JP2004070152A - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モノクロ印刷あるいはカラー印刷等の印刷モードに応じ、記録紙の搬送路を切り換え、画像形成ユニットの配された転写部に記録紙を不必要に通過させないカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】一つの感光体ドラム22を有し、給紙部10から搬送された記録紙Pに画像を形成する第一画像形成部30と、感光体ドラム22以外の感光体ドラム22A・22B・22Cを備え、画像を形成しながら記録紙Pを下流に搬送する画像形成経路41と、画像を形成せずに記録紙Pを下流に搬送する記録紙搬送路82Aとが配された第二画像形成部40を備える。そして、第一、第二画像形成部30・40の間に、記録紙Pが第二画像形成部40の画像形成経路41と記録紙搬送路82Aのどちらか一方を通過するよう、記録紙Pの通過経路を切り換える第一搬送切換部50を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】一つの感光体ドラム22を有し、給紙部10から搬送された記録紙Pに画像を形成する第一画像形成部30と、感光体ドラム22以外の感光体ドラム22A・22B・22Cを備え、画像を形成しながら記録紙Pを下流に搬送する画像形成経路41と、画像を形成せずに記録紙Pを下流に搬送する記録紙搬送路82Aとが配された第二画像形成部40を備える。そして、第一、第二画像形成部30・40の間に、記録紙Pが第二画像形成部40の画像形成経路41と記録紙搬送路82Aのどちらか一方を通過するよう、記録紙Pの通過経路を切り換える第一搬送切換部50を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーや黒色画像を形成するための各色及び黒色に対応したトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を記録媒体に転写するカラー画像形成装置等に関し、より詳しくは、各色のトナー像形成手段をタンデム方式で配置してなるカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写装置やプリンタ等の画像形成装置に関しては、近年、多色刷り出力(カラー印刷)の要望が高まりつつある。また同時に、画像形成装置における処理速度の高速化も求められている。このような要求を満たすには、多段の画像形成プロセスを有するタンデム方式のカラー画像形成装置が有効である。
【0003】
図7はタンデム方式のカラー画像形成装置における画像形成部100の一例を模式的に示した図である。この画像形成部100には同図に示すように、循環するエンドレスの記録紙搬送ベルト20上に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を担持する複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cが並列に並設され、この複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cの上流側(図7の左側)には、複数枚の記録紙Pを積層収容する給紙カセット11がセットされている。このような給紙カセット11から給紙ローラ12により下流に搬送された記録紙Pに、各感光体ドラム22・22A・22B・22C上に形成された各色のトナー像が順次転写されることにより、画像が形成される。
【0004】
ところで、例え多色刷りの装置でも、常時多色刷りを行うと定まっているわけではない。むしろ一般的には、黒一色の印字を行う頻度の高いのが現状である。このような黒一色の印字をタンデム方式のカラー画像形成装置で行う場合には、一枚に対するランニングコストが黒専用の単色の画像形成装置に比べ、非常に高価になる。これは、タンデム方式のカラー画像形成装置では、使用されない色の画像形成ユニットも多色刷りと同様に使用されているとみなされるためである。これにより、実際にはトナーが使用されていないにもかかわらず、黒色用の画像形成ユニットで使用された黒色トナーと同様に使用されたとカウントされ、トナーが余っていても画像形成ユニットの寿命として交換されてしまうこととなる。さらに、トナーの付着しない状態で記録紙Pと感光体とが直接接触すると、劣化を早めることとなり、耐久性の観点から問題となる。
【0005】
係る問題を解決するため、特開平9−146328号や特開平11−272025号公報には、黒一色の印字を行う場合に、記録紙Pを搬送する記録紙搬送ベルト20をヒンジ機構等により黒色以外の画像形成ユニットから離間させる画像形成装置が開示されている。この公報記載の画像形成装置では、黒一色の印字を行う場合には、黒以外の画像形成ユニットを動作させず、ユニットの寿命カウンタを停止させるようにしている。
【0006】
また、特開平5−272025号公報には、中間転写ベルト、イエロー(Y)記録プロセス、マゼンタ(M)記録プロセス、シアン(C)記録プロセス、及び転写器からなる白黒記録プロセス部と、ブラック(B)記録プロセス及び転写器からなる白黒記録プロセス部と、記録紙Pをカラー記録プロセス部を介して白黒記録プロセス部に導く搬送路、及び記録紙Pを直接白黒記録プロセス部に導くバイパス搬送路と、記録紙Pを両搬送路のいずれに給紙するかを選択するための切換器とを備えたカラー画像形成装置が開示されている。
さらに、特開平10−239938号公報には、多色画像形成ユニットの下流に黒色の画像形成ユニットを備え、黒一色の印刷時に、黒色専用の給紙カセット11から記録紙Pを給紙することにより、黒色以外の画像形成ユニットに対する記録紙Pの通過を回避する画像形成装置が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−146328号や特開平11−272025号公報に記載の画像形成装置は、画像形成ユニットと記録紙搬送用の記録紙搬送ベルト20とを離間させるので、各画像形成ユニットと記録紙搬送ベルト20との転写部の位置や距離が不安定になり、記録紙搬送ベルト20のテンション調整が煩雑化したり、記録紙Pの搬送安定性が悪化するという問題がある。
また、特開平5−272025号公報記載の技術では、Y、M、Cの記録プロセスと中間転写体とを一体化させたカラー記録プロセス部と、白黒記録プロセス部とが完全に分離されているので、装置の大型化やコストアップを招くこととなる。
【0008】
これに対し、特開平10−239938号公報の技術は、白黒印刷時に黒色印刷専用の給紙カセット11からカラー画像形成ユニットの下流に記録紙Pを搬送し、カラー画像形成ユニットを通過させることなく、白黒画像形成ユニットで白黒画像を印刷することができる。
しかし、記録紙Pの搬送に関しては、通常の多色印刷時とは異なる給紙カセット11を使用して記録紙Pを搬送する必要があるので、装置の大型化やコストアップを招くという問題が生じる。
【0009】
本発明は、上記に鑑みなされたもので、モノクロ印刷あるいはカラー印刷等の印刷モードに応じて記録紙の搬送路を切り換え、画像形成ユニットの配された転写部に記録紙を不必要に通過させることのないカラー画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を達成するため、色成分の異なる複数の画像形成ユニットを備え、この複数の画像形成ユニットに形成された色像を重ね合わせて記録紙に転写し、一つの画像を形成する装置において、
複数の画像形成ユニットのうち少なくとも一つの画像形成ユニットを有し、画像形成を行う第一画像形成部と、
この第一画像形成部の画像形成ユニット以外の画像形成ユニットを有する第二画像形成部とを備え、
第二画像形成部は画像を形成しながら記録紙を下流に搬送する画像形成経路と、画像を形成せずに記録紙を下流に搬送する記録紙搬送路とを含み、
