JP2004177492A - 双方向信号伝送回路及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置のスキャナに用いる双方向信号伝送回路の動作確認を容易化する。
【解決手段】双方向信号伝送回路19は、外部から入力された信号VSTを一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号OUTを出力する機能を有し、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。両端にそれぞれ設けた信号OUTの出力端子の片方に、信号OUTの極性を反転する為の極性反転素子20を配し、両端にそれぞれ設けた出力端子から出力される信号OUTを互いに識別可能としている。
【選択図】 図7
【解決手段】双方向信号伝送回路19は、外部から入力された信号VSTを一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号OUTを出力する機能を有し、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。両端にそれぞれ設けた信号OUTの出力端子の片方に、信号OUTの極性を反転する為の極性反転素子20を配し、両端にそれぞれ設けた出力端子から出力される信号OUTを互いに識別可能としている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の反転表示機能を有するアクティブマトリクス型表示装置の駆動回路などに適用可能な、双方向信号伝送回路に関する。より詳しくは、双方向信号伝送回路の動作を確認するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多結晶シリコン薄膜トランジスタなどを用いた走査駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス表示装置は、液晶表示装置や有機EL表示装置などで代表される。液晶表示装置の場合、例えばカメラ一体型VTRや情報携帯端末などで使われているディスプレイに関しては、モニタ部を自在に回転して画像を表示するアプリケーションに対応する為、走査駆動回路(スキャナ)に左右反転機能や上下反転機能を備えた、いわゆる双方向走査駆動回路内蔵の表示装置が使われている。又、近年表示装置の大型化に伴い、複数のパネルをつなぎ合わせて大画面を構築するアプローチが知られている。例えば四枚のパネルで一つの大画面を構成し、対角線上に位置するパネルに同一構成のものを用いる場合は、片方を180度回転させて配置することになり、表示される画像の走査方向を統一する為、一つ一つの表示装置が双方向走査駆動回路を内蔵する必要がある。この双方向走査駆動回路の主要部を構成するのが双方向信号伝送回路であって、例えば特許文献1〜特許文献4に記載がある。
【0003】
【特許文献1】特開平07−013513号公報
【特許文献2】特開平09−062232号公報
【特許文献3】特開平10−074062号公報
【特許文献4】特開2002−162928公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の双方向信号伝送回路は、外部から入力された信号を一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有する。スキャナに用いる双方向信号伝送回路は、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。従来、各出力端子の位置がスタートパルスとして入力される信号の入力端子から数えて同位置にあるために、例えば左および右スキャン時の出力信号が同一のパルスとなってしまう。このため、双方向信号伝送回路に異常があった場合、その異常が右スキャンに起因しているのか左スキャンに起因しているのか判断できない。即ち、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害する要因となる可能性があるという問題点を有する。この問題点の解決法として、特許文献2のような解決法があるが、この解決法は従来の双方向信号伝送回路にシフトレジスタを一つ多く挿入するために、余分なスペースを要してしまう。
【0005】
本発明の目的は、従来技術では表示装置のスキャナのチェックをする際、右スキャン時と左スキャン時、あるいは上スキャン時と下スキャン時でスキャナの出力パルスが同一のタイミングで出力されてしまうため、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害するという問題点を解決し、スキャナの動作チェックを容易に行い、生産性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明にかかる双方向信号伝送回路は、外部から入力された信号を一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有し、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。特徴事項として、両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配し、両端にそれぞれ設けた該出力端子から出力される該信号を互いに識別可能としている。好ましくは、両端に配された各出力端子に接続し伝送方向に対応して選択側となる片方の出力端子側から出力された信号を通過させるゲート素子と、伝送方向に対応して非選択側となるもう片方の出力端子側の電位が浮遊状態とならない様に固定する電位固定手段とを備えている。例えば前記電位固定手段は、非選択側となった出力端子側に配された該極性反転素子の出力電位を切換信号に応じて電源電位にプルアップするか接地電位にプルダウンするプルアップ/プルダウン素子からなる。
【0007】
本発明は、マトリクス状に画素が配された表示部と、各画素を順次駆動して該表示部に画像を表示する駆動部とからなる表示装置も包含している。前記駆動部は、外部から入力されたタイミング用の信号を一端から他端に順次伝送することで該画素を順次駆動する信号伝送回路を含んでいる。前記信号伝送回路は、画像の反転表示を可能とする為、該信号を一端と他端の両端間で方向を切り換えて転送可能な双方向型であり、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有する。両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配して、それぞれの出力端子から出力されるそれぞれの該信号を互いに識別可能とすることを特徴とする。一態様では、前記表示部は、該駆動部によって点灯駆動及び消灯駆動される自発光型の画素を有する。例えば、前記自発光型の画素は有機EL素子からなる。他の態様では、前記表示部は、液晶を電気光学物質とする非自発光型の画素を有する。
【0008】
本発明によれば、スキャナ動作のチェック端子の出力部において検出される出力パルスを、右スキャン時と左スキャン時、もしくは上スキャン時と下スキャン時において反転させることで右スキャナ時の異常か、左スキャナ時の異常かを即座に発見することができるようになり、表示装置の生産性の向上につながるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明に係る表示装置の実施の形態を詳細に説明する。まず最初に、本発明の背景を明らかにする為、図1を参照してアクティブマトリクス型表示装置の一般的な構成を簡潔に説明する。このアクティブマトリクス型表示装置は、マトリクス状に配置した画素2と、各画素2にデータ線8を介して必要な駆動電流を供給する為の水平駆動回路3と、垂直方向の書き込みタイミングを走査する為の垂直書込走査駆動回路4と、消去タイミングを走査する為の垂直消去走査駆動回路5とから構成されている。マトリクス状に配された画素2が表示部を構成し、周辺の駆動回路3,4,5が駆動部を構成している。表示装置1は、表示部と駆動部が同一の基板に一体的に集積形成されたパネル構造となっている。水平駆動回路3には水平方向のスタートパルスHSPとクロックパルスHCKが入力されている。垂直書込走査駆動回路4には書込走査用垂直方向のスタートパルスVSP1とクロックパルスVCKが入力されている。同じく消去走査駆動回路5には、消去走査用垂直方向のスタートパルスVSP2とクロックパルスVCKが入力される。
【0010】
図示する様に、書込走査線9が行状に配列され、データ線8が列状に配列されている。各書込走査線9とデータ線8の交差部に画素2が形成されている。又、書込走査線9と平行に、消去走査線10が形成されている。書込走査線9は垂直書込走査駆動回路4に接続されている。垂直書込走査駆動回路4はシフトレジスタからなる信号伝送回路を含んでおり、垂直クロックVCKに同期して垂直スタートパルスVSP1を順次転送することにより書込走査線9を一走査サイクル内で順次選択する。
【0011】
一方、消去走査線10は垂直消去走査駆動回路5に接続されている。この駆動回路5もシフトレジスタからなる信号伝送回路を含んでおり、VCKに同期して垂直スタートパルスVSP2を順次転送することにより、消去走査線10に制御信号を出力する。データ線8は水平駆動回路3に接続されており、書込走査線9の線順次走査に同期して、各データ線8は輝度情報に対応した電気信号を出力する。例えば、水平駆動回路3はいわゆる線順次駆動を行ない、選択された画素2の行に対して一斉に電気信号を供給する。これにより、画素2の行に輝度情報が書き込まれる。各画素2は書き込まれた輝度情報に応じた強度で発光を開始する。垂直消去走査駆動回路5はVSP2を受けた後、垂直クロックVCKに同期して消去走査線10を順次選択し、画素2の発光が走査線単位で停止していく。
