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JP2003124891A - 光増幅装置 - Google Patents

光増幅装置

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Publication number
JP2003124891A
JP2003124891A JP2001312627A JP2001312627A JP2003124891A JP 2003124891 A JP2003124891 A JP 2003124891A JP 2001312627 A JP2001312627 A JP 2001312627A JP 2001312627 A JP2001312627 A JP 2001312627A JP 2003124891 A JP2003124891 A JP 2003124891A
Authority
JP
Japan
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signal light
optical
amplification
light
auxiliary signal
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JP2001312627A
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Inventor
Kunihiko Isshiki
邦彦 一色
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅帯域に制約されずに波長が設定された監
視制御信号光を利用して、伝送損失の急激な変動を動的
に補償するような利得制御機能をもつ光増幅装置を得る
こと。 【解決手段】 LD4が光増幅部9の増幅帯域内で発生
する利得制御用の補助信号光(λm)は、可変光減衰器
5、13dB光カプラ6を介してPD7で検出され、制
御電気回路3に入力される。制御電気回路3は、PD2
で検出された入力監視制御信号光(λs)の光レベルに
基づき、13dB光カプラ6からWDM光カプラ8に入
力される補助信号光(λm)の光レベルと、WDM光カ
プラ1からWDM光カプラ8に入力される主信号光(λ
1〜λn)の光レベルとがほぼ等しくなるように、可変
光減衰器5での減衰量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、波長分割多重方
式で伝送される複数の信号光を増幅する光増幅装置に関
するのものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムでは、波長分割多重(Wav
elength Division Multiplexing:以下「WDM」とい
う)方式による光伝送が実用化されつつある。WDM方
式の光通信システムでは、中継増幅する光増幅装置の利
得制御等を目的として、主信号光に監視制御信号光が多
重化された信号光(以下「WDM信号光」という)が伝
送される。このWDM信号光を増幅する光増幅装置とし
ては、従来、例えば、特開2000−349717号公
報(光増幅装置及び光増幅方法)に開示されたものが知
られている。
【0003】図11は、従来の光増幅装置の構成例であ
る。図11において、この光増幅装置は、外部から入力
するWDM信号光を2分岐する13dB光カプラ201
と、13dB光カプラ201の一方の分岐光が入力され
る光増幅部202と、13dB光カプラ201の他方の
分岐光が入力されるWDM光カプラ203と、WDM光
カプラ203の出力光の光レベルを検出するフォトダイ
オード(以下、「PD」と略称する)204と、PD2
04の検出信号が入力される制御電気回路205と、光
増幅部202の出力光を2つに分離するWDMカプラ2
06と、WDMカプラ206の一方の分離光のレベルを
検出し、検出信号を制御電気回路205に出力するPD
207と、制御電気回路205からの制御信号に従って
監視制御信号光を発生するレーザダイオード(以下、
「LD」と略称する)208と、LD208の出力光と
WDMカプラ206の他方の分離光とを合波して外部に
出力するWDM光カプラ209とを備えている。
【0004】光増幅部202は、13dB光カプラ20
1の一方の分岐光が入力される光アイソレータ221
と、制御電気回路205からの制御信号に従って励起光
を発生するLD222と、LD222の出力光と光アイ
ソレータ221の出力光とを結合するWDMカプラ22
3と、WDMカプラ223の出力光を増幅するエルビウ
ム添加光ファイバ(以下、「EDF」という)224
と、EDF224の出力光を当該光増幅部の出力光とし
てWDMカプラ206に与える光アイソレータ225と
で構成されている。
【0005】次に、図11、図12を参照して、動作に
ついて説明する。なお、図12は、図11に示す光増幅
装置に入出力されるWDM信号光および増幅動作を説明
する光スペクトルを示す。
【0006】図12において、横軸は波長、縦軸は光強
度である。横軸に示すλ1〜λnは主信号光の波長(例
えば1535〜1560nm)であり、λsは監視制御
信号光の波長(例えば1530nm)である。図12に
示すように、WDM信号光は、光増幅装置の増幅帯域3
01内に、主信号光302と監視制御信号光303とが
波長分割多重された構成となっている。
【0007】図11において、13dB光カプラ201
では、外部から入力される図12に示す構成のWDM信
号光の5%がWDM光カプラ203に分岐出力され、残
りの95%が光増幅部202の光アイソレータ221に
分岐出力される。
【0008】WDM光カプラ203では、入力されたW
DM信号から監視制御信号光(波長λs)が分離され、
PD204に出力される。PD204では、監視制御信
号光(波長λs)の光レベルが検出され、検出信号が制
御電気回路205に出力される。制御電気回路205で
は、PD204から入力された検出信号に基づき光増幅
部202のLD222を駆動し、波長λp(例えば、1
480nm)の励起光を所定レベルで発生させる。
【0009】光増幅部202では、WDM光カプラ22
3にて、光アイソレータ221の出力光(WDM信号
光)とLD222の出力光(励起光)とが結合され、E
DF224に入力される。EDF224では、励起光が
エルビウムイオンに吸収されることより、誘導放出現象
による増幅作用が行われ、WDM信号光が増幅され、光
アイソレータ225を介してWDM光カプラ206に出
力される。すなわち、EDF224の増幅帯域301で
は、EDF224の内部で励起光によって自然放出光が
発生し、この増幅帯域301内に設定した複数の波長λ
1〜λnの主信号光および波長λsの監視制御信号光に
追加されて出力される。なお、光アイソレータ221,
225は、それぞれ逆方向への光進行を阻止して増幅動
作を安定化させるために設けられている。
【0010】WDM光カプラ206では、光増幅部20
2で増幅されたWDM信号光が主信号光(波長λ1〜λ
n)と監視制御信号光(波長λs)とに分離され、主信
号光(波長λ1〜λn)がWDM光カプラ209に出力
され、監視制御信号光(波長λs)がPD207に出力
される。
【0011】PD207では、監視制御信号光(波長λ
s)の光レベルが検出され、検出信号が制御電気回路2
05に出力される。制御電気回路205では、PD20
7から入力された検出信号に基づきLD208を駆動
し、所定レベルの監視制御信号光(波長λs)を発生さ
せる。
【0012】その結果、WDM光カプラ209では、光
増幅部202で増幅された主信号光(波長λ1〜λn)
とLD208が発生した監視制御信号光(波長λs)と
が多重され、図12に示す光スペクトルを有するWDM
信号光が装置外に出力される。
【0013】ここで、制御電気回路205では、PD2
04で検出された入力監視制御信号光の光レベルとPD
207で検出された増幅後の監視制御信号光の光レベル
との比が所定の値となるように、すなわち、EDF22
4に所定の信号利得を与えるように、EDF224に入
力する励起光パワーをLD222の駆動電流を変える制
御を行う。
【0014】または、制御電気回路205では、PD2
07で検出された増幅後の監視制御信号光の光レベルが
一定となるように、EDF224に入力する励起光パワ
ーをLD222の駆動電流を変える制御を行う。従来の
光増幅装置では、このような制御によって、伝送損失や
信号波長数に急激な変動があった場合にも、利得または
1波当りの出力レベルが一定に維持できるようにしてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光増幅装置では、EDFで増幅後の監視制御信号光を用
いてEDFの利得制御を行っているので、監視制御信号
光の波長をEDFの増幅帯域内に設定しなければなら
ず、監視制御信号光の波長を任意に設定できないという
問題がある。
【0016】すなわち、監視制御信号光は、前段装置の
出力部と後段装置の入力部で送受信されるので、元来、
光増幅装置の増幅帯域に無関係に波長の選択が可能なも
のである。通常、例えば、1510nm、1620nm
等、EDFの増幅帯域外の波長が使用される場合が多
い。したがって、従来の光増幅装置の構成では、これら
に対応して製造された監視制御系が使用できない。
【0017】また、監視制御信号光の波長がEDFの増
幅帯域に制約されると、異なる増幅帯域を持つ複数の光
増幅装置を並列接続して使用したり、後から追加したり
することもできない。
【0018】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
増幅帯域に制約されずに波長が設定された監視制御信号
光を利用して、伝送損失の急激な変動を動的に補償でき
るような高度な利得制御機能を持つ光増幅装置を得るこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にかかる光増幅装置は、1以上の主信号光
および監視制御信号光が所定の光レベル関係を有して波
長分割多重された多重化信号光が伝送される光通信シス
テムで使用される光増幅装置であって、所定波長範囲の
前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を持つ光増幅部
と、前記光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光と
異なる波長の補助信号光を発生する補助信号光発生手段
と、入力される前記多重化信号光から分離された前記監
視制御信号光の光レベルに基づき、前記補助信号光発生
手段が発生する補助信号光の光レベルと入力される前記
多重化信号光から分離された前記主信号光の光レベルと
が実質的に等しくなるように調整する補助信号光調整手
段と、入力される前記多重化信号光から分離された前記
主信号光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記
補助信号光を追加して前記光増幅部に入力する入力手段
と、前記光増幅部の出力光から分離された増幅補助信号
光の光レベルが所定の値となるように、または、前記増
幅補助信号光の光レベルと光増幅部に入力される前記補
助信号光の光レベルとの比が所定の値となるように、前
記光増幅部の利得を制御する利得制御手段と、入力され
る前記多重化信号光中の前記監視制御信号光と同じ波長
の監視制御信号光を、前記増幅補助信号光と前記所定の
光レベル関係を持つように発生する監視制御信号光発生
手段と、前記監視制御信号光発生手段が発生する前記監
視制御信号光を前記光増幅部の出力光から分離された増
幅主信号光に多重して外部に出力する出力手段とを備え
たことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、光増幅部は、所定波長
範囲の主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有してい
る。補助信号光発生手段は、光増幅部の増幅帯域内にお
いて主信号光と異なる波長の補助信号光を発生する。補
助信号光調整手段にて、入力される多重化信号光から分
離された監視制御信号光の光レベルに基づき、補助信号
光の光レベルと入力される多重化信号光から分離された
主信号光の光レベルとが実質的に等しくなるように調整
される。その結果、入力手段にて、入力される多重化信
号光から分離された主信号光に前記調整された補助信号
光が追加されて光増幅部に入力され、増幅される。この
とき、利得制御手段によって、光増幅部の出力光から分
離された増幅補助信号光の光レベルが所定の値となるよ
うに、または、前記増幅補助信号光の光レベルと光増幅
部に入力される前記補助信号光の光レベルとの比が所定
の値となるように、光増幅部の利得が制御される。次い
で、監視制御信号光発生手段にて、入力される多重化信
号光中の監視制御信号光と同じ波長の監視制御信号光
が、増幅補助信号光と前記所定の光レベル関係を持つよ
うに発生され、出力手段にて、監視制御信号光発生手段
が発生する監視制御信号光と光増幅部の出力光から分離
された増幅主信号光とが多重化されて外部に出力され
る。
【0021】つぎの発明にかかる光増幅装置は、1以上
の主信号光および監視制御信号光が所定の光レベル関係
を有して波長分割多重された多重化信号光が伝送される
光通信システムで使用される光増幅装置であって、所定
波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を持
つ光増幅部と、前記光増幅部の増幅帯域内において前記
主信号光と異なる波長を持ち所定の周波数で強度変調さ
れた補助信号光を発生する補助信号光発生手段と、入力
される前記多重化信号光から分離された監視制御信号光
の光レベルに基づき、前記補助信号光発生手段が発生す
る補助信号光の変調強度を入力される前記多重化信号光
から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的に等
しくなるように調整する補助信号光調整手段と、入力さ
れる前記多重化信号光から分離された前記主信号光に前
記補助信号光調整手段にて調整された前記補助信号光を
追加して前記光増幅部に入力する入力手段と、前記光増
幅部の出力光から分離された増幅補助信号光の変調強度
が所定の値となるように、または、前記増幅補助信号光
の変調強度と光増幅部に入力される前記補助信号光の変
