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JP2005057462A - 着信転送ネットワークサービスシステムと着信経路情報設定システムおよびプログラム - Google Patents

着信転送ネットワークサービスシステムと着信経路情報設定システムおよびプログラム Download PDF

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JP2005057462A JP2003285669A JP2003285669A JP2005057462A JP 2005057462 A JP2005057462 A JP 2005057462A JP 2003285669 A JP2003285669 A JP 2003285669A JP 2003285669 A JP2003285669 A JP 2003285669A JP 2005057462 A JP2005057462 A JP 2005057462A
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Yoshinori Orime
吉範 折目
Takao Nakanishi
孝夫 中西
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

【課題】 各ユーザアドレスと端末装置の結びつけをユーザが複数実施することを不要とする。
【解決手段】 ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるための着信経路情報設定システムであって、各ユーザアドレスに共通の管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信し、予め対応付けた端末装置宛に転送するSIPサーバ324と、自装置で管理するユーザアドレスへの着信要求を管理ユーザアドレスを付与して転送し、SIPサーバ324からの自ドメイン内の端末装置宛の着信要求を当該端末装置に着信させるSIPサーバ322,323を有する。SIPサーバ324は、ユーザ指示に基づき端末装置のアドレスと管理ユーザアドレスおよび各ユーザアドレスを対応付けて記憶し、各ユーザアドレス毎に端末装置までの経路情報を取得して記憶し、SIPサーバ322,323に通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があった場合にも、一つの端末装置へ一律に着信させるネットワークサービス技術に係わり、特に、一律に着信させるための設定を効率的に行うのに好適な経路情報設定技術に関するものである。
現在、ユーザの周りにある端末装置が増え、その端末装置も常時インターネットやイントラネットに接続できる環境となりつつある。また、VoIP(Voice over IP)サービスやプレゼンスサービスを様々な端末装置に対して提供できる方向にある。
このような複数の端末装置を用いたネットワークサービスの利用形態について、図14および図15を用いて説明する。
図14は、従来のVoIPサービスの第1の利用形態例を示す説明図であり、図15は、従来のVoIPサービスの第2の利用形態例を示す説明図である。
例えば、非特許文献1に記載のRFC3261に代表されるようなSIP(Session Initiation Protocol)により、図14に示すように、ユーザbobがlocal.com配下のドメインにて、ホスト名がpda1.local.comであるPDA(Personal Digital Assistant)321aでVoIPサービスを受けていたとする。
これは事前に位置登録101aにより、VoIP着信ができるように(すなわち、sip:bob@local.comへの着信をsip:pda1.local.comへ着信するように)SIPサーバ322aに対して位置登録101a(Register設定)をしているものである。この設定以降、SIPサーバ322aは、着信呼、発信呼の両方とも経由する。
このような設定の後、ユーザがPC(Personal Computer、パーソナルコンピュータ)320aを利用できる状況になったので、このPC320aでVoIPサービスを受けられるようにする場合、ユーザは、先程の位置登録101aでSIPサーバ322aに対して行ったVoIP着信の設定を解除した後、ホスト名がpc1.local.comのPC320aでVoIP着信ができるように、SIPサーバ322aに対して位置登録102aを行う。
以降、ユーザbobのユーザアドレスであるsip:bob@local.comを知っている別のユーザから音声着信があった場合、SIPサーバ322aにおいて位置登録されている端末装置(sip:pc1.local.com)、すなわちPC320aの方に着信が行われる。
このように、PDA321a、PC320aのどちらの場合においても、VoIPサービスの提供はユーザであるsip:bob@local.comに対して行っているものであるため、ユーザがサービスを受ける端末装置をPDA321a、PC320aのどちらに変更したとしても、ユーザはサービスを受けることができる。尚、PDA321a、PC320aのどちらにも、当該サービスを受けるためのユーザエージェントソフトウェアが搭載されている。
近年では自宅、会社、インターネットカフェなどインターネットへ接続する環境は複数存在し、ユーザ個人のユーザアドレスを複数持つユーザが多くなっている。例えば、自宅ではsip:bob@local.com、会社ではsip:bob@remote.comというように複数のユーザアドレスを各ドメイン毎に保持する環境になりつつある。
このように、ユーザbobが複数のユーザアドレスを保持している場合、別ユーザがsip:bob@local.comに発信したとしても、ユーザbobがsip:bob@remote.comのみに着信の設定をしているだけでは、当該着信を逃してしまう。
この問題を回避し、複数のユーザアドレスのいずれに着信があった場合にも、ユーザが現在使用している端末に着信できるようにするためには、図15に示すようにして経路情報の設定(着信経路情報設定)をしなければならない。
図15では、sip:bob@local.comとsip:bob@remote.comの二つのユーザアドレスを持つユーザbobが、これらの二つのユーザアドレスのどちらに着信した場合でも、local.com内のPDA321aにて(ホスト名:pda1.local.com)着信呼を受けられるよう情報を設定する技術(着信経路情報設定)を示している。
まず、ユーザは、PDA321aを用いてsip:bob@local.comを管理するSIPサーバ322aに対して、sip:bob@local.comとsip:pda1.local.comを結びつけるための位置登録201aを実施する。この際、位置登録が許可されているユーザであるかを判断するユーザ認証を実施するため、sip:bob@local.com用のユーザ識別子とパスワードなどのユーザ認証情報もあわせてPDA321aから送信する。
また、sip:bob@remote.comを管理するSIPサーバ323aに対しては、sip:bob@remote.comとsip:pda1.local.comを結びつける位置登録202aを実施する。尚、ここでは、例えば非特許文献2等に記載のRFC3327をサポートするSIPサーバを前提に記述しており、着信時に自SIPサーバ322aを経由するように位置登録時に設定できる。
尚、一般的に企業ではFireWall越えの問題があるため、直接、端末装置へ着信させるのではなく、インバウンドのSIPサーバを経由する必要があり、図15では、位置登録202aにてインバウンドSIPサーバであるSIPサーバ322aがsip:P1.local.comを経由するように設定する。
この際、sip:bob@local.comと同様に、位置登録が許可されているユーザであるかを判断するためにユーザ認証を実施することになり、sip:bob@remote.com用のユーザ識別子とパスワードなどのユーザ認証情報もあわせてPDA321aから送信される。
このように、ユーザが複数のドメインのユーザアドレスに対する着信を一つの端末で受けたい場合は、複数のユーザアドレス分だけの登録を実施する必要がある。
従来、PDAやPCである端末装置に搭載されるVoIPやプレゼンスサービスをユーザに提供するユーザエージェントソフトウェアが、ユーザに代わって定期的に位置登録要求をSIPサーバへ自動送信する仕組みがある。
この場合、端末装置が変わるたびに、ユーザは前の端末装置のユーザエージェントソフトウェアを用いて位置登録を削除するか、あるいは自動送信しないようにユーザエージェントソフトウェアを落とすなどの作業を行った後、新しい端末装置のユーザエージェントウェアにより位置登録を実施する必要がある。
しかし、端末装置が変わるたびに、ユーザが逐一そのような適切な作業を実施するとは限らない。ユーザが適切な作業を実施していなければ、当該ユーザが複数の端末装置のユーザエージェントソフトウェアにて多重で位置登録していた場合、位置登録を行ったままの各端末装置のユーザエージェントソフトウェアから定期的に位置登録要求が自動送信されるため、どの位置登録が最新であるか(つまりどの端末装置をユーザが使用しているか)判別できない。
