JP2004092023A - 自動水栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】上記問題を解決すべく、吐水継手とスパウト本体とをスパウト外表面ではなく、通水路内部で接続することで、外観にネジ継ぎ目などの接続部がなく意匠性に優れかつ清掃性にも優れまた自動水栓の感知性能が良く、常に使用者が快適に手洗い行為をすることが出来る自動水栓を提供することを目的とする。
【解決手段】スパウト本体内部に吐水継手と通水ホースからなる通水路を設け、この吐水継手に隣接したセンサーから構成された自動水栓において、その吐水継手とスパウト本体とは、吐水継手の吐水口内部からスパウト本体にネジ止めすることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】スパウト本体内部に吐水継手と通水ホースからなる通水路を設け、この吐水継手に隣接したセンサーから構成された自動水栓において、その吐水継手とスパウト本体とは、吐水継手の吐水口内部からスパウト本体にネジ止めすることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動水栓に関するものである。詳しくは、自動水栓のスパウト本体内部に設けた吐水継手とセンサーの組付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように自動水栓は、ボウル内に手洗いのために差出された手にセンサー1が感知することで自動的に吐水を行う。つまり、差出された手にセンサーから投光された赤外線2が反射して、その反射光3が受光される。センサーが受光を感知すると電磁弁4が開き給水されるしくみである。従来、このセンサーは使い勝手向上のためスパウト本体内部5にコンパクトに収める必要があった。そのため組立性やセンサーコードの防水性を確保することが必要となり、スパウト本体内部には通水用の経路を有している。すなわち、スパウト本体内部には通水ホース6とその通水ホースから吐水キャップに接続するための吐水継手を設けている。
【0003】
図2に示すように、安定した吐水状態を確保するために、吐水継手7とスパウト本体8とを固定する必要がある。従来の固定方法は、スパウト本体外表面にネジ取付け穴9を設けており、スパウト表面からネジ固定している。このため、ネジ頭部10aが表面に露出し、意匠性という点では劣っている。またネジ取付け穴の段差部にゴミが溜まりやすく、また掃除がし難いため清掃性という点でも劣っていると言える。
【0004】
一方で吐水継手の材質には従来より樹脂品を利用している。その理由は成形性の自由度の高さと耐食性に優れているからであり、一般的には型を用いて射出成形等により成形する。この時、大量生産の場合は、樹脂の型償却費がコストに占める割合が小さくなるが、例えば、注文生産などのような需要が少ない場合は償却費がコストに占める割合が大きくなり、お客様に不利益を講じるため望まれるような商品化が難しくなる。
【0005】
また、センサーにおいては、安定した感知状態を確保するためにセンサーを確実に位置決めする必要があり、従来品では、図2のようにセンサーの回転軸11とは異なる軸においてネジ止めによるセンサーおよび吐水継手の固定を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決すべく、吐水継手とスパウト本体とをスパウト外表面ではなく、通水路内部で接続することで、外観にネジ継ぎ目などの接続部がなく意匠性に優れかつ清掃性にも優れまた自動水栓の感知性能が良く、常に使用者が快適に手洗い行為をすることが出来る自動水栓を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、請求項1ではスパウト本体内部に吐水継手と通水ホースからなる通水路を設け、この吐水継手に隣接した人感知センサーから構成された自動水栓において、その吐水継手とスパウト本体とは、吐水継手の吐水口内部からスパウト本体にネジ止めすることを特徴とする自動水栓とした。
【0008】
これにより、スパウトの表面からネジ頭が見えて意匠性を損うことがなく、一体感のある水栓本体を提供することが出来る。またネジによる段差がないため、そこにゴミが詰まるようなこともなく掃除がし易く、常に清潔な水栓を提供することが出来る。
【0009】
請求項2の発明の自動水栓においては、自動水栓のネジ止めする部分の吐水継手の外側に凸部を設け、スパウト本体内部に凹部を設けて、さらに凸部と凹部とはパッキンを介して嵌合することを特徴とする請求項1の自動水栓とした。
【0010】
