JP4042486B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像データに基づいて生成したトナー像を像担持体から記録紙に転写・定着することにより画像形成する画像形成装置に関し、さらに詳しくは、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データに基づいて像担持体上に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像剤(トナー)で現像してトナー像を生成し、さらに、生成したトナー像を像担持体から記録紙に転写し、該記録紙と前記像担持体とを分離し、トナー像が載った記録紙を熱と圧力とによって定着することにより画像形成する画像形成装置が存在している。
【0003】
また、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能な画像形成装置も存在している。
【0004】
ここで、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を「循環可能枚数」と呼ぶことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
片面画像形成と両面画像形成とが混在する画像形成モード(混在画像形成モード)も存在する。
【0006】
このような混在画像形成モードでは、片面画像形成・両面画像形成の切り替わりが発生する場合、プリントの順序によっては、ある両面画像形成の直後の片面画像形成は、両面画像形成の第二面を画像形成するまで待機していなければならない。
【0007】
なお、そのような待機が発生することを防止するため、混在画像形成モードにおいて全ての記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるように通紙制御することも考えられる。この場合、片面画像形成でよい記録紙の反対面は白紙を画像形成する状態で搬送制御を行う。
【0008】
しかし、このように混在画像形成モードで全ての記録紙を両面画像形成の搬送路を通過させるとしても、片面画像形成の比率が大きい場合には白紙画像形成の割合が多くなり、結果として上述する待機が発生する場合よりも更に画像形成の完了が遅くなる場合も発生しうる。
【0009】
すなわち、いずれの場合にも、循環可能枚数の記録紙を搬送経路上に同時に循環させつつ画像形成を実行できる画像形成装置であるのに、その性能を十分に発揮できていない期間が存在していた。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、循環可能枚数の記録紙を搬送経路上に同時に循環させつつ片面および両面の画像形成を実行できる性能を無駄にすることのない画像形成装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決する本発明は以下に述べるようなものである。なお、本発明の画像形成装置は、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能なものを想定している。また、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を「循環可能枚数」と呼ぶことにする。
【0012】
(1)請求項1記載の発明は、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能な画像形成装置であって、前記循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を判定単位として、画像形成すべき画像データを前記判定単位毎に区切り、片面画像形成/両面画像形成に関する画像形成面属性情報を前記区切られた判定単位毎に判定する画像形成面属性情報判定手段と、前記画像形成面属性情報判定手段での判定結果を参照し、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送経路を通過させるか、あるいは、両面画像形成の搬送経路を通過させるかを判断し、該判定結果に基づいて画像形成の際の記録紙の通紙状態を制御する搬送制御手段と、を備え、前記搬送制御手段は、片面画像形成の記録紙を排紙する場合は、片面画像形成の搬送経路にて反転搬送して排紙し、両面画像形成の記録紙を排紙する場合は、両面画像形成の搬送経路にて反転搬送して排紙するものであって、前記判定結果において前記判定単位内に片面画像形成の記録紙と両面画像形成の記録紙とが混在する場合には、区切られた判定単位に存在する全ての片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させて反転搬送する、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
