JP2004351709A - インクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004351709A JP2004351709A JP2003150992A JP2003150992A JP2004351709A JP 2004351709 A JP2004351709 A JP 2004351709A JP 2003150992 A JP2003150992 A JP 2003150992A JP 2003150992 A JP2003150992 A JP 2003150992A JP 2004351709 A JP2004351709 A JP 2004351709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording medium
- platen
- jet printer
- ultraviolet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】メッシュ状の記録媒体を通過したインクによる不具合を解消して良好な画像を形成することができるインクジェットプリンタとする。
【解決手段】プラテン2に支持されたメッシュ状の記録媒体99上に、インクジェット方式の記録ヘッド5,6,7,8から紫外線硬化性インクを吐出して画像を形成し、次いで紫外線照射装置9,10から紫外線を照射することにより、記録媒体上に着弾したインクを硬化、定着させるインクジェットプリンタ1である。インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部21が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】プラテン2に支持されたメッシュ状の記録媒体99上に、インクジェット方式の記録ヘッド5,6,7,8から紫外線硬化性インクを吐出して画像を形成し、次いで紫外線照射装置9,10から紫外線を照射することにより、記録媒体上に着弾したインクを硬化、定着させるインクジェットプリンタ1である。インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部21が設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに係り、特にはメッシュ状の記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、織物等のメッシュ状の記録媒体に画像を形成する装置として、インクジェット方式の記録ヘッドから紫外線硬化性インクを織物に吐出して当該織物に画像を形成するインクジェットプリンタがある(例えば特許文献1参照。)。
この紫外線硬化性インクを使用したインクジェットプリンタでは、インクが紫外線照射によって硬化するため、種々の織物等の記録媒体に対して画像を形成することができるという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特表2003−508277号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像が形成される記録媒体が前記したような織物等のメッシュ状のものであると、インクが記録媒体を通過しやすく、通過したインクがプラテンを汚したり、一旦通過したインクが再び記録媒体に付着してしまったりするという問題が生じていた。また、特にインクが紫外線硬化性インクであると、記録媒体を通過してプラテンに付着したインクが紫外線照射によって硬化して、プラテン上に凹凸ができてしまうことがあり、この凹凸によりプラテンの平滑性が劣化し、その後の画像形成にも不具合を生じさせるという問題もあった。さらに、プラテンに付着した紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化する際に、記録媒体と接着してしまう場合もあり、これも問題となっていた。
【0005】
そこで、本発明の課題は、メッシュ状の記録媒体を通過したインクによる不具合を解消して良好な画像を形成することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
プラテンに支持されたメッシュ状の記録媒体上に、インクジェット方式の記録ヘッドから紫外線硬化性インクを吐出して画像を形成し、次いで紫外線照射装置から紫外線を照射することにより、前記記録媒体上に着弾したインクを硬化、定着させるインクジェットプリンタであって、
前記インク着弾箇所のプラテンに、前記記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部に、インク吸収体が備えられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部は、プラテンの他の部位に対して着脱可能とされていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされているため、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドの各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとなるように制御する制御部を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内に、当該インクに前記紫外線照射装置から紫外線が照射されることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
シリアルプリンタであることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
ラインプリンタであることを特徴としている。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて、図面を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0021】
図1はインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図であり、図2はインクジェットプリンタ1におけるプラテンの一例を示す概略図、図3はインクジェットプリンタ1におけるプラテンの他の例を示す概略図である。また、図4はインクジェットプリンタ1の概略的な制御構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、インクジェットプリンタ1はシリアル方式のインクジェットプリンタであり、織物等のメッシュ状の記録媒体99の記録面の反対の非記録面を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送機構としての搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3a,3bはプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
