JP2004074667A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給送部2から1枚ずつ分離給送されたシート材P等の剛性の低い記録媒体への記録と、前記剛性の低い記録媒体とは別の経路から供給されたCD等の剛性の高い記録媒体への記録とで1つの記録部を共有する記録装置において、前記剛性の高い記録媒体の搬送経路である剛体搬送経路は略直線状であり、この剛体搬送経路に対して前記給送部2の一部が垂直断面方向では重なり合うが、前記記録媒体の搬送方向と略直交する幅方向では重なり合わないことを特徴とする。
【選択図】 図18
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、剛性の低い用紙等の記録媒体と剛性の高いCD等の記録媒体がともに1つの記録部を共用するプリンタ等の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ等の記録装置によって記録される記録媒体はさまざまなものが提案されている。その中には、CD,DVDやカードのように小型で厚みのある記録媒体(以下、まとめてコンパクトディスク、CDで表現する)がある。現行の汎用プリンタにおいて、前述の記録媒体に記録を行う場合は、単票用紙の搬送経路を使うと、剛性により搬送性が良くない、傷が発生する、搬送ローラ間距離の関係で搬送できない、等の問題が発生する。そこで、CD等の厚みのある記録媒体を搭載するトレイを用い、単票用紙の搬送経路とは異なる経路を用いて1つの記録部を共有し、対応している。
【0003】
汎用プリンタで使用する一般的な単票用紙は比較的剛性が低いため、記録部での浮きが問題となる。このため、単票用紙等の比較的剛性が低い記録媒体を、記録部の下面(以下プラテン)に対し10度〜15度の角度を持たせて進入させ、これによって生じるプラテンに対する押し付け力により記録部における記録媒体の浮きを防止している。ゆえに記録部に向けて記録媒体を搬送する搬送ローラのニップは傾いている。また、この搬送ローラのニップへの記録媒体の入り込みを良くするために、搬送ローラより搬送方向上流側にある給送部の給送ローラは、搬送ローラのニップに対し略垂直方向にそのローラ外形を配するのが一般的である。これは、例えば、給送ローラから搬送ローラに至る搬送経路を曲げて対応すると 記録中の記録媒体への負荷になったり、記録媒体の先端位置の検出精度が下がったり、ジャムが生じやすくなったりするからである。ゆえに給送ローラから搬送ローラに至る搬送経路が略直線状になるように配置すると、前記給送部の給送ローラ及び分離部は、前記搬送ローラの斜め上方に位置する。
【0004】
一方、比較的剛性の高いCD等の記録媒体に記録を行う場合には、前述したように前記CDを搭載したトレイを搬送するため、直線的な搬送経路(以下、剛体搬送経路)が必要となる。
【0005】
よって記録部の後方(搬送方向上流側)では剛体搬送経路と給送ローラ/分離部とが干渉しないように配置する必要がある。そこで、従来、前述の如き1つの記録部を共用する構成の装置では、前述の両者が断面方向で逃げるように、(1)給送部を後上方(搬送方向上流側であって上方)に下げる、(2)分離ローラなどに比べて、分離部の下側(剛体搬送経路側)の出っ張りが比較的小さい分離パッド方式を採用する、(3)上記制限を守らず更に上方に給送部を配する、などを併用して対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、(1)装置の設置面積が大きくなる、記録媒体の搬送経路が長くなりジャムが起き易い、搬送方向の長さが短い記録媒体が搬送できなくなる、1枚の記録媒体の記録に要する時間が長くなる、(2)分離性能が悪くなる、(3)装置高さが高くなる、記録媒体が搬送ローラ部のニップに入り込みにくくなる、などの問題があった。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、簡単な構成、制御で、剛性の低い用紙等の記録媒体と剛性の高いCD等の記録媒体とが1つの記録部を共用して記録可能な記録装置を、低コスト、コンパクトに、性能の劣化なく提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、記録媒体に記録を行う記録部を有し、給送部から1枚ずつ分離給送された剛性の低い記録媒体への記録と、前記剛性の低い記録媒体とは別の経路から供給された剛性の高い記録媒体への記録とで前記記録部を共有する記録装置において、前記剛性の高い記録媒体の搬送経路である剛体搬送経路は略直線状であり、この剛体搬送経路に対して前記給送部の一部が垂直断面方向では重なり合うが、前記記録媒体の搬送方向と略直交する幅方向では重なり合わないことを特徴とする。
【0009】
具体的には、例えば、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部とは前記剛性の低い記録媒体を分離する分離部であり、前記分離部は前記剛性の低い記録媒体を幅方向の一方の端部を基準として給送するために前記幅方向の一方の端部寄りに配置され、前記剛体搬送経路は前記剛性の高い記録媒体を幅方向の他方の端部寄りを搬送する経路であり、前記幅方向において前記分離部と重なり合わないことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、低コスト、コンパクトで、性能の劣化がない記録装置を提供することが可能である。
【0011】
また他には、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部が、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部であることにより、斜行や重送なく、安定的に記録媒体を分離できる。
【0012】
また他には、前記給送部の一部は、前記剛体搬送経路に進入および退避可能であり、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している状態で剛性の高い記録媒体の記録を行う構成にすることで、給送部の自由度を増し、性能の良い給送部を提供できる。
【0013】
また他には、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している位置が、前記給送部の待機位置である構成とすることにより、通常状態であれば剛性の高い記録媒体を記録する際、給送部を動作させることのない装置を供給できる。
【0014】
また他には、前記剛体搬送経路から退避可能な前記給送部の一部が、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部である構成とすることにより、記録媒体を安定的に戻すことができるとともに戻し部材の剛性を高めることができる。
【0015】
また他には、前記給送部の位置を検出する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、エラーとなる構成とすることにより、異常記録を防ぐことができる。
【0016】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させてから記録を行う構成とすることで、エラーの生じることのない装置を提供できる。
【0017】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させるように動作し、前記第二検知手段が記録媒体を検知しない場合は退避動作後に記録を行い、記録媒体を検知した場合はエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0018】
また他には、前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第三検知手段がガイド部材を検知した場合はエラーとなる構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0019】
また他には、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第四検知手段が前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を検知した場合はエラーとなる構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0020】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段と、前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、電源投入などで前記給送部の初期化を行い、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させる際に、前記第三検知手段がガイド部材を検知し、前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合はエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0021】
