JP2004217589A - 染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成することができ、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制することができる染色毛髪用パーマ剤を提供する。
【解決手段】チオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩またはN−アセチルシステインからなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合する。
【選択図】 なし
【解決手段】チオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩またはN−アセチルシステインからなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヒトの頭髪に使用されるパーマネント・ウェーブ用剤であり、特に酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)に本発明品を施術した時、頭髪にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成し、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制する事ができる染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、日本ではヒトの頭髪に使用されているパーマネント・ウェーブ剤第1剤(以下「パーマ剤」という)の主剤である還元剤として、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸、システイン、システイン塩酸塩、アセチルシステインがある。チオグコール酸やこのアルカリ塩を主剤としたパーマ剤(以下、「チオグリコール酸系パーマ剤」という)は、強いウェーブ効果を与えることができるが毛髪が損傷されやすく、特に酸化染毛剤ですでに傷んでいる毛髪に適用すると、酸化染毛剤で生成された色素に対するチオグリコール酸の強い還元作用により色素の色が消失したり、毛髪自体が非常に膨潤されるため色素が溶出されることもあり、せっかく染めた色が殆ど落ちてしまうことが多い。またパーマ施術後の乾燥状態での髪がパサパサした感触を与え好ましい状態ではない。
【0003】
一方、システインやアセチルシステインを主剤としたパーマ剤(以下、「システイン系パーマ剤」という)はシステイン原料が高価であり、またウェーブ効果は弱いものであるが、毛髪損傷が少なく髪の膨潤も少ないためカラー毛にはよく使用されるようになってきた。しかし、システインの酸化生成色素に対する還元消色作用はチオグリコール酸と同程度に強いため、結果としてカラー毛の色落ちが生じてしまうのが現実であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、
(1) チオグリコール酸系パーマ剤の強いウェーブからシステイン系パーマ剤のマイルドなウェーブまでの幅広いウェーブ効果を奏し、
(2) カラー毛の色落ちや変色が少なく、また毛髪損傷も少ない、
という長所を有し、特に、酸化染毛剤で施術された毛髪を安心してパーマ処理でき、かつウェーブ効果も種々のバリエーションが持たせられるような染色毛髪用パーマ剤及び、このパーマ剤を用いた染色毛髪の退色防止方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、チオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩、N−アセチルシステインから選ばれる一種または二種以上からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、
ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合されることを特徴とする染色毛髪用パーマ剤が提供される。
【0006】
この染色毛髪用パーマ剤では、チオグリコール酸のアルカリ塩を形成するアルカリ剤が、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノプロパノール、アルギニンまたはリジンであり、該アルカリ剤で第1剤のpHが5.0〜10の範囲に調整されてなるものが好ましい。
【0007】
また、この染色毛髪用パーマ剤では、第1剤中に尿素、グアニジン、グアニジン塩またはベンジルアルコールを第1剤に対して0.1〜20質量%含むことが好ましい。
【0008】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、第1剤中にジチオジグリコール酸、ジチオジグリコール酸のアルカリ塩、ジチオジ乳酸またはジチオジ乳酸のアルカリ塩を還元剤の全モル濃度の等量以下含むことが好ましい。
【0009】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、シスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことが好ましい。
【0010】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール及びイソプレングリコールから選ばれる組み合わせであることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明によれば、酸化染毛剤で染色された毛髪をパーマ剤で施術する際の退色を防止する染色毛髪の退色防止方法であって、パーマ剤として上記した染色毛髪用パーマ剤を用いることを特徴とする染色毛髪の退色防止方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
チオグリコール酸系パーマ剤の主成分である還元剤としては、チオグリコール酸やチオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸イソプロパノールアミン、チオグリコール酸アルギニン塩、チオグリコール酸リジン塩などのチオグリコール酸塩が挙げられる。システイン系パーマ剤の主成分である還元剤としてはL−システイン、DL−システイン、L−システイン塩酸塩、DL−システイン塩酸塩及びN−アセチルシステインが挙げられる。
