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JP2004525212A - 高分子量非ペプチド性ポリマー誘導体の合成 - Google Patents

高分子量非ペプチド性ポリマー誘導体の合成 Download PDF

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JP2004525212A JP2002559475A JP2002559475A JP2004525212A JP 2004525212 A JP2004525212 A JP 2004525212A JP 2002559475 A JP2002559475 A JP 2002559475A JP 2002559475 A JP2002559475 A JP 2002559475A JP 2004525212 A JP2004525212 A JP 2004525212A
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Abstract

活性化ポリ(エチレングリコール)およびその他同種類のポリマーの高分子量誘導体を、大きなPEG分子を小さなPEG分子に結合体化することにより高純度で調製する。ここで、ポリマー誘導体が、約120個以下の反復単位を有する、少なくとも1つの第2の水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントに、少なくとも1つの連結部分を介して共有結合的に結合した、少なくとも約200個の反復単位を有する、1つ以上の第1の水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントを含有する。大抵の反応工程を、高分子量誘導体の困難な精製を回避するために、より容易に精製される低分子で達成し得る。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、ポリ(エチレングリコール)の誘導体および関連するポリマー、ならびにこれらを合成するための方法に関する。より特定すると、本発明は、高分子量の誘導体、および高分子量の誘導体を生成する方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
親水性ポリマーであるポリ(エチレングリコール)(PEGと略され、ポリ(エチレンオキシド)(PEOと略される)としても公知)の、分子および表面への共有結合は、生物工学および医学において、かなり有用である。その最も通常の形態であるPEGは、各末端にヒドロキシル基を有して終結する直鎖状ポリマーである:
HO−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−OH。
【0003】
上記ポリマー(α,ω−ジヒドロキシポリ(エチレングリコール))は、その簡略形態で、HO−PEG−OHと表され得、ここで、−PEG−とは、以下の構造単位:
−CHCHO−(CHCHO)−CHCH
を表す記号であることが理解される。ここで、nは、代表的に、約3〜約4000の範囲である。
【0004】
PEGは、通常、メトキシ−PEG−OH(または短くは、mPEG)として使用され、ここで、一方の末端は、比較的不活性なメトキシ基であり、一方で他の末端は、容易に化学修飾を受けやすいヒドロキシル基である。mPEGの構造を、以下に与える:
CHO−(CHCHO)−CHCH−OH。
【0005】
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマーは、その化学がPEGに密接に関連しており、そしてこれらは、その適用の多くにおいて、PEGと交換され得る。
【0006】
HO−CHCHRO(CHCHRO)CHCH−OH
ここで、Rは、Hまたはアルキル(例えば、CH)である。
【0007】
PEGはまた、複数の直鎖状PEGが中心コアに付着した、マルチアーム形態で通常使用される:
R(−O−PEG−OH)
ここで、Rは、例えば、ペンタエリスリトールまたはグリセロールオリゴマーから誘導されるコアである。PEGはまた、骨格に分解可能な結合を有して調製され得る。
【0008】
PEGは、水および多くの有機溶媒における溶解度の特性を有し、毒性がなく、そして免疫原性のない、ポリマーである。PEGの1つの用途は、ポリマーを不溶性分子に共有結合させて得られるPEG−分子「結合体」を可溶性にすることである。例えば、水に不溶性の薬物であるパクリタキセルは、PEGと結合すると、水溶性になることが示されている。Greenwaldら、J.Org.Chem.,60:331−336(1995)。
【0009】
PEGを分子(例えば、タンパク質)に結合させるためには、しばしば、PEGを「活性化」させて、末端に官能基を有するPEGの誘導体を調製することが必要である。この官能基は、タンパク質の特定の部分(例えば、アミノ基)と反応し得、これによって、PEG−タンパク質結合体を形成する。PEGの多くの活性化誘導体が、記載されている。このような活性化誘導体の例は、スクシンイミジルスクシネート「活性エステル」である:
CHO−PEG−OC−CHCH−CO−NS
ここで、NSは、以下である:
【0010】
【化1】
Figure 2004525212
本明細書中以下において、スクシンイミジル活性化エステル部分を、−CO−NSで表す。このような活性化PEGはまた、上記マルチアーム形態から、または以下:
(PEG−O−CO−NH)LYS−NS
のような分枝形態(Harrisら、米国特許第5,932,462号(これは、その全体が本明細書中に参考として援用される)に記載されている)から、調製され得る。
【0011】
官能基は、出発ヒドロキシルから他の形態への直接的な転換によって、またはヒドロキシル基に有機スペーサー基を結合させることによって、PEGの末端に付着され得る。例えば、上記スクシネートPEGは、無水コハク酸をPEGに付着させることによって、調製される。同様に、無水グルタミン酸を反応させて、グルタミン酸PEG(PEG−OC−CHCHCH−COH)を調製し得る。より大きな脂肪族スペーサーさえ、付加され得る。Okamotoら、Eur.Polym.J.,19,341−346(1983)に記載されるように、PEGは、PEG−OHをONC−(CH−NCOと反応させ、次いで残りのイソシアネートをアミン生成物PEG−OCNH−(CH−NHに転換することによって、PEGアミンに転換され得る。
【0012】
PEG化学の適用がより洗練されるにつれて、高分子量の、高純度のPEG誘導体に対する必要性が高まってきた。これらの化合物の合成は、多段階の調製の間に蓄積されるポリマー不純物の除去の困難によって、複雑である。低分子不純物は、通常、単純な手順(例えば、沈澱)によって、容易に除去される。しかし、高分子量のポリマー副生成物は、一般に、除去が非常に困難であり、そして時間を消費する高価なクロマトグラフィー技術の利用を必要とする。当該分野において、高分子量のPEG誘導体を調製する、改善された方法に対する必要性が残っている。
【0013】
(発明の要旨)
本発明は、高分子量の活性化ポリマー誘導体およびこれらを作製するための方法を包含する。小さな二官能性オリゴ(エチレングリコール)(「OEG」)誘導体またはより小さなオリゴマーもしくは小さなポリマーが、大きなポリ(エチレングリコール)ポリマー(「PEG」)誘導体または類似のポリマーに共有結合される。この様式で、ほとんどの化学転換が、オリゴマーまたは小さなポリマー化合物において実施され得る。大きなポリマー不純物は、より小さな不純物より、所望の生成物から分離することがより困難であり、そしてこれらのポリマーが関与するこれらの反応の生成物は、代表的に、未反応試薬、架橋を生じ得る二官能性成分、部分的に反応した成分、および他のポリマー不純物を含む。本発明は、大きなポリマーを作製するために必要とされる反応の数を減少させることによって、これらの不純物を回避する。
【0014】
従って、以下に示されるように、複雑なオリゴマー(例えば、Y’−OEG−Y(ここで、YおよびY’は、活性部分である))を、単純な高分子量ポリマー化合物(例えば、mPEG−Z(ここで、ZがYまたはY’の1つと反応する))と反応させて、大きい方のPEGと小さい方のPEGとの間に、新たな連結基Xを作製することによって、1工程で、複雑なポリマー化合物を作製し得る。この様式で、ポリマー不純物が蓄積しない。YおよびY’は、同じであるかまたは異なり得るが、これら2つの部分が適合性であり、そして互いに反応しないように、選択されるべきである。
【0015】
高分子量の単官能性高分子を生成するための代表的な反応において、モノメトキシポリ(エチレングリコール)が、より小さなPEGポリマーと反応され、ここで、単官能性の大きい方のPEGポリマーにおける官能基Zは、ヘテロ二官能性の小さい方のポリマーにおける官能基Y’と反応する。高分子量の生成物は、活性基Yを維持する。これらの反応物は、Z部分とY’部分との反応によって形成するX基によって、連結される。この反応は、以下のように示され得る:
mPEG−Z + Y’−OEG−Y → mPEG−X−OEG−Y。
【0016】
例えば、分子量32,000のmPEG−プロピオン酸(これは、mPEG−OHから代表的に数工程で作製される化合物である)が、mPEG−OHから1工程で調製した活性化mPEGカーボネート30,000を、2000の分子量のα−アミノ−ω−プロピオン酸と反応させることによって、単一の工程で調製され得る。ほとんどの化学転換が、小さな、安価な、より容易に精製されるPEG2000において実施され得る。
【0017】
単官能性、ホモ二官能性、およびヘテロ二官能性の高分子が、本発明の実施によって調製され得るが、必ずしも全てが等価な結果を伴うわけではない。複数の反応工程と共に不純物が増加する場合、生成物分子の大きい方のポリマー成分に複雑さを導入する傾向のある反応は、この方法の有効性を減少させ得る。
【0018】
より大きな特異性を有するポリ(エチレングリコール)ポリマーを示す、いくらかより一般化された実施形態において、本発明の生成物の構造は、以下のように記載され得る:
R−(OCHCH−X−(CHCH−O)−Y。
【0019】
上記構造は、R−(OCHCH−ZをY’−(CHCH−O)−Yと反応させることによって調製され、ここで、Zは、Y’と反応性の基であり、そしてYとRとのいずれも、ZまたはY’と反応性ではない。
【0020】
Rは、キャッピング部分であり得、種々のアルキル部分(代表的に、PEGに付着する場合のメトキシ)が挙げられる。Rはまた、反応性基または保護された反応性基Y”であり得、ここで、この反応性基は、後の所望のいずれかの時点に、脱保護され得、反応のために利用可能になり得る。Y”が、保護された基、または生成物分子を作製するために使用される反応には関与しない異なる基である場合には、YおよびY”は同一であり得る。官能基としては、アルデヒド、マレイミド、活性エステル、チオスルホネートまたはアミンが挙げられるが、これらに限定されない。Xは、アミドまたはカルバメートのような、小さな親水性リンカーであり;nは、約200〜2000であり;そしてmは、約1〜120である。Xは、望ましくは、得られる高分子量ポリマーの化学的特性および物理的特性に不利に影響を与えない、小さな親水性部分である。
【0021】
あるいは、二官能性であるかまたはさらなる官能基を有する、大きなポリマーセグメントが、1つ以上の官能基において、小さい方の分子に連結され得る。この生成物である高分子の官能基は、望まれるように、大きなポリマーセグメントまたは小さい方のオリゴマーセグメントもしくはポリマーセグメントを起源とし得る。ポリマー骨格は、生成物分子の制御された分解性のために望ましい場合、加水分解または酵素分解を受けやすい基またはリンカーが、その骨格に組み込まれ得る。
