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JP2010227425A - 遊技機 - Google Patents

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JP2010227425A JP2009080417A JP2009080417A JP2010227425A JP 2010227425 A JP2010227425 A JP 2010227425A JP 2009080417 A JP2009080417 A JP 2009080417A JP 2009080417 A JP2009080417 A JP 2009080417A JP 2010227425 A JP2010227425 A JP 2010227425A
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Abstract

【課題】後側の制御装置に対するプラグの差し込み時に、前側の制御装置のケース体が橈むのを抑制し、電子部品の故障発生を防止し得る遊技機を提供する。
【解決手段】表示制御装置52は、第1ケース体79に表示制御基板75および表示データ基板76を収容して構成される。カバー部材81の後側に統括駆動装置104が重ねて配設される。カバー部材81の後壁89の内面に、複数の第1リブ99が縦横に延在するように形成されると共に、表示制御基板75に実装された各種電子部品と干渉しない位置に複数の突部89bが突設される。突部89bの突出寸法は、後壁89に負荷が加わっていない状態では表示制御基板75の実装面と接触することなく、負荷によって後壁89が表示制御基板75側へ橈んだ際には第1リブ99が電子部品に接触する前に実装面に当接するよう設定される。
【選択図】図16

Description

この発明は、機裏側に臨む取付部材に、各種電子部品が実装される基板および電子部品の実装面を後方に向けた状態で基板を収容するケース体からなる複数の制御装置が前後方向に重ねて配設される遊技機に関するものである。
例えば遊技機の代表例の一つであるパチンコ機では、その基本構成として、縦長方形の外枠の開口前面側に、各種の必要な遊技構成部材が搭載されて遊技盤を収容セットした中枠を開閉(横開き)および着脱可能に組付けると共に、遊技盤の前面を透視保護するガラスユニットを組付けた前枠を、中枠に対して開閉(横開き)および着脱可能に組付けて1台単位で構成される。
またパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤に形成された可視表示部に、機裏側に配設した液晶式やドラム式等の図柄表示装置の表示部を臨ませ、この図柄表示装置で図柄組み合わせゲームやリーチ演出等の主たる遊技演出を行なうようになっている。前記遊技盤の裏側には、各種演出や遊技用のプログラムが格納された制御用ROM、各種データが格納されたデータ用ROM、制御用ROMに格納されたプログラムを実行するCPU、その他各種電子部品が実装された制御基板を保護用の基板ケース内に収容した制御装置が配設されている。
前記制御装置は、制御対象となる制御対象品、例えばランプやスピーカ等に対応して個別に構成されて、これら複数の制御装置が、遊技盤や図柄表示装置の裏側に配置されている。この場合において、遊技盤や図柄表示装置の裏側のスぺースは限られているため、スぺースを有効利用するために前記複数の制御装置は、前後方向に重なるように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−81399号公報
前記遊技盤や図柄表示装置の裏側に配置される各種の制御装置では、基板に、各種電子部品に電気的に接続して接続口が後方に開口するソケットが設けられ、制御対象品や主制御装置等に接続する配線に設けられるプラグが、基板ケースに設けた挿入口を介してソケットの接続口に後方から差し込まれるよう構成されている。前記ソケットに対するプラグの差し込み方向は、前後方向となっているため、後側に位置する制御装置のソケットに対して配線のプラグを差し込む際には、前側に位置する制御装置を押す方向に力が加わり、該前側の制御装置の基板ケースが橈んで、該ケース自体が収容されている電子部品に接触してしまい、電子部品の故障の原因となるおそれがあった。
そのため、前側に位置する制御装置に対する後側の制御装置の配設位置については、前側の制御装置の基板に実装されている電子部品の配設位置と、後側の制御装置のソケットの位置とを考慮して設定する必要があり、設計の自由度が低いものであった。また、後側の制御装置の配設位置が限定されることから、前側の制御装置の後側のスペースを充分に有効利用し得ない難点も指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、後側の制御装置に対するプラグの差し込み時に、前側の制御装置のケース体が橈むのを抑制し、電子部品の故障発生を防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
機裏側に臨む取付部材(13)に、各種電子部品(139,140)が実装される基板(75,105)および電子部品(139,140)が実装される実装面を後方に向けた状態で該基板(75,105)を収容するケース体(79,106)からなる複数の制御装置(52,104)が前後方向に重ねて配設されると共に、少なくとも後側に位置する制御装置(104)の基板(105)には、各種電子部品に電気的に接続して接続口(109a)が後方に開口するソケット(109)が設けられ、配線に接続されたプラグがソケット(109)の接続口(109a)に後方から着脱自在に差し込まれるよう構成される遊技機において、
少なくとも後側に別の制御装置(104)が重ねて配設される前側の制御装置(75)におけるケース体(79)には、別の制御装置(104)が設置される壁(89)における基板(75)の実装面に対向する内面に、該基板(75)に実装されている電子部品(139,140)と接触しない突出寸法に設定された複数のリブ(99)が縦横に延在するように形成されると共に、該壁(89)の内面における電子部品(139,140)と干渉しない位置に、常には基板(75)の実装面と接触することなく、前記壁(89)に加わる負荷によって該壁(89)が基板(75)側へ橈んだ際に前記リブ(99)が電子部品(139,140)に接触する前に基板(75)の実装面に当接する突出寸法に設定される複数の突部(89b)が形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前側の制御装置のケース体における後側に別の制御装置が重ねて設置される壁の内面に複数のリブを縦横に延在するように形成したから、該壁の強度を高めて、後側の制御装置のソケットに対するプラグの差し込み時に加わる力によって壁が橈むのを抑制することができ、壁が電子部品に接触して故障が発生するのを防止し得る。また、壁の内面における電子部品と干渉しない位置に、壁に加わる負荷によって該壁が基板側へ橈んだ際に前記リブが電子部品に接触する前に基板の実装面に当接する突出寸法に設定される複数の突部を形成したから、壁が橈んだとしてもリブが電子部品に接触するのを防止して、故障の発生を確実に防ぐことができる。すなわち、前側の制御装置の基板に実装されている電子部品の配設位置と、後側の制御装置のソケットの位置とを考慮することなく制御装置を重ねて配置することができるから、設計の自由度が高くなると共に、前側の制御装置の後側のスペースを有効利用し得る。
請求項2に係る発明では、前記ケース体(79)に、複数の基板(75,76)が、前後方向に離間すると共に前側の基板(76)の一部が後側の基板(75)の端縁から側外方に延出する状態で収容され、ケース体(79)の前記壁(89)の内面には、後側の基板(75)における前側の基板(76)の一部が側外方に延出する端縁の外方に臨む位置に、後側の基板(75)の該端縁に沿って延在する別のリブ(100)が、当該後側の基板(75)より前側に突出して形成されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、ケース体の壁の内面に、後側の基板における前側の基板の一部が側外方に延出する端縁の外方に臨む位置に、後側の基板より前側に突出する別のリブを形成したから、壁の強度をより高くすることができ、該壁の橈みを更に抑制し得る。
請求項3に係る発明では、前記ケース体(79)に対して基板(75)は弾性体(117)を介して取付けられることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、ケース体に対して基板を弾性体を介して取付けるよう構成したから、前記突部が基板に当接した際に該基板に加わる負荷を軽減することができる。また、遊技機の製造出荷後の輸送時、あるいはパチンコホール設置後の通常使用時に発生する振動が基板に伝わるのを弾性体で軽減することができ、振動に起因する電子部品の不具合の発生を抑制し得る。しかも、前記リブの電子部品への接触を防止する前記突部は、常には基板に接触しないよう構成してあるから、該突部を介して基板に振動が伝わることもなく、弾性体の振動軽減作用が損なわれることはない。
本発明に係る遊技機によれば、制御装置の電子部品の故障発生を防止し得ると共に、複数の制御装置をスペース効率よく配置することができる。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機を示す背面図である。 実施例に係るパチンコ機から前枠および遊技盤を取外した状態で示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図である。 実施例に係る遊技盤の背面図である。 実施例に係る遊技盤を、透明板と裏ユニットとを分離した状態で示す概略側面図である。 実施例に係る裏ユニットを前側から見た斜視図である。 実施例に係る遊技盤を、裏ユニットから図柄表示装置等を取外した状態で示す背面図である。 実施例に係る図柄表示装置の背面図である。 実施例に係る裏ユニットの要部を示す概略斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおけるロック部材の配設部位を示す要部概略斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおけるロック部材の配設部位を示す要部背面図である。 実施例に係るロック部材を前側から見た概略斜視図である。 実施例に係るロック部材を後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る表示制御装置を示す背面図である。 図15のA−A線断面図である。 図15のB−B線断面図である。 実施例に係るカバー部材を内側から見た概略斜視図である。 実施例に係る金属板材を後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る表示制御装置を、第1ケース体からカバー部材を取外した状態で示す背面図である。 実施例に係る表示制御装置を、第1ケース体からカバー部材および表示制御基板を取外した状態で示す背面図である。 実施例に係る金属板材、ベース部材および弾性体の関係を示す断面図である。 実施例に係る弾性体を第1保持部側から見た図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤33(図4参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤33の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置(取付部材)13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤33を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