【0013】
これらの還元剤の配合量は、前記第1剤に対して0.5〜20質量%(遊離酸換算)の範囲を配合することが好ましい。0.5質量%未満ではウェーブ効果が殆ど認められず実用性がない。また、20質量%を超えた場合には、強いウェーブ効果を示すが毛髪の損傷が先行するため毛髪や皮膚の安全性から適切でない。前記還元剤のより好ましい配合量は1.0〜10.0質量%(遊離酸換算)である。
【0014】
本発明の染色毛髪用パーマ剤を調製するに際しては、フリーのアルカリ剤を使用し、前記第1剤のpHを7.0〜10の範囲とするが、このpHは8〜9.5の範囲がより好ましい。フリーのアルカリ剤としては、アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、アルギニン、リジンなどの、アンモニアやその炭酸塩、有機アミン類、塩基性アミノ酸が好ましい。
【0015】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では第1剤中にチオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩、N−アセチルシステインから選ばれる一種または二種以上からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含むことにより、カラー毛の色落ちや変色の抑制効果を奏する。
【0016】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では、上記ポリオール類、糖アルコール類及び糖類として、分子量が75〜4000の範囲にあるものが適切である
【0017】
かかるポリオール類としては、ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン(テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなど)、エリスリトール、ポリエチレングリコール(数平均重合度:6〜77)、ソルビトール、イノシトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリオキシプロピレン(7P.O.)ジグリセリルエーテル及びポリオキシプロピレン(9P.O.)ジグリセリルエーテルが挙げられる。
【0018】
また、糖アルコール類としては、マルチトール、マンニトール、キシリトールが挙げられる。糖類としては、トレハロース、マルトース、スクロース、ラフィノース、ポリオキシエチレン(10E.O.)メチルグリコシド、ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグリコシド及びポリオキシプロピレン(10E.O.)メチルグリコシドが挙げられる。
上記化合物以外でも、分子量が上記の範囲にあれば、充分な効果をもたらす染色毛髪用パーマ剤を提供することができる。
【0019】
分子量が75未満のアルコール、たとえばエチルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチルアルコールでは、色落ち抑制効果がないか、むしろ色落ちが増加する場合がある。分子量が4000を超えるポリオール類、たとえばポリオキシエチレン(5E.O.)ポリオキシプロピレン(65P.O.)ペンタエリスリトール(分子量=4126)や、ポリオキシプロピレン(70P.O.)デカグリセリルエーテル(分子量=4482)を前記第1剤中に少量添加すると、液が濁ったり、相分離を起こしてウェーブ効果が阻害されたりする。このため、これら分子量が4000を超えるポリオール類は、本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0020】
また、分子量が75〜4000の範囲に入る化合物であっても、グルコース、キシロース、フルクトースなどの還元性単糖類では、色落ち抑制効果をもたらすものの、ウェーブ効果への阻害作用が大きく、また前記第1剤が着色を起こすなど好ましくない現象を生じるため、これらの化合物は本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0021】
本発明において、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとして最も好ましいものは、グリセリン、1,3−ブチレングリコール及びイソプレングリコールから選ばれる組み合わせである。
【0022】
本発明のパーマ剤では、明確な色落ち抑制効果を得るには、ポリオール類、糖アルコール類及び糖類から選ばれる一種または二種以上の組み合わせの配合量を、第1剤に対して8〜50質量%、好ましくは10〜30質量%の範囲とする。配合量が少なすぎると、色落ち抑制効果がないか、または僅かしか認められない。多すぎると、色落ち抑制効果がすでに上限に達しており、また、配合されるポリオール類、糖アルコール類または糖類化合物によってはパーマ剤が濁ったり、相分離を起こしたりするなど好ましくない現象を生じることがある。
【0023】
本発明のパーマ剤ではポリオール類、糖アルコール類、糖類以外の化合物として、還元剤の酸化体であるジチオジグリコール酸、ジチオジ乳酸またはこれらのアルカリ塩を前記還元剤の全モル濃度の等量以下含むことにより、さらなる色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0024】
同様に、本発明のパーマ剤ではシスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことにより、色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0025】
色落ち抑制効果には直接関係はないが、本発明に係るパーマ剤のその他の品質を向上させることを目的として、以下の化合物を添加することができる。すなわちノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤は、パーマ剤に添加した香料を可溶化させたり、パーマ剤の毛髪へのなじみをよくしたりする目的で添加される。
