JP2004254895A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】収容体とソケットの少なくとも一方が取り付けられる部分に、振動の減衰及び衝撃の吸収を行える外的付加吸収部材を設けることにより、収容体とソケットとの接続部における電気的な接触不良を防止する。
【解決手段】プログラムROM17及びデータROM18を収容するROMカートリッジ20の接続端子20aは、ソケット25と電気的に接続されるようになっており、振動吸収性の材質からなる外的付加吸収部材22は、台座21とROMカートリッジ20との間隙を埋めるように配設され、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【選択図】 図5
【解決手段】プログラムROM17及びデータROM18を収容するROMカートリッジ20の接続端子20aは、ソケット25と電気的に接続されるようになっており、振動吸収性の材質からなる外的付加吸収部材22は、台座21とROMカートリッジ20との間隙を埋めるように配設され、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技場に設置される遊技機としてパチンコ機が上げられる。パチンコ機には本体枠内に遊技盤が配設されており、その遊技盤の前面には開閉自在な前面枠が設けれられている。このようなパチンコ機では、遊技場に設置されている状態で、且つ前面枠が閉じられているときには、何人もパチンコ機の内部の遊技盤や電子機器等には触れることができないようになっている。なお、遊技場の作業者がパチンコ機の内部に触れる必要があるときには、前面枠を開いて作業を行うことになる。
【0003】
このようなパチンコ機は、新たな機種に切り替える場合、設置されていた古い機種を新たな機種に交換するべくパチンコ機本体ごとに全て入れ替えることが一般的である。しかし、パチンコ機を構成する部品には共通の部品を多く用いているため、交換する必要のない部品まで交換することにより、結果的にコストアップの原因となる。このため、共通して利用できる部品を備えた部分を遊技場に据え置きにし、新たに変更となる部分のみを入れ替えることが現在検討されている。この場合、パチンコ機での基本動作(パチンコ球の打ち出しや入賞による払い出し)を行うための装置やスピーカー及びランプ等の演出装置をパチンコ機の機関部材となる本体枠に取り付けておき、特定の遊技領域が設けられた遊技盤やゲームのプログラムが記憶されているROM(Read Only Memory)等の情報記憶媒体を該本体枠に対し変更することで機種交換時においてコストダウンを行うことが可能となる。
【0004】
したがって、ゲームのプログラムが記憶されているROM等の情報記憶媒体を、コネクタ等からなる接続端子を備えたカートリッジ状の連結部材となる収容体に収容し、嵌合部となるコネクタと嵌装させることで該接続端子と当接して電気信号を伝達可能となるソケットを用いて、該ソケットとの嵌装によって収容体内に備えられた情報記憶媒体と遊技機内の制御装置などの電子機器とを電気的に接続されるようにすることで、機種交換時における早期化を図ることが可能となる。そして出願人は、該収容体を前記本体枠と一体となるようにした装着部材の1つとなる遊技盤にて固定し、該遊技盤を本体枠に取り付けることで同時に収容体とソケットとが嵌合して電気的接続をされるようにする、または、該収容体を介して本体枠側に設けられた通信装置にて赤外線通信などの非接触による電気的接続をすることで、機種交換における手間を簡素化できるよう現在開発している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような遊技機の場合、収容体及びソケットはそれぞれ遊技盤及び本体枠に対して直接的に固定して設置しているため、遊技機内に設けられたパチンコ球を打ち出す装置やパチンコ球を払い出す装置等の作動で生じる振動や衝撃の影響を、収容体とソケットとの接続部は強く受けてしまい、電気信号を伝達可能とする該接続部において電気的な接触不良が発生し易かった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、収容体とソケットの少なくとも一方が取り付けられる部分に、振動の減衰及び衝撃の緩衝を行える外的付加吸収部材を設けることにより、収容体とソケットとの接続部における電気的な接触不良を防止または抑制することができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、電気信号を伝達するために接続される接続部を備えたものであって、前記接続部は第1連結部材と第2連結部材とが連通されることによって電気信号を伝達することが可能となるようにする接続手段であって、前記第1連結部材が設けられ、遊技機本体に対し、取り付け得るようにされた装着部材と、前記第2連結部材が設けられ、前記装着部材を取り付け得るようにされた遊技機本体と、前記装着部材と前記遊技機本体との少なくとも一方に設けられ、前記接続部に加わる振動の減衰、及び衝撃の緩衝を行う外的付加吸収部材とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記外的付加吸収部材は、振動及び衝撃が発生し易い部分または該部分と直接的に係合されている前記接続手段を保持する部分と、前記接続部との間に、前記第1連結部材と第2連結部材との連通における電気信号の伝達を害する、振動及び衝撃を防ぐよう配設されることが好適である。即ち、前記外的付加吸収部材は、振動及び衝撃が発生し易い部分と前記接続部との間の適宜の位置に設けることによって、前記第1連結部材と第2連結部材との連通における電気信号の伝達を害する振動及び衝撃の影響を防ぐことができる。
