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JP2003155206A - 殺菌剤および防腐剤 - Google Patents

殺菌剤および防腐剤

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Publication number
JP2003155206A
JP2003155206A JP2002236669A JP2002236669A JP2003155206A JP 2003155206 A JP2003155206 A JP 2003155206A JP 2002236669 A JP2002236669 A JP 2002236669A JP 2002236669 A JP2002236669 A JP 2002236669A JP 2003155206 A JP2003155206 A JP 2003155206A
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salt
acid
linear
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Application number
JP2002236669A
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Ryosuke Yumioka
良輔 弓岡
Norimoto Nakanishi
紀元 中西
Hiroshi Yokota
博史 横田
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた抗菌活性を有するとともに、化学的安
定性の高い殺菌剤、防腐剤、並びに、当該防腐剤および
/または殺菌剤を用いた皮膚塗布用組成物、洗浄用組成
物、抗菌性繊維集合体、微生物の殺菌方法、微生物の繁
殖抑制方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、下記一般式(I) 【化1】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を含有することを特徴とする殺菌剤および防腐
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミド基含有グア
ニジン誘導体またはその塩を用いた防腐剤または殺菌
剤、並びに、当該防腐剤および/または殺菌剤を用いた
皮膚塗布用組成物、洗浄用組成物、抗菌性繊維集合体、
微生物の殺菌方法、微生物の繁殖抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ローション剤、乳剤、軟膏、化粧
水、乳液、クリームといった化粧料、皮膚外用剤、ウエ
ットティッシュ類、口腔用組成物等の水を含有する剤型
の製品においては、製造時および使用時における細菌、
かび等の微生物の混入による変質を防止するため、また
口腔、皮膚、頭髪の細菌、微生物を殺菌するために種々
の防腐剤または殺菌剤が使用されている。
【0003】これらの製品に用いられる防腐剤および殺
菌剤としては、たとえば、イソプロピルメチルフェノー
ル、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノー
ル、ヒノキチオール等のフェノール類、安息香酸および
その塩、サリチル酸およびその塩、デヒドロ酢酸および
その塩、ソルビン酸およびその塩等の酸類、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメ
チルアンモニウム等の第4級アンモニウム類、塩酸アル
キルアミノエチルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシ
エチルベタインナトリウム等の両性界面活性剤、感光
素、ウンデシレン酸亜鉛、ビヒデン、ヨウ素等が挙げら
れる。
【0004】しかしながら、上記の防腐剤または殺菌剤
は、安全性の面から日本薬局方、化粧品原料基準、食品
添加物公定書においてその配合量が規制されており、実
際に有効な抗菌活性を示す量を配合できないことも多
い。
【0005】また、最近では安全性に関する社会的関
心、天然志向の高まるなか、さまざまなアミノ酸誘導体
の研究が行われている。天然のアミノ酸誘導体で、4級
アンモニウム塩等と同様にカチオン系活性剤であるN−
長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体およびその酸付加塩
は、殺菌性洗浄剤として古くから知られており(特公昭
51−5413号公報)、たとえばそれらの1種である
N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル−DL−
ピロリドンカルボン酸塩は、「CAE」の商品名で市販
されており、優れた安全性を示し、また良好な防腐性ま
たは殺菌性を有する。
【0006】しかしながら、N−長鎖アシル塩基性アミ
ノ酸誘導体は、通常塩の形で使用され、水溶性であるこ
とから同誘導体酸塩は、分子内のエステル基が加水分解
を受けることがあった。
【0007】一方、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導
体から加水分解部位であるエステル基を取り除いた構造
であるアミノ基含有グアニジン誘導体またはその塩は、
特開平2−243614号公報、特開平4−49221
号公報、特開平4−49222号公報に記載されている
ように、毛髪に対し優れた吸着性を有しており、毛髪に
対し柔軟性や保湿性、良好な仕上がり感を付与するた
め、汎用の4級アンモニウム塩と比較して優れた界面活
性剤として利用されている。また、特開平6−3217
27号公報に開示されているように、アミノ基含有グア
ニジン誘導体またはその塩を皮膚外用剤として利用した
場合、保湿効果に優れ、使用時ののびがよく、べとつか
ず滑らかな使用感が得られることが知られていた。
【0008】しかしながら、上記のようにアミノ基含有
グアニジン誘導体またはその塩は、毛髪化粧料、皮膚外
用剤に感触改良剤として使用することは知られているも
のの、防腐剤または殺菌剤として利用、検討された例は
なく、またアミノ基含有グアニジン誘導体またはその塩
をウエットティッシュ類、口腔用組成物に利用した例は
