JP3545517B2 - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像情報を光学的に読取る放射線画像読取装置に関し、更に詳しくは、読取画像の補正に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩感光材料からなる放射線写真フィルムを使用しないで放射線画像情報を得る方法が工夫されるようになった。このような方法としては被写体を透過した放射線をある種の蛍光体に吸収せしめ、しかる後、この蛍光体を、例えば光又は熱エネルギ―で励起することにより、この螢光体が前記吸収により蓄積している放射線エネルギ―を螢光として放射せしめ、この螢光を検出して画像化するものがある。具体的には例えば米国特許第3,859,527号及び特開昭55−12144号公報に開示されている。これは放射線画像変換パネルを用い、可視光線又は赤外線を励起光とした放射線画像変換方法を示したもので、支持体上に輝尽性螢光体層を形成した放射線画像変換パネルを使用し、この放射線画像変換パネルの輝尽性螢光体層に被写体を透過した放射線を当てて被写体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギ―を蓄積させて潜像を形成し、しかる後、この輝尽性螢光体層を前記励起光で走査することによって、該パネル各部に蓄積された放射線エネルギ―を輝尽発光として放射させ、この光の強弱を光電子増倍管,フォトダイオ―ド等の光電変換素子で検出して放射線画像を得るものである。
【0003】
図9は、このような輝尽性螢光体への画像記録の説明図である。図において、X線源1から出射されたX線は、絞り2によって絞られた後、被写体3に照射される。被写体3を透過したX線は輝尽性螢光体4に入り、該輝尽性螢光体4に被写体3の画像の潜像が形成される。
【0004】
図10は、このような輝尽性螢光体に記録された放射線画像を読取る従来の放線画像情報読取装置の構成例を示すブロック図である。101は励起光発生用の半導体レ―ザ光源で、該半導体レ―ザ光源101はレ―ザドライバ回路102によってドライブされる。半導体レ―ザ光源101より発生したレ―ザビ―ムLBは、ミラ―106を経て偏向器107に達する。該偏向器107は偏向器ドライバ108によってドライブされるポリゴンミラ―109を備え、レ―ザビ―ムLBを走査領域内で偏向する。偏向されたレ―ザビ―ムLBは、fθレンズ103を通り走査線上で一定速度となるよう調整され、ミラ―110を経て放射線画像情報記録媒体として輝尽性螢光体を用いた放射線画像変換パネル111上を矢印aの方向に走査する。該放射線画像変換パネル111は同時に副走査方向(矢印b方向)に移動し、全面が走査される。前記レ―ザビ―ムLBにて走査され、放射線画像変換パネル111から発生する輝尽発光は集光器112で集光され、輝尽発光の波長領域のみを通すフィルタ113を通って光電子増倍管を備えた光検出器114に至り、アナログ電気信号(画像信号)に変換される。
【0005】
115は光検出器114(光電子増倍管)に高圧を供給する電源である。光検出器114から電流として出力された画像信号は前置増幅器116を通って増幅され、更に発光強度信号を画像濃度信号に変換する対数増幅器118,フィルタ119を通った後、A/D変換器121によってディジタル信号に変換され、インタフェ―ス124を介して外部のデ―タ処理装置へ送られる。
【0006】
このような放射線画像情報読み取りの際の問題点としては、放射線や輝尽性蛍光体の感度ムラ(主副両走査方向ムラ)や、励起光走査系や集光系のムラ(主走査方向ムラ)があり、これらムラを補正する必要がある。
【0007】
図11は補正データの作成方法の一例を示す説明図である。図(イ)において、S(x,y)は被写体なしで、放射線画像変換パネル全面に一様強度のX線を照射して読み取った画像情報であり、主走査方向xには2048画素が配列され、副走査方向には2048本の走査線が存在するものとする。Pxは主走査方向xのプロファイルを示し、Pyは副走査方向yのプロファイルを示している。ここで、プロファイルPx ,Pyのそれぞれの最大値と主走査方向x(Pxの場合),副走査方向y(Pyの場合)の各画素での信号値との差を求める。これにより、(ロ)に示すようにプロファイルPx上における最大値(MAX値)と主走査方向xの各画素における信号値との差分量が主走査方向xに対する補正デ―タJ(x)となり、主走査方向のムラを補正することができる。又、(ハ)に示すようにプロファイルPy上における最大値(MAX値)と副走査方向yの各画素における信号値との差分量が副走査方向yに対する補正デ―タF(y)となり、副走査方向のムラを補正することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の装置では、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いているため、ポリゴンミラーの各面の反射率の違いや、倒れ角等により、ポリゴンミラーの面毎の感度ムラが発生する。このようなポリゴンミラーの感度ムラを補正する方法として、以下のような方法が開示されている。
【0009】
(1)特願平4−119189号
ポリゴンミラーの面と、走査位置との関係が常に同じになるようにし、前述の感度ムラ補正によって、ポリゴンミラーによる感度ムラも同時に補正を行なうもの。
【0010】
(2)特開平3−132156号
ポリゴンミラー反射面毎に補正データを持ち、画像信号を反射面と対応をとって補正を行なうもの。
【0011】
しかしながら、ビーム走査系又は放射線画像変換パネルを移動させる搬送手段の搬送精度や、位置センサの検出精度、ポリゴンミラーを回転させるモータの制御精度等の問題により、ポリゴンミラー面と走査位置との関係が一定しないという問題がある。また、経時変化等により、ポリゴンミラーの各面の反射率や倒れ角が変化した場合等には、ポリゴンミラーのムラ補正を行なうと却ってスジが増加してしまうという問題がある。更に、サンプリングピッチが異なるとポリゴンミラーに起因するムラの出方も変化する。従って、その変化を考慮して補正を行なわないと、精度のよい補正を行なうことができないという問題がある。
【0012】
サンプリングピッチが異なると、ポリゴンミラーに起因するムラの出方も変化する。理由は以下の通りである。励起のためのレーザビームは、ポリゴンミラーにより主走査方向に走査されながら、1画素ずつ副走査方向にずれて放射線画像変換パネル全面に照射されることになるが、画像読み取りのため各画素にレーザビームを照射した時の、その画素の潜像はその時までにその画素に届いた散乱レーザ光によりある割合で減少している。そして、実際に読み取られる信号は、その減少の影響を受けて読み取られることになる。ところで、その潜像の減少量は、サンプリングピッチが変わるとそれに伴って変化する。そして、そのような現象が起きると、ポリゴンムラの出方も変化することになる。従って、その変化を考慮して補正を行なわないと、精度のよい補正を行なうことができない。
【0013】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる放射線画像情報読取装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決する第1の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像データを得る画像読取手段を有する放射線画像情報読取装置において、前記画像読取手段によって読み取られた放射線画像データを解析して前記ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段と、予め読み取られた放射線画像データに基づいて、画像の略全面にわたり感度ムラ補正データを求める感度ムラ補正データ算出手段と、前記感度ムラ補正データ算出手段の出力と前記感度ムラ補正データを求めた画像を読み取った時の面情報検出手段の出力を受けて、感度ムラ補正データと面情報とを対応して記憶する補正データ・面情報記憶手段と、前記面情報検出手段の出力と、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている面情報とに基づいて、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている感度ムラ補正データを主走査方向及び/又は副走査方向にずらす感度ムラ補正データずらし手段と、前記感度ムラ補正データずらし手段からの補正データに基づいて画像データを補正する感度ムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0015】
この発明の構成によれば、ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段を設け、被写体画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段により補正データを修正して補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0019】
