JP2004030144A - 電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より使い勝手が優れている電子装置を提供することを目的とし、また、電子装置のキーに手が誤って触れたときに、オペレータが意図せずに電子装置が動作してしまうことを防ぐことができる電子装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】オペレータが操作するキーと、上記キーが押下されていることを判断するキー押下判断手段と、上記キーが押下されているキー押下時間を測定するキー押下時間測定手段と、上記キー押下時間が所定時間を経過すると、上記キー押下による操作が有効であると判断するキー有効性判断手段と、上記所定時間を、上記電子装置の状態に応じて決定する所定時間決定手段とを有する電子装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】オペレータが操作するキーと、上記キーが押下されていることを判断するキー押下判断手段と、上記キーが押下されているキー押下時間を測定するキー押下時間測定手段と、上記キー押下時間が所定時間を経過すると、上記キー押下による操作が有効であると判断するキー有効性判断手段と、上記所定時間を、上記電子装置の状態に応じて決定する所定時間決定手段とを有する電子装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードキーやタッチパネル等によるソフトキーを備えている従来の電子装置において、チャタリング等による誤検知を防止するために、キーが一定時間連続して押下された場合にのみ、そのキーが押下されたと判断する。
【0003】
また、キーによっては、通常よりも長時間連続して押下された場合に、そのキーを有効にする。たとえば、日常的に電源オン状態のまま使用するような電子装置(ファクシミリ装置や電話装置等)においては、電源キーが短時間押下された場合、電源オンまたは電源オフの動作をせず、電源キーが長時間連続して押下された場合に、電源オンまたは電源オフの動作を行う。
【0004】
また、不用意に装置が動作するのを防ぐために、所定の動作を起動するキーのみ、反応するまでの時間を長くする。この他にも、クリアキーが短時間押下された場合には、1文字クリアの機能が働き、長時間押下された場合には、全文字クリアの機能が働くような文字列編集機能を持つ。
【0005】
上記のように、キーが押下されてから動作するまでの時間を、キーによって異なる長さに設定すると、電子装置の使い勝手を向上させる上で、効果的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、装置の多機能化、使用形態の多様化等が原因して、長時間連続押下によって所定のキーを有効とする方法が、必ずしもオペレータにとって都合の良いものではないことがある。
【0007】
たとえば、電源キーにおいて、電子装置の種類や用途によっては、電源オフを行う場合、長時間連続押下によって動作するようにすることが都合良く、電源オンの場合、直ちに動作するようにすることが都合良いということがある。
【0008】
また、ファクシミリ装置や電話装置において、日常的に電源オン状態で使用するオペレータにとっては、長時間連続押下によって電源キーが動作することは、使い勝手が良いが、電源オン/電源オフを頻繁に繰り返すオペレータにとっては、長時間連続押下がむしろ煩わしいという問題がある。
【0009】
さらに、電子装置の構造上、オペレータの手が触れ易い位置に設けられているキーについては、長時間連続押下によって動作するようにすると、誤操作を防止できるが、オペレータがそのキーを使用するために押下した場合、長時間連続押下は煩わしいという問題がある。
【0010】
本発明は、より使い勝手が優れている電子装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更するものである。
【0012】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【0013】
ファクシミリ装置FS1は、読み込み画像を複写するコピー機能、PC(パーソナルコンピュータ)と接続し、読み込み画像をPCに取り込むスキャン機能を有する装置であり、電子装置の一例である。
【0014】
ファクシミリ装置FS1は、CPU1と、ROM2と、RAM3と、蓄積メモリ4と、外部表示部5と、操作パネル6と、スピーカ7と、MODEM(モデム)8と、NCU9と、PSTN回線(アナログ公衆回線網)10と、画像処理部11と、スキャナ12と、プリンタフォーマッタ13と、プリンタ14と、PCi/f15と、PC接続回線16とを有する。
【0015】
CPU1は、システム制御部であり、ファクシミリ装置FS1の全体を制御する。ROM2は、CPUの制御プログラムを格納する。RAM3は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した送信宛先電話番号等の各種設定値、装置の管理データ類、各種ワーク用バッファを格納する。
【0016】
蓄積メモリ4は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。外部表示部5は、LCD、LED等でユーザに表示通知する。操作パネル6は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行う。スピーカ7は、音声によってオペレータに通知、警告をし、PSTN回線10を通して送受している通信音をモニタする。
【0017】
MODEM(モデム)8は、ファクシミリの送受信信号の変復調を行う。NCU9は、選択信号(ダイヤルパルスまたはトーンダイヤラ)を、PSTN回線(アナログ公衆回線網)10に送出し、呼び出し信号の検出による自動着信動作も行う。画像処理部11は、読み取られた画像データに補正処理を施し、高精細な画像データを生成する。