【0026】
また、カチオン性界面活性剤、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子、脂肪アルコール、ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサンなどは、パーマ剤に粘性を与えたり、パーマ処理毛の感触をよくしたり、ハリやツヤを与えたりするために添加することができる。
【0027】
アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド類、炭化水素、エステル油、トリグリセリドなどは毛髪保護剤として、金属イオン封鎖剤は還元剤の安定剤として、尿素、グアニジン、グアニジン塩はウェーブ効果の調整剤として、それぞれ添加することができる。また、香料や色素などの添加剤を、本発明パーマ剤の色落ち抑制効果を阻害しない範囲で添加することができる。
【0028】
本発明のパーマ剤は、施術する対象が酸化染毛剤で染色された毛髪である場合に特に有用である。この時、施術方法としては、30℃以下で施術するコールド二浴式パーマネト・ウェーブ法、60℃以下で施術する加温二浴式パーマネト・ウェーブ法が採用できる。また、施術効果としては、髪にウェーブを持たせることや、くせ毛を真直ぐにすることが挙げられる。
【0029】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
実施例1、比較例1
表1に示す組成のコールド二浴式パーマ剤を調製し、ウェーブ効果およびカラー毛の色落ちについて評価した。それぞれの評価は次の方法によった。
【0030】
[毛髪試料]
ヒトの白髪(パーマ、カラー未処理毛)を、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液で洗浄後、水で充分に水洗し、室温下で風乾させた。
【0031】
〔毛髪束(1):ウェーブ効果測定用〕
毛髪12本を根元、毛先の方向を揃えて結び、結び目から根元の方向に1cmを残してカットする。また、結び目から毛先の方向に12cm残してカットする。
【0032】
〔毛髪束(2):カラー毛の色落ち、変色の評価用〕
毛髪を約2g採取し、幅2.5cm、長さ12cmになるように根元、毛先の方向を揃えて毛髪束を作製する。
【0033】
[染毛処理]
市販の酸化染毛剤(ブルー系)を使用し、規定の方法で毛髪束(2)を染毛する。染毛は30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。染色毛束は1毛束につき表・裏計8個所を測色し、ハンターの表色系に基づき測色した値(L*、A*、B*)から未染色白髪に対する色差(ΔE*)および青味成分(A*)として、その平均値を記録する。パーマ未処理カラー毛の測色値は、未染色白髪に対する色差がΔE*53.25,B*が−3.90であった。
【0034】
なお、ハンターの表色系とは次のことを指す。
測色値は(L*、A*、B*)で示され、L*は明度、A*は赤味、B*は黄味を示し、L*が大きい程明度が高く、A*が大きい程赤味が強い。A*がマイナス値であれば赤の補色である緑を示す。またB*が大きい程黄味が強い。B*がマイナス値であれば黄の補色である青を示す。また、2試料の測色値(L1 *、A1 *、B1 *)、(L2 *、A2 *、B2 *)から、2試料間の色差:△E*={(L1 *−L2 *)2+(A1 *−A2 *)2+(B1 *−B2 *)2}1/2が求められ、△E*が大きい程、2試料間の色差が大きいことを示す。
【0035】
[染色毛束のパーマ処理]
染色毛束に表1に示すパーマ剤2mlを均一に塗布し、ポリエチレンフィルムで毛束表面をシールし、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後、別途用意しておいた酸化処理用液(臭素酸ナトリウム8質量%、リン酸バッファーでpH6.0に調整した水溶液)2mlを均一に塗布し、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後室温下で風乾させる。パーマ処理後のこの毛束を、上記と同様の方法で測色する。
【0036】
[ウェーブ効果測定]
毛髪束(1)を、市販の酸化染毛剤(ブルー系)を使用し所定の方法で染毛する。染毛は上記と同一の30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。この毛髪束1本を、直径7.0mmのガラス製ロッドに均一に巻きつけ、30℃の表1に示すパーマ剤20mlに10分間浸漬処理し、直ちに流水で30秒間リンスし、上記酸化処理用液20ml中で30℃,10分間処理する。その後水洗し、ガラス製ロッドから毛髪束を外し、水中に30分間静置する。毛髪束はウェーブのかかったヘアコイルとして得られ、ヘアコイルの直径Dw(mm)をノギスを用いて測定する。同一のパーマ剤について6本の毛髪束を用い、直径Dwは6個のデータの平均値として記録する。Dwは7.0mm以上の数値であり、Dw値が小さいほど強いウェーブ効果とする。
上記パーマ剤の組成及び評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
実施例1では染色後の濃い青味がパーマ処理後でも維持されていたが、比較例1では、パーマ処理後は褐色に変色し、かつ色も薄くなっていた。グリセリンの色落ち抑制効果は明確である。ウェーブ効果では、実施例1が比較例1よりもやや弱い傾向にあったが、もともと強いウェーブなので問題はない。
【0039】
実施例2〜11,比較例1
チオグリコール酸系パーマ剤中に各種のポリオール類、糖アルコール類及び糖類を配合し、色落ち抑制効果及びウェーブ効果を調べた。なお、酸化処理用液は上記と同一の液を用いた。表2に配合組成を示し、表3にポリオール等の種類と評価結果を示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