(中枠について)
図3に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材17と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置、操作ハンドル21等が設置された下枠部材18と、左側縁をなす左枠部材19と、右側縁をなす右枠部材20とから構成されて、これら上下左右の枠部材17,18,19,20を組付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材を組付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤33を設置する遊技盤保持部22として機能する。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
また、図3に示すように、前記左枠部材19の開口内側(遊技盤保持部22側)には、上下に離間する位置に、前記遊技盤33の左側端部を回転および着脱可能に保持する回転保持具23,23が複数設けられると共に、上下の枠部材における右端部(右枠部材20側)に、固定位置および固定解除位置に回転可能な固定具24,24が夫々設けられており、該固定具24,24により遊技盤33の右側上下端部を中枠12に固定し得るようになっている。すなわち、前記遊技盤33を中枠12に配設するには、該遊技盤33の左側端部を前記回転保持具23,23で保持した状態で、遊技盤33の右側端部を押し込んで遊技盤33の左側端部(回転保持具23,23)を中心に回動させて遊技盤33の全体を遊技盤保持部22に臨ませて、前記固定具24,24を固定位置に回転変位させて遊技盤33の右側上下端部を支持固定する。このように、実施例に係る遊技盤33は、前記中枠12と同様に、左側端部が回転中心となるよう支持される。
図2または図3に示すように、前記上枠部材17の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク25が、該上枠部材17の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク25は、前記遊技盤保持部22に配設された遊技盤33の裏側上部に重なるよう形成されており、遊技盤33の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている(図6参照)。また、前記下枠部材18の裏側には、前記上下の球受け皿15,16に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路(何れも図示せず)が夫々形成されたセット部材26が配設されている。なお、前記球タンク25とセット部材26とは、両部材間に架設された球通路ユニット27(図3参照)を介して連通接続されており、該球通路ユニット27に配設された球払出し装置27aの駆動により球タンク25に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿15,16へ給出するよう構成されている。
前記セット部材26には、図2に示すように、パチンコ機10の電源制御を行なう電源装置28、前記球通路ユニット27に配設した球払出し装置27aを駆動制御する払出し制御装置29、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御装置30、外部端末に接続されるインターフェース基板31等が配設されている。なお、これらの各装置28,29,30,31は、前記遊技盤33の裏側に配設される主制御装置32に配線接続され、該主制御装置32からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。
(遊技盤について)
前記中枠12の遊技盤保持部22に配設される前記遊技盤33は、図4,図5または図6に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域34が画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板35と、該透明板35の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、不透明な合成樹脂材で形成された裏ユニット36とから構成され、該裏ユニット36に形成された前後に開口する開口部36aを介して図柄表示装置13の表示面を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット36に形成される開口部36aは、該裏ユニット36の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。なお、前記透明板35および裏ユニット36は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板35と裏ユニット36とを組付けた状態で透明板35の裏面を裏ユニット36で全面的に覆うよう構成され、前側から遊技盤33(裏ユニット36)の裏側を視認し得ないようになっている。
(透明板について)
図1または図4に示すように、前記透明板35の前面には、左方に膨出する円弧状に形成した案内レール37が配設されると共に、該案内レール37の右方位置に、左端縁を右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材38aが配設されている。そして、前記案内レール37および第1盤面飾り部材38aにより前記遊技領域34が略円形状に画成される。また、前記透明板35の盤面には、前記案内レール37の左方(遊技領域34の外側)の上下位置に第2盤面飾り部材38bが夫々が配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bの夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板35において該第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bが配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域34)で裏側(裏ユニット36)を視認し得るよう構成されている。なお、前記透明板35の遊技領域34内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域34を流下するパチンコ球の接触により流下方向を不規則に変更させ得るよう構成してある。
前記透明板35の下方位置には、前記遊技領域34を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置39や特別入賞装置40が配設されており、始動入賞装置39の始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として、所定数のパチンコ球が賞球として前記上下の下球受け皿15,16に払い出されると共に前記図柄表示装置13の表示面において図柄変動演出が開始され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置13の表示面に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置40へのパチンコ球の入賞が許容されて多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、透明板35には、特別入賞装置40の左右両側には普通入賞装置47が配設されている。
(枠状装飾体について)
前記透明板35には、前記裏ユニット36に形成された開口部36aの前側に前後に貫通する貫通口35a(図4参照)が形成されており、該貫通口35aに対して前後に開口する枠状の枠状装飾体41が配設されている。すなわち、前記裏ユニット36の開口部36aから臨む前記図柄表示装置13の表示面は、前記枠状装飾体41における前後に開口する窓口41aを介して透明板35の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示面で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。また、枠状装飾体41には、上縁部から左右両縁部に亘り、透明板35より前面に突出する円弧状の庇状部41bが設けられており、前記遊技領域34に打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体41の窓口41aを横切って流下するのを庇状部41bで規制している。更に、枠状装飾体41には、窓口41aの下側に、ステージ43が配設されると共に、窓口41aの左側に、遊技領域34を流下するパチンコ球をステージ43に案内する球通路部44が設けてある。
(裏ユニットの全体の構成について)
前記裏ユニット36は、図7に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体45と、該箱状本体45の開口前端部に形成されて当該箱状本体45の開口外側へ延出し、前記透明板35の裏面に当接する固定盤部46とから構成されており、該固定盤部46の外郭形状が前記透明板35の外郭形状に略整合する大きさおよび形状に形成されている。そして、前記固定盤部46の前面を透明板35の裏面に当接した状態で、図示しないネジを介して透明板35に裏ユニット36を固定することで遊技盤33が構成される。また、透明板35の裏側に裏ユニット36を取付けた遊技盤33では、該裏ユニット36の箱状本体45と透明板35との間に所要の空間が画成され、該空間に各種の演出装置が配設され、これら演出装置が、前記主制御装置32の制御下に後述する統括制御装置54により制御される。
(図柄表示装置について)
前記遊技盤33に配設される図柄表示装置13は、図5または図9に示すように、各種図柄を表示可能な液晶パネル50が収容ケース51に収容されたユニット部材であって、該収容ケース51の裏面に、液晶パネル50の表示を制御する表示制御装置(制御装置)52や液晶パネル50のバックライトを制御するインバータ基板53が配設される。更に、前記表示制御装置52およびインバータ基板53の裏面側には、前記各種演出装置を制御する統括制御装置54が前後に重なるよう配設されている。そして、統括制御装置54の制御信号に基づいて表示制御装置52が制御を実行して液晶パネル50の表示面で図柄変動ゲームが行なわれると共に、各種演出装置での演出が行なわれる。なお、前記統括制御装置54も前記主制御装置32に配線接続され、該主制御装置32からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。また統括制御装置54は、前記電源装置28に電気的に接続されている。
