JP2003116783A - 内視鏡装置 - Google Patents
内視鏡装置Info
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Abstract
を可能とする内視鏡装置が求められている。 【解決手段】 被写体への照明光を発光するLED5
と、LED5で照明された被写体光を入射する対物光学
系4と、この対物光学系4に入射された被写体光を像形
成可能に伝送する光伝送手段6と、光伝送手段6で伝送
された被写体光を異なる光軸で分割するハーフミラー7
と、このハーフミラー7で分割された第1の分割被写体
光を観察するための被写体像を形成する接眼光学系8、
ハーフミラー7で分割された第2の分割被写体光を撮像
可能な撮像手段10とを内視鏡1内に設け、この内視鏡
に着脱自在に接続され、LED5に電力を供給可能なバ
ッテリBを有する第1のユニット25と、LED5及び
撮像手段10に電力を供給可能なバッテリAと、撮像素
子10で撮像された撮像信号を信号処理する撮像信号処
理部16を有する第2のユニット15からなる内視鏡装
置。
Description
し、特に電子撮像素子を有する電子内視鏡の改良に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、電子撮像素子の小型化と高画素化
により、細径の管状部に挿入して、観察部位を撮像する
電子内視鏡装置が開発実用化されている。 【0003】この電子内視鏡装置は、例えば、特開平1
1−225952号公報に開示されているように、先端
に観察部位を照明する複数のLEDからなる光源ユニッ
ト、及び観察部位を撮像する電子撮像素子である電荷結
合素子(以下、CCDと称する)等が組み込まれた挿入
部と、及びこの内視鏡挿入部を体腔内に挿入する際に、
前記内視鏡挿入部の先端部を湾曲させたり、観測部位の
検体採取等の操作を行う操作部とからなる内視鏡には、
この操作部の手元側に前記先端部のCCDを駆動制御す
るCCDドライバ、前記CCDで生成された観察部位の
映像信号を所定の信号処理を行う映像信号処理回路、前
記光源ユニットの個々のLEDを点灯制御するLED駆
動回路、及び前記映像信号処理回路からの映像出力信号
の基で、前記LED駆動回路を制御して、前記光源ユニ
ットの光量を制御する自動調光回路等で構成された外付
けユニットが接続されるようになっている。 【0004】また、前記映像信号処理回路で生成された
観察部位の映像信号を基に、観察部位の映像を表示する
モニタが接続されるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記特開平11−22
5952号公報に開示されている内視鏡装置は、内視鏡
以外にCCDドライバ、映像信号処理回路、LED駆動
回路、及び自動調光回路等を組み込んだ外付けユニット
と、モニタ等比較的大掛かりなシステムとなってしま
う。 【0006】このために、前記外部ユニットやモニタを
恒久的に設置することになり、そのための内視鏡診断の
専用室を設ける必要があった。 【0007】一方、内視鏡は、患部を直接観察診断でき
ることから近代の医療においては、最も重要な医療機器
となっており、内視鏡診断のための専用室を確保するこ
となく内視鏡診断が容易にできる内視鏡装置が望まれて
いる。 【0008】本発明は、上述の要望に鑑みなされたもの
で、内視鏡装置の操作が比較的簡便で、外部ユニットの
小型化を可能とする内視鏡装置を提供することを目的と
している。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
被写体を観察可能な内視鏡装置において、前記内視鏡に
設けられ、前記被写体を照明する照明光を発光可能な発
光手段と、前記発光手段からの前記照明光で照明された
前記被写体からの被写体光を入射する対物光学系と、前
記対物光学系で入射された前記被写体光を像形成可能に
伝送する、前記内視鏡に設けられた光伝送手段と、前記
光伝送手段で伝送された前記被写体光を異なる光軸で分
割する、前記内視鏡に設けられた光分割手段と、前記光
分割手段で分割された第1の分割被写体光を観察するた
めの被写体像を形成する、前記内視鏡に設けられた接眼
光学系と、前記内視鏡に設けられ、前記光分割手段で分
割された第2の分割被写体光を撮像可能な撮像素子と、
前記内視鏡に着脱自在に接続され、前記発光手段に電力
を供給可能な第1のバッテリを有する第1のユニット