前記した課題を解決する第2の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像を得る放射線画像読取装置において、前記ポリゴンミラーに起因する感度ムラに関する情報を得るポリゴンムラ情報抽出手段と、予め読み取られた画像データを基にしてポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを作成し記憶する補正データ記憶手段と、予め読み取りを行なった時の前記ポリゴンムラ情報抽出手段で求めたポリゴンムラ情報を、基準のポリゴンムラ情報として記憶するポリゴンムラ情報記憶手段と、前記ポリゴンムラ情報抽出手段からのポリゴンムラ情報と前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とを比較することにより、ポリゴンムラ補正を行なうかどうかを判断する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて補正を行うと判定した場合に、読み取られた放射線画像データに対し前記補正データ記憶手段に記憶されている補正データを用いて補正を行うポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
この発明の構成によれば、判定手段は、前記画像読取手段により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かを決定し、前記ポリゴンムラ補正手段は、補正データ作成時と同じポリゴンムラ時にのみ補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0021】
この場合において、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、前記画像読取手段により読み取った画像データを解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出することを特徴としている。
【0022】
この発明の構成によれば、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、画像データを解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出するようにしているので、特別のポリゴンムラ情報抽出のための機構が不要となる。
【0023】
また、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、1次元又は2次元の光センサの出力を解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出することを特徴としている。
この発明の構成によれば、ポリゴンムラ情報を簡単な構成で抽出することができる。
【0024】
前記した課題を解決する第3の発明は、放射線画像が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、前記読み取り可能な複数の画素サイズに対応した複数のポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、該ポリゴンムラ補正データ記憶手段から読み取り画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを選択するポリゴンムラ補正データ決定手段と、該ポリゴンムラ補正データ決定手段で選択された補正データで読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0025】
この発明の構成によれば、サンプリングピッチ毎にポリゴンムラの補正データを持ち、サンプリングピッチに応じた補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0026】
前記した課題を解決する第4の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、任意の画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、該ポリゴンムラ補正データ記憶手段に記憶されている任意の画素サイズのポリゴンムラ補正データから、読み取った画像の読み取り画素サイズに対応するようポリゴンムラ補正データを計算するポリゴンムラ補正データ計算手段と、該ポリゴンムラ補正データ計算手段で計算されたポリゴンムラ補正データを用いて、読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
この発明の構成によれば、読み取り画素サイズ情報に基づいてその画素サイズに対応するポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを計算により求めるようにしているので、補正データを精度よく求めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は第1の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。図中、破線はベタ画像撮影時の信号の流れを、実線は被写体画像撮影時の信号の流れを示す。図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段で、その詳細は図10に示す通りである。図10には、レーザビームをポリゴンミラー109で偏向し、放射線画像変換パネル111を走査して、輝尽発光を検出し、画像データを得る装置が示されている。
【0029】
20は該画像読取手段100により放射線画像変換パネルの情報を読み取り、読み取った画像を基にポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段、21は前記画像読取手段100から読み取った被写体のない状態における画像情報(ベタ画像情報)から、当該画像の略全面にわたり感度ムラの補正データを求める感度ムラ補正データ算出手段である。この際の感度ムラは、ポリゴンミラーにより感度ムラ及びその他の蛍光体,読み取り系に起因する感度ムラを含んだものとなっている。22は前記面情報検出手段20及び感度ムラ補正データ算出手段21の出力を受けて、補正データと面情報を対にして記憶する補正データ・面情報記憶手段である。
【0030】
23は補正の対象となる被写体画像を読み取った時の前記面情報検出手段20の出力に基づいて、前記感度ムラ補正データ算出手段21で求められた感度ムラ補正データを主走査方向及び/又は副走査方向にずらす感度ムラ補正データずらし手段、24は画像読取手段100で読み取った被写体画像データに対して、感度ムラ補正データずらし手段23から得られた補正データによる補正を行なって出力画像データを得る感度ムラ補正手段である。感度ムラ補正データずらし手段23F、感度ムラ補正データ中のポリゴンミラーに起因するムラを被写体画像データ中の同様のムラとの対応をとるためのものである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0031】
画像読取手段100は、被写体がない状態で放射線画像変換パネルの全面にわたり放射線を照射し、その時の画像情報を読み取り、感度ムラ補正データ算出手段21に与える。該感度ムラ補正データ算出手段21は画像の略全面にわたり感度ムラ補正データを算出する。ここで、略全面とは、被写体画像が存在する領域を含む領域のことである。一方、面情報検出手段20は、画像読取手段100で読み取った画像データからポリゴンミラーの面情報を検出する。そして、これら感度ムラ補正データ算出手段21で算出した補正データと、面情報検出手段20の出力である面情報は、補正データ・面情報記憶手段22に対の状態で記憶される。感度ムラ補正データの作成は、例えば図11に示すような方法で行ない、主走査方向の感度ムラ補正データJ(x)と、副走査方向の感度ムラ補正データF(y)を求める。感度ムラ補正データ算出手段21で算出された感度ムラ補正データは、面情報検出手段20で検出された面情報と対になって補正データ・面情報記憶手段22に記憶される。
【0032】
ここで、面情報検出手段20について説明する。面情報検出手段20は画像読取手段100により読み取られた画像データを解析することによりポリゴン面情報を得る。ポリゴンの面数が8面として以下で解析方法を説明する。被写体無しで読み取ったベタ画像データについて(1)式のようにして8ライン飛ばしの信号の加算総和値を8個求め、それらを(2)式により規格化してM1〜M8の値を得る。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】
M1〜M8の値はポリゴン各面の特徴を示す量となる。つまり、各面での反射率の違いや倒れ角の影響による信号値変化を示す値となっている。そこで、感度ムラ補正データを記憶する際、前記M1〜M8の値も記憶しておく。
【0036】
次に、被写体画像を撮影した時の動作を説明する。被写体画像を画像読取手段100で読み取りを行ない画像データを得る。そして、面情報検出手段20ではその被写体画像データを解析することによりM1〜M8を求め、感度ムラ補正データずらし手段23に送る。感度ムラ補正データずらし手段23では予め記憶してあるベタ画像撮影時のM1〜M8と送られてきた新たなM1〜M8の比較を行なう。図2にその例を示す。図2を比較すると、この被写体画像撮影時のポリゴン面はベタ画像撮影時より1面遅れて読み取りが始まっていることが分かる。