調強度との比が所定の値となるように、前記光増幅部の
利得を制御する利得制御手段と、入力される前記多重化
信号光中の監視制御信号光と同じ波長の監視制御信号光
を、前記増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベ
ル関係を持つように発生する監視制御信号光発生手段
と、前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信
号光を前記光増幅部の出力光から分離された増幅主信号
光に多重して外部に出力する出力手段とを備えたことを
特徴とする。
【0022】この発明によれば、光増幅部は、所定波長
範囲の主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有してい
る。補助信号光発生手段は、光増幅部の増幅帯域内にお
いて主信号光と異なる波長を持ち所定の周波数で強度変
調された補助信号光を発生する。補助信号光調整手段に
て、入力される多重化信号光から分離された監視制御信
号光の光レベルに基づき、補助信号光の変調強度が、入
力される多重化信号光から分離された主信号光の光レベ
ルとが実質的に等しくなるように調整される。その結
果、入力手段にて、入力される多重化信号光から分離さ
れた主信号光に前記調整された補助信号光が追加されて
光増幅部に入力され、増幅される。このとき、利得制御
手段によって、光増幅部の出力光から分離された増幅補
助信号光の光レベルが所定の値となるように、または、
前記増幅補助信号光の光レベルと光増幅部に入力される
前記補助信号光の光レベルとの比が所定の値となるよう
に、光増幅部の利得が制御される。次いで、監視制御信
号光発生手段にて、入力される多重化信号光中の監視制
御信号光と同じ波長の監視制御信号光が、増幅補助信号
光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つように発
生され、出力手段にて、監視制御信号光発生手段が発生
する監視制御信号光と光増幅部の出力光から分離された
増幅主信号光とが多重化されて外部に出力される。
【0023】つぎの発明にかかる光増幅装置は、1以上
の主信号光および監視制御信号光が所定の光レベル関係
を有して波長分割多重された多重化信号光が伝送される
光通信システムで使用される光増幅装置であって、所定
波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を持
つ光増幅部と、前記光増幅部の増幅帯域内において前記
主信号光の波長範囲よりも短い波長を持ち第1周波数で
強度変調された第1補助信号光を発生する第1補助信号
光発生手段と、前記光増幅部の増幅帯域内において前記
主信号光の波長範囲よりも長い波長を持ち第2周波数で
強度変調された第2補助信号光を発生する第2補助信号
光発生手段と、入力される前記多重化信号光から分離さ
れた監視制御信号光の光レベルに基づき、前記第1補助
信号光および第2補助信号光の変調強度を入力される前
記多重化信号光から分離された前記主信号光の光レベル
とが実質的に等しくなるように調整する補助信号光調整
手段と、入力される前記多重化信号光から分離された前
記主信号光に前記補助信号光調整手段にて調整された前
記第1補助信号光および第2補助信号光を追加して前記
光増幅部に入力する入力手段と、前記光増幅部の出力光
から分離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助
信号光の変調強度が実質的に等しくなるように前記光増
幅部の利得を制御する利得制御手段と、入力される前記
多重化信号光中の監視制御信号光と同じ波長の監視制御
信号光を、前記第1増幅補助信号光および第2増幅補助
信号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つよう
に発生する監視制御信号光発生手段と、前記監視制御信
号光発生手段が発生する監視制御信号光を前記光増幅部
の出力光から分離された増幅主信号光に多重して外部に
出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、光増幅部は、所定波長
範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有して
いる。第1補助信号光発生手段および第2補助信号光発
生手段によって、光増幅部の増幅帯域内において主信号
光の波長範囲の両側に、第1補助信号光および第2補助
信号光がそれぞれ発生される。そして、補助信号光調整
手段によって、入力される多重化信号光から分離された
監視制御信号光の光レベルに基づき、第1補助信号光お
よび第2補助信号光の変調強度が、入力される多重化信
号光から分離された主信号光の光レベルとが実質的に等
しくなるように調整される。その結果、入力手段にて、
入力される多重化信号光から分離された主信号光に前記
調整された第1補助信号光および第2補助信号光が追加
されて光増幅部に入力され、増幅される。このとき、利
得制御手段によって、光増幅部の出力光から分離された
第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の変調強
度と実質的に等しくなるように前記光増幅部の利得が制
御される。次いで、監視制御信号光発生手段にて、入力
される多重化信号光中の監視制御信号光と同じ波長の監
視制御信号光が、第1増幅補助信号光および第2増幅補
助信号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つよ
うに発生され、出力手段にて、監視制御信号光発生手段
が発生する監視制御信号光と光増幅部の出力光から分離
された増幅主信号光とが多重化されて外部に出力され
る。
【0025】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記光増幅部の出力光を減衰させる可変
光減衰手段と、前記光増幅部の出力光から分離された前
記第1増幅補助信号光または第2増幅補助信号光の変調
強度が所定値となるように、前記可変光減衰手段の減衰
量を調節する調節手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】この発明によれば、上記の発明において、
光増幅部の出力光を減衰させる可変光減衰手段での減衰
量が、調節手段によって、光増幅部の出力光から分離さ
れた前記第1増幅補助信号光または第2増幅補助信号光
の変調強度が所定値となるように調節される。
【0027】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記光増幅部と前記出力手段との間に、
波長分散補償光ファイバや主信号光の分岐・挿入を行う
光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられていること
を特徴とする。
【0028】この発明によれば、上記の発明において、
光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイバや
主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などのいず
れかが用いられる。
【0029】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、1以上の主信号光および監視制御信号光
が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
幅装置であって、所定波長範囲の前記主信号光を直接増
幅する光増幅媒体を持つ第1光増幅部および第2光増幅
部と、前記第1光増幅部および第2光増幅部の増幅帯域
内において前記主信号光の波長範囲よりも短い波長を持
ち第1周波数で強度変調された第1補助信号光を発生す
る第1補助信号光発生手段と、前記第1光増幅部および
第2光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光の波長
範囲よりも長い波長を持ち第2周波数で強度変調された
第2補助信号光を発生する第2補助信号光発生手段と、
入力される前記多重化信号光から分離された監視制御信
号光の光レベルに基づき、前記第1補助信号光および第
2補助信号光の変調強度を入力される前記多重化信号光
から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的に等
しくなるように調整する補助信号光調整手段と、入力さ
れる前記多重化信号光から分離された前記主信号光に前
記補助信号光調整手段にて調整された前記第1補助信号
光および第2補助信号光を追加して前記第1光増幅部に
入力する入力手段と、前記第1光増幅部の出力光から分
離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光
の変調強度が実質的に等しくなるように前記第1光増幅
部の利得を制御する第1利得制御手段と、前記第1光増
幅部の出力光を減衰させ、前記第2光増幅部に出力する
可変光減衰手段と、前記第2光増幅部の出力光から分離
された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の
変調強度が実質的に等しくなるように前記第2光増幅部
の利得を制御する第2利得制御手段と、前記第2光増幅
部の出力光から分離された第2増幅補助信号光または第
2増幅補助信号光の変調強度が所定値となるように、前
記可変光減衰手段の減衰量を調節する調節手段と、入力
される前記多重化信号光中の監視制御信号光と同じ波長
の監視制御信号光を、前記第2光増幅部の出力光から分
離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光
の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つように発生
する監視制御信号光発生手段と、前記監視制御信号光発
生手段が発生する監視制御信号光を前記第2光増幅部の
出力光から分離された増幅主信号光に多重して外部に出
力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、第1光増幅部および第
2光増幅部は、同一の特性であって、所定波長範囲の主
信号光を直接増幅する光増幅媒体を有している。所定波
長範囲の両側において、第1補助信号光発生手段と第2
補助信号光発生手段とが、第1補助信号光と第2補助信
号光とを発生する。そして、補助信号光調整手段によっ
て、入力される多重化信号光から分離された監視制御信
号光の光レベルに基づき、第1補助信号光および第2補
助信号光の変調強度が、入力される多重化信号光から分
離された主信号光の光レベルとが実質的に等しくなるよ
うに調整される。その結果、入力手段によって、入力さ
れる多重化信号光から分離された主信号光に前記調整さ
れた第1補助信号光および第2補助信号光が追加され第
1光増幅部に入力され、増幅される。このとき、第1利
得制御手段によって、第1光増幅部の出力光から分離さ
れた第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の変
調強度が実質的に等しくなるように第1光増幅部の利得
が制御される。第1光増幅部の出力光は、可変光減衰器
を介して第2光増幅部に入力される。次いで、第2利得
制御手段によって、第2光増幅部の出力光から分離され
た第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の変調
強度が実質的に等しくなるように第2光増幅部の利得が
制御されるとともに、調節手段によって、第2光増幅部
の出力光から分離された第2増幅補助信号光または第2
増幅補助信号光の変調強度が所定値となるように、可変
光減衰手段の減衰量が調節される。次いで、監視制御信
号光発生手段によって、入力される多重化信号光中の監
視制御信号光と同じ波長の監視制御信号光が、第2光増
幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光および
第2増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベル関
係を持つように発生する。出力手段によって、前記監視
制御信号光発生手段が発生した監視制御信号光が第2光
増幅部の出力光から分離された増幅主信号光に多重され
外部に出力される。
【0031】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記可変光減衰手段と第2光増幅部との
間に、波長分散補償光ファイバや主信号光の分岐・挿入
を行う光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられてい
ることを特徴とする。
【0032】この発明によれば、上記の発明において、
光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイバや
主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などのいず
れかが用いられる。
【0033】つぎの発明にかかる光増幅装置は、1以上
の主信号光および監視制御信号光が所定の光レベル関係
を有して波長分割多重された多重化信号光が伝送される
光通信システムで使用される光増幅装置であって、所定
波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を持
つ第1光増幅部、第2光増幅部および第3光増幅部と、
前記第1光増幅部、第2光増幅部および第3光増幅部の
増幅帯域内において前記主信号光の波長範囲よりも短い
波長を持ち第1周波数で強度変調された第1補助信号光
を発生する第1補助信号光発生手段と、前記第1光増幅
部、第2光増幅部および第3光増幅部の増幅帯域内にお
いて前記主信号光の波長範囲よりも長い波長を持ち第2
周波数で強度変調された第2補助信号光を発生する第2
補助信号光発生手段と、入力される前記多重化信号光か
ら分離された監視制御信号光の光レベルに基づき、前記
第1補助信号光および第2補助信号光の変調強度を入力
される前記多重化信号光から分離された前記主信号光の
光レベルとが実質的に等しくなるように調整する補助信
号光調整手段と、入力される前記多重化信号光から分離
された前記主信号光に前記補助信号光調整手段にて調整
された前記第1補助信号光および第2補助信号光を追加