と、前記内視鏡に着脱自在に接続され、前記発光手段及
び前記撮像素子に電力を供給可能な第2のバッテリと、
前記撮像素子で撮像された撮像信号を信号処理する撮像
信号処理手段とを有する第2のユニットと、を備えたこ
とを特徴としている。 【0010】本発明の内視鏡装置により、被写体である
観察部位に応じて、第1のユニット、又は第2のユニッ
トのいずれかを選択することが可能となり、また、電子
撮像された観察部位の映像表示は、比較的ハンディな表
示手段で表示可能となり、かつ、その電子撮像の映像デ
ータの記録も可能となり、専用の内視鏡診断室を設ける
ことなく内視鏡診断が可能となった。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
内視鏡装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 【0012】内視鏡装置1は、体腔内に挿入される挿入
部2と、この挿入部2の基端には、前記挿入部2に設け
られている図示していない湾曲部を操作する湾曲操作ノ
ブ、各種レンズなどを洗浄する流体を噴き付ける操作ノ
ブ、及び後述する各種光学系や電子撮像系等が内蔵され
た操作部3とからなっている。 【0013】前記挿入部2の先端には、観察部位である
被写体からの光を取り込む対物レンズからなる対物光学
系4と、前記観察部位である被写体に所定の照明光を投
射させるはっ光手段である複数のLED5が設けられて
いる。 【0014】前記LED5で照明された被写体からの被
写体光は、前記対物光学系4に入射され、前記挿入部2
の内部に敷設されている、例えば、イメージガイドやリ
レーズレンズ等からなる映像伝送手段6を介して、前記
操作部3へと導かれる。 【0015】前記操作部3は、前記挿入部2の映像伝送
手段6で伝送された被写体像を2方向に分岐するハーフ
ミラー7と、このハーフミラー7を透過した前記被写体
光を結像して被写体像を生成する接眼光学系8と、この
接眼光学系8に結像された被写体像を術者が目視する接
眼部9と、前記ハーフミラー7で反射された被写体光が
結像して被写体像の映像信号を生成するCCDやC−M
OSイメージセンサ等の撮像手段10と、及び後述する
外部ユニットと接続するコネクタ部11とからなってい
る。 【0016】このコネクタ部11は、前記挿入部2のL
ED5に点灯駆動電力を供給するLED用入力端端子1
2aと、前記撮像手段10を駆動制御する2つの端子か
らなる映像信号入出力端端子13aとが設けられてい
る。 【0017】前記コネクタ部11には、第1のユニット
である外部ユニットA15と第2のユニットである外部
ユニットB25が接続されるようになっている。 【0018】前記コネクタ部11に接続される外部ユニ
ットA15は、前記コネクタ部11のLED用入力端端
子12aに接続される接点12bと、前記撮像信号入出
力端端子13aの2つの端子にそれぞれ接続される2つ
の接点13bと、前記LED用入力端の接点12bにL
ED点灯駆動電力をスイッチA18を介して供給するバ
ッテリーA17と、前記撮像信号入出力端の接点13b
に接続された信号処理部16と、及びこの信号処理部1
6の出力に接続された無線通信手段19aから構成され
ている。 【0019】なお、前記スイッチA18は、前記バッテ
リーA17からスイッチを図中a方向に切り換えると、
前記LED用入力端の接点12bにのみバッテリーAか
らの電源が供給され、前記スイッチA18のスイッチを
図中b方向に切り換えると、前記LED用入力端の接点
12bと前記信号処理部16にバッテリーA16の電源
が供給されるようになっている。 【0020】つまり、前記スイッチA18をa方向に切
り換えられると、前記バッテリーA17から前記LED
用入力端の接点12bとコネクタ部11のLED用入力
端端子12aを介して、前記挿入部2のLED5に点灯
駆動電源が供給される。 【0021】これにより、前記LED5が点灯駆動し、
投射された光で照明された被写体からの反射光である被
写体光は、対物光学系4、映像伝送手段6、ハーフミラ
ー7を介して、接眼光学系8に被写体像が結像されて、
接眼部9で肉眼による目視が可能となる。 【0022】前記スイッチA18をb方向に切り換える
と、前記スイッチA18をa方向と同様に、前記挿入部
2のLED5に点灯駆動電源されると共に、前記信号処
理部16に駆動電源が供給され、この信号処理部16か
ら前記操作部3の撮像手段10の駆動制御信号が生成さ
