JP2004030784A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のバンクを有する不揮発性半導体記憶装置においてバンク間においてコピーバックを実行する。
【解決手段】入力回路10は、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【選択図】 図1
【解決手段】入力回路10は、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関し、特に、複数のバンクを有する不揮発性の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性の半導体記憶装置であるフラッシュメモリとして、最近、コピーバック(Copy Back)機能が搭載された製品が登場している。コピーバック機能とは、あるページに格納されているデータを、データを外部に読み出すことなく、他のページに転送する機能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、不揮発性記憶装置の大容量化が進んでおり、このような大容量のデータを格納するために、複数のバンクにデータを分割して格納する方式を採用する半導体記憶装置も出現している。
【0004】
このように複数のバンクを有する半導体記憶装置では、各バンクがそれぞれページバッファを有していることから、同一バンク内においてデータを転送する際には、読み出したデータをページバッファに格納しておき、該当するアドレスに当該データを書き込むことにより、実現できる。
【0005】
しかし、異なるバンク間でデータを転送する場合には、ページバッファ間でデータを転送する必要が生じ、このような転送モードを有する半導体記憶装置は、提供されていないため、データを外部に一旦読み出してから書き戻す必要があり、その処理に多大な時間を要するという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数のバンクを有する不揮発性半導体記憶装置において、同一のバンク内のみならず異なるバンク間のコピーバックを可能とする方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示す、複数のバンク(第1のバンク16および第2のバンク17)を有する不揮発性の半導体記憶装置において、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける入力回路10と、前記入力回路10から前記コピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する判定回路11と、前記判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する第1の転送回路14,15と、前記判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する第2の転送回路12,13と、を有することを特徴とする半導体記憶装置が提供される。
【0008】
ここで、入力回路10は、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の半導体記憶装置の動作原理を説明するための原理図である。
【0010】
この図に示すように、本発明の半導体記憶装置は、入力回路10、判定回路11、第2の転送回路12,13、第1の転送回路14,15、第1のバンク16および第2のバンク17によって構成されている。
【0011】
ここで、入力回路10は、装置内部におけるデータの転送であるコピーバックを要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。
判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。
【0012】
第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。
第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【0013】
次に、以上の原理図の動作を説明する。
入力回路10からコピーバックを指示するコマンド(以下、コピーバックコマンドと称する)が入力されると、入力回路10はこのコピーバックコマンドを受け付け、判定回路11に供給する。
【0014】
判定回路11は、入力回路10から供給されたコピーバックコマンドに付随するソースアドレスおよびディスティネーションアドレスを参照し、同一のバンク間における転送であるか否かを判定する。その結果、同一バンク間における転送であると判定した場合には、該当するバンクの第1の転送回路に対してコピーバックコマンドの実行を指示する。
【0015】
例えば、第1のバンク内におけるデータの転送が指示されている場合には、判定回路11は、第1の転送回路14に対してデータの転送を指示する。
第1の転送回路14は、第1のバンク16のソースアドレスからデータを読み出し、ラッチ回路に一旦保持した後、ディスティネーションアドレスに対して書き込む。
【0016】
このような動作により、同一バンク間のコピーバック動作が完了する。
一方、判定回路11によりバンク間のデータ転送が指示されていると判定した場合には、判定回路11は、第2の転送回路12と第2の転送回路13に対してコピーバック動作を行うように指示する。
【0017】
例えば、第1のバンク16から第2のバンク17に対してデータを転送することが指示されている場合には、判定回路11は、第2の転送回路12に対してソースアドレスを供給し、また、第2の転送回路13に対してディスティネーションアドレスを供給する。
【0018】
第2の転送回路12は、第1の転送回路14に対してソースアドレスに格納されているデータを読み出すように指示する。その結果、第1の転送回路14は、第1のバンク16のソースアドレスからデータを読み出し、内蔵されているラッチ回路に対して一時的に格納した後、第2の転送回路12に供給する。
【0019】
第2の転送回路12は、第1の転送回路14から供給されたデータを受信し、第2の転送回路13を介して第1の転送回路15に対して供給し、ディスティネーションに書き込むように指示する。
【0020】
その結果、第1の転送回路15は、第2の転送回路13から供給されたデータを受信し、内蔵されているラッチ回路に一旦保持した後、第2のバンク17のディスティネーションアドレスに書き込む。
【0021】
このような動作により、異なるバンク間のコピーバック動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の半導体記憶装置によれば、コピーバックコマンドが入力された場合には、同一のバンク内における転送であるか否かを判定し、同一バンク内である場合には、第1の転送回路14,15によって転送し、異なるバンク間である場合には、第2の転送回路12,13によって転送するようにしたので、バンクの異同の有無に拘わらず、コピーバックを実行することが可能になる。
【0022】
なお、以上の原理図では、バンクが2つの場合を例に挙げて説明したが、これらが3以上の場合であっても本発明を適用可能である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の第1の実施の形態は、I/Oインタフェース20、制御回路21、カラムアドレスレジスタ22、ブロックアドレスレジスタ23、保持回路25、比較回路26およびバンク27,28によって構成されている。
【0024】
ここで、I/Oインタフェース20は、外部の装置と接続され、この外部の装置との間でデータを授受する際に、データの表現形式等を変換する。
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して入力されたデータに応じて装置の各部を制御する。
【0025】
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを指定するためのカラムアドレス信号を生成してYゲート回路24に供給する。
ブロックアドレスレジスタ23は、コピーバックコマンド等を実行する際に対象となるブロックアドレスを指定するためのデータが格納される。
【0026】
Yゲート回路24は、カラムアドレスレジスタから供給されたカラムアドレスに基づいてYDs信号(Yアドレスデコード信号)を生成し、バンク27,28に対して供給する。
【0027】
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたブロックアドレスを一時的に保持する。
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたブロックアドレスと、保持回路25に保持されているブロックアドレスとを比較し、比較結果を制御回路21に通知する。
【0028】
バンク27,28は、外部から供給されたデータを記憶するとともに、記憶されているデータを外部に出力する。また、コピーバックコマンドが入力された場合には、同一バンク内または異なるバンク間においてデータを転送する。
【0029】
ここで、バンク27を例に挙げて説明すると、バンク27は、MUX(Multiplexer)制御回路27a、MUX27b、ページバッファ27c、メモリセルアレイ27dおよびインバータ27eによって構成されている。なお、バンク28では、インバータ27eは付加されていない。
【0030】
ここで、MUX制御回路27aは、MUX27bおよびページバッファ27cを制御する。
MUX27bは、MUX制御回路27aの制御に応じて、ページバッファ27cのデータを所定量だけ遅延するとともに、必要に応じてデータの論理を反転してデータバスに出力する。また、データバス上のデータを読み込み、所定量だけ遅延してページバッファ27cに供給する。
【0031】
ページバッファ27cは、後述するようにラッチ回路およびバッファによって構成されており、メモリセルアレイ27dにデータを読み書きする際にデータを一時的に格納するとともに、メモリセルアレイ27dから読み出したデータを外部に出力する場合には、信号レベルを増幅して出力する。
【0032】
メモリセルアレイ27dは、例えば、NAND型のメモリセルであり、データを記憶するとともに、記憶されているデータを外部に出力する。
図3は、図2に示す保持回路25の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、保持回路25は、NチャネルMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)40,41、インバータ42〜44によって構成されている。
【0033】
ここで、保持回路25は、制御回路21から供給されるRD(Read)信号が“H”の状態である場合、即ち、読み出しモードで動作している場合には、インバータ42,43によって構成されるラッチ回路により、BADD(Bank Address)信号をラッチし、インバータ44によって反転し、BADD_LT信号として出力する。また、RESET信号が“H”になった場合には、ラッチ回路をリセットする。
【0034】
図4は、図2に示す比較回路26の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、比較回路26は、インバータ50,51およびNチャネルMOS−FET52,53によって構成されている。
【0035】
ここで、比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されるBADD信号と、保持回路25から供給されるBADD_LT信号を入力し、これらの状態が等しい場合には、出力信号であるOUT信号を“L”の状態にし、それ以外の場合には“H”の状態にする。
【0036】
図5は、図2に示すMUX制御回路27aの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX制御回路27aは、インバータ60〜62およびNANDゲート63〜66によって構成されている。
【0037】
ここで、MUX制御回路27aは、コピーバックモードにおいてデータをあるバンクから他のバンクに転送することを指示する信号であるLOAD2信号、BADD信号、RD信号およびLD信号(書き込み信号)を入力し、これらの信号からCLDn信号、RDn信号およびLDn信号を生成して出力する。
【0038】
なお、CLDn信号は、コピーバックモード時におけるロード信号である。RDn信号は、ページバッファ27c,28cからのローカルなリード信号であり、nは、“0”がバンク27を“1”がバンク28を示す。また、LDn信号は、ページバッファ27c,28cへのローカルなロード信号であり、nは、前述の場合と同様である。
【0039】
図6は、図2に示すMUX27bの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX27bは、インバータ69〜75、NORゲート76およびNチャネルMOS−FET77〜79によって構成されている。
【0040】
ここで、MUX27bは、コピーバックモード時、即ち、CLDn信号が“H”の状態である場合には、ページバッファ27cから出力されたPBOUT信号をインバータ70〜72によって遅延するとともに反転し、データバスに対して出力する。また、通常のリードモード時、即ち、CLDn信号が“L”の状態であり、かつ、RDn信号が“H”の状態である場合には、PBOUT信号をインバータ70〜73によって遅延して出力する。更に、通常のロードモード時、即ち、LDn信号が“H”の状態である場合には、データバス上の信号をインバータ74,75によって遅延し、ページバッファ27cに供給する。
【0041】
図7は、図2に示すページバッファ27cの基本単位の構成例を示す図である。
この図に示すように、ページバッファ27cは、NチャネルMOS−FET80〜87、PチャネルMOS−FET88〜90、インバータ91,92およびNチャネルMOS−FET93,94によって構成されている。
【0042】
ここで、NチャネルMOS−FET80〜83およびPチャネルMOS−FET88,89は、バッファを構成しており、LD信号が“H”かつRD信号が“L”の状態である場合には、NチャネルMOS−FET82およびPチャネルMOS−FET89がOFFの状態になるので、YD1信号が“H”の状態になった場合には、MUX27bからの出力をそのまま入力する。
【0043】
また、LD信号が“L”かつRD信号が“H”の状態である場合には、NチャネルMOS−FET82およびPチャネルMOS−FET89がONの状態になるので、NチャネルMOS−FET83およびPチャネルMOS−FET88によりインバータが構成され、YD1信号が“H”になると、ノードAに印加されている信号を反転して出力する。
【0044】
NチャネルMOS−FET84〜87、PチャネルMOS−FET90、インバータ91,92およびNチャネルMOS−FET93,94はラッチ回路および書き込み回路を構成している。ここで、通常のリード動作時には、SET1信号が“H”の状態にされるとともに、BLCNTL信号が“H”の状態にされる。その結果、メモリセルアレイの読み出し対象となっているセルに接続されたビット線に印加されている電圧がNチャネルMOS−FET85を経由してインバータ91,92によって構成されるラッチ回路に供給され、ラッチされる。
【0045】
