JP2003285349A - 射出成型体の製造方法および製造装置 - Google Patents
射出成型体の製造方法および製造装置Info
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Abstract
ンプ1を、可動型6と固定型7とを用いたダイスライド
インジェクション方式で型成形するにあたり、可動型6
を小型にして小さい型締め力でよいようにする。 【解決手段】 可動型6には、ハウジング5用の型面6
aが形成されたものとして一次射出工程でハウジング5
を成形し、別に成形されたレンズ部2を固定型7に形成
のレンズ用型面7aにはめ込みセットした後、ハウジン
グ5とレンズ部2とを突き合わせ、その突合せ面部に樹
脂材8を二次射出してランプ1を成形するようにした。
Description
サイドウインカー、ヘッドランプ、テールランプ等の各
種の射出成型体の製造方法および製造装置の技術分野に
属するものである。
えば車両の左折、右折の方向が車両ボディ側面からも視
認できるよう設けられるサイドウインカーがある。そし
て、これを例にして説明すると、従来のサイドウインカ
ーとして、レンズ部と、端子およびバルブ(電球)が組
み込まれるハウジングとをそれぞれ半製品としてそれぞ
れ成形した後、これら半製品同志を突き合わせ、その突
き合わせ部を接着して形成するようにしたものがあり、
このようなものの製造方法として、ダイスライドインジ
ェクション法が知られている。このものの詳細は、例え
ば特公平2−38377号公報に記載されているが、こ
れを用いてサイドウインカーを成形する場合、可動型と
固定型を対向配設した状態でレンズ部とハウジングとを
第一、第二の半製品(一次製品)としてそれぞれ型成形
(一次の射出成形)した後、可動型を移動して両半製品
同志を突き合わせ、この突き合わせ部に樹脂材を二次射
出して中空状のサイドウインカーを型成形(二次の射出
成形)することになる。
イスライドインジェクション法では、第一、第二の半製
品を一対の金型(固定型と可動型)で同時成形した後、
一方の金型(可動型)をスライド移動させて半製品同志
を突き合せ対向させるよう型合わせし、半製品同志の突
き合せ部に樹脂材を二次射出するものであるため、金型
自体がどうしても大きくなってしまうだけでなく、一次
の射出工程で第一、第二の半製品を同時成形することも
あって大きな型締め力が必要になり、このため装備され
るプレス装置が大型化するという問題があり、この問題
は製品の大きさが大きくなるほど顕著になってくる。
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、第一、第二の半製品同志を突き合
せ、その突き合せ部に樹脂材を二次射出して一体化する
にあたり、第一の半製品を一次射出により成形した後、
該第一の半製品を、前記一次射出とは別個に成形した第
二の半製品に突き合せ、しかる後、その突き合せ部に樹
脂材を二次射出して一体化するようにしたことを特徴と
する射出成型体の製造方法である。また、第一、第二の
半製品同志を突き合せ、その突き合せ部に樹脂材を二次
射出して一体化するにあたり、予め成形された第一、第
二の半製品を互いに突き合せた後、その突き合せ部に樹
脂材を二次射出して一体化するようにしたことを特徴と
する射出成型体の製造方法である。これらのものにおい
て、第一、第二の半製品とも単体である、第一の半製品
は単体であり、第二の半製品は部材組込みがなされたユ
ニット体である、第一の半製品は部材組込みがなされた
ユニット体であり、第二の半製品は単体である、第一、
第二の半製品とも部材組込みがなされたユニット体であ
ることを特徴とすることができる。また、射出成形され
た第一、第二の半製品同志を突き合せ、その突き合せ部
に樹脂材を二次射出して一体化する射出成型体の製造装
置であって、該製造装置を、第一の半製品を一次射出し
て成形するための一方の第一半製品用型面が形成された
第一金型と、第一の半製品を一次射出して成形するため
の他方の第一半製品用型面および第二の半製品が嵌め込
まれる第二半製品用型面が形成された第二金型と、第
一、第二金型を、第一半製品用金型同志が型合わせされ
る状態から一方の第一半製品用型面と第二半製品用型面
とが型合わせされる状態に移動させるための金型移動機
構と、前記第一半製品用型面同志が突き合わされた状態
で第一の半製品を成形するための樹脂材を一次射出する
一次射出手段と、一方の第一半製品用型面と第二半製品
用型面とが突き合わされた状態で第一、第二の半製品の
突き合せ部に樹脂材を二次射出して一体化するための二
次射出手段とを備えて構成されていることを特徴とする
射出成型体の製造装置である。そしてこのようにするこ
とにより、第一金型は、第一半製品を成形するだけの大
きさでよく、しかも一次の射出工程では第一半製品の成
形するに足る型締め力があればよいから、プレス装置の
小型化も達成できる。そのうえ、色違い等、品揃えが要
求される側の半製品については、一次射出の工程とは別
の工程で生産し、二次の射出をすることに合わせて二次
半製品用型面に嵌め込めばよいことになって製品の品揃
えが簡単にできることになる。このものにおいて、第二
金型の第二半製品用型面は、少なくとも第一、第二の半
製品同志の突き合せ部を含めてその周辺部を受ける受け
面により構成されていることを特徴とすることができ、
このようにすることで、より一層、型締め力の低減が計
れることになって都合がよい。
態について説明をする。図面において、1は車両用のラ
ンプであって、該ランプ1は、椀形状をしたレンズ部2
と、端子3およびバルブ(電球)4が組込まれるハウジ
ング5とにより構成されるが、本第一の実施の形態では
レンズ部2については別途の射出成形装置で予め成形さ
れ、ハウジング5の射出成形および該成形されたハウジ
ング5とレンズ部2とを二次射出して一体化する工程を
ダイスライドインジェクション方式により実施するよう
になっている。
ジェクション用の可動型、固定型であって、可動型6に
はハウジング5の外側面を形成するためのハウジング用
型面6aが形成されている。一方、固定型7にはレンズ