全く知られていないのが現状である。なお、本願明細書
において、「殺菌剤」とは、微生物を殺菌する薬剤を意
味し、「防腐剤」とは、微生物の繁殖を抑制する薬剤を
意味する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた抗菌
活性を有するとともに、化学的に安定性の高い防腐剤お
よび殺菌剤、ならびに当該防腐剤および/または殺菌剤
を用いた皮膚塗布用組成物、洗浄用組成物、抗菌性繊維
集合体、微生物の殺菌方法、微生物の繁殖抑制方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、特定のアミド基含有のグアニジ
ン誘導体またはその塩が、優れた抗菌活性を有するとと
もに、高い化学的安定性を示すことを見出し、本発明に
想到した。
【0011】即ち、本発明は以下のとおりである。
【0012】(1) 少なくとも、下記一般式(I)
【化7】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を含有することを特徴とする殺菌剤。
【0013】(2) 少なくとも、下記一般式(I)
【化8】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を含有することを特徴とする防腐剤。
【0014】(3) 上記(1)に記載の殺菌剤および
/または上記(2)に記載の防腐剤を含有することを特
徴とする皮膚塗布用組成物。
【0015】(4) 上記(1)に記載の殺菌剤および
/または上記(2)に記載の防腐剤を含有することを特
徴とする洗浄用組成物。
【0016】(5) 繊維集合体に、下記一般式(I)
【化9】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を含有する組成物を含浸させたことを特徴とす
る抗菌性繊維集合体。
【0017】(6) 繊維表面に下記一般式(I)
【化10】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を担持させたことを特徴とする抗菌性繊維集合
体。
【0018】(7) 下記一般式(I)
【化11】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を用いて微生物を殺菌する方法。
【0019】(8) 下記一般式(I)
【化12】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を用いて微生物の繁殖を抑制する方法。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌剤および防腐剤は、
アミド基含有グアニジン誘導体を有効成分とするもので
ある。また、本発明の皮膚塗布用組成物、洗浄用組成
物、抗菌性繊維集合体は、本発明の殺菌剤および/また
は防腐剤を利用したものである。以下、本発明につい
て、下記の順に詳細に説明する。 [I] アミド基含有グアニジン誘導体 [II] アミド基含有グアニジン誘導体を含有する殺菌剤
および防腐剤 [III] 皮膚塗布用組成物 [IV] 洗浄用組成物 [V] 抗菌性繊維集合体
【0021】[I] アミド基含有グアニジン誘導体 本発明に用いるアミド基含有グアニジン誘導体は、下記
一般式(I)で表される。
【0022】
【化13】
【0023】上記一般式(I)において、R1、R2は、
水素原子、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基を表す。R1、R2は、同一であっ
ても、異なっていても良い。R1、R2として最も好まし
いものは水素原子である。
【0024】一般式(I)において、アシル基(R3
O)としては、炭素原子数1〜22の直鎖または分岐鎖
の飽和または不飽和のアシル基が挙げられる。アシル基
(R3CO)の具体例としては、酢酸、プロピオン酸、
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、2−エチルヘキ
サン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂油脂脂肪酸、硬化牛脂油脂
肪酸等から誘導されるアシル基を挙げることができる。
好ましいアシル基としては、カプロイル基、ラウロイル
基、ミリスチル基、パルミトイル基、ステアロイル基、
ベヘノイル基、ココイル基、硬化牛脂油脂肪酸アシル基
等が挙げられ、さらに好ましくは、ラウロイル基、ミリ
スチル基、パルミトイル基、ステアロイル基が挙げられ
る。
【0025】一般式(I)において、Aは、炭素数1〜
10、好ましくは、2〜6の分岐鎖または直鎖のアルキ
レン基またはアルケニレン基である。Aの具体例として
は、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレ
ン基、ヘキシレン基を挙げることができる。
【0026】アミノ基含有グアニジン誘導体は、通常、
塩の形で配合され、具体的には塩酸塩、硫酸塩、リン酸
塩等の無機酸塩、グリコール酸塩、酢酸塩、クエン酸
塩、酸性アミノ酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、脂肪酸
塩、アシルアミノ酸塩等の有機酸塩などとして用いるこ
とができる。また、使用する無機酸、有機酸は、単一で
あっても2種類以上の酸の混合物であってもよい。
【0027】本発明に用いるアミド基含有グアニジン誘
導体またはその塩は、例えば、特開平6−312972
号公報に開示されているように、ジアミンより誘導した
モノアミドアミンを加温減圧処理、加温窒素バブリング
処理、または二酸化炭素フリーの雰囲気下で保存後、シ
アナミド、S−メチルイソチオ尿素等でグアニジル化
し、さらに混在する不純物を晶析等の手段により除去す
ることより得ることができる。
【0028】また、下記一般式(II)で表されるアミノ
基含有グアニジン誘導体を脂肪酸ハライドまたは脂肪酸
エステルと反応させることによっても製造可能である。
【0029】
【化14】 (一般式(II)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基
であり、同一でも異なっていても良い。Aは、炭素数1
〜10の直鎖または分岐鎖のアルキレン基またはアルケ
ニレン基である。)
【0030】[II] アミド基含有グアニジン誘導体を含