同様に、各ドメインのユーザアドレスに対する呼のフィルタリングの条件や「Action」についても、各ユーザアドレス毎に実施する必要があり、条件が増えれば増えるほど、ユーザ自身が設定した条件やActionの把握だけでなく、その条件、Actionのメンテナンス作業も困難な状況になりかねない。
J.Rosenberg他、「RFC3261、Internet Engineering Task Force」、p.56〜66、2002年7月発行、[online]、[平成15年7月16日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/RFC3261.txt> D.Willis他、「RFC3327、Internet Engineering Task Force」、p.1〜16、2002年12月掲載、[online]、[平成15年7月16日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3327.txt>
解決しようとする問題点は、従来の技術では、(1)複数のユーザアドレスに対する全ての着信を現在使用している端末に着信させるには、ユーザは、現在使用している端末のアドレスを各ドメインのユーザアドレスに対して結びつける作業を端末が変わる度に、ユーザアドレス分実施する必要がある(第1の問題点)。例えば、ユーザが位置登録の削除を適切にしない場合、複数の端末装置から位置登録が自動的に送信され、どの位置登録が有効かを判別できなくなる。また、(2)着信に対してユーザが呼のフィルタリングを実施したい場合、各ユーザアドレスのそれぞれに対してフィルタリングの設定が必要となってしまう(第2の問題点)。
上記目的を達成するため、本発明では、(1)ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるネットワークサービスシステムを、複数のユーザアドレスに共通となる管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信し、この管理ユーザアドレスに予め対応付けられた端末装置宛に転送する経路管理コンピュータ装置と、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を、管理ユーザアドレスを付与して経路管理コンピュータ装置宛に転送すると共に、この経路管理コンピュータ装置から転送されてきた着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば、この着信要求を当該端末装置に着信させるユーザ位置管理コンピュータ装置とを設けて構成する。(2)このような構成とし、経路管理コンピュータ装置において、ユーザからの設定指示情報を受信して、端末装置のアドレスと管理ユーザアドレスおよび複数のユーザアドレスとを対応付けて記憶し、複数のユーザアドレス毎に端末装置までの自装置を含む経路情報を取得して記憶し、複数のユーザアドレス毎の経路情報と当該端末装置のアドレスを、当該ユーザアドレスでの着信要求を受信するユーザ位置管理コンピュータ装置に通知し、このユーザ位置管理コンピュータ装置において、経路管理コンピュータ装置から通知された当該ユーザアドレスの経路情報と端末装置のアドレスを記憶し、記憶した経路情報に基づき、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を管理ユーザアドレスを付与して経路管理コンピュータ装置宛に転送し、また、経路管理コンピュータ装置から転送されてきた着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであればこの着信要求を当該端末装置に着信させることで、複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置へ一律に着信させるための経路情報の設定を行う。このように、複数のユーザアドレスに対する着信経路情報の設定を、ユーザに代わって、自動的に実施するので、ユーザは、従来、端末が変更になるたびに、各ユーザアドレス毎分の着信情報設定を行う必要がなくなる。(3)また、経路管理コンピュータ装置には、管理ユーザアドレスに予め対応付けられた第1のユーザ認証情報(管理ユーザ認証情報)を記憶し、この第1のユーザ認証情報に基づいて、設定指示情報の送信元のユーザの正当性認証を行い、受信した設定指示情報の有効性を判別する認証機能を設ける。例えば(4)第1のユーザ認証情報(管理ユーザ認証情報)として、ユーザしか知らないパスワードを用いる。これにより、ユーザは、特にユーザ本人であることを証明するデバイスを持っていなくても、着信経路情報の設定が可能となる。あるいは、(5)第1のユーザ認証情報(管理ユーザ認証情報)として、認証局によって署名された公開鍵を含む証明書を用いる。これにより、ユーザは、証明書などを何かしらのデバイス(ICカード、USBキーなど)に記憶させて持ち歩くことにより、安全性の高い認証を実施できる。
また、(6)経路管理コンピュータ装置には、各々のユーザアドレスに予め対応付けられた第2のユーザ認証情報(ユーザ認証情報)を記憶する手段と、この第2のユーザ認証情報を、当該ユーザアドレスを管理するユーザ位置管理コンピュータ装置に通知する手段とを設ける。また、(7)各ユーザアドレスの経路情報に対して有効期限が設定された場合、有効期限が切れる前に再度各ユーザアドレスに対する経路設定と有効期限の延長を行う。これにより、各ユーザアドレスの経路情報の有効期限にあわせて柔軟に有効期限の更新ができる。また、(8)ユーザから設定指示情報を受信した時刻と当該設定指示情報の送信に用いられた端末装置の識別情報を対応付けて記憶し、複数の端末装置から同一のユーザによる設定指示情報を定期的に受信する場合、最後に記憶した識別情報の端末装置からの設定指示情報のみを有効として、ユーザ位置管理コンピュータ装置への通知および記憶を行う。これにより、前に位置登録を実施した端末装置において当該位置登録の削除を実施しなかった場合でも、新しい端末装置で位置登録が実施されれば、新しい端末装置で着信が行われる。また、(9)複数のユーザアドレスに対する端末装置までの着信経路情報を一括で削除する構成とする。これにより、着信する端末装置が手元に無い場合に、一括して着信できない設定を実施することができる。また、(10)発信あるいは着信のユーザアドレス毎やドメイン毎に複数の条件を指定し、この条件に基づいて、呼のフィルタリングや強制転送先の指定を行うための呼制御情報を記憶し、複数のユーザアドレスのいずれかに着信があった際に、着信可否や着信先変更を行う構成とする。これにより、呼のフィルタリングや強制転送先の設定を各端末装置を管理する複数ドメイン毎に設定する必要がなくなり、一元管理できる。また、(11)管理ユーザアドレスに基づいた複数のユーザアドレスと、各ユーザアドレスに対応した各ユーザ認証情報の代わりに、経路管理コンピュータ装置自体を証明する証明書を用い、この証明書を、経路情報と一緒に送付することにより、その経路情報が経路情報シングル設定装置からのものであると認識できるので、経路管理コンピュータ装置から来た経路情報であれば無条件で、当該経路情報に基づく位置登録を許可するように事前にユーザ位置管理装置に設定しておけば、経路管理コンピュータ装置において各ユーザアドレスに対応してユーザ認証情報を保存する必要がなくなる。
本発明によれば、各ユーザアドレスと端末装置の結びつけをユーザが複数実施する必要がなくなり、また、ユーザ毎の呼のフィルタリングに関しても、各ユーザアドレス毎に行う必要がなくなり、複数のユーザアドレスに対する着信を1つの端末装置で受けるための着信経路情報の設定に係わるユーザの操作負荷を軽減することが可能となる。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を示す実施例を説明する。
図1は、本発明に係わる着信経路情報設定システムを設けたネットワーク構成例を示すブロック図であり、図2は、本発明の着信経路情報設定システムに係わる機能構成例を示すブロック図、図3は、図2における位置登録情報管理手段で保持される位置登録情報管理テーブルの構成例を示す説明図、図4は、図2における管理ユーザ認証手段で保持される管理ユーザ認証テーブルの構成例を示す説明図、図5は、図2における代理登録手段で保持される代理登録テーブルの構成例を示す説明図、図6は、図2における経路設定管理手段で保持される経路設定テーブルの構成例を示す説明図、図11は、図1における着信経路情報設定システムの処理動作例を示すフローチャートである。
図1のネットワークには、ドメイン名local.comのネットワークドメイン311と、ドメイン名remote.comのネットワークドメイン312、およびドメイン名idp.comのネットワークドメイン313の3つのネットワークドメインがある。尚、この3つのドメインは2つ、または1つのドメインに集約されても構わない。