【0012】
図2は画素2の具体的な構成例を示す回路図である。画素2は、有機EL素子6、電流供給線7、データ線8、書込走査線9、消去走査線10、書込トランジスタ11、駆動トランジスタ12、書込走査トランジスタ13、消去走査トランジスタ14、保持容量15などから構成される。書込走査トランジスタ13のゲートには、図1に示した垂直書込走査駆動回路によりタイミングが形成される書込走査線9が接続されている。又、消去走査トランジスタ14のゲートには、図1に示した垂直消去走査駆動回路5によりタイミングが形成される消去走査線10が接続されている。
【0013】
前述した様に、本表示装置は、書込走査線9を順次選択する書込走査線駆動回路4と、消去走査線10を順次選択する消去走査駆動回路5と、輝度情報に応じた電流レベルを有する信号電流を生成して逐次データ線8に供給する水平駆動回路3と、各走査線9,10及び各データ線8の交差部に配されているとともに、駆動電流の供給を受けて発光する電流駆動型のEL素子6を含む複数の画素2とで構成されている。ここで図2に示した画素2は、書込走査線9が選択された時データ線8から信号電流を取り込む受入部と、取り込んだ信号電流の電流レベルを一旦電圧レベルに変換して保持する変換部と、保持された電圧レベルに応じた電流レベルを有する駆動電流をEL素子6に流す駆動部とからなる。具体的には、受入部は書込走査トランジスタ13からなる。変換部は、ゲート、ソース、ドレイン及びチャネルを備えた書込トランジスタ11と、そのゲートに接続した保持容量15とを含んでいる。書込トランジスタ11は、受入部によって取り込まれた信号電流をチャネルに流して変換された電圧レベルをゲートに発生させ、保持容量15はゲートに生じた電圧レベルを保持する。更に変換部は、書込トランジスタ11のゲートと保持容量15との間に挿入された消去走査トランジスタ14を含んでいる。このトランジスタ14は、信号電流の電流レベルを電圧レベルに変換する時には導通し、ソースを基準とする電圧レベルをトランジスタ11のゲートに生ぜしめる。更にこのトランジスタ14は、電圧レベルを保持容量15に保持する時に遮断され、書込トランジスタ11のゲートと保持容量15を切り離す。加えて、この消去走査トランジスタ14は、消去走査時に導通して、保持容量15に保持された電圧レベルを消去し、EL素子6を消灯する。更に前記駆動部は、ゲート、ドレイン、ソース及びチャネルを備えた駆動トランジスタ12を含んでいる。駆動トランジスタ12は、保持容量15に保持された電圧レベルをゲートに受け入れそれに応じた電流レベルを有する駆動電流をチャネルを介してEL素子6に流す。書込トランジスタ11のゲートと駆動トランジスタ12のゲートはスイッチング用のトランジスタ14を介して互いに接続されており、カレントミラー回路を構成する。これにより、信号電流の電流レベルと駆動電流の電流レベルとが比例関係となる様にしてある。駆動トランジスタ12は飽和領域で動作し、そのゲートに印加された電圧レベルと閾電圧との差に応じた駆動電流をEL素子6に流す。
【0014】
図3は、図1及び図2に示した表示装置の動作説明に供するタイミングチャートである。V走査駆動回路に入力されるVSP1とVSP2はVCKにより順次シフトされ、ある画素に繋がる書込走査線SC1Zと消去走査線SC2Zが図のようなタイミングで示される。SC1ZとSC2Zが同時にH(ハイレベル)になると画素回路の書込走査トランジスタと消去走査トランジスタが同時にオンし、この書込み期間16内で書込トランジスタと駆動トランジスタの2つのカレントミラー比で決まるEL駆動電流量が書き込み電流量により制御される。EL駆動電流量は駆動トランジスタのゲートとソースの電位差により決定される。書込み期間16内で書込み電流が落ち着いたところで所望の輝度でEL素子の発光が開始される。書込みが完了するとSC1ZとSC2Zはほぼ同時にL(ローレベル)になり、書込走査トランジスタと消去走査トランジスタがオフすることにより、駆動トランジスタのゲート・ソース間電位が保持容量により保持され、所望の輝度でEL素子の発光が維持される。図3のタイミングAでSC2Zが再びH(ハイレベル)となり、再び消去走査トランジスタがオンすることにより保持容量により保持されていた電位が消去走査トランジスタと書込トランジスタを介して電流供給線の電位付近まで上昇し、駆動トランジスタのゲート・ソース間電位が閾値電圧Vth以下となり、EL素子の発光は停止する。EL素子の発光期間は図3の点灯時間17となり、タイミングAを調整することにより、ELのデューティ駆動が可能となり、R、G、BバランスやEL素子の電気的特性の設計自由度を増すことができる。
【0015】
CRTにおいては、表示画像はμsecオーダで輝度が減衰するのに対し、アクティブマトリクス型の表示装置では一フレームの間画像を表示し続ける保持型の表示原理となっている。この為、動画表示を行なう場合、動画の輪郭に沿った画素はフレームの切り換わる直前まで画像を表示しており、これが人間の目の残像効果と相まって、次のフレームでもそこに像が表示されているかの如く感知する。これが、アクティブマトリクス型表示装置における動画表示の画質がCRTに比較し低くなる根本原因である。この対策として、上述したデューティ駆動方法が効果的であり、画素を強制的に消灯して人間の目で感ずる残像を断ち切る技術を導入することで、動画質の改善を図ることができる。具体的には、アクティブマトリクス型の表示装置において、一フレームの前半で画像を表示する一方、一フレームの後半はあたかもCRT輝度が減衰するかの如くに、画像を消灯する方法を採用できる。動画質改善の為には、フレーム当り、点灯と消灯のデューティを例えば50%程度に設定する。更に高い動画質改善の為には、フレーム当り、点灯と消灯のデューティを25%以下に設定するとよい。
【0016】
次に、図1〜図3を用いて説明したアクティブマトリクス型の表示装置で、画像の反転表示を行なう為には、双方向信号伝送回路が必要であり、その一般的な構成を図4に示す。例えば、左右反転表示を行なう場合には、図1に示した水平駆動回路3に双方向信号伝送回路を使う。又上下反転表示を行なう場合には、図1に示した垂直走査駆動回路4,5にそれぞれ双方向信号伝送回路を使えばよい。
【0017】
図4に示した双方向信号伝送回路19は、複数のシフトレジスタ(SR)と複数の正転路ゲート素子Lと複数の反転路ゲート素子Rとからなる。双方向信号伝送回路19には、垂直方向のスタートパルスVSPが両側から入力される。又、走査回路の動作確認を行なう為の検出信号OUTが両端から出力されている。一般にパネルへの入出力端子は極力少なくする為、VSPの信号配線とOUTの信号配線はそれぞれ双方向信号伝送回路19の片側に接続されている。
【0018】
双方向信号伝送回路19は、一対の入力端子IN及び出力端子OTを各々備えた複数のシフトレジスタSRから構成されており、入出力端子間を順次接続した多段構造を有する。尚、本例では理解を容易にする為シフトレジスタSRは第1段から第5段まで5個の多段接続となっている。実際の応用を図る場合にはこの段数に特に制限はない。互いに隣り合う前後シフトレジスタSRの前段側出力端子と後段側入力端子間の接続路には逆路ゲート素子Rが介在しており、後段側出力端子と前段側入力端子間の接続路には順路ゲート素子Lが介在している。例えば、図示の多段接続において、前段側を第1SRとし後段側を第2SRとすると、第1SRの出力端子OTと第2SRの入力端子INの接続路には逆路ゲート素子Rが介在している。又第2SRの出力端子OTと第1SRの入力端子IN間の接続路には順路ゲート素子Lが介在している。これら逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lを択一的に開閉制御することにより、前段側から後段側への逆方向信号転送(図では左側から右側への信号転送)と後段側から前段側への順方向信号転送(図では右側から左側への信号転送)を切換選択可能とする。
【0019】
図5は、図4に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。図示を簡略化する為第1SR及び第2SRとそれに付属する逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lのみを示している。第1SR、第2SR共にD型フリップフロップから構成されており、クロック制御型の信号伝送ブロックである。D型フリップフロップは第1及び第2のクロックトインバータと第3のインバータからなり、互いに逆相のクロック信号CK1,CK2に応じて動作し、入力端子INから入力された信号をクロック信号の半周期分だけ遅延して出力端子OTに出力する。逆路ゲート素子RはCMOSタイプのトランスミッションゲート素子からなり、順路ゲート素子Lも同じくトランスミッションゲート素子である。これらの逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lは方向制御回路27から供給される互いに逆相の制御信号CTR,CTLにより制御されている。一方の制御信号CTRがハイレベルで他方の制御信号CTLがローレベルの時、逆路ゲート素子Rが開かれ、順路ゲート素子Lが閉じられる。従って、この時にはスタート信号VSPは最初の逆路ゲート素子Rを通過した後第1SRの入力端子INに供給される。ここで、クロック信号の半周期分だけ遅延処理を施された後出力端子OTから次の逆路ゲート素子Rを介して第2SRの入力端子INに転送される。この様にして、スタートパルスVSPは順次逆方向に向かって転送されていく。一方、制御信号CTRがローレベルで制御信号CTLがハイレベルに切り換わった時、逆路ゲート素子Rが閉じ順路ゲート素子Lが開く。この場合には順方向から転送されてきた信号が第2SRの入力端子INに供給され所定の遅延処理を施された後、出力端子OTから順路ゲート素子Lを介して第1SRの入力端子INに転送される。再び所定の遅延処理を施された後出力端子OTから出力された転送信号は次の順路ゲート素子Lに至る。