【0009】
また、前記第1連結部材は、遊技機に設けられた制御装置が少なくとも遊技状態を制御する際に用いる、遊技制御データを記憶した記憶媒体に基づいて電気信号を伝達し得るようにした記憶媒体収容部材であることが好適である。即ち、前記外的付加吸収部材を前記装着部材と該収容部材との間に設けることによって、遊技機の作動時に行われる、遊技制御データを記憶した記憶媒体収容部材に基づいて、遊技機に設けられた制御装置を制御させる際に行われる電気的信号の授受にエラーが生じることを防止または抑止することができる。
【0010】
また、前記遊技機本体に対し、交換自在な装着部材に、前記第1連結部材は設けられており、該装着部材を前記第2連結部材を設けた遊技機本体に取り付けることに伴って、前記第1連結部材と第2連結部材とが連通され、電気信号を伝達することが可能となることが好適である。即ち、少なくとも交換自在な装着部材には、遊技機本体に取り付けられているときに生じる振動及び衝撃の影響が大きいため、該装着部材と第1連結部材との間の適宜の位置に前記外的付加吸収部材を設けると前記接続部における保護においても効果的である。
【0011】
また、前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、電磁波を遮断する構成にて形成されていることが好適である。即ち、電気信号を伝達するときにおける誤作動を防止または抑制することができる。
【0012】
また、前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、静電気を遮断する構成にて形成されていることが好適である。即ち、電気信号を伝達するときにおける誤作動を防止または抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を用いたパチンコ機の外観を示す。パチンコ機2の本体枠3の内部には遊技盤4が配設されており、遊技盤4の前面には前面枠5が開閉自在に設けられている。この前面枠5の中央には開口5aが形成されており、この開口5aは前面枠5の裏側に取り付けられるガラス枠6(図2参照)のガラス板7により遮蔽されている。前面枠5の下方には、打球供給用の供給皿8及び遊技媒体となるパチンコ球の打ち出し強さを調節する操作ハンドル9が設けられている。遊技者が供給皿8にパチンコ球を投入すると、内部に設けられた通路によりパチンコ球は発射装置へと誘導される。そして、操作ハンドル9を操作して遊技盤4上にパチンコ球を打ち出す。なお、前面枠5が閉じている状態である場合には、遊技者や遊技場の作業者は、前面枠5の裏側に取り付けられたガラス板7を介して遊技盤4の遊技領域4a(図2に図示)及び遊技領域4a上を流下していくパチンコ球を見ることはできるが、遊技盤4にはもちろんのこと、本体枠3の内部に備えられた制御装置などの電子機器にも触れることはできないようになっている。
【0014】
図2に示すように、遊技盤4は、本体枠3に対して着脱自在に取り付けられ、所定位置に保持されるようになっている。この遊技盤4上にはガイドレール10に囲まれた遊技領域4aが形成され、始動入賞口12、通常入賞口13、アタッカ14等の所定入賞口、及びアウト口15が配設されている。また、遊技領域4aには、図示を省略した釘、風車などが設けられている。これらの構造物は公知であるので説明は省略する。前面枠5を開放することで、遊技場の作業者がこれらの遊技領域4aに設けられた構造物の調整などを行うことができるようになる。なお、遊技盤4の本体枠3への取付方法については図示はしないが、例えばねじ止めにより本体枠3に組み付けたり、本体枠3又は遊技盤4の少なくともいずれか一方にストッパ等の保持部材を設けて遊技盤4を本体枠3の所定位置に保持したり等、パチンコ機2の構成等を考慮して、適宜本体枠3に組み付けるようにして良い。また、図示はしないが、本体枠3には電源装置、パチンコ球発射装置及び払出し装置等が、前面枠5にはスピーカ及びランプ等の演出装置がそれぞれ取り付けられている。
【0015】
図3に示すように、遊技盤4の後面には、パチンコ機2でのメインプログラム、及び、液晶表示(LCD)パネルユニット(図柄表示装置)11での演出プログラム、及び、遊技状態に基づいて制御させるプログラム等が記憶されたプログラムROM17と、LCDパネルユニット11で表示する画像データ、及び、制御プログラムにて生成される情報に基づいて作動制御を実行させるデータ等が記憶されているデータROM(情報記憶媒体)18とを内部に収容する収容体であるROMカートリッジ20が、台座21と外的付加吸収部材22を介して取り付けられている。ROMカートリッジ20の一端には接続端子(コネクタ)20aが形成されており、接続端子20aが、遊技機の制御に係わる主要部を処理するCPUを備えた主制御回路基板(装置)23のケーブル24の一端に取り付けられたソケット25と、台座収容部31c内で接続されることで、プログラムROM17及びデータROM18と主制御回路基板23上の回路(主制御回路)とが電気的に接続され、電気信号を伝達し得るようになる。このように、ROMカートリッジ20は第1連結部材として、装着部材となる遊技盤4に設けられ、接続端子20aはソケット25との接続時における接続部として、ソケット25は本体枠3に設けられる第2連結部材として機能するとともに、ROMカートリッジ20とソケット25は嵌合することによって電気信号を伝達することが可能になる接続手段として機能する。。