して前記第1光増幅部に入力する入力手段と、前記第1
光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光お
よび第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくな
るように前記第1光増幅部の利得を制御する第1利得制
御手段と、前記第1光増幅部の出力光を減衰させ、前記
第2光増幅部に出力する可変光減衰手段と、前記第2光
増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光およ
び第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなる
ように前記第2光増幅部の利得を制御する第2利得制御
手段と、前記第2光増幅部の出力光を受ける前記第3光
増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光およ
び第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなる
ように前記第3光増幅部の利得を制御する第3利得制御
手段と、前記第3光増幅部の出力光から分離された第2
増幅補助信号光または第2増幅補助信号光の変調強度が
所定値となるように、前記可変光減衰手段の減衰量を調
節する調節手段と、入力される前記多重化信号光中の監
視制御信号光と同じ波長の監視制御信号光を、前記第2
光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光お
よび第2増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベ
ル関係を持つように発生する監視制御信号光発生手段
と、前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信
号光を前記第2光増幅部の出力光から分離された増幅主
信号光に多重して外部に出力する出力手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0034】この発明によれば、第1光増幅部、第2光
増幅部および第3光増幅部は、同一の特性であって、所
定波長範囲の主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有し
ている。所定波長範囲の両側において、第1補助信号光
発生手段と第2補助信号光発生手段とが、第1補助信号
光と第2補助信号光とを発生する。そして、補助信号光
調整手段によって、入力される多重化信号光から分離さ
れた監視制御信号光の光レベルに基づき、第1補助信号
光および第2補助信号光の変調強度が、入力される多重
化信号光から分離された主信号光の光レベルとが実質的
に等しくなるように調整される。その結果、入力手段に
よって、入力される多重化信号光から分離された主信号
光に前記調整された第1補助信号光および第2補助信号
光が追加され第1光増幅部に入力され、増幅される。こ
のとき、第1利得制御手段によって、前記第1光増幅部
の出力光から分離された第1増幅補助信号光および第2
増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなるように
前記第1光増幅部の利得が制御される。第1光増幅部の
出力光は、可変光減衰器を介して第2光増幅部に入力さ
れる。次いで、第2利得制御手段によって、第2光増幅
部の出力光から分離された第1増幅補助信号光および第
2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなるよう
に前記第2光増幅部の利得が制御される。次いで、第3
利得制御手段によって、第2光増幅部の出力光を受ける
第3光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号
光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等し
くなるように第3光増幅部の利得が制御される。並行し
て、調節手段によって、第3光増幅部の出力光から分離
された第2増幅補助信号光または第2増幅補助信号光の
変調強度が所定値となるように、前記可変光減衰手段の
減衰量が調節される。次いで、監視制御信号光発生手段
によって、入力される多重化信号光中の監視制御信号光
と同じ波長の監視制御信号光が、第2光増幅部の出力光
から分離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助
信号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つよう
に発生する。出力手段によって、前記監視制御信号光発
生手段が発生した監視制御信号光が第2光増幅部の出力
光から分離された増幅主信号光に多重され外部に出力さ
れる。
【0035】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記第2光増幅部と前記第3光増幅部と
の間に、波長分散補償光ファイバ、主信号光の分岐・挿
入を行う光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられて
いることを特徴とする。
【0036】この発明によれば、上記の発明において、
光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイバや
主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などのいず
れかが用いられる。
【0037】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、入力される前記監視制御信号光の光レベ
ルが所定の異常検出レベルよりも低下した場合に、補助
信号光レベルを異常検出直前のレベル値に固定して一定
制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0038】この発明によれば、制御手段によって、入
力される前記監視制御信号光の光レベルが所定の異常検
出レベルよりも低下した場合に、補助信号光レベルが異
常検出直前のレベル値に固定され、一定制御が行われ
る。
【0039】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記第1補助信号光と第2補助信号光の
うち、一方の補助信号光の変調強度が所定の異常検出レ
ベルよりも低下した場合に、異常検出直前の状態に利得
制御を固定するとともに、他方の補助信号光についての
増幅補助信号光の変調強度が所定値となるように前記可
変光減衰手段における光減衰量を制御する制御手段を備
えたことを特徴とする。
【0040】この発明によれば、制御手段によって、第
1補助信号光と第2補助信号光のうち、一方の補助信号
光の変調強度が所定の異常検出レベルよりも低下した場
合に、異常検出直前の状態に利得制御が固定されるとと
もに、他方の補助信号光についての増幅補助信号光の変
調強度が所定値となるように可変光減衰手段における光
減衰量が制御される。
【0041】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記光増幅部は、光励起による光増幅媒
体を含み、前記利得制御手段は、励起光パワーの調整を
含むことを特徴とする。
【0042】この発明によれば、光増幅部には、光励起
による光増幅媒体が含まれ、利得制御手段には、励起光
パワーの調整が含まれる。
【0043】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記光増幅媒体は、希土類イオン添加光
ファイバであることを特徴とする。
【0044】この発明によれば、光増幅媒体には、希土
類イオン添加光ファイバが用いられる。
【0045】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記希土類イオンは、エルビウム、ツリ
ウム、プラセオジウムのいずれかであることを特徴とす
る。
【0046】この発明によれば、希土類イオンには、エ
ルビウム、ツリウム、プラセオジウムのいずれかが用い
られる。
【0047】つぎの発明にかかる光増幅装置は、上記の
発明において、前記光増幅部は、半導体レーザ増幅媒体
を含み、利得制御手段は、半導体レーザの順方向電流の
調整を含むことを特徴とする。
【0048】この発明によれば、光増幅部には、半導体
レーザ増幅媒体が含まれ、利得制御手段には、半導体レ
ーザの順方向電流の調整が含まれる。
【0049】つぎの発明にかかる光増幅装置は、異なる
複数の波長範囲の主信号光を増幅帯域毎に直接増幅する
ように、上記の発明にかかる光増幅装置の複数個を並列
に配置し、異なる複数の波長範囲の主信号光と監視制御
信号光とが所定の光レベル関係を有して波長分割多重さ
れた多重化信号光の入力を受けて、前記多重化信号光か
ら前記監視制御信号光を分離して前記複数の光増幅装置
に供給するとともに、前記多重化信号光から前記異なる
複数の波長範囲の主信号光をそれぞれ分離して前記複数
の光増幅装置の対応する光増幅装置に供給する光供給手
段と、前記複数の光増幅装置が出力する異なる複数の波
長範囲の主信号光を多重化し、さらに前記多重化された
主信号光に前記複数の光増幅装置が出力する監視制御信
号光を多重して出力する多重化信号光出力手段とを備え
たことを特徴とする。
【0050】この発明によれば、上記の発明にかかる光
増幅装置の複数個が、異なる複数の波長範囲の主信号光
を増幅帯域毎に直接増幅するように、並列に配置され
る。そして、光供給手段によって、異なる複数の波長範
囲の主信号光と監視制御信号光とが所定の光レベル関係
を有して波長分割多重された多重化信号光の入力を受け
て、多重化信号光から監視制御信号光を分離して複数の
光増幅装置に供給するとともに、多重化信号光から異な
る複数の波長範囲の主信号光をそれぞれ分離して複数の
光増幅装置の対応する光増幅装置に供給する、一方、多
重化信号光出力手段は、前記複数の光増幅装置が出力す
る異なる複数の波長範囲の主信号光を多重化し、さらに
前記多重化された主信号光に前記複数の光増幅装置が出
力する監視制御信号光を多重して出力する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる光増幅装置の好適な実施の形態を詳細に説
明する。
【0052】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、この光増幅装置は、外部から入力す
るWDM信号光を主信号(波長λ1〜λn)と監視制御
信号光(λs)とに分離するWDM光カプラ1と、分離
された監視制御信号光(波長λs)のレベルを検出する
PD2と、PD2の検出信号が入力される制御電気回路
3と、制御電気回路3からの制御信号に従って補助信号
光(波長λm)を発生するLD4と、LD4の出力光の
レベルを制御電気回路3からの制御信号に従って調整す
る可変光減衰器5と、可変光減衰器5の出力光を2分岐
する13dB光カプラ6と、13dB光カプラ6の一方
の分岐光(波長λm)のレベルを検出して制御電気回路
3に出力するPD7と、WDM光カプラ1で分離され主
信号光(波長λ1〜λn)と13dB光カプラ6の他方
の分岐光(波長λm)とが合波されるWDM光カプラ8
とを備えている。
【0053】さらに、この光増幅装置は、WDM光カプ
ラ8の出力光を増幅する光増幅部9と、光増幅部9の出
力信号光を主信号光(波長λ1〜λn)と補助信号光
(波長λm)とに分離するWDM光カプラ10と、WD
M光カプラ10の一方の分離光(波長λm)の光レベル
を検出し、制御電気回路3に出力するPD11と、制御
電気回路3からの制御信号に従って監視制御信号光(λ
s)を発生するLD12と、LD12の出力光(波長λ
s)とWDM光カプラ10の他方の分離光である主信号
光(波長λ1〜λn)とを合波して外部に出力するWD
M光カプラ13とを備えている。
【0054】光増幅部9は、WDM光カプラ8で合波さ
れた主信号光(波長λ1〜λn)および補助信号光(λ
m)が入力される光アイソレータ91と、制御電気回路
3からの制御信号に従って励起光(波長λp)を発生す
るLD92と、LD92の出力光(波長λp)と光アイ
ソレータ91の出力光(波長λ1〜λn)および補助信
号光(λm)とを合波するWDM光カプラ93と、WD
M光カプラ93の合波光を増幅する光増幅媒体としての
EDF94と、EDF94の出力光を当該光増幅部9の
出力光としてWDM光カプラ10に与える光アイソレー
タ95とで構成されている。
【0055】次に、図1、図2を参照して、以上のよう
に構成される光増幅装置の動作について説明する。な
お、図2は、光増幅装置の増幅動作を説明する光スペク
トルを示す図である。
【0056】まず、図2において、横軸は波長であり、
縦軸は光強度である。横軸に示すλ1〜λnは、主信号
光15の波長(例えば1535〜1560nm)であ
る。λmは、この実施の形態で新たに追加した補助信号
光16の波長(例えば1530nm)である。λsは、
監視制御信号光17の波長(例えば1510nm)であ
る。装置間で送受信されるWDM信号光は、従来例と同
様に、主信号光15と監視制御信号光17とが波長分割
多重されたものであるが、図2に示すように、監視制御
信号光17の波長λsは、この実施の形態では、光増幅
部9の増幅帯域18外にある。つまり、監視制御信号光
17は、従来例とは異なり、光増幅部9で増幅されな
い。
【0057】一方、この実施の形態による補助信号光1
6の波長λmは、図2に示すように、主信号光15と共
に光増幅部9の増幅帯域18内にある。但し、補助信号
光16は、後述するように、光増幅部9で主信号光15
と共に増幅されるが、装置外には出力されず、光増幅部
9の利得制御にのみ使用されるようになっている。
【0058】図1において、WDM光カプラ1に外部か
ら入力されるWDM信号光は、図2に示すように、この
実施の形態では、複数の主信号光(波長λ1〜λn)と
監視制御信号光(波長λs)とがほぼ等しい光レベルで
多重化されている。このWDM信号光が、WDM光カプ
ラ1にて、主信号光(波長λ1〜λn)と監視制御信号
光(波長λs)とに分離される。分離された監視制御信
号光(波長λs)は、PD2に入力され、レベル検出信
号が制御電気回路3に入力される。また、分離された主
信号光(波長λ1〜λn)は、WDM光カプラ8に入力
される。