前記収容ケース51の左側面(左右の一方側面)の前端に、側方(左側面から離間する方向)へ突出する板状の係止突部51a,51aが上下に離間する2箇所に設けられている(図9では右側)。この係止突部51aは、前記遊技盤33の裏側に設けられる後述の左側壁部58(図8、図10等参照)と係脱可能に係止されるようになっている。また、前記収容ケース51の裏面には、右側面(左右の他方側面側)の上下端部に、後方へ突出する受け部55,55が夫々形成されており、遊技盤33の裏側に設けた後述のロック部材64,64(図5、図8、図11、図12等参照)が対応の受け部55,55に対して係脱可能に係止されるようになっている。
(裏ユニットの裏側の構成について)
前記裏ユニット36の裏面には、図8に示す如く、前記開口部36aを囲繞する位置に、上壁部56、下壁部57、左側壁部58および右側壁部(移動規制手段)59が後方に突出するように立設されている。そして、これら4つの壁部56,57,58,59によって、前記図柄表示装置13が設置される設置領域Sが略矩形状に画成される。すなわち、上壁部56が設置領域Sの上辺を区画し、下壁部57が設置領域Sの下辺を区画し、左側壁部58が設置領域Sの左辺を区画し、右側壁部59が設置領域Sの右辺を区画して、こられ4つの壁部56,57,58,59によって、設置領域Sに設置された図柄表示装置13の上下および左右方向の移動を規制するよう構成される。なお、設置領域Sに対応する裏ユニット36の裏面について、以後は設置面60と指称する。
前記設置領域Sを画成する上下の壁部56,57の離間寸法は、前記図柄表示装置13の上下幅寸法と略一致するよう設定される。また、前記左側壁部58における設置領域S側である内面には、前記開口部36a側に突出する当接案内片61が、上下に離間する複数箇所に設けられている。この当接案内片61には、基端部側(設置面60に近接する根元部)に位置して前記図柄表示装置13の左側面に当接する当接面61aと、該当接面61aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて開口部36aから離間する方向へ傾斜する案内面61bとが設けられている。そして、設置領域Sを画成する左右の側壁部58,59は、該右側壁部59から前記当接案内片61の当接面61aまでの離間寸法が、前記図柄表示装置13の左右幅寸法と略一致するよう設定されている。すなわち、設置領域Sへの図柄表示装置13の設置時には、前記当接案内片61の案内面61bに当接した図柄表示装置13の左側面を、該案内面61bで当接面61aへ向けて誘導するようになっている。
前記図柄表示装置13の係止突部51aが設けられる左側面に対応する前記左側壁部58には、図10に示す如く、各係止突部51aが挿脱可能な差込み口58aが、設置領域S側に開口するよう形成されている。この差込み口58aは、設置領域Sに対して図柄表示装置13を設置する際に、該図柄表示装置13の左端部を設置面60に近接すると共に右端部を設置面60から離間した傾斜姿勢の状態で、前記収容ケース51の左側面に形成した係止突部51aの挿入を許容し、収容ケース51の前面を設置面60に当接する姿勢としたときに、該差込み口58aの後縁を画成する左側壁部58に係止突部51aが当接して位置規制されるよう設定される。
(台座部について)
前記上壁部56および下壁部57における右端部には、後述するロック部材64が回動自在に配設される台座部62が夫々設けられている。両台座部62,62の構成は基本的には上下対称であるので、上壁部56に設けられる台座部62の構成についてのみ説明し、下壁部57に設けられる台座部62と同一部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
前記台座部62の後端面(後方への突出端面)には、図11または図12に示す如く、左右方向に離間する一対のボス63,63が、後方に向けて突設され、右側(右側壁部59に近接する側で図11では左側)のボス63に、ロック部材64が回動自在に取付けられるよう構成される。各ボス63には後面に開口するネジ孔が形成されており、ボス63,63の後端に固定金具65をネジ止め固定することで、該固定金具65によりロック部材64が台座部62に対して回動可能な状態で保持されるようになっている。なお、固定金具65をボス63,63にネジ止めした状態で、ロック部材64は、後述する係止位置および解除位置での姿勢を維持し得る程度の力で、台座部62の後面と固定金具65との間に挟持されるよう設定してある。またロック部材64が取付けられるボス63について、特に区別する場合は、以後支持ボスと指称する。
前記台座部62の後端面には、ロック部材64が配設される支持ボス63の右側(一側方)に、該ロック部材64に設けられる後述する規制突部73の回動軌跡に沿って延在する凹部66が前側に向けて凹設されている。また台座部62の後端面には、支持ボス63の下側(下側の台座部62では支持ボス63の上側)において、前記ロック部材64が係止位置に臨んだ際に、前記規制突部73が係止される係止凹部67が前側に向けて凹設されている。更に、台座部62の後端面には、前記係止凹部67の上側に、弾性変形可能な規制片68が後方に向けて所定長さで突設されている。この規制片68は、ロック部材64が係止位置と解除位置との間を回転する際に、該ロック部材64の後述する当接面部69における摘み部71が設けられていない側における左右一方の角部が当接する位置に設けられる。また規制片68は、ロック部材64が解除位置から係止位置または係止位置から解除位置に回転する際には、当接面部69の一方の角部が当接し際に弾性変形して、該ロック部材64の係止位置への回転および解除位置への回転を許容するが、ロック部材64が解除位置に至ったときには当接面部69の側端面に当接して回転を規制することで、ロック部材64を解除位置に位置決めするよう構成される。
(ロック部材について)
図11または図12に示すように、前記台座部62の後端面には、図柄表示装置13の前記受け部55の後面に当接して後方移動を規制する移動規制手段としてのロック部材64,64が配設されている。なお、両台座部62,62に配設されるロック部材64,64の基本的な構成は同一であるので、下側のロック部材64について説明し、上側のロック部材64に関しては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
前記ロック部材64は、図11または図12に示す如く、前記台座部62の支持ボス63に一端部が枢支されたレバー状部材であって、該支持ボス63から上方に突出して前記図柄表示装置13における受け部55の後面に当接係止可能な係止位置(図12の実線位置)と、該台座部62上で支持ボス63から右側壁側に延在して該図柄表示装置13との係止状態が解除された解除位置(図12の二点鎖線位置)の夫々の間を回転変位させるようになっている。ロック部材64は、図13または図14に示すように、前記図柄表示装置13の受け部55に当接可能な平面矩形状に形成された当接面部69と、該当接面部69の後面側における長手方向の一端部側に設けられて後方へ突出する軸受部70と、当接面部69の後面側において軸受部70から長手方向の他端部側に延在し、後方へ突出する摘み部71とから断面略T字状に形成されており、軸受部70および当接面部69に亘って前後に貫通するよう形成された通孔72に、前記支持ボス63が回動可能に挿通されることで、該ロック部材64が台座部62に取付けられる。そして、摘み部71を摘んでロック部材64を回転操作することで、該ロック部材64を前記係止位置および解除位置の間で回転させ得るようになっている。なお、前記摘み部71は、長手方向の略中央位置において窪むよう湾曲しており、摘み部71を摘み易くなっている。
前記当接面部69の前面側には、ロック部材64の係止位置において、前記軸受部70の下側(設置領域S側)において左右に離間して一対の規制突部73,73が前方に向けて突設されている。この規制突部73,73は、ロック部材64を係止位置から解除位置に向けて回転(図12において反時計方向への回転、上側のロック部材64では時間方向への回転)する際には、前記台座部62の凹部66の側壁に沿って案内されつつ移動し、ロック部材64が解除位置に至ったときには、凹部66の上下の端縁に位置するよう設定される。また、ロック部材64を解除位置から係止位置に向けて回転し、該ロック部材64が係止位置に至ったときには、回転方向前側(図12では右側)に位置する一方の規制突部73が、前記台座部62の係止凹部67に当接係止されてロック部材64の回転を規制し、該ロック部材64を係止位置に位置決めするよう構成される。なお、ロック部材64が解除位置に至ったときには、当接面部69の側端面(図12で右側を向く側端面)が前記規制片68に当接してロック部材64の回転が規制されて、該ロック部材64が解除位置に位置決めされるようになっている。
ここで、前記ロック部材64を前記係止位置に変位した状態において、前記設置領域Sの設置面60から当接面部69までの離間寸法が、前記図柄表示装置13の前面(収容ケース51の前面)から受け部55までの前後の厚み寸法より僅かに短かく設定されている。すなわち、前記図柄表示装置13を前記設置面60に当接させた状態では、係止位置に変位した状態で当接面部69が受け部55に当接するロック部材64の弾性によって係止される。
なお、前記箱状本体45の裏面側には、前記設置領域Sの下方位置(下壁部57より下方)に下部中継基板74が配設されており(図5参照)、該下部中継基板74に対して、前記各種演出装置からの配線が接続されている。この下部中継基板74には、前記図柄表示装置13の裏側に配設した前記主制御装置32および統括制御装置54からの配線が接続されており、前記各種演出装置を、主制御装置32からの制御信号に基づいて統括制御装置54が制御し得るようになっている。
(表示制御装置について)
前記表示制御装置52は、前記液晶パネル50での表示を制御する表示制御基板(基板)75および表示データ基板(基板)76、その他複数の中継基板(基板)77,78を、図15,図16または図17に示すような第1ケース体(ケース体)79に収容保護してケース単位で取り扱い得るようになっている。この第1ケース体79は、前記図柄表示装置13の裏面に対向するようセットされる皿状のベース部材80と、このベース部材80の開口面側(後側)に対して着脱可能に組み付けられるカバー部材81とから構成され、両者共に透明な合成樹脂材により一体成形されて、前記表示制御基板75、表示データ基板76および複数の中継基板77,78をベース部材80内に金属板材(支持部材)82を介して敷設状態で収容すると共に、前記カバー部材81で覆蓋保護するようになっている。
(第1ケース体について)