また他には、前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合は、前記第一検知手段の検知情報にかかわらずエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0022】
また他には、前記第三検知手段の代わりに、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を用いた構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0023】
また他には、前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、分離された1枚の記録媒体以外の記録媒体を搬送方向上流に戻すように回動する戻し部材を有し、前記戻し部材は記録媒体を戻し終わった位置に移行する際、カムにより略回転半径方向にスライド移動することにより前記分離された1枚の記録媒体への接触を軽減する構成とすることにより、記録画像乱れが生じることのない装置を提供できる。
【0024】
また他には、前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、記録媒体を1枚ずつに分離し給送する給送ローラを有し、前記給送ローラに接触するように除電ブラシを配した構成とすることにより、給送ローラがインクミストで汚れることなく、それが記録媒体を汚すことのない装置を提供できる。
【0025】
また他には、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部は、前記剛性の低い記録媒体をせき止める摩擦係数の大きな分離ローラまたは分離パッドであることにより、斜行や重送なく、安定的に記録媒体を分離できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0027】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図1〜図24に沿って説明する。図1及び図2は第1実施形態における記録装置の斜視図、図3及び図4は第1実施形態における記録装置の機構部の斜視図、図5は第1実施形態における記録装置の断面図、図6〜図17はCD印刷に関わる説明図、図18及び図19は給送部とCD印刷のトレイとを示した斜視図、図20及び図21は給送部とCD印刷のトレイとを示した断面図、図22は戻しレバー動作を示した断面図である。
【0028】
本実施形態の記録装置1は、給送部2、搬送部3、排出部4、キャリッジ部5、クリーニング部6、記録ヘッド7、CD搬送部8等から構成されている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べていく。
【0029】
(A)給送部
給送部2はシート材(比較的剛性の低い用紙等の記録媒体)Pを積載する圧板21、シート材Pを給送する給送ローラ28、シート材Pを分離する分離ローラ241、シート材Pを積載位置に戻すための戻し部材としての戻しレバー22、等がベース20に取り付けられる構成となっている。
【0030】
給送ローラ28は、後述の搬送部3の搬送ローラ36とピンチローラ37の当接部(以下搬送ローラのニップ)を通り、各ローラの中心同士を結ぶ線に対し略垂直方向に外周が来るような位置に位置している。これは搬送ローラニップへのシート材Pの突入をしやすくするためである。更に、シート材Pの先端位置を正確に検知できるようにシートパスを狭めつつ、シート材Pに記録を行う際に、該シート材Pが搬送経路を形成するガイドに当たり これがシート材Pの負荷を与えてしまうのを防止するためである。シート材Pに負荷を与えてしまうと、記録中の搬送ローラ36での送り量が変化し、画像を乱してしまうからである。
【0031】
また、図2に示すように、積載されたシート材Pを保持するための給送トレイ26が、ベース20または外装に取り付けられている。給送トレイ26は多段式で使用時は引き出して用いる。
【0032】
給送ローラ28は断面円形の棒状をしている。シート材基準寄り(装置前方から見て右側。以後基準側と呼び、反対側を非基準側と呼ぶ。)に1つの分離ローラゴム281が設けられており、これによってシート材を給送する。
【0033】
分離ローラゴム281が基準側に配されているのは、多様なシートサイズを基準側寄せにセットする構成のためである。これは記録対象物がシート面上で左から右に書かれているものが多く、シート面左側に多く記録対象があることが多いため、それに対応する装置の右側を基準としている。これらのシート材を給送する場合、基準寄りに分離部を配するのが望ましい。インクジェット記録方式の場合、記録ヘッドのメンテナンスを行ったり、インク渇きを防止するためのキャップが必要になる。これを基準側のシート材通過領域外に設け、ここからのキャリッジ走査量を減らして記録させるのが記録速度の面などからも望ましい。
【0034】
給送ローラ28への駆動は、給送部2に設けられた専用給送モータ273から駆動伝達ギア271、遊星ギア272によって伝達される。
【0035】
前記圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給送ローラ28に付勢される。給送ローラ28と対向する圧板21の部位には、積載最終近くのシート材Pの重送を防止する人工皮革等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シート213(図5参照)が設けられている。圧板21は圧板カムによって、給送ローラ28に当接、離間できるように構成されている。
【0036】
さらに、ベース20には、シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラ241を取り付けた分離ローラホルダ24が分離ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、分離ローラバネにより給送ローラ28に付勢される。分離ローラ241は、クラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかると、分離ローラ241が取り付けられた部分が、回転できる構成になっている。
【0037】
分離ローラ241は分離ローラリリースシャフト244とコントロールカムによって、給送ローラ28に当接、離間できるように構成されている。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置は第一検知手段としてのASFセンサによって検知されている。
【0038】
また、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー22は、回転可能にベース20に取り付けられ、解除方向に戻しレバーバネで付勢されている。また回転半径方向にもスライド移動できるように構成されており、前述の戻しレバーバネで通常はシートパスに対し出っ張る方向にも付勢されている。シート材Pを戻す時は、前記コントロールカムによって回転するように構成されている。戻しレバー22を、シート材Pを後方に戻すように回動した場合、戻しレバー22に設けられたカム部222(図22参照)がベース20に当接し、戻しレバー22がシート材Pのシートパスから退避するように移動するようになっている。これはシートパスに戻しレバー22が入り込んでいる状態であると、シート材に負荷を与えてしまい、精密な送り量が必要である記録中の搬送ローラによる搬送に悪影響を与えてしまうのを防止するためである。これにより、記録画像乱れが生じることがなくなる。
【0039】
また給送ローラ28には図示されていないがグランドに落とされた除電ブラシが接触している。給送ローラは常に摩擦されており、静電気がたまりやすい。インクのミストは、前述の如く給送ローラの、帯電して電荷を持っている部分に多く付着する。給送ローラは記録媒体表面に接触しているため、前述の如くして付着したミストが記録媒体に転写されてしまうおそれがある。上述の如く構成することにより、給送ローラがインクのミストで汚れ、記録媒体に転写するのを防ぐことができる。
【0040】
以上の構成を用いて給送する状態を以下に説明する。通常の待機状態では、圧板21は図示しない圧板カムでリリースされ、分離ローラ241は前記コントロールカムでリリースされ、戻しレバー22はシート材Pを戻し、積載時にシート材Pが奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。
【0041】
この状態から、シート材給送が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ241が給送ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給送ローラ28に当接する。この状態で、シート材Pの給送が開始される。シート材Pはベース20に設けられた前段分離部201で制限され、シート材Pの所定枚数のみが給送ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位のシート材Pのみが搬送される。