【0059】制御電気回路3では、PD2の検出信号に
基づきLD4に駆動電流を供給し、LD4から所定光レ
ベルの補助信号光(波長λm)を発生させる。この補助
信号光は、可変光減衰器5を介して13dB光カプラ6
に入力し、5%がPD7に分岐出力され、残りの95%
がWDM光カプラ8に分岐出力される。PD7では、入
力された補助信号光(波長λm)のレベルが検出され、
制御電気回路3に入力される。制御電気回路3では、P
D7から入力される補助信号光(波長λm)の検出レベ
ルと、PD2から入力される監視制御信号光(波長λ
s)の検出レベルとの比較から、可変光減衰器5の減衰
量が制御される。これによって、13dB光カプラ6か
らWDM光カプラ8に入力される補助信号光(波長λ
m)のレベルが、WDM光カプラ1から同じくWDM光
カプラ8に入力される主信号光(波長λ1〜λn)のレ
ベルとほぼ等しくなるように常に調整される。
【0060】その結果、WDM光カプラ8では、主信号
光(波長λ1〜λn)および補助信号光(波長λm)が
ほぼ同レベルで合波され、光増幅部9の光アイソレータ
91を介してWDM光カプラ83に入力される。また、
制御電気回路3では、PD2から入力された検出信号に
基づき光増幅部9のLD92を駆動し、波長λp(例え
ば、1480nm)の励起光を所定レベルで発生させ
る。LD92が発生する励起光は、WDM光カプラ83
に入力される。WDM光カプラ83では、光アイソレー
タ91の出力光(主信号光と補助信号光の多重化信号
光)とLD92の出力光(励起光)とが合波され、ED
F94に入力される。
【0061】EDF94では、励起光がエルビウムイオ
ンに吸収されることより、誘導放出現象による増幅作用
が行われ、主信号光と補助信号光の多重化信号光が増幅
される。増幅された主信号光(波長λ1〜λn)と補助
信号光(波長λm)が光アイソレータ95を介してWD
M光カプラ10に出力される。すなわち、EDF94の
増幅帯域18では、EDF94の内部で励起光によって
自然放出光が発生し、この増幅帯域18内に設定した複
数の波長λ1〜λnの主信号光および波長λmの補助信
号光に追加されて出力される。なお、光アイソレータ9
1,95は、それぞれ逆方向への光進行を阻止して増幅
動作を安定化させるために設けられている。
【0062】WDM光カプラ10では、光増幅部9の出
力光が増幅主信号光(波長λ1〜λn)と増幅補助信号
光(波長λm)とに分離される。増幅主信号光(波長λ
1〜λn)はWDM光カプラ13に出力され、増幅補助
信号光(波長λm)はPD11に出力される。PD11
では、増幅補助信号光(波長λm)のレベルが検出さ
れ、検出信号が制御電気回路3に出力される。制御電気
回路3では、PD11から入力された検出信号に基づき
LD12を駆動し、主信号光(波長λ1〜λn)とほぼ
等しくなる所定レベルの監視制御信号光(波長λs)を
発生させる。その結果、WDM光カプラ13では、光増
幅部9で増幅された主信号光(波長λ1〜λn)とLD
12が発生した監視制御信号光(波長λs)とがほぼ等
しいレベルで多重され、WDM信号光が装置外に出力さ
れる。
【0063】このとき、制御電気回路3では、PD7で
検出された入力補助信号光レベルとPD11で検出され
た増幅補助信号光レベルとの比が所定の値となるよう
に、すなわち、EDF94に所定の信号利得を与えるよ
うに、LD92の駆動電流を変化させEDF94に入力
する励起光パワーを制御するようにしている。
【0064】または、制御電気回路3では、PD11で
検出された増幅補助信号光レベルが一定となるように、
LD92の駆動電流を変化させEDF94に入力する励
起光パワーを制御するようにしている。その結果、伝送
損失や信号波長数に急激な変動があった場合にも、利得
または1波当りの出力レベルが一定に制御できるように
なる。
【0065】以上のように、実施の形態1では、利得制
御の増幅対象として監視制御信号光を用いないようにす
るため、利得制御のための補助信号光を発生する手段を
装置内に設け、かつ、主信号光と監視制御信号光の光レ
ベルが、図2に示すように等しいことから、入力監視制
御信号光レベルと補助信号光レベルとがほぼ等しくなる
ように常に調整するようにした。したがって、増幅帯域
に制約されずに波長を設定した監視制御信号光を利用し
て、伝送損失や信号波長数に急激な変動があった場合に
も、利得または1波当りの出力レベルが一定に保たれる
ように利得制御が可能である。
【0066】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態2では、実施の形態1で示した補助
信号光を変調し、増幅された補助信号光を検出して利得
制御を行う場合の構成例が示されている。
【0067】すなわち、図3に示すように、この実施の
形態2では、図1に示した構成において、制御電気回路
3とLD4との間に設けられた強度変調信号発生器21
と、WDM光カプラ8に代えた13dB光カプラ22
と、PD7と制御電気回路3との間に設けられた電気フ
ィルタ23と,WDM光カプラ10に代えた13dB光
カプラ24と、PD11と制御電気回路3との間に設け
られた電気フィルタ25と、13dB光カプラ24とW
DM光カプラ13との間に設けられた光フィルタ26と
が追加されている。その他は、図1に示した構成と同様
である。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中
心に説明する。
【0068】図3において、強度変調信号発生器21
は、制御電気回路3からの制御信号を受けて、周波数f
1の強度変調信号を発生してLD4を駆動し、LD4か
ら周波数f1で強度変調された波長λm1の補助信号光
を発生させることを行う。なお、波長λm1は、実施の
形態1で示した波長λmと同じ波長(例えば1530n
m)である。つまり、波長λm1は、光増幅部9の増幅
帯域18内にある。
【0069】電気フィルタ23は、PD7の出力信号か
ら周波数f1の補助信号光成分を抽出し、制御電気回路
3に出力する。13dB光カプラ22は、WDM光カプ
ラ1が出力する主信号光(波長λ1〜λn)と13dB
光カプラ6が出力する補助信号光(波長λm1)とを合
波して光増幅部9のアイソレータ91に出力する。
【0070】13dB光カプラ24は、光増幅部9のア
イソレータ95が出力する信号光(主信号光と補助信号
光)を2分岐する。電気フィルタ25は、PD11の出
力信号から周波数f1の補助信号光成分を抽出し、制御
電気回路3に出力する。光フィルタ26は、13dB光
カプラ24の出力光から主信号光(波長λ1〜λn)を
抽出してWDM光カプラ13に出力するようになってい
る。
【0071】次に、図3を参照して、以上のように構成
される光増幅装置の動作について説明する。図3におい
て、強度変調信号発生器21は、制御電気回路3からの
制御信号を受けて、LD4に供給する駆動電流の大きさ
を周波数f1の間隔で制御する。その結果、LD4から
周波数f1で強度変調された波長λm1(例えば153
0nm)の補助信号光が出力される。
【0072】この強度変調された補助信号光(波長λm
1)は、可変光減衰器5を介して13dB光カプラ6に
入力し、5%がPD7に分岐出力され、残りの95%が
13dB光カプラ22に分岐出力される。PD7では、
入力された補助信号光(波長λm1)が電気信号に変換
され、電気フィルタ23に入力される。電気フィルタ2
3では、PD7の出力信号から周波数f1の補助信号光
成分を抽出し、制御電気回路3に出力する。
【0073】制御電気回路3では、電気フィルタ23か
ら入力される補助信号光(波長λm1)の変調強度が検
出され、検出された変調強度と、PD2から入力される
監視制御信号光(波長λs)の検出レベルとの比較か
ら、可変光減衰器5の減衰量が制御される。これによっ
て、13dB光カプラ6から13dB光カプラ22に入
力される補助信号光(波長λm1)の変調強度が、WD
M光カプラ1から同じく13dB光カプラ22に入力さ
れる主信号光(波長λ1〜λn)のレベルとほぼ等しく
なるように常に調整される。
【0074】その結果、13dB光カプラ22では、主
信号光(波長λ1〜λn)および補助信号光(波長λm
1)がほぼ同レベルで合波され、光増幅部9の光アイソ
レータ91,WDM光カプラ83を介してEDF94に
入力される。EDF94では、前述したようにして、主
信号光(波長λ1〜λn)と補助信号光(波長λm1)
の多重化信号光についての増幅動作が行われる。増幅さ
れた主信号光(波長λ1〜λn)と補助信号光(波長λ
m1)が光アイソレータ95を介して13dB光カプラ
24に出力される。
【0075】13dB光カプラ24では、入力された主
信号光(波長λ1〜λn)と補助信号光(波長λm1)
の多重化信号光のうち、5%がPD11に分岐出力さ
れ、残りの95%が光フィルタ26に分岐出力される。
PD11では、入力された主信号光(波長λ1〜λn)
と補助信号光(波長λm1)の多重化信号光が電気信号
に変換され、電気フィルタ25に入力される。電気フィ
ルタ25では、PD11の出力信号から周波数f1の補
助信号光成分が抽出され、制御電気回路3に出力され
る。制御電気回路3では、電気フィルタ25から入力さ
れる補助信号光(波長λm1)の変調強度が検出され
る。一方、光フィルタ26では、入力された主信号光
(波長λ1〜λn)と補助信号光(波長λm1)の多重
化信号光から主信号光(波長λ1〜λn)の成分が抽出
され、WDM光カプラ13に出力される。
【0076】制御電気回路3では、電気フィルタ25の
出力に基づき検出された増幅補助信号光(波長λm1)
の変調強度に従ってLD12を駆動し、主信号光(波長
λ1〜λn)とほぼ等しくなる所定レベルの監視制御信
号光(波長λs)を発生させる。その結果、WDM光カ
プラ13では、光増幅部9で増幅された主信号光(波長
λ1〜λn)とLD12が発生した監視制御信号光(波
長λs)とがほぼ等しいレベルで多重化され、WDM信
号光が装置外に出力される。
【0077】このとき、制御電気回路3では、電気フィ
ルタ25の出力に基づき検出された増幅補助信号光の変
調強度と、電気フィルタ23の出力に基づき検出された
入力補助信号光の変調強度との比が所定の値となるよう
に、すなわち、EDF94に所定の信号利得を与えるよ
うに、LD92の駆動電流を変化させEDF94に入力
する励起光パワーを制御するようにしている。
【0078】または、制御電気回路3では、増幅補助信
号光の変調強度が一定となるように、LD92の駆動電
流を変化させEDF94に入力する励起光パワーを制御
するようにしている。その結果、伝送損失や信号波長数
に急激な変動があった場合にも、利得または1波当りの
出力レベルが一定に制御できるようになる。したがっ
て、実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
【0079】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態3では、実施の形態2で示した強度
変調補助信号光の2つを利用して利得平坦化制御を行う
場合の構成例が示されている。
【0080】すなわち、図4に示すように、この実施の
形態3では、図3に示した構成において、強度変調信号
発生器31と、LD32と、3dB光カプラ33と、電
気フィルタ34,35とが追加されている。その他は、
図3に示した構成と同様である。ここでは、この実施の
形態3に関わる部分を中心に説明する。
【0081】図4において、強度変調信号発生器31
は、制御電気回路3からの制御信号を受けて、周波数f
2の強度変調信号を発生してLD32を駆動し、LD3
2から周波数f2で強度変調された波長λm2(例えば
1565nm)の補助信号光を発生させることを行う。
なお、波長λm2は、波長λm1と同様に光増幅部9の
増幅帯域18内にある。
【0082】3dB光カプラ33は、LD4が発生する
補助信号光(波長λm1;例えば1530nm)とLD
32が発生する補助信号光(波長λm2;例えば156
5nm)とを合波して可変光減衰器5に出力する。電気
フィルタ34は、PD7の検出信号から周波数f2の補
助信号光成分を抽出し、制御電気回路3に出力する。電
気フィルタ35は、PD11の検出信号から周波数f2
の補助信号光成分を抽出し、制御電気回路3に出力する
ようになっている。
【0083】次に、図4、図5を参照して、以上のよう
に構成される光増幅装置の動作について説明する。な
お、図5は、利得平坦化制御を説明する光スペクトルを
示す図である。
【0084】まず、図5において、横軸は波長であり、
縦軸は光強度である。横軸に示すλ1〜λnは、主信号
光36の波長(例えば1535〜1560nm)であ
る。λm1は、実施の形態2で示した補助信号光37の
波長(例えば1530nm)である。λm2は、この実
施の形態3で追加した補助信号光38の波長(例えば1
565nm)である。λsは、監視制御信号光39の波
長(例えば1510nm)である。装置間で送受信され
るWDM信号光は、従来例と同様に、主信号光36と監
視制御信号光39とが波長分割多重されたものである
が、図5に示すように、監視制御信号光39の波長λs
は、この実施の形態では、光増幅部9の増幅帯域40外
にある。
【0085】一方、補助信号光37の波長λm1と補助
信号光38の波長λm2とは、図5に示すように、主信
号光36と共に光増幅部9の増幅帯域18内にある。こ
のとき、補助信号光37,38は、主信号光36の帯域
の両側に配置されている。これによって、補助信号光3
7,38の光レベルを等しくすることで、複数の主信号
光36の光レベルの傾き41を平坦化するようにしてい
る。
【0086】図4において、強度変調信号発生器31
は、制御電気回路3からの制御信号を受けて、LD32
に供給する駆動電流の大きさを周波数f2の変調信号で
制御する。その結果、LD32から周波数f2で強度変
調された波長λm2(例えば1565nm)の補助信号
光が出力される。
【0087】3dB光カプラ33では、LD4が発生す
る周波数f1で強度変調された波長λm1(例えば15
30nm)の補助信号光と、LD32が発生する周波数
f2で強度変調された波長λm2(例えば1565n
m)の補助信号光とが合波される。合波された2つの強
度変調された補助信号光(波長λm1、λm2)は、可
変光減衰器5を介して13dB光カプラ6に入力し、5
%がPD7に分岐出力され、残りの95%が13dB光
カプラ22に分岐出力される。
【0088】PD7では、入力された補助信号光(波長