【0016】
遊技盤4と本体枠3とを取り付ける中間部材として、球通路ユニット30がパチンコ機2には設けられている。この球通路ユニット30は、LCDパネルユニット11、主制御回路基板23、支持体31、演出制御回路基板(装置)32等から構成され、支持体31の前面側にLCDパネルユニット11が、その後面側に主制御回路基板23及び演出制御回路基板32が組み付けられる構成となっている。なお、この支持体31の内側には、複数のリブ31aが設けられ、これらリブ31aにより球通路31bが形成されている。これにより、始動入賞口12や通常入賞口13等に入ったパチンコ球が所定の位置へと誘導され、回収し得るようになる。また、支持体31には、ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22が挿入される空間である台座収容部31cが設けられている。なお、各回路基板(装置)は保護部材(図示せず)により被覆されるロック構成になっており、各回路基板の付け替え等の不正行為ができないようになっている。また、LCDパネルユニット11及び主制御回路基板23、演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)はそれぞれケーブル33、34により接続されている。なお、この球通路ユニット30の本体枠3への取付方法は、例えば係止爪等のストッパにより、本体枠3の所定位置に保持させる等、適宜の方法を用いて良い。
【0017】
ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22の外観を図4に斜視図で示す。また、ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22が遊技盤4と一体となるように取り付けられているときの断面図を図5に示す。外的付加吸収部材22は、台座21とROMカートリッジ20との間隙を埋めるように配設されている。外的付加吸収部材22の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0018】
ROMカートリッジ20には、封印処理を行うため係止爪20bが突設されている。係止爪20bは、ROMカートリッジ20が台座21内に収容されたときに、台座21の内側に突設されている係止片21aと係合し、ROMカートリッジ20を所定位置に保持する。なお、このROMカートリッジ20を取り外す際には、係止爪20bを破壊しなければ台座21より抜けないようになっており、これにより、ROMカートリッジ20の不正な付け替え等を防止することができる。
【0019】
次に、このようにして形成されたパチンコ機の作用について説明する。パチンコ機2の製造時には、電源装置、パチンコ球発射装置及び払い出し装置等を本体枠3に、スピーカやランプ等の演出装置を前面枠5に組み込む。その後、これらの装置を作動制御するための制御用回路装置(払い出し制御回路基板及び発射制御回路基板等)を本体枠3に取り付ける。次に、LCDパネルユニット11及び主制御回路基板23及び演出回路基板32が、球通路31bを有する支持体31に組み込まれた、球通路ユニット30を本体枠3の所定位置に取り付け、本体枠3または前面枠5等に組み込まれた適宜コネクタ等を用いて接続させ、電気信号を伝達し得るようにする。その後、主制御回路基板23と、払い出し制御回路基板及び発射制御回路基板とをコネクタ等の接続手段により接続させ、電気信号を伝達し得るようにする。
【0020】
そして、ROMカートリッジ20が取り付けられた遊技盤4を本体枠3の所定位置に組み込まれた球通路ユニット30に対して取り付けると、接続端子20aは、台座収容部31c内においてソケット25へと嵌合して接続され、電気信号を伝達し得るようになる。なお、本発明において、球通路ユニット30と遊技盤4とを固定手段を用いた所定の取り付け方法にて着脱自在に接続した装着部材としてROMカートリッジ20を設けて、ソケット25が設けられた本体枠3の所定位置に固定するようにしてもよい。そして、主電源をオンすると、主制御回路ではプログラムROM(情報記憶媒体)17及びデータROM18から、メインプログラム、演出プログラム及び画像データ等を読み出して、例えばLCDパネルユニット11に待機中の演出となる画像を表示させる。その後、主電源をオフにすることで、前記データの読み出しを中止させて画像の表示を終了させる。最後に、前面枠5を閉じることにより、パチンコ機2が完成する。完成したパチンコ機2は、遊技場の所定位置に設置される。
【0021】
遊技機2が作動しているときには、遊技機2の内部に配設された、パチンコ球を打ち出す発射装置や、パチンコ球を払い出す装置等が駆動され、さまざまな振動及び衝撃が遊技機2内に発生する。このとき、ROMカートリッジ20と台座21との間隙に設けられた外的付加吸収部材22は、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収し、該接続部における電気的接触不良を防止する。なお、外的付加吸収部材22は、パチンコ球の流動により生じる電磁波または静電気に対しても抑制し得る性能をもたせると好適である。したがって、電磁波を抑制するものとして、材質に導電性繊維や導電プラスチック、電磁波シールドゴムなどを用いると好適であり、静電気を抑制するものとして、材質に絶縁性ゴムなどを用いると好適であり、さらには、これらを適宜組み合わせることにより、電磁波及び静電気を抑制し得るようにすると好適である。
【0022】
