JP2004181003A - 遊技媒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技島に設置されている各タンクの遊技媒体の貯留量をより正確にかつ適切な量に調整する。
【解決手段】メダルを回収する回収コンベヤ24等を含む回収手段によって回収されたメダルを貯留する上タンク34が設けられている。上タンク34との間でメダル搬送が可能にサブタンク21が設けられている。上タンク34に貯留したメダルの貯留量と、回収手段の回収能力とを、条件として、上タンク34とサブタンク21との間でのメダルの搬送を制御部68が制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】メダルを回収する回収コンベヤ24等を含む回収手段によって回収されたメダルを貯留する上タンク34が設けられている。上タンク34との間でメダル搬送が可能にサブタンク21が設けられている。上タンク34に貯留したメダルの貯留量と、回収手段の回収能力とを、条件として、上タンク34とサブタンク21との間でのメダルの搬送を制御部68が制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機、例えばスロットマシンやパチンコ機、及び遊技媒体貸機、例えばメダル貸機や玉貸機のような遊技媒体使用機に、遊技媒体、例えばメダルやパチンコ玉を、補給するために遊技媒体を貯留している遊技媒体貯留装置において、遊技媒体を搬送する遊技媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場において、遊技媒体を使用する遊技機は遊技島に設置されている。これら遊技島の各遊技機に円滑に遊技媒体を供給する必要がある。
【0003】
この技術の一例が特許文献1に示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−31249号(段落番号0006乃至0012)
【0005】
この特許文献1の技術では、複数のパチンコ機が並べられたパチンコ島において、各パチンコ機の上方に、これらに連通するように、上部経路が設けられている。上部経路の端部に上部タンクが連通している。パチンコ島の下部に揚上装置が設けられ、これが上部タンクに連通している。揚上装置の下部に、これと連通するようにメインタンクとサブタンクが設けられている。上部経路の終端部と揚上装置の下部側に連通するように、サブサブタンクが、パチンコ島内に設けられている。サブサブタンクの上部経路側の入り口にはシャッターが設けられ、揚上装置側の出口側にはリフトが設けられている。更に、メインタンクとサブタンクとには、これらが空であるときオンとなる空センサが設けられ、サブサブタンクには、これが満杯であるときオンとなる満杯センサが設けられている。これらセンサのオン、オフに応じて、シャッターとリフトとが制御され、メインタンクやサブサブタンクの貯留量が制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、メインタンク及びサブタンクには、各パチンコ機からパチンコ玉が貯留される。また、上記の説明では省略した玉計数機に投入されたパチンコ玉も両タンクに貯留される。パチンコ島には、種々のものがあり、玉計数機を設けなかったり、逆に複数台の玉計数機を設けたりすることがある。玉計数機を設けたパチンコ島の方が、パチンコ玉の回収能力は高く、メインタンクに貯留されるパチンコ玉の単位時間当たりの増加量は多くなる。また、パチンコ島に配列されるパチンコ機の台数も、パチンコ島によって異なることが多い。パチンコ機の台数が多いほど、パチンコ玉の回収能力は高くなる。
【0007】
また、パチンコ島には一般的には玉貸機が配置される。玉貸機にはメインタンク等からパチンコ玉が補給される。玉貸機の台数もパチンコ島によって異なることが多い。玉貸機の台数が多いほど、メインタンク等に貯留されるパチンコ玉の単位時間当たりの減少量が多くなり、パチンコ玉の排出能力が高い。
【0008】
さらに、パチンコ島には、玉研磨装置やリフトなどのパチンコ玉を貯留することができると共に、直接にメインタンク等にパチンコ玉を供給できる装置が組み込まれることがある。即ち、パチンコ島では、メインタンク等以外にもパチンコ玉を貯留する能力を有する手段が設けられることがある。
【0009】
このように、メインタンク等のパチンコ玉の貯留量の増減は、玉計数機の有無、パチンコ機の台数、研磨装置の有無などの様々な要因によって左右される。しかも、これら要因は、パチンコ島の構成によって異なる。
【0010】
ところが、上記特許文献1の技術では、メインタンク、サブタンク及びサブサブタンクの貯留量のみから、メインタンク及びサブタンクの貯留量を調整しており、両タンクの貯留量は一時的には適当な状態になっても、直ぐに不適当な状態になる。
【0011】
このような問題は、特許文献1の技術を、スロットマシンが設けられている遊技島に適用した場合にも、同様に生じる。
【0012】
本発明は、遊技島に設置されている各タンクの遊技媒体の貯留量をより正確にかつ適切な量に調整することができる遊技媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。この遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を回収する回収手段と、回収された前記遊技媒体、例えばメダルやパチンコ玉を貯留するメイン貯留手段とを、有している。回収手段は、例えば複数の遊技媒体使用機(例えばパチンコ機やスロットマシン)において使用された遊技媒体を回収するもので、例えば遊技媒体使用機からオーバーフローした遊技媒体を回収するコンベヤ、玉またはメダル計数機から遊技媒体を誘導するシュートがある。メイン貯留手段としては、例えばタンクを使用することができる。遊技媒体貯留装置は、それぞれ遊技島に設けられることが望ましい。遊技媒体貯留装置の外部にサブ貯留装置が設置されている。サブ貯留装置は、遊技媒体貯留装置との間で遊技媒体の搬送が可能とされている。サブ貯留装置にも、例えばタンクを使用することができる。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、回収手段の回収能力とを、条件として、制御手段が、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御する。例えば、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への遊技媒体の搬送、或いは逆に遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への遊技媒体の搬送を制御する。回収手段として複数の回収手段が設けられている場合、これら回収手段のうち主な回収手段の回収能力のみを上記条件としてもよく、これら回収手段の総合回収能力を上記条件としてよい。
【0014】
制御手段は、例えば遊技媒体貯留装置の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が多い場合、遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が少ない場合、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側に遊技媒体が搬送される。ところで、遊技媒体貯留装置側の回収手段の回収能力には相違がある。回収能力が高い場合には、この回収手段から遊技媒体貯留装置に多くの遊技媒体が回収されると見込まれる。この場合、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が少なくても、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送することができる。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり少なくなったときに、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送すればよい。回収能力が低い場合には、回収手段から遊技媒体貯留装置に回収される遊技媒体の量が多くは見込めない。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が或る程度維持されている状態でなければ、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送しない。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が或る程度ある状態で、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送する必要がある。このように回収手段の回収能力と遊技媒体貯留装置の貯留量とを条件として、適切な制御を行える。
【0015】
本発明の他の態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。この遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を貯留する上述したようなメイン貯留手段を有し、更に、このメイン貯留手段に貯留した遊技媒体を排出する排出手段を備えている。排出手段としては、例えば遊技媒体使用機へ遊技媒体を供給するものがある。さらに、上述したようなサブ貯留装置が設置されている。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、排出手段の排出能力とを、条件として、制御手段が、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御する。例えば、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への遊技媒体の搬送、或いは逆に遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への遊技媒体の搬送を制御する。排出手段として複数の排出手段が設けられている場合、主な排出手段の排出能力のみを上記条件として採用してもよいし、全ての排出手段の総合排出能力を上記条件として採用してもよい。
【0016】
制御手段は、上述したように、遊技媒体を搬出する貯留装置の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。上述したように、遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が多い場合、遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が少ない場合、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置側の排出手段の排出能力には相違がある。排出能力が高い場合には、遊技媒体貯留装置から多くの遊技媒体が排出されると見込まれる。この場合、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が多い状態でないと、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送することができない。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり多い状態であっても、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送することが望まれる。排出能力が低い場合には、遊技媒体貯留装置から排出される遊技媒体の量は少ないと見込める。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が少なくても、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送できる。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり少なくなるまで、サブ貯留装置から遊技媒体を搬送する必要がない。このように排出手段の排出能力と遊技媒体貯留装置の貯留量とを条件として、適切な制御を行える。
【0017】