この発明では、前記循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を判定単位として、画像形成すべき画像データを前記判定単位毎に区切り、片面画像形成/両面画像形成に関する画像形成面属性情報を前記区切られた判定単位毎に判定し、判定結果を参照し、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送経路を通過させるか、あるいは、両面画像形成の搬送経路を通過させるかを判断し、該判定結果に基づいて画像形成の際の記録紙の通紙状態を制御しており、判定結果が所定の状態である場合に、区切られた判定単位に存在する全ての片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるようにしている。
【0014】
ここで、循環可能枚数を判定単位としており、その判定単位内に所定の画像形成面属性情報が含まれる場合には、片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるように制御している。
【0015】
この結果、循環可能枚数の記録紙を搬送経路上に同時に循環させつつ片面および両面の画像形成を実行できる性能を有する画像形成装置について、その性能を活かせる状況を判断して片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送路を通過させるため、性能を無駄にすることのない画像形成装置を提供できる。
【0016】
(2)請求項2記載の発明は、前記搬送制御手段は、前記判定単位内に、両面画像形成から片面画像形成への切り替え、さらに、該片面画像形成から両面画像形成への切り替えが存在する場合に、判定単位となっている画像データの画像形成について、全ての記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させる、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0017】
この発明で、判定単位(循環可能枚数の画像データ)内に、両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替えが存在する場合に、判定単位となっている画像データの画像形成について、全ての記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるよう制御している。
【0018】
このような混在画像形成モードでは、両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替わりが発生する場合、判定単位全体を両面画像形成として記録紙の搬送経路を制御するため、両面画像形成から片面画像形成への待機が発生せず、また、両面画像形成での無駄も最小になり、生産性の高い画像形成が可能になる。
【0019】
(3)請求項3記載の発明は、前記画像形成面属性情報判定手段は、前記循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数に満たない画像データについては、該画像データの記録紙枚数を判定単位として判定を行う、請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0020】
この発明では、循環可能枚数に満たない画像データについては、該画像データの記録紙枚数を判定単位として判定を行うようにする。このため、柔軟な対応が可能になる。
【0021】
(4)請求項4記載の発明は、各種操作が入力される操作入力手段を備え、前記搬送制御手段は、片面画像形成の記録紙あるいは両面の画像形成の記録紙を通過させる搬送経路を、前記操作入力手段からの選択に応じて制御する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0022】
この発明は、操作入力手段からの選択に応じて記録紙の搬送経路を制御するようにしているため、予め定められた画一的な制御だけでなく、柔軟な対応が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態例の画像形成装置100の電気的な主要部分の構成図である。ここでは、画像形成装置100として、画像読み取り部とプリントエンジンとを備えた複写機を具体例にする。
【0024】
この図1において、101は画像形成装置100の各部を制御する全体制御部であり、本実施の形態例においては画像形成の際の記録紙の搬送経路の決定および制御を行う。
【0025】
なお、本実施の形態例では、全体制御部101が、循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を判定単位として、画像形成すべき画像データを前記判定単位毎に区切り、片面画像形成/両面画像形成に関する画像形成面属性情報を前記区切られた判定単位毎に判定する画像形成面属性情報判定手段を構成している。また、本実施の形態例では、全体制御部101が、前記判定結果を参照し、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送経路を通過させるか、あるいは、両面画像形成の搬送経路を通過させるかを判断し、該判定結果に基づいて画像形成の際の記録紙の通紙状態を制御する搬送制御手段を構成している。
【0026】