本例のネットワークはSIP(Session Initiation Protocol)を用いており、各ネットワークドメイン311〜313には、それぞれのホスト名がP1.local.comであるSIPサーバ322、P2.remote.comであるSIPサーバ323、P3.mid.comであるSIPサーバ324が存在する。ただし、SIPサーバ322,323は、PDA321(端末装置)を用いるユーザから通知される各ユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)を管理し、各ユーザアドレスから端末装置(PDA321)までの着信経路情報を管理するユーザ位置管理コンピュータ装置に相当し、SIPサーバ324は、本発明に係わる経路管理コンピュータ装置の機能を有する。
SIPサーバ322〜324およびPDA321(端末装置)のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置等を具備したコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、本発明に係わる各機能を実現する。
すなわち、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、複数のユーザアドレスに共通となる管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信して、当該管理ユーザアドレスに予め対応付けられた端末装置宛に転送する機能を有し、SIPサーバ322,323は、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を、管理ユーザアドレスを付与してSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)宛に転送すると共に、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から転送されてきた着信要求が自装置で収容する(自装置で管理するドメイン内の)端末装置宛のものであれば、当該着信要求を当該端末装置に着信させる機能を有する。このようにして、本例のネットワークでは、ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるサービスを提供する。
さらに、本例では、ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるための経路情報の設定を一度に行うために、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)には、図2に示すように、位置登録情報管理手段401と、管理ユーザ認証手段402、代理登録手段403、経路設定管理手段404、呼転送手段405、呼制御手段406の各機能を具備した着信経路情報設定処理部324aが設けられている。
このような機能を具備した着信経路情報設定処理部324aにより、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、ユーザからの設定指示情報を受信して、端末装置(PDA321)のアドレス(sip:pda1.local.com)と管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)および複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)とを対応付けて記憶し、複数のユーザアドレス毎に端末装置までの自装置を含む経路情報を取得して記憶し、複数のユーザアドレス毎の経路情報と当該端末装置のアドレスを、当該ユーザアドレスでの着信要求を受信するSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に通知する。
また、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)は、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から通知された当該ユーザアドレスの経路情報と端末装置のアドレスを記憶する機能と、記憶した経路情報に基づき、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を、管理ユーザアドレスを付与してSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)宛に転送する機能と、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から転送されてきた着信要求が自装置で収容する(自ドメイン内の)端末装置宛のものであれば、この着信要求を当該端末装置に着信させる機能とを具備している。
具体的には、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)において、位置登録情報管理手段401は、ユーザからの端末装置(PDA321)までの経路情報を含む経路情報シングル設定要求を受信し、複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)を束ねる管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に基づいて経路情報シングル設定要求が有効であるかを判断し、有効である場合、経路情報を記憶し、経路情報シングル設定要求の応答を返却する。
管理ユーザ認証手段402は、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)と、この管理ユーザアドレスに対応した管理ユーザ認証情報に基づいて、ユーザの正当性認証を実施する。
代理登録手段403は、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に基づいた複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)と、各ユーザアドレスに対応した各ユーザ認証情報を保持する。
経路設定管理手段404は、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に基づいた複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)に基づき、各ユーザアドレスの端末装置(PDA321)までの経路情報を管理する各SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)の各々に対して、位置登録要求を送信し、送信結果を記憶する。
呼転送手段405は、複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)のいずれかの着信呼を転送するが、転送する前に当該ユーザアドレスを管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に変換して転送する。
そして、位置登録情報管理手段401は、ユーザ(PDA321)から経路情報シングル設定要求を受け取ると、管理ユーザ認証手段402に対して、経路情報シングル設定要求を実行して良いユーザであるかを判断するため管理ユーザ認証要求を行い、管理ユーザ認証手段402での管理ユーザ認証要求の結果、正当性が確認された場合、代理登録手段403に対して、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に対応する情報を取得する管理ユーザアドレス情報取得要求を行い、経路設定管理手段404に対して、各SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)への位置登録要求依頼を実施する。
管理ユーザ認証手段402は、位置登録情報管理手段401からの管理ユーザ認証要求に基づいて、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)のユーザ認証処理を実施し、認証結果を位置登録情報管理手段401に返却する。
代理登録手段403は、位置登録情報管理手段401からの管理ユーザアドレス情報取得要求に基づいて、複数の各ユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)、各ユーザ認証情報を返却する。
経路設定管理手段404は、位置登録情報管理手段401からの位置登録要求依頼を受信して、各SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に位置登録要求を送信し、呼転送手段405からのユーザアドレス変換要求に基づいて、ユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)を管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に変換する。
呼転送手段405は、経路設定管理手段404に対して、ユーザアドレス変換要求を送信し、結果を得る。
尚、本例では、端末装置(PDA321)から送信される管理ユーザ認証情報として、ユーザしか知らないパスワードを用いる。
このようなネットワーク構成においてユーザが、ホスト名pda1.local.comのPDA321を用いて、本発明に係わる着信転送サービスおよび着信経路情報設定サービスを受けようとした場合のメッセージ例が、各メッセージ301,302,303となる。