本発明の別の態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を貯留するメイン貯留手段と、このメイン貯留手段とは別の貯留手段とを、有している。別の貯留手段としては、遊技媒体の洗浄手段や研磨手段がある。遊技媒体貯留装置の外部にサブ貯留装置が設置され、これは、遊技媒体貯留装置との間で遊技媒体の搬送が可能とされている。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、前記別の貯留手段の貯留能力とを、条件として、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を、制御手段が制御する。例えば遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への搬送または逆にサブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への搬送が制御される。
【0018】
制御手段は、遊技媒体を搬出するメイン貯留手段の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。遊技媒体貯留装置の別の貯留手段によって貯留能力は異なっていることがある。別の貯留手段の貯留能力が高い場合には、メイン貯留手段の貯留量が少なくても、遊技媒体を遊技媒体貯留装置からサブ貯留装置に搬出でき、メイン貯留手段の貯留量がかなり少なくなった状態で、遊技媒体をサブ貯留装置から遊技媒体貯留装置に搬入すればよい。別の貯留手段の貯留能力が低い場合には、メイン貯留手段の貯留量がかなり多い状態で、遊技媒体をサブ貯留装置に搬送し、メイン貯留手段の貯留量が或る程度以上ある状態で、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送する。このようにメイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、前記別の貯留手段の貯留能力とを、条件として、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を、制御手段が制御している。
【0019】
上記の各態様のいずれかにおいて、制御手段は、サブ貯留装置に貯留した遊技媒体の貯留量も条件に加えて、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御することもできる。この場合、サブ貯留装置に遊技媒体の貯留量を検出する検出手段を設けることが望ましい。サブ貯留装置の貯留量が少ない状態では、遊技媒体貯留装置から遊技媒体を搬入するし、サブ貯留装置の貯留量が多い状態では遊技媒体貯留装置から遊技媒体を搬入することは望ましくない。このようにサブ貯留装置の貯留状態に応じて、搬送の制御が行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態では、メダル補給装置2a、2bが、図1に示すように遊技島4ごとに設けられている。
【0021】
各遊技島4は、複数台の遊技媒体使用機、例えば遊技機、具体的にはスロットマシン6を横方向に配置したものである。これらスロットマシン6に挟まれるように、遊技媒体貸出機、具体的にはメダル貸機8が設けられている。メダル貸機8は、1台のスロットマシン6または2台のスロットマシン6に対して1台の割合で設けられている。遊技島4は、図1に示すように両側にスロットマシン6を並べた両島と呼ばれる形態のものと、図示していないが、片側のみにスロットマシン6を並べた片島と呼ばれる形態のものとがある。必要に応じていずれかの形態の遊技島が選択される。パチンコ店では、複数列の遊技島4が設けられることが多い。
【0022】
各遊技島4の一方の端部に、メダル補給装置2a、2bの一方が設けられている。メダル補給装置2aは、メダル計数機10を載置するための載置台12を備えた載置台付きのものである。メダル補給装置2bは、載置台12を備えていない載置台無しのものである。各遊技島4の他方の端部には、後述するサブタンク21をメンテナンスするためのドア9が設けられている。
【0023】
中央にあるメダル補給装置2bと、その両側にあるメダル補給装置2aとの間には、各遊技島4が保有するメダル量をほぼ均等にするようにメダル補給装置2a、2b間でメダルを搬送するため、例えば島渡しコンベヤ22が設けられている。
【0024】
メダル補給装置2aでは、図2に示すように、スロットマシン6とメダル貸機8との下方に、これらの配列方向に沿って回収コンベヤ24が、ほぼ水平に設けられている。回収コンベヤ24は、遊技島4の一端部から他端部まで配置されている。各スロットマシン6からオーバーフローしたメダルは、回収コンベヤ24上に排出され、メダル補給装置2aが配置されている遊技島4の一端部まで回収コンベヤ24によって搬送される。一端まで搬送されたメダルは、メダル補給装置2aの背面に立設された回収リフト26によって揚送されて、メダル補給装置2a内の下タンク28に投入される。また、遊技者の遊技の結果、スロットマシン6から払い出された賞品であるメダルも、計数機10を経由して下タンク28に投入される。
【0025】
下タンク28に投入されたメダルは、下タンク28の下方に配置された洗浄ユニット30に一定量ずつ投入される。洗浄ユニット30によって洗浄されたメダルは、洗浄ユニット30の背後に立設されたメインリフト32によって揚送されて、メダル補給装置2a内の上タンク34に投入される。上タンク34に投入されたメダルは、上タンク34の下部に設けられた分配装置36によって排出手段、例えばバケット38または補給リフト40に選択的に払い出される。バケット38は、メダルを収容可能な取手付きの容器であって、スロットマシン6やメダル貸機8に手作業でメダルを補給する必要が生じたときに使用するもので、図1に示すようにメダル補給装置2aの側面に設けた扉42を開いて、取り出し可能である。
【0026】
これら回収コンベヤ24、回収リフト26、下タンク28、計数機10、洗浄ユニット30、メインリフト32等が回収手段を構成している。更に、上タンク34がメダルのメイン貯留手段を構成している。
【0027】
図2に示すように、補給リフト40によって揚送されたメダルは、搬送手段、例えば無端状走行体、具体的には、島渡しコンベヤ22上に放出される。島渡しコンベヤ22上のメダルは、島渡し分岐ユニット43を作動させることによって、隣接するメダル補給装置2bか、または自島4の貯留手段、例えば補給タンク44に、選択的に搬送される。補給タンク44は、投入されたメダルを貯留すると共に、一定量ずつメダルを無端状搬送体、例えば補給コンベヤ46に払い出す。
【0028】
補給コンベヤ46は、遊技島4において、スロットマシン6及びメダル貸機8の上部に、その配列方向に沿ってほぼ水平に一端部から他端まで配置されている。補給コンベヤ46上には、スロットマシン6及びメダル貸機8に対応させて、ほぼ等間隔に供給ユニット、例えば分岐ユニット48が配置されている。
【0029】
分岐ユニット48は、補給コンベヤ46上を搬送されるメダルを、分岐ユニット48が対応するスロットマシン6またはメダル貸機8に分岐排出するものである。
【0030】
補給コンベヤ46上には、複数台の中継制御ボックス50が、所定の間隔をおいて配置されている。中継制御ボックス50内には、後述する中継制御部74が設置されている。この中継制御部74は、1台当たり複数台、例えば8台の分岐ユニット48を管理制御する。
【0031】
遊技島4内の端部、即ち、メダル補給装置2aが設置された側と反対側の端部に、スロットマシン6とほぼ同じ程度の高さのサブ貯留装置、例えばサブタンク21が設けられている。サブタンク21は、補給コンベヤ46の終端と、回収コンベヤ24の始端とに連通している。
【0032】
スロットマシン6やメダル貸機8に排出されずに、補給コンベヤ46の終端まで搬送されたメダルは、サブタンク21に投入され、かつ貯留される。サブタンク21に貯留されたメダルは、後述する制御により、必要に応じて回収コンベヤ24に排出され、再びメダル補給装置2aに向かって搬送される。
【0033】
図3は、載置台無しメダル補給装置2bを示したもので、補給装置2aと同一構成のものには、同一符号を付して、説明を省略する。このメダル補給装置2bでは、回収コンベヤ24によって回収されたメダルは、直接に下タンク28に投入される。メダル計数機10が設置されていないので、下タンク28には、回収コンベヤ24からのみメダルが投入される。洗浄ユニット30は設けられていない。下タンク28内のメダルは、直接にメインリフト32に誘導され、上タンク34に投入される。上タンク34から補給リフト40に選択的に払い出されたメダルは、直接に自島の補給タンク44に投入される。メダル補給装置2bの上部には、隣接するメダル補給装置2aから伸びた島渡しコンベヤ22の終端が位置し、このコンベヤ22によって搬送されたメダルは、上タンク34に投入される。遊技島4の他端にも、メダル補給装置2aに設けたものと同一のサブタンク21が設けられている。
【0034】
図8及び図9に示すように、サブタンク21は、タンク本体80、メダル投入部81、メダル排出部82及び脚部83からなる。
【0035】
タンク本体80の上面にメダル投入用の投入口84が形成されている。タンク本体80の底面は、底面中央に形成された排出口85にメダルを誘導するように、下方中央に向かう傾斜面とされている。タンク本体80の正面側壁には、メンテナンス用のシャッター86が設けられている。これは、タンク本体80内のメダル詰まりを解消したり、異物を取り除いたりするためのもので、遊技島4のドア9を通して操作可能な位置に設けられている。タンク本体80の内部に貯留されたメダルが満杯であるか否かを検知する満杯センサ87が、タンク本体80の上面に設けられている。満杯センサ87は、例えば導通センサである。
【0036】
メダル投入部81は、補給コンベヤ46により搬送されたメダルを受けるシュート88を有している。シュート88で受けられたメダルをタンク本体80に誘導するため、シュート88と投入口84とを連通する可撓性のホース89が設けられている。
【0037】
メダル排出部82は、排出コンベヤ90を有している。この排出コンベヤ90は、タンク本体80の排出口85から下方に若干の距離をおいて、図8に示す左右方向に水平配置されている。このコンベヤ90をモータ91が駆動する。排出コンベヤ90に載置されたメダルがこぼれ落ちることを防止すると共に、メダルを回収コンベヤ24に誘導する排出シュート92が設けられている。タンク本体80に貯留されたメダルは、排出口85から落下し、排出コンベヤ90上に堆積した状態で保持される。モータ91により排出コンベヤ90を図8の左方向に駆動することにより、堆積されたメダルは、ほぼ定量ずつ、排出シュート92を経由して、回収コンベヤ24に排出される。
【0038】
脚部83は、上端部がタンク本体80の底面に固定された1対の脚部93を有している。この固定脚部93に1対の稼働脚部94がねじ止めされている。稼働脚部94のねじ止め位置を調整することによって、サブタンク21の高さを調整することができ、様々な高さの遊技島4に対応可能である。
【0039】
図4に示すように、島渡しコンベヤ22は、その搬出側の端部が、メダル補給装置2aの上部に配置され、搬入側の端部が隣接するメダル補給装置2bの上部に配置されている。これによって、メダル補給装置2aの補給リフト40から受け取ったメダルがメダル補給装置2aから搬出され、メダル補給装置2b側に搬入され、その上タンク34に投入される。図1のように、載置台無しのメダル補給装置2bの両側に、載置台付きのメダル補給装置2aが配置される場合、メダル補給装置2bには、両方のメダル補給装置2a、2aから島渡しコンベヤ22が掛け渡されている。
【0040】
図5に示すような制御部68が、各メダル補給装置2a、2bに設けられている。これら制御部68は、自島のスロットマシン6、メダル貸機8およびメダル計数機10からのメダル回収及び補給、洗浄ユニット30によるメダルの洗浄、他の島へのメダル補給、サブタンク21へのメダル投入、サブタンク21からのメダル排出などを制御する。制御部68は、CPUやメモリからなる。制御部68は、回収コンベヤ24、回収リフト26、洗浄ユニット30、メインリフト32、分配装置36、補給リフト40、島渡しコンベヤ22、島渡し分岐ユニット43、補給コンベヤ46、補給タンク44等の駆動手段からなる駆動手段群70を、これらに設けたセンサからなるセンサ群72からの信号を受けて、制御する。同時に制御部68は、動作状態を監視し、異常に対する処理も行う。制御部68には、操作子群53及び表示装置66が接続され、各種条件の設定やエラーメッセージ等の表示を行う。
【0041】