【0042】
シート材Pが、後述の搬送ローラ36、ピンチローラ37まで到達すると、圧板21は前記圧板カムによって、分離ローラ28は前記コントロールカムによって、リリースされる。戻しレバー22は前記コントロールカムによって、積載位置に戻る。この時、給送ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に到達していたシート材Pを積載位置まで、戻すことができる。
【0043】
(B)搬送部
次に搬送部について説明する。曲げ起こした板金からなるシャーシ11に搬送部3が取り付けられている。搬送部3はシート材Pを搬送する搬送ローラ36と第二検知手段としてのPEセンサを有している。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両軸の金属部分を軸受で受け、シャーシ11に取り付けられている。搬送ローラ36には回転時の負荷を与え安定した搬送が行えるために前記軸受と搬送ローラ36の間に搬送ローラテンションバネが設けられて、搬送ローラ36を付勢することで所定の負荷を与えている。
【0044】
搬送ローラ36には従動する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、ピンチロラーバネで付勢することで、ピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接し、シート材Pの搬送力を生み出している。この時、ピンチローラホルダ30の回転軸がシャーシ11の軸受に取り付けられ、そこを中心に回転する。
【0045】
さらに、シート材Pが搬送されてくる搬送部3の入口にはシート材Pをガイドするペーパーガイドフラッパ33及びプラテン34が配設されている。また、ピンチローラホルダ30にはシートPの先端、後端検出を前記PEセンサ32に伝えるPEセンサレバー321が設けられている。プラテン34はシャーシ11に取り付けられ、位置決めされる。
【0046】
ペーパーガイドフラッパ33は、搬送ローラ36と勘合し、摺動する軸受部を中心に回転可能で、バネによって上方(図5の反時計回り方向)に付勢されており、シャーシ11に当接することで位置決めされる。この状態は給送部から比較的剛性の低いシート材Pが搬送されたときの下方シートガイドになっている。しかし後述のCD搬送では下流側から剛性の高いトレイ83が挿入されてくる。この場合には搬送ローラ36部と排出ローラ40,41で略水平に支持されたトレイ83によりペーパーガイドフラッパ33は時計回りに回動しトレイの動きを阻害しない構成になっている。前述のバネの力はこの動作を満足するように設定されている。
【0047】
また、プラテン34のシート材基準側にはシート材Pの端部を覆うシート材押さえが設けられている。これによって、端部か変形、またはカールしたシート材Pにおいても端部が浮き上がってキャリッジ50、または記録ヘッド7と干渉しないようにしている。さらに、搬送ローラ36のシート材搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。
【0048】
上記構成において、前述のように搬送部3に送られたシート材Pはピンチローラホルダ30及びペーパーガイドフラッパ33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対に送られる。この時、PEセンサレバー321が搬送されてきたシート材Pの先端を検知して、これによりシート材Pの記録位置を求めている。
【0049】
また、シート材Pは搬送モータ35によりローラ対36,37が回転することでプラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されており、記録ヘッド7とのギャップを管理しているのと、後述の排出部と合わせて、シート材Pの波打を制御することで、波打が大きくならないように構成されている。
【0050】
搬送ローラ36への駆動は、DCモータからなる搬送モータ35の回転力をタイミングベルトで搬送ローラ36の軸上に設けたプーリ361に伝達している。また、搬送ローラ36の軸上には、搬送ローラ36による搬送量を検出するための150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール362が設けられており、それを読み取るエンコーダセンサ363がコードホイール362の隣接する位置のシャーシ11に取り付けられている。
【0051】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部(記録手段)5は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、シート材Pの搬送方向に対して直角方向に往復走査させるためのガイドシャフト52及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7とシート材Pとの隙間を維持するガイドレール111によって支持されている。なお、このガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられている。ガイドレール111はシャーシ11に一体に形成されている。ガイドレール111のキャリッジ50との摺動側には、SUS等の薄板の摺動シート53が張設され、摺動音の低減を行っている。
【0052】
また、キャリッジ50はシャーシ11に取り付けられたキャリッジモータによりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541は、アイドルプーリ542によって張設、支持されている。タイミングベルト542はキャリッジ50とゴム等からなるダンパを介して結合されており、前記キャリッジモータ等の振動を減衰することで、画像ムラ等を低減している。
【0053】
そして、キャリッジ50の位置を検出するための150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取るエンコーダセンサがキャリッジ50に搭載したキャリッジ基板に設けられている。このキャリッジ基板には、記録ヘッド7と電気的な接続を行うためのコンタクトも設けられている。また、キャリッジ50には、電気基板91から記録ヘッド7ヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備えている。
【0054】
記録ヘッド7をキャリッジ50に固定するために、キャリッジ50には、位置決めのための突き当て部と、押し付け固定するための押圧手段が設けられている。押圧手段はヘッドセットレバー51に搭載され、ヘッドセットレバー51を回転支点中心に回して、セットする際に、記録ヘッド7に作用する構成になっている。
【0055】
また、ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が設けられており、図16に示すように、キャリッジ昇降モータ58の駆動により、ギア列581を介し、偏心カム521まで駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このことによって、キャリッジ50を昇降させ、厚みの異なるシート材Pに対しても最適なギャップを構成することができる。
【0056】
さらに、キャリッジ50には、後述のCD印刷用のトレイ83の位置検出用のマーク834(図13参照)を検出するための、反射型の光センサからなるトレイ位置検出センサ(第四検知手段)が取り付けられている。発光素子より発光し、その反射光を受光することで、トレイ83の位置を検出することができる。
【0057】
記録ヘッド7は各色インクタンク別体の交換可能なインクタンクが搭載されたインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド7のインクの吐出構成は、記録信号に応じて電気熱変換体に通電し、その熱エネルギーによってインクに生ずる膜沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長、収縮により、インクを吐出口から吐出して記録を行うように構成している。このように、熱エネルギーによって気泡を成長収縮させてインクを吐出させることで、特に応答性に優れた液体の吐出が達成できる。
【0058】
なお、インクジェット方式の記録の場合、インクを重力方向に飛ばすことが望ましく、よってプラテン34は略水平が望ましい。またシート材Pを記録部で浮きがないように搬送するためには、プラテン34にシート材Pを斜め(10〜15°)に進入させ、シート材Pがプラテン34に密着するようにした方が望ましい。よって給送ローラニップは傾いているほうが望ましい。ゆえに、前述のように給送部の給送ローラ241も上方にあることが望ましい、という関係にある。
【0059】