以下、サービスを受けるユーザであるbobが、複数のユーザアドレスを束ねるための管理ユーザアドレスとしてbob@mid.comを用いて本発明に係わる着信経路情報設定に相当する位置登録要求を行った場合について具体的に説明する。尚、本例では、ユーザ識別子とユーザアドレスは等しいものとして説明する。
まず、PDA321からメッセージ301の内容にて、管理ユーザアドレスbob@mid.comにバインド端末アドレス(sip:pda1.local.com)を結びつける(バインドする)ための位置登録要求が、SIPサーバ322を介して、本発明の着信経路情報設定システムに係わる機能(着信経路情報設定処理部324a)を有するSIPサーバ324に対して送信される。
その際、bob@mid.comであると判断できるユーザの認証情報をつける。例えば、本例では管理ユーザアドレスbob@mid.comに対応するパスワードが送信される。これは通常のRFC3261で行われるダイジェスト認証を使った位置登録と同様である。
尚、SIPサーバ322は、位置登録要求が通過する際、着信するときに自SIPサーバ322を経由させるために、経路情報にsip:P1.local.comを付け加える。
図2においては、SIPサーバ324における本発明に係わる着信経路情報設定システムとしての機能を各々CPUのプログラムに基づく処理で実現する着信経路情報設定処理部324aの構成を示しており、位置登録情報管理手段401、管理ユーザ認証手段402、代理登録手段403、経路設定管理手段404、呼転送手段405、呼制御手段406の各機能が設けられている。
尚、図2においては、一つの装置(SIPサーバ324)内に着信経路情報設定処理部324aを構成する各処理手段(401〜406)が存在しているが、複数の装置に各手段が分散しても構わない。
以下、図2における着信経路情報設定処理部324aの各機能および動作について、図3〜図6の各テーブル、および、図11のフローチャートを用いて説明する。
SIPサーバ324に到達したメッセージ301(位置登録要求)は、着信経路情報設定処理部324aにおける位置登録情報管理手段401によって受信される。位置登録情報管理手段401は、受信した情報を、図3に示す位置登録情報管理テーブル50に保持する。
図3の位置登録情報管理テーブル50において、「ユーザアドレス」は管理ユーザアドレス、「バインド端末アドレス」は端末装置のアドレス、「登録識別子」は位置登録要求を識別するための識別子、「初期登録時刻」は同一登録識別子にてバインド端末アドレスが指す端末装置から最初に位置登録要求を受け取った時刻、「削除時間」および「前回登録時刻」は、前回登録時刻から削除時間までの間に、バインド端末アドレスが指す端末装置から再度位置登録要求がされない場合に、位置登録の削除が実施される時間を表し、「経路情報」は位置登録要求にて設定された経路情報を表す。
位置登録情報管理手段401は、位置登録情報管理テーブル50における情報の保持を行った後、管理ユーザ認証手段402に対して、受信した位置登録要求の中にある管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)と、管理ユーザ認証情報(例ではパスワード:123456)とを管理ユーザ認証要求として送信する。
管理ユーザ認証手段402においては、図4に示すように、「ユーザアドレス(管理ユーザアドレス)」と「パスワード」とを対応付けた管理ユーザ認証テーブル60を保持しており、管理ユーザ認証手段402は、送信されてきた管理ユーザアドレスに対応する正しい管理ユーザ認証情報であるかの正当性確認を行い(ステップS1301)、結果(NG/良好)を位置登録情報管理手段401へ返却する。
管理ユーザ認証手段402からの認証結果がNGであれば、位置登録情報管理手段401は、位置登録要求メッセージ301に対するエラー(認証エラー)応答をPDA321に対して返却する(ステップS1302)。
認証結果が良好であれば、図3の位置登録情報管理テーブル50において、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)とバインド端末アドレス(sip:pda1.local.com)、経路情報(sip:P1.local.com)をキーにして検索を実施する(ステップS1303)。
検索でヒットしなかった場合、初めての位置登録が行われたか経路が変更されたとみなせるため、レコードを追加し(例:図3の一行目)(ステップS1304)、ステップS1307での代理登録データ読み取り処理に移り、検索でヒットした場合、ヒットしたレコードの登録識別子と位置登録要求の登録識別子が同一かどうかをチェックする(ステップS1305)。
同一の場合は、以降の処理は何も実施せず、PDA321に応答(位置登録要求が完了した旨)を返却する(ステップS1311)。同一でなかった場合は、新しい登録識別子、初期登録時刻にて該当したレコードの各項目を更新し(ステップS1306)、ステップS1307での代理登録データ読み取り処理に移る。
尚、登録識別子は、端末装置が新しい登録を開始する際に生成するものであり、新しい登録が行われたかどうかの判断材料に用いられる。よって、新しい登録識別子である場合(つまり同一でない場合)、定期的なリフレッシュ登録(端末装置が通信できるかを確認するため)ではなく、新しく位置登録要求が端末装置から送られてきたとみなせる。
これにより、仮に同一ユーザが複数の端末装置でログインをしていた場合、通常は複数の端末装置から定期的なリフレッシュ登録が送信されるため、どの端末装置ヘルーティングして良いか判断できないが、本例では、最も後に登録されたものだけを有効な登録とみなせる。
ステップS1307での代理登録データ読み取り処理では、位置登録情報管理手段401からの管理ユーザアドレス情報取得要求に基づき、代理登録手段403において、図5に示す代理登録テーブル70から、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に結び付けられた(バインドされた)各バインドユーザアドレス(sip:bob@local.com、sip:bob@remote.com)および各バインドユーザアドレスに対応するユーザ認証情報(例ではパスワード:abcdefg、xyz)を読み取り、位置登録情報管理手段401へ返却する。
その後、経路設定処理に移行するために、位置登録情報管理手段401は、代理登録手段403からの各バインドユーザアドレス(sip:bob@local.com、sip:bob@remote.com)およびユーザ認証情報(abcdefg、xyz)と、位置登録情報管理手段401にて受信したPDA321までの経路情報(sip:P1.local.com)に呼転送手段405のアドレス(sip:P3.mid.com)を加えた経路情報およびバインド端末アドレス(sip:pda1.local.com)を組み合わせた情報を、位置登録要求依頼として、経路設定管理手段404に送信する。
位置登録要求依頼を受信した経路設定管理手段404は、図6に示す経路設定テーブル80に、当該管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comが存在するか否かを確認し(ステップS1308)、存在する場合、経路設定テーブル80から、当該管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comに対応する各バインドユーザアドレス、各ユーザ認証情報、パインド端末アドレスなどの情報を読み取り、位置登録の削除を各ドメインのSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に実施する(ステップS1309)。
経路設定テーブル80に管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comが存在しない場合や、ステップS1309での処理に対応して、各ドメインのSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)から削除完了の応答が返却され、経路設定テーブル80における該当レコードを削除した場合、経路設定管理手段404は、位置登録情報管理401から送られてきた組み合わせの情報を元に、新たな登録識別子を生成し、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)の各々に対して、位置登録要求を送信し、このようにして、位置登録が完了した後、管理している経路設定テーブル80にレコードを追加する(ステップS1310)。
その後、経路設定管理手段404は、完了した結果を位置登録情報管理手段401に返却し、位置登録情報管理手段401から、最終的に、PDA321に対して、位置登録要求が完了した結果を返却する(ステップS1311)。
これにより、ユーザは、自分が使う端末装置や端末装置までの経路情報が変化した場合、今までは複数のユーザアドレス(sip:bob@local.comとsip:bob@remote.com)のそれぞれに対して位置登録を実施する必要があったが、本例では、管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comへの位置登録のみを実施すれば、ユーザが保持する複数のユーザアドレスへの着信を全てユーザが現在使う端末装置にルーティングさせることができる。