一方、コピーバックモード時には、BLCNTL信号とSET2信号が“H”の状態にされ、読み出し対象となっているセルに接続されたビット線に印加されている電圧がNチャネルMOS−FET93を経由してインバータ91,92によって構成されるラッチ回路に供給され、ラッチされる。
【0046】
また、ライト動作時には、BLNCTL信号が“H”の状態にされるとともに、PGMON信号が“H”の状態にされ、インバータ91,92によって構成されるラッチ回路にラッチされているデータを、NチャネルMOS−FET84およびNチャネルMOS−FET87を介してメモリセルに書き込む。
【0047】
次に、第1の実施の形態の動作について説明する。なお、以下では、同一バンク内におけるコピーバック動作と、異なるバンク間のコピーバック動作についてそれぞれ説明する。
(1)同一バンク内におけるコピーバック動作
以下では、バンク27内におけるコピーバック動作を例に挙げて説明する。
【0048】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”(バンク28の場合は“H”)の状態になる。
【0049】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0050】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図7に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET1信号を“H”としてノードAを“H”の状態に、また、ノードBを“L”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。
【0051】
次に、SET1信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図7に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してからある期間が経過すると、SET2信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0052】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0053】
このような状態において、SET2信号が“H”の状態になると、NチャネルMOS−FET93,94が双方ともにONの状態になって接地されることから、ノードAが“L”の状態になり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“L”、ノードBが“H”の状態をラッチする。
【0054】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27内でのコピーバックであるので、BADD信号は“L”の状態になる。
【0055】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、これらはともに“L”であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“L”の状態になる。制御回路21は、同一バンク間の転送であるので、LAOD2信号を“L”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
【0056】
MUX制御回路27aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、コピーバック時のロードを示すCLD0信号を“L”の状態にし、RD0信号を“L”の状態にし、LD0信号を“H”の状態にする。その結果、ページバッファメモリ27cにラッチされているデータが、メモリセルアレイに対して書き込まれる。
【0057】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードAに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0058】
いまの例では、ノードAは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET1信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、正常に書き込みが実行されている場合には、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0059】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET1信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0060】
以上の動作により、同一バンク内における動作が完了する。
(2)異なるバンク間におけるコピーバック動作
以下では、バンク27からバンク28にコピーバックする場合の動作について説明する。
【0061】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0062】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0063】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図7に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET1信号を“H”としてノードAを“H”の状態に、また、ノードBを“L”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET1信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図7に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してからある期間が経過すると、SET2信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0064】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0065】
このような状態において、SET2信号が“H”の状態になると、NチャネルMOS−FET93,94が双方ともにONの状態になって接地されることから、ノードAが“L”の状態になり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“L”、ノードBが“H”の状態をラッチする。
【0066】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク28がコピー先であるので、BADD信号は“H”の状態になる。
【0067】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、BADD信号は“H”でありBADD_LT信号は“L”の状態であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“H”の状態になる。
【0068】
制御回路21は、異なるバンク間の転送であるので、LOAD2信号を“H”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
その結果、MUX制御回路27aでは、図5に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“L”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、CLD0信号が“H”、RD0(n=0)信号が“H”、LD0信号が“L”の状態になる。
【0069】
これらの信号を入力したMUX27bでは、NチャネルMOS−FET77がONの状態になり、NチャネルMOS−FET78,79はOFFの状態になる。従って、ページバッファ27cから出力されたデータは、インバータ70〜72を経由してデータバスに出力されるので、データが反転されて出力されることになる。
【0070】
一方、MUX28bでは、図5に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“H”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、CLD1信号が“L”、RD1(n=1)信号が“L”、LD1信号が“H”の状態になる。
【0071】
従って、これらの信号を入力したMUX28bでは、NチャネルMOS−FET77およびNチャネルMOS−FET78がOFFの状態になり、NチャネルMOS−FET79がONの状態になる。その結果、データバスから入力されたデータは、インバータ74,75を経由してページバッファ28cに出力されるので、データがそのまま出力されることになる。
【0072】
このとき、カラムアドレスレジスタ22に入力されているCARESET信号が“H”の状態にされるので、カラムアドレスが“0”にリセットされる。そして、ARCK信号がトグルされると、カラムアドレスが1ずつインクリメントされることになる。このとき、カラムアドレスレジスタ22の出力は、Yゲート回路24に供給されており、このYゲート回路24は、YDs信号を生成してページバッファ27c,28cに供給する。その結果、ページバッファ27cからは、カラムアドレスによって指定されたデータが読み出され、MUX27bによって反転された後、MUX28bを経由してページバッファ28cのラッチ回路にラッチされる。このような動作は、カラムアドレスレジスタ22から出力されているA9TO信号が“H”の状態になるまで、即ち、全てのカラムアドレスに対するデータの転送が終了するまで継続される。
【0073】
全てのカラムアドレスのデータの転送が完了すると、MUX制御回路28aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、コピーバック時のロードを示すCLD1信号を“L”の状態にし、RD1信号を“L”の状態にし、LD1信号を“H”の状態に保持する。その結果、ページバッファ28cにラッチされているデータが、メモリセルアレイ28dに対して書き込まれる。
【0074】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードAに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0075】
いまの例では、ノードAは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET1信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、データが正常に書き込まれている場合には、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0076】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET1信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0077】
以上の動作により、異なるバンク間における動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、同一バンク内において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを書き戻しし、異なるバンク間において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを、対象となるバンクのラッチ回路に対してカラムアドレス順に転送して書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータをコピーバックすることが可能になる。
【0078】
また、従来においては、読み出したデータを同一のバンクに書き戻す際には、データの論理を反転する操作が必要であったが、本発明によれば論理を反転することなくそのまま書き込むことが可能になる。その詳細について次に説明する。
【0079】
図8は、従来のページバッファの構成を示す図である。なお、この図において、図7と対応する部分には同一の符号を付してあるのでその説明は省略する。図7の場合と比較すると、従来の構成では、NチャネルMOS−FET93,94が具備されていない。それ以外は図7の場合と同様である。
【0080】
図8に示す従来のページバッファにおいて、メモリセルからデータを読み出す場合には、SET信号とBLCNTL信号を“H”の状態にし、ビット線に印加されている電圧をインバータ91,92により構成されるラッチ回路にラッチする。従って、例えば、メモリセルに“0”が書き込まれている場合に、BLCNTL信号が“H”の状態になると、メモリセルはOFFの状態であるので、NチャネルMOS−FET85はONの状態になり、また、SET信号が“H”の状態になるので、ノードBは“L”の状態に、また、ノードAは“H”の状態になる。
【0081】
このような状態において、ラッチ回路に書き込まれているデータを、メモリセルに書き戻す場合、PGMON信号とBLCNTL信号を“H”の状態にすると、“L”が供給すべきところを、“H”の状態が供給され、“1”が書き戻される結果となる。従って、書き戻す前にラッチ回路のノードAおよびノードBのデータの論理を反転する必要が生じてしまう。
【0082】
しかし、本実施の形態では、コピーバックモードでは、SET2信号を“H”にすることにより、メモリセルが読み出されることから、ノードAが“L”の状態になる。従って、このまま書き戻ししても元のデータが書き戻されることから不都合は生じないことになる。
【0083】
次に、図9を参照して、第1の実施の形態において実行される処理の流れについて説明する。図9に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS20:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、リードコマンドを入力する。
【0084】
ステップS21:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー元アドレスを入力する。
【0085】
ステップS22:
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたコピー元のバンクを指定するデータを格納する。
【0086】
ステップS23:
ページバッファ27cは、メモリセルアレイ27dからデータを読み出し、ラッチ回路に保持する。
【0087】
ステップS24:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレス入力コマンドを入力する。
【0088】
ステップS25:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレスを入力する。
【0089】
ステップS26:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、書き込み実行コマンドを入力する。
【0090】
ステップS27:
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号と、保持回路25から供給されたBADD_LT信号とを比較する。
【0091】
