JP2004210041A - 自動車用窓ガラス構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車用窓ガラス構造10のヒンジ部12は、窓ガラス13の裏面13cの前部に射出成形した樹脂層15内に埋め込むベース20と、このベース20から延出された弾性変形可能な上・下の支えアーム片21と、これらの支えアーム片21の先端21bに設けられ、支えアーム片21,21を窓枠11近傍に取り付けるための取付孔24を有する取付部23とからなる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラスに設けたヒンジ部を自動車に取り付けて、自動車の窓枠に窓ガラスを開閉自在に配置する自動車用窓ガラス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の窓枠に窓ガラスをヒンジ部を介して、開閉自在に取り付ける窓ガラス構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7―101238号公報(第10頁、図10)
【0004】
以上の特許文献1の図10を再掲して、従来の技術を詳しく説明する。
図15は、従来の自動車用窓ガラス構造の断面図である。尚、符号は振り直した。
自動車用窓ガラス構造100は、車体101にボルト102を介して一対のヒンジ部103(一個のみを図示する)のベース104を取り付け、一対のヒンジ部103の先端部105を、窓ガラス106後端の裏面にそれぞれ接着剤(ウレタン接着剤)107で接着することで、車体101の窓枠に窓ガラス106を配置したものである。
ヒンジ部103を弾性変形させることで、窓ガラス106を開閉させることができる。
【0005】
この自動車用窓ガラス構造100によれば、ベース104を窓ガラス106の裏面に接着剤107で接着するように構成したので、ベース104や接着剤107を窓ガラス106の表面に露出させないようにでき、外観性を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この自動車用窓ガラス構造100は、ヒンジ部103の先端部105を接着剤107のみで窓ガラス106に接着するので、接着不良があると、ヒンジ部103の先端部105が窓ガラス106から外れてしまう虞がある。
【0007】
また、ヒンジ部103の先端部105を窓ガラス106に接着するための接着剤107は、ボルト102などと比較するとコストが高い。
このように、コストの高い接着剤107を使用することにより、自動車用窓ガラス構造100を安価に提供することが難しい。
【0008】
ところで、自動車の窓枠に窓ガラスを開閉自在に取り付けるその他の方法として、次図の手段が知られている。
図16は、従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図である。
自動車用窓ガラス構造110は、車体111にボルト112を介してヒンジ部113のベース114を取り付け、ヒンジ部113の先端部115を窓ガラス116後端にボルト117で取り付けることで、車体111の窓枠に窓ガラス116を配置したものである。
ヒンジ部113を弾性変形させて、窓ガラス116を開閉することができる。
【0009】
この自動車用窓ガラス構造110によれば、窓ガラス116にボルト117でヒンジ部113の先端部115を取り付けるので、ヒンジ部113の先端部115が窓ガラス116から外れる虞はない。
しかし、ヒンジ部115の先端部115をボルト117で取り付けるので、ボルト117の頭(すなわち、飾り頭)117aが、窓ガラス116の外側に露出することになる。
このように、窓ガラス116の外側にボルト117の頭117aが露出するので、外観性の観点から改良の余地が残されている。
【0010】
図17は、従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図である。
自動車用窓ガラス構造120は、ヒンジ部121を弾性変形可能なヒンジ単体122にモール123を成形して構成し、ヒンジ部121のベース121aをボルト124で車体125に取り付け、ヒンジ部121の先端部(すなわち、嵌込部)121bを窓ガラス126後端に嵌め込むとともに、嵌込部121bの内面と窓ガラス126後端とを接着剤(図示せず)で接着する。
ヒンジ部121を弾性変形することで、窓ガラス126を開閉させることができる。
【0011】
この自動車用窓ガラス構造120によれば、嵌込部121bを窓ガラス126後端に嵌め込むとともに、嵌込部121bの内面と窓ガラス126後端とを接着剤で接着することで、窓ガラス126にヒンジ部121の嵌込部121bを取り付けるので、ヒンジ部121の嵌込部121bは窓ガラス126から外れる虞はない。
しかし、嵌込部121bを窓ガラス126後端に嵌め込むので、嵌込部121bの一部121cが窓ガラス126の外側に露出することになり、外観性の観点から改良の余地が残されている。
【0012】
そこで、本発明の目的は、外観性に優れ、コストを抑えることができ、かつベース部が窓ガラスから外れる虞のない自動車用窓ガラス構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1は、自動車の窓枠にヒンジ部を介して窓ガラスを開閉自在に取り付ける自動車用窓ガラス構造において、前記ヒンジ部は、窓ガラスの裏面に射出成形された樹脂層内に埋め込まれたベースと、このベースから延出された弾性変形可能な一対の支えアーム片と、これらの支えアーム片の先端に設けられ、支えアーム片を前記窓枠近傍に取り付けるための取付孔を有する取付部と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