次に、図7、図12を用いて、本例の着信経路情報設定システムにおける位置登録の削除処理を説明する。
図7は、本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の削除処理動作例を示す説明図であり、図12は、本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の削除処理手順例を示すフローチャートである。
図7において、サービスを受けるユーザであるbobが管理ユーザアドレスbob@mid.comにて位置登録の削除要求を行った場合、メッセージ901のようにして、管理ユーザアドレスbob@mid.comに対して、PDA321に結びつけられた(バインドされた)バインド端末アドレスをsip:pda1.local.comとして位置登録削除要求が着信経路情報設定システムの機能を有するSIPサーバ324に対して送信され、SIPサーバ322において自身を経由するように経路情報としてsip:P1.local.comが付け加えられて、SIPサーバ324に到達する。
SIPサーバ324に到達した位置登録削除要求901は、図2に示す着信経路情報設定処理部324aにおいて、位置登録情報管理手段401で受信され、位置登録情報管理手段401は、受信した位置登録要求の中にある管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)と、管理ユーザ認証情報(例ではパスワード:123456)とを管理ユーザ認証手段402に渡す。
管理ユーザ認証手段402では、その管理ユーザアドレスに対応する正しい管理ユーザ認証情報であるか正当性確認を行い、結果(NG/良好)を位置登録情報管理手段401へ返却する(ステップS1401)。
管理ユーザ認証手段402からの認証結果がNGであれば、位置登録情報管理手段401からPDA321に対して、位置登録要求メッセージ301に対応するエラー(認証エラー)応答を返却する(ステップS1402)。
認証結果が良好であれば、図3の位置登録情報管理テーブル50において、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)とバインド端末アドレス(sip:pda1.local.com)をキーにして、検索を実施し(ステップS1403)、ヒットしなかった場合、もともと管理ユーザアドレスとバインド端末アドレスは結びつけられていなかったと判断し、位置登録削除要求901への応答を返却する(ステップS1412)。ヒットした場合、ヒットしたレコードを削除し、当該レコードの初期登録時刻を取得する(ステップS1404)。
そして、位置登録情報管理テーブル50において、当該管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)をキーにして再度検索を実行し(ステップS1405)、キーがヒットしなかった場合、ステップS1407での代理登録データ読み取り処理に移る。キーがヒットした場合や複数のレコードがヒットした場合、初期登録時刻が最も現在の時刻に近いレコードを取得し、削除したレコードの初期登録時刻との比較を行い(ステップS1406)、削除したレコードが新しい場合には、代理登録データ読み取り処理に移り、削除したレコードが古い場合には、位置登録削除要求901への応答を返却する(ステップS1412)。
ステップS1407での代理登録データ読み取り処理では、位置登録情報管理手段401は、代理登録手段403から管理ユーザアドレス(sip:bob@mid。com)に対応する各バインドユーザアドレス(sip:bob@local.com、sip:bob@remote.com)およびバインドユーザアドレスに対応するユーザ認証情報(例ではパスワード:abcdefg、xyz)を取得する。
その後、経路設定処理に移り、経路設定管理手段404により、図6に示す経路設定テーブル80から、該当ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に対応するレコードを全て抜き出し、レコードが存在した場合(ステップS1408)、そのレコードと、ステップS1407の代理登録データ読み取り処理で取得したユーザ認証情報を組み合わせた位置登録の削除要求(メッセージ902,903)を、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)の各々に送出して実施させる(ステップS1409)。
SIPサーバ322,323(各ユーザ位置管理コンピュータ装置)から位置登録の削除完了が返却されると、経路設定管理手段404は、図6における経路設定テーブル80の該当レコードも削除し、図3の位置登録情報管理テーブル50からレコードを取得していた場合は(ステップS1410)、ステップS1407での代理登録データ読み取処理にて取得した各バインドユーザアドレスおよびユーザ認証情報と、図3の位置登録情報管理テーブル50からのレコード内にある経路情報に、呼転送手段405のアドレス(sip:P3.mid.com)を加えた経路情報およびバインド端末アドレスを組み合わせて、新たな登録識別子を生成し、SIPサーバ322,323(各ユーザ位置管理コンピュータ装置)に対して位置登録要求を実施し、位置登録が完了すると、図6の経路設定テーブル80にレコードを追加する(ステップS1411)。
その後、経路設定管理手段404は、完了した結果を位置登録情報管理手段401に返却し、位置登録情報管理手段401から最終的にPDA321に対して、位置登録削除要求に対する処理が完了した結果を返却する(ステップS1412)。
これにより、ユーザが複数の端末装置から位置登録を実施していて、そのうちの登録された端末装置から位置登録の削除を行った場合、残りの中で最も後に位置登録された端末装置にルーティングされるようになる。
このようにして位置登録の削除を行った後の、経路設定の自動再登録について図6を用いて説明する。この図6に示す経路設定テーブル80には、登録更新間隔(秒)と前回登録時刻との項目が存在するが、前回、バインドユーザアドレスに対して、位置登録を行ってから、登録更新間隔(秒)が終わる前に、次回の位置登録を経路設定管理手段404が自動で実施することにより、すなわち、経路設定管理手段404の応答結果として、この応答結果に有効期限が設定された場合でも、この有効期限が切れる前に、経路設定管理手段404が、再度、各ユーザアドレスに経路設定要求を行うことにより、経路設定の自動再登録が行われ、図6の経路設定テーブル80に示す例のように、登録更新間隔が違っても、それぞれに更新を行うことができる。
次に、図8、図13を用いて、本例の着信経路情報設定システムによる位置登録を全て削除する処理を説明する。
図8は、本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の全削除処理動作例を示す説明図であり、図13は、本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の全削除処理手順例を示すフローチャートである。
図8において、サービスを受けるユーザであるbobが管理ユーザアドレスbob@mid.comにて位置登録の全削除を行った場合、メッセージ1001のようにして、管理ユーザアドレスbob@mid.comに対して位置登録全削除要求が、着信経路情報設定処理部324aを具備したSIPサーバ324に対して送信され、SIPサーバ322が自身を経由するように経路情報としてsip:P1.local.comを付け加えたものが、SIPサーバ324に到達する。
SIPサーバ324に到達した位置登録全削除要求1001は、着信経路情報設定処理部324aにおける位置登録情報管理手段401によって受信され、位置登録情報管理手段401は、受信した位置登録要求の中にある管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)と、ユーザ認証情報(例ではパスワード:123456)とを管理ユーザ認証手段402に渡す。
管理ユーザ認証手段402においては、その管理ユーザアドレスに対応する正しい管理ユーザ認証情報であるかの正当性確認を行い(ステップS1501)、結果を位置登録情報管理手段401へ返却する。管理ユーザ認証手段402からの認証結果がNGであれば、位置登録情報管理手段401は、端末装置(PDA321)に対して、位置登録要求メッセージ301に対応するエラー(認証エラー)応答を返却する(ステップS1502)。
認証結果が良好であれば、位置登録情報管理手段401は、図3の位置登録情報管理テーブル50において、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)をキーにして、検索を実施し(ステップS1503)、ヒット(存在)しなかった場合、端末装置(PDA321)に対して、位置登録全削除要求への完了応答を返却する(ステップS1508)。ヒットした場合、ヒットしたレコード全てを削除し(ステップS1504)、ステップS1405での代理登録データ読み取り処理に移る。
