[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2003276915A - 巻取部自動切替装置 - Google Patents

巻取部自動切替装置

Info

Publication number
JP2003276915A
JP2003276915A JP2002086609A JP2002086609A JP2003276915A JP 2003276915 A JP2003276915 A JP 2003276915A JP 2002086609 A JP2002086609 A JP 2002086609A JP 2002086609 A JP2002086609 A JP 2002086609A JP 2003276915 A JP2003276915 A JP 2003276915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
web
shaft
winding shaft
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002086609A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Hishinuma
俊博 菱沼
Takaaki Tanaka
孝明 田中
Koji Numata
幸治 沼田
Hideyasu Kashii
英靖 樫井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2002086609A priority Critical patent/JP2003276915A/ja
Publication of JP2003276915A publication Critical patent/JP2003276915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き始めから巻き終わりまでのほとんどを、
製品として使用できるように巻取を行うことができ、且
つ巻取軸の自動切替を行うことの可能な巻取部自動切替
装置を提供する。 【解決手段】 2本の巻取軸13a、13bを備えた巻
取装置12の前に、巻取装置に向かって走行するウェブ
1を一時的に蓄積させるアキューム装置3を配置し、更
に、巻取装置の近傍に、一方の巻取軸13bに巻かれて
いたウェブ1を切断して、他方の巻取軸13aに巻き付
けるための紙継ユニット22を設け、巻取装置12によ
るウェブの巻取を一時的に停止した状態で巻取軸の切替
を行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した紙やフィ
ルム等のウェブを製造する装置、あるいはウェブに種々
な加工を施す装置等の巻取部において、一つの巻取軸に
巻取中のウェブを、他の巻取軸に切り替えるための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェブの製造装置、加工装置等の
巻取部には、旋回可能なターレットの両端にそれぞれ巻
取軸を備えたターレット式の巻取装置が多く使用されて
いる。このターレット式の巻取装置において巻取軸の切
替を行うには、ウェブ巻取中の巻取軸(旧巻取軸とい
う)によるウェブ巻取を継続した状態で、ターレットを
約180度旋回させ、旧巻取軸に向かって走行中のウェ
ブの下に新巻取軸が位置する状態とし、次いで、そのウ
ェブを新巻取軸(厳密には、新巻取軸に保持されている
紙管等の巻芯となる管)に押し付けて、そこにあらかじ
め取り付けている粘着テープにウェブを貼り付けると共
に、新巻取軸と旧巻取軸の間でウェブを切断し、ウェブ
を新巻取軸に巻き付け、その後、ターレートを少し回転
させて、新巻取軸を所定の巻取位置に位置させるという
動作を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方式で
巻取軸の自動切替を行うと、旧巻取軸の巻き終わりの部
分及び新巻取軸の巻き始めの部分に紙端ずれやしわが生
じ、製品にならないという問題があった。すなわち、タ
ーレット方式での切替では、ターレットを回転させて旧
巻取軸の位置を変化させてゆく時、旧巻取軸が、ウェブ
を旧巻取軸に案内しているニアロールから離れるため、
蛇行が発生することが多く、このため、巻き終わりの数
m〜十数mに紙端ずれやしわが発生して製品とならな
い。また、新巻取軸に巻き付けられたウェブは、かなり
の速度で走行した状態で新巻取軸に巻き付けられ、しか
も、切断されたウェブ先端部分も新巻取軸に巻き込まれ
るため、かなりしわの入った状態で新巻取軸に巻き付け
られ、しかもそのしわの影響が、その上に巻かれるウェ
ブのかなりの部分にも影響するため、結局、巻き始めの
数m〜十数mは製品とならない。特に、ウェブとして、
フッ素系樹脂フィルムなどのすべりやすく且つしわの生
じ易い特性のものを取り扱う場合、これらの巻き始め及
