JP2003185170A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
空気調和機の室内機Info
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Abstract
き出し口の結露防止として、吹き出し口に段差部を設
け、吹き出し口等に室内空気の巻き込みを防止し、結露
を防ぐ手段が取られている。このような室内機に、安全
確保のためファンガードを取り付けると、前記段差部に
接近したファンガードによって前記段差部での風の流れ
が影響を受け、結露防止効果が損なわれる場合がある。 【解決手段】 室内機の吹き出し風路の途中にファンガ
ードを取付け、段差部に接近するファンガードの部分を
前記段差部に対して吹き出し風路の上流側に離して配置
した。
Description
機に関するものであり、特に室内機の吹き出し風路の改
善に関するものである。
は、吹き出し口の結露防止手段として、実願昭54−1
58135号(実開昭56−075627)マイクロフ
ィルムに示すように、吹き出し口に段差部を設け、吹き
出し口やベーンへの外部空気である室内空気の巻き込み
を防止し、結露を防ぐ手段が取られている。図4は、従
来の室内機を示し、図4(a)は、その要部断面図であ
り、図4(b)は、その段差部を示す要部断面図であ
る。図4(a)、(b)において、室内機においては、
送風機4により前面パネル7の吸い込み口から吸い込ま
れた室内空気Aは、冷房運転時蒸発器となる室内熱交換
器3で冷却され、冷気通風路5aで形成される吹き出し
風路5に従い図示B方向に流れ、風向変更装置である上
下ベーン6により流線方向を定め、吹き出し口1より室
内に吹き出される。前記吹き出し口1の周辺部表面や上
下ベーン6は吹き出される冷気によって室内温度以下に
冷やされるため、室内空気の巻き込みがあると結露を生
じる。この結露を防ぐため、前記吹き出し口1に、寸法
L1、L2の段差壁面21、22からなる段差部20を
設け室内空気の巻き込みを防いでいる。
いては、安全面より指等の侵入を防ぐため吹き出し口1
にファンガードを取り付ける場合があるが、ファンガー
ドが段差部20に接近すると、段差部20での風の流れ
に影響を与え、結露防止効果をなくしてしまう場合があ
った。特に、吹き出し風路5に上下ベーン6及び風向ル
ーバを設置した場合、ファンガードの設置場所が規制さ
れ、ファンガードが前記段差部20に接近することが生
じやすくなる。
めになされたもので、段差部20による結露防止効果を
損なうことがないように、ファンガードを設置し、結露
防止効果及び安全確保効果を両立させることを目的とす
る。また、吹き出し風路5に上下ベーン6及び風向ルー
バのような風向変更装置を設置した場合でも、ファンガ
ードが段差部の結露防止効果を損なわないようにファン
ガードを設置し、結露防止効果、安全確保効果及び風向
変更効果を得ることを目的とする。
調和機の室内機は、送風機により、室内空気を吸入口か
ら吸入し、室内熱交換器で熱交換後、風路壁により斜め
下方に向かって形成された吹き出し風路を通し、吹き出
し口から室内に吹き出し、また、風路壁の吹き出し口側
先端部に結露防止用の段差部を形成した空気調和機の室
内機において、吹き出し風路の途中の風路壁にファンガ
ードを取付け、段差部へ接近するファンガードの部分を
段差部に対して吹き出し風路の上流側に離れるように配
置したものである。
請求項1において、ファンガードの段差部への接近部分
を吹き出し風路の上流側に折り曲げることにより段差部
から離れるようにしたものである。
請求項2において、吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異なる第
2風向変更装置を設置し、吹き出し風路の上流側から第
1風向変更装置、ファンガード、第2風向変更装置の順
に配置したものである。ここで、第1風向変更装置及び
第2風向変更装置とは、例えば、上下方向及び左右方向
のように、それぞれ吹き出し調整方向が異なる風向変更
装置を意味する。
請求項1において、ファンガードを二分割し、段差部に
接近する方のファンガードの分割部をもう一方の分割部
の風路壁の取付け部より上流側に取付けたことにより段
差部から離れるようにしたものである。
請求項4において、吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異なる第
2風向変更装置を設置し、吹き出し風路の上流側から上
流側に取付けたファンガードの分割部、第1風向変更装
置、もう一方のファンガードの分割部、第2風向変更装
置の順に配置したものである。ここで、第1風向変更装
置及び第2風向変更装置とは、例えば、上下方向及び左
右方向のように、それぞれ吹き出し調整方向が異なる調
整器を意味する。
