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JP2003503502A - タクサン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

タクサン誘導体及びその製造方法

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JP2003503502A
JP2003503502A JP2001507843A JP2001507843A JP2003503502A JP 2003503502 A JP2003503502 A JP 2003503502A JP 2001507843 A JP2001507843 A JP 2001507843A JP 2001507843 A JP2001507843 A JP 2001507843A JP 2003503502 A JP2003503502 A JP 2003503502A
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インデナ・ソチエタ・ペル・アチオニ
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Abstract

(57)【要約】 抗癌活性を有する新規なタクサン誘導体、その製造方法、及びイソセリン残基により13−置換されている14−β−ヒドロキシ−1,14−カルボナート−バッカチンIII及びV誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、化学療法剤として有用な新規なタクサン、これを含む医薬組成物並
びに13位がイソセリン残基により置換されている、14−β−ヒドロキシ−1
,14−カルボナート−バッカチンIII及びV誘導体の製造方法に関する。
【0002】 タクサン類は、近ごろ開発された最も重要な分類の抗癌薬の1つである。数種
の腫瘍の治療におけるパクリタキセル及びその類似体のドセタキセルの著しい有
効性によって、抗微小管活性を持つ物質に研究が集中している。しかしタクサン
類は、微小管の組立を促進し、かつチューブリンの脱重合を阻害するという特定
の作用機序を特徴とする。
【0003】 現在使用されるタクサン類の主要な欠点は以下である:(a)水への不溶性(
過感作反応を引き起こすことがある、特定の担体の使用を必須にする)、(b)
用量を制限する毒性、(c)耐性機序の展開。タクサン類に対する細胞の耐性は
、P−糖タンパク質輸送体、チューブリン変性、及びアポトーシス調節タンパク
質の発現における変化により媒介される、MDR表現型(「多剤耐性(multidru
g resistance)」)に関係している。
【0004】 高い溶解度と良好な許容度を有する新規な活性分子を見い出すために、14β
−ヒドロキシ−10−デアセチルバッカチンIII及びVタクサン誘導体を合成し
てきた。
【0005】 13位がイソセリン残基により置換されている14−ヒドロキシ−バッカチン
IIIの幾つかの誘導体は、その製造方法と共に、US 5,705,508に開示されている
【0006】 今や、式(I):
【0007】
【化2】
【0008】 で示される化合物である14β−ヒドロキシ−1,14−カルボナート−バッカ
チンV誘導体が、著しい細胞傷害及び抗癌活性を持ち、そしてMDR表現型を発
現する細胞系の耐性を克服しうることが見い出された。
【0009】 該化合物は、本件ではアルファ立体配置である7位のヒドロキシルのために、
上述のアメリカ特許に記載されている誘導体とは異なる。US 5,705,508において
SB−T−101131と呼ばれる誘導体に対応する、13−(N−Boc−β
−イソブチルイソセリニル)−14β−ヒドロキシ−バッカチンIII 1,14
−カルボナートは、化合物(I)の調製のための出発生成物として使用すること
ができる。この場合、該バッカチンIII誘導体は、メタノール又はTHF中でD
BU(ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン)で処理するか、あるい
は単にメタノール、エタノール又はプロパノールのような脂肪族アルコールの存
在下の塩化メチレン又は塩素化溶媒、及び塩基性アルミン(allumine)により1
時間〜14日間の範囲の時間溶解させておく。C−7にベータ立体配置を有する
化合物は、中性又はわずかに塩基性のpHでより安定なアルファ異性体(バッカ
チンV誘導体)に変換する。
【0010】 あるいは、化合物(I)は、対応するC−7のベータエピマーをも調製するこ
とができる方法により調製することができる。
【0011】 該方法(A)は、下記工程: a)14β−ヒドロキシ−10−デアセチルバッカチンIII又はVの、7位で
トリエチルシリル化された誘導体への変換; b)工程(a)の生成物からの1,14−カルボナート誘導体の調製; c)10−ヒドロキシルの選択的アセチル化; d)工程(c)の生成物と(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメ
トキシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸との
反応; e)工程(d)の生成物からのトリエチルシリル及びジメトキシベンジリデン
保護基の開裂 を含むことを特徴とする。
【0012】 方法(A)の好ましい実施態様では、トリエチルクロロシランが、工程(a)
においてシリル化剤として使用され、そして工程(b)における1,14−カル
ボナート誘導体は、3:1の塩化メチレン/ピリジン溶液中でトルエン中ホスゲ
ンを使用して窒素雰囲気下で調製される。続く工程(c)では、14−β−ヒド
ロキシ−10−デアセチルバッカチンIII又はV 7−Tes−1,14−カル
ボナートが、無水THF中のLiHMDSと塩形成することにより、10−ヒド