上記センサ群には、図6に示すように、上タンク34におけるメダル貯留量を検出するために、複数、例えば4台のレベル検出器75a乃至75dが設けられている。レベル検出器75aは、満杯センサで、これがオンであるとき、図6における状態Iのように上タンク34にほぼ満杯にメダルが貯留されている。レベル検出器75bは、中間上センサである。これがオンで、満杯センサ75aがオフのとき、状態IIのように上タンク34の中間よりも上までメダルが貯留されていることを表している。レベル検出器75cは、中間下センサである。これがオンであって、満杯センサ75a、中間上センサ75bがオフの場合、状態IIIのように上タンク34の中間よりも下までメダルが貯留されていることを表している。レベル検出器75dは、ニアエンプティセンサである。これがオンで、満杯センサ75a、中間上センサ75b、中間下センサ75cがオフの場合、状態IVのように上タンク34のメダルが空に近いことを表し、レベル検出器75乃至75dが全てオフのとき、状態Vのように上タンク34のメダルはほぼ空であることを表している。メダル補給装置2bでは、これらレベル検出器75a乃至75dの検出結果を、メダル補給装置2aの制御部68に送信している。また、センサ群72には、サブタンク21の満杯センサ87も含まれている。満杯センサ87がオンのとき、サブタンク21にほぼ満杯のメダルが貯留されていることを表し、この満杯センサ87の検出結果が、自島の制御部68に送信される。
【0042】
制御部68は、各中継制御部74と双方向通信を行い、各スロットマシン6及びメダル貸機8へのメダル補給制御を行う。そのため、各中継制御部74には、当該中継制御部74が統括管理するスロットマシン6及びメダル貸機8から、これらのメダルの貯留量が少なくなったときに、補給要求指令、例えばエンプティ信号が供給される。このエンプティ信号を基に、中継制御部74が統括管理するスロットマシン6及びメダル貸機8に対応する分岐ユニット48の制御が行われる。
【0043】
図7は、メダル補給装置2aの動作を示す状態遷移図である。同図において、メダル供給装置2aに電源が供給されると、イニシャル処理(ステップS2)が実行される。このイニシャル処理は、本願発明に直接に関連しないので、詳細な説明は省略する。イニシャル処理中に、制御部68に設けられた操作子群53の所定のスイッチが操作されると、動作確認処理(ステップS4)が実行される。動作確認処理も、本願発明に直接に関連しないので、詳細な説明は省略する。
【0044】
イニシャル処理に続いて、初期設定処理(ステップS6)が実行される。この初期設定処理では、操作子群53と、制御部68に設けられた表示装置66とを使用して、中継制御部74の設定、補給枚数の設定、不正対策処理の設定等が行われる。
【0045】
この初期設定処理が終了すると、待機中処理(ステップS8)に移行する。この待機中処理では、制御部68は、回収リフト26を動作させ、回収リフト26が正常に動作していると、回収コンベヤ24を動作させる。そして、状況の変化に応じて、洗浄処理(ステップS10)、バケット払い出し処理(ステップS12)、補給タンク補充処理(ステップS14)、補給処理(ステップS16)、島渡し処理(ステップS18)、サブタンク処理(ステップS24)、係員操作処理(ステップS20)、停止処理(ステップS22)のいずれかを実行する。
【0046】
なお、メダル補給装置2bでは、洗浄ユニット30を有しないので、洗浄処理が実行されない。また、遊技島4同士のメダルの受け渡しは、メダル補給装置2aにおいて制御するので、島渡し処理もメダル補給装置2bでは実行されない。後は、メダル補給装置2bでも、メダル補給装置2aと同一の処理が行われている。
【0047】
これら各処理のうち、本発明に直接関連するのは、サブタンク処理であるので、これについて詳細に説明し、他の処理についての説明は省略する。
【0048】
サブタンク処理には、サブタンク投入処理と、サブタンク排出処理とが含まれている。サブタンク投入処理は、上タンク34に貯留されたメダルを、補給コンベヤ46により搬送し、サブタンク21に投入し、貯留させる処理である。サブタンク排出処理は、サブタンク21に貯留されたメダルを排出し、回収コンベヤ24によりメダル補給装置2aまで搬送し、上タンク34に貯留させる処理である。
【0049】
まず、サブタンク投入処理について説明する。サブタンク投入処理を開始する最も簡単な条件としては、上タンク34が図6に示したIの状態にあり、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態にあることである。この条件を満たしたとき、例えばメダル補給装置2aの上タンク34がIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、上タンク34からメダルがサブタンク21に搬送され、サブタンク21に投入される。
【0050】
補給処理とサブタンク処理とは、共に補給コンベヤ46を使用するので、これら2つの処理を同時に実行するのは困難である。よって、実際には、補給処理や島渡し処理の条件が満たされている場合には、それらの処理を優先して実行する。サブタンク処理は、それらの処理が完了してから実行される。また、補給装置2a、2bが正常に機能している(エラー信号を制御部68が受信していない)ことも条件となる。以下の説明では、これら優先順位の条件や、機能が正常であるという条件は、共に満たされていると仮定する。
【0051】
載置台無しのメダル補給装置2bと、載置台付きのメダル補給装置2aとを、比較した場合、載置台無しのメダル補給装置2bが、回収コンベヤ24のみからメダルを回収するのに対し、載置台付きのメダル補給装置2aは、回収コンベヤ24の他に、メダル計数機10からもメダルを回収する。従って、載置台付きのメダル補給装置2aは、比較的短時間のうちに、内部に貯留されるメダルが増加すると予測される。
【0052】
そこで、載置台付きのメダル補給装置2aのメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、条件を満たしていると判定し、メダル補給装置2aの上タンク34が図6のIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。
【0053】
メダル補給装置2bのようにメダル計数機10を備えていない場合には、上述したように、メダル補給装置2bの上タンク34がIの状態で、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態でのみ、サブタンク投入処理開始の条件を満たしていると判定する。
【0054】
このように、上タンク34とサブタンク21のメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bのメダル回収能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判断しているので、メダル回収能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0055】
なお、メダル回収能力の評価要因としては、メダル計数機10の有無を例示したが、メダル補給装置2a、2bに付設される計数機10の台数を評価要因としてもよい。
【0056】
また、メダル補給装置2a、2b間で島渡しコンベヤ22を用いて、メダルの島渡し処理が行われる。例えばメダル補給装置2aからメダル補給装置2bへの一方通行の島渡し処理のみを行う場合がある。この場合には、メダル補給装置2bは、島渡し処理により回収されるメダル量が多く、回収能力が高いと推察されるので、メダル補給装置2a、2bの隣接島との島渡し処理の態様も、メダル回収能力の評価要因とすることができる。その他、遊技島4に設置されているスロットマシン6の台数などもメダル回収能力の評価要因とすることができる。
【0057】
設置されているメダル貸機8の台数が、遊技島4ごとに異なることがある。多数のメダル貸機8が設置されている遊技島4のメダル補給装置ほど、メダル貸機8へのメダル補給頻度が高くなるので、上タンク34からのメダル排出能力は高くなる。逆に、メダル貸機8の設置台数が少ない場合には、上タンク34からのメダル排出能力は低くなり、内部に貯留されるメダルが減少しにくいと予想される。
【0058】
そこで、メダル貸機8の台数が予め定めた数よりも少ない場合には、上タンク34のメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、投入条件を満たしていると判断して、メダル補給装置2aの上タンク34がIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。
【0059】
このように、上タンク34とサブタンク21とのメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bのメダル排出能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判定しているので、メダル排出能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0060】
なお、メダル排出能力の評価要因としては、メダル貸機8の台数を示したが、これに限ったものではなく、例えばバケット38が設けられているか否か、設けられているなら、バケットの台数を評価要因としても良い。
【0061】
載置台付きメダル補給装置2aには、洗浄ユニット30と下タンク28とが設けられている。即ち、メイン貯留手段である上タンク34以外にも、メダルの別の貯留手段が設けられている。一方、載置台無しのメダル補給装置2bでは、比較的小容量の下タンク28が設けられているだけである。従って、メダル補給装置2aの場合には、内部に貯留しているメダルが比較的多いと考えられるので、メダル補給装置2aのメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、投入条件を満たしていると判断し、メダル補給装置2aの上タンク34がIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が行われる。
【0062】
このように、上タンク34とサブタンク21とのメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bの上タンク34以外のメダル貯留能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判断しているので、メダル貯留能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0063】
図10(a)に、メダル補給装置2a、2bが上タンクしか設けていない場合におけるサブタンク投入処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(b)に、メダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられている場合におけるサブタンク投入処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(c)に、メダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられ、かつ洗浄ユニット30が設けられている場合におけるサブタンク投入処理が実行される場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(c)の場合、計数機10と洗浄ユニット30の双方が設けられているので、図10(b)の場合よりも上タンク34のメダルが少ない図6のIIIの状態であっても、満杯センサ87がオフであると、投入が行われている。
【0064】
このようにメダル補給装置2a、2bのメダル回収能力やメダル貯留能力などの相違によって、サブタンク投入処理が実行される条件が異ならせてある。
【0065】
サブタンク投入の処理は、実際には、次のように行われる。サブタンク投入条件が満たされると、サブタンク投入処理が実行され、制御部68は、補給コンベヤ46を駆動する。このとき、分岐ユニット48は駆動されない。センサ群72に設けられた、補給コンベヤ46回転検出用センサ(図示せず)によって、補給コンベヤ46が正常に動作していることが確認されると、制御部68は、補給タンク44、島渡し分岐ユニット43、補給リフト40、分配装置36の順に動作させる。このときも、各駆動部に設けたセンサ(図示せず)によって、各駆動部が正常に動作していることを確認しながら、次の駆動部を動作させる。上タンク34内のメダルは、分配装置36によって補給リフト40に供給される。補給リフト40によって揚送されたメダルは、島渡し分岐ユニット43、補給タンク44を経由して、補給コンベヤ46上に払い出され、搬送される。分岐ユニット48は動作していないので、補給コンベヤ46により搬送されるメダルは、スロットマシン6やメダル貸機8に補給されることなく、サブタンク21に投入される。
【0066】
メダルがサブタンク21に投入されたことにより、上述した停止条件が満たされると、制御部68は、分配装置36、補給リフト40、島渡し分岐ユニット43、補給タンク44、補給コンベヤ46の順に停止させ、サブタンク投入処理を終了し、待機処理に戻る。なお、所定枚数以上のメダルを確実にサブタンク21に投入するため、サブタンク投入処理が開始されてから、所定時間、例えば2分以上経過し、かつ上記サブタンク投入処理の開始の条件が満たされていないことを、停止条件とすることもできる。