第一、第二画像形成部の間に、記録紙が第二画像形成部の画像形成経路と記録紙搬送路のどちらか一方を通過するように、記録紙の通過経路を切り換える第一搬送切換部を設けたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではない。
図1は、本発明に係るタンデム方式のカラー画像形成装置の実施形態を示す断面説明図である。本実施形態におけるカラー画像形成装置は、複数枚の記録紙Pを積層収容する給紙部10の給紙カセット11と、この給紙カセット11の下流に位置する画像形成部100とを備え、この画像形成部100には、複数の印刷部90にそれぞれ位置する複数の記録紙搬送ベルト20・20A(図1では2本)と、この複数の記録紙搬送ベルト20・20A上に位置する4個の画像担持体である複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cとが配設されている。
【0012】
給紙カセット11は、用紙である記録紙Pが給紙ローラ12により一枚ずつ下流に搬送される。この給紙ローラ12は、画像の形成とタイミングとを合わせて記録紙Pを下流の記録紙搬送ベルト20に搬送するよう機能する。また、複数の記録紙搬送ベルト20・20Aは、それぞれ大小のエンドレスに形成されて一対の回転ローラ21間に巻架され、上下流方向(図1の左右方向)に所定の間隔をおいて離れて位置しており、記録紙Pを静電吸着して搬送する。上流側の小さい記録紙搬送ベルト20のさらに上流には、給紙カセット11が位置している。
【0013】
画像形成ユニットである複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)という所定色のトナー像を担持し、周囲には、各感光体ドラム22・22A・22B・22Cを均一に帯電する帯電器(図示せず)、帯電された感光体ドラム22・22A・22B・22Cの表面にレーザ光やLED光等で書き込み、静電潜像を形成する露光器(図示せず)、感光体ドラム22・22A・22B・22C上に形成された静電潜像を各色のトナーで現像して顕像化する現像器等からなるトナー像形成手段(図示せず)が配設されている。
【0014】
複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cの反対側には、記録紙搬送ベルト20・20A内に位置する複数の転写ローラ23が軸支され、この複数の転写ローラ23は、転写用の電荷を接触する記録紙搬送ベルト20・20Aに付与し、この電荷により、感光体ドラム22・22A・22B・22Cに接触中の記録紙Pに感光体ドラム22・22A・22B・22C上のトナー像を転写するよう機能する。この複数の転写ローラ23はトナー像形成手段の一部を構成する。感光体ドラム22とその周囲のトナー像形成手段は黒印刷部を構成し、感光体ドラム22Aとその周囲のトナー像形成手段はY印刷部を構成する。また、感光体ドラム22Bとその周囲のトナー像形成手段はM印刷部、感光体ドラム22Cとその周囲のトナー像形成手段はC印刷部をそれぞれ構成する。
【0015】
このような構成において、記録紙Pは、各色のトナー画像が転写され、各印刷部90の下流側における図示しない定着部を通過する。この定着部の通過により、画像が定着して画像形成が完了する。
【0016】
画像形成部100には図1に示すように、感光体ドラム22を含む黒印刷部を備えた第一画像形成部30と、複数の感光体ドラム22A・22B・22Cを含むY印刷部、M印刷部、C印刷部を備えた第二画像形成部40とが上下流方向に間隔をおいて配設されている。第一画像形成部30は、給紙部10の給紙カセット11から給紙ローラ12で搬送された記録紙Pを循環移動する記録紙搬送ベルト20により下流に搬送する。この際、記録紙Pは、記録紙搬送ベルト20に搬送されながら黒印刷部を通過し、感光体ドラム22A・22B・22C上に形成されたトナー像が形成される。また、第二画像形成部40は、複数の感光体ドラム22A・22B・22Cを一列に備え、記録紙Pにトナー像を転写する画像形成経路41と、画像を形成せずに記録紙Pを下流の定着部に搬送する記録紙搬送路82とを上下方向に備えている。
【0017】
第一、第二画像形成部30・40の間には、記録紙Pが第二画像形成部40の画像形成経路41と記録紙搬送路82のいずれか一方を通過するように、記録紙Pの通過経路を切り換える第一搬送切換部50が設置されている。この第一搬送切換部50は、回転可能なレバー等からなる経路切換手段51を備え、この経路切換手段51が図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、第二画像形成部40の画像形成経路41又は記録紙搬送路82に記録紙Pが選択的に導かれる。
【0018】
このような第一搬送切換部50により画像形成経路41に搬送された記録紙Pは、循環移動する記録紙搬送ベルト20Aにより搬送されながらY印刷部、M印刷部、C印刷部を順次通過する。これにより、各感光体ドラム22A・22B・22C上に形成されたトナー像が転写され、記録紙P上にトナー像が形成される。
これに対し、第一搬送切換部50により記録紙搬送路82に搬送された記録紙Pは、記録紙搬送路82に軸支された複数対の記録紙搬送ローラ43により、画像が形成されることなく、第二画像形成部40内を通過して下流の定着部に搬送される。
【0019】
なお、本実施形態では図1に示すように、第二画像形成部40の各印刷部、換言すれば、各感光体ドラム22・22A・22B・22Cは、記録紙Pの搬送方向上流から下流にかけてY、M、Cの順に並設されているが、なんらこの順番に限定されるものではない。また、本実施形態では同図に示すように、第一画像形成部30に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設置され、第二画像形成部40にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、第一画像形成部30にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設され、第二画像形成部40に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設置されても良い。
【0020】
上記構成によれば、例えば図2に示すように、第二画像形成部40の画像形成経路41において、カラー印刷されている状態で経路切換手段51が上方に揺動することにより、記録紙Pの通過経路を変更し、第二画像形成部40の記録紙搬送路82を使用して白黒印刷することができる。これにより、カラー印刷中に白黒印刷を指示したユーザを待たせることなく、画像を形成することができる。
【0021】
次に、上記カラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を図3のフローチャートと図4のブロック図を用いて説明する。先ず、図4を用いて上記印刷処理する画像形成部100の制御機構を説明するが、図4は画像形成部100の全体構成を模式的に示すブロック図である。
画像形成部100は、大きく分けて、インターフェイス部60、コントロール部70、給紙部10、搬送部80、印刷部90、及び排紙部110から構成されている。
【0022】
インターフェイス部60は、内在する外部I/F61が外部PC等とコネクタ62を介して連結され、外部からの印刷指示を受信するよう機能する。また、コントロール部70は、CPU71とメモリ72とを備え、インターフェイス部60の受信した指示に基づいて給紙部10、搬送部80、印刷部90、排紙部110の各ユニットに指令を出力する。また、給紙部10は、給紙カセット11、給紙ローラ12、給紙制御部13、センサ14等を備え、このセンサ14による記録紙Pの検知結果に基づき、給紙制御部13が給紙ローラ12を動作させて印刷部90に給紙する。
【0023】