ロキシ誘導体リチウム塩が得られ、次にこれが塩化アセチルによりアセチル化さ
れる。14−β−ヒドロキシ−7−Tes−1,14−カルボナート−バッカチ
ンIII又はVと(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニ
ル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸との間の縮合反応
(工程(d))は、塩基、及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のよ
うな縮合剤の存在下で、無水非極性有機溶媒中で行われる。
【0013】 最後に、工程(e)においてトリエチルシリルは、アセトニトリル/ピリジン
溶液中で窒素下でフッ化ピリジニウムにより脱離され、そしてジメトキシベンジ
リデン基は、メタノールHClを加え、続いてNaHCO3を加えることにより
塩化メチレン溶媒中で脱離される。
【0014】 上述の方法の工程の順序は逆にしてもよく、すると最終生成物が等しく匹敵す
る収量で得られる。該代替法(B)は、下記工程: a′)14β−ヒドロキシ−10−デアセチルバッカチンIII又はVのC−1
0のヒドロキシルの選択的アセチル化; b′)工程(a′)の生成物からの1,14−カルボナート誘導体の調製; c′)C−7のヒドロキシルのシリル化; d′)工程(c′)の生成物と(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−
ジメトキシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸
との反応; e′)工程(d′)の生成物からのトリエチルシリル及びジメトキシベンジリ
デン保護基の開裂 を含むことを特徴とする。
【0015】 後者の方法は、所望のシントン(1,14−カルボナート−7−Tes−バッ
カチンIII又はV)を、クロマトグラフィーによる精製をせず、単に結晶化だけ
で得られる可能性のような、幾つかの利点を伴う。
【0016】 好ましい実施態様では、工程(a′)の選択的アセチル化は、無水酢酸により
、セリウム、スカンジウム、イッテルビウム塩、好ましくはCeCl3・7H2
の存在下で行われ、そして残りの工程は、上述のように行われる。
【0017】 本発明はまた、14β−ヒドロキシ−1,14−カルボナート−バッカチンII
I又はVの製造方法の中間体生成物として、以下の化合物を含む:14β−ヒド
ロキシ−バッカチンIII又はV、14β−ヒドロキシ−バッカチンIII又はV 1
,14−カルボナート、14−β−ヒドロキシ−7−Tes−10−デアセチル
バッカチンIII又はV、14−β−ヒドロキシ−7−Tes−バッカチンIII又は
V、14−β−ヒドロキシ−7−Tes−バッカチンIII又はV 1,14−カ
ルボナート。
【0018】 本発明の更に別の側面は、下記スキームによる、(4S,5R)−N−Boc
−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン
−5−カルボン酸の製造方法に関する:
【0019】
【化3】
【0020】 該方法は、下記工程: a)Bocによるロイシノールのアミノ基の保護; b)N−Boc−L−ロイシノールのN−Boc−L−ロイシナールへの変換
; c)工程(b)からの生成物のシアンヒドリンの調製; d)シアンヒドリンニトリルの対応するカルボン酸への変換; e)カルボン酸メチルエステルの生成; f)(2R,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2−ヒドロキシ−5−メチ
ルヘキサン酸メチルエステルの精製; g)工程(f)の生成物と2,4−ジメトキシベンズアルデヒドジメチルアセ
タールとの縮合; h)(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4
−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチルエステルの対応する
カルボン酸への変換 を含むことを特徴とする。
【0021】 好ましい実施態様では、工程(a)においてロイシノールを、Boc−無水物
と反応させ、続いてDMSO/CH2Cl2溶媒中で塩化オキサリルを使用して−
60℃未満の温度でアルデヒドに酸化させ、生成した酸をトリエチルアミンで中
和するか、又はこれを次亜塩素酸ナトリウムで−2〜−5℃で酸化する。工程(
c)のシアンヒドリンは、中間体の1−ヒドロキシ−2−(N−Boc)アミノ
−4−メチルペンタンスルホナートのスルホン酸基をシアン化物イオンにより置
換することによって調製される。次にこのシアンヒドリンは、工程(d)におい
て、濃塩酸中で還流することにより、対応するカルボン酸に加水分解する。
【0022】 工程(e)において、(2R/S,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2−
ヒドロキシ−5−メチルヘキサン酸は、エーテル性溶液中のジアゾメタンとの反
応により、対応するメチルエステルに変換される。工程(f)では、ジアステレ
オマー(2R,3S)は、シクロヘキサン又はヘキサン/トルエン混合物からの
結晶化により精製される。工程(g)は、発生するメタノールを除去するp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウムの存在下でTHF中で行われる;反応の終了後、
p−トルエンスルホン酸ピリジニウムは、重炭酸塩で中和される。工程(h)で
は、このエステルは、メタノール/水混合物中で炭酸カリウムにより加水分解さ
れる。次に反応混合物を酸性にして、最終生成物を塩化メチレンで抽出する。
【0023】 本発明はまた、13位がN−Boc−β−イソブチルセリニル残基により置換
