JP2004075570A - 芳香族カーボネート類の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】触媒の存在下、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させてアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリールカーボネートを製造する方法において、液相部を閉じられた区画に区分する下部隔壁と、気相部を閉じられた区画に区分する上部隔壁とにより隣接区画間の流通が可能な2以上の区画に分割された液相部と独立した2以上の区画に分割された気相部とから構成される反応器を使用して、液相を先頭の区画から最終の区画へと順次流通させ、副生した脂肪族アルコールを含む軽質留分からなる気相を各区画の上部から連続的に抜き出しながらエステル交換反応を行わせる芳香族カーボネート類の製造方法。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香族カーボネート類の製造方法に関する。詳しくは本発明は、芳香族ヒドロキシ化合物とジアルキルカーボネートとからエステル交換反応によりアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリ一ルカーボネートを効率よく連続的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とをエステル交換反応させて、アルキルアリールカーボネ一トを製造したり、アルキルアリールカーボネートからジアリールカーボネートを製造したりすることはよく知られており、これらの反応は次式(1)〜(3)等で表される。
【0003】
【化1】
R1−OCOO−R2+ArOH→R1−OCOO−Ar+R2OH (1)
R1−OCOO−Ar+ArOH→Ar−OCOO−Ar+R1OH (2)
2R1−OCOO−Ar→Ar−OCOO−Ar+R1−OCOO−R1 (3)
(式中、R1及びR2は脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基を示し、同じものでも異なるものでもよい。Arは芳香族炭化水素基を示す。)
こうしたエステル交換反応は平衡反応であり、求核性の強い置換基が求核性の弱い置換基に置き換わる方向に進みやすい。原料のジアルキルカーボネートとして低級脂肪族炭化水素基を有するジアルキルカーボネートを使用し、芳香族ヒドロキシ化合物としてフェノールを使用するような場合、特に式(1)及び式(2)の反応はその原則に反する反応であるために非常に大きく原系に偏っており、反応速度も一般に遅い。アルカリ金属の水酸化物のような一般的なエステル交換触媒を使用すると式(1)の反応でなく、脱炭酸を伴う次式(4)の反応が優勢となり、反応収率が著しく低下してしまう。
【0004】
【化2】
R1−OCOO−R2+ArOH→R1−O−Ar+R2OH+CO2 (4)
上記式(1)、(2)および(3)の反応を効率よく進めるために、従来から高活性な触媒の探索がなされてきており、種々の触媒が提案されている。例えば有機錫化合物(特開昭54−48733号公報)や有機チタン化合物(特開昭57−183745号公報)の錯体触媒を使用することにより上記の反応を進行させることが可能である。
【0005】
さらに効率よく芳香族カーボネート類を製造するには、生成物を速やかに除去して平衡をできるだけ生成系に移す必要がある。副生する脂肪族アルコールを効率よく除去する試みとしては、共沸剤によって留去する方法(特開昭54−48732号、特開昭61−291545号公報)、モレキュラーシーブで吸着除去する方法(特開昭58−185536号公報)、浸透気化法または蒸気気化法を利用した方法(特開平5−125021号公報)などが提案されているが、いずれも工業的規模のスケールアップが無理であったりプロセスが複雑になるなどの欠点があり、工業的方法としては適当なものではなかった。
【0006】