【0020】
図6は、図4に示した双方向信号伝送回路から出力される信号を示す波形図である。図示するように、双方向信号伝送回路は、クロック信号CK1及びこれと逆相にあるクロック信号CK2(図示省略)に同期して動作し、外部から入力されるスタート信号VSPを順次転送することで、スキャナ動作を行っている。加えて、その動作確認のため、後段側から前段側への順方向信号転送(図4では右側から左側への信号転送)時には、検査用の信号OUT(L)を出力している。また、前段側から後段側への逆方向信号転送(図4では左側から右側への信号転送)時には、検査用の信号OUT(R)を出力している。これらの出力信号OUT(L),OUT(R)は信号の転送方向に応じて切り替えられる。しかしながら、出力信号OUT(L),OUT(R)はいずれも同数のシフトレジスタを通過するため、最終的に同一位相で同一波形になっている。従って、両者を区別できず双方向信号伝送回路に異常があった場合、その異常が右スキャンに起因しているのか左スキャンに起因しているのか判断できない。即ち、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害する要因となる。
【0021】
そこで、スキャナの動作チェックを容易に行い、生産性を向上させるために、本発明を創案した。以下、図7及び図8を参照して本発明の実施の形態を説明する。図7は、スキャナに用いる双方向信号伝送回路の構成を示すブロック図であり、理解を容易にするため図4に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。また、図8は図7に示した双方向信号伝送回路のチェック端子(出力端子)から出力される信号パルスの検出波形を表すタイミングチャートであり、理解を容易にするため図6に示したタイミングチャートと対応する部分には対応する符号を付してある。
【0022】
図7において、本発明の特徴として、H、Vシフトレジスタのスキャナ動作をチェックするチェック端子の出力部の前段に極性反転素子20を組み込んだ。これにより、例えば正転路素子LがON状態、反転路素子RがOFF状態の時には入力部からスタートパルスがシフトレジスタ5SRに入力され、CK1、CK2によって転送されて出力部にはシフトレジスタ1SRの出力パルスOUT(L)が出力される。一方、反転路素子RがON状態、正転路素子LがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ1SRに入力され、CK1,CK2によって転送されて出力部には極性反転素子20によって極性反転されたシフトレジスタ5SRの出力パルスOUT(R)が出力される。
【0023】
図8に示すように、出力信号OUT(L),OUT(R)は互いに極性が反転しており、識別可能である。例えば回路の誤動作によって出力部の波形が不安定になった場合であっても、チェック端子の出力パルスはこのように左右あるいは上下スキャン時において反転しているので、異常を早期に発見することができる。
【0024】
図9は、スキャナに用いる双方向信号伝送回路の他の実施形態をを示すブロック図であり、理解を容易にするため図7に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。異なる点は、極性反転素子20が第5SR側ではなく反対の第1SR側についていることである。図9においても同様に、正転路素子LがON状態、反転路素子RがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ5SRに入力され、出力部にはシフトレジスタ1SRの出力パルスが極性反転素子20を介して出力される。逆に、反転路素子RがON状態、LがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ1SRに入力され、出力部には5SRの出力パルスがそのまま出力される。このために、例えば回路の誤動作によって出力部の波形が不安定になった場合であっても、チェック端子の出力パルスは前記のように左右あるいは上下スキャン時において反転しているので、異常を早期に発見することができる。
【0025】
図10は、本発明に係る双方向信号伝送回路の更なる改良例を示すブロック図である。理解を容易にするため図7に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。第1から第5のSRはシフトレジスタを示し、具体的には図5に示すようなD型フリップフロップで構成される。破線に示す双方向信号伝送回路19に対して、片側からスタートパルスVSPが入力され、2つのインバータを介してvspとして双方向走査駆動回路19の両側から入力される。また、確認用信号が双方向信号伝送回路19の終端から出力され片側からOUT信号として出力される。ここで双方向信号伝送回路のOUT出力に遠い側の終端に、図に示すように極性反転素子20が設けられている。双方向信号伝送回路19の終端から出力される確認用信号は、OUT出力に近い側をoutlとし、OUT出力に遠い側を反転素子20を介してoutrとする。これらのoutlとoutrは図に示すゲート素子30に入力され、ゲート素子30の出力がOUT信号として出力される。極性反転素子20を設けることによりoutrとoutlを互いに区別可能になるとともに、バッファとして機能するためローインピーダンスとなり、隣接するvsp信号からの飛び込みの影響を受けにくい。
【0026】
図11は、図10のブロック図の破線部分Aの具体的な回路図を示したものである。双方向信号伝送回路19の終端に図に示すように複数の転路素子26が設けられており、方向制御回路27から出力されるdwnとxdwn信号により転路素子のオンとオフが制御される。転路素子26dの出力とoutrの間に図に示すように極性反転素子20が設けられ、絶縁ゲート型電界効果トランジスタより構成される。具体的には図に示すように、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタで構成されるインバータを2つ直列に接続して構成される。反転素子20の出力をoutrとし、一方双方向信号伝送回路の逆側の終端に設けられた転路素子26cの出力をoutlとする。outrとoutlは図に示すゲート素子30に入力される。ゲート素子30は、具体的には図に示すように2入力のNAND回路30aとインバータ30bで構成される。ゲート素子30の出力はOUT信号として出力される。転路素子26dの出力と反転素子20の入力の間に図に示すようにプルダウン素子29aを設ける。プルダウン素子29aは具体的にはNMOSトランジスタで構成し、NMOSトランジスタのソースをvssに接続し、ドレインを反転素子20の入力に接続し、ゲートを方向制御回路27から出力されるdwn信号に接続する。一方転路素子26cから出力されるoutlとゲート素子30の間に図に示すようにプルアップ素子29bを設ける。プルアップ素子29bは具体的にはPMOSトランジスタで構成し、PMOSトランジスタのソースをvddに接続し、ドレインをoutlに接続し、ゲートを方向制御回路27から出力されるdwn信号に接続する。今、双方向の方向を矢印のように正転と反転とする。正転方向ではdwn信号がハイレベル、xdwn信号がローレベルとなり、転路素子26b、26cがオン状態となり、26a、26dがオフ状態となる。双方向信号伝送回路のスタートパルスVSPは2つのインバータを介してバッファリングされ転路素子26aがオフ状態であるから、転路素子26bを通過し、複数段のシフトレジスタを通過して転路素子26cを通過し動作確認用信号outlとしてゲート素子30に入力される。outlに接続されているプルアップ素子29bはゲートに繋がっているdwn信号がハイレベルであるため、オフ状態となる。また、転路素子26dはオフ状態でプルダウン素子29aのゲートに繋がるdwn信号がハイレベルであることからプルダウン素子29aはオン状態となり、反転素子20の入力はローレベルに固定される。したがって反転素子20の出力outrがハイレベルとなり、outrが入力されるゲート素子30はoutl信号の情報が出力OUTに反映される。一方反転方向ではdwn信号がローレベル、xdwn信号がハイレベルとなり、転路素子26a、26dがオン状態となり、26b、26cがオフ状態となる。双方向信号伝送回路のスタートパルスVSPは2つのインバータを介してバッファリングされ転路素子26bがオフ状態であるから、転路素子26aを通過し、複数段のシフトレジスタを通過して転路素子26dを通過し動作確認用信号outrとしてゲート素子30に入力される。反転素子20の入力信号に接続されているプルダウン素子29aはゲートに繋がっているdwn信号がローレベルであるため、オフ状態となる。また、転路素子26cはオフ状態でプルアップ素子29bのゲートに繋がるdwn信号がローレベルであることからプルアップ素子29bはオン状態となり、outlがハイレベルとなり、ゲート素子30はoutr信号の情報が出力OUTに反映される。なお場合によっては、プルアップ素子とプルダウン素子は役割を入れ替えて使うこともある。
【0027】
本発明は前記実施例に限定されることなく、種々の実施形態をとることができる。例えば本実施の形態例では垂直駆動回路や水平駆動回路を内蔵する有機EL表示装置について例示したが、垂直駆動回路や水平駆動回路を外付けする方式に応用することも可能であるし、また有機EL表示装置に限定されず、液晶表示装置においても応用することは可能である。さらに、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適用が可能であることは言うまでもない。