なお、上記実施形態では、外的付加吸収部材は第1連結部材である接続端子20a側にのみ設けられていたが、外的付加吸収部材を、第2連結部材であるソケット25側に設けても良い。外的付加吸収部材をソケット25側に設けた例を図6に示す。
【0023】
図6の実施例では、ROMカートリッジ20は、本体枠3に対し着脱自在な支持体35に取り付けられ、外的付加吸収部材22は、ROMカートリッジ20と支持体35との間隙を埋めるように配設されている。外的付加吸収部材22の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0024】
ソケット25は、主制御回路基板36上に実装されており、主制御回路基板36と一体となっている。そして、主制御回路基板36は板状のソケット側外的付加吸収部材37を介して、本体枠3側に固定された支持部材38に取り付けられている。演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)も、それぞれ支持部材38に取り付けられている。LCDパネルユニット11及び主制御回路基板36、演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)はそれぞれケーブル33、34により接続されている。ソケット側外的付加吸収部材37の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0025】
また、上記実施形態では、外的付加吸収部材として振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性体を用いたが、接続端子20aとソケット25との勘合に基づく接続部における振動及び衝撃を吸収できるものであればこれに限られず、例えば、バネなどを組み合わせたものでも良い。外的吸収部材としてバネを組み合わせたものを用いた場合の例を図7に示す。図7に示すように、ソケット25が実装された主制御回路基板36を固定板40に取り付け、固定板40をバネ41を介して支持部材38に取り付ける。バネ41は、接続端子20aとソケット25との嵌合に基づく接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。このように、固定板40及びバネ41は、外的付加吸収部材として機能する。
【0026】
また、上記実施形態では、第1連結部材は情報記憶媒体に格納された情報を電気信号として制御装置へと伝達し得るように該記憶媒体を収容したROMカートリッジであったが、例えば、情報記憶媒体と接続端子を外側に露出させたコネクタとを実装した基板などとしても良いし、装着部材も遊技機本体に対し取り付けできるものであれば適宜の態様を用いて良い。
【0027】
また、上記実施形態では、本発明をパチンコ機に用いたが、第1連結部材と第2連結部材とを連通することによって電気信号を伝達することを可能とする接続手段となる構成であるものであれば、スロットマシン等の遊技機に用いても良い。
【0028】
また、上記実施形態では、第1連結部材(ROMカートリッジ)と第2連結部材(ソケット)を嵌合させることにより電気信号を伝達させるようにしたが、記憶媒体を収容した第1連結部材に対し該記憶媒体内に格納した所定遊技情報を送信可能な送信装置を設け、第2連結部材に対し送信された前記所定遊技情報を受信可能な受信装置を設け、この第1連結部材(送信装置)と第2連結部材(受信装置)とによる非接触通信にて連通させることにより、電気信号を伝達させるようにしたものでも良い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明の遊技機によれば、第1連結部材と第2連結部材の少なくとも一方が取り付けられる部分に設けた外的付加吸収部材によって、電気信号を伝達するために接続される接続部に加わる振動及び衝撃を少なくとも吸収するので、該接続部における電気的な接触不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した遊技機の外観を示す斜視図である。
【図2】本体枠と遊技盤とを分解した状態を示す斜視図である。
【図3】遊技盤及び球通路ユニットの構成を示す説明図である。
【図4】ROMカートリッジ及び台座及び外的付加吸収部材の外観を示す斜視図である。
【図5】ROMカートリッジ及び台座及び外的付加吸収部材の断面図である。
【図6】図3と別の実施形態の、遊技盤及び球通路ユニットの構成を示す説明図である。
【図7】図6と別の実施形態の、ソケット側外的付加吸収部材を示す説明図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機
3 本体枠
4 遊技盤
5 前面枠
17 プログラムROM
18 データROM
20 ROMカートリッジ
20a 接続端子
22 外的付加吸収部材
23、36 主制御回路基板
25 ソケット
30 球通路ユニット
31、35 支持体
37 ソケット側外的吸収部材
40 固定板
41 バネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技場に設置される遊技機としてパチンコ機が上げられる。パチンコ機には本体枠内に遊技盤が配設されており、その遊技盤の前面には開閉自在な前面枠が設けれられている。このようなパチンコ機では、遊技場に設置されている状態で、且つ前面枠が閉じられているときには、何人もパチンコ機の内部の遊技盤や電子機器等には触れることができないようになっている。なお、遊技場の作業者がパチンコ機の内部に触れる必要があるときには、前面枠を開いて作業を行うことになる。
【0003】