空気調和機の室内機の断面図、図2は、同じく吹き出し
風路を示す要部断面図である。図1、図2において、送
風機4により前面パネル7の吸入口より吸い込まれた室
内空気Aは冷房運転時蒸発器となる室内熱交換器3で冷
却され、ダクト10、ケーシング11及びスタビライザ
12等からなる風路壁2により形成される吹き出し風路
5に従い図示B方向に流れ、左右の風向方向を調整する
風向ルーバ8、指侵入防止等の安全確保を目的とするフ
ァンガード9、上下の風向方向を調整する上下ベーン6
を通り、吹き出し口1より室内へ吹き出される。また、
風路壁2の吹き出し口側先端部には、室内空気の巻き込
みによって吹き出し口の周辺部に生じる結露を防止する
結露防止用の段差部20が形成されている。なお、図1
の矢印は空気の流れを示す。
て、上下ベーン6と風向ルーバ8との間に配置され、風
路壁2のダクト10にネジで取り付けられている。室内
機は、風路壁2により形成される吹き出し風路5が斜め
下方になるように設置されるため、風路壁2に取付けら
れたファンガード9は図1、図2の下側に示す段差部2
0に接近しやすい。この段差部20にファンガード20
が接近し、空気の流れに影響を与え、段差部20の結露
防止効果を損なうことがないように、図で下側に向かう
ファンガード9を中央部から吹き出し風路5の上流側に
折り曲げ、さらにその先端部を再度折り曲げ、段差部が
ファンガード9から離れるようにしている。ファンガー
ド9は、安全確保のため、又段差部20は室内空気の巻
き込みをなくして結露を防止するため、両者ともに吹き
出し風路5の吹き出し口1側に設置するのが好ましい
が、前記のようにファンガード9を取付け、形成するこ
とにより段差部での室内空気の流れに影響を与えること
なく、室内空気の巻き込みを防ぎ、また、安全確保も可
能となる。
のファンガード9が段差部20に接近するのを防止する
ために吹き出し風路5の上流側に折り曲げる方法は、前
記に限るものではなく、取付け部と反対側の先端部のみ
を曲げてもよいし、又曲げる場所、回数も問わない。要
するに、ファンガード9を取付けることにより段差部の
室内空気の巻き込み防止及び結露防止効果を損なわない
ように、かつ、安全確保が図れるようにできればよい。
また、本実施の形態では、ファンガード9の上流、下流
側に風向ルーバ8、上下ベーン6を配設する構造とした
が、それに限ることはなく、両者の配置を上流、下流反
対にしても、必要に応じてどちらか一方にしても、もし
くはどちらもなくても同様に結露防止効果と安全確保効
果は得られる。
ファンガード9の上流、下流に、風向ルーバ8、上下ベ
ーン6のように、それぞれ、吹き出し調整方向が異なる
二つの風向変更装置(第1風向変更装置、第2風向変更
装置とする。但し、どちらが第1風向変更装置、第2風
向変更装置でもよい。)を設置することにより、前記の
両効果に加えて吹き出し方向の調節も可能となる。さら
に、独立に風向変更装置は設けずに、ファンガード9に
安全機能と共に風向変更機能を持たせるようにしてもよ
い。この場合、上下方向、左右方向等複数の方向変更機
能を持たせても、特定の変更機能を持たせ、吹き出し風
路5に、独立に風向変更装置を設けてもよい。
機の室内機の吹き出し風路を示す要部断面図である。本
実施の形態では、ファンガード9の形状及び風路壁2へ
の取付けが前記実施の形態1と異なるだけで、その他の
点は同様である。本実施の形態では、ファンガード9を
二分割し、上下2つに分割し、段差部20に接近する方
のファンガードの分割部9bを、もう一方のファンガー
ド9aより、吹き出し風路5の上流側に取付け、段差部
20から離したものである。このようにすることで、フ
ァンガード9aは、できるだけ吹き出し口1に近く設け
ることで安全を確保し、ファンガード9bは、段差部2
0の結露防止効果を損わないだけ離して設置すること
で、結露防止と安全確保が可能である。
第2風向変更装置を設置する場合は、吹き出し風路5の
上流側からファンガード9b、第1風向変更装置又は第
2風向変更装置、ファンガード9a、第2風向変更装置
又は第1風向変更装置前記実施の順に設置する。但し、
第1風向変更装置及び第2風向変更装置に関しては、設
置しなくてもいいし、片方だけをどちらかに設置しても
よい。また、独立の風向変更装置は設けずにファンガー
ド9a、9bに底機能も持たせてもよい。
は、送風機により、室内空気を吸入口から吸入し、室内
熱交換器で熱交換後、風路壁により斜め下方に向かって
形成された吹き出し風路を通し、吹き出し口から室内に
吹き出し、また、風路壁の吹き出し口側先端部に結露防
止用の段差部を形成した空気調和機の室内機において、
吹き出し風路の途中の風路壁にファンガードを取付け、
段差部に接近するファンガードの部分を段差部に対して
吹き出し風路の上流側に離れるように配置したので、段
差部による吹き出し口付近での結露防止効果を打ち消す