されている、バッカチンIII及びV誘導体の合成の中間体としての、(4S,5
R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−イソブチル−1
−オキサゾリジン−5−カルボン酸を含む。
【0024】 本発明の新規なタクサンは、乳房、肺、卵巣、結腸、前立腺、腎臓、膵臓の癌
細胞に対する、更にはまた、アドリアマイシン、ビンブラスチン及び白金誘導体
のような既知の抗癌剤に耐性の細胞に対する強力な抗癌活性を示した。
【0025】 したがって、本発明は有効量の本発明の化合物を、薬理学的に許容しうる担体
及び賦形剤と一緒に含む、医薬処方物に関する。更に詳細には、本化合物は、錠
剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤、注射剤、液剤、坐剤、乳剤、分散剤などの剤型
に処方することができる。静脈内投与のためには、クレモホールL(Chremophor
L)とエタノールの混合物、ポリソルベート及びエタノール、あるいは天然若し
くは合成ホスファチジルコリン、又は天然リン脂質の混合物によりコレステロー
ルの存在下で調製されるリポソーム処方物が主として使用される;経口投与には
、場合によりリン脂質の存在下で、生成物がポリソルベート、PEG又はその混
合物に可溶化されている軟ゼラチンカプセル剤が、好ましくは調製される。化合
物(I)は、50〜500mg/m2の濃度でヒトに投与することができる。
【0026】 下記実施例により本発明を更に詳細に説明する。
【0027】 実施例1:13−(N−Boc−β−イソブチルセリニル)−14β−ヒドロキ
シバッカチンIII、1,14−カルボナートの合成 14β−ヒドロキシ−デアセチルバッカチンIII 43.26gをN−メチル
−イミダゾール22.3mlと一緒に、500mlガラス丸底フラスコ中でDMF
230mlに溶解した;この溶液に、激しく撹拌しながら室温で1時間でトリエチ
ルクロロシラン14mlを加えた。反応終了後、反応混合物を、激しく撹拌しなが
ら水2L中に注ぎ入れた。豊富な沈殿物が生成したが、これを4℃で一晩放置し
た。次に沈殿物を濾過し、水で完全に洗浄し、続いてn−ヘキサンで洗浄した。
真空下で乾燥後、下記の化学−物理性状を有する、低割合の7,10−誘導体を
含む7−Tes−10−デアセチルバッカチンIII(XII)48.1gを得た:
【0028】
【化4】
【0029】
【表1】
【0030】 質量スペクトル(NH3、DEP/CI、陽イオン):(m/z)718〔(
M+NH4+、100%〕、701〔(M+H)+、39%〕。
【0031】 生じた化合物は、塩化メチレン/ピリジン(3:1)混合物300mlに窒素雰
囲気下で溶解した;この溶液を撹拌しながら、−10℃で前もって冷却したホス
ゲン溶液(トルエン中の1.9M溶液214ml)に加えた(添加の間、温度を−
5〜−10℃に保持した)。
【0032】 反応混合物を30分間撹拌し、次に温度を2℃以下に保持しながら、NaHC
3飽和溶液700mlと共に振盪した。相を分離して、有機相を洗浄することに
よりピリジンを除去した。有機相をMgSO4で脱水して、濃縮乾固した。10
−デアセチルバッカチンIII 7−Tes−1,14−カルボナート46.6g
を得たが、これは以下の反応に直接使用することができた。
【0033】 この化合物31gを厳密に無水のTHF 250mlに溶解した;この溶液を−
50℃で冷却して、1M LiHMDS溶液48mlを2分で加え、同温度で20
分間撹拌した。塩化アセチル3.7gを、撹拌しながら40分間で加えた。反応
温度は、0℃まで上昇するにまかせ、2時間撹拌を続けた。反応の終了後、混合
物をNH4Cl飽和溶液で処理して、酢酸エチルで希釈した。相を分離して、水
溶液を、生成物が涸渇するまで酢酸エチルで希釈した。合わせた有機相を水で洗
浄し、次にMgSO4で乾燥し、濃縮乾固した。前反応の化合物のために不純な
、14β−ヒドロキシ−7−Tes−1,14−カルボナート−バッカチンIII
33gを得た。この化合物は、酢酸エチル/CH2Cl2(9:1)混合物で純
粋な生成物を溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付した。下記の性状を
有する、所望の生成物(XIII)30gを得た:
【0034】
【化5】
【0035】
【表2】
【0036】 質量スペクトル(NH3、DEP/CI、陽イオン):(m/z)759〔(
M+NH4+、19%〕、743〔(M+H)+、100%〕。
【0037】 14β−ヒドロキシ−7−Tes−1,14−カルボナート−バッカチンIII 20gを、厳密に無水のトルエン300mlと一緒に、1L丸底フラスコに入れ
て、(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−
イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸10g及びN,N−ジメチル
アミノピリジン(DMAP)2g及びCH2Cl2に溶解したジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)9.5gを加えた。反応混合物を3時間還流し、次に冷
却して、尿素の生成物を沈殿させ、母液をNaHCO3飽和溶液で洗浄すること
により、未反応の酸を除去し、次に希塩酸で洗浄することにより、DMAPを除
去し、そして最後に再度NaHCO3で洗浄して中性にした。有機相を濃縮乾固
することにより、生成物41.5gを得たが、これは次の工程において直接使用
することができた。
【0038】 この化合物40gを、最初にTesをそして次に2,4−ジメトキシベンズア
ルデヒドを脱離することにより、2工程で脱保護した。化合物40gをアセトニ
トリル/ピリジン混合物(80:100)100mlに窒素下で溶解して、0℃に
冷却した;フッ化ピリジニウム13mlを加え、全体を24時間撹拌しながら放置
