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JP2004268374A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents

化粧シート及び化粧材 Download PDF

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JP2004268374A
JP2004268374A JP2003061080A JP2003061080A JP2004268374A JP 2004268374 A JP2004268374 A JP 2004268374A JP 2003061080 A JP2003061080 A JP 2003061080A JP 2003061080 A JP2003061080 A JP 2003061080A JP 2004268374 A JP2004268374 A JP 2004268374A
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JP
Japan
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resin
decorative
decorative sheet
ionizing radiation
sheet
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Pending
Application number
JP2003061080A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemiki Kato
茂幹 加藤
Hiromasa Togasaki
浩昌 戸賀崎
Atsushi Makiguchi
篤 巻口
Hiroshi Shibata
洋 柴田
Masahiro Yamazoe
眞宏 山添
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2003061080A priority Critical patent/JP2004268374A/ja
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Abstract

【課題】特定の樹脂組成および層構成にすることにより、最表層の光硬化による体積収縮を緩和し、含有している表面処理されている無機フィラー分も含め、充填することにより、表面硬度、耐汚染性、特に耐アルカリ性は維持しつつ、耐衝撃性や耐環境性によるクラック割れを克服することにある。
【解決手段】不飽和二重結合を有するシランカップリング剤処理を施された無機フィラーを含有する電離放射線硬化型樹脂において、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対し、脂肪族系ウレタンを配するアクリルウレタンポリオール樹脂を、50部から200部混合した主剤の水酸基価に対し、脂肪族系イソシアネートのNCO価を水酸基価の1.1倍以上添加されている樹脂が最表面層であることを特徴とする化粧シート及びそれを用いた化粧材である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質系基材、無機質系基材、合成樹脂基材、金属系基材等々の基材へ貼り合わせるオレフィン系化粧シートとそれを用いた化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧シートの表面硬度、耐汚染性、耐衝撃性等の物性を向上させるために、UV硬化型の高硬度の塗膜を最表面に設けた化粧シートが検討されて来た。しかし、電離放射線硬化型樹脂は、硬化体積収縮が大きいため、無機フィラー等を混合している場合、シランカップリング剤を用い、それらに十分な表面処理を施さないと耐汚染性、特に耐アルカリ性に悪影響を及ぼす場合が多い。また、高硬度故、脆く、耐衝撃性や耐環境性でクラックや割れが生じやすい。
【0003】
さらに、UV硬化型樹脂単独の場合、主としてオレフィン系である基材シートとの密着に不具合を生じることが多かった。また、それを回避するために、2層以上の層をリコート層として緩衝させる手法が用いられるが、複数層のため、最終的に、密着不良の原因やコストの面で厳しい場合が多い。
【0004】
【特許文献1】
特許第2740943号公報
【特許文献2】
特許第2797281号公報
【特許文献3】
特開2000−127306号公報
【特許文献4】