【0067】
メダル計数機10の有無、計数機10がある場合の台数、洗浄ユニットの有無、島渡し処理の形態などの設定は、メダル補給装置2a、2bに設けられているディップスイッチによって行う。また、設置されるスロットマシン6やメダル貸機8の台数、バケット38の有無、バケット38がある場合の台数などの設定は、初期設定処理や係員操作処理において、操作子群63の操作によって行う。制御部68は、それらの情報から、回収能力、排出能力及び貯留能力を判定し、上記サブタンク投入処理開始の条件を自動的に設定する。
【0068】
次に、サブタンク排出処理について述べる。サブタンク排出処理を実行する最も簡単な条件は、上タンク34が図6に示したIIIの状態にあることである。この条件を満たしたとき、所定時間、例えば5分間、サブタンク21からメダルが排出され、回収コンベヤ24によって搬送され、上タンク34に投入される。この処理は、補給装置2a、2bが正常に動作していることが前提条件であるが、以下の説明では、この条件は満たされていると仮定する。
【0069】
メダル計数機10からのメダル回収が期待できる載置台付きのメダル補給装置2aは、比較的短時間のうちに、内部に貯留されるメダルが増加することが予想される。従って、載置台付きのメダル補給装置2aの上タンク34が、図6のIVの状態になるまで、サブタンク投入処理を行わないようにすることができる。
【0070】
即ち、載置台付きのメダル補給装置2aの上タンク34が図6のIVの状態になって初めて、サブタンク排出処理の開始条件が満たされていると判断し、メダル補給装置2aの上タンク34が図6のIIIの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。仮に、メダル補給装置2aがメダル計数機10を備えていない場合には、上述したように、メダル補給装置2aがIIIの状態になったとき、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていると判断する。
【0071】
このように、サブタンク投入処理と同様に、サブタンク排出処理においても、メダル回収能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0072】
なお、メダル回収能力のその他の評価要因としては、メダル補給装置2a、2bに付設される計数機10の台数、設置されるスロットマシン6の台数、隣接島との島渡し処理の態様などを採用できることも、サブタンク投入処理と同様である。
【0073】
サブタンク投入処理と同様に、メダル貸機8の設置台数の相違による上タンク34の排出能力の違いを、サブタンク排出処理の開始条件に加味することができる。メダル貸機8の台数が少ない場合には、上タンク34からのメダル排出能力は低くなり、内部に貯留されるメダルが減少しにくいと予想される。従って、上タンク34のメダル貯留状態が図6のIVの状態になるまで、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていないと判断する。このように、サブタンク投入処理と同様に、メダル排出能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0074】
なお、メダル排出能力のその他の評価要因として、バケット38の有無、バケット38の台数等を採用できる点は、サブタンク投入処理の場合と同様である。
【0075】
サブタンク投入処理の場合と同様に、上タンク34以外の別の貯留手段のメダル貯留能力の違いを、サブタンク排出処理の開始条件に加味することができる。メダル補給装置2aには、洗浄ユニット30と下タンク28などの上タンク34以外のメダル貯留手段が備えられ、メダル補給装置2aは、内部に貯留しているメダルが比較的多いと考えられる。従って、上タンク34のメダル貯留状態が図6のIVの状態になるまでは、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていないと判断する。このように、サブタンク投入処理と同様に、メダル貯留能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0076】
図11(a)にメダル補給装置2a、2bが上タンク34しか設けられていない場合において、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示す。同図(b)にメダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられている場合に、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示す。同図(c)にメダル補給装置2a、2bに計数機10と洗浄ユニット30とが設けられている場合に、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。同図(c)の場合、計数機10と洗浄ユニット30の双方が設けられているので、図10(b)の場合よりも上タンク34のメダルが少ないVの状態であっても、投入が行われている。
【0077】
このように、メダル補給装置2a、2bのメダル回収能力やメダル補給能力などの相違に応じて、サブタンク排出処理が開始される条件が異ならせてある。
【0078】
サブタンク排出処理開始条件が満たされると、サブタンク排出処理において、制御部68は、サブタンク21の排出コンベヤ90を作動させる。回収コンベヤ24、回収リフト26は常時動作している。サブタンク21のメダルは、排出コンベヤ90によって回収コンベヤ24に払い出される。回収コンベヤ24によってメダル補給装置2aまで搬送されたメダルは、回収リフト26により搬送され、下タンク28に投入される。その後、洗浄ユニット30、メインリフト32を経由して、上タンク34に投入される。
【0079】
サブタンク排出処理の停止条件(サブタンク排出処理を所定時間継続したこと、または上タンク34に所定量のメダルが供給されたことがセンサによって検出されたこと)が成立すると、制御部68は、排出コンベヤ90を停止させ、サブタンク排出処理を終了し、待機処理に戻る。
【0080】
サブタンク投入処理と同様に、メダル計数機10の有無や、メダル計数機10の台数などの設定は、ディップスイッチや操作子群53の操作によって設定できる。制御部68は、それらの情報から、回収能力、排出能力、貯留能力を判定し、サブタンク排出処理開始の条件を自動的に設定する。
【0081】
上記の実施の形態では、サブタンク21は、遊技島4内のメダル補給装置2a、2bが設置されている側と反対側の端部であって、補給コンベヤ46と回収コンベヤ24との間に設置したが、これに限定されるものではなく、例えばメダル補給装置2a、2bに隣接して設けることもできるし、或いは遊技島4の中央付近に設けたり、遊技島4の外部に設けたりすることもできる。
【0082】
上記の実施の形態では、サブタンク21は、補給コンベヤ46と回収コンベヤ24に連通させ、サブタンク21へのメダル投入機構として補給コンベヤ4を使用し、サブタンク21からの排出機構として回収コンベヤ24を使用することによって、サブタンク21へのメダルの投入、排出のために新たな機構を設ける必要がない構成とした。しかし、投入機構と排出機構の一方または双方を、上タンク34とメダルのやりとりが可能な専用の機構とすることもできる。また、島渡しコンベヤ22を投入機構または排出機構として使用することもできる。
【0083】
上記の実施の形態では、サブタンク21に満杯センサ87を設け、満杯であるか否かの2段階の検出を行ったが、例えば満杯センサ87がオンからオフになった時点から、サブタンク投入処理が行われていないことを第1の条件とし、サブタンク排出処理が行われた累積時間(排出コンベヤ90が駆動された累積時間)が所定時間、例えば5分未満の状態であることを第2の条件とし、これら2つの条件が満たされている状態をニア満杯状態と判定し、サブタンク21のメダル貯留量を3段階で検出し、その検出結果に従って制御することも可能である。また、上タンク34のセンサ75a乃至75dと同様に複数のセンサをサブタンク21に設けて、サブタンク21内のメダルの貯留量を複数段階に検出し、制御することも可能である。
【0084】
上記の実施の形態では、サブタンク投入処理とサブタンク排出処理の両方において、メダル補給装置の回収能力などを加味した制御を行ったが、いずれか一方の処理のみで、回収能力などを加味した制御を行うこともできる。例えば、サブタンク投入処理は上記の実施の形態による処理とし、サブタンク排出処理は、メダル補給装置の回収能力などを加味せず、上タンク34のメダル貯留量またはサブタンク21のメダル貯留量のみをサブタンク排出処理開始条件としても良い。
【0085】
上記の実施の形態では、上タンク34の貯留量が減少したことを、サブタンク排出処理開始の条件としたが、別の条件として、サブタンク21の満杯センサ87がオンの状態であって、かつ上タンク34が満杯でないことを、排出処理開始の条件とすることもできる。この条件を満たしたとき、上タンク34が満杯とならない限り、サブタンク21の満杯センサ87がオフになるまで、サブタンク排出処理が継続される。
【0086】
上記の実施の形態では、遊技機としてスロットマシン6を使用したが、これに限ったものではなく、パチンコ機を使用することもできる。この場合、メダル貸機8に替えて、パチンコ玉貸機が使用される。また、上記の実施の形態では、遊技島4には、スロットマシン6とメダル貸機8とを混在させたが、これに限ったものではなく、スロットマシン6だけが設置されることもある。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技媒体補給装置のメイン貯留手段の貯留量に加えて、例えば遊技媒体の計数機の有無やこれらの処理能力、遊技機の台数などによって決まる回収手段の回収能力とを、或いは、例えば遊技媒体貸機の台数や、バケットの有無やその払い出し能力などによって決定される貯留装置の排出手段の能力とを、或いは、貯留装置における洗浄ユニットの有無やそれの処理能力等によって決定される他の貯留手段の貯留能力とを、或いはサブ貯留手段の貯留量とを条件として、搬送手段の制御を行っているので、回収手段により回収されて貯留手段に貯留された遊技媒体の増加量、排出手段により排出される貯留手段の遊技媒体の減少量、タンク以外の貯留手段の貯留量またはサブ貯留手段の貯留量を考慮して、搬送制御が可能となり、メイン貯留手段とサブ貯留手段とのメダル貯留量を恒常的に適当な貯留量にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のメダル処理装置を備えた遊技島の斜視図である。
【図2】図1の1つの遊技島の縦断面図である。
【図3】図1の別の遊技島の縦断面図である。
【図4】図2及び図3の遊技島間でのメダル処理装置によるメダルの搬送状態を示す図である。
【図5】図1に示す遊技島に設けられたメダル補給装置のブロック図である。
【図6】図5のメダル補給装置に設けられている上タンクへのセンサの設置状態を示す図である。
【図7】図5のメダル補給装置の動作を示す状態遷移図である
【図8】図1の遊技島に設けられたサブタンクの側面図である。
【図9】図8のサブタンクの正面図である。
【図10】図8のサブタンクへの物品の投入が行われる条件を示した図である。
【図11】図8のサブタンクから物品の排出が行われる条件を示した図である。
【符号の説明】
2a 2b メダル補給装置
6 スロットマシン(遊技機)
8 メダル貸機(排出手段)
24 回収コンベヤ(回収手段)
26 リフタ(回収手段)
30 洗浄ユニット(別の貯留手段)
34 上タンク(メイン貯留手段)
68 制御部(制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機、例えばスロットマシンやパチンコ機、及び遊技媒体貸機、例えばメダル貸機や玉貸機のような遊技媒体使用機に、遊技媒体、例えばメダルやパチンコ玉を、補給するために遊技媒体を貯留している遊技媒体貯留装置において、遊技媒体を搬送する遊技媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場において、遊技媒体を使用する遊技機は遊技島に設置されている。これら遊技島の各遊技機に円滑に遊技媒体を供給する必要がある。
【0003】
この技術の一例が特許文献1に示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−31249号(段落番号0006乃至0012)
【0005】