【0028】
液晶表示装置の実施例について図12を参照して説明する。図12は本発明にかかる液晶表示装置の一例を示すブロック図である。図12は主として液晶プロジェクタ等のAV機器に用いられる液晶表示装置の一例である。この液晶表示装置の細部構成は、水平方向のスタートパルスHST、同クロックパルスHCK1、2、垂直方向のスタートパルスVST、同クロックパルスVCH、RGT(Rightの略号:Hシフトレジスタ駆動方向を決定するRGT信号の入力端子でH−通常方向、L−逆方向)、DWN(Downの略号:Vシフトレジスタの駆動方向を決定するDWN信号の入力端子でH−通常方向、L−逆方向)の各種制御信号、S(Signal)OUT(以下、「チェック端子」と記す)や、R、G、Bのビデオ信号(SIG1、2、3)、および電源電圧等が入力される外部接続端子101、双方向スキャナ機能を有するHシフトレジスタ102、V方向の双方向スキャナでなるVシフトレジスタ103、各種制御信号を所定レベルに変換するレベル変換回路104、および左右・上下反転制御回路105で概略構成される。ここで、Hシフトレジスタ102及びVシフトレジスタ103は、本発明にかかる双方向信号伝送回路で構成されており、両端にそれぞれ設けたチェック端子の片方に、出力信号の極性を反転する為の極性反転素子を配し、両端にそれぞれ設けたチェック端子から出力される検査用の信号を互いに識別可能としている。
【0029】
Hシフトレジスタ102には前述のHSTやHCK1、2がレベル変換回路104を介して接続されるとともに、スイッチング回路106が接続されている。スイッチング回路106には信号線107が接続されていて、この信号線107を介してR、G、Bのビデオ信号が入力されるようになされている。Vシフトレジスタ103にはVST、VCKの制御信号がレベル変換回路104を介して接続されるとともに、走査線108が接続されている。信号線107や走査線108はマトリクス状に配列されていて、その交差部には薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、単に「TFT」と記す)109が配設されている。TFT109には保持容量および液晶セルを介してコモン電極(図では「COM電極」と記す)110が接続されている。
【0030】
このような駆動基板に対向してブラックマトリクスやカラーフィルタ(カラー液晶パネルの場合)が形成された対向基板(図示省略)が所定の間隔(数μm)を保持して対向配置され、これらの間隙に液晶組成物が挟持されている。これら基板の両面に偏光板を一体に積層することにより液晶表示装置は構成される。
【0031】
かかる構成の液晶表示装置の動作を簡潔に説明する。外部IC(図示省略)から外部接続用端子101に入力されたビデオ信号はHシフトレジスタ102に接続されたスイッチング回路106に入力される。各種制御信号はレベル変換回路104に入力されるとともに、レベル変換回路104によって例えば5Vから15、5Vにレベル変換されてHシフトレジスタ102やVシフトレジスタ103、および左右・上下反転制御回路105に入力される。
【0032】
RGT端子から入力されたRGT信号やDWN端子から入力されたDWN信号は、レベル変換回路104でレベル変換されて左右・上下反転制御回路105に入力される。左右・上下反転制御回路105では、Hシフトレジスタ102やVシフトレジスタ103のスキャナ方向の指示を与えるとともに、液晶表示装置のチェック端子から出力される出力パルスによってスキャナの動作が指示どうりに行われているか否かのチェックを行うチェック機能を備えている。
【0033】
TFT109ではVシフトレジスタ103に接続された走査線108から供給される通常上から下に向かう走査パルスに応動して、スイッチング回路106に接続された信号線107を通常左から右へスキャンし、コモン電極110を略中心として交流化されたR、G、Bのビデオ信号を取り込む。取り込まれたビデオ信号に応じた画素電極の印加電圧によって液晶分子(何れも図示省略)を倒立せしめ、この液晶分子や偏光板による旋光性を利用して液晶表示装置の情報表示がなされる。
【0034】
図13を参照して液晶表示装置の左右・上下反転動作の詳細を説明する。図13はレベル変換回路および左右・上下反転制御回路の細部を示す回路図である。図13におけるレベル変換回路および左右・上下反転制御回路の一例の構成を説明するならば、前述のRGT信号が入力されるRGT端子111、レベル変換回路104a、レベル変換回路104aに接続されたインバータ回路112、113、および出力端子114と、レベル変換回路104aに接続された一方の系であるインバータ回路115、および出力端子116等で構成される。
【0035】
図13におけるRGT端子111には所望のスキャナ方向を制御するHigh−level(以下、単に「Hレベル」と記す)またはLow−level(以下、単に「Lレベル」と記す)のRGT信号を入力する端子である。つまり、RGT端子111にHレベルを印加すれば通常の右スキャン、Lレベルを印加すれば左スキャンとなる。また、同様に図示を省略したDWN端子にHレベルを印加すれば通常の下スキャンとなり、Lレベルを印加すれば上スキャンとなるようになされている。同時に、液晶表示装置はチェック端子を備え、H、Vシフトレジスタのスキャナ動作が正常に行われているか否かのチェックが行えるようになっている。
【0036】
一例として、RGT端子111にHレベルを印加したときの動作を説明するならば、RGT端子111に入力されたHレベルの制御信号はレベル変換回路104aに入力される。レベル変換回路104aによって所定電圧レベルに変換されるとともに、インバータ回路112および113でバッファリングされてそのままHレベルとして出力端子114に出力される。出力端子114は右スキャナのスタートスイッチRst、およびチェックスイッチRout用の制御パルスであり、これらがHレベルとして出力される。
【0037】
一方、レベル変換回路104aから出力されたHレベルの制御信号はインバータ回路115によってインバートされて出力端子116にLレベルが出力される。出力端子116は左スキャナのスタートスイッチLst、およびチェックスイッチLout用の制御パルスであり、これらはLレベルとして出力される。即ち、ハイ(H)レベルアクティブの本制御回路ではRGT端子111にHレベルが入力されることによって、右スキャンの動作が選択されることになる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の表示装置によれば、双方向駆動回路において水平及び垂直駆動回路内のシフトレジスタのスキャナ動作を確認するためのチェック端子の出力部の直前に反転素子を挿入することで右スキャン時と左スキャン時もしくは上スキャン時と下スキャン時において出力パルスが反転するようにした。そのため、スキャナの動作チェックを容易に行い、異常を早期に発見することが可能となった。ゆえに表示装置の生産性の向上、コストの削減にもつなげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクティブマトリクス型有機EL表示装置の参考例を示すブロック図である。
【図2】参考例のアクティブマトリクス型有機EL表示装置を構成する画素回路の一例である。
【図3】参考例のアクティブマトリクス型有機EL表示装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図4】双方向信号伝送回路の参考例を示すブロック図である。
【図5】図4に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図6】図4に示した双方向信号伝送回路の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る双方向信号伝送回路の実施形態を示す構成図である。
【図8】図7に示した双方向信号伝送回路の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図9】本発明に係る双方向信号伝送回路の他の実施形態を示す構成図である。
【図10】本発明に係る双方向信号伝送回路の更に別の実施形態を示す構成図である。
【図11】図10に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図12】本発明に係る液晶表示装置の実施形態を示す構成図である。
【図13】図12に示した液晶表示装置の要部を示す回路図である。
【符号の説明】
1・・・表示装置、2・・・画素、3・・・水平駆動回路、4・・・垂直書込走査駆動回路、5・・・垂直消去走査駆動回路、8・・・データ線、9・・・書込走査線、10・・・消去走査線、19・・・双方向信号伝送回路、20・・・極性反転素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の反転表示機能を有するアクティブマトリクス型表示装置の駆動回路などに適用可能な、双方向信号伝送回路に関する。より詳しくは、双方向信号伝送回路の動作を確認するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多結晶シリコン薄膜トランジスタなどを用いた走査駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス表示装置は、液晶表示装置や有機EL表示装置などで代表される。液晶表示装置の場合、例えばカメラ一体型VTRや情報携帯端末などで使われているディスプレイに関しては、モニタ部を自在に回転して画像を表示するアプリケーションに対応する為、走査駆動回路(スキャナ)に左右反転機能や上下反転機能を備えた、いわゆる双方向走査駆動回路内蔵の表示装置が使われている。又、近年表示装置の大型化に伴い、複数のパネルをつなぎ合わせて大画面を構築するアプローチが知られている。例えば四枚のパネルで一つの大画面を構成し、対角線上に位置するパネルに同一構成のものを用いる場合は、片方を180度回転させて配置することになり、表示される画像の走査方向を統一する為、一つ一つの表示装置が双方向走査駆動回路を内蔵する必要がある。この双方向走査駆動回路の主要部を構成するのが双方向信号伝送回路であって、例えば特許文献1〜特許文献4に記載がある。