【0037】
この結果を受け感度ムラ補正データずらし手段23では感度ムラ補正データを副走査方向に1画素ずらす。つまり、副走査方向の感度ムラ補正データF(y)からF’(y)=F(y+1)となるような新たな補正データF’(y)を作成し、その補正データF’(y)を感度ムラ補正手段24に送る。感度ムラ補正手段24では、感度ムラ補正データずらし手段23からの補正データを用いて被写体画像データの補正を行なう。
【0038】
なお、感度ムラ補正データをずらすとは、上述したように、補正データを0〜数画素平行移動して被補正画像に作用させることをいう。ところで、このように感度ムラ補正データをずらすと、ポリゴンに起因するムラは精度よく補正できるが、その他のムラの補正がうまくいかなくなる可能性がある。しかし、特に副走査においては、ムラの主原因はX線管球のヒール効果や読み取り時間内での輝尽性蛍光体の潜像減少であるため、数画素程度補正データがずれても問題なく補正することができる。
【0039】
この実施の形態例によれば、ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段20を設け、臨床画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段23は該面情報検出手段20の出力により、補正データ・面情報記憶手段22に記憶されている検出面に対応した補正データを抽出し、この補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0040】
なお、面情報検出手段20は、読み取られた画像データを解析する方法以外に、例えば以下のように光検出素子を用いて面情報を得る方法もある。図3に示すように、画像読取手段100の近傍には、走査されたレーザビームの強度と位置を検出するするための光検出用ラインセンサ40が設置されている。そして、主走査方向のレーザ走査を1回行なう毎にラインセンサの読み取りを行ない、その時のレーザ走査位置と強度分布を求めるようにすればよい。図4にその例を示す。このように各走査毎の位置と強度分布を測定し、ベタ画像撮影時と被写体画像撮影時とを比較すれば、面情報を得ることができる。
【0041】
上述の実施の形態例では、副走査方向のポリゴンムラを補正する場合を例にとって説明した。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、主走査方向のポリゴンムラについても同様にして補正することができる。
【0042】
図5は第2の発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。図中、破線はベタ画像撮影時の信号の流れを、実線は被写体画像撮影時の信号の流れを示す。
【0043】
図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段で、その詳細は図10に示す通りである。図10には、レーザビームをポリゴンミラー109で偏向し、放射線画像変換パネル111を走査して、輝尽発光を検出し、画像データを得る装置が示されている。
【0044】
30は画像読取手段100の出力を受けて、ポリゴンに起因する感度ムラに関する情報を得るポリゴンムラ情報抽出手段、34は該ポリゴンムラ情報抽出手段30から得られたポリゴンムラ情報に基づいてポリゴンムラ補正データを作成し記憶する補正データ記憶手段、31はポリゴンムラ情報抽出手段30から求めた基準となるポリゴンムラ情報を記憶するポリゴンムラ情報記憶手段である。
【0045】
32は前記画像読取手段100により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段30により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段31に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かの判定を行なう判定手段、33は該判定手段32の判定結果に基づいて、補正が必要な場合にはポリゴンムラ補正を行なうポリゴンムラ補正手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0046】
画像読取手段100は、被写体がない状態で放射線画像変換パネルの情報を読み取り、ポリゴンムラ情報抽出手段30に与える。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、画像読取手段100より与えられたベタ画像情報からポリゴンムラ情報を抽出する。そして、ポリゴンムラ情報記憶手段31は、その時のポリゴンムラ情報抽出手段30からの出力を基準となるポリゴンムラ情報として記憶する。一方、補正データ記憶手段34は、ポリゴンムラ情報抽出手段30から抽出されたポリゴンムラ情報に基づいて補正データを作成し記憶する。
【0047】
次に、被写体画像データの読み取りに入る。画像読取手段100は被写体情報が記録された放射線画像変換パネルにレーザビームを照射し、レーザビームによる輝尽発光を集光して電気信号に変換し、被写体画像データを得る。一方、ポリゴンムラ情報抽出手段30は、画像読取手段100で読み取られた被写体画像データから所定のアルゴリズムによりポリゴンムラ情報を抽出する。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、抽出したポリゴンムラ情報を判定手段32に与える。
【0048】
該判定手段32は、ポリゴンムラ情報記憶手段31に記憶されている基準のポリゴンムラ情報と、ポリゴンムラ情報抽出手段30で抽出したポリゴンムラ情報とを比較して、所定のアルゴリズムにより該ポリゴンムラが補正データ作成時のポリゴンムラと同じであるかどうかチェックする(詳細後述)。そして、補正を行なうか否かをポリゴンムラ補正手段33に通知する。基準と異なったムラであった時には、補正データにより補正を行なうと却ってスジ状のノイズを増やしてしまう。そこで、ポリゴンムラが基準のムラと異なった時には、ポリゴンムラ補正手段33は、画像読取手段100からの臨床画像データをそのまま出力画像データとして出力する。若し、ポリゴンムラが基準のムラと同じであった時には、ポリゴンムラ補正手段33は、画像読取手段100から出力される被写体画像データを、補正データ記憶手段34から読み出した補正データで補正して、出力画像データとして出力する。
【0049】
この実施の形態例によれば、前記判定手段32は、前記ポリゴンムラ情報抽出手段30の出力に基づき、被写体画像撮影時のポリゴンムラが補正データ作成時のポリゴンムラと同じかどうかを判断し、異なるムラである時にはポリゴンムラ補正手段33による補正を行なわず、同じムラである時にのみポリゴンムラ補正手段33による補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0050】
次に、補正を行なうかどうかの判定アルゴリズムについて詳細に説明する。ここでは、画像読取手段100により読み取った画像データを解析する方法について説明する。
【0051】
(1)基準データの作成
図6は基準データ作成の動作を示すフローチャートである。基準データの作成にあたっては、画像読取手段100により被写体無しのベタ画像を得て、実施の形態例1で説明したのと同じように、(1)式,(2)式でポリゴン各面の特性を示す値M1〜M8を得る。このようにして得られたM1〜M8を基準データとして用いる。
【0052】
(2)被写体画像からの比較データの抽出
次に、被写体有りの臨床画像データを同様に解析してM1〜M8を得る。
(3)判定
判定手段32は、ポリゴンムラ情報抽出手段30より与えられた基準データM1〜Mkと、比較データH1〜Hkから補正するかしないかの判定を行なう。判定手段32は、MiとHiから以下の式によりMiとHiのずれ量Tを算出する。
【0053】
【数3】
【0054】
この値Tを、予め設定しておいた閾値Qと比較することにより、補正を行なうか否かを決定する。つまり、値Tが閾値Qよりも大きい時には補正を行なわず、値Tが閾値Qよりも小さい時、つまり両方の画情報が類似している時には補正を行なう。閾値Qは、両方の画情報がどの程度類似していればムラ補正が効果的かを加味して直接決める。
【0055】
図7は第2の発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、画像読取手段100内に光検出用ラインセンサ100aを設け、ポリゴンムラ情報抽出手段30が、このラインセンサ100aの出力によりポリゴンムラ情報を抽出するようにしたものである。その他の構成は、図5と同様である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0056】
ラインセンサ100aは主走査方向のレーザ走査毎に読み取りを行ない、レーザ位置と強度分布を得る。ポリゴンムラ情報抽出手段30は、ラインセンサ100aの出力を受けて、ビーム強度や走査位置ずれ等を解析する。この解析結果は、ポリゴンムラ情報抽出手段30からポリゴンムラ情報記憶手段31に基準ポリゴンムラ情報として記憶される。一方、補正データ記憶手段34は該ポリゴンムラ情報抽出手段30から出力されるポリゴンムラ情報に基づいて補正データを作成し、記憶する。