【0023】
前記した織物からなる記録媒体99としては、綿,麻,レーヨン,テンセルなどのセルロース繊維や、絹,羊毛などのタンパク質繊維、ポリエステル、ナイロン等からなる種々の織物が適用可能である。記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本実施の形態では、記録媒体99としてロール状に巻かれた長尺な織物を用いている。
【0024】
なお、本実施の形態に用いられる記録媒体99としては、織物に限るものではなく、各種紙,フィルム等、他の公知のメッシュ状の記録媒体も適用可能である。
【0025】
プラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材12を有しており、ガイド部材12にはキャリッジ11が支持されている。キャリッジ11は、ガイド部材12によりガイドされた状態で走査方向Bに沿って往復移動自在とされている。
【0026】
キャリッジ11には、着色剤として顔料が添加されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーの紫外線硬化性インクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ射出する4つの記録ヘッド5,6,7,8が搭載されており、4つの記録ヘッド5,6,7,8は同時にキャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。また、各記録ヘッド5,6,7,8の下部にはインクを液滴として射出する複数のノズル(図示省略)がそれぞれ配設されており、各ノズルから1回の吐出につき2pl〜10plのインクが吐出されるようになっている。なお、各ノズルから1回の吐出につき吐出される液滴量としては、2pl〜10plが最小液滴量となっていれば良く、それ以上の液滴量が吐出可能となっていても良い。
【0027】
また、前記複数のノズルは記録ヘッド5,6,7,8毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されてノズル面(図示省略)を構成している。そして、本実施の形態では、このノズル面から記録媒体に対して吐出されるインクの印字解像度が600dpi以上の高解像度となっている。なお、印字解像度については、例えば600dpiの解像度に固定されたものではなく、例えば、600dpi、1200dpi、2400dpiのいずれかに切り替え可能となっていると、さらに好ましい。
【0028】
さらに、キャリッジ11の左右両側には紫外線照射を行う2つの紫外線照射装置9,10がそれぞれ搭載されており、紫外線照射装置9,10も記録ヘッド5,6,7,8と同様に、キャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。各紫外線照射装置9,10には、紫外線光源9a,10a(図4に図示)がそれぞれ設けられており、各紫外線照射装置9,10は、紫外線光源9a,10aが点灯することにより記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ紫外線を照射することができるようになっている。紫外線光源としては、高圧水銀ランプ,メタルハライドランプ,ブラックライト,冷陰極管,LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
なお、本実施の形態では、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、前記記録ヘッド5,6,7,8から吐出された紫外線硬化性インクが記録媒体99上に着弾してから1秒以内に、当該インクに前記紫外線照射装置9又は紫外線照射装置10から紫外線が照射されるようになっている。
【0029】
プラテン2は、図2に示すように、記録ヘッド5,6,7,8から吐出されたインクの着弾箇所に、走査方向Bに沿って略凹形状のインク受け部21が設けられている。このインク受け部21は、記録媒体99を通過したインクを、記録媒体99に再接触しないように保持する部位であり、所定量のインクを保持可能な大きさ及び形状となっている。
【0030】
また、本実施の形態のインク受け部21は、その底面に着脱可能なインク吸収体22が備えられている。このインク吸収体22は、不織布やスポンジ等のインクの吸収性の良い材料で構成されており、より多くのインクをインク受け部21に保持することが可能となるようにされている。また、インク受け部21において保持された紫外線硬化性インクに紫外線照射装置9,10から紫外線が照射されると当該インクが硬化するが、これが繰り返されると、紫外線硬化性インクが突起状になり、記録媒体99に当接するようになることがある。この様な状態では、記録媒体99が破損する等の不具合が生じる可能性が高くなってしまうが、本実施の形態では、インク吸収体22が脱着可能となっているため、適当な時期にインク吸収体22を交換すれば、前記したような不具合が生じる状態となる前に状態を回復させることができ、問題となることはない。
【0031】
なお、本実施の形態では、インク受け部21は他のプラテン2と一体に形成されており、インク吸収体22が着脱交換可能となっていたが、これに限るものではない。例えば、図3に示すように、インク受け部31がプラテンの他の部位に対して着脱可能に構成されていても良い。このようになっていれば、適当な時期にインク受け部31を交換することにより、前記したインク吸収体22を交換するのと同様の効果を得ることができる。
【0032】
ここで、本実施の形態に用いられる「紫外線硬化性インク」について説明する。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0033】
具体的に、本実施の形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化性インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、着色剤とを少なくとも含むものである。ただし、本実施の形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0034】
上記紫外線硬化性インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施の形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施の形態に用いられるインクとして適用してもよい。なお、本実施の形態では、カチオン重合系インクを使用している。
【0035】
前記したように、本実施の形態では、着色剤としては顔料が使用されている。顔料としては、例えば、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、ジオキサンジン系、ジケトピロロピロール系等の各種の有彩色有機顔料、カーボンブラック、チタンホワイト、シリカ、マイカ、酸化亜鉛等の無機顔料等が挙げられる。