特開2001−315272号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特定の樹脂組成および層構成にすることにより、最表層の光硬化による体積収縮を緩和し、含有している表面処理されている無機フィラー分も含め、充填することにより、表面硬度、耐汚染性、特に耐アルカリ性は維持しつつ、耐衝撃性や耐環境性によるクラック割れを克服することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、不飽和二重結合を有するシランカップリング剤処理を施された無機フィラーを含有する電離放射線硬化型樹脂において、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対し、脂肪族系ウレタンを配するアクリルウレタンポリオール樹脂を、50部から200部混合した主剤の水酸基価に対し、脂肪族系イソシアネートのNCO価を水酸基価の1.1倍以上添加されている樹脂が最表面層であることを特徴とする化粧シート及びそれを用いた化粧材である。
【0007】
特に、基材シートがオレフィン系であり、基材シートと上記の樹脂との間に、1層以上のリコート層を有し、そのリコート層が2液硬化型のウレタン樹脂系であることを特徴とする化粧シートおよびそれを用いた化粧材である。
【0008】
また特に、上記の樹脂を最表面に具備する化粧シートに、まず電離放射線を照射した後、熱反応を進行させていることを特徴とする化粧シートおよびそれを用いた化粧材である。
【0009】
【発明の実施の形態】
UV硬化型トップコートは、表面硬度は向上することが出来るが、その反面、脆く耐衝撃性に劣る。また、通常UV樹脂では、無機フィラー分の表面処理状態とUV樹脂の硬化収縮の関係から、耐汚染性、特に耐アルカリ性で劣る場合が多かった。そこで、UV硬化型樹脂内の無機フィラー分をシランカップリング剤処理し、耐アルカリ性を向上させたUV樹脂に対し、定量の当樹脂系のポリオールを用い、さらに、イソシアネートを混合し、UV樹脂とポリオール両方とウレタン架橋させることにより、より強靱な塗膜が形成され、樹脂分と無機フィラーとの間にミクロのクラックが生じることなく、十分に密着している。そのため、表面硬度や耐汚染性は高硬度のUV塗膜の物性を維持しながら、耐衝撃性を改善することが出来る。
【0010】
また、基材シートと最表層コート層との間に2液硬化型のウレタンコート層を設けることにより、基材シートとの密着が向上し、最表層も2液硬化のウレタンが含有していることから、最表層との密着も向上できる。
【0011】
【実施例】
以下に、本発明の化粧材の具体的な実施例及び比較例を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0012】
<実施例1>
印刷の施されたシート上に接着介助層を介し、その上にオレフィン系樹脂をラミネートし、更に、グラビアコートにより、酢酸エチルおよび2−ブタノンの混合溶剤(1:1vol)で希釈された、耐候性を考慮したイソシアネートを使用した2液硬化型のアクリルポリオールを塗布乾燥させ、その上に同耐候性を考慮した2液硬化型のポリエステルポリオールを同方法により塗布乾燥させた。その上にシランカップリング剤により表面処理を施した無機フィラー(シリカ)を10重量部混合したUV硬化型樹脂100部に対し、前述した2液硬化型アクリルポリオールを100重量部およびイソシアネートを主剤(UV硬化型樹脂+アクリルポリオール)中に存在する水酸基価の1.5倍当量のイソシアネート当量を有する適量を混合し、酢酸エチルおよび2−ブタノン(1:1vol)の希釈溶剤にて適切な粘度に合わせた後、グラビアコートを用い、塗布乾燥させ、高圧水銀ランプを用いて、UV硬化させた後、40℃庫内にて、養生を行い、イソシアネートを完全硬化させ、化粧シートを得て、それを接着剤をもちいて合板に貼り合わせ、化粧材を得た。
【0013】
<比較例1>
印刷の施されたシート上に接着介助層を介し、その上にオレフィン系樹脂をラミネートし、更に、グラビアコートにより、酢酸エチルおよび2−ブタノンの混合溶剤(1:1vol)で希釈された、耐候性を考慮したイソシアネートを使用した2液硬化型のアクリルポリオールを塗布乾燥させ、その上に同耐候性考慮した2液硬化型のポリエステルポリオールを同方法により塗布乾燥させた。その上にシランカップリング剤により表面処理を施した無機フィラー(シリカ)を10重量部混合したUV硬化型樹脂を酢酸エチルおよび2−ブタノン(1:1vol)の希釈溶剤にて適切な粘度に合わせた後、グラビアコートを用い、塗布乾燥させ、高圧水銀ランプを用いて、UV硬化させ、化粧シートを得て、それを接着剤をもちいて合板に貼り合わせ、化粧材を得た。
