JP2005058047A - 釣り用天秤 - Google Patents

Abstract

【課題】 魚が掛かった時に、釣り用天秤の横杆が魚の動きに合わせて撓り、針が外れることを防止した釣り用天秤を提供すること。
【解決手段】 金属製線材の上端と下端を折曲して仕掛け止着部２ａ、２ｂを形成した主杆２と該主杆２に外方へ突出するように取り付けた枝杆３を有する釣り用天秤１において、釣り針に掛かった魚の引き込みに合わせて撓むように枝杆３は主杆２より剛性が小さい。
主杆２がステンレスで、枝杆３がニッケルチタン合金で形成されている
【選択図】 図２

Description

本発明は、主杆と枝杆を有する釣り用天秤に関する。

従来の釣り用天秤は、特許文献１のように主杆とこの主杆から外方へ突出する枝杆を有するものが使用されている。
このような釣り用天秤は、主杆の上端に道糸を止着し、下端に錘やビシなどの重り類が止着され、さらに、枝杆の先端側に釣り針を設けた釣り糸を取り付けて釣りを行っていた。
しかし、このような釣り用天秤は、主杆と枝杆が同一材料で形成されており、魚が掛かっても枝杆が魚の動きに合わせ撓ることができずいわゆる口切れが発生し、針が外れてしまうことが多かった。

実公昭４７−２２１４８号

解決しようとする問題点は、魚が掛かっても釣り用天秤の枝杆が魚の動きに合わせ撓ることができず針が外れてしまうことである。

本発明の目的は前記欠点に鑑み、魚が掛かった時に、釣り用天秤の枝杆が魚の動きに合わせて撓り、針が外れることを防止した釣り用天秤を提供することである。

本発明の請求項１は、金属製線材の上端と下端を折曲して仕掛けの止着部を形成した主杆と該主杆に外方へ突出するように取り付けた枝杆を有する釣り用天秤において、枝杆は主杆より剛性が小さいことを要旨とするものである。
本発明の請求項２は、主杆と枝杆は異なる材料で形成されていることを要旨とするものである。
本発明の請求項３は、主杆と枝杆は同一材料で形成され、枝杆は主杆より径が小さいことを要旨とするものである。
本発明の請求項４は、主杆がステンレスで、枝杆がニッケルチタン合金で形成されていることを要旨とするものである。

本発明により、主杆は剛性が大きいためその下端に重りを取り付けても破損しにくく、枝杆は、魚が掛かった時にその動きに合わせて撓ることができるため針が外れることが防止される。

金属製線材の上端と下端を折曲して仕掛け止着部２ａ、２ｂを形成した主杆２と該主杆２に外方へ突出するように取り付けた枝杆３を有する釣り用天秤１において、枝杆３は主杆２より剛性が小さい。

以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図１は仕掛けを取り付けた釣り用天秤の全体図、図２は釣り用天秤の断面図である。

図１において、釣り用天秤１は、金属製の線材で形成された主杆２と金属製の線材で形成され、主杆２は、その周方向に突出するように取り付けた枝杆３を有している。

図２において、主杆２は、その先端と下端を折曲して折り返し、それぞれ仕掛け止着部２ａ、２ｂが形成され、それぞれの仕掛け止着部２ａ、２ｂの折り返し部分は主杆２に添設されてリベット等の連結部材Ｃで締め付けて保持され、止着部２ａ、２ｂがリング形状を維持している。

枝杆３は、先端側に仕掛け止着部３ｂを有する別体の先端部材３ａを有し、枝杆３に添設されてリベット等の連結部材Ｃで締め付けて固定される。

枝杆３の基端側は、主杆２に沿うように屈曲されて主杆２の下端の仕掛け止着部２ｂ近傍の上方にリベット等の連結部材Ｃで締め付けて、その周辺を溶接して固定されており、こうして、枝杆３は主杆２から略直角にその周方向へ突出している。

そして、主杆２の上端の仕掛け止着部２ａと下端の仕掛け止着部２ｂが両端から突出するようにしてその間の主杆２を枝杆３の基端側とともに覆う管材１０が取り付けられている。
管材１０は金属や合成樹脂からなり、主杆２の上端の仕掛け止着部２ａと下端の仕掛け止着部２ｂ間の部分が挿通され、管材１０は主杆２に遊嵌されているため両仕掛け止着部２ａ、２ｂ間を上下に移動できる。

主杆２の上端の仕掛け止着部２ａには、道糸４が止着され、主杆２の下端の仕掛け止着部２ｂには、ヨリモドシ５とスナップ６が設けられ、錘、ビシ等の重り７が容易に取り付け、取り外しできるようになっている。

さらに、枝杆３の先端側の仕掛け止着部３ｂに釣り針９を取り付けたハリス８等の仕掛けを止着できるようになっている。

主杆２は、重り７を取り付け、枝杆３が固定されてこれを支持するため剛性の大きい材料で形成され、枝杆３は、釣り針９に掛かった魚の引き込みに合わせて撓むように主杆２よりも剛性が小さく、また、主杆２よりも長く形成されているため、掛かった魚から釣り針９が外れたり、ハリス８が切れたりすることが防止される。
とくに枝杆３に使用する線材は基端側から先端側に掛けて同一径に形成されており、このため、基端側から先端側に掛けて一様に撓り、魚の引き込みに対し、釣り針９が掛かった部分やハリス８に急な力がかからず、釣り針９が外れたり、ハリス８が切れたりしにくい。

そして、具体的には、主杆２がステンレスで形成され、枝杆３がニッケルチタン合金で形成されており、ニッケルチタン合金は超弾性の性質を有し塑性変形しにくい点で枝杆３に適しており、撓っても破損しにくい。

また、主杆２と枝杆３は同じ材料を用いてもよく、例えば、両方をステンレス、またはニッケルチタン合金に統一して釣り用天秤１を形成してもよく、この場合、枝杆３は主杆２に比べて径の小さい線材を用いるとよい。

釣り用天秤１のリベット等の連結部材Ｃで締め付けた部分は、同時に溶接して確実に固定してもよい。
なお、ヨリモドシ５やスナップ６は有していなくてもよい。
また、主杆２と枝杆３の材料は、上記に限らず他の金属製の線材を使用してもよい。

なお、この釣り用天秤１は、釣種に限らずあらゆる釣りに使用できる。

図１は、仕掛けを取り付けた釣り用天秤の全体図である。 図２は、釣り用天秤の断面図である。

符号の説明

１ 釣り用天秤
２ 主杆
３ 枝杆

Claims (4)

1. 金属製線材の上端と下端を折曲して仕掛け止着部を形成した主杆と該主杆に外方へ突出するように取り付けた枝杆を有する釣り用天秤において、枝杆は主杆より剛性が小さいことを特徴とする釣り用天秤。
2. 主杆と枝間は異なる材料で形成されていることを特徴とする請求項１記載の釣り用天秤。
3. 主杆と枝杆は同一材料で形成され、枝杆は主杆より径が小さいことを特徴とする請求項１記載の釣り用天秤。
4. 主杆がステンレスで、枝杆がニッケルチタン合金で形成されていることを特徴とする請求項２記載の釣り用天秤。