部2の外側面を面合わせする状態で嵌め込むレンズ部用
型面7aと前記ハウジング5の内側面を形成するための
ハウジング用型面7bとが形成されている。そして可動
型6は、固定型7に対して離接する移動(図面において
上下方向の移動)と、ハウジング用型面6aが可動型6
のレンズ用型面7aおよびハウジング用型面7bに対向
する位置に変位する移動(図面において左右方向の移
動)とができるようになっているが、その移動機構の具
体的な構成については従来と同様であるので詳細につい
ては省略する。
のハウジング用型面7bと対向する位置に移動し、両ハ
ウジング用型面6a、7bが型合わせされた状態で樹脂
材を一次射出してハウジング5が射出成形される(図2
参照)。次いで、可動型6が固定型7から離間すべく図
面において上方向に移動するが、この離間状態では、ハ
ウジング5は可動型6側にセットされた状態で残り、こ
こでハウジング5は、部材(部品)である一対の端子3
およびバルブ4が組込まれてユニット体となり、レンズ
用型面7aに単体(部材組込みがない)であるレンズ部
2を嵌め込みセットする(図3参照)。しかる後、可動
型6がレンズ用型面6a側に移動し(図4参照)、この
状態で型合わせされてハウジング5とレンズ部2とが突
合わされ、該突合せ面に形成される射出スペースに樹脂
材8が二次射出され、これによってハウジング5とレン
ズ部2とが一体化されたランプ1が成形されるようにな
っている(図5参照)。
において、ランプ1をダイスライドインジェクション法
によって形成するにあたり、固定型7にはハウジング用
型面7aとレンズ用型面7bとが形成されてはいるが、
可動型6はハウジング用型面6aのみが形成された小型
のものでよく、そしてレンズ部2についてはハウジング
5とは別に成形されたものを用い、一方の半製品である
ハウジング5だけを一次射出により成形することになる
結果、金型に働く型締め力はハウジング5を成形するた
めに必要なものでよいことになって、従来のように両者
を同時に射出成形する場合のように、大きな型締め力が
必要になることはない。このため、ランプ1自体が大き
な製品となってもダイスライドインジェクション方式で
容易に製造することができる。因みに、二次射出の工程
は突合せ部に樹脂材8を二次射出するだけでよいので、
一次射出する場合より樹脂材の射出量は僅かであり、こ
の結果、一次射出に対応した型締め力があれば充分であ
る。
の形態であるが、このものは、部材組込みがなくて単体
となるレンズ部2をダイスライドインジェクション方式
で成形し、ハウジング5を別工程で型成形したもので、
さらにこのハウジング5には端子3、バルブ4が部材
(部品)として別組込みされたユニット体となってい
る。そしてこのものでは、可動型9にレンズ部2の外側
面に相当する型面9aが形成され、固定型10にレンズ
部2の内側面に相当する型面10aと、ハウジング5の
外側面に相当する型面10bが形成されているが、本実
施の形態では、ハウジング用型面10bが、レンズ部2
とハウジング5との突き合せ部を含めてその周辺部を受
ける型面だけとなり、それよりも中心側部位は大きくえ
ぐられた凹孔10c形状になっていてハウジング5の該
当部分は固定型10に接触しない構造になっている。
可動型9を小型にできるとともに、型締め力についても
レンズ部2を一次射出するのに必要なものであれば充分
となる。しかもこのものでは、固定型10に形成される
ハウジング用型面10bが、突き合せ部を含めてその周
辺部を受けるだけの簡単な形状の型面でよいことになっ
て、型成形が容易となる。
第二の半製品が単体、ユニット体の組合わせたものにお
いて、ランプを射出成型体として例示し、一方の半製品
が別工程で成形され、他方の半製品が一次射出工程で成
形されたものについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、図10に示す第三の実施の形態の
ように、ランプ11を例とした場合の半製品であるレン
ズ部12、ハウジング13を予め型成形したものを、互
いに対向する金型14、15に組込んだ後、金型14、
15を型合わせしてレンズ部12、ハウジング13を突
き合わせ、その突き合わせ面部に樹脂材16を射出して
一体化するものとしてもよい。
数の単体または複数のユニット体とすることもできる。
つまり、図11に示す第四の実施の形態のものは、同じ
くランプ17が例示されるが、このものは、ハウジング
18が第一の実施の形態のように第一金型(可動型)1
9と第二金型(固定型)20とによる一次の射出工程で
成形される一方、別工程で成形された二つのレンズ部2
1、22を第二金型20に組込み、第一金型19側のハ
ウジング18と該第二金型20側のレンズ部21、22
とを突き合わせ、その突き合わせ面部に樹脂材23を二
次射出して一体化するようにしたものである。そしてこ
の様にした場合、レンズ部21、22を異材(例えば色
違いや素材違い等)にしたものも簡単に成形できること
になる。勿論この場合ににおいても、ハウジング18を
単体にしたもの、部材(部品)を組込んだユニット体に
したものの何れも実施することができることはいうまで
もない。
態のものは、前記第三の実施の形態のものと同様、予め
別成形した三個のレンズ部24、25、26と三個のハ
ウジング部27、28、29とを第一、第二の金型3
0、31にそれぞれ組込んだ後、型合わせによりこれら
半製品同志を突き合わせ、その突き合わせ面部に樹脂材
32を射出して一体化したものである。そしてこのもの
において、レンズ部24、25、26を各色の異なる樹
脂材で成形した場合には、多色(本実施の形態では三
色)のランプとすることができる。
一部の半製品を成形し、該一部の半製品と別成形した他
の半製品とを突き合わせ、その突き合わせ部に樹脂材を
二次射出して一体化するもの、あるいは別成形した半製
品同志を突き合わせ、該突き合わせ部に樹脂材を射出し
て一体化するものの何れのものも、半製品としては、部
材組込みのない単品、部材(部品)が組込まれたユニッ
ト品、インサート材がインサート処理されたインサート
成形品等が例示され、しかもこれら半製品は一個だけで
なく複数個のものとすることができ、該複数である場