ベースに一対の支えアーム片をまとめて連結することで、ベースを大きくすることができる。加えて、大きなベースを樹脂層内に埋め込むことで、ベースと樹脂層とを一体とすることができる。よって、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることができる。
【0015】
さらに、窓ガラスの周縁部にモールを成形する際に、同時に窓ガラスの裏面に樹脂層を射出成形して樹脂層内にベースを埋め込むので、モールを成形すると同時に、樹脂層内にベースをインサート成形することができる。
このように、モールの成形工程に併せてベースを窓ガラスに取り付けることで、ベースを窓ガラスに取り付ける時間を削除できる。
【0016】
加えて、ベースを樹脂層内に埋め込むとともに窓ガラスの裏面側に取り付けるので、窓ガラスの表面側にベースを露出させないようにできる。これにより、自動車用窓ガラス構造の外観性を高めることができる。
【0017】
ここで、ヒンジ部には、車体にボルト止めするための取付孔を備えている。そこで、ヒンジ部のベースを樹脂層内にインサート成形する際に、この取付孔を利用して、ヒンジ部を射出成形金型の所定位置に正確に位置決めする。
このように、インサート成型の際に、取付孔を利用して射出成形金型に位置決めするので、取付孔を窓ガラスに対して精度よく位置決めした状態で、ヒンジ部を窓ガラスに取り付けることができる。
【0018】
請求項2において、ベースは、窓ガラス側に突出させた突部を備えたことを特徴とする。
このように、突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面から突部までの距離を大きく確保するようにした。よって、ベースと樹脂層とを一体とすることができ、窓ガラスの裏面にヒンジ部をより強固に取り付けることができる。
【0019】
請求項3において、突部は、前記支えアーム片の近傍に湾曲状に突出させた湾曲状突部であり、この湾曲状突部の湾曲辺を前記ベースから切り離すとともに、湾曲状突部の中央に孔を設けたことを特徴とする。
【0020】
このように、突部を窓ガラス側に湾曲状に突出させるとともに湾曲辺をベースから切り離すことで、湾曲状突部を弾性変形可能に構成することができる。
よって、樹脂層の変形に追従させて湾曲状突部を弾性変形させることで、樹脂層から湾曲状突部が剥離しないようにして、樹脂層中に湾曲状突部を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
ところで、支えアーム片の近傍には比較的大きな荷重がかかることになる。そこで、湾曲状突部を支えアーム片の近傍に設けた。これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな荷重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
【0021】
また、湾曲状突部の中央に孔を設けることで、この孔に充填した樹脂で、湾曲状突部の両側の樹脂層を連通させている。よって、樹脂層内にベースをインサート成形する際に、この孔から湾曲状突部と窓ガラスとの間の隙間に樹脂を良好に充填させることができる。
これにより、充填した樹脂で窓ガラスを強固に接着させることができ、ベースを樹脂層でより強固に保持することができる。
【0022】
請求項4において、ベースは、湾曲状突部を避けた部位に窓ガラス側に略L形に突出させたL形突部を備えるとともに、このL形突部が一対の支えアーム片を結ぶ直線に対して傾斜状に配置されたことを特徴とする。
【0023】
ベースに窓ガラス側にL形突部を備え、このL形突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面からL形突部までの距離を大きく確保するようにした。よって、ベースと樹脂層とを一体とすることで、ヒンジ部を窓ガラスの裏面に強固に取り付けることができる。
【0024】
請求項5は、L形突部を少なくとも2個備え、隣接するL形突部を略ハの字状に配置したことを特徴とする。
このようにL形突部を略ハの字状に配置することで、ベースが長手方向の一方へ抜け出すことを防止するとともに、他方へ抜け出すことを防止できる。
【0025】
請求項6において、ベースは、支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を設けたことを特徴とする。
【0026】
ベースのうちの支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片側の辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を備えることで、支えアーム片側の辺を補強することができる。よって、支えアーム片側の辺が変形することを防いで、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることができる。
【0027】
請求項7において、ベースは、支えアーム片の基端側に切欠を形成したことを特徴とする。
【0028】
ベースのうちの支えアーム片の基端側に切欠を形成することで、窓ガラスに力がかかった場合に、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収することができる。
また、支えアーム片の基端を弾性変形させることで、基端に応力が集中することを防ぐことができる。
このように、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収するとともに、基端に応力が集中することを防ぐことで、ベースが樹脂層から剥離することを防ぐことができる。
【0029】
