JP2004070813A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部降圧電源回路における過剰な電流供給より生じた発振を確実に検出することができ、かつ、発振を検出した場合に、電流供給能力を下げることにより発振を自発的に抑制することが可能な半導体集積回路を提供する。
【解決手段】発振検出回路1において、内部電圧VDLは、基準電圧VREFに所定の変動量を加えた発振検出レベルと比較され、発振検出レベルよりも高い電圧レベルが一定期間内において所定の回数確認されると発振状態にあると認識されて、Hレベルの発振検出信号ODEが出力される。内部降圧電源回路のpチャネルMOSランジスタ19はHレベルの発振検出信号を受けるとオフされ、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給は停止される。
【選択図】 図5
【解決手段】発振検出回路1において、内部電圧VDLは、基準電圧VREFに所定の変動量を加えた発振検出レベルと比較され、発振検出レベルよりも高い電圧レベルが一定期間内において所定の回数確認されると発振状態にあると認識されて、Hレベルの発振検出信号ODEが出力される。内部降圧電源回路のpチャネルMOSランジスタ19はHレベルの発振検出信号を受けるとオフされ、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給は停止される。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路に関し、特に、内部降圧電源回路に生じた発振の検出および抑制が可能な半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIの微細化技術においては、トランジスタのゲート酸化膜の薄膜化に伴なう耐圧不足を補う手段として、半導体集積回路の内部に外部電源電圧を降圧させるための降圧回路を備え、この降圧電源を動作電圧とすることにより、信頼性の確保を図っている。
【0003】
この降圧電源は、一般には、動作条件の変動によらず定電圧を供給できることが望ましいことから、従来の内部降圧電源回路では、外部電源や製造プロセスの諸変動に影響されない一定の基準電圧を発生させ、これをもとにして降圧電圧を発生させるという図10に示す構成が標準化されている。
【0004】
図10は、従来の内部降圧電源回路の一例の詳細を示す回路図である。
図10を参照して、内部降圧電源回路は、内部電圧レベルと基準電圧との電位差を検出する比較回路と、比較結果として出力する電源ドライブ信号DRVによりpチャネルMOSトランジスタからなるドライブトランジスタ17を制御する帰還ループとからなる。
【0005】
比較回路は、外部電源ノード6にソースが接続されたpチャネルMOSトランジスタ13および14を負荷として、ゲートに内部電圧VDLを受けるnチャネルMOSトランジスタ16およびゲートに基準電圧VREFを受けるnチャネルMOSトランジスタ15とからなるカレントミラー差動アンプである。
【0006】
pチャネルMOSトランジスタ13および14は、pチャネルMOSトランジスタ13のゲートがpチャネルMOSトランジスタ14のゲートおよびドレインに接続されており、カレントミラー回路を構成する。
【0007】
nチャネルMOSトランジスタ15のドレインはpチャネルMOSトランジスタ13のドレインに接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0008】
nチャネルMOSトランジスタ16のドレインはpチャネルMOSトランジスタ14のドレインおよびゲートとpチャネルMOSトランジスタ13のゲートに接続され、ゲートは内部電源供給ノード2に接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0009】
比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインは、ドライブトランジスタ17のゲートに接続される。
【0010】
ドライブトランジスタ17は、ソースが外部電源ノード6に接続され、ゲートが比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインに接続され、ドレインが内部電源供給ノード2に接続される。
【0011】
ドライブトランジスタ17は、ゲートに比較回路が出力する電源ドライブ信号DRVを受けると、それに応じてソースに接続された内部電源供給ノード2に電流を供給する。
【0012】
この構成において、内部電源供給ノード2に接続される負荷(図示せず)に電流を供給しようとすると、ドライブトランジスタ17があるインピーダンスとして作用するためにドライブトランジスタ17のドレイン電圧である内部電圧VDLは負側に変動する。内部電圧VDLが基準電圧VREFよりも低くなり始めると、比較回路は、L(論理ロー)レベルの電源ドライブ信号DRVを出力する。ドライブトランジスタ17は、ゲートにLレベルの電源ドライブ信号DRVを受けるとオンとなり、図示しない負荷に電流を供給しながら内部電源供給ノード2を充電し始める。あるレベルまで充電し、内部電圧VDLが基準電圧VREFよりも大きくなり始めると、比較回路は、今度はH(論理ハイ)レベルの電源ドライブ信号DRVを出力する。ドライブトランジスタ17は、ゲートにHレベルの電源ドライブ信号DRVを受けるとオフとなり、充電は停止する。
【0013】
以上の動作により、内部降圧電源回路は、内部電圧VDLレベルの変動を抑制している。
【0014】
また、従来の内部降圧電源回路においては、待機時における低電力特性を損なわないために、消費電力が大きい活性時においては、それに同期して負荷に大電流を流して内部電圧VDLの変動を抑える一方で、消費電力の小さい待機時においては、供給電流をできるだけ小さくして内部降圧電源回路を低電力化する方法が採られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の内部降圧電源回路は、半導体集積回路の待機時または活性時において電流の供給能力を変えることにより、消費電力の異なるそれぞれの動作モードにおける内部電圧VDLの変動を抑制している。
【0016】
しかしながら、一方で、その供給能力はそれぞれの動作モードにおいて常に一定であった。
【0017】
図11に、従来の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図を示す。図11に示すように、内部電圧VDLは、正常動作状態であれば基準電圧VREFを参照して一定の電圧レベルを維持する。ところが、消費電力が大きいために供給能力が過剰となった場合、内部電圧VDLは、基準電圧VREFに対する変動が大きい発振状態となり、これにより半導体集積回路の正常動作が不可能となる危険性がある。
【0018】
しかしながら、従来の内部降圧電源回路では、活性時および待機時における供給能力がそれぞれ一定であるために、内部電圧VDLに発振が起こった場合であっても電流供給能力は変わらないことから、発振状態が継続するという問題があった。
【0019】
さらに、従来の内部降圧電源回路を含む半導体集積回路の評価において、内部電圧における発振の有無の確認は、内部電圧レベルをテスタ等で直接モニタすることにより行なう以外に方法がないことから、テスタの容量等によっては発振を確実に検出できない場合があった。
【0020】
それゆえ、この発明の目的は、内部降圧電源回路における過剰な電流供給より生じた発振を確実に検出することにある。
【0021】
さらに、この発明の別の目的は、内部降圧電源回路に生じた発振を検出した場合に、電流供給能力を下げることにより発振を自発的に抑制することが可能な半導体集積回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明の一つの局面は、外部電源電圧よりも低い内部電圧を内部電源供給ノードから内部回路に受けて動作する半導体集積回路であって、外部電源電圧を目標レベルに相応する基準電圧まで降下した内部電圧を内部電源供給ノードに生成する内部降圧電源回路と、一定期間内に、内部電圧の基準電圧に対する所定の変動量以上の変動を所定の回数確認すると、発振検出信号を出力する発振検出回路とを備える。
【0023】
好ましくは、発振検出回路は、基準電圧に所定の変動量を加えた電位を発振検出レベルとし、内部電圧と発振検出レベルとを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較結果の出力信号を、内部電圧と発振検出レベルとの電位差が所定の変動量よりも大きいときを第1の論理レベルとし、内部電圧と発振検出レベルとの電位差が所定の変動量よりも小さいときを第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルとする信号に整形した発振整形信号を出力する発振整形回路と、発振整形信号が入力されると、発振整形信号が第1の論理レベルとなる回数を計数するカウンタ回路とを備える。カウンタ回路は、一定期間内にカウント値が所定の回数に達したとき、発振検出信号を出力する。
【0024】
好ましくは、発振検出回路は、発振整形信号を、一定期間遅延させて、リセット信号としてカウンタ回路に入力する遅延段をさらに含む。カウンタ回路は、発振整形信号が入力されると計数動作を開始し、リセット信号が入力されると計数動作をリセットする。
【0025】
この発明の別の局面は、内部降圧電源回路は、発振検出回路より発振検出信号を受けると、内部電源供給ノードへの電流供給能力を下げる。
【0026】
好ましくは、内部降圧電源回路は、基準電圧と内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較回路の出力信号に従って、内部電源供給ノードに電流を供給して内部電圧を生成するドライブトランジスタと、発振検出信号に従って、ドライブトランジスタと内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタとを備える。発振検出回路から発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオフして、内部電源供給ノードへの電流供給を停止する。
【0027】