この特許文献1の技術では、複数のパチンコ機が並べられたパチンコ島において、各パチンコ機の上方に、これらに連通するように、上部経路が設けられている。上部経路の端部に上部タンクが連通している。パチンコ島の下部に揚上装置が設けられ、これが上部タンクに連通している。揚上装置の下部に、これと連通するようにメインタンクとサブタンクが設けられている。上部経路の終端部と揚上装置の下部側に連通するように、サブサブタンクが、パチンコ島内に設けられている。サブサブタンクの上部経路側の入り口にはシャッターが設けられ、揚上装置側の出口側にはリフトが設けられている。更に、メインタンクとサブタンクとには、これらが空であるときオンとなる空センサが設けられ、サブサブタンクには、これが満杯であるときオンとなる満杯センサが設けられている。これらセンサのオン、オフに応じて、シャッターとリフトとが制御され、メインタンクやサブサブタンクの貯留量が制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、メインタンク及びサブタンクには、各パチンコ機からパチンコ玉が貯留される。また、上記の説明では省略した玉計数機に投入されたパチンコ玉も両タンクに貯留される。パチンコ島には、種々のものがあり、玉計数機を設けなかったり、逆に複数台の玉計数機を設けたりすることがある。玉計数機を設けたパチンコ島の方が、パチンコ玉の回収能力は高く、メインタンクに貯留されるパチンコ玉の単位時間当たりの増加量は多くなる。また、パチンコ島に配列されるパチンコ機の台数も、パチンコ島によって異なることが多い。パチンコ機の台数が多いほど、パチンコ玉の回収能力は高くなる。
【0007】
また、パチンコ島には一般的には玉貸機が配置される。玉貸機にはメインタンク等からパチンコ玉が補給される。玉貸機の台数もパチンコ島によって異なることが多い。玉貸機の台数が多いほど、メインタンク等に貯留されるパチンコ玉の単位時間当たりの減少量が多くなり、パチンコ玉の排出能力が高い。
【0008】
さらに、パチンコ島には、玉研磨装置やリフトなどのパチンコ玉を貯留することができると共に、直接にメインタンク等にパチンコ玉を供給できる装置が組み込まれることがある。即ち、パチンコ島では、メインタンク等以外にもパチンコ玉を貯留する能力を有する手段が設けられることがある。
【0009】
このように、メインタンク等のパチンコ玉の貯留量の増減は、玉計数機の有無、パチンコ機の台数、研磨装置の有無などの様々な要因によって左右される。しかも、これら要因は、パチンコ島の構成によって異なる。
【0010】
ところが、上記特許文献1の技術では、メインタンク、サブタンク及びサブサブタンクの貯留量のみから、メインタンク及びサブタンクの貯留量を調整しており、両タンクの貯留量は一時的には適当な状態になっても、直ぐに不適当な状態になる。
【0011】
このような問題は、特許文献1の技術を、スロットマシンが設けられている遊技島に適用した場合にも、同様に生じる。
【0012】
本発明は、遊技島に設置されている各タンクの遊技媒体の貯留量をより正確にかつ適切な量に調整することができる遊技媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。この遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を回収する回収手段と、回収された前記遊技媒体、例えばメダルやパチンコ玉を貯留するメイン貯留手段とを、有している。回収手段は、例えば複数の遊技媒体使用機(例えばパチンコ機やスロットマシン)において使用された遊技媒体を回収するもので、例えば遊技媒体使用機からオーバーフローした遊技媒体を回収するコンベヤ、玉またはメダル計数機から遊技媒体を誘導するシュートがある。メイン貯留手段としては、例えばタンクを使用することができる。遊技媒体貯留装置は、それぞれ遊技島に設けられることが望ましい。遊技媒体貯留装置の外部にサブ貯留装置が設置されている。サブ貯留装置は、遊技媒体貯留装置との間で遊技媒体の搬送が可能とされている。サブ貯留装置にも、例えばタンクを使用することができる。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、回収手段の回収能力とを、条件として、制御手段が、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御する。例えば、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への遊技媒体の搬送、或いは逆に遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への遊技媒体の搬送を制御する。回収手段として複数の回収手段が設けられている場合、これら回収手段のうち主な回収手段の回収能力のみを上記条件としてもよく、これら回収手段の総合回収能力を上記条件としてよい。
【0014】
制御手段は、例えば遊技媒体貯留装置の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が多い場合、遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が少ない場合、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側に遊技媒体が搬送される。ところで、遊技媒体貯留装置側の回収手段の回収能力には相違がある。回収能力が高い場合には、この回収手段から遊技媒体貯留装置に多くの遊技媒体が回収されると見込まれる。この場合、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が少なくても、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送することができる。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり少なくなったときに、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送すればよい。回収能力が低い場合には、回収手段から遊技媒体貯留装置に回収される遊技媒体の量が多くは見込めない。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が或る程度維持されている状態でなければ、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送しない。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が或る程度ある状態で、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送する必要がある。このように回収手段の回収能力と遊技媒体貯留装置の貯留量とを条件として、適切な制御を行える。
【0015】
本発明の他の態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。この遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を貯留する上述したようなメイン貯留手段を有し、更に、このメイン貯留手段に貯留した遊技媒体を排出する排出手段を備えている。排出手段としては、例えば遊技媒体使用機へ遊技媒体を供給するものがある。さらに、上述したようなサブ貯留装置が設置されている。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、排出手段の排出能力とを、条件として、制御手段が、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御する。例えば、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への遊技媒体の搬送、或いは逆に遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への遊技媒体の搬送を制御する。排出手段として複数の排出手段が設けられている場合、主な排出手段の排出能力のみを上記条件として採用してもよいし、全ての排出手段の総合排出能力を上記条件として採用してもよい。
【0016】
制御手段は、上述したように、遊技媒体を搬出する貯留装置の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。上述したように、遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が多い場合、遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置のメイン貯留手段の遊技媒体が少ない場合、サブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側に遊技媒体が搬送される。遊技媒体貯留装置側の排出手段の排出能力には相違がある。排出能力が高い場合には、遊技媒体貯留装置から多くの遊技媒体が排出されると見込まれる。この場合、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が多い状態でないと、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送することができない。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり多い状態であっても、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送することが望まれる。排出能力が低い場合には、遊技媒体貯留装置から排出される遊技媒体の量は少ないと見込める。この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量が少なくても、サブ貯留装置に遊技媒体を搬送できる。また、この場合には、遊技媒体貯留装置の遊技媒体の貯留量がかなり少なくなるまで、サブ貯留装置から遊技媒体を搬送する必要がない。このように排出手段の排出能力と遊技媒体貯留装置の貯留量とを条件として、適切な制御を行える。
【0017】
本発明の別の態様の遊技媒体処理装置は、遊技媒体貯留装置を有している。遊技媒体貯留装置は、遊技媒体を貯留するメイン貯留手段と、このメイン貯留手段とは別の貯留手段とを、有している。別の貯留手段としては、遊技媒体の洗浄手段や研磨手段がある。遊技媒体貯留装置の外部にサブ貯留装置が設置され、これは、遊技媒体貯留装置との間で遊技媒体の搬送が可能とされている。メイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、前記別の貯留手段の貯留能力とを、条件として、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を、制御手段が制御する。例えば遊技媒体貯留装置側からサブ貯留装置側への搬送または逆にサブ貯留装置側から遊技媒体貯留装置側への搬送が制御される。
【0018】
制御手段は、遊技媒体を搬出するメイン貯留手段の貯留量を検出する検出手段を有するものとすることが望ましい。遊技媒体貯留装置の別の貯留手段によって貯留能力は異なっていることがある。別の貯留手段の貯留能力が高い場合には、メイン貯留手段の貯留量が少なくても、遊技媒体を遊技媒体貯留装置からサブ貯留装置に搬出でき、メイン貯留手段の貯留量がかなり少なくなった状態で、遊技媒体をサブ貯留装置から遊技媒体貯留装置に搬入すればよい。別の貯留手段の貯留能力が低い場合には、メイン貯留手段の貯留量がかなり多い状態で、遊技媒体をサブ貯留装置に搬送し、メイン貯留手段の貯留量が或る程度以上ある状態で、サブ貯留装置から遊技媒体を遊技媒体貯留装置に搬送する。このようにメイン貯留手段に貯留した遊技媒体の貯留量と、前記別の貯留手段の貯留能力とを、条件として、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を、制御手段が制御している。
【0019】
上記の各態様のいずれかにおいて、制御手段は、サブ貯留装置に貯留した遊技媒体の貯留量も条件に加えて、遊技媒体貯留装置とサブ貯留装置との間での遊技媒体の搬送を制御することもできる。この場合、サブ貯留装置に遊技媒体の貯留量を検出する検出手段を設けることが望ましい。サブ貯留装置の貯留量が少ない状態では、遊技媒体貯留装置から遊技媒体を搬入するし、サブ貯留装置の貯留量が多い状態では遊技媒体貯留装置から遊技媒体を搬入することは望ましくない。このようにサブ貯留装置の貯留状態に応じて、搬送の制御が行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態では、メダル補給装置2a、2bが、図1に示すように遊技島4ごとに設けられている。
