JP2004187384A - 振動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーンな環境下でも使用が可能で、寿命が長く、かつ、長期間に亘って安定して動作する振動アクチュエータを提供することにある。
【解決手段】超音波モータを駆動することにより振動体に超音波振動を発生させ、該超音波振動によって摩擦部材を介して可動体を相対移動させるようにした振動アクチュエータであって、前記可動体の表面に当接して、該可動体の表面に付着した摩耗粉などの塵埃を摺動によって除去する塵埃除去部材を備え、該塵埃除去部材を連続した気孔を有する多孔質物質で形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】超音波モータを駆動することにより振動体に超音波振動を発生させ、該超音波振動によって摩擦部材を介して可動体を相対移動させるようにした振動アクチュエータであって、前記可動体の表面に当接して、該可動体の表面に付着した摩耗粉などの塵埃を摺動によって除去する塵埃除去部材を備え、該塵埃除去部材を連続した気孔を有する多孔質物質で形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
超音波振動を利用して摩擦部材を介して可動体を移動させるようにした振動アクチュエータに関し、特に、可動体と摩擦部材との摺動によって発生する摩耗粉などの塵埃を除去するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の振動アクチュエータの塵埃除去手段として、例えば、特開平11−18446号公報などが開示されている。この公報では、超音波によって振動子に楕円振動を生じさせ、この楕円振動によって相対運動部材を相対運動させるようにした振動アクチュエータにおいて、振動子と相対運動部材との接触面に発生する塵埃を除去するようにしたものが開示されている。
【0003】
すなわち、図7に示すように、振動アクチュエータ51は、図示しない圧電素子を有する振動子52と相対運動部材53とを備え、振動子52と相対運動部材53とを接触させている。これにより、圧電素子に交流電圧を印加することにより、振動子52に楕円運動を生じさせ、相対運動部材53を相対運動させるようになっている。
【0004】
その際、相対運動部材53は、振動子52に接触して摺動するため、相対運動部材53の表面で摩擦による摩耗が生じて、寿命が短い。そのため、相対運動部材53の両端付近に塵埃除去手段54を設け、振動子52と相対運動部材53との摺動によって生じる摩耗粉や塵などの塵埃を除去するようになっている。
【0005】
そして、塵埃の除去手段として、ブラシ55(図8(a))や、剥離爪56(図8(b))や、フェルト57(図8(c))や、ローラ58(図8(d))を用いて、相対運動部材53の運動に伴って、その表面から塵埃を除去するものが知られている。すなわち、ブラシ55は、図8(a)に示すように、アクチュエータのベース部材59から突出する取付ピン60などによって固定され、相対運動部材53の表面から塵埃を掃き出し、また、剥離爪56は、図8(b)に示すように、樹脂製などで形成された鋭角な先端61で、相対運動部材53の表面から塵埃を剥離させるようになっている。
【0006】
また、フェルト57は、図8(c)に示すように、基部62によって保持され、相対運動部材53の表面を拭き取り、また、ローラ58は、図8(d)に示すように、外周面にシルボン紙などの塗布紙や布などを巻き付けて、相対運動部材53に加圧接触させることによって、その表面を拭き取るようになっている。この場合、ローラ58には、クリーニング剤を塗布することで、相対運動部材53に付着した塵埃を除去することができ、さらに、ローラ58に、別のクリーニング用のローラ63を接触させることで、ローラ58に付着した塵埃を除去することもできる。
【0007】
なお、64は、振動子52の相対運動部材53への加圧力を調節するための加圧機構であり、65は、振動子52とともに相対運動部材53を挟み込んで保持するための送りローラである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、塵埃除去手段として、ブラシ55を使用した場合、ブラシ55に強度がなく破損し易いという問題がある。また、剥離爪56を使用した場合、剥離爪56が破損したり、摺動によって騒音が発生し易いという問題があった。そして、ブラシ55や剥離爪56を使用すると、相対運動部材53の表面から除去された摩耗粉や塵などの塵埃が、ブラシ55や剥離爪56から離脱してしまって、その周囲を汚してしまうという問題があった。