請求項8において、ベースは、支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に窓ガラスの周縁部を覆うように折り曲げたフックを設けたことを特徴とする。
【0030】
ベースのうちの支えアーム片の近傍にフックを設け、このフックで窓ガラスの周縁部を覆うように構成した。このように、フックで窓ガラスの周縁部を覆うことで、フックが窓ガラスの周縁部から離れることを防ぐことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)を備えた自動車の側面図である。
自動車用窓ガラス構造10は、自動車11の窓枠11a(図6参照)にヒンジ部12を介して窓ガラス13をスイング自在に取り付けたもので、窓ガラス13の周縁部13a(図6参照)に熱可塑性樹脂、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)製のモール14を射出成形したものである。
なお、窓ガラス13は、一例として自動車のリヤクォータガラスである。
【0032】
この自動車用窓ガラス構造10によれば、窓ガラス後端13bの裏面に取り付けたハンドル(図示せず)を握って、ヒンジ部12の上・下支えアーム片21,21を弾性変形させながら窓ガラス13の後端13b側を自動車11から離すことで、窓ガラス13を開けることができる。
【0033】
図2は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)を車室側から見た状態を示す側面図である。
自動車用窓ガラス構造10のヒンジ部12は、窓ガラス13の周縁部13a(図6参照)にモール14を成形する際に、窓ガラス13の裏面13cの前部に射出成形した樹脂層15内に埋め込むベース20と、このベース20から延出された弾性変形可能な上・下の支えアーム片(一対の支えアーム片)21,21と、これらの支えアーム片21,21の先端21b,21bに設けられ、支えアーム片21,21を窓枠11近傍に取り付けるための取付孔24,24を有する上下の取付部(一対の取付部)23,23とからなるSUS(ステンレス鋼)製の部材である。
【0034】
ベース20に上・下の支えアーム片21,21をまとめて連結することで、ベース20を大きくすることができる。加えて、大きなベース20を樹脂層15内に埋め込むことで、ベース20を樹脂層15で確実に押さえ付けて、窓ガラス13の裏面13cに強固に保持することができる。
【0035】
ベース20は、長さAを窓ガラス13の縦長さL1の50〜95%に設定し、幅Bを窓ガラス13の横長さL2の5〜15%に設定したものである。
ベース20の長さAが窓ガラス13の縦長さL1の50%未満になると、ベース20の面積を大きく確保することが難しい。
一方、ベース20の長さAが窓ガラス13の縦長さL1の95%を超えると、ベース20が長すぎて窓ガラス13の周縁に近づき、モール14の邪魔になる。
そこで、ベース20の長さAを、窓ガラス13の縦長さL1の50〜95%に設定した。
【0036】
ベース20の幅Bが窓ガラス13の横長さL2の5%未満になると、ベース20の面積を大きく確保することが難しい。
一方、ベース20の幅Bが窓ガラス13の横長さL2の15%を超えると、ベース20の幅が広すぎて視界を妨げる虞がある。
そこで、ベース20の幅Bを、窓ガラス13の横長さL2の5〜15%に設定した。
【0037】
なお、ベース20は、一例として少なくとも72cm2の面積を確保することが好ましい。ベース20の面積は、従来のものと比較して5倍程度大きくすることができる。
【0038】
さらに、窓ガラス13の周縁部13a(図6参照)にモール14を成形する際に、同時に窓ガラス13の裏面13cの前面に樹脂層15を射出成形して樹脂層15内にベース20を埋め込む(すなわち、インサート成形する)ようにした。このように、モール15を成形すると同時に、樹脂層15内にベース20をインサート成形することができるので、ベース20を窓ガラス13に取り付けるために個別に必要とした時間を削除することができる。
これにより、自動車用窓ガラス構造10の製造時間を短縮して、生産性を高め、コスト低減を図ることができる。
【0039】
加えて、ベース20を樹脂層15内に埋め込むとともに、窓ガラス13の裏面13cに取り付けることで、窓ガラス13の表面側にベース20を露出させないようにできる(図1参照)。これにより、自動車用窓ガラス構造10の外観性を高めることができる。
さらに、樹脂層15内にベース20をインサート成形するために、インサート成型の際に、ヒンジ部12の取付部23に形成した取付孔24を金型で位置決めする。このため、取付部23の取付孔24を精度よく位置決めすることができる。
【0040】
なお、樹脂層15内にベース20をインサート成形する際に、樹脂層15とベース20との接着性を高めるために、ベース20の表面にプライマ処理を施すことが好ましい。
【0041】
図3は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)のヒンジ部を示す斜視図である。
ヒンジ部12のベース20は、上下に延びた略矩形状のプレートであり、上端25近傍の後辺(辺)26に上支えアーム片21を形成するとともに、下端27近傍の後辺26に下支えアーム片21を形成したものである。
このように、ベース20に上・下の支えアーム片21,21をまとめて形成することで、上述したようにベース20の面積を大きく確保することができる。
【0042】