【0057】
被写体画像撮影時には、ラインセンサ100aは各ポリゴン面からのビームを受光して、信号をポリゴンムラ情報抽出手段30に送る。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、ラインセンサ100aの出力を受けて、ビーム強度や走査位置ずれ等を解析する。この解析結果は、判定手段32に送られる。該判定手段32は、受け取ったポリゴンムラ情報と、ポリゴンムラ情報記憶手段31に予め記憶されている基準ポリゴンムラ情報とを比較し、補正を行なうか否かを決定する。
【0058】
図8は第3の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。
【0059】
図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段、50はベタ画像データからポリゴンムラを補正するための補正データを作成するポリゴンムラ補正データ作成手段、51はポリゴンムラ補正データ作成手段50で作成されたポリゴンムラ補正データをサンプリングピッチ情報と対にして記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段、52は臨床画像撮影時においてサンプリングピッチ情報に基づいてそのサンプリングピッチに対応する補正データを決定するポリゴンムラ補正データ決定手段、53はポリゴンムラ補正データ決定手段52により求めた補正データに基づいて臨床画像データを補正するポリゴンムラ補正手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0060】
先ず、画像読取手段100で種々のサンプリングピッチのベタ画像を読み取り、その画像データからポリゴンムラを補正するための補正データを、ポリゴンムラ補正データ作成手段50により作成する。そしてそれらの補正データを、それを撮影した時のサンプリングピッチと対応してポリゴンムラ補正データ記憶手段51に記憶する。
【0061】
次に、被写体画像を撮影し、画像読取手段100で画像データを読み取る。そして、その時の読み取りサンプリングピッチ情報をポリゴンムラ補正データ決定手段52に出力する。サンプリングピッチ情報を受けたポリゴンムラ補正データ決定手段52は、そのサンプリングピッチに対応する補正データをポリゴンムラ補正データ記憶手段51から読み込み、ポリゴンムラ補正手段53に出力する。補正データを受けたポリゴンムラ補正手段53は、その補正データに基づいて臨床画像データを補正し、画像データを出力する。
【0062】
上述の実施の形態例では、サンプリングピッチの種類だけ補正データを持つ場合を例にとったが、本発明はこれに限るものではない。例えば幾つかの代表的なサンプリングピッチの補正データを持ち、その他は補間により求めることもできる。或いは、補正データのサンプリングピッチ依存性を関数化して持ち、補正ムラデータを算出することもできる。
【0063】
この実施の形態例によれば、サンプリングピッチに応じた補正データで画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、第1の発明によれば、
ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段を設け、被写体画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段により補正データを修正して補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0067】
第2の発明によれば、
判定手段は、前記画像読取手段により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かを決定し、前記ポリゴンムラ補正手段は、補正データ作成時と同じポリゴンムラ時にのみ補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0068】
この場合において、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、画像データを解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出するようにしているので、特別のポリゴンムラ情報抽出のための機構が不要となる。
【0069】
また、ポリゴンムラ情報抽出手段は、1次元又は2次元の光センサよりなるセンサの出力を解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出するようにしているので、ポリゴンムラ情報を簡単な構成で抽出することができる。
【0070】
第3の発明によれば、
サンプリングピッチ毎にポリゴンムラの補正データを持ち、サンプリングピッチに応じた補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0071】
第4の発明によれば、
読取画素サイズ情報に基づいてその画素サイズに対応するポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを計算により求めるようにしているので、補正データを精度よく求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図2】ベタ画像と被写体画像の特性比較図である。
【図3】ポリゴンミラー面検出の他の説明図である。
【図4】ラインセンサの出力の分布特性例を示す図である。
【図5】第2の発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。
【図6】基準データ作成の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図8】第3の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図9】輝尽螢光体への画像記録の説明図である。
【図10】従来装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】補正データ作成方法の説明図である。
【符号の説明】
20 面情報検出手段
21 感度ムラ補正データ算出手段
22 補正データ・面情報記憶手段
23 感度ムラ補正データずらし手段
24 感度ムラ補正手段
100 画像読取手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像情報を光学的に読取る放射線画像読取装置に関し、更に詳しくは、読取画像の補正に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩感光材料からなる放射線写真フィルムを使用しないで放射線画像情報を得る方法が工夫されるようになった。このような方法としては被写体を透過した放射線をある種の蛍光体に吸収せしめ、しかる後、この蛍光体を、例えば光又は熱エネルギ―で励起することにより、この螢光体が前記吸収により蓄積している放射線エネルギ―を螢光として放射せしめ、この螢光を検出して画像化するものがある。具体的には例えば米国特許第3,859,527号及び特開昭55−12144号公報に開示されている。これは放射線画像変換パネルを用い、可視光線又は赤外線を励起光とした放射線画像変換方法を示したもので、支持体上に輝尽性螢光体層を形成した放射線画像変換パネルを使用し、この放射線画像変換パネルの輝尽性螢光体層に被写体を透過した放射線を当てて被写体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギ―を蓄積させて潜像を形成し、しかる後、この輝尽性螢光体層を前記励起光で走査することによって、該パネル各部に蓄積された放射線エネルギ―を輝尽発光として放射させ、この光の強弱を光電子増倍管,フォトダイオ―ド等の光電変換素子で検出して放射線画像を得るものである。
【0003】
図9は、このような輝尽性螢光体への画像記録の説明図である。図において、X線源1から出射されたX線は、絞り2によって絞られた後、被写体3に照射される。被写体3を透過したX線は輝尽性螢光体4に入り、該輝尽性螢光体4に被写体3の画像の潜像が形成される。
【0004】
図10は、このような輝尽性螢光体に記録された放射線画像を読取る従来の放線画像情報読取装置の構成例を示すブロック図である。101は励起光発生用の半導体レ―ザ光源で、該半導体レ―ザ光源101はレ―ザドライバ回路102によってドライブされる。半導体レ―ザ光源101より発生したレ―ザビ―ムLBは、ミラ―106を経て偏向器107に達する。該偏向器107は偏向器ドライバ108によってドライブされるポリゴンミラ―109を備え、レ―ザビ―ムLBを走査領域内で偏向する。偏向されたレ―ザビ―ムLBは、fθレンズ103を通り走査線上で一定速度となるよう調整され、ミラ―110を経て放射線画像情報記録媒体として輝尽性螢光体を用いた放射線画像変換パネル111上を矢印aの方向に走査する。該放射線画像変換パネル111は同時に副走査方向(矢印b方向)に移動し、全面が走査される。前記レ―ザビ―ムLBにて走査され、放射線画像変換パネル111から発生する輝尽発光は集光器112で集光され、輝尽発光の波長領域のみを通すフィルタ113を通って光電子増倍管を備えた光検出器114に至り、アナログ電気信号(画像信号)に変換される。