このようなパチンコ機は、新たな機種に切り替える場合、設置されていた古い機種を新たな機種に交換するべくパチンコ機本体ごとに全て入れ替えることが一般的である。しかし、パチンコ機を構成する部品には共通の部品を多く用いているため、交換する必要のない部品まで交換することにより、結果的にコストアップの原因となる。このため、共通して利用できる部品を備えた部分を遊技場に据え置きにし、新たに変更となる部分のみを入れ替えることが現在検討されている。この場合、パチンコ機での基本動作(パチンコ球の打ち出しや入賞による払い出し)を行うための装置やスピーカー及びランプ等の演出装置をパチンコ機の機関部材となる本体枠に取り付けておき、特定の遊技領域が設けられた遊技盤やゲームのプログラムが記憶されているROM(Read Only Memory)等の情報記憶媒体を該本体枠に対し変更することで機種交換時においてコストダウンを行うことが可能となる。
【0004】
したがって、ゲームのプログラムが記憶されているROM等の情報記憶媒体を、コネクタ等からなる接続端子を備えたカートリッジ状の連結部材となる収容体に収容し、嵌合部となるコネクタと嵌装させることで該接続端子と当接して電気信号を伝達可能となるソケットを用いて、該ソケットとの嵌装によって収容体内に備えられた情報記憶媒体と遊技機内の制御装置などの電子機器とを電気的に接続されるようにすることで、機種交換時における早期化を図ることが可能となる。そして出願人は、該収容体を前記本体枠と一体となるようにした装着部材の1つとなる遊技盤にて固定し、該遊技盤を本体枠に取り付けることで同時に収容体とソケットとが嵌合して電気的接続をされるようにする、または、該収容体を介して本体枠側に設けられた通信装置にて赤外線通信などの非接触による電気的接続をすることで、機種交換における手間を簡素化できるよう現在開発している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような遊技機の場合、収容体及びソケットはそれぞれ遊技盤及び本体枠に対して直接的に固定して設置しているため、遊技機内に設けられたパチンコ球を打ち出す装置やパチンコ球を払い出す装置等の作動で生じる振動や衝撃の影響を、収容体とソケットとの接続部は強く受けてしまい、電気信号を伝達可能とする該接続部において電気的な接触不良が発生し易かった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、収容体とソケットの少なくとも一方が取り付けられる部分に、振動の減衰及び衝撃の緩衝を行える外的付加吸収部材を設けることにより、収容体とソケットとの接続部における電気的な接触不良を防止または抑制することができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、電気信号を伝達するために接続される接続部を備えたものであって、前記接続部は第1連結部材と第2連結部材とが連通されることによって電気信号を伝達することが可能となるようにする接続手段であって、前記第1連結部材が設けられ、遊技機本体に対し、取り付け得るようにされた装着部材と、前記第2連結部材が設けられ、前記装着部材を取り付け得るようにされた遊技機本体と、前記装着部材と前記遊技機本体との少なくとも一方に設けられ、前記接続部に加わる振動の減衰、及び衝撃の緩衝を行う外的付加吸収部材とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記外的付加吸収部材は、振動及び衝撃が発生し易い部分または該部分と直接的に係合されている前記接続手段を保持する部分と、前記接続部との間に、前記第1連結部材と第2連結部材との連通における電気信号の伝達を害する、振動及び衝撃を防ぐよう配設されることが好適である。即ち、前記外的付加吸収部材は、振動及び衝撃が発生し易い部分と前記接続部との間の適宜の位置に設けることによって、前記第1連結部材と第2連結部材との連通における電気信号の伝達を害する振動及び衝撃の影響を防ぐことができる。
【0009】
また、前記第1連結部材は、遊技機に設けられた制御装置が少なくとも遊技状態を制御する際に用いる、遊技制御データを記憶した記憶媒体に基づいて電気信号を伝達し得るようにした記憶媒体収容部材であることが好適である。即ち、前記外的付加吸収部材を前記装着部材と該収容部材との間に設けることによって、遊技機の作動時に行われる、遊技制御データを記憶した記憶媒体収容部材に基づいて、遊技機に設けられた制御装置を制御させる際に行われる電気的信号の授受にエラーが生じることを防止または抑止することができる。
【0010】
また、前記遊技機本体に対し、交換自在な装着部材に、前記第1連結部材は設けられており、該装着部材を前記第2連結部材を設けた遊技機本体に取り付けることに伴って、前記第1連結部材と第2連結部材とが連通され、電気信号を伝達することが可能となることが好適である。即ち、少なくとも交換自在な装着部材には、遊技機本体に取り付けられているときに生じる振動及び衝撃の影響が大きいため、該装着部材と第1連結部材との間の適宜の位置に前記外的付加吸収部材を設けると前記接続部における保護においても効果的である。
【0011】
また、前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、電磁波を遮断する構成にて形成されていることが好適である。即ち、電気信号を伝達するときにおける誤作動を防止または抑制することができる。
【0012】