この発明のさらに別の局面は、発振検出回路は、発振検出信号出力時から所定の期間の経過後に、発振整形信号を不活性化し、内部降圧電源回路は、不活性化された発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオンして、内部電源供給ノードへの電流供給を再開する。
【0028】
好ましくは、発振検出回路は、発振検出信号を出力時から所定の期間遅延させて帰還させるための遅延段をさらに含む。発振検出信号は、遅延段を介して帰還した発振検出信号を受けると不活性化される。
【0029】
この発明のさらに別の局面は、所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、発振検出回路からの発振検出信号を外部出力ノードに出力するテストモード回路を備える。
【0030】
好ましくは、所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、発振検出回路からの発振検出信号を内部降圧電源回路に出力するテストモード回路をさらに含む。内部降圧電源回路は、テストモード回路から発振検出信号を受けると、内部電源供給ノードへの電流供給を停止するとともに、内部電源供給ノードを電気的に短絡する。
【0031】
好ましくは、内部降圧電源回路は、基準電圧と内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較回路の出力信号に従って、内部電源供給ノードから電流を供給して内部電圧を生成するドライブトランジスタと、発振検出信号にしたがって、ドライブトランジスタと内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタと、発振検出信号に従って、内部電源供給ノードと接地ノードとを電気的に結合する第2の電界効果型トランジスタとを備える。発振検出回路から発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオフして、内部電源供給ノードへの電流供給を停止し、第2の電界効果型トランジスタをオンして、内部電源供給ノードを電気的に短絡する。
【0032】
したがって、この発明によれば、発振検出回路は、内部降圧電源回路にて発生した内部電圧レベルが基準電圧より高電位に設定された発振検出レベルを一定期間内に所定の回数を超えた場合は、発振と認識して発振検出信号を出力することより、発振をより確実に検出することができる。
【0033】
さらに、この発明によれば、発振検出回路から発振検出信号を内部降圧電源回路にフィードバックし、この発振検出信号を用いて内部電源供給ノードへの電流供給能力を低下させることにより、発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0034】
さらに、この発明によれば、発振検出回路からフィードバックした発振検出信号を用いて、内部降圧電源回路における電流供給能力を低減して発振を抑制するとともに、発振検出時から一定期間経過後においては、発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低減した電流供給能力を回復することができる。
【0035】
さらに、この発明によれば、テストモード回路によって発振検出信号を半導体集積回路の外部に出力することにより、テストモード時に発振を検出することが可能となる。
【0036】
さらに、この発明によれば、テストモード回路によって出力された発振検出信号を内部降圧電源回路にフィードバックし、発振検出信号よって半導体集積回路の正常動作を阻止させることによって発振を検出することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0038】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出に関する部分を抽出して機能的に説明する機能ブロック図である。
【0039】
図1を参照して、発振検出回路1には、図示しない内部降圧電源回路の内部電源供給ノード2に発生した内部電圧VDLと基準電圧VREFとが入力される。
【0040】
ここで、後述するように、発振検出回路1においては、入力された基準電圧VREFに所定の変動量を加えた電圧レベルが発振検出レベルとして設定される。
【0041】
発振検出回路1において、内部電圧VDLは、この発振検出レベルと比較され、発振検出レベルよりも高い電圧レベルが一定期間内において所定の回数確認されると発振状態にあると認識されて、Hレベルの発振検出信号ODEが出力される。
【0042】
図2は、図1に示す実施の形態1の半導体集積回路における発振検出回路1の詳細を示す機能ブロック図である。
【0043】
図2を参照して、図1の発振検出回路1は、内部電圧VDLと発振検出レベルとを比較するための差動増幅回路3と、差動増幅回路3の出力ノードに接続されたカウンタ回路4と、差動増幅回路3の出力信号を遅延させてカウンタ回路4に入力するための複数のインバータで構成された遅延段5とからなる。
【0044】
この構成において、差動増幅回路3には、入力される基準電圧VREFに基づいて、所定の変動量を加えた電位が発振検出レベルとして設定されており、内部電圧VDLおよび基準電圧VREFが入力されると、内部電圧VDLと発振検出レベルとの間で電圧レベルが比較され、比較結果として、HレベルおよびLレベルの2つの電位の間で変化する発振整形信号OSHが出力される。
【0045】
ここで、発振整形信号OSHは、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高電位のときはHレベルとなり、発振検出レベルよりも低電位のときはLレベルとなる信号である。
【0046】
次に、差動増幅回路3から出力された発振整形信号OSHは、カウンタ回路4に入力される。さらに、遅延段5を経由した発振整形信号OSHも、遅延段5を構成するインバータの数によって決まる一定期間遅延して、カウンタリセット信号RSTとしてカウンタ回路4に入力される。
【0047】
カウンタ回路4は、発振整形信号OSHが入力されると、発振整形信号OSHに表われるHレベルを計時するカウント動作を開始する。
【0048】
カウント値が所定回数に達したことを確認すると、カウンタ回路4は、内部電圧VDLが発振していると認識してHレベルの発振検出信号ODEを出力する。
【0049】
一方、一定期間内にカウント値が所定の回数に満たない場合は、カウンタ回路4は、遅延段5を介して一定期間遅延して入力されるカウンタリセット信号RSTによりリセットされ、初期状態に戻る。
【0050】
ここで、カウンタ回路4における発振検出のための期間を一定期間に制限したのは、不定期に現れるノイズ等を発振と誤って検出しないためである。
【0051】
図3は、図2の差動増幅回路3の一例の詳細を示す回路図である。
図3を参照して、図2の差動増幅回路3は、pチャネルMOSトランジスタ7および8を負荷として、nチャネルMOSトランジスタ9および10からなるカレントミラー差動アンプと、カレントミラー差動アンプの出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ10のドレインに接続された2段のインバータ11および12とで構成される。
【0052】
pチャネルMOSトランジスタ7および8のソースは、外部電源ノード6に接続され、ドレインは、nチャネルMOSトランジスタ9および10のドレインにそれぞれ接続される。
【0053】
pチャネルMOSトランジスタ7は、ゲートがpチャネルMOSトランジスタ8のゲートと、pチャネルMOSトランジスタ7のドレインに接続され、pチャネルMOSトランジスタ8とでカレントミラー回路を構成する。
【0054】
nチャネルMOSトランジスタ9のゲートは、内部電源供給ノード2に接続され、内部電圧VDLを受ける。nチャネルMOSトランジスタ10のゲートは、基準電圧VREFを受ける。nチャネルMOSトランジスタ9および10のソースは、いずれも接地レベルに接続される。
【0055】
図3の構成の差動増幅回路3において、カレントミラー差動アンプの差動出力が出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ10のドレインに出力されると、インバータ11および12を介して整形され、インバータ12の出力ノードより発振整形信号OSHとして出力される。
【0056】
ここで、カレントミラー差動アンプにおいて、nチャネルMOSトランジスタ10のゲート幅をnチャネルMOSトランジスタ9のゲート幅よりも大きくすることにより、基準電圧VREFよりも高い電圧レベルを発振検出レベルとして設定できる。
【0057】
これは、nチャネルトランジスタ10のゲート幅をnチャネルトランジスタ9のゲート幅よりも大きくすることにより、差動アンプの出力には、差動入力をゼロとしたときに負の不平衡出力が表われることから、この不平衡出力をオフセット電圧として入力に換算すると、基準電圧VREFをオフセット電圧分だけ高電位とすることと等価であるからである。
【0058】
なお、発振検出レベルを基準電圧VREFよりも高電位とするのは、雑音など発振以外の要因によって生じるわずかな変動をも誤って発振として検出しないためである。
【0059】
したがって、図3のカレントミラー差動アンプにおいて、内部電圧は、基準電圧3よりも高い電圧レベルである発振検出レベルと比較されることになる。
【0060】
その結果、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高いときは、nチャネルMOSトランジスタ10のドレインの電位はHレベルとなり、インバータ11および12を介して、Hレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0061】
一方、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも低いときは、nチャネルMOSトランジスタ10のドレインの電位はLレベルとなり、インバータ11および12を介して、Lレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0062】
図4は、この発明の実施の形態1の半導体集積回路において、内部電圧VDL(a)を受けて図2の差動増幅回路3より出力される発振整形信号OSH(b)および図2のカウンタ回路4より出力される発振検出信号ODE(c)の波形図である。