【0022】
上記ポリマーセグメントは、広義に、大きなポリマーセグメントについては(Poly)と考えられ得、そして小さい方のポリマーセグメントについては(Poly)と考えられ得、ここで、Polyとは、ポリ(エチレングリコール)をその種々の形態で含むポリマー、および当該分野において類似の特徴のポリマーであるとみなされるポリマーのいずれかであり得る。
【0023】
従って、高分子量のポリマーが、より低分子量のポリマー(これは、不純物を除去するためにさほど厄介ではない)およびより高分子量のポリマー(これは、一連の反応にも、ポリマー不純物を除去するための複雑な精製工程にも供されていない)から調製され得る。
【0024】
(発明の詳細な説明)
ここで、本発明を、本明細書中以下においてより完全に記載する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施され得、そして本明細書中に記載される実施形態に限定されるとはみなされない;むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全であるように、そして本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために、提供される。
【0025】
(定義)
用語「官能基」、「活性部分」、「活性基」、「反応性部位」、「末端基」、「化学的に反応性の基」、および「化学的に反応性の部分」は、当該分野および本明細書中において、分子の明確で定義可能な部分またはユニットをいうように使用される。これらの用語は、化学の分野においていくらか類義であり、そして本明細書中において、何らかの機能または活性を果たし、そして他の分子と反応性である、分子の部分を示す。官能基と組み合わせて使用される場合に、用語「活性」とは、反応するために強い触媒または高度に非実用的な反応条件を必要とする基(すなわち、「非反応性」基または「不活性」基)とは対照的に、他の分子における求電子性基または求核性基と容易に反応する官能基を含むことが意図される。例えば、当該分野において理解されるように、用語「活性エステル」は、アミンのような求核性基と容易に反応するエステルを含む。例示的な活性エステルとしては、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステルまたは1−ベンゾトリアゾリルエステルが挙げられる。代表的に、活性エステルは、水性媒体中で、ほんの数分でアミンと反応し、一方で特定のエステル(例えば、メチルエステルまたはエチルエステル)は、求核性基と反応するために、強い触媒を必要とする。
【0026】
用語「アルキル」とは、代表的には約1〜約12個の範囲の炭素原子の長さの炭化水素鎖をいい、そして直鎖および分枝鎖を含む。この炭化水素鎖は、飽和であっても不飽和であってもよい。用語「置換アルキル」とは、1つ以上の非妨害性の置換基で置換されたアルキル基をいい、この置換基は、例えば、C〜Cシクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチルなど);アセチレン;シアノ;アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシなど);低級アルカノイルオキシ(例えば、アセトキシ);ヒドロキシ;カルボキシル;アミノ;低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ);ケトン;ハロ(例えば、クロロまたはブロモ);フェニル;置換フェニルなどであるが、これらに限定されない。
【0027】
本明細書中で使用される場合、「非ペプチド性」とは、実質的にペプチド結合のないポリマー骨格をいう。しかし、このポリマー骨格は、その骨格の長さに沿って間隔を空けた少数のペプチド結合(例えば、約50のモノマー単位あたり約1のペプチド結合など)を含み得る。
【0028】
「ポリマー結合体」とは、本明細書中に規定されるような、生物学的に活性な分子に共有結合した水溶性ポリマー骨格をいう。ポリマー結合体が第二のポリマーと反応して伸長したポリマー骨格を形成する場合、これらのポリマーの結合がペプチド結合または他の結合を有するものであってもそうでなくても、用語「ポリマー結合体」とは、生物学的に活性な因子に結合したポリマーの全体の長さをいう。
【0029】
「結合」、「リンカー」、または「連結基」は、本明細書中において、化学反応の結果として通常形成される基または結合をいい、そして代表的に、共有結合である。加水分解に対して安定な結合とは、その結合が水中で実質的に安定であり、そして長期間にわたって(好ましくは永久に)、有用なpH(例えば、生理学的条件)の水と反応しないことを意味する。加水分解に対して不安定な結合または加水分解性の結合とは、その結合が水中または水溶液(例えば、血液が挙げられる)中で分解可能であることを意味する。酵素的に不安定な結合または酵素分解性の結合とは、その結合が1種以上の酵素によって分解され得ることを意味する。
【0030】
用語「生物学的に活性な分子」、「生物学的に活性な部分」、「生物学的に活性な薬剤」、または「薬物」は、本明細書中で使用される場合、生物学的組織(ウイルス、細菌、真菌、植物、動物、およびヒトが挙げられるがこれらに限定されない)の任意の物理的特性または生化学的特性に影響を及ぼし得る任意の物質を意味する。特に、本明細書中で使用される場合、生物学的に活性な分子として、ヒトまたは他の動物における疾患の診断、治療緩和、処置、または予防に適した任意の物質、あるいは、そうでなければ、ヒトまたは動物の物理的または精神的な健康を増強する任意の物質が挙げられる。生物学的に活性な分子の例として、ペプチド、タンパク質、酵素、低分子薬物、色素、脂質、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、細胞、ウイルス、リポソーム、微粒子、およびミセルが挙げられるがこれらに限定されない。本発明における使用に適した生物学的に活性な薬剤のクラスとして、抗生物質、殺真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、心臓血管剤、抗不安剤、ホルモン、成長因子、ステロイド剤などが挙げられるがこれらに限定されない。
【0031】
用語「低分子量ポリマー(“low weight polymer”および“low molecular weight polymer”)」は、1〜約120の反復単位を有する水溶性の非ペプチド性ポリマーを含む、直鎖状、分枝状、マルチアーム状、またはフォーク状のポリマー骨格に対して広く言及される。これらのポリマーは、代表的に、1〜2個の官能基(これらは代表的に、直鎖状ポリマーの反対の末端に位置する)から約300個の官能基(これらは、高度な分枝状またはマルチアーム状構造の末端に位置し得る)を有するが、それよりも少ない数が、ポリマー骨格に沿って位置し得る。適切なポリマーとして、ポリ(アルキレングリコール)[例えば、ポリ(エチレングリコール)(PEG)、ポリ(プロピレングリコール)(PPG)、エチレングリコールとプロピレングリコールとのコポリマーなど]、ポリ(オキシエチル化ポリオール)、ポリ(オレフィンアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ヒドロキシプロピルメタクリルアミド)、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリホスファゼン、ポリオキサゾリン、ならびにそれらのコポリマー、ターポリマー、誘導体、および混合物が挙げられるがこれらに限定されない。オリゴマー長およびモノマー長さえも上記の中に含まれることが理解されるべきである。小ポリマーまたはオリゴマーの分子量は変化し得るが、代表的には、約100Da〜約10,000Daの範囲であり、当然、個々の反復単位の分子量に依存する。PEGの場合、1つのPEGモノマー単位は、約44Daの分子量を有し、低分子量ポリマーは、約44Da〜約5280Daの分子量を有する。2000、3200、3400、および5,000の分子量は、市販されている。当業者は、実質的に水溶性の非ペプチド性のポリマー骨格についての上記リストが排除ではなく例示にすぎず、そして上記の性質を有する全てのポリマー材料が意図されることを認識している。
【0032】
用語「高分子量ポリマー(“high weight polymer”および“high molecular weight polymer”)」は、約200より多い反復単位を有する水溶性の非ペプチド性ポリマーを含む、直鎖状、分枝状、またはマルチアーム状のポリマー骨格に対して広く言及される。これらのポリマーは、代表的に、1〜2個の官能基(これらは代表的に、直鎖状ポリマーの反対の末端に位置する)から約300個の官能基(これらは、ポリマー骨格に沿って、あるいは高度な分枝状またはマルチアーム状構造の末端に位置し得る)を有する。末端が分枝しており、2つの官能基を提供するフォーク状構造もまた、意図される。適切なポリマーとして、低分子量ポリマーを選択したのと同一のポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。このポリマーの分子量は変化し得るが、代表的には、約8,000Daよりも大きく、当然、個々のモノマー単位の分子量に依存する。PEGの場合、高分子量ポリマーは、約8,800Daより大きい分子量を有する。市販のPEGとして、10,000、12,000、15,000、18,000、および20,000、30,000、40,000およびそれより大きいの名目上の分子量を有するPEGが挙げられる。分枝状PEGは、高分子量で容易に入手可能である。当業者は、実質的に水溶性の非ペプチド性のポリマー骨格についての上記リストが排除ではなく例示にすぎず、そして上記の性質を有する全てのポリマー材料が意図されることを認識している。
【0033】
用語「PEG」は、CHCHO単位を有する水溶性の非ペプチド性ポリマーを含む、直鎖状、マルチアーム状、または分枝状のポリマー骨格に対して広く言及される。ポリマーα,ω−ジヒロドキシポリ(エチレングリコール)は、HO−PGE−OHとして簡易形式で示され得る。−PEG−の記号は、以下の構造単位:−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−(nは、代表的に、約3〜約2000の範囲である)を示すことが理解される。PEGファミリーのポリマーは、一般的に、水および多くの有機溶媒への溶解性、毒性の欠如、および免疫原性の欠如の特性を示す。用語PEGは、包括的であり、そして直鎖状、分枝状、またはマルチアームの任意の形態のポリ(エチレングリコール)(アルコキシPEG、二官能性PEG、フォーク状PEG、分枝状PEG、ペンダント状PEG、または分解可能な連結を含むPEGを含む)を含むことが理解されるべきである。
【0034】
本明細書に記載される任意の形態のPEGは、代表的に、透明、無色、無臭、水溶性、熱安定性、多くの化学薬剤に対して不活性であり、加水分解または変質(deteriorate)せず(特にそのように示されない限り)、そして、一般的に、非毒性である。ポリ(エチレングリコール)は、生物適合性であるとみなされ、すなわち、PEGは害を引き起こすことなく生存組織または生存生物と共存し得る。より詳細には、PEGは、実質的に非免疫原性であり、すなわち、身体内で免疫応答を生成する性質を有さないと言われている。身体における何らかの所望の機能を有する分子(例えば、生物学的に活性な薬剤)に取り付けられる場合、PEGは、その薬剤をマスクする性質を有し、いずれかの免疫応答を低減または消滅させ得、その結果、生物は、その薬剤の存在に耐性を有し得る。PEG結合体は、実質的な免疫応答を生成するかまたは凝固もしくは他の望ましくない効果を引き起こす性質を有さない。