上記式(1)のような平衡反応の場合、完全混合型の反応器では平衡組成以上の原料転化率は得られない。そこで反応器を直列多段として各段から生成物を除去し、転化率を段階的に上げながら反応させる方法が有効である。同様の理由で生成物を連続的に抜き出すことのできる反応蒸留も効果的であることが知られている。たとえば特公平7−91236号公報では、連続多段蒸留塔に芳香族ヒドロキシ化合物を塔上部から液状で、ジアルキルカーボネートを塔下部からガス状で供給しながら向流で接触させ、副生するアルコールとジアルキルカーボネートを含む低沸点成分を塔上部より抜き出しながら芳香族カーボネートを含む高沸点成分を塔下部より抜き出している。
【0007】
この方法は原理的には比較的簡素なプロセスで反応を進行させることができるものの、当該反応は速度が遅く、しかも液相反応であるため、連続多段蒸留塔では十分な反応時間を確保することが困難である。反応時間を確保するために付加的な反応器を付設する方法も考案されているが(特開平4−224547号、特開平4−230242号公報)、結果的に設備は複雑で高価なものになってしまう。
【0008】
反応蒸留と同じ効果が得られるものとして、2個以上の直列に連結された攪拌槽で気液を連続的に向流接触させながら反応を行う方法(特開平6−234707号公報)や、気泡塔反応器又は少なくとも2つの気泡塔のカスケードにおいて反応を行う方法(特開平6−298700号公報)も提案されている。これらの方法では反応時間を自由に設計できる利点があるものの、いずれも反応段数が少ないと十分な転化率が得られず、段数が多いと設備費用が高くなるという欠点がある。
【0009】
一般に反応蒸留型の反応設備では多段反応を行い、下段もしくは後段で発生するベーパー(気相)と上段もしくは前段から来る反応液とを連続的に向流接触させながら反応及び気液分離を行うので、下段もしくは後段で与えたエネルギーを効率よく上段もしくは前段に伝えられる利点がある。一方、低沸点生成物(この場合は脂肪族アルコール)は上段もしくは前段に行くほど濃縮され、高沸点生成物(この場合は芳香族カーボネート)は下段もしくは後段に行くほど濃縮されてくるのに加え、原料比率が連続的に変化するので反応のコントロールが難しく、反応器の設計と運転には困難を伴う。
【0010】
多段反応で、各段で生成する脂肪族アルコールを除去しながら反応を行う限りにおいては反応蒸留型の設備である必要はない。ただし低沸点生成物を除去したベーパーの持つエネルギーを有効に回収しないとエネルギー効率が極端に悪化する。また、攪拌槽を直列に連結する場合は上記特開平6−234707号公報の方法と同様の設備費用が必要になる。
【0011】
多段反応を行いながら設備費用を抑制するために、反応器の液相部を隔壁で区切り、ガス相を連続相として、副生した脂肪族アルコールを含む軽沸留分を反応器の上部から気相状態で連続的に抜き出しながら反応を行う方法(特開平8−188558号公報)が提案されている。この方法では、液相は各反応区画で温度や液組成を変えることができ、多段反応とすることができるものの、各反応区画のガス相は連続しているので、ベーパー組成に応じた適切な分離回収処理やエネルギー回収ができない欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来のエステル交換反応によるアルキルアリールカーボネートおよび/またはジアリールカーボネートの製造方法においては、反応を多段反応器で行い、各段から副生した脂肪族アルコールを除去しながら転化率を上げていく方法が有効であるが、そのために攪拌槽を複数個設置したり、あるいは連続多段蒸留塔を使用したりすると複雑な工程と多大な設備費用が必要であるという問題点があった。
本発明は、触媒の存在下、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とからアルキルアリールカーボネートおよび/またはジアリールカーボネートを製造する方法として、上記したような欠点がなく、高い選択率で効率よく連続的に製造する方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、このエステル交換反応は液相における平衡反応であり、低沸点生成物の脂肪族アルコールを効率よく抜き出すことで反応の進行を促進することができ、その際、反応蒸留が必ずしも最適とはいえないこと、反応は平衡に近づくほど進行しにくくなるので、段階毎に条件を変えた多段反応が有効なこと、並びに生成ベーパー(気相)のエネルギー利用と分離回収処理を効率化するためには各反応区画のベーパーをそれぞれの組成のまま抜き出すことが望ましいことを見出して、本発明に到達した。