λm1、λm2)が電気信号に変換され、電気フィルタ
23,34に入力される。電気フィルタ23では、PD
7の出力信号から周波数f1の補助信号光成分を抽出
し、制御電気回路3に出力する。電気フィルタ34で
は、PD7の出力信号から周波数f2の補助信号光成分
を抽出し、制御電気回路3に出力する。
【0089】制御電気回路3では、電気フィルタ23,
34から入力される補助信号光(波長λm1,λm2)
の変調強度がそれぞれ検出され、検出された2つの補助
信号光(波長λm1,λm2)の変調強度と、PD2か
ら入力される監視制御信号光(波長λs)の検出レベル
との比較から、可変光減衰器5の減衰量が制御される。
これによって、13dB光カプラ6から13dB光カプ
ラ22に入力される2つの補助信号光(波長λm1,λ
m2)のレベルが、WDM光カプラ1から同じく13d
B光カプラ22に入力される主信号光(波長λ1〜λ
n)のレベルとほぼ等しくなるように常に調整される。
【0090】その結果、13dB光カプラ22では、主
信号光(波長λ1〜λn)および2つの補助信号光(波
長λm1,λm2)がほぼ同レベルで合波され、光増幅
部9の光アイソレータ91,WDM光カプラ83を介し
てEDF94に入力される。EDF94では、前述した
ようにして、主信号光(波長λ1〜λn)と2つの補助
信号光(波長λm1,λm2)の多重化信号光について
の増幅動作が行われる。増幅された主信号光(波長λ1
〜λn)と2つの補助信号光(波長λm1,λm2)が
光アイソレータ95を介して13dB光カプラ24に出
力される。
【0091】13dB光カプラ24では、入力された主
信号光(波長λ1〜λn)と2つの補助信号光(波長λ
m1,λm2)の多重化信号光のうち、5%がPD11
に分岐出力され、残りの95%が光フィルタ26に分岐
出力される。PD11では、入力された主信号光(波長
λ1〜λn)と2つの補助信号光(波長λm1,λm
2)の多重化信号光が電気信号に変換され、電気フィル
タ25,35に入力される。電気フィルタ25では、P
D11の出力信号から周波数f1の補助信号光成分が抽
出され、制御電気回路3に出力される。電気フィルタ3
5では、PD11の出力信号から周波数f2の補助信号
光成分が抽出され、制御電気回路3に出力される。
【0092】制御電気回路3では、電気フィルタ25,
35から入力される2つの補助信号光(波長λm1,λ
m2)の変調強度がそれぞれ検出される。一方、光フィ
ルタ26では、入力された主信号光(波長λ1〜λn)
と2つの補助信号光(波長λm1,λm2)の多重化信
号光から主信号光(波長λ1〜λn)の成分が抽出さ
れ、WDM光カプラ13に出力される。
【0093】制御電気回路3では、電気フィルタ25,
35の出力に基づき検出された2つの増幅補助信号光
(波長λm1,λm2)の変調強度に従ってLD12を
駆動し、主信号光(波長λ1〜λn)とほぼ等しくなる
所定レベルの監視制御信号光(波長λs)を発生させ
る。その結果、WDM光カプラ13では、光増幅部9で
増幅された主信号光(波長λ1〜λn)とLD12が発
生した監視制御信号光(波長λs)とがほぼ等しいレベ
ルで多重化され、WDM信号光が装置外に出力される。
このとき、制御電気回路3では、PD11で検出された
と2つの増幅補助信号光(波長λm1,λm2)の変調
強度がほぼ等しくなるように、EDF94に入力する励
起光パワーをLD92の駆動電流を変化させるようにし
ている。このような制御によって、伝送損失や信号波長
数に急激な変動があった場合にも、図5に示された主信
号光36の光レベルの傾き41が平坦化される。
【0094】以上のように、実施の形態3によれば、2
つの補助信号光を利用することによって、実施の形態1
と同様の作用・効果に加えて、光増幅部の利得平坦化制
御が簡単に行えるようになる。
【0095】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態4では、実施の形態3で示した利得
平坦化制御に加えて、出力レベルを一定に保つ制御を行
う場合の構成例が示されている。すなわち、図6におい
て、光増幅部9の出力側にある光アイソレータ95と1
3dB光カプラ24との間に可変光減衰器45が追加さ
れている。
【0096】可変光減衰器45は、制御電気回路3から
の制御信号に従って、光増幅部9の出力光の光レベルを
調整して13dB光カプラ24に出力するようになって
いる。
【0097】次に、図6を参照して、以上のように構成
される光増幅装置の動作について説明する。図6におい
て、利得平坦化制御については、実施の形態3と同様で
ある。この実施の形態4では、さらに、制御電気回路3
にて、PD11で検出された2つの増幅補助信号光(波
長λm1,λm2)の変調強度が所定の値になるよう
に、可変光減衰器45の減衰量を変える制御を行われ
る。
【0098】その結果、伝送損失や信号波長数に急激な
変動があった場合にも、光増幅部9の利得平坦化制御が
行えるのに加えて、増幅主信号光(波長λ1〜λn)の
出力レベルをほぼ一定に保つことができる。
【0099】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態5では、実施の形態4において、第
2の光増幅部を設けた構成例が示されている。すなわ
ち、図7に示すように、図4に示した構成において、1
3dB光カプラ24と光フィルタ26との間に、可変光
減衰器50,光増幅部51,13dB光カプラ52,P
D53,電気フィルタ54,55が追加されている。そ
の他は、図4に示した構成した構成と同様である。ここ
では、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明す
る。
【0100】図7において、光増幅部51は、光増幅部
9と同様の構成を有する第2の光増幅部である。可変光
減衰器50は、制御電気回路3からの制御信号に従っ
て、13dB光カプラ24の出力光を調整して光増幅部
51に出力する。光増幅部51の出力光は、13dB光
カプラ52にて2分岐され、一方の分岐光は光フィルタ
26に入力され、他方の分岐光はPD53に入力され
る。PD53の出力は、2つの電気フィルタ54,55
を介して制御電気回路3に入力されるようになってい
る。
【0101】次に、図7を参照して、以上のように構成
される光増幅装置の動作について説明する。図7におい
て、13dB光カプラ24から出力される増幅主信号光
(波長λ1〜λn)と2つの増幅補助信号光(波長λm
1,λm2)は、可変光減衰器50を介して光増幅部5
1に入力され、増幅される。光増幅部51の出力光は、
13dB光カプラ52にて、5%がPD53に分岐出力
され、残りの95%は光フィルタ26に分岐出力され
る。
【0102】PD53では、入力された主信号光(波長
λ1〜λn)と2つの補助信号光(波長λm1,λm
2)の多重化信号光が電気信号に変換され、電気フィル
タ54,55に入力される。電気フィルタ54では、P
D53の出力信号から周波数f1の補助信号光成分が抽
出され、制御電気回路3に出力される。電気フィルタ5
5では、PD53の出力信号から周波数f2の補助信号
光成分が抽出され、制御電気回路3に出力される。
【0103】制御電気回路3では、電気フィルタ54,
55から入力される2つの補助信号光(波長λm1,λ
m2)の変調強度がそれぞれ検出される。一方、光フィ
ルタ26では、入力された主信号光(波長λ1〜λn)
と2つの補助信号光(波長λm1,λm2)の多重化信
号光から主信号光(波長λ1〜λn)の成分が抽出さ
れ、WDM光カプラ13に出力される。
【0104】制御電気回路3では、電気フィルタ54,
55の出力に基づき検出された2つの増幅補助信号光
(波長λm1,λm2)の変調強度に従ってLD12を
駆動し、主信号光(波長λ1〜λn)とほぼ等しくなる
所定レベルの監視制御信号光(波長λs)を発生させ
る。その結果、WDM光カプラ13では、光増幅部9で
増幅された主信号光(波長λ1〜λn)とLD12が発
生した監視制御信号光(波長λs)とがほぼ等しいレベ
ルで多重され、WDM信号光が装置外に出力される。こ
のとき、制御電気回路3では、PD53で検出された2
つの増幅補助信号光(波長λm1,λm2)の一方の変
調強度が所定値となるように、可変光減衰器51の減衰
量を変える制御を行う。その結果、実施の形態4では、
励起光パワーに応じた所望の出力レベルの得られない場
合が想定されるが、そのような場合でも、可変光減衰器
50での減衰を補い、励起光パワーに応じた所望の出力
レベルを得ることができるようになる。
【0105】実施の形態6.図8は、この発明の実施の
形態6である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態6では、図8に示すように、図7に
示した構成において、可変光減衰器50と光増幅部51
との間に、光機能部品60が追加されている。
【0106】その他は、図7に示した構成した構成と同
様である。ここでは、この実施の形態6に関わる部分を
中心に説明する。
【0107】図8において、光機能部品60は、例え
ば、波長分散補償光ファイバや、主信号光を分岐する光
分岐器、主信号光を挿入する挿入器などである。
【0108】次に、図8を参照して、以上のように構成
される光増幅装置の動作について説明する。図8におい
て、利得制御についての動作は、実施の形態5と同様に
して行われる。この実施の形態6では、光機能部品60
が第1の光増幅部9と第2の光増幅部51の中間に配置
されている。
【0109】この光機能部品60として、例えば、波長
分散補償光ファイバを用いれば、伝送光ファイバの波長
分散に起因する主信号光の伝送波形の劣化を補償するこ
とができ、長距離伝送が可能となる。
【0110】また、光機能部品60として、例えば、主
信号光の分岐や挿入を行う光分岐・挿入器を用いれば、
所望波長の主信号光を取り出して送受信し、さらに、新
たな送信信号を多重して送り出すことが可能となる。
【0111】なお、光機能部品60が第1の光増幅部9
と第2の光増幅部51の中間に配置されているのは、光
機能部品60の挿入損失が主信号光の信号対雑音比や出
力レベルを低下させないためである。したがって、実施
の形態1〜3においても同様に適用することができる。
【0112】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態7では、実施の形態6において、第
3の光増幅部を設けた構成例が示されている。すなわ
ち、図9に示すように、図8に示した構成において、可
変光減衰器50と光機能部品60との間に、光増幅部6
5,13dB光カプラ66,PD67,電気フィルタ6
8,69が追加されている。その他は、図8に示した構
成した構成と同様である。ここでは、この実施の形態7
に関わる部分を中心に説明する。
【0113】図9において、可変光減衰器50の出力光
が入力される光増幅部65は、光増幅部9,51と同様
の構成を有する第3の光増幅部である。光増幅部65の
出力光は、13dB光カプラ66にて2分岐され、一方
の分岐光は光機能部品60に入力され、他方の分岐光は
PD67に入力される。PD67の出力は、2つの電気
フィルタ68,69を介して制御電気回路3に入力され
るようになっている。
【0114】次に、図9を参照して、以上のように構成
される光増幅装置の動作について説明する。図9におい
て、13dB光カプラ24から出力される増幅主信号光
(波長λ1〜λn)と2つの増幅補助信号光(波長λm
1,λm2)は、可変光減衰器50を介して光増幅部6
5に入力され、増幅される。光増幅部65の出力光は、
13dB光カプラ66にて、5%がPD67に分岐出力
され、残りの95%は光機能部品60に分岐出力され
る。
【0115】PD67では、入力された主信号光(波長
λ1〜λn)と2つの補助信号光(波長λm1,λm
2)の多重化信号光が電気信号に変換され、電気フィル
タ68,69に入力される。電気フィルタ68では、P
D67の出力信号から周波数f1の補助信号光成分が抽
出され、制御電気回路3に出力される。電気フィルタ6
9では、PD67の出力信号から周波数f2の補助信号
光成分が抽出され、制御電気回路3に出力される。
【0116】制御電気回路3では、電気フィルタ68,
69から入力される2つの補助信号光(波長λm1,λ
m2)の変調強度がそれぞれ検出され、検出された2つ
の増幅補助信号光(波長λm1,λm2)の変調強度が
所定値となるように、光増幅部65の利得を変える制御
を行う。その結果、光増幅部9の利得を低く設定しても
後段の光増幅部65にて利得低下を補うことができるの
で、より高い主信号光入力レベルでの動作が可能とな
る。
【0117】つまり、実施の形態6の構成では、主信号
光入力レベルが高くなるのに伴って光増幅部9の出力レ
ベルが高くなるので、光増幅部9の励起光パワー制限に
よって所望の主信号光入力レベルまで動作しない場合が
想定されるが、この実施の形態7では、可変光減衰器5
0の後段に光増幅部65を追加して利得を補うようにし
たので、所望の主信号光入力レベルまでの範囲で動作が
可能となる。
【0118】実施の形態8.図10は、この発明の実施
の形態8である光増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態8では、複数の光増幅装置を並列接
続する場合の構成例が示されている。図10では、図8
に示した光増幅装置の2つが並列接続されている。
【0119】図10において、入力側のWDM光カプラ
101,PD102は、図8におけるWDM光カプラ
1,PD2に対応している。出力側のWDM光カプラ1
05,LD106は、図8におけるWDM光カプラ1
3,LD12に対応している。WDM光カプラ101の
出力光を受けるWDM光カプラ103と、WDM光カプ
ラ105の入力側に設けたWDM光カプラ104との間
に、図8に示した光増幅装置と同様構成の第1の光増幅
装置100aと第2の光増幅装置100bとが並列に接
続されている。
【0120】第1の光増幅装置100aと第2の光増幅
装置100bは、互いに異なる増幅帯域を有している。
第1の主信号光の波長λ1〜λnは、第1の光増幅装置
100aの増幅帯域に対応している。第2の主信号光の
波長λb1〜λbnは、第2の光増幅装置100bの増
幅帯域に対応している。監視制御信号光の波長λsは、
いずれの増幅帯域にも属さない(図2、図5参照)。な
お、第2の主信号光の波長λb1〜λbnは、例えば、
1575〜1600nmである。
【0121】次に、図10を参照して、以上のように構