実施例2〜11はいずれもB*値がマイナスであり、青味が維持されている。また、実施例2〜11は色差(ΔE*)が比較例よりも高くてパーマ未処理の色差に近くなっており、色落ちや変色が少ないことが解る。実施例2〜11は比較例1よりもやや弱いウェーブ効果であったが、もともと強いウェーブなので問題はない。
【0043】
以上の結果から、実施例に示した各種ポリオール及び糖類を配合したチオグリコール酸系パーマ剤は、カラー毛に対して色落ちを抑制でき有用なパーマ剤であるといえる。
【0044】
実施例12、比較例2
システイン系パーマ剤中にポリオール類を実施例1と同様に配合し、色落ち抑制効果及びウェーブ効果を調べた。酸化処理用液は実施例1と同一の液を用いた。
【0045】
【表4】
【0046】
実施例12は比較例2とほぼ同程度のウェーブ効果であるが、色落ち抑制効果は実施例12が数段上回っていることが解る。
【0047】
以上の結果から、ポリオール類を配合し、また尿素やベンジルアルコールなどを配合たシステイン系パーマ剤は、カラー毛に対して色落ちの少なく、ウェーブ効果も阻害されない有用なパーマ剤であるといえる。
【0048】
実施例13
チオグリコール酸系二浴式パーマネント・ウェーブ用剤第1剤(表5)及び第2剤(表6)を調製し、実施例1に示した方法で、酸化染毛剤(レッド系)で染色した毛髪束を用いてパーマ施術を行った。
【0049】
白髪に対する色差がΔE*36.54、A*21.76であるカラー毛の毛髪束を水でぬらし、パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置し、流水で30秒間リンスし、タオルドライ後第2剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。ウェーブ毛は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*31.10、A*18.20であった。ウェーブには弾力があり、櫛通りがよく滑らかな感触を示した。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
実施例14
表7、表8に示すコールド系二浴式パーマネント・ウェーブ用剤第1剤及び第2剤(縮毛矯正剤)を調製し、くせのある毛髪束(黒色)を実施例1に示した方法で、酸化染毛剤(レッド系)で染色し、パーマ処理を行った。
黒髪に対する色差がΔE*6.81、A*8.67のカラー毛髪束に1剤2gを刷けで均一に塗布し、櫛を用いてくせ毛を真直ぐに伸ばす。30℃で10分放置後、流水を用いてリンスし、タオルドライする。次に2剤2gを1剤の場合と同様に5分間処理し、最後に流水で充分にリンスし、室内で自然乾燥させた。
くせ毛は殆ど真直ぐで、つやのある滑らかな感触をもつストレート毛が得られた。色差はΔE*6.03、A*7.85であり赤味が保たれていた。
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
実施例15
表9、表10に示す加温二浴式システイン系パーマネント・ウェーブ用剤第1剤及び第2剤を調製した。白髪を約50%含む毛髪束を、実施例1と同様の方法で作成し、酸化染毛剤(ダークブラウン系)で染色した。白髪は殆ど目立たず暗い褐色に染色された。この毛髪束に実施例13と同様の方法であるが、1剤処理時には加温機(約40℃)を用いウェーブ毛を作成した。ウェーブは弾力があり、しなやかでしっとりした感触があり、白髪の目立ちは少ないものであった。
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】
【0058】
実施例16
表11、表12に示すアセチルシステイン系カーリングローション及びヘアリンス剤を調整した。黒髪を用いて実施例1と同様の方法で毛髪束を作成し、ブリーチ処理後さらに酸化染毛剤(ワインレッド系)で染色し、きれいな赤ワイン色の毛髪束を得た。この毛髪束に実施例13と同様の方法で処理を行い均一なカールのある毛髪束が得られた。しっとりとした滑らかな感触で、赤ワイン色は維持されていた。
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
実施例17
表13、表14に示すチオグリコール酸系ウェーブ剤第1剤及び第2剤を調製した。黒髪を用いて実施例1と同様の方法で毛髪束を作成し、酸化染毛剤(レッド系)で染色した。赤みのある殆ど黒色に近い色調の毛髪束を得た。パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置し、流水で30秒間リンスし、タオルドライ後、第2剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。ウェーブ毛には、赤味が残っており、色落ちや変色が少なく、かつ弾力があり、櫛通りが滑らかな感触を示した。
【0062】
【表13】
【0063】
【表14】
【0064】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成することができ、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制することができる染色毛髪用パーマ剤が提供される。
また、本発明によれば酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にパーマ剤を適用してウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成してもカラー毛の色落ち・退色を防ぐことの可能な染色毛髪の退色防止方法を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明はヒトの頭髪に使用されるパーマネント・ウェーブ用剤であり、特に酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)に本発明品を施術した時、頭髪にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成し、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制する事ができる染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、日本ではヒトの頭髪に使用されているパーマネント・ウェーブ剤第1剤(以下「パーマ剤」という)の主剤である還元剤として、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸、システイン、システイン塩酸塩、アセチルシステインがある。チオグコール酸やこのアルカリ塩を主剤としたパーマ剤(以下、「チオグリコール酸系パーマ剤」という)は、強いウェーブ効果を与えることができるが毛髪が損傷されやすく、特に酸化染毛剤ですでに傷んでいる毛髪に適用すると、酸化染毛剤で生成された色素に対するチオグリコール酸の強い還元作用により色素の色が消失したり、毛髪自体が非常に膨潤されるため色素が溶出されることもあり、せっかく染めた色が殆ど落ちてしまうことが多い。またパーマ施術後の乾燥状態での髪がパサパサした感触を与え好ましい状態ではない。