【0035】
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのランダムコポリマーまたはブロックコポリマーは、本発明の高分子量ポリマーまたは低分子量ポリマーのいずれかのコポリマーを示し、ここで、−PEG−は:
−CHCHRO(CHCHRO)CHCHR−
で置換され、そしてここで、各Rは独立してHまたはCHであり、そしてcは分子が小さいか大きいかに依存してmおよびnについての上記の通りである。
【0036】
用語「ポリマー誘導体」は、時々、連結によって接続された高分子量ポリマーセグメントおよび低分子量ポリマーセグメントを有する本発明の高分子量ポリマー生成物を説明するために使用される。この用語は、利便性のための用語にすぎず、示される場合、その生成ポリマーを、その高分子量ポリマーおよび低分子量ポリマーの成分から区別するために使用される。
【0037】
本発明において有用な1つの形式において、高分子量ポリマーは、ヒドロキシル基を有する一方の末端および官能基Zを有する他方の末端で終了する直鎖状PEGである:
HO−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−Z
上記ポリマーは、HO−PEG−Zとして簡易形式で示され得る。−PEG−の記号は、以下の構造単位:
−CHCHO−(CHCHO)−CHCH
(nは、高分子量ポリマーについて200より大きく、代表的には、約200〜約2000の範囲である)を示すことが理解される。このポリマーはまた、R−(Poly)−Zとしてより一般的に示され得る。(Poly)は、本発明の大ポリマー成分を表し、Rは、キャップ部分または適切な反応基もしくは保護された反応基Y’’である。
【0038】
本発明の高分子量ポリマーとして有用な別の型のPEG、(Poly)は、メトキシ−PEG−Zまたは簡易形式でmPEG−Zであり、ここで、1つの末端が比較的不活性なメトキシ基であり、他方の末端が官能基Zである。mPEGの構造は、以下:
CHO−(CHCHO)−CHCH−Z
により与えられる。ここで、nは上記の通りである。官能基Zを有するかあるいはアルキル、アリール、または他の非反応性基もしくは保護基でキャップされた、Z以外のポリマーの他の活性部位を有するmPEGの使用は、高分子量ポリマーの自己重合化および反応混合物中の他の分子との望ましくない結合を防ぐ。
【0039】
高分子量ポリマーの官能基Zは、Z基が、低分子量ポリマーで見出される対応する反応種YまたはY’と容易に共有結合を形成し、それによって反応した場合に高分子量ポリマーと低分子量ポリマーとの間に連結Xを形成するよう選択される。適切な官能基は以下で議論される。
【0040】
本発明の実施において有用な形式の例として、低分子量ポリマーは、一方の末端が、高分子量ポリマーのZ成分と反応した場合に加水分解安定性の連結基を容易に形成し得る官能基YまたはY’、および生物学的に活性な薬剤と共有結合を形成し得るかまたは生物学的に活性な薬剤との共有結合を形成し得る形態に修飾され得るさらなる官能基YまたはY’で終了する直鎖状のポリマーである。
Y’−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−Y
上記ポリマーは、Y’−PEG−Yとして簡易形式で示され得る。−PEG−の記号は、以下の構造単位:
−CHCHO−(CHCHO)−CHCH
(mは、低分子量ポリマーについて、1〜約120の範囲であり、代表的には、約60未満である)を示すことが理解される。より詳細には、このポリマーは、Y’−(Poly)−Yとして示され得る。(Poly)は、本発明の小ポリマー成分を表す。低分子量ポリマーの官能基Y’およびYは、それらが、反応条件下で互いに容易に結合せず、それによって、この低分子量ポリマーの自己重合化を回避するように選択される。許容可能なY’およびY基は、以下でより十分に詳述される。
【0041】
以下は、それらの化学においてPEGに緊密に関連し、そしてまた、ポリマー骨格として使用され得る。
【0042】
ポリマー骨格はまた、代表的に、中心分枝コア部分および中心コアに連結された複数のポリマー鎖(好ましくは、直鎖状ポリマー鎖)を有する、分枝状構造を含み得る。1つの実施形態において、PEGは、例えば、種々のポリオール中心コア構造(例えば、グリセロール、グリセロールオリゴマー、ペンタエリスリトール、およびソルビトール)にエチレンオキシドを付加することによって調製された分枝形態で使用される。ポリマー鎖への結合に利用可能な複数のヒドロキシル基を提供する任意のポリオールが、本発明の実施において使用され得る。ポリオール性分枝状コア構造は、約3〜約100個、代表的に約3〜約20個の利用可能なヒドロキシル基を提供し得、その結果、分枝状ポリマー構造は、約3〜約100個のポリマー鎖を有する。この型の分枝状ポリ(エチレングリコール)分子は、一般式においてR(−PEG−OH)として示され得る。ここでRは、中心コア部分(例えば、グリセロール、グリセロールオリゴマー、およびペンタエリスリトール)に由来し、「a」は、アームの数(代表的には、約3〜約20)を示す。
【0043】
高分子量ポリマーとして使用するために、分枝状PEGのヒドロキシル基は、通常、低分子量ポリマーとの混合の前に官能基Zに変換される。分枝状またはマルチアームの高分子量ポリマーは、形式R(−PEG−Z)を有し、そして、分枝の程度または活性基を有するアームの数に依存して、約3〜約20個の本発明の低分子量ポリマーと結合し得る。分枝状分子の中心コア部分は、多くのアミノ酸のいずれか(例えば、リジン)に由来し得る。ここで、この中心コア部分は、代表的に、ポリマー鎖の結合のために、2つ以上の部位(例えば、アミノ基)を提供する。マルチアームのPEG分子(例えば、米国特許第5,932,462号(本明細書中でその全体が参考として援用される)に記載されるPEG分子)もまた、ポリマー骨格として使用され得る。
【0044】
高分子量ポリマーのポリマー骨格は、代替的に、フォーク状PEGを含み得る。フォーク状PEGの例は、PEG−ACHZにより示される。ここで、Aは連結基であり、Zは、規定された長さの原子の鎖によりCHに連結された活性化末端基である。国際出願番号PCT/US99/05333(その内容は、本明細書中で参考として援用される)は、本発明の1つの実施形態において使用するための、種々のフォーク状PEG構造を開示している。Z官能基を分枝した炭素原子に連結する原子の鎖は、テザー基として機能し、例えば、アルキル鎖、エーテル鎖、エステル鎖、アミド鎖、およびそれらの組み合わせを含み得る。Z官能基は、本発明において、低分子量ポリマー上の官能基YまたはY’のうちの1つと反応し、低分子量ポリマーと高分子量ポリマーとの間に連結を形成するために使用され得る。
【0045】
低分子量ポリマーまたは高分子量ポリマーのいずれかのポリマー骨格は、場合によって、PEG鎖の末端ではなくPEG骨格に沿って共有結合された、官能基Z、Y、またはY’を有するペンダントPEG分子を含み得る。ペンダント反応基は、直接的にかまたは連結部分(例えば、アルキレン)を通じてPEG骨格に取り付けられ得る。
【0046】
1つより多い官能基Zを有する高分子量ポリマーの場合、低分子量ポリマー上の対応する官能基YまたはY’が結合し得る多くの部位が、ポリマーに沿って存在する。それらから生成されたポリマー誘導体は、便宜上、以下:
PEG−[X−(CHCHO)−Y]
として示される。ここで、PEGは、直鎖状ポリ(エチレングリコール)、アルコキシ−ポリ(エチレングリコール)、分枝状ポリ(エチレングリコール)、またはフォーク状ポリ(エチレングリコール)である。ここで、PEGは、少なくとも約200、好ましくは約1000より多く、そして好ましくは約2000未満の重合度を有し、Xは連結基であり、mは1〜120、好ましくは60未満であり、Yは生物学的に活性な薬剤への結合のための官能基であり、そしてqはポリマー末端基の数に等しく、約1〜約500であり得る。qは2である場合、Yは同じであっても異なってもよいが、qが3または4よりもはるかに大きい場合、Yは通常、全て同一の基である。より一般的には、上記構造において、PEGは、類似の小ポリマー、コポリマー、オリゴマーなどを含むよう、(Poly)であり得、そしてモノマー単位CHCHOは、(Poly)として示され得る。
【0047】
上記形態のPEGに加えて、骨格に1つ以上の弱い連結または分解可能な連結を有する任意の上記ポリマーもまた調製され得る。例えば、加水分解を受け易いポリマー骨格にエステル連結を有するPEGが調製され得る。以下に示されるように、この加水分解は、低分子量のフラグメントへのポリマーの切断を生じる。
−PEG−CO−PEG−+HO → −PEG−COH+HO−PEG−
同様に、ポリマー骨格は、弱いかまたは分解可能な結合部分を介して、生物学的に活性な薬剤に共有結合し得る。例えば、PEGカルボン酸または活性化PEGカルボン酸と生物学的に活性な薬剤上のアルコール基との反応によって形成されるエステル結合は、一般的に、薬剤を放出するための生理学的条件下で加水分解する。
【0048】
ポリマー骨格内の分解性結合またはポリマー骨格を生物学的に活性な薬剤へ結合する分解性結合のいずれかとして有用な他の加水分解性結合としては、カルボネート結合;イミン結合(例えば、アミンおよびアルデヒドの反応から生じる、(例えば、Ouchiら、Polymer Preprints、38(1):582−3(1997)(これは、本明細書中において参考として援用される));ホスフェートエステル結合(例えば、アルコールとホスフェート基との反応によって形成される);ヒドラゾン結合(代表的に、ヒドラジドおよびアルデヒドの反応によって形成される);アセタール結合(代表的に、アルデヒドとアルコールとの間の反応によって形成される);オルトエステル結合(例えば、ホルメートとアルコールとの間の反応によって形成される);ペプチド結合(アミン基(例えば、PEGのようなポリマーの末端における)およびペプチドのカルボキシル基によって形成される);ならびにオリゴペプチド結合(例えば、ホスホルアミダイト基(例えば、ポリマーの末端における)およびオリゴヌクレオチドの5’ヒドロキシル基によって形成される)が挙げられる。
【0049】
多くの他のポリマーはまた、本発明に適切である。非ペプチドでありそして水溶性であるポリマー骨格は、本発明において特に有用である。上で詳述される方法においてPEGの代わりに使用され得る適切なポリマーの例としては、限定しないが、他のポリ(アルキレングリコール)(例えば、ポリ(プロピレングリコール)(PPG))、エチレングリコールおよびプロピレングリコールなどのコポリマー、ポリ(オレフィンアルコール)、ポリ(ビニルピロリドドン)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリルアミド)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリレート)、ポリ(サッカリド)、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリホスファゼン、ポリオキサゾリン、ポリ(N−アクリロイルモルホリン)(例えば、米国特許第5,629,384号(これは、その全体が参考として援用される)に記載される)、ならびにこれらのコポリマー、ターポリマー、および混合物が挙げられる。
【0050】