【0021】
各遊技島4は、複数台の遊技媒体使用機、例えば遊技機、具体的にはスロットマシン6を横方向に配置したものである。これらスロットマシン6に挟まれるように、遊技媒体貸出機、具体的にはメダル貸機8が設けられている。メダル貸機8は、1台のスロットマシン6または2台のスロットマシン6に対して1台の割合で設けられている。遊技島4は、図1に示すように両側にスロットマシン6を並べた両島と呼ばれる形態のものと、図示していないが、片側のみにスロットマシン6を並べた片島と呼ばれる形態のものとがある。必要に応じていずれかの形態の遊技島が選択される。パチンコ店では、複数列の遊技島4が設けられることが多い。
【0022】
各遊技島4の一方の端部に、メダル補給装置2a、2bの一方が設けられている。メダル補給装置2aは、メダル計数機10を載置するための載置台12を備えた載置台付きのものである。メダル補給装置2bは、載置台12を備えていない載置台無しのものである。各遊技島4の他方の端部には、後述するサブタンク21をメンテナンスするためのドア9が設けられている。
【0023】
中央にあるメダル補給装置2bと、その両側にあるメダル補給装置2aとの間には、各遊技島4が保有するメダル量をほぼ均等にするようにメダル補給装置2a、2b間でメダルを搬送するため、例えば島渡しコンベヤ22が設けられている。
【0024】
メダル補給装置2aでは、図2に示すように、スロットマシン6とメダル貸機8との下方に、これらの配列方向に沿って回収コンベヤ24が、ほぼ水平に設けられている。回収コンベヤ24は、遊技島4の一端部から他端部まで配置されている。各スロットマシン6からオーバーフローしたメダルは、回収コンベヤ24上に排出され、メダル補給装置2aが配置されている遊技島4の一端部まで回収コンベヤ24によって搬送される。一端まで搬送されたメダルは、メダル補給装置2aの背面に立設された回収リフト26によって揚送されて、メダル補給装置2a内の下タンク28に投入される。また、遊技者の遊技の結果、スロットマシン6から払い出された賞品であるメダルも、計数機10を経由して下タンク28に投入される。
【0025】
下タンク28に投入されたメダルは、下タンク28の下方に配置された洗浄ユニット30に一定量ずつ投入される。洗浄ユニット30によって洗浄されたメダルは、洗浄ユニット30の背後に立設されたメインリフト32によって揚送されて、メダル補給装置2a内の上タンク34に投入される。上タンク34に投入されたメダルは、上タンク34の下部に設けられた分配装置36によって排出手段、例えばバケット38または補給リフト40に選択的に払い出される。バケット38は、メダルを収容可能な取手付きの容器であって、スロットマシン6やメダル貸機8に手作業でメダルを補給する必要が生じたときに使用するもので、図1に示すようにメダル補給装置2aの側面に設けた扉42を開いて、取り出し可能である。
【0026】
これら回収コンベヤ24、回収リフト26、下タンク28、計数機10、洗浄ユニット30、メインリフト32等が回収手段を構成している。更に、上タンク34がメダルのメイン貯留手段を構成している。
【0027】
図2に示すように、補給リフト40によって揚送されたメダルは、搬送手段、例えば無端状走行体、具体的には、島渡しコンベヤ22上に放出される。島渡しコンベヤ22上のメダルは、島渡し分岐ユニット43を作動させることによって、隣接するメダル補給装置2bか、または自島4の貯留手段、例えば補給タンク44に、選択的に搬送される。補給タンク44は、投入されたメダルを貯留すると共に、一定量ずつメダルを無端状搬送体、例えば補給コンベヤ46に払い出す。
【0028】
補給コンベヤ46は、遊技島4において、スロットマシン6及びメダル貸機8の上部に、その配列方向に沿ってほぼ水平に一端部から他端まで配置されている。補給コンベヤ46上には、スロットマシン6及びメダル貸機8に対応させて、ほぼ等間隔に供給ユニット、例えば分岐ユニット48が配置されている。
【0029】
分岐ユニット48は、補給コンベヤ46上を搬送されるメダルを、分岐ユニット48が対応するスロットマシン6またはメダル貸機8に分岐排出するものである。
【0030】
補給コンベヤ46上には、複数台の中継制御ボックス50が、所定の間隔をおいて配置されている。中継制御ボックス50内には、後述する中継制御部74が設置されている。この中継制御部74は、1台当たり複数台、例えば8台の分岐ユニット48を管理制御する。
【0031】
遊技島4内の端部、即ち、メダル補給装置2aが設置された側と反対側の端部に、スロットマシン6とほぼ同じ程度の高さのサブ貯留装置、例えばサブタンク21が設けられている。サブタンク21は、補給コンベヤ46の終端と、回収コンベヤ24の始端とに連通している。
【0032】
スロットマシン6やメダル貸機8に排出されずに、補給コンベヤ46の終端まで搬送されたメダルは、サブタンク21に投入され、かつ貯留される。サブタンク21に貯留されたメダルは、後述する制御により、必要に応じて回収コンベヤ24に排出され、再びメダル補給装置2aに向かって搬送される。
【0033】
図3は、載置台無しメダル補給装置2bを示したもので、補給装置2aと同一構成のものには、同一符号を付して、説明を省略する。このメダル補給装置2bでは、回収コンベヤ24によって回収されたメダルは、直接に下タンク28に投入される。メダル計数機10が設置されていないので、下タンク28には、回収コンベヤ24からのみメダルが投入される。洗浄ユニット30は設けられていない。下タンク28内のメダルは、直接にメインリフト32に誘導され、上タンク34に投入される。上タンク34から補給リフト40に選択的に払い出されたメダルは、直接に自島の補給タンク44に投入される。メダル補給装置2bの上部には、隣接するメダル補給装置2aから伸びた島渡しコンベヤ22の終端が位置し、このコンベヤ22によって搬送されたメダルは、上タンク34に投入される。遊技島4の他端にも、メダル補給装置2aに設けたものと同一のサブタンク21が設けられている。
【0034】
図8及び図9に示すように、サブタンク21は、タンク本体80、メダル投入部81、メダル排出部82及び脚部83からなる。
【0035】
タンク本体80の上面にメダル投入用の投入口84が形成されている。タンク本体80の底面は、底面中央に形成された排出口85にメダルを誘導するように、下方中央に向かう傾斜面とされている。タンク本体80の正面側壁には、メンテナンス用のシャッター86が設けられている。これは、タンク本体80内のメダル詰まりを解消したり、異物を取り除いたりするためのもので、遊技島4のドア9を通して操作可能な位置に設けられている。タンク本体80の内部に貯留されたメダルが満杯であるか否かを検知する満杯センサ87が、タンク本体80の上面に設けられている。満杯センサ87は、例えば導通センサである。
【0036】
メダル投入部81は、補給コンベヤ46により搬送されたメダルを受けるシュート88を有している。シュート88で受けられたメダルをタンク本体80に誘導するため、シュート88と投入口84とを連通する可撓性のホース89が設けられている。
【0037】
メダル排出部82は、排出コンベヤ90を有している。この排出コンベヤ90は、タンク本体80の排出口85から下方に若干の距離をおいて、図8に示す左右方向に水平配置されている。このコンベヤ90をモータ91が駆動する。排出コンベヤ90に載置されたメダルがこぼれ落ちることを防止すると共に、メダルを回収コンベヤ24に誘導する排出シュート92が設けられている。タンク本体80に貯留されたメダルは、排出口85から落下し、排出コンベヤ90上に堆積した状態で保持される。モータ91により排出コンベヤ90を図8の左方向に駆動することにより、堆積されたメダルは、ほぼ定量ずつ、排出シュート92を経由して、回収コンベヤ24に排出される。
【0038】
脚部83は、上端部がタンク本体80の底面に固定された1対の脚部93を有している。この固定脚部93に1対の稼働脚部94がねじ止めされている。稼働脚部94のねじ止め位置を調整することによって、サブタンク21の高さを調整することができ、様々な高さの遊技島4に対応可能である。
【0039】
図4に示すように、島渡しコンベヤ22は、その搬出側の端部が、メダル補給装置2aの上部に配置され、搬入側の端部が隣接するメダル補給装置2bの上部に配置されている。これによって、メダル補給装置2aの補給リフト40から受け取ったメダルがメダル補給装置2aから搬出され、メダル補給装置2b側に搬入され、その上タンク34に投入される。図1のように、載置台無しのメダル補給装置2bの両側に、載置台付きのメダル補給装置2aが配置される場合、メダル補給装置2bには、両方のメダル補給装置2a、2aから島渡しコンベヤ22が掛け渡されている。
【0040】
図5に示すような制御部68が、各メダル補給装置2a、2bに設けられている。これら制御部68は、自島のスロットマシン6、メダル貸機8およびメダル計数機10からのメダル回収及び補給、洗浄ユニット30によるメダルの洗浄、他の島へのメダル補給、サブタンク21へのメダル投入、サブタンク21からのメダル排出などを制御する。制御部68は、CPUやメモリからなる。制御部68は、回収コンベヤ24、回収リフト26、洗浄ユニット30、メインリフト32、分配装置36、補給リフト40、島渡しコンベヤ22、島渡し分岐ユニット43、補給コンベヤ46、補給タンク44等の駆動手段からなる駆動手段群70を、これらに設けたセンサからなるセンサ群72からの信号を受けて、制御する。同時に制御部68は、動作状態を監視し、異常に対する処理も行う。制御部68には、操作子群53及び表示装置66が接続され、各種条件の設定やエラーメッセージ等の表示を行う。
【0041】
上記センサ群には、図6に示すように、上タンク34におけるメダル貯留量を検出するために、複数、例えば4台のレベル検出器75a乃至75dが設けられている。レベル検出器75aは、満杯センサで、これがオンであるとき、図6における状態Iのように上タンク34にほぼ満杯にメダルが貯留されている。レベル検出器75bは、中間上センサである。これがオンで、満杯センサ75aがオフのとき、状態IIのように上タンク34の中間よりも上までメダルが貯留されていることを表している。レベル検出器75cは、中間下センサである。これがオンであって、満杯センサ75a、中間上センサ75bがオフの場合、状態IIIのように上タンク34の中間よりも下までメダルが貯留されていることを表している。レベル検出器75dは、ニアエンプティセンサである。これがオンで、満杯センサ75a、中間上センサ75b、中間下センサ75cがオフの場合、状態IVのように上タンク34のメダルが空に近いことを表し、レベル検出器75乃至75dが全てオフのとき、状態Vのように上タンク34のメダルはほぼ空であることを表している。メダル補給装置2bでは、これらレベル検出器75a乃至75dの検出結果を、メダル補給装置2aの制御部68に送信している。また、センサ群72には、サブタンク21の満杯センサ87も含まれている。満杯センサ87がオンのとき、サブタンク21にほぼ満杯のメダルが貯留されていることを表し、この満杯センサ87の検出結果が、自島の制御部68に送信される。
【0042】
制御部68は、各中継制御部74と双方向通信を行い、各スロットマシン6及びメダル貸機8へのメダル補給制御を行う。そのため、各中継制御部74には、当該中継制御部74が統括管理するスロットマシン6及びメダル貸機8から、これらのメダルの貯留量が少なくなったときに、補給要求指令、例えばエンプティ信号が供給される。このエンプティ信号を基に、中継制御部74が統括管理するスロットマシン6及びメダル貸機8に対応する分岐ユニット48の制御が行われる。
【0043】
図7は、メダル補給装置2aの動作を示す状態遷移図である。同図において、メダル供給装置2aに電源が供給されると、イニシャル処理(ステップS2)が実行される。このイニシャル処理は、本願発明に直接に関連しないので、詳細な説明は省略する。イニシャル処理中に、制御部68に設けられた操作子群53の所定のスイッチが操作されると、動作確認処理(ステップS4)が実行される。動作確認処理も、本願発明に直接に関連しないので、詳細な説明は省略する。
【0044】
イニシャル処理に続いて、初期設定処理(ステップS6)が実行される。この初期設定処理では、操作子群53と、制御部68に設けられた表示装置66とを使用して、中継制御部74の設定、補給枚数の設定、不正対策処理の設定等が行われる。
【0045】
この初期設定処理が終了すると、待機中処理(ステップS8)に移行する。この待機中処理では、制御部68は、回収リフト26を動作させ、回収リフト26が正常に動作していると、回収コンベヤ24を動作させる。そして、状況の変化に応じて、洗浄処理(ステップS10)、バケット払い出し処理(ステップS12)、補給タンク補充処理(ステップS14)、補給処理(ステップS16)、島渡し処理(ステップS18)、サブタンク処理(ステップS24)、係員操作処理(ステップS20)、停止処理(ステップS22)のいずれかを実行する。