び巻き終わりの不良品となる量が多くなる。ウェブとし
て高価なものを取り扱う場合、これらの不良品発生によ
る損失がきわめて大きくなることから、これらの不良品
を極力削減することが望まれる。
【0004】これらの不良品発生を防止するには、巻取
軸の切替の際に、機械を一旦停止させ、手作業で旧巻取
軸へのウェブを切断し、新旧巻取軸を入れ替え、その
後、新巻取軸にウェブを手作業できれいに巻き付けると
いう動作を行えばよいが、この方法では、機械の停止が
必要となるため、機械の稼働率が低下し、しかも切替作
業に作業員の手作業を必要とするといった欠点が生じ
る。
【0005】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
で、すべりやすく、しわの生じ易いウェブでも、巻き始
めから巻き終わりまでのほとんどを、製品として使用で
きるように巻取を行うことができ、しかも、機械の運転
を停止することなく巻取軸の自動切替を行うことを可能
とする巻取部自動切替装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、それぞれがウェブを巻き取ることの可能な
少なくとも2本の巻取軸を備えた巻取装置の前に、巻取
装置に向かって走行するウェブを一時的に蓄積させるア
キューム装置を配置し、更に、前記巻取装置の近傍に、
一方の巻取軸に巻かれていたウェブを切断して、他方の
巻取軸に巻き付けるための紙継ユニットを設け、その紙
継ユニットを、ウェブ巻取中の巻取軸に対して接近及び
離間する方向に移動可能な移動台と、該移動台に保持さ
れ、前記巻取軸に向かって走行するウェブを案内するニ
アロールと、前記移動台に保持され、前記ニアロールを
通り過ぎた位置のウェブを吸着保持可能なバキュームヘ
ッドと、前記移動台に保持され、前記バキュームヘッド
に吸着保持されたウェブを、そのバキュームヘッドを通
り過ぎた位置で切断可能なカッターと、前記バキューム
ヘッドとニアロールとで支持されているウェブを新巻取
軸に押し付けるウェブ押し付け手段とを備えた構成とし
たものである。
【0007】この構成により、通常の巻取中には、巻取
軸に巻かれている巻取の径の増大につれて、紙継ユニッ
トを巻取軸から離れる方向に移動させることで、ニアロ
ールを常に巻取の外周面に対する所望位置に位置させた
状態で良好に巻き取りを行うことができる。また、巻取
軸の切替に際しては、アキューム装置にウェブを蓄積し
てゆくことで機械の運転を継続しながらアキューム装置
の下流へのウェブの走行は停止し、その間に、旧巻取軸
によるウェブ巻取を停止し、旧巻取軸と紙継ユニットを
相対的に移動させることで、バキュームヘッドを旧巻取
軸とニアロールの間のウェブの前に位置させ、そのバキ
ュームヘッドでウェブを吸着保持すると共にその下流を
カッターで切断し、その後、バキュームヘッドとニアロ
ールとに保持されているウェブの前に新巻取軸を位置さ
せ、次いでウェブ押し付け手段でそのウェブを新巻取軸
に押し付けて貼り付けると共に新巻取軸を回転させてウ
ェブ先端を巻き付け、その後、新巻取軸と紙継ユニット
を相対的に移動させることで、ニアロールを新巻取軸で
の巻取のための所定位置に位置決めし、次いで、新巻取
軸による巻き取りを開始し且つアキューム装置からのウ
ェブ供給を開始するという動作を行うことで、新旧巻取
軸の切替を行うことができる。そして、この切替動作で
は、旧巻取軸の回転を止め、その状態でウェブを切断す
るので、旧巻取軸に巻かれたウェブは終わりまで正常な
巻取条件で巻かれており、正常な製品となっている。ま
た、新巻取軸へのウェブの巻き付けは、一旦停止させた
状態のウェブを貼り付け、巻き付けるので、ウェブにし
わがほとんど発生しない状態できれいに巻き付けること
ができ、このため、その上に巻かれてゆくウェブにもし
わがほとんど発生せず、巻き始めの部分に生じる不良品
をきわめて少なくできる。かくして、巻き終わりや巻き
始めの部分における不良品をきわめて少なくできる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の巻取部自動切替装置は、
それぞれウェブを巻き取ることの可能な少なくとも2本
の巻取軸を備えた巻取装置と、該巻取装置に向かって走
行するウェブを一時的に蓄積させるアキューム装置と、
前記巻取装置の近傍に配置され、一方の巻取軸に巻かれ
ていたウェブを切断して、他方の巻取軸に巻き付けるた
めの紙継ユニットとを備え、該紙継ユニットが、ウェブ
巻取中の巻取軸に対して接近及び離間する方向に移動可
能な移動台と、該移動台に保持され、前記巻取軸に向か
って走行するウェブを案内するニアロールと、前記移動
台に保持され、前記ニアロールを通り過ぎた位置のウェ
ブを吸着保持可能なバキュームヘッドと、前記移動台に
保持され、前記バキュームヘッドに吸着保持されたウェ
ブを、そのバキュームヘッドを通り過ぎた位置で切断可
能なカッターと、前記バキュームヘッドとニアロールと
