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JP2004291784A - 車載用視界モニタシステム - Google Patents

車載用視界モニタシステム Download PDF

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JP2004291784A JP2003085997A JP2003085997A JP2004291784A JP 2004291784 A JP2004291784 A JP 2004291784A JP 2003085997 A JP2003085997 A JP 2003085997A JP 2003085997 A JP2003085997 A JP 2003085997A JP 2004291784 A JP2004291784 A JP 2004291784A
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Abstract

【課題】車輌の周囲の状況を視覚的に確認しやすい車載用視界モニタシステムを提供する。
【解決手段】車輌の周囲を撮像するカメラ1と、車輌の周囲に設定された検知領域において障害物を検知する障害物検知センサ2a…と、送受信回路12a…を介して入力された各障害物検知センサ2a…の検知信号をもとに障害物の存否を判断し、障害物の検知情報を合成画像作成回路13に出力するCPU11と、カメラ1から入力される画像信号及びCPU11からの検知情報をもとに、カメラ1の撮像画像に、障害物検知センサ2a…が検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルを、当該障害物の検知位置に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成する合成画像作成回路13と、合成画像作成回路13が作成した合成画像を表示するTVモニタ4とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌の後方など運転者から見えにくい部分の状況を確認するための車載用視界モニタシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車輌の走行時に周囲の状況を見ながら運転するための支援装置として、車輌の周囲の状況を監視する車載用視界モニタシステムが提供されている。
【0003】
例えば特許文献1に示されるような車載用視界モニタシステムでは、車輌に搭載されて当該車輌の後方を撮像するカメラと、当該車輌の舵角を検出する舵角センサと、モニタ装置とを備え、図10(a)〜(c)に示すようにモニタ装置の画面W2にカメラの撮像した撮像画像G2を表示するとともに、舵角センサの検出した舵角から車輌が移動すると予測される予想移動軌跡X2を求めて、予想移動軌跡X2を撮像画像G2上に重畳して表示していた。
【0004】
また従来より、カメラによる撮像画像と、障害物検知センサによる障害物の検知情報とを組み合わせて、周囲の状況を監視できるようにした車載用視界モニタシステムも提供されており、例えば特許文献2に示されるような車載用視界モニタシステムでは、車輌に搭載されて当該車輌の後方を撮像するカメラと、当該車輌のコーナー部分に設置されて車輌周辺の障害物を検知する4個の障害物検知センサと、モニタ装置とを備え、図11に示すようにモニタ装置の画面W3を左右二つの領域W31,W32に分割し、右側の領域W31にカメラの撮像した撮像画像G3を表示すると共に、左側の領域W32に各障害物検知センサの検知状況をシンボルS41〜S44の色を変えるなどして表示していた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−19492号公報(第3頁−第4頁、及び、第2図)
【特許文献2】
特公平2−56876号公報(第1頁−第2頁、及び、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した後者の車載用視界モニタシステムでは、カメラによる撮像画像と、障害物検知センサによる検知情報とを組み合わせて周囲の状況を監視しているので、周囲の安全をより確実に確認することができるが、モニタ装置の画面W3を2つの領域W31,W32に分割し、それぞれの領域W31,W32に撮像画像G3と障害物検知センサの検知情報を分けて表示しているから、モニタ装置の画面W3を見ても、障害物検知センサが、撮像画像G3内のどの位置にある障害物を検知していて、その障害物が車輌からどのくらいの距離に存在しているのかを、運転者が視覚的に瞬時に判断することが難しく、車輌周辺の状況を把握しにくいという問題があった。