【0063】
図4(a)に示すように、内部電圧VDLは、正常状態であれば基準電圧VREFに保持されるが、図10の内部電源供給ノード2に過剰に電流を供給することにより基準電圧VREFに対して大きく変動する発振状態となる。
【0064】
図2の差動増幅回路3において、図4(a)の内部電圧VDLが入力されると、基準電圧VREFレベルより高電位に設定された発振検出レベルと比較される。
【0065】
ここで、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高い場合は、図3のカレントミラー差動アンプの出力はHレベルとなり、図3のインバータ11および12を介して図4(b)に示すHレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0066】
一方、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも低い場合は、カレントミラー差動アンプの出力はLレベルとなり、インバータ11および12を介して出力される発振整形信号OSHはLレベルとなる。
【0067】
次に、図4(b)の発振整形信号OSHは、図2のカウンタ回路4に入力されると、Hレベルとなる回数がカウントされる。ここで、カウンタ回路4は、所定の回数(例えば、図4では3回とする。)のHレベルを確認すると、内部電圧VDLが発振していると認識して、図4(c)に示すHレベルの発振検出信号ODEを出力する。
【0068】
一方、カウンタ回路4において、一定期間内に所定回数のHレベルが確認されない場合は、図2の遅延段5を介して入力されるカウンタリセット信号RSTによりカウンタ回路4はリセットされて初期状態に戻る。
【0069】
以上のように、この発明の実施の形態1の半導体集積回路によれば、発振検出回路において、内部電圧レベルは、基準電圧よりも高電位に設定された発振検出レベルと常に比較され、一定期間内に発振検出レベルを超えたことが所定の回数確認されると発振検出信号が出力されることにより、テスタ等で内部電圧をモニタするよりもより確実に発振を検出することが可能となる。
【0070】
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【0071】
図5を参照して、内部降圧電源回路は、基準電圧VREFと内部電圧VDLとの電位差を検出する比較器と、比較結果に応じてpチャネルMOSトランジスタからなるドライブトランジスタ17および18を制御する帰還ループとからなる。
【0072】
図5の実施の形態2の内部降圧電源回路は、図10に示す従来の内部降圧電源回路と比較して、ドライブトランジスタ17は、外部電源ノード6に並列に接続された2つのドライブトランジスタ17および18に置換され、さらに、ドライブトランジスタ17のドレインと内部電源供給ノード2との間には、pチャネルMOSトランジスタ19が接続される点で相違しており、共通する部分については、説明を繰り返さない。
【0073】
この構成において、ドライブトランジスタ17のソースは外部電源ノード6に接続され、ドレインはpチャネルMOSトランジスタ19のソースに接続される。ドライブトランジスタ18のソースは外部電源ノード6に接続され、ドレインは内部電源供給ノード2に接続される。
【0074】
さらに、ドライブトランジスタ17および18のゲートは、それぞれ比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインに接続され、いずれも電源ドライブ信号DRVが入力される。
【0075】
一方、pチャネルMOSトランジスタ19のゲートは、発振検出回路1の出力ノードに接続されており、発振検出信号ODEが入力される。pチャネルMOSトランジスタ19は、発振検出信号ODEに応じて、ドライブトランジスタ17のドレインと内部電源供給ノード2とを電気的に結合することから、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2に供給する電流量を調整するドライブサイズ調整トランジスタとして機能する。
【0076】
図5の構成の内部降圧電源回路において、ドライブトランジスタ17および18のゲートに電源ドライブ信号DRVが入力されると、それぞれのトランジスタから内部電源供給ノード2に電流が供給されることにより、内部電圧VDLの変動が抑制される。
【0077】
ここで、内部電圧VDLが発振し、発振検出回路1が発振を検出して出力するHレベルの発振検出信号ODEがpチャネルMOSトランジスタ19のゲートに入力されると、ゲートの電位はHレベルとなってpチャネルMOSトランジスタ19はオフされる。
【0078】
したがって、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流の供給は停止され、ドライブトランジスタ18からのみ電流が供給される。
【0079】
その結果、内部降圧電源回路の電流供給能力が低下することから、供給過剰により生じた内部電圧VDLの発振は抑制されることとなる。
【0080】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号を用いて内部降圧電源回路の電流供給能力を低下することにより、内部降圧電源回路において発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0081】
[実施の形態3]
図6は、この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部降圧電源回路の構成を説明する回路図である。
【0082】
図6の内部降圧電源回路は、図5に示す実施の形態2の内部降圧電源回路と比較して、発振検出回路1の出力ノードに遅延段20を設けた点において異なり、共通する部分については、説明を繰り返さない。
【0083】
図6を参照して、遅延段20は、直列接続された複数のインバータで構成され、発振検出回路1から出力される発振検出信号ODEを一定期間遅延させて、発振検出信号リセット信号ODERSTとして発振検出回路1に帰還する。
【0084】
これにより、発振検出回路1より出力されるHレベルの発振検出信号ODEは、遅延段20で決まる一定期間経過後に入力された発振検出信号リセット信号ODERSTにより不活性化されてLレベルの発振検出信号ODEとなる。
【0085】
したがって、pチャネルMOSトランジスタ19は、Hレベルの発振検出信号ODEの入力時から一定期間遅延して、Lレベルの発振検出信号ODEをゲートに受けることとなる。これにより、pチャネルMOSトランジスタ19は、ゲートの電位がHレベルからLレベルに変化することから、オフ状態からオン状態に移行する。
【0086】
この結果、ドライブトランジスタ17と内部電源供給ノード2は電気的に結合されて、内部電源供給ノード2への電流の供給が再開されることとなる。
【0087】
すなわち、図6の内部降圧電源回路は、発振が検出されると電流供給能力を下げることにより内部電圧VDLの発振を抑制することができる一方で、供給能力を低下させたままの状態では内部電圧VDLレベルが低下してしまうことから、一定期間経過後は供給能力を回復して内部電圧VDLを基準電圧VREFの電圧レベルに保持することができる。
【0088】
なお、この一定期間は、図6の遅延段20を構成するインバータの数を調整することにより、電流供給能力を低下してから内部電圧VDLの発振が抑制するまでの期間より十分長い期間に設定される。これは、発振検出時から短期間に供給能力を回復させることで再び内部電圧VDLの発振が起こりうる危険性を考慮したものである。
【0089】
図7に、この発明の実施の形態3の半導体集積回路の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図(a)と、これに基づいて発生する発振整形信号OSH(b)、発振検出信号ODE(c)および発振検出信号ODEを遅延させて発生する発振検出信号リセット信号ODERST(d)の波形図を示す。
【0090】
図7を参照して、内部電圧VDL(a)を受けて図2の差動増幅回路3より出力される発振整形信号OSH(b)は、カウンタ回路4において、Hレベルとなる回数が所定の回数(図7では3回とする。)に及ぶと、発振と認識されて、Hレベルの発振検出信号ODE(c)が出力される。
【0091】
図6の内部降圧電源回路において、pチャネルMOSトランジスタ19は、ゲートにHレベルの発振検出信号ODEを受けるとオフし、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給を停止する。これにより電流供給能力は低減され、内部電圧VDLの発振が抑制される。
【0092】
さらに、発振検出信号ODEは、図6の遅延段20を介して、図7(d)に示すように、発振検出時から十分に長い期間を経過して、発振検出信号リセット信号ODERSTとして発振検出回路1に入力される。
【0093】
図7(c)の発振検出信号ODEは、発振検出信号リセット信号ODERSTにより不活性化され、Lレベルとなる。図6のpチャネルMOSトランジスタ19は、Lレベルの発振検出信号ODEを受けるとオンし、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給を再開する。これにより内部降圧電源回路の電流供給能力は回復され、内部電圧VDLを再び基準電圧VREFレベルに維持することができる。
【0094】
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、内部降圧電源回路において発振検出回路からフィードバックされた発振検出信号を用いて電流供給能力を低減することにより、発振を自発的に抑制することができるとともに、一定期間経過後に発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低下した電流供給能力を回復して内部電圧レベルの低下を防止することが可能となる。
【0095】
[実施の形態4]
図8は、この発明の実施の形態4の半導体集積回路において発振検出に関する部分を抽出して説明する回路図である。
【0096】
図8を参照して、発振検出回路1の出力ノードは、テストモード回路としてのnチャネルMOSトランジスタ22のドレインに接続される。
【0097】