ステップS28:
比較回路26は、ステップS27における比較により、両者が一致すると判定した場合には、ステップS33に進み、それ以外の場合にはステップS29に進む。
【0092】
ステップS29:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを“0”にリセットする。
ステップS30:
バンク間転送を実行する。例えば、バンク27からバンク28に転送する際には、ページバッファ27cにラッチされているデータがMUX27bによって反転され、MUX28bを経由してページバッファ28cに供給され、そこでラッチされる。
【0093】
ステップS31:
制御回路21は、カラムアドレスレジスタ22から出力されるA9TO信号が“H”であるか否か、即ち、最後のカラムであるか否かを判定し、最後のカラムである場合にはステップS33に進み、それ以外の場合にはステップS32に進む。
【0094】
ステップS32:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを1だけインクリメントし、ステップS30に戻って同様の処理を繰り返す。
【0095】
ステップS33:
データがメモリセルに書き込まれる。即ち、同一バンク内におけるコピーバック動作時であって、バンク27におけるコピーバックである場合には、ページバッファ27cにラッチされているデータがメモリセルアレイ27dに書き込まれる。また、異なるバンク間におけるコピーバック動作時であって、バンク27からバンク28に転送する場合には、ページバッファ28cにラッチされているデータがメモリセルアレイ28dに書き込まれることになる。
【0096】
ステップS34:
メモリセルにデータが正常に書き込まれたか否かを判定し、正常でない場合には再度書き込み動作を実行する。そして、書き込みが正常である場合には処理を終了する。
【0097】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。なお、この図において、図2と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。図2の場合と比較すると、図10の場合では、バンク27,28の内部の構造が一部異なっている。即ち、バンク27を例に挙げて説明すると、図10の構成例では、MUX制御回路27a、MUX27bおよびページバッファ27cがそれぞれMUX制御回路110a、MUX110bおよびページバッファ110cに置換されている。それ以外は、図2の場合と同様である。
【0098】
図11は、MUX制御回路110aの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX制御回路110aは、インバータ130,131およびNANDゲート132〜135によって構成されている。
【0099】
ここで、MUX制御回路110aは、LOAD2信号、BADD信号、RD信号およびLD信号からRDn信号およびLDn信号を生成して出力する。
図12は、MUX110bの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX110bは、インバータ140〜144およびNチャネルMOS−FET145,146によって構成されている。
【0100】
ここで、MUX110bは、図11に示すMUX制御回路110aから供給されたLDn信号およびRDn信号を入力し、RDn信号が“H”の状態である場合には、ページバッファ110cから読み出されたデータをインバータ140〜142を介して論理を反転した後、データバスに出力する。
【0101】
また、LDn信号が“H”の状態である場合には、データバスから入力されたデータをインバータ143,144を介してページバッファ110cに供給する。
【0102】
図13は、ページバッファ110cの詳細な構成例を示す図である。なお、この図において、図7に示すページバッファ27cと対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。図7と比較すると、図13の例では、NチャネルMOS−FET84の出力端子がノードBに接続されている点が異なっている。その他の部分については、図7の場合と同様である。
【0103】
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。なお、以下では、同一バンク内におけるコピーバック動作と、異なるバンク間のコピーバック動作について説明する。
(1)同一バンク内におけるコピーバック動作
以下では、バンク27内におけるコピーバック動作について説明する。
【0104】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0105】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0106】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ23cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図13に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET2信号を“H”としてノードAを“L”の状態に、また、ノードBを“H”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET2信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図13に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してから所定の期間が経過すると、SET1信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0107】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0108】
このような状態において、SET1信号が“H”の状態になると、ノードBは“L”の状態になることから、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“H”、ノードBが“L”の状態をラッチする。
【0109】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27内でのコピーバックであるので、BADD信号は“L”の状態になる。
【0110】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、これらはともに“L”であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“L”の状態になる。
【0111】
制御回路21は、同一バンク間の転送であるので、LAOD2信号を“L”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
MUX制御回路110aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、LD0信号を“H”の状態に、また、RD0信号を“L”の状態にする。
【0112】
その結果、ページバッファ110cにラッチされているデータが、メモリセルアレイに対して書き込まれる。
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードBに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0113】
いまの例では、ノードBは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET2信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、データが正常に書き込まれている場合には、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0114】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET2信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0115】
以上の動作により、同一バンク内における動作が完了する。
(2)異なるバンク間におけるコピーバック動作
以下では、バンク27からバンク28にコピーバックする場合の動作について説明する。
【0116】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0117】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0118】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図13に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET2信号を“H”としてノードAを“L”の状態に、また、ノードBを“H”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET2信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図13に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してから所定の期間が経過すると、SET1信号を“H”の状態にし、センスしたデータをデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0119】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0120】
このような状態において、SET1信号が“H”の状態になると、ノードBは“L”の状態になることから、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“H”、ノードBが“L”の状態をラッチする。
【0121】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク28がコピー先であるので、BADD信号は“H”の状態になる。
【0122】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、BADD信号は“H”でありBADD_LT信号は“L”の状態であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“H”の状態になる。
【0123】
制御回路21は、異なるバンク間の転送であるので、LAOD2信号を“H”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
その結果、MUX制御回路110aでは、図11に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“L”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、RD0信号が“H”、LD0信号が“L”の状態になる。
【0124】
これらの信号を入力したMUX110bでは、NチャネルMOS−FET145がONの状態になり、NチャネルMOS−FET146はOFFの状態になる。従って、ページバッファ110cから出力されたデータは、インバータ140〜142を経由してデータバスに出力されるので、データが反転されて出力されることになる。
【0125】
一方、MUX120bでは、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“H”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、RD1信号が“L”、LD1信号が“H”の状態になる。
【0126】
従って、これらの信号を入力したMUX120bでは、NチャネルMOS−FET145がOFFの状態になり、NチャネルMOS−FET146がONの状態になる。その結果、データバスから入力されたデータは、インバータ143,144を経由してページバッファ120cに出力されるので、データがそのまま出力されることになる。
【0127】
このとき、カラムアドレスレジスタ22に入力されているCARESET信号が“H”の状態にされるので、カラムアドレスが“0”にリセットされる。そして、ARCK信号がトグルされると、カラムアドレスが1ずつインクリメントされることになる。このとき、カラムアドレスレジスタ22の出力は、Yゲート回路24に供給されており、このYゲート回路24は、YDs信号を生成してページバッファ110c,120cに供給する。その結果、ページバッファ110cからは、カラムアドレスによって指定されたデータが読み出され、MUX110bによって反転された後、MUX120bを経由してページバッファ120cのラッチ回路にラッチされる。このような動作は、カラムアドレスレジスタ22から出力されているA9TO信号が“H”の状態になるまで、即ち、全てのカラムアドレスに対するデータの転送が終了するまで継続される。
【0128】
全てのカラムアドレスのデータの転送が完了すると、MUX制御回路120aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、ロードを示すLD1信号を“H”の状態にする。その結果、ページバッファ120cにラッチされているデータが、メモリセルアレイ28dに対して書き込まれる。
【0129】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードBに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0130】
いまの例では、ノードBは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、所定の期間が経過すると、SET2信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、読み出されたデータと書き込まれたデータが一致する場合には、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0131】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET2信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0132】
以上の動作により、異なるバンク間における動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、同一バンク内において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを書き戻しし、異なるバンク間において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを、対象となるバンクのラッチ回路に対してカラムアドレス順に転送して書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータをコピーバックすることが可能になる。
【0133】