【0003】
【特許文献1】特開平07−013513号公報
【特許文献2】特開平09−062232号公報
【特許文献3】特開平10−074062号公報
【特許文献4】特開2002−162928公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の双方向信号伝送回路は、外部から入力された信号を一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有する。スキャナに用いる双方向信号伝送回路は、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。従来、各出力端子の位置がスタートパルスとして入力される信号の入力端子から数えて同位置にあるために、例えば左および右スキャン時の出力信号が同一のパルスとなってしまう。このため、双方向信号伝送回路に異常があった場合、その異常が右スキャンに起因しているのか左スキャンに起因しているのか判断できない。即ち、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害する要因となる可能性があるという問題点を有する。この問題点の解決法として、特許文献2のような解決法があるが、この解決法は従来の双方向信号伝送回路にシフトレジスタを一つ多く挿入するために、余分なスペースを要してしまう。
【0005】
本発明の目的は、従来技術では表示装置のスキャナのチェックをする際、右スキャン時と左スキャン時、あるいは上スキャン時と下スキャン時でスキャナの出力パルスが同一のタイミングで出力されてしまうため、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害するという問題点を解決し、スキャナの動作チェックを容易に行い、生産性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明にかかる双方向信号伝送回路は、外部から入力された信号を一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有し、外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能である。特徴事項として、両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配し、両端にそれぞれ設けた該出力端子から出力される該信号を互いに識別可能としている。好ましくは、両端に配された各出力端子に接続し伝送方向に対応して選択側となる片方の出力端子側から出力された信号を通過させるゲート素子と、伝送方向に対応して非選択側となるもう片方の出力端子側の電位が浮遊状態とならない様に固定する電位固定手段とを備えている。例えば前記電位固定手段は、非選択側となった出力端子側に配された該極性反転素子の出力電位を切換信号に応じて電源電位にプルアップするか接地電位にプルダウンするプルアップ/プルダウン素子からなる。
【0007】
本発明は、マトリクス状に画素が配された表示部と、各画素を順次駆動して該表示部に画像を表示する駆動部とからなる表示装置も包含している。前記駆動部は、外部から入力されたタイミング用の信号を一端から他端に順次伝送することで該画素を順次駆動する信号伝送回路を含んでいる。前記信号伝送回路は、画像の反転表示を可能とする為、該信号を一端と他端の両端間で方向を切り換えて転送可能な双方向型であり、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有する。両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配して、それぞれの出力端子から出力されるそれぞれの該信号を互いに識別可能とすることを特徴とする。一態様では、前記表示部は、該駆動部によって点灯駆動及び消灯駆動される自発光型の画素を有する。例えば、前記自発光型の画素は有機EL素子からなる。他の態様では、前記表示部は、液晶を電気光学物質とする非自発光型の画素を有する。
【0008】
本発明によれば、スキャナ動作のチェック端子の出力部において検出される出力パルスを、右スキャン時と左スキャン時、もしくは上スキャン時と下スキャン時において反転させることで右スキャナ時の異常か、左スキャナ時の異常かを即座に発見することができるようになり、表示装置の生産性の向上につながるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明に係る表示装置の実施の形態を詳細に説明する。まず最初に、本発明の背景を明らかにする為、図1を参照してアクティブマトリクス型表示装置の一般的な構成を簡潔に説明する。このアクティブマトリクス型表示装置は、マトリクス状に配置した画素2と、各画素2にデータ線8を介して必要な駆動電流を供給する為の水平駆動回路3と、垂直方向の書き込みタイミングを走査する為の垂直書込走査駆動回路4と、消去タイミングを走査する為の垂直消去走査駆動回路5とから構成されている。マトリクス状に配された画素2が表示部を構成し、周辺の駆動回路3,4,5が駆動部を構成している。表示装置1は、表示部と駆動部が同一の基板に一体的に集積形成されたパネル構造となっている。水平駆動回路3には水平方向のスタートパルスHSPとクロックパルスHCKが入力されている。垂直書込走査駆動回路4には書込走査用垂直方向のスタートパルスVSP1とクロックパルスVCKが入力されている。同じく消去走査駆動回路5には、消去走査用垂直方向のスタートパルスVSP2とクロックパルスVCKが入力される。
【0010】
図示する様に、書込走査線9が行状に配列され、データ線8が列状に配列されている。各書込走査線9とデータ線8の交差部に画素2が形成されている。又、書込走査線9と平行に、消去走査線10が形成されている。書込走査線9は垂直書込走査駆動回路4に接続されている。垂直書込走査駆動回路4はシフトレジスタからなる信号伝送回路を含んでおり、垂直クロックVCKに同期して垂直スタートパルスVSP1を順次転送することにより書込走査線9を一走査サイクル内で順次選択する。
【0011】
一方、消去走査線10は垂直消去走査駆動回路5に接続されている。この駆動回路5もシフトレジスタからなる信号伝送回路を含んでおり、VCKに同期して垂直スタートパルスVSP2を順次転送することにより、消去走査線10に制御信号を出力する。データ線8は水平駆動回路3に接続されており、書込走査線9の線順次走査に同期して、各データ線8は輝度情報に対応した電気信号を出力する。例えば、水平駆動回路3はいわゆる線順次駆動を行ない、選択された画素2の行に対して一斉に電気信号を供給する。これにより、画素2の行に輝度情報が書き込まれる。各画素2は書き込まれた輝度情報に応じた強度で発光を開始する。垂直消去走査駆動回路5はVSP2を受けた後、垂直クロックVCKに同期して消去走査線10を順次選択し、画素2の発光が走査線単位で停止していく。
【0012】
図2は画素2の具体的な構成例を示す回路図である。画素2は、有機EL素子6、電流供給線7、データ線8、書込走査線9、消去走査線10、書込トランジスタ11、駆動トランジスタ12、書込走査トランジスタ13、消去走査トランジスタ14、保持容量15などから構成される。書込走査トランジスタ13のゲートには、図1に示した垂直書込走査駆動回路によりタイミングが形成される書込走査線9が接続されている。又、消去走査トランジスタ14のゲートには、図1に示した垂直消去走査駆動回路5によりタイミングが形成される消去走査線10が接続されている。
【0013】
前述した様に、本表示装置は、書込走査線9を順次選択する書込走査線駆動回路4と、消去走査線10を順次選択する消去走査駆動回路5と、輝度情報に応じた電流レベルを有する信号電流を生成して逐次データ線8に供給する水平駆動回路3と、各走査線9,10及び各データ線8の交差部に配されているとともに、駆動電流の供給を受けて発光する電流駆動型のEL素子6を含む複数の画素2とで構成されている。ここで図2に示した画素2は、書込走査線9が選択された時データ線8から信号電流を取り込む受入部と、取り込んだ信号電流の電流レベルを一旦電圧レベルに変換して保持する変換部と、保持された電圧レベルに応じた電流レベルを有する駆動電流をEL素子6に流す駆動部とからなる。具体的には、受入部は書込走査トランジスタ13からなる。変換部は、ゲート、ソース、ドレイン及びチャネルを備えた書込トランジスタ11と、そのゲートに接続した保持容量15とを含んでいる。書込トランジスタ11は、受入部によって取り込まれた信号電流をチャネルに流して変換された電圧レベルをゲートに発生させ、保持容量15はゲートに生じた電圧レベルを保持する。更に変換部は、書込トランジスタ11のゲートと保持容量15との間に挿入された消去走査トランジスタ14を含んでいる。このトランジスタ14は、信号電流の電流レベルを電圧レベルに変換する時には導通し、ソースを基準とする電圧レベルをトランジスタ11のゲートに生ぜしめる。更にこのトランジスタ14は、電圧レベルを保持容量15に保持する時に遮断され、書込トランジスタ11のゲートと保持容量15を切り離す。加えて、この消去走査トランジスタ14は、消去走査時に導通して、保持容量15に保持された電圧レベルを消去し、EL素子6を消灯する。更に前記駆動部は、ゲート、ドレイン、ソース及びチャネルを備えた駆動トランジスタ12を含んでいる。駆動トランジスタ12は、保持容量15に保持された電圧レベルをゲートに受け入れそれに応じた電流レベルを有する駆動電流をチャネルを介してEL素子6に流す。書込トランジスタ11のゲートと駆動トランジスタ12のゲートはスイッチング用のトランジスタ14を介して互いに接続されており、カレントミラー回路を構成する。これにより、信号電流の電流レベルと駆動電流の電流レベルとが比例関係となる様にしてある。駆動トランジスタ12は飽和領域で動作し、そのゲートに印加された電圧レベルと閾電圧との差に応じた駆動電流をEL素子6に流す。