【0007】
そこで、このような問題点を解決するために、図12に示すようにモニタ装置の画面W4にカメラの撮像画像G4を表示すると共に、障害物検知センサの検知情報をそれぞれ表示する検知情報表示領域A1〜A3を画面W4の下側に3つ並べて設け、障害物検知センサの検知情報を撮像画像G4に重畳して表示するような車載用視界モニタシステムが提供されている。このシステムでは、障害物検知センサが検出した障害物までの距離に応じて検知情報表示領域A1〜A3の表示色を変えるなどして、障害物までの距離を表示しているので、運転者が視覚的に車輌周辺の安全を確認し易くなっているが、やはり、障害物検知センサが撮像画像G4内のどの障害物を検知しているのか把握しにくいという問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、車輌の周囲の状況を視覚的に確認しやすい車載用視界モニタシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、車輌に搭載され当該車輌の周囲を撮像する撮像手段と、車輌に搭載され当該車輌の周囲に設定された検知領域において障害物を検知する障害物検知手段と、撮像手段からの画像信号及び障害物検知手段からの検知信号をもとに、撮像手段の撮像画像に、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルを、当該障害物の検知位置に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段と、合成画像作成手段が作成した合成画像を表示する画像表示手段と、を備えて成ることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、障害物表示シンボルは、障害物検知手段との間の距離が、障害物検知手段が検知した障害物までの距離と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域を示すシンボルからなることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、合成画像作成手段は、障害物表示シンボルで囲まれる撮像画像の部位を拡大した合成画像を作成することを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、車輌の舵角を検出する舵角検出手段と、舵角検出手段の検出結果から車輌が移動すると予想される予想移動範囲を求める移動範囲予想手段とを設け、合成画像作成手段は、移動範囲予想手段が求めた予想移動範囲内で障害物検知手段が障害物を検知した場合のみ、撮像画像に障害物表示シンボルを重畳させることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、合成画像作成手段は、障害物表示シンボルに加えて、障害物検知手段の検知領域を示す検知領域表示シンボルを、当該検知領域に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れか1つの発明において、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を音声で報知する音声報知手段を備えて成ることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車載用視界モニタシステムの一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
【0016】
図1は、この車載用視界モニタシステムのブロック構成図であり、CCDカメラのようなカメラ1(撮像手段)と、複数(本実施形態では例えば6個)の障害物検知センサ2a〜2f(障害物検知手段)と、車輌の舵角を検出する舵角検出センサ3(舵角検出手段)と、車室内の運転者から視認可能な位置に設置されるTVモニタ4(画像表示手段)と、車室内に設置されるスピーカー5と、制御装置10とで構成される。
【0017】
制御装置10は、CPU11と、各障害物検知センサ2a〜2f毎に設けられた送受信回路12a〜12fと、合成画像作成回路13(合成画像作成手段)と、音声出力回路14とで構成される。
【0018】
カメラ1は、図2(b)に示すように車輌100の後部上方に設置され、車輌100の後方を撮像する。尚、図2(b)中の21はカメラ1の視野を示している。
【0019】