【0036】
着色剤として顔料を用いる場合には、その顔料を水性媒体中に均一に分散させた水性顔料分散体を使用し、本発明に係る水性光硬化型樹脂組成物と混合させることが好ましい。水性顔料分散体としては、特に、アニオン性官能基によって水中に顔料が安定に分散されている水性顔料分散体を使用することが好ましい。例えば、ノニオン系或いはアニオン系において安定な、水性グラビアインキ、水性の筆記具用の顔料分散液や、従来公知のインクジェットインク用の顔料分散体等を、そのまま応用することが可能である。
【0037】
アニオン性解離基を持ち、アルカリ可溶性の水溶性高分子を用いて分散された顔料分散体としては、例えば、特開平5−247392号公報、特開平8−143802号公報に開示されている。また、アニオン性解離基を持つ界面活性剤によって分散された顔料分散体としては、特開平8−209048号公報に開示されている。また、高分子によってカプセル化されその表面にアニオン性解離基を付与することによって分散された顔料分散体としては、特開平10−140065号公報、特開平9−316353号公報、特開平9−151342号公報、特開平9−104834号公報、特開平9−31360号公報に開示されている。更に、顔料表面に化学反応によってアニオン性解離基を結合することで顔料を分散させた顔料分散体としては、米国特許第5,837,045号及び同第5,851,280明細書に開示されるような分散体がある。
【0038】
特に、インクジェット記録用インクに好適に使用することのできる顔料分散体の基本的な要素としては、顔料が水性媒体に分散され、分散体としての粒度分布が平均粒子径で25nm〜350nmの範囲にあり、最終インクの粘度が吐出に影響を与えない範囲に調節可能であること、更には、インクを紫外線硬化性とするために必須な、化合物との相溶性が満足されることが必要となる。
【0039】
次に、図4を参照してインクジェットプリンタ1における制御部について説明する。図4はインクジェットプリンタ1の概略的な制御構成を示すブロック図である。
【0040】
インクジェットプリンタ1には、図4に示すように、各駆動部を制御する制御部50が設けられている。制御部50には、搬送装置の駆動源3、記録ヘッド5,6,7,8、紫外線照射装置9,10の紫外線光源9a,10a、キャリッジ11のキャリッジ駆動源11a、インクジェットプリンタの作動に必要な情報を記憶する記憶部51、記録媒体99の種類等の画像形成時における指示が入力される入力部52等が電気的に接続されている。なお、制御部50には、これら以外にもインクジェットプリンタ1の各駆動部などが接続されている。
【0041】
そして、このような構成により、制御部50は、入力部52からの指示に基づいて、記憶部51中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種機器を制御するようになっている。
【0042】
特に、前記制御部50は、記録ヘッド5,6,7,8内の圧力を調整するなどして、記録ヘッド5,6,7,8の各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとなるように制御を行っている。
また、キャリッジ11の移動速度、インクの吐出タイミング等を調整して、記録媒体99上での印字解像度が600dpi以上となるように制御している。
さらに、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、インクが記録媒体99に着弾してから1秒以内に、紫外線照射装置9,10からインク着弾箇所に紫外線が照射されるように制御している。
【0043】
次に、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1の動作を説明する。
まず、インクジェットプリンタ1における記録媒体99の種類等の画像形成時における指示が入力部52から入力されると、制御部50では、当該画像形成に必要な情報を記憶部51から取り出し、インクジェットプリンタ1での画像形成の動作を行う。
【0044】
インクジェットプリンタ1の画像形成動作中においては、一方では、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ11が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ11に搭載されている4つの記録ヘッド5,6,7,8及び2つの紫外線照射装置9,10もキャリッジ11の往復移動によって移動する。
【0045】
そして、キャリッジ11の移動中において、4つの記録ヘッド5,6,7,8が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを射出するとともに、2つの紫外線照射装置9,10が記録媒体99の記録面に向かって紫外線を照射する。特に、キャリッジ11が図1中の左から右へと移動している最中には左側の紫外線照射装置9の紫外線光源9aが点灯し、キャリッジ11が図1中の右から左へと移動している最中には紫外線照射装置10の紫外線光源10aが点灯する。つまり、キャリッジ11の移動方向の記録ヘッド5,6,7,8よりも下流側の紫外線照射装置9の紫外線光源9a又は紫外線照射装置10の紫外線光源10aが点灯して紫外線を照射する。
【0046】
また、制御部50の制御により、記録ヘッド5,6,7,8内の圧力、キャリッジ11の移動速度、インクの吐出タイミング等を変化させることによって、記録ヘッド5,6,7,8の各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとされ、記録媒体上での印字解像度が600dpi以上とされる。
さらに、制御部50の制御により、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、紫外線照射装置9,10は、インクが記録媒体99に着弾してから1秒以内に、当該箇所に紫外線を照射するようになっている。これにより、各記録ヘッド5,6,7,8から射出されたインクは、記録媒体99に着弾した直後に紫外線が照射されて即座に硬化し、記録媒体99の記録面上に定着する。
【0047】
以降、インクジェットプリンタ1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。その後、記録媒体99が、搬送装置により搬送されて、排出トレイ(図示省略)に排出される。
【0048】
なお、前記インク受け部21のインク吸収体22(又はインク受け部31)は、作業者の目視等で判断して適当な時期に交換するようにすれば良い。しかし、インク受け部21に保持されたインクが一定量となったかどうかを測定するセンサ又はインク吸収体22が交換されてからの経過時間を測定するタイマ等によって交換時期を決定するようになっていても良く、この場合は、当該時期になると、制御部から交換サインを出す指示がだされるようになっていても良い。
【0049】