これにより、スパウトへの取付けが容易で組立性に優れており、またパッキンを取付けることで通水部の中に接続構造を有しても接続部から漏水することもなく、安定した吐水状態を備えた自動水栓を提供することが出来る。さらにこのパッキンとスパウト本体凹部との抵抗(摩擦)により、振動によるネジの緩みを防止することもできる。
【0011】
請求項3の発明の自動水栓においては、吐水継手にはガイドを設け、そのガイドに沿ってセンサーを取付けかつそのセンサーはスパウト本体と吐水継手とで挟み込んで固定することを特徴とする請求項1または請求項2の自動水栓とした。
【0012】
これによりセンサーが確実に本体に固定されることで、安定した感知状態が保たれ、快適な手洗いを行うことが出来る。
【0013】
請求項4の発明の自動水栓においては、自動水栓のスパウト本体内部には、センサーを抑え込む面を有し、その面から内側の吐水継手取付け部に沿って凹部を設け、センサーコードがその凹部内に収まるように組付けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つの自動水栓とした。
【0014】
これにより、センサーと吐水継手を本体に固定する際に、センサーコードを嵌合部に巻き込むような危険性がなく、組付け性が向上するため、センサーが原因となる不具合(例えば、コードをかみ込んで、断線によりセンサーがうまく機能しないなど)の発生を防ぐことができる。
【0015】
請求項5の発明の自動水栓においては、自動水栓のスパウト内部には、センサー背面との当たり面を有し、その当たり面から内側に凹部を設け、一方センサー背面には凸部を設け、前記吐水継手とスパウト本体とで挟み込んで固定する際に、スパウト本体の凹部とセンサー背面の凸部とを嵌合させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つの自動水栓。
【0016】
これにより、センサーの取付け位置が確実に決まるため、例えば製品出荷における輸送時に振動により位置がずれることもなく誤感知を起こす危険性がなくなり、快適な手洗いを行うことが出来る。また組立性もよくなり安定した製品を供給することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を以下に説明する。
本発明の自動水栓は図3に示すようにボウル内面12にスパウト本体8を設けており、そのスパウト吐水口13の隣接部にセンサー1を設けており、ボウル内面に手を差出した時に、センサーが手を感知し、その結果電磁弁4が開くことで給水され、自動的に手洗いが出来る仕組みの手洗い器である。本発明における図3で示す手洗い器は、高意匠性を追求するために、スパウトとボウルとが一体感を持った手洗い器であることを表現し、外観にネジなどの接続部を設けておらず、スパウト本体は円筒形上のシンプルなデザインをしている。
次に自動水栓について詳細を説明する。
【0018】
図4で示すように本発明の自動水栓は、スパウト本体内部5に吐水継手7と通水ホース6からなる通水路を設け、この吐水継手に隣接したセンサー1から構成されて、その吐水継手とスパウト本体8とは、吐水継手の吐水口内部からネジ10bを通し、スパウト本体とネジ止め構造をとる。またスパウト吐水口13にはシールパッキン17を設けており、スパウト吐水口部からの水侵入を防ぐ役割をしている。
【0019】
次にスパウト内部の部品組付け手順について図5、6、7を用いて詳細を説明する。
初めにセンサーコード16をスパウト吐水口13から挿入し、センサー背面の凸部23をスパウト本体のセンサー背面の当たり面(A面)から内側に設けた凹部25に嵌合させる。その後、スパウト本体のセンサーコード取付け溝19にセンサーコードを嵌め込む。(図6の状態)次に通水ホースをスパウト本体8の下から通し、吐水口13から取出す。そして吐水継手7のホース継手部7aに通水ホース6を差込みホースバンド14で挟み込み、これをスパウト本体内部にスパウト吐水口から挿入し(ここで注意すべき点として、センサーコードを吐水継手に巻き込ませないようにする必要がある。この危険性を解消するために図6に示すようにセンサーコードを収納することが出来るような構造としている。)吐水継手の凸部7bをスパウト本体内部の吐水継手取付け部(凹部)20に嵌合させる。この時、図7で示すように、吐水継手の上面部においてはセンサー取付けガイド21をセンサーにスライドさせることで、センサーと吐水継手とを固定し、更にスパウト本体のA面とセンサー背面22を突き当てることでセンサーを挟み込む。その次に吐水継手の吐水口よりネジを挿入し、吐水継手とスパウト本体とをネジ止めする。そして吐水継手下部にシールパッキン17を挿入する。(これは、吐水口部からスパウト内部への水侵入を防ぎ、例えばスパウト取付け部を伝ってカウンター床面への漏水を防いだり、あるいはセンサーコードを伝って電磁弁本体がショートを起こすような危険性を無くすことを目的としている。)最後に吐水キャップ18を吐水継手にねじ込み完成となる。