また、従来においては、読み出したデータを同一のバンクに書き戻す際には、データの論理を反転する操作が必要であったが、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、論理を反転することなくそのまま書き込むことが可能になる。
【0134】
更に、本発明の第2の実施の形態では、NチャネルMOS−FET84をノードBに接続したので、データを書き込む際と、読み出す際に、インバータ91,92により構成されるラッチ回路にラッチされるデータの状態を同一にすることができる。
【0135】
次に、図14を参照して、第2の実施の形態において実行される処理の流れについて説明する。図9に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0136】
ステップS50:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、リードコマンドを入力する。
【0137】
ステップS51:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー元アドレスを入力する。
【0138】
ステップS52:
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたコピー元のバンクを指定するデータを格納する。
【0139】
ステップS53:
ページバッファ27cは、メモリセルアレイ27dからデータを読み出し、ラッチ回路に保持する。
【0140】
ステップS54:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレス入力コマンドを入力する。
【0141】
ステップS55:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレスを入力する。
【0142】
ステップS56:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、書き込み実行コマンドを入力する。
【0143】
ステップS57:
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号と、保持回路25から供給されたBADD_LT信号とを比較する。
【0144】
ステップS58:
比較回路26は、ステップS57における比較により、両者が一致すると判定した場合には、ステップS63に進み、それ以外の場合にはステップS59に進む。
【0145】
ステップS59:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを“0”にリセットする。
ステップS60:
バンク間転送を実行する。例えば、バンク27からバンク28に転送する際には、ページバッファ110cにラッチされているデータがMUX110bによって反転され、MUX120bを経由してページバッファ120cに供給され、そこでラッチされる。
【0146】
ステップS61:
制御回路21は、カラムアドレスレジスタ22から出力されるA9TO信号が“H”であるか否か、即ち、最後のカラムであるか否かを判定し、最後のカラムである場合にはステップS63に進み、それ以外の場合にはステップS62に進む。
【0147】
ステップS62:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを1だけインクリメントし、ステップS60に戻って同様の処理を繰り返す。
【0148】
ステップS63:
データがメモリセルに書き込まれる。即ち、同一バンク内におけるコピーバック動作時であって、バンク27におけるコピーバックである場合には、ページバッファ110cにラッチされているデータがメモリセルアレイ27dに書き込まれる。また、異なるバンク間におけるコピーバック動作時であって、バンク27からバンク28に転送する場合には、ページバッファ120cにラッチされているデータがメモリセルアレイ28dに書き込まれることになる。
【0149】
ステップS64:
メモリセルにデータが正常に書き込まれたか否かを判定し、正常でない場合には再度書き込み動作を実行する。そして、書き込みが正常である場合には処理を終了する。
【0150】
以上に説明したように、本発明の第1および第2の実施の形態によれば、異なるバンク間でのデータのコピーが可能となるので、大容量化によりメモリセルアレイのバンクを一つのチップ内に複数持つような場合でもコピーバックを実現することができる。
【0151】
また、従来の方法では、半導体記憶装置外にデータを読み出し、再度、書き戻しを行っていたため、例えば、528バイトの場合、半導体記憶装置外にデータを読み出すのに50nsサイクルで26.4μs、更にそのデータを再度ページバッファへロードするのに26.4μs必要であり、コマンド入力等の時間をあわせると1ページ当たりのコピーに260.25μsかかる。これに対し本発明では同じバンクであれば207.45μs、異なるバンクであっても233.85μsでコピーバックを行うことができるので、それぞれ20.3%、10.15%の時間短縮となる。
【0152】
なお、第1および第2の実施の形態に示した回路図は、ほんの一例であり、本発明がこのような場合のみに限定されるものではないことはいうまでもない。
また、第1および第2の実施の形態では、バンクが2つの場合を例に挙げて説明したが、3以上の場合である場合も本発明を適用可能であることはいうまでもない。
【0153】
(付記1) 複数のバンクを有する不揮発性の半導体記憶装置において、
装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける入力回路と、
前記入力回路から前記コピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する判定回路と、
前記判定回路により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する第1の転送回路と、
前記判定回路により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する第2の転送回路と、
を有することを特徴とする半導体記憶装置。
【0154】
(付記2) 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際には、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により非反転ラッチすることを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
【0155】
(付記3) 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって非反転ラッチされたデータを、そのまま前記メモリセルに書き込むことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0156】
(付記4) 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファ側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0157】
(付記5) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により非反転ラッチされたデータを、反転回路により反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記バッファによって反転されたデータをそのまま入力し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0158】
(付記6) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、カラムアドレス単位でデータの転送を実行することを特徴とする付記5記載の半導体記憶装置。
【0159】
(付記7) 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際は、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により反転ラッチすることを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
【0160】
(付記8) 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって反転ラッチされたデータを、再度反転して前記メモリセルに書き込むことを特徴とする付記7記載の半導体記憶装置。
【0161】
(付記9) 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファと反対側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする付記7記載の半導体記憶装置。
【0162】
(付記10) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により反転ラッチされたデータを、前記反転回路によって反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記反転回路によって反転されたデータを更に反転し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする付記6記載の半導体記憶装置。
【0163】
(付記11) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、カラムアドレス単位でデータの転送を実行することを特徴とする付記10記載の半導体記憶装置。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、複数のバンクを有する不揮発性半導体記憶装置においてバンク間におけるコピーバックを実行する際には、判定回路によって同一のバンク内における転送であるかまたは異なるバンク間での転送であるかを判定し、同一のバンク内における転送である場合にはラッチ回路である第1の転送回路に格納されているデータをバンクに書き込み、異なるバンク間の転送である場合には転送元の第1の転送回路のラッチに格納されているデータを、転送元および転送先の第2の転送回路を介して、転送先の第1の転送回路のラッチに格納した後、転送先のバンクに書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータを転送することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示す保持回路の詳細な構成例を示す図である。
【図4】図2に示す比較回路の詳細な構成例を示す図である。
【図5】図2に示すMUX制御回路の詳細な構成例を示す図である。
【図6】図2に示すMUXの詳細な構成例を示す図である。
【図7】図2に示すページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図8】従来のページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図9】図2に示す実施の形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。
【図11】図10に示すMUX制御回路の詳細な構成例を示す図である。
【図12】図10に示すMUXの詳細な構成例を示す図である。
【図13】図10に示すページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図14】図10に示す実施の形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力回路
11 判定回路
12,13 第2の転送回路
14,15 第1の転送回路
16 第1のバンク
17 第2のバンク
20 I/Oインタフェース
21 制御回路
22 カラムアドレスレジスタ
23 ブロックアドレスレジスタ
24 Yゲート回路
25 保持回路
26 比較回路
27 バンク
27a MUX制御回路
27b MUX
27c ページバッファ
27d メモリセルアレイ
27e インバータ
28 バンク
28a MUX制御回路
28b MUX
28c ページバッファ
28d メモリセルアレイ
40,41 NチャネルMOS−FET
42〜44 インバータ
50,51 インバータ
52,53 NチャネルMOS−FET
60〜62 インバータ
63〜66 NANDゲート
69〜75 インバータ
76 NORゲート
77〜79 NチャネルMOS−FET
80〜87 NチャネルMOS−FET
88〜90 PチャネルMOS−FET
91,92 インバータ
93,94 NチャネルMOS−FET
110a MUX制御回路
110b MUX
110c ページバッファ
120a MUX制御回路
120b MUX
120c ページバッファ
130,131 インバータ
132〜135 NANDゲート
140〜144 インバータ
145,146 NチャネルMOS−FET
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関し、特に、複数のバンクを有する不揮発性の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性の半導体記憶装置であるフラッシュメモリとして、最近、コピーバック(Copy Back)機能が搭載された製品が登場している。コピーバック機能とは、あるページに格納されているデータを、データを外部に読み出すことなく、他のページに転送する機能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、不揮発性記憶装置の大容量化が進んでおり、このような大容量のデータを格納するために、複数のバンクにデータを分割して格納する方式を採用する半導体記憶装置も出現している。
【0004】
このように複数のバンクを有する半導体記憶装置では、各バンクがそれぞれページバッファを有していることから、同一バンク内においてデータを転送する際には、読み出したデータをページバッファに格納しておき、該当するアドレスに当該データを書き込むことにより、実現できる。
【0005】
しかし、異なるバンク間でデータを転送する場合には、ページバッファ間でデータを転送する必要が生じ、このような転送モードを有する半導体記憶装置は、提供されていないため、データを外部に一旦読み出してから書き戻す必要があり、その処理に多大な時間を要するという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数のバンクを有する不揮発性半導体記憶装置において、同一のバンク内のみならず異なるバンク間のコピーバックを可能とする方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示す、複数のバンク(第1のバンク16および第2のバンク17)を有する不揮発性の半導体記憶装置において、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける入力回路10と、前記入力回路10から前記コピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する判定回路11と、前記判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する第1の転送回路14,15と、前記判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する第2の転送回路12,13と、を有することを特徴とする半導体記憶装置が提供される。