【0018】
スキャナ12は、CSイメージセンサ、原稿搬送機構等で構成され、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換する。プリンタフォーマッタ13は、PC等、外部機器からのファイルデータをプリントする場合、プリンタ記述言語を解析し、画像データに変換する。
【0019】
プリンタ14は、受信画像やファイルデータを記録紙に記録する装置である。PCi/f15は、PC接続回線16を経由し、PCを接続するインタフェースであり、PCと接続することによって、PCとの間で、画像データ、各種設定データを送受信することができる。
【0020】
ファクシミリ装置FS1は、スキャナ12で読み取った画像をプリンタ14で印字することによって、単体では画像複写装置として使用することができる。また、PC接続回線を経由し、PCと接続することによって、PCの周辺機器としての画像読取装置(スキャナ)と画像形成装置(プリンタ)としても使用することができる。
【0021】
図2は、ファクシミリ装置FS1に設けられているオペレーションパネルの一部を示す概略図である。
【0022】
ファクシミリ装置FS1のオペレーションパネルには、図2に示すように、電源オフ、電源オンを行う電源キーと、コピー/ファクス/スキャンの各モードへ移行させるコピーモードキー/ファクスモードキー/スキャンモードキーと、電話番号やユーザ名称等を入力するテンキーと、予め登録された宛先をワンタッチで指定するワンタッチキーと、画像読取等の動作の開始を指示するスタートキーと、ファクシミリ装置FS1の状態等を表示するLCDとが具備されている。
【0023】
ファクシミリ装置FS1は、電源キー押下によって電源オフした場合には、プリンタ14やスキャナ12、外部表示部5等への通電を停止するが、CPU1、操作パネル6等、必要最小限の部分には通電を行っている状態へ移行する。上記実施例では、この必要最小限の部分に通電を行っている状態を電源オフと称し、ファクシミリ装置FS1の全般に通電を行っている状態を電源オンと称する。
【0024】
図3は、ファクシミリ装置FS1において、一般のキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0025】
この処理を初めて開始する時点では、キーは押下されていない状態である。
【0026】
まず、S11では、変数nに初期値0をセットする。ここで、nは、自然数の値をとる変数である。
【0027】
次に、S12では、10ms(ミリ秒)待機する。続いて、S13では、キーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、キーが押下状態ではないと判断すれば、S11に戻る。S11で、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、再びキーが押下状態にあるか否かを判断する(S13)。
【0028】
S12で、10ms待機するのは、S13の処理が連続して行われることを防ぐためである。すなわち、キーが押下状態であるか否かを、10ms間隔で判断する。
【0029】
S13では、キーが押下状態にあると判断すれば、nに1を加え(S14)、nが5未満であるか否かを判断する(S15)。nが5未満であれば、S12の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後で、キーが押下状態にあるか否かを再度判断する(S13)。S15では、nが5未満ではないと判断すれば、キー押下が有効であると判断し(S16)、図3に示すフローチャートの処理を終了する。その後の処理は、フローチャートには示していないが、そのキー押下に対応した動作を行う。
【0030】
図3に示すフローチャートで示した方法によれば、10ms間隔でキーが押下状態にあるか否かを検知し、5回連続でキーが押下状態にあった場合に、そのキー押下が有効であると判断する。10ms間隔以下でキーの押下、非押下をオペレータが繰り返し行うことは、物理的に不可能であるので、5回連続でキーが押下状態にあったということは、少なくとも約40msの間、連続でキーが押下状態にあったといえる。
【0031】
つまり、フローチャート上は、回数をカウントしているが、実質的には連続してキー押下を行っている時間を測定している。
【0032】
上記のように、一定時間連続して押下状態にあった場合に、初めてキー押下を有効とする処理は、チャタリング等による誤検出を防止するために一般的に用いられている方法である。40msという間隔は、人間にとっては非常に短いので、オペレータにとっては一定時間押下しつづけているという感覚はなく、普通に一瞬押下しただけで、キーは有効になる。
【0033】
図4は、上記実施例における電源キーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0034】
この処理を開始する時点では、電源キーは押下されていない状態である。
【0035】
まず、S21では、ファクシミリ装置FS1が、電源オン状態にあるか否かを判断する。ファクシミリ装置FS1が電源オン状態であると判断すれば、後に、nとの比較で用いる変数Nに、初期値50をセットする(S22)。ファクシミリ装置FS1が電源オフ状態であると判断すれば、変数Nに初期値5をセットする(S23)。
【0036】
S22、S23で、変数Nに初期値が設定された後に、S24では、変数nに、初期値0をセットする。ここで、n、Nは、ともに自然数の値をとる変数である。
【0037】