【0020】
スパウト本体は、鋳物あるいは切削加工により成形できる。スパウト本体の形状や生産数量にも影響を受けるが、特に実施例で示すように単純な円筒形状の場合、切削加工の方が有利である。
【0021】
次に吐水継手の本体に付いて図8により説明する。実施例では吐水継手本体7cとホース継手部7aの2つの黄銅材から構成される。これは1つの黄銅棒から切削するよりも2つの黄銅棒から切削しそれらを接合した方がコスト的に安く作れるからである。吐水継手とホース継手はロー付けや半田付けで接合することが出来るが、通水部においては鉛無し半田付けが望ましい。実施例においては、接合部24を低温の鉛無し半田付けとしている。低温である理由の一つとして耐食性を良くするためである。すなわち高温になると材料の結晶が粗大化し、腐食速度がはやくなるからである。さらに黄銅材の場合は、耐食性を考慮し、耐脱亜鉛黄銅材を用いることが望ましい。ここで、材質は青銅を用いて鋳物品からの加工でも可能であるし、また複雑形状であれば、樹脂の射出成型品で1部品でもよい。大量生産の場合は樹脂品の方がコスト的に安く成形ができる。一方で、生産ロッド数が少ない場合は黄銅材などからの切削加工で生産するのがコスト的に有利と判断できる場合もあり、材質選定の判断が必要となる。
【0022】
次に、吐水継手とスパウト本体との固定方法について詳細説明する。本実施例では図5で示すとおり、吐水継手の吐水口内部からネジを通し、吐水継手とスパウト本体とを固定している。図7は、吐水継手の凸部7bにパッキンとしてOリング15を使った例である。このOリングは嵌合部からの漏水防止を目的としているほか、吐水継手の緩み止めの効果をもたらしている。さらに緩み止めを確実なものとするために、ネジ自体に接着剤を塗布したり、あるいはメックなどのコーティングやスプリングワッシャーを用いて固定を確実なものとすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上記の構成のとおり、吐水継手とスパウト本体とをスパウト外表面ではなく、通水路内部で接続することで、意匠性に優れかつ清掃性にも優れた自動水栓を提供することができるとともに、その組付け性においては、センサーコードの収納や吐水継手にセンサーの取付けガイドを設け、さらにそのセンサーは吐水継手とスパウト本体とで挟み込んで固定することにより安定したセンサー組付けが実現できるため、自動水栓の感知性能が良く、常に使用者が快適に手洗い行為をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動水栓の作動原理を示す。
【図2】従来品のスパウトと吐水継手および通水ホースの組付け構造を示す。
【図3】本発明の一実施例であるカウンタータイプでの手洗い器の設置例を示す。
【図4】本発明の一実施例であるスパウトの内部構造を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるスパウトへの内部部品組付けの手順について示した図である。
【図6】スパウトとセンサーとを組付けた状態図である。
【図7】吐水継手とセンサーとの組付けを示す図である。
【図8】吐水継手の横断面図である。
【符号の説明】
1.センサー
2.赤外線
3.反射光
4.電磁弁
5.スパウト本体内部
6.通水ホース
7.吐水継手
7a.ホース継手部
7b.吐水継手の凸部
7c.吐水継手本体
8.スパウト本体
9.ネジ取付け穴
10a.ネジ頭部
10b.ネジ
11.センサー回転軸
12.ボウル内面
13.スパウト吐水口
14.ホースバンド
15.Oリング
16.センサーコード
17.シールパッキン
18.吐水キャップ
19.センサーコード取付け溝
20.吐水継手取付部(凹部)
21.センサー取付ガイド
22.センサー背面
23.センサー背面の凸部
24.接続部
25.スパウト本体の凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動水栓に関するものである。詳しくは、自動水栓のスパウト本体内部に設けた吐水継手とセンサーの組付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように自動水栓は、ボウル内に手洗いのために差出された手にセンサー1が感知することで自動的に吐水を行う。つまり、差出された手にセンサーから投光された赤外線2が反射して、その反射光3が受光される。センサーが受光を感知すると電磁弁4が開き給水されるしくみである。従来、このセンサーは使い勝手向上のためスパウト本体内部5にコンパクトに収める必要があった。そのため組立性やセンサーコードの防水性を確保することが必要となり、スパウト本体内部には通水用の経路を有している。すなわち、スパウト本体内部には通水ホース6とその通水ホースから吐水キャップに接続するための吐水継手を設けている。