【0005】
115は光検出器114(光電子増倍管)に高圧を供給する電源である。光検出器114から電流として出力された画像信号は前置増幅器116を通って増幅され、更に発光強度信号を画像濃度信号に変換する対数増幅器118,フィルタ119を通った後、A/D変換器121によってディジタル信号に変換され、インタフェ―ス124を介して外部のデ―タ処理装置へ送られる。
【0006】
このような放射線画像情報読み取りの際の問題点としては、放射線や輝尽性蛍光体の感度ムラ(主副両走査方向ムラ)や、励起光走査系や集光系のムラ(主走査方向ムラ)があり、これらムラを補正する必要がある。
【0007】
図11は補正データの作成方法の一例を示す説明図である。図(イ)において、S(x,y)は被写体なしで、放射線画像変換パネル全面に一様強度のX線を照射して読み取った画像情報であり、主走査方向xには2048画素が配列され、副走査方向には2048本の走査線が存在するものとする。Pxは主走査方向xのプロファイルを示し、Pyは副走査方向yのプロファイルを示している。ここで、プロファイルPx ,Pyのそれぞれの最大値と主走査方向x(Pxの場合),副走査方向y(Pyの場合)の各画素での信号値との差を求める。これにより、(ロ)に示すようにプロファイルPx上における最大値(MAX値)と主走査方向xの各画素における信号値との差分量が主走査方向xに対する補正デ―タJ(x)となり、主走査方向のムラを補正することができる。又、(ハ)に示すようにプロファイルPy上における最大値(MAX値)と副走査方向yの各画素における信号値との差分量が副走査方向yに対する補正デ―タF(y)となり、副走査方向のムラを補正することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の装置では、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いているため、ポリゴンミラーの各面の反射率の違いや、倒れ角等により、ポリゴンミラーの面毎の感度ムラが発生する。このようなポリゴンミラーの感度ムラを補正する方法として、以下のような方法が開示されている。
【0009】
(1)特願平4−119189号
ポリゴンミラーの面と、走査位置との関係が常に同じになるようにし、前述の感度ムラ補正によって、ポリゴンミラーによる感度ムラも同時に補正を行なうもの。
【0010】
(2)特開平3−132156号
ポリゴンミラー反射面毎に補正データを持ち、画像信号を反射面と対応をとって補正を行なうもの。
【0011】
しかしながら、ビーム走査系又は放射線画像変換パネルを移動させる搬送手段の搬送精度や、位置センサの検出精度、ポリゴンミラーを回転させるモータの制御精度等の問題により、ポリゴンミラー面と走査位置との関係が一定しないという問題がある。また、経時変化等により、ポリゴンミラーの各面の反射率や倒れ角が変化した場合等には、ポリゴンミラーのムラ補正を行なうと却ってスジが増加してしまうという問題がある。更に、サンプリングピッチが異なるとポリゴンミラーに起因するムラの出方も変化する。従って、その変化を考慮して補正を行なわないと、精度のよい補正を行なうことができないという問題がある。
【0012】
サンプリングピッチが異なると、ポリゴンミラーに起因するムラの出方も変化する。理由は以下の通りである。励起のためのレーザビームは、ポリゴンミラーにより主走査方向に走査されながら、1画素ずつ副走査方向にずれて放射線画像変換パネル全面に照射されることになるが、画像読み取りのため各画素にレーザビームを照射した時の、その画素の潜像はその時までにその画素に届いた散乱レーザ光によりある割合で減少している。そして、実際に読み取られる信号は、その減少の影響を受けて読み取られることになる。ところで、その潜像の減少量は、サンプリングピッチが変わるとそれに伴って変化する。そして、そのような現象が起きると、ポリゴンムラの出方も変化することになる。従って、その変化を考慮して補正を行なわないと、精度のよい補正を行なうことができない。
【0013】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる放射線画像情報読取装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決する第1の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像データを得る画像読取手段を有する放射線画像情報読取装置において、前記画像読取手段によって読み取られた放射線画像データを解析して前記ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段と、予め読み取られた放射線画像データに基づいて、画像の略全面にわたり感度ムラ補正データを求める感度ムラ補正データ算出手段と、前記感度ムラ補正データ算出手段の出力と前記感度ムラ補正データを求めた画像を読み取った時の面情報検出手段の出力を受けて、感度ムラ補正データと面情報とを対応して記憶する補正データ・面情報記憶手段と、前記面情報検出手段の出力と、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている面情報とに基づいて、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている感度ムラ補正データを主走査方向及び/又は副走査方向にずらす感度ムラ補正データずらし手段と、前記感度ムラ補正データずらし手段からの補正データに基づいて画像データを補正する感度ムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0015】
この発明の構成によれば、ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段を設け、被写体画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段により補正データを修正して補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0019】
前記した課題を解決する第2の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像を得る放射線画像読取装置において、前記ポリゴンミラーに起因する感度ムラに関する情報を得るポリゴンムラ情報抽出手段と、予め読み取られた画像データを基にしてポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを作成し記憶する補正データ記憶手段と、予め読み取りを行なった時の前記ポリゴンムラ情報抽出手段で求めたポリゴンムラ情報を、基準のポリゴンムラ情報として記憶するポリゴンムラ情報記憶手段と、前記ポリゴンムラ情報抽出手段からのポリゴンムラ情報と前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とを比較することにより、ポリゴンムラ補正を行なうかどうかを判断する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて補正を行うと判定した場合に、読み取られた放射線画像データに対し前記補正データ記憶手段に記憶されている補正データを用いて補正を行うポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
この発明の構成によれば、判定手段は、前記画像読取手段により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かを決定し、前記ポリゴンムラ補正手段は、補正データ作成時と同じポリゴンムラ時にのみ補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0021】
この場合において、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、前記画像読取手段により読み取った画像データを解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出することを特徴としている。
【0022】
この発明の構成によれば、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、画像データを解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出するようにしているので、特別のポリゴンムラ情報抽出のための機構が不要となる。
【0023】
また、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、1次元又は2次元の光センサの出力を解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出することを特徴としている。