【0014】
<比較例2>
印刷の施されたシート上に接着介助層を介し、その上にオレフィン系樹脂をラミネートし、更に、グラビアコートにより、酢酸エチルおよび2−ブタノンの混合溶剤(1:1vol)で希釈された、耐候性を考慮したイソシアネートを使用した2液硬化型のアクリルポリオールを塗布乾燥させ、その上に同耐候性考慮した2液硬化型のポリエステルポリオールを同方法により塗布乾燥させた。その上にシランカップリング剤により表面処理を施した無機フィラー(シリカ)を10重量部混合した前述した2液硬化型アクリルポリオールおよびイソシアネートを主剤中に存在する水酸基価の1.5倍当量のイソシアネート当量を有する適量を混合し、酢酸エチルおよび2−ブタノン(1:1vol)の希釈溶剤にて適切な粘度に合わせた後、グラビアコートを用い、塗布乾燥させ、40℃庫内にて、養生を行いイソシアネートを完全硬化させ、化粧シートを得て、それを接着剤をもちいて合板に貼り合わせ、化粧材を得た。
【0015】
<比較例3>
印刷の施されたシート上に接着介助層を介し、その上にオレフィン系樹脂をラミネートし、その上にシランカップリング剤により表面処理を施した無機フィラー(シリカ)を10重量部混合したUV硬化型樹脂100部に対し、前述した2液硬化型アクリルポリオールを100部を酢酸エチルおよび2−ブタノン(1:1vol)の希釈溶剤にて適切な粘度に合わせた後、グラビアコートを用い、塗布乾燥させ、高圧水銀ランプを用いて、UV硬化させた後、化粧シートを得て、それを接着剤を用いて合板に貼り合わせ、化粧材を得た。
【0016】
<比較例4>
印刷の施されたシート上に接着介助層を介し、その上にオレフィン系樹脂をラミネートし、その上にシランカップリング剤により表面処理を施した無機フィラー(シリカ)を10重量部混合したUV硬化型樹脂100部に対し、前述した2液硬化型アクリルポリオールを100部およびイソシアネート主剤(UV硬化型樹脂+アクリルポリオール)中に存在する水酸基価の1.5倍当量のイソシアネート当量を有する適量を混合し、酢酸エチルおよび2−ブタノン(1:1vol)の希釈溶剤にて適切な粘度に合わせた後、グラビアコートを用い、塗布乾燥させ、化粧シートを得て、それを接着剤をもちいて合板に貼り合わせ、化粧材を得た。
【0017】
<評価>
上述の様に作製した化粧シートにおいて、密着性は、セロハンテープ剥離試験:5回繰り返しを行った。表面硬度は、鉛筆硬度試験:JIS規格、1kg荷重で行い、表面に傷のつく前の鉛筆指標を硬度とした。耐汚染、耐アルカリ性として、毛染め液、10%水酸化ナトリウム水溶液を被覆24時間後、水洗し、表面状態を評価した。また、耐衝撃性として、デュポン衝撃試験(No5鉄芯、1kg荷重、50cm)を行い表面のクラック、割れ等の変化を観察し、結果を表1に記した。
【0018】
【表1】
Figure 2004268374
【0019】
【発明の効果】
本発明は、リコート層を具備し、更にその表層に電離放射線硬化型樹脂を用いた場合、高硬度が得られ、表面処理の施された無機フィラーが混合している場合、高い耐汚染性が得られる反面、脆く、耐衝撃性は劣るという欠点があった。しかし、汎用のウレタン樹脂系のみを用いた場合には、上記のような表面硬度や耐汚染性が得られない場合が多い。また、光硬化型のみでは、基材であるシートへの密着が不十分である。そこで、定量混合し、イソシアネートを併用すること、さらには、リコート層を用いることにより、高表面硬度、高耐汚染性を維持しつつ、耐衝撃性、密着性を改善することができるという効果がある。

Claims (3)

  1. 不飽和二重結合を有するシランカップリング剤処理を施された無機フィラーを含有する電離放射線硬化型樹脂において、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対し、脂肪族系ウレタンを配するアクリルウレタンポリオール樹脂を、50部から200部混合した主剤の水酸基価に対し、脂肪族系イソシアネートのNCO価を水酸基価の1.1倍以上添加されている樹脂が最表面層であることを特徴とする化粧シート及びそれを用いた化粧材。
  2. 基材シートがオレフィン系であり、基材シートと請求項1の樹脂との間に、1層以上のリコート層を有し、そのリコート層が2液硬化型のウレタン樹脂系であることを特徴とする化粧シートおよびそれを用いた化粧材。
  3. 請求項1の樹脂を最表面に具備する化粧シートに、まず電離放射線を照射した後、熱反応を進行させていることを特徴とする化粧シートおよびそれを用いた化粧材。
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