nチャネルMOSトランジスタ22は、ドレインに発振検出信号ODEが入力されるとともに、ゲートにテストモード信号TEが入力される。なお、ソースは、外部出力ノード21に接続される。
【0098】
この構成において、半導体集積回路100を予めテストモードにエントリしておき、Hレベルのテストモード信号TEを入力する。これにより、nチャネルMOSトランジスタ22はオンされる。
【0099】
この状態において、発振検出回路1から出力される発振検出信号ODEを受けると、nチャネルMOSトランジスタ22のソースを介して、外部出力ノード21に発振検出信号ODEが出力される。
【0100】
したがって、外部出力ノード21をモニタすれば、内部電圧VDLの発振を確認することができる。
【0101】
以上に示すように、この発明の実施の形態4によれば、テストモード時において、発振検出信号を外部出力ノードにてモニタすることにより、内部電圧レベルを直接モニタするよりも確実に発振を検出することが可能となる。
【0102】
[実施の形態5]
図9は、この発明の実施の形態5の半導体集積回路における内部降圧電源回路の構成を説明する回路図である。
【0103】
図9を参照して、実施の形態5の内部降圧電源回路は、図10の従来の内部降圧電源回路と比較して、外部電源ノード6にソースが接続されたドライブトランジスタ17および18と、ドライブトランジスタ17および18のドレインと内部電源供給ノード2との間に接続されたpチャネルMOSトランジスタ19および25と、内部電源供給ノード2と接地レベルとの間にに接続されたnチャネルMOSトランジスタ26と、2入力NAND回路23およびインバータ24とを含む点において相違しており、共通する部分については説明を繰り返さない。
【0104】
2入力NAND回路23の第1の入力ノードは発振検出回路1の出力ノードに接続され、第2の入力ノードは図示しないテストモード信号TEの出力ノードに接続される。2入力NAND回路23の出力ノードはインバータ24の入力ノードに接続される。
【0105】
インバータ24の出力ノードは、pチャネルMOSトランジスタ19および25とnチャネルMOSトランジスタ26のゲートに接続される。
【0106】
nチャネルMOSトランジスタ26のドレインは、内部電源供給ノード2に接続されるとともに、pチャネルMOSトランジスタ19および25のドレインに接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0107】
以上の構成において、2入力NAND回路23は、発振検出信号ODEおよびテストモード信号TEを第1および第2の入力ノードに受けると、出力信号をインバータ24の入力ノードに出力する。
【0108】
Hレベルのテストモード信号TEを2入力NAND回路23の第1の入力ノードに入力することにより、Hレベルの発振検出信号ODEは、2入力NAND回路23より論理が反転されてLレベルの信号として出力される。インバータ24においてさらに反転され、Hレベルの発振検出信号ODEとして、pチャネルMOSトランジスタ19および25およびnチャネルMOSトランジスタ26のゲートに入力される。
【0109】
pチャネルMOSトランジスタ19および25は、Hレベルの発振検出信号ODEを受けると、ゲートの電位がHレベルとなってオフされる。これにより、ドライブトランジスタ17および18からの内部電源供給ノード2への電流供給は停止される。
【0110】
さらに、nチャネルMOSトランジスタ26は、Hレベルの発振検出信号ODEを受けると、ゲートの電位がHレベルとなってオンされる。
【0111】
以上の結果、内部電源供給ノード2は接地レベルとショートされることとなり、半導体集積回路100は正常に動作しないことから、いずれのノードをモニタすることなく、内部電圧VDLが発振していることを確認できる。
【0112】
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、テストモード時において、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号によって半導体集積回路の正常動作を阻止することにより、いずれのノードをモニタすることなく、内部電源の発振を確認することが可能となる。
【0113】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0114】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発振検出回路において、内部電圧レベルは、基準電圧よりも高電位に設定された発振検出レベルと常に比較され、一定期間内に発振検出レベルを超えたことが所定の回数確認されると発振検出信号が出力されることにより、テスタ等で内部電圧をモニタするよりもより確実に発振を検出することが可能となる。
【0115】
なお、発振検出レベルを基準電圧よりも高電位とすることにより、雑音など発振以外の要因による内部電圧の変動を発振と誤って検出することを回避できる。
【0116】
また、発振検出信号を遅延させてカウンタリセット信号として入力することにより、不定期に現われる雑音等の誤検出を防止できる。
【0117】
さらに、この発明によれば、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号を用いて内部降圧電源回路の電流供給能力を低下することにより、内部降圧電源回路において発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0118】
さらに、この発明によれば、内部降圧電源回路において発振検出回路からフィードバックされた発振検出信号を用いて電流供給能力を低減することにより、発振を自発的に抑制することができるとともに、一定期間経過後に発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低下した電流供給能力を回復して内部電圧レベルの低下を防止することが可能となる。
【0119】
なお、発振を抑制してから電流供給能力を回復させるまでの一定期間を遅延段によって十分に長い期間とすることにより、再度起こりうる発振を防止することができる。
【0120】
また、この発明によれば、テストモード時において、発振検出信号を外部出力ノードにてモニタすることにより、内部電圧レベルを直接モニタするよりも確実に発振を検出することが可能となる。
【0121】
また、この発明によれば、テストモード時において、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号によって半導体集積回路の正常動作を阻止することにより、いずれのノードをモニタすることなく、内部電源の発振を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出に関する部分を抽出して機能的に説明する機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出回路1を機能的に説明する機能ブロック図である。
【図3】図2の差動増幅回路3の詳細を示す回路図である。
【図4】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における内部電圧VDL(a)、発振整形信号OSH(b)および発振検出信号ODE(c)の波形図である。
【図5】この発明の実施の形態2の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図6】この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図7】この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部電圧VDL(a)、発振整形信号OSH(b)、発振検出信号ODE(c)および発振検出信号リセット信号ODERST(d)の波形図である。
【図8】この発明の実施の形態4の半導体集積回路において発振検出に関する部分を抽出して説明する回路図である。
【図9】この発明の実施の形態5の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図10】従来の内部降圧電源回路の一例の詳細を示す回路図である。
【図11】従来の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図である。
【符号の説明】
1 発振検出回路、2 内部電源供給ノード、3 差動増幅回路、4 カウンタ回路、5 遅延段、6 外部電源ノード、7,8 pチャネルMOSトランジスタ、9,10 nチャネルMOSトランジスタ、11,12 インバータ、13,14 pチャネルMOSトランジスタ、15,16 nチャネルMOSトランジスタ、17,18 ドライブトランジスタ、19 pチャネルMOSトランジスタ、20 遅延段、21 外部出力ノード、22 nチャネルMOSトランジスタ、23 2入力NAND回路、24 インバータ、25 pチャネルMOSトランジスタ、26 nチャネルMOSトランジスタ、100 半導体集積回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路に関し、特に、内部降圧電源回路に生じた発振の検出および抑制が可能な半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIの微細化技術においては、トランジスタのゲート酸化膜の薄膜化に伴なう耐圧不足を補う手段として、半導体集積回路の内部に外部電源電圧を降圧させるための降圧回路を備え、この降圧電源を動作電圧とすることにより、信頼性の確保を図っている。
【0003】
この降圧電源は、一般には、動作条件の変動によらず定電圧を供給できることが望ましいことから、従来の内部降圧電源回路では、外部電源や製造プロセスの諸変動に影響されない一定の基準電圧を発生させ、これをもとにして降圧電圧を発生させるという図10に示す構成が標準化されている。
【0004】
図10は、従来の内部降圧電源回路の一例の詳細を示す回路図である。
図10を参照して、内部降圧電源回路は、内部電圧レベルと基準電圧との電位差を検出する比較回路と、比較結果として出力する電源ドライブ信号DRVによりpチャネルMOSトランジスタからなるドライブトランジスタ17を制御する帰還ループとからなる。
【0005】