また、前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、静電気を遮断する構成にて形成されていることが好適である。即ち、電気信号を伝達するときにおける誤作動を防止または抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を用いたパチンコ機の外観を示す。パチンコ機2の本体枠3の内部には遊技盤4が配設されており、遊技盤4の前面には前面枠5が開閉自在に設けられている。この前面枠5の中央には開口5aが形成されており、この開口5aは前面枠5の裏側に取り付けられるガラス枠6(図2参照)のガラス板7により遮蔽されている。前面枠5の下方には、打球供給用の供給皿8及び遊技媒体となるパチンコ球の打ち出し強さを調節する操作ハンドル9が設けられている。遊技者が供給皿8にパチンコ球を投入すると、内部に設けられた通路によりパチンコ球は発射装置へと誘導される。そして、操作ハンドル9を操作して遊技盤4上にパチンコ球を打ち出す。なお、前面枠5が閉じている状態である場合には、遊技者や遊技場の作業者は、前面枠5の裏側に取り付けられたガラス板7を介して遊技盤4の遊技領域4a(図2に図示)及び遊技領域4a上を流下していくパチンコ球を見ることはできるが、遊技盤4にはもちろんのこと、本体枠3の内部に備えられた制御装置などの電子機器にも触れることはできないようになっている。
【0014】
図2に示すように、遊技盤4は、本体枠3に対して着脱自在に取り付けられ、所定位置に保持されるようになっている。この遊技盤4上にはガイドレール10に囲まれた遊技領域4aが形成され、始動入賞口12、通常入賞口13、アタッカ14等の所定入賞口、及びアウト口15が配設されている。また、遊技領域4aには、図示を省略した釘、風車などが設けられている。これらの構造物は公知であるので説明は省略する。前面枠5を開放することで、遊技場の作業者がこれらの遊技領域4aに設けられた構造物の調整などを行うことができるようになる。なお、遊技盤4の本体枠3への取付方法については図示はしないが、例えばねじ止めにより本体枠3に組み付けたり、本体枠3又は遊技盤4の少なくともいずれか一方にストッパ等の保持部材を設けて遊技盤4を本体枠3の所定位置に保持したり等、パチンコ機2の構成等を考慮して、適宜本体枠3に組み付けるようにして良い。また、図示はしないが、本体枠3には電源装置、パチンコ球発射装置及び払出し装置等が、前面枠5にはスピーカ及びランプ等の演出装置がそれぞれ取り付けられている。
【0015】
図3に示すように、遊技盤4の後面には、パチンコ機2でのメインプログラム、及び、液晶表示(LCD)パネルユニット(図柄表示装置)11での演出プログラム、及び、遊技状態に基づいて制御させるプログラム等が記憶されたプログラムROM17と、LCDパネルユニット11で表示する画像データ、及び、制御プログラムにて生成される情報に基づいて作動制御を実行させるデータ等が記憶されているデータROM(情報記憶媒体)18とを内部に収容する収容体であるROMカートリッジ20が、台座21と外的付加吸収部材22を介して取り付けられている。ROMカートリッジ20の一端には接続端子(コネクタ)20aが形成されており、接続端子20aが、遊技機の制御に係わる主要部を処理するCPUを備えた主制御回路基板(装置)23のケーブル24の一端に取り付けられたソケット25と、台座収容部31c内で接続されることで、プログラムROM17及びデータROM18と主制御回路基板23上の回路(主制御回路)とが電気的に接続され、電気信号を伝達し得るようになる。このように、ROMカートリッジ20は第1連結部材として、装着部材となる遊技盤4に設けられ、接続端子20aはソケット25との接続時における接続部として、ソケット25は本体枠3に設けられる第2連結部材として機能するとともに、ROMカートリッジ20とソケット25は嵌合することによって電気信号を伝達することが可能になる接続手段として機能する。。
【0016】
遊技盤4と本体枠3とを取り付ける中間部材として、球通路ユニット30がパチンコ機2には設けられている。この球通路ユニット30は、LCDパネルユニット11、主制御回路基板23、支持体31、演出制御回路基板(装置)32等から構成され、支持体31の前面側にLCDパネルユニット11が、その後面側に主制御回路基板23及び演出制御回路基板32が組み付けられる構成となっている。なお、この支持体31の内側には、複数のリブ31aが設けられ、これらリブ31aにより球通路31bが形成されている。これにより、始動入賞口12や通常入賞口13等に入ったパチンコ球が所定の位置へと誘導され、回収し得るようになる。また、支持体31には、ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22が挿入される空間である台座収容部31cが設けられている。なお、各回路基板(装置)は保護部材(図示せず)により被覆されるロック構成になっており、各回路基板の付け替え等の不正行為ができないようになっている。また、LCDパネルユニット11及び主制御回路基板23、演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)はそれぞれケーブル33、34により接続されている。なお、この球通路ユニット30の本体枠3への取付方法は、例えば係止爪等のストッパにより、本体枠3の所定位置に保持させる等、適宜の方法を用いて良い。
【0017】
ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22の外観を図4に斜視図で示す。また、ROMカートリッジ20及び台座21及び外的付加吸収部材22が遊技盤4と一体となるように取り付けられているときの断面図を図5に示す。外的付加吸収部材22は、台座21とROMカートリッジ20との間隙を埋めるように配設されている。外的付加吸収部材22の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0018】
ROMカートリッジ20には、封印処理を行うため係止爪20bが突設されている。係止爪20bは、ROMカートリッジ20が台座21内に収容されたときに、台座21の内側に突設されている係止片21aと係合し、ROMカートリッジ20を所定位置に保持する。なお、このROMカートリッジ20を取り外す際には、係止爪20bを破壊しなければ台座21より抜けないようになっており、これにより、ROMカートリッジ20の不正な付け替え等を防止することができる。
【0019】
次に、このようにして形成されたパチンコ機の作用について説明する。パチンコ機2の製造時には、電源装置、パチンコ球発射装置及び払い出し装置等を本体枠3に、スピーカやランプ等の演出装置を前面枠5に組み込む。その後、これらの装置を作動制御するための制御用回路装置(払い出し制御回路基板及び発射制御回路基板等)を本体枠3に取り付ける。次に、LCDパネルユニット11及び主制御回路基板23及び演出回路基板32が、球通路31bを有する支持体31に組み込まれた、球通路ユニット30を本体枠3の所定位置に取り付け、本体枠3または前面枠5等に組み込まれた適宜コネクタ等を用いて接続させ、電気信号を伝達し得るようにする。その後、主制御回路基板23と、払い出し制御回路基板及び発射制御回路基板とをコネクタ等の接続手段により接続させ、電気信号を伝達し得るようにする。
【0020】
そして、ROMカートリッジ20が取り付けられた遊技盤4を本体枠3の所定位置に組み込まれた球通路ユニット30に対して取り付けると、接続端子20aは、台座収容部31c内においてソケット25へと嵌合して接続され、電気信号を伝達し得るようになる。なお、本発明において、球通路ユニット30と遊技盤4とを固定手段を用いた所定の取り付け方法にて着脱自在に接続した装着部材としてROMカートリッジ20を設けて、ソケット25が設けられた本体枠3の所定位置に固定するようにしてもよい。そして、主電源をオンすると、主制御回路ではプログラムROM(情報記憶媒体)17及びデータROM18から、メインプログラム、演出プログラム及び画像データ等を読み出して、例えばLCDパネルユニット11に待機中の演出となる画像を表示させる。その後、主電源をオフにすることで、前記データの読み出しを中止させて画像の表示を終了させる。最後に、前面枠5を閉じることにより、パチンコ機2が完成する。完成したパチンコ機2は、遊技場の所定位置に設置される。
【0021】
遊技機2が作動しているときには、遊技機2の内部に配設された、パチンコ球を打ち出す発射装置や、パチンコ球を払い出す装置等が駆動され、さまざまな振動及び衝撃が遊技機2内に発生する。このとき、ROMカートリッジ20と台座21との間隙に設けられた外的付加吸収部材22は、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収し、該接続部における電気的接触不良を防止する。なお、外的付加吸収部材22は、パチンコ球の流動により生じる電磁波または静電気に対しても抑制し得る性能をもたせると好適である。したがって、電磁波を抑制するものとして、材質に導電性繊維や導電プラスチック、電磁波シールドゴムなどを用いると好適であり、静電気を抑制するものとして、材質に絶縁性ゴムなどを用いると好適であり、さらには、これらを適宜組み合わせることにより、電磁波及び静電気を抑制し得るようにすると好適である。
【0022】
なお、上記実施形態では、外的付加吸収部材は第1連結部材である接続端子20a側にのみ設けられていたが、外的付加吸収部材を、第2連結部材であるソケット25側に設けても良い。外的付加吸収部材をソケット25側に設けた例を図6に示す。
【0023】
図6の実施例では、ROMカートリッジ20は、本体枠3に対し着脱自在な支持体35に取り付けられ、外的付加吸収部材22は、ROMカートリッジ20と支持体35との間隙を埋めるように配設されている。外的付加吸収部材22の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0024】
ソケット25は、主制御回路基板36上に実装されており、主制御回路基板36と一体となっている。そして、主制御回路基板36は板状のソケット側外的付加吸収部材37を介して、本体枠3側に固定された支持部材38に取り付けられている。演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)も、それぞれ支持部材38に取り付けられている。LCDパネルユニット11及び主制御回路基板36、演出制御回路基板32等の各種回路基板(装置)はそれぞれケーブル33、34により接続されている。ソケット側外的付加吸収部材37の材質は、振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性材であって、接続端子20aとソケット25との接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。
【0025】