S24で、変数nに初期値0が設定された後に、S25では、10ms待機し、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、電源キーが押下状態ではないと判断すれば、S24の処理に戻る。すなわち、S24で、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを再び判断する。
【0038】
S26で、電源キーが押下状態にあると判断すれば、S27では、nに1を加え、S28では、nがNよりも小さいか否かを判断する。nがNよりも小さければ、S25の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後に、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを再度判断する。S28で、nがN以上であると判断すれば、S29では、電源キー押下が有効であると判断し、図4に示すフローチャートの処理を終える。
【0039】
その後の処理は、フローチャートには示していないが、ファクシミリ装置FS1が電源オン状態であれば、電源オフ状態へ移行し、電源オフ状態であれば、電源オン状態へ移行する。
【0040】
図4に示すフローチャートの処理によって、ファクシミリ装置FS1の電源をオンにする場合は、一瞬電源キー押下をすればよく、電源をオフにする場合には、約0.5秒間連続して電源キーを押下すればよい。なお、連続して電源オンと電源オフとが繰り返されることを防ぐために、電源キーが一旦、非押下状態になるまで、図4に示すフローチャートの動作を再度実行する必要はない。
【0041】
図5は、ファクシミリ装置FS1が設定モードの状態にある場合に、セットキー押下を検出する動作を示すフローチャートである。
【0042】
この処理を初めて開始する時点では、セットキーは押下されていない状態である。このフローチャートに示す動作は、図3に示すフローチャートの動作と概ね同じである。
【0043】
まず、S31では、変数nに初期値0をセットする。ここで、nは、自然数の値をとる変数である。次に、S32では、10ms(ミリ秒)待機する。続いて、S33では、セットキーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、セットキーが押下状態ではないと判断すれば、ステップS31に戻る。S31では、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、S33では、キーが押下状態にあるか否かを再び判断する。
【0044】
S33で、キーが押下状態にあると判断すれば、S34では、nに1を加え、S35では、nが5未満であるか否かを判断する。nが5未満であれば、ステップS32の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後に、S33では、キーが押下状態にあるか否かを再度判断する。S35で、nが5未満ではないと判断すれば、キー押下が有効であると判断し、S36では、コピー待機モードへ移行する。
【0045】
上記処理によって、設定モードにおいて、セットキーがごく短時間押下された場合に、コピー待機モードへ移行する。
【0046】
図6は、ファクシミリ装置FS1において、スタートキーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0047】
この処理を開始する時点では、スタートキーは押下されていない状態である。
【0048】
まず、S41では、ファクシミリ装置FS1が設定モードであるか否かを判断する。「設定モード」は、オペレータが印字画質や読取濃度等の設定を行う場合のモードである。
【0049】
図7、図8は、ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【0050】
「コピー待機モード」は、設定モードに対して、コピーの各種設定値が表示されている状態である。コピー待機モードは、図7に示すLCD表示を行い、通常、オペレータは、この状態でスタートキーを押下し、コピー動作の開始を指示する。
【0051】
設定モードは、図8に示すLCD表示を行い、通常、この状態からスタートキーを押下し、コピー開始を指示するオペレータは少ないと思われるが、設定モードであっても、スタートキーが押下されれば、コピー動作を開始する。ファクシミリ装置FS1では、コピー待機モードでメニューキーを押下すると、設定モードへ移行し、設定モードで各種設定を行った後に、セットキーを押下することによって、コピー待機モードへ移行する。
【0052】
図6に示すフローチャートにおいて、S41では、ファクシミリ装置FS1が設定モードであると判断すれば、後にnとの比較で用いる変数Nに、初期値20をセットする(S42)。ファクシミリ装置FS1がコピー待機モードであると判断すれば、変数Nに、初期値5をセットする(S43)。ステップS42またはS43では、変数Nに初期値が設定された後に、変数nに初期値0をセットする(S44)。ここで、n、Nは、ともに自然数の値をとる変数である。
【0053】
S44では、変数nに初期値0が設定された後に、S45では、10ms待機し、S46では、スタートキーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、スタートキーが押下状態にないと判断すれば、S44の処理に戻る。すなわち、S44では、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、スタートキーが押下状態にあるか否かを再び判断する(S46)。
【0054】