【0046】
なお、メダル補給装置2bでは、洗浄ユニット30を有しないので、洗浄処理が実行されない。また、遊技島4同士のメダルの受け渡しは、メダル補給装置2aにおいて制御するので、島渡し処理もメダル補給装置2bでは実行されない。後は、メダル補給装置2bでも、メダル補給装置2aと同一の処理が行われている。
【0047】
これら各処理のうち、本発明に直接関連するのは、サブタンク処理であるので、これについて詳細に説明し、他の処理についての説明は省略する。
【0048】
サブタンク処理には、サブタンク投入処理と、サブタンク排出処理とが含まれている。サブタンク投入処理は、上タンク34に貯留されたメダルを、補給コンベヤ46により搬送し、サブタンク21に投入し、貯留させる処理である。サブタンク排出処理は、サブタンク21に貯留されたメダルを排出し、回収コンベヤ24によりメダル補給装置2aまで搬送し、上タンク34に貯留させる処理である。
【0049】
まず、サブタンク投入処理について説明する。サブタンク投入処理を開始する最も簡単な条件としては、上タンク34が図6に示したIの状態にあり、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態にあることである。この条件を満たしたとき、例えばメダル補給装置2aの上タンク34がIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、上タンク34からメダルがサブタンク21に搬送され、サブタンク21に投入される。
【0050】
補給処理とサブタンク処理とは、共に補給コンベヤ46を使用するので、これら2つの処理を同時に実行するのは困難である。よって、実際には、補給処理や島渡し処理の条件が満たされている場合には、それらの処理を優先して実行する。サブタンク処理は、それらの処理が完了してから実行される。また、補給装置2a、2bが正常に機能している(エラー信号を制御部68が受信していない)ことも条件となる。以下の説明では、これら優先順位の条件や、機能が正常であるという条件は、共に満たされていると仮定する。
【0051】
載置台無しのメダル補給装置2bと、載置台付きのメダル補給装置2aとを、比較した場合、載置台無しのメダル補給装置2bが、回収コンベヤ24のみからメダルを回収するのに対し、載置台付きのメダル補給装置2aは、回収コンベヤ24の他に、メダル計数機10からもメダルを回収する。従って、載置台付きのメダル補給装置2aは、比較的短時間のうちに、内部に貯留されるメダルが増加すると予測される。
【0052】
そこで、載置台付きのメダル補給装置2aのメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、条件を満たしていると判定し、メダル補給装置2aの上タンク34が図6のIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。
【0053】
メダル補給装置2bのようにメダル計数機10を備えていない場合には、上述したように、メダル補給装置2bの上タンク34がIの状態で、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態でのみ、サブタンク投入処理開始の条件を満たしていると判定する。
【0054】
このように、上タンク34とサブタンク21のメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bのメダル回収能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判断しているので、メダル回収能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0055】
なお、メダル回収能力の評価要因としては、メダル計数機10の有無を例示したが、メダル補給装置2a、2bに付設される計数機10の台数を評価要因としてもよい。
【0056】
また、メダル補給装置2a、2b間で島渡しコンベヤ22を用いて、メダルの島渡し処理が行われる。例えばメダル補給装置2aからメダル補給装置2bへの一方通行の島渡し処理のみを行う場合がある。この場合には、メダル補給装置2bは、島渡し処理により回収されるメダル量が多く、回収能力が高いと推察されるので、メダル補給装置2a、2bの隣接島との島渡し処理の態様も、メダル回収能力の評価要因とすることができる。その他、遊技島4に設置されているスロットマシン6の台数などもメダル回収能力の評価要因とすることができる。
【0057】
設置されているメダル貸機8の台数が、遊技島4ごとに異なることがある。多数のメダル貸機8が設置されている遊技島4のメダル補給装置ほど、メダル貸機8へのメダル補給頻度が高くなるので、上タンク34からのメダル排出能力は高くなる。逆に、メダル貸機8の設置台数が少ない場合には、上タンク34からのメダル排出能力は低くなり、内部に貯留されるメダルが減少しにくいと予想される。
【0058】
そこで、メダル貸機8の台数が予め定めた数よりも少ない場合には、上タンク34のメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、投入条件を満たしていると判断して、メダル補給装置2aの上タンク34がIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。
【0059】
このように、上タンク34とサブタンク21とのメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bのメダル排出能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判定しているので、メダル排出能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0060】
なお、メダル排出能力の評価要因としては、メダル貸機8の台数を示したが、これに限ったものではなく、例えばバケット38が設けられているか否か、設けられているなら、バケットの台数を評価要因としても良い。
【0061】
載置台付きメダル補給装置2aには、洗浄ユニット30と下タンク28とが設けられている。即ち、メイン貯留手段である上タンク34以外にも、メダルの別の貯留手段が設けられている。一方、載置台無しのメダル補給装置2bでは、比較的小容量の下タンク28が設けられているだけである。従って、メダル補給装置2aの場合には、内部に貯留しているメダルが比較的多いと考えられるので、メダル補給装置2aのメダル貯留状態が、図6のIIの状態であっても、サブタンク21の満杯センサ87がオフの状態であれば、投入条件を満たしていると判断し、メダル補給装置2aの上タンク34がIIIの状態になるか、或いはサブタンク21の満杯センサ87がオンの状態になるまで、サブタンク投入処理が行われる。
【0062】
このように、上タンク34とサブタンク21とのメダル貯留量だけでなく、メダル補給装置2a、2bの上タンク34以外のメダル貯留能力を加味して、サブタンク投入処理を実行するか否かを判断しているので、メダル貯留能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0063】
図10(a)に、メダル補給装置2a、2bが上タンクしか設けていない場合におけるサブタンク投入処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(b)に、メダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられている場合におけるサブタンク投入処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(c)に、メダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられ、かつ洗浄ユニット30が設けられている場合におけるサブタンク投入処理が実行される場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。図10(c)の場合、計数機10と洗浄ユニット30の双方が設けられているので、図10(b)の場合よりも上タンク34のメダルが少ない図6のIIIの状態であっても、満杯センサ87がオフであると、投入が行われている。
【0064】
このようにメダル補給装置2a、2bのメダル回収能力やメダル貯留能力などの相違によって、サブタンク投入処理が実行される条件が異ならせてある。
【0065】
サブタンク投入の処理は、実際には、次のように行われる。サブタンク投入条件が満たされると、サブタンク投入処理が実行され、制御部68は、補給コンベヤ46を駆動する。このとき、分岐ユニット48は駆動されない。センサ群72に設けられた、補給コンベヤ46回転検出用センサ(図示せず)によって、補給コンベヤ46が正常に動作していることが確認されると、制御部68は、補給タンク44、島渡し分岐ユニット43、補給リフト40、分配装置36の順に動作させる。このときも、各駆動部に設けたセンサ(図示せず)によって、各駆動部が正常に動作していることを確認しながら、次の駆動部を動作させる。上タンク34内のメダルは、分配装置36によって補給リフト40に供給される。補給リフト40によって揚送されたメダルは、島渡し分岐ユニット43、補給タンク44を経由して、補給コンベヤ46上に払い出され、搬送される。分岐ユニット48は動作していないので、補給コンベヤ46により搬送されるメダルは、スロットマシン6やメダル貸機8に補給されることなく、サブタンク21に投入される。
【0066】
メダルがサブタンク21に投入されたことにより、上述した停止条件が満たされると、制御部68は、分配装置36、補給リフト40、島渡し分岐ユニット43、補給タンク44、補給コンベヤ46の順に停止させ、サブタンク投入処理を終了し、待機処理に戻る。なお、所定枚数以上のメダルを確実にサブタンク21に投入するため、サブタンク投入処理が開始されてから、所定時間、例えば2分以上経過し、かつ上記サブタンク投入処理の開始の条件が満たされていないことを、停止条件とすることもできる。
【0067】
メダル計数機10の有無、計数機10がある場合の台数、洗浄ユニットの有無、島渡し処理の形態などの設定は、メダル補給装置2a、2bに設けられているディップスイッチによって行う。また、設置されるスロットマシン6やメダル貸機8の台数、バケット38の有無、バケット38がある場合の台数などの設定は、初期設定処理や係員操作処理において、操作子群63の操作によって行う。制御部68は、それらの情報から、回収能力、排出能力及び貯留能力を判定し、上記サブタンク投入処理開始の条件を自動的に設定する。
【0068】
次に、サブタンク排出処理について述べる。サブタンク排出処理を実行する最も簡単な条件は、上タンク34が図6に示したIIIの状態にあることである。この条件を満たしたとき、所定時間、例えば5分間、サブタンク21からメダルが排出され、回収コンベヤ24によって搬送され、上タンク34に投入される。この処理は、補給装置2a、2bが正常に動作していることが前提条件であるが、以下の説明では、この条件は満たされていると仮定する。
【0069】
メダル計数機10からのメダル回収が期待できる載置台付きのメダル補給装置2aは、比較的短時間のうちに、内部に貯留されるメダルが増加することが予想される。従って、載置台付きのメダル補給装置2aの上タンク34が、図6のIVの状態になるまで、サブタンク投入処理を行わないようにすることができる。
【0070】
即ち、載置台付きのメダル補給装置2aの上タンク34が図6のIVの状態になって初めて、サブタンク排出処理の開始条件が満たされていると判断し、メダル補給装置2aの上タンク34が図6のIIIの状態になるまで、サブタンク投入処理が実行される。仮に、メダル補給装置2aがメダル計数機10を備えていない場合には、上述したように、メダル補給装置2aがIIIの状態になったとき、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていると判断する。
【0071】
このように、サブタンク投入処理と同様に、サブタンク排出処理においても、メダル回収能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0072】
なお、メダル回収能力のその他の評価要因としては、メダル補給装置2a、2bに付設される計数機10の台数、設置されるスロットマシン6の台数、隣接島との島渡し処理の態様などを採用できることも、サブタンク投入処理と同様である。
【0073】