さらに、このベース21は、上支えアーム片21の近傍に窓ガラス13(図2参照)側に湾曲状に突出させた3個の湾曲状突部30・・・を備え、上支えアーム片21の近傍で、この上支えアーム片21側の後辺(辺)26に窓ガラス13側に折り曲げた4個の補強部31・・・を備え、上支えアーム片21の基端21a側に3個の切欠32・・・を形成し、下支えアーム片21の近傍に窓ガラス13側に湾曲状に突出させた3個の湾曲状突部21・・・を備え、下支えアーム片21の近傍で、この下支えアーム片21側の後辺(辺)26に窓ガラス13側に折り曲げた4個の補強部31・・・を備え、下支えアーム片21の基端21a側に3個の切欠32・・・を形成し、中央に窓ガラス13側に略L形に突出した一対の中央L形突部(L形突部)33,33を備え、略中央に樹脂ゲート用の孔34を備える。
【0043】
湾曲状突部30は、前・後辺36,37をベース本体28に連結し、ベース本体28に横方向のスリット35を上下方向に一定間隔をおいて入れることで、上・下の湾曲辺(湾曲辺)38,39をベース本体28から切り離し、中央に孔41を形成した横長の突部である。
なお、スリット35の幅は、一例として1mmである。
【0044】
この湾曲状突部30を窓ガラス13(図2参照)側に突出させて、太鼓橋のように湾曲状に形成する。
このように、湾曲状突部30を窓ガラス13側に湾曲状に突出させるとともに、上・下の湾曲辺38,39をベース20から切り離した。よって、湾曲状突部30をベース20に横向き(ベース20の幅方向向き)に配置するとともに、弾性変形可能に構成することができる。
なお、湾曲状突部30に形成した孔41の直径は、一例として6mmである。
【0045】
中央L形突部33は、上・下の支えアーム片(一対の支えアーム片)21,21を結ぶ直線に対して、すなわちベース本体28の長手方向に対して傾斜状に配置されている。
中央L形突部33をベース本体28の長手方向に対して傾斜状に配置することで、中央L形突部33の長さを大きく確保することができる。
【0046】
中央L形突部33を少なくとも2個備え、隣接する中央L形突部33,33を略ハの字状に配置した。中央L形突部33,33を略ハの字状に配置することで、ベース20を樹脂層15に埋設した際に、ベース20が長手方向の一方(上端25の方向)へ抜け出すことを防止するとともに、他方(下端27の方向)へ抜け出すことを防止する。
【0047】
上支えアーム片21の基端21a両側に切欠32・・・をそれぞれ形成することで、上支えアーム片21の基端21aを比較的容易に弾性変形させることができる。
なお、上支えアーム片21の基端21a両側に切欠32・・・を形成した理由については、図6で詳しく説明する。
【0048】
この上支えアーム片21は、基端21aから先端21bに向けて徐々に幅が狭くなるように略台形の形状をした部材で、基端21aにおいて窓ガラス13と反対方向に斜めに折り曲げた弾性変形可能なプレートである。
この上支えアーム片21の先端21bに設けた取付部23を、先端21bとの連結部で折り曲げてベース20と略平行に配置する。
【0049】
図4は図3の4−4線断面図である。
補強部31は、ベース本体28に対して略直交するように窓ガラス13に向けて折り曲げた脚部43と、この脚部43の先端で折り曲げてベース本体28と対向させた先端折曲部44とからなる。
【0050】
この補強部31は、脚部43と先端折曲部44とで略L字形に形成した部材である。上支えアーム片21側の後辺26(図3参照)で、かつ上支えアーム片21の基端21aの両側に補強部31・・・を形成することで、上支えアーム片21近傍の後辺26を補強部31・・・で補強することができる。
【0051】
また、湾曲状突部30の前・後辺36,37をベース本体28に連結し、ベース本体28の外面(すなわち、窓ガラス13に対向した面)28b側に、湾曲状突部30の中央部30aを突出させることで、湾曲状突部30を太鼓橋のように湾曲状に形成する。
これにより、ベース本体28の内面(すなわち、窓ガラス13から離れた面)28aと湾曲状突部30との間に、空間48を形成することができる。
【0052】
図5は図3の5−5線断面図である。
中央L形突部33は、図3に示すように、ベース本体28に略U字形のスリット49(図3も参照)を入れ、基端33aをベース本体28に連結したフラップを形成し、このフラップの基端33aにおいて窓ガラス13に向けて折り曲げて脚部46を形成し、フラップを略中央においてベース本体28と対向させるように折り曲げて、先端対向部47を形成したものである。
【0053】
この中央L形突部33は、脚部46と先端対向部47とで略L字形に形成することで、先端対向部47をベース本体28の外面28b側に突出させた部材である。
このように、中央L形突部33の先端対向部47をベース本体28の外面28b側に突出させることで、ベース本体28の内面28aと先端対向部47との間に空間51を形成することができる。
【0054】
図6は図2の6−6線断面図であり、窓ガラス13の周縁部13aにモール14を成形する際に、窓ガラス13の裏面13cに射出成形した樹脂層15内にベース20を埋め込み、取付部23を自動車11の窓枠11aにボルト52で固定した状態を示す。
【0055】
ベース本体28の湾曲状突部30を窓ガラス13に近づけて、ベース本体28と湾曲状突部30との間に空間48を形成した。
ここで、湾曲状突部30を窓ガラス13に向けて湾曲させることで、樹脂層15の表面15aから湾曲状突部30までの距離を大きく確保することができる。このため、ベース本体28と湾曲状突部30との間の空間48に樹脂(樹脂層)15を充填することで、湾曲状突部30を樹脂層15内に深く埋め込むことができる。
【0056】
さらに、湾曲状突部30は、突部を窓ガラス13側に湾曲状に突出させるとともに、湾曲辺38,39(図3参照)をベース20から切り離すことで、湾曲状突部30を樹脂層15の変形に追従させて弾性変形させることができる。
よって、樹脂層15から湾曲状突部30が剥離しないようにして、樹脂層15中に湾曲状突部30を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
