JP2003535117A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 （a） ポリマーマトリックス；および
（b） ポリマーマトリックス内に存在する所定量のボツリヌス毒素；
を含んで成り、少量のボツリヌス毒素がポリマーマトリックスから長期間にわたって有意な免疫系反応を生じずに放出される制御放出系。
【請求項２】 ボツリヌス毒素が、実質的に連続的にまたは単相的にポリマーマトリックスから放出される請求項1に記載の制御放出系。
【請求項３】 ボツリヌス毒素がポリマーマトリックスから放出される長期間が、約10日間〜約6年間である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項４】 ポリマーマトリックスが、実質的に非生分解性である物質から成る請求項1に記載の制御放出系。
【請求項５】 ボツリヌス毒素が、A、B、C₁、D、E、FおよびG型ボツリヌス毒素から成る群から選択されるボツリヌス毒素である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項６】 ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項７】 ポリマーマトリックスを構成するポリマーが、メタクリレート、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、アクリル酸、ポリメチルメタクリレート、シロキサン、酢酸ビニル、乳酸、グリコール酸、コラーゲン、バイオセラミックポリマーおよびそれらのコポリマーから成る群から選択される請求項1に記載の制御放出系。
【請求項８】 ボツリヌス毒素の量が、約1単位〜約50，000単位のボツリヌス毒素である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項９】 ボツリヌス毒素の量が、約10単位〜約2，000単位のA型ボツリヌス毒素である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項１０】 ボツリヌス毒素の量が、約100単位〜約30，000単位のB型ボツリヌス毒素である請求項1に記載の制御放出系。
【請求項１１】 ボツリヌス毒素が、埋め込まれた系の部位で、またはその近くで、筋肉または筋肉群の弛緩性筋肉麻痺を生じるのに有効な量で放出される請求項1に記載の制御放出系。
【請求項１２】 （a） ポリマーマトリックス；および
（b） ポリマーマトリックス内の約10単位〜約20，000単位のボツリヌス毒素を含んで成り、少量のボツリヌス毒素がポリマーマトリックスから、約2ヶ月〜約5年の長期間にわたって有意な免疫系反応を生じずに放出される制御放出系。
【請求項１３】 制御放出系を製造する方法であって、
（a） ポリマーを溶媒に溶解して、ポリマー溶液を作る工程；
（b） ボツリヌス毒素を、ポリマー溶液に混合または分散させて、ポリマー／ボツリヌス毒素混合物を作る工程；および
（c） ポリマー／ボツリヌス毒素混合物を固化または硬化させ、それによって少量のボツリヌス毒素がポリマーマトリックスから、長期間にわたって有意な免疫系反応を生じずに放出される制御放出系を製造する工程；
を含んで成る方法。
【請求項１４】 混合工程の後に、溶媒を蒸発させる工程をさらに含んで成る請求項13に記載の方法。
【請求項１５】 有意な免疫系反応を生じずに運動障害を処置するための医薬の製造における、ポリマーマトリックスおよびボツリヌス毒素を含む連続放出系の使用。