比較回路は、外部電源ノード6にソースが接続されたpチャネルMOSトランジスタ13および14を負荷として、ゲートに内部電圧VDLを受けるnチャネルMOSトランジスタ16およびゲートに基準電圧VREFを受けるnチャネルMOSトランジスタ15とからなるカレントミラー差動アンプである。
【0006】
pチャネルMOSトランジスタ13および14は、pチャネルMOSトランジスタ13のゲートがpチャネルMOSトランジスタ14のゲートおよびドレインに接続されており、カレントミラー回路を構成する。
【0007】
nチャネルMOSトランジスタ15のドレインはpチャネルMOSトランジスタ13のドレインに接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0008】
nチャネルMOSトランジスタ16のドレインはpチャネルMOSトランジスタ14のドレインおよびゲートとpチャネルMOSトランジスタ13のゲートに接続され、ゲートは内部電源供給ノード2に接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0009】
比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインは、ドライブトランジスタ17のゲートに接続される。
【0010】
ドライブトランジスタ17は、ソースが外部電源ノード6に接続され、ゲートが比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインに接続され、ドレインが内部電源供給ノード2に接続される。
【0011】
ドライブトランジスタ17は、ゲートに比較回路が出力する電源ドライブ信号DRVを受けると、それに応じてソースに接続された内部電源供給ノード2に電流を供給する。
【0012】
この構成において、内部電源供給ノード2に接続される負荷(図示せず)に電流を供給しようとすると、ドライブトランジスタ17があるインピーダンスとして作用するためにドライブトランジスタ17のドレイン電圧である内部電圧VDLは負側に変動する。内部電圧VDLが基準電圧VREFよりも低くなり始めると、比較回路は、L(論理ロー)レベルの電源ドライブ信号DRVを出力する。ドライブトランジスタ17は、ゲートにLレベルの電源ドライブ信号DRVを受けるとオンとなり、図示しない負荷に電流を供給しながら内部電源供給ノード2を充電し始める。あるレベルまで充電し、内部電圧VDLが基準電圧VREFよりも大きくなり始めると、比較回路は、今度はH(論理ハイ)レベルの電源ドライブ信号DRVを出力する。ドライブトランジスタ17は、ゲートにHレベルの電源ドライブ信号DRVを受けるとオフとなり、充電は停止する。
【0013】
以上の動作により、内部降圧電源回路は、内部電圧VDLレベルの変動を抑制している。
【0014】
また、従来の内部降圧電源回路においては、待機時における低電力特性を損なわないために、消費電力が大きい活性時においては、それに同期して負荷に大電流を流して内部電圧VDLの変動を抑える一方で、消費電力の小さい待機時においては、供給電流をできるだけ小さくして内部降圧電源回路を低電力化する方法が採られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の内部降圧電源回路は、半導体集積回路の待機時または活性時において電流の供給能力を変えることにより、消費電力の異なるそれぞれの動作モードにおける内部電圧VDLの変動を抑制している。
【0016】
しかしながら、一方で、その供給能力はそれぞれの動作モードにおいて常に一定であった。
【0017】
図11に、従来の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図を示す。図11に示すように、内部電圧VDLは、正常動作状態であれば基準電圧VREFを参照して一定の電圧レベルを維持する。ところが、消費電力が大きいために供給能力が過剰となった場合、内部電圧VDLは、基準電圧VREFに対する変動が大きい発振状態となり、これにより半導体集積回路の正常動作が不可能となる危険性がある。
【0018】
しかしながら、従来の内部降圧電源回路では、活性時および待機時における供給能力がそれぞれ一定であるために、内部電圧VDLに発振が起こった場合であっても電流供給能力は変わらないことから、発振状態が継続するという問題があった。
【0019】
さらに、従来の内部降圧電源回路を含む半導体集積回路の評価において、内部電圧における発振の有無の確認は、内部電圧レベルをテスタ等で直接モニタすることにより行なう以外に方法がないことから、テスタの容量等によっては発振を確実に検出できない場合があった。
【0020】
それゆえ、この発明の目的は、内部降圧電源回路における過剰な電流供給より生じた発振を確実に検出することにある。
【0021】
さらに、この発明の別の目的は、内部降圧電源回路に生じた発振を検出した場合に、電流供給能力を下げることにより発振を自発的に抑制することが可能な半導体集積回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明の一つの局面は、外部電源電圧よりも低い内部電圧を内部電源供給ノードから内部回路に受けて動作する半導体集積回路であって、外部電源電圧を目標レベルに相応する基準電圧まで降下した内部電圧を内部電源供給ノードに生成する内部降圧電源回路と、一定期間内に、内部電圧の基準電圧に対する所定の変動量以上の変動を所定の回数確認すると、発振検出信号を出力する発振検出回路とを備える。
【0023】
好ましくは、発振検出回路は、基準電圧に所定の変動量を加えた電位を発振検出レベルとし、内部電圧と発振検出レベルとを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較結果の出力信号を、内部電圧と発振検出レベルとの電位差が所定の変動量よりも大きいときを第1の論理レベルとし、内部電圧と発振検出レベルとの電位差が所定の変動量よりも小さいときを第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルとする信号に整形した発振整形信号を出力する発振整形回路と、発振整形信号が入力されると、発振整形信号が第1の論理レベルとなる回数を計数するカウンタ回路とを備える。カウンタ回路は、一定期間内にカウント値が所定の回数に達したとき、発振検出信号を出力する。
【0024】
好ましくは、発振検出回路は、発振整形信号を、一定期間遅延させて、リセット信号としてカウンタ回路に入力する遅延段をさらに含む。カウンタ回路は、発振整形信号が入力されると計数動作を開始し、リセット信号が入力されると計数動作をリセットする。
【0025】
この発明の別の局面は、内部降圧電源回路は、発振検出回路より発振検出信号を受けると、内部電源供給ノードへの電流供給能力を下げる。
【0026】
好ましくは、内部降圧電源回路は、基準電圧と内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較回路の出力信号に従って、内部電源供給ノードに電流を供給して内部電圧を生成するドライブトランジスタと、発振検出信号に従って、ドライブトランジスタと内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタとを備える。発振検出回路から発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオフして、内部電源供給ノードへの電流供給を停止する。
【0027】
この発明のさらに別の局面は、発振検出回路は、発振検出信号出力時から所定の期間の経過後に、発振整形信号を不活性化し、内部降圧電源回路は、不活性化された発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオンして、内部電源供給ノードへの電流供給を再開する。
【0028】
好ましくは、発振検出回路は、発振検出信号を出力時から所定の期間遅延させて帰還させるための遅延段をさらに含む。発振検出信号は、遅延段を介して帰還した発振検出信号を受けると不活性化される。
【0029】
この発明のさらに別の局面は、所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、発振検出回路からの発振検出信号を外部出力ノードに出力するテストモード回路を備える。
【0030】
好ましくは、所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、発振検出回路からの発振検出信号を内部降圧電源回路に出力するテストモード回路をさらに含む。内部降圧電源回路は、テストモード回路から発振検出信号を受けると、内部電源供給ノードへの電流供給を停止するとともに、内部電源供給ノードを電気的に短絡する。
【0031】
好ましくは、内部降圧電源回路は、基準電圧と内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、比較回路の出力信号に従って、内部電源供給ノードから電流を供給して内部電圧を生成するドライブトランジスタと、発振検出信号にしたがって、ドライブトランジスタと内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタと、発振検出信号に従って、内部電源供給ノードと接地ノードとを電気的に結合する第2の電界効果型トランジスタとを備える。発振検出回路から発振検出信号を受けると、第1の電界効果型トランジスタをオフして、内部電源供給ノードへの電流供給を停止し、第2の電界効果型トランジスタをオンして、内部電源供給ノードを電気的に短絡する。
【0032】
したがって、この発明によれば、発振検出回路は、内部降圧電源回路にて発生した内部電圧レベルが基準電圧より高電位に設定された発振検出レベルを一定期間内に所定の回数を超えた場合は、発振と認識して発振検出信号を出力することより、発振をより確実に検出することができる。
【0033】
さらに、この発明によれば、発振検出回路から発振検出信号を内部降圧電源回路にフィードバックし、この発振検出信号を用いて内部電源供給ノードへの電流供給能力を低下させることにより、発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0034】