した。この溶液を水2L中に注ぎ入れて、生成物を濾過して真空下で乾燥した。
【0039】 残渣を塩化メチレン60mlに溶解して、激しく撹拌しながら0℃で、この溶液
にメタノール中の0.6N HCl 40mlを加えた。反応混合物を2時間撹拌
しながら放置し、次に塩化メチレン150mlで希釈して、NaHCO3溶液と共
に振盪してpHを6〜7に調整した。有機相を濃縮乾固して、残渣をアセトン−
ヘキサンから結晶化した。乾燥後、下記の化学−物理及び分光学性状を有する、
13−(N−Boc−β−イソブチルイソセリニル)−14β−ヒドロキシバッ
カチン−1,14−カルボナート16gを得た: 化学式:C4457NO17 外観:白色の粉末 融点:245℃
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】 質量スペクトル(NH3、DEP/CI、陽イオン):(m/z)889〔(
MNH4+〕、832〔(MNH4−(CH33C)+〕、772〔(MNH4
BocNH2+〕。 (NH3、DEP/CI、陰イオン):(m/z)871(M-)、260(側
鎖)。 赤外吸収スペクトル(KBrディスク):3521、3321、2971、2
953、1826、1762、1706、1526、1366、1238、11
65、1072、723cm-1。 UVスペクトル(MeOH):231、276及び284nm; 231nmの−E1%=180.99 276nmの−E1%=14.094 284nmの−E1%=12.182
【0043】 実施例2:13−(N−Boc−β−イソブチルセリニル)−14β−ヒドロキ
シバッカチンV、1,14−カルボナートの合成 13−(N−Boc−β−イソブチルセリニル)−14β−ヒドロキシバッカ
チンIII、1,14−カルボナート5gをトルエン500mlにアルゴン雰囲気下
で溶解して、溶液を完全に脱酸素化した;DBU(ジアザビシクロ〔5,4,0
〕−7−ウンデセン)80mgを加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下で1時間還
流した。溶液を酢酸エチル100mlで希釈して、水で洗浄した。有機相を蒸発乾
固することにより、下記の化学−物理及び分光学性状を有する、13−(N−B
oc−β−イソブチルセリニル)−14β−ヒドロキシバッカチンV 1,14
−カルボナート4.5gを得た: 化学式:C4457NO17 外観:白色の粉末 融点:245℃
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】 質量スペクトル(TSP+):(m/z)872(MH+);816(MH+
(CH32C=CH2);772(816−CO2);756(816−AcOH
);712(772−AcOH)。 赤外吸収スペクトル(KBrディスク):3450、2963、1813、1
740、1702、1247、1091、710cm-1。 UVスペクトル(MeOH):200及び230nm; 200nmの−E1%=370.9 230nmの−E1%=193.2
【0047】 実施例3:(4S,5R)−N−Boc−(2,4−ジメトキシフェニル)−4
−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸の調製 N−Boc−L−ロイシノール(III)の調製: L−ロイシノール(II)46.8g(400mmol)を、メカニカルスターラー
、温度計及び滴下ロートを取り付けた2l三つ口丸底フラスコ中でCH2Cl2
300mlに溶解した。次に撹拌溶液に室温でCH2Cl2(100mL)中のBoc
無水物(87.2g、400mmol)の溶液を90分で滴下により加えた。Boc
−無水物の最初の25%の添加の間、反応は発熱性であり、20〜30℃に達し
てスラリーが生じ、そしてこれが室温で更に3時間撹拌後には透明になった。全
体を室温で一晩放置した。溶媒を高真空下で留去することにより、所望の生成物
を濃稠な油状物として定量的収量(87g)で得た。次にこの生成物を更に精製
することなく処理した。
【0048】 N−Boc−L−ロイシナール(IV)の調製 −60/−65℃で前もって冷却した塩化メチレン130mL中の塩化オキサリ
ル(26.274mL、300mmol)の溶液に、DMSO(28.4mL、400mm
ol)をゆっくり加えた。
【0049】 DMSOの添加が終了後、溶液は透明になった。同温度で20分撹拌後、続い
て反応混合物を、−60℃未満の温度を保持しながら、CH2Cl2(200mL)
中のアルコール(III)(43.7g、200mmol)の溶液で25分間処理した
。アルコールの添加の間に反応混合物は混濁して、白色の沈殿物が生成した。同
温度で20〜25分の撹拌後、CH2Cl2(100mL)中のトリエチルアミン(
112mL、800mmol)の溶液を、温度を−68と−62℃の間に保持しながら
40分で滴下により加えた。次に反応混合物を−60と−65℃の間で更に50
分間撹拌した。溶離液としてCH2Cl2中の8%メタノールを使用して行った反
応混合物のTLCでは、出発生成物を検出しなかった。
【0050】 次にこの冷溶液を、KHSO4 68g(0.5mol)を含む氷冷溶液800ml
中に注ぎ入れた。有機層を分離して、水相をCH2Cl2(100mL)で抽出した
。合わせた有機相をKHSO4水溶液(5%、1×200mL)、食塩水(100m
L、50mL)で洗浄して、半分の容量(≒250mL)まで濃縮した。該物質を次
の工程において直接使用した。
【0051】 アルデヒド(V)重亜硫酸塩化合物誘導体 メカニカルスターラー、温度計及び滴下ロートを取り付けた2l三つ口丸底フ
ラスコ中のアルデヒド(IV)の塩化メチレン溶液を、10分で−5℃で水(20
0mL)中の重亜硫酸ナトリウム(41.7g、400mmol)の溶液で処理し、続