【0014】
即ち本発明の要旨は、触媒の存在下、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させてアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリールカーボネートを製造する方法において、反応器の下部においては液相部を液相の流通路を残して閉じられた区画に区分すると共に上部においては空隙部を有する隔壁(以下、下部隔壁という)と、反応器の上部においては気相部を閉じられた区画に区分すると共に下部においては空隙部を有する隔壁(以下、上部隔壁という)とを備え、これらの隔壁により隣接区画間の流通が可能な2以上の区画に分割された液相部と独立した2以上の区画に分割された気相部とから構成される反応器を使用して、液相を先頭の区画から最終の区画へと順次流通させ、反応器の液相部の先頭の区画に触媒および芳香族ヒドロキシ化合物を連続的に液相状態で導入し、反応器の1つ以上の区画にジアルキルカーボネートを連続的に液相状態若しくは気相状態で導入し、副生した脂肪族アルコールを含む軽質留分からなる気相を各区画の上部から連続的に抜き出しながらエステル交換反応を行わせ、最終の区画からアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリールカーボネートを含む反応液を連続的に抜き出すことを特徴とする芳香族カーボネート類の製造方法、に存する。
【0015】
本発明方法において、反応器から抜き出されるベーパーは、反応区画毎に組成が異なるので、それぞれの組成に適した条件で副生した脂肪族アルコールを除去することができ、残りの成分をリサイクル原料として反応器に返送して再利用することができる。また、反応後段において副生脂肪族アルコールの含量が低い場合はベーパー温度が高くなるので、熱回収することによりエネルギーの効率化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の反応原料であるジアルキルカーボネートは、次式(5)で表されるものである。
【0017】
【化3】
Rl−OCOO−R2 (5)
(式中、R1及びR2は脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基を示し、同じものでも異なるものでもよい。)
具体的には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、メチルエチルカーボネートなどが挙げられる。これらのなかで特に好ましく用いられるものは、ジメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートである。
【0018】
本発明のもう一方の反応原料である芳香族ヒドロキシ化合物は次式(6)で表されるものである。
【0019】
【化4】
ArOH (6)
(式中、Arは炭素数6〜20の芳香族基を表す。)
具体的には、フェノール、o−、m−、またはp−クレゾール、o−、m−、またはp−エチルフェノール、o−、m−、またはp−プロピルフェノール、o−、m−、またはp−メトキシフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、o−、m−、またはp−クロロフェノール、1−ナフトール、2−ナフトールなどが挙げられる。これらの中で特に好ましいのは、フェノールである。
【0020】
本発明方法の生成物の一つであるアルキルアリールカーボネートは次式(7)で表されるものである。
【0021】
【化5】
R3−OCOO−Ar (7)
(式中、Arは式(6)と同じものを表す。またR3は式(5)におけるR1またはR2と同じものを表す。)