当業者は、実質的に水溶性のポリマーについての上記リストが、決して排他的ではなく、単に例示であること、および上記の質を有する全てのポリマー性材料が企図されることを理解する。
【0051】
(X連結基を形成する成分)
上記のように、この方法および得られる官能性ポリマーは、以下によって表され得る:
R−(Poly)−Z+Y’−(Poly)−Y → Y−(Poly)−X−(Poly)−X−(Poly)−Y
Zは、高分子量ポリマー(Poly)の官能基化末端基であり、そしてYおよびY’は、低分子量ポリマー(Poly)の官能基化末端基である。Rは、示されるように、ホモ二官能性ポリマーを作製することが望ましい場合、官能基化末端基Zを含み得るか、またはヘテロ二官能性のより大きなポリマーが望ましい場合、異なる基Y’’で活性化された、別の活性化されたより小さなポリマーに後に結合するための保護された活性基を含み得る。
【0052】
種々の反応性基Y、Y’、Y’’およびZとしては、限定しないが、以下が挙げられる:N−スクシンイミジルカルボネート(例えば、米国特許第5,281,698号、同第5,468,478号を参照のこと)、アミン(例えば、Buckmannら、Makromol.Chem.182:1379(1981),Zaplipskyら、Eur.Polym.J.19:1177(1983)を参照のこと)、ヒドラジド(例えば、Andreszら、Makromol.Chem.179:301(1978)を参照のこと)、スクシンイミジルプロピオネートおよびスクシンイミジルブタノエート(例えば、Olsonら、Poly(ethylene glycol)Chemistry & Biological Applications,pp170−181,Harris & Zaplipsky Eds.,ACS,Washington,DC,1997を参照のこと;米国特許第5,672,662号も参照のこと)、スクシンイミジルスクシネート(例えば、Abuchowskiら、Cancer Biochem.Biophys.7:175(1984)およびJoppichら、Macrolol.Chem.180:1381(1979)を参照のこと)、スクシンイミジルエステル(例えば、米国特許第4,670,417号を参照のこと)、ベンゾトリアゾールカルボネート(例えば、米国特許第5,650,234号を参照のこと)、グリシジルエーテル(例えば、Pithaら、Eur.J.Biochem.94:11(1979),Ellingら、Biotech.Appl.Biochem.13:354(1991)を参照のこと)、オキシカルボニルイミダゾール(例えば、Beauchampら、Anal.Biochem.131:25(1983),Tondelliら、J.Controlled Release 1:251(1985)を参照のこと),p−ニトロフェニルカルボネート(例えば、Veroneseら、Appl.Biochem.Biotech.,11:141(1985);およびSartoreら、Appl.Biochem.Biotech.,27:45(1991)を参照のこと)、アルデヒド(例えば、Harrisら、J.Polym.Sci.Chem.Ed.22:341(1984)、米国特許第5,824,784号、米国特許第5,252,714号)、マレイミド(例えば、Goodsonら、Bio/Technology 8:343(1990)、Romaniら、Chemistry of Peptides and Proteins 2:29(1984))、およびKogan,Synthetic Comm.22:2417(1992)を参照のこと)、オルトピリジル−ジスルフィド(例えば、Woghirenら、Bioconj.Chem.4:314(1993)を参照のこと)、アクリロール(acrylol)(例えば、Sawhneyら、Macromolecules,26:581(1993)を参照のこと)、ビニルスルホン(例えば、米国特許第5,900,461号を参照のこと)。上記参考文献の全てが本明細書中において参考として援用される。
【0053】
末端基ZおよびZと反応性のY、Y’、またはY’’の基は、末端基が、反応条件下で互いに容易に反応して、連結基X(これは、代表的に、生理学的条件下で加水分解的に安定である)を形成するという意味で、末端基部分が相補的であるように選択される。これは、高分子量ポリマーを低分子量ポリマーに結合し、それによって全体的に高分子量の官能基化されたポリマー誘導体を形成する、連結基Xの形成である。
【0054】
Y、Y’、およびY’’は、それらが互いに反応性である限り、同じであっても異なっていても良い。さらに、少なくとも1つの反応性基YまたはY’は、完全なポリマーに官能性を与えるために、Zと反応するべきではない。
【0055】
低分子量のポリマー上の官能基または化学的反応性基は、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、活性エステル、活性カルボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒドハイドレート、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、チオール、保護されたチオール、カルボン酸、保護されたカルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、チオスルホネート、およびトレシレート(tresylate)からなる群より選択され得る。
【0056】
反応性末端基は、以下の1つまたは組み合わせから選択され得る:−(CHCOH、−(CHr’CONS、−(CHr’COBt、−(CH2)CH(OR)、−(CHCHO、−(CH−NH、−(CHM、−(CH−S−SO−R(ここで、rは、1〜5であり、r’は、0〜5であり、Rは、アリールまたはアルキルであり、NSは、N−スクシンイミジルであり、Btは、1−ベンゾトリアゾールであり、そしてMは、N−マレイミジルである)。
【0057】
代表的には、連結部分Xは、親水性であり、そして短い。しかし、連結基は、親水性であるかまたは疎水性であるかに関わらず、連結基がポリマーの性質を実質的に変えない限り、疎水性成分から調製され得る。すなわち、PEGの場合、連結基は、PEGの定義において上記されるように、その性質を変更すべきでない。
【0058】
(反応条件)
X連結基の形成における、ZおよびY、Y’、またはY’’の末端基の反応のための媒体を提供する適切な溶媒としては、限定しないが、以下が挙げられる:
トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、キシレン、および類似の化学的特徴を有する溶媒。
【0059】
本発明の改変されそして結合された低分子量ポリマーが、類似の改変されたかまたは結合された高分子量の以前のポリマーよりも、より効率的でより良い結果で濾過、分離および精製され得ることが発見された。一般的に、類似の高分子量のポリマーを用いるよりも、低分子量のポリマーの混合物を成分種に分離することが容易である。
【0060】
末端基の改変および結合は、一般的に、多工程プロセスであり、官能基化のそれぞれの工程が、ポリマー性不純物を生じる。精製が効果がない場合(これは、高分子量ポリマーを扱う場合であり得る)、不純物は、ポリマーの官能基化全体を通して受け入れ不可能なレベルまで蓄積する。最初に低分子量ポリマー上で官能基化および精製のプロセスを行い、次いで、精製された低分子量ポリマーを本発明に従って高分子量ポリマーにつなげることによって、高分子量ポリマーに関係する処理工程は、最小化され、全体的に所望の純度の高分子量の官能基化されたかまたは結合されたポリマー誘導体を生じる。
【0061】
(本発明の高分子量の活性化ポリマーを形成する方法)
少なくとも1つの官能基Zを有する、高分子量の水溶性非ペプチドポリマーは、低分子量の代表的にはオリゴマー性水溶性非ペプチドポリマー(少なくとも2つの官能基Y’およびYを有し、これらは、YがY’と反応性ではなく、そしてZが、YまたはY’のうちの少なくとも1つと反応性である限り、同じであっても異なっていても良い)に共有結合する。本発明はまた、官能基化ポリマー誘導体が本発明に従って生成された後に、生物学的に活性な薬剤とポリマー誘導体とのの結合を具体化する。
【0062】
一般的に、この方法および得られる官能基化ポリマーは、以下により表される:
(Poly)−Z+Y’−(Poly)−Y → (Poly)−X−(Poly)−Y
ここで、(Poly)は、少なくとも約200の繰り返し単位、代表的には、少なくとも約1000の繰り返し単位、そしてより代表的には、1000と2000との間の繰り返し単位を有し;そして(Poly)は、約120の繰り返し単位、代表的には、60未満の繰り返し単位を有する。YおよびY’は、Y’がYと反応性ではなく、そして官能基である限り、同じであっても異なっていても良く、そしてXは、ZおよびYまたはY’成分の反応によって形成される連結分子である。上記例において、Zは、Y’と反応性であり、連結Xを形成する。(Poly)は、さらに官能基化されて、Y反応性基がそれぞれの末端にある、ホモ二官能性ポリマーを生成する。さらなる基が反応から保護される場合、保護基は、得られるポリマー結合体から除去されて、ヘテロ二官能性ポリマーを作製し得る。
【0063】
本発明の得られるポリマー誘導体は、低分子量水溶性ポリマーセグメントに、連結基を介して共有結合される、高分子量水溶性ポリマーセグメントを含む。低分子量ポリマーセグメントは、官能基化末端基Yを有し、この末端きに加えて、これは、高分子量ポリマーセグメントと有する連結を提供する。低分子量ポリマーセグメント上のさらなる官能基化末端基Yは、生物学的に活性な薬剤と共有結合するためまたはこのような基に変換するための連結基を提供する。
【0064】
以下は、本発明の非制限的な例として提供される。
【0065】
(実施例1.α−t−Boc アミノ−ω−メタンスルホネートPEG(3400)の合成)
α−N−t−Boc アミノ−ω−ヒドロキシPEG(3400)(MW3318Da、4.0g、0.0012モル)(Shearwater Corp.)を、乾固するまで35℃で、ロータリーエバポレーターにおいてクロロホルム(80ml)中で共沸し、そしてクロロホルム(50ml)を残渣のシロップに添加した。この溶液を、アルゴン下で4℃まで冷却し、そしてトリエチルアミン(0.31ml、0.0022モル)を注入し、続いて、メタンスルホニルクロリド(0.15ml、0.0019モル)をゆっくり注入した。反応混合物を一晩アルゴン下で攪拌し、一方、浴を周囲温度まで上げた。無水炭酸ナトリウム(4.0gm)を反応混合物に添加し、そして得られた溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、この混合物を濾過し、そして濾液を乾固するまで濃縮した。イソプロパノール(40ml)を添加し、そして沈殿した生成物を濾過によって収集し、そして減圧下で乾燥した。収量:3.7gのα−t−Boc アミノ−ω−メタンスルホネートPEG(3400)。NMR(DMSO−d6):1.37ppm(s,−OC(CH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.31ppm(t,−CHSO−),6.76ppm(−CHNH−CO−)。この実施例は、低分子量ポリマー、α−N−t−Boc アミノ−ω−メタンスルホネートPEG(3400)の官能基Yが、良好な収率の改変された低分子量ポリマーを用いてどのように改変されるかを実証する。
【0066】
(実施例2.α−t−Boc アミノ−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)の合成)