上記構成において、シート材Pに画像形成する時は、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方向の位置)にローラ対36,37がシート材Pを搬送すると共にキャリッジモータによりキャリッジ50を画像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板91からの信号により記録ヘッド7がシート材Pに向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0060】
(D)排出部
排出部4は、2本の排出ローラ40,41、排出ローラ40,41に所定圧で当接、従動して回転可能な如く構成された拍車42、搬送ローラの駆動を排出ローラ40,41伝達するためのギア列、等から構成されている。
【0061】
排出ローラ40,41はプラテン34に取り付けられている。上流側の排出ローラ40は金属軸に、複数のゴム部を設けている。搬送ローラからの駆動がアイドラギアを介し、排出ローラ40に伝達されることによって駆動される。排出ローラ41は樹脂の軸にエラストマーの弾性体部を複数取り付けた構成になっている。排出ローラ41への駆動は、排出ローラ40からアイドラギアを介して伝達される。
【0062】
拍車42はSUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型され、拍車ホルダ43に取り付けられている。コイルバネを棒状に設けた拍車バネによって、拍車42は拍車ホルダ43への取り付けと、排出ローラ40,41等への押圧を行っている。拍車は前記排出ローラ40,41のゴム部、弾性体部に対応する位置に設けられ、主にシート材Pの搬送力を生み出す役割のものと、その間の前記排出ローラ40,41のゴム部、弾性体部が無い位置に設け、主にシート材Pが記録される時の浮き上がりを抑える役割のものがある。
【0063】
前記排出ローラ40,41の間には、シート材Pの両端を持ち上げ、前記排出ローラ40,41の先でシート材Pを保持し、先出のシート材P上の記録を擦ることでダメージを与えないためのシート材の端部サポートが設けられている。先端にコロが設けられた樹脂部材がシート材の端部サポートバネによって付勢され、コロを所定圧で、シート材Pに押し付けることで、シート材Pの両端を持ち上げ、こしを作ることで、保持できるように構成されている。
【0064】
以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成されたシート材Pは、前記排出ローラ41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて排出トレイ46に排出される。排出トレイ46は、複数に分割され、後述の下ケース99の下部に収納できる構成になっている。使用時は、引き出して使用する。排出トレイ46は先端に向けて高さが上がり、更にその両端は高さが高く構成され、排出されたシート材Pの積載性向上、記録面の擦れ防止を可能としている。
【0065】
(E)クリ−ニング部
クリーニング部6は、図3及び図4に示すように、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61、記録ヘッド7のノズル周辺のフェイス面をクリーニングするブレード62、などから構成されている。
【0066】
専用のクリーニングモータ69を有し、一方向の回転でポンプが作動し、別のもう一方向の回転でブレード62動作、キャップ61昇降動作が作用するようにワンウェークラッチが設けられている。
【0067】
ポンプ60は2本のチューブをポンプコロでしごくことで負圧を発生させるように構成され、キャップ61から、ポンプ60へは、途中弁などを介して接続されている。キャップ61を記録ヘッド7に密着させた状態でポンプ60を作用させると記録ヘッド7から不要なインク等を吸引するように構成されている。キャップ61部分には、吸引後のヘッド7のフェイス面のインク残りを削減するために、キャップ吸収体が設けられている。そのため、ここにインクが残り固着して弊害が出ないように、キャップ61を開けた状態で、キャップ61に残っているインクを吸引するようにしている。前記ポンプ60で吸引された廃インクは、後述の下ケース99に設けられた廃インク吸収体991(図9及び図11参照)に吸収・保持される。
【0068】
ブレード62動作、キャップ61昇降動作、途中弁の開閉、等の一連の動作は、軸上に複数のカムを設けたメインカムで制御される。それぞれの部位のカム、アームがメインカムに作用され、所定の動作を行う。メインカムの位置は、フォトインタラプタ等の位置検出センサで検出することができる。キャップ61の降時に、ブレード62がキャリッジ5の走査方向に垂直に移動し、記録ヘッド7のフェイス面をクリーニングする。ブレード62は、記録ヘッド7のノズル近傍をクリーニングするものと、フェイス面全体をクリーニングするものと、複数設けられている。そして、一番奥に移動した際に、ブレードクリーナ66へ当接することで、ブレード62自身へ付着したインクなどを、除去することができる。
【0069】
(F)外装部
前述までの各ユニットはシャーシ11に組み込まれ、プリンタの機構部分を形成している。その回りを覆うように外装を取り付けている。外装は、図1及び図2に示すように、主に下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー96、フロントカバー95から構成されている。
【0070】
下ケース99の下部には、排出トレイレールが設けられ、分割された排出トレイ46が収納可能に構成されている。また、フロントカバー95は非使用時に排出口を塞ぐ構成になっている。
【0071】
上ケース98には、アクセスカバー97が取り付けられ、回動可能に構成されている。上ケース98の上面の一部は開口部を有しており、この位置で、インクタンク71、および記録ヘッド7を交換可能に構成されている。さらに、アクセスカバーの開閉を検知するための、ドアスイッチレバー、LEDの光を伝達・表示するLEDガイド982、基板のスイッチに作用するキースイッチ983等が上ケース98に設けられている。さらに、上ケース98には、多段式の給送トレイ26が回動可能に取り付けられている。給送部が使われない時は、給送トレイ26は収納すれば、給送部のカバーにもなるように構成されている。
【0072】
また、上ケース98と下ケース99は、弾性を持った嵌合爪で取り付けられている。その間のコネクタ部分が設けられている部分をコネクタカバー96が覆っている。
【0073】
(CD搬送部8と給送部2の関係)
次にCD搬送部8と給送部2との関係について説明する。
【0074】
まず本実施形態に係るCD搬送部8とそれを用いた場合のCD印刷について図6〜図17を用いて詳細に説明する。
【0075】
図6は記録装置本体にCD搬送部8を取り付けた斜視図、図7はCD搬送部8の斜視図、図8は下ケース99のCD搬送部8の取付部および取付検出部の構成図、図9は下ケース99とCD搬送部8のフック84の装着の構成説明図、図10はスライドカバー81を移動させた場合のCD搬送部8の斜視図、図11は下ケース99とCD搬送部8のフック84の解除の構成説明図、図12はスライドカバー81を移動させた場合のアーム85の構成説明図、図13はトレイ83の平面図、図14はCD搬送部8にトレイ83をセットした斜視図、図15はトレイ83が搬送される説明図、図16はキャリッジガイドシャフト昇降機構の作用説明図、図17は側圧コロ、押圧コロのトレイへの作用図である。
【0076】
図7に示すように、ガイド部材としてのCD搬送部8を図中の矢印Y方向にまっすぐスライドさせると、下ケース99に装着される。この時、図8及び図9に示すように、下ケース99の両側に設けたガイドレール993に沿って、トレイガイド82の両端の嵌合部が挿入されることによって、位置決めが行われる。トレイガイド82の両側にはフック84が回動可能に構成され、一方向に付勢されている。CD搬送部8を所定位置までスライドさせると、これ以上スライドできないように突き当たる。そして、フック84がガイドレール993のストッパーに作用し、スライドしてきた方向にも戻らないようにロックがかかる。トレイガイド82が装着された状態を検出するための、メカ的なトレイガイド検出センサ344がプラテン34に設けられており、トレイガイド82が記録装置本体に装着されると、トレイガイド82の一部がトレイガイド検出センサ344を押すことで、装着が検知できる構成になっている。
【0077】
次に、図10及び図12に示すように、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81と連動して、アーム85が記録装置本体方向へ突出する。拍車42を搭載した拍車ホルダ43は、プラテン34に対して上下にスライド可能に構成され、所定圧のバネで付勢されている。従って、前述の如くアーム85が拍車ホルダ43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ホルダ43を上方へ所定量だけ持ち上げる。この際、アーム85の先端に形成された傾斜部851によって、アーム105はスムーズにプラテン34と拍車ベース43との間に入り込むことができる。このことにより、プラテン34と拍車ホルダ43との間にトレイ83が通過できるスペースを形成することができる。また、アーム85はプラテン34と拍車ホルダ43との間に入った状態で位置が決まるようになっており、トレイガイド82へ収納された状態ではトレイガイド82に対しガタを持った構成となっている。