110は原稿の画像を読み込んで画像データを生成するための画像読み取り部、120は図示されない外部機器あるいは画像読み取り部110などからの画像データを受けて必要な画像処理を施す画像処理部である。130は画像処理された画像データを記憶しておく画像メモリである。
【0027】
140は画像形成を実行するプリントエンジンであり、前述した全体制御部101からのプロセス制御を受けつつ画像形成を実行する。なお、このプリントエンジン140は、画像データに基づいて生成したトナー像を像担持体と転写ローラとで記録紙を挟持することにより像担持体から記録紙に転写することにより画像形成するものである。
【0028】
150はユーザからの操作がなされると共に装置の状態を表示する操作表示部である。160はプリントエンジン140のプロセス制御のためのデータが格納されているテーブルである。
【0029】
また、図2は本実施の形態例の画像形成装置のプリントエンジン140の機械的構成を示す構成図である。
この図2においては、複数色のトナーを用いてカラー画像の形成が可能であり、各色の像担持体からのトナー像を中間転写体に一次転写して該中間転写体上で重畳し、前記中間転写体と転写ローラとで記録紙を挟持することにより該中間転写体から記録紙に二次転写することにより画像形成する画像形成装置を具体例にする。
【0030】
ここで、10Y〜10Kは、それぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラムである。20Y〜20Kは、それぞれ感光体ドラム10Y〜10Kの表面に各色の画像情報に応じてレーザビームを走査することで静電潜像を形成せしめるための書き込みユニットである。30Y〜30Kは、それぞれ感光体ドラム10Y〜10Kの表面に形成された各色の静電潜像を現像剤(トナー)で現像してトナー像を形成せしめるための現像器である。なお、帯電極、クリーニング部などは省略してある。
【0031】
40は、各色の感光体ドラム10Y〜10Kからのトナー像が転写(一次転写)されて重ね合わされる中間転写体ベルトである。64は、中間転写体ベルト40上のトナー像を記録紙に対して転写(二次転写)すると共に、記録紙を中間転写体ベルト40から分離するための二次転写ローラである。なお、ベルトクリーニング部などは省略してある。
【0032】
50は記録紙が蓄積されている給紙部であり、給紙カセット51と給紙部カセット52とがここでは示されている。なお、給紙カセットの段数はこの例に限定されるものではない。
【0033】
61〜68は搬送ローラあるいは通路切り替え手段などの搬送手段である。61は給紙カセットから記録紙を送り出す給紙ローラ、62は給紙カセット50(51あるいは52)からの記録紙が通る搬送路、63aと63bとは画像形成のタイミングに合わせて記録紙を送り出すレジストローラ、64は二次転写ローラ、65は記録紙の排出と循環とを切り替える通路切り替え手段、66a・66b〜68a・68bは記録紙の表裏を反転させる反転ローラ、69a・69bは記録紙を装置外に排出するための排紙ローラである。
【0034】
70は、記録紙上のトナー像を熱と圧力とにより固着させる定着ユニットであり、熱ローラ71(あるいは72)と圧着ローラ72(あるいは71)とを有する。
【0035】
図3は片面画像形成時の通紙状態を示す説明図である。給紙カセット51から給紙ローラ61で繰り出された記録紙(図3▲1▼)は、搬送路62を通り、レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図3▲2▼)、トナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65にて反転搬送路に一旦送り込まれた(図3▲3▼)後、排紙ローラ69a・69bにて装置外に排出される(図3▲4▼)。
【0036】
図4は両面画像形成時の通紙状態を示す説明図である。給紙カセット51から給紙ローラ61で繰り出された記録紙(図4▲1▼)は、搬送路62を通り、レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図4▲2▼)、記録紙第一面にトナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65にて反転搬送路に送り込まれた(図4▲3▼、▲4▼)後、記録紙の表裏が反転させられた状態にして搬送される(図4▲5▼)。そして、反転搬送路を通過(図4▲6▼)しながら、再度レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図4▲7▼)、記録紙第二面にトナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65と排紙ローラ69a・69bとにより装置外に排出される(図4▲8▼)。
【0037】
以上が両面画像形成の際の搬送経路における通紙状態を示している。ここで、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を「循環可能枚数」と呼ぶことができる。なお、この図4では一例として循環可能枚数が4の状態の例を示している。
【0038】