この代理登録データ読み取り処理では、位置登録情報管理手段401は、代理登録手段403から、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に対応する各バインドユーザアドレス(sip:bob@local.com、sip:bob@remote.com)およびバインドユーザアドレスに対応するユーザ認証情報(例ではパスワード:abcdefg、xyz)を取得する(ステップS1505)。
その後、経路設定処理に移り、経路設定管理手段404において、図6の経路設定テーブル80から、該当ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)に対応するレコードを全て抜き出し、レコードが存在した場合はそのレコードと、ステップS1505での代理登録データ読み取り処理で取得したユーザ認証情報を組み合わせ、位置登録を全て削除する要求(メッセージ1002,1003)を、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)の各々に送出して、位置登録全削除処理を実施させ、各SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)から位置登録の削除完了が返却されると、経路設定テーブル80の該当レコードも削除する(ステップS1507)。
完了した結果を位置登録情報管理手段401に返却し、最終的に、端末装置(PDA321)に対して位置登録削除要求に対する処理が完了した結果を返却する(ステップS1508)。
これにより、ユーザが複数の端末装置から位置登録を実施していて、どの端末装置でも着信を受けたくない状態になった場合、今までは各ユーザアドレス毎に位置登録の削除を行う必要があったが、本例では、一度に位置登録の全削除を実施できる。
次に、図9と図10を用いて、図1で示した設定を実施した場合における着信経路情報設定システムの動作およびルーティングの流れを説明する。
図9は、本発明に係わる着信経路情報設定システムでの設定に基づくネットワーク上の動作例を示す説明図であり、図10は、図2における呼制御手段が保持する呼制御テーブルの構成例を示す説明図である。
図9に示すネットワークにおいて、サービスを受けるユーザであるbobに対して、sip:bob@remote.comにて着信要求1101があった場合、SIPサーバ323において、この着信要求1101は着信要求1102のように変換され、経路情報シングル設定装置324に到達する。尚、着信要求1102におけるINVITEのRequest−URIはsip:bob@remote.comから端末装置(PDA321)のアドレスであるsip:pda1.local.comへ変換され、Routeヘッダはその端末装置(PDA321)に到着するまでに経由するアドレスを表す。
この着信要求1102は、経由するアドレス内にあるSIPサーバ324(sip:P3.mid.com)の着信経路情報設定処理部324aにおける呼転送手段405が受信し、経路設定管理手段404において、管理する図6の経路設定テーブル80から該当バインドユーザアドレス(sip:bob@remote.com)を検索し、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)を取得する。
このように取得した管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)にToヘッダを変換した後、呼制御手段406において、図10に示す呼制御手段406にて保持する呼制御テーブル120を参照し、該当管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)をもとに条件を取得し、呼をフィルタリングするための条件に合致する着信呼であるかを判断する。
合致する着信呼の場合は、呼制御手段406は、呼制御テーブル120に基づき、強制転送先を設定したり、着信させないように着信呼を書き換える等して、呼転送手段405へ応答を返却する。着信呼の変更がない場合は、着信要求1103,1104のようにルーティングを行う。着信呼の変更があった場合は、強制転送先への転送を実施したり、着信拒否の応答を発信元へ返却等する。
以上の処理により、一元的に、呼のフィルタリングなどの条件設定を着信経路情報設定システムにおいて保持させることができるので、ユーザにとっては一回だけの条件設定で済む。
尚、図10の呼制御テーブル120は、呼のフィルタリング条件を示したものであり。その、一行目は管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comに該当する呼で、発信ドメインがexample.comであり、10時〜12時の時間帯の着信は、全て着信拒否にすることを表す。また、二行目は管理ユーザアドレスsip:bob@mid.comに該当する呼で、発信ユーザアドレスがsip:alice@tmp.comである着信は、24時間、全て留守番電話のアドレスであるsip:rusuban@mid.comに接続することを表す。
また、この図10の呼制御テーブル120を含めて、図4の管理ユーザ認証テーブル60および図5の代理登録テーブル70の設定内容に関しては、端末装置(PDA321)からネットワーク経由にてユーザが設定できる。
以上、図1〜図13を用いて説明したように、本例では、ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるネットワークサービスを提供するために、複数のユーザアドレスに共通となる管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信し、この管理ユーザアドレスに予め対応付けられた端末装置宛に転送するSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)と、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を、管理ユーザアドレスを付与してSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)宛に転送すると共に、このSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から転送されてきた着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば、この着信要求を当該端末装置(PDA321)に着信させるSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)とを設けた構成としている。
さらに、本例では、ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるための経路情報の設定を一度に行うために、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)には、ユーザからの設定指示情報を受信して、端末装置(PDA321)のアドレス(sip:pda1.local.com)と管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com)および複数のユーザアドレス(sip:bob@remote.com、sip:bob@local.com)とを対応付けて記憶する機能(位置登録情報管理手段401、位置登録情報管理テーブル50)と、複数のユーザアドレス毎に端末装置までの自装置を含む経路情報を取得して記憶する機能(経路設定管理手段404、経路設定テーブル80)と、複数のユーザアドレス毎の経路情報と当該端末装置のアドレスを、当該ユーザアドレスでの着信要求を受信するユーザ位置管理コンピュータ装置に通知する機能(経路設定管理手段404)とを設け、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)には、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から通知された当該ユーザアドレスの経路情報と端末装置のアドレスを記憶する機能と、記憶した経路情報に基づき、自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を、管理ユーザアドレスを付与してSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)宛に転送する機能と、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から転送されてきた着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば、この着信要求を当該端末装置に着信させる機能とを設けた構成としている。このような構成により、本例では、複数のユーザアドレスに対する着信経路情報の設定を、ユーザに代わって、自動的に実施するので、ユーザは、従来、端末が変更になるたびに、各ユーザアドレス毎分の着信情報設定を行う必要がなくなる。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、管理ユーザアドレス(sip:bob@mid.com、sip:carol@mid.com)に予め対応付けられた、ユーザしか知らないパスワード(123456、456789)をユーザ認証情報(第1のユーザ認証情報)として管理ユーザ認証テーブル60において記憶し、このパスワードに基づいて、設定指示情報の送信元のユーザの正当性認証を行うことで、受信した設定指示情報の有効性を判別する管理ユーザ認証手段402を有する。