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JPH07215755A - セラミック抵抗体 - Google Patents

セラミック抵抗体

Info

Publication number
JPH07215755A
JPH07215755A JP6039032A JP3903294A JPH07215755A JP H07215755 A JPH07215755 A JP H07215755A JP 6039032 A JP6039032 A JP 6039032A JP 3903294 A JP3903294 A JP 3903294A JP H07215755 A JPH07215755 A JP H07215755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
resistor
ceramic resistor
resistance value
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6039032A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Tominaga
正勝 富永
Eiji Ishibe
栄二 石部
Shigeo Nagasaki
茂夫 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
Priority to JP6039032A priority Critical patent/JPH07215755A/ja
Publication of JPH07215755A publication Critical patent/JPH07215755A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温での抵抗値を大きくし、かつ抵抗温度係
数をできるだけ小さくすることができるセラミック抵抗
体を提供する。 【構成】 導電材として11〜69wt%のSiCと3
1〜89wt%のアルカリ酸化物の濃度が1000pp
m以下の還元されにくいガラス、例えば硼珪酸ガラス等
の焼結体から構成されるセラミック抵抗体。 【効果】 従来のセラミック抵抗体では得られなかった
高抵抗で、かつ抵抗温度係数を小さくできるセラミック
抵抗体を安定して得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高電圧回路の分圧抵抗体
として使用されるセラミック抵抗体で、特に常温抵抗値
が5×10〜9×1010Ω−cmと抵抗値が大きい
セラミック抵抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記用途の抵抗体としては高抵抗
値のものが必要であるため、金属を使用した巻線抵抗及
び樹脂に導電材を分散させた樹脂抵抗が使用される。し
かし、巻線抵抗は誘導性が出ること、体積抵抗率が低い
ため、所要容積が大きくなる。又、残留インダクタンス
が大きい欠点を有している。一方、樹脂抵抗は耐熱性が
低く、放電した場合は燃焼する欠点がある。これらの欠
点を補うものとして、耐熱性に優れたセラミック抵抗体
が考えられており、仮に、沿面放電しても耐熱性に優れ
るため、放電がなくなった後は、再び正常に使用でき
る。セラミック抵抗体には、炭素系セラミック抵抗体及
びZnO系セラミック抵抗体がある。しかし、炭素系セ
ラミック抵抗体やZnO系セラミック抵抗体ともに、安
定して製造できる限界が10〜10Ω−cmであ
り、また、抵抗温度係数も(−1〜−2)×10−1
/℃が限界である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セラミック抵抗体を分
圧抵抗体として使用する場合、高抵抗値のものが望まれ
るが、一般的に高抵抗値になるほど、抵抗温度係数が大
きくなる。抵抗温度係数が大きくなると、使用中の温度
変動による抵抗体の分圧率が変動し、好ましくないの
で、できるだけ抵抗温度係数が小さい方が良い。このた
め、高抵抗値でかつ、抵抗温度係数を小さくする方向で
検討されている。本発明の目的は常温での抵抗値を大き
く、かつ抵抗温度係数をできるだけ小さくすることがで
きるセラミック抵抗体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、こ
うした問題点に関し、種々の検討をした結果、常温での
抵抗値を大きくするために、導電性があり、かつ固有の
抵抗値が大きなセラミック材料を使用すること、かつ抵
抗温度係数をできるだけ小さくするために、特にNa
O、KO、CaO等のアルカリ酸化物が少ないガラス
材料を複合させることを考えた。一般的にアルカリ酸化
物中に含まれているアルカリ成分は、高温になると電子
伝導が活発になることは、よく知られているためであ
る。すなわち、11〜69重量%のSiCを導電材と
し、これに31〜89重量%の還元されにくいガラスを
混合した後に、成形及び焼成を行い、セラミック抵抗体
を形成することを特徴とする。上記によって得られるセ
ラミック抵抗体は常温の抵抗値を大きくすることがで
き、かつ抵抗温度係数を小さく抑えることができる。
【0005】
【作用】使用するSiCは11〜69重量%が適量であ
る。10重量%以下ではSiC粒子間の接触が少なく、
ムラが出て、常温の抵抗値が1011Ω−cm以上にな
り、絶縁物の領域に達し、抵抗値のコントロールができ
ない。一方、70重量%以上では、常温の抵抗値が5×
10Ω−cm以下になり、他のセラミック抵抗体の製
造範囲であり、利点が見出せない。使用するSiCの平
均粒径を1μm以下とした理由は、平均粒子径が1μm
以上を超えると、抵抗値のバラツキが大きくなり、安定
して製造できないためである。また、ここで使用するS
iCは、結晶系としてβ−SiCのどちらでもよい。好
ましくは、比較的平均粒子径が1μm以下のものが得や
すいβ−SiCがよい。ここで還元されにくいガラス
は、SiCと複合されるための焼結剤の役目をすること
は、もちろんであるが、アルカリ酸化物の濃度を100
0ppm以下とした理由は、濃度が1000ppm以上
になると抵抗温度係数が大きくなり、本目的と適合しな
いためである。この還元されにくいガラスとしては、硼
珪酸ガラス(B・SiO系)が適当であるが、
Al・B・SiO系,PbO・Al
・SiO系のように、SiO,Bのほか、
適宜Al,ZrO,PbOを含む系でよい。ま
た、このガラス成分は焼成後セラミック化する結晶化ガ
ラスであってもよい。なお、抵抗値のコントロールは前
記に示したようにSiCを11〜69wt%の範囲内で