この発明の構成によれば、ポリゴンムラ情報を簡単な構成で抽出することができる。
【0024】
前記した課題を解決する第3の発明は、放射線画像が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、前記読み取り可能な複数の画素サイズに対応した複数のポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、該ポリゴンムラ補正データ記憶手段から読み取り画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを選択するポリゴンムラ補正データ決定手段と、該ポリゴンムラ補正データ決定手段で選択された補正データで読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0025】
この発明の構成によれば、サンプリングピッチ毎にポリゴンムラの補正データを持ち、サンプリングピッチに応じた補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0026】
前記した課題を解決する第4の発明は、放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像読取装置において、任意の画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、該ポリゴンムラ補正データ記憶手段に記憶されている任意の画素サイズのポリゴンムラ補正データから、読み取った画像の読み取り画素サイズに対応するようポリゴンムラ補正データを計算するポリゴンムラ補正データ計算手段と、該ポリゴンムラ補正データ計算手段で計算されたポリゴンムラ補正データを用いて、読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
この発明の構成によれば、読み取り画素サイズ情報に基づいてその画素サイズに対応するポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを計算により求めるようにしているので、補正データを精度よく求めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は第1の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。図中、破線はベタ画像撮影時の信号の流れを、実線は被写体画像撮影時の信号の流れを示す。図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段で、その詳細は図10に示す通りである。図10には、レーザビームをポリゴンミラー109で偏向し、放射線画像変換パネル111を走査して、輝尽発光を検出し、画像データを得る装置が示されている。
【0029】
20は該画像読取手段100により放射線画像変換パネルの情報を読み取り、読み取った画像を基にポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段、21は前記画像読取手段100から読み取った被写体のない状態における画像情報(ベタ画像情報)から、当該画像の略全面にわたり感度ムラの補正データを求める感度ムラ補正データ算出手段である。この際の感度ムラは、ポリゴンミラーにより感度ムラ及びその他の蛍光体,読み取り系に起因する感度ムラを含んだものとなっている。22は前記面情報検出手段20及び感度ムラ補正データ算出手段21の出力を受けて、補正データと面情報を対にして記憶する補正データ・面情報記憶手段である。
【0030】
23は補正の対象となる被写体画像を読み取った時の前記面情報検出手段20の出力に基づいて、前記感度ムラ補正データ算出手段21で求められた感度ムラ補正データを主走査方向及び/又は副走査方向にずらす感度ムラ補正データずらし手段、24は画像読取手段100で読み取った被写体画像データに対して、感度ムラ補正データずらし手段23から得られた補正データによる補正を行なって出力画像データを得る感度ムラ補正手段である。感度ムラ補正データずらし手段23F、感度ムラ補正データ中のポリゴンミラーに起因するムラを被写体画像データ中の同様のムラとの対応をとるためのものである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0031】
画像読取手段100は、被写体がない状態で放射線画像変換パネルの全面にわたり放射線を照射し、その時の画像情報を読み取り、感度ムラ補正データ算出手段21に与える。該感度ムラ補正データ算出手段21は画像の略全面にわたり感度ムラ補正データを算出する。ここで、略全面とは、被写体画像が存在する領域を含む領域のことである。一方、面情報検出手段20は、画像読取手段100で読み取った画像データからポリゴンミラーの面情報を検出する。そして、これら感度ムラ補正データ算出手段21で算出した補正データと、面情報検出手段20の出力である面情報は、補正データ・面情報記憶手段22に対の状態で記憶される。感度ムラ補正データの作成は、例えば図11に示すような方法で行ない、主走査方向の感度ムラ補正データJ(x)と、副走査方向の感度ムラ補正データF(y)を求める。感度ムラ補正データ算出手段21で算出された感度ムラ補正データは、面情報検出手段20で検出された面情報と対になって補正データ・面情報記憶手段22に記憶される。
【0032】
ここで、面情報検出手段20について説明する。面情報検出手段20は画像読取手段100により読み取られた画像データを解析することによりポリゴン面情報を得る。ポリゴンの面数が8面として以下で解析方法を説明する。被写体無しで読み取ったベタ画像データについて(1)式のようにして8ライン飛ばしの信号の加算総和値を8個求め、それらを(2)式により規格化してM1〜M8の値を得る。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】
M1〜M8の値はポリゴン各面の特徴を示す量となる。つまり、各面での反射率の違いや倒れ角の影響による信号値変化を示す値となっている。そこで、感度ムラ補正データを記憶する際、前記M1〜M8の値も記憶しておく。
【0036】
次に、被写体画像を撮影した時の動作を説明する。被写体画像を画像読取手段100で読み取りを行ない画像データを得る。そして、面情報検出手段20ではその被写体画像データを解析することによりM1〜M8を求め、感度ムラ補正データずらし手段23に送る。感度ムラ補正データずらし手段23では予め記憶してあるベタ画像撮影時のM1〜M8と送られてきた新たなM1〜M8の比較を行なう。図2にその例を示す。図2を比較すると、この被写体画像撮影時のポリゴン面はベタ画像撮影時より1面遅れて読み取りが始まっていることが分かる。
【0037】
この結果を受け感度ムラ補正データずらし手段23では感度ムラ補正データを副走査方向に1画素ずらす。つまり、副走査方向の感度ムラ補正データF(y)からF’(y)=F(y+1)となるような新たな補正データF’(y)を作成し、その補正データF’(y)を感度ムラ補正手段24に送る。感度ムラ補正手段24では、感度ムラ補正データずらし手段23からの補正データを用いて被写体画像データの補正を行なう。
【0038】
なお、感度ムラ補正データをずらすとは、上述したように、補正データを0〜数画素平行移動して被補正画像に作用させることをいう。ところで、このように感度ムラ補正データをずらすと、ポリゴンに起因するムラは精度よく補正できるが、その他のムラの補正がうまくいかなくなる可能性がある。しかし、特に副走査においては、ムラの主原因はX線管球のヒール効果や読み取り時間内での輝尽性蛍光体の潜像減少であるため、数画素程度補正データがずれても問題なく補正することができる。
【0039】
この実施の形態例によれば、ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段20を設け、臨床画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段23は該面情報検出手段20の出力により、補正データ・面情報記憶手段22に記憶されている検出面に対応した補正データを抽出し、この補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0040】
なお、面情報検出手段20は、読み取られた画像データを解析する方法以外に、例えば以下のように光検出素子を用いて面情報を得る方法もある。図3に示すように、画像読取手段100の近傍には、走査されたレーザビームの強度と位置を検出するするための光検出用ラインセンサ40が設置されている。そして、主走査方向のレーザ走査を1回行なう毎にラインセンサの読み取りを行ない、その時のレーザ走査位置と強度分布を求めるようにすればよい。図4にその例を示す。このように各走査毎の位置と強度分布を測定し、ベタ画像撮影時と被写体画像撮影時とを比較すれば、面情報を得ることができる。
【0041】
上述の実施の形態例では、副走査方向のポリゴンムラを補正する場合を例にとって説明した。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、主走査方向のポリゴンムラについても同様にして補正することができる。