【0003】
一方、システインやアセチルシステインを主剤としたパーマ剤(以下、「システイン系パーマ剤」という)はシステイン原料が高価であり、またウェーブ効果は弱いものであるが、毛髪損傷が少なく髪の膨潤も少ないためカラー毛にはよく使用されるようになってきた。しかし、システインの酸化生成色素に対する還元消色作用はチオグリコール酸と同程度に強いため、結果としてカラー毛の色落ちが生じてしまうのが現実であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、
(1) チオグリコール酸系パーマ剤の強いウェーブからシステイン系パーマ剤のマイルドなウェーブまでの幅広いウェーブ効果を奏し、
(2) カラー毛の色落ちや変色が少なく、また毛髪損傷も少ない、
という長所を有し、特に、酸化染毛剤で施術された毛髪を安心してパーマ処理でき、かつウェーブ効果も種々のバリエーションが持たせられるような染色毛髪用パーマ剤及び、このパーマ剤を用いた染色毛髪の退色防止方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、チオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩、N−アセチルシステインから選ばれる一種または二種以上からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、
ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合されることを特徴とする染色毛髪用パーマ剤が提供される。
【0006】
この染色毛髪用パーマ剤では、チオグリコール酸のアルカリ塩を形成するアルカリ剤が、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノプロパノール、アルギニンまたはリジンであり、該アルカリ剤で第1剤のpHが5.0〜10の範囲に調整されてなるものが好ましい。
【0007】
また、この染色毛髪用パーマ剤では、第1剤中に尿素、グアニジン、グアニジン塩またはベンジルアルコールを第1剤に対して0.1〜20質量%含むことが好ましい。
【0008】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、第1剤中にジチオジグリコール酸、ジチオジグリコール酸のアルカリ塩、ジチオジ乳酸またはジチオジ乳酸のアルカリ塩を還元剤の全モル濃度の等量以下含むことが好ましい。
【0009】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、シスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことが好ましい。
【0010】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール及びイソプレングリコールから選ばれる組み合わせであることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明によれば、酸化染毛剤で染色された毛髪をパーマ剤で施術する際の退色を防止する染色毛髪の退色防止方法であって、パーマ剤として上記した染色毛髪用パーマ剤を用いることを特徴とする染色毛髪の退色防止方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
チオグリコール酸系パーマ剤の主成分である還元剤としては、チオグリコール酸やチオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸イソプロパノールアミン、チオグリコール酸アルギニン塩、チオグリコール酸リジン塩などのチオグリコール酸塩が挙げられる。システイン系パーマ剤の主成分である還元剤としてはL−システイン、DL−システイン、L−システイン塩酸塩、DL−システイン塩酸塩及びN−アセチルシステインが挙げられる。
【0013】
これらの還元剤の配合量は、前記第1剤に対して0.5〜20質量%(遊離酸換算)の範囲を配合することが好ましい。0.5質量%未満ではウェーブ効果が殆ど認められず実用性がない。また、20質量%を超えた場合には、強いウェーブ効果を示すが毛髪の損傷が先行するため毛髪や皮膚の安全性から適切でない。前記還元剤のより好ましい配合量は1.0〜10.0質量%(遊離酸換算)である。
【0014】
本発明の染色毛髪用パーマ剤を調製するに際しては、フリーのアルカリ剤を使用し、前記第1剤のpHを7.0〜10の範囲とするが、このpHは8〜9.5の範囲がより好ましい。フリーのアルカリ剤としては、アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、アルギニン、リジンなどの、アンモニアやその炭酸塩、有機アミン類、塩基性アミノ酸が好ましい。
【0015】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では第1剤中にチオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩、N−アセチルシステインから選ばれる一種または二種以上からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含むことにより、カラー毛の色落ちや変色の抑制効果を奏する。