いてn−Bu4NHSO4(678mg、2mmol)で処理した。この溶液を−5℃に
冷却した。反応混合物を−5℃〜−0℃で5〜6時間、続いて室温で一晩撹拌し
た。化合物(V)を含む水相を分離して、CH2Cl2(2×20mL)で洗浄した
【0052】 (2−シアノ−3−(N−Boc)−アミノ−5−メチル−ヘキサノール(VI) 上記水溶液(≒250mL)にCH2Cl2(120mL)を加え、反応混合物を氷
浴で0〜5℃に冷却した。続いて固体KCN(15g、230mmol)を反応混合
物に加えて、この溶液を室温で一晩撹拌した。有機相を分離して、水相をCH2
Cl2で抽出した。合わせた有機相を食塩水(1×50mL)で洗浄し、MgSO4 で乾燥して溶媒を留去することにより、無色の粘性液体として生成物を得た(4
3g)。この生成物は、〔α〕D51.11(c=2、MeOH)であり、そし
て(VI)の2(R),3(S)と2(S),3(S)誘導体の約2:1混合物で
あった。収率は、出発したL−ロイシノールに対照させて89%であった。
【0053】 (2RS,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−5−メチルヘキサン酸(VII
) 上記粗ニトリル(VI)の混合物(43g)を濃HCl(37%)(150mL)
で処理し、一晩還流することにより、粗酸(VII*)を得た。過剰の塩酸をロータ
リーエバポレーターにより除去して、残渣から水(100mL)と共に留去するこ
とによりHClを除去した。次に残渣を水150mlに溶解して、アセトン100
mlを加え、次に6.25M NaOH溶液33mlで処理することにより、pHを
5に調整した。次に更なる量のアセトン(500mL)を溶液に加え、これを4℃
で一晩静置した。続いて沈殿した固体を濾過して、固体ケーキをアセトンで洗浄
して、真空下で乾燥することにより、化合物(VI)の2(R),3(S)と2(
S),3(S)誘導体の約3:1混合物を含む粗酸(VII)(6.5g)を得た
【0054】 濾液から溶媒を留去して、水を加えることにより、溶液の容量を75mLに調整
した。
【0055】 次にアセトン(1L)を溶液に加えて、これを冷蔵庫中4℃で一晩静置した。
次に沈殿した固体を濾過して、固体ケーキをアセトンで洗浄し、真空下で乾燥す
ることにより、(VII)の2(R),3(S)と2(S),3(S)誘導体の約
1:1混合物と共に固体NaClを含む第2の量の生成物(18g)を得た。
【0056】 回収した第1の生成物(VII)(22.5g)は、完全に溶解することなく水
(120mL)中で加熱し、次に氷中で冷却し、濾過することにより、酸(VII)
12.5gを得たが、なお約10%の望ましくない(VII)の2(R),3(S
)誘導体が混入していた。この生成物を乾燥して、上記第2産物の結晶の約1:
1混合物と混合した(総量≒27g)。
【0057】 (2RS,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2−ヒドロキシ−5−メチルヘ
キサン酸(VIII) (A)純度約90%の粗酸(VI)2(R),3(S)(2.5g、77.6mm
ol)を水−THFの1:1混合物(80mL)に溶解し、次にこの反応混合物にト
リエチルアミン(13.5mL)、続いてBoc無水物(18.5g、85mmol)
を加え、溶液全体を室温で40時間撹拌した。ロータリーエバポレーターにより
溶媒を留去し、全体を撹拌し続けながら、水60ml及び酢酸エチル60mlを加え
た。水相を分離して、酢酸エチル(30mL)で抽出した。合わせた有機相を10
%炭酸ナトリウム水溶液(30mL、20mL)で抽出した。次に塩基性抽出液を2
M塩酸で酸性にした水相(≒55mL)と合わせて、溶液のpHを2に調整した。
次に酸(VIII)を酢酸エチル(3×40mL)で水相から抽出して、ヘテロ酢酸抽
出液を水(20mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去することによ
り、粗(VIII)Boc誘導体をシロップ状物として得た(20g、99%)。
【0058】 (B)NaClが混入している約50%の純度の粗酸(VII)2R,3S(2
7g)を水−ジオキサンの1:1混合物(120mL)に溶解した。次に反応混合
物にトリエチルアミン(20mL)を加え、次いでBoc無水物(26.16g、
120mmol)を加えた。溶液を室温で40時間撹拌した。ロータリーエバポレー
ターにより溶媒を留去し、更に数分間撹拌を続けながら、水(100mL)及び酢
酸エチル(100mL)を残渣に加えた。有機相を分離して、10%炭酸ナトリウ
ム水溶液(45mL、30mL)で抽出した。次に炭酸ナトリウム抽出液を水相と合
わせて、1M塩酸(≒165mL)で酸性にして、酢酸エチル(3×60mL)で抽
出し、後に水(30mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去すること
により、粗(VII)Bocをシロップ状物として得た(16g)が、これは2R
,3Sと2S,3S異性体の1:1混合物からなっていた。
【0059】 (2R,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2−ヒドロキシ−5−メチルヘキ
サン酸メチルエステル(IX) ジアゾメタンは、T.H. Blackに報告された方法によりジアザルドから調製した
〔Aldrichimica Acta, 16, 3 (1983)〕。
【0060】 (A)CH2Cl2(75mL)中の粗酸(VIII)(20g、56.6mmol)の溶
液を、ジアゾメタンの冷エーテル溶液(≒77mmol)にゆっくり加えて、混合物
を氷浴に2時間放置した。この工程において溶液の色が白色に変わったが、これ
はほとんどのジアゾメタンが吸着されていることを示す。次に溶液を濃縮して、
残渣をトルエン(20mL)とヘキサン(70mL)の混合物から結晶化した。冷蔵