【0042】
図5は第2の発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。図中、破線はベタ画像撮影時の信号の流れを、実線は被写体画像撮影時の信号の流れを示す。
【0043】
図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段で、その詳細は図10に示す通りである。図10には、レーザビームをポリゴンミラー109で偏向し、放射線画像変換パネル111を走査して、輝尽発光を検出し、画像データを得る装置が示されている。
【0044】
30は画像読取手段100の出力を受けて、ポリゴンに起因する感度ムラに関する情報を得るポリゴンムラ情報抽出手段、34は該ポリゴンムラ情報抽出手段30から得られたポリゴンムラ情報に基づいてポリゴンムラ補正データを作成し記憶する補正データ記憶手段、31はポリゴンムラ情報抽出手段30から求めた基準となるポリゴンムラ情報を記憶するポリゴンムラ情報記憶手段である。
【0045】
32は前記画像読取手段100により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段30により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段31に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かの判定を行なう判定手段、33は該判定手段32の判定結果に基づいて、補正が必要な場合にはポリゴンムラ補正を行なうポリゴンムラ補正手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0046】
画像読取手段100は、被写体がない状態で放射線画像変換パネルの情報を読み取り、ポリゴンムラ情報抽出手段30に与える。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、画像読取手段100より与えられたベタ画像情報からポリゴンムラ情報を抽出する。そして、ポリゴンムラ情報記憶手段31は、その時のポリゴンムラ情報抽出手段30からの出力を基準となるポリゴンムラ情報として記憶する。一方、補正データ記憶手段34は、ポリゴンムラ情報抽出手段30から抽出されたポリゴンムラ情報に基づいて補正データを作成し記憶する。
【0047】
次に、被写体画像データの読み取りに入る。画像読取手段100は被写体情報が記録された放射線画像変換パネルにレーザビームを照射し、レーザビームによる輝尽発光を集光して電気信号に変換し、被写体画像データを得る。一方、ポリゴンムラ情報抽出手段30は、画像読取手段100で読み取られた被写体画像データから所定のアルゴリズムによりポリゴンムラ情報を抽出する。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、抽出したポリゴンムラ情報を判定手段32に与える。
【0048】
該判定手段32は、ポリゴンムラ情報記憶手段31に記憶されている基準のポリゴンムラ情報と、ポリゴンムラ情報抽出手段30で抽出したポリゴンムラ情報とを比較して、所定のアルゴリズムにより該ポリゴンムラが補正データ作成時のポリゴンムラと同じであるかどうかチェックする(詳細後述)。そして、補正を行なうか否かをポリゴンムラ補正手段33に通知する。基準と異なったムラであった時には、補正データにより補正を行なうと却ってスジ状のノイズを増やしてしまう。そこで、ポリゴンムラが基準のムラと異なった時には、ポリゴンムラ補正手段33は、画像読取手段100からの臨床画像データをそのまま出力画像データとして出力する。若し、ポリゴンムラが基準のムラと同じであった時には、ポリゴンムラ補正手段33は、画像読取手段100から出力される被写体画像データを、補正データ記憶手段34から読み出した補正データで補正して、出力画像データとして出力する。
【0049】
この実施の形態例によれば、前記判定手段32は、前記ポリゴンムラ情報抽出手段30の出力に基づき、被写体画像撮影時のポリゴンムラが補正データ作成時のポリゴンムラと同じかどうかを判断し、異なるムラである時にはポリゴンムラ補正手段33による補正を行なわず、同じムラである時にのみポリゴンムラ補正手段33による補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0050】
次に、補正を行なうかどうかの判定アルゴリズムについて詳細に説明する。ここでは、画像読取手段100により読み取った画像データを解析する方法について説明する。
【0051】
(1)基準データの作成
図6は基準データ作成の動作を示すフローチャートである。基準データの作成にあたっては、画像読取手段100により被写体無しのベタ画像を得て、実施の形態例1で説明したのと同じように、(1)式,(2)式でポリゴン各面の特性を示す値M1〜M8を得る。このようにして得られたM1〜M8を基準データとして用いる。
【0052】
(2)被写体画像からの比較データの抽出
次に、被写体有りの臨床画像データを同様に解析してM1〜M8を得る。
(3)判定
判定手段32は、ポリゴンムラ情報抽出手段30より与えられた基準データM1〜Mkと、比較データH1〜Hkから補正するかしないかの判定を行なう。判定手段32は、MiとHiから以下の式によりMiとHiのずれ量Tを算出する。
【0053】
【数3】
【0054】
この値Tを、予め設定しておいた閾値Qと比較することにより、補正を行なうか否かを決定する。つまり、値Tが閾値Qよりも大きい時には補正を行なわず、値Tが閾値Qよりも小さい時、つまり両方の画情報が類似している時には補正を行なう。閾値Qは、両方の画情報がどの程度類似していればムラ補正が効果的かを加味して直接決める。
【0055】
図7は第2の発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、画像読取手段100内に光検出用ラインセンサ100aを設け、ポリゴンムラ情報抽出手段30が、このラインセンサ100aの出力によりポリゴンムラ情報を抽出するようにしたものである。その他の構成は、図5と同様である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0056】
ラインセンサ100aは主走査方向のレーザ走査毎に読み取りを行ない、レーザ位置と強度分布を得る。ポリゴンムラ情報抽出手段30は、ラインセンサ100aの出力を受けて、ビーム強度や走査位置ずれ等を解析する。この解析結果は、ポリゴンムラ情報抽出手段30からポリゴンムラ情報記憶手段31に基準ポリゴンムラ情報として記憶される。一方、補正データ記憶手段34は該ポリゴンムラ情報抽出手段30から出力されるポリゴンムラ情報に基づいて補正データを作成し、記憶する。
【0057】
被写体画像撮影時には、ラインセンサ100aは各ポリゴン面からのビームを受光して、信号をポリゴンムラ情報抽出手段30に送る。該ポリゴンムラ情報抽出手段30は、ラインセンサ100aの出力を受けて、ビーム強度や走査位置ずれ等を解析する。この解析結果は、判定手段32に送られる。該判定手段32は、受け取ったポリゴンムラ情報と、ポリゴンムラ情報記憶手段31に予め記憶されている基準ポリゴンムラ情報とを比較し、補正を行なうか否かを決定する。
【0058】
図8は第3の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す装置は、放射線画像変換パネルに記録された画像を読み取って所定の画像処理を行う放射線画像情報読取装置であって、ビーム走査系にポリゴンミラーを用いるものを示している。
【0059】
図において、100は放射線画像変換パネルに励起光を照射し、該放射線画像変換パネルから発せられる輝尽発光を光電的に読み取って画像情報を得る画像読取手段、50はベタ画像データからポリゴンムラを補正するための補正データを作成するポリゴンムラ補正データ作成手段、51はポリゴンムラ補正データ作成手段50で作成されたポリゴンムラ補正データをサンプリングピッチ情報と対にして記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段、52は臨床画像撮影時においてサンプリングピッチ情報に基づいてそのサンプリングピッチに対応する補正データを決定するポリゴンムラ補正データ決定手段、53はポリゴンムラ補正データ決定手段52により求めた補正データに基づいて臨床画像データを補正するポリゴンムラ補正手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0060】
先ず、画像読取手段100で種々のサンプリングピッチのベタ画像を読み取り、その画像データからポリゴンムラを補正するための補正データを、ポリゴンムラ補正データ作成手段50により作成する。そしてそれらの補正データを、それを撮影した時のサンプリングピッチと対応してポリゴンムラ補正データ記憶手段51に記憶する。
【0061】