【0057】
加えて、この湾曲状突部30を、比較的大きな力がかかりやすい上・下の支えアーム片21,21の近傍に設けた。
これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな荷重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
【0058】
また、湾曲状突部30の略中央30aにゲート用の孔41を形成した。これにより、樹脂層15に湾曲状突部30をインサート成形する際に、この孔41を通して湾曲状突部30と窓ガラス13との間の隙間に、樹脂層15の樹脂を良好に充填することができる。
【0059】
これにより、充填した樹脂で窓ガラス13を強固に接着させることができ、ベース20を樹脂層15でより強固に保持することができる。
加えて、湾曲状突部30の両側の樹脂層を、孔41に充填した樹脂で連通させることができる。
【0060】
このように、隙間に入り込んだ樹脂を窓ガラス13に強固に接着させることができ、かつ湾曲状突部30の両側の樹脂層を、孔41に充填した樹脂で連通させて、樹脂層15を一体化することができる。
これにより、湾曲状突部30から樹脂層15が剥離することを防止することができる。
【0061】
また、上支えアーム片21側の後辺26(図3参照)で、かつ上支えアーム片21の基端21aの両側に補強部31・・・を形成して補強することができる。
これにより、上支えアーム片21側の後辺26が変形することを防いで、ベース20と樹脂層15との剥離を防止することができる。
【0062】
加えて、先端折曲部44を窓ガラス13に近づけて、先端折曲部44とベース本体28との間に空間53を形成した。
このように、先端折曲部44を窓ガラス13に近づけることで、樹脂層15の表面15aから先端折曲部44までの距離を大きく確保することができる。
【0063】
よって、この空間53に樹脂層15の樹脂を充填することで、先端折曲部44を樹脂層15内に深く埋め込むことができる。よって、ベース20と樹脂層15とを一体とすることができ、窓ガラス13の裏面にヒンジ部12を強固に取り付けることができる。
【0064】
また、図3に示すように上支えアーム片21の基端21a両側に切欠32・・・を形成することで、上支えアーム片21の基端21aを比較的容易に弾性変形させることが可能になるので、窓ガラス13に矢印の如く力Fがかかった場合に、上支えアーム片21の基端21aを弾性変形させて、力Fの一部を吸収することができる。
さらに、上支えアーム片21の基端21aを弾性変形させることができるので、基端21aに応力が集中することを防ぐことができる。
【0065】
加えて、窓ガラス13に矢印の如く力Fがかかった場合に、上支えアーム片21の基端21aを弾性変形させて、ベース20を樹脂層15に対する上支えアーム片21の引張力を矢印aの方向から、矢印bの方向に変えることができる。
【0066】
ここで、引張力が矢印a方向にかかると、基端21aに応力が集中しやすくなり、ベース20が樹脂層15から剥がれやすくなる虞がある。
一方、上支えアーム片21の基端21aを弾性変形させて、引張力を矢印b方向に変えることで、基端21aに応力が集中することを防いで、引張力をベース20全域に分散させることができる。
これにより、ベース20が基端21aから剥離することを防ぐことができる。
【0067】
図7は図2の7−7線断面図であり、窓ガラス13の周縁部13aにモール14を成形する際に、窓ガラス13の裏面13cに射出成形した樹脂層15内にベース20を埋め込み(すなわち、インサート成形し)、取付部23を自動車11の窓枠11aにボルト52で固定した状態を示す。
【0068】
中央L形突部33の先端対向部47を窓ガラス13に近づけて、ベース本体28と先端対向部47との間に空間51を形成した。
このように、中央L形突部33を窓ガラス13に近づけることで、樹脂層15の表面15aから中央L形突部33までの距離を大きく確保することができる。
【0069】
このため、この空間51に樹脂層15の樹脂を充填することで、中央L形突部33を樹脂層15内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース20を樹脂層15でより確実に押さえ付けて、ベース20を樹脂層15でより強固に保持することができる。
【0070】
次に、第2〜第5実施形態について図8〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第5実施形態の自動車用窓ガラス構造において、第1実施形態と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
図8は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第2実施形態)を示す断面図である。
第2実施形態の自動車用窓ガラス構造55は、ベース本体28の内面28aを樹脂層15の表面15aと面一に構成した点で第1実施形態と異なるだけで、その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0071】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2実施形態によれば、ベース体28の内面28aを樹脂層15の表面15aと面一にすることで、内面28a側の樹脂層15をなくすことができる。
加えて、ベース体28の内面28aを樹脂層15の表面15aと面一にすることで、樹脂層15にヒンジ部12をインサート成形する際に、ベース体28を金型に直接セットすることができ、インサート成形を容易にできる。