合、単品、ユニット品、インサート成形品等を組み合わ
せた複数とすることも勿論できる。
断面図である。
る。
る。
断面図である。
る。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 第一、第二の半製品同志を突き合せ、そ
の突き合せ部に樹脂材を二次射出して一体化するにあた
り、第一の半製品を一次射出により成形した後、該第一
の半製品を、前記一次射出とは別に成形した第二の半製
品に突き合せ、しかる後、その突き合せ部に樹脂材を二
次射出して一体化するようにしたことを特徴とする射出
成型体の製造方法。 - 【請求項2】 第一、第二の半製品同志を突き合せ、そ
の突き合せ部に樹脂材を二次射出して一体化するにあた
り、予め成形された第一、第二の半製品を互いに突き合
せた後、その突き合せ部に樹脂材を二次射出して一体化
するようにしたことを特徴とする射出成型体の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、第一、第二
の半製品とも単体であることを特徴とする射出成型体の
製造方法。 - 【請求項4】 請求項1または2において、第一の半製
品は単体であり、第二の半製品は部材組込みがなされる
ユニット体であることを特徴とする射出成型体の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項1または2において、第一の半製
品は部材組込みがなされたユニット体であり、第二の半
製品は単体であることを特徴とする射出成型体の製造方
法。 - 【請求項6】 請求項1または2において、第一、第二
の半製品は部材組込みがなされたユニット体であること
を特徴とする射出成型体の製造方法。 - 【請求項7】 射出成形された第一、第二の半製品同志
を突き合せ、その突き合せ部に樹脂材を二次射出して一
体化する射出成型体の製造装置であって、該製造装置
を、第一の半製品を一次射出して成形するための一方の
第一半製品用型面が形成された第一金型と、第一の半製
品を一次射出して成形するための他方の第一半製品用型
面および第二の半製品が嵌め込まれる第二半製品用型面
が形成された第二金型と、第一、第二金型を、第一半製
品用金型同志が型合わせされる状態から一方の第一半製
品用型面と第二半製品用型面とが型合わせされる状態に
移動させるための金型移動機構と、前記第一半製品用型
面同志が突き合わされた状態で第一の半製品を成形する
ための樹脂材を一次射出する一次射出手段と、一方の第
一半製品用型面と第二半製品用型面とが突き合わされた
状態で第一、第二の半製品の突き合せ部に樹脂材を二次
射出して一体化するための二次射出手段とを備えて構成
されていることを特徴とする射出成型体の製造装置。 - 【請求項8】 請求項7において、第二金型の第二半製
品用型面は、少なくとも第一、第二の半製品同志の突き
合せ部を含めてその周辺部を受ける受け面により構成さ
れていることを特徴とする射出成型体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088921A JP4014141B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 射出成型体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002088921A JP4014141B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 射出成型体の製造装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007201505A Division JP4541386B2 (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 射出成型体の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003285349A true JP2003285349A (ja) | 2003-10-07 |
JP4014141B2 JP4014141B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=29234648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002088921A Expired - Lifetime JP4014141B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 射出成型体の製造装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4014141B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008195059A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-08-28 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 射出成形体、射出成形体の製造方法および射出成形体製造用金型 |
JP2008195007A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形装置 |
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-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088921A patent/JP4014141B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2008195007A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形装置 |
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