【0014】
図3は、図1及び図2に示した表示装置の動作説明に供するタイミングチャートである。V走査駆動回路に入力されるVSP1とVSP2はVCKにより順次シフトされ、ある画素に繋がる書込走査線SC1Zと消去走査線SC2Zが図のようなタイミングで示される。SC1ZとSC2Zが同時にH(ハイレベル)になると画素回路の書込走査トランジスタと消去走査トランジスタが同時にオンし、この書込み期間16内で書込トランジスタと駆動トランジスタの2つのカレントミラー比で決まるEL駆動電流量が書き込み電流量により制御される。EL駆動電流量は駆動トランジスタのゲートとソースの電位差により決定される。書込み期間16内で書込み電流が落ち着いたところで所望の輝度でEL素子の発光が開始される。書込みが完了するとSC1ZとSC2Zはほぼ同時にL(ローレベル)になり、書込走査トランジスタと消去走査トランジスタがオフすることにより、駆動トランジスタのゲート・ソース間電位が保持容量により保持され、所望の輝度でEL素子の発光が維持される。図3のタイミングAでSC2Zが再びH(ハイレベル)となり、再び消去走査トランジスタがオンすることにより保持容量により保持されていた電位が消去走査トランジスタと書込トランジスタを介して電流供給線の電位付近まで上昇し、駆動トランジスタのゲート・ソース間電位が閾値電圧Vth以下となり、EL素子の発光は停止する。EL素子の発光期間は図3の点灯時間17となり、タイミングAを調整することにより、ELのデューティ駆動が可能となり、R、G、BバランスやEL素子の電気的特性の設計自由度を増すことができる。
【0015】
CRTにおいては、表示画像はμsecオーダで輝度が減衰するのに対し、アクティブマトリクス型の表示装置では一フレームの間画像を表示し続ける保持型の表示原理となっている。この為、動画表示を行なう場合、動画の輪郭に沿った画素はフレームの切り換わる直前まで画像を表示しており、これが人間の目の残像効果と相まって、次のフレームでもそこに像が表示されているかの如く感知する。これが、アクティブマトリクス型表示装置における動画表示の画質がCRTに比較し低くなる根本原因である。この対策として、上述したデューティ駆動方法が効果的であり、画素を強制的に消灯して人間の目で感ずる残像を断ち切る技術を導入することで、動画質の改善を図ることができる。具体的には、アクティブマトリクス型の表示装置において、一フレームの前半で画像を表示する一方、一フレームの後半はあたかもCRT輝度が減衰するかの如くに、画像を消灯する方法を採用できる。動画質改善の為には、フレーム当り、点灯と消灯のデューティを例えば50%程度に設定する。更に高い動画質改善の為には、フレーム当り、点灯と消灯のデューティを25%以下に設定するとよい。
【0016】
次に、図1〜図3を用いて説明したアクティブマトリクス型の表示装置で、画像の反転表示を行なう為には、双方向信号伝送回路が必要であり、その一般的な構成を図4に示す。例えば、左右反転表示を行なう場合には、図1に示した水平駆動回路3に双方向信号伝送回路を使う。又上下反転表示を行なう場合には、図1に示した垂直走査駆動回路4,5にそれぞれ双方向信号伝送回路を使えばよい。
【0017】
図4に示した双方向信号伝送回路19は、複数のシフトレジスタ(SR)と複数の正転路ゲート素子Lと複数の反転路ゲート素子Rとからなる。双方向信号伝送回路19には、垂直方向のスタートパルスVSPが両側から入力される。又、走査回路の動作確認を行なう為の検出信号OUTが両端から出力されている。一般にパネルへの入出力端子は極力少なくする為、VSPの信号配線とOUTの信号配線はそれぞれ双方向信号伝送回路19の片側に接続されている。
【0018】
双方向信号伝送回路19は、一対の入力端子IN及び出力端子OTを各々備えた複数のシフトレジスタSRから構成されており、入出力端子間を順次接続した多段構造を有する。尚、本例では理解を容易にする為シフトレジスタSRは第1段から第5段まで5個の多段接続となっている。実際の応用を図る場合にはこの段数に特に制限はない。互いに隣り合う前後シフトレジスタSRの前段側出力端子と後段側入力端子間の接続路には逆路ゲート素子Rが介在しており、後段側出力端子と前段側入力端子間の接続路には順路ゲート素子Lが介在している。例えば、図示の多段接続において、前段側を第1SRとし後段側を第2SRとすると、第1SRの出力端子OTと第2SRの入力端子INの接続路には逆路ゲート素子Rが介在している。又第2SRの出力端子OTと第1SRの入力端子IN間の接続路には順路ゲート素子Lが介在している。これら逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lを択一的に開閉制御することにより、前段側から後段側への逆方向信号転送(図では左側から右側への信号転送)と後段側から前段側への順方向信号転送(図では右側から左側への信号転送)を切換選択可能とする。
【0019】
図5は、図4に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。図示を簡略化する為第1SR及び第2SRとそれに付属する逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lのみを示している。第1SR、第2SR共にD型フリップフロップから構成されており、クロック制御型の信号伝送ブロックである。D型フリップフロップは第1及び第2のクロックトインバータと第3のインバータからなり、互いに逆相のクロック信号CK1,CK2に応じて動作し、入力端子INから入力された信号をクロック信号の半周期分だけ遅延して出力端子OTに出力する。逆路ゲート素子RはCMOSタイプのトランスミッションゲート素子からなり、順路ゲート素子Lも同じくトランスミッションゲート素子である。これらの逆路ゲート素子R及び順路ゲート素子Lは方向制御回路27から供給される互いに逆相の制御信号CTR,CTLにより制御されている。一方の制御信号CTRがハイレベルで他方の制御信号CTLがローレベルの時、逆路ゲート素子Rが開かれ、順路ゲート素子Lが閉じられる。従って、この時にはスタート信号VSPは最初の逆路ゲート素子Rを通過した後第1SRの入力端子INに供給される。ここで、クロック信号の半周期分だけ遅延処理を施された後出力端子OTから次の逆路ゲート素子Rを介して第2SRの入力端子INに転送される。この様にして、スタートパルスVSPは順次逆方向に向かって転送されていく。一方、制御信号CTRがローレベルで制御信号CTLがハイレベルに切り換わった時、逆路ゲート素子Rが閉じ順路ゲート素子Lが開く。この場合には順方向から転送されてきた信号が第2SRの入力端子INに供給され所定の遅延処理を施された後、出力端子OTから順路ゲート素子Lを介して第1SRの入力端子INに転送される。再び所定の遅延処理を施された後出力端子OTから出力された転送信号は次の順路ゲート素子Lに至る。
【0020】
図6は、図4に示した双方向信号伝送回路から出力される信号を示す波形図である。図示するように、双方向信号伝送回路は、クロック信号CK1及びこれと逆相にあるクロック信号CK2(図示省略)に同期して動作し、外部から入力されるスタート信号VSPを順次転送することで、スキャナ動作を行っている。加えて、その動作確認のため、後段側から前段側への順方向信号転送(図4では右側から左側への信号転送)時には、検査用の信号OUT(L)を出力している。また、前段側から後段側への逆方向信号転送(図4では左側から右側への信号転送)時には、検査用の信号OUT(R)を出力している。これらの出力信号OUT(L),OUT(R)は信号の転送方向に応じて切り替えられる。しかしながら、出力信号OUT(L),OUT(R)はいずれも同数のシフトレジスタを通過するため、最終的に同一位相で同一波形になっている。従って、両者を区別できず双方向信号伝送回路に異常があった場合、その異常が右スキャンに起因しているのか左スキャンに起因しているのか判断できない。即ち、表示装置の画出しを行うまで不良を発見できず、生産性を阻害する要因となる。
【0021】
そこで、スキャナの動作チェックを容易に行い、生産性を向上させるために、本発明を創案した。以下、図7及び図8を参照して本発明の実施の形態を説明する。図7は、スキャナに用いる双方向信号伝送回路の構成を示すブロック図であり、理解を容易にするため図4に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。また、図8は図7に示した双方向信号伝送回路のチェック端子(出力端子)から出力される信号パルスの検出波形を表すタイミングチャートであり、理解を容易にするため図6に示したタイミングチャートと対応する部分には対応する符号を付してある。
【0022】