で支持されているウェブを新巻取軸に押し付けるウェブ
押し付け手段とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0009】この巻取部自動切替装置の使用対象とする
装置は、プラスチックフィルム、紙などのウェブを製造
する装置、ウェブに対してコーティング、ラミネート、
印刷等の加工を施す加工装置等任意であるが、すべり易
く、しわを生じやす、しかも高価なウェブ、例えば、フ
ッ素系樹脂フィルムの製造装置、加工装置等とすること
が、本発明適用の効果が大きいので、好ましい。
【0010】本発明装置に用いる巻取装置は、少なくと
も2本の巻取軸を備え、それぞれをウェブ巻取のために
独立して回転駆動することができるものであれば任意で
あり、従来のターレット式のものを用いてもよいが、2
本の巻取軸を上下に配置し、巻取軸の切り替え操作のた
めに上下に移動する構成のものとすることが好ましい。
この構成とすると、切替のための巻取軸の移動距離を小
さくすることができ、敏速な切替が可能となると共に巻
取装置設置のための床面積を小さくすることができる利
点が得られる。
【0011】紙継ユニットは、保持しているニアロール
を常に、巻取軸に巻かれている巻取の外周に対する所定
の位置に維持することができるよう、巻取の外径増加に
応じて、巻取軸から離れる方向に移動可能な構成とする
が、この際の移動方向を水平方向とし、更に紙継ユニッ
トを垂直方向にも移動可能な構成することが好ましい。
このように垂直方向にも移動可能な構成とすると、巻取
軸の切替動作において、巻取軸と紙継ユニットとを相対
的に移動させる際に、巻取軸と紙継ぎユニットのいずれ
を移動させてもよく、これを適宜使い分けることで、紙
継ユニット及び2本の巻取軸の移動ストロークを小さく
できる利点が得られる。
【0012】紙継ユニットに設けたウェブ押し付け手段
は、バキュームヘッドとニアロールとで支持されている
ウェブを新巻取軸に押し付けることができるものであれ
ば、その構成は任意であり、例えば、バキュームヘッド
とニアロールの間に、両者間に延びるウェブを新巻取軸
に押し付ける押しロールとそれを往復動させるシリンダ
装置で構成することができる。このような押しロールを
用いることでウェブ押し付け手段の構造を簡単とするこ
とができる。また、この他にも、ウェブ押し付け手段と
して、バキュームヘッドを移動させて、そのバキューム
ヘッドで支持しているウェブを新巻取軸に押し付ける構
成、ニアロールを移動させてそのニアロールで支持して
いるウェブを新巻取軸に押し付ける構成等を用いてもよ
い。
【0013】以下、図面を参照して本発明の好適な実施
の形態に係る巻取部自動切替装置を説明する。図1は、
本発明の実施の形態に係る巻取部自動切替装置を備えた
ウェブ製造装置の一部を示す概略側面図、図2は巻取部
を拡大して示す概略側面図である。1は製造されたウェ
ブ、2は第一フィード部、3はアキューム装置、4は第
二フィード部、5は巻取部である。第一フィード部2及
び第二フィード部4はそれぞれ、回転駆動されるフィー
ドロール7、8を備え、ウェブ1を所定速度で搬送す
る。第二フィード部4のフィードロール8は、第一フィ
ード部2のフィードロール7とは別個に停止させること
ができる構成となっている。アキューム装置3は定位置
に配置された複数の固定ガイドロール9と、上下動可能
な複数の可動ガイドロール10を備えており、可動ガイ
ドロール10を上昇させることで、ガイドロール9、1
0に掛けられているウェブのパス長を長くして、ウェブ
を一時的に蓄積できる。
【0014】巻取部5は、2本の巻取軸13a、13b
を備えた巻取装置12を備えている。この2本の巻取軸
13a、13bは、中心軸線を水平とした状態で上下方
向に離れた位置になるよう昇降台14に保持されてお
り、その昇降台14は、サイドフレーム16にガイドレ
ール17を介して上下動可能に保持され、且つねじ軸1
8及びそのねじ軸18を正逆方向に回転駆動する駆動装
置19によって昇降させられ、所望位置に停止可能な構
成となっている。また、各巻取軸13a、13bには、
各巻取軸を正逆方向に回転駆動する駆動装置(図示せ
ず)が連結されている。
【0015】巻取装置12の近傍には、一方の巻取軸に
巻かれていたウェブを切断して、他方の巻取軸に巻き付
けるための紙継ユニット22が設けられている。この紙
継ユニット22は、移動台23と、その移動台23に保
持されたガイドロール24及びニアロール25と、ニア
ロール25の上方に位置するように移動台23に取り付
けられ、ウェブのほぼ全幅を吸着保持可能なバキューム
ヘッド26と、そのバキュームヘッド26の更に上方に
位置するように移動台23に取り付けられ、ウェブの全
幅を切断可能なカッター(例えば、丸刃スライド式のカ
ッター)27と、ニアロール25とバキュームヘッド2
6の間に位置するように移動台23に取り付けられ、そ
の位置にあるウェブを前方に押し出すことの可能な押し