【0009】
また、塵埃除去手段として、フェルト57や、ローラ58などに巻き付けられる紙や布などは、摩耗粉や塵などの塵埃によって目詰まりを起こしてしまって、使用に伴って塵埃の除去性能が低下するという問題があった。その結果、相対運動部材53の表面に塵埃が残留するとともに、その塵埃によって相対運動部材53の表面などの摩耗により、装置の寿命が低下したり、塵埃の付着によって動作が不安定になるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記のような点を鑑み、クリーンな環境下でも使用が可能で、寿命が長く、かつ、長期間に亘って安定して動作する振動アクチュエータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、圧電素子によって振動体に超音波振動を発生させ、該超音波振動によって摩擦部材を介して可動体を相対移動させるようにした振動アクチュエータであって、前記可動体の表面に当接して、該可動体の表面に付着した摩耗粉などの塵埃を摺動によって除去する塵埃除去部材を備え、該塵埃除去部材を連続した気孔を有する多孔質物質で形成することにより、達成される。
【0012】
また、上記目的は、前記多孔質物質を合成樹脂製にすることにより、効果的に達成される。また、上記目的は、前記多孔質物質の気孔率を70%以上で98%以下にすることにより、効果的に達成される。
【0013】
また、上記目的は、前記摩擦部材又は可動体の少なくともどちらか一方の表面をセラミック製にすることにより、効果的に達成される。
【0014】
また、上記目的は、前記多孔質物質が、海綿状組織を有するものであることによって、より効果的に達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1は本発明の実施例に係る振動アクチュエータAを示し、同図において、1は超音波モータであり、該超音波モータ1は、電極2を貼付した圧電素子3と、該圧電素子3上に設けられた摩擦部材4とからなる。これにより、電極2に高周波電圧を与えて、圧電素子3を伸縮させることで、圧電素子3を振動させ、それによって摩擦部材4に発生する楕円運動を用いて駆動力を得るようになっている。
【0017】
ここで、圧電素子3には、例えばチタン酸バリウムやジルコン酸チタン酸鉛などが用いられ、摩擦部材4には、例えばアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属材料、又はアルミナ、炭化珪素、ジルコニアなどのセラミック材料が用いられる。
【0018】
この超音波モータ1は、モータ取付枠5によって所定の位置に取り付けられ、上記圧電素子3は、ケース6内で所定の駆動特性が損なわれないように弾性支持体7によって支持される。また、モータ取付枠5の底面には、ねじ穴8に螺合する予圧調整ねじ9が取り付けられていて、該予圧調整ねじ9の締付けによって可動体10への押付力を調整する加圧機構Pが構成されている。
【0019】
これらの構成により、圧電素子3に交流電源から電圧を加えることによって、圧電素子3を20kHz以上の超音波振動を発生させる。この超音波振動により、摩擦部材4に楕円運動を発生させると、摩擦部材4に押付けられた可動体10に、図1矢印方向に直線的な往復運動を発生させる。すなわち、図2に示すように、例えば摩擦部材4に反時計方向(図2B矢印方向)の楕円運動が生じると、この楕円運動によって、可動体10は、摩擦部材4の表面上のA1点で接触し、これに引きずられて可動体10は、摩擦部材4上の表面を直線的に図2C矢印方向に移動するようになっている。
【0020】
また、摩擦部材4の両側には、それぞれ塵埃除去手段11が設けられていて、可動体10と摩擦部材4との摺動により発生した摩耗粉や塵などの塵埃を除去するようになっている。この塵埃除去手段11は、円筒状のローラ部材12と、該ローラ部材12を支持する板状の支持部材13と、該支持部材13を図1上下方向に往復動させるアクチュエータ14とから構成され、アクチュエータ14の駆動によって可動体10にローラ部材12を接触させて、可動体10の表面のうち、摩擦部材4との接触側の表面に付着した塵埃を除去するようになっている。