【0078】
また、当初、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させない状態では、開口部821(図6参照)は閉ざされているため、トレイ83は挿入できないようになっている。そして、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81は斜め上方向に移動する構成になっているので、トレイガイド82との間に開口部821が現れる。この状態で、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる(図14参照)。これは、前記拍車ホルダ43が上昇されていない状態でトレイ83が挿入された場合に、トレイ83と拍車42とが干渉してトレイ83先端のトレイシート831(図13参照)や拍車42が破損することを防止するためである。
【0079】
図11に示すように、スライドカバー81を記録装置本体から引き出すと、スライドカバー81と連動して、アーム85が拍車ホルダ43から外れ、拍車ホルダ43、拍車44が所定位置に下がる。この時、トレイ83が装着されたままであると、スライドカバー81とトレイガイド82との開口部821にトレイ83が挟まり、スライドカバー81をそれ以上引けなくなっている。これにより、CDが記録装置本体に残ったまま、拍車44が下がり、CDにダメージを与えるのを防いでいる。さらに、スライドカバー81を引くと、スライドカバー81がフック84に作用し、フック84が下ケース99のガイドレール993から外れることにより、CD搬送部8の記録装置本体への装着が解除される。
【0080】
トレイ部材としてのトレイ83は、図13に示すように板厚2〜3mm程度の樹脂板に、CD取り付け部832、トレイ83の出し入れに操作者が掴む操作部833、位置検出マーク834、CD取り出し用穴835、挿入位置合わせマーク836、側圧コロ逃げ部837、メディア有無検知マーク838が設けられている。さらに、トレイ83の先端には、搬送ローラ36、ピンチローラ37へのトレイ83の噛み込みを確実にするためのトレイシート831が取り付けられている。
【0081】
前記位置検出マーク834はキャリッジ50についたトレイ位置検出センサにより位置を検出するためのものである。これは、CDの印刷領域のエッジを直接読み取る方式に比べて、色付きのCD、一度印刷したものへの再印刷する時でも検出を正確に行うためのものである。CD取り付け部832は、CDを取り付けるための凹形状をしている。
【0082】
トレイ83の先端には、搬送ローラ36、ピンチローラ37へのトレイ83の噛み込みを確実にするためのトレイシート831が取り付けられているが、トレイ83自身も先端にテーパー部830を有している。
【0083】
まず、トレイシート83が搬送ローラ36、ピンチローラ37に噛み込まれることで搬送力が生まれ、トレイ83の先端のテーパー部830をピンチローラ37が持ち上げることで、厚みがあるトレイ83を搬送ローラ36、ピンチローラ37に挟持でき、トレイ83の搬送が可能になる。尚、前記位置検出マーク834はピンチローラ37の間に設けられている。従って、前記位置検出マーク834がピンチローラ37と当接して、表面に傷を付けることを避けるようにしている。
【0084】
図17に示すように、トレイガイド82には、トレイ83をトレイガイド82の基準827に押し付けるための側圧コロ824が設けられており、コロばねによって所定圧でトレイ83を基準827に押し付けることで位置決めを行っている。側圧コロ824は、操作者が所定位置にトレイ83をセットするところまでは作用し、トレイ83が搬送ローラ36、ピンチローラ37で搬送される時には、トレイ83の側圧コロ824が作用する位置に側圧コロ逃げ部387が来るので、側圧コロ824はトレイ83に作用しなくなる。これにより、余計なバックテンションなどがトレイ83に作用しないので、トレイ83の搬送精度が低下することを防いでいる。
【0085】
スライドカバー81には、左右に押圧コロ811が設けられており、コロばねによってトレイ83を所定圧で排出ローラ41に押し付けることでトレイ83の搬送力を生み出している。この搬送力によって、印刷開始時にトレイ83をセット位置から搬送ローラ36、ピンチローラ37のニップ部まで搬送できる。さらに、印刷終了時に操作者が取り出す所定位置までトレイ83を搬送できる。この場合も、前記位置検出マーク834の位置と押圧コロ811は異なる構成にしている。従って、前記位置検出マーク834が押圧コロ811と当接して、表面に傷を付けることを避けるようにしている。
【0086】
そして、所定位置に搬送されたトレイ83を引き出すことで、トレイガイド82からトレイ83を取り出すことができる。さらに、2箇所のCD取り出し用穴835を利用し、操作者はCDの外周エッジを持って容易に外すことができる。
【0087】
次に、上記構成を用いた場合のCDへの印刷の動作を説明する。CD搬送部8を記録装置本体に向けてまっすぐスライドさせると、下ケース99に装着される。この時、トレイガイド検出センサ344により、トレイガイド82が記録装置本体に装着されたことを検知できる。
【0088】
さらに、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81と連動して、アーム85が記録装置本体方向へ突出する。そして、アーム85が拍車ホルダ43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ホルダ43を上方へ所定量だけ持ち上げる。
【0089】
このように、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81は斜め上方向に移動する構成になっているので、トレイガイド82との間に開口部821が現れる。この状態で、図14に示すように、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。
【0090】
そして、CDをトレイ83のCD取り付け部832に装着する。操作者は操作部833を持って、位置検出マーク834がトレイガイド82のトレイセットマーク826と一致するところまでトレイ83を挿入する。
【0091】
この状態で、ホストから記録信号を送ると、記録作業を開始する。まず、図15に示すように、搬送ローラ36、排出ローラ40、排出ローラ41が逆転する。押圧コロ811,コロばねによって、トレイ83を所定圧で排出ローラ40、排出ローラ41に押し付けることでトレイ83の搬送力を生み出しているので、排出ローラ40、排出ローラ41の逆転に応じて、トレイ83が記録装置内部へ搬送される。トレイシート831が搬送ローラ36、ピンチローラ37に噛み込まれることで所定の搬送力が生まれ、トレイ83の先端のテーパー部830でピンチローラ37が持ち上がり、トレイ83が搬送ローラ36、ピンチローラ37に挟持される。
【0092】
次に、キャリッジ50がトレイ83を検出するために、ホームポジションから記録領域に移動する。この時に、図16に示すように、キャリッジ昇降モータ58が駆動し、ガイドシャフト52を上昇させ、トレイ83に対して最適なギャップを構成することができる。
【0093】
次にキャリッジ50に付いたトレイ位置検出センサで、トレイ83の位置(キャリッジの操作方向およびその直行方向(搬送方向)の位置)、およびCDの有無を検出する。
【0094】
以上の一連の初期動作が終了したところで、トレイ83を記録装置の奥のCD全体を記録できる所定位置まで搬送する。その後、ホストからの送られる画像データに応じて、記録を開始する。画像は、複数走査で画像を形成するいわゆるマルチパス記録を用いることで、搬送精度、ヘッド7の着弾精度によるバンドムラ等を軽減することができる。
【0095】
記録が終了した後に、トレイ83は、前述の記録前に操作者がトレイガイド82にトレイ83をセットした位置(図14参照)までトレイ83を搬送する。この状態で、操作者は記録が行われたCDが搭載されたトレイ83を取り出すことができる。さらに、スライドカバー81を引くことで、アーム85が拍車ホルダー43から解除され、フック84が下ケース99から解除されることで、CD搬送部8が記録装置本体から解除され、取り外すことができる。
【0096】
(シート材の搬送経路とCDの搬送経路の関係)
次に給送部とCD印刷との関係について図18〜図21を用いて説明する。図18及び図19は給送部とトレイ搬送路との関係を示した斜視図であり、図20及び図21は戻しレバーとトレイ搬送路との関係を示した断面図である。図20は通常のCD印刷状態であり、図21はトレイ搬送路に戻しレバーが出っ張っている状態の一例である。
【0097】