変えることにより任意に変えることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の−実施例を説明する。平均粒
径が0.5μmのβ−SiC15wt%とアルカリ酸化
物の濃度が300ppmの硼珪酸ガラス85wt%を配
合した混合物にバインダーとしてCMCを外割で1wt
%添加し、水和捏合した。捏合物を押出し成形機で成形
し、φ8mm×長さ45mmの成形体を得た。該成形体
を大気中、1000℃で焼成し、ついで電極形成を経
て、セラミック抵抗体を作製した。作製した抵抗体の常
温の抵抗値と常温〜500℃までの抵抗温度係数を測定
した結果を表1に示した。実施例として他に、平均粒径
が0.5μmのβ−SiCを各々11wt%,50wt
%,69wt%とアルカリ酸化物の濃度が300ppm
の硼珪酸ガラスを各々89wt%,50wt%,31w
t%を配合した混合物を前記実施例とまつたく同様にし
てセラミック抵抗体を作製した。作製した抵抗体の常温
の抵抗値と常温〜500℃までの抵抗温度係数を測定し
た結果を表1に示した。
【0007】[比較例1]平均粒径が2μmのα−Si
C15wt%とアルカリ酸化物の濃度が300ppmの
硼珪酸ガラス85wt%を配合した後は、実施例とまっ
たく同様にしてセラミック抵抗体を作製した。作製した
抵抗体の常温の抵抗値と常温〜500℃までの抵抗温度
係数を測定した結果を表1に示した。
【0008】[比較例2]平均粒径が0.5μmのβ−
SiC15wt%とアルカリ酸化物の濃度が1000p
pmの硼珪酸ガラス85wt%を配合したほかは、実施
例とまったく同様にしてセラミック抵抗体を作製した。
作製した抵抗体の常温の抵抗値と常温〜500℃までの
抵抗温度係数を測定した結果を表1に示した。
【0009】[比較例3]平均粒径0.5μmのβ−S
iC10wt%とアルカリ酸化物の濃度が300ppm
の硼珪酸ガラス90wt%を配合したほかは、実施例と
まったく同様にしてセラミック抵抗体を作製した。作製
した抵抗体の常温の抵抗値と常温〜500℃までの抵抗
温度係数を測定した結果を表1に示した。
【0010】[比較例4]平均粒径0.5μmのβ−S
iC70wt%とアルカリ酸化物の濃度が300ppm
の硼珪酸ガラス30wt%を配合したほかは、実施例と
まったく同様にしてセラミック抵抗体を作製した。作製
した抵抗体の常温の抵抗値と常温〜500℃までの抵抗
温度係数を測定した結果を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】上記表1から平均粒径が1μm以下のSi
Cを11〜69wt%使用し、アルカリ酸化物の濃度が
1000ppm以下の還元されにくいガラスを31〜8
9wt%混合した後に成形及び焼成を行って得られたセ
ラミック抵抗体は、常温の抵抗値が7×10〜2×1
10Ω−cmと高い抵抗値が得られており、かつ抵抗
温度係数も−1.1×10−1〜−6.5×10−1
/℃で小さい値が得られていることがわかる。
【0013】
【発明の効果】実施例で明らかなように、本発明のセラ
ミック抵抗体によれば従来のセラミック抵抗体では得ら
れなかった高抵抗で、かつ抵抗温度係数を小さくできる
セラミック抵抗体を安定して得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01C 7/00 T

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材として、11〜69wt%のS
    iCと31〜89wt%の還元されにくいガラス、例え
    ば硼珪酸ガラス等からなる焼結体であることを特徴とす
    るセラミック抵抗体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセラミック抵抗体にお
    いて、前記SiCは平均粒径が1μm以下であることを
    特徴とするセラミック抵抗体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセラミック抵抗体にお
    いて、前記、還元されにくいガラスはアルカリ酸化物の
    濃度が1000ppm以下であることを特徴とするセラ
    ミック抵抗体。
JP6039032A 1994-01-31 1994-01-31 セラミック抵抗体 Withdrawn JPH07215755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6039032A JPH07215755A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 セラミック抵抗体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6039032A JPH07215755A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 セラミック抵抗体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07215755A true JPH07215755A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12541777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6039032A Withdrawn JPH07215755A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 セラミック抵抗体

Country Status (1)

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JP (1) JPH07215755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003285349A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Oshima Denki Seisakusho:Kk 射出成型体の製造方法および製造装置
JP2019186100A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 株式会社デンソー 電気抵抗体、ハニカム構造体、および、電気加熱式触媒装置

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Legal Events

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Effective date: 20010403