また、上記実施形態では、外的付加吸収部材として振動吸収性を持ったウレタンゴム等の弾性体を用いたが、接続端子20aとソケット25との勘合に基づく接続部における振動及び衝撃を吸収できるものであればこれに限られず、例えば、バネなどを組み合わせたものでも良い。外的吸収部材としてバネを組み合わせたものを用いた場合の例を図7に示す。図7に示すように、ソケット25が実装された主制御回路基板36を固定板40に取り付け、固定板40をバネ41を介して支持部材38に取り付ける。バネ41は、接続端子20aとソケット25との嵌合に基づく接続部に加わる振動及び衝撃を吸収する。このように、固定板40及びバネ41は、外的付加吸収部材として機能する。
【0026】
また、上記実施形態では、第1連結部材は情報記憶媒体に格納された情報を電気信号として制御装置へと伝達し得るように該記憶媒体を収容したROMカートリッジであったが、例えば、情報記憶媒体と接続端子を外側に露出させたコネクタとを実装した基板などとしても良いし、装着部材も遊技機本体に対し取り付けできるものであれば適宜の態様を用いて良い。
【0027】
また、上記実施形態では、本発明をパチンコ機に用いたが、第1連結部材と第2連結部材とを連通することによって電気信号を伝達することを可能とする接続手段となる構成であるものであれば、スロットマシン等の遊技機に用いても良い。
【0028】
また、上記実施形態では、第1連結部材(ROMカートリッジ)と第2連結部材(ソケット)を嵌合させることにより電気信号を伝達させるようにしたが、記憶媒体を収容した第1連結部材に対し該記憶媒体内に格納した所定遊技情報を送信可能な送信装置を設け、第2連結部材に対し送信された前記所定遊技情報を受信可能な受信装置を設け、この第1連結部材(送信装置)と第2連結部材(受信装置)とによる非接触通信にて連通させることにより、電気信号を伝達させるようにしたものでも良い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明の遊技機によれば、第1連結部材と第2連結部材の少なくとも一方が取り付けられる部分に設けた外的付加吸収部材によって、電気信号を伝達するために接続される接続部に加わる振動及び衝撃を少なくとも吸収するので、該接続部における電気的な接触不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した遊技機の外観を示す斜視図である。
【図2】本体枠と遊技盤とを分解した状態を示す斜視図である。
【図3】遊技盤及び球通路ユニットの構成を示す説明図である。
【図4】ROMカートリッジ及び台座及び外的付加吸収部材の外観を示す斜視図である。
【図5】ROMカートリッジ及び台座及び外的付加吸収部材の断面図である。
【図6】図3と別の実施形態の、遊技盤及び球通路ユニットの構成を示す説明図である。
【図7】図6と別の実施形態の、ソケット側外的付加吸収部材を示す説明図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機
3 本体枠
4 遊技盤
5 前面枠
17 プログラムROM
18 データROM
20 ROMカートリッジ
20a 接続端子
22 外的付加吸収部材
23、36 主制御回路基板
25 ソケット
30 球通路ユニット
31、35 支持体
37 ソケット側外的吸収部材
40 固定板
41 バネ
Claims (6)
- 電気信号を伝達するために接続される接続部を備えた遊技機において、
前記接続部は第1連結部材と第2連結部材とが連通されることによって電気信号を伝達することが可能となるようにする接続手段であって、
前記第1連結部材が設けられ、遊技機本体に対し、取り付け得るようにされた装着部材と、
前記第2連結部材が設けられ、前記装着部材を取り付け得るようにされた遊技機本体と、
前記装着部材と前記遊技機本体との少なくとも一方に設けられ、前記接続部に加わる振動の減衰、及び衝撃の緩衝を行う外的付加吸収部材とを設けたことを特徴とする遊技機。 - 前記外的付加吸収部材は、振動及び衝撃が発生し易い部分または該部分と直接的に係合されている前記接続手段を保持する部分と、前記接続部との間に、前記第1連結部材と第2連結部材との連通における電気信号の伝達を害する、振動及び衝撃を防ぐよう配設されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記第1連結部材は、遊技機に設けられた制御装置が少なくとも遊技状態を制御する際に用いる、遊技制御データを記憶した記憶媒体に基づいて電気信号を伝達し得るようにした記憶媒体収容部材であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遊技機。
- 前記遊技機本体に対し、交換自在な装着部材に、前記第1連結部材は設けられており、該装着部材を前記第2連結部材を設けた遊技機本体に取り付けることに伴って、前記第1連結部材と第2連結部材とが連通され、電気信号を伝達することが可能となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、電磁波を遮断する構成にて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記外的付加吸収部材は、前記第1連結部材または第2連結部材のいずれか一方に対して放射される、静電気を遮断する構成にて形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の遊技機。
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- 2003-02-26 JP JP2003048648A patent/JP2004254895A/ja active Pending
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