以下、図5のフローチャートおよび図6以降の説明図も参照しつつ、本実施の形態例の画像形成装置の動作を説明する。なお、図5は本実施の形態例の特徴部分である搬送経路決定の制御のフローチャートである。
【0039】
操作表示部150にユーザから画像読み込みの指示が与えられると、画像読み取り部110にて原稿の画像が読み込まれて(図5S1、S2)、画像データが生成される。なお、この画像データは画像処理部120に送られて所定の画像処理が施された後、画像メモリ130に順次蓄積される。
【0040】
画像読み取り部110にセットされた原稿の読み込みが完了した時点で(図5S2でY)、操作表示部150を介してユーザから設定された画像形成モードを全体制御部101が調べる(図5S3)。
【0041】
ここで、画像形成モードとしては、たとえば、「通常モード」、「強制両面モード」、「自動判定モード」の3種類が設けられているものとする。「通常モード」は、片面画像形成の記録紙は片面画像形成搬送経路を通過させ、両面画像形成の記録紙は両面画像形成搬送経路を通過させる動作モードである。「強制両面モード」は、片面画像形成の記録紙も両面画像形成の記録紙も両面画像形成搬送経路を通過させる動作モードである。なお、片面画像形成の記録紙の記録しない面には白紙の画像を形成する。「自動判定モード」は、画像形成面が所定の状態である場合に、区切られた判定単位に存在する全ての片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させる動作モードである。すなわち、この実施の形態例の画像形成装置の場合、ユーザから設定によって、あるいは、画像形成装置が判断した結果によって、搬送経路が決定される。
【0042】
そして、全体制御部101は、循環可能枚数(循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数)を判定単位として定め、複数頁の画像データを判定単位毎に区切る(図6参照)。なお、画像読み取り部で一度に読み取られた画像データを一つのジョブとして扱い、そのジョブについて判定単位毎に区切るようにする。
【0043】
この図6では、全体で17頁分の画像データが存在しており、6頁分(6枚分)を判定単位として区切った様子を示している。なお、最後尾部分については、5頁分(5枚分)であるので、この5頁分の画像データを循環可能枚数とみなして判定単位として扱う(図5S5,S6)。
【0044】
そして、全体制御部101は、画像形成面属性情報判定手段として、区切られた判定単位毎に、片面画像形成/両面画像形成に関する画像形成面属性情報が所定の状態であるか否かを判定する(図5S7、S8)。ここで、「画像形成面属性情報」とは、片面の画像形成か、両面の画像形成かに関する情報をいう。具体的には、判定単位(循環可能枚数の画像データ)内に、両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替えが存在するか否かを判定する。
【0045】
なお、判定単位内に両面画像形成が含まれていない場合には、明らかに上記判定条件に満たないものであるので、予め除外して(図5S7でN)、通常モードとして扱う。また、判定単位内に上記所定の切り替わりの状態が含まれていない場合(図5S9でN)にも、通常モードとして扱う。
【0046】
すなわち、画像形成モードのユーザ設定が通常モードになっていた場合(図5S3で「通常」)、あるいは、判定単位内に両面画像形成が含まれていない場合(図5S7でN)、以上のような判定により両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替え(所定の切り替わりの状態)が存在しない場合(図5S9でN)には、「通常モード」として、片面画像形成の記録紙は片面画像形成搬送経路を通過させ、両面画像形成の記録紙は両面画像形成搬送経路を通過させる(図5S10)。ここで、通常モードでは、全体制御部101の搬送制御手段としての働きにより、片面画像形成であれば片面画像形成搬送経路(図3参照)を記録紙が搬送され、両面画像形成であれば両面画像形成搬送経路(図4参照)を記録紙が搬送される。
【0047】
また、以上のような判定により、両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替え(所定の切り替わりの状態)が存在する場合(図5S9でY)、判定単位となっている画像データの画像形成について、全ての記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるよう制御する(図5S12)。なお、片面画像形成の記録紙の記録しない面には白紙の画像を形成する。ここで、全体制御部101の搬送制御手段としての働きにより、判定単位内の画像形成については、片面画像形成であっても両面画像形成であっても両面画像形成搬送経路(図4参照)を記録紙が搬送される。
【0048】
なお、画像形成モードのユーザ設定が強制両面モードになっていた場合には、判定単位に関係なく、片面画像形成の記録紙も両面画像形成の記録紙も両面画像形成搬送経路を通過させる。ここで、全体制御部101の搬送制御手段としての働きにより、判定単位内の画像形成については、片面画像形成であっても両面画像形成であっても両面画像形成搬送経路(図4参照)を記録紙が搬送される。