サブタンク投入処理と同様に、メダル貸機8の設置台数の相違による上タンク34の排出能力の違いを、サブタンク排出処理の開始条件に加味することができる。メダル貸機8の台数が少ない場合には、上タンク34からのメダル排出能力は低くなり、内部に貯留されるメダルが減少しにくいと予想される。従って、上タンク34のメダル貯留状態が図6のIVの状態になるまで、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていないと判断する。このように、サブタンク投入処理と同様に、メダル排出能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0074】
なお、メダル排出能力のその他の評価要因として、バケット38の有無、バケット38の台数等を採用できる点は、サブタンク投入処理の場合と同様である。
【0075】
サブタンク投入処理の場合と同様に、上タンク34以外の別の貯留手段のメダル貯留能力の違いを、サブタンク排出処理の開始条件に加味することができる。メダル補給装置2aには、洗浄ユニット30と下タンク28などの上タンク34以外のメダル貯留手段が備えられ、メダル補給装置2aは、内部に貯留しているメダルが比較的多いと考えられる。従って、上タンク34のメダル貯留状態が図6のIVの状態になるまでは、サブタンク排出処理の開始条件を満たしていないと判断する。このように、サブタンク投入処理と同様に、メダル貯留能力の相違によるメダル貯留量の増減の相違を考慮した、より正確なメダル貯留量の調整が可能となる。
【0076】
図11(a)にメダル補給装置2a、2bが上タンク34しか設けられていない場合において、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示す。同図(b)にメダル補給装置2a、2bに計数機10が設けられている場合に、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示す。同図(c)にメダル補給装置2a、2bに計数機10と洗浄ユニット30とが設けられている場合に、サブタンク排出処理が行われる場合を丸印で、行われない場合をバツ印で示してある。同図(c)の場合、計数機10と洗浄ユニット30の双方が設けられているので、図10(b)の場合よりも上タンク34のメダルが少ないVの状態であっても、投入が行われている。
【0077】
このように、メダル補給装置2a、2bのメダル回収能力やメダル補給能力などの相違に応じて、サブタンク排出処理が開始される条件が異ならせてある。
【0078】
サブタンク排出処理開始条件が満たされると、サブタンク排出処理において、制御部68は、サブタンク21の排出コンベヤ90を作動させる。回収コンベヤ24、回収リフト26は常時動作している。サブタンク21のメダルは、排出コンベヤ90によって回収コンベヤ24に払い出される。回収コンベヤ24によってメダル補給装置2aまで搬送されたメダルは、回収リフト26により搬送され、下タンク28に投入される。その後、洗浄ユニット30、メインリフト32を経由して、上タンク34に投入される。
【0079】
サブタンク排出処理の停止条件(サブタンク排出処理を所定時間継続したこと、または上タンク34に所定量のメダルが供給されたことがセンサによって検出されたこと)が成立すると、制御部68は、排出コンベヤ90を停止させ、サブタンク排出処理を終了し、待機処理に戻る。
【0080】
サブタンク投入処理と同様に、メダル計数機10の有無や、メダル計数機10の台数などの設定は、ディップスイッチや操作子群53の操作によって設定できる。制御部68は、それらの情報から、回収能力、排出能力、貯留能力を判定し、サブタンク排出処理開始の条件を自動的に設定する。
【0081】
上記の実施の形態では、サブタンク21は、遊技島4内のメダル補給装置2a、2bが設置されている側と反対側の端部であって、補給コンベヤ46と回収コンベヤ24との間に設置したが、これに限定されるものではなく、例えばメダル補給装置2a、2bに隣接して設けることもできるし、或いは遊技島4の中央付近に設けたり、遊技島4の外部に設けたりすることもできる。
【0082】
上記の実施の形態では、サブタンク21は、補給コンベヤ46と回収コンベヤ24に連通させ、サブタンク21へのメダル投入機構として補給コンベヤ4を使用し、サブタンク21からの排出機構として回収コンベヤ24を使用することによって、サブタンク21へのメダルの投入、排出のために新たな機構を設ける必要がない構成とした。しかし、投入機構と排出機構の一方または双方を、上タンク34とメダルのやりとりが可能な専用の機構とすることもできる。また、島渡しコンベヤ22を投入機構または排出機構として使用することもできる。
【0083】
上記の実施の形態では、サブタンク21に満杯センサ87を設け、満杯であるか否かの2段階の検出を行ったが、例えば満杯センサ87がオンからオフになった時点から、サブタンク投入処理が行われていないことを第1の条件とし、サブタンク排出処理が行われた累積時間(排出コンベヤ90が駆動された累積時間)が所定時間、例えば5分未満の状態であることを第2の条件とし、これら2つの条件が満たされている状態をニア満杯状態と判定し、サブタンク21のメダル貯留量を3段階で検出し、その検出結果に従って制御することも可能である。また、上タンク34のセンサ75a乃至75dと同様に複数のセンサをサブタンク21に設けて、サブタンク21内のメダルの貯留量を複数段階に検出し、制御することも可能である。
【0084】
上記の実施の形態では、サブタンク投入処理とサブタンク排出処理の両方において、メダル補給装置の回収能力などを加味した制御を行ったが、いずれか一方の処理のみで、回収能力などを加味した制御を行うこともできる。例えば、サブタンク投入処理は上記の実施の形態による処理とし、サブタンク排出処理は、メダル補給装置の回収能力などを加味せず、上タンク34のメダル貯留量またはサブタンク21のメダル貯留量のみをサブタンク排出処理開始条件としても良い。
【0085】
上記の実施の形態では、上タンク34の貯留量が減少したことを、サブタンク排出処理開始の条件としたが、別の条件として、サブタンク21の満杯センサ87がオンの状態であって、かつ上タンク34が満杯でないことを、排出処理開始の条件とすることもできる。この条件を満たしたとき、上タンク34が満杯とならない限り、サブタンク21の満杯センサ87がオフになるまで、サブタンク排出処理が継続される。
【0086】
上記の実施の形態では、遊技機としてスロットマシン6を使用したが、これに限ったものではなく、パチンコ機を使用することもできる。この場合、メダル貸機8に替えて、パチンコ玉貸機が使用される。また、上記の実施の形態では、遊技島4には、スロットマシン6とメダル貸機8とを混在させたが、これに限ったものではなく、スロットマシン6だけが設置されることもある。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技媒体補給装置のメイン貯留手段の貯留量に加えて、例えば遊技媒体の計数機の有無やこれらの処理能力、遊技機の台数などによって決まる回収手段の回収能力とを、或いは、例えば遊技媒体貸機の台数や、バケットの有無やその払い出し能力などによって決定される貯留装置の排出手段の能力とを、或いは、貯留装置における洗浄ユニットの有無やそれの処理能力等によって決定される他の貯留手段の貯留能力とを、或いはサブ貯留手段の貯留量とを条件として、搬送手段の制御を行っているので、回収手段により回収されて貯留手段に貯留された遊技媒体の増加量、排出手段により排出される貯留手段の遊技媒体の減少量、タンク以外の貯留手段の貯留量またはサブ貯留手段の貯留量を考慮して、搬送制御が可能となり、メイン貯留手段とサブ貯留手段とのメダル貯留量を恒常的に適当な貯留量にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のメダル処理装置を備えた遊技島の斜視図である。
【図2】図1の1つの遊技島の縦断面図である。
【図3】図1の別の遊技島の縦断面図である。
【図4】図2及び図3の遊技島間でのメダル処理装置によるメダルの搬送状態を示す図である。
【図5】図1に示す遊技島に設けられたメダル補給装置のブロック図である。
【図6】図5のメダル補給装置に設けられている上タンクへのセンサの設置状態を示す図である。
【図7】図5のメダル補給装置の動作を示す状態遷移図である
【図8】図1の遊技島に設けられたサブタンクの側面図である。
【図9】図8のサブタンクの正面図である。
【図10】図8のサブタンクへの物品の投入が行われる条件を示した図である。
【図11】図8のサブタンクから物品の排出が行われる条件を示した図である。
【符号の説明】
2a 2b メダル補給装置
6 スロットマシン(遊技機)
8 メダル貸機(排出手段)
24 回収コンベヤ(回収手段)
26 リフタ(回収手段)
30 洗浄ユニット(別の貯留手段)
34 上タンク(メイン貯留手段)
68 制御部(制御手段)
Claims (4)
- 遊技媒体を回収する回収手段と、回収された前記遊技媒体を貯留するメイン貯留手段とを、有する遊技媒体貯留装置と、
前記遊技媒体貯留装置の外部に設置されると共に、前記遊技媒体貯留装置との間で前記遊技媒体の搬送が可能とされたサブ貯留装置と、
前記メイン貯留手段に貯留した前記遊技媒体の貯留量と、前記回収手段の回収能力とを、条件として、前記遊技媒体貯留装置と前記サブ貯留装置との間での前記遊技媒体の搬送を制御する制御手段とを、
具備する遊技媒体処理装置。 - 遊技媒体を貯留するメイン貯留手段と、このメイン貯留手段に貯留した遊技媒体を排出する排出手段とを、有する遊技媒体貯留装置と、
前記遊技媒体貯留装置の外部に設置されると共に、前記遊技媒体貯留装置との間で前記遊技媒体の搬送が可能とされたサブ貯留装置と、
前記メイン貯留手段に貯留した前記遊技媒体の貯留量と、前記排出手段の排出能力とを、条件として、前記遊技媒体貯留装置と前記サブ貯留装置との間での前記遊技媒体の搬送を制御する制御手段とを、
具備する遊技媒体処理装置。 - 遊技媒体を貯留するメイン貯留手段と、このメイン貯留手段とは別の貯留手段とを、有する遊技媒体貯留装置と、
前記遊技媒体貯留装置の外部に設置されると共に、前記遊技媒体貯留装置との間で前記遊技媒体の搬送が可能とされたサブ貯留装置と、
前記メイン貯留手段に貯留した前記遊技媒体の貯留量と、前記別の貯留手段の貯留能力とを、条件として、前記遊技媒体貯留装置と前記サブ貯留装置との間での前記遊技媒体の搬送を制御する制御手段とを、
具備する遊技媒体処理装置。 - 請求項1乃至3いずれか記載の遊技媒体処理装置において、前記制御手段は、前記サブ貯留装置に貯留した前記遊技媒体の貯留量を条件に加えて、前記遊技媒体貯留装置と前記サブ貯留装置との間での前記遊技媒体の搬送を制御する遊技媒体処理装置。
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JP2002352852A JP2004181003A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 遊技媒体処理装置 |
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JP2002352852A Pending JP2004181003A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 遊技媒体処理装置 |
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Cited By (4)
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JP2006014985A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Takeya Co Ltd | 遊技場 |
JP2008086719A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Oizumi Corp | スロット島 |
JP2009148346A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Oizumi Corp | メダル回収装置 |
JP2012085769A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機のメダル補給装置 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352852A patent/JP2004181003A/ja active Pending
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