【0008】
ここで、入力回路10は、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の半導体記憶装置の動作原理を説明するための原理図である。
【0010】
この図に示すように、本発明の半導体記憶装置は、入力回路10、判定回路11、第2の転送回路12,13、第1の転送回路14,15、第1のバンク16および第2のバンク17によって構成されている。
【0011】
ここで、入力回路10は、装置内部におけるデータの転送であるコピーバックを要求するコピーバックコマンドの入力を受ける。
判定回路11は、入力回路10からコピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する。
【0012】
第1の転送回路14,15は、判定回路11により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する。
第2の転送回路12,13は、判定回路11により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する。
【0013】
次に、以上の原理図の動作を説明する。
入力回路10からコピーバックを指示するコマンド(以下、コピーバックコマンドと称する)が入力されると、入力回路10はこのコピーバックコマンドを受け付け、判定回路11に供給する。
【0014】
判定回路11は、入力回路10から供給されたコピーバックコマンドに付随するソースアドレスおよびディスティネーションアドレスを参照し、同一のバンク間における転送であるか否かを判定する。その結果、同一バンク間における転送であると判定した場合には、該当するバンクの第1の転送回路に対してコピーバックコマンドの実行を指示する。
【0015】
例えば、第1のバンク内におけるデータの転送が指示されている場合には、判定回路11は、第1の転送回路14に対してデータの転送を指示する。
第1の転送回路14は、第1のバンク16のソースアドレスからデータを読み出し、ラッチ回路に一旦保持した後、ディスティネーションアドレスに対して書き込む。
【0016】
このような動作により、同一バンク間のコピーバック動作が完了する。
一方、判定回路11によりバンク間のデータ転送が指示されていると判定した場合には、判定回路11は、第2の転送回路12と第2の転送回路13に対してコピーバック動作を行うように指示する。
【0017】
例えば、第1のバンク16から第2のバンク17に対してデータを転送することが指示されている場合には、判定回路11は、第2の転送回路12に対してソースアドレスを供給し、また、第2の転送回路13に対してディスティネーションアドレスを供給する。
【0018】
第2の転送回路12は、第1の転送回路14に対してソースアドレスに格納されているデータを読み出すように指示する。その結果、第1の転送回路14は、第1のバンク16のソースアドレスからデータを読み出し、内蔵されているラッチ回路に対して一時的に格納した後、第2の転送回路12に供給する。
【0019】
第2の転送回路12は、第1の転送回路14から供給されたデータを受信し、第2の転送回路13を介して第1の転送回路15に対して供給し、ディスティネーションに書き込むように指示する。
【0020】
その結果、第1の転送回路15は、第2の転送回路13から供給されたデータを受信し、内蔵されているラッチ回路に一旦保持した後、第2のバンク17のディスティネーションアドレスに書き込む。
【0021】
このような動作により、異なるバンク間のコピーバック動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の半導体記憶装置によれば、コピーバックコマンドが入力された場合には、同一のバンク内における転送であるか否かを判定し、同一バンク内である場合には、第1の転送回路14,15によって転送し、異なるバンク間である場合には、第2の転送回路12,13によって転送するようにしたので、バンクの異同の有無に拘わらず、コピーバックを実行することが可能になる。
【0022】
なお、以上の原理図では、バンクが2つの場合を例に挙げて説明したが、これらが3以上の場合であっても本発明を適用可能である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の第1の実施の形態は、I/Oインタフェース20、制御回路21、カラムアドレスレジスタ22、ブロックアドレスレジスタ23、保持回路25、比較回路26およびバンク27,28によって構成されている。
【0024】
ここで、I/Oインタフェース20は、外部の装置と接続され、この外部の装置との間でデータを授受する際に、データの表現形式等を変換する。
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して入力されたデータに応じて装置の各部を制御する。
【0025】
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを指定するためのカラムアドレス信号を生成してYゲート回路24に供給する。
ブロックアドレスレジスタ23は、コピーバックコマンド等を実行する際に対象となるブロックアドレスを指定するためのデータが格納される。
【0026】
Yゲート回路24は、カラムアドレスレジスタから供給されたカラムアドレスに基づいてYDs信号(Yアドレスデコード信号)を生成し、バンク27,28に対して供給する。
【0027】
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたブロックアドレスを一時的に保持する。
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたブロックアドレスと、保持回路25に保持されているブロックアドレスとを比較し、比較結果を制御回路21に通知する。
【0028】
バンク27,28は、外部から供給されたデータを記憶するとともに、記憶されているデータを外部に出力する。また、コピーバックコマンドが入力された場合には、同一バンク内または異なるバンク間においてデータを転送する。
【0029】
ここで、バンク27を例に挙げて説明すると、バンク27は、MUX(Multiplexer)制御回路27a、MUX27b、ページバッファ27c、メモリセルアレイ27dおよびインバータ27eによって構成されている。なお、バンク28では、インバータ27eは付加されていない。
【0030】
ここで、MUX制御回路27aは、MUX27bおよびページバッファ27cを制御する。
MUX27bは、MUX制御回路27aの制御に応じて、ページバッファ27cのデータを所定量だけ遅延するとともに、必要に応じてデータの論理を反転してデータバスに出力する。また、データバス上のデータを読み込み、所定量だけ遅延してページバッファ27cに供給する。
【0031】
ページバッファ27cは、後述するようにラッチ回路およびバッファによって構成されており、メモリセルアレイ27dにデータを読み書きする際にデータを一時的に格納するとともに、メモリセルアレイ27dから読み出したデータを外部に出力する場合には、信号レベルを増幅して出力する。
【0032】
メモリセルアレイ27dは、例えば、NAND型のメモリセルであり、データを記憶するとともに、記憶されているデータを外部に出力する。
図3は、図2に示す保持回路25の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、保持回路25は、NチャネルMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)40,41、インバータ42〜44によって構成されている。
【0033】
ここで、保持回路25は、制御回路21から供給されるRD(Read)信号が“H”の状態である場合、即ち、読み出しモードで動作している場合には、インバータ42,43によって構成されるラッチ回路により、BADD(Bank Address)信号をラッチし、インバータ44によって反転し、BADD_LT信号として出力する。また、RESET信号が“H”になった場合には、ラッチ回路をリセットする。
【0034】
図4は、図2に示す比較回路26の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、比較回路26は、インバータ50,51およびNチャネルMOS−FET52,53によって構成されている。
【0035】
ここで、比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されるBADD信号と、保持回路25から供給されるBADD_LT信号を入力し、これらの状態が等しい場合には、出力信号であるOUT信号を“L”の状態にし、それ以外の場合には“H”の状態にする。
【0036】
図5は、図2に示すMUX制御回路27aの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX制御回路27aは、インバータ60〜62およびNANDゲート63〜66によって構成されている。
【0037】
ここで、MUX制御回路27aは、コピーバックモードにおいてデータをあるバンクから他のバンクに転送することを指示する信号であるLOAD2信号、BADD信号、RD信号およびLD信号(書き込み信号)を入力し、これらの信号からCLDn信号、RDn信号およびLDn信号を生成して出力する。
【0038】
なお、CLDn信号は、コピーバックモード時におけるロード信号である。RDn信号は、ページバッファ27c,28cからのローカルなリード信号であり、nは、“0”がバンク27を“1”がバンク28を示す。また、LDn信号は、ページバッファ27c,28cへのローカルなロード信号であり、nは、前述の場合と同様である。
【0039】
図6は、図2に示すMUX27bの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX27bは、インバータ69〜75、NORゲート76およびNチャネルMOS−FET77〜79によって構成されている。
【0040】
ここで、MUX27bは、コピーバックモード時、即ち、CLDn信号が“H”の状態である場合には、ページバッファ27cから出力されたPBOUT信号をインバータ70〜72によって遅延するとともに反転し、データバスに対して出力する。また、通常のリードモード時、即ち、CLDn信号が“L”の状態であり、かつ、RDn信号が“H”の状態である場合には、PBOUT信号をインバータ70〜73によって遅延して出力する。更に、通常のロードモード時、即ち、LDn信号が“H”の状態である場合には、データバス上の信号をインバータ74,75によって遅延し、ページバッファ27cに供給する。
【0041】
図7は、図2に示すページバッファ27cの基本単位の構成例を示す図である。
この図に示すように、ページバッファ27cは、NチャネルMOS−FET80〜87、PチャネルMOS−FET88〜90、インバータ91,92およびNチャネルMOS−FET93,94によって構成されている。
【0042】
ここで、NチャネルMOS−FET80〜83およびPチャネルMOS−FET88,89は、バッファを構成しており、LD信号が“H”かつRD信号が“L”の状態である場合には、NチャネルMOS−FET82およびPチャネルMOS−FET89がOFFの状態になるので、YD1信号が“H”の状態になった場合には、MUX27bからの出力をそのまま入力する。
【0043】
また、LD信号が“L”かつRD信号が“H”の状態である場合には、NチャネルMOS−FET82およびPチャネルMOS−FET89がONの状態になるので、NチャネルMOS−FET83およびPチャネルMOS−FET88によりインバータが構成され、YD1信号が“H”になると、ノードAに印加されている信号を反転して出力する。
【0044】
NチャネルMOS−FET84〜87、PチャネルMOS−FET90、インバータ91,92およびNチャネルMOS−FET93,94はラッチ回路および書き込み回路を構成している。ここで、通常のリード動作時には、SET1信号が“H”の状態にされるとともに、BLCNTL信号が“H”の状態にされる。その結果、メモリセルアレイの読み出し対象となっているセルに接続されたビット線に印加されている電圧がNチャネルMOS−FET85を経由してインバータ91,92によって構成されるラッチ回路に供給され、ラッチされる。
【0045】
一方、コピーバックモード時には、BLCNTL信号とSET2信号が“H”の状態にされ、読み出し対象となっているセルに接続されたビット線に印加されている電圧がNチャネルMOS−FET93を経由してインバータ91,92によって構成されるラッチ回路に供給され、ラッチされる。
【0046】
また、ライト動作時には、BLNCTL信号が“H”の状態にされるとともに、PGMON信号が“H”の状態にされ、インバータ91,92によって構成されるラッチ回路にラッチされているデータを、NチャネルMOS−FET84およびNチャネルMOS−FET87を介してメモリセルに書き込む。
【0047】
次に、第1の実施の形態の動作について説明する。なお、以下では、同一バンク内におけるコピーバック動作と、異なるバンク間のコピーバック動作についてそれぞれ説明する。
(1)同一バンク内におけるコピーバック動作
以下では、バンク27内におけるコピーバック動作を例に挙げて説明する。
【0048】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”(バンク28の場合は“H”)の状態になる。
【0049】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0050】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図7に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET1信号を“H”としてノードAを“H”の状態に、また、ノードBを“L”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。
【0051】
次に、SET1信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図7に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してからある期間が経過すると、SET2信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0052】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0053】
このような状態において、SET2信号が“H”の状態になると、NチャネルMOS−FET93,94が双方ともにONの状態になって接地されることから、ノードAが“L”の状態になり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“L”、ノードBが“H”の状態をラッチする。