【0003】
図2に示すように、安定した吐水状態を確保するために、吐水継手7とスパウト本体8とを固定する必要がある。従来の固定方法は、スパウト本体外表面にネジ取付け穴9を設けており、スパウト表面からネジ固定している。このため、ネジ頭部10aが表面に露出し、意匠性という点では劣っている。またネジ取付け穴の段差部にゴミが溜まりやすく、また掃除がし難いため清掃性という点でも劣っていると言える。
【0004】
一方で吐水継手の材質には従来より樹脂品を利用している。その理由は成形性の自由度の高さと耐食性に優れているからであり、一般的には型を用いて射出成形等により成形する。この時、大量生産の場合は、樹脂の型償却費がコストに占める割合が小さくなるが、例えば、注文生産などのような需要が少ない場合は償却費がコストに占める割合が大きくなり、お客様に不利益を講じるため望まれるような商品化が難しくなる。
【0005】
また、センサーにおいては、安定した感知状態を確保するためにセンサーを確実に位置決めする必要があり、従来品では、図2のようにセンサーの回転軸11とは異なる軸においてネジ止めによるセンサーおよび吐水継手の固定を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決すべく、吐水継手とスパウト本体とをスパウト外表面ではなく、通水路内部で接続することで、外観にネジ継ぎ目などの接続部がなく意匠性に優れかつ清掃性にも優れまた自動水栓の感知性能が良く、常に使用者が快適に手洗い行為をすることが出来る自動水栓を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、請求項1ではスパウト本体内部に吐水継手と通水ホースからなる通水路を設け、この吐水継手に隣接した人感知センサーから構成された自動水栓において、その吐水継手とスパウト本体とは、吐水継手の吐水口内部からスパウト本体にネジ止めすることを特徴とする自動水栓とした。
【0008】
これにより、スパウトの表面からネジ頭が見えて意匠性を損うことがなく、一体感のある水栓本体を提供することが出来る。またネジによる段差がないため、そこにゴミが詰まるようなこともなく掃除がし易く、常に清潔な水栓を提供することが出来る。
【0009】
請求項2の発明の自動水栓においては、自動水栓のネジ止めする部分の吐水継手の外側に凸部を設け、スパウト本体内部に凹部を設けて、さらに凸部と凹部とはパッキンを介して嵌合することを特徴とする請求項1の自動水栓とした。
【0010】
これにより、スパウトへの取付けが容易で組立性に優れており、またパッキンを取付けることで通水部の中に接続構造を有しても接続部から漏水することもなく、安定した吐水状態を備えた自動水栓を提供することが出来る。さらにこのパッキンとスパウト本体凹部との抵抗(摩擦)により、振動によるネジの緩みを防止することもできる。
【0011】
請求項3の発明の自動水栓においては、吐水継手にはガイドを設け、そのガイドに沿ってセンサーを取付けかつそのセンサーはスパウト本体と吐水継手とで挟み込んで固定することを特徴とする請求項1または請求項2の自動水栓とした。
【0012】
これによりセンサーが確実に本体に固定されることで、安定した感知状態が保たれ、快適な手洗いを行うことが出来る。
【0013】
請求項4の発明の自動水栓においては、自動水栓のスパウト本体内部には、センサーを抑え込む面を有し、その面から内側の吐水継手取付け部に沿って凹部を設け、センサーコードがその凹部内に収まるように組付けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つの自動水栓とした。
【0014】
これにより、センサーと吐水継手を本体に固定する際に、センサーコードを嵌合部に巻き込むような危険性がなく、組付け性が向上するため、センサーが原因となる不具合(例えば、コードをかみ込んで、断線によりセンサーがうまく機能しないなど)の発生を防ぐことができる。
【0015】
請求項5の発明の自動水栓においては、自動水栓のスパウト内部には、センサー背面との当たり面を有し、その当たり面から内側に凹部を設け、一方センサー背面には凸部を設け、前記吐水継手とスパウト本体とで挟み込んで固定する際に、スパウト本体の凹部とセンサー背面の凸部とを嵌合させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つの自動水栓。