庫中4℃で一晩冷却後、純粋な(IXA)2R,3S誘導体の結晶を濾過により回
収した。収量は15gであった。母液から1:1異性体混合物約5gを得た。
【0061】 (B)同じ手順を用いて、酸(VIII)の1:1混合物(16g)を(IXA)と
(IXB)エステルの1:1混合物に変換した。母液からの物質(工程Aからの5
g)を加え、この物質を合わせて、ヘキサン−酢酸エチルを溶離液(9:1〜7
:3)として使用するカラムクロマトグラフィーにより分離した。ニンヒドリン
を、TLCプレートの展開液として使用した。Rf0.75(酢酸ヘキサノエチ
ル: 7:3)の非極性化合物を、所望のエステル(IXA)(2R,3S)とし
て同定したが、これをシクロヘキサンから再結晶することにより、(IXA)を無
色の針状物(8g)として得た(融点95〜96℃、〔α〕D72.4°(c=
1、MeOH))。
【0062】 Rf0.5(ヘキサン−酢酸エチル 7:3)の極性化合物を(IXB)(2S
,3S)として同定して、シクロヘキサンから再結晶することにより、(IXB)
10gを無色の針状物として得た。
【0063】 2,4−ジメトキシベンズアルデヒドジメチルアセタール 2,4−ジメトキシベンズアルデヒド(41.25g、0.25mol)、無水
オルトギ酸トリメチル(50mL)及び硝酸アンモニウム(2g、メタノール20
mLに溶解)の混合物を6時間還流した(反応混合物の1H−NMRが、65〜7
0%の変換を示した)。最初は、熱反応混合物は清澄な溶液であったが、反応が
進行するにつれ固体が沈殿した。第2部の無水オルトギ酸トリメチル(20mL)
を加え、メタノールの一部を留去した。
【0064】 反応混合物の温度が95〜100℃に達したら、全ての固体はフラスコ中で溶
解した。溶液を室温に冷却して、無水Na2CO3(5g)を加えて30分間撹拌
した。続いてこの溶液を濾過して、残渣を0.25mmHgの真空下で分別蒸留によ
り蒸留した。低温での第1の画分は、主として過剰のオルトギ酸トリメチルから
なっており、そして175〜180℃で無色の油状物として蒸留した第2の画分
は、所望のアセタールであった。収量:37g(70%)。
【0065】 (4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−イソ
ブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチルエステル(X) 無水THF(150ml)中の(2R,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2
−ヒドロキシ−5−メチルヘキサン酸メチルエステル(IXA)(34.375g
、125mmol)の溶液に、蒸留2,4−ジメトキシベンズアルデヒドジメチルア
セタール(30g、142mmol)、続いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム
(Py.Tos;400mg)を加えた。
【0066】 この溶液を、デーン−シュターク(Dean-Stark)セパレーターを取り付けた5
00ml三つ口フラスコ中で穏やかに還流しながら加熱した。還流下で約6時間後
、反応中に生成したメタノールを含むTHF 約60mlを除去した。1H−NM
R分析(CDCl3中)のために試料をとった。δ=1.41ppmのピークは、消
失(1)して、保護メチルエステルに関する新規なピークがδ=1.24ppmに
出現(2)した。6時間の還流後、変換率は約70〜75%であった。
【0067】 新たに一定量の無水THF(50ml)を加え、次にある量の2,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドアセタール(5.0g;24mmol)を加えた。反応混合物を
更に2.5時間還流し、この間デーン−シュターク装置を使用してTHF約50
mlを除去した。続く1H−NMR分析では、出発物質の完全な変換を示した。
【0068】 反応混合物にNaHCO3飽和水溶液(15ml)を加え、混合物を15分間撹
拌することにより、Py.Tosを中和した。続いてt−ブチルメチルエーテル
(85ml)及び水(15ml)を加え、有機相を分離した。水相をt−ブチルメチ
ルエーテル(20ml)で抽出して、合わせた有機相を水(30ml)で洗浄して、
溶媒を留去することにより、粗生成物(X)の残渣(66g)を得た。
【0069】 酸(XI)へのエステル(X)の加水分解 粗エステル(X)(22g、42mmol)をメタノール100mlに溶解して、炭
酸カリウム8.7gを含む水(50ml)を加えた。室温で一晩撹拌後、TLCモ
ニタリング(トルエン−酢酸エチル: 4.5:1)により、反応は終了したと
考えられた。TLC分析は、1H−NMR分析により確認して、メチルエステル
ピークの消失を照合した。
【0070】 40℃を上回らない温度で真空下メタノールを留去して(残渣約60g)、水
(150ml)を残渣に加えた。この水性懸濁液を酢酸エチル(5×50ml)で抽
出することにより、ベンズアルデヒド及び過剰のベンズアルデヒドジメチルアセ
タールを除去した。塩化メチレン90mlを水相に加え、混合物を氷浴で冷却して
、激しく撹拌しながら、この二相系を1M NaHSO4(pH=3)約125m
lで処理した。相を分離して、水相を塩化メチレン(75ml)で抽出した。合わ
せた塩化メチレン抽出液を水(30ml)、食塩水(30ml)で洗浄して、MgS
4で乾燥した。次にこの溶液は次の使用まで−60℃に保持した。無色の固体
としての最終生成物の収量は16gであり、出発物に基づいて約93%であった
【0071】 実施例4:14β−ヒドロキシ−7−Tes−バッカチンIII 1,4−カルボ
ナートの調製 無水テトラヒドロフラン50ml中の10−デアセチル−14−ヒドロキシバッ