具体的には、メチルフェニルカーボネート、エチルフェニルカーボネート、プロピルフェニルカーボネート、ブチルフェニルカーボネートおよびヘキシルフェニルカーボネートのようなアルキルフェニルカーボネートがあり、さらにメチルトルイルカーボネート、エチルトルイルカーボネート、メチルキシリルカーボネート、エチルキシリルカーボネート、メチルクロロフェノール、エチルクロロフェノールなどが挙げられる。これらの中で特に好ましいのは、メチルフェニルカーボネートおよびエチルフェニルカーボネートである。
【0022】
本発明方法の生成物の一つであるジアリールカーボネートは次式(8)で表されるものである。
【0023】
【化6】
Ar−OCOO−Ar (8)
(式中、Arは式(6)と同じものを表す。)
具体的には、ジフェニルカーボネート、ジトルイルカーボネート、ジキシリルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネートなどが挙げられる。この中で特に好ましいのはジフェニルカーボネートである。
【0024】
本発明で用いられる触媒は、ジアルキルカーボネートまたはアルキルアリールカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とのエステル交換反応およびアルキルアリールカーボネートの不均化反応を促進するものであれば、いかなるものでも使用することができる。例えば、次のようなものが挙げられる。
(a)Bu2SnO、Ph2SnO、(C8H17)2SnO、Bu2Sn(OPh)2、Bu2Sn(OCH3)2、Bu2Sn(OEt)2、Bu2Sn(OPh)O(OPh)SnBu2などのスズ化合物
(b)PbO、Pb(OPh)2、Pb(OCOCH3)2などの鉛化合物
(c)AlX3、TiX3、TiX4、ZnX2、FeX3、SnX4、VX5(ここでXはハロゲン、アセトキシル基、アルコキシル基、アリールオキシ基を表す)等のルイス酸化合物、具体例としてAlCl3、Al(OPh)3、TiCl4、Ti(OPh)4、Ti(OEt)4、Ti(OPr)4、Ti(OBu)4
(d)Zr(acac)4、ZrO2等のジルコニウム化合物(ここでacacはアセチルアセトン錯体リガンドを表す)
(e)CuCl、CuCl2、CuBr、CuBr2、CuI、CuI2、Cu(OAc)2などの銅化合物(ここでAcはアセチル基を示す)。
【0025】
上記の中でも特に好ましいものはスズ化合物またはチタン化合物である。
本発明では、特定構造の反応器、即ち反応器の下部においては液相部を液相の流通路を残して閉じられた区画に区分すると共に上部においては空隙部を有する「下部隔壁」と、反応器の上部においては気相部を閉じられた区画に区分すると共に下部においては空隙部を有する「上部隔壁」とを備え、これらの隔壁により隣接区画間の流通が可能な2以上の区画に分割された液相部と独立した2以上の区画に分割された気相部とから構成される反応器、を使用することを特徴とする。「下部隔壁」と「上部隔壁」とは、通常、同数であり、かつ通常、交互に配置されて、反応器を該数より一つ大きい数の、気相及び液相からなる「反応区画」に分割する。
【0026】
例えば、図1は内部を3つの反応区画に分割した反応器の構造の例を示す模式的断面図である。図1において、反応槽1は液相を仕切る下部隔壁A1、A2、気相を仕切る上部隔壁B1、B2を備えており、このうち上部隔壁は液相部内に深く浸漬されている。さらに反応槽1は原料供給ラインL1、L2、各反応区画からのベーパー抜き出しラインL3a、L3b、L3c、反応液を抜き出すラインL4を有する。なお、図1では省略しているが、各反応区画に対して反応に必要なエネルギーを与えるために、各反応区画に設置した内部コイルや反応槽外部に設けたジャケットに熱媒を循環させたり、もしくは反応器外部にリボイラーを設置して熱を供給する方式とすることも望ましい。
【0027】
本発明で使用される反応器は、上記のように液相部が下部隔壁により隣接区画間の流通が可能な2以上の区画に分割されており、液相は先頭の区画から最終の区画へと順次流通するように構成されている。液相を隣接区画間で流通させる仕組みは、特に限定されず、下部隔壁の上端での溢流、下部隔壁の上端部に設けられた切り欠き部での溢流、下部隔壁の中間部に1カ所又は複数箇所設けられた連通孔を通しての流通、またはこれらの組み合わせなどを適宜採用することができる。特に、液相を隣接区画間で流通させる仕組みとして下部隔壁の上端での溢流及び/又は下部隔壁の上端部に設けられた切り欠き部での溢流のみを採用した場合には、ある液相区画内での反応液の滞留時間の分布があまり大きくならないように、上部隔壁の下端が液相部の下部(深部)に位置するようにして、反応液の流路を規制するのが好ましい。