図7において、本発明の特徴として、H、Vシフトレジスタのスキャナ動作をチェックするチェック端子の出力部の前段に極性反転素子20を組み込んだ。これにより、例えば正転路素子LがON状態、反転路素子RがOFF状態の時には入力部からスタートパルスがシフトレジスタ5SRに入力され、CK1、CK2によって転送されて出力部にはシフトレジスタ1SRの出力パルスOUT(L)が出力される。一方、反転路素子RがON状態、正転路素子LがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ1SRに入力され、CK1,CK2によって転送されて出力部には極性反転素子20によって極性反転されたシフトレジスタ5SRの出力パルスOUT(R)が出力される。
【0023】
図8に示すように、出力信号OUT(L),OUT(R)は互いに極性が反転しており、識別可能である。例えば回路の誤動作によって出力部の波形が不安定になった場合であっても、チェック端子の出力パルスはこのように左右あるいは上下スキャン時において反転しているので、異常を早期に発見することができる。
【0024】
図9は、スキャナに用いる双方向信号伝送回路の他の実施形態をを示すブロック図であり、理解を容易にするため図7に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。異なる点は、極性反転素子20が第5SR側ではなく反対の第1SR側についていることである。図9においても同様に、正転路素子LがON状態、反転路素子RがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ5SRに入力され、出力部にはシフトレジスタ1SRの出力パルスが極性反転素子20を介して出力される。逆に、反転路素子RがON状態、LがOFF状態の時は入力部からスタートパルスがシフトレジスタ1SRに入力され、出力部には5SRの出力パルスがそのまま出力される。このために、例えば回路の誤動作によって出力部の波形が不安定になった場合であっても、チェック端子の出力パルスは前記のように左右あるいは上下スキャン時において反転しているので、異常を早期に発見することができる。
【0025】
図10は、本発明に係る双方向信号伝送回路の更なる改良例を示すブロック図である。理解を容易にするため図7に示した双方向信号伝送回路と対応する部分には対応する番号を付してある。第1から第5のSRはシフトレジスタを示し、具体的には図5に示すようなD型フリップフロップで構成される。破線に示す双方向信号伝送回路19に対して、片側からスタートパルスVSPが入力され、2つのインバータを介してvspとして双方向走査駆動回路19の両側から入力される。また、確認用信号が双方向信号伝送回路19の終端から出力され片側からOUT信号として出力される。ここで双方向信号伝送回路のOUT出力に遠い側の終端に、図に示すように極性反転素子20が設けられている。双方向信号伝送回路19の終端から出力される確認用信号は、OUT出力に近い側をoutlとし、OUT出力に遠い側を反転素子20を介してoutrとする。これらのoutlとoutrは図に示すゲート素子30に入力され、ゲート素子30の出力がOUT信号として出力される。極性反転素子20を設けることによりoutrとoutlを互いに区別可能になるとともに、バッファとして機能するためローインピーダンスとなり、隣接するvsp信号からの飛び込みの影響を受けにくい。
【0026】
図11は、図10のブロック図の破線部分Aの具体的な回路図を示したものである。双方向信号伝送回路19の終端に図に示すように複数の転路素子26が設けられており、方向制御回路27から出力されるdwnとxdwn信号により転路素子のオンとオフが制御される。転路素子26dの出力とoutrの間に図に示すように極性反転素子20が設けられ、絶縁ゲート型電界効果トランジスタより構成される。具体的には図に示すように、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタで構成されるインバータを2つ直列に接続して構成される。反転素子20の出力をoutrとし、一方双方向信号伝送回路の逆側の終端に設けられた転路素子26cの出力をoutlとする。outrとoutlは図に示すゲート素子30に入力される。ゲート素子30は、具体的には図に示すように2入力のNAND回路30aとインバータ30bで構成される。ゲート素子30の出力はOUT信号として出力される。転路素子26dの出力と反転素子20の入力の間に図に示すようにプルダウン素子29aを設ける。プルダウン素子29aは具体的にはNMOSトランジスタで構成し、NMOSトランジスタのソースをvssに接続し、ドレインを反転素子20の入力に接続し、ゲートを方向制御回路27から出力されるdwn信号に接続する。一方転路素子26cから出力されるoutlとゲート素子30の間に図に示すようにプルアップ素子29bを設ける。プルアップ素子29bは具体的にはPMOSトランジスタで構成し、PMOSトランジスタのソースをvddに接続し、ドレインをoutlに接続し、ゲートを方向制御回路27から出力されるdwn信号に接続する。今、双方向の方向を矢印のように正転と反転とする。正転方向ではdwn信号がハイレベル、xdwn信号がローレベルとなり、転路素子26b、26cがオン状態となり、26a、26dがオフ状態となる。双方向信号伝送回路のスタートパルスVSPは2つのインバータを介してバッファリングされ転路素子26aがオフ状態であるから、転路素子26bを通過し、複数段のシフトレジスタを通過して転路素子26cを通過し動作確認用信号outlとしてゲート素子30に入力される。outlに接続されているプルアップ素子29bはゲートに繋がっているdwn信号がハイレベルであるため、オフ状態となる。また、転路素子26dはオフ状態でプルダウン素子29aのゲートに繋がるdwn信号がハイレベルであることからプルダウン素子29aはオン状態となり、反転素子20の入力はローレベルに固定される。したがって反転素子20の出力outrがハイレベルとなり、outrが入力されるゲート素子30はoutl信号の情報が出力OUTに反映される。一方反転方向ではdwn信号がローレベル、xdwn信号がハイレベルとなり、転路素子26a、26dがオン状態となり、26b、26cがオフ状態となる。双方向信号伝送回路のスタートパルスVSPは2つのインバータを介してバッファリングされ転路素子26bがオフ状態であるから、転路素子26aを通過し、複数段のシフトレジスタを通過して転路素子26dを通過し動作確認用信号outrとしてゲート素子30に入力される。反転素子20の入力信号に接続されているプルダウン素子29aはゲートに繋がっているdwn信号がローレベルであるため、オフ状態となる。また、転路素子26cはオフ状態でプルアップ素子29bのゲートに繋がるdwn信号がローレベルであることからプルアップ素子29bはオン状態となり、outlがハイレベルとなり、ゲート素子30はoutr信号の情報が出力OUTに反映される。なお場合によっては、プルアップ素子とプルダウン素子は役割を入れ替えて使うこともある。
【0027】
本発明は前記実施例に限定されることなく、種々の実施形態をとることができる。例えば本実施の形態例では垂直駆動回路や水平駆動回路を内蔵する有機EL表示装置について例示したが、垂直駆動回路や水平駆動回路を外付けする方式に応用することも可能であるし、また有機EL表示装置に限定されず、液晶表示装置においても応用することは可能である。さらに、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適用が可能であることは言うまでもない。
【0028】
液晶表示装置の実施例について図12を参照して説明する。図12は本発明にかかる液晶表示装置の一例を示すブロック図である。図12は主として液晶プロジェクタ等のAV機器に用いられる液晶表示装置の一例である。この液晶表示装置の細部構成は、水平方向のスタートパルスHST、同クロックパルスHCK1、2、垂直方向のスタートパルスVST、同クロックパルスVCH、RGT(Rightの略号:Hシフトレジスタ駆動方向を決定するRGT信号の入力端子でH−通常方向、L−逆方向)、DWN(Downの略号:Vシフトレジスタの駆動方向を決定するDWN信号の入力端子でH−通常方向、L−逆方向)の各種制御信号、S(Signal)OUT(以下、「チェック端子」と記す)や、R、G、Bのビデオ信号(SIG1、2、3)、および電源電圧等が入力される外部接続端子101、双方向スキャナ機能を有するHシフトレジスタ102、V方向の双方向スキャナでなるVシフトレジスタ103、各種制御信号を所定レベルに変換するレベル変換回路104、および左右・上下反転制御回路105で概略構成される。ここで、Hシフトレジスタ102及びVシフトレジスタ103は、本発明にかかる双方向信号伝送回路で構成されており、両端にそれぞれ設けたチェック端子の片方に、出力信号の極性を反転する為の極性反転素子を配し、両端にそれぞれ設けたチェック端子から出力される検査用の信号を互いに識別可能としている。
【0029】
Hシフトレジスタ102には前述のHSTやHCK1、2がレベル変換回路104を介して接続されるとともに、スイッチング回路106が接続されている。スイッチング回路106には信号線107が接続されていて、この信号線107を介してR、G、Bのビデオ信号が入力されるようになされている。Vシフトレジスタ103にはVST、VCKの制御信号がレベル変換回路104を介して接続されるとともに、走査線108が接続されている。信号線107や走査線108はマトリクス状に配列されていて、その交差部には薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、単に「TFT」と記す)109が配設されている。TFT109には保持容量および液晶セルを介してコモン電極(図では「COM電極」と記す)110が接続されている。