ロール28a及びシリンダ装置28bからなるウェブ押
し付け手段28等を備えている。移動台23は、サイド
フレーム30にガイドレール31を介して昇降可能に保
持された昇降台33にガイドレール34を介して水平方
向に移動可能に保持されており、更に、昇降台33はね
じ軸36及びそのねじ軸36を正逆方向に回転駆動する
駆動装置37によって昇降させられ、移動台23はねじ
軸38及びそのねじ軸38を正逆方向に回転駆動する駆
動装置39によって昇降台33に対して水平方向に移動
させられる構成となっている。この構成により、紙継ユ
ニット22は、水平方向及び上下方向に移動可能であ
る。
【0016】次に、上記構成の装置による巻取軸切替動
作を説明する。いま、巻取装置12の下側の巻取軸13
bにウェブ1を巻き取っているものとする。巻取動作
中、巻取軸13b上に形成される巻取1Aの巻径の増大
につれて、ニアロール25を保持している移動台23が
水平方向に巻取軸13bから離れる方向に移動し、ニア
ロール25と巻取1Aの外周面との間隔をほぼ一定に保
っている。これにより、ウェブ1が巻取軸13bに良好
に巻き取られて行く。また、この巻取動作中、アキュー
ム装置3の可動ガイドロール10は下降した位置となっ
ている。巻取軸13bにウェブ1を巻き取っている間
に、上側の巻取軸即ち新巻取軸13aに対してウェブ巻
き付けの準備を行っておく。すなわち、新巻取軸13a
に巻芯となる管を装着し、その表面にウェブ貼り付け用
の粘着テープを貼り付けておく。
【0017】巻取軸13b上の巻取1Aが所定の径に達
し、巻取軸の切替が必要となると、アキューム装置3が
作動を開始し、可動ガイドロール10が徐々に上昇す
る。同時に第二フィード部4及び巻取装置12が運転を
停止し、第二フィード部4以降のウェブ1の走行を停止
する。これにより、上流におけるウェブ1の製造を継続
し、第一フィード部2を通って送られ続けるウェブ1は
アキューム装置3に一時的に蓄積されてゆく。そして、
ウェブ1をアキューム装置3に蓄積している間に以下に
説明する切替動作が自動的に行われる。
【0018】図3(a)において、巻取装置12の運転
を停止し、巻取軸13bの回転を停止した後、巻取軸1
3a、13bを保持している移動台14が上昇し、且つ
紙継ユニット22が水平に少し前進する。これにより、
図3(b)に示すように、ニアロール25と巻取1Aの
間のウェブ1がバキュームヘッド26の前に位置し且つ
カッター27で切断しうる位置となる。次に、図3
(c)に示すように、バキュームヘッド26が作動して
ウェブ1を吸着保持し、次いでカッター27がそのウェ
ブ1を切断し、巻取1Aから切り離す。その後、図3
(d)に示すように、巻取軸13a、13bを保持して
いる移動台14が下降し、紙継ユニット22が上昇す
る。この時の上昇位置は、紙継ユニット22のウェブ押
し付け手段28が、新巻取軸13aに向かい合う位置で
ある。
【0019】次に、図4(a)に示すように、紙継ユニ
ット22が前進して新巻取軸13aの近傍に位置し、次
いで、ウェブ押し付け手段28の押しロール28aが前
進してウェブ1を新巻取軸13aに押し付け、次いで、
新巻取軸13aが通常の巻取方向とは逆方向に(図面で
は反時計方向に)に回転する。これにより、ウェブ1が
新巻取軸13aに予め設けている粘着テープに貼り付け
られると共に、押しロール28aよりも上方に延びてい
たウェブ1が新巻取軸13aにきれいに巻き取られ、図
4(b)に示すように、ウェブ1が新巻取軸13aに巻
き付けられる。次いで、図4(c)に示すように、紙継
ユニット22が移動して、保持しているニアロール25
を新巻取軸13aにウェブを巻き取るための所定位置に
位置決めし、その後、図4(d)に示すように、新巻取
軸13aが正規の巻取方向に回転を開始し、同時に停止
していた第二フィード部4(図1参照)が運転を開始す
る。以上により、切替動作が終了し、新巻取軸13aに
よる巻取が開始される。そして、新巻取軸13aによる
巻取動作中に、旧巻取軸13b上の巻取1Aが取り外さ
れる。また、アキューム装置3では可動ガイドロール1
0がゆっくりと下降し、次回の動作に備える。
【0020】次に、上側の巻取軸13aから下側の巻取
軸13bへの切替動作を説明する。図5(a)に示すよ
うに、上側の巻取軸13aに巻き取っている巻取1Bが
所定の径に達すると、巻取装置12の運転が停止し、巻
取軸13aの回転を停止する(これと平行してアキュー
ム装置3がウェブ蓄積動作を開始する)。次に、図5
(b)に示すように、紙継ユニット22が下降すると共
に少し前進し、ニアロール25と巻取1Bの間のウェブ
1がバキュームヘッド26の前に位置し且つカッター2
7で切断しうる位置となる。次に、図5(c)に示すよ
うに、バキュームヘッド26が作動してウェブ1を吸着
保持し、次いでカッター27がそのウェブ1を切断し、
巻取1Bから切り離す。その後、図5(d)に示すよう
に、紙継ユニット22が下側の巻取軸即ち新巻取軸13