なお、本実施の形態では、シリアル方式のインクジェットプリンタを用いて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ライン方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。
【0050】
以上のように、本実施の形態のインクジェットプリンタによれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0051】
また、本実施の形態では、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0052】
さらに、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされていると、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0053】
またさらに、本実施の形態では、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0054】
また、本実施の形態では、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0055】
さらに、本実施の形態では、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0056】
またさらに、ラインプリンタに本発明の構成を適用しても、より高い効果を得ることができる。
【0057】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされているため、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0062】
請求項5に記載の発明によれば、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0063】
請求項6に記載の発明によれば、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0064】
請求項7に記載の発明によれば、ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタにおけるプラテンの一例を示す概略図である。
【図3】本発明のインクジェットプリンタにおけるプラテンの他の例を示す概略図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタの概略的な制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3 搬送装置の駆動源
3a,3b 搬送ローラ
4 画像記録部
5,6,7,8 記録ヘッド
9,10 紫外線照射装置
9a,10a 紫外線光源
11 キャリッジ
11a キャリッジ駆動源
12 ガイド部材
21 一体形成されたインク受け部
22 インク吸収体
31 着脱可能なインク受け部
50 制御部
51 記憶部
52 入力部
99 記録媒体(織物)
A 搬送方向
B 走査方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに係り、特にはメッシュ状の記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、織物等のメッシュ状の記録媒体に画像を形成する装置として、インクジェット方式の記録ヘッドから紫外線硬化性インクを織物に吐出して当該織物に画像を形成するインクジェットプリンタがある(例えば特許文献1参照。)。
この紫外線硬化性インクを使用したインクジェットプリンタでは、インクが紫外線照射によって硬化するため、種々の織物等の記録媒体に対して画像を形成することができるという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特表2003−508277号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像が形成される記録媒体が前記したような織物等のメッシュ状のものであると、インクが記録媒体を通過しやすく、通過したインクがプラテンを汚したり、一旦通過したインクが再び記録媒体に付着してしまったりするという問題が生じていた。また、特にインクが紫外線硬化性インクであると、記録媒体を通過してプラテンに付着したインクが紫外線照射によって硬化して、プラテン上に凹凸ができてしまうことがあり、この凹凸によりプラテンの平滑性が劣化し、その後の画像形成にも不具合を生じさせるという問題もあった。さらに、プラテンに付着した紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化する際に、記録媒体と接着してしまう場合もあり、これも問題となっていた。
【0005】
そこで、本発明の課題は、メッシュ状の記録媒体を通過したインクによる不具合を解消して良好な画像を形成することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
プラテンに支持されたメッシュ状の記録媒体上に、インクジェット方式の記録ヘッドから紫外線硬化性インクを吐出して画像を形成し、次いで紫外線照射装置から紫外線を照射することにより、前記記録媒体上に着弾したインクを硬化、定着させるインクジェットプリンタであって、
前記インク着弾箇所のプラテンに、前記記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部に、インク吸収体が備えられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部は、プラテンの他の部位に対して着脱可能とされていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされているため、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドの各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとなるように制御する制御部を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内に、当該インクに前記紫外線照射装置から紫外線が照射されることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
シリアルプリンタであることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
ラインプリンタであることを特徴としている。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて、図面を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0021】