搬送部80は、第一搬送切換部50、第二画像形成部40内にある記録紙搬送路82、搬送路制御部83、センサ84等からなり、このセンサ84の検知結果に基づき、搬送路制御部83が第一搬送切換部50と記録紙搬送路82とを動作させる。また、印刷部90は、第一画像形成部30内の黒印刷部、第二画像形成部40内のY印刷部・M印刷部・C印刷部、印刷制御部91、印刷メモリ92、センサ93等からなり、印刷制御部91、印刷メモリ92、センサ93に基づいて印刷部90が印刷処理を行うよう機能する。
なお、第二画像形成部40内の画像形成経路41のY印刷部・M印刷部・C印刷部と、記録紙搬送路82とは、制御機構の観点からすると、このような印刷部90と搬送部80とに分割される。
【0024】
排紙部110は、排紙トレー111、排紙ローラ112、トレー制御部113、排紙制御部114、センサ115等から構成されている。そして、センサ115、トレー制御部113、排紙制御部114に基づき、排紙トレー111と排紙ローラ112とが印刷済みの記録紙Pを排紙する。
【0025】
続いて、図3のフローチャートを使用して印刷動作を説明する。先ず、カラー画像形成装置の待機中(S1)に、外部PC等から印刷指示が入力されると、インターフェイス部60がその印刷命令を受信(S2)し、その時点でコントロール部70が、カラー画像形成装置が他のジョブを印刷中であるかの印刷フラグを判別する(S3)。この印刷フラグの判別により、カラー画像形成装置が他のジョブを実行していないと判別された場合(OFF)には、受信データが白黒印刷であるか、カラーデータであるかの印刷モードを判別する(S4)。
【0026】
印刷モードの判別によりカラー印刷であると判別された場合には、印刷モードフラグをONにし(S5)、印刷開始に際して事前に印刷モードフラグをONにする(S6)。そして、受信データをメモリ72に記憶(S7)し、印刷が開始される(S8)。
【0027】
印刷が開始(S9)されると、給紙部10、搬送部80、印刷部90がそれぞれ動作し、各センサ14、給紙制御部13・搬送路制御部83・印刷制御部91の制御に基づき、黒印刷(S10)、黄色印刷(S11)、マゼンタ印刷(S12)、シアン印刷(S13)を順次行う。そして、印刷が終了すると、印刷フラグがOFF(S14)し、その後、排紙部110のセンサ115、排紙制御部114、トレー制御部113の制御に基づき、排紙ローラ112が作動して記録紙Pを排紙トレー111に排出する(S15)。
【0028】
次に、印刷フラグ判別(S3)でON(印刷中)と判別された場合について説明すると、印刷中と判別された場合には、モードフラグを確認(S16)し、受信データがカラーデータであると判別されると、ビジーを相手装置に送信(S17)して待機状態に戻る(S1)。モードフラグの確認(S16)に際し、モノクロ印刷と判別された場合には、印刷処理中であるカラー印刷の進捗状態を確認(S18)し、並行印刷が可能か否かを判別する(S19)。
【0029】
並行印刷が不可と判別された場合には(NONE)、カラー印刷の進捗状態の確認を繰り返し、並行印刷が可能になるタイミングまで確認する。並行印刷可能と判別される(OK)と、印刷が開始(S20)されて印刷メモリ92に印刷データを記憶し、第一搬送切換部50が切り換えられ(S22)、第一画像形成部30の黒印刷部で黒印刷が行われる(S23)。黒印刷された記録紙Pは、第二画像形成部40の記録紙搬送路82を通過して画像形成部100から排出される(S24)。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図5は第2の実施形態のカラー画像形成装置における画像形成部100の概略構成を示す断面図である。本実施形態においては、給紙部10と第一画像形成部30との間に第二搬送切換部50Aを設置し、第一画像形成部30は、感光体ドラム22を有するとともに、画像を形成しながら記録紙Pを下流に搬送する画像形成経路41Aと、画像を形成することなく記録紙Pを複数対の搬送ローラ86により、下流の第一搬送切換部50に搬送する記録紙搬送路82Aとから構成される。
【0031】
第二搬送切換部50Aは、回転可能なレバー等からなる経路切換手段51Bを備え、この経路切換手段51Bが図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、給紙部10から給紙された記録紙Pを第一画像形成部30の画像形成経路41A又は記録紙搬送路82Aに選択的に搬送する。また、第一搬送切換部50には、画像形成経路41Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の各経路に供給する経路切換手段51に加え、記録紙搬送路82Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の各経路に搬送する第二の経路切換手段51Aが回転可能に併設されている。
【0032】
経路切換手段51は、図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、画像形成経路41Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の画像形成経路41又は記録紙搬送路82に選択的に搬送する。これに対し、経路切換手段51は、図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、画像形成経路82Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の画像形成経路41A又は記録紙搬送路82Aに選択的に搬送する。
【0033】
上記構成によれば、第二画像形成部40におけるカラーの色成分のみを使用した画像形成を行うことができる。さらに、給紙カセット11の記録紙Pを感光体ドラム22・22A・22B・22Cを備えた複数の画像形成経路41Aに通過させることなく、排紙部110に搬送可能なので、排紙部110で記録紙Pを仕分けすることができる。
【0034】
なお、図5の画像形成状態は、黒色のトナーを使用しないモノカラー印刷モードである。給紙カセット11から給紙された記録紙Pは、第二搬送切換部50Aにより第一画像形成部30の記録紙搬送路82Aに搬送され、その後、第一搬送切換部50により第二画像形成部40の画像形成経路41に搬送され、モノカラー画像が形成される。
【0035】
次に、図6はカラーのトナーを使用しない白黒印刷モードを示す画像形成状態である。給紙カセット11から給紙された記録紙Pは、第二搬送切換部50Aにより第一画像形成部30の画像形成経路41Aに搬送され、その後、第一搬送切換部50により第二画像形成部40の記録紙搬送路82に搬送され、白黒画像が形成される。
【0036】
なお、本実施形態においては、第一画像形成部30に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設けられ、第二画像形成部40にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設されている。しかしながら、本発明はなんらこれに限定されるものではなく、第一画像形成部30にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設され、第二画像形成部40に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設けられても良い。さらに、画像形成ユニットを、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画像を形成する4種類の感光体ドラム22A・22B・22Cとしたが、なんらこれに限定されるものではなく、感光体ドラム22A・22B・22C以外の画像形成ユニットを使用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、モノクロ印刷あるいはカラー印刷等の印刷モードに応じて記録紙の搬送路を切り換え、これにより画像形成ユニットの配された転写部に記録紙が不必要に通過するのを抑制あるいは防止することができるという効果がある。