障害物検知センサ2a…は超音波を利用してセンシングを行う超音波検知器からなり、その内の4個の障害物検知センサ2a〜2dは、車輌100の後部のバンパー101に等間隔に装着され(図2(a)(b)参照)、残りの2個の障害物検知センサ2e,2fは前部のバンパー(図示せず)の左右両側に装着される。各障害物検知センサ2a…は、送受信回路12a…から入力される超音波パルス信号によって駆動され、超音波パルスを間欠的に送波して、その後周辺に存在する障害物からの反射波を受波することで障害物を検知するものであり、検知範囲が限定できることや、超音波の伝搬時間をもとに障害物までの距離を測定できるという特徴を有している。なお、図2(a)(b)中の22a〜22dは各障害物検知センサ2a〜2dの検知領域を示している。
【0020】
送受信回路12a…は、CPU11から入力される送波パルス信号を増幅して得た超音波パルス信号を、障害物検知センサ2a…に印加して、障害物検知センサ2a…から超音波パルスを送波させる。障害物検知センサ2a…は、車輌の周囲にある障害物で反射されたパルス状の反射波を受波すると、送受信回路12a…にパルス信号を出力する。そして、送受信回路12a…は、障害物検知センサ2a…から入力された受波パルス信号を増幅してCPU11に出力する。
【0021】
CPU11では、送受信回路12a…から受波パルス信号を受け取ると、送波パルス信号を出力してから受波パルス信号を受け取るまでの時間が、所定の距離範囲に対応する時間内であれば、障害物を検知したと判断して、障害物についての検知情報(障害物を検知した障害物検知センサ2a…の番号や検知した障害物までの距離(この距離を検知距離と言う)など)や、各障害物検知センサ2a〜2fの検知領域の情報を合成画像作成回路13に出力するとともに、何れの障害物検知センサ2a…で障害物を検知したかを示す検知情報を音声出力回路14に出力する。
【0022】
合成画像作成回路13には、カメラ1からの画像信号と、CPU11からの検知情報及び検知領域情報が入力され、カメラ1の撮像画像に、障害物の検知情報を表す障害物表示シンボルと、障害物検知センサ2a…の検知領域を表す検知領域表示シンボルとを重畳した合成画像を作成する。そして、合成画像作成回路13は、作成した合成画像の画像信号をTVモニタ4に出力し、TVモニタ4のモニタ画面4aに合成画像を表示させる。
【0023】
音声出力回路14は、CPU12から検知情報が入力されると、どの部位で障害物を検知したかを示す音声メッセージを音声合成して、スピーカー5から出力させており、何れの障害物検知センサ2a…が障害物を検知したかを運転者に報知する。而して、車両の運転者がTVモニタ4のモニタ画面4aを見ていない場合でも、音声で確実に警告を与えることができる。ここに、音声出力回路14とスピーカ6とで音声報知手段が構成される。
【0024】
次に、図3及び図4を参照して本システムの動作を説明する。図3は、本実施形態の車載用視界モニタシステムを搭載した車輌100が駐車のために後進する際に、この車輌100の後方に別の車輌(検知対象車輌)200が後ろ向きに駐車している状況を示し、図4はこの時のTVモニタ4のモニタ画面4aを示している。
【0025】
検知対象車輌200は、車輌100から距離L1の位置にあり、車輌100の後部バンパー101に装着された4個の障害物検知センサ2a〜2dの検出範囲22a〜22d内に存在するので、全ての障害物検知センサ2a〜2dで検知対象車輌200が検出される。したがって、CPU11には、送受信回路12a〜12dより受波パルス信号が入力され、受波パルス信号の受信時間から検知対象車輌200までの距離が検出される。
【0026】
この時、CPU11は、検知対象車輌200を検知した障害物検知センサ2a〜2dの情報や検知距離L1などの検知情報と、障害物検知センサ2a…の検知領域を示す検知領域情報を合成画像作成回路13に出力するとともに、障害物検知センサ2a〜2dが検知したことを示す検知情報を音声出力回路14に出力する。音声出力回路14は、CPU11からの検知情報に基づいて障害物検知センサ2a〜2dが検知したことを示す音声メッセージを音声合成して、スピーカー5から出力させており、運転者に音声で警告を与える。また、合成画像作成回路13は、CPU11からの検知情報及び検知領域情報に基づいて、障害物検知センサ2a…から検知対象車輌200までの検知距離L1に等しい路面上の位置を示す線状の障害物表示シンボル(以下、シンボルと省略す)S1(図中に実線で示す。)と、検知領域(図中の斜線部)を囲む囲み線のような
検知領域表示シンボル(以下、シンボルと省略す)S2(図中に一点鎖線で示す。)とを作成するとともに、カメラ1の撮像画像G1に、作成したシンボルS1,S2をそれぞれ撮像画像G1上の検知位置及び検知領域に対応する位置に重畳した合成画像を作成し、作成した合成画像の画像信号をTVモニタ4に出力して、TVモニタ4のモニタ画面4aに表示させる。また、図中のS11は、障害物検知センサ2a…からの距離が1mの路面上の位置を示すために、合成画像作成回路13が作成して撮像画像G1に重畳したシンボルである。なお、シンボルS2としては、検知領域に対応する部分の表示色を変えるなどして、検知領域を面で表すようなシンボルとしても良い。