【0028】
一般に完全混合型の反応器に比べてプラグフロー型の反応器は高い原料転化率を得ることができるが、上記のように液相が先頭の区画から最終の区画へと順次流通するように構成されている反応器を使用することにより、従来提案されてきた完全混合型の反応槽を直列に並べる方法に比べて容易に反応液相部分をプラグフロー型に近い態様で流通させることができる。
【0029】
さらに本発明で用いられる反応器は、反応の進行過程で副生する脂肪族アルコールやジアルキルカーボネート、またはそれらの混合物を含む軽質留分をベーパー抜き出しラインL3a、L3b、L3cから気相状態で連続的に抜き出すことができる構造を有する。反応器内部の気相部分は、液封により独立した区画に分割された構造になっているので、各ベーパー抜き出しラインからはそれぞれ異なる組成のベーパーが得られる。反応器の先頭部分ではエステル交換反応が比較的進行しやすいので脂肪族アルコールの割合が大きく、逆に後段部分ではエステル交換反応が進行しにくくなって原料のジアルキルカーボネートや芳香族ヒドロキシ化合物の割合が大きくなる。そのため、これらのベーパーを組成に応じた条件で処理し、副生した脂肪族アルコールを除去して原料をリサイクルすることが可能になる。そうすることにより生成したベーパーの全てを同じ条件で処理する場合に比べて、脂肪族アルコール分離に要するエネルギーの効率を高めることができる。蒸留塔を使用し、ベーパー組成に応じた条件で処理する方法としては通常、蒸留塔の異なる位置にそれぞれのベーパーを供給する方法が好ましい。同様のベーパー処理は攪拌槽を直列に並べる方法においても可能であるが、攪拌槽を複数設置すると設備費用が高くなるため、本発明の反応器を使用する方が経済的に有利である。
【0030】
また、各反応区画にはそれぞれ熱を与えることが可能なので、各反応区画の反応温度を独立して制御することができる。そのため、後段の反応区画の温度を前段より高くすれば反応を促進することができるとともに、後段で発生したベーパーで前段の反応液を加熱することも可能となり、それによってエネルギー効率をより高めることができる。
【0031】
反応区画の数は、2個及びそれ以上であって、特に限定されないが、必要以上に増やしても効果は漸減することから、通常2〜30個、好ましくは2〜15個である。
反応器内および区切られた各々の反応区画に対しては、外部から強制的な攪拌を施してもよいが、必須ではなく、自然な流体の流れや対流あるいは蒸発に伴う気泡の発生による混合などで十分な場合もある。用いることのできる外部からの攪拌方式としては攪拌翼を用いるもの、ポンプ循環による攪拌、あるいはガスや蒸気吹き込み式の攪拌などが挙げられる。
【0032】
本発明の方法では、液相を先頭の区画から最終の区画へと順次流通させ、液相部の先頭の区画に触媒および芳香族ヒドロキシ化合物を連続的に液相状態で導入し、反応器の1つ以上の区画にジアルキルカーボネートを連続的に液相状態若しくは気相状態で導入する。また、同様に芳香族ヒドロキシ化合物を反応器の1つ以上の区画に連続的に液相状態若しくは気相状態で導入することもできる。このように、区切られた一部またはすべての反応区画にジアルキルカーボネートあるいは芳香族ヒドロキシ化合物を気相または液相状態で導入することにより、反応で副生する脂肪族アルコールの蒸発を促進し、反応平衡を生成系へと有利に導くことができる。
【0033】
本発明においては、必ずしも溶媒を使用する必要はないが、反応に不活性な溶媒、例えばエーテル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類などを使用することもできる。反応槽の最終の反応区画から抜き出される液相は、蒸留などの精製手段に付して、目的とするアルキルアリールカーボネートおよび/またはジアリールカーボネートを取得することができる。
【0034】