【0038】
以下、本発明の効果を具体的に説明すると、第一画像形成部に設けられた画像形成ユニットのみを使用して画像を形成する場合には、第二画像形成部において記録紙を画像形成ユニットの配されていない記録紙搬送路に通すことができる。したがって、特別な給紙カセットを用意する必要がなく、第一搬送切換部が、白黒印刷、フルカラー印刷等の用途に適した通過経路に切り換えることができる。そして、第一画像形成部の色成分のみで画像を形成する場合、つまり、第二画像形成部において画像形成が必要でない場合には、不必要に画像形成経路内に記録紙が通過しないよう設定することができる。したがって、第二画像形成部内の画像形成経路において、印刷を行わないプロセスの制御を不要ならしめることが可能になる。
【0039】
さらに、印刷しない場合には、画像形成経路内を記録紙が通過しないので、印刷枚数にカウントされることがなく、プロセス本来の寿命まで使用することが可能になる。このため、記録紙一枚の画像形成に対するランニングコストを低減することができる。
【0040】
また、第一画像形成部に画像形成経路と記録紙搬送路とを備えることにより、第一画像形成部における画像形成ユニットの色成分を使用しない場合には、第二搬送切換部により、記録紙搬送路に記録紙が通過するよう選択することができる。すなわち、第一画像形成部の色成分が不要な場合には、第二画像形成部のみの画像形成経路を通過させることができる。これにより、第一画像形成部においても、画像形成経路を通過させることなく記録紙を搬送することができるため、第一画像形成部のトナーにより、記録紙の汚染防止を図ることができる。また併せて、第一画像形成部において、記録紙が記録紙搬送路を通過した場合、第一画像形成部の印刷枚数にカウントしないよう設定すれば、画像形成ユニット本来の寿命まで使用することが可能になるので、記録紙一枚当たりに要する装置のランニングコストの抑制が期待できる。
【0041】
また、記録紙の両面印刷時に印刷ページが奇数枚数となった場合には、最終の偶数(裏面)ページを第一、第二画像形成部の両方において、記録紙が記録紙搬送路を通過(画像形成ユニットを備えた画像形成経路を通過せずに)して排出されるので、プロセス部を離したり、転写部材にバイアスを印加する等の余分な制御が不要となり、制御の容易化が期待できる。さらに、上記構成によれば、給紙カセットの記録紙を画像形成ユニットの転写部に通すことなく、排紙部に搬送することが可能なので、排紙部における記録紙の仕分け(会紙)に使用することができる。
【0042】
また、ブラックと他の色とを別々の画像形成部に配するので、使用頻度の高いモノクロ印刷と使用頻度の低いカラー印刷それぞれの場合に応じた記録紙の通過経路を切り換えることができ、実用的である。
なお、装置内の汚染防止の観点から、ブラックと他の色とで使用頻度のより高い方を定着部により近い第二画像形成部に配することが好ましく、必要に応じて適宜決定することが可能になる。
【0043】
また、黒色画像を形成する第一の画像形成部がカラー画像を形成する第二画像形成部よりも上流に位置するので、カラー画像形成部が定着部に接近することとなる。このようにトナー付着量の多いカラー画像の転写部と定着部とが近接することにより、転写後のトナー飛散に伴う機内の汚染防止が期待できる。
【0044】
さらに、カラー印刷は白黒印刷に比べて処理時間が長くなるが、第一画像形成部にブラックのトナーを、第二画像形成部にカラーのトナーをそれぞれ配することにより、カラー印刷を行うため、記録紙が第二画像形成部に搬送されたのを確認した後に、第二画像形成部の画像形成経路を通らない白黒印刷を行うこともできる。これにより、画像形成装置のジョブ効率が向上するとともに、例えカラー印刷中でも、白黒印刷を指示したユーザを待たせることがなく、ユーザインターフェイスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態における給紙カセットや画像形成部等を示す模式断面説明図である。
【図2】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態における第二画像形成部の画像形成経路でカラー印刷されている状態で記録紙の通過経路を変更し、白黒印刷する状態を示す模式断面説明図である。
【図3】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態におけるカラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態におけるカラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るカラー画像形成装置の第2の実施形態における画像形成部の概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明に係るカラー画像形成装置の第2の実施形態におけるカラーのトナーを使用しない白黒印刷モードの画像形成状態を示す説明図である。
【図7】従来のタンデム方式のカラー画像形成装置における画像形成部の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 給紙部
11 給紙カセット
20 記録紙搬送ベルト
20A 記録紙搬送ベルト
22 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22A 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22B 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22C 感光体ドラム(画像形成ユニット)
30 第一画像形成部
40 第二画像形成部
41 画像形成経路
50 第一搬送切換部
50A 第二搬送切換部
51 経路切換手段
51A 経路切換手段
51B 経路切換手段
60 インターフェイス部
70 コントロール部
80 搬送部
82 記録紙搬送路
90 印刷部
100 画像形成部
110 排紙部
P 記録紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーや黒色画像を形成するための各色及び黒色に対応したトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を記録媒体に転写するカラー画像形成装置等に関し、より詳しくは、各色のトナー像形成手段をタンデム方式で配置してなるカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写装置やプリンタ等の画像形成装置に関しては、近年、多色刷り出力(カラー印刷)の要望が高まりつつある。また同時に、画像形成装置における処理速度の高速化も求められている。このような要求を満たすには、多段の画像形成プロセスを有するタンデム方式のカラー画像形成装置が有効である。
【0003】
図7はタンデム方式のカラー画像形成装置における画像形成部100の一例を模式的に示した図である。この画像形成部100には同図に示すように、循環するエンドレスの記録紙搬送ベルト20上に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を担持する複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cが並列に並設され、この複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cの上流側(図7の左側)には、複数枚の記録紙Pを積層収容する給紙カセット11がセットされている。このような給紙カセット11から給紙ローラ12により下流に搬送された記録紙Pに、各感光体ドラム22・22A・22B・22C上に形成された各色のトナー像が順次転写されることにより、画像が形成される。