れて、前記撮像信号入力端端子13aと接点13bを介
して、撮像手段10に供給されると共に、前記ハーフミ
ラー7から前記撮像手段10に結像された被写体像を基
に被写体映像信号が前記信号処理部16に出力される。
この撮像手段10からの被写体映像信号を基に、信号処
理部16は、所定のデジタル映像圧縮データに変換する
と共に、前記無線通信手段19aへと出力する。 【0023】この無線通信手段19aは、前記デジタル
映像圧縮データを無線信号に変換して、外部機器へと伝
送する。 【0024】前記外部ユニットA15の無線通信手段1
9aから送信された無線信号のデジタル映像圧縮データ
は、外部機器であるPDA(Personal Dat
aAssistant:携帯用情報端末器)20へと伝
送される。このPDA20は、前記外部ユニットA15
の無線通信手段19aから送信された前記デジタル映像
圧縮データの無線信号を受信する無線通信手段19b
と、この無線通信手段19bで受信した前記デジタル映
像圧縮データの無線信号からデジタル映像圧縮データに
復調して、液晶パネル等の表示部21に映像表示させる
表示映像信号を生成すると共に、このPDA20のIC
カードスロットル23に装填されたICカードスタイル
の記録手段22に前記デジタル映像圧縮データを記録す
る機能を有している。 【0025】なお、前記外部ユニットA15の無線通信
手段19aから前記PDA20の無線通信手段19bに
伝送される無線信号は、RS232,USB,あるいは
Bluetooth(登録商標)等のプロトコルを用い
る。また、前記PDA20にパーソナルコンピュータを
用いることも可能である。さらに、また、前記外部ユニ
ットA15の無線通信手段19aと前記PDA20の無
線通信手段19bに代えて、赤外線通信手段を用いるこ
とも可能である。 【0026】つまり、前記内視鏡装置1の操作部3に設
けられた撮像手段10で撮像された映像信号は、外部ユ
ニットA15の信号処理部16でデジタル映像圧縮デー
タに変換され、そのデジタル映像圧縮データは、無線送
信されて、PDA20に伝送され、そのPDA20に設
けられた表示部21に前記撮像手段10で撮像した映像
を表示すると共に、そのデジタル映像圧縮データを前記
記録手段22に記録させることができる。 【0027】これにより、操作部3の接眼部9で観察部
位を肉眼で目視すると共に、前記PDA20の表示部2
1で動画または静止画として映像表示することができ、
かつ、PDA20の記録手段22に記録することができ
る。 【0028】前記内視鏡装置1のコネクタ部11には、
外部ユニットB25も接続可能となっている。この外部
ユニットB25は、前記操作部3のコネクタ部11のL
ED用入力端端子12aに接続されるLED用出力端接
点28と、このLED用出力端端子28にバッテリーB
からの電源を供給オン/オフするスイッチB27からな
っている。 【0029】つまり、この外部ユニットB25は、前記
内視鏡装置1の挿入部2の先端に設けられた複数のLE
D5を点灯駆動するバッテリーB26から点灯電源のみ
を供給オン/オフする機能のみを有している。 【0030】これにより、前記内視鏡装置1には、対物
光学系4,複数のLED5、映像伝送手段6、ハーフミ
ラー7、接眼光学系8、接眼部9、撮像手段10及びコ
ネクタ部11を設けたことによって、外部ユニットB2
5を用いことで、術者の肉眼のみによる観察部位の観察
が可能となり、外部ユニットA15を用いることで、肉
眼観察と電子撮像画像による観察が同時に行えると共
に、電子撮像画像を記録することが可能となる。これに
より、前記外部ユニットA15に比して、外部ユニット
B25は、バッテリーの消耗量が軽減できる。 【0031】すなわち、外部ユニットの選択により、肉
眼のみによる観察部位の内視鏡診断と、肉眼と電子撮像
映像及び電子撮像映像の記録を必要とする内視鏡診断と
を容易に選択できると共に、電子撮像映像を生成する機
能の最小化と、かつ、既存の外部機器を用いて、撮像映
像の表示と撮像映像データの記録が可能となった。 【0032】次に、図2を用いて、本発明の係る内視鏡
装置の第2の実施形態を説明する。内視鏡本体31の体
腔内に挿入する挿入部の先端には、CCDやC−MOS
イメージセンサ等の撮像手段32が図示していない対物
レンズと共に配置され、かつ、被写体に照明光を投射す
る複数のLED33a,33bが配置されている。さら
に、この内視鏡本体31には、前記撮像手段32を駆動
制御すると共に、撮像手段32で光電変換された被写体