α−t−Boc アミノ−ω−メタンスルホネートPEG(3400)(実施例1の生成物)(1.0g、0.30mmol)を、乾固するまで35℃で、ロータリーエバポレーターにおいてクロロホルム(30ml)中で共沸し、そして無水エタノール(15ml)を残渣のシロップに添加した。p−トルエンチオスルホン酸カリウム(292mg、1.25mmol)を添加し、そしてこの混合物を一晩アルゴン下で攪拌した。溶媒を40℃でロータリーエバポレーターで除去し、そして残渣を、30分間減圧下で乾燥させた。粗生成物を、100mlの1M NaHPO−NaHPO緩衝溶液(10重量%NaClを含む)(pH5.8)中に溶解させ、そして得られた溶液をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。ジクロロメタン相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を、ロータリーエバポレーターでほぼ乾固するまで濃縮した。生成物を、イソプロパノール/エーテル(40ml/20ml)の添加によって沈殿させ、濾過によって回収し、そして減圧下で乾燥させた。収量:0.7gのα−t−Boc アミノ−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)。NMR:(DMSO−d6):1.37ppm(s,−OC(CH),2.43ppm(s,CH−CH=CH/Ar),3.51ppm(s,PEG骨格),6.76ppm(t,−CHNH−CO−),7.49ppm(dd,CH−CH=CH/Ar),7.82ppm(dd,CH−CH=CH/Ar)。この実施例は再び、低分子量ポリマー、α−t−Boc アミノ−ω−メタンスルホネートPEG(3400)の官能基Yが、良好な収率の改変された低分子量ポリマーを用いてどのように改変されるかを実証する。
【0067】
(実施例3.α−NH−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)の合成)
α−t−Boc アミノ−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)(実施例2の生成物)(0.7g)を、アルゴン下で、無水ジクロロメタン(3.5ml)およびトリフルオロ酢酸(3.5ml)中に溶解させた。この溶液を室温で1時間攪拌し、そして乾固するまで濃縮した。イソプロパノール(20ml)を添加し、そして沈殿した生成物を濾過によって収集し、そして減圧下で乾燥した。収量:0.6gのα−NH アミノ−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)。NMR(DMSO−d6):2.43ppm(s,CH−CH=CH/Ar),2.95ppm(t,−OCHCHNH),3.51ppm(s,PEG骨格),7.49ppm(dd,CH−CH=CH/Ar),7.82ppm(dd,CH−CH=CH/Ar)。この実施例は再び、低分子量ポリマー、α−t−Boc アミノ−ω−p−トルエンチオスルホネートPEG(3400)の官能基Yが、良好な収率の改変された低分子量ポリマーを用いてどのように改変されるかを実証する。
【0068】
(実施例4.mPEG(23.4kDa)−p−トルエンチオスルホネートの合成)
MPEG(20kDa)−1−ベンゾトリアゾール(813mg、MW21kDa、0.039mmol)(Shearwater Corp.)およびPEG(3400)−α−NH−ω−p−トルエンチオスルホネート(実施例3の生成物)(MW 3805Da、200mg、0.053mmol)を、アルゴン下で無水ジクロロメタン(20ml)中に溶解させ、そしてトリエチルアミン(30.8μl、0.22mmol)を注入した。この溶液を室温で一晩攪拌し、次いで、乾固するまで濃縮した。2−プロパノール(10ml)を添加し、そして沈殿した生成物を濾過によって収集し、そして減圧下で乾燥させた。収量:843mg。50mLの脱イオン水中の粗製のmPEG(23.4kDa)−p−トルエンチオスルホネート(560mg)を、50ml Poros媒体をパックしたカラムに充填した。カラムを100ml脱イオン水で溶出した。塩化ナトリウム(15g)をこの溶出液に添加し、そして得られた溶液をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濾液を、ロータリーエバポレーターでほぼ乾固するまで濃縮した。エチルエーテル(50ml)を添加して、生成物を沈殿させた。生成物を濾過によって収集し、そして減圧下で乾燥させた。収量:495mgのmPEG(23.4kDa)−p−トルエンチオスルホネート。NMR(DMSO−d6):2.43ppm(s,CH−CH=CH/Ar),3.51ppm(s,PEG骨格),7.23ppm(t,−NHCOO−),7.49ppm(dd,CH−CH=CH/Ar),7.82ppm(dd,CH−CH=CH/Ar)。この実施例は、Z官能基(ベンゾトリアゾール)とY’官能基(アミン)とを反応させて、高分子量ポリマーセグメントと低分子量ポリマーセグメントとの間に連結基を形成することによる、高分子量ポリマー、MPEG(20kDa)−1−ベンゾトリアゾールと改変低分子量ポリマー、PEG(3400)−α−NH−ω−p−トルエンチオスルホネートとの結合を実証する。
【0069】
(実施例5:α1−アンチトリプシンのPEG化(PEGylation)) 100mMのリン酸ナトリウム(pH7.2、1ml)中のα1−アンチトリプシン(1mg、Sigma,MW 25kDa)の溶液に、2.8mgのmPEG p−トルエンチオスルホネート(実施例4の生成物)(24kDa)を添加し、そしてこの溶液を室温で一晩撹拌した。キャピラリー電気泳動によって、PEG α1−アンチトリプシン結合体が、収率36%で形成されたことが示された。SDSゲル電気泳動により、PEG結合体が存在することも示された。このPEG結合体をβ−メルカプトエタノールで処理することにより、ゲル電気泳動によって証明されるように、α1−アンチトリプシンが形成し、従って、PEG α1−アンチトリプシン結合体中のジスルフィド結合の存在が示された。この実施例は、生物学的に活性な因子であるα1−アンチトリプシンと、実施例4の高分子量ポリマー誘導体との、官能性末端基Yであるp−トルエンチオスルホネートを介する結合を例示する。
【0070】
(実施例6:m−PEG(22KDa)−プロピオン酸)
塩化メチレン(20ml)中のm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(2.0g、0.0001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、PEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸(0.24g、0.00012mol)(Shearwater Corporation)およびトリエチルアミン(0.060ml)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そして溶媒を乾固するまでエバポレートした。この粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、そしてイソプロピルアルコールで沈殿させた。湿った生成物を減圧下で乾燥した。収量1.9g。NMR(d−DMSO):2.44ppm(t,−CH−COO−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。陰イオン交換クロマトグラフィーによって、m−PEG(22KDa)−プロピオン酸(93%)およびm−PEG(20KDa)(7%)を得た。この実施例は、高分子量ポリマーのm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートと低分子量ポリマーのPEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸との、官能性カートネート(Z)およびアミノ(Y’)末端基を介する結合を例示する。
【0071】
(実施例7:m−PEG(22KDa)−プロピオン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)
無水塩化メチレン(10ml)中のm−PEG(22KDa)−プロピオン酸(実施例6の生成物)(1.1g、0.000050mol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.0063g、0.000055mol)を添加し、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(塩化メチレン中1.0M溶液、0.05ml、0.000055mol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン下、室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そして溶媒をエバポレートした。粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、イソプロピルアルコールで沈殿させ、そして減圧下で乾燥した。収量0.9g。NMR(d−DMSO):2.81ppm(s,−CH−CH−(スクシネート)),2.92ppm(t,−CH−COO−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.03ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、プロピオン酸からプロピオン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルへの、実施例6で生成されたポリマーの官能基(Y)の変更を例示する。
【0072】
(実施例8:PEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸メチルエステル)
無水塩化メチレン(100ml)中のPEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸(10g、0.0050mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.30g)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.0g)、メチルアルコール(3.2g、0.100mol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(塩化メチレン中1.0M溶液、7.5ml、0.0075mol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン下、室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を、約50mlになるまで濃縮し、濾過し、そして800mlの冷ジエチルエーテルに添加した。沈殿した生成物を濾去し、そして減圧下で乾燥した。収量9.5g。NMR(d−DMSO):2.53ppm(t,−CH−COO−),2.95ppm(t,−CH−アミン),3.51ppm(s,PEG骨格)。この実施例は、低分子量ポリマーのPEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸の官能性末端基(Y)の、プロピオン酸からプロピオン酸メチルエステルへの変更を例示する。
【0073】