bの近傍に移動し、紙継ユニット22のウェブ押し付け
手段28を、新巻取軸13bに向かい合う位置とし、更
に、ウェブ押し付け手段28の押しロール28aが前進
してウェブ1を新巻取軸13bに押し付ける。次いで、
新巻取軸13bが通常の巻取方向とは逆方向に(図面で
は反時計方向に)に回転する。これにより、ウェブ1が
新巻取軸13bに予め設けている粘着テープに貼り付け
られると共に、押しロール28aよりも上方に延びてい
たウェブ1が新巻取軸13aにきれいに巻き取られ、ウ
ェブ1が新巻取軸13aに巻き付けられる。次いで、図
6(b)に示すように、紙継ユニット22が移動して、
保持しているニアロール25を新巻取軸13bにウェブ
を巻き取るための所定位置に位置決めし、その後、図6
(c)に示すように、新巻取軸13bが正規の巻取方向
に回転を開始する。以上により、切替動作が終了し、新
巻取軸13bによる巻取が開始される。そして、新巻取
軸13bによる巻取動作中に、旧巻取軸13aの巻取1
Bが取り外される。
【0021】以上のように、上記した切替動作では、巻
き取り中の巻取1A或いは1Bが満巻に達すると、直ち
にウェブの巻取を停止し、その後ウェブを切断するの
で、巻取1A或いは1Bの最外周まで正規の巻取条件で
巻き取られており、巻き終わりの部分に不良品がほとん
ど発生しない。また、新巻取軸へのウェブの巻き付け
は、停止させた状態のウェブを貼り付け、巻き付けるの
で、ウェブはしわがほとんど発生しない状態できれいに
巻き付けられ、このため、その上に巻かれてゆくウェブ
にもしわがほとんど発生せず、巻き始めの部分でも不良
品はきわめて少ない。かくして、得られた巻取1A、1
Bでは、巻き始めの部分及び巻き終わりの部分における
不良品がきわめて少なくなっており、ほぼ全部を有効に
利用できる。また、旧巻取軸を停止した後、ウェブの吸
着保持及び切断、新巻取軸への巻き付け等を行うため
に、紙継ユニット22と新旧巻取軸13a、13bを相
対的に上下方向に移動させる必要があるが、この移動距
離は、図3〜図6に示すように小さくてよいので、巻取
軸の切替に要する時間は比較的短時間(例えば、約25
秒程度)で実施可能であり、このため、アキューム装置
4に蓄積すべきウェブ量は、ウェブ走行速度50m/分
に対して約25m程度でよく、小型のアキューム装置で
十分対処可能である。
【0022】なお、図1〜図6に示す実施の形態では、
巻取軸13a、13bを保持した昇降台14を昇降する
構成とし、紙継ユニット22も昇降する構成としてお
り、巻取軸の切替動作時には、両者を共に昇降させてい
るが、本発明はこの構成に限らず、昇降台14と紙継ユ
ニット22のいずれか一方を、一定の高さ位置に配置
し、他方のみを昇降させる構成としてもよく、それによ
っても切替動作を行うことが可能である。ただし、図示
した実施の形態のように、両者を昇降させる構成とする
と、それぞれの昇降距離を小さくできる利点が得られ
る。また、巻取軸13a、13bを保持した昇降台14
の昇降距離を短くできることにより、巻き終わった巻取
1A及び1Bを取り外す際の高さを、作業しやすい位置
とすることができ、巻取の取り出し作業を容易とできる
といった利点も得られる。更に、図示の実施の形態で
は、巻取装置12として、2本の巻取軸が上下になるよ
うに昇降台14に取り付けた構成のものを用いている
が、巻取装置はこれに限らず、2軸或いは3軸のターレ
ット方式のものを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、巻取の
巻き終わりの部分や巻き始めの部分に紙端ずれやしわが
発生することを防止して、不良品となる部分をきわめて
少なくでき、滑りやすく、しわの発生しやすいウェブに
対しても、巻取のほとんどの部分を製品として使用でき
る形態に巻き取ることができるという効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る巻取部自動切替装置
を備えたウェブ製造装置の一部を示す概略側面図
【図2】図1に示す装置の巻取部を拡大して示す概略側
面図
【図3】(a)、(b)、(c)、(d)は、図2に示
す巻取部における切替動作を説明する概略側面図
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は、図2に示
す巻取部における切替動作を説明する概略側面図
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)は、図2に示
す巻取部における切替動作を説明する概略側面図
【図6】(a)、(b)、(c)、(d)は、図2に示
す巻取部における切替動作を説明する概略側面図
【符号の説明】