さらに、この発明によれば、発振検出回路からフィードバックした発振検出信号を用いて、内部降圧電源回路における電流供給能力を低減して発振を抑制するとともに、発振検出時から一定期間経過後においては、発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低減した電流供給能力を回復することができる。
【0035】
さらに、この発明によれば、テストモード回路によって発振検出信号を半導体集積回路の外部に出力することにより、テストモード時に発振を検出することが可能となる。
【0036】
さらに、この発明によれば、テストモード回路によって出力された発振検出信号を内部降圧電源回路にフィードバックし、発振検出信号よって半導体集積回路の正常動作を阻止させることによって発振を検出することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0038】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出に関する部分を抽出して機能的に説明する機能ブロック図である。
【0039】
図1を参照して、発振検出回路1には、図示しない内部降圧電源回路の内部電源供給ノード2に発生した内部電圧VDLと基準電圧VREFとが入力される。
【0040】
ここで、後述するように、発振検出回路1においては、入力された基準電圧VREFに所定の変動量を加えた電圧レベルが発振検出レベルとして設定される。
【0041】
発振検出回路1において、内部電圧VDLは、この発振検出レベルと比較され、発振検出レベルよりも高い電圧レベルが一定期間内において所定の回数確認されると発振状態にあると認識されて、Hレベルの発振検出信号ODEが出力される。
【0042】
図2は、図1に示す実施の形態1の半導体集積回路における発振検出回路1の詳細を示す機能ブロック図である。
【0043】
図2を参照して、図1の発振検出回路1は、内部電圧VDLと発振検出レベルとを比較するための差動増幅回路3と、差動増幅回路3の出力ノードに接続されたカウンタ回路4と、差動増幅回路3の出力信号を遅延させてカウンタ回路4に入力するための複数のインバータで構成された遅延段5とからなる。
【0044】
この構成において、差動増幅回路3には、入力される基準電圧VREFに基づいて、所定の変動量を加えた電位が発振検出レベルとして設定されており、内部電圧VDLおよび基準電圧VREFが入力されると、内部電圧VDLと発振検出レベルとの間で電圧レベルが比較され、比較結果として、HレベルおよびLレベルの2つの電位の間で変化する発振整形信号OSHが出力される。
【0045】
ここで、発振整形信号OSHは、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高電位のときはHレベルとなり、発振検出レベルよりも低電位のときはLレベルとなる信号である。
【0046】
次に、差動増幅回路3から出力された発振整形信号OSHは、カウンタ回路4に入力される。さらに、遅延段5を経由した発振整形信号OSHも、遅延段5を構成するインバータの数によって決まる一定期間遅延して、カウンタリセット信号RSTとしてカウンタ回路4に入力される。
【0047】
カウンタ回路4は、発振整形信号OSHが入力されると、発振整形信号OSHに表われるHレベルを計時するカウント動作を開始する。
【0048】
カウント値が所定回数に達したことを確認すると、カウンタ回路4は、内部電圧VDLが発振していると認識してHレベルの発振検出信号ODEを出力する。
【0049】
一方、一定期間内にカウント値が所定の回数に満たない場合は、カウンタ回路4は、遅延段5を介して一定期間遅延して入力されるカウンタリセット信号RSTによりリセットされ、初期状態に戻る。
【0050】
ここで、カウンタ回路4における発振検出のための期間を一定期間に制限したのは、不定期に現れるノイズ等を発振と誤って検出しないためである。
【0051】
図3は、図2の差動増幅回路3の一例の詳細を示す回路図である。
図3を参照して、図2の差動増幅回路3は、pチャネルMOSトランジスタ7および8を負荷として、nチャネルMOSトランジスタ9および10からなるカレントミラー差動アンプと、カレントミラー差動アンプの出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ10のドレインに接続された2段のインバータ11および12とで構成される。
【0052】
pチャネルMOSトランジスタ7および8のソースは、外部電源ノード6に接続され、ドレインは、nチャネルMOSトランジスタ9および10のドレインにそれぞれ接続される。
【0053】
pチャネルMOSトランジスタ7は、ゲートがpチャネルMOSトランジスタ8のゲートと、pチャネルMOSトランジスタ7のドレインに接続され、pチャネルMOSトランジスタ8とでカレントミラー回路を構成する。
【0054】
nチャネルMOSトランジスタ9のゲートは、内部電源供給ノード2に接続され、内部電圧VDLを受ける。nチャネルMOSトランジスタ10のゲートは、基準電圧VREFを受ける。nチャネルMOSトランジスタ9および10のソースは、いずれも接地レベルに接続される。
【0055】
図3の構成の差動増幅回路3において、カレントミラー差動アンプの差動出力が出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ10のドレインに出力されると、インバータ11および12を介して整形され、インバータ12の出力ノードより発振整形信号OSHとして出力される。
【0056】
ここで、カレントミラー差動アンプにおいて、nチャネルMOSトランジスタ10のゲート幅をnチャネルMOSトランジスタ9のゲート幅よりも大きくすることにより、基準電圧VREFよりも高い電圧レベルを発振検出レベルとして設定できる。
【0057】
これは、nチャネルトランジスタ10のゲート幅をnチャネルトランジスタ9のゲート幅よりも大きくすることにより、差動アンプの出力には、差動入力をゼロとしたときに負の不平衡出力が表われることから、この不平衡出力をオフセット電圧として入力に換算すると、基準電圧VREFをオフセット電圧分だけ高電位とすることと等価であるからである。
【0058】
なお、発振検出レベルを基準電圧VREFよりも高電位とするのは、雑音など発振以外の要因によって生じるわずかな変動をも誤って発振として検出しないためである。
【0059】
したがって、図3のカレントミラー差動アンプにおいて、内部電圧は、基準電圧3よりも高い電圧レベルである発振検出レベルと比較されることになる。
【0060】
その結果、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高いときは、nチャネルMOSトランジスタ10のドレインの電位はHレベルとなり、インバータ11および12を介して、Hレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0061】
一方、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも低いときは、nチャネルMOSトランジスタ10のドレインの電位はLレベルとなり、インバータ11および12を介して、Lレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0062】
図4は、この発明の実施の形態1の半導体集積回路において、内部電圧VDL(a)を受けて図2の差動増幅回路3より出力される発振整形信号OSH(b)および図2のカウンタ回路4より出力される発振検出信号ODE(c)の波形図である。
【0063】
図4(a)に示すように、内部電圧VDLは、正常状態であれば基準電圧VREFに保持されるが、図10の内部電源供給ノード2に過剰に電流を供給することにより基準電圧VREFに対して大きく変動する発振状態となる。
【0064】
図2の差動増幅回路3において、図4(a)の内部電圧VDLが入力されると、基準電圧VREFレベルより高電位に設定された発振検出レベルと比較される。
【0065】
ここで、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも高い場合は、図3のカレントミラー差動アンプの出力はHレベルとなり、図3のインバータ11および12を介して図4(b)に示すHレベルの発振整形信号OSHが出力される。
【0066】
一方、内部電圧VDLが発振検出レベルよりも低い場合は、カレントミラー差動アンプの出力はLレベルとなり、インバータ11および12を介して出力される発振整形信号OSHはLレベルとなる。
【0067】
次に、図4(b)の発振整形信号OSHは、図2のカウンタ回路4に入力されると、Hレベルとなる回数がカウントされる。ここで、カウンタ回路4は、所定の回数(例えば、図4では3回とする。)のHレベルを確認すると、内部電圧VDLが発振していると認識して、図4(c)に示すHレベルの発振検出信号ODEを出力する。
【0068】
一方、カウンタ回路4において、一定期間内に所定回数のHレベルが確認されない場合は、図2の遅延段5を介して入力されるカウンタリセット信号RSTによりカウンタ回路4はリセットされて初期状態に戻る。
【0069】
以上のように、この発明の実施の形態1の半導体集積回路によれば、発振検出回路において、内部電圧レベルは、基準電圧よりも高電位に設定された発振検出レベルと常に比較され、一定期間内に発振検出レベルを超えたことが所定の回数確認されると発振検出信号が出力されることにより、テスタ等で内部電圧をモニタするよりもより確実に発振を検出することが可能となる。
【0070】
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【0071】
図5を参照して、内部降圧電源回路は、基準電圧VREFと内部電圧VDLとの電位差を検出する比較器と、比較結果に応じてpチャネルMOSトランジスタからなるドライブトランジスタ17および18を制御する帰還ループとからなる。
【0072】
図5の実施の形態2の内部降圧電源回路は、図10に示す従来の内部降圧電源回路と比較して、ドライブトランジスタ17は、外部電源ノード6に並列に接続された2つのドライブトランジスタ17および18に置換され、さらに、ドライブトランジスタ17のドレインと内部電源供給ノード2との間には、pチャネルMOSトランジスタ19が接続される点で相違しており、共通する部分については、説明を繰り返さない。
【0073】