【0021】
そして、塵埃除去手段のローラ部材12には、スポンジなどのように連続した気孔を有する多孔質物質が用いられ、好ましくは、ポリウレタンや、ポリエチレンや、ポリビニールアルコールなどの合成樹脂が用いられる。この合成樹脂の場合、多孔質物質の内部に存在する気孔15が連続していて、多孔質自身からの塵埃の離脱を防止することができる。すなわち、図3に示すように、多孔質物質の内部には、連続した気孔15,15,・・・が無数に形成されていて、可動体10との摺動によって除去された塵埃a1は、気孔15内に補足される。この塵埃a1は、更に、気孔15の開口から、順次、a2、a3、a4と奥の方に押し込まれ、気孔15内部に保持されることになる。
【0022】
また、塵埃除去手段として使用される多孔質物質の気孔率(多孔率)は、好ましくは、70%以上で98%以下である。これは図4に示すように、気孔率70%から98%の範囲における塵埃の捕集能力に対して、気孔率が70%未満の場合、気孔15が少なく、気孔15内に集塵される塵埃の捕集能力が低下するためである。一方、98%を超えると、多孔質物質の強度がなくなってしまい、いわゆるヘタリなどの現象を生じ、実用的強度を保持できないためである。
【0023】
また、多孔質物質として、一般的にスポンジと称される,海綿状構造を有する物質を使用することで、いったん捕着した塵埃をそのまま保持する効果を高くできる。
【0024】
なお、圧電アクチュエータを標準取付与圧荷重で、100mm/sの条件で大気中において駆動させた場合、セラミック製の摩擦部材と可動体から、1〜5μm程度の摩耗粉が発生する。この際、海綿状組織である物質を含む多孔質物質の気孔径は平均直径で50〜200μm、最小直径では0.1から3μm程度を採用するのが良い。
【0025】
なお、上記実施例では、塵埃除去手段として、円筒状のローラ部材12を用いたが、平面状でもよく、塵埃除去手段と可動体10とを平面接触させることで、可動体10の表面に付着した塵埃を除去するようにしてもよい。また、多孔質物質は、乾燥状態で使用するだけでなく、溶剤などの液体を染み込ませて使用してもよい。
【0026】
ここで、塵埃除去手段11は、図5及び図6に示すように、ローラ部材12を可動体10に当接させない不作動時と、ローラ部材12を可動体10に当接し動作させる二つの状態を切替えられるようにしている。
【0027】
つまり、可動体10に付着した塵埃を除去する場合、アクチュエータ14を駆動し、支持部材13を介してローラ部材12を、図5に示す位置から図6に示す位置まで移動させ、可動体10に当接させることで、ローラ部材12と可動体10とを摺動させる。このローラ部材12との摺動により、可動体10に付着した摩耗粉や塵埃は、摩擦部材4との当接面側の表面から除去されることになる。
【0028】
一方、前述した塵埃を除去する場合と逆方向(図6下方)にアクチュエータ14を駆動すると、図5に示すように、ローラ部材12を可動体10から完全に離しておくことが出来る。これにより、ローラ部材12の交換時等の整備性が向上したり、塵埃の除去が必要で無い場合にもローラ部材12に不要な外力が掛かることを防止して、ローラ部材12の寿命を延ばせるといった効果が得られる。
【0029】
なお、ローラ部材12を可動体10に当接させて塵埃除去をさせる機会(タイミング)及び持続時間の設定は、可動体10の作動時間に依存させたり、可動体10の摩擦部材4との当接面の塵埃状況を光学的にモニターし、その反射率等の変化で検出するなどして自動的に行うのも良く、また、勿論操作員の任意の判断で手動で行うことも可能である。
【0030】
また、前述したような理由により、この発明では、塵埃除去手段11、具体的にはローラ部材12を可動体10に当接させる/させないを切替えて、作動/不作動の二つの状態を作ることを提案しているが、ローラ部材12を可動体10に常時当接させた使い方をしても、本発明の本質である塵埃除去の目的が達せられることは、言うまでもない。
【0031】
そして、塵埃除去手段としてのローラ部材12は、連続する気孔15,15,・・・を含む多孔質物質で構成されるので、ローラ部材12との摺動によって掻きとられた塵埃は、気孔15内に補足されて、気孔15の奥の方に押し込まれるため、布やフェルトなどに比べて補足能力が高く、目詰まりを起こしにくい。また、気孔15内で細かくなった塵埃は、気孔15の奥深くに保持されているため、多孔質物質から離脱することがない。そのため、塵埃除去手段として、ブラシや剥離爪などを用いた場合のように、補足した塵埃が周囲に撒き散ることがない。その結果、塵埃除去手段として多孔質物質を用いると、クリーンな作業環境でも使用することができ、寿命が長く、長期間に亘って安定して動作させることができる。