【0027】
このように、本実施形態では検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルとして、障害物検知センサ2a…からの距離が、障害物(検知対象車輌200)までの検知距離L1に等しい路面上の位置を示す線状のシンボルS1を撮像画像G1に重畳してモニタ画面4aに表示させているので、障害物検知センサ2a…がどの障害物を検知しており、その障害物がどれくらいの距離に存在しているか、障害物検知センサ2a…の検知領域がどの領域に設定されているかを運転者が視覚的に容易に把握できる。また、合成画像作成回路13は、検知領域を示す検知領域表示シンボルS1を撮像画像G1に重畳して表示しているので、障害物検知センサ2a〜2dの検知領域を、運転者が視覚的に容易に把握することができる。
【0028】
なお本実施形態では、合成画像作成回路13により、障害物検知センサ2a…からの距離が、障害物(検知対象車輌200)までの検知距離L1に等しい路面上の位置を示す線状のシンボルS1と、検知領域を示すシンボルS2とを作成して、これらのシンボルS1,S2を撮像画像G1に重畳させているが、図5に示すように、障害物検知センサ2a…が検知した障害物(検知対象車輌200)までの距離L1と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域(図中の斜線部)を示す囲み線のようなシンボルS3を作成し、このシンボルS3のみを撮像画像G1に重畳してモニタ画面4aに表示させても良いし、図6に示すように上述したシンボルS1〜S3を撮像画像G1に重畳してモニタ画面4aに表示させても良い。
【0029】
また本実施形態では、合成画像作成回路13が、検知対象車輌200を検知した4個の障害物検知センサ2a〜2dの検知領域を1つのシンボルS2で表示しているが、図7に示すように、検知領域を両端の障害物検知センサ2a,2dの検知領域に対応した領域を示すシンボルS21,S23と、中央の障害物検知センサ2b,2cの検知領域に対応した領域を示すシンボルS23に細分化するとともに、
障害物検知センサ2a、障害物検知センサ2b及び2c、障害物検知センサ2dよりそれぞれ障害物の検知距離L1と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域(図中の斜線部)を示す囲み線のような3つのシンボルS31,S32,S33を作成して、これらのシンボルS21〜S23、S31〜S33を撮像画像G1に重畳してモニタ画面4aに表示させても良く、それぞれの障害物検知センサ2a〜2dが検知した障害物がどの位置にあるのかを、運転者が視覚的に容易に判断できる。
【0030】
またCPU11には、舵角検出センサ3から舵角の検出結果が入力されているので、この舵角情報をもとに車輌が移動すると予想される予想移動範囲X1を求め、予想移動範囲X1内で障害物検知センサ2a…が障害物を検出した場合のみ、障害物検知センサ2a…が検出した障害物を示すシンボルを撮像画像G1に重畳して表示させるようにしても良い。
【0031】
例えば、図8(b)は、車輌100が旋回後退する場合のモニタ画面4aを示しており、この場合は後部バンパー101の左端に装着された障害物検知センサ2dが検知対象車輌200を検出しているが、検知対象車輌200は予想移動範囲X1の外側に位置し、予想移動範囲X1内で何れの障害物検知センサ2a〜2dも障害物を検知していないので、CPU11は合成画像作成回路13及び音声出力回路14に検知情報を出力せず、合成画像作成回路13は、検知領域を示すシンボルS21〜S23と、距離の目安を示すシンボルS11のみを撮像画像G1に重畳させて、モニタ画面4aに表示させる。
【0032】