【0030】
このような駆動基板に対向してブラックマトリクスやカラーフィルタ(カラー液晶パネルの場合)が形成された対向基板(図示省略)が所定の間隔(数μm)を保持して対向配置され、これらの間隙に液晶組成物が挟持されている。これら基板の両面に偏光板を一体に積層することにより液晶表示装置は構成される。
【0031】
かかる構成の液晶表示装置の動作を簡潔に説明する。外部IC(図示省略)から外部接続用端子101に入力されたビデオ信号はHシフトレジスタ102に接続されたスイッチング回路106に入力される。各種制御信号はレベル変換回路104に入力されるとともに、レベル変換回路104によって例えば5Vから15、5Vにレベル変換されてHシフトレジスタ102やVシフトレジスタ103、および左右・上下反転制御回路105に入力される。
【0032】
RGT端子から入力されたRGT信号やDWN端子から入力されたDWN信号は、レベル変換回路104でレベル変換されて左右・上下反転制御回路105に入力される。左右・上下反転制御回路105では、Hシフトレジスタ102やVシフトレジスタ103のスキャナ方向の指示を与えるとともに、液晶表示装置のチェック端子から出力される出力パルスによってスキャナの動作が指示どうりに行われているか否かのチェックを行うチェック機能を備えている。
【0033】
TFT109ではVシフトレジスタ103に接続された走査線108から供給される通常上から下に向かう走査パルスに応動して、スイッチング回路106に接続された信号線107を通常左から右へスキャンし、コモン電極110を略中心として交流化されたR、G、Bのビデオ信号を取り込む。取り込まれたビデオ信号に応じた画素電極の印加電圧によって液晶分子(何れも図示省略)を倒立せしめ、この液晶分子や偏光板による旋光性を利用して液晶表示装置の情報表示がなされる。
【0034】
図13を参照して液晶表示装置の左右・上下反転動作の詳細を説明する。図13はレベル変換回路および左右・上下反転制御回路の細部を示す回路図である。図13におけるレベル変換回路および左右・上下反転制御回路の一例の構成を説明するならば、前述のRGT信号が入力されるRGT端子111、レベル変換回路104a、レベル変換回路104aに接続されたインバータ回路112、113、および出力端子114と、レベル変換回路104aに接続された一方の系であるインバータ回路115、および出力端子116等で構成される。
【0035】
図13におけるRGT端子111には所望のスキャナ方向を制御するHigh−level(以下、単に「Hレベル」と記す)またはLow−level(以下、単に「Lレベル」と記す)のRGT信号を入力する端子である。つまり、RGT端子111にHレベルを印加すれば通常の右スキャン、Lレベルを印加すれば左スキャンとなる。また、同様に図示を省略したDWN端子にHレベルを印加すれば通常の下スキャンとなり、Lレベルを印加すれば上スキャンとなるようになされている。同時に、液晶表示装置はチェック端子を備え、H、Vシフトレジスタのスキャナ動作が正常に行われているか否かのチェックが行えるようになっている。
【0036】
一例として、RGT端子111にHレベルを印加したときの動作を説明するならば、RGT端子111に入力されたHレベルの制御信号はレベル変換回路104aに入力される。レベル変換回路104aによって所定電圧レベルに変換されるとともに、インバータ回路112および113でバッファリングされてそのままHレベルとして出力端子114に出力される。出力端子114は右スキャナのスタートスイッチRst、およびチェックスイッチRout用の制御パルスであり、これらがHレベルとして出力される。
【0037】
一方、レベル変換回路104aから出力されたHレベルの制御信号はインバータ回路115によってインバートされて出力端子116にLレベルが出力される。出力端子116は左スキャナのスタートスイッチLst、およびチェックスイッチLout用の制御パルスであり、これらはLレベルとして出力される。即ち、ハイ(H)レベルアクティブの本制御回路ではRGT端子111にHレベルが入力されることによって、右スキャンの動作が選択されることになる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の表示装置によれば、双方向駆動回路において水平及び垂直駆動回路内のシフトレジスタのスキャナ動作を確認するためのチェック端子の出力部の直前に反転素子を挿入することで右スキャン時と左スキャン時もしくは上スキャン時と下スキャン時において出力パルスが反転するようにした。そのため、スキャナの動作チェックを容易に行い、異常を早期に発見することが可能となった。ゆえに表示装置の生産性の向上、コストの削減にもつなげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクティブマトリクス型有機EL表示装置の参考例を示すブロック図である。
【図2】参考例のアクティブマトリクス型有機EL表示装置を構成する画素回路の一例である。
【図3】参考例のアクティブマトリクス型有機EL表示装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図4】双方向信号伝送回路の参考例を示すブロック図である。
【図5】図4に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図6】図4に示した双方向信号伝送回路の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る双方向信号伝送回路の実施形態を示す構成図である。
【図8】図7に示した双方向信号伝送回路の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図9】本発明に係る双方向信号伝送回路の他の実施形態を示す構成図である。
【図10】本発明に係る双方向信号伝送回路の更に別の実施形態を示す構成図である。
【図11】図10に示した双方向信号伝送回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図12】本発明に係る液晶表示装置の実施形態を示す構成図である。
【図13】図12に示した液晶表示装置の要部を示す回路図である。
【符号の説明】
1・・・表示装置、2・・・画素、3・・・水平駆動回路、4・・・垂直書込走査駆動回路、5・・・垂直消去走査駆動回路、8・・・データ線、9・・・書込走査線、10・・・消去走査線、19・・・双方向信号伝送回路、20・・・極性反転素子
Claims (7)
- 外部から入力された信号を一端から他端に順次伝送する動作を行うとともに、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有し、
外部から供給される切換信号に応じて信号の伝送方向を両端の間で切り換え可能であり、
両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配し、
両端にそれぞれ設けた該出力端子から出力される該信号を互いに識別可能とすることを特徴とする双方向信号伝送回路。 - 両端に配された各出力端子に接続し伝送方向に対応して選択側となる片方の出力端子側から出力された信号を通過させるゲート素子と、伝送方向に対応して非選択側となるもう片方の出力端子側の電位が浮遊状態とならない様に固定する電位固定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の双方向信号伝送回路。
- 前記電位固定手段は、非選択側となった出力端子側に配された該極性反転素子の出力電位を切換信号に応じて電源電位にプルアップするか接地電位にプルダウンするプルアップ/プルダウン素子からなることを特徴とする請求項2記載の双方向信号伝送回路。
- マトリクス状に画素が配された表示部と、各画素を順次駆動して該表示部に画像を表示する駆動部とからなる表示装置であって、
前記駆動部は、外部から入力されたタイミング用の信号を一端から他端に順次伝送することで該画素を順次駆動する信号伝送回路を含み、
前記信号伝送回路は、画像の反転表示を可能とする為、該信号を一端と他端の両端間で方向を切り換えて転送可能な双方向型であり、その動作を外部で確認する為に該伝送された信号を出力する機能を有し、
両端にそれぞれ設けた該信号の出力端子の片方に、該信号の極性を反転する為の極性反転素子を配して、それぞれの出力端子から出力されるそれぞれの該信号を互いに識別可能とすることを特徴とする表示装置。 - 前記表示部は、該駆動部によって点灯駆動及び消灯駆動される自発光型の画素を有することを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 前記自発光型の画素は有機EL素子からなることを特徴とする請求項5記載の表示装置。
- 前記表示部は、液晶を電気光学物質とする非自発光型の画素を有することを特徴とする請求項4記載の表示装置。
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JP2005025151A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-27 | Sharp Corp | 双方向シフトレジスタ、および、それを備えた表示装置 |
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- 2002-11-25 JP JP2002340999A patent/JP2004177492A/ja active Pending
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