映像信号を所定の映像信号に変換処理(例えば、テレビ
ジョン信号)を行う映像信号処理手段34と、この映像
信号処理手段34で生成した映像信号の輝度情報から前
記LED33a,33bの点消灯と調光制御を行う調光
手段35とが設けられている。 【0033】この内視鏡本体31には、前記映像信号処
理手段34と調光手段35に駆動電源を供給する電源線
路37a,37bと、前記映像信号処理手段34で生成
された映像信号を取り込むための信号線路36を配置さ
れ、それら線路37a,37b,36の基端は、前記内
視鏡本体31の基端に設けられたコネクタ38に設けら
れたそれぞれの端子に接続されている。 【0034】この内視鏡本体31のコネクタ38には、
外部ユニット40のコネクタ39が接続されるようにな
っている。この外部ユニット40には、前記信号線路3
6を介して、前記映像信号処理手段34から出力された
映像信号を基に、映像再生表示する表示手段41と、前
記電源線路37a,37bに駆動電源を供給するバッテ
リー42と、このバッテリー42からの電源供給をオン
/オフさせるスイッチ43と、及び前記表示手段41で
映像再生表示した映像信号を外部機器に出力する映像信
号出力端44とが設けられている。 【0035】この映像信号出力端子44には、大型画面
のテレビモニタまたは映像信号記録用のビデオ機器等が
接続されて、観察部位である被写体映像を拡大表示した
り、被写体映像信号を録画記録するようになっている。 【0036】つまり、内視鏡本体31内に、被写体照明
用のLED33、被写体撮像用の撮像素子32、この撮
像素子32を駆動制御すると共に、撮像素子32で光電
変換された被写体映像信号をテレビ映像信号に変換する
と共に、そのテレビ映像信号の輝度情報を生成する映像
信号処理手段34と、前記LED33を点消灯制御する
と共に、前記映像信号処理手段34からの輝度情報の基
で、LED33を調光制御する調光手段35が設けられ
ており、この内視鏡本体31の映像信号処理手段34と
調光手段35の駆動電源であるバッテリー42と前記映
像信号処理手段34で生成された映像信号の基で、被写
体映像を再生表示する表示手段41を外部ユニット40
内に設けて、この内視鏡本体31と外部ユニット40と
をコネクタ38,39で接続可能としたことで、内視鏡
診断の際に、術者の手元で観察部位の被写体画像を観察
可能となり、場所を選ばずに内視鏡診断が可能となっ
た。 【0037】また、内視鏡診断時に、得られた観察部位
の被写体映像信号は、外部ユニット40の映像信号出力
端44からビデオ機器等に出力して録画記録することで
記録保存も可能となる。 【0038】なお、滅菌処理が困難で、かつ、仮に滅菌
処理すると故障原因となる外部ユニット40は、図示し
ていない滅菌可能な袋や容器で被覆し、前記内視鏡本体
31のみを滅菌処理を行うことで滅菌処理の簡素化が可
能となる。 【0039】次に、図3を用いて、本発明に係る内視鏡
装置の第3の実施形態を説明する。内視鏡本体31の挿
入部の先端には、被写体を撮像するCCDまたはC−M
OSイメージセンサ等からなる撮像手段32と、被写体
に照明光を投射する光源である複数のLED33a,3
3bと、前記撮像素子32を駆動制御すると共に、前記
撮像素子32で光電変換された被写体映像信号を所定の
映像信号に変換すると共に、その映像信号から輝度情報
を生成する映像信号処理手段53と、前記LED33
a,33bを点消灯制御すると共に、前記の映像信号処
理手段53で生成された輝度情報から前記LED33
a,33bを調光する調光手段52が1つの基板ウエハ
ー51に搭載されて配置されている。 【0040】前記内視鏡本体31の前記映像信号処理手
段53の出力には、発信手段54とアンテナ55が接続
配置されている。この発振手段54は、前記映像信号処
理手段53で生成された映像信号を無線信号に変換し
て、アンテナ5から外部機器へ発信する機能を有してい
る。 【0041】前記基板ウエハー51に搭載された前記映
像信号処理手段53と調光手段52には、前記内視鏡本
体31の挿入部基端に設けられた端子57a,57bに
接続されている。この端子57a,57bが設けられた
前記内視鏡本体31の挿入部基端の外周には、雄ネジ5
6が形成されている。 【0042】一方、前記挿入部の基端の雄ネジ56と螺
合する雌ネジ57を有するバッテリユニット58にバッ
テリー59が内蔵されており、かつ、前記挿入部基端の
端子57a,57bと接続される接点60a,60bが