成される光増幅装置の動作について説明する。図10に
おいて、第1の光増幅装置100aと第2の光増幅装置
100bとで行われる利得制御の動作は、図8に示した
実施の形態6と同様である。ここでは、この実施の形態
10に関わる部分を中心に説明する。
【0122】WDM光カプラ101に外部から入力され
るWDM信号光は、第1の主信号光(波長λ1〜λ
n)、第2の主信号光(波長λb1〜λbn)、監視制
御信号光(波長λs)がほぼ等しい光レベルで多重化さ
れている。WDM光カプラ101では、このWDM信号
光が、第1の主信号光(波長λ1〜λn)および第2の
主信号光(波長λb1〜λbn)と監視制御信号光(波
長λs)とに分離される。WDM光カプラ101で分離
された監視制御信号光(波長λs)は、PD102に入
力され、レベル検出信号が制御電気回路3a,3bに入
力される。また、WDM光カプラ101で分離された第
1の主信号光(波長λ1〜λn)および第2の主信号光
(波長λb1〜λbn)は、WDM光カプラ103に入
力される。
【0123】WDM光カプラ103では、入力される第
1の主信号光(波長λ1〜λn)および第2の主信号光
(波長λb1〜λbn)の多重信号光が、第1の主信号
光(波長λ1〜λn)と第2の主信号光(波長λb1〜
λbn)とに分離される。第1の主信号光(波長λ1〜
λn)は、第1の光増幅装置100aに出力される。第
2の主信号光(波長λb1〜λbn)は、第2の光増幅
装置100bに出力される。
【0124】第1の光増幅装置100aでは、周波数f
1,f2で強度変調された補助信号光(波長λm1,λ
m2)によって前述した内容の利得制御が行われ、光フ
ィルタ26aからWDM光カプラ104に対し、第1の
主信号光(波長λ1〜λn)が出力される。
【0125】第2の光増幅装置100bでは、周波数f
1,f2で強度変調された補助信号光(波長λm3,λ
m4)によって前述した内容の利得制御が行われ、光フ
ィルタ26bからWDM光カプラ104に対し、第2の
主信号光(波長λb1〜λbn)が出力される。なお、
波長λm3は、例えば1570nmであり、波長λm4
は、例えば1605nmである。
【0126】WDM光カプラ104では、第1の主信号
光(波長λ1〜λn)と第2の主信号光(波長λb1〜
λbn)とが結合されてWDM光カプラ105に出力さ
れる。また、制御電気回路3a,3bでは、監視制御信
号光(波長λs)が、第1の主信号光(波長λ1〜λ
n)および第2の主信号光(波長λb1〜λbn)とほ
ぼ等しい光レベルでWDM光カプラ105に入力される
ように、LD106に駆動電流を供給する制御が行われ
る。その結果、WDM光カプラ105では、第1の主信
号光(波長λ1〜λn)と第2の主信号光(波長λb1
〜λbn)と監視制御信号光(波長λs)とが、ほぼ等
しい光レベルが多重化されて外部に出力される。
【0127】以上のように、複数の光増幅装置を並列接
続した場合に、増幅帯域に対応した夫々の補助信号光を
使用し、それらの光レベルを監視制御信号光の入力レベ
ルと常にほぼ等しくなるように制御できるので、増幅帯
域に制約されずに監視制御信号光の波長を設定すること
ができる。
【0128】したがって、光増幅装置を並列接続してい
る場合でも、伝送損失の変動を反映した光レベルをもつ
監視制御信号光を利用して、利得制御を行うことができ
る。なお、並列接続できる光増幅装置の台数は2台に限
られないことは言うまでもない。また、光増幅装置の増
減設ができる構成であることも以上の説明から明らかで
ある。さらに、実施の形態6への適用例を示したが、実
施の形態1〜5、7にも同様に適用できることも明らか
である。
【0129】実施の形態9.以上説明した実施の形態1
〜8では、この発明の基本的な事項について説明した。
この実施の形態9では、この発明の幾つかの変形態様に
ついて説明する。
【0130】(1)図2、図5に示されるように、主信
号光の光レベルと監視制御信号光の光レベルは、ほぼ等
しいとして説明してきた。これは、制御が容易であると
の観点から選択された事項である。この発明では、主信
号光の光レベルと監視制御信号光の光レベルは、レベル
間に一定の関係があればよい。
【0131】(2)図2、図5に示されるように、監視
制御信号光の波長λsは、増幅帯域外に配置されてい
る。この発明では、入力される監視制御信号光は、利得
制御に直接利用されず、補助信号光の光レベルに対する
参照光として機能している。したがって、この発明で
は、監視制御信号光の波長が増幅帯域内にあっても支障
なく適用できる。
【0132】(3)LD12,12a,12bの故障や
接続している光ファイバの断線等によって出力する監視
制御信号光が途絶える異常が生じた場合には、それを受
信する後段の光増幅装置では、監視制御信号光が入力さ
れない。そのような異常時に備えて、補助信号光のレベ
ルを異常検出直前のレベル値に固定して一定制御するよ
うにしてもよい。これによって、異常時でも利得制御を
維持することができるようになる。上記のように、監視
制御信号光とは別に補助信号光を利得制御に使用してい
るので、このような措置が可能である。
【0133】(4)2波の補助信号光を使用する場合で
は、次のような異常時に対する措置を採るようにしても
よい。すなわち、補助信号光の一方、例えば波長λm1
(または波長λm3)が、LD4,4a,4bの故障や
接続している光ファイバの断線等により途絶える異常が
生じた場合、異常検出直前の状態に励起光パワーを固定
して利得制御を固定するとともに、波長λm2(または
波長λm4)における増幅変調信号レベルが所定の値と
なるように可変光減衰器50,50a,50bにおける
光減衰量を制御するようにしてもよい。これによって、
補助信号光の異常時でも利得制御を維持することができ
るようになる。
【0134】(5)光増幅媒体としてEDFを使用し、
利得制御を励起光パワーの調整で行う場合を示したが、
希土類イオンとしてはエルビウムではなく、その他、例
えばツリウムやプラセオジウム等も使用できる。また、
光増幅媒体として半導体レーザ増幅媒体が可能であり、
この場合には利得制御を順方向電流の調整で行うように
すればよい。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光増幅部は、所定波長範囲の主信号光を直接増幅す
る光増幅媒体を有している。補助信号光発生手段は、光
増幅部の増幅帯域内において主信号光と異なる波長の補
助信号光を発生する。補助信号光調整手段にて、入力さ
れる多重化信号光から分離された監視制御信号光の光レ
ベルに基づき、補助信号光の光レベルと入力される多重
化信号光から分離された主信号光の光レベルとが実質的
に等しくなるように調整される。その結果、入力手段に
て、入力される多重化信号光から分離された主信号光に
前記調整された補助信号光が追加されて光増幅部に入力
され、増幅される。このとき、利得制御手段によって、
光増幅部の出力光から分離された増幅補助信号光の光レ
ベルが所定の値となるように、または、前記増幅補助信
号光の光レベルと光増幅部に入力される前記補助信号光
の光レベルとの比が所定の値となるように、光増幅部の
利得が制御される。次いで、監視制御信号光発生手段に
て、入力される多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
波長の監視制御信号光が、増幅補助信号光と前記所定の
光レベル関係を持つように発生され、出力手段にて、監
視制御信号光発生手段が発生する監視制御信号光と光増
幅部の出力光から分離された増幅主信号光とが多重化さ
れて外部に出力される。このように、監視制御信号光を
利得制御に使用せず、利得制御用の補助信号光を発生
し、かつその補助信号光の光レベルが主信号光の光レベ
ルとほぼ等しくなるように調整できるようしたので、増
幅帯域によらず波長が設定された監視制御信号光を用い
て、伝送損失や信号波長数に急激な変動があった場合に
も、利得または1波長当たりの出力レベルを一定に維持
する利得制御ができるようになる。
【0136】つぎの発明によれば、光増幅部は、所定波
長範囲の主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有してい
る。補助信号光発生手段は、光増幅部の増幅帯域内にお
いて主信号光と異なる波長を持ち所定の周波数で強度変
調された補助信号光を発生する。補助信号光調整手段に
て、入力される多重化信号光から分離された監視制御信
号光の光レベルに基づき、補助信号光の変調強度が、入
力される多重化信号光から分離された主信号光の光レベ
ルとが実質的に等しくなるように調整される。その結
果、入力手段にて、入力される多重化信号光から分離さ
れた主信号光に前記調整された補助信号光が追加されて
光増幅部に入力され、増幅される。このとき、利得制御
手段によって、光増幅部の出力光から分離された増幅補
助信号光の光レベルが所定の値となるように、または、
前記増幅補助信号光の光レベルと光増幅部に入力される
前記補助信号光の光レベルとの比が所定の値となるよう
に、光増幅部の利得が制御される。次いで、監視制御信
号光発生手段にて、入力される多重化信号光中の監視制
御信号光と同じ波長の監視制御信号光が、増幅補助信号
光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つように発
生され、出力手段にて、監視制御信号光発生手段が発生
する監視制御信号光と光増幅部の出力光から分離された
増幅主信号光とが多重化されて外部に出力される。この
ように、監視制御信号光を利得制御に使用せず、利得制
御用の補助信号光を発生し、かつその補助信号光の変調
強度が主信号光の光レベルとほぼ等しくなるように調整
できるようしたので、増幅帯域によらず波長が設定され
た監視制御信号光を用いて、伝送損失や信号波長数に急
激な変動があった場合にも、利得または1波長当たりの
出力レベルを一定に維持する利得制御ができるようにな
る。
【0137】つぎの発明によれば、光増幅部は、所定波
長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有し
ている。第1補助信号光発生手段および第2補助信号光
発生手段によって、光増幅部の増幅帯域内において主信
号光の波長範囲の両側に、第1補助信号光および第2補
助信号光がそれぞれ発生される。そして、補助信号光調
整手段によって、入力される多重化信号光から分離され
た監視制御信号光の光レベルに基づき、第1補助信号光
および第2補助信号光の変調強度が、入力される多重化
信号光から分離された主信号光の光レベルとが実質的に
等しくなるように調整される。その結果、入力手段に
て、入力される多重化信号光から分離された主信号光に
前記調整された第1補助信号光および第2補助信号光が
追加されて光増幅部に入力され、増幅される。このと
き、利得制御手段によって、光増幅部の出力光から分離
された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の
変調強度と実質的に等しくなるように前記光増幅部の利
得が制御される。次いで、監視制御信号光発生手段に
て、入力される多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
波長の監視制御信号光が、第1増幅補助信号光および第
2増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベル関係
を持つように発生され、出力手段にて、監視制御信号光
発生手段が発生する監視制御信号光と光増幅部の出力光
から分離された増幅主信号光とが多重化されて外部に出
力される。このように、利得制御用の第1補助信号光と
第2補助信号光を主信号光の波長範囲の両側に発生さ
せ、第1補助信号光と第2補助信号光の変調強度が実質
的に等しくなるように、光増幅部の利得を制御するよう
にしたので、伝送損失や信号波長数の急激な変動があっ
た場合でも、主信号光の光レベルの傾きを平坦化するこ
とができる。
【0138】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、光増幅部の出力光を減衰させる可変光減衰手段での
減衰量が、調節手段によって、光増幅部の出力光から分
離された前記第1増幅補助信号光または第2増幅補助信
号光の変調強度が所定値となるように調節される。した
がって、利得の平坦化制御に加え、出力レベルを一定に
維持することができるようになる。
【0139】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイ
バや主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などの
いずれかを用いることができ、伝送用ファイバの波長分
散に起因する主信号光の伝送波形の劣化を補償すること
や、所望波長の主信号光を取り出して送受信し、さらに
新たな送信信号を多重して送り出すことが可能となる。
【0140】つぎの発明によれば、第1光増幅部および
第2光増幅部は、同一の特性であって、所定波長範囲の
主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有している。所定
波長範囲の両側において、第1補助信号光発生手段と第
2補助信号光発生手段とが、第1補助信号光と第2補助
信号光とを発生する。そして、補助信号光調整手段によ
って、入力される多重化信号光から分離された監視制御
信号光の光レベルに基づき、第1補助信号光および第2
補助信号光の変調強度が、入力される多重化信号光から
分離された主信号光の光レベルとが実質的に等しくなる
ように調整される。その結果、入力手段によって、入力
される多重化信号光から分離された主信号光に前記調整
された第1補助信号光および第2補助信号光が追加され
第1光増幅部に入力され、増幅される。このとき、第1
利得制御手段によって、第1光増幅部の出力光から分離
された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の
変調強度が実質的に等しくなるように第1光増幅部の利
得が制御される。第1光増幅部の出力光は、可変光減衰
器を介して第2光増幅部に入力される。次いで、第2利
得制御手段によって、第2光増幅部の出力光から分離さ
れた第1増幅補助信号光および第2増幅補助信号光の変
調強度が実質的に等しくなるように第2光増幅部の利得
が制御されるとともに、調節手段によって、第2光増幅
部の出力光から分離された第2増幅補助信号光または第