【0054】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27内でのコピーバックであるので、BADD信号は“L”の状態になる。
【0055】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、これらはともに“L”であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“L”の状態になる。制御回路21は、同一バンク間の転送であるので、LAOD2信号を“L”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
【0056】
MUX制御回路27aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、コピーバック時のロードを示すCLD0信号を“L”の状態にし、RD0信号を“L”の状態にし、LD0信号を“H”の状態にする。その結果、ページバッファメモリ27cにラッチされているデータが、メモリセルアレイに対して書き込まれる。
【0057】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードAに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0058】
いまの例では、ノードAは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET1信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、正常に書き込みが実行されている場合には、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0059】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET1信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0060】
以上の動作により、同一バンク内における動作が完了する。
(2)異なるバンク間におけるコピーバック動作
以下では、バンク27からバンク28にコピーバックする場合の動作について説明する。
【0061】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0062】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0063】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図7に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET1信号を“H”としてノードAを“H”の状態に、また、ノードBを“L”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET1信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図7に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してからある期間が経過すると、SET2信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0064】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0065】
このような状態において、SET2信号が“H”の状態になると、NチャネルMOS−FET93,94が双方ともにONの状態になって接地されることから、ノードAが“L”の状態になり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“L”、ノードBが“H”の状態をラッチする。
【0066】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク28がコピー先であるので、BADD信号は“H”の状態になる。
【0067】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、BADD信号は“H”でありBADD_LT信号は“L”の状態であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“H”の状態になる。
【0068】
制御回路21は、異なるバンク間の転送であるので、LOAD2信号を“H”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
その結果、MUX制御回路27aでは、図5に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“L”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、CLD0信号が“H”、RD0(n=0)信号が“H”、LD0信号が“L”の状態になる。
【0069】
これらの信号を入力したMUX27bでは、NチャネルMOS−FET77がONの状態になり、NチャネルMOS−FET78,79はOFFの状態になる。従って、ページバッファ27cから出力されたデータは、インバータ70〜72を経由してデータバスに出力されるので、データが反転されて出力されることになる。
【0070】
一方、MUX28bでは、図5に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“H”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、CLD1信号が“L”、RD1(n=1)信号が“L”、LD1信号が“H”の状態になる。
【0071】
従って、これらの信号を入力したMUX28bでは、NチャネルMOS−FET77およびNチャネルMOS−FET78がOFFの状態になり、NチャネルMOS−FET79がONの状態になる。その結果、データバスから入力されたデータは、インバータ74,75を経由してページバッファ28cに出力されるので、データがそのまま出力されることになる。
【0072】
このとき、カラムアドレスレジスタ22に入力されているCARESET信号が“H”の状態にされるので、カラムアドレスが“0”にリセットされる。そして、ARCK信号がトグルされると、カラムアドレスが1ずつインクリメントされることになる。このとき、カラムアドレスレジスタ22の出力は、Yゲート回路24に供給されており、このYゲート回路24は、YDs信号を生成してページバッファ27c,28cに供給する。その結果、ページバッファ27cからは、カラムアドレスによって指定されたデータが読み出され、MUX27bによって反転された後、MUX28bを経由してページバッファ28cのラッチ回路にラッチされる。このような動作は、カラムアドレスレジスタ22から出力されているA9TO信号が“H”の状態になるまで、即ち、全てのカラムアドレスに対するデータの転送が終了するまで継続される。
【0073】
全てのカラムアドレスのデータの転送が完了すると、MUX制御回路28aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、コピーバック時のロードを示すCLD1信号を“L”の状態にし、RD1信号を“L”の状態にし、LD1信号を“H”の状態に保持する。その結果、ページバッファ28cにラッチされているデータが、メモリセルアレイ28dに対して書き込まれる。
【0074】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードAに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0075】
いまの例では、ノードAは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET1信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、データが正常に書き込まれている場合には、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0076】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET1信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0077】
以上の動作により、異なるバンク間における動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、同一バンク内において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを書き戻しし、異なるバンク間において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを、対象となるバンクのラッチ回路に対してカラムアドレス順に転送して書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータをコピーバックすることが可能になる。
【0078】
また、従来においては、読み出したデータを同一のバンクに書き戻す際には、データの論理を反転する操作が必要であったが、本発明によれば論理を反転することなくそのまま書き込むことが可能になる。その詳細について次に説明する。
【0079】
図8は、従来のページバッファの構成を示す図である。なお、この図において、図7と対応する部分には同一の符号を付してあるのでその説明は省略する。図7の場合と比較すると、従来の構成では、NチャネルMOS−FET93,94が具備されていない。それ以外は図7の場合と同様である。
【0080】
図8に示す従来のページバッファにおいて、メモリセルからデータを読み出す場合には、SET信号とBLCNTL信号を“H”の状態にし、ビット線に印加されている電圧をインバータ91,92により構成されるラッチ回路にラッチする。従って、例えば、メモリセルに“0”が書き込まれている場合に、BLCNTL信号が“H”の状態になると、メモリセルはOFFの状態であるので、NチャネルMOS−FET85はONの状態になり、また、SET信号が“H”の状態になるので、ノードBは“L”の状態に、また、ノードAは“H”の状態になる。
【0081】
このような状態において、ラッチ回路に書き込まれているデータを、メモリセルに書き戻す場合、PGMON信号とBLCNTL信号を“H”の状態にすると、“L”が供給すべきところを、“H”の状態が供給され、“1”が書き戻される結果となる。従って、書き戻す前にラッチ回路のノードAおよびノードBのデータの論理を反転する必要が生じてしまう。
【0082】
しかし、本実施の形態では、コピーバックモードでは、SET2信号を“H”にすることにより、メモリセルが読み出されることから、ノードAが“L”の状態になる。従って、このまま書き戻ししても元のデータが書き戻されることから不都合は生じないことになる。
【0083】
次に、図9を参照して、第1の実施の形態において実行される処理の流れについて説明する。図9に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS20:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、リードコマンドを入力する。
【0084】
ステップS21:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー元アドレスを入力する。
【0085】
ステップS22:
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたコピー元のバンクを指定するデータを格納する。
【0086】
ステップS23:
ページバッファ27cは、メモリセルアレイ27dからデータを読み出し、ラッチ回路に保持する。
【0087】
ステップS24:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレス入力コマンドを入力する。
【0088】
ステップS25:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレスを入力する。
【0089】
ステップS26:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、書き込み実行コマンドを入力する。
【0090】
ステップS27:
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号と、保持回路25から供給されたBADD_LT信号とを比較する。
【0091】
ステップS28:
比較回路26は、ステップS27における比較により、両者が一致すると判定した場合には、ステップS33に進み、それ以外の場合にはステップS29に進む。
【0092】
ステップS29:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを“0”にリセットする。
ステップS30:
バンク間転送を実行する。例えば、バンク27からバンク28に転送する際には、ページバッファ27cにラッチされているデータがMUX27bによって反転され、MUX28bを経由してページバッファ28cに供給され、そこでラッチされる。
【0093】
ステップS31:
制御回路21は、カラムアドレスレジスタ22から出力されるA9TO信号が“H”であるか否か、即ち、最後のカラムであるか否かを判定し、最後のカラムである場合にはステップS33に進み、それ以外の場合にはステップS32に進む。
【0094】
ステップS32:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを1だけインクリメントし、ステップS30に戻って同様の処理を繰り返す。
【0095】
ステップS33:
データがメモリセルに書き込まれる。即ち、同一バンク内におけるコピーバック動作時であって、バンク27におけるコピーバックである場合には、ページバッファ27cにラッチされているデータがメモリセルアレイ27dに書き込まれる。また、異なるバンク間におけるコピーバック動作時であって、バンク27からバンク28に転送する場合には、ページバッファ28cにラッチされているデータがメモリセルアレイ28dに書き込まれることになる。
【0096】
ステップS34:
メモリセルにデータが正常に書き込まれたか否かを判定し、正常でない場合には再度書き込み動作を実行する。そして、書き込みが正常である場合には処理を終了する。
【0097】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。なお、この図において、図2と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。図2の場合と比較すると、図10の場合では、バンク27,28の内部の構造が一部異なっている。即ち、バンク27を例に挙げて説明すると、図10の構成例では、MUX制御回路27a、MUX27bおよびページバッファ27cがそれぞれMUX制御回路110a、MUX110bおよびページバッファ110cに置換されている。それ以外は、図2の場合と同様である。
【0098】