今まで述べてきたように、給送部2を用いた比較的剛性の低い記録媒体であるシート材Pの記録と、給送部2を用いず比較的剛性の高い記録媒体であるCDの記録とは、前記搬送部3,キャリッジ部5,排出部4によって構成される1つの記録部を共用して記録を行う。
【0098】
この場合、搬送ローラ36より装置後方(シート材Pの搬送方向上流側)は大きく異なる必要がある。すなわち、CDに記録を行う際は剛性の高い記録媒体を搬送するため略直線状の搬送経路が必要であり、シート材Pに記録を行う際は剛性の低い記録媒体をプラテン34に押し付けるため、前述したように斜め上方からシート材Pを供給する必要がある。そして、給送部2の分離部を構成する分離ローラ241、戻しレバー22等、シート材Pの搬送経路(以下、シートパス)より下側(剛体搬送経路側)に出っ張るものも多い。よって、これら給送部2の一部(分離ローラ241、戻しレバー22等)が剛体搬送経路であるCDパスと装置の垂直断面方向から見て干渉する関係(重なり合う関係)になる。
【0099】
これを解消するために給送部2を後上方(シート材の搬送方向上流側であって上方)に離してゆけば前述の干渉は解決できるが、搬送方向の長さが短いシート材Pが記録できなかったり、記録速度が低下したり、長くシート材をガイドするためジャムなどの不具合も生じ易くなってしまう。また装置の高さが高くなり、装置の設置面積も大きくなってしまう。また分離部の下側(CDパス側)への出っ張りが少ない分離方式を採用しなければならなくなってしまう。
【0100】
そこで、本実施形態では、略直線状の剛体搬送経路に対して給送部2の一部が垂直断面方向では重なり合うが、記録媒体の搬送方向と略直交する幅方向では重なり合わないように構成している。具体的には、図21に示すように、垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部2の一部(給送ローラ28、分離ローラ241)が、シート材Pを幅方向の一方の端部(基準側)を基準として給送するために図18及び図19に示すように前記幅方向の一方の端部寄りに配置され、前記剛体搬送経路はCD(を搭載したトレイ83)を幅方向の他方の端部(非基準側)を基準として搬送する経路であり、前記幅方向において前記給送部2の一部と重なり合わないように構成している。
【0101】
このように構成することで、低コスト、コンパクトで、性能の劣化がない記録装置を提供することができる。
【0102】
また、前述の戻しレバー22は、本実施形態では分離部の両脇の2ヶ所に爪部を一体的に設けた構成としている。このように、給送部2の一部である分離部に、戻し部材を用いることで、斜行や重送がなく、安定的にシート材Pを戻すことができる。
【0103】
なお、この戻しレバー22に一体的に設けた爪部の数はこれに限定されるものではなく、無論更に多くても良い。例えば、幅の大きなシート材と小さなシート材とを更に安定的に戻すために、図18に示すように、更に非基準側に前記爪部を一体的に設けた戻しレバー22を設けた構成としても良い。
【0104】
しかしながら、この場合、図18からもわかるように、幅方向においてCDパスと重なり合う位置にも前記爪部を一体的に設けた1つの戻しレバー22があることになる。
【0105】
この戻しレバー22は、CDを搭載したトレイ83が搬送されるCDパスから退避可能であり、図20に示すようにCDパスから退避している状態でCD等の剛性の高い記録媒体の記録を行う構成としている。これにより、給送部の自由度を増し、性能の良い給送部を提供できる。
【0106】
また、前記戻しレバー22の爪部は該レバーの回動とともに回動するのであるが、給送部2の待機時にいる角度になった時には図20に示すようにCDパスに入り込まない位置(退避位置)で互いの爪部をつないだ構成としている。ゆえに給送の一連動作中にはCDパスに前記戻しレバー22のつなぎの部分が飛び出すのであるが、給送部からの給送中にはCDは通過しないので問題はない。すなわち、前記戻しレバー22が図20に示すようにCDパスから退避している位置が、前記給送部2の待機位置となるように構成している。これにより、通常状態であれば剛性の高いCD等の記録媒体を記録する際、給送部2を動作させることのない装置を供給できる。更に、分離部を後上方(シート搬送方向上流側であって上方)に下げないことの助けにもなっている。すわなち、装置の高さが高くなったり、設置面積を大きくなってしまうのを防止している。
【0107】
図21は剛体搬送経路(CDパス)に戻しレバー22が飛び出している一例を示すものである。給送動作途中で戻しレバー22は図中反時計回り方向に回動し、シート材の搬送経路を開いている(戻しレバー先端はベース20に隠れている)。この状態では戻しレバー22の補強部分(前述のつなぎ部分)がトレイ83の搬送を阻害している。なお、図21では、本来はありえないがわかりやすいように戻しレバー22とトレイ83を重ねて図示してある。
【0108】
上述の構成では、CD印刷時に給送部2が待機位置になっている必要があるため、第一検知手段であるASFセンサにより給送部2の位置(位相)を検知し、待機状態にない時に、すなわち前記戻しレバーがCDパスから退避していない場合は、CD印刷を実行する場合にエラーを発行するようになっている。これにより、異常記録を防ぐことができる。
【0109】
また、この時エラーとせず、給送部2を待機位置になるように動作させると更に良い。すなわち、前記戻しレバー22がCDパスから退避していない場合は、前記戻しレバー22を前記CDパスから退避させてから記録を行う構成とする。これにより、エラーの生じることのない装置を提供できる。
【0110】
但し、ここで給送部2にシート材Pが載置されていた場合、そのシート材Pが搬送されてしまうことも考えられる。この場合、前述したように記録部を共用しているのであるから、シート材Pとトレイ83が干渉してしまう。よって第二検知手段であるPEセンサ32がシート材ありを検知した場合はエラーを発行し、シート材を検知しなかった場合には、前述の如く給送部2が待機位置(戻しレバー退避状態)になった後に正常にCD印刷を行うという動作を行うようにする。更に、給送部2が元々待機位置にいた場合でも、PEセンサ32がシート材ありを検知した場合には同様にエラーとする。これにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0111】
また、電源ONなどで給送部2の初期化を行い、前記給送部2の一部である戻しレバー22をCDパスから退避させる際に、第三検知手段であるトレイガイド検出センサ344がトレイガイド82を検知し、同様に第二検知手段であるPEセンサがシート材ありを検知した場合はエラーとさせるように動作させるのが望ましい。このように構成することにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0112】
また、あらかじめPEセンサ32がシート材ありを検知した場合はASFセンサ29の検知情報にかかわらず、前記シート材の排出動作をせずエラーを出すのが望ましい。このように構成することにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0113】
また、逆に給送部からの給送を行おうとした際、トレイガイド検出センサ344がトレイガイド82を検知した場合はエラーとするのが望ましい。このように構成することにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0114】
これは、トレイ83があることが考えられるためであるが、トレイガイド82自体も排出部4の基準側を塞いでいる(トレイ83の幅方向のガイドがあるので)ためにもエラーとするのが望ましい。すなわち、給送部からの給送を行おうとした際、第四検知手段がトレイ83(またはCD)を検知した場合もエラーとするのが望ましい。これにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。なお、第四検知手段はトレイ位置検出センサを使用しても良いが、PEセンサと同種のフォトインタラプタを用いたトレイ有り無しセンサを別途設けても良い。
【0115】
よってトレイ83があることを検知する第四検知手段であるトレイ位置検出センサがある構成でその出力で同様の動作をさせても良いが、トレイガイド82が装着されていることを検知する第三検知手段であるトレイガイド検出センサ344を用いるほうが良い。
【0116】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、装置の垂直断面方向で重なり合う給送部の一部がシート材を搬送方向上流に戻すための戻しレバーの少なくとも一部である構成を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、装置の垂直断面方向で重なり合う給送部の一部がシート材をせき止める摩擦係数の大きな分離ローラまたは分離パッドであっても本発明を適用することで同様の効果が得られ、更に前記戻しレバーに比べて分離性能が高くなる。また、この分離ローラまたは分離パッドの一部が幅方向において剛体搬送経路と重なり合う場合であっても、前記分離ローラまたは分離パッドが前記剛体搬送経路から退避する位置(待機位置)に移動可能な構成とすることで、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