【0016】
これにより、センサーの取付け位置が確実に決まるため、例えば製品出荷における輸送時に振動により位置がずれることもなく誤感知を起こす危険性がなくなり、快適な手洗いを行うことが出来る。また組立性もよくなり安定した製品を供給することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を以下に説明する。
本発明の自動水栓は図3に示すようにボウル内面12にスパウト本体8を設けており、そのスパウト吐水口13の隣接部にセンサー1を設けており、ボウル内面に手を差出した時に、センサーが手を感知し、その結果電磁弁4が開くことで給水され、自動的に手洗いが出来る仕組みの手洗い器である。本発明における図3で示す手洗い器は、高意匠性を追求するために、スパウトとボウルとが一体感を持った手洗い器であることを表現し、外観にネジなどの接続部を設けておらず、スパウト本体は円筒形上のシンプルなデザインをしている。
次に自動水栓について詳細を説明する。
【0018】
図4で示すように本発明の自動水栓は、スパウト本体内部5に吐水継手7と通水ホース6からなる通水路を設け、この吐水継手に隣接したセンサー1から構成されて、その吐水継手とスパウト本体8とは、吐水継手の吐水口内部からネジ10bを通し、スパウト本体とネジ止め構造をとる。またスパウト吐水口13にはシールパッキン17を設けており、スパウト吐水口部からの水侵入を防ぐ役割をしている。
【0019】
次にスパウト内部の部品組付け手順について図5、6、7を用いて詳細を説明する。
初めにセンサーコード16をスパウト吐水口13から挿入し、センサー背面の凸部23をスパウト本体のセンサー背面の当たり面(A面)から内側に設けた凹部25に嵌合させる。その後、スパウト本体のセンサーコード取付け溝19にセンサーコードを嵌め込む。(図6の状態)次に通水ホースをスパウト本体8の下から通し、吐水口13から取出す。そして吐水継手7のホース継手部7aに通水ホース6を差込みホースバンド14で挟み込み、これをスパウト本体内部にスパウト吐水口から挿入し(ここで注意すべき点として、センサーコードを吐水継手に巻き込ませないようにする必要がある。この危険性を解消するために図6に示すようにセンサーコードを収納することが出来るような構造としている。)吐水継手の凸部7bをスパウト本体内部の吐水継手取付け部(凹部)20に嵌合させる。この時、図7で示すように、吐水継手の上面部においてはセンサー取付けガイド21をセンサーにスライドさせることで、センサーと吐水継手とを固定し、更にスパウト本体のA面とセンサー背面22を突き当てることでセンサーを挟み込む。その次に吐水継手の吐水口よりネジを挿入し、吐水継手とスパウト本体とをネジ止めする。そして吐水継手下部にシールパッキン17を挿入する。(これは、吐水口部からスパウト内部への水侵入を防ぎ、例えばスパウト取付け部を伝ってカウンター床面への漏水を防いだり、あるいはセンサーコードを伝って電磁弁本体がショートを起こすような危険性を無くすことを目的としている。)最後に吐水キャップ18を吐水継手にねじ込み完成となる。
【0020】
スパウト本体は、鋳物あるいは切削加工により成形できる。スパウト本体の形状や生産数量にも影響を受けるが、特に実施例で示すように単純な円筒形状の場合、切削加工の方が有利である。
【0021】
次に吐水継手の本体に付いて図8により説明する。実施例では吐水継手本体7cとホース継手部7aの2つの黄銅材から構成される。これは1つの黄銅棒から切削するよりも2つの黄銅棒から切削しそれらを接合した方がコスト的に安く作れるからである。吐水継手とホース継手はロー付けや半田付けで接合することが出来るが、通水部においては鉛無し半田付けが望ましい。実施例においては、接合部24を低温の鉛無し半田付けとしている。低温である理由の一つとして耐食性を良くするためである。すなわち高温になると材料の結晶が粗大化し、腐食速度がはやくなるからである。さらに黄銅材の場合は、耐食性を考慮し、耐脱亜鉛黄銅材を用いることが望ましい。ここで、材質は青銅を用いて鋳物品からの加工でも可能であるし、また複雑形状であれば、樹脂の射出成型品で1部品でもよい。大量生産の場合は樹脂品の方がコスト的に安く成形ができる。一方で、生産ロッド数が少ない場合は黄銅材などからの切削加工で生産するのがコスト的に有利と判断できる場合もあり、材質選定の判断が必要となる。
【0022】