S46では、スタートキーが押下状態であると判断すれば、nに1を加え(S47)、nがNよりも小さいか否かを判断する(S48)。nがNよりも小さければ、ステップS45に戻る。すなわち、10ms待機した後に、再度スタートキーが押下状態にあるか否かを判断する(S46)。S48で、nがN以上であると判断すれば、スタートキー押下が有効であると判断し(S49)、図6に示すフローチャートの処理を終える。その後の処理は、フローチャートには示していないが、コピー動作を開始する。
【0055】
図6に示すフローチャートの動作によって、コピー待機モードでコピー動作を開始したい場合には、オペレータは、スタートキーを一瞬押下すればよく、設定モードでコピー動作を開始したい場合には、約0.2秒間連続してスタートキーを押下すればよい。逆にいえば、設定モードにおいて、誤ってスタートキーに触れたとしても、押下している時間が約0.2秒に達しなければ、コピー動作が開始されることはない。
【0056】
図5、図6に示すフローチャートの処理によれば、ファクシミリ装置FS1では、設定モードにおいてコピー動作を行いたい場合には、セットキーをごく短時間押下した後に、スタートキーをごく短時間押下する方法と、スタートキーを長時間押下する方法との2通りの方法が存在する。すなわち、スタートキーの長時間押下によって、所望の動作を行う場合のキー操作を短縮することができる。
【0057】
図4、図6に示すフローチャートは、変数Nに固定の値を代入する動作例であるが、オペレータが予め任意の値を、変数Nに設定できるようにしてもよい。
【0058】
また、図6に示すフローチャートにおいて、設定モードでスタートキーが押下された回数を一定期間記憶し、この記憶された回数が所定の値を超えたら、Nの値を小さくする等のように、Nを可変にしてもよい。この方法を用いることによって、設定モードにおいて頻繁にスタートキーを押下するオペレータにとっては、使い勝手が良くなる。
【0059】
なお、上記動作は、ROM2やRAM3に記憶したプログラムに基づいてCPU1が実行するが、上記プログラムをフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に格納し、これを専用のデータ読取装置が、コンピュータ等の情報処理装置またはファクシミリ装置内に取り込み、CPU1が実行するようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施例は、一般的なファクシミリ装置であるが、たとえばコピー装置、プリンタ装置、スキャナ、電話機、通信装置等の電子装置、または、コンピュータ等の情報処理装置における装置制御においても、同様に適用することができる。
【0061】
上記実施例によれば、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更することができる。たとえば、電源をオンする場合、瞬時にキーが反応するが、電源をオフする場合、電源キーを一定時間連続押下しなければオフしないような電子装置を提供することができる。
【0062】
また、上記実施例によれば、スタートキーを通常使わないような状況では、スタートキーが有効であると判断されるまでの時間を長くすることによって、手がキーに誤って触れた場合に、オペレータが意図せずに、電子装置が動作することを防止できる。
【0063】
さらに、上記実施例によれば、キーの長時間押下を有効に使うことによって、オペレータにわかりやすい方法で、オペレーションを短縮化させることができ、使い勝手が向上する。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更するので、電子装置の使い勝手がより優れているという効果を奏し、また、キーに手が誤って触れたときに、オペレータが意図しないで装置が動作することを防止できるという効果を奏し、さらに、キーの長時間押下を有効に使うことによって、オペレータにわかりやすい方法でオペレーションを短縮化させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置FS1に設けられているオペレーションパネルの一部を示す概略図である。
【図3】ファクシミリ装置FS1において、一般のキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例における電源キーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】ファクシミリ装置FS1が設定モードの状態にある場合に、セットキー押下を検出する動作を示すフローチャートである。
【図6】ファクシミリ装置FS1において、スタートキーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【図8】ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
FS1…ファクシミリ装置、
1…CPU、
2…ROM、
3…RAM、
4…蓄積メモリ、
5…外部表示部、
6…操作パネル、
7…スピーカ、
8…MODEM、
9…NCU、
10…PSTN回線(アナログ公衆回線網)、
11…画像処理部、
12…スキャナ、
13…プリンタフォーマッタ、
14…プリンタ、
15…PCi/f、
16…PC接続回線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードキーやタッチパネル等によるソフトキーを備えている従来の電子装置において、チャタリング等による誤検知を防止するために、キーが一定時間連続して押下された場合にのみ、そのキーが押下されたと判断する。
【0003】
また、キーによっては、通常よりも長時間連続して押下された場合に、そのキーを有効にする。たとえば、日常的に電源オン状態のまま使用するような電子装置(ファクシミリ装置や電話装置等)においては、電源キーが短時間押下された場合、電源オンまたは電源オフの動作をせず、電源キーが長時間連続して押下された場合に、電源オンまたは電源オフの動作を行う。