【0004】
ところで、例え多色刷りの装置でも、常時多色刷りを行うと定まっているわけではない。むしろ一般的には、黒一色の印字を行う頻度の高いのが現状である。このような黒一色の印字をタンデム方式のカラー画像形成装置で行う場合には、一枚に対するランニングコストが黒専用の単色の画像形成装置に比べ、非常に高価になる。これは、タンデム方式のカラー画像形成装置では、使用されない色の画像形成ユニットも多色刷りと同様に使用されているとみなされるためである。これにより、実際にはトナーが使用されていないにもかかわらず、黒色用の画像形成ユニットで使用された黒色トナーと同様に使用されたとカウントされ、トナーが余っていても画像形成ユニットの寿命として交換されてしまうこととなる。さらに、トナーの付着しない状態で記録紙Pと感光体とが直接接触すると、劣化を早めることとなり、耐久性の観点から問題となる。
【0005】
係る問題を解決するため、特開平9−146328号や特開平11−272025号公報には、黒一色の印字を行う場合に、記録紙Pを搬送する記録紙搬送ベルト20をヒンジ機構等により黒色以外の画像形成ユニットから離間させる画像形成装置が開示されている。この公報記載の画像形成装置では、黒一色の印字を行う場合には、黒以外の画像形成ユニットを動作させず、ユニットの寿命カウンタを停止させるようにしている。
【0006】
また、特開平5−272025号公報には、中間転写ベルト、イエロー(Y)記録プロセス、マゼンタ(M)記録プロセス、シアン(C)記録プロセス、及び転写器からなる白黒記録プロセス部と、ブラック(B)記録プロセス及び転写器からなる白黒記録プロセス部と、記録紙Pをカラー記録プロセス部を介して白黒記録プロセス部に導く搬送路、及び記録紙Pを直接白黒記録プロセス部に導くバイパス搬送路と、記録紙Pを両搬送路のいずれに給紙するかを選択するための切換器とを備えたカラー画像形成装置が開示されている。
さらに、特開平10−239938号公報には、多色画像形成ユニットの下流に黒色の画像形成ユニットを備え、黒一色の印刷時に、黒色専用の給紙カセット11から記録紙Pを給紙することにより、黒色以外の画像形成ユニットに対する記録紙Pの通過を回避する画像形成装置が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−146328号や特開平11−272025号公報に記載の画像形成装置は、画像形成ユニットと記録紙搬送用の記録紙搬送ベルト20とを離間させるので、各画像形成ユニットと記録紙搬送ベルト20との転写部の位置や距離が不安定になり、記録紙搬送ベルト20のテンション調整が煩雑化したり、記録紙Pの搬送安定性が悪化するという問題がある。
また、特開平5−272025号公報記載の技術では、Y、M、Cの記録プロセスと中間転写体とを一体化させたカラー記録プロセス部と、白黒記録プロセス部とが完全に分離されているので、装置の大型化やコストアップを招くこととなる。
【0008】
これに対し、特開平10−239938号公報の技術は、白黒印刷時に黒色印刷専用の給紙カセット11からカラー画像形成ユニットの下流に記録紙Pを搬送し、カラー画像形成ユニットを通過させることなく、白黒画像形成ユニットで白黒画像を印刷することができる。
しかし、記録紙Pの搬送に関しては、通常の多色印刷時とは異なる給紙カセット11を使用して記録紙Pを搬送する必要があるので、装置の大型化やコストアップを招くという問題が生じる。
【0009】
本発明は、上記に鑑みなされたもので、モノクロ印刷あるいはカラー印刷等の印刷モードに応じて記録紙の搬送路を切り換え、画像形成ユニットの配された転写部に記録紙を不必要に通過させることのないカラー画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を達成するため、色成分の異なる複数の画像形成ユニットを備え、この複数の画像形成ユニットに形成された色像を重ね合わせて記録紙に転写し、一つの画像を形成する装置において、
複数の画像形成ユニットのうち少なくとも一つの画像形成ユニットを有し、画像形成を行う第一画像形成部と、
この第一画像形成部の画像形成ユニット以外の画像形成ユニットを有する第二画像形成部とを備え、
第二画像形成部は画像を形成しながら記録紙を下流に搬送する画像形成経路と、画像を形成せずに記録紙を下流に搬送する記録紙搬送路とを含み、
第一、第二画像形成部の間に、記録紙が第二画像形成部の画像形成経路と記録紙搬送路のどちらか一方を通過するように、記録紙の通過経路を切り換える第一搬送切換部を設けたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではない。
図1は、本発明に係るタンデム方式のカラー画像形成装置の実施形態を示す断面説明図である。本実施形態におけるカラー画像形成装置は、複数枚の記録紙Pを積層収容する給紙部10の給紙カセット11と、この給紙カセット11の下流に位置する画像形成部100とを備え、この画像形成部100には、複数の印刷部90にそれぞれ位置する複数の記録紙搬送ベルト20・20A(図1では2本)と、この複数の記録紙搬送ベルト20・20A上に位置する4個の画像担持体である複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cとが配設されている。
【0012】
給紙カセット11は、用紙である記録紙Pが給紙ローラ12により一枚ずつ下流に搬送される。この給紙ローラ12は、画像の形成とタイミングとを合わせて記録紙Pを下流の記録紙搬送ベルト20に搬送するよう機能する。また、複数の記録紙搬送ベルト20・20Aは、それぞれ大小のエンドレスに形成されて一対の回転ローラ21間に巻架され、上下流方向(図1の左右方向)に所定の間隔をおいて離れて位置しており、記録紙Pを静電吸着して搬送する。上流側の小さい記録紙搬送ベルト20のさらに上流には、給紙カセット11が位置している。
【0013】
画像形成ユニットである複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)という所定色のトナー像を担持し、周囲には、各感光体ドラム22・22A・22B・22Cを均一に帯電する帯電器(図示せず)、帯電された感光体ドラム22・22A・22B・22Cの表面にレーザ光やLED光等で書き込み、静電潜像を形成する露光器(図示せず)、感光体ドラム22・22A・22B・22C上に形成された静電潜像を各色のトナーで現像して顕像化する現像器等からなるトナー像形成手段(図示せず)が配設されている。
【0014】
複数の感光体ドラム22・22A・22B・22Cの反対側には、記録紙搬送ベルト20・20A内に位置する複数の転写ローラ23が軸支され、この複数の転写ローラ23は、転写用の電荷を接触する記録紙搬送ベルト20・20Aに付与し、この電荷により、感光体ドラム22・22A・22B・22Cに接触中の記録紙Pに感光体ドラム22・22A・22B・22C上のトナー像を転写するよう機能する。この複数の転写ローラ23はトナー像形成手段の一部を構成する。感光体ドラム22とその周囲のトナー像形成手段は黒印刷部を構成し、感光体ドラム22Aとその周囲のトナー像形成手段はY印刷部を構成する。また、感光体ドラム22Bとその周囲のトナー像形成手段はM印刷部、感光体ドラム22Cとその周囲のトナー像形成手段はC印刷部をそれぞれ構成する。
【0015】
このような構成において、記録紙Pは、各色のトナー画像が転写され、各印刷部90の下流側における図示しない定着部を通過する。この定着部の通過により、画像が定着して画像形成が完了する。
【0016】