【0072】
図9は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第3実施形態)のヒンジ部を示す斜視図である。
第3実施形態の自動車用窓ガラス構造60は、ヒンジ部62を有し、このヒンジ部62のベース63を第1実施形態のベース20に代えただけで、その他の構成は第1実施形態と同様である。
ベース63は、支えアーム片21の近傍で、かつ支えアーム片21側の後辺(辺)26に窓ガラス13の周縁部13aを覆うように折り曲げたフック64を設けた部材である。
【0073】
フック64は、基端64aにおいてベース63に対して略直交するように折り曲げた脚部66を設け、この脚部66の先端でベース63と対向させるように折り曲げた先端対向部67を設け、脚部66の幅Wを窓ガラス13の厚さT(図10参照)より大きく設定したものである。
このフック64は、ベース63の本体68、脚部66および先端対向部67で、窓ガラス13の周縁部13aを収納する収納ポケット69を形成したものである。
【0074】
図10は第3実施形態の取付け状態を示す断面図である。
窓ガラス13の周縁部13aにPVC(ポリ塩化ビニル)製のモール70を成形する際に、窓ガラス13の裏面13cに射出成形した樹脂層15内にベース63を埋め込み、取付部23を自動車の窓枠11aにボルト52で固定する。
【0075】
ベース63の支えアーム片21側の後辺26(図8参照)にフック64を設け、このフック64とベース20の本体68とで収納ポケット69を形成し、この収納ポケット69に窓ガラス13の周縁部13aを収納することで、窓ガラス13の周縁部13aをフック64で覆うことができる。
【0076】
このように、フック64で窓ガラス13の周縁部13aを覆うことで、フック64が窓ガラス13の周縁部13aから離れることを防止でき、ベース63を樹脂層15でより強固に保持することができる。
この第3実施形態の自動車用窓ガラス構造60の剥離試験を実施した結果、プライマ処理を施さなくても、80℃の高温においてヒンジ部62が窓ガラス13から外れることがなかった。
【0077】
この第3実施形態によれば、フック64の先端対向部67が窓ガラス13の表面13d側に配置されるので、フック64の先端対向部67が自動車の外側から見えてしまうことが考えられる。
そこで、自動車用窓ガラス構造60のヒンジ部62をモール70の肉厚Hを十分大きく設定する。
これにより、フック64の先端対向部67をモール70で隠して外から見えないようにでき、自動車用窓ガラス構造60の外観性を第1実施形態と同様に高めることができる。
【0078】
図11は第4実施形態のヒンジ部を示す斜視図である。
第4実施形態の自動車用窓ガラス構造80は、ヒンジ部81を有し、このヒンジ部81のベース82を第1実施形態のベース20に代えただけで、その他の構成は第1実施形態と同様である。
ベース82は、上端82aから下端82bに亘ってL形突部83を、一例として7個斜めに傾けた状態に備えた部材である。
【0079】
このL型突部83は、第1実施形態の中央L型突部33(図3参照)と同じものであり、上・下の支えアーム片(一対の支えアーム片)21,21を結ぶ直線に対して、すなわちベース82の長手方向に対して傾斜状に配置されている。
L形突部83をベース82の長手方向に対して傾斜状に配置することで、L形突部83の長さを大きく確保することができる。
また、隣接するL形突部83,83を略ハの字状に配置した。よって、ベース82を樹脂層15に埋設した際に、ベース82が長手方向の一方(上端82aの方向)へ抜け出すことを防止するとともに、他方(下端82bの方向)へ抜け出すことを防止する。
【0080】
図12は第4実施形態の取付け状態を示す断面図である。
L形突部83の先端対向部83aを窓ガラス13に近づけて、ベース本体84と先端対向部83aとの間に空間85を形成した。
このように、L形突部83の先端対向部83aを窓ガラス13に近づけることで、樹脂層15の表面15aからL形突部83の先端対向部83aまでの距離を大きく確保することができる。
【0081】
このため、この空間85に樹脂層15の樹脂を充填することで、L形突部83を樹脂層15内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース82を樹脂層15でより確実に押さえ付けて、ベース82を樹脂層15でより強固に保持することができる。
【0082】
図13は第5実施形態のヒンジ部を示す斜視図である。
第5実施形態の自動車用窓ガラス構造90は、ヒンジ部91を有し、このヒンジ部91のベース92を第1実施形態のベース20に代えただけで、その他の構成は第1実施形態と同様である。
ベース92は、上端92aから下端92bに亘って窓ガラス14(図14参照)向けて突出させた突部93を設け、一定間隔をおいて複数個の開口部94・・・を形成した部材である。
【0083】
図14は第5実施形態の取付け状態を示す断面図である。
突部93の先端対向部93aを窓ガラス13に近づけて、ベース本体95と先端対向部93aとの間に空間96を形成した。
このように、突部93の先端対向部93aを窓ガラス13に近づけることで、樹脂層15の表面15aから先端対向部93aまでの距離を大きく確保することができる。
【0084】
このため、この空間96に樹脂層15の樹脂を充填することで、突部93を樹脂層15内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース92を樹脂層15でより確実に押さえ付けて、ベース92を樹脂層15でより強固に保持することができる。
【0085】
また、開口部94・・・を形成することで、樹脂層15に突部93をインサート成形する際に、この開口部94・・・を通して樹脂層15の樹脂を効率よく充填することができる。