【0004】
また、不用意に装置が動作するのを防ぐために、所定の動作を起動するキーのみ、反応するまでの時間を長くする。この他にも、クリアキーが短時間押下された場合には、1文字クリアの機能が働き、長時間押下された場合には、全文字クリアの機能が働くような文字列編集機能を持つ。
【0005】
上記のように、キーが押下されてから動作するまでの時間を、キーによって異なる長さに設定すると、電子装置の使い勝手を向上させる上で、効果的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、装置の多機能化、使用形態の多様化等が原因して、長時間連続押下によって所定のキーを有効とする方法が、必ずしもオペレータにとって都合の良いものではないことがある。
【0007】
たとえば、電源キーにおいて、電子装置の種類や用途によっては、電源オフを行う場合、長時間連続押下によって動作するようにすることが都合良く、電源オンの場合、直ちに動作するようにすることが都合良いということがある。
【0008】
また、ファクシミリ装置や電話装置において、日常的に電源オン状態で使用するオペレータにとっては、長時間連続押下によって電源キーが動作することは、使い勝手が良いが、電源オン/電源オフを頻繁に繰り返すオペレータにとっては、長時間連続押下がむしろ煩わしいという問題がある。
【0009】
さらに、電子装置の構造上、オペレータの手が触れ易い位置に設けられているキーについては、長時間連続押下によって動作するようにすると、誤操作を防止できるが、オペレータがそのキーを使用するために押下した場合、長時間連続押下は煩わしいという問題がある。
【0010】
本発明は、より使い勝手が優れている電子装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更するものである。
【0012】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【0013】
ファクシミリ装置FS1は、読み込み画像を複写するコピー機能、PC(パーソナルコンピュータ)と接続し、読み込み画像をPCに取り込むスキャン機能を有する装置であり、電子装置の一例である。
【0014】
ファクシミリ装置FS1は、CPU1と、ROM2と、RAM3と、蓄積メモリ4と、外部表示部5と、操作パネル6と、スピーカ7と、MODEM(モデム)8と、NCU9と、PSTN回線(アナログ公衆回線網)10と、画像処理部11と、スキャナ12と、プリンタフォーマッタ13と、プリンタ14と、PCi/f15と、PC接続回線16とを有する。
【0015】
CPU1は、システム制御部であり、ファクシミリ装置FS1の全体を制御する。ROM2は、CPUの制御プログラムを格納する。RAM3は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した送信宛先電話番号等の各種設定値、装置の管理データ類、各種ワーク用バッファを格納する。
【0016】
蓄積メモリ4は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。外部表示部5は、LCD、LED等でユーザに表示通知する。操作パネル6は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行う。スピーカ7は、音声によってオペレータに通知、警告をし、PSTN回線10を通して送受している通信音をモニタする。
【0017】
MODEM(モデム)8は、ファクシミリの送受信信号の変復調を行う。NCU9は、選択信号(ダイヤルパルスまたはトーンダイヤラ)を、PSTN回線(アナログ公衆回線網)10に送出し、呼び出し信号の検出による自動着信動作も行う。画像処理部11は、読み取られた画像データに補正処理を施し、高精細な画像データを生成する。
【0018】
スキャナ12は、CSイメージセンサ、原稿搬送機構等で構成され、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換する。プリンタフォーマッタ13は、PC等、外部機器からのファイルデータをプリントする場合、プリンタ記述言語を解析し、画像データに変換する。
【0019】
プリンタ14は、受信画像やファイルデータを記録紙に記録する装置である。PCi/f15は、PC接続回線16を経由し、PCを接続するインタフェースであり、PCと接続することによって、PCとの間で、画像データ、各種設定データを送受信することができる。
【0020】
ファクシミリ装置FS1は、スキャナ12で読み取った画像をプリンタ14で印字することによって、単体では画像複写装置として使用することができる。また、PC接続回線を経由し、PCと接続することによって、PCの周辺機器としての画像読取装置(スキャナ)と画像形成装置(プリンタ)としても使用することができる。
【0021】
図2は、ファクシミリ装置FS1に設けられているオペレーションパネルの一部を示す概略図である。
【0022】
ファクシミリ装置FS1のオペレーションパネルには、図2に示すように、電源オフ、電源オンを行う電源キーと、コピー/ファクス/スキャンの各モードへ移行させるコピーモードキー/ファクスモードキー/スキャンモードキーと、電話番号やユーザ名称等を入力するテンキーと、予め登録された宛先をワンタッチで指定するワンタッチキーと、画像読取等の動作の開始を指示するスタートキーと、ファクシミリ装置FS1の状態等を表示するLCDとが具備されている。
【0023】
ファクシミリ装置FS1は、電源キー押下によって電源オフした場合には、プリンタ14やスキャナ12、外部表示部5等への通電を停止するが、CPU1、操作パネル6等、必要最小限の部分には通電を行っている状態へ移行する。上記実施例では、この必要最小限の部分に通電を行っている状態を電源オフと称し、ファクシミリ装置FS1の全般に通電を行っている状態を電源オンと称する。
