生モード処理プログラムを終了する。一方、上記ステップ120において否定判定となった場合には、上記ステップ122の処理を実行することなく本再生モード処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、内蔵された第3メモリ46に付帯情報(タグ領域60Bに記憶された情報及びDPOFファイルに記憶された情報)に対応付けて記憶されている画像情報から、所定条件に合致する付帯情報に対応付けられたものを検出して記録メディア42Aに記憶するようにしているので、上記所定条件として所望の画像情報に対応付けられた付帯情報に合致される条件を適用することにより、内蔵された第3メモリ46に記憶された画像情報から所望のものを着脱可能に設けられた記録メディア42Aに容易に記憶させることができる。
また、本実施の形態では、十字カーソルボタン56Dにより入力(選択)された上記所定条件に合致する付帯情報に対応付けられた画像情報を検出するものとしているので、記録メディア42Aに記憶させる画像情報の条件を任意に変更することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、上記付帯情報として、対応付けられる画像情報をプリント注文の対象とするか否かを示す情報を適用しているので、上記所定条件として、プリント注文の対象とする画像情報であることを指定することにより、プリント注文する画像情報のみを記録メディア42Aに記憶させることができ、プリント注文する際の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、上記付帯情報として、対応付けられる画像情報を取得する際の撮影条件を示す情報を適用しているので、上記所定条件として、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報に対応付けた撮影条件を指定することにより、所望の撮影条件による撮影によって得られた画像情報のみを記録メディア42Aに記憶させることができ、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報の撮影条件が予め判明している場合に特に効果的である。
また、本実施の形態では、上記付帯情報として、対応付けられる画像情報の優先順位を示す情報を適用しているので、上記所定条件として、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報に対応付けた優先順位を指定することにより、所望の優先順位とされた画像情報のみを記録メディア42Aに記憶させることができ、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報の優先順位が予め判明している場合に特に効果的である。
更に、本実施の形態では、上記付帯情報として、対応付けられる画像情報の予め定められた識別コードを適用しているので、上記所定条件として、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報に対応付けた識別コードを指定することにより、所望の識別コードに対応する画像情報のみを記録メディア42Aに記憶させることができ、記録メディア42Aに記憶させたい画像情報の識別コードが予め判明している場合に特に効果的である。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、ユーザに対してコピー条件(本発明の「所定条件」に相当。)を十字カーソルボタン56Dの操作によって入力させる場合の形態について説明したが、本第2実施形態では、コピー条件を記録メディア42Aに予め記憶しておく場合の形態について説明する。なお、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の構成は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10(図1、図2参照)と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の再生モード処理実行時以外の作用も上記第1実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、図6を参照して、再生モードが設定されている場合に本第2実施形態に係るデジタルカメラ10で実行される再生モード処理について説明する。なお、図6は、このときデジタルカメラ10のCPU32で実行される再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、図7に示すように、記録メディア42Aに記憶させたい画像ファイルを示す識別コード(第1実施形態と同様の識別コードであり、0001、0002、・・・、0005の少なくとも1つの識別コード)が、当該記録メディア42Aの識別コード領域43Bに予め記憶されている場合について説明する。
まず、ステップ200では、第3メモリ46に記憶されている画像ファイルを記録メディア42Aにコピーするか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ202に移行して通常の再生モード時の処理を実行した後に本再生モード処理プログラムを終了し、肯定判定となった場合にはステップ204に移行する。なお、上記ステップ200における画像ファイルを記録メディア42Aにコピーするか否かの判定は、本実施の形態では、ユーザからの指示入力に応じて判定するものとされている。
ステップ204では、記録メディア42Aのデジタルカメラ10への装着待ちを行い、次のステップ206では、装着された記録メディア42Aの識別コード領域43Bに記憶されている識別コードを読み出す。
次のステップ208では、読み出した識別コードが予め定められた範囲内(本実施の形態では、‘0001’から‘0005’までの範囲内)のものであるか否かを判定することにより、第3メモリ46から記録メディア42Aへの画像ファイルのコピーを実行するか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ210に移行して、読み出した識別コードに合致する識別コードがタグ領域60Bに記憶されている画像ファイルを第3メモリ46に記憶されている画像ファイルから検索して記録メディア42Aに記憶し、その後に本再生モード処理プログラムを終了する。一方、上記ステップ208において否定判定となった場合には、上記ステップ210の処理を実行することなく本再生モード処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明したように、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に、識別コード(本発明の「所定条件」に相当。)を記録メディア42Aに予め記憶しておくと共に、当該識別コードを読み出し、当該識別コードに合致する付帯情報(タグ領域60Bに記憶されている情報)に対応付けられた画像情報を検出するものとしているので、識別コードを制御の度に入力する場合に比較して、より簡易に所望の画像ファイルを記録メディア42Aに記憶させることができる。また、識別コードを入力するための十字カーソルボタン56D等の入力手段を設ける必要がないので、入力手段を設ける場合に比較して低コスト化及び省スペース化することができる。
なお、本第2実施形態では、本発明の所定条件として識別コードを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記第1実施形態でコピー条件として適用した他の条件(DPOF対象画像ファイルか否か、撮影条件、優先順位の少なくとも1つ)を適用する形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記各実施の形態では、第3メモリ46に記憶されている画像ファイルを記録メディア42Aにコピーする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第3メモリ46から記録メディア42Aに移動させる形態とすることもできる。この場合は、移動された画像ファイルは第3メモリ46から消去されるため、第3メモリ46の残記憶容量を増加させることができる。
また、上記各実施の形態では、GPSを利用して位置情報を取得する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)を利用して自己の位置を示す位置情報を取得する形態とすることもできる。この場合は、GPSを利用する場合に比較して位置情報の精度は低下するが、低コストでデジタルカメラ10を構成することができる。
また、上記各実施の形態では、静止画像の撮影を行うデジタルカメラ10に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、動画像の撮影を行うデジタルカメラに対して本発明を適用することもできる。この場合は、上記各実施の形態における画像ファイル60に代えて、動画像の撮影により得られた画像ファイルが処理の対象となる。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本発明は、カメラ付き携帯電話機やカメラ付きPDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)等の撮影機能を有するあらゆる機器に適用することができる。この場合にも、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記各実施の形態では、本発明のデジタル情報として画像ファイルを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声ファイルを適用する形態や、画像ファイル及び音声ファイルの双方のファイルを適用する形態とすることもできる。
この場合の形態としては、デジタルカメラ10に対して、音声をデジタル情報としてWAVファイルやMP3等の所定のフォーマットで第3メモリ46に記録することができるボイスメモ機能を搭載し、当該機能によって第3メモリ46に記録された音声ファイルを記録メディア42Aに記憶すべき検出対象とする形態や、当該音声ファイル及び上記画像ファイルの双方を検出対象とする形態を例示することができる。なお、この場合には、音声ファイルの付帯情報(ファイル・フォーマットがMP3の場合は付加情報)として、上記各実施の形態で示した付帯情報と同様の情報を記憶するようにする。
この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記各実施の形態において示したデジタルカメラ10の構成(図1、図2参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
更に、上記各実施の形態において説明した再生モード処理プログラムの処理の流れ(図4、図6参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。