よって、突部93の先端対向部93aと窓ガラス13との間の隙間に樹脂を良好に入り込ませることができるので、隙間に入り込んだ樹脂を窓ガラス13により一層強固に接着させることができる。
【0086】
なお、前記実施形態では、自動車用窓ガラス構造10を自動車のリヤクォータガラスに適用した例について説明したが、自動車のフロントベンチガラス、大型のクオータガラスやルーフガラスなどのその他のガラスに適用しても同様の効果を得ることができる。
【0087】
また、前記実施形態では、モール14,70と一体成形する樹脂層15として、熱可塑性樹脂のPVCを例に説明したが、その他の樹脂で成形することも可能である。特に、高温時において剛性が低下しない樹脂であれはプライマ処理を省略することも可能である。
【0088】
さらに、前記実施形態では、湾曲状突部30の上・下の湾曲辺38,39をベース本体28から切り離して湾曲状突部30を横向きに形成した例について説明したが、これに限らないで、湾曲状突部30を縦向き(ベース20の長手方向)に形成して左・右の湾曲辺をベース本体から切り離すように構成することも可能である。
【0089】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ベースに一対の支えアーム片をまとめて連結することで、ベースを大きくすることができる。加えて、大きなベースを樹脂層内に埋め込むことで、ベースと樹脂層とを一体とすることができる。
これにより、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることを防止できる。
【0090】
さらに、窓ガラスの周縁部にモールを成形する際に、同時に窓ガラスの裏面に樹脂層を射出成形して樹脂層内にベースを埋め込むので、モールを成形すると同時に、樹脂層内にベースをインサート成形することができる。
このように、モールの成形工程に併せてベースを窓ガラスに取り付けることで、ベースを窓ガラスに取り付ける時間を削除できる。これにより、自動車用窓ガラス構造の製造時間を短縮することができ、生産性を高め、コスト低減を図ることができる。
【0091】
加えて、ベースを樹脂層内に埋め込むとともに窓ガラスの裏面側に取り付けるので、窓ガラスの表面側にベースを露出させないようにできる。これにより、自動車用窓ガラス構造の外観性を高めることができる。
【0092】
ここで、ヒンジ部には、車体にボルト止めするための取付孔を備えている。そこで、ヒンジ部のベースを樹脂層内にインサート成形する際に、この取付孔を利用して、ヒンジ部を射出成形金型の所定位置に正確に位置決めする。
このように、インサート成型の際に、取付孔を利用して射出成形金型に位置決めするので、取付孔を窓ガラスに対して精度よく位置決めした状態で、ヒンジ部を窓ガラスに取り付けることができる。
【0093】
請求項2は、ベースに、窓ガラス側に突出させた突部を備えたので、突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面から突部までの距離を大きく確保することができる。
これにより、ベースと樹脂層とを一体とすることにより、窓ガラスの裏面にヒンジ部をより強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【0094】
請求項3は、突部を窓ガラス側に湾曲状に突出させるとともに湾曲辺をベースから切り離すことで、湾曲状突部を弾性変形可能に構成することができる。
よって、樹脂層の変形に追従させて湾曲状突部を弾性変形させることで、樹脂層から湾曲状突部が剥離しないようにして、樹脂層中に湾曲状突部を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
【0095】
加えて、この湾曲状突部を、比較的大きな力がかかりやすい支えアーム片の近傍に設けた。これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな加重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防いで、ベースが窓ガラスから外れることを確実に防止することができる。
【0096】
また、湾曲状突部の中央に孔を設けることで、この孔に充填した樹脂で、湾曲状突部の両側の樹脂層を連通させている。よって、樹脂層内にベースをインサート成形する際に、この孔から湾曲状突部と窓ガラスとの間の隙間に樹脂を良好に充填させることができる。
これにより、充填した樹脂で窓ガラスを強固に接着させて、ベースを樹脂層でより強固に保持し、ベースが窓ガラスから外れることを確実に防止できる。
【0097】
請求項4は、ベースに窓ガラス側にL形突部を備え、このL形突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面からL形突部までの距離を大きく確保するようにした。
これにより、ベースと樹脂層とを一体とすることで、ヒンジ部を窓ガラスの裏面に強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【0098】
請求項5は、L形突部を少なくとも2個備え、隣接するL形突部を略ハの字状に配置することで、ベースが長手方向の一方へ抜け出すことを防止するとともに、他方への抜け出しをも防止して、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【0099】
請求項6は、ベースのうちの支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片側の辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を備えることで、支えアーム片側の辺を補強することができる。