【0032】
なお、超音波モータの構造は、本実施例のみに限らず、その他の方式のモータであっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る振動アクチュエータによると、超音波モータによって弾性振動体から摩擦部材に超音波振動を伝達させ、該摩擦部材による摩擦駆動によって可動体を移動させる。その際、塵埃除去手段によって、可動体との当接面に付着した摩耗粉や塵などの塵埃が除去される。そして、この塵埃除去手段には、連続した気孔が無数に存在する多孔質物質で構成されるので、摩擦部材に付着した摩耗粉等の塵埃が、可動体との摺動によって多孔質物質の気孔内に補足され、気孔の奥の方に押し込まれる。その結果、この振動アクチュエータによると、補足した塵埃が周囲に撒き散ることがなく、クリーンな環境下でも使用することができ、寿命も長く、かつ、長期間に亘って安定して動作する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動アクチュエータによって可動体を移動させる構造を概略的に説明する一部断面図である。
【図2】超音波モータの作動原理を説明する図である。
【図3】塵埃除去手段としての多孔質物質に形成された気孔の分布状態を示す図である。
【図4】多孔質物質の気孔率と捕集率の関係を示す図である。
【図5】塵埃除去手段が可動体に当接せず、不作動時の状態を示す説明図である。
【図6】塵埃除去手段が可動体に当接して、可動体の表面に付着した塵埃を除去する動作時の状態を示す説明図である。
【図7】従来の振動アクチュエータに設けられた塵埃除去手段の概略構造を示す図である。
【図8】従来の塵埃除去手段を示し、(a)はブラシ、(b)は剥離爪、(c)はフェルトであり、(d)はローラに巻回された紙や布の概略構造を説明する図である。
【符号の説明】
A 振動アクチュエータ
1 超音波モータ
2 電極
3 圧電素子
4 摩擦部材
10 可動体
15 気孔
【発明の属する技術分野】
超音波振動を利用して摩擦部材を介して可動体を移動させるようにした振動アクチュエータに関し、特に、可動体と摩擦部材との摺動によって発生する摩耗粉などの塵埃を除去するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の振動アクチュエータの塵埃除去手段として、例えば、特開平11−18446号公報などが開示されている。この公報では、超音波によって振動子に楕円振動を生じさせ、この楕円振動によって相対運動部材を相対運動させるようにした振動アクチュエータにおいて、振動子と相対運動部材との接触面に発生する塵埃を除去するようにしたものが開示されている。
【0003】
すなわち、図7に示すように、振動アクチュエータ51は、図示しない圧電素子を有する振動子52と相対運動部材53とを備え、振動子52と相対運動部材53とを接触させている。これにより、圧電素子に交流電圧を印加することにより、振動子52に楕円運動を生じさせ、相対運動部材53を相対運動させるようになっている。
【0004】
その際、相対運動部材53は、振動子52に接触して摺動するため、相対運動部材53の表面で摩擦による摩耗が生じて、寿命が短い。そのため、相対運動部材53の両端付近に塵埃除去手段54を設け、振動子52と相対運動部材53との摺動によって生じる摩耗粉や塵などの塵埃を除去するようになっている。
【0005】
そして、塵埃の除去手段として、ブラシ55(図8(a))や、剥離爪56(図8(b))や、フェルト57(図8(c))や、ローラ58(図8(d))を用いて、相対運動部材53の運動に伴って、その表面から塵埃を除去するものが知られている。すなわち、ブラシ55は、図8(a)に示すように、アクチュエータのベース部材59から突出する取付ピン60などによって固定され、相対運動部材53の表面から塵埃を掃き出し、また、剥離爪56は、図8(b)に示すように、樹脂製などで形成された鋭角な先端61で、相対運動部材53の表面から塵埃を剥離させるようになっている。
【0006】