前記ベース部材80は、前記図柄表示装置13に対向する矩形の平板状に形成された前壁83と、該前壁83の上下および左右の端縁から後方に向けて立設された上壁84、下壁85、左壁86および右壁87とから、後方に開口する矩形皿状に形成されている。また、ベース部材80の左壁86に、上下方向に離間して複数の係合片86aが側外方に延出するよう形成されると共に、該ベース部材80の右壁87には、上下方向に離間して複数の係止爪87aが側外方に向けて突設されている。これに対し、前記カバー部材81は、図16または図17に示す如く、ベース部材80の前壁83と対向する後壁(壁)89と、該後壁89の上下および左右の端縁から前方に向けて立設された上壁90、下壁91、左壁92および右壁93とから、前方に開口する矩形皿状に形成されている。また、カバー部材81の左壁92に、前記各係合片86aと対応する位置に、該係合片86aを挿脱可能な係合孔92aが形成されると共に、該カバー部材81の右壁93には、前記各係止爪87aと対応する位置に、前側に延出する弾性変形可能な係止片93aが形成されると共に、該係止片93aに係止爪87aが係脱自在に係止する係止孔93bが形成されている。そして、各係合片86aを係合孔92aに挿通したカバー部材81の係止孔93bに、対応する係止爪87aを夫々係止することで、ベース部材80に対してカバー部材81は、前壁83と後壁89とが前後に離間して対向する状態で着脱自在に取付けられる。
前記ベース部材80の前壁83における内面(金属板材82の配設面)には、複数箇所(実施例では4箇所)に後述する弾性体117を配設するための配設ボス(間隔保持手段)88(後述)が立設され(図18,図22参照)、該配設ボス88にはネジ孔88aが形成されている。そして、複数の配設ボス88に配設した弾性体117を介して金属板材82が、ベース部材80に対して浮いた状態(直接接触しない状態)で配設されるよう構成される。
前記ベース部材80とカバー部材81との組み付け状態において、該カバー部材81の後壁89には、金属板材82に配設されている表示制御基板75およびインバータ用中継基板77に設けられた各ソケット142,145(後述)に対応する位置に挿通口89aが夫々が形成され(図16参照)、各挿通口89aを介して各ソケット142,145に対応する配線のプラグ(何れも図示せず)が着脱自在に差し込み接続されるよう構成される。また、ベース部材80とカバー部材81の上壁84,90間に、金属板材82に配設される液晶用中継基板78に設けられたソケット146(後述)に対応する位置に挿通口95が形成され、該挿通口95を介してソケット146に対応する配線のプラグ(図示せず)が着脱自在に差し込み接続されるよう構成される。なお、カバー部材81の上壁90および下壁91には、複数の空気孔94が穿設されており、第1ケース体79内への外部空気の取込みおよび内部空気の排出が可能に構成してある。
前記ベース部材80における左壁86の前端縁に、図20または図21に示す如く、板状の第1差込片86bが側外方に延出するよう形成されている。また、前記カバー部材81における上下の壁90,91における右壁93に近接する位置(ベース部材80における第1差込片86bの形成側とは反対側)に、第1連結部96が夫々形成される。これに対し、前記図柄表示装置13における収容ケース51の裏面における左端側に、前記第1差込片86bが挿脱可能に差し込み得る差込口が右方に向けて開口する第1受部51bが設けられると共に、該収容ケース51の右端側には、上下に離間して一対の第1被連結部51c,51cが設けられている(図9参照)。そして、ベース部材80の第1差込片86bを第1受部51bに差し込んで係合すると共に、各第1連結部96を対応する第1被連結部51cに整合したもとで、第1連結部96および第1被連結部51cを第1連結具(所謂ナイラッチ)97で連結することで、図柄表示装置13に対して表示制御装置52が取付けられる。なお、第1連結具97による第1連結部96と第1被連結部51cとの連結を解除することで、表示制御装置52は図柄表示装置13から取外すことができる。
前記カバー部材81における後壁89の裏側には、左右幅方向の略中央から左側に、一段前側に凹む設置部98が設けられ(図15,図17参照)、該設置部98に後述する統括駆動装置104が着脱自在に配設されるようになっている。すなわち、設置部98には、右端部に統括駆動装置104に設けた第2差込片106aが挿脱可能に差し込み得る差込口が左端側に向けて開口する第2受部98aが設けられると共に、該設置部98の左端側には、統括駆動装置104に設けた第2連結具(所謂ナイラッチ)107が連結可能な第2被連結部98bが設けられている(図15参照)。
(カバー部材のリブおよび突部について)
前記カバー部材81における後壁89の内面(表示制御基板75や表示データ基板76の実装面と対向する面)に、図18に示すように複数の第1リブ(リブ,補強部)99が、縦横(上下方向および左右方向)に延在するように形成されている。上下方向に延在する第1リブ99および左右方向に延在する第1リブ99は、図18に示す如く、相互に交差または連設されると共に、対応する上下の壁90,91または左右の壁92,93に連設され、後壁89の剛性(強度)を高めて、該後壁89が前後方向に橈み難くしてある。そして、前記表示制御基板75(実装面)と対向する位置に形成される第1リブ99の突出寸法は、図17に示す如く、前記ベース部材80にカバー部材81を取付けた状態で、該表示制御基板75の実装面に実装されている後述する制御用ROM139やCPU140、その他の各種電子部品に接触しない値に設定される。
また、前記カバー部材81における後壁89の内面には、前記第1ケース体79内に後述するように前後に離間して配設される前記表示制御基板75と表示データ基板76とがなす段部に臨む位置でかつ前記設置部98の前側には、図16または図17に示す如く、後壁89に近接する表示制御基板75の端縁(実施例では左端縁)の外方を、該端縁に沿って上下方向に延在する第2リブ(別のリブ,補強部)100が、上壁90と下壁91との間に亘って形成されている。この第2リブ100の突出寸法は、第1リブ99の突出寸法より大きく、表示制御基板75より前側(ベース部材80の前壁83側)に突出するよう設定される。すなわち、第1リブ99より高く突出する第2リブ100を、上壁90と下壁91との間に亘って形成することで、前記後壁89の剛性をより高め、該後壁89が前後方向に橈み難くしてある。しかも、第2リブ100は、統括駆動装置104が取付けられる設置部98に対応して設けられ、後述するように統括駆動装置104における統括駆動基板105の統括用ソケット108に対するプラグの差し込み時に加わる力による、後壁89の撓みの発生をより抑制し得るようになっている。なお、第2リブ100は、表示制御基板75より前側に位置する表示データ基板76の実装面に実装されている後述するデータ用ROM143には接触しないよう設定される。
前記カバー部材81における後壁89の内面には、前記表示制御基板75の実装面と対向する位置であって、該表示制御基板75に実装された各種電子部品139,140と干渉しない位置に、複数の突部89bが突設されている(図16参照)。この突部89bの突出寸法は、前記ベース部材80にカバー部材81が取付けられ、かつ該カバー部材81の後壁89に負荷が加わっていない状態では、表示制御基板75の実装面と接触することなく、後壁89に加わる負荷によって該後壁89が表示制御基板75側へ橈んだ際には、前記第1リブ99が電子部品に接触する前に実装面に当接するよう設定される。これにより、第1リブ99が電子部品に接触するのを確実に防止するよう構成してある。
(インバータ基板について)
前記インバータ基板53は、前記表示制御装置52の右側(図5では左側)に隣接して、前記図柄表示装置13の裏面にネジ止め固定されている。また図柄表示装置13の裏面には、インバータ基板53を被覆し、裏面が前記表示制御装置52の裏面と同一レベルか、より後方に突出するインバータカバー101が着脱自在に配設される。そして、インバータ基板53は、前記表示制御装置52に配設される前記インバータ用中継基板77にコネクタ接続される。
(統括制御装置について)
前記インバータカバー101の裏面に、図5に示す如く、前記統括制御装置54が着脱自在に配設されている。この統括制御装置54は、各種演出装置での演出を統括的に制御する統括制御基板102を、第2ケース体103に収容保護してケース単位で取り扱い得るよう構成される。なお、インバータカバー101に対する統括制御装置54の取付け手段は、前記図柄表示装置13と表示制御装置52との取付け手段と同様に、差込片、連結部、受部、被連結部および連結具が用いられる。
(統括駆動装置について)
前記表示制御装置52の裏面に、図5に示す如く、前記統括制御装置54にコネクタ接続される統括駆動装置(別の制御装置)104が着脱自在に配設される。この統括駆動装置104は、前記統括制御装置54からの制御信号に基づいて各種演出装置での演出を行なわせる統括駆動基板(基板)105を、第3ケース体(ケース体)106に収容保護してケース単位で取り扱い得るよう構成される。第3ケース体106には、右端側に、前記表示制御装置52に設けられた前記第2受部98aの差込口に挿脱可能な板状の第2差込片106aが側外方に延出するよう形成されると共に、左端側に、表示制御装置52に設けられた前記第2被連結部98bに連結可能な第2連結部106bが形成される。そして、第3ケース体106の第2差込片106aを第2受部98aに差し込んで係合すると共に、第2連結部106bを第2被連結部98bに整合したもとで、第2連結部106bおよび第2被連結部98bを第2連結具107で連結することで、表示制御装置52の裏面に統括駆動装置104が重なった状態で取付けられる。なお、第2連結具107による第2連結部106bと第2被連結部98bとの連結を解除することで、統括駆動装置104は表示制御装置52から取外すことができる。
前記統括駆動基板104における第3ケース体106で覆われていない部位に、接続口が右側方(統括制御装置54側)に開口する複数の統括用ソケット108が設けられ、各統括用ソケット108に、前記統括制御基板75に接続する統括用配線のプラグ(何れも図示せず)が夫々側方から着脱自在に差し込まれる。また、統括駆動基板105における第3ケース体106で覆われていない部位に、接続口109aが後方に開口する複数の中継用ソケット(ソケット)109が設けられ、各中継用ソケット109に、前記下部中継基板74に接続する中継用配線のプラグ(図示せず)が夫々後方から着脱自在に差し込み接続されるようになっている。
(金属板材について)
前記第1ケース体79に対する各基板75,76,77,78の支持部材として機能する前記金属板材82は、図19,図20,図21または図22に示す如く、前記ベース部材80に収容可能な寸法で形成された略矩形で平板状の設置板110と、該設置板110の上下および左右の端縁を後方に向けて折曲形成した上辺部111、下辺部112、左辺部113および右辺部114とから基本的に構成される。そして、第1ケース体79における前記ベース部材80の前壁83に設置板110を対向した姿勢で、後述する弾性体117を介して取付けられると共に、ベース部材80およびカバー部材81の内面に金属板材82の全体が直接接触しない状態で第1ケース体79に収容されるよう構成される(図16,図17参照)。