このように、ユーザしか知らないパスワードを認証に用いることで、ユーザは、特にユーザ本人であることを証明するデバイスを持っていなくとも、着信経路情報の設定が可能となる。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、代理登録テーブル70において、各ユーザアドレスに予め対応付けられたパスワード(第2のユーザ認証情報)を記憶し、位置登録情報管理手段401および経路設定管理手段404により、このパスワード(第2のユーザ認証情報)を、当該ユーザアドレスを管理するSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に通知する構成とする。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、経路設定管理手段404により、経路設定テーブル80において、ユーザからの指示に基づき各ユーザアドレス毎の経路情報に対して設定した有効期限(前回登録時刻から登録更新間隔までの間)を管理し、この有効期限が切れる前に、当該経路情報の記憶とSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)への通知および当該有効期限の延長(前回登録時刻の更新)を行う。これにより、各ユーザアドレスの経路情報の有効期限にあわせて柔軟に有効期限の更新ができる。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、位置登録情報管理手段401により、位置登録情報管理テーブル50において、ユーザから設定指示情報を受信した時刻と当該設定指示情報の送信に用いられた端末装置(PDA321)の識別情報を対応付けて記憶し、複数の端末装置から同一のユーザによる設定指示情報を定期的に受信する場合、最後に記憶した識別情報の端末装置からの設定指示情報のみを有効として、ユーザ位置管理コンピュータ装置への通知およびテーブルへの記憶を行う。これにより、前に位置登録を実施した端末装置において当該位置登録の削除を実施しなかった場合でも、新しい端末装置で位置登録が実施されれば、新しい端末装置で着信が行われる。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、ユーザからの複数のユーザアドレスのいずれかの経路情報の削除指示に基づき、位置登録情報管理手段401および経路設定管理手段404により、各テーブルにおいて記憶した各ユーザアドレス毎の経路情報の一括削除、および、SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)への当該経路情報の削除指示を行う。このように、複数のユーザアドレスに対する端末装置までの着信経路情報を一括で削除する構成とすることにより、着信する端末装置が手元に無い場合にも、一括して着信できない設定を実施することができる。
また、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、呼制御手段406により、呼制御テーブル120において、ユーザが複数のユーザアドレス毎に指定した、呼のフィルタリング情報および強制転送先情報を含む呼制御情報を記憶し、呼転送手段405により呼制御テーブル120において記憶した呼制御情報に基づき、当該ユーザアドレスへの着信を制御し、例えば、複数のユーザアドレスのいずれかに着信があった際に、着信可否や着信先変更を行う構成とする。これにより、呼のフィルタリングや強制転送先の設定を各端末装置を管理する複数ドメイン毎に設定する必要がなくなり、一元管理できる。
このようにして、従来は、複数のユーザアドレスを持つユーザがそのいずれかのユーザアドレスへの着信呼を、現在、ユーザが使用している端末装置に全て着信させる場合、端末装置に割り振られている端末アドレスを各ユーザアドレスに対して結びつけなければならず、ユーザは、その結びつける作業をユーザアドレス数分、実施しなければならなかったが、本例では、ユーザは、着信する端末装置が変わるときに一度だけ実施すれば良くなる。
また、従来技術では、ユーザが使用していた端末装置から位置登録の削除をしないで別の端末装置から位置登録を実施すると、両方の端末装置から定期的に位置登録(リフレッシュ)が行われてしまうが、本例では、そのような複数の端末装置から位置登録が送信されたとしても、どの端末装置からの位置登録が有効かを判別できる。
また、着信に対してユーザが呼のフィルタリングを実施したい場合にも、本例では、各ユーザアドレスに対するフィルタリングを一元的に管理できるため、ユーザアドレス数分の条件設定が不要になる。
尚、本発明は、図1〜図13を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、本例では、管理ユーザ認証手段402において、ユーザ認証情報(第1のユーザ認証情報)として、予め通知されたパスワードを用いているが、予め認証局によって署名された公開鍵を含む証明書を第1のユーザ認証情報として用い、この証明書を管理ユーザアドレスに対応付けて記憶し、この証明書に基づいて、ユーザの正当性認証を行う構成としても良い。この場合、ユーザは、証明書を、ICカードやUSBキーなどの何らかのデバイスに記憶させて持ち歩くことにより、安全性の高い認証を実施できる。
また、本例では、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)は、代理登録手段403により、代理登録テーブル70において、管理ユーザアドレスに基づいて複数のユーザアドレスと、各ユーザアドレスに対応した各ユーザ認証情報を管理しているが、例えば、予め自装置の証明に用いる認証書を記憶し、経路情報をSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に通知する際に、記憶した認証書を送出し、各SIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)においては、受信した認証書に基づき、経路情報を通知するSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)に対する認証を行う構成としても良い。このように、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)自体を証明する証明書を用い、この証明書を、経路情報と一緒に送付することにより、その経路情報がSIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)からのものであると認識できるので、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)から来た経路情報であれば無条件で、当該経路情報に基づく位置登録を許可するように事前にSIPサーバ322,323(ユーザ位置管理コンピュータ装置)に設定しておけば、SIPサーバ324(経路管理コンピュータ装置)において各ユーザアドレスに対応してユーザ認証情報を保存する必要がなくなる。
また、本例では、SIPを用いたネットワークでの着信転送ネットワークサービスシステムと着信経路情報設定システムの説明を行っているが、SIPを用いていないネットワークでの適用も可能である。
また、本例でのSIPサーバ322,323,324の構成に関しても、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いる説明がなされているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係わる着信経路情報設定システムを設けたネットワーク構成例を示すブロック図である。 本発明の着信経路情報設定システムに係わる機能構成例を示すブロック図である。 図2における位置登録情報管理手段で保持される位置登録情報管理テーブルの構成例を示す説明図である。 図2における管理ユーザ認証手段で保持される管理ユーザ認証テーブルの構成例を示す説明図である。 図2における代理登録手段で保持される代理登録テーブルの構成例を示す説明図である。 図2における経路設定管理手段で保持される経路設定テーブルの構成例を示す説明図である。 本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の削除処理動作例を示す説明図である。 本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の全削除処理動作例を示す説明図である。 本発明に係わる着信経路情報設定システムでの設定に基づくネットワーク上の動作例を示す説明図である。 図2における呼制御手段が保持する呼制御テーブルの構成例を示す説明図である。 図1における着信経路情報設定システムの処理動作例を示すフローチャートである。 本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の削除処理手順例を示すフローチャートである。 本発明に係わる着信経路情報設定システムによる位置登録の全削除処理手順例を示すフローチャートである。 従来のVoIPサービスの第1の利用形態例を示す説明図である。 従来のVoIPサービスの第2の利用形態例を示す説明図である。