1 ウェブ 1A、1B 巻取 2 第一フィード部 3 アキューム装置 4 第二フィード部 5 巻取部 12 巻取装置 13a、13b 巻取軸 14 昇降台 22 紙継ユニット 23 移動台 25 ニアロール 26 バキュームヘッド 27 カッター 28 ウェブ押し付け手段 28a 押しロール 33 昇降台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 幸治 東京都北区赤羽西六丁目37番2号 株式会 社ディー・エヌ・ケー内 (72)発明者 樫井 英靖 東京都北区赤羽西六丁目37番2号 株式会 社ディー・エヌ・ケー内 Fターム(参考) 3F064 AA01 AA03 CA01 CA17 CB10 DA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれウェブを巻き取ることの可能な
    少なくとも2本の巻取軸を備えた巻取装置と、該巻取装
    置に向かって走行するウェブを一時的に蓄積させるアキ
    ューム装置と、前記巻取装置の近傍に配置され、一方の
    巻取軸に巻かれていたウェブを切断して、他方の巻取軸
    に巻き付けるための紙継ユニットとを備え、該紙継ユニ
    ットが、ウェブ巻取中の巻取軸に対して接近及び離間す
    る方向に移動可能な移動台と、該移動台に保持され、前
    記巻取軸に向かって走行するウェブを案内するニアロー
    ルと、前記移動台に保持され、前記ニアロールを通り過
    ぎた位置のウェブを吸着保持可能なバキュームヘッド
    と、前記移動台に保持され、前記バキュームヘッドに吸
    着保持されたウェブを、そのバキュームヘッドを通り過
    ぎた位置で切断可能なカッターと、前記バキュームヘッ
    ドとニアロールとで支持されているウェブを新巻取軸に
    押し付けるウェブ押し付け手段とを備えていることを特
    徴とする巻取部自動切替装置。
  2. 【請求項2】 前記巻取装置の2本の巻取軸が、昇降可
    能な昇降台に、それぞれの中心軸線を水平にして且つ上
    下に離れた位置で取り付けられていることを特徴とする
    請求項1記載の巻取部自動切替装置。
  3. 【請求項3】 前記紙継ユニットが水平及び垂直に移動
    する構成であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    巻取部自動切替装置。
  4. 【請求項4】 前記紙継ユニットに設けたウェブ押し付
    け手段が、前記バキュームヘッドとニアロールの間に配
    置され、両者間に延びるウェブを新巻取軸に押し付ける
    押しロール及びそれを往復動させるシリンダ装置を備え
    ていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    記載の巻取部自動切替装置。
JP2002086609A 2002-03-26 2002-03-26 巻取部自動切替装置 Pending JP2003276915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086609A JP2003276915A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 巻取部自動切替装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086609A JP2003276915A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 巻取部自動切替装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003276915A true JP2003276915A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29233152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002086609A Pending JP2003276915A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 巻取部自動切替装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003276915A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290803A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Nakao Kogyo:Kk 巻き取りを円滑化した粘着テープ付シートの製造装置
JP2011208348A (ja) * 2011-06-21 2011-10-20 Oriental:Kk 文書細断屑用古紙再生装置
JP2013234016A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Fuji Iron Works Co Ltd シート巻取装置