【0024】
図3は、ファクシミリ装置FS1において、一般のキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0025】
この処理を初めて開始する時点では、キーは押下されていない状態である。
【0026】
まず、S11では、変数nに初期値0をセットする。ここで、nは、自然数の値をとる変数である。
【0027】
次に、S12では、10ms(ミリ秒)待機する。続いて、S13では、キーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、キーが押下状態ではないと判断すれば、S11に戻る。S11で、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、再びキーが押下状態にあるか否かを判断する(S13)。
【0028】
S12で、10ms待機するのは、S13の処理が連続して行われることを防ぐためである。すなわち、キーが押下状態であるか否かを、10ms間隔で判断する。
【0029】
S13では、キーが押下状態にあると判断すれば、nに1を加え(S14)、nが5未満であるか否かを判断する(S15)。nが5未満であれば、S12の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後で、キーが押下状態にあるか否かを再度判断する(S13)。S15では、nが5未満ではないと判断すれば、キー押下が有効であると判断し(S16)、図3に示すフローチャートの処理を終了する。その後の処理は、フローチャートには示していないが、そのキー押下に対応した動作を行う。
【0030】
図3に示すフローチャートで示した方法によれば、10ms間隔でキーが押下状態にあるか否かを検知し、5回連続でキーが押下状態にあった場合に、そのキー押下が有効であると判断する。10ms間隔以下でキーの押下、非押下をオペレータが繰り返し行うことは、物理的に不可能であるので、5回連続でキーが押下状態にあったということは、少なくとも約40msの間、連続でキーが押下状態にあったといえる。
【0031】
つまり、フローチャート上は、回数をカウントしているが、実質的には連続してキー押下を行っている時間を測定している。
【0032】
上記のように、一定時間連続して押下状態にあった場合に、初めてキー押下を有効とする処理は、チャタリング等による誤検出を防止するために一般的に用いられている方法である。40msという間隔は、人間にとっては非常に短いので、オペレータにとっては一定時間押下しつづけているという感覚はなく、普通に一瞬押下しただけで、キーは有効になる。
【0033】
図4は、上記実施例における電源キーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0034】
この処理を開始する時点では、電源キーは押下されていない状態である。
【0035】
まず、S21では、ファクシミリ装置FS1が、電源オン状態にあるか否かを判断する。ファクシミリ装置FS1が電源オン状態であると判断すれば、後に、nとの比較で用いる変数Nに、初期値50をセットする(S22)。ファクシミリ装置FS1が電源オフ状態であると判断すれば、変数Nに初期値5をセットする(S23)。
【0036】
S22、S23で、変数Nに初期値が設定された後に、S24では、変数nに、初期値0をセットする。ここで、n、Nは、ともに自然数の値をとる変数である。
【0037】
S24で、変数nに初期値0が設定された後に、S25では、10ms待機し、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、電源キーが押下状態ではないと判断すれば、S24の処理に戻る。すなわち、S24で、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを再び判断する。
【0038】
S26で、電源キーが押下状態にあると判断すれば、S27では、nに1を加え、S28では、nがNよりも小さいか否かを判断する。nがNよりも小さければ、S25の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後に、S26では、電源キーが押下状態にあるか否かを再度判断する。S28で、nがN以上であると判断すれば、S29では、電源キー押下が有効であると判断し、図4に示すフローチャートの処理を終える。
【0039】
その後の処理は、フローチャートには示していないが、ファクシミリ装置FS1が電源オン状態であれば、電源オフ状態へ移行し、電源オフ状態であれば、電源オン状態へ移行する。
【0040】
図4に示すフローチャートの処理によって、ファクシミリ装置FS1の電源をオンにする場合は、一瞬電源キー押下をすればよく、電源をオフにする場合には、約0.5秒間連続して電源キーを押下すればよい。なお、連続して電源オンと電源オフとが繰り返されることを防ぐために、電源キーが一旦、非押下状態になるまで、図4に示すフローチャートの動作を再度実行する必要はない。
【0041】
図5は、ファクシミリ装置FS1が設定モードの状態にある場合に、セットキー押下を検出する動作を示すフローチャートである。
【0042】
この処理を初めて開始する時点では、セットキーは押下されていない状態である。このフローチャートに示す動作は、図3に示すフローチャートの動作と概ね同じである。
【0043】