図11は、MUX制御回路110aの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX制御回路110aは、インバータ130,131およびNANDゲート132〜135によって構成されている。
【0099】
ここで、MUX制御回路110aは、LOAD2信号、BADD信号、RD信号およびLD信号からRDn信号およびLDn信号を生成して出力する。
図12は、MUX110bの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、MUX110bは、インバータ140〜144およびNチャネルMOS−FET145,146によって構成されている。
【0100】
ここで、MUX110bは、図11に示すMUX制御回路110aから供給されたLDn信号およびRDn信号を入力し、RDn信号が“H”の状態である場合には、ページバッファ110cから読み出されたデータをインバータ140〜142を介して論理を反転した後、データバスに出力する。
【0101】
また、LDn信号が“H”の状態である場合には、データバスから入力されたデータをインバータ143,144を介してページバッファ110cに供給する。
【0102】
図13は、ページバッファ110cの詳細な構成例を示す図である。なお、この図において、図7に示すページバッファ27cと対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。図7と比較すると、図13の例では、NチャネルMOS−FET84の出力端子がノードBに接続されている点が異なっている。その他の部分については、図7の場合と同様である。
【0103】
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。なお、以下では、同一バンク内におけるコピーバック動作と、異なるバンク間のコピーバック動作について説明する。
(1)同一バンク内におけるコピーバック動作
以下では、バンク27内におけるコピーバック動作について説明する。
【0104】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0105】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0106】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ23cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図13に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET2信号を“H”としてノードAを“L”の状態に、また、ノードBを“H”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET2信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図13に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してから所定の期間が経過すると、SET1信号を“H”の状態にし、センスしたデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0107】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0108】
このような状態において、SET1信号が“H”の状態になると、ノードBは“L”の状態になることから、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“H”、ノードBが“L”の状態をラッチする。
【0109】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27内でのコピーバックであるので、BADD信号は“L”の状態になる。
【0110】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、これらはともに“L”であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“L”の状態になる。
【0111】
制御回路21は、同一バンク間の転送であるので、LAOD2信号を“L”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
MUX制御回路110aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、LD0信号を“H”の状態に、また、RD0信号を“L”の状態にする。
【0112】
その結果、ページバッファ110cにラッチされているデータが、メモリセルアレイに対して書き込まれる。
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードBに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0113】
いまの例では、ノードBは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、ある期間が経過すると、SET2信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、データが正常に書き込まれている場合には、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0114】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET2信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0115】
以上の動作により、同一バンク内における動作が完了する。
(2)異なるバンク間におけるコピーバック動作
以下では、バンク27からバンク28にコピーバックする場合の動作について説明する。
【0116】
先ず、反転リードコマンドが入力されると、制御回路21から出力されるRD信号が“H”の状態になる。続いて、コピー元のアドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にコピー元のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク27がコピー元であるのでBADD信号は“L”の状態になる。
【0117】
保持回路25は、図3に示すインバータ42,43から構成されるラッチ回路にこのBADD信号をラッチし、ラッチしたデータを反転した結果を出力する。その結果、保持回路25の出力信号であるBADD_LT信号は“L”の状態になる。
【0118】
バンク27では、メモリセルアレイ27dのコピー元アドレスからデータが読み出され、ページバッファ27cに格納される。即ち、単一のビットに注目すると、図13に示す回路において、BIAS信号を“L”とし、SET2信号を“H”としてノードAを“L”の状態に、また、ノードBを“H”の状態にし、インバータ91,92から構成されるラッチ回路を初期化する。次に、SET2信号を“L”の状態に戻し、BLCNTL信号を“H”の状態にすることにより、図13に示す回路をビット線に接続し、センス動作を開始する。そして、センス動作を開始してから所定の期間が経過すると、SET1信号を“H”の状態にし、センスしたデータをデータをインバータ91,92から構成されるラッチ回路に取り込む。
【0119】
例えば、メモリセルに格納されているデータが“0”である場合には、当該セルは電気的にはOFFの状態になるので、NチャネルMOS−FET87がONの状態になると、NチャネルMOS−FET85,93の入力は“H”の状態になる。
【0120】
このような状態において、SET1信号が“H”の状態になると、ノードBは“L”の状態になることから、インバータ91,92から構成されるラッチ回路は、ノードAが“H”、ノードBが“L”の状態をラッチする。
【0121】
次に、コピー先アドレス入力コマンドが入力されると、制御回路21はRD信号を“L”の状態にする。そして、コピー先アドレスが入力されると、ブロックアドレスレジスタ23にはコピー先のブロックを示すデータが格納され、このデータに基づいてBADD信号が出力される。いまの例では、バンク28がコピー先であるので、BADD信号は“H”の状態になる。
【0122】
比較回路26は、保持回路25に格納されているコピー元のバンクを示すデータに対応するBADD_LT信号を入力し、BADD信号と比較する。いまの例では、BADD信号は“H”でありBADD_LT信号は“L”の状態であるので、比較回路26の出力であるOUT信号は“H”の状態になる。
【0123】
制御回路21は、異なるバンク間の転送であるので、LAOD2信号を“H”の状態にする。また、ライト動作であるのでLD信号を“H”の状態にする。
その結果、MUX制御回路110aでは、図11に示す、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“L”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、RD0信号が“H”、LD0信号が“L”の状態になる。
【0124】
これらの信号を入力したMUX110bでは、NチャネルMOS−FET145がONの状態になり、NチャネルMOS−FET146はOFFの状態になる。従って、ページバッファ110cから出力されたデータは、インバータ140〜142を経由してデータバスに出力されるので、データが反転されて出力されることになる。
【0125】
一方、MUX120bでは、LOAD2信号が“H”、BADD信号が“H”、RD信号が“L”、LD信号が“H”の状態になるので、RD1信号が“L”、LD1信号が“H”の状態になる。
【0126】
従って、これらの信号を入力したMUX120bでは、NチャネルMOS−FET145がOFFの状態になり、NチャネルMOS−FET146がONの状態になる。その結果、データバスから入力されたデータは、インバータ143,144を経由してページバッファ120cに出力されるので、データがそのまま出力されることになる。
【0127】
このとき、カラムアドレスレジスタ22に入力されているCARESET信号が“H”の状態にされるので、カラムアドレスが“0”にリセットされる。そして、ARCK信号がトグルされると、カラムアドレスが1ずつインクリメントされることになる。このとき、カラムアドレスレジスタ22の出力は、Yゲート回路24に供給されており、このYゲート回路24は、YDs信号を生成してページバッファ110c,120cに供給する。その結果、ページバッファ110cからは、カラムアドレスによって指定されたデータが読み出され、MUX110bによって反転された後、MUX120bを経由してページバッファ120cのラッチ回路にラッチされる。このような動作は、カラムアドレスレジスタ22から出力されているA9TO信号が“H”の状態になるまで、即ち、全てのカラムアドレスに対するデータの転送が終了するまで継続される。
【0128】
全てのカラムアドレスのデータの転送が完了すると、MUX制御回路120aは、制御回路21から供給されたLOAD2信号およびブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号等に基づき、ロードを示すLD1信号を“H”の状態にする。その結果、ページバッファ120cにラッチされているデータが、メモリセルアレイ28dに対して書き込まれる。
【0129】
具体的には、PGMON信号が“H”、BIAS信号が“H”、BLCNTL信号が“H”、SET1信号が“L”、SET2信号が“L”の状態となり、インバータ91,92から構成されるラッチ回路のノードBに印加されている電圧がNチャネルMOS−FET84を介して読み出され、NチャネルMOS−FET87を介してメモリセルアレイ27dの所定のセルに書き込まれる。
【0130】
いまの例では、ノードBは“L”の状態であるので、メモリセルアレイ27dの所定のセルには、“0”が書き込まれることになる。
メモリセルへの書き込みが終了すると、データが正常に書き込まれたか否かをチェックするためにベリファイ動作が実行される。ベリファイ動作では、先ず、PGMON信号が“L”、BIAS信号が“L”、BLCNTL信号が“H”の状態とされてセンス動作が実行され、所定の期間が経過すると、SET2信号が“H”の状態にされ、書き込まれたデータが読み出されてインバータ91,92から構成されるラッチ回路にラッチされる。そして、読み出されたデータと書き込まれたデータが一致する場合には、ノードAが“L”の状態に、また、ノードBが“H”の状態になるので、これ以降は書き込みが禁止される。なお、書き込みの対象となっていないメモリセルについても同様の動作が実施される。
【0131】
書き込みが十分に行われていないメモリセルの場合では、SET2信号が“H”の状態にされた後に、ノードAが“H”の状態に、また、ノードBが“L”の状態になるので、正常に書き込みが行われるまで書き込みおよびベリファイ動作が繰り返し実行される。
【0132】
以上の動作により、異なるバンク間における動作が完了する。
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、同一バンク内において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを書き戻しし、異なるバンク間において転送する場合には、ラッチ回路に保持されたデータを、対象となるバンクのラッチ回路に対してカラムアドレス順に転送して書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータをコピーバックすることが可能になる。
【0133】
また、従来においては、読み出したデータを同一のバンクに書き戻す際には、データの論理を反転する操作が必要であったが、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、論理を反転することなくそのまま書き込むことが可能になる。
【0134】
更に、本発明の第2の実施の形態では、NチャネルMOS−FET84をノードBに接続したので、データを書き込む際と、読み出す際に、インバータ91,92により構成されるラッチ回路にラッチされるデータの状態を同一にすることができる。
【0135】
次に、図14を参照して、第2の実施の形態において実行される処理の流れについて説明する。図9に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0136】
ステップS50:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、リードコマンドを入力する。
【0137】
ステップS51:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー元アドレスを入力する。
【0138】
ステップS52:
保持回路25は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたコピー元のバンクを指定するデータを格納する。
【0139】
ステップS53:
ページバッファ27cは、メモリセルアレイ27dからデータを読み出し、ラッチ回路に保持する。
【0140】
ステップS54:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレス入力コマンドを入力する。