設けられている。 【0043】つまり、前記バッテリユニット58の雌ネ
ジ57を前記内視鏡本体31の挿入部基端の雄ネジ56
に螺合装着すると、前記端子57a,57bと接点60
a,60bがそれぞれ接続し、前記バッテリー59から
前記映像信号処理手段53と調光手段52にそれぞれ駆
動電源が供給され、撮像素子32で光電変換され映像信
号処理手段53で生成された映像信号の輝度情報の基
で、調光手段52で、LED33を調光制御すると共
に、前記映像信号処理手段53で生成された映像信号
は、発信手段54において、無線映像信号に変換され
て、アンテナ55から無線信号として外部機器に発信さ
れる。 【0044】一方、外部機器として、前記内視鏡本体3
1のアンテナ55から発信された無線信号を受信するア
ンテナ61と、このアンテナ61で受信した無線信号を
映像信号に変換し、かつ、モニタ63に供給する映像表
示信号を生成する受信手段62からなっている。 【0045】つまり、前記内視鏡本体31から無線発信
された無線映像信号を受信し、その無線映像信号を基
に、モニタ63に表示するための映像表示信号を生成し
て、前記モニタ63に前記内視鏡本体31で撮像した被
写体像を表示するものである。 【0046】これにより、内視鏡本体31にバッテリユ
ニット58を接続するのみで、内視鏡診断が可能状態と
なり、無線接続されたモニタ63で撮像画面を観察しな
がら観察部位の診断が可能となった。また、バッテリユ
ニット58のバッテリ59の交換のみで内視鏡本体31
は、恒久的に使用可能となる。 【0047】次に、図4を用いて、本発明に係る内視鏡
装置の第4の実施形態を説明する。なお。図3と同一部
分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。 【0048】この第4の実施形態と前述した第3の実施
形態との相違は、前記バッテリ59を前記内視鏡本体3
1内に直接設け、かつ、そのバッテリ59から前記映像
信号処理手段53と調光手段52に供給する駆動電源を
オン/オフするスイッチ64を設けたことにある。 【0049】このような構成の内視鏡本体31は、バッ
テリ59が消耗すると使用不可となるが内視鏡本体31
の操作性と滅菌作業が比較的簡単となり、所謂ディスポ
ーザブル内視鏡として有用である。 【0050】次に、図5を用いて、本発明に係る内視鏡
装置の第5の実施形態を説明する。なお、図3及び図4
と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。 【0051】この第5の実施形態は、前述の第4の実施
形態(図4参照)を内視鏡本体31に設けた発振手段5
4とアンテナ55に代えて、前記映像信号処理手段53
の出力は映像出力端子67を介して、外部のモニタ63
に直接表示映像信号を出力可能とすると共に、前記映像
出力端子67に前記モニタ63が接続されたことを検出
する接続検知手段66を設け、この接続検知手段66で
前記モニタ63の接続が検出されると、前記バッテリ5
9と前記映像信号処理手段53と調光手段52にバッテ
リ59から供給される駆動電源をオンする電源制御手段
65を設けている。 【0052】つまり、前記映像出力端子67にモニタ6
3が接続されていない状態では、前記接続検知手段66
は、電源制御手段65をオフ制御し、前記映像出力端子
67にモニタ63が接続されたことを接続検知手段66
が検出すると前記電源制御手段65をオン制御させて、
前記バッテリ59から駆動電源を前記映像信号処理手段
53と調光手段52に供給して、前記撮像素子32で撮
像生成した被写体像を前記モニタ63に表示させる。 【0053】このような構成の内視鏡本体31は、映像
出力端子67にモタニ63を接続するのみで内視鏡診断
が可能となり、バッテリ59が消耗すると使用不可とな
るが内視鏡本体31の操作性と滅菌作業が比較的簡単と
なり、所謂ディスポーザブル内視鏡として有用である。 【0054】次に、図6乃至図9を用いて、本発明に係
る内視鏡装置の第6実施例を説明する。 【0055】図6は、図2乃至図5に示した内視鏡本体
31の先端に設けた撮像素子32と複数のLED33と
の関係を示している。前記内視鏡本体31の先端部正面
中央には、前記撮像素子32が配置され、この撮像素子
32の前面には、図示していないが対物レンズや保護ガ
ラス等が設けられた撮像窓68が設けられている。この
撮像窓68の周囲には、等間隔で中心から放射状に複数