ことなく、安全確保用のファンガードを取り付けること
が可能となり、結露防止効果及び安全確保効果が両立で
きる。
請求項1において、ファンガードの段差部への接近部分
を吹き出し風路の上流側に折り曲げることにより段差部
から離したので、簡単に結露防止及び安全確保が可能と
なる。
請求項2において、吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異なる第
2風向変更装置を設置し、吹き出し風路の上流側から第
1風向変更装置、ファンガード、第2風向変更装置の順
に配置したので、結露防止効果及び安全確保効果が得ら
れるとともに、方向の異なる二種類の吹き出し調整が可
能となる。
請求項1において、ファンガードを二分割し、段差部に
接近する方のファンガードの分割部をもう一方の分割部
の風路壁の取付け部より上流側に取付けたことにより段
差部から離れるようにしたので、簡単に結露防止及び安
全確保が可能となる。
請求項4において、吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異なる第
2風向変更装置を設置し、吹き出し風路の上流側から上
流側に取付けたファンガードの分割部、第1風向変更装
置、もう一方のファンガードの分割部、第2風向変更装
置の順に配置したので、結露防止効果及び安全確保効果
が得られるとともに、方向の異なる二種類の吹き出し調
整が可能となる。
機の断面図である。
機の吹き出し風路を示す要部断面図である。
機の吹き出し風路を示す要部断面図である。
送風機、5 吹き出し風路、6 第1風向変更装置(第
2風向変更装置)、8 第2風向変更装置(第1風向変
更装置)、9 ファンガード、9a、9b ファンガー
ドの分割部、20 段差部。
Claims (5)
- 【請求項1】 送風機により、室内空気を吸入口から吸
入し、室内熱交換器で熱交換後、風路壁により斜め下方
に向かって形成された吹き出し風路を通し、吹き出し口
から室内に吹き出し、また、前記風路壁の吹き出し口側
先端部に結露防止用の段差部を形成した空気調和機の室
内機において、 前記吹き出し風路の途中の前記風路壁にファンガードを
取付け、前記段差部へ接近する前記ファンガードの部分
を前記段差部に対して前記吹き出し風路の上流側に離れ
るように配置したことを特徴とする空気調和機の室内
機。 - 【請求項2】 前記ファンガードの前記段差部への接近
部分を前記吹き出し風路の上流側に折り曲げることによ
り前記段差部から離れるようにしたことを特徴とする請
求項1記載の空気調和機の室内機。 - 【請求項3】 前記吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び前記第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異な
る第2風向変更装置を設置し、前記吹き出し風路の上流
側から前記第1風向変更装置、前記ファンガード、前記
第2風向変更装置の順に配置したことを特徴とする請求
項2記載の空気調和機の室内機。 - 【請求項4】 前記ファンガードを二分割し、前記段差
部に接近する方の前記ファンガードの分割部をもう一方
の分割部の前記風路壁の取付け部より上流側に取付けた
ことにより前記段差部から離れるようにしたことを特徴
とする請求項1記載の空気調和機の室内機。 - 【請求項5】 前記吹き出し風路に、第1風向変更装置
及び前記第1風向変更装置とは吹き出し調整方向が異な
る第2風向変更装置を設置し、前記吹き出し風路の上流
側から前記上流側に取付けたファンガードの分割部、前
記第1風向変更装置、前記もう一方のファンガードの分
割部、第2風向変更装置の順に配置したことを特徴とす
る請求項4記載の空気調和機の室内機。
Priority Applications (1)
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JP2001381991A JP3843424B2 (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 空気調和機の室内機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP7436842B2 (ja) | 2020-07-21 | 2024-02-22 | ダイキン工業株式会社 | 床置き型空気調和機 |
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2001
- 2001-12-14 JP JP2001381991A patent/JP3843424B2/ja not_active Expired - Fee Related
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