【0117】
また、前述した実施形態では記録手段としてインクジェット記録方式を用いた例を示したが、記録方式はこれに限定する必要はなく、電子写真記録方式等の他の記録方式であってもよい。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給送部から1枚ずつ分離給送された剛性の低い記録媒体への記録と、前記剛性の低い記録媒体とは別の経路から供給された剛性の高い記録媒体への記録とで1つの記録部を共有する記録装置において、前記剛性の高い記録媒体の搬送経路である剛体搬送経路は略直線状であり、この剛体搬送経路に対して前記給送部の一部が垂直断面方向では重なり合うが、前記記録媒体の搬送方向と略直交する幅方向では重なり合わない構成とすることにより、具体的には、例えば、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部とは前記剛性の低い記録媒体を分離する分離部であり、前記分離部は前記剛性の低い記録媒体を幅方向の一方の端部を基準として給送するために前記幅方向の一方の端部寄りに配置され、前記剛体搬送経路は前記剛性の高い記録媒体を幅方向の他方の端部寄りを搬送する経路であり、前記幅方向において前記分離部と重なり合わない構成とすることにより、低コスト、コンパクトで、性能の劣化がない記録装置を提供することができる。
【0119】
また他には、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部が、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部であることにより、斜行や重送なく、安定的に記録媒体を分離できる。
【0120】
また他には、前記給送部の一部は、前記剛体搬送経路に進入および退避可能であり、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している状態で剛性の高い記録媒体の記録を行う構成にすることで、給送部の自由度を増し、性能の良い給送部を提供できる。
【0121】
また他には、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している位置が、前記給送部の待機位置である構成とすることにより、通常状態であれば剛性の高い記録媒体を記録する際、給送部を動作させることのない装置を供給できる。
【0122】
また他には、前記剛体搬送経路から退避可能な前記給送部の一部が、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部である構成とすることにより、記録媒体を安定的に戻すことができるとともに戻し部材の剛性を高めることができる。
【0123】
また他には、前記給送部の位置を検出する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、エラーとなる構成とすることにより、異常記録を防ぐことができる。
【0124】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させてから記録を行う構成とすることで、エラーの生じることのない装置を提供できる。
【0125】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させるように動作し、前記第二検知手段が記録媒体を検知しない場合は退避動作後に記録を行い、記録媒体を検知した場合はエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0126】
また他には、前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第三検知手段がガイド部材を検知した場合はエラーとなる構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0127】
また他には、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第四検知手段が前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を検知した場合はエラーとなる構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0128】
また他には、前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段と、前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、電源投入などで前記給送部の初期化を行い、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させる際に、前記第三検知手段がガイド部材を検知し、前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合はエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0129】
また他には、前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合は、前記第一検知手段の検知情報にかかわらずエラーとする構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止できる。
【0130】
また他には、前記第三検知手段の代わりに、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を用いた構成とすることにより、記録媒体のジャムを未然に防止でき、不必要な時は正常動作できる。
【0131】
また他には、前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、分離された1枚の記録媒体以外の記録媒体を搬送方向上流に戻すように回動する戻し部材を有し、前記戻し部材は記録媒体を戻し終わった位置に移行する際、カムにより略回転半径方向にスライド移動することにより前記分離された1枚の記録媒体への接触を軽減する構成とすることにより、記録画像乱れが生じることのない装置を提供できる。
【0132】
また他には、前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、記録媒体を1枚ずつに分離し給送する給送ローラを有し、前記給送ローラに接触するように除電ブラシを配した構成とすることにより、給送ローラがインクミストで汚れることなく、それが記録媒体を汚すことのない装置を提供できる。
【0133】
また他には、前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部は、前記剛性の低い記録媒体をせき止める摩擦係数の大きな分離ローラまたは分離パッドであることにより、斜行や重送なく、安定的に記録媒体を分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における記録装置の斜視図
【図2】第1実施形態における記録装置の斜視図
【図3】第1実施形態における記録装置の機構部の斜視図
【図4】第1実施形態における記録装置の機構部の斜視図
【図5】第1実施形態における記録装置の断面図
【図6】第1実施形態における記録装置の斜視図
【図7】第1実施形態におけるCD搬送部の斜視図
【図8】第1実施形態における下ケースのCD搬送部の取り付け部および取り付け検出部の構成図
【図9】第1実施形態における下ケースとCD搬送部フックの装着の構成説明図
【図10】第1実施形態におけるスライドカバーを移動させた場合のCD搬送部の斜視図
【図11】第1実施形態における下ケースとCD搬送部フックの解除の構成説明図
【図12】第1実施形態におけるスライドカバーを移動させた場合のアームの構成説明図
【図13】第1実施形態におけるトレイの平面図
【図14】第1実施形態におけるCD搬送部にトレイをセットした斜視図
【図15】第1実施形態におけるトレイが搬送される説明図
【図16】第1実施形態におけるキャリッジガイドシャフト昇降機構の作用説明図
【図17】第1実施形態における側圧コロ、押圧コロのトレイへの作用図
【図18】第1実施形態における給送部とCDパスの関係を示した斜視図
【図19】第1実施形態における給送部とCDパスの関係を示した斜視図
【図20】第1実施形態における戻しレバーとトレイの関係(通常CD印刷時)を示した断面図
【図21】第1実施形態における戻しレバーとトレイの関係(トレイ搬送経路に戻しレバーが出っ張っている状態)を示した断面図
【図22】第1実施形態における戻しレバーの動作を示した断面図
【符号の説明】
P …シート材
1 …記録装置
2 …給送部
3 …搬送部
4 …排出部
5 …キャリッジ部
6 …クリーニング部
7 …記録ヘッド