図1はインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図であり、図2はインクジェットプリンタ1におけるプラテンの一例を示す概略図、図3はインクジェットプリンタ1におけるプラテンの他の例を示す概略図である。また、図4はインクジェットプリンタ1の概略的な制御構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、インクジェットプリンタ1はシリアル方式のインクジェットプリンタであり、織物等のメッシュ状の記録媒体99の記録面の反対の非記録面を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送機構としての搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3a,3bはプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
【0023】
前記した織物からなる記録媒体99としては、綿,麻,レーヨン,テンセルなどのセルロース繊維や、絹,羊毛などのタンパク質繊維、ポリエステル、ナイロン等からなる種々の織物が適用可能である。記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本実施の形態では、記録媒体99としてロール状に巻かれた長尺な織物を用いている。
【0024】
なお、本実施の形態に用いられる記録媒体99としては、織物に限るものではなく、各種紙,フィルム等、他の公知のメッシュ状の記録媒体も適用可能である。
【0025】
プラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材12を有しており、ガイド部材12にはキャリッジ11が支持されている。キャリッジ11は、ガイド部材12によりガイドされた状態で走査方向Bに沿って往復移動自在とされている。
【0026】
キャリッジ11には、着色剤として顔料が添加されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーの紫外線硬化性インクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ射出する4つの記録ヘッド5,6,7,8が搭載されており、4つの記録ヘッド5,6,7,8は同時にキャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。また、各記録ヘッド5,6,7,8の下部にはインクを液滴として射出する複数のノズル(図示省略)がそれぞれ配設されており、各ノズルから1回の吐出につき2pl〜10plのインクが吐出されるようになっている。なお、各ノズルから1回の吐出につき吐出される液滴量としては、2pl〜10plが最小液滴量となっていれば良く、それ以上の液滴量が吐出可能となっていても良い。
【0027】
また、前記複数のノズルは記録ヘッド5,6,7,8毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されてノズル面(図示省略)を構成している。そして、本実施の形態では、このノズル面から記録媒体に対して吐出されるインクの印字解像度が600dpi以上の高解像度となっている。なお、印字解像度については、例えば600dpiの解像度に固定されたものではなく、例えば、600dpi、1200dpi、2400dpiのいずれかに切り替え可能となっていると、さらに好ましい。
【0028】
さらに、キャリッジ11の左右両側には紫外線照射を行う2つの紫外線照射装置9,10がそれぞれ搭載されており、紫外線照射装置9,10も記録ヘッド5,6,7,8と同様に、キャリッジ11の往復移動によって移動可能とされている。各紫外線照射装置9,10には、紫外線光源9a,10a(図4に図示)がそれぞれ設けられており、各紫外線照射装置9,10は、紫外線光源9a,10aが点灯することにより記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ紫外線を照射することができるようになっている。紫外線光源としては、高圧水銀ランプ,メタルハライドランプ,ブラックライト,冷陰極管,LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
なお、本実施の形態では、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、前記記録ヘッド5,6,7,8から吐出された紫外線硬化性インクが記録媒体99上に着弾してから1秒以内に、当該インクに前記紫外線照射装置9又は紫外線照射装置10から紫外線が照射されるようになっている。
【0029】
プラテン2は、図2に示すように、記録ヘッド5,6,7,8から吐出されたインクの着弾箇所に、走査方向Bに沿って略凹形状のインク受け部21が設けられている。このインク受け部21は、記録媒体99を通過したインクを、記録媒体99に再接触しないように保持する部位であり、所定量のインクを保持可能な大きさ及び形状となっている。
【0030】
また、本実施の形態のインク受け部21は、その底面に着脱可能なインク吸収体22が備えられている。このインク吸収体22は、不織布やスポンジ等のインクの吸収性の良い材料で構成されており、より多くのインクをインク受け部21に保持することが可能となるようにされている。また、インク受け部21において保持された紫外線硬化性インクに紫外線照射装置9,10から紫外線が照射されると当該インクが硬化するが、これが繰り返されると、紫外線硬化性インクが突起状になり、記録媒体99に当接するようになることがある。この様な状態では、記録媒体99が破損する等の不具合が生じる可能性が高くなってしまうが、本実施の形態では、インク吸収体22が脱着可能となっているため、適当な時期にインク吸収体22を交換すれば、前記したような不具合が生じる状態となる前に状態を回復させることができ、問題となることはない。
【0031】
なお、本実施の形態では、インク受け部21は他のプラテン2と一体に形成されており、インク吸収体22が着脱交換可能となっていたが、これに限るものではない。例えば、図3に示すように、インク受け部31がプラテンの他の部位に対して着脱可能に構成されていても良い。このようになっていれば、適当な時期にインク受け部31を交換することにより、前記したインク吸収体22を交換するのと同様の効果を得ることができる。
【0032】
ここで、本実施の形態に用いられる「紫外線硬化性インク」について説明する。
本実施の形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0033】
具体的に、本実施の形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化性インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、着色剤とを少なくとも含むものである。ただし、本実施の形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0034】