(実施例9:m−PEG(32KDa)−プロピオン酸メチルエステル)
塩化メチレン(20ml)中のm−PEG(30KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(3.0g、0.0001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、PEG(2KDa)−α−アミノ−ω−プロピオン酸メチルエステル(実施例8の生成物)(0.24g、0.00012mol)およびトリエチルアミン(0.060ml)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン下、室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そして溶媒をエバポレートした。粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、イソプロピルアルコールで沈殿させ、そして減圧下で乾燥した。収量2.8g。NMR(d−DMSO):2.53ppm(t,−CH−COO−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、実施例8で生成された低分子量ポリマーと、高分子量ポリマーのm−PEG(30KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートとの、Z(ベンゾトリアゾールカートネート)およびY’(アミノ官能基)を介する結合を例示する。
【0074】
(実施例10:m−PEG(32KDa)−プロピオン酸)
m−PEG(32KDa)−プロピオン酸メチルエステル(実施例9の生成物)(2.8g、0.000082mol)を、20mlの脱イオン水に溶解し、そして0.5MのNaOH溶液を用いて、pHを12.0に調整した。この反応混合物を、pH=12.0+/−0.1で1.5時間撹拌した。次いで、塩化ナトリウム(3g)を添加し、そして5%リン酸を用いてpHを3に調整した。生成物を、塩化メチレンで3回抽出し、そして合わせた抽出物を、無水塩化マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を減圧下で乾燥した。収量1.6g。NMR(d−DMSO):2.44ppm(t,−CH−COO−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。陰イオン交換クロマトグラフィーによって、m−PEG(32KDa)−プロピオン酸(97.5%)およびm−PEG(30KDa)(2.5%)を得た。この実施例は、実施例9で生成されたポリマーの官能基(Y)の、プロピオン酸メチルエステルからプロピオン酸への変更を例示する。
【0075】
(実施例11:m−PEG(32KDa)−プロピオン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)
無水塩化メチレン(10ml)中のm−PEG(32KDa)−プロピオン酸(実施例10の生成物)(1.6g、0.000050mol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.0063g、0.000055mol)を添加し、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(塩化メチレン中1.0M溶液、0.05ml、0.000055mol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン下、室温で一晩撹拌し、濾過し、そして溶媒をエバポレートした。粗生成物を塩化メチレンに溶解し、イソプロピルアルコールで沈殿させ、そして減圧下で乾燥した。収量0.9g。NMR(d−DMSO):2.81ppm(s,−CH−CH−(スクシネート)),2.92ppm(t,−CH−COO−)、3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.03ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、実施例9で生成されたポリマーの官能基(Y)の、プロピオン酸からプロピオン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルへの変更を例示する。
【0076】
(実施例12:m−PEG(23.4KDa)−ブタン酸)
塩化メチレン(20ml)中のm−pPEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(2.0g、0.0001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、PEG(3.4KDa)−α−アミノ−ω−ブタン酸(0.45g、0.00012mol)(Shearwater Corporation)およびトリエチルアミン(0.060ml)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そして溶媒を乾固するまでエバポレートした。粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、イソプロピルアルコールで沈殿させ、そして生成物を減圧下で乾燥した。収量2.2g。NMR(d−DMSO):1.72ppm(q,CH −CH−COO−),2.24ppm(t,−CH−COO−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.40ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。陰イオン交換クロマトグラフィーによって、m−PEG(23.4KDa)−ブタン酸(92%)およびm−PEG(20KDa)(8%)を得た。この実施例は、低分子量ポリマーのPEG(3.4KDa)−α−アミノ−ω−ブタン酸と高分子量ポリマーのm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートとの、ベンゾトリアゾールカートネート(Z)およびアミノ(Y’)官能基を介する結合を例示する。
【0077】
(実施例13:m−PEG(22KDa)−ブタン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)
無水塩化メチレン(10ml)中のm−PEG(23.4KDa)−ブタン酸(実施例12の生成物)(1.17g、0.000050mol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.0063g、0.000055mol)を添加し、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(塩化メチレン中1.0M、0.05ml、0.000055mol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン下、室温で一晩撹拌し、濾過し、そして溶媒を乾固するまでエバポレートした。粗生成物を塩化メチレンに溶解し、イソプロピルアルコールで沈殿させ、そして減圧下で乾燥した。収量1.0g。NMR(d−DMSO):1.83ppm(q,CH −CH−COO−),2.70ppm(t,−CH−COO−),2.81ppm(s,−CH−CH−(スクシネート)),2.92ppm,3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.03ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、実施例12で生成されたポリマーの官能基(Y)の、ブタン酸からブタン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルへの変更を例示する。
【0078】
(実施例14:m−PEG(20KDa)−アミン)
塩化メチレン(20ml)中のm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(2.0g、0.0001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、トリエチレングリコールジアミン(FW=148.21)(0.3g、0.0020mol)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン下、室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒を乾固するまでエバポレートし、そして粗生成物を塩化メチレンに溶解し、そしてイソプロピルアルコールで沈殿させた。この生成物を、減圧下で乾燥した。収量1.8g。NMR(d−DMSO):2.64ppm(t,−CH−アミン−),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。陽イオン交換クロマトグラフィーによって、m−PEG(20KDa)−アミン(97.5%)を得た。この実施例は、低分子量ポリマーのトリエチレングリコールジアミンと高分子量ポリマーのm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートとの、ベンゾトリアゾールカートネート(Z)およびアミノ(Y’)官能基を介する結合を例示する。
【0079】
(実施例15:PEG(3.4KDa)−α−アミノ−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール)
トルエン(20ml)およびジクロロメタン(5ml)の混合物中のPEG(3.4KDa)−α−ヒドロキシ−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール(NOF)(1.0g、0.000294mol)の溶液に、トリエチルアミン(0.07ml。0.000502mol、化学量論量の171%)およびメタンスルホニルクロリド(0.028ml、0.000362mol、化学量論量の123%)を添加し、そして得られた混合物を、窒素雰囲気下で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、そして溶媒を減圧下で留去した。残渣を、16mlの濃水酸化アンモニウムおよび1.6gの塩化アンモニウムの混合物に添加し、そして室温で42時間撹拌した。反応生成物を、ジクロロメタンで抽出した(3×20ml)。抽出物を、5mlの1M塩酸、5mlの蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒を減圧下で蒸留し、0.78gのPEG(3.4KDa)−α−アミン塩酸塩−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタールを得た。NMR(d−DMSO):1.10ppm(t,CH−,アセタール),1.74ppm(q,−OCH CH CH−,アセタール),2.94ppm(t,−CH−アミン塩酸塩),3.51ppm(s,PEG骨格),4.55ppm(t,−CH−,アセタール),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、低分子量ポリマーのPEG(3.4KDa)−α−ヒドロキシ−ω−プロピオンアルデヒドの官能性末端基(Y’)の、ヒドロキシ基からアミン基への変更を例示する。
【0080】
(実施例16:m−PEG(23.4KDa)−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール)