【0016】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では、上記ポリオール類、糖アルコール類及び糖類として、分子量が75〜4000の範囲にあるものが適切である
【0017】
かかるポリオール類としては、ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン(テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなど)、エリスリトール、ポリエチレングリコール(数平均重合度:6〜77)、ソルビトール、イノシトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリオキシプロピレン(7P.O.)ジグリセリルエーテル及びポリオキシプロピレン(9P.O.)ジグリセリルエーテルが挙げられる。
【0018】
また、糖アルコール類としては、マルチトール、マンニトール、キシリトールが挙げられる。糖類としては、トレハロース、マルトース、スクロース、ラフィノース、ポリオキシエチレン(10E.O.)メチルグリコシド、ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグリコシド及びポリオキシプロピレン(10E.O.)メチルグリコシドが挙げられる。
上記化合物以外でも、分子量が上記の範囲にあれば、充分な効果をもたらす染色毛髪用パーマ剤を提供することができる。
【0019】
分子量が75未満のアルコール、たとえばエチルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチルアルコールでは、色落ち抑制効果がないか、むしろ色落ちが増加する場合がある。分子量が4000を超えるポリオール類、たとえばポリオキシエチレン(5E.O.)ポリオキシプロピレン(65P.O.)ペンタエリスリトール(分子量=4126)や、ポリオキシプロピレン(70P.O.)デカグリセリルエーテル(分子量=4482)を前記第1剤中に少量添加すると、液が濁ったり、相分離を起こしてウェーブ効果が阻害されたりする。このため、これら分子量が4000を超えるポリオール類は、本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0020】
また、分子量が75〜4000の範囲に入る化合物であっても、グルコース、キシロース、フルクトースなどの還元性単糖類では、色落ち抑制効果をもたらすものの、ウェーブ効果への阻害作用が大きく、また前記第1剤が着色を起こすなど好ましくない現象を生じるため、これらの化合物は本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0021】
本発明において、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとして最も好ましいものは、グリセリン、1,3−ブチレングリコール及びイソプレングリコールから選ばれる組み合わせである。
【0022】
本発明のパーマ剤では、明確な色落ち抑制効果を得るには、ポリオール類、糖アルコール類及び糖類から選ばれる一種または二種以上の組み合わせの配合量を、第1剤に対して8〜50質量%、好ましくは10〜30質量%の範囲とする。配合量が少なすぎると、色落ち抑制効果がないか、または僅かしか認められない。多すぎると、色落ち抑制効果がすでに上限に達しており、また、配合されるポリオール類、糖アルコール類または糖類化合物によってはパーマ剤が濁ったり、相分離を起こしたりするなど好ましくない現象を生じることがある。
【0023】
本発明のパーマ剤ではポリオール類、糖アルコール類、糖類以外の化合物として、還元剤の酸化体であるジチオジグリコール酸、ジチオジ乳酸またはこれらのアルカリ塩を前記還元剤の全モル濃度の等量以下含むことにより、さらなる色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0024】
同様に、本発明のパーマ剤ではシスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことにより、色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0025】
色落ち抑制効果には直接関係はないが、本発明に係るパーマ剤のその他の品質を向上させることを目的として、以下の化合物を添加することができる。すなわちノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤は、パーマ剤に添加した香料を可溶化させたり、パーマ剤の毛髪へのなじみをよくしたりする目的で添加される。
【0026】
また、カチオン性界面活性剤、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子、脂肪アルコール、ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサンなどは、パーマ剤に粘性を与えたり、パーマ処理毛の感触をよくしたり、ハリやツヤを与えたりするために添加することができる。
【0027】
アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド類、炭化水素、エステル油、トリグリセリドなどは毛髪保護剤として、金属イオン封鎖剤は還元剤の安定剤として、尿素、グアニジン、グアニジン塩はウェーブ効果の調整剤として、それぞれ添加することができる。また、香料や色素などの添加剤を、本発明パーマ剤の色落ち抑制効果を阻害しない範囲で添加することができる。
【0028】
本発明のパーマ剤は、施術する対象が酸化染毛剤で染色された毛髪である場合に特に有用である。この時、施術方法としては、30℃以下で施術するコールド二浴式パーマネト・ウェーブ法、60℃以下で施術する加温二浴式パーマネト・ウェーブ法が採用できる。また、施術効果としては、髪にウェーブを持たせることや、くせ毛を真直ぐにすることが挙げられる。
【0029】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