前記金属板材82の設置板110には、複数箇所に装着部115,116が形成され、該装着部115,116に着脱自在に取付けられた弾性体117を介して、前記ベース部材80の前壁83に対して設置板110が直に接触しない状態で取付けられる。実施例では、設置板110における3つの隅部における端縁位置、残る1つの隅部に近接する端縁位置、および残る1つの隅部に近接して端縁から離間する位置の夫々に装着部115,116が形成されている。なお、各装着部115,116の構成は基本的には同じであるが、形成位置によって若干異なるので、端縁位置に形成される装着部115については第1装置部と指称し、端縁から離間する位置に形成される装着部116については第2装着部と指称するものとする。
(第1装着部について)
前記第1装着部115は、図19に示す如く、前記弾性体117の後述する小径嵌合部117bの直径より小さい開口寸法で設置板110の端縁側に開口する入口部118と、該小径嵌合部117bの直径と略同一内径の収容部119とを有する。そして、隅部に近接する端縁位置に形成されている第1装着部115は、設置板110の中央点を通る線分に対して他の第1装着部115とは非線対称となる位置に設けられる。実施例では、右端側の上隅部の近傍に形成される第1装着部115が、他の第1装着部115と非線対称となっている(図21参照)。また、各第1装着部115の入口部118は、金属板材82の左端縁または右端縁に開口するよう設定され、各入口部118に対応する左右の辺部113,114には、外方からの弾性体117の挿入を許容する切欠部120が形成されている。なお、第1装着部115の入口部118の開口方向は、左右に限らず上下であってもよく、該入口部118の開口方向に応じて対応する辺部に切欠部を形成すればよい。
(第2装着部について)
前記設置板110には、3つの第1装着部115とは非線対称の関係となっている第1装着部115が近接する隅部を構成する端縁から離間する位置に、弾性体117の後述する第1および第2保持部123,124の直径より大きい開口寸法の抜き孔121が形成される。そして、設置板110における抜き孔121に隣接する位置に第2装着部116が形成されている。この第2装着部116は、弾性体117の小径嵌合部117bの直径より小さい開口寸法で抜き孔121側に開口する入口部118と、該小径嵌合部117bの直径と略同一内径の収容部119とを有する。そして、抜き孔121を介して入口部118に小径嵌合部117bを臨ませた弾性体117を、収容部119側に移動することで、第2装着部116に弾性体117が取付けられるようになっている。なお、実施例の第2装着部116は、他の全ての第1装着部115との関係で、設置板110の中央点を通る線分に対して非線対称となっている。また実施例では、設置板110の中央点を通る線分に対して線対称の関係となっている3つの第1装着部115と第2装着部116とに夫々弾性体117を取付けて、前記ベース部材80に金属板材82を取付ける場合で説明するが、4つの第1装着部115に夫々弾性体117を取付けて、ベース部材80に金属板材82を取付けるようにしてもよいことは勿論である。そして、少なくとも1つの非線対称の関係となる装着部115,116を用いることで、ベース部材80に対して金属板材82を取付ける際に、該金属板材82の裏表および上下を反転した誤った姿勢で取付けるのを防止するよう構成されるものである。なお、他の第1装着部115と非線対称となる第1装着部115および第2装着部116については、目印用の第1装着部115および目印用の第2装着部116と指称する場合もある。
前記設置板110に形成される各装着部115,116は、前記ベース部材80の前壁83に突設した配設ボス88と夫々対応して、設置板110を前壁83に対向した状態では、各装着部115,116の略中央に対応する配設ボス88が臨むように設定される。
(弾性体について)
前記金属板材82の各装着部115,116に取付けられる弾性体117は、図22または図23に示すように全体が円筒状に形成され、軸中心に形成される通孔117cに、前記ベース部材80に突設した配設ボス88が挿通されるようになっている。また弾性体117は、軸方向の中間位置の外周に周溝117aが形成され、該周溝117aによって形成された小径嵌合部117bの軸方向の両側に、該小径嵌合部117bより大径円筒状の第1保持部123および第2保持部124が形成される。そして、小径嵌合部117bを前記装着部115,116の収容部119に嵌合して金属板材82に取付けた際に、該金属板材82における前記ベース部材80の前壁83から離間する側の面(カバー部材81側の面)に第1保持部123が当接すると共に、該金属板材82におけるベース部材80の前壁83と対向する側の面に第2保持部124が当接するよう構成される。
前記第1保持部123における金属板材82から離間する端面に、複数の第1突起123aが、周方向に離間して突設される。また第2保持部124における金属板材82から離間する端面に、複数の第2突起124aが、周方向に離間して突設される。第1突起123aおよび第2突起124aは、何れも弾性体117の前記通孔117cに近接する位置、および外周縁に近接する位置において周方向に離間して突設される(図23参照)。但し、通孔117cに近接する位置に設けられる突起123a,124aの数が、外周縁に近接する位置に設けられる突起123a,124aの数より多く設定してある。
前記弾性体117において、前記通孔117cに近接する位置の第1突起123aと第2突起124aは、軸方に整列するよう設定されるのに対し、外周縁に近接する位置の第1突起123aと第2突起124aとは、軸方向に整列しないよう設定される。また第1突起123aおよび第2突起124aは、突出端部が円弧状に形成されて、後述するフランジ付きネジ125の支持部125aおよびベース部材80に対する接触面積が小さくなるよう構成される。なお、弾性体117は、振動吸収性を有するウレタンゴム、その他高減衰特性を有する各種合成樹脂等を採用することができる。
(フランジ付きネジについて)
前記弾性体117を介して金属板材82をベース部材80に取付ける取付手段としてのフランジ付きネジ125は、図22に示す如く、前記弾性体117の第1突起123aに接触可能な支持部125aと、該支持部125aにおける第1突起123aとの接触面に延設されるネジ部125bとを有する。そして、金属板材82に取付けた弾性体117の通孔117cに配設ボス88を挿通させると共に第2突起124aをベース部材80の前壁83に接触させた状態で、該配設ボス88のネジ孔88aにフランジ付きネジ125のネジ部125bを螺挿することで、支持部125aと金属板材82とで第1保持部123を挟み、かつ前壁83と金属板材82とで第2保持部124を挟んだ状態で、ベース部材80に金属板材82が取付けられる。
(配設ボスについて)
前記ベース部材80に突設した配設ボス88は、前記フランジ付きネジ125のネジ部125bを配設ボス88のネジ孔88aに螺挿した際に、前記支持部125aが配設ボス88の突出端(後端)に当接して、該支持部125aとベース部材80の前壁83との離間間隔を一定に保持するよう構成される。また、配設ボス88の軸方向長さは、前記弾性体117の軸方向の長さ寸法と略同一に設定される。これにより、配設ボス88に外嵌した弾性体117を、配設ボス88に螺着したフランジ付きネジ125を介してベース部材80の前壁83に取付けた状態で、該弾性体117の第1突起123aおよび第2突起124aは対応する支持部125aおよび前壁83に対して点接触するか、または僅かに潰れた状態で接触するよう構成される。
(金属板材の固定部について)
前記金属板材82には、前記複数の基板75,76,77,78の固定部128,127,126,126が設けられ、対応の固定部128,127,126,126に基板75,76,77,78が、一部が前後方向に重なるようにして配設される。実施例では、前記設置板110の右下隅部に、インバータ用中継基板77が固定部126を介して固定されると共に、左上隅部に液晶用中継基板78が固定部126を介して固定される(図21参照)。また設置板110における上側において、液晶用中継基板78に重なるように後方に離間して表示データ基板76が、左右方向の略全長に亘って固定部127を介して固定される。更に、設置板110における右側に偏った位置において、前記液晶用中継基板78、インバータ用中継基板77および表示データ基板76の夫々と一部が重なるように後方に離間して表示制御基板75が固定部128を介して固定される(図20参照)。実施例では、両中継基板77,78の固定部126を第1固定部と指称し、表示データ基板76の固定部127を第2固定部と指称し、表示制御基板75の固定部128を第3固定部と指称するものとする。
(第1固定部について)
前記両中継基板77,78を固定する第1固定部126は、図19に示す如く、複数のネジ孔129から構成され、中継基板77,78に形成した通孔130に挿通したネジSCを対応するネジ孔129に螺挿することで、該中継基板77,78は、後述するソケット145,146の配設面(実装面)とは反対の反実装面が設置板110に当接した状態で固定される(図16,図17参照)。また設置板110における両中継基板78,78の固定位置には、該設置板110から立上がる第1規制片132が設けられ、該第1規制片132が中継基板77,78の対応する側縁に形成した凹状の第1規制部133に係合することで、該中継基板77,78の固定位置に対する位置決めがなされるよう構成してある。なお、設置板110において、各中継基板77,78の実装面における各種電子部品やソケット145,146が実装されている領域に対応する位置に開口部110aが夫々設けられている。
(第2固定部について)
前記表示データ基板76を固定する第2固定部127は、前記設置板110の左端部において上下に離間して立設された一対の固定ボス134,134と、前記上辺部111の右端側に偏った位置および右片部114から設置面側に延出する前取付片135、および設置板110の右端側に偏った位置に設けられて所定高さで立上がった後に設置板110と平行に折曲されたL字状の前取付片136とから構成され、これら固定ボス134および各前取付片135,136にはネジ孔134a,135a,136aが形成されている(図19参照)。また、固定ボス134および各前取付片135,136の後端は同一平面に臨むよう設定される。そして、これら固定ボス134および各前取付片135,136の後端に表示データ基板76の後述するデータ用ROM143の実装面とは反対の反実装面を当接した状態で、該表示データ基板76に形成した通孔76aに挿通したネジSCを対応するネジ孔134a,135a,136aに螺挿することで、該表示データ基板76は、図16または図17に示す如く、反実装面が前記液晶用中継基板78から後方に離間した状態で固定される。また設置板110に設けられた前取付片136には、第2規制片136bが後方に向けて折曲形成されており、該第2規制片136bが表示データ基板76の対応する側縁に形成した凹状の第2規制部76bに係合することで、該表示データ基板76の固定位置に対する位置決めがなされるよう構成してある。
(第3固定部について)