これにより、支えアーム片側の辺が変形することを防いで、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることにより、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【0100】
請求項7は、ベースのうちの支えアーム片の基端側に切欠を形成することで、窓ガラスに力がかかった場合に、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収することができる。
また、上支えアーム片の基端を弾性変形させることで、基端に応力が集中することを防ぐことができる。
【0101】
このように、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収するとともに、基端に応力が集中することを防いでベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
これにより、ベースを樹脂層でより強固に保持することができるので、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【0102】
請求項8は、ベースのうちの支えアーム片の近傍にフックを設け、このフックで窓ガラスの周縁部を覆うように構成した。
このように、フックで窓ガラスの周縁部を覆うことで、フックが窓ガラスの周縁部から離れることを防止し、ベースを樹脂層で強固に保持してベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)を備えた自動車の側面図
【図2】本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)を車室側から見た状態を示す側面図
【図3】本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第1実施形態)のヒンジ部を示す斜視図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第2実施形態)を示す断面図
【図9】本発明に係る自動車用窓ガラス構造(第3実施形態)のヒンジ部を示す斜視図
【図10】第3実施形態の取付け状態を示す断面図
【図11】第4実施形態のヒンジ部を示す斜視図
【図12】第4実施形態の取付け状態を示す断面図
【図13】第5実施形態のヒンジ部を示す斜視図
【図14】第5実施形態の取付け状態を示す断面図
【図15】従来の自動車用窓ガラス構造の断面図
【図16】従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図
【図17】従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図
【符号の説明】
10,55,60,80,90…自動車用窓ガラス構造、11…自動車、11a…窓枠、12,62,81,91…ヒンジ部、13…窓ガラス、13a…窓ガラスの周縁部、13c…窓ガラスの裏面、14,70…モール、15…樹脂層、20,63,82,92…ベース、21…支えアーム片、23…取付部、24…取付孔、30…湾曲状突部、31…補強部、32…切欠、33…中央L形突部(L形突部)、38…上湾曲辺(湾曲辺)、39…下湾曲辺(湾曲辺)、64…フック、83…L形突部、93…突部。
Claims (8)
- 自動車の窓枠にヒンジ部を介して窓ガラスを開閉自在に取り付ける自動車用窓ガラス構造において、
前記ヒンジ部は、窓ガラスの裏面に射出成形された樹脂層内に埋め込まれたベースと、
このベースから延出された弾性変形可能な一対の支えアーム片と、
これらの支えアーム片の先端に設けられ、支えアーム片を前記窓枠近傍に取り付けるための取付孔を有する取付部と、を備えたことを特徴とする自動車用窓ガラス構造。 - 前記ベースは、前記窓ガラス側に突出させた突部を備えた請求項1記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記突部は、前記支えアーム片の近傍に湾曲状に突出させた湾曲状突部であり、この湾曲状突部の湾曲辺を前記ベースから切り離すとともに、湾曲状突部の中央に孔を設けた請求項2記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記ベースは、前記湾曲状突部を避けた部位に窓ガラス側に略L形に突出させたL形突部を備えるとともに、このL形突部が前記一対の支えアーム片を結ぶ直線に対して傾斜状に配置された請求項3記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記L形突部を少なくとも2個備え、隣接するL形突部を略ハの字状に配置した請求項4記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記ベースは、前記支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に前記窓ガラス側に折り曲げた補強部を設けた請求項3記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記ベースは、前記支えアーム片の基端側に切欠を形成した請求項6記載の自動車用窓ガラス構造。
- 前記ベースは、前記支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に前記窓ガラスの周縁部を覆うように折り曲げたフックを設けた請求項1記載の自動車用窓ガラス構造。
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