塩化メチレン(20ml)中のm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(2.0g、0.0001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、PEG(3.4KDa)−α−アミン−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール(0.36g、0.000106mol)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次いで、溶媒を乾固するまでエバポレートした。粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、そしてイソプロピルアルコールで沈殿させた。湿った生成物を、減圧下で乾燥した。収量1.8g。NMR(d−DMSO):1.10ppm(t,CH−,アセタール),1.74ppm(q,−OCH CH CH−,アセタール),3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),4.55ppm(t,−CH−,アセタール),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、実施例15で生成された低分子量ポリマーのPEG(3.4KDa)−α−アミン−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタールと高分子量ポリマーのm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートとの、ベンゾトリアゾールカートネートZおよびアミノ(Y’)官能基を介する結合を例示する。
【0081】
(実施例17:m−PEG(23.4KDa)−プロピオンアルデヒド)
m−PEG(23.4KDa)−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール(実施例16の生成物)(1.8g)を、20mlの水に溶解し、そして希リン酸を用いて、この溶液のpHを3に調整した。この溶液を室温で3時間撹拌し、そして0.5M水酸化ナトリウムを使用して、この溶液のpHを7に調整した。生成物を、塩化メチレンで抽出し、この抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で留去した。収量:1.6g。NMR(d−DMSO):2.60ppm(dt,−OCH CH CH−,アルデヒド),3.24ppm(q,−CH −NH−),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(m,−CH−O(C=O)−),7.11ppm(t,(C=O)−NH−),9.65ppm(t,−CH,アルデヒド)。この実施例は、実施例16で生成されたポリマーの官能基(Y)の、プロピオンアルデヒドジエチルアセタールからプロピオンアルデヒドへの変更を例示する。
【0082】
(実施例18:分枝鎖PEG2(43.4KDa)−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール)
塩化メチレン(8ml)中の分枝鎖PEG2(40KDa)−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(1.0g,0.000025mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、PEG(3.4KDa)−α−アミン塩酸塩−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール(0.12g、0.0000352mol)およびトリエチルアミン(0.01ml)を添加し、そしてこの反応混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次いで、溶媒を乾固するまでエバポレートした。粗生成物を、塩化メチレンに溶解し、ジエチルエーテルで沈殿させた。湿った生成物を減圧下で乾燥した。収量0.83g。NMR(d−DMSO):1.10ppm(t,CH−,アセタール),1.74ppm(q,−OCH CH CH−,アセタール),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.55ppm(t,−CH−,アセタール)。この実施例は、低分子量ポリマーのPEG(3.4KDa)−α−アミン塩酸塩−ω−プロピオンアルデヒドジエチルアセタールと高分子量分枝鎖ポリマーのPEG2(40KDa)−N−ヒドロキシスクシンイミドエステルとの、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Z)およびアミン塩酸塩(Y’)官能基を介する結合を例示する。
【0083】
(実施例19:分枝鎖PEG2(43.4KDa)−プロピオンアルデヒド) 分枝鎖PEG2(43.4KDa)−プロピオンアルデヒドジエチルアセタール(実施例18の生成物)(0.4g)を、10mlの水に溶解し、そして希リン酸を用いて、この溶液のpHを3に調整した。この溶液を室温で3時間撹拌し、そして0.5M水酸化ナトリウムを使用して、この溶液のpHを7に調整した。生成物を、塩化メチレンで抽出した。この抽出物を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で留去した。収量0.35g。NMR(d−DMSO):2.60ppm(dt,−OCHCHCH−,アルデヒド),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),9.65ppm(t,−CH,アルデヒド)。この実施例は、実施例18で生成されたポリマーの末端基(Y)の、プロピオンアルデヒドジエチルアセタールからプロピオンアルデヒドへの変更を例示する。
【0084】
(実施例20:m−PEG(20KDa)−マレイミド)
塩化メチレン(200ml)中のm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネート(20.0g、0.001mol)(Shearwater Corporation)の溶液に、マレイミド−トリエチレングリコール−アミンTFA(0.68g、0.002mol)および4−メチルモルホリン(0.44ml、0.004mol)を添加した。この反応物を、アルゴン下、室温で4時間撹拌した。次いで、溶媒を乾固するまでエバポレートし、そしてイソプロピルアルコール(1000ml)で沈殿させた。この沈殿物を、吸引濾過によって回収し、そして減圧下で一晩乾燥した。収量19.5g。NMR(d−DMSO):3.11ppm(q,−CH −NH−),3.24ppm(s,−OCH),3.51ppm(s,PEG骨格),4.04ppm(t,−CH−O(C=O)−),7.04(s,−(C=O)−CH=CH=−(C=O)−),7.11ppm(t,−(C=O)−NH−)。この実施例は、高分子量ポリマーのm−PEG(20KDa)−ベンゾトリアゾールカートネートと低分子量ポリマーのマレイミド−トリエチレングリコール−アミンTFAとの、ベンゾトリアゾールカートネート(Z)およびアミン(Y’)官能基を介する結合を例示する。

Claims (35)

  1. 活性化ポリマー誘導体であって、該ポリマー誘導体が、約120個以下の反復単位を有する、少なくとも1つの第2の水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントに、少なくとも1つの連結部分を介して共有結合的に結合した、少なくとも約200個の反復単位を有する、1つ以上の第1の水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントを含有し、ここで、該第1および第2のポリマーセグメントの該単位が、同一であっても異なっていてもよく、ここで、該少なくとも1つの連結部分が、該ポリマー誘導体の特性を実質的に変化させず、該ポリマー誘導体が、該第1および第2のポリマーセグメントのうちの1つに位置した求電子性部分および求核性部分からなる群から選択される少なくとも1つの活性部分を有する、ポリマー誘導体。
  2. 前記少なくとも1つの活性部分が、前記第2のポリマーセグメント上に位置する単一の部分である、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  3. 前記第1のポリマーセグメントが、保護された官能基をさらに含有する、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  4. 請求項1に記載のポリマー誘導体であって、ここで、前記第1および第2のポリマーセグメントが、ポリ(アルキレングリコール)、ポリ(オレフィン性アルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリルアミド)、ポリ(ヒドロキシアルキルメタクリレート)、ポリ(サッカリド)、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリフォスファーゼン、ポリオキサゾリン、ポリ(N−アクリロイルモルホリン)、およびコポリマー、ターポリマー、ならびにそれらの混合物からなる群から独立して選択される、ポリマー誘導体。
  5. 前記第1のポリマーセグメントが、約200〜2000個の反復モノマー単位を有する、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  6. 前記第1のポリマーセグメントが、約200〜700個の反復単位を有する、請求項4に記載のポリマー誘導体。
  7. 前記第2のポリマーセグメントが、1〜約120個の反復単位を有する、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  8. 前記第2のポリマーセグメントが、約40〜80個の反復単位を有する、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  9. 前記第1および第2のポリマーセグメントが、ポリ(エチレングリコール)である、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  10. 前記第1および第2のポリマーセグメントの間の前記連結部分が、アミド結合またはカルバメート結合から選択される親水性部分である、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  11. 請求項1に記載のポリマー誘導体であって、ここで、前記活性部分が、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、活性エステル、活性カーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、チオール、保護されたチオール、カルボン酸、保護されたカルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシラート(mesylate)、トシラート(tosylate)、チオスルホナート、およびトレシラート(tresylate)からなる群から選択される、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  12. 前記ポリマーセグメントが、直鎖、分枝鎖、およびマルチアームのポリマーセグメントからなる群から選択される、請求項1に記載のポリマー誘導体。