画像形成部100には図1に示すように、感光体ドラム22を含む黒印刷部を備えた第一画像形成部30と、複数の感光体ドラム22A・22B・22Cを含むY印刷部、M印刷部、C印刷部を備えた第二画像形成部40とが上下流方向に間隔をおいて配設されている。第一画像形成部30は、給紙部10の給紙カセット11から給紙ローラ12で搬送された記録紙Pを循環移動する記録紙搬送ベルト20により下流に搬送する。この際、記録紙Pは、記録紙搬送ベルト20に搬送されながら黒印刷部を通過し、感光体ドラム22A・22B・22C上に形成されたトナー像が形成される。また、第二画像形成部40は、複数の感光体ドラム22A・22B・22Cを一列に備え、記録紙Pにトナー像を転写する画像形成経路41と、画像を形成せずに記録紙Pを下流の定着部に搬送する記録紙搬送路82とを上下方向に備えている。
【0017】
第一、第二画像形成部30・40の間には、記録紙Pが第二画像形成部40の画像形成経路41と記録紙搬送路82のいずれか一方を通過するように、記録紙Pの通過経路を切り換える第一搬送切換部50が設置されている。この第一搬送切換部50は、回転可能なレバー等からなる経路切換手段51を備え、この経路切換手段51が図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、第二画像形成部40の画像形成経路41又は記録紙搬送路82に記録紙Pが選択的に導かれる。
【0018】
このような第一搬送切換部50により画像形成経路41に搬送された記録紙Pは、循環移動する記録紙搬送ベルト20Aにより搬送されながらY印刷部、M印刷部、C印刷部を順次通過する。これにより、各感光体ドラム22A・22B・22C上に形成されたトナー像が転写され、記録紙P上にトナー像が形成される。
これに対し、第一搬送切換部50により記録紙搬送路82に搬送された記録紙Pは、記録紙搬送路82に軸支された複数対の記録紙搬送ローラ43により、画像が形成されることなく、第二画像形成部40内を通過して下流の定着部に搬送される。
【0019】
なお、本実施形態では図1に示すように、第二画像形成部40の各印刷部、換言すれば、各感光体ドラム22・22A・22B・22Cは、記録紙Pの搬送方向上流から下流にかけてY、M、Cの順に並設されているが、なんらこの順番に限定されるものではない。また、本実施形態では同図に示すように、第一画像形成部30に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設置され、第二画像形成部40にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、第一画像形成部30にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設され、第二画像形成部40に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設置されても良い。
【0020】
上記構成によれば、例えば図2に示すように、第二画像形成部40の画像形成経路41において、カラー印刷されている状態で経路切換手段51が上方に揺動することにより、記録紙Pの通過経路を変更し、第二画像形成部40の記録紙搬送路82を使用して白黒印刷することができる。これにより、カラー印刷中に白黒印刷を指示したユーザを待たせることなく、画像を形成することができる。
【0021】
次に、上記カラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を図3のフローチャートと図4のブロック図を用いて説明する。先ず、図4を用いて上記印刷処理する画像形成部100の制御機構を説明するが、図4は画像形成部100の全体構成を模式的に示すブロック図である。
画像形成部100は、大きく分けて、インターフェイス部60、コントロール部70、給紙部10、搬送部80、印刷部90、及び排紙部110から構成されている。
【0022】
インターフェイス部60は、内在する外部I/F61が外部PC等とコネクタ62を介して連結され、外部からの印刷指示を受信するよう機能する。また、コントロール部70は、CPU71とメモリ72とを備え、インターフェイス部60の受信した指示に基づいて給紙部10、搬送部80、印刷部90、排紙部110の各ユニットに指令を出力する。また、給紙部10は、給紙カセット11、給紙ローラ12、給紙制御部13、センサ14等を備え、このセンサ14による記録紙Pの検知結果に基づき、給紙制御部13が給紙ローラ12を動作させて印刷部90に給紙する。
【0023】
搬送部80は、第一搬送切換部50、第二画像形成部40内にある記録紙搬送路82、搬送路制御部83、センサ84等からなり、このセンサ84の検知結果に基づき、搬送路制御部83が第一搬送切換部50と記録紙搬送路82とを動作させる。また、印刷部90は、第一画像形成部30内の黒印刷部、第二画像形成部40内のY印刷部・M印刷部・C印刷部、印刷制御部91、印刷メモリ92、センサ93等からなり、印刷制御部91、印刷メモリ92、センサ93に基づいて印刷部90が印刷処理を行うよう機能する。
なお、第二画像形成部40内の画像形成経路41のY印刷部・M印刷部・C印刷部と、記録紙搬送路82とは、制御機構の観点からすると、このような印刷部90と搬送部80とに分割される。
【0024】
排紙部110は、排紙トレー111、排紙ローラ112、トレー制御部113、排紙制御部114、センサ115等から構成されている。そして、センサ115、トレー制御部113、排紙制御部114に基づき、排紙トレー111と排紙ローラ112とが印刷済みの記録紙Pを排紙する。
【0025】
続いて、図3のフローチャートを使用して印刷動作を説明する。先ず、カラー画像形成装置の待機中(S1)に、外部PC等から印刷指示が入力されると、インターフェイス部60がその印刷命令を受信(S2)し、その時点でコントロール部70が、カラー画像形成装置が他のジョブを印刷中であるかの印刷フラグを判別する(S3)。この印刷フラグの判別により、カラー画像形成装置が他のジョブを実行していないと判別された場合(OFF)には、受信データが白黒印刷であるか、カラーデータであるかの印刷モードを判別する(S4)。
【0026】
印刷モードの判別によりカラー印刷であると判別された場合には、印刷モードフラグをONにし(S5)、印刷開始に際して事前に印刷モードフラグをONにする(S6)。そして、受信データをメモリ72に記憶(S7)し、印刷が開始される(S8)。
【0027】
印刷が開始(S9)されると、給紙部10、搬送部80、印刷部90がそれぞれ動作し、各センサ14、給紙制御部13・搬送路制御部83・印刷制御部91の制御に基づき、黒印刷(S10)、黄色印刷(S11)、マゼンタ印刷(S12)、シアン印刷(S13)を順次行う。そして、印刷が終了すると、印刷フラグがOFF(S14)し、その後、排紙部110のセンサ115、排紙制御部114、トレー制御部113の制御に基づき、排紙ローラ112が作動して記録紙Pを排紙トレー111に排出する(S15)。
【0028】
次に、印刷フラグ判別(S3)でON(印刷中)と判別された場合について説明すると、印刷中と判別された場合には、モードフラグを確認(S16)し、受信データがカラーデータであると判別されると、ビジーを相手装置に送信(S17)して待機状態に戻る(S1)。モードフラグの確認(S16)に際し、モノクロ印刷と判別された場合には、印刷処理中であるカラー印刷の進捗状態を確認(S18)し、並行印刷が可能か否かを判別する(S19)。
【0029】