この構成において、ドライブトランジスタ17のソースは外部電源ノード6に接続され、ドレインはpチャネルMOSトランジスタ19のソースに接続される。ドライブトランジスタ18のソースは外部電源ノード6に接続され、ドレインは内部電源供給ノード2に接続される。
【0074】
さらに、ドライブトランジスタ17および18のゲートは、それぞれ比較回路の出力ノードであるnチャネルMOSトランジスタ15のドレインに接続され、いずれも電源ドライブ信号DRVが入力される。
【0075】
一方、pチャネルMOSトランジスタ19のゲートは、発振検出回路1の出力ノードに接続されており、発振検出信号ODEが入力される。pチャネルMOSトランジスタ19は、発振検出信号ODEに応じて、ドライブトランジスタ17のドレインと内部電源供給ノード2とを電気的に結合することから、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2に供給する電流量を調整するドライブサイズ調整トランジスタとして機能する。
【0076】
図5の構成の内部降圧電源回路において、ドライブトランジスタ17および18のゲートに電源ドライブ信号DRVが入力されると、それぞれのトランジスタから内部電源供給ノード2に電流が供給されることにより、内部電圧VDLの変動が抑制される。
【0077】
ここで、内部電圧VDLが発振し、発振検出回路1が発振を検出して出力するHレベルの発振検出信号ODEがpチャネルMOSトランジスタ19のゲートに入力されると、ゲートの電位はHレベルとなってpチャネルMOSトランジスタ19はオフされる。
【0078】
したがって、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流の供給は停止され、ドライブトランジスタ18からのみ電流が供給される。
【0079】
その結果、内部降圧電源回路の電流供給能力が低下することから、供給過剰により生じた内部電圧VDLの発振は抑制されることとなる。
【0080】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号を用いて内部降圧電源回路の電流供給能力を低下することにより、内部降圧電源回路において発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0081】
[実施の形態3]
図6は、この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部降圧電源回路の構成を説明する回路図である。
【0082】
図6の内部降圧電源回路は、図5に示す実施の形態2の内部降圧電源回路と比較して、発振検出回路1の出力ノードに遅延段20を設けた点において異なり、共通する部分については、説明を繰り返さない。
【0083】
図6を参照して、遅延段20は、直列接続された複数のインバータで構成され、発振検出回路1から出力される発振検出信号ODEを一定期間遅延させて、発振検出信号リセット信号ODERSTとして発振検出回路1に帰還する。
【0084】
これにより、発振検出回路1より出力されるHレベルの発振検出信号ODEは、遅延段20で決まる一定期間経過後に入力された発振検出信号リセット信号ODERSTにより不活性化されてLレベルの発振検出信号ODEとなる。
【0085】
したがって、pチャネルMOSトランジスタ19は、Hレベルの発振検出信号ODEの入力時から一定期間遅延して、Lレベルの発振検出信号ODEをゲートに受けることとなる。これにより、pチャネルMOSトランジスタ19は、ゲートの電位がHレベルからLレベルに変化することから、オフ状態からオン状態に移行する。
【0086】
この結果、ドライブトランジスタ17と内部電源供給ノード2は電気的に結合されて、内部電源供給ノード2への電流の供給が再開されることとなる。
【0087】
すなわち、図6の内部降圧電源回路は、発振が検出されると電流供給能力を下げることにより内部電圧VDLの発振を抑制することができる一方で、供給能力を低下させたままの状態では内部電圧VDLレベルが低下してしまうことから、一定期間経過後は供給能力を回復して内部電圧VDLを基準電圧VREFの電圧レベルに保持することができる。
【0088】
なお、この一定期間は、図6の遅延段20を構成するインバータの数を調整することにより、電流供給能力を低下してから内部電圧VDLの発振が抑制するまでの期間より十分長い期間に設定される。これは、発振検出時から短期間に供給能力を回復させることで再び内部電圧VDLの発振が起こりうる危険性を考慮したものである。
【0089】
図7に、この発明の実施の形態3の半導体集積回路の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図(a)と、これに基づいて発生する発振整形信号OSH(b)、発振検出信号ODE(c)および発振検出信号ODEを遅延させて発生する発振検出信号リセット信号ODERST(d)の波形図を示す。
【0090】
図7を参照して、内部電圧VDL(a)を受けて図2の差動増幅回路3より出力される発振整形信号OSH(b)は、カウンタ回路4において、Hレベルとなる回数が所定の回数(図7では3回とする。)に及ぶと、発振と認識されて、Hレベルの発振検出信号ODE(c)が出力される。
【0091】
図6の内部降圧電源回路において、pチャネルMOSトランジスタ19は、ゲートにHレベルの発振検出信号ODEを受けるとオフし、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給を停止する。これにより電流供給能力は低減され、内部電圧VDLの発振が抑制される。
【0092】
さらに、発振検出信号ODEは、図6の遅延段20を介して、図7(d)に示すように、発振検出時から十分に長い期間を経過して、発振検出信号リセット信号ODERSTとして発振検出回路1に入力される。
【0093】
図7(c)の発振検出信号ODEは、発振検出信号リセット信号ODERSTにより不活性化され、Lレベルとなる。図6のpチャネルMOSトランジスタ19は、Lレベルの発振検出信号ODEを受けるとオンし、ドライブトランジスタ17から内部電源供給ノード2への電流供給を再開する。これにより内部降圧電源回路の電流供給能力は回復され、内部電圧VDLを再び基準電圧VREFレベルに維持することができる。
【0094】
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、内部降圧電源回路において発振検出回路からフィードバックされた発振検出信号を用いて電流供給能力を低減することにより、発振を自発的に抑制することができるとともに、一定期間経過後に発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低下した電流供給能力を回復して内部電圧レベルの低下を防止することが可能となる。
【0095】
[実施の形態4]
図8は、この発明の実施の形態4の半導体集積回路において発振検出に関する部分を抽出して説明する回路図である。
【0096】
図8を参照して、発振検出回路1の出力ノードは、テストモード回路としてのnチャネルMOSトランジスタ22のドレインに接続される。
【0097】
nチャネルMOSトランジスタ22は、ドレインに発振検出信号ODEが入力されるとともに、ゲートにテストモード信号TEが入力される。なお、ソースは、外部出力ノード21に接続される。
【0098】
この構成において、半導体集積回路100を予めテストモードにエントリしておき、Hレベルのテストモード信号TEを入力する。これにより、nチャネルMOSトランジスタ22はオンされる。
【0099】
この状態において、発振検出回路1から出力される発振検出信号ODEを受けると、nチャネルMOSトランジスタ22のソースを介して、外部出力ノード21に発振検出信号ODEが出力される。
【0100】
したがって、外部出力ノード21をモニタすれば、内部電圧VDLの発振を確認することができる。
【0101】
以上に示すように、この発明の実施の形態4によれば、テストモード時において、発振検出信号を外部出力ノードにてモニタすることにより、内部電圧レベルを直接モニタするよりも確実に発振を検出することが可能となる。
【0102】
[実施の形態5]
図9は、この発明の実施の形態5の半導体集積回路における内部降圧電源回路の構成を説明する回路図である。
【0103】
図9を参照して、実施の形態5の内部降圧電源回路は、図10の従来の内部降圧電源回路と比較して、外部電源ノード6にソースが接続されたドライブトランジスタ17および18と、ドライブトランジスタ17および18のドレインと内部電源供給ノード2との間に接続されたpチャネルMOSトランジスタ19および25と、内部電源供給ノード2と接地レベルとの間にに接続されたnチャネルMOSトランジスタ26と、2入力NAND回路23およびインバータ24とを含む点において相違しており、共通する部分については説明を繰り返さない。
【0104】
2入力NAND回路23の第1の入力ノードは発振検出回路1の出力ノードに接続され、第2の入力ノードは図示しないテストモード信号TEの出力ノードに接続される。2入力NAND回路23の出力ノードはインバータ24の入力ノードに接続される。
【0105】
インバータ24の出力ノードは、pチャネルMOSトランジスタ19および25とnチャネルMOSトランジスタ26のゲートに接続される。
【0106】
nチャネルMOSトランジスタ26のドレインは、内部電源供給ノード2に接続されるとともに、pチャネルMOSトランジスタ19および25のドレインに接続され、ソースは接地レベルに接続される。
【0107】
以上の構成において、2入力NAND回路23は、発振検出信号ODEおよびテストモード信号TEを第1および第2の入力ノードに受けると、出力信号をインバータ24の入力ノードに出力する。
【0108】
Hレベルのテストモード信号TEを2入力NAND回路23の第1の入力ノードに入力することにより、Hレベルの発振検出信号ODEは、2入力NAND回路23より論理が反転されてLレベルの信号として出力される。インバータ24においてさらに反転され、Hレベルの発振検出信号ODEとして、pチャネルMOSトランジスタ19および25およびnチャネルMOSトランジスタ26のゲートに入力される。
【0109】
pチャネルMOSトランジスタ19および25は、Hレベルの発振検出信号ODEを受けると、ゲートの電位がHレベルとなってオフされる。これにより、ドライブトランジスタ17および18からの内部電源供給ノード2への電流供給は停止される。