JP2014141323A (ja) * 2013-01-23 2014-08-07 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2014160769A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Lintec Corp シート貼付装置および貼付方法
KR101774445B1 (ko) * 2016-01-26 2017-09-04 박노은 권취코어에 감겨지는 광학필름의 자동 절단 및 권취 장치
JP7245555B1 (ja) 2021-12-24 2023-03-24 共進電機株式会社 巻取装置及び搬送物の巻替方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290803A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Nakao Kogyo:Kk 巻き取りを円滑化した粘着テープ付シートの製造装置
JP2011208348A (ja) * 2011-06-21 2011-10-20 Oriental:Kk 文書細断屑用古紙再生装置
JP2013234016A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Fuji Iron Works Co Ltd シート巻取装置
JP2014141323A (ja) * 2013-01-23 2014-08-07 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2014160769A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Lintec Corp シート貼付装置および貼付方法
KR101774445B1 (ko) * 2016-01-26 2017-09-04 박노은 권취코어에 감겨지는 광학필름의 자동 절단 및 권취 장치
JP7245555B1 (ja) 2021-12-24 2023-03-24 共進電機株式会社 巻取装置及び搬送物の巻替方法
JP2023094994A (ja) * 2021-12-24 2023-07-06 共進電機株式会社 巻取装置及び搬送物の巻替方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060185796A1 (en) Laminating apparatus
CA1232534A (en) Apparatus for joining sheet ends
US6966961B2 (en) Splicing device for splicing two web materials together, unwinder comprising said splicing device and relative method
KR20000052387A (ko) 종이웨브의 접속부형성장치와 방법
US11390480B2 (en) Sheet supply device and sheet supply method
JP2003276915A (ja) 巻取部自動切替装置
CN110193993B (zh) 一种不停机覆膜成套设备
JP3584456B2 (ja) 可撓性帯状材の接合方法及びその接合装置
JPS6128573B2 (ja)
US20160257519A1 (en) Web transfer device with vacuum hood and methods for web transfer
JP3891795B2 (ja) 紙継ぎ装置における紙継ぎ準備方法
JP3745874B2 (ja) 巻取仕立て装置
US20210009373A1 (en) Sheet supply device and sheet supply method
JP2020079129A (ja) スプライス装置
JP3662375B2 (ja) 帯状材料の供給方法及びその装置
JP3453350B2 (ja) 連続巻出装置及びウェブの連続巻出方法
CN116101822A (zh) 全自动圆压圆模切分条机
JP2004244200A (ja) ロール原紙の不良部分除去装置および不良部分除去方法
GB1603467A (en) Continuously operating automatic strip winding device
CN113682036A (zh) 不停机收放卷卷筒软包材料胶印机
JP3025976B2 (ja) ウエブ材料巻取機のリードペーパー自動接合方法および装置
JPH03115044A (ja) 巻取紙自動仕立装置
KR102219005B1 (ko) 코드 밴드 절단용 슬리터
JP2001072286A (ja) スリッター装置における自動巻き替え装置
JP2659835B2 (ja) 巻取紙自動仕立装置