のLED33a〜33hが配置されている。 【0056】この複数のLED33a〜33hは、図7
に示すように、調光手段52で点消灯と調光制御される
ようになっている。この調光手段52は、マイクロプロ
セッサ(以下、CPUと称する)71と、前記LED3
3a〜33hを個々に点灯及び調光制御するドライバ7
2a〜72hからなっている。 【0057】前記CPU71は、前記撮像素子32を駆
動させ、映像信号処理手段53で生成されたデジタル映
像信号から前記LED33a〜33hの照明エリア毎の
輝度レベルを演算算出し、その輝度レベルから前記LE
D33a〜33h個々の点消灯と調光制御値を求め、こ
の点消灯と調光制御値の基で、前記ドライバ72a〜7
2hを介して、前記LED33a〜33hを点消灯と調
光制御させるようになっている。 【0058】前記LED33a〜33hの照明エリア
は、図8に示すように、前記撮像素子32で撮像生成す
る被写体映像画面73の中心から前記LED3a〜33
hの配置方向へ放射状にエリアa〜エリアhに区分設定
し、そのエリアa〜エリアh毎に前記CPU71で輝度
値を算出し、そのエリアa〜エリアh個々の輝度値と目
標輝度値とを比較し、その比較結果を基に、前記ドライ
バ72a〜72hを駆動制御させることにより、個々の
LED33a〜33hの点消灯と調光を行い、被写体部
位に投射される照明光の光量を目標値となるように制御
される。なお、前記目標輝度値は、映像画面全体の明る
さの目標値である。 【0059】前記CPU71における各LED33a〜
33hの点消灯及び調光制御の動作について、図9を用
いて説明する。 【0060】ステップS1で、前記映像信号処理手段5
3から取り込んだデジタル映像信号から予め設定された
前記被写体映像画面73のエリアa〜エリアh毎の輝度
情報(明るさ情報)を求め取り込む。このステップS1
で求められたエリアa〜エリアhの輝度情報から、ステ
ップS2で、エリアaの輝度情報は、目標輝度値よりも
明るいか判定される。このステップS2の判定の結果、
エリアaの輝度情報が目標輝度値よりも明るいと判定さ
れると、ステップS3で、LED33aの点灯光量が適
切となるように、LED33aのドライバ72aの駆動
係数Kaを算出する。 【0061】前記ステップS2で、エリアaの輝度値が
目標値よりも明るくないと判定されたり、または、ステ
ップS3で、エリアaのLED33aを適切な光量で点
灯するためのドライバ72aの駆動係数Kaが設定され
ると、ステップS4で、前記エリアaの輝度値が目標値
よりも暗いか判定される。このステップS4で、目標値
よりも暗いと判定されると、ステップS5で、エリアa
のLED33aを適切な光量で点灯するためのドライバ
72aの駆動係数Kaが設定される。 【0062】前記ステップS4で、エリアaの輝度値が
目標値よりも暗くないと判定されたり、または、ステッ
プS5で、エリアaのLED33aを適切な光量で点灯
するためのドライバ72aの駆動係数Kaが設定される
と、前記ステップS2〜S5と以降同様にエリアb〜エ
リアg毎に目標値と比較され、それぞれのドライバ72
b〜72gの駆動係数Kb〜Kgを設定する。ステップ
S16で、エリアhの輝度情報は、目標輝度値よりも明
るいか判定される。このステップS16の判定の結果、
エリアhの輝度情報が目標輝度値よりも明るいと判定さ
れると、ステップS17で、LED33hの点灯光量が
適切となるように、LED33hのドライバ72hの駆
動係数Khを算出する。 【0063】前記ステップS16で、エリアhの輝度値
が目標値よりも明るくないと判定されたり、または、ス
テップS17で、エリアhのLED33hを適切な光量
で点灯するためのドライバ72hの駆動係数Khが設定
されると、ステップS18で、前記エリアhの輝度値が
目標値よりも暗いか判定される。このステップS18
で、目標値よりも暗いと判定されると、ステップS19
で、エリアhのLED33hを適切な光量で点灯するた
めのドライバ72hの駆動係数Khが設定される。 【0064】前記ステップS18で、目標値よりも暗い
と判定されたり、または、ステップS19で、エリアh
のLED33hを適切な光量で点灯するためのドライバ
72hの駆動係数Khが設定されると、ステップS20
で、各ドライバ72a〜72hの駆動係数Ka〜Khに
より駆動制御させて、前記ステップS1へと戻る。 【0065】このようにして、被写体映像画面を目標輝
度となるように前記LED33a〜33hを点消灯及び