次に、吐水継手とスパウト本体との固定方法について詳細説明する。本実施例では図5で示すとおり、吐水継手の吐水口内部からネジを通し、吐水継手とスパウト本体とを固定している。図7は、吐水継手の凸部7bにパッキンとしてOリング15を使った例である。このOリングは嵌合部からの漏水防止を目的としているほか、吐水継手の緩み止めの効果をもたらしている。さらに緩み止めを確実なものとするために、ネジ自体に接着剤を塗布したり、あるいはメックなどのコーティングやスプリングワッシャーを用いて固定を確実なものとすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上記の構成のとおり、吐水継手とスパウト本体とをスパウト外表面ではなく、通水路内部で接続することで、意匠性に優れかつ清掃性にも優れた自動水栓を提供することができるとともに、その組付け性においては、センサーコードの収納や吐水継手にセンサーの取付けガイドを設け、さらにそのセンサーは吐水継手とスパウト本体とで挟み込んで固定することにより安定したセンサー組付けが実現できるため、自動水栓の感知性能が良く、常に使用者が快適に手洗い行為をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動水栓の作動原理を示す。
【図2】従来品のスパウトと吐水継手および通水ホースの組付け構造を示す。
【図3】本発明の一実施例であるカウンタータイプでの手洗い器の設置例を示す。
【図4】本発明の一実施例であるスパウトの内部構造を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるスパウトへの内部部品組付けの手順について示した図である。
【図6】スパウトとセンサーとを組付けた状態図である。
【図7】吐水継手とセンサーとの組付けを示す図である。
【図8】吐水継手の横断面図である。
【符号の説明】
1.センサー
2.赤外線
3.反射光
4.電磁弁
5.スパウト本体内部
6.通水ホース
7.吐水継手
7a.ホース継手部
7b.吐水継手の凸部
7c.吐水継手本体
8.スパウト本体
9.ネジ取付け穴
10a.ネジ頭部
10b.ネジ
11.センサー回転軸
12.ボウル内面
13.スパウト吐水口
14.ホースバンド
15.Oリング
16.センサーコード
17.シールパッキン
18.吐水キャップ
19.センサーコード取付け溝
20.吐水継手取付部(凹部)
21.センサー取付ガイド
22.センサー背面
23.センサー背面の凸部
24.接続部
25.スパウト本体の凹部
Claims (5)
- スパウト本体内部に吐水継手と通水ホースからなる通水路を設け、この吐水継手に隣接したセンサーから構成された自動水栓において、その吐水継手とスパウト本体とは、吐水継手の吐水口内部からスパウト本体にネジ止めすることを特徴とする自動水栓。
- 前記自動水栓のネジ止めする部分の吐水継手の外側に凸部を設け、スパウト本体内部に凹部を設けて、さらに凸部と凹部とはパッキンを介して嵌合することを特徴とする請求項1の自動水栓。
- 前記吐水継手にはガイドを設け、そのガイドに沿ってセンサーを取付け、かつそのセンサーはスパウト本体と吐水継手とで挟み込んで固定することを特徴とする請求項1または請求項2の自動水栓。
- 前記自動水栓のスパウト本体内部には、センサーを抑え込む面を有し、その面から内側の吐水継手取付け部に沿って凹部を設け、センサーコードがその凹部内に収まるように組付けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つの自動水栓。
- 自動水栓のスパウト内部には、センサー背面との当たり面を有し、その当たり面から内側に凹部を設け、一方センサー背面には凸部を設け、前記吐水継手とスパウト本体とで挟み込んで固定する際に、スパウト本体の凹部とセンサー背面の凸部とを嵌合させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つの自動水栓。
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JP2002250583A JP2004092023A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | 自動水栓 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002250583A JP2004092023A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | 自動水栓 |
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Cited By (13)
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