上記紫外線硬化性インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施の形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施の形態に用いられるインクとして適用してもよい。なお、本実施の形態では、カチオン重合系インクを使用している。
【0035】
前記したように、本実施の形態では、着色剤としては顔料が使用されている。顔料としては、例えば、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、ジオキサンジン系、ジケトピロロピロール系等の各種の有彩色有機顔料、カーボンブラック、チタンホワイト、シリカ、マイカ、酸化亜鉛等の無機顔料等が挙げられる。
【0036】
着色剤として顔料を用いる場合には、その顔料を水性媒体中に均一に分散させた水性顔料分散体を使用し、本発明に係る水性光硬化型樹脂組成物と混合させることが好ましい。水性顔料分散体としては、特に、アニオン性官能基によって水中に顔料が安定に分散されている水性顔料分散体を使用することが好ましい。例えば、ノニオン系或いはアニオン系において安定な、水性グラビアインキ、水性の筆記具用の顔料分散液や、従来公知のインクジェットインク用の顔料分散体等を、そのまま応用することが可能である。
【0037】
アニオン性解離基を持ち、アルカリ可溶性の水溶性高分子を用いて分散された顔料分散体としては、例えば、特開平5−247392号公報、特開平8−143802号公報に開示されている。また、アニオン性解離基を持つ界面活性剤によって分散された顔料分散体としては、特開平8−209048号公報に開示されている。また、高分子によってカプセル化されその表面にアニオン性解離基を付与することによって分散された顔料分散体としては、特開平10−140065号公報、特開平9−316353号公報、特開平9−151342号公報、特開平9−104834号公報、特開平9−31360号公報に開示されている。更に、顔料表面に化学反応によってアニオン性解離基を結合することで顔料を分散させた顔料分散体としては、米国特許第5,837,045号及び同第5,851,280明細書に開示されるような分散体がある。
【0038】
特に、インクジェット記録用インクに好適に使用することのできる顔料分散体の基本的な要素としては、顔料が水性媒体に分散され、分散体としての粒度分布が平均粒子径で25nm〜350nmの範囲にあり、最終インクの粘度が吐出に影響を与えない範囲に調節可能であること、更には、インクを紫外線硬化性とするために必須な、化合物との相溶性が満足されることが必要となる。
【0039】
次に、図4を参照してインクジェットプリンタ1における制御部について説明する。図4はインクジェットプリンタ1の概略的な制御構成を示すブロック図である。
【0040】
インクジェットプリンタ1には、図4に示すように、各駆動部を制御する制御部50が設けられている。制御部50には、搬送装置の駆動源3、記録ヘッド5,6,7,8、紫外線照射装置9,10の紫外線光源9a,10a、キャリッジ11のキャリッジ駆動源11a、インクジェットプリンタの作動に必要な情報を記憶する記憶部51、記録媒体99の種類等の画像形成時における指示が入力される入力部52等が電気的に接続されている。なお、制御部50には、これら以外にもインクジェットプリンタ1の各駆動部などが接続されている。
【0041】
そして、このような構成により、制御部50は、入力部52からの指示に基づいて、記憶部51中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種機器を制御するようになっている。
【0042】
特に、前記制御部50は、記録ヘッド5,6,7,8内の圧力を調整するなどして、記録ヘッド5,6,7,8の各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとなるように制御を行っている。
また、キャリッジ11の移動速度、インクの吐出タイミング等を調整して、記録媒体99上での印字解像度が600dpi以上となるように制御している。
さらに、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、インクが記録媒体99に着弾してから1秒以内に、紫外線照射装置9,10からインク着弾箇所に紫外線が照射されるように制御している。
【0043】
次に、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1の動作を説明する。
まず、インクジェットプリンタ1における記録媒体99の種類等の画像形成時における指示が入力部52から入力されると、制御部50では、当該画像形成に必要な情報を記憶部51から取り出し、インクジェットプリンタ1での画像形成の動作を行う。
【0044】
インクジェットプリンタ1の画像形成動作中においては、一方では、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ11が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ11に搭載されている4つの記録ヘッド5,6,7,8及び2つの紫外線照射装置9,10もキャリッジ11の往復移動によって移動する。
【0045】
そして、キャリッジ11の移動中において、4つの記録ヘッド5,6,7,8が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを射出するとともに、2つの紫外線照射装置9,10が記録媒体99の記録面に向かって紫外線を照射する。特に、キャリッジ11が図1中の左から右へと移動している最中には左側の紫外線照射装置9の紫外線光源9aが点灯し、キャリッジ11が図1中の右から左へと移動している最中には紫外線照射装置10の紫外線光源10aが点灯する。つまり、キャリッジ11の移動方向の記録ヘッド5,6,7,8よりも下流側の紫外線照射装置9の紫外線光源9a又は紫外線照射装置10の紫外線光源10aが点灯して紫外線を照射する。
【0046】
また、制御部50の制御により、記録ヘッド5,6,7,8内の圧力、キャリッジ11の移動速度、インクの吐出タイミング等を変化させることによって、記録ヘッド5,6,7,8の各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとされ、記録媒体上での印字解像度が600dpi以上とされる。
さらに、制御部50の制御により、インク吐出速度、キャリッジ移動速度等を調整して、紫外線照射装置9,10は、インクが記録媒体99に着弾してから1秒以内に、当該箇所に紫外線を照射するようになっている。これにより、各記録ヘッド5,6,7,8から射出されたインクは、記録媒体99に着弾した直後に紫外線が照射されて即座に硬化し、記録媒体99の記録面上に定着する。
【0047】