本発明における反応温度は、反応原料の種類、組成等にも依存するが、通常50〜300℃、好ましくは100〜250℃である。反応温度が高いほど反応速度は向上するが、アルキル芳香族エーテル等の副生物が増加する傾向にあり、あまり高くすることは好ましくない。反応器内の圧力は使用する反応原料の種類、反応器内の組成によっても異なるが、通常、10〜3000kPaの範囲の加圧ないし減圧下で行うことができる。特に好ましい範囲は、0.5〜20atm(50〜2000kPa)である。
【0035】
触媒は、通常反応原料に溶解または分散させて反応槽に供給される。触媒の使用量は、供給される反応原料に対して通常0.0001〜10モル%、好ましくは0.001〜5モル%である。少なすぎると反応速度が不十分となり、多すぎるとアルキル芳香族エーテルなどの副生量が増加する傾向がある。反応槽での液の平均滞留時間は、その他の反応条件にもよるが、通常は0.1〜20時間、好ましくは0.3〜10時間である。
【0036】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明の具体的態様を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示した構造の、内容積600mlで3個の反応区画に分割された反応器を使用し、図2に示した反応方式で、ジメチルカーボネートとフェノールとのエステル交換反応を行った。
【0037】
図2において、液フィードラインL1からフェノール94g/hr(1mol/hr)及び触媒(ジブチル酸化錫)0.6g/hrを連続的に供給しながら、ジメチルカーボネートを液フィードラインL2からL2a,L2b,L2cを通じて各反応区画に90g/hr(1mol/hr)で供給した。L2a,L2b,L2cの流量は5:2:3の比率に調整した。
【0038】
反応器の圧力は500kPa、温度は200℃とし、反応液は溢流により第1区画から第2区画を通って第3区画に至り、液抜き出しラインL3から抜き出した。第1区画から発生したベーパーはベーパー抜き出しラインV1を経て外部に抜き出した。第2区画で発生したベーパーはラインV2からコンデンサーに導き、160℃に冷却して凝縮液をラインL4から第1区画に戻すとともに、凝縮しなかったベーパーをベーパー抜き出しラインV4から外部に抜き出した。第3区画で発生したベーパーは同様にラインV3からコンデンサーに導き、160℃に冷却して凝縮液をラインL5から第2区画に戻すとともに、凝縮しなかったベーパーをベーパー抜き出しラインV5から外部に抜き出した。
【0039】
上記の条件で8時間連続運転し、L3から抜き出される反応液を採取して組成を分析したところ、6.7重量%のメチルフェニルカーボネートと1.8重量%のジフェニルカーボネートとが検出された。L3の流量は135g/hrであり、生成したメチルフェニルカーボネート及びジフェニルカーボネートは合計で0.072mol/hrに相当する。反応に要した熱量は93.4kJ/hrであった。なお、反応器内の液面の高さは約50%を維持した。
【0040】
生成物1mol当たりのエネルギー効率を求めると、7.7*10−4mol/kJであった。
[比較例1]
内容積500mlのオートクレーブにフェノール94g/hr(1mol/hr)、触媒(ジブチル酸化錫)0.6g/hr、及びジメチルカーボネート90g/hr(1mol/hr)を連続的にフィードし、反応器液面の高さを約60%に維持しながら反応液を連続的に抜き出した。反応器の圧力は500kPaで温度は200℃とし、生成するベーパーは連続的に外部へ抜き出した。
【0041】
8時間反応を継続し、反応液を採取して組成を分析したところ、5.9重量%のメチルフェニルカーボネートと1.6重量%のジフェニルカーボネートが検出された。反応液の抜き出し量は122g/hrであり、生成したメチルフェニルカーボネート及びジフェニルカーボネートは合計で0.057mol/hrに相当する。反応に要した熱量は82.0kJ/hrであった。
【0042】
生成物1molあたりのエネルギー効率を求めると、7.0*10−4mol/kJで、実施例1に比べてエネルギー当たりの生成量が少なかった。
[比較例2]