  13. 活性化ポリマー誘導体であって、該ポリマー誘導体が、1〜120個の反復モノマー単位を有する直鎖状ポリ(エチレングリコール)セグメントの一端に、少なくとも1つのアミド結合部分またはカルバメート結合部分を介して共有結合的に結合した約200〜700個の反復モノマー単位を有する、直鎖状モノメトキシポリ(エチレングリコール)セグメントを含有し、そしてここで、1〜120個の反復モノマー単位の該ポリ(エチレングリコール)セグメントが、200〜700個の反復モノマー単位の該ポリ(エチレングリコール)セグメントの反対側のその末端に求電子性部分および求核性部分からなる群から選択される、少なくとも1つの活性部分を含む、ポリマー誘導体。
  14. モノメトキシポリ(エチレングリコール)−p−トルエン
    チオスルホナート;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−プロピオン酸;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−プロピオン酸,N−ヒドロキシスクシンイミドエステル;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−プロピオン酸,メチルエステル;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−ブタン酸;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−ブタン酸,N−ヒドロキシスクシンイミドエステル;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−ブタン酸,メチルエステル;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−アミン;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−プロピオンアルデヒド;モノメトキシポリ(エチレングリコール)−プロピオンアルデヒド,ジエチルアセタール;ジ−モノメトキシポリ(エチレングリコール)−リジンプロピオンアルデヒド;ジ−モノメトキシポリ(エチレングリコール)−リジンプロピオンアルデヒド,ジエチルエーテル;およびモノメトキシポリ(エチレングリコール)−マレミド(malemide)からなる群から選択されるポリマー誘導体であって;ここで、該ポリマー誘導体が、少なくとも約10,000ダルトンの分子量を有し、そして該ポリマー誘導体が、連結基により結合される少なくとも2つの異なるポリ(エチレングリコール)セグメントを有する、ポリマー誘導体。
  15. 生物学的に活性な分子に結合体化された請求項14に記載のポリマー誘導体。
  16. 構造(Poly)−X−(Poly)−Yを有する請求項1に記載のポリマー誘導体であって、ここで、(Poly)が約200個よりも多い反復単位を有する水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントであり、Xが該ポリマー誘導体の特性を実質的に変化させない連結部分であり、(Poly)が1〜約120個の反復単位を有する水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントであり、(Poly)と同一であっても異なっていてもよく、そしてYが求電子性部分または求核性部分である、ポリマー誘導体。
  17. 構造Y−(Poly)−X−(Poly)−X−(Poly)−Yを有する請求項1に記載のポリマー誘導体であって、ここで、(Poly)が約200個よりも多い反復単位を有する水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントであり、Xが該ポリマー誘導体の特性を実質的に変化させない連結部分であり、(Poly)が1〜約120個の反復単位を有する水溶性で非ペプチド性のポリマーセグメントであり、そしてここで、Yが求電子性部分または求核性部分である、ポリマー誘導体。
  18. 請求項1に記載のポリマーであって、ここで、前記活性部分が−(CHCOH、−(CHr’CONS、−(CHr’COBt、−(CHCH(OR)、−(CHCHO、−(CH−NH、−(CHM、−(CH−S−SO−Rからなる群から選択され、ここで、rが1〜5であり、r’が0〜5であり、Rがアリールまたはアルキルであり、NSがN−スクシンイミジルであり、Btが1−ベンゾトリアゾリルであり、そしてMがN−マレイミジル(maleimidyl)である、ポリマー。
  19. 請求項1に記載のポリマーであって、ここで、前記第1および第2のポリマーセグメントのうち1つかまたは両方が前記モノマーの間で加水分解的または酵素的に分解する基をさらに含有する、ポリマー。
  20. 組成PEG−[X−(CHCHO)−Y]を有するポリマーであって、ここで:
    PEGが加水分解的もしくは酵素的に分解可能な結合を有するかまたは有さない、直鎖のポリ(エチレングリコール)、アルコキシ−ポリ(エチレングリコール)、分枝鎖のポリ(エチレングリコール)、およびフォーク状のポリ(エチレングリコール)から選択される水溶性で非ペプチド性のポリマーであって、ここで、該ポリ(エチレングリコール)が少なくとも200個の反復モノマー単位を有し、
    Xが連結部分であり、
    mが1〜約120であり、
    Yが末端の求電子性基または求核性基を有する部分であり、そして
    qが1〜約500である、ポリマー。
  21. 請求項20に記載のポリマーであって、ここでYがヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、活性エステル、活性カーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、チオール、保護されたチオール、カルボン酸、保護されたカルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシラート、トシラート、チオスルホネート、およびトレシラートからなる群から選択される、ポリマー。
  22. 請求項20に記載のポリマーであって、ここでqが2である場合、Yがヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、活性エステル、活性カーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、チオール、保護されたチオール、カルボン酸、保護されたカルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシラート、トシラート、チオスルホネート、およびトレシラートからなる群から独立して選択される、ポリマー。
  23. 請求項20に記載のポリマーであって、ここでYが−(CHCOH、−(CHr’CONS、−(CHr’COBt、−(CHCH(OR)、−(CHCHO、−(CH−NH、−(CHM、−(CH−S−SO−Rから選択され、ここで、rが1〜5であり、r’が0〜5であり、Rがアリールまたはアルキルであり、NSがN−スクシンイミジルであり、Btが1−ベンゾトリアゾリルであり、そしてMがN−マレイミジルである、ポリマー。
  24. Xがアミド結合またはカルバメート結合である請求項20に記載のポリマー。
  25. 前記ポリ(エチレングリコール)が約200〜2000個の反復単位を有する請求項20に記載のポリマー。
  26. 組成R−(OCHCH−X−(CHCHO)−Yを有するポリマーであって、
    ここで:
    Rが1〜5個の炭素原子を有するアルキル基および末端に求電子性基または求核性基を有する機能的部分から選択され、
    nが200より大きく、
    mが1と約120との間であり、
    Xが連結部分であり、ならびに
    Yが末端の求電子性基または求核性基を有する部分であり、Rと同一であっても異なっていてもよい、ポリマー。
  27. 少なくとも1つの官能基を有する水溶性で非ペプチド性のポリマーを生成する方法であって、該方法は、以下の工程:
    少なくとも約200個の反復単位から構成され、そして少なくとも1つの第1の官能基を有する、第1の水溶性で非ペプチド性のポリマーを提供する、工程;
    1〜約120個の反復単位から構成され、そして少なくとも1つの第2の官能基を有する、第2の水溶性で非ペプチド性のポリマーを提供する工程であって、該第2の官能基が少なくとも高分子量のポリマーの該第1の官能基と反応性であり;そしてここで、該第1および第2のポリマーのうちの少なくとも1つが該第1および第2の官能基のいずれか1つとも反応性でない官能基をさらに含有する、工程、
    該第1および第2の官能基を反応させる工程であって、これによって該第1および第2のポリマーを共有結合的に結合して、少なくとも1つの官能基を有する、水溶性で非ペプチドのポリマーを提供する、工程
    を包含する、方法。
  28. 請求項27に記載の方法であって、ここで前記第1および第2の官能基が、N−スクシンイミジルカーボネート、アミン、ヒドラジド、プロピオン酸スクシンイミジルおよびブタン酸スクシンイミジル、コハク酸スクシンイミジル、スクシンイミジルエステル、炭酸ベンゾトリアゾール、グリシジルエーテル、オキシカルボニルイミダゾール、炭酸p−ニトロフェニル、アルデヒド、マレイミド、オルトピリジル−ジスルフィド、アクリロール、ならびにビニルスルホンから選択される、方法。
  29. 請求項27に記載の方法であって、ここで、前記第1および第2の官能基と反応性でない前記官能基が、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、活性エステル、活性カーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、チオール、保護されたチオール、カルボン酸、保護されたカルボン酸、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシラート、トシラート、チオスルホネート、およびトレシラートからなる群から選択される、方法。
  30. 請求項27に記載の方法であって、ここで、前記第1および第2の官能基が、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、キシレン、およびそれらの組合わせからなる群から選択される溶媒の存在下で反応される、方法。
  31. 請求項27に記載の方法であって、ここで、前記ポリマーが各々単官能基性および二官能基性の直鎖、分枝鎖、マルチアーム、およびフォーク状の形態からなる群から選択される、ポリ(エチレングリコール)である、方法。
  32. 前記第1のポリマーが直鎖のメトキシ−ポリ(エチレングリコール)である、請求項27に記載の方法。
  33. 前記第1および第2の官能基に対して反応性でない官能基を生物学的に活性な因子に結合体化する工程をさらに包含する、請求項27に記載の方法。
  34. 前記生物学的に活性な因子が、タンパク質、ペプチド、炭水化物、オリゴヌクレオチド、DNA、RNA、および脂質から選択される、請求項33に記載の方法。
  35. 前記第1のポリマーが保護された反応性基を含有し、そして共有結合的に結合された高分子量ポリマーおよび低分子量ポリマーから保護する部分を除去してさらなる官能性を形成する工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
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