また、フェルト57は、図8(c)に示すように、基部62によって保持され、相対運動部材53の表面を拭き取り、また、ローラ58は、図8(d)に示すように、外周面にシルボン紙などの塗布紙や布などを巻き付けて、相対運動部材53に加圧接触させることによって、その表面を拭き取るようになっている。この場合、ローラ58には、クリーニング剤を塗布することで、相対運動部材53に付着した塵埃を除去することができ、さらに、ローラ58に、別のクリーニング用のローラ63を接触させることで、ローラ58に付着した塵埃を除去することもできる。
【0007】
なお、64は、振動子52の相対運動部材53への加圧力を調節するための加圧機構であり、65は、振動子52とともに相対運動部材53を挟み込んで保持するための送りローラである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、塵埃除去手段として、ブラシ55を使用した場合、ブラシ55に強度がなく破損し易いという問題がある。また、剥離爪56を使用した場合、剥離爪56が破損したり、摺動によって騒音が発生し易いという問題があった。そして、ブラシ55や剥離爪56を使用すると、相対運動部材53の表面から除去された摩耗粉や塵などの塵埃が、ブラシ55や剥離爪56から離脱してしまって、その周囲を汚してしまうという問題があった。
【0009】
また、塵埃除去手段として、フェルト57や、ローラ58などに巻き付けられる紙や布などは、摩耗粉や塵などの塵埃によって目詰まりを起こしてしまって、使用に伴って塵埃の除去性能が低下するという問題があった。その結果、相対運動部材53の表面に塵埃が残留するとともに、その塵埃によって相対運動部材53の表面などの摩耗により、装置の寿命が低下したり、塵埃の付着によって動作が不安定になるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記のような点を鑑み、クリーンな環境下でも使用が可能で、寿命が長く、かつ、長期間に亘って安定して動作する振動アクチュエータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、圧電素子によって振動体に超音波振動を発生させ、該超音波振動によって摩擦部材を介して可動体を相対移動させるようにした振動アクチュエータであって、前記可動体の表面に当接して、該可動体の表面に付着した摩耗粉などの塵埃を摺動によって除去する塵埃除去部材を備え、該塵埃除去部材を連続した気孔を有する多孔質物質で形成することにより、達成される。
【0012】
また、上記目的は、前記多孔質物質を合成樹脂製にすることにより、効果的に達成される。また、上記目的は、前記多孔質物質の気孔率を70%以上で98%以下にすることにより、効果的に達成される。
【0013】
また、上記目的は、前記摩擦部材又は可動体の少なくともどちらか一方の表面をセラミック製にすることにより、効果的に達成される。
【0014】
また、上記目的は、前記多孔質物質が、海綿状組織を有するものであることによって、より効果的に達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1は本発明の実施例に係る振動アクチュエータAを示し、同図において、1は超音波モータであり、該超音波モータ1は、電極2を貼付した圧電素子3と、該圧電素子3上に設けられた摩擦部材4とからなる。これにより、電極2に高周波電圧を与えて、圧電素子3を伸縮させることで、圧電素子3を振動させ、それによって摩擦部材4に発生する楕円運動を用いて駆動力を得るようになっている。
【0017】
ここで、圧電素子3には、例えばチタン酸バリウムやジルコン酸チタン酸鉛などが用いられ、摩擦部材4には、例えばアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属材料、又はアルミナ、炭化珪素、ジルコニアなどのセラミック材料が用いられる。
【0018】
この超音波モータ1は、モータ取付枠5によって所定の位置に取り付けられ、上記圧電素子3は、ケース6内で所定の駆動特性が損なわれないように弾性支持体7によって支持される。また、モータ取付枠5の底面には、ねじ穴8に螺合する予圧調整ねじ9が取り付けられていて、該予圧調整ねじ9の締付けによって可動体10への押付力を調整する加圧機構Pが構成されている。
【0019】