まず、S31では、変数nに初期値0をセットする。ここで、nは、自然数の値をとる変数である。次に、S32では、10ms(ミリ秒)待機する。続いて、S33では、セットキーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、セットキーが押下状態ではないと判断すれば、ステップS31に戻る。S31では、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、S33では、キーが押下状態にあるか否かを再び判断する。
【0044】
S33で、キーが押下状態にあると判断すれば、S34では、nに1を加え、S35では、nが5未満であるか否かを判断する。nが5未満であれば、ステップS32の処理に戻る。すなわち、10ms待機した後に、S33では、キーが押下状態にあるか否かを再度判断する。S35で、nが5未満ではないと判断すれば、キー押下が有効であると判断し、S36では、コピー待機モードへ移行する。
【0045】
上記処理によって、設定モードにおいて、セットキーがごく短時間押下された場合に、コピー待機モードへ移行する。
【0046】
図6は、ファクシミリ装置FS1において、スタートキーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【0047】
この処理を開始する時点では、スタートキーは押下されていない状態である。
【0048】
まず、S41では、ファクシミリ装置FS1が設定モードであるか否かを判断する。「設定モード」は、オペレータが印字画質や読取濃度等の設定を行う場合のモードである。
【0049】
図7、図8は、ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【0050】
「コピー待機モード」は、設定モードに対して、コピーの各種設定値が表示されている状態である。コピー待機モードは、図7に示すLCD表示を行い、通常、オペレータは、この状態でスタートキーを押下し、コピー動作の開始を指示する。
【0051】
設定モードは、図8に示すLCD表示を行い、通常、この状態からスタートキーを押下し、コピー開始を指示するオペレータは少ないと思われるが、設定モードであっても、スタートキーが押下されれば、コピー動作を開始する。ファクシミリ装置FS1では、コピー待機モードでメニューキーを押下すると、設定モードへ移行し、設定モードで各種設定を行った後に、セットキーを押下することによって、コピー待機モードへ移行する。
【0052】
図6に示すフローチャートにおいて、S41では、ファクシミリ装置FS1が設定モードであると判断すれば、後にnとの比較で用いる変数Nに、初期値20をセットする(S42)。ファクシミリ装置FS1がコピー待機モードであると判断すれば、変数Nに、初期値5をセットする(S43)。ステップS42またはS43では、変数Nに初期値が設定された後に、変数nに初期値0をセットする(S44)。ここで、n、Nは、ともに自然数の値をとる変数である。
【0053】
S44では、変数nに初期値0が設定された後に、S45では、10ms待機し、S46では、スタートキーが押下状態にあるか否かを判断する。ここで、スタートキーが押下状態にないと判断すれば、S44の処理に戻る。すなわち、S44では、nに初期値0を再度セットし、10ms待機した後に、スタートキーが押下状態にあるか否かを再び判断する(S46)。
【0054】
S46では、スタートキーが押下状態であると判断すれば、nに1を加え(S47)、nがNよりも小さいか否かを判断する(S48)。nがNよりも小さければ、ステップS45に戻る。すなわち、10ms待機した後に、再度スタートキーが押下状態にあるか否かを判断する(S46)。S48で、nがN以上であると判断すれば、スタートキー押下が有効であると判断し(S49)、図6に示すフローチャートの処理を終える。その後の処理は、フローチャートには示していないが、コピー動作を開始する。
【0055】
図6に示すフローチャートの動作によって、コピー待機モードでコピー動作を開始したい場合には、オペレータは、スタートキーを一瞬押下すればよく、設定モードでコピー動作を開始したい場合には、約0.2秒間連続してスタートキーを押下すればよい。逆にいえば、設定モードにおいて、誤ってスタートキーに触れたとしても、押下している時間が約0.2秒に達しなければ、コピー動作が開始されることはない。
【0056】
図5、図6に示すフローチャートの処理によれば、ファクシミリ装置FS1では、設定モードにおいてコピー動作を行いたい場合には、セットキーをごく短時間押下した後に、スタートキーをごく短時間押下する方法と、スタートキーを長時間押下する方法との2通りの方法が存在する。すなわち、スタートキーの長時間押下によって、所望の動作を行う場合のキー操作を短縮することができる。
【0057】
図4、図6に示すフローチャートは、変数Nに固定の値を代入する動作例であるが、オペレータが予め任意の値を、変数Nに設定できるようにしてもよい。
【0058】
また、図6に示すフローチャートにおいて、設定モードでスタートキーが押下された回数を一定期間記憶し、この記憶された回数が所定の値を超えたら、Nの値を小さくする等のように、Nを可変にしてもよい。この方法を用いることによって、設定モードにおいて頻繁にスタートキーを押下するオペレータにとっては、使い勝手が良くなる。
【0059】
なお、上記動作は、ROM2やRAM3に記憶したプログラムに基づいてCPU1が実行するが、上記プログラムをフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に格納し、これを専用のデータ読取装置が、コンピュータ等の情報処理装置またはファクシミリ装置内に取り込み、CPU1が実行するようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施例は、一般的なファクシミリ装置であるが、たとえばコピー装置、プリンタ装置、スキャナ、電話機、通信装置等の電子装置、または、コンピュータ等の情報処理装置における装置制御においても、同様に適用することができる。