調光制御することで適切で均一の明るさの被写体映像に
よる観察部位の表示映像が得られる。なお、前記LED
33a〜33hの調光制御は、ダイナミック点灯のデュ
ーティー比によって制御することも可能である。 【0066】[付記]以上詳述した本発明の実施形態に
よれば、以下のごとき構成を得ることができる。 【0067】(付記1)被写体を観察可能な内視鏡装置
において、前記内視鏡に設けられ、前記被写体を照明す
る照明光を発光可能な発光手段と、前記発光手段からの
前記照明光で照明された前記被写体からの被写体光を入
射する対物光学系と、前記対物光学系で入射された前記
被写体光を像形成可能に伝送する、前記内視鏡に設けら
れた光伝送手段と、前記光伝送手段で伝送された前記被
写体光を異なる光軸で分割する、前記内視鏡に設けられ
た光分割手段と、前記光分割手段で分割された第1の分
割被写体光を観察するための被写体像を形成する、前記
内視鏡に設けられた接眼光学系と、前記内視鏡に設けら
れ、前記光分割手段で分割された第2の分割被写体光を
撮像可能な撮像素子と、前記内視鏡に着脱自在に接続さ
れ、前記発光手段に電力を供給可能な第1のバッテリを
有する第1のユニットと、前記内視鏡に着脱自在に接続
され、前記発光手段及び前記撮像素子に電力を供給可能
な第2のバッテリと、前記撮像素子で撮像された撮像信
号を信号処理する撮像信号処理手段とを有する第2のユ
ニットと、を備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0068】(付記2)前記第2のユニットの撮像信号
処理手段で信号処理された映像信号は、無線または有線
で携帯用の映像信号表示機能と記憶機能を有する情報端
末器に伝送する通信手段を有することを特徴とする付記
1記載の内視鏡装置。 【0069】(付記3)内視鏡挿入部の先端に配置し、
被写体を撮像する撮像素子手段と、前記内視鏡挿入部の
先端に配置し、被写体に対して照明光を投射する光源手
段と、前記撮像素子手段を駆動制御すると共に、撮像素
子手段で撮像生成された映像信号を所定の被写体映像信
号に変換する前記内視鏡挿入部に配置された映像信号処
理手段と、前記光源を点灯及び調光駆動制御する前記内
視鏡挿入部に配置された調光手段と、前記内視鏡挿入部
とコネクタで接続され、前記映像信号処理手段と調光手
段の駆動電源用のバッテリと前記映像信号処理手段で生
成された映像信号の基で、被写体映像表示する表示手段
を有したユニット手段とを備えたことを特徴とする内視
鏡装置。 【0070】(付記4)内視鏡挿入部の先端に配置し、
被写体を撮像する撮像素子手段と、前記内視鏡挿入部の
先端に配置し、被写体に対して照明光を投射する光源手
段と、前記撮像素子手段を駆動制御すると共に、撮像素
子手段で撮像生成された映像信号を所定の被写体映像信
号に変換する前記内視鏡挿入部に配置された映像信号処
理手段と、前記光源を点灯及び調光駆動制御する前記内
視鏡挿入部に配置された調光手段と、前記映像信号処理
手段で生成された映像信号を無線信号に変換し、外部に
無線送信する前記内視鏡挿入部に配置された発信手段
と、前記内視鏡挿入部とコネクタで接続され、前記映像
信号処理手段と調光手段の駆動電源用のバッテリを内蔵
したユニット手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装
置。 【0071】(付記5)被写体を撮像する撮像素子手段
と、前記被写体に対して照明光を投射する光源手段と、
前記撮像素子手段を駆動制御すると共に、撮像素子手段
で撮像生成された映像信号を所定の被写体映像信号に変
換する映像信号処理手段と、前記光源を点灯及び調光駆
動制御する調光手段と、前記映像信号処理手段で生成さ
れた映像信号を無線信号に変換し、外部に無線送信する
発信手段と、前記内視鏡挿入部とコネクタで接続され、
前記映像信号処理手段と調光手段の駆動電源用のバッテ
リ手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0072】(付記6)被写体を撮像する撮像素子手段
と、前記被写体に対して照明光を投射する光源手段と、
前記撮像素子手段を駆動制御すると共に、撮像素子手段
で撮像生成された映像信号を所定の被写体映像信号に変
換する映像信号処理手段と、前記光源を点灯及び調光駆
動制御する調光手段と、前記映像信号処理手段で生成さ
れた映像信号を外部機器に送信する出力端子手段と、前
記内視鏡挿入部とコネクタで接続され、前記映像信号処