8 …CD搬送部
11 …シャーシ
20 …ベース
21 …圧板
22 …戻しレバー
23 …可動サイドガイド
24 …分離ローラホルダ
26 …給送トレイ
28 …給送ローラ
30 …ピンチローラホルダ
32 …PEセンサ
33 …ペーパーガイドフラッパ
34 …プラテン
36 …搬送ローラ
37 …ピンチローラ
40,41 …排出ローラ
42 …拍車
43 …拍車ホルダ
46 …排出トレイ
50 …キャリッジ
51 …ヘッドセットレバー
52 …ガイドシャフト
53 …摺動シート
57 …フレキシブル基板
58 …キャリッジ昇降モータ
60 …ポンプ
61 …キャップ
62 …ブレード
66 …ブレードクリーナ
71 …インクタンク
81 …スライドカバー
82 …トレイガイド
83 …トレイ
84 …フック
85 …アーム
91 …電気基板
95 …フロントカバー
96 …コネクタカバー
97 …アクセスカバー
98 …上ケース
99 …下ケース
201 …前段分離部
212 …圧板バネ
213 …分離シート
222 …カム部
241 …分離ローラ
273 …専用給送モータ
281 …分離ローラゴム
321 …PEセンサレバー
344 …トレイガイド検出センサ
361 …プーリ
362 …コードホイール
363 …エンコーダセンサ
521 …偏心カム
541 …タイミングベルト
561 …コードストリップ
581 …ギア列
811 …押圧コロ
821 …開口部
826 …トレイセットマーク
827 …基準
824 …側圧コロ
830 …テーパー部
831 …トレイシート
832 …CD取り付け部
833 …操作部
834 …位置検出マーク
835 …CD取り出し用穴
836 …挿入位置合わせマーク
837 …側圧コロ逃げ部
838 …メディア有無検知マーク
851 …傾斜部
982 …LEDガイド
983 …キースイッチ
991 …廃インク吸収体
993 …ガイドレール
Claims (22)
- 記録媒体に記録を行う記録部を有し、給送部から1枚ずつ分離給送された剛性の低い記録媒体への記録と、前記剛性の低い記録媒体とは別の経路から供給された剛性の高い記録媒体への記録とで前記記録部を共有する記録装置において、
前記剛性の高い記録媒体の搬送経路である剛体搬送経路は略直線状であり、この剛体搬送経路に対して前記給送部の一部が垂直断面方向では重なり合うが、前記記録媒体の搬送方向と略直交する幅方向では重なり合わないことを特徴とする記録装置。 - 前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部とは前記剛性の低い記録媒体を分離する分離部であり、
前記分離部は前記剛性の低い記録媒体を幅方向の一方の端部を基準として給送するために前記幅方向の一方の端部寄りに配置され、
前記剛体搬送経路は前記剛性の高い記録媒体を幅方向の他方の端部寄りを搬送する経路であり、前記幅方向において前記分離部と重なり合わないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部は、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
- 前記記録装置は、記録手段が信号に応じてインクを吐出して記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録部での記録媒体の搬送方向が略水平であり、前記給送部からの記録部への記録媒体の供給が水平に対し10度〜15度の角度を持ってなされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記剛性の高い記録媒体に記録を行う際、剛性の高いトレイ部材に前記記録媒体を搭載し、該トレイ部材を搬送することにより前記記録媒体に記録を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を、前記剛性の低い記録媒体を排出する排出部側から挿入することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を前記排出部側から挿入する際、そのガイドとなるガイド部材を装置本体に対し着脱自在に設けたことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 前記給送部の一部は、前記剛体搬送経路に進入および退避可能であり、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している状態で剛性の高い記録媒体の記録を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避している位置が、前記給送部の待機位置であることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
- 前記剛体搬送経路から退避可能な前記給送部の一部が、前記剛性の低い記録媒体を搬送方向上流に戻すための戻し部材の少なくとも一部であることを特徴とする請求項9又は10に記載の記録装置。
- 前記給送部の位置を検出する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、エラーとなることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記給送部の位置を検知する第一検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させてから記録を行うことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段を有し、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を供給する際に、前記給送部の一部が前記剛体搬送経路から退避していない場合は、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させるように動作し、前記第二検知手段が記録媒体を検知しない場合は退避動作後に記録を行い、記録媒体を検知した場合はエラーとすることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第三検知手段がガイド部材を検知した場合はエラーとなることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
- 前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を有し、前記給送部からの給送で記録する際、前記第四検知手段が前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材を検知した場合はエラーとなることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記給送部の位置を検知する第一検知手段と、前記給送部から給送された記録媒体を検知する第二検知手段と、前記ガイド部材が装着されたことを検知する第三検知手段を有し、電源投入などで前記給送部の初期化を行い、前記給送部の一部を前記剛体搬送経路から退避させる際に、前記第三検知手段がガイド部材を検知し、前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合はエラーとすることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
- 前記第二検知手段が記録媒体を検知した場合は、前記第一検知手段の検知情報にかかわらずエラーとすることを特徴とする請求項17に記載の記録装置。
- 前記第三検知手段の代わりに、前記剛性の高い記録媒体または前記トレイ部材があることを検知する第四検知手段を用いたことを特徴とする請求項17又は18に記載の記録装置。
- 前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、分離された1枚の記録媒体以外の記録媒体を搬送方向上流に戻すように回動する戻し部材を有し、
前記戻し部材は記録媒体を戻し終わった位置に移行する際、カムにより略回転半径方向にスライド移動することにより前記分離された1枚の記録媒体への接触を軽減することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記剛性の低い記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部は、記録媒体を1枚ずつに分離し給送する給送ローラを有し、前記給送ローラに接触するように除電ブラシを配したことを特徴とする請求項1に記録装置。
- 前記垂直断面方向において剛体搬送経路と重なり合う給送部の一部は、前記剛性の低い記録媒体をせき止める摩擦係数の大きな分離ローラまたは分離パッドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
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