【0049】
ここで、図7(a)は、循環可能枚数(ここでは4枚)分の画像データに、両面画像形成(図7(a)▲1▼/▲2▼)→片面画像形成(図7(a)▲3▼)→両面画像形成(図7(a)▲4▼/▲5▼、▲6▼/▲7▼)の切り替わりが存在している状態を示している。
【0050】
また、図8(a)は循環可能枚数(ここでは4枚)分の画像データで、両面画像形成(図8(a)▲1▼/▲2▼、▲3▼/▲4▼)→片面画像形成(図8(a)▲5▼、▲6▼)となっていて、両面画像形成→片面画像形成→両面画像形成の切り替わりが存在していない例を示している。
【0051】
図7(a)のように両面画像形成・片面画像形成・両面画像形成の切り替わりが判定単位内に存在している場合においては、1枚目の記録紙の第一面(▲1▼)の画像形成の後に、1枚目の記録紙の第二面(▲2▼)の画像形成がなされて、次に、2枚目の記録紙の片面の画像形成(▲3▼)がなされて、その後、3枚目の記録紙の第一面(▲4▼)4枚目の記録紙の第一面(▲6▼)の画像形成の後に、3枚目の記録紙の第二面(▲5▼)4枚目の記録紙の第二面(▲7▼)の画像形成が実行される。なお、図7(d)はひとつの面の画像形成をt=1とする時刻の経過を表している。
【0052】
この図7(b)では、循環可能枚数=4である場合に、通常モードとして、両面画像形成=1、片面画像形成=1、両面画像形成=2の画像形成を行っているため、最初の両面画像形成でt=3の待ち時間が発生し、後の両面画像形成でt=2の待ち時間が発生している。すなわち、全体ではt=12に画像形成が完了する。
【0053】
一方、図7(c)のように途中の片面画像形成(▲3▼)も含めて両面画像形成搬送経路を通過させることで、第一面として▲1▼・▲3▼・▲4▼・▲6▼、第二面として▲2▼・▲3▼の裏・▲5▼・▲7▼となる結果、上記図7(b)で発生していた待ち時間が発生しなくなり、全体でt=8に画像形成が完了する。なお、「▲3▼の裏」では、実際には白紙を画像形成する。
【0054】
以上のように、本実施の形態例によれば、所定の切り替わりの状態が存在する場合に両面画像形成の搬送経路を通過させることで、循環可能枚数の記録紙を同時に循環させつつ片面および両面の画像形成を実行できる性能を無駄にすることがなくなり、生産性向上の効果が得られる。なお、この図7の例以外にも、循環可能枚数=4であれば、両面画像形成=2、片面画像形成=1、両面画像形成=1の場合、あるいは、両面画像形成=1、片面画像形成=2、両面画像形成=1の場合にも同様に良好な結果が得られる。
【0055】
また図8(a)のように両面画像形成・片面画像形成・両面画像形成の切り替わりが判定単位内に存在していない場合においては、1枚目の記録紙の第一面(▲1▼)と2枚目の記録紙の第一面(▲3▼)の画像形成の後に、次に、2枚目の記録紙の片面の画像形成(▲5▼)と4枚目の記録紙の片面の画像形成(▲6▼)とが実行される。なお、図7(d)はひとつの面の画像形成をt=1とする時刻の経過を表している。
【0056】
この図8(b)では、循環可能枚数=4である場合に、両面画像形成=2、片面画像形成=2、を行っているため、最初の両面画像形成でt=2の待ち時間が発生している。すなわち、全体ではt=8に画像形成が完了する。
【0057】
一方、図8(c)のように片面画像形成(▲5▼、▲6▼)も含めて両面画像形成搬送経路を通過させることで、第一面として▲1▼・▲3▼・▲5▼・▲6▼、第二面として▲2▼・▲4▼・▲5▼の裏・▲6▼の裏となる結果、上記図8(b)と同じく全体でt=8に画像形成が完了する。なお、▲5▼の裏と▲6▼の裏では、実際には白紙を画像形成する。
【0058】
以上のように、「両面画像形成・片面画像形成・両面画像形成の切り替わりが判定単位内に存在している」という条件を満たさない場合には、強制的に両面画像形成搬送経路を通過させたとしても、生産性向上の効果が得られない。
【0059】
また、画像読み取り手段で読み取って得た画像データにより画像形成を行う画像形成装置(複写機など)であって、複数頁の画像を読み込んで判定単位に区切った場合に、最終部分が判定単位に満たない場合にも、その満たない部分を判定単位として同様に扱って処理することが望ましい。
【0060】
また、外部の機器からの画像データを受けて画像形成を行う画像形成装置(プリンタなど)であって、以上と同様に判定を行って、片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるよう制御することが可能である。また、その際の搬送経路情報を、装置内(たとえばテーブル160)あるいは装置外(図示せず)のいずれかにあらかじめ保持しておくことができる。
【0061】
また、以上の各実施の形態例において、全体制御部101が両面画像形成・片面画像形成・両面画像形成の切り替わりが判定単位内に存在しているか否かに基づいて通紙制御を行うだけでなく、操作表示部150からのユーザから設定に基づいて任意の通紙制御を行うことも可能である。
【0062】
〈その他の実施の形態例〉