気相を仕切る上部隔壁がなく、液相が3区画に分割されて気相が連続した図3に示す反応器を使用してフェノールとジメチルカーボネートとのエステル交換反応を行った。
【0043】
フェノール及び触媒(ジブチル酸化錫)は実施例1と同じ流量で液フィードラインL1から供給し、ジメチルカーボネートは実施例1と同様に液フィードラインL2a,L2b,L2cを通じて各反応区画に供給した。ただしL2a,L2b,L2cの流量は6:2:2の比率に調整した。
反応器の圧力は500kPa、温度は200℃とし、反応液は溢流により第1区画から第2区画を通って第3区画に至り、液抜き出しラインL3から抜き出した。各反応区画から発生したベーパーは反応器内で均一となり、ベーパー抜き出しラインV1を経て外部に抜き出した。
【0044】
上記の条件で8時間連続運転し、L3から抜き出される反応液を採取して組成を分析したところ、6.5重量%のメチルフェニルカーボネートと1.8重量%のジフェニルカーボネートが検出された。L3の流量は122g/hrであり、生成したメチルフェニルカーボネート及びジフェニルカーボネートは合計で0.062mol/hrに相当する。反応に要した熱量は81.9kJ/hであった。
【0045】
生成物1mol当たりのエネルギー効率を求めると、7.6*10−4mol/kJで、比較例1に比べてエネルギー当たりの生成量は多くなったが、実施例1に比べると少なかった。
[実施例2]
図1に示した反応器を使用し、図4に示した反応方式でジメチルカーボネートとフェノールとのエステル交換反応を行った。
【0046】
図4において、液フィードラインL1から実施例1と同じ量のフェノール及び触媒(ジブチル酸化錫)を連続的に供給しながら、ジメチルカーボネートを液フィードラインL2からL2a,L2b,L2cに分割して供給した。L2a,L2b,L2cの流量は8:1:1の比率に調整した。
ラインL1のフェノールおよび触媒はラインL2aのジメチルカーボネートと混合し、ラインL3を通って熱交換器E1に供給した。熱交換器E1で原料液は反応器の第1区画で発生したベーパーによって加熱され、反応器の第1区画に入る。熱交換後のベーパーは80℃の凝縮液となり、ラインL6から外部に抜き出した。
【0047】
反応器の圧力は500kPa、温度は200℃とし、反応液は溢流により第1区画から第2区画を通って第3区画に至り、液抜き出しラインL5から抜き出した。
第2区画で発生した200℃のベーパーはラインV2から熱交換器E2に導き、ラインL2bのジメチルカーボネートを加熱して166℃に冷却され、凝縮液をラインL4aから第1区画に戻すとともに、凝縮しなかったベーパーをラインV4から外部に抜き出した。熱交換器E2で加熱されたラインL2bのジメチルカーボネートは158℃のベーパーで反応器の第2区画に供給された。
【0048】
第3区画で発生した200℃のベーパーは第2区画のベーパーと同様にラインV3から熱交換器E3に導き、ラインL2cのジメチルカーボネートを加熱して150℃に冷却され、凝縮液をラインL4bから第2区画に戻すとともに、凝縮しなかったベーパーをラインV5から外部に抜き出した。熱交換器E3で加熱されたラインL2cのジメチルカーボネートは158℃のベーパーで反応器の第3区画に供給された。
【0049】
上記の条件で8時間連続運転し、L5から抜き出される反応液を採取して組成を分析したところ、6.4重量%のメチルフェニルカーボネートと1.8重量%のジフェニルカーボネートが検出された。L5の流量は127g/hrであり、生成したメチルフェニルカーボネート及びジフェニルカーボネートは合計で0.065mol/hrに相当する。反応に要した熱量は53.3kJ/hであった。
【0050】
生成物1mol当たりのエネルギー効率を求めると、12.20*10−4mol/kJで、高いエネルギー効率が得られた。
[比較例3]
3基の200mlオートクレーブを直列に接続し、図5に示した反応方式でジメチルカーボネートとフェノールとを向流接触させてエステル交換反応を行った。
【0051】
図5において、液フィードラインL1から実施例1と同じ量のフェノール及び触媒(ジブチル酸化錫)を連続的に反応器R1に供給した。ジメチルカーボネートは液フィードラインL2から熱交換器E1に供給し、ここで全量を気化させてラインV1aから反応器R3に供給した。