これらの構成により、圧電素子3に交流電源から電圧を加えることによって、圧電素子3を20kHz以上の超音波振動を発生させる。この超音波振動により、摩擦部材4に楕円運動を発生させると、摩擦部材4に押付けられた可動体10に、図1矢印方向に直線的な往復運動を発生させる。すなわち、図2に示すように、例えば摩擦部材4に反時計方向(図2B矢印方向)の楕円運動が生じると、この楕円運動によって、可動体10は、摩擦部材4の表面上のA1点で接触し、これに引きずられて可動体10は、摩擦部材4上の表面を直線的に図2C矢印方向に移動するようになっている。
【0020】
また、摩擦部材4の両側には、それぞれ塵埃除去手段11が設けられていて、可動体10と摩擦部材4との摺動により発生した摩耗粉や塵などの塵埃を除去するようになっている。この塵埃除去手段11は、円筒状のローラ部材12と、該ローラ部材12を支持する板状の支持部材13と、該支持部材13を図1上下方向に往復動させるアクチュエータ14とから構成され、アクチュエータ14の駆動によって可動体10にローラ部材12を接触させて、可動体10の表面のうち、摩擦部材4との接触側の表面に付着した塵埃を除去するようになっている。
【0021】
そして、塵埃除去手段のローラ部材12には、スポンジなどのように連続した気孔を有する多孔質物質が用いられ、好ましくは、ポリウレタンや、ポリエチレンや、ポリビニールアルコールなどの合成樹脂が用いられる。この合成樹脂の場合、多孔質物質の内部に存在する気孔15が連続していて、多孔質自身からの塵埃の離脱を防止することができる。すなわち、図3に示すように、多孔質物質の内部には、連続した気孔15,15,・・・が無数に形成されていて、可動体10との摺動によって除去された塵埃a1は、気孔15内に補足される。この塵埃a1は、更に、気孔15の開口から、順次、a2、a3、a4と奥の方に押し込まれ、気孔15内部に保持されることになる。
【0022】
また、塵埃除去手段として使用される多孔質物質の気孔率(多孔率)は、好ましくは、70%以上で98%以下である。これは図4に示すように、気孔率70%から98%の範囲における塵埃の捕集能力に対して、気孔率が70%未満の場合、気孔15が少なく、気孔15内に集塵される塵埃の捕集能力が低下するためである。一方、98%を超えると、多孔質物質の強度がなくなってしまい、いわゆるヘタリなどの現象を生じ、実用的強度を保持できないためである。
【0023】
また、多孔質物質として、一般的にスポンジと称される,海綿状構造を有する物質を使用することで、いったん捕着した塵埃をそのまま保持する効果を高くできる。
【0024】
なお、圧電アクチュエータを標準取付与圧荷重で、100mm/sの条件で大気中において駆動させた場合、セラミック製の摩擦部材と可動体から、1〜5μm程度の摩耗粉が発生する。この際、海綿状組織である物質を含む多孔質物質の気孔径は平均直径で50〜200μm、最小直径では0.1から3μm程度を採用するのが良い。
【0025】
なお、上記実施例では、塵埃除去手段として、円筒状のローラ部材12を用いたが、平面状でもよく、塵埃除去手段と可動体10とを平面接触させることで、可動体10の表面に付着した塵埃を除去するようにしてもよい。また、多孔質物質は、乾燥状態で使用するだけでなく、溶剤などの液体を染み込ませて使用してもよい。
【0026】
ここで、塵埃除去手段11は、図5及び図6に示すように、ローラ部材12を可動体10に当接させない不作動時と、ローラ部材12を可動体10に当接し動作させる二つの状態を切替えられるようにしている。
【0027】
つまり、可動体10に付着した塵埃を除去する場合、アクチュエータ14を駆動し、支持部材13を介してローラ部材12を、図5に示す位置から図6に示す位置まで移動させ、可動体10に当接させることで、ローラ部材12と可動体10とを摺動させる。このローラ部材12との摺動により、可動体10に付着した摩耗粉や塵埃は、摩擦部材4との当接面側の表面から除去されることになる。
【0028】
一方、前述した塵埃を除去する場合と逆方向(図6下方)にアクチュエータ14を駆動すると、図5に示すように、ローラ部材12を可動体10から完全に離しておくことが出来る。これにより、ローラ部材12の交換時等の整備性が向上したり、塵埃の除去が必要で無い場合にもローラ部材12に不要な外力が掛かることを防止して、ローラ部材12の寿命を延ばせるといった効果が得られる。
【0029】
なお、ローラ部材12を可動体10に当接させて塵埃除去をさせる機会(タイミング)及び持続時間の設定は、可動体10の作動時間に依存させたり、可動体10の摩擦部材4との当接面の塵埃状況を光学的にモニターし、その反射率等の変化で検出するなどして自動的に行うのも良く、また、勿論操作員の任意の判断で手動で行うことも可能である。