実施例1、比較例1
表1に示す組成のコールド二浴式パーマ剤を調製し、ウェーブ効果およびカラー毛の色落ちについて評価した。それぞれの評価は次の方法によった。
【0030】
[毛髪試料]
ヒトの白髪(パーマ、カラー未処理毛)を、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液で洗浄後、水で充分に水洗し、室温下で風乾させた。
【0031】
〔毛髪束(1):ウェーブ効果測定用〕
毛髪12本を根元、毛先の方向を揃えて結び、結び目から根元の方向に1cmを残してカットする。また、結び目から毛先の方向に12cm残してカットする。
【0032】
〔毛髪束(2):カラー毛の色落ち、変色の評価用〕
毛髪を約2g採取し、幅2.5cm、長さ12cmになるように根元、毛先の方向を揃えて毛髪束を作製する。
【0033】
[染毛処理]
市販の酸化染毛剤(ブルー系)を使用し、規定の方法で毛髪束(2)を染毛する。染毛は30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。染色毛束は1毛束につき表・裏計8個所を測色し、ハンターの表色系に基づき測色した値(L*、A*、B*)から未染色白髪に対する色差(ΔE*)および青味成分(A*)として、その平均値を記録する。パーマ未処理カラー毛の測色値は、未染色白髪に対する色差がΔE*53.25,B*が−3.90であった。
【0034】
なお、ハンターの表色系とは次のことを指す。
測色値は(L*、A*、B*)で示され、L*は明度、A*は赤味、B*は黄味を示し、L*が大きい程明度が高く、A*が大きい程赤味が強い。A*がマイナス値であれば赤の補色である緑を示す。またB*が大きい程黄味が強い。B*がマイナス値であれば黄の補色である青を示す。また、2試料の測色値(L1 *、A1 *、B1 *)、(L2 *、A2 *、B2 *)から、2試料間の色差:△E*={(L1 *−L2 *)2+(A1 *−A2 *)2+(B1 *−B2 *)2}1/2が求められ、△E*が大きい程、2試料間の色差が大きいことを示す。
【0035】
[染色毛束のパーマ処理]
染色毛束に表1に示すパーマ剤2mlを均一に塗布し、ポリエチレンフィルムで毛束表面をシールし、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後、別途用意しておいた酸化処理用液(臭素酸ナトリウム8質量%、リン酸バッファーでpH6.0に調整した水溶液)2mlを均一に塗布し、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後室温下で風乾させる。パーマ処理後のこの毛束を、上記と同様の方法で測色する。
【0036】
[ウェーブ効果測定]
毛髪束(1)を、市販の酸化染毛剤(ブルー系)を使用し所定の方法で染毛する。染毛は上記と同一の30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。この毛髪束1本を、直径7.0mmのガラス製ロッドに均一に巻きつけ、30℃の表1に示すパーマ剤20mlに10分間浸漬処理し、直ちに流水で30秒間リンスし、上記酸化処理用液20ml中で30℃,10分間処理する。その後水洗し、ガラス製ロッドから毛髪束を外し、水中に30分間静置する。毛髪束はウェーブのかかったヘアコイルとして得られ、ヘアコイルの直径Dw(mm)をノギスを用いて測定する。同一のパーマ剤について6本の毛髪束を用い、直径Dwは6個のデータの平均値として記録する。Dwは7.0mm以上の数値であり、Dw値が小さいほど強いウェーブ効果とする。
上記パーマ剤の組成及び評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
実施例1では染色後の濃い青味がパーマ処理後でも維持されていたが、比較例1では、パーマ処理後は褐色に変色し、かつ色も薄くなっていた。グリセリンの色落ち抑制効果は明確である。ウェーブ効果では、実施例1が比較例1よりもやや弱い傾向にあったが、もともと強いウェーブなので問題はない。
【0039】
実施例2〜11,比較例1
チオグリコール酸系パーマ剤中に各種のポリオール類、糖アルコール類及び糖類を配合し、色落ち抑制効果及びウェーブ効果を調べた。なお、酸化処理用液は上記と同一の液を用いた。表2に配合組成を示し、表3にポリオール等の種類と評価結果を示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
実施例2〜11はいずれもB*値がマイナスであり、青味が維持されている。また、実施例2〜11は色差(ΔE*)が比較例よりも高くてパーマ未処理の色差に近くなっており、色落ちや変色が少ないことが解る。実施例2〜11は比較例1よりもやや弱いウェーブ効果であったが、もともと強いウェーブなので問題はない。
【0043】
以上の結果から、実施例に示した各種ポリオール及び糖類を配合したチオグリコール酸系パーマ剤は、カラー毛に対して色落ちを抑制でき有用なパーマ剤であるといえる。
【0044】
実施例12、比較例2
システイン系パーマ剤中にポリオール類を実施例1と同様に配合し、色落ち抑制効果及びウェーブ効果を調べた。酸化処理用液は実施例1と同一の液を用いた。
【0045】
【表4】
【0046】
実施例12は比較例2とほぼ同程度のウェーブ効果であるが、色落ち抑制効果は実施例12が数段上回っていることが解る。
【0047】
以上の結果から、ポリオール類を配合し、また尿素やベンジルアルコールなどを配合たシステイン系パーマ剤は、カラー毛に対して色落ちの少なく、ウェーブ効果も阻害されない有用なパーマ剤であるといえる。
【0048】
実施例13
チオグリコール酸系二浴式パーマネント・ウェーブ用剤第1剤(表5)及び第2剤(表6)を調製し、実施例1に示した方法で、酸化染毛剤(レッド系)で染色した毛髪束を用いてパーマ施術を行った。
【0049】