【0061】
上記実施例によれば、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更することができる。たとえば、電源をオンする場合、瞬時にキーが反応するが、電源をオフする場合、電源キーを一定時間連続押下しなければオフしないような電子装置を提供することができる。
【0062】
また、上記実施例によれば、スタートキーを通常使わないような状況では、スタートキーが有効であると判断されるまでの時間を長くすることによって、手がキーに誤って触れた場合に、オペレータが意図せずに、電子装置が動作することを防止できる。
【0063】
さらに、上記実施例によれば、キーの長時間押下を有効に使うことによって、オペレータにわかりやすい方法で、オペレーションを短縮化させることができ、使い勝手が向上する。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、キー押下を有効と判断するための押下時間を、電子装置の状況によって変更するので、電子装置の使い勝手がより優れているという効果を奏し、また、キーに手が誤って触れたときに、オペレータが意図しないで装置が動作することを防止できるという効果を奏し、さらに、キーの長時間押下を有効に使うことによって、オペレータにわかりやすい方法でオペレーションを短縮化させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置FS1に設けられているオペレーションパネルの一部を示す概略図である。
【図3】ファクシミリ装置FS1において、一般のキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例における電源キーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】ファクシミリ装置FS1が設定モードの状態にある場合に、セットキー押下を検出する動作を示すフローチャートである。
【図6】ファクシミリ装置FS1において、スタートキーのキー押下を検出する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【図8】ファクシミリ装置FS1に設けられている外部表示部5に表示されている画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
FS1…ファクシミリ装置、
1…CPU、
2…ROM、
3…RAM、
4…蓄積メモリ、
5…外部表示部、
6…操作パネル、
7…スピーカ、
8…MODEM、
9…NCU、
10…PSTN回線(アナログ公衆回線網)、
11…画像処理部、
12…スキャナ、
13…プリンタフォーマッタ、
14…プリンタ、
15…PCi/f、
16…PC接続回線。
Claims (5)
- オペレータが操作するキーと;
上記キーが押下されていることを判断するキー押下判断手段と;
上記キーが押下されているキー押下時間を測定するキー押下時間測定手段と;
上記キー押下時間が所定時間を経過すると、上記キー押下による操作が有効であると判断するキー有効性判断手段と;
上記所定時間を、上記電子装置の状態に応じて決定する所定時間決定手段と;
を有することを特徴とする電子装置。 - 請求項1において、
上記キーのうちの1つは、上記電子装置の電源オン、電源オフを行う電源キーであり、
上記キー有効性判断手段は、上記電源キーがオンであれば、上記キー押下時間測定手段によって測定されたキー押下時間が、第1の時間を経過すると、電源キー押下による操作が有効であると判断し、一方、上記電源キーがオフであれば、上記キー押下時間測定手段によって測定されたキー押下時間が、第1の時間とは異なる第2の時間を経過すると、上記電源キー押下による操作が有効であると判断する手段であることを特徴とする電子装置。 - 請求項2において、
上記第2の時間は、上記第1の時間よりも短いことを特徴とする電子装置。 - 請求項1において、
上記電子装置は、画像読取装置であり、
上記キーのうちの1つのキーは、画像の読み取り開始を指示するスタートキーであり、
上記電子装置は、第1の待機状態と第2の待機状態とを有し、
上記キー有効性判断手段は、上記スタートキーが押下されていることを、上記キー押下判断手段が判断すると、上記電子装置が上記第1の待機状態であれば、上記キー押下時間測定手段によって測定されたキー押下時間が第1の時間を経過したときに、上記スタートキー押下による操作が有効であると判断し、一方、上記電子装置が上記第2の待機状態であれば、上記キー押下時間測定手段によって測定されたキー押下時間が第1の時間とは異なる第2の時間を経過したときに、上記スタートキー押下による操作が有効であると判断する手段であることを特徴とする電子装置。 - 請求項1において、
第1のキーと第2のキーとを有し、
上記電子装置の状態は、第1の待機状態と第2の待機状態との少なくとも2つの状態であり、
上記電子装置が上記第1の待機状態である場合、上記キー押下判断手段が上記第1のキーが押下状態にあると判断したとき、上記キー押下時間が上記第1の時間を経過すると、所定の動作を開始し、一方、上記電子装置が上記第2の待機状態である場合、上記キー押下判断手段が上記第2のキーが押下状態にあると判断したとき、上記キー押下時間が上記第1の時間を経過すると、上記第1の待機状態に移行し、
また、上記電子装置が上記第2の待機状態にある場合、上記キー押下判断手段が上記第1のキーが押下状態であると判断したとき、上記キー押下時間が上記第1の時間よりも長い第2の時間を経過すると、上記所定の動作を開始することを特徴とする電子装置。
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