反応器の圧力はガスの流通のために反応器R1から反応器R3に向けて高くなるよう設定し、反応器R1を500kPa、反応器R2を550kPa,反応器R3を600kPaとした。反応温度は反応器R3が200℃となるように加熱し、反応器R1、反応器R2は加熱しなかった。
【0052】
反応液は反応器R1から反応器R2を通って反応器R3に至り、液抜き出しラインL3cから抜き出した。
反応器R3で発生した200℃のベーパーはラインV1bから反応器R2に供給し、反応器R2で発生したベーパーはラインV1cから反応器R1に供給した。さらに反応器R1で発生したベーパーはラインV2から外部に抜き出した。
【0053】
上記の条件で8時間連続運転し、L3cから抜き出される反応液を採取して組成を分析したところ、7.4重量%のメチルフェニルカーボネートと1.6重量%のジフェニルカーボネートが検出された。L3cの流量は149g/hrであり、生成したメチルフェニルカーボネート及びジフェニルカーボネートは合計で0.084mol/hrに相当する。反応に要した熱量は73.2kJ/hrであった。
【0054】
生成物1mol当たりのエネルギー効率を求めると、11.47*10−4mol/kJで、高いエネルギー効率ではあるものの、実施例2より低かった。
【0055】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、平衡反応であって平衡が大きく原系に偏っており、しかも反応速度の遅い芳香族ヒドロキシ化合物とジアルキルカーボネートとのエステル交換反応において、攪拌槽を複数個設置したり、あるいは連続多段蒸留塔を使用したりするような複雑な工程を用いることなく、芳香族カーボネートを高いエネルギー効率で連続的に製造することができる。また、本発明の方法は、反応温度、反応圧力、滞留時間等に対し、多様な条件を容易に選択することが可能であり、さらに、きわめて簡略化された装置を用いて極めて高い収率・選択率が得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部を3つの反応区画に分割した反応器の構造の例を示す模式的断面図である。
【図2】実施例1における反応器構造及び反応方式を示す模式的断面図である。
【図3】比較例2における反応器構造及び反応方式を示す模式的断面図である。
【図4】実施例2における反応器構造及び反応方式を示す模式的断面図である。
【図5】比較例3における反応器構造及び反応方式を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 反応器(反応槽)
A1、A2 下部隔壁
B1、B2 上部隔壁
Claims (1)
- 触媒の存在下、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させてアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリールカーボネートを製造する方法において、反応器の下部においては液相部を液相の流通路を残して閉じられた区画に区分すると共に上部においては空隙部を有する隔壁(以下、下部隔壁という)と、反応器の上部においては気相部を閉じられた区画に区分すると共に下部においては空隙部を有する隔壁(以下、上部隔壁という)とを備え、これらの隔壁により隣接区画間の流通が可能な2以上の区画に分割された液相部と独立した2以上の区画に分割された気相部とから構成される反応器を使用して、液相を先頭の区画から最終の区画へと順次流通させ、反応器の液相部の先頭の区画に触媒および芳香族ヒドロキシ化合物を連続的に液相状態で導入し、反応器の1つ以上の区画にジアルキルカーボネートを連続的に液相状態若しくは気相状態で導入し、副生した脂肪族アルコールを含む軽質留分からなる気相を各区画の上部から連続的に抜き出しながらエステル交換反応を行わせ、最終の区画からアルキルアリールカーボネート及び/又はジアリールカーボネートを含む反応液を連続的に抜き出すことを特徴とする芳香族カーボネート類の製造方法。
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