なお、以上の図2の装置の具体例においてはカラー画像形成装置を用いたが、モノクロの画像形成装置であっても、以上の各実施の形態例の内容を適用して良好な結果を得ることが可能である。また、中間転写体ベルトを使用しない画像形成装置であっても同様に本実施の形態例によって良好な結果(生産性の向上)を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、循環可能枚数の記録紙を循環させつつ、片面および両面の画像形成を実行する際に、両面画像形成・片面画像形成・両面画像形成の所定の切り替わり状態が判定単位内に存在している場合には、片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させるよう制御しているので、両面画像形成の後に片面画像形成、さらにその後に両面画像形成と順次実行するのではなく、全体を両面画像形成として待ち時間無く連続して実行することができる。すなわち、循環可能枚数の記録紙を同時に循環させつつ片面および両面の画像形成を実行できる性能を無駄にすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の画像形成装置の電気的構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成と通紙状態とを示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成と通紙状態とを示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作状態示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態例の画像形成装置における動作の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例の画像形成装置における生産性向上の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例の画像形成装置における生産性向上が得られない様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 全体制御部
110 画像読み取り部
120 画像処理部
130 画像メモリ
140 プリントエンジン
150 操作表示部
160 テーブル
Claims (4)
- 一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能な画像形成装置であって、
前記循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を判定単位として、画像形成すべき画像データを前記判定単位毎に区切り、片面画像形成/両面画像形成に関する画像形成面属性情報を前記区切られた判定単位毎に判定する画像形成面属性情報判定手段と、
前記画像形成面属性情報判定手段での判定結果を参照し、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送経路を通過させるか、あるいは、両面画像形成の搬送経路を通過させるかを判断し、該判定結果に基づいて画像形成の際の記録紙の通紙状態を制御する搬送制御手段と、
を備え、
前記搬送制御手段は、片面画像形成の記録紙を排紙する場合は、片面画像形成の搬送経路にて反転搬送して排紙し、両面画像形成の記録紙を排紙する場合は、両面画像形成の搬送経路にて反転搬送して排紙するものであって、前記判定結果において前記判定単位内に片面画像形成の記録紙と両面画像形成の記録紙とが混在する場合には、区切られた判定単位に存在する全ての片面画像形成の記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させて反転搬送する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送制御手段は、前記判定単位内に、両面画像形成から片面画像形成への切り替え、さらに、該片面画像形成から両面画像形成への切り替えが存在する場合に、判定単位となっている画像データの画像形成について、全ての記録紙を両面画像形成の搬送経路を通過させる、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記画像形成面属性情報判定手段は、前記循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数に満たない画像データについては、該画像データの記録紙枚数を判定単位として判定を行う、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。 - 各種操作が入力される操作入力手段を備え、
前記搬送制御手段は、片面画像形成の記録紙あるいは両面の画像形成の記録紙を通過させる搬送経路を、前記操作入力手段からの選択に応じて制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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