カチンIII 11.2gの溶液に、CeCl3・7H2O 0.72g及び無水酢
酸7.3mlを加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した;この間に混合物は均
質になった。氷10gを加え、全体を1時間撹拌した。テトラヒドロフランを真
空下で留去して、残渣をH2O 200mlで希釈した。沈殿物を濾過して、真空
下P25の存在下で乾燥した;生成物を酢酸エチルから結晶化することにより、
下記の性状を有する14−ヒドロキシバッカチンIII 10gを得た:
【0072】 融点:236〜8℃;IR(KBr):3474、1739、1400、12
40、1090、1049cm-1
【0073】
【表7】
【0074】 −12℃に冷却した、スターラー、滴下ロート、温度計及び還流冷却器を取り
付けた四つ口フラスコに、トルエン中のホスゲンの1.9M溶液52.8mlを入
れた。この溶液に、塩化メチレン53ml及びピリジン17.5mlに溶解した14
−ヒドロキシ−バッカチンIII 11.6gを撹拌下30分で滴下により加えた
。温度を−6と−10℃の間に保持した。30分後、NaHCO3飽和溶液50m
lを、撹拌下、温度の厳重な制御を保持しながら加えた。室温まで加温後、相を
分離した。水相を塩化メチレンで逆抽出して、有機相を2N HCl 45mlで
洗浄してpHを約1に調整した。有機相を0.1N HCl、次にNaHCO3
で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥して蒸発乾固することにより、14−ヒドロ
キシバッカチン−1,14 カルボナート11.5gを定量的に得た。
【0075】 14−ヒドロキシバッカチン−1,14 カルボナート11.5gをDMF
50mlに溶解して、クロロトリエチルシラン1.1当量及びN−メチル−イミダ
ゾール3当量を室温で加えた。反応の終了後、混合物をH2O 500ml中に注
ぎ入れ、沈殿物を濾過してH2Oで完全に洗浄し、次に乾燥することにより、実
施例1に報告されたのと同じ性状を有する14β−ヒドロキシ−7−Tes−バ
ッカチンIII−1,14 カルボナート12.8gを得た。
【0076】 実施例5:13−(N−Boc−β−イソブチルセリニル)−14β−ヒドロキ
シバッカチンIII、1,14−カルボナートの合成 上記実施例に記載されるように得られた14β−ヒドロキシ−7−Tes−バ
ッカチンIII−1,14 カルボナートから出発して、手順は以下のとおりとし
た。
【0077】 1L丸底フラスコに、14β−ヒドロキシ−7−Tes−1,14−カルボナ
ート−バッカチンIII 20gを、厳密に無水のトルエン300mlと一緒に入れ
た;CH2Cl2に溶解した(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメト
キシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸10g
及びN,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)2gを加え、そしてジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)9.5gを加えた。反応混合物を3時間還流
し、次に冷却することにより、尿素生成物を沈殿させて、母液をNaHCO3
和溶液で洗浄することにより、未反応の酸を除去し、次いで希塩酸で洗浄するこ
とにより、DMAPを除去し、そして最後に再度NaHCO3で洗浄して中性に
した。有機相を濃縮乾固することにより、生成物41.5gを得たが、これは次
の工程において直接使用することができた。
【0078】 この化合物40gを、最初にTesを、次に2,4−ジメトキシベンズアルデ
ヒドを開裂することにより、2工程で脱保護した。化合物40gをアセトニトリ
ル/ピリジン混合物(80:100)100mlに窒素下で溶解して、混合物を0
℃に冷却した;フッ化ピリジニウム13mlを加え、全体を撹拌しながら24時間
放置した。この溶液を水2L中に注ぎ入れ、生成物を濾過して真空下で乾燥した
。残渣を塩化メチレン60mlに溶解して、激しく撹拌しながら0℃で、この溶液
にメタノール−HCl(0.6N)40mlを加えた。反応混合物を撹拌しながら
2時間放置し、次に塩化メチレン150mlで希釈して、NaHCO3溶液と共に
振盪してpHを6〜7に調整した。有機相を濃縮乾固して、残渣をアセトン−ヘ
キサンから結晶化し、次に乾燥することにより、13−(N−Boc−β−イソ
ブチルイソセリニル)−14β−ヒドロキシバッカチンIII 1,14−カルボ
ナート16.5gを得た。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正の内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE01 BC05 4C071 AA01 AA08 BB01 CC13 EE03 FF14 GG01 HH05 HH08 JJ01 LL01 LL07 4C086 AA01 AA03 AA04 CA01 GA16 MA01 MA04 NA14 ZB26 4H039 CA40 CJ10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 で示される化合物。
  2. 【請求項2】 式(I)の化合物の製造方法であって、13−(N−Boc
    −β−イソブチルイソセリニル)−14β−ヒドロキシ−バッカチンIII 1,
    14−カルボナートを、メタノール又はTHF中でDBU(ジアザビシクロ〔5
    ,4,0〕−7−ウンデセン)で処理するか、あるいはメタノール、エタノール
    又はプロパノールから選択される脂肪族アルコールの存在下の塩化メチレン又は
    塩素化溶媒、及び塩基性アルミンにより1時間〜14日間の範囲の時間溶解させ