【0110】
さらに、nチャネルMOSトランジスタ26は、Hレベルの発振検出信号ODEを受けると、ゲートの電位がHレベルとなってオンされる。
【0111】
以上の結果、内部電源供給ノード2は接地レベルとショートされることとなり、半導体集積回路100は正常に動作しないことから、いずれのノードをモニタすることなく、内部電圧VDLが発振していることを確認できる。
【0112】
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、テストモード時において、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号によって半導体集積回路の正常動作を阻止することにより、いずれのノードをモニタすることなく、内部電源の発振を確認することが可能となる。
【0113】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0114】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発振検出回路において、内部電圧レベルは、基準電圧よりも高電位に設定された発振検出レベルと常に比較され、一定期間内に発振検出レベルを超えたことが所定の回数確認されると発振検出信号が出力されることにより、テスタ等で内部電圧をモニタするよりもより確実に発振を検出することが可能となる。
【0115】
なお、発振検出レベルを基準電圧よりも高電位とすることにより、雑音など発振以外の要因による内部電圧の変動を発振と誤って検出することを回避できる。
【0116】
また、発振検出信号を遅延させてカウンタリセット信号として入力することにより、不定期に現われる雑音等の誤検出を防止できる。
【0117】
さらに、この発明によれば、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号を用いて内部降圧電源回路の電流供給能力を低下することにより、内部降圧電源回路において発振を自発的に抑制することが可能となる。
【0118】
さらに、この発明によれば、内部降圧電源回路において発振検出回路からフィードバックされた発振検出信号を用いて電流供給能力を低減することにより、発振を自発的に抑制することができるとともに、一定期間経過後に発振検出信号を不活性化させることにより、発振抑制のために低下した電流供給能力を回復して内部電圧レベルの低下を防止することが可能となる。
【0119】
なお、発振を抑制してから電流供給能力を回復させるまでの一定期間を遅延段によって十分に長い期間とすることにより、再度起こりうる発振を防止することができる。
【0120】
また、この発明によれば、テストモード時において、発振検出信号を外部出力ノードにてモニタすることにより、内部電圧レベルを直接モニタするよりも確実に発振を検出することが可能となる。
【0121】
また、この発明によれば、テストモード時において、内部降圧電源回路にフィードバックさせた発振検出信号によって半導体集積回路の正常動作を阻止することにより、いずれのノードをモニタすることなく、内部電源の発振を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出に関する部分を抽出して機能的に説明する機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における発振検出回路1を機能的に説明する機能ブロック図である。
【図3】図2の差動増幅回路3の詳細を示す回路図である。
【図4】この発明の実施の形態1の半導体集積回路における内部電圧VDL(a)、発振整形信号OSH(b)および発振検出信号ODE(c)の波形図である。
【図5】この発明の実施の形態2の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図6】この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図7】この発明の実施の形態3の半導体集積回路における内部電圧VDL(a)、発振整形信号OSH(b)、発振検出信号ODE(c)および発振検出信号リセット信号ODERST(d)の波形図である。
【図8】この発明の実施の形態4の半導体集積回路において発振検出に関する部分を抽出して説明する回路図である。
【図9】この発明の実施の形態5の半導体集積回路における内部降圧電源回路の詳細を示す回路図である。
【図10】従来の内部降圧電源回路の一例の詳細を示す回路図である。
【図11】従来の内部降圧電源回路における内部電圧VDLの波形図である。
【符号の説明】
1 発振検出回路、2 内部電源供給ノード、3 差動増幅回路、4 カウンタ回路、5 遅延段、6 外部電源ノード、7,8 pチャネルMOSトランジスタ、9,10 nチャネルMOSトランジスタ、11,12 インバータ、13,14 pチャネルMOSトランジスタ、15,16 nチャネルMOSトランジスタ、17,18 ドライブトランジスタ、19 pチャネルMOSトランジスタ、20 遅延段、21 外部出力ノード、22 nチャネルMOSトランジスタ、23 2入力NAND回路、24 インバータ、25 pチャネルMOSトランジスタ、26 nチャネルMOSトランジスタ、100 半導体集積回路。
Claims (10)
- 外部電源電圧よりも低い内部電圧を内部電源供給ノードから内部回路に受けて動作する半導体集積回路であって、
外部電源電圧を目標レベルに相応する基準電圧まで降下した前記内部電圧を前記内部電源供給ノードに生成する内部降圧電源回路と、
一定期間内に、前記内部電圧の前記基準電圧に対する所定の変動量以上の変動を所定の回数確認すると、発振検出信号を出力する発振検出回路とを備える、半導体集積回路。 - 前記発振検出回路は、
前記基準電圧に前記所定の変動量を加えた電位を発振検出レベルとし、
前記内部電圧と前記発振検出レベルとを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、
前記比較結果の出力信号を、前記内部電圧と前記発振検出レベルとの電位差が前記所定の変動量よりも大きいときを第1の論理レベルとし、前記内部電圧と前記発振検出レベルとの電位差が前記所定の変動量よりも小さいときを前記第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルとする信号に整形した発振整形信号を出力する発振整形回路と、
前記発振整形信号が入力されると、前記発振整形信号が第1の論理レベルとなる回数を計数するカウンタ回路とを備え、
前記カウンタ回路は、前記一定期間内にカウント値が前記所定の回数に達したとき、前記発振検出信号を出力する、請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記発振検出回路は、
前記発振整形信号を、前記一定期間遅延させて、リセット信号として前記カウンタ回路に入力する遅延段をさらに含み、
前記カウンタ回路は、
前記発振整形信号が入力されると前記計数動作を開始し、
前記リセット信号が入力されると前記計数動作をリセットする、請求項2に記載の半導体集積回路。 - 前記内部降圧電源回路は、
前記発振検出回路より前記発振検出信号を受けると、前記内部電源供給ノードへの電流供給能力を下げる、請求項1または2に記載の半導体集積回路。 - 前記内部降圧電源回路は、
前記基準電圧と前記内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、
前記比較回路の出力信号に従って、前記内部電源供給ノードに電流を供給して前記内部電圧を生成するドライブトランジスタと、
前記発振検出信号に従って、前記ドライブトランジスタと前記内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタとを備え、
前記発振検出回路から前記発振検出信号を受けると、
前記第1の電界効果型トランジスタをオフして、前記内部電源供給ノードへの電流供給を停止する、請求項4に記載の半導体集積回路。 - 前記発振検出回路は、
前記発振検出信号出力時から所定の期間の経過後に、前記発振整形信号を不活性化し、
前記内部降圧電源回路は、
前記不活性化された発振検出信号を受けると、前記第1の電界効果型トランジスタをオンして、前記内部電源供給ノードへの電流供給を再開する、請求項5に記載の半導体集積回路。 - 前記発振検出回路は、
前記発振検出信号を出力時から前記所定の期間遅延させて帰還させるための遅延段をさらに含み、
前記発振検出信号は、前記遅延段を介して帰還した前記発振検出信号を受けると不活性化される、請求項6に記載の半導体集積回路。 - 所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、前記発振検出回路からの発振検出信号を外部出力ノードに出力するテストモード回路を備える、請求項1または2に記載の半導体集積回路。
- 所定の論理レベルのテストモード信号を受けると、前記発振検出回路からの発振検出信号を前記内部降圧電源回路に出力するテストモード回路をさらに含み、
前記内部降圧電源回路は、
前記テストモード回路から前記発振検出信号を受けると、前記内部電源供給ノードを電気的に短絡する、請求項1または2に記載の半導体集積回路。 - 前記内部降圧電源回路は、
前記基準電圧と前記内部電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、
前記比較回路の出力信号に従って、前記内部電源供給ノードから電流を供給して前記内部電圧を生成するドライブトランジスタと、
前記発振検出信号にしたがって、前記ドライブトランジスタと前記内部電源供給ノードとを電気的に結合する第1の電界効果型トランジスタと、
前記発振検出信号に従って、前記内部電源供給ノードと接地ノードとを電気的に結合する第2の電界効果型トランジスタとを備え、
前記発振検出回路から前記発振検出信号を受けると、前記第1の電界効果型トランジスタをオフして、前記内部電源供給ノードへの電流供給を停止し、
前記第2の電界効果型トランジスタをオンして、前記内部電源供給ノードを電気的に短絡する、請求項9に記載の半導体集積回路。
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