一方、図8(a)は、車輌100が直進後退する場合のモニタ画面4aを示しており、この場合は予想移動範囲X1内にある障害物(検知対象車輌200)を、後部バンパー101の左端に装着された障害物検知センサ2dが検出しているので、CPU11は、障害物検知センサ2dの検知情報を合成画像作成回路13及び音声出力回路14に出力する。この時、合成画像作成回路13は、障害物検知センサ2dから検知対象車輌200までの検知距離L1に等しい路面上の位置を示す線状のシンボルS1と、障害物検知センサ2dが検知した検知対象車輌200までの距離L1と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域を示す囲み線のようなシンボルS3と、距離の目安を示すシンボルS11と、検知領域(図中の斜線部)を囲む囲み線のようなシンボルS21〜S23と、を作成し、これらのシンボルS1,S3,S11,S21〜S23を撮像画像G1に重畳してモニタ画面4aに表示させている。また、音声出力回路14は、どの部位で障害物を検知したかを示す音声メッセージを音声合成して、スピーカー5から出力させる。而して、予想移動範囲X1内に障害物がいる場合のみ、検知情報を示すシンボルを表示させたり、音声で警報を出力することで、運転者に対し不要な警報を発するのを防止し、確実な報知が行える。
【0033】
ところで、本実施形態において例えば図8(a)に示すように、合成画像作成回路13が、障害物検知センサ2dが検知した検知対象車輌200までの距離L1と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域を示す囲み線のようなシンボルS3を作成し、このシンボルS3を撮像画像G1に重畳して表示させる際に、図9に示すように撮像画像G1のシンボルS3で囲まれる部分を拡大してモニタ画面4aに表示させても良く、障害物が拡大して表示されるので、障害物の確認を容易に行える。
【0034】
尚、各シンボルS1…の形状は上記の形状に限定されるものではなく、障害物についての検知情報を表示できるのであれば、どのような形状の形状のシンボルを用いても良い。
【0035】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、車輌に搭載され当該車輌の周囲を撮像する撮像手段と、車輌に搭載され当該車輌の周囲に設定された検知領域において障害物を検知する障害物検知手段と、撮像手段からの画像信号及び障害物検知手段からの検知信号をもとに、撮像手段の撮像画像に、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルを、当該障害物の検知位置に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段と、合成画像作成手段が作成した合成画像を表示する画像表示手段と、を備えて成ることを特徴とし、合成画像作成手段は、撮像手段の撮像画像に、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルを、その検知位置に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成し、この合成画像を画像表示手段に表示させているので、車輌の運転者が、障害物表示シンボルの位置から、障害物検知手段が撮像画像内のどの位置にある障害物を検知したのかを、視覚的に容易に把握できるという効果がある。
【0036】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、障害物表示シンボルは、障害物検知手段との間の距離が、障害物検知手段が検知した障害物までの距離と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、障害物の検知位置を囲む領域を示すシンボルからなることを特徴とし、車輌の運転者は、障害物表示シンボルで囲まれた領域にある障害物を障害物検知手段が検知したことを、容易に把握できるという効果がある。
【0037】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、合成画像作成手段は、障害物表示シンボルで囲まれる撮像画像の部位を拡大した合成画像を作成することを特徴とする。障害物表示シンボルで囲まれる部位を拡大して表示しているので、画像表示手段の表示が見易くなり、車輌の運転者が障害物を容易に把握できるという効果がある。
【0038】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、車輌の舵角を検出する舵角検出手段と、舵角検出手段の検出結果から車輌が移動すると予想される予想移動範囲を求める移動範囲予想手段とを設け、合成画像作成手段は、移動範囲予想手段が求めた予想移動範囲内で障害物検知手段が障害物を検知した場合のみ、撮像画像に障害物表示シンボルを重畳させることを特徴とし、移動範囲予想手段は舵角検出手段の検出結果から車輌の移動予想範囲を求めており、この移動予想範囲内にある障害物を検知した場合のみ、合成画像作成手段が障害物表示シンボルを撮像画像に重畳して表示しているので、衝突する可能性がある障害物についてのみ障害物表示シンボルを表示させることで、車輌の運転者に対して余計な情報を与えるのを防止できる。