理手段と調光手段の駆動電源用のバッテリ手段と前記出
力端子手段への外部機器の接続有無を検出し、前記バッ
テリ手段からの駆動電源供給を制御する電源制御手段
と、を備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0073】(付記7)前記光源手段は、複数の光源か
らなり、その複数の光源毎の被写体照明エリア毎に前記
映像信号処理手段で生成された映像信号から被写体輝度
値を生成し、その被写体輝度値と適切輝度値を比較し、
その比較結果を基に前記調光手段により前記複数の光源
毎に調光制御することを特徴とする付記3乃至6のいず
れかに記載の内視鏡装置。 【0074】(付記8)前記撮像素子手段、映像信号処
理手段、光源手段、及び調光手段は、単一の基板ウアハ
に配置されていることを特徴とする付記3乃至6のいず
れかに記載の内視鏡装置。 【0075】(付記9)前記撮像素子手段は、電荷結合
素子またはC−MOSイメージセンサ等の固体撮像素子
であることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載
の内視鏡装置。 【0076】(付記10)前記光源手段は、LEDであ
ることを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載の内
視鏡装置。 【0077】 【発明の効果】本発明の内視鏡装置は、被写体である観
察部位の内視鏡診断や治療に応じて、第1のユニット、
又は第2のユニットのいずれかを選択することが可能と
なり、また、電子撮像された観察部位の映像表示は、比
較的ハンディな表示手段で表示可能となり、かつ、その
電子撮像の映像データの記録も可能となり、専用の内視
鏡診断室を設けることなく内視鏡診断が可能となる効果
を有する。
すブロック図。 【図2】本発明に係る内視鏡装置の第2の実施形態を示
すブロック図。 【図3】本発明に係る内視鏡装置の第3の実施形態を示
すブロック図。 【図4】本発明に係る内視鏡装置の第4の実施形態を示
すブロック図。 【図5】本発明に係る内視鏡装置の第5の実施形態を示
すブロック図。 【図6】本発明に係る内視鏡装置の挿入部先端の撮像窓
とLEDの関係を説明する説明図。 【図7】本発明に係る内視鏡装置の調光手段を示すブロ
ック図。 【図8】本発明に係る内視鏡装置の照明エリアを説明す
る説明図。 【図9】本発明に係る内視鏡装置の調光制御の動作を説
明するフローチャート。 【符号の説明】 1…内視鏡装置 2…挿入部 3…操作部 4…対物光学系 5…LED(光源) 6…映像伝送手段 7…ハーフミラー 8…接眼光学系 9…接眼部 10…撮像手段 11…コネクタ部 12…LED用入力端端子 13…撮像信号入出力端端子 15…外部ユニットA 16…信号処理部 17…バッテリA 18…スイッチA 19…無線通信手段 20…携帯用情報端末器(PSD) 21…表示部 22…記録手段 23…ICカードスロットル 25…外部ユニットB 26…バッテリB 27…スイッチB
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】被写体を観察可能な内視鏡装置において、 前記内視鏡に設けられ、前記被写体を照明する照明光を
発光可能な発光手段と、 前記発光手段からの前記照明光で照明された前記被写体
からの被写体光を入射する対物光学系と、 前記対物光学系で入射された前記被写体光を像形成可能
に伝送する、前記内視鏡に設けられた光伝送手段と、 前記光伝送手段で伝送された前記被写体光を異なる光軸
で分割する、前記内視鏡に設けられた光分割手段と、 前記光分割手段で分割された第1の分割被写体光を観察
するための被写体像を形成する、前記内視鏡に設けられ
た接眼光学系と、 前記内視鏡に設けられ、前記光分割手段で分割された第
2の分割被写体光を撮像可能な撮像素子と、 前記内視鏡に着脱自在に接続され、前記発光手段に電力
を供給可能な第1のバッテリを有する第1のユニット
と、 前記内視鏡に着脱自在に接続され、前記発光手段及び前
記撮像素子に電力を供給可能な第2のバッテリと、前記
撮像素子で撮像された撮像信号を信号処理する撮像信号
処理手段とを有する第2のユニットと、 を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
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