【0141】
ステップS55:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、コピー先アドレスを入力する。
【0142】
ステップS56:
制御回路21は、I/Oインタフェース20を介して、書き込み実行コマンドを入力する。
【0143】
ステップS57:
比較回路26は、ブロックアドレスレジスタ23から供給されたBADD信号と、保持回路25から供給されたBADD_LT信号とを比較する。
【0144】
ステップS58:
比較回路26は、ステップS57における比較により、両者が一致すると判定した場合には、ステップS63に進み、それ以外の場合にはステップS59に進む。
【0145】
ステップS59:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを“0”にリセットする。
ステップS60:
バンク間転送を実行する。例えば、バンク27からバンク28に転送する際には、ページバッファ110cにラッチされているデータがMUX110bによって反転され、MUX120bを経由してページバッファ120cに供給され、そこでラッチされる。
【0146】
ステップS61:
制御回路21は、カラムアドレスレジスタ22から出力されるA9TO信号が“H”であるか否か、即ち、最後のカラムであるか否かを判定し、最後のカラムである場合にはステップS63に進み、それ以外の場合にはステップS62に進む。
【0147】
ステップS62:
カラムアドレスレジスタ22は、カラムアドレスを1だけインクリメントし、ステップS60に戻って同様の処理を繰り返す。
【0148】
ステップS63:
データがメモリセルに書き込まれる。即ち、同一バンク内におけるコピーバック動作時であって、バンク27におけるコピーバックである場合には、ページバッファ110cにラッチされているデータがメモリセルアレイ27dに書き込まれる。また、異なるバンク間におけるコピーバック動作時であって、バンク27からバンク28に転送する場合には、ページバッファ120cにラッチされているデータがメモリセルアレイ28dに書き込まれることになる。
【0149】
ステップS64:
メモリセルにデータが正常に書き込まれたか否かを判定し、正常でない場合には再度書き込み動作を実行する。そして、書き込みが正常である場合には処理を終了する。
【0150】
以上に説明したように、本発明の第1および第2の実施の形態によれば、異なるバンク間でのデータのコピーが可能となるので、大容量化によりメモリセルアレイのバンクを一つのチップ内に複数持つような場合でもコピーバックを実現することができる。
【0151】
また、従来の方法では、半導体記憶装置外にデータを読み出し、再度、書き戻しを行っていたため、例えば、528バイトの場合、半導体記憶装置外にデータを読み出すのに50nsサイクルで26.4μs、更にそのデータを再度ページバッファへロードするのに26.4μs必要であり、コマンド入力等の時間をあわせると1ページ当たりのコピーに260.25μsかかる。これに対し本発明では同じバンクであれば207.45μs、異なるバンクであっても233.85μsでコピーバックを行うことができるので、それぞれ20.3%、10.15%の時間短縮となる。
【0152】
なお、第1および第2の実施の形態に示した回路図は、ほんの一例であり、本発明がこのような場合のみに限定されるものではないことはいうまでもない。
また、第1および第2の実施の形態では、バンクが2つの場合を例に挙げて説明したが、3以上の場合である場合も本発明を適用可能であることはいうまでもない。
【0153】
(付記1) 複数のバンクを有する不揮発性の半導体記憶装置において、
装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける入力回路と、
前記入力回路から前記コピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する判定回路と、
前記判定回路により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する第1の転送回路と、
前記判定回路により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する第2の転送回路と、
を有することを特徴とする半導体記憶装置。
【0154】
(付記2) 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際には、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により非反転ラッチすることを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
【0155】
(付記3) 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって非反転ラッチされたデータを、そのまま前記メモリセルに書き込むことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0156】
(付記4) 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファ側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0157】
(付記5) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により非反転ラッチされたデータを、反転回路により反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記バッファによって反転されたデータをそのまま入力し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
【0158】
(付記6) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、カラムアドレス単位でデータの転送を実行することを特徴とする付記5記載の半導体記憶装置。
【0159】
(付記7) 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際は、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により反転ラッチすることを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
【0160】
(付記8) 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって反転ラッチされたデータを、再度反転して前記メモリセルに書き込むことを特徴とする付記7記載の半導体記憶装置。
【0161】
(付記9) 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファと反対側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする付記7記載の半導体記憶装置。
【0162】
(付記10) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により反転ラッチされたデータを、前記反転回路によって反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記反転回路によって反転されたデータを更に反転し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする付記6記載の半導体記憶装置。
【0163】
(付記11) 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、カラムアドレス単位でデータの転送を実行することを特徴とする付記10記載の半導体記憶装置。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、複数のバンクを有する不揮発性半導体記憶装置においてバンク間におけるコピーバックを実行する際には、判定回路によって同一のバンク内における転送であるかまたは異なるバンク間での転送であるかを判定し、同一のバンク内における転送である場合にはラッチ回路である第1の転送回路に格納されているデータをバンクに書き込み、異なるバンク間の転送である場合には転送元の第1の転送回路のラッチに格納されているデータを、転送元および転送先の第2の転送回路を介して、転送先の第1の転送回路のラッチに格納した後、転送先のバンクに書き込むようにしたので、バンクの異同に拘わらずデータを転送することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示す保持回路の詳細な構成例を示す図である。
【図4】図2に示す比較回路の詳細な構成例を示す図である。
【図5】図2に示すMUX制御回路の詳細な構成例を示す図である。
【図6】図2に示すMUXの詳細な構成例を示す図である。
【図7】図2に示すページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図8】従来のページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図9】図2に示す実施の形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。
【図11】図10に示すMUX制御回路の詳細な構成例を示す図である。
【図12】図10に示すMUXの詳細な構成例を示す図である。
【図13】図10に示すページバッファの詳細な構成例を示す図である。
【図14】図10に示す実施の形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力回路
11 判定回路
12,13 第2の転送回路
14,15 第1の転送回路
16 第1のバンク
17 第2のバンク
20 I/Oインタフェース
21 制御回路
22 カラムアドレスレジスタ
23 ブロックアドレスレジスタ
24 Yゲート回路
25 保持回路
26 比較回路
27 バンク
27a MUX制御回路
27b MUX
27c ページバッファ
27d メモリセルアレイ
27e インバータ
28 バンク
28a MUX制御回路
28b MUX
28c ページバッファ
28d メモリセルアレイ
40,41 NチャネルMOS−FET
42〜44 インバータ
50,51 インバータ
52,53 NチャネルMOS−FET
60〜62 インバータ
63〜66 NANDゲート
69〜75 インバータ
76 NORゲート
77〜79 NチャネルMOS−FET
80〜87 NチャネルMOS−FET
88〜90 PチャネルMOS−FET
91,92 インバータ
93,94 NチャネルMOS−FET
110a MUX制御回路
110b MUX
110c ページバッファ
120a MUX制御回路
120b MUX
120c ページバッファ
130,131 インバータ
132〜135 NANDゲート
140〜144 インバータ
145,146 NチャネルMOS−FET
Claims (10)
- 複数のバンクを有する不揮発性の半導体記憶装置において、装置内部におけるデータの転送を要求するコピーバックコマンドの入力を受ける入力回路と、
前記入力回路から前記コピーバックコマンドが入力された場合には、転送元と転送先が同一のバンクに属するか否かを判定する判定回路と、
前記判定回路により同一のバンク内であると判定された場合には、同一のバンク内においてデータを転送する第1の転送回路と、
前記判定回路により異なるバンク間であると判定された場合には、対象となる2つのバンク間においてデータを転送する第2の転送回路と、
を有することを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際には、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により非反転ラッチすることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって非反転ラッチされたデータを、そのまま前記メモリセルに書き込むことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
- 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファ側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。 - 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により非反転ラッチされたデータを、反転回路により反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記バッファによって反転されたデータをそのまま入力し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
- 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、カラムアドレス単位でデータの転送を実行することを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の転送回路は、前記バンクを構成するメモリセルからデータを非反転ラッチまたは反転ラッチするラッチ回路を有し、
前記第2の転送回路は、前記ラッチ回路によってラッチされた信号を反転して出力するバッファを有し、
前記第1または第2の転送回路によってデータを転送する際は、前記メモリセルに格納されているデータを前記ラッチ回路により反転ラッチすることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の転送回路により同一バンク内でデータを転送する際には、前記ラッチ回路によって反転ラッチされたデータを、再度反転して前記メモリセルに書き込むことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
- 前記ラッチ回路は、インバータが逆並列に接続されるとともに、一方の端子が前記バッファに接続されて構成されており、
非反転ラッチする際には、前記バッファに接続された側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
反転ラッチする際には、前記バッファと反対側の端子に対してメモリセルのデータを取り込み、
前記メモリセルに書き込む際には、前記バッファと反対側の端子からデータを読み出してメモリセルへ書き込む、
ことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。 - 前記第2の転送回路により異なるバンク間でデータを転送する際には、転送元のバンクでは、前記ラッチ回路により反転ラッチされたデータを反転回路によって反転した後、前記バッファによって反転して出力し、転送先のバンクでは、前記反転回路によって反転されたデータを更に反転し、該当するメモリセルに対して書き込むことを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置。
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