次に、被写体画像を撮影し、画像読取手段100で画像データを読み取る。そして、その時の読み取りサンプリングピッチ情報をポリゴンムラ補正データ決定手段52に出力する。サンプリングピッチ情報を受けたポリゴンムラ補正データ決定手段52は、そのサンプリングピッチに対応する補正データをポリゴンムラ補正データ記憶手段51から読み込み、ポリゴンムラ補正手段53に出力する。補正データを受けたポリゴンムラ補正手段53は、その補正データに基づいて臨床画像データを補正し、画像データを出力する。
【0062】
上述の実施の形態例では、サンプリングピッチの種類だけ補正データを持つ場合を例にとったが、本発明はこれに限るものではない。例えば幾つかの代表的なサンプリングピッチの補正データを持ち、その他は補間により求めることもできる。或いは、補正データのサンプリングピッチ依存性を関数化して持ち、補正ムラデータを算出することもできる。
【0063】
この実施の形態例によれば、サンプリングピッチに応じた補正データで画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、第1の発明によれば、
ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段を設け、被写体画像データを補正する時に、感度ムラ補正データずらし手段により補正データを修正して補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0067】
第2の発明によれば、
判定手段は、前記画像読取手段により画像読み取りを行なう際に、前記ポリゴンムラ情報抽出手段により得られたポリゴンムラ情報と、前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とに基づいてポリゴンムラの補正を行なうか否かを決定し、前記ポリゴンムラ補正手段は、補正データ作成時と同じポリゴンムラ時にのみ補正を行なうので、結果としてポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0068】
この場合において、前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、画像データを解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出するようにしているので、特別のポリゴンムラ情報抽出のための機構が不要となる。
【0069】
また、ポリゴンムラ情報抽出手段は、1次元又は2次元の光センサよりなるセンサの出力を解析することにより、ポリゴンミムラ情報を抽出するようにしているので、ポリゴンムラ情報を簡単な構成で抽出することができる。
【0070】
第3の発明によれば、
サンプリングピッチ毎にポリゴンムラの補正データを持ち、サンプリングピッチに応じた補正データで臨床画像データを補正するので、ポリゴンミラーに起因するポリゴンムラを精度よく補正することができる。
【0071】
第4の発明によれば、
読取画素サイズ情報に基づいてその画素サイズに対応するポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを計算により求めるようにしているので、補正データを精度よく求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図2】ベタ画像と被写体画像の特性比較図である。
【図3】ポリゴンミラー面検出の他の説明図である。
【図4】ラインセンサの出力の分布特性例を示す図である。
【図5】第2の発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。
【図6】基準データ作成の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図8】第3の発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図9】輝尽螢光体への画像記録の説明図である。
【図10】従来装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】補正データ作成方法の説明図である。
【符号の説明】
20 面情報検出手段
21 感度ムラ補正データ算出手段
22 補正データ・面情報記憶手段
23 感度ムラ補正データずらし手段
24 感度ムラ補正手段
100 画像読取手段
Claims (6)
- 放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像データを得る画像読取手段を有する放射線画像情報読取装置において、
前記画像読取手段によって読み取られた放射線画像データを解析して前記ポリゴンミラーの面情報を検出する面情報検出手段と、
予め読み取られた放射線画像データに基づいて、画像の略全面にわたり感度ムラ補正データを求める感度ムラ補正データ算出手段と、
前記感度ムラ補正データ算出手段の出力と前記感度ムラ補正データを求めた画像を読み取った時の面情報検出手段の出力を受けて、感度ムラ補正データと面情報とを対応して記憶する補正データ・面情報記憶手段と、
前記面情報検出手段の出力と、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている面情報とに基づいて、前記補正データ・面情報記憶手段に記憶されている感度ムラ補正データを主走査方向及び/又は副走査方向にずらす感度ムラ補正データずらし手段と、
前記感度ムラ補正データずらし手段からの補正データに基づいて画像データを補正する感度ムラ補正手段とを具備することを特徴とする放射線画像情報読取装置。 - 放射線画像情報が記憶された輝尽性蛍光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性蛍光体パネルから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取って放射線画像を得る放射線画像情報読取装置において、
前記ポリゴンミラーに起因する感度ムラに関する情報を得るポリゴンムラ情報抽出手段と、
予め読み取られた画像データを基にしてポリゴンに起因する感度ムラを補正するための補正データを作成し記憶する補正データ記憶手段と、
予め読み取りを行なった時の前記ポリゴンムラ情報抽出手段で求めたポリゴンムラ情報を、基準のポリゴンムラ情報として記憶するポリゴンムラ情報記憶手段と、
前記ポリゴンムラ情報抽出手段からのポリゴンムラ情報と前記ポリゴンムラ情報記憶手段に記憶されている基準ポリゴンムラ情報とを比較することにより、ポリゴンムラ補正を行なうかどうかを判断する判定手段と、
該判定手段の判定結果に基づいて補正を行うと判定した場合に、読み取られた放射線画像データに対し前記補正データ記憶手段に記憶されている補正データを用いて補正を行うポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴とする放射線画像情報読取装置。 - 前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、前記画像読取手段により読み取った画像データを解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出することを特徴とする請求項2記載の放射線画像情報読取装置。
- 前記ポリゴンムラ情報抽出手段は、1次元又は2次元の光センサの出力を解析することにより、ポリゴンムラ情報を抽出することを特徴とする請求項2記載の放射線画像情報読取装置。
- 放射線画像が記憶された輝尽性螢光体パネルに、ポリゴンミラーにより偏向された励起光を照射し、該輝尽性螢光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像情報読取装置において、
前記読み取り可能な複数の画素サイズに対応した複数のポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、
該ポリゴンムラ補正データ記憶手段から読み取り画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを選択するポリゴンムラ補正データ決定手段と、
該ポリゴンムラ補正データ決定手段で選択された補正データで読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴とする放射線画像情報読取装置。 - 放射線画像が記憶された輝尽性螢光体パネルに、ポリゴンミラーによ り偏向された励起光を照射し、該輝尽性螢光体パネルから発せられる輝尽発光光を検出して、読み取り可能な複数の読み取りサイズから選択した画素サイズで放射線画像を読み取る放射線画像情報読取装置において、
任意の画素サイズに対応したポリゴンムラ補正データを記憶するポリゴンムラ補正データ記憶手段と、
該ポリゴンムラ補正データ記憶手段に記憶されている任意の画素サイズのポリゴンムラ補正データから、読み取った画像の読み取り画素サイズに対応するようポリゴンムラ補正データを計算するポリゴンムラ補正データ計算手段と、
該ポリゴンムラ補正データ計算手段で計算されたポリゴンムラ補正データを用いて、読み取られた画像データを補正するポリゴンムラ補正手段とを具備することを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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