白髪に対する色差がΔE*36.54、A*21.76であるカラー毛の毛髪束を水でぬらし、パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置し、流水で30秒間リンスし、タオルドライ後第2剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。ウェーブ毛は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*31.10、A*18.20であった。ウェーブには弾力があり、櫛通りがよく滑らかな感触を示した。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
実施例14
表7、表8に示すコールド系二浴式パーマネント・ウェーブ用剤第1剤及び第2剤(縮毛矯正剤)を調製し、くせのある毛髪束(黒色)を実施例1に示した方法で、酸化染毛剤(レッド系)で染色し、パーマ処理を行った。
黒髪に対する色差がΔE*6.81、A*8.67のカラー毛髪束に1剤2gを刷けで均一に塗布し、櫛を用いてくせ毛を真直ぐに伸ばす。30℃で10分放置後、流水を用いてリンスし、タオルドライする。次に2剤2gを1剤の場合と同様に5分間処理し、最後に流水で充分にリンスし、室内で自然乾燥させた。
くせ毛は殆ど真直ぐで、つやのある滑らかな感触をもつストレート毛が得られた。色差はΔE*6.03、A*7.85であり赤味が保たれていた。
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
実施例15
表9、表10に示す加温二浴式システイン系パーマネント・ウェーブ用剤第1剤及び第2剤を調製した。白髪を約50%含む毛髪束を、実施例1と同様の方法で作成し、酸化染毛剤(ダークブラウン系)で染色した。白髪は殆ど目立たず暗い褐色に染色された。この毛髪束に実施例13と同様の方法であるが、1剤処理時には加温機(約40℃)を用いウェーブ毛を作成した。ウェーブは弾力があり、しなやかでしっとりした感触があり、白髪の目立ちは少ないものであった。
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】
【0058】
実施例16
表11、表12に示すアセチルシステイン系カーリングローション及びヘアリンス剤を調整した。黒髪を用いて実施例1と同様の方法で毛髪束を作成し、ブリーチ処理後さらに酸化染毛剤(ワインレッド系)で染色し、きれいな赤ワイン色の毛髪束を得た。この毛髪束に実施例13と同様の方法で処理を行い均一なカールのある毛髪束が得られた。しっとりとした滑らかな感触で、赤ワイン色は維持されていた。
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
実施例17
表13、表14に示すチオグリコール酸系ウェーブ剤第1剤及び第2剤を調製した。黒髪を用いて実施例1と同様の方法で毛髪束を作成し、酸化染毛剤(レッド系)で染色した。赤みのある殆ど黒色に近い色調の毛髪束を得た。パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置し、流水で30秒間リンスし、タオルドライ後、第2剤2mLを均一に塗布し、30℃で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。ウェーブ毛には、赤味が残っており、色落ちや変色が少なく、かつ弾力があり、櫛通りが滑らかな感触を示した。
【0062】
【表13】
【0063】
【表14】
【0064】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成することができ、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制することができる染色毛髪用パーマ剤が提供される。
また、本発明によれば酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にパーマ剤を適用してウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成してもカラー毛の色落ち・退色を防ぐことの可能な染色毛髪の退色防止方法を提供することができる。
Claims (7)
- チオグリコール酸、チオグリコール酸のアルカリ塩、システイン、システインの酸塩、N−アセチルシステインから選ばれる一種または二種以上からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、
ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合されることを特徴とする染色毛髪用パーマ剤。 - チオグリコール酸のアルカリ塩を形成するアルカリ剤が、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノプロパノール、アルギニンまたはリジンであり、該アルカリ剤で第1剤のpHが5.0〜10の範囲に調整されてなることを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
- 第1剤中に尿素、グアニジン、グアニジン塩またはベンジルアルコールを第1剤に対して0.1〜20質量%含むことを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
- 第1剤中にジチオジグリコール酸、ジチオジグリコール酸のアルカリ塩、ジチオジ乳酸またはジチオジ乳酸のアルカリ塩を還元剤の全モル濃度の等量以下含むことを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
- シスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
- ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール及びイソプレングリコールから選ばれる組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
- 酸化染毛剤で染色された毛髪をパーマ剤で施術する際の退色を防止する染色毛髪の退色防止方法であって、パーマ剤として請求項1〜6のいずれかに記載の染色毛髪用パーマ剤を用いることを特徴とする染色毛髪の退色防止方法。
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