【0030】
また、前述したような理由により、この発明では、塵埃除去手段11、具体的にはローラ部材12を可動体10に当接させる/させないを切替えて、作動/不作動の二つの状態を作ることを提案しているが、ローラ部材12を可動体10に常時当接させた使い方をしても、本発明の本質である塵埃除去の目的が達せられることは、言うまでもない。
【0031】
そして、塵埃除去手段としてのローラ部材12は、連続する気孔15,15,・・・を含む多孔質物質で構成されるので、ローラ部材12との摺動によって掻きとられた塵埃は、気孔15内に補足されて、気孔15の奥の方に押し込まれるため、布やフェルトなどに比べて補足能力が高く、目詰まりを起こしにくい。また、気孔15内で細かくなった塵埃は、気孔15の奥深くに保持されているため、多孔質物質から離脱することがない。そのため、塵埃除去手段として、ブラシや剥離爪などを用いた場合のように、補足した塵埃が周囲に撒き散ることがない。その結果、塵埃除去手段として多孔質物質を用いると、クリーンな作業環境でも使用することができ、寿命が長く、長期間に亘って安定して動作させることができる。
【0032】
なお、超音波モータの構造は、本実施例のみに限らず、その他の方式のモータであっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る振動アクチュエータによると、超音波モータによって弾性振動体から摩擦部材に超音波振動を伝達させ、該摩擦部材による摩擦駆動によって可動体を移動させる。その際、塵埃除去手段によって、可動体との当接面に付着した摩耗粉や塵などの塵埃が除去される。そして、この塵埃除去手段には、連続した気孔が無数に存在する多孔質物質で構成されるので、摩擦部材に付着した摩耗粉等の塵埃が、可動体との摺動によって多孔質物質の気孔内に補足され、気孔の奥の方に押し込まれる。その結果、この振動アクチュエータによると、補足した塵埃が周囲に撒き散ることがなく、クリーンな環境下でも使用することができ、寿命も長く、かつ、長期間に亘って安定して動作する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動アクチュエータによって可動体を移動させる構造を概略的に説明する一部断面図である。
【図2】超音波モータの作動原理を説明する図である。
【図3】塵埃除去手段としての多孔質物質に形成された気孔の分布状態を示す図である。
【図4】多孔質物質の気孔率と捕集率の関係を示す図である。
【図5】塵埃除去手段が可動体に当接せず、不作動時の状態を示す説明図である。
【図6】塵埃除去手段が可動体に当接して、可動体の表面に付着した塵埃を除去する動作時の状態を示す説明図である。
【図7】従来の振動アクチュエータに設けられた塵埃除去手段の概略構造を示す図である。
【図8】従来の塵埃除去手段を示し、(a)はブラシ、(b)は剥離爪、(c)はフェルトであり、(d)はローラに巻回された紙や布の概略構造を説明する図である。
【符号の説明】
A 振動アクチュエータ
1 超音波モータ
2 電極
3 圧電素子
4 摩擦部材
10 可動体
15 気孔
Claims (5)
- 圧電素子によって振動体に超音波振動を発生させ、該超音波振動によって摩擦部材を介して可動体を相対移動させるようにした振動アクチュエータであって、
前記可動体の表面に当接して、該可動体の表面に付着した摩耗粉などの塵埃を摺動によって除去する塵埃除去部材を備え、該塵埃除去部材を連続した気孔を有する多孔質物質で形成することを特徴とする振動アクチュエータ。 - 前記多孔質物質は、合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の振動アクチュエータ。
- 前記多孔質物質の気孔率は、70%以上で98%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の振動アクチュエータ。
- 前記摩擦部材又は可動体の少なくともどちらか一方の表面はセラミック製であることを特徴とする請求項1乃至3記載の振動アクチュエータ。
- 前記多孔質物質は、海綿状組織を有するものであることを特徴とする請求項1乃至4記載の振動アクチュエータ。
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