前記表示制御基板75を固定する第3固定部128は、前記上辺部111の左右方向の中間および右片部114の上下方向の中間において設置板側に延出する後取付片137と、設置板110の右上隅部および中央に設けられて所定高さで立上がった後に設置板110と平行に折曲されたL字状の後取付片138とから構成され、これら後取付片137,138にはネジ孔137a,138aが形成されている(図19参照)。また各後取付片137,138の後端は、前記前取付片135,136の後端より後方において同一平面に臨むよう設定される。そして、各後取付片137,138の後端に表示制御基板75の後述する制御用ROM139等の電子部品の実装面とは反対の反実装面を当接した状態で、該表示制御基板75に形成した通孔75aに挿通したネジSCを対応するネジ孔137a,138aに螺挿することで、該表示制御基板75は、図16または図17に示す如く、反実装面が前記表示データ基板76から後方に離間した状態で固定される。また、設置板110の中央に設けられた後取付片138には、第3規制片138bが後方に向けて折曲形成されており、該第3規制片138bが表示制御基板75の対応する位置に形成した孔状の第3規制部75bに挿入係合することで、該表示制御基板75の固定位置に対する位置決めがなされるよう構成してある。なお、金属板材82の右片部114には、前記表示制御基板75に設けられるソケット142の近接位置の反実装面を支持する支持片114aが形成されている。
(表示制御基板について)
矩形状に形成された前記表示制御基板75には、図20に示す如く、遊技に関するプログラムが格納(記憶)される制御用ROM(電子部品)139、該プログラムを実行するCPU(電子部品)140、その他の各種電子部品147が、裏側を向く実装面に実装されている。表示制御基板75の前側を向く反実装面には、前記表示データ基板76と重なる位置に差込端子141が突設されている。また表示制御基板75は、前記液晶用中継基板78にコネクタ接続される。更に、表示制御基板75の実装面には、前記カバー部材81の後壁89に形成された挿通口89aに対応する位置に、接続口を後方に向けて開口したソケット142が配設され、前記下部中継基板74に接続する図示しない配線のプラグが該ソケット142に後方から差し込まれて接続されるようになっている。
(表示データ基板について)
矩形状に形成された前記表示データ基板76には、図21に示す如く、前記制御用ROM139に格納されているプログラムによって実行されるデータが格納(記憶)される複数のデータ用ROM(電子部品)143が、裏側を向く実装面に着脱交換自在に実装されている。表示データ基板76の実装面には、前記表示制御基板75の差込端子141と対応する位置に、該差込端子141が挿脱可能な差込受部144が設けられており、表示制御基板75を前記後取付片137,138に反実装面を当接した状態で、差込端子141が差込受部144に差し込まれて電気的に接続するよう構成される(図16参照)。表示データ基板76の一部は、図16,図17または図20に示す如く、前記表示制御基板75の左端縁から側外方に延出して、該延出部分にデータ用ROM143が実装されて、該表示制御基板75を取外すことなくデータ用ROM143を交換し得るようになっている。なお、表示制御基板75の実装面と、該表示制御基板75の前側に離間して位置する表示データ基板76における延出部の実装面とにより、前側に凸となる段部が形成され、該段部に、前記カバー部材81に形成された前記第2リブ100が臨むよう構成される。
(インバータ用中継基板について)
前記表示制御基板75にコネクタ接続される前記インバータ用中継基板77における表示制御基板75と対向する実装面には、該表示制御基板75と前後に重なる位置に、各種の電子部品(図示せず)が実装されている。表示制御基板75とインバータ用中継基板77との離間寸法(前記第3固定部128を構成する後取付片137,138の後端位置)は、該インバータ用中継基板77に実装される電子部品が表示制御基板75に接触しない値に設定してある。またインバータ用中継基板77における表示制御基板75と前後に重ならない位置の実装面に、接続口を後方に向けて開口するソケット145が配設され(図20参照)、該ソケット145には、前記インバータ基板53に接続する配線のプラグ(図示せず)が、前記カバー部材81に形成された挿通口89aを介して着脱自在に差し込み接続されるよう構成される。
(液晶用中継基板について)
前記表示制御基板75にコネクタ接続される前記液晶用中継基板78は、図21に示す如く、前記表示データ基板76と全体的に重なるように配置されており、該液晶用中継基板78の表示データ基板76と対向する実装面には、各種の電子部品(図示せず)が実装されている。表示データ基板76と液晶用中継基板78との離間寸法(前記第2固定部127を構成する固定ボス134や前取付片135,136の後端位置)は、該液晶用中継基板78に実装される電子部品が表示データ基板76に接触しない値に設定してある。また、液晶用中継基板78の上端部には、接続口を上方(基板の実装面に沿う方向)に向けて開口するソケット146が配設され、該ソケット146には、前記図柄表示装置13に接続する配線のプラグ(図示せず)が、前記ベース部材80およびカバー部材81の上壁84,90に形成された挿通口95を介して着脱自在に差し込み接続されるよう構成される。なお、前記金属板材82の上辺部111には、液晶用中継基板78のソケット146と対応する位置に挿通部111aが開設されている(図19参照)。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(金属板材に対する基板の取付けについて)
前記金属板材82の設置板110における右下隅部に、前記インバータ用中継基板77を、反実装面を設置板110に対向する姿勢で、該インバータ用中継基板77に形成した前記第1規制部133に設置板110に設けた前記第1規制片132を係合することで位置決めする(図21参照)。そして、インバータ用中継基板77の通孔130に挿通したネジSCを、前記第1固定部126の対応する各ネジ孔129に螺挿することで、図16に示す如く、インバータ用中継基板77は設置板110に反実装面が当接した状態で固定される。また、金属板材82の設置板110における左上隅部に、前記液晶用中継基板78を、反実装面を設置板110に対向する姿勢で、該液晶用中継基板78に形成した前記第1規制部133に設置板110に設けた前記第1規制片132を係合することで位置決めする(図21参照)。そして、液晶用中継基板78の各通孔130に挿通したネジSCを、前記第1固定部126の対応する各ネジ孔129に螺挿することで、図17に示す如く、液晶用中継基板78は設置板110に反実装面が当接した状態で固定される。
前記金属板材82に設けた各固定ボス134および各前取付片135,136の後端に、前記表示データ基板76の反実装面を当接すると共に、該表示データ基板76に形成した前記第2規制部76bに前取付片136に形成した前記第2規制片136bを係合することで、表示データ基板76は設置板110から離間した位置に位置決めされる(図17参照)。そして、表示データ基板76の各通孔76aに挿通したネジSCを、対応する各前取付片135,136のネジ孔135a,136aに螺挿することで、表示データ基板76は、前記液晶用中継基板78の後方に離間して重なる状態で固定される(図21参照)。
次に、前記金属板材82に設けた各後取付片137,138の後端に、前記表示制御基板75の反実装面を当接すると共に、該表示制御基板75に形成した前記第3規制部75bに後取付片138に形成した前記第3規制片138bを挿入係合することで、表示制御基板75は設置板110から離間した位置に位置決めされる(図16参照)。そして、表示制御基板75の各通孔75aに挿通したネジSCを、対応する各後取付片137,138のネジ孔137a,138aに螺挿することで、表示制御基板75は、前記表示データ基板76およびインバータ用中継基板77の後方に離間して一部が重なる状態で固定される(図16参照)。なお、表示制御基板75を後取付片137,138の後端に位置決めすることで、該表示制御基板75の反実装面に突設されている差込端子141が、表示データ基板76の差込受部144に差し込まれ、両基板75,76は電気的に接続される。また、表示データ基板76を金属板材82に取付ける前に液晶用中継基板78に一端を接続したケーブルの他端を、表示データ基板76および表示制御基板75の取付け後に、該表示制御基板75に接続することで、表示制御基板75と液晶用中継基板78とは電気的に接続される。更に、表示制御基板75とインバータ用中継基板77とをコネクタ接続することで、金属板材82に配設される全ての基板75,76,77,78は、所定の関係で電気的に接続される。
前述したように、複数の基板75,76,77,78は、対応する第1〜第3固定部126,127,128を介して金属板材82に固定することで、前後方向で全てあるいは一部が重なる状態となる。すなわち、複数の基板75,76,77,78を前後方向に重ねて配置することで、基板75,76,77,78の設置スペースを小さくすることができ、表示制御装置52のコンパクト化を図り得る。また、第1〜第3固定部126,127,128を介して複数の基板75,76,77,78を順次固定することで、各実装面に実装される制御用ROM139,CPU140,データ用ROM143,他の電子部品147等の各種電子部品が相互に接触しない位置関係で基板75,76,77,78を固定し得る。
(金属板材の取付けについて)
前記表示制御装置52における金属板材82のベース部材80に対する取付けについて説明する。前記複数の基板75,76,77,78が固定された金属板材82に形成された3つの第1装着部115および1つの第2装着部116の夫々に、前記弾性体117を取付ける。すなわち、弾性体117の小径嵌合部117bを、各装着部115,116の入口部118から収容部119に押し込むことで、図22に示す如く、金属板材82の設置板110を第1保持部123と第2保持部124とで挟んだ状態で、該弾性体117は金属板材82に取付けられる。この場合において、各装着部115,116における入口部118の開口寸法は、弾性体117の小径嵌合部117bの直径より小さく設定されているから、各装着部115,116に取付けた弾性体117が簡単に脱落することはなく、該金属板材82を前記ベース部材80に取付ける作業中に弾性体117が脱落して作業を中断する等の煩わしい事態が生ずることはなく、作業をスムーズに行ない得る。
前記4つの弾性体117を取付けた金属板材82を、前記設置板110が前記ベース部材80の前壁83に対向する姿勢で、各弾性体117の通孔117cに該前壁83に突設した対応する配設ボス88が挿通するようにして仮に取付ける。この場合において、金属板材82に設けられる目印用の第2装着部116は、他の第1装着部115に対して金属板材82(設置板110)の中央点を通る線分に対して非線対称の関係としてあるから、ベース部材80に対して金属板材82の取付け向きが違っていると、第2装着部116に取付けられている弾性体117の通孔117cには配設ボス88は挿通されず、金属板材82の取付け向きが間違っていることを確実に判断し得る。
前記ベース部材80に仮に取付けられた金属板材82の各弾性体117の通孔117cに挿通されている配設ボス88のネジ孔88aに、第1保持部123側から前記フランジ付きネジ125のネジ部125bを螺挿する。これにより、複数の基板75,76,77,78が固定された金属板材82は、図16,図17,図20または図21に示す如く、前記設置板110の端縁に設けた各辺部111,112,113,114がベース部材80の対応する壁84,85,86,87と接触しない適正な位置に取付けられる。
(第1ケース体の組み立てについて)
前記複数の基板75,76,77,78を固定した金属板材82が取付けられた前記ベース部材80の前記各係合片86aに、前記カバー部材81の対応する前記係合孔92aを夫々挿通したもとで、該カバー部材81をベース部材80に近接することで、カバー部材81の係止孔93bにベース部材80の係止爪87aが係止され、ベース部材80に対してカバー部材81が取付けられて第1ケース体79が構成される(図15参照)。すなわち、金属板材82および複数の基板75,76,77,78は、第1ケース体79内に収容される。このとき、前記金属板材82は、図16または図17に示す如く、前記設置板110の端縁に設けた各辺部111,112,113,114がカバー部材81の対応する壁90,91,92,93と接触しない状態で収容される。
(基板の振動対策について)
前記ベース部材80に金属板材82が取付けられた状態においては、図22に示す如く、前記フランジ付きネジ125の支持部125aに弾性体117の第1突起123aが接触すると共に、ベース部材80(前壁83)に弾性体117の第2突起124aが接触し、金属板材82は、ベース部材80に直に接触しない状態となっている。また、前述したように金属板材82の設置板110の端縁に設けられる各辺部111,112,113,114についても、ベース部材80の対応する壁84,85,86,87およびカバー部材81の対応する壁90,91,92,93の何れとも接触していない。すなわち、金属板材82は、弾性体117にのみ接触しており、ベース部材80やカバー部材81からの振動は、該弾性体117によって減衰されて金属板材82が振動するのは抑制される。しかも、支持部125aおよびベース部材80には、弾性体117の突起123a,124aのみが接触して、支持部125aおよびベース部材80に対する弾性体117の接触面積は小さいから、ベース部材80、カバー部材81およびフランジ付きネジ125から伝わる振動の弾性体117による吸収率は高くなり、金属板材82に伝わる振動をより軽減することができる。
また、前記ベース部材80の配設ボス88のネジ孔88aにネジ部125bが螺挿されるフランジ付きネジ125は、図22に示す如く、前記支持部125aが配設ボス88の後端に当接することで位置規制され、該支持部125aとベース部材80の前壁83との間隔は一定に保持される。すなわち、作業者によってフランジ付きネジ125の締め込み量が変わることはなく、前記弾性体117の各突起123a,124aが過度に潰れるのを防止して、前記弾性体117の支持部125aおよびベース部材80に対する接触圧を常に一定とし得る。これにより、弾性体117による振動吸収能力は常に一定となり、金属板材82に伝わる振動を好適に減少させることができる。しかも、ベース部材80に対して金属板材82を取付ける手段である配設ボス88が、支持部125aとベース部材80との間隔を一定に保持する機能を有するから、間隔を保持する手段を別途用いる必要はなく、部品点数を低減し得ると共に、ベース部材80に対する金属板材82の取付け作業が簡単となる。
前記表示制御装置52を構成する複数の基板75,76,77,78を固定した金属板材82は、前述したように、前記ベース部材80およびカバー部材81(第1ケース体79)に対して弾性体117を介してのみ接触しているから、後述するように当該表示制御装置52を取付けた図柄表示装置13を遊技盤33に配設した状態において、パチンコ機10や遊技盤33の運搬時や、外枠11に対する中枠12の開閉時等に図柄表示装置13に生ずる振動が、表示制御装置52を構成する複数の基板75,76,77,78に伝わるのを弾性体117で抑制できる。すなわち、特に表示制御基板75に実装されている制御用ROM139やCPU140、表示データ基板76に実装されているデータ用ROM143の接触不良の発生を抑制することができるから、図柄表示装置13での演出に不具合が発生することはなく、遊技者が不利益を被ったり混乱するのを防止し得る。しかも、複数の基板75,76,77,78を固定した金属板材82と、ベース部材80とを弾性体117を介して取付けているから、各基板75,76,77,78毎に振動対策(弾性体117による取付け)を施す必要はなく、弾性体117の使用数を低減してコストを低廉にすることができる。なお、前記金属板材82に対して弾性体117を取付けるための装着部として、前記設置板110に形成した抜き孔121を介して該設置板110の縁端から大きく離間する位置に設けた第2装着部116を採用することで、金属板材82の中間位置(設置板110の上下または左右の端縁の間の位置)での防振を行ない得る。すなわち、設置板110の4隅部のみでなく、中間位置でも弾性体117によって金属板材82を支持することができるから、金属板材82(設置板110)の撓みによる振動を抑制することもできる。
(図柄表示装置に対する表示制御装置の取付けについて)
前述したように各基板75,76,77,78を第1ケース体79に収容した表示制御装置52は、前記ベース部材80に形成した第1差込片86bを、前記図柄表示装置13に設けた第1受部51bに差し込んで係合すると共に、前記カバー部材81に形成した前記各第1連結部96を、図柄表示装置13に設けた対応する第1被連結部51cに夫々整合する。この状態で、第1連結部96および第1被連結部51cを第1連結具97で連結することで、図柄表示装置13に対して表示制御装置52が取付けられる(図5参照)。表示制御装置52における図柄表示装置13側に位置するベース部材80に対向して金属板材82が配設されるから、電気的なノイズの影響が当該金属板材82に配設されている各種基板75,76,77,78に実装されている各種電子部品に及ぶのを防止し得る。
(表示制御装置に対する統括駆動装置の取付けについて)
前記統括駆動装置104は、前記第3ケース体106に形成した第2差込片106aを、前記表示制御装置52におけるカバー部材81の設置部98に設けた第2受部98aに差し込んで係合すると共に、第3ケース体106に形成した前記第2連結部106bを、表示制御装置52のカバー部材81の設置部98に設けた第2被連結部98bに整合する。この状態で、第2連結部106bおよび第2被連結部98bを第2連結具107で連結することで、表示制御装置52の設置部98に統括駆動装置104が重なった状態で取付けられる(図5参照)。
なお、前記図柄表示装置13の裏面における表示制御装置52より右方に、前記インバータ基板53をネジ止めすると共に、該インバータ基板53を被覆するようにして図柄表示装置13の裏面にインバータカバー101を取付ける。そして、該インバータカバー101の裏面に、前記統括制御装置54を取付けることで、図柄表示装置13の裏面に複数の制御装置が取付けられる。
(表示制御装置における電子部品の保護について)
前記表示制御装置52の裏面に取付けられた前記統括駆動装置104では、前記統括駆動基板105に設けられる中継用ソケット109に、前記遊技盤33に配設されている前記下部中継基板74に接続する配線のプラグが後方から差し込み接続される。このとき、統括駆動装置104が配設される前記カバー部材81には、プラグを中継用ソケット109に差し込む際の力が該カバー部材81を前側に撓ませる方向に加わる。しかしながら、カバー部材81の内面には、図18に示す如く、複数の第1リブ99が縦横に配設されて剛性が高められているから、統括駆動基板104の中継用ソケット109に対してプラグを差し込む際の力がカバー部材81に加わっても、該カバー部材81(後壁89)が大きく撓むのを抑制できる。しかも、カバー部材81の内面には、前記設置部98に取付けた統括駆動装置104における統括駆動基板105の中継用ソケット109と対応する位置において、上下方向の全長に亘って突出寸法の大きな前記第2リブ100が形成されているから、統括駆動基板104の中継用ソケット109に対するプラグの差し込み時に加わる力による撓みの発生をより抑制し得る。すなわち、カバー部材81の後壁89が内側に撓んで前記表示制御基板75に実装されている制御用ROM139、CPU140等の各種電子部品に接触して故障が発生するのを防止し得る。
なお、前記第1ケース体79の内部において表示制御基板75と表示データ基板76とを前後に離間して配設することで生ずる段部を利用して、突出寸法の大きな前記第2リブ100を形成するようにしてあるから、前記カバー部材81の深さ寸法(前後寸法)を大きくすることなく該第2リブ100の突出寸法を大きくすることができる(図16,図17参照)。すなわち、第2リブ100の突出寸法を大きくするためにカバー部材81の深さ寸法を大きくする必要はなく、カバー部材81の剛性を高めつつ第1ケース体79(表示制御装置52)の前後寸法を小さくすることができる。
また、前記カバー部材81の内面には、前記第1リブ99より突出寸法の大きな複数の突部89bが突設されているから、統括駆動基板105の中継用ソケット109に対するプラグの差し込み時に加わる力によって仮に後壁89が橈んだとしても、第1リブ99が表示制御基板75の制御用ROM139、CPU140等の各種電子部品に接触する前に該表示制御基板75の実装面に前記突部89bが当接して撓みを規制し得る。従って、第1リブ99が制御用ROM139、CPU140等の各種電子部品に接触するのを確実に防止して、これら電子部品の故障の発生を防ぐことができる。すなわち、表示制御装置52の表示制御基板75に実装されている制御用ROM139、CPU140等の各種電子部品の配設位置と、統括駆動基板105の中継用ソケット109の位置とを考慮することなく表示制御装置52の後側に統括駆動装置104を重ねて配置することができる。このように、統括駆動装置104の配設位置は限定されないから、設計の自由度が高くなると共に、表示制御装置52の後側に別の制御装置を設置し得ないスペースが生じなくなることからスペースを有効利用し得る。
更に、前記表示制御装置52のカバー部材81に設けられる第1リブ99、第2リブ100および突部89bは、該カバー部材81の後壁89に負荷が加わっていない通常状態においては、前記表示制御基板75とは接触しないから、該リブ99,100や突部89bを介して表示制御基板75に振動が伝わることはない(図16,図17参照)。すなわち、前記リブ99,100や突部89bによりカバー部材81の剛性を向上すると共に表示制御基板75に実装されている制御用ROM139、CPU140等の各種電子部品の故障発生を防止するもとで、カバー部材81から表示制御基板75に振動が伝わるのを防止し、前記各種電子部品の振動に起因する不良の発生を抑制し得る。
なお、前記金属板材82における表示制御基板75に設けられるソケット142に近接する位置に、該表示制御基板75を前側から支持する支持片114aを設けているから(図16,図20参照)、前記下部中継基板74に接続する配線のプラグを該ソケット142に後方から差し込む際に、表示制御基板75が撓むのを規制し、前側に重なって配置されている前記インバータ用中継基板77に実装されている電子部品に表示制御基板75が接触して故障を発生するのを防止し得る。
(遊技盤に対する図柄表示装置の着脱について)
次に、前記遊技盤33(裏ユニット36)に対する図柄表示装置13の固定につき説明する。前記図柄表示装置13を前記裏ユニット36の設置面60に対して斜めの姿勢としたもとで、該図柄表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部51a,51aを裏ユニット36の左側壁部58に形成した対応の差込み口58a,58aに挿入し、この状態で右側面が裏ユニット36に近接するよう図柄表示装置13を回転させる。そして、図柄表示装置13の前面(収容ケース51)を前記裏ユニット36の設置面60に当接させると共に、上下のロック部材64,64を解除位置から係止位置へ回転変位させて、該上下のロック部材64,64を図柄表示装置13の対応する受け部55,55に当接させることで、当該図柄表示装置13が裏ユニット36の設置領域Sに固定保持される(図5参照)。このとき、図柄表示装置13の前面が、前記設置面60に当接すると共に、該図柄表示装置13の後面(受け部55,55)が、前記上下のロック部材64,64に当接することで、当該図柄表示装置13の前後移動が規制される。また、図柄表示装置13の右側面が、前記右側壁部59に当接すると共に、該図柄表示装置13の左側面が、前記左側壁部58に形成した当接案内片61の当接面61aに当接することで、当該図柄表示装置13の左右移動が規制される。更に、前記図柄表示装置13の上面が、前記上壁部56に当接すると共に、該図柄表示装置13の下面が、前記下壁部57に当接することで、当該図柄表示装置13の上下移動が規制される。
一方、前記遊技盤33(裏ユニット36)から図柄表示装置13を取外すには、前記上下のロック部材64,64を係止位置から解除位置に回転変位させて、該上下のロック部材64,64を図柄表示装置13の対応する受け部55,55から離間させ、この状態で、図柄表示装置13の右側面側が後方に移動するよう回転させる。そして、前記図柄表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部51a,51aを、前記裏ユニット36の左側壁部58に形成した対応の差込み口58a,58aから抜き出すことで、当該図柄表示装置13が裏ユニット36の設置領域Sから取外される。このように、図柄表示装置13を遊技盤33(裏ユニット36)に取付ける際には、遊技盤33(裏ユニット36)に設けた差込み口58a,58aに、図柄表示装置13の係止突部51a,51aを挿入したもとで、図柄表示装置13の収容ケース51を設置面60に当接させてロック部材64,64を係止位置に回転変位させるだけでよく、反対に図柄表示装置13を遊技盤33(裏ユニット36)から取外す際には、ロック部材64,64を解除位置に変位させて差込み口58a,58aから係止突部51a,51aを抜き出すだけでよいから、重量の嵩む図柄表示装置13であっても容易に着脱作業を行ない得る。
(ロック部材の操作について)
前記設置領域Sの設置面60に前面を当接した図柄表示装置13を固定するために解除位置のロック部材64を係止位置に向けて回転変位すると、前記当接面部69に設けられている規制突部73が前記台座部62の係止凹部67に当接係止されて、該ロック部材64は係止位置に位置決めされる。また、ロック部材64が係止位置に至る直前に、前記当接面部69の角部が前記台座部62に設けた規制片68に当接してこれを弾性変形させつつ回転する際に加わる負荷に対し、該角部が規制片68から離間することで負荷が軽減することで、作業者はロック部材64が係止位置に至ったことを判断できる。すなわち、作業者はロック部材64が係止位置に至ったことを把握でき、ロック部材64を回し過ぎて該ロック部材64や台座部62を破損してしまうのを防止し得る。更に、実施例のロック部材64は、2本のネジを介して台座部62に固定される固定金具65を介して回動自在に保持される構成であるから、係止位置において図柄表示装置13からロック部材64に加わる負荷に対する耐久性が高く、長期に亘って図柄表示装置13を設置領域Sに保持し得る。すなわち、パチンコ機10または遊技盤33の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生しても、図柄表示装置13が前後方向に移動するのを極力抑制することができる。言い替えるなら、図柄表示装置13自体が振動し難くなっており、従って、図柄表示装置13の裏側に配設される前記表示制御装置52や統括制御装置54等の振動も抑制されて、各装置52,54の基板75,76,77,78,102に実装されている各種電子部品の振動に起因する不良の発生を抑制し得る。
また、前記ロック部材64を係止位置から解除位置に回転変位した際には、前記台座部52の規制片68に前記当接面部69の側端縁が当接することで回転が規制されて、該ロック部材64は解除位置に位置決めされる。すなわち、ロック部材64の回転が規制されることで、作業者はロック部材64が解除位置に至ったことを把握できる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、表示制御装置と統括駆動装置とを前後方向に重ねて配設したが、前後方向に重ねる制御装置としては、これに限らず、例えば表示制御装置の後側に統括制御装置を配設したり、または統括制御装置の後側に統括駆動装置を配設する等、制御装置が行なう制御に関係なく、前後方向に重ねて配設される制御装置の少なくとも前側に位置する制御装置のケース体にリブや突部が設けられるものであればよい。
2.ケース体(カバー部材)に形成されるリブについては、形成数や縦横の間隔等は任意に設定すればよく、例えば電子部品が集中する部位において密に設け、電子部品が殆どない部位において粗に設ける等、収容される基板の配設位置や電子部品の実装位置に合わせて設定すればよい。
3.実施例では、統括駆動基板(後側に位置する制御装置の基板)における第3ケース体(ケース体)で覆われていない部位にソケットを設けた構成としたが、第3ケース体で覆われる位置にソケットを設け、第3ケース体の該ソケットに対応する位置に設けた挿通口を介してソケットが露出するようにしたものであってもよい。
4.実施例では、弾性体の各保持部の内側と外側に分かれた位置の夫々に突起を設けたが、突起の形成位置や数等は任意に変更可能であり、また突起の形状についても、接触する対象物に対する接触面積を小さくし得るものであればよい。
5.取付手段の支持部とベース部材との離間間隔を一定に保持する間隔保持手段として、実施例ではベース部材に突設した配設ボスを用いたが、取付手段として機能するフランジ付きネジを間隔保持手段として採用することもできる。この場合は、フランジ付きネジの支持部における弾性体の第1突起との接触面に、軸部を延設する共に、該軸部の延出端に軸部より小径のネジ部を設ける。これに対し、ベース部材には該ネジ部が螺挿されるネジ孔を設ける。この構成においては、弾性体の通孔に軸部を挿通したフランジ付きネジの弾性体の通孔から突出しているネジ部をベース部材のネジ孔に螺挿した際に、前記軸部の延出端がベース部材の前壁に当接して、該ベース部材と支持部との離間間隔を一定に保持することができる。従って、フランジ付きネジにおける軸部の軸方向長さを、弾性体の軸方向の長さ寸法と略同一に設定することで、フランジ付きネジを介してベース部材に弾性体を取付けた状態で、実施例と同様に弾性体の第1突起および第2突起を対応する支持部およびベース部材に対して点接触するか、または僅かに潰れた状態で接触するようにし得る。
6.実施例では、弾性体を金属板材に取付ける装着部として、設置板の端縁に入口部が開口していない形態の第2装着部を形成したが、全ての装着部の入口部を設置板の何れかの端縁に開口する形態(実施例の第1装着部)としたり、全ての装着部の入口部が設置板の端縁に開口していない形態(実施例の第2装着部)とすることができる。
7.実施例では、金属板材として、設置板の各端縁に後方に折曲した辺部を夫々形成した形態としたが、設置板のみの形態を採用することができ、この場合における各基板の固定部としては、設置板から立上がる取付片や固定ボスとすればよい。
8.実施例では、遊技盤の裏側に配設される図柄表示装置に各種制御装置を前後に重ねて配設したが、該制御装置が配設される取付部材としては図柄表示装置に限らず、遊技盤(裏ユニット)に直に制御装置を前後に重ねた配設するものであってもよく、この場合は遊技盤(裏ユニット)自体が取付部材として機能する。
9.実施例では、遊技盤として透明板と裏ユニットとを組み付けた、所謂透明遊技盤を挙げたが、非透明な木製等の遊技盤であってもよい。
10.実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。
13 図柄表示装置(取付部材)
52 表示制御装置(制御装置)
75 表示制御基板(基板)
76 表示データ基板(基板)
79 第1ケース体(ケース体)
89 後壁(壁)
89b 突部
99 第1リブ(リブ)
100 第2リブ(別のリブ)
104 統括駆動装置(別の制御装置)
105 統括駆動基板(基板)
106 第3ケース体(ケース体)
109 中継用ソケット(ソケット)
109a 接続口
117 弾性体合部
139 制御用ROM(電子部品)
140 CPU(電子部品)

Claims (3)

  1. 機裏側に臨む取付部材に、各種電子部品が実装される基板および電子部品が実装される実装面を後方に向けた状態で該基板を収容するケース体からなる複数の制御装置が前後方向に重ねて配設されると共に、少なくとも後側に位置する制御装置の基板には、各種電子部品に電気的に接続して接続口が後方に開口するソケットが設けられ、配線に接続されたプラグがソケットの接続口に後方から着脱自在に差し込まれるよう構成される遊技機において、
    少なくとも後側に別の制御装置が重ねて配設される前側の制御装置におけるケース体には、別の制御装置が設置される壁における基板の実装面に対向する内面に、該基板に実装されている電子部品と接触しない突出寸法に設定された複数のリブが縦横に延在するように形成されると共に、該壁の内面における電子部品と干渉しない位置に、常には基板の実装面と接触することなく、前記壁に加わる負荷によって該壁が基板側へ橈んだ際に前記リブが電子部品に接触する前に基板の実装面に当接する突出寸法に設定される複数の突部が形成される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ケース体に、複数の基板が、前後方向に離間すると共に前側の基板の一部が後側の基板の端縁から側外方に延出する状態で収容され、ケース体の前記壁の内面には、後側の基板における前側の基板の一部が側外方に延出する端縁の外方に臨む位置に、後側の基板の該端縁に沿って延在する別のリブが、当該後側の基板より前側に突出して形成される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ケース体に対して基板は弾性体を介して取付けられる請求項1または2記載の遊技機。
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