2増幅補助信号光の変調強度が所定値となるように、可
変光減衰手段の減衰量が調節される。次いで、監視制御
信号光発生手段によって、入力される多重化信号光中の
監視制御信号光と同じ波長の監視制御信号光が、第2光
増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光およ
び第2増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベル
関係を持つように発生する。出力手段によって、前記監
視制御信号光発生手段が発生した監視制御信号光が第2
光増幅部の出力光から分離された増幅主信号光に多重さ
れ外部に出力される。このように、可変光減衰手段の出
力側に第2の光増幅部を設け、可変光減衰手段での減衰
を補うようにしたので、所望の出力レベルを得ることが
できる。
【0141】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイ
バや主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などの
いずれかを用いることができ、伝送用ファイバの波長分
散に起因する主信号光の伝送波形の劣化を補償すること
や、所望波長の主信号光を取り出して送受信し、さらに
新たな送信信号を多重して送り出すことが可能となる。
【0142】つぎの発明によれば、第1光増幅部、第2
光増幅部および第3光増幅部は、同一の特性であって、
所定波長範囲の主信号光を直接増幅する光増幅媒体を有
している。所定波長範囲の両側において、第1補助信号
光発生手段と第2補助信号光発生手段とが、第1補助信
号光と第2補助信号光とを発生する。そして、補助信号
光調整手段によって、入力される多重化信号光から分離
された監視制御信号光の光レベルに基づき、第1補助信
号光および第2補助信号光の変調強度が、入力される多
重化信号光から分離された主信号光の光レベルとが実質
的に等しくなるように調整される。その結果、入力手段
によって、入力される多重化信号光から分離された主信
号光に前記調整された第1補助信号光および第2補助信
号光が追加され第1光増幅部に入力され、増幅される。
このとき、第1利得制御手段によって、前記第1光増幅
部の出力光から分離された第1増幅補助信号光および第
2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなるよう
に前記第1光増幅部の利得が制御される。第1光増幅部
の出力光は、可変光減衰器を介して第2光増幅部に入力
される。次いで、第2利得制御手段によって、第2光増
幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号光および
第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなるよ
うに前記第2光増幅部の利得が制御される。次いで、第
3利得制御手段によって、第2光増幅部の出力光を受け
る第3光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信
号光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等
しくなるように第3光増幅部の利得が制御される。並行
して、調節手段によって、第3光増幅部の出力光から分
離された第2増幅補助信号光または第2増幅補助信号光
の変調強度が所定値となるように、前記可変光減衰手段
の減衰量が調節される。次いで、監視制御信号光発生手
段によって、入力される多重化信号光中の監視制御信号
光と同じ波長の監視制御信号光が、第2光増幅部の出力
光から分離された第1増幅補助信号光および第2増幅補
助信号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つよ
うに発生する。出力手段によって、前記監視制御信号光
発生手段が発生した監視制御信号光が第2光増幅部の出
力光から分離された増幅主信号光に多重され外部に出力
される。このように、第3光増幅部を設け、第1光増幅
部での利得低下を補うようにしたので、第1光増幅部の
利得を低く設定でき、第1光増幅部では、より高い主信
号光の入力レベルでの動作ができるようになる。
【0143】つぎの発明によれば、上記の発明におい
て、光機能部品として、例えば、波長分散補償光ファイ
バや主信号光の分岐・挿入を行う光分岐・挿入器などの
いずれかを用いることができ、伝送用ファイバの波長分
散に起因する主信号光の伝送波形の劣化を補償すること
や、所望波長の主信号光を取り出して送受信し、さらに
新たな送信信号を多重して送り出すことが可能となる。
【0144】つぎの発明によれば、制御手段によって、
入力される前記監視制御信号光の光レベルが所定の異常
検出レベルよりも低下した場合に、補助信号光レベルが
異常検出直前のレベル値に固定され、一定制御が行われ
るので、監視制御信号光の異常時でも利得制御を維持す
ることができる。
【0145】つぎの発明によれば、制御手段によって、
第1補助信号光と第2補助信号光のうち、一方の補助信
号光の変調強度が所定の異常検出レベルよりも低下した
場合に、異常検出直前の状態に利得制御が固定されると
ともに、他方の補助信号光についての増幅補助信号光の
変調強度が所定値となるように可変光減衰手段における
光減衰量が制御されるので、補助信号光の異常時でも利
得制御を維持することができる。
【0146】つぎの発明によれば、光増幅部には、光励
起による光増幅媒体を含むことができ、利得制御手段に
は、励起光パワーの調整を含むことができる。
【0147】つぎの発明によれば、光増幅媒体には、希
土類イオン添加光ファイバを用いることができる。
【0148】つぎの発明によれば、希土類イオンには、
エルビウム、ツリウム、プラセオジウムのいずれかを用
いることができる。
【0149】つぎの発明によれば、光増幅部には、半導
体レーザ増幅媒体を含むことができ、利得制御手段に
は、半導体レーザの順方向電流の調整を含むことができ
る。
【0150】つぎの発明によれば、上記の発明にかかる
光増幅装置の複数個が、異なる複数の波長範囲の主信号
光を増幅帯域毎に直接増幅するように、並列に配置され
る。そして、光供給手段によって、異なる複数の波長範
囲の主信号光と監視制御信号光とが所定の光レベル関係
を有して波長分割多重された多重化信号光の入力を受け
て、多重化信号光から監視制御信号光が分離され、複数
の光増幅装置に供給されるとともに、多重化信号光から
異なる複数の波長範囲の主信号光がそれぞれ分離され、
複数の光増幅装置の対応する光増幅装置に供給される。
一方、多重化信号光出力手段では、前記複数の光増幅装
置が出力する異なる複数の波長範囲の主信号光が多重化
され、さらに前記多重化された主信号光に前記複数の光
増幅装置が出力する監視制御信号光が多重化され、出力
される。このように、増幅帯域に制約されずに波長を設
定した監視制御信号光を利用するので、複数の光増幅装
置を並列接続している場合にも利得制御を行うことがで
きる。このとき、並列接続する構成では、光供給手段と
多重化信号光出力手段を各光増幅装置が共用するので、
光増幅装置の増減設が簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す光増幅装置の増幅動作を説明する
光スペクトルを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 図4に示す光増幅装置の増幅動作を説明する
光スペクトルを示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態6である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態7である光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8である光増幅装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】 従来の光増幅装置を示す構成例を示す図で
ある。
【図12】 図11に示す光増幅装置に入出力されるW
DM信号光および増幅動作を説明する光スペクトルを示
す図である。
【符号の説明】
1,8,10,13,101,103,104,105
WDM光カプラ、2,7,7a,7b,11,53,
67 フォトダイオード(PD)、3,3a,3b 制
御電気回路、4,4a,4b,32 補助信号光発生用
のレーザダイオード(LD)、5,45,50,50
a,50,64 可変光減衰器、6,22,22a,2
2b,24,52,66 13dB光カプラ、9,9
a,9b,51,65 光増幅部、12,106 監視
制御信号光発生用のレーザダイオード(LD)、21,
21a,21b,31,31a,31b 強度変調信号
発生器、23,23a,23b,25,25a,25
b,34,34a,34b,35,35a,35b,5
4,54a,54b,55,55a,55b,68,6
9電気フィルタ、26,26a,26b 光フィルタ、
33,33a,33b3dB光カプラ、60,60a,
60b 光機能部品、91,94 光アイソレータ、9
2 励起光発生用のレーザダイオード(LD)、93
WDM光カプラ、94 エルビウム添加光ファイバ(E
DF)、100a 第1光増幅装置、100b 第2光
増幅装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 10/17 H04J 14/00 14/02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の主信号光および監視制御信号光
    が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
    化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
    幅装置であって、 所定波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体
    を持つ光増幅部と、 前記光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光と異な
    る波長の補助信号光を発生する補助信号光発生手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記監視制
    御信号光の光レベルに基づき、前記補助信号光発生手段
    が発生する補助信号光の光レベルと入力される前記多重
    化信号光から分離された前記主信号光の光レベルとが実
    質的に等しくなるように調整する補助信号光調整手段
    と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記主信号
    光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記補助信
    号光を追加して前記光増幅部に入力する入力手段と、 前記光増幅部の出力光から分離された増幅補助信号光の
    光レベルが所定の値となるように、または、前記増幅補
    助信号光の光レベルと光増幅部に入力される前記補助信
    号光の光レベルとの比が所定の値となるように、前記光
    増幅部の利得を制御する利得制御手段と、 入力される前記多重化信号光中の前記監視制御信号光と
    同じ波長の監視制御信号光を、前記増幅補助信号光と前
    記所定の光レベル関係を持つように発生する監視制御信
    号光発生手段と、 前記監視制御信号光発生手段が発生する前記監視制御信
    号光を前記光増幅部の出力光から分離された増幅主信号
    光に多重して外部に出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
  2. 【請求項2】 1以上の主信号光および監視制御信号光
    が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
    化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
    幅装置であって、 所定波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体
    を持つ光増幅部と、 前記光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光と異な
    る波長を持ち所定の周波数で強度変調された補助信号光
    を発生する補助信号光発生手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された監視制御信
    号光の光レベルに基づき、前記補助信号光発生手段が発
    生する補助信号光の変調強度と入力される前記多重化信
    号光から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的
    に等しくなるように調整する補助信号光調整手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記主信号
    光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記補助信
    号光を追加して前記光増幅部に入力する入力手段と、 前記光増幅部の出力光から分離された増幅補助信号光の
    変調強度が所定の値となるように、または、前記増幅補
    助信号光の変調強度と光増幅部に入力される前記補助信
    号光の変調強度との比が所定の値となるように、前記光
    増幅部の利得を制御する利得制御手段と、 入力される前記多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
    波長の監視制御信号光を、前記増幅補助信号光の変調強
    度と前記所定の光レベル関係を持つように発生する監視
    制御信号光発生手段と、 前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信号光
    を前記光増幅部の出力光から分離された増幅主信号光に
    多重して外部に出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