有する殺菌剤および防腐剤 一般式(I)で表されるアミド基含有グアニジン誘導体
およびその塩は、各種微生物に対し優れた殺菌作用、防
腐作用を有し、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、虫歯
菌、アクネ菌、カンジダ、黒コウジカビ、水虫菌、フケ
菌、水カビ、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のいずれに
対しても殺菌作用、防腐作用を有する。アミド基含有グ
アニジン誘導体の有効成分含有量および施用量は、剤型
や、施用の対象となる微生物の種類、それらの予想され
る発生時期および期間等の条件に応じて、広範囲に変え
ることができる。
【0031】通常、一般式(I)で表されるアミド基含
有グアニジン誘導体を殺菌剤、防腐剤として施用する際
の濃度は、0.001〜10重量%である。しかしなが
ら特別の場合は、これらの範囲を超えるか、または、下
回ることも可能である。例えば他の殺菌剤、防腐剤と混
合して施用し、共力効果が認められる場合には、さらに
低薬量で使用できる。
【0032】[III] 皮膚塗布用組成物 本発明の皮膚塗布用組成物は、一般式(I)で表される
アミド基含有グアニジン誘導体を殺菌剤、防腐剤として
含有するものである。本発明の皮膚塗布用組成物として
は、化粧水、乳液、クリーム類、メークアップ製品(ア
イシャドウ、白粉、クリーム、口紅)、香料、香水、コ
ロン、芳香剤、消臭剤、防臭剤、マスキング剤、制汗
剤、入浴剤、殺虫剤、その他の皮膚用化粧料;ヘアート
ニック、ヘアコンデイショナー、ヘアメイク、ヘアーク
リーム、ポマード、育毛料、その他毛髪用化粧料;防虫
スプレー、塗り薬等の皮膚外用剤などを例示することが
でき、それらにアミド基含有グアニジン誘導体を適当量
配合し、防腐性または殺菌性を付与して商品価値を高め
ることができる。
【0033】本発明の皮膚塗布用組成物において、アミ
ド基含有グアニジン誘導体の配合量は、目的とする製品
によって適宜決定され、特に限定されないが、この好ま
しくは0.001〜10重量%であり、特に好ましくは
0.01〜5重量%である。0.001重量%未満では
本発明の効果が十分に発揮されない場合がある。
【0034】本発明の皮膚塗布用組成物には、アミド基
含有グアニジン誘導体またはその塩に加えて、本発明の
効果を阻害しない範囲で、通常皮膚塗布用組成物に使用
される各種添加物を任意の成分として添加することがで
きる。例としては、界面活性剤、湿潤剤、シリコーン化
合物、高分子物質(高分子化合物)、アルコール類、紫
外線吸収剤、色素、顔料、ビタミン、酸化防止剤、金属
イオン封鎖剤、抗炎症剤、pH調整剤、パール化剤、核
酸、酵素、天然抽出物等の化粧品原料基準、化粧品種別
配合成分規格、医薬部原料規格、日本薬局方、食品添加
物公定書記載の原料等が挙げられる。また、一般式
(I)で表されるアミド基含有グアニジン誘導体以外の
防腐剤、殺菌剤を添加してもよい。
【0035】界面活性剤の例としては、 1.アニオン界面活性剤 アルキル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸
塩、アルキルスルホコハク酸およびその誘導体の塩、N
−アシルサルコシンおよびその誘導体の塩、N−アシル
−N−メチル−β−アラニン塩、ポリオキシエチレンヤ
シ油脂肪酸モノ−エタノールアミド硫酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸塩、高級脂肪酸塩、N
−アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩等、 2.両性界面活性剤 カルボベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両
性界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活
性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホ
ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活
性剤、レシチン誘導体等、 3. ノニオン界面活性剤 プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロールおよ
びその誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンラノリンおよびその誘導体、ポリオキシエチレ
ンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルカノールア
ミド、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油ピログルタミン酸エステル、ポリオキシエチレン
グリセリルピログルタミン酸エステル等、 4. カチオン界面活性剤 4級アンモニウム塩、アミドアミン類、N−アシルアル
ギニンエステル塩、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロピル]−L−アルギニン塩等、が挙げられ
る。なお、アニオン界面活性剤の塩としてはナトリウム
塩、マグネシウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、ジ
エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アルギ
ニン塩、リジン塩等が挙げられ、これら各種の界面活性
剤を添加することができる。
【0036】湿潤剤の例としては、 1.多価アルコール グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセ
リン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリ
セリン、ソルビトール、エチレングリコール、エリスリ
トール等、 2.天然保湿因子(NMF) プロリン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、
アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシ
ン、イソロイシン、バリンなどのアミノ酸類、ピロリド
ンカルボン酸またはピロリドンