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JP2004004588A - 放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法 - Google Patents

放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法 Download PDF

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JP2004004588A
JP2004004588A JP2003057574A JP2003057574A JP2004004588A JP 2004004588 A JP2004004588 A JP 2004004588A JP 2003057574 A JP2003057574 A JP 2003057574A JP 2003057574 A JP2003057574 A JP 2003057574A JP 2004004588 A JP2004004588 A JP 2004004588A
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radiation
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JP2003057574A
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Hiroaki Yasuda
安田 裕昭
Hidekazu Kanekawa
金川 英一
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】放射線変換パネルの感度低下によるむらを補正し、高精度な放射線画像を得ることができるとともに、放射線変換パネルの長寿命化を図ることのできる放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法を提供する。
【解決手段】放射線を一様照射した蓄積性蛍光体シートを読み取って得た補正用画像データにマスク演算を施した後(ステップS10a)、加算平均して基準データを求め(ステップS10b)、この基準データと補正用画像データとの比を感度補正データとして生成する(ステップS10c)。次いで、任意の放射線画像情報を蓄積性蛍光体シートから読み取り、前記感度補正データによって補正した後、外部の画像処理装置に出力する。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線の照射された放射線変換パネルから放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる放射線変換パネルに一旦記録した後、この放射線変換パネルにレーザ光等の励起光を照射して得られる輝尽発光光をフォトマルチプライア等を用いて光電的に読み取り、得られた画像信号を写真感光材料等の記録媒体、あるいは、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置に被写体の放射線可視画像として出力させる放射線画像情報記録読取システムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この場合、放射線画像情報記録読取システムに適用される放射線変換パネルとしては、上述した蓄積性蛍光体からなるシート以外に、例えば、照射された放射線のエネルギを一旦蓄積することなく可視光に変換するシンチレータを用いることもできる。また、放射線のエネルギを直接電気信号に変換する薄膜トランジスタ等の放射線固体検出器を用いることもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開昭55−12429号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような放射線変換パネルは、出荷されてからの経過時間(使用時間)、放射線の照射回数(ショット数)あるいは累積照射線量等に従って感度が低下する。特に、放射線は、放射線変換パネルの全面に一様に照射される訳ではなく、例えば、被写体が主として配置される中央部分と、配置される頻度が相対的に少ない周辺部分とで放射線の照射線量が異なる。また、照射野絞りを介して放射線変換パネルに放射線を照射する構成とした場合には、放射線変換パネルの周辺部において感度低下が少なくなる。
【0006】
このように感度が低下している放射線変換パネルを使用して放射線画像情報を記録し、あるいは、読み取りを行うと、感度むらの影響によって所望の放射線画像情報を得ることができなくなってしまう。
【0007】
本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、放射線変換パネルの感度低下によるむらを補正し、高精度な放射線画像を得ることができるとともに、放射線変換パネルの長寿命化を図ることのできる放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明では、所定の時期において、放射線変換パネルに対して放射線を一様に照射した後、それを読み取って得られる放射線画像情報に基づき、放射線変換パネルの感度低下を補正する感度補正データを算出して補正データ記憶部に記憶させる。次いで、任意の放射線画像情報を放射線変換パネルから読み取った際、この放射線画像情報を補正データ記憶部から読み出した感度補正データで補正することにより、感度低下に起因するむらが除去された高精度な放射線画像情報を得ることができる。
【0009】
この場合、感度補正データは、放射線が一様に照射された放射線変換パネルを読み取り、得られる放射線画像情報を構成する各画像データから基準データを設定し、この基準データと各画像データとの差または比として算出することができる。
【0010】
基準データは、各画像データの平均データとして算出し、あるいは、各画像データの累積度数から算出することができる。また、各画像データを平滑化処理して基準データを求めることにより、高周波成分が除去されるため、ノイズの影響のない感度補正データを得ることができる。このような感度補正データは、圧縮することで少ないデータ量として補正データ記憶部に記憶させ、補正時において伸張して使用すると好適である。
【0011】
また、基準データは、基準放射線変換パネルを用いて予め設定しておき、感度補正データの算出時に前記基準データを読み出すようにしてもよい。この場合、基準データを、放射線変換パネルの経過時間(使用時間)、放射線の照射回数および/または照射線量、温度等の使用条件に応じて複数設定しておき、該当するパラメータに対応する基準データを選択して感度補正データを算出するようにしてもよい。
【0012】
一方、放射線変換パネルから読み取られる画像データは、必ずしも放射線の照射線量や温度等の使用条件に比例して得られるものとは限らない。そこで、これらの使用条件に対応させて感度補正データを算出し、前記画像データの補正を行うようにしてもよい。
【0013】
さらに、放射線変換パネルは、出荷されてからの経過時間としての使用時間、放射線の照射回数あるいは累積照射線量等に依存して感度が低下する。そこで、これらをパラメータとして感度低下を判定し、その判定結果に基づいて感度補正データを更新することにより、適切な時期に感度補正を行い、むらのない高精度な放射線画像情報を継続して得ることができる。なお、感度低下の判定結果を報知するように構成すると、その報知に従って事前に感度補正データを更新することができ好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法が適用される放射線画像情報記録読取装置10の概略構成を示す。
【0015】
放射線画像情報記録読取装置10は、人体等の被写体18の放射線画像情報を蓄積性蛍光体シートIP(放射線変換パネル)に一旦記録する放射線記録部12と、前記蓄積性蛍光体シートIPに励起光Lを照射し、放射線Sの強度に応じて発光する輝尽発光光Rを光電的に読み取る読取部14と、蓄積性蛍光体シートIPに残存している放射線エネルギを放出させる消去光源部16とを備える。
【0016】
放射線記録部12は、放射線Sを発生させる放射線源20と、被写体18を所定位置に保持する放射線透過性の撮影台22とを備える。撮影台22の後方には、放射線Sの照射線量を積算して照射時間を制御するフォトタイマ23と、散乱線除去用のグリッド24とが配置され、前記グリッド24のさらに後方には、蓄積性蛍光体シートIPが所定の撮影位置に固定される。
【0017】
読取部14は、副方向(矢印Y方向)に延在するガイドレール66に沿って移動可能に構成される。読取部14を構成する筐体42は、ガイドレール66に係合しており、上下両端部に配設される駆動プーリ58および従動プーリ60に架け渡されたベルト64によって副方向(矢印Y方向)に移動する。
【0018】
読取部14を構成する筐体42の上部には、励起光Lを出力するレーザダイオードアレイ36が配設される。レーザダイオードアレイ36から出力された励起光Lは、筐体42に固定されたミラー37によって反射され、蓄積性蛍光体シートIPの主方向(水平方向)に照射される。
【0019】
また、読取部14を構成する筐体42の下部には、励起光Lによって蓄積性蛍光体シートIPから取り出された輝尽発光光Rを集光レンズアレイ44およびプリズム46を介して受光し、電気信号に変換するCCD等のラインセンサ48a〜48cが配設される。プリズム46は、筐体42の鉛直面に配設されるラインセンサ48a、48cと、筐体42の下面部に配設されるラインセンサ48bとに輝尽発光光Rを振り分ける。ラインセンサ48a〜48cは、夫々多数の光電変換部を主方向(水平方向)に配列して構成される。なお、ラインセンサ48a〜48cは、必ずしも3本で構成する必要はない。ラインセンサ48a〜48cには、蓄積性蛍光体シートIPから発せられる輝尽発光光Rを透過する一方、励起光Lを含む外光を遮断する図示しないフィルタが装着される。
【0020】
消去光源部16は、読取部14を挟んで蓄積性蛍光体シートIPに対向して配設される。消去光源部16は、蓄積性蛍光体シートIPに消去光Qを照射し、蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線エネルギを放出させる複数の蛍光灯68を備える。
【0021】
図2は、放射線画像情報記録読取装置10の制御回路のブロック図を示す。
【0022】
放射線画像情報記録読取装置10は、CPU(Central Processing Unit)を含む制御部100によって制御される。制御部100には、処理条件設定部102、放射線源20、フォトタイマ23、信号処理部104、履歴情報記憶部106が接続される。
【0023】
処理条件設定部102では、例えば、放射線源20から被写体18に照射される放射線Sの照射線量の設定、蓄積性蛍光体シートIPの感度補正データ生成処理の指示、蓄積性蛍光体シートIPの使用開始日時の設定等が行われる。
【0024】
放射線源20には、作業者によって操作されるショットスイッチ108が接続される。放射線源20は、ショットスイッチ108からのショット信号に従い、放射線Sを出力して蓄積性蛍光体シートIPに照射する。なお、ショットスイッチ108により生成されたショット信号は、ショット回数の記録のため放射線源20を介して制御部100に供給される。
【0025】
フォトタイマ23は、蓄積性蛍光体シートIPに照射された放射線Sの照射線量を積算して制御部100に出力する。制御部100は、フォトタイマ23により積算された照射線量と処理条件設定部102で設定した照射線量とを比較し、これらが一致した時点で放射線源20に放射線Sの禁止信号を出力する。
【0026】
信号処理部104は、読取部14によって蓄積性蛍光体シートIPから読み取った放射線画像情報に対して、蓄積性蛍光体シートIPの感度低下の補正処理を含む信号処理を行い、処理された放射線画像情報を外部の画像処理装置に出力する。
【0027】
履歴情報記憶部106には、処理条件設定部102で設定した蓄積性蛍光体シートIPの使用開始日時、前回行った感度低下の補正処理の日時、ショットスイッチ108により生成されたショット信号に基づいて累積した放射線Sのショット回数、フォトタイマ23によって積算された放射線Sの照射線量を累積した累積照射線量等の履歴情報が記憶される。
【0028】
履歴情報記憶部106には、判定処理部110が接続される。判定処理部110は、履歴情報記憶部106からの履歴情報に基づき、感度補正データの更新の要否の判定処理を行い、あるいは、信号処理部104により算出した蓄積性蛍光体シートIPの感度補正データに基づき、蓄積性蛍光体シートIPの損傷度の判定処理を行う。これらの判定処理の結果は、ディスプレイ、スピーカ等を備える報知部112に報知される。
【0029】
図3は、図2に示す制御回路における読取部14および信号処理部104のブロック図である。
【0030】
読取部14の処理回路は、ラインセンサ48a〜48cによって光電変換して得られた電気信号を増幅する増幅器70と、増幅された電気信号をデジタル信号としての画像信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換器72と、ラインセンサ48a〜48cのオフセット補正(暗時補正および漏光補正)を行うオフセット補正部74と、ラインセンサ48a〜48cの感度ばらつき、レーザダイオードアレイ36から出力される励起光Lの光量分布、集光レンズアレイ44の集光特性のむら等に起因するシェーディング補正を行うシェーディング補正部75と、ラインセンサ48a〜48cによって光電変換された電気信号の非線形性を補正して線形信号とする線形補正部76と、ラインセンサ48a〜48cを構成する各光電変換部の欠陥画素を補正する欠陥画素補正部77と、ラインセンサ48a〜48c間の重畳した部分における信号調整を行うつなぎ処理部78と、蓄積性蛍光体シートIP等に付着した塵の影響を補正する塵欠陥補正部79と、蓄積性蛍光体シートIPの感度低下を補正する感度補正データに従い、各画像データの感度低下補正を行う感度補正部84と、感度補正された画像データの主方向および副方向の鮮鋭度を補正する鮮鋭度補正部86と、鮮鋭度が補正された画像データを対数変換して外部の画像処理装置に出力する対数変換部80とを備える。
【0031】
塵欠陥補正部79には、感度補正部84に供給する感度補正データを算出する感度補正データ算出部92(基準データ設定部)が接続される。感度補正データ算出部92によって算出された感度補正データは、感度補正データ記憶部94に記憶される。この場合、感度補正データとは、蓄積性蛍光体シートIPの感度低下を補正するデータである。蓄積性蛍光体シートIPの感度低下は、蓄積性蛍光体シートIPが出荷されてからの経過時間(使用時間)、蓄積性蛍光体シートIPに照射される累積放射線量等に起因して生じる。この感度低下を補正するための感度補正データは、変化の小さい低周波成分を主体としたデータであり、本実施形態では、この感度補正データを圧縮処理することにより、データ数の少ない感度補正データとして感度補正データ記憶部94に記憶する。
【0032】
本実施形態の放射線画像情報記録読取装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
【0033】
先ず、放射線画像情報記録読取装置10による基本的な動作について説明する。
【0034】
作業者は、処理条件設定部102を用いて被写体18の年齢、撮影部位等に応じた放射線Sの照射線量を設定した後、被写体18を放射線画像情報記録読取装置10における放射線記録部12の所定位置に位置決めする。次いで、ショットスイッチ108を操作して放射線源20を駆動し、放射線Sを被写体18に照射する。被写体18を透過した放射線Sは、フォトタイマ23およびグリッド24を介して蓄積性蛍光体シートIPに到達し、被写体18の放射線画像情報が記録される。この間、フォトタイマ23は、放射線Sの照射線量を積算して制御部100に出力する。制御部100は、その積算値と設定された照射線量とを比較し、一致した時点で放射線源20に禁止信号を出力し、放射線Sの出力を禁止する。
【0035】
なお、制御部100は、ショットスイッチ108により生成されたショット信号に基づいてショット回数を累積し、履歴情報記憶部106に記録する。また、制御部100は、処理条件設定部102で指定した放射線Sの照射線量、フォトタイマ23により積算された放射線Sの照射線量を累積した累積照射線量等を履歴情報記憶部106に記録する。
【0036】
放射線画像情報の蓄積性蛍光体シートIPへの記録が完了した後、読取部14がガイドレール66に沿って副方向(矢印Y方向)に移動し、放射線画像情報の読み取りが行われる。レーザダイオードアレイ36から出力された励起光Lは、ミラー37によって反射された後、蓄積性蛍光体シートIPの主方向(水平方向)に照射される。励起光Lが照射された蓄積性蛍光体シートIPは、蓄積している放射線画像情報に応じた輝尽発光光Rを出力する。輝尽発光光Rは、集光レンズアレイ44およびプリズム46を介してラインセンサ48a〜48cに導かれた後、電気信号に変換される。この場合、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報は、副方向(矢印Y方向)に移動するラインセンサ48a〜48cにより2次元的に読み取られる。
【0037】
放射線画像情報の読み取りが終了すると、消去光源部16が駆動され、蛍光灯68から出力される消去光Qが蓄積性蛍光体シートIPの全面に照射されることにより、残存する放射線エネルギが除去され、次の撮影に供される。
【0038】
ところで、蓄積性蛍光体シートIPに用いられている蓄積性蛍光体は、放射線Sが繰り返し照射されると、累積した照射線量に応じて感度が低下する。また、蓄積性蛍光体シートIPの感度は、出荷されてからの経過時間にも依存する。この場合、蓄積性蛍光体シートIPに照射される放射線Sの線量は、被写体18や照射野絞りの影響を受けるため、場所によって感度低下の程度が異なり、これに起因して読み取った放射線画像情報にむらが発生することになる。従って、適切な時期において、蓄積性蛍光体シートIPの感度低下を補正するための感度補正データを生成し、この感度補正データを用いて放射線画像情報を補正する必要がある。
【0039】
そこで、この感度補正データの生成処理につき、図4および図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明では、図6に示すように、ラインセンサ48a〜48cの各光電変換部により蓄積性蛍光体シートIPを主方向(矢印X方向)および副方向(矢印Y方向)に分割して得られる各画像データの座標を(x,y)で表すものとする。
【0040】
先ず、判定処理部110は、履歴情報記憶部106からの履歴情報に基づき、感度補正データの生成の要否を判定し、必要と判定したとき、報知部112を用いて作業者に感度補正データの生成処理を指示する(ステップS1)。
【0041】
例えば、判定処理部110は、履歴情報記憶部106に記録されている蓄積性蛍光体シートIPの使用開始日時を監視し、使用開始から所定時間以上経過したとき、蓄積性蛍光体シートIPに感度低下が発生している可能性があるため、報知部112を介して感度補正データの生成を要求することができる。また、前回の感度補正データの生成日時を履歴情報記憶部106に記録しておき、その日時からの経過時間に従って感度補正データの更新を要求してもよい。さらに、放射線画像情報記録読取装置10の立ち上げ時毎に要求してもよい。
【0042】
また、判定処理部110は、履歴情報記憶部106に記録されているショット回数および/または累積照射線量が規定値以上となったとき、蓄積性蛍光体シートIPが放射線Sによって損傷している可能性があるため、報知部112を介して感度補正データの生成を要求することができる。
【0043】
さらに、読取部14によって読み取った放射線画像情報の最大値から消去に必要な最小限の消去光Qの光量を算出して消去処理を行う構成とした場合には、消去光Qの累積光量を履歴情報記憶部106に記録しておき、この累積光量が規定値以上となったとき、蓄積性蛍光体シートIPに所定量以上の放射線Sが照射されており、これによって蓄積性蛍光体シートIPが損傷しているものと判断し、報知部112を介して感度補正データの生成(更新)を要求するようにしてもよい。
【0044】
なお、上記の要求は、放射線画像情報記録読取装置10を日常的に取り扱っている技師に対して行うだけでなく、当該放射線画像情報記録読取装置10のメンテナンスの作業者に対して行うようにしてもよい。また、報知部112で当該要求を表示あるいは音声によって報知する代わりに、ログデータとして履歴情報記憶部106等に記録しておき、定期的なメンテナンス時において作業者がログデータを確認して行うようにしてもよい。
【0045】
感度補正データの生成が要求されると、先ず、読取部14のレーザダイオードアレイ36および消去光源部16の蛍光灯68を消灯状態とし、この状態でのラインセンサ48a〜48cからの電気信号を増幅器70およびA/D変換器72を介して検出する。この電気信号から、ラインセンサ48a〜48cの暗時補正データをオフセット補正データとして生成する(ステップS2)。なお、放射線画像情報記録読取装置10では、励起光Lをフィルタ等によって完全に遮断することができず、蓄積性蛍光体シートIPからの放射線画像情報の読み取り時において、励起光Lの一部がラインセンサ48a〜48cに入射してしまう。従って、励起光Lの漏光による影響を補正するため、前記暗時補正データに加えて、出荷時に漏光補正データがオフセット補正データとして生成されている。
【0046】
次に、被写体18を介在させることなく、放射線源20から出力される放射線Sをフォトタイマ23およびグリッド24を介して蓄積性蛍光体シートIPに一様に照射する。読取部14は、放射線Sが一様に照射された蓄積性蛍光体シートIPの読み取りを行う(ステップS3)。この場合、放射線Sが一様照射された蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報には、蓄積性蛍光体の感度低下に起因する変化の小さい低周波成分からなるむらが含まれている。
【0047】
レーザダイオードアレイ36から出力された励起光Lにより蓄積性蛍光体シートIPから導出された輝尽発光光Rは、ラインセンサ48a〜48cによって読み取られ、電気信号に変換される。この電気信号は、増幅器70によって増幅された後、A/D変換器72によってデジタル信号としての補正用画像データに変換される。
【0048】
そこで、オフセット補正部74は、ステップS2で生成した暗時補正データと予め生成されている漏光補正データとを用いて、補正用画像データのオフセット補正を行う(ステップS4)。
【0049】
次に、オフセット補正された補正用画像データは、シェーディング補正部75において、予め生成されているシェーディング補正データを用いて、ラインセンサ48a〜48cの感度ばらつき、レーザダイオードアレイ36から出力される励起光Lの光量分布、集光レンズアレイ44の集光特性のむら等に起因するシェーディングの補正が行われる(ステップS5)。
【0050】
シェーディング補正された補正用画像データは、線形補正部76において非線形性が補正され(ステップS6)、欠陥画素補正部77において欠陥画素が補正され(ステップS7)、つなぎ処理部78において各ラインセンサ48a〜48c間のつなぎ処理が行われ(ステップS8)、さらに、塵欠陥補正部79において塵による欠陥が補正される(ステップS9)。例えば、塵欠陥補正部79では、補正用画像データの画素値毎に累積度数を求め、所定の割合以下の累積度数からなる補正用画像データを周囲の補正用画像データの平均値で置き換えることにより、欠陥を補正することができる。
【0051】
以上のようにして補正された補正用画像データは、感度補正データ算出部92に供給され、感度補正データが生成される(ステップS10)。
【0052】
感度補正データ算出部92では、先ず、補正用画像データに対してマスク演算処理を施す(ステップS10a)。マスク演算処理は、例えば、注目する補正用画像データの周囲の複数の補正用画像データを加算平均して行うことができる。すなわち、注目する補正用画像データをD1(x,y)、その周囲の画素数をX方向にj、Y方向にkとして、マスク画像データD2(x,y)は、
D2(x,y)=1/(j・k)・ΣΣD1(x,y)     …(1)
として求めることができる。(1)式のΣΣは、補正用画像データD1(x,y)をX方向にj画素分、Y方向にk画素分加算することを意味する。j、kの値は、マスク演算処理の演算量、蓄積性蛍光体シートIPから得た補正用画像データD1(x,y)の読取位置のずれの程度、画質等を考慮して設定することができる。なお、マスク演算処理としては、メディアンフィルタやその他のフィルタを用いた演算処理によって行うこともできる。
【0053】
このようなマスク演算処理を施すことにより、補正用画像データD1(x,y)に含まれる高周波成分のノイズの影響を小さくすることができる。また、マスク画像データD2(x,y)に基づいて生成した感度補正データを用いて実際の放射線画像情報を補正する際、対応する感度補正データと放射線画像情報を構成する画像データの位置とがずれた場合であっても、過剰な補正が行われてしまうといった事態を回避することができる。
【0054】
次に、蓄積性蛍光体シートIPの中央部分96(図6参照)に設定したm画素×n画素からなる所定領域のマスク画像データD2(x,y)が加算平均され、
Qave=1/(m・n)・ΣΣD2(x,y)        …(2)
となる基準データQaveを算出する(ステップS10b)。上式のΣΣは、中央部分96のマスク画像データD2(x,y)をX方向にm画素、Y方向にn画素加算することを意味する。
【0055】
このように、中央部分96のマスク画像データD2(x,y)から平均値としての基準データQaveを求めることにより、例えば、被写体18が主として配置されるために感度低下が小さい中央部分96を基準として、感度低下の大きい蓄積性蛍光体シートIPの周辺部分の感度補正を行うことができる。
【0056】
なお、蓄積性蛍光体シートIPは、必ずしも周辺部分が感度低下するものとは限らず、例えば、照射野絞りを用いた場合、あるいは、蓄積性蛍光体シートIPに対する被写体18の位置やサイズ等がランダムな場合には、感度低下する部分も異なってくる。そこで、図7に示すように、マスク画像データD2(x,y)の画素値毎に累積度数を求め、累積度数の最大値Smaxを基準データQaveとして設定するようにしてもよい。このようにして基準データQaveを設定することにより、放射線Sによる損傷が最も少ない部分から得たマスク画像データD2(x,y)を基準データQaveとすることができる。
【0057】
次に、ステップS10bで求めた基準データQaveと、補正用画像データD1(x,y)との比である感度補正データQr(x,y)を、
Qr(x,y)=Qave/D1(x,y)          …(3)
として求める(ステップS10c)。
【0058】
このようにして得られた感度補正データQr(x,y)は、低周波成分からなるため、情報量を殆ど減少させることなく圧縮することが可能である。そこで、感度補正データ算出部92は、感度補正データQr(x,y)を圧縮し(ステップS10d)、少ないデータ量として感度補正データ記憶部94に記憶させる(ステップS10e)。圧縮処理としては、例えば、感度補正データQr(x,y)を間引くことでデータ量を減少させる方法が挙げられる。
【0059】
なお、感度補正データQr(x,y)は、補正用画像データD1(x,y)から(2)式と同様の演算によって直接基準データQ1aveを求めた後、この基準データQ1aveと、補正用画像データD1(x,y)との比データQ2(x,y)を、
Q2(x,y)=Q1ave/D1(x,y)         …(4)
として求め、次いで、比データQ2(x,y)をマスク演算することにより、感動補正データQr(x,y)を、
Qr(x,y)=1/(m・n)・ΣΣQ2(x,y)     …(5)
として求めるようにしてもよい。上式のΣΣは、比データQ2(x,y)をX方向にm画素、Y方向にn画素加算することを意味する。
【0060】
一方、判定処理部110は、感度補正データQr(x,y)の生成処理に際して得た補正用画像データD1(x,y)を用いて、蓄積性蛍光体シートIPの放射線Sによる損傷度Kを算出する(ステップS10f)。損傷度Kは、例えば、図7に示す補正用画像データD1(x,y)のヒストグラムから、画素値の最大値Dmaxと最小値Dminとの差として求めることができる。そして、この損傷度Kが規定値以上であるか否かを判定し(ステップS10g)、その判定結果を報知部112を介して作業者に報知する(ステップS10h)。作業者は、報知された判定結果に基づき、当該放射線画像情報記録読取装置10をそのまま使用するか、あるいは、蓄積性蛍光体シートIPを交換するか、といった判断を行うことができる。
【0061】
なお、損傷度Kは、補正用画像データD1(x,y)の画素値の最小値Dminとして求めるようにしてもよい。この場合、損傷度Kに対する規定値は、蓄積性蛍光体シートIPに照射する放射線Sの線量に応じて設定することが望ましい。また、損傷度Kの算出および報知の処理は、必ずしも感度補正データQr(x,y)の生成処理と同時に行う必要はなく、任意のタイミングで行うようにしてもよい。
【0062】
次に、以上のようにして感度補正データQr(x,y)を生成した後、放射線画像情報の読み取りを継続する場合の処理につき、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0063】
被写体18を放射線画像情報記録読取装置10における放射線記録部12の所定位置に位置決めした後、放射線源20を駆動して放射線Sを被写体18に照射する。被写体18を透過した放射線Sは、フォトタイマ23およびグリッド24を介して蓄積性蛍光体シートIPに到達し、被写体18の放射線画像情報が記録される(ステップS21)。
【0064】
次に、蓄積性蛍光体シートIPに対する放射線画像情報の読み取りに先立ち、上述したステップS2の場合と同様にして、オフセット補正データである暗時補正データを生成する(ステップS22)。なお、暗時補正データは、放射線画像情報記録読取装置10の温度等に依存して変動するため、一定時間周期あるいは読取動作の直前に行うことが望ましい。
【0065】
次に、読取部14が駆動され、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報の読み取りが行われる(ステップS23)。読み取られた放射線画像情報に係る画像データDorg(x,y)は、オフセット補正部74において、ステップS22で生成された暗時補正データおよび予め生成されている漏光補正データを用いてオフセット補正処理される(ステップS24)。次いで、オフセット補正された画像データDorg(x,y)は、シェーディング補正部75によるシェーディング補正(ステップS25)、線形補正部76による線形補正(ステップS26)、欠陥画素補正部77による欠陥画素の補正(ステップS27)、つなぎ処理部78によるラインセンサ48a〜48c間のつなぎ処理(ステップS28)、塵欠陥補正部79による塵の欠陥補正(ステップS29)が順次行われた後、感度補正部84に供給される。
【0066】
一方、感度補正部84は、圧縮された状態で感度補正データ記憶部94に記憶されている感度補正データQr(x,y)を読み出し、画像データDorg(x,y)に一対一に対応する感度補正データQr(x,y)として伸張処理を行う(ステップS30)。
【0067】
次に、感度補正部84は、伸張処理された感度補正データQr(x,y)を用いて、ステップS29までの補正処理が施された画像データDorg(x,y)の感度補正を行い、補正された画像データD(x,y)を、
D(x,y)=Dorg(x,y)・Qr(x,y)      …(6)
として算出する(ステップS31)。
【0068】
感度補正された画像データD(x,y)は、鮮鋭度補正部86において、主方向および副方向に対する鮮鋭度の調整処理が施され(ステップS32)、次いで、対数変換部80において対数変換された後(ステップS33)、適切な放射線画像情報として外部の画像処理装置に出力される(ステップS34)。
【0069】
以上のようにして放射線画像情報の読み取りが終了した後、消去光源部16が駆動され、蛍光灯68から出力される消去光Qが蓄積性蛍光体シートIPの全面に照射されることにより、残存する放射線エネルギが除去され、次の撮影に供される。
【0070】
ここで、上述した実施形態の信号処理部104では、感度補正された画像データを対数変換部80において対数変換して画像処理装置に出力するようにしているが、例えば、塵欠陥補正部79において補正された画像データを対数変換した後、感度補正部84に供給して所望の感度補正を行い、画像処理装置に出力するようにしてもよい。この場合、感度補正データQr(x,y)は、(3)式に代えて、基準データQaveと補正用画像データD1(x,y)との差分値として算出する一方、感度補正された画像データD(x,y)は、(6)式に代えて、画像データDorg(x,y)と感度補正データQr(x,y)との加算値として算出することになる。
【0071】
また、1枚の蓄積性蛍光体シートIPを放射線画像情報記録読取装置10の内部に固定した場合について説明したが、例えば、複数の蓄積性蛍光体シートIPを順次搬送供給して放射線画像情報を撮影する装置において、供給された各蓄積性蛍光体シートIPの感度低下の補正を行う場合にも適用することができる。この場合、蓄積性蛍光体シートIPの損傷度は、蓄積性蛍光体シートIP毎に異なる。従って、各蓄積性蛍光体シートIP毎に感度補正データを作成保持しておき、各蓄積性蛍光体シートIPをバーコード等の識別情報によって識別し、対応する感度補正データを選択して感度むらの補正を行うことが望ましい。
【0072】
また、蓄積性蛍光体シートIPを搬送して所定の記録部に位置決めする構成からなる装置の場合、記録部に蓄積性蛍光体シートIPが正確に位置決めされていないと、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った画像データと感度補正データとの位置関係にずれが生じるため、高精度な感度補正を行うことができなくなることが懸念される。そこで、例えば、蓄積性蛍光体シートIPに基準位置を示すマーカを記録し、このマーカを基準として蓄積性蛍光体シートIPの位置ずれを補正すれば、画像データと感度補正データを正確に一致させることができ、高精度な感度補正が可能となる。
【0073】
また、感度補正データQr(x,y)は、複数の蓄積性蛍光体シートIPに対して放射線Sを一様に照射して補正用画像データを取得し、これらの複数組の補正用画像データを平均化したものを用いて基準データQaveを得、この基準データQaveから生成するようにしてもよい。
【0074】
また、放射線S等によって損傷していない基準の蓄積性蛍光体シートIPに対して放射線Sを一様に照射し、この蓄積性蛍光体シートIPから得た画像データから基準データQaveを生成する一方、損傷している蓄積性蛍光体シートIPから補正用画像データD1(x,y)を求め、これらのデータから感度補正データQr(x,y)を生成するようにしてもよい。
【0075】
また、基準データQaveは、基準とする蓄積性蛍光体シートIPの製造時や設計時に予め作成して保存しておき、感度補正データQr(x,y)を生成する際、この基準データQaveを読み出して用いるようにしてもよい。この場合、基準データQaveを、蓄積性蛍光体シートIPの出荷からの経過時間(使用時間)、放射線Sの照射回数、照射線量、蓄積性蛍光体シートIPの種類、蓄積性蛍光体シートIPの温度等の使用条件に応じて複数準備しておき、感度補正データQr(x,y)を生成する際、該当する使用条件に対応する基準データQaveを選択して用いるようにすると好適である。
【0076】
なお、例えば、基準照射線量に対する基準データを求めておき、任意の照射線量に対する基準データを算出するようにすれば、少ないデータ量からなる基準データを用いて感度補正データQr(x,y)を高精度に求め、それによって、良好な放射線画像情報を得ることができる。他の使用条件についても同様である。
【0077】
一方、蓄積性蛍光体シートIPから読み取られる画像データは、必ずしも放射線Sの照射線量や温度等の使用条件に比例して得られるものとは限らない。そこで、これらの使用条件に対応させて感度補正データQr(x,y)を算出し、前記画像データの補正を行うようにしてもよい。
【0078】
さらに、放射線画像情報読取装置、あるいは、蓄積性蛍光体シートIPは、温度によって伸縮するため、感度補正データQr(x,y)を生成したときの温度と、所望の放射線画像情報を読み取ったときの温度とが異なると、相互の位置関係にずれが生じるため、正しい補正を行うことができなくなることが懸念される。そこで、例えば、基準データを用いて温度別の複数の感度補正データQr(x,y)を生成しておき、温度に応じた感度補正データQr(x,y)を選択し、あるいは、補間によって算出して補正を行うようにすれば、位置関係のずれの影響のない高精度に補正された放射線画像情報を得ることができる。
【0079】
本発明の放射線パネルを用いた放射線画像情報読取装置および放射線変換パネルの感度補正方法は、蓄積性蛍光体シートIPの放射線照射により生じる感度むらを補正する場合のみならず、例えば、放射線を可視光に変換するシンチレータの感度むらや、放射線を直接電気信号に変換する薄膜トランジスタの感度むらを補正する場合にも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、放射線変換パネルの感度低下に起因するむらを補正することができ、これによって、高精度な放射線画像情報を得ることができる。また、感度むらを補正して放射線画像情報を高精度に得ることができるため、同一の放射線変換パネルを長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放射線画像情報記録読取装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の放射線画像情報記録読取装置における制御回路のブロック図である。
【図3】図2に示す制御回路における読取部および信号処理部のブロック図である。
【図4】本実施形態の放射線画像情報記録読取装置における感度補正データの生成手順のフローチャートである。
【図5】図4に示すフローチャートにおける感度補正データの生成手順の詳細なフローチャートである。
【図6】感度補正データを生成するための基準値算出方法の説明図である。
【図7】感度補正データを生成するための他の基準値算出方法の説明図である。
【図8】生成された感度補正データを用いた補正処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…放射線画像情報記録読取装置 12…放射線記録部
14…読取部           16…消去光源部
18…被写体           20…放射線源
48a〜48c…ラインセンサ   84…感度補正部
92…感度補正データ算出部    94…感度補正データ記憶部
IP…蓄積性蛍光体シート     S…放射線

Claims (20)

  1. 放射線の照射された放射線変換パネルから放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置において、
    放射線が一様に照射された前記放射線変換パネルを読み取って得られる放射線画像情報に基づき、前記放射線変換パネルの感度低下を補正する感度補正データを算出する補正データ算出部と、
    前記感度補正データを記憶する補正データ記憶部と、
    読み取った放射線画像情報を前記感度補正データにより補正する感度補正部と、
    を備えることを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記補正データ算出部は、放射線が一様に照射された前記放射線変換パネルを読み取り、得られる放射線画像情報を構成する各画像データに対する基準データを設定する基準データ設定部を有し、前記各画像データと前記基準データとから前記補正データを算出することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記基準データ設定部は、前記各画像データの平均データを前記基準データとして設定することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  4. 請求項2記載の装置において、
    前記基準データ設定部は、前記各画像データの累積度数から前記基準データを設定することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  5. 請求項2記載の装置において、
    前記基準データ設定部は、前記各画像データを平滑化処理した平滑化処理データから前記基準データを設定することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  6. 請求項2記載の装置において、
    前記基準データ設定部は、基準放射線変換パネルから前記基準データを求めて設定することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  7. 請求項6記載の装置において、
    前記基準データ設定部は、使用条件に対応した複数の基準データを前記基準放射線変換パネルから設定し、前記感度補正データを生成する際、前記使用条件に対応する前記基準データを選択することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  8. 請求項1記載の装置において、
    前記補正データ算出部は、前記放射線変換パネルの使用条件に対応した感度補正データを算出することを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  9. 請求項1記載の装置において、
    前記感度補正データを圧縮して前記補正データ記憶部に記憶させる補正データ圧縮部を備えることを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  10. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルの使用時間に基づいて感度低下を判定する感度低下判定部を備えることを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  11. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルに対する放射線の照射回数および/または照射線量に基づいて感度低下を判定する感度低下判定部を備えることを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  12. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルの感度低下を判定する感度低下判定部と、
    前記感度低下判定部による判定結果を報知する報知部と、
    を備えることを特徴とする放射線変換パネルを用いた放射線画像情報読取装置。
  13. 放射線の照射された放射線変換パネルから放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置における前記放射線変換パネルの感度補正方法であって、
    前記放射線変換パネルに放射線を一様に照射するステップと、
    前記放射線変換パネルを読み取って得られる放射線画像情報を構成する各画像データに対する基準データを設定するステップと、
    前記各画像データと前記基準データとから、前記放射線変換パネルの感度低下を補正する感度補正データを算出するステップと、
    前記放射線変換パネルに放射線を照射し、得られた任意の放射線画像情報を前記感度補正データにより補正するステップと、
    からなることを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  14. 請求項13記載の方法において、
    前記基準データは、前記放射線変換パネルに放射線を一様に照射して得た前記各画像データの平均データから算出することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  15. 請求項13記載の方法において、
    前記基準データは、前記放射線変換パネルに放射線を一様に照射して得た前記各画像データの累積度数から算出することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  16. 請求項13記載の方法において、
    前記基準データは、前記放射線変換パネルに放射線を一様に照射して得た前記各画像データを平滑化処理した平滑化処理データから算出することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  17. 請求項13記載の方法において、
    前記基準データは、基準放射線変換パネルから設定することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  18. 請求項17記載の方法において、前記基準データは、前記基準放射線変換パネルから使用条件に対応して複数設定され、前記感度補正データを生成する際、前記使用条件に対応する前記基準データを選択することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  19. 請求項13記載の方法において、
    前記感度補正データは、前記放射線変換パネルの使用条件に対応して算出することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
  20. 請求項13記載の方法において、
    算出された前記感度補正データを圧縮して保持するステップと、
    圧縮された前記感度補正データを伸張するステップと、
    を有し、伸張された前記感度補正データにより放射線画像情報を補正することを特徴とする放射線変換パネルの感度補正方法。
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