符号の説明
301,302,303:メッセージ(位置登録要求)、311,312,313:ネットワークドメイン、321:PDA(端末装置)、322,323:SIPサーバ(ユーザ位置管理コンピュータ装置)、324:SIPサーバ(経路管理コンピュータ装置)、324a:着信経路情報設定処理部、401:位置登録情報管理手段、402:管理ユーザ認証手段、403:代理登録手段、404:経路設定管理手段、405:呼転送手段、406:呼制御手段、50:位置登録情報管理テーブル、60:管理ユーザ認証テーブル、70:代理登録テーブル、80:経路設定テーブル、120:呼制御テーブル、901,902,903:メッセージ(登録解除要求)、1001,1002,1003:メッセージ(全登録解除要求)、1101,1102,1103,1104:着信要求、101a,102a,201a,202a:メッセージ(位置登録要求)、320a:PC、321a:PDA(端末装置)、322a,323a:SIPサーバ(ユーザ位置管理コンピュータ装置)。

Claims (13)

  1. ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるネットワークサービスシステムであって、
    上記複数のユーザアドレスに共通となる管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信し、該管理ユーザアドレスに予め対応付けられた上記端末装置宛に転送する経路管理コンピュータ装置と、
    自装置で管理する上記ユーザアドレスで着信した着信要求を上記管理ユーザアドレスを付与して上記経路管理コンピュータ装置宛に転送すると共に、該経路管理コンピュータ装置から転送されてきた上記着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば該着信要求を当該端末装置に着信させるユーザ位置管理コンピュータ装置と
    を有することを特徴とする着信転送ネットワークサービスシステム。
  2. ユーザが保持する複数のユーザアドレスのいずれに着信があっても一つの端末装置で一律に着信させるための経路情報の設定を行う着信経路情報設定システムであって、
    上記複数のユーザアドレスに共通となる管理ユーザアドレス宛の着信要求を受信し、該管理ユーザアドレスに予め対応付けられた上記端末装置宛に転送する経路管理コンピュータ装置と、
    自装置で管理する上記ユーザアドレスで着信した着信要求を上記管理ユーザアドレスを付与して上記経路管理コンピュータ装置宛に転送すると共に、該経路管理コンピュータ装置から転送されてきた上記着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば該着信要求を当該端末装置に着信させるユーザ位置管理コンピュータ装置とを有し、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    ユーザからの設定指示情報を受信して、上記端末装置のアドレスと上記管理ユーザアドレスおよび上記複数のユーザアドレスとを対応付けて記憶する手段と、
    上記複数のユーザアドレス毎に上記端末装置までの自装置を含む経路情報を取得して記憶する手段と、
    上記複数のユーザアドレス毎の経路情報と当該端末装置のアドレスを、当該ユーザアドレスでの着信要求を受信する上記ユーザ位置管理コンピュータ装置に通知する手段とを具備し、
    上記ユーザ位置管理コンピュータ装置は、
    上記経路管理コンピュータ装置から通知された当該ユーザアドレスの経路情報と端末装置のアドレスを記憶する手段と、記憶した経路情報に基づき、上記自装置で管理するユーザアドレスで着信した着信要求を上記管理ユーザアドレスを付与して上記経路管理コンピュータ装置宛に転送する手段と、上記経路管理コンピュータ装置から転送されてきた上記着信要求が自装置で収容する端末装置宛のものであれば該着信要求を当該端末装置に着信させる手段とを具備する
    ことを特徴とする着信経路情報設定システム。
  3. 請求項2に記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    上記管理ユーザアドレスに予め対応付けられた第1のユーザ認証情報を記憶し、該第1のユーザ認証情報に基づいて、上記設定指示情報の送信元のユーザの正当性認証を行うことで、受信した上記設定指示情報の有効性を判別する管理ユーザ認証手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  4. 請求項3に記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記管理ユーザ認証手段は、予め通知されたパスワードを上記第1のユーザ認証情報として上記管理ユーザアドレスに対応付けて記憶し、該パスワードに基づいて、上記ユーザの正当性認証を行うことを特徴とする着信経路情報設定システム。
  5. 請求項3に記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記管理ユーザ認証手段は、予め認証局によって署名された公開鍵を含む証明書を上記第1のユーザ認証情報として上記管理ユーザアドレスに対応付けて記憶し、該証明書に基づいて、上記ユーザの正当性認証を行うことを特徴とする着信経路情報設定システム。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    各ユーザアドレスのそれぞれに予め対応付けられた第2のユーザ認証情報を記憶する手段と、該第2のユーザ認証情報を、当該ユーザアドレスを管理する上記ユーザ位置管理コンピュータ装置に通知する手段とを有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    ユーザからの指示に基づき上記複数のユーザアドレス毎の経路情報に対して設定した有効期限を管理し、該有効期限が切れる前に、当該経路情報の記憶と上記ユーザ位置管理コンピュータ装置への通知および当該有効期限の延長を行う手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    ユーザから上記設定指示情報を受信した時刻と当該設定指示情報の送信に用いられた端末装置の識別情報を対応付けて記憶し、
    複数の端末装置から同一のユーザによる上記設定指示情報を定期的に受信する場合、最後に記憶した識別情報の端末装置からの設定指示情報のみを有効として、上記ユーザ位置管理コンピュータ装置への通知および記憶を行う手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  9. 請求項2から請求項8のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    ユーザからの上記複数のユーザアドレスのいずれかの経路情報の削除指示に基づき、記憶した各ユーザアドレス毎の経路情報の一括削除、および、上記ユーザ位置管理コンピュータ装置への当該経路情報の削除指示を行う手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  10. 請求項2から請求項9のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    ユーザが上記複数のユーザアドレス毎に指定した、呼のフィルタリング情報および強制転送先情報を含む呼制御情報を記憶する手段と、
    記憶した呼制御情報に基づき、当該ユーザアドレスへの着信を制御する手段とを有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  11. 請求項2から請求項10のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記経路管理コンピュータ装置は、
    予め自装置の証明に用いる認証書を記憶し、上記経路情報を上記ユーザ位置管理コンピュータ装置に通知する際に、記憶した認証書を送出する手段を有し、
    上記ユーザ位置管理コンピュータ装置は、上記認証書に基づき、上記経路情報を通知する上記経路管理コンピュータ装置に対する認証を行う手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  12. 請求項2から請求項11のいずれかに記載の着信経路情報設定システムであって、
    上記端末装置と上記経路管理コンピュータ装置および上記ユーザ位置管理コンピュータ装置のそれぞれは、SIPを用いた通信制御を行う手段を有することを特徴とする着信経路情報設定システム。
  13. コンピュータを、請求項2から請求項12のいずれかに記載の着信経路情報設定システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
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