    ておく方法。
  3. 【請求項3】 13−(N−Boc−β−イソブチルイソセリニル)−14
    β−ヒドロキシ−バッカチンIII又はV 1,14−カルボナートの製造方法で
    あって、下記工程: a)14β−ヒドロキシ−10−デアセチルバッカチンIII又はVの、7位の
    トリエチルシリル化誘導体への変換; b)工程(a)の生成物からの1,14−カルボナート誘導体の調製; c)10位のヒドロキシルの選択的アセチル化; d)工程(c)の生成物と(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメ
    トキシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸との
    反応; e)工程(d)の生成物からのトリエチルシリル及びジメトキシベンジリデン
    保護基の開裂 を含む方法。
  4. 【請求項4】 工程(a)のシリル化剤が、トリエチルクロロシランであり
    ;工程(b)の1,14−カルボナート誘導体が、塩化メチレン/ピリジン(3
    :1)溶液中でトルエン中ホスゲンを使用して窒素雰囲気下で調製され;工程(
    c)の還元が、無水THF中のLiHMDSにより行われ、そして生じる10−
    ヒドロキシ誘導体が、次に塩化アセチルによりアセチル化され;工程(d)の縮
    合反応が、塩基及び縮合剤のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在
    下で、無水非極性有機溶媒中で行われ;工程(e)のトリエチルシリル保護基が
    、アセトニトリル/ピリジン溶液中で窒素下でフッ化ピリジニウムにより脱離さ
    れ、そしてジメトキシベンジリデン保護基が、メタノール中のHClを加え、続
    いてNaHCO3を加えることにより塩化メチレン溶媒中で脱離される、請求項
    3記載の方法。
  5. 【請求項5】 13−(N−Boc−β−イソブチルイソセリニル)−14
    β−ヒドロキシ−バッカチンIII又はV 1,14−カルボナートの製造方法で
    あって、下記工程: a′)14β−ヒドロキシ−10−デアセチルバッカチンIII又はVのC−1
    0のヒドロキシルの選択的アセチル化; b′)工程(a′)の生成物からの1,14−カルボナート誘導体の調製; c′)C−7のヒドロキシルのシリル化; d′)工程(c′)の生成物と(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−
    ジメトキシフェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸
    との反応; e′)工程(d′)の生成物からのトリエチルシリル及びジメトキシベンジリ
    デン保護基の開裂 を含む方法。
  6. 【請求項6】 工程(a′)の選択的アセチル化が、無水酢酸により、セリ
    ウム、スカンジウム、イッテルビウム塩、好ましくはCeCl3・7H2Oの存在
    下で行われ、そして工程(b′)〜(e′)が、請求項4の工程(b)、(a)
    、(d)及び(e)と同様に行われる、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 (4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフ
    ェニル)−4−イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸の製造方法で
    あって、下記工程: a)Bocによるロイシノールのアミノ基の保護; b)N−Boc−L−ロイシノールのN−Boc−L−ロイシナールへの変換
    ; c)工程(b)の生成物のシアンヒドリンの調製; d)シアンヒドリンニトリルの対応するカルボン酸への変換; e)カルボン酸メチルエステルの生成; f)(2R,3S)−3−(N−Boc)アミノ−2−ヒドロキシ−5−メチ
    ルヘキサン酸メチルエステルの精製; g)工程(f)の生成物と2,4−ジメトキシベンズアルデヒドジメチルアセ
    タールとの縮合; h)(4S,5R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4
    −イソブチル−1−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチルエステルの対応する
    カルボン酸への変換 を含む方法。
  8. 【請求項8】 下記合成中間体:14β−ヒドロキシ−バッカチンIII又は
    V、14β−ヒドロキシ−バッカチンIII又はV 1,14−カルボナート、1
    4−β−ヒドロキシ−7−Tes−10−デアセチルバッカチンIII又はV、1
    4−β−ヒドロキシ−7−Tes−バッカチンIII又はV、14−β−ヒドロキ
    シ−7−Tes−バッカチンIII又はV 1,14−カルボナート、(4S,5
    R)−N−Boc−2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−イソブチル−1
    −オキサゾリジン−5−カルボン酸。
  9. 【請求項9】 化合物(I)を薬学的に許容しうる担体及び賦形剤と一緒に
    含む、医薬組成物。
  10. 【請求項10】 抗癌活性を持つ医薬の調製のための、化合物(I)の使用
JP2001507843A 1999-07-06 2000-07-03 タクサン誘導体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4823456B2 (ja)

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