【0039】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、合成画像作成手段は、障害物表示シンボルに加えて、障害物検知手段の検知領域を示す検知領域表示シンボルを、当該検知領域に対応する撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成することを特徴とし、車輌の運転者が、検知領域表示シンボルから障害物検知手段の検知領域を視覚的に容易に把握できるという効果がある。
【0040】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1つの発明において、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を音声で報知する音声報知手段を備えて成ることを特徴とし、音声報知手段が音声で検知情報を出力しているので、車輌の運転者が、画像表示手段の表示を見ていない場合でも、音声で警告を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車載用視界モニタシステムのブロック図である。
【図2】(a)(b)は同上を搭載した車輌の説明図である。
【図3】同上の動作を説明する説明図である。
【図4】同上のTVモニタのモニタ画面の例図である。
【図5】同上のTVモニタの別のモニタ画面の例図である。
【図6】同上のTVモニタのまた別のモニタ画面の例図である。
【図7】同上のTVモニタの更に別のモニタ画面の例図である。
【図8】同上のTVモニタのまた更に別のモニタ画面を示し、(a)は直進後退時のモニタ画面の例図、(b)は旋回後退時のモニタ画面の例図である。
【図9】同上のTVモニタのまた別のモニタ画面の例図である。
【図10】(a)〜(c)は従来の車載用視界モニタシステムのモニタ画面の例図である。
【図11】従来の別の車載用視界モニタシステムのモニタ画面の例図である。
【図12】従来のまた別の車載用視界モニタシステムのモニタ画面の例図である。
【符号の説明】
1 カメラ
2a… 障害物検知センサ
4 TVモニタ
11 CPU
12a… 送受信回路
13 合成画像作成回路

Claims (6)

  1. 車輌に搭載され当該車輌の周囲を撮像する撮像手段と、前記車輌に搭載され当該車輌の周囲に設定された検知領域において障害物を検知する障害物検知手段と、撮像手段からの画像信号及び障害物検知手段からの検知信号をもとに、撮像手段の撮像画像に、障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を表す障害物表示シンボルを、当該障害物の検知位置に対応する前記撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段と、合成画像作成手段が作成した合成画像を表示する画像表示手段と、を備えて成ることを特徴とする車載用視界モニタシステム。
  2. 前記障害物表示シンボルは、前記障害物検知手段との間の距離が、前記障害物検知手段が検知した障害物までの距離と等しい路面上の位置から、路面に対して垂直に起立した面内にあって、前記障害物の検知位置を囲む領域を示すシンボルからなることを特徴とする請求項1記載の車載用視界モニタシステム。
  3. 前記合成画像作成手段は、前記障害物表示シンボルで囲まれる撮像画像の部位を拡大した合成画像を作成することを特徴とする請求項2記載の車載用視界モニタシステム。
  4. 車輌の舵角を検出する舵角検出手段と、舵角検出手段の検出結果から車輌が移動すると予想される予想移動範囲を求める移動範囲予想手段とを設け、前記合成画像作成手段は、移動範囲予想手段が求めた予想移動範囲内で前記障害物検知手段が障害物を検知した場合のみ、撮像画像に障害物表示シンボルを重畳させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の車載用視界モニタシステム。
  5. 前記合成画像作成手段は、前記障害物表示シンボルに加えて、前記障害物検知手段の検知領域を示す検知領域表示シンボルを、当該検知領域に対応する前記撮像画像上の位置に重畳した合成画像を作成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の車載用視界モニタシステム。
  6. 障害物検知手段が検知した障害物についての検知情報を音声で報知する音声報知手段を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の車載用視界モニタシステム。
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