並行印刷が不可と判別された場合には(NONE)、カラー印刷の進捗状態の確認を繰り返し、並行印刷が可能になるタイミングまで確認する。並行印刷可能と判別される(OK)と、印刷が開始(S20)されて印刷メモリ92に印刷データを記憶し、第一搬送切換部50が切り換えられ(S22)、第一画像形成部30の黒印刷部で黒印刷が行われる(S23)。黒印刷された記録紙Pは、第二画像形成部40の記録紙搬送路82を通過して画像形成部100から排出される(S24)。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図5は第2の実施形態のカラー画像形成装置における画像形成部100の概略構成を示す断面図である。本実施形態においては、給紙部10と第一画像形成部30との間に第二搬送切換部50Aを設置し、第一画像形成部30は、感光体ドラム22を有するとともに、画像を形成しながら記録紙Pを下流に搬送する画像形成経路41Aと、画像を形成することなく記録紙Pを複数対の搬送ローラ86により、下流の第一搬送切換部50に搬送する記録紙搬送路82Aとから構成される。
【0031】
第二搬送切換部50Aは、回転可能なレバー等からなる経路切換手段51Bを備え、この経路切換手段51Bが図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、給紙部10から給紙された記録紙Pを第一画像形成部30の画像形成経路41A又は記録紙搬送路82Aに選択的に搬送する。また、第一搬送切換部50には、画像形成経路41Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の各経路に供給する経路切換手段51に加え、記録紙搬送路82Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の各経路に搬送する第二の経路切換手段51Aが回転可能に併設されている。
【0032】
経路切換手段51は、図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、画像形成経路41Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の画像形成経路41又は記録紙搬送路82に選択的に搬送する。これに対し、経路切換手段51は、図の矢印で示すように上下方向に揺動することにより、画像形成経路82Aから排出された記録紙Pを第二画像形成部40の画像形成経路41A又は記録紙搬送路82Aに選択的に搬送する。
【0033】
上記構成によれば、第二画像形成部40におけるカラーの色成分のみを使用した画像形成を行うことができる。さらに、給紙カセット11の記録紙Pを感光体ドラム22・22A・22B・22Cを備えた複数の画像形成経路41Aに通過させることなく、排紙部110に搬送可能なので、排紙部110で記録紙Pを仕分けすることができる。
【0034】
なお、図5の画像形成状態は、黒色のトナーを使用しないモノカラー印刷モードである。給紙カセット11から給紙された記録紙Pは、第二搬送切換部50Aにより第一画像形成部30の記録紙搬送路82Aに搬送され、その後、第一搬送切換部50により第二画像形成部40の画像形成経路41に搬送され、モノカラー画像が形成される。
【0035】
次に、図6はカラーのトナーを使用しない白黒印刷モードを示す画像形成状態である。給紙カセット11から給紙された記録紙Pは、第二搬送切換部50Aにより第一画像形成部30の画像形成経路41Aに搬送され、その後、第一搬送切換部50により第二画像形成部40の記録紙搬送路82に搬送され、白黒画像が形成される。
【0036】
なお、本実施形態においては、第一画像形成部30に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設けられ、第二画像形成部40にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設されている。しかしながら、本発明はなんらこれに限定されるものではなく、第一画像形成部30にカラーのトナー像を形成する複数の感光体ドラム22A・22B・22Cが並設され、第二画像形成部40に黒のトナー像を形成する感光体ドラム22が設けられても良い。さらに、画像形成ユニットを、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画像を形成する4種類の感光体ドラム22A・22B・22Cとしたが、なんらこれに限定されるものではなく、感光体ドラム22A・22B・22C以外の画像形成ユニットを使用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、モノクロ印刷あるいはカラー印刷等の印刷モードに応じて記録紙の搬送路を切り換え、これにより画像形成ユニットの配された転写部に記録紙が不必要に通過するのを抑制あるいは防止することができるという効果がある。
【0038】
以下、本発明の効果を具体的に説明すると、第一画像形成部に設けられた画像形成ユニットのみを使用して画像を形成する場合には、第二画像形成部において記録紙を画像形成ユニットの配されていない記録紙搬送路に通すことができる。したがって、特別な給紙カセットを用意する必要がなく、第一搬送切換部が、白黒印刷、フルカラー印刷等の用途に適した通過経路に切り換えることができる。そして、第一画像形成部の色成分のみで画像を形成する場合、つまり、第二画像形成部において画像形成が必要でない場合には、不必要に画像形成経路内に記録紙が通過しないよう設定することができる。したがって、第二画像形成部内の画像形成経路において、印刷を行わないプロセスの制御を不要ならしめることが可能になる。
【0039】
さらに、印刷しない場合には、画像形成経路内を記録紙が通過しないので、印刷枚数にカウントされることがなく、プロセス本来の寿命まで使用することが可能になる。このため、記録紙一枚の画像形成に対するランニングコストを低減することができる。
【0040】
また、第一画像形成部に画像形成経路と記録紙搬送路とを備えることにより、第一画像形成部における画像形成ユニットの色成分を使用しない場合には、第二搬送切換部により、記録紙搬送路に記録紙が通過するよう選択することができる。すなわち、第一画像形成部の色成分が不要な場合には、第二画像形成部のみの画像形成経路を通過させることができる。これにより、第一画像形成部においても、画像形成経路を通過させることなく記録紙を搬送することができるため、第一画像形成部のトナーにより、記録紙の汚染防止を図ることができる。また併せて、第一画像形成部において、記録紙が記録紙搬送路を通過した場合、第一画像形成部の印刷枚数にカウントしないよう設定すれば、画像形成ユニット本来の寿命まで使用することが可能になるので、記録紙一枚当たりに要する装置のランニングコストの抑制が期待できる。
【0041】
また、記録紙の両面印刷時に印刷ページが奇数枚数となった場合には、最終の偶数(裏面)ページを第一、第二画像形成部の両方において、記録紙が記録紙搬送路を通過(画像形成ユニットを備えた画像形成経路を通過せずに)して排出されるので、プロセス部を離したり、転写部材にバイアスを印加する等の余分な制御が不要となり、制御の容易化が期待できる。さらに、上記構成によれば、給紙カセットの記録紙を画像形成ユニットの転写部に通すことなく、排紙部に搬送することが可能なので、排紙部における記録紙の仕分け(会紙)に使用することができる。
【0042】
また、ブラックと他の色とを別々の画像形成部に配するので、使用頻度の高いモノクロ印刷と使用頻度の低いカラー印刷それぞれの場合に応じた記録紙の通過経路を切り換えることができ、実用的である。
なお、装置内の汚染防止の観点から、ブラックと他の色とで使用頻度のより高い方を定着部により近い第二画像形成部に配することが好ましく、必要に応じて適宜決定することが可能になる。
【0043】
また、黒色画像を形成する第一の画像形成部がカラー画像を形成する第二画像形成部よりも上流に位置するので、カラー画像形成部が定着部に接近することとなる。このようにトナー付着量の多いカラー画像の転写部と定着部とが近接することにより、転写後のトナー飛散に伴う機内の汚染防止が期待できる。
【0044】