  3. 【請求項3】 1以上の主信号光および監視制御信号光
    が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
    化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
    幅装置であって、 所定波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体
    を持つ光増幅部と、 前記光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光の波長
    範囲よりも短い波長を持ち第1周波数で強度変調された
    第1補助信号光を発生する第1補助信号光発生手段と、 前記光増幅部の増幅帯域内において前記主信号光の波長
    範囲よりも長い波長を持ち第2周波数で強度変調された
    第2補助信号光を発生する第2補助信号光発生手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された監視制御信
    号光の光レベルに基づき、前記第1補助信号光および第
    2補助信号光の変調強度と入力される前記多重化信号光
    から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的に等
    しくなるように調整する補助信号光調整手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記主信号
    光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記第1補
    助信号光および第2補助信号光を追加して前記光増幅部
    に入力する入力手段と、 前記光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助信号
    光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に等し
    くなるように前記光増幅部の利得を制御する利得制御手
    段と、 入力される前記多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
    波長の監視制御信号光を、前記第1増幅補助信号光およ
    び第2増幅補助信号光の変調強度と前記所定の光レベル
    関係を持つように発生する監視制御信号光発生手段と、 前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信号光
    を前記光増幅部の出力光から分離された増幅主信号光に
    多重して外部に出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
  4. 【請求項4】 前記光増幅部の出力光を減衰させる可変
    光減衰手段と、 前記光増幅部の出力光から分離された前記第1増幅補助
    信号光または第2増幅補助信号光の変調強度が所定値と
    なるように、前記可変光減衰手段の減衰量を調節する調
    節手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光増幅装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光増幅部と前記出力手段との間に、
    波長分散補償光ファイバや主信号光の分岐・挿入を行う
    光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられていること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記
    載の光増幅装置。
  6. 【請求項6】 1以上の主信号光および監視制御信号光
    が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
    化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
    幅装置であって、 所定波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体
    を持つ第1光増幅部および第2光増幅部と、 前記第1光増幅部および第2光増幅部の増幅帯域内にお
    いて前記主信号光の波長範囲よりも短い波長を持ち第1
    周波数で強度変調された第1補助信号光を発生する第1
    補助信号光発生手段と、 前記第1光増幅部および第2光増幅部の増幅帯域内にお
    いて前記主信号光の波長範囲よりも長い波長を持ち第2
    周波数で強度変調された第2補助信号光を発生する第2
    補助信号光発生手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された監視制御信
    号光の光レベルに基づき、前記第1補助信号光および第
    2補助信号光の変調強度と入力される前記多重化信号光
    から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的に等
    しくなるように調整する補助信号光調整手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記主信号
    光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記第1補
    助信号光および第2補助信号光を追加して前記第1光増
    幅部に入力する入力手段と、 前記第1光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助
    信号光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に
    等しくなるように前記第1光増幅部の利得を制御する第
    1利得制御手段と、 前記第1光増幅部の出力光を減衰させ、前記第2光増幅
    部に出力する可変光減衰手段と、 前記第2光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助
    信号光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に
    等しくなるように前記第2光増幅部の利得を制御する第
    2利得制御手段と、 前記第2光増幅部の出力光から分離された第2増幅補助
    信号光または第2増幅補助信号光の変調強度が所定値と
    なるように、前記可変光減衰手段の減衰量を調節する調
    節手段と、 入力される前記多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
    波長の監視制御信号光を、前記第2光増幅部の出力光か
    ら分離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信
    号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つように
    発生する監視制御信号光発生手段と、 前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信号光
    を前記第2光増幅部の出力光から分離された増幅主信号
    光に多重して外部に出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
  7. 【請求項7】 前記可変光減衰手段と第2光増幅部との
    間に、波長分散補償光ファイバや主信号光の分岐・挿入
    を行う光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の光増幅装置。
  8. 【請求項8】 1以上の主信号光および監視制御信号光
    が所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重
    化信号光が伝送される光通信システムで使用される光増
    幅装置であって、 所定波長範囲の前記主信号光を直接増幅する光増幅媒体
    を持つ第1光増幅部、第2光増幅部および第3光増幅部
    と、 前記第1光増幅部、第2光増幅部および第3光増幅部の
    増幅帯域内において前記主信号光の波長範囲よりも短い
    波長を持ち第1周波数で強度変調された第1補助信号光
    を発生する第1補助信号光発生手段と、 前記第1光増幅部、第2光増幅部および第3光増幅部の
    増幅帯域内において前記主信号光の波長範囲よりも長い
    波長を持ち第2周波数で強度変調された第2補助信号光
    を発生する第2補助信号光発生手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された監視制御信
    号光の光レベルに基づき、前記第1補助信号光および第
    2補助信号光の変調強度と入力される前記多重化信号光
    から分離された前記主信号光の光レベルとが実質的に等
    しくなるように調整する補助信号光調整手段と、 入力される前記多重化信号光から分離された前記主信号
    光に前記補助信号光調整手段にて調整された前記第1補
    助信号光および第2補助信号光を追加して前記第1光増
    幅部に入力する入力手段と、 前記第1光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助
    信号光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に
    等しくなるように前記第1光増幅部の利得を制御する第
    1利得制御手段と、 前記第1光増幅部の出力光を減衰させ、前記第2光増幅
    部に出力する可変光減衰手段と、 前記第2光増幅部の出力光から分離された第1増幅補助
    信号光および第2増幅補助信号光の変調強度が実質的に
    等しくなるように前記第2光増幅部の利得を制御する第
    2利得制御手段と、 前記第2光増幅部の出力光を受ける前記第3光増幅部の
    出力光から分離された第1増幅補助信号光および第2増
    幅補助信号光の変調強度が実質的に等しくなるように前
    記第3光増幅部の利得を制御する第3利得制御手段と、 前記第3光増幅部の出力光から分離された第2増幅補助
    信号光または第2増幅補助信号光の変調強度が所定値と
    なるように、前記可変光減衰手段の減衰量を調節する調
    節手段と、 入力される前記多重化信号光中の監視制御信号光と同じ
    波長の監視制御信号光を、前記第2光増幅部の出力光か
    ら分離された第1増幅補助信号光および第2増幅補助信
    号光の変調強度と前記所定の光レベル関係を持つように
    発生する監視制御信号光発生手段と、 前記監視制御信号光発生手段が発生する監視制御信号光
    を前記第2光増幅部の出力光から分離された増幅主信号
    光に多重して外部に出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
  9. 【請求項9】 前記第2光増幅部と前記第3光増幅部と
    の間に、波長分散補償光ファイバや主信号光の分岐・挿
    入を行う光分岐・挿入器などの光機能部品が設けられて
    いることを特徴とする請求項8に記載の光増幅装置。
  10. 【請求項10】 入力される前記監視制御信号光の光レ
    ベルが所定の異常検出レベルよりも低下した場合に、補
    助信号光レベルを異常検出直前のレベル値に固定して一
    定制御する制御手段、 を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ
    に記載の光増幅装置。
  11. 【請求項11】 前記第1補助信号光と第2補助信号光
    のうち、一方の補助信号光の変調強度が所定の異常検出
    レベルよりも低下した場合に、異常検出直前の状態に利
    得制御を固定するとともに、他方の補助信号光について
    の増幅補助信号光の変調強度が所定値となるように前記
    可変光減衰手段における光減衰量を制御する制御手段、 を備えたことを特徴とする請求項4〜9のいずれか一つ
    に記載の光増幅装置。
  12. 【請求項12】 前記光増幅部は、光励起による光増幅
    媒体を含み、前記利得制御手段は、励起光パワーの調整
    を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つ
    に記載の光増幅装置。
  13. 【請求項13】 前記光増幅媒体は、希土類イオン添加
    光ファイバであることを特徴とする請求項12に記載の
    光増幅装置。
  14. 【請求項14】 前記希土類イオンは、エルビウム、ツ
    リウム、プラセオジウムのいずれかであることを特徴と
    する請求項13に記載の光増幅装置。
  15. 【請求項15】 前記光増幅部は、半導体レーザ増幅媒
    体を含み、利得制御手段は、半導体レーザの順方向電流
    の調整を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    か一つに記載の光増幅装置。
  16. 【請求項16】 異なる複数の波長範囲の主信号光を増
    幅帯域毎に直接増幅するように、請求項1〜15のいず
    れか一つに記載の光増幅装置の複数個を並列に配置し、 異なる複数の波長範囲の主信号光と監視制御信号光とが
    所定の光レベル関係を有して波長分割多重された多重化
    信号光の入力を受けて、前記多重化信号光から前記監視
    制御信号光を分離して前記複数の光増幅装置に供給する
    とともに、前記多重化信号光から前記異なる複数の波長
    範囲の主信号光をそれぞれ分離して前記複数の光増幅装
    置の対応する光増幅装置に供給する光供給手段と、 前記複数の光増幅装置が出力する異なる複数の波長範囲
    の主信号光を多重化し、さらに前記多重化された主信号
    光に前記複数の光増幅装置が出力する監視制御信号光を
    多重して出力する多重化信号光出力手段と、 を備えたことを特徴とする光増幅装置。
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