以降、インクジェットプリンタ1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。その後、記録媒体99が、搬送装置により搬送されて、排出トレイ(図示省略)に排出される。
【0048】
なお、前記インク受け部21のインク吸収体22(又はインク受け部31)は、作業者の目視等で判断して適当な時期に交換するようにすれば良い。しかし、インク受け部21に保持されたインクが一定量となったかどうかを測定するセンサ又はインク吸収体22が交換されてからの経過時間を測定するタイマ等によって交換時期を決定するようになっていても良く、この場合は、当該時期になると、制御部から交換サインを出す指示がだされるようになっていても良い。
【0049】
なお、本実施の形態では、シリアル方式のインクジェットプリンタを用いて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ライン方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。
【0050】
以上のように、本実施の形態のインクジェットプリンタによれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0051】
また、本実施の形態では、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0052】
さらに、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされていると、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0053】
またさらに、本実施の形態では、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0054】
また、本実施の形態では、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0055】
さらに、本実施の形態では、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0056】
またさらに、ラインプリンタに本発明の構成を適用しても、より高い効果を得ることができる。
【0057】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、インク着弾箇所のプラテンに、記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられているため、通過したインクがプラテンのインク受け部に保持されれば、インクが記録媒体に再付着して記録媒体を汚すことを防止できる。また、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクが紫外線照射によって硬化しても、プラテン上における記録媒体が接触する部位は平滑性を保つようになっているため、その後の画像形成にも不具合を生じさせることがないようにできる。さらに、インク受け部に保持された紫外線硬化性インクは記録媒体と非接触の部位で硬化するため、記録媒体と接着することもない。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、インク受け部にインク吸収体が備えられているため、より確実にインクを保持できると共に、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク吸収体を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、インク受け部がプラテンの他の部位に対して着脱可能とされているため、インク受け部にインクが溜まってきたときに、インク受け部を交換することで簡単に状態を回復させることができる。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が1回の吐出につき2pl〜10plと小液滴であるため、液滴の重さにより記録媒体を通過してしまうインク量を減らすことができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0062】
請求項5に記載の発明によれば、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内という速いタイミングで、当該インクに紫外線照射装置から紫外線が照射されるため、インクを速く硬化させることができ、その結果、記録媒体を汚したりプラテンの平滑性を劣化させたりする可能性を小さくすることができる。
【0063】
請求項6に記載の発明によれば、シリアルプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【0064】
請求項7に記載の発明によれば、ラインプリンタに本発明の構成を適用することで、より高い効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタにおけるプラテンの一例を示す概略図である。
【図3】本発明のインクジェットプリンタにおけるプラテンの他の例を示す概略図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタの概略的な制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3 搬送装置の駆動源
3a,3b 搬送ローラ
4 画像記録部
5,6,7,8 記録ヘッド
9,10 紫外線照射装置
9a,10a 紫外線光源
11 キャリッジ
11a キャリッジ駆動源
12 ガイド部材
21 一体形成されたインク受け部
22 インク吸収体
31 着脱可能なインク受け部
50 制御部
51 記憶部
52 入力部
99 記録媒体(織物)
A 搬送方向
B 走査方向
Claims (7)
- プラテンに支持されたメッシュ状の記録媒体上に、インクジェット方式の記録ヘッドから紫外線硬化性インクを吐出して画像を形成し、次いで紫外線照射装置から紫外線を照射することにより、前記記録媒体上に着弾したインクを硬化、定着させるインクジェットプリンタであって、
前記インク着弾箇所のプラテンに、前記記録媒体を通過したインクを、記録媒体に再接触しないように保持するインク受け部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部に、インク吸収体が備えられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インク受け部は、プラテンの他の部位に対して着脱可能とされていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドの各ノズルから吐出されるインクの最小液滴量が、1回の吐出につき2pl〜10plとなるように制御する制御部を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体上に着弾してから1秒以内に、当該インクに前記紫外線照射装置から紫外線が照射されることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
シリアルプリンタであることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
ラインプリンタであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150992A JP2004351709A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150992A JP2004351709A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004351709A true JP2004351709A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34046636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003150992A Pending JP2004351709A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004351709A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101000849B1 (ko) | 2007-12-19 | 2010-12-14 | 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 | 인쇄장치 |
KR101002370B1 (ko) | 2007-12-19 | 2010-12-17 | 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 | 잉크받이유닛 및 인쇄장치 |
JP2011245770A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Canon Electronics Inc | 原稿処理装置 |
US8262213B2 (en) | 2008-12-22 | 2012-09-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection apparatus |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150992A patent/JP2004351709A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101000849B1 (ko) | 2007-12-19 | 2010-12-14 | 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 | 인쇄장치 |
KR101002370B1 (ko) | 2007-12-19 | 2010-12-17 | 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 | 잉크받이유닛 및 인쇄장치 |
US8262213B2 (en) | 2008-12-22 | 2012-09-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection apparatus |
JP2011245770A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Canon Electronics Inc | 原稿処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7360887B2 (en) | Image forming apparatus and method | |
JP4649935B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
US8025388B2 (en) | Image forming apparatus and image forming method with decreased image transfer disturbance | |
JP2007230232A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2002011860A (ja) | インクジェットプリンタ及びプリント方法 | |
JP2008073916A (ja) | インクジェット記録装置 | |
US7469999B2 (en) | Image forming apparatus and method | |
JP2008188983A (ja) | 紫外線照射装置および該紫外線照射装置を用いた記録装置、ならびに記録方法 | |
JP4608992B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
US8201918B2 (en) | Ink injecting apparatus | |
JP2008105253A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2015085666A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2004351709A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2005138463A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004322460A (ja) | 画像記録装置 | |
JP2005297230A (ja) | インクジェット記録装置 | |
US6913353B2 (en) | Inkjet fixer fluid applicator | |
JP2004351761A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4806955B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2006272853A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4457622B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004322461A (ja) | 画像記録装置 | |
JP2004195852A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2005081577A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2020111027A (ja) | 印刷装置および印刷方法 |