さらに、カラー印刷は白黒印刷に比べて処理時間が長くなるが、第一画像形成部にブラックのトナーを、第二画像形成部にカラーのトナーをそれぞれ配することにより、カラー印刷を行うため、記録紙が第二画像形成部に搬送されたのを確認した後に、第二画像形成部の画像形成経路を通らない白黒印刷を行うこともできる。これにより、画像形成装置のジョブ効率が向上するとともに、例えカラー印刷中でも、白黒印刷を指示したユーザを待たせることがなく、ユーザインターフェイスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態における給紙カセットや画像形成部等を示す模式断面説明図である。
【図2】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態における第二画像形成部の画像形成経路でカラー印刷されている状態で記録紙の通過経路を変更し、白黒印刷する状態を示す模式断面説明図である。
【図3】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態におけるカラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係るカラー画像形成装置の実施形態におけるカラー印刷と白黒印刷の同時印刷の動作を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るカラー画像形成装置の第2の実施形態における画像形成部の概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明に係るカラー画像形成装置の第2の実施形態におけるカラーのトナーを使用しない白黒印刷モードの画像形成状態を示す説明図である。
【図7】従来のタンデム方式のカラー画像形成装置における画像形成部の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 給紙部
11 給紙カセット
20 記録紙搬送ベルト
20A 記録紙搬送ベルト
22 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22A 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22B 感光体ドラム(画像形成ユニット)
22C 感光体ドラム(画像形成ユニット)
30 第一画像形成部
40 第二画像形成部
41 画像形成経路
50 第一搬送切換部
50A 第二搬送切換部
51 経路切換手段
51A 経路切換手段
51B 経路切換手段
60 インターフェイス部
70 コントロール部
80 搬送部
82 記録紙搬送路
90 印刷部
100 画像形成部
110 排紙部
P 記録紙
Claims (5)
- 色成分の異なる複数の画像形成ユニットを備え、この複数の画像形成ユニットに形成された色像を重ね合わせて記録紙に転写し、一つの画像を形成するカラー画像形成装置において、
複数の画像形成ユニットのうち少なくとも一つの画像形成ユニットを有し、画像形成を行う第一画像形成部と、
この第一画像形成部の画像形成ユニット以外の画像形成ユニットを有する第二画像形成部とを備え、
第二画像形成部は画像を形成しながら記録紙を下流に搬送する画像形成経路と、画像を形成せずに記録紙を下流に搬送する記録紙搬送路とを含み、
第一、第二画像形成部の間に、記録紙が第二画像形成部の画像形成経路と記録紙搬送路のどちらか一方を通過するように、記録紙の通過経路を切り換える第一搬送切換部を設けたことを特徴とするカラー画像形成装置。 - 第一画像形成部は、画像を形成しながら記録紙を下流に搬送する画像形成ユニットを備えた画像形成経路と、画像を形成せずに記録紙を下流に搬送する記録紙搬送路とを含み、
第一画像形成部の上流に、記録紙が画像形成経路と記録紙搬送路のどちらか一方を通過するように、記録紙の通過経路を切り換える第二搬送切換部を設けた請求項1記載のカラー画像形成装置。 - 複数の画像形成ユニットを、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画像を形成する4種類の感光体ドラムとし、ブラックの感光体ドラムを第一、第二画像形成部のどちらか一方に配置するとともに、その他の色の感光体ドラムを第一、第二画像形成部の他方に配置した請求項1又は2記載のカラー画像形成装置。
- 第一画像形成部は、黒色画像を形成する感光体ドラムのみを有する請求項3に記載のカラー画像形成装置。
- 色成分の異なる複数の画像形成ユニットを備え、この複数の画像形成ユニットに形成された色像を重ね合わせて記録紙に転写し、一つの画像を形成するカラー画像形成装置において、
複数の画像形成ユニットのうち少なくとも一つの画像形成ユニットを有し、画像形成を行う第一画像形成部と、
この第一画像形成部の画像形成ユニット以外の画像形成ユニットを有する第二画像形成部とを備え、
第二画像形成部は画像を形成しながら記録紙を下流に搬送する画像形成経路と、画像を形成せずに記録紙を下流に搬送する記録紙搬送路とを含み、
第一、第二画像形成部の間に、記録紙が第二画像形成部の画像形成経路と記録紙搬送路のどちらか一方を通過するように、記録紙の通過経路を切り換える第一搬送切換部を設け、
第二画像形成部が作動中の場合には、第一画像形成部で画像を形成した後に第一搬送切換部を切り換えて記録紙搬送路に記録紙を搬送するようにしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231551A JP2004070152A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | カラー画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002231551A JP2004070152A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | カラー画像形成装置 |
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ID=32017282
Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7796906B2 (en) * | 2006-03-15 | 2010-09-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having first and second image processing units and corresponding conveyance paths |
CN102205699A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 兄弟工业株式会社 | 图像记录设备 |
JP2012058396A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US8277041B2 (en) | 2009-11-04 | 2012-10-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet recording apparatus |
US8523348B2 (en) | 2010-06-30 | 2013-09-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image recording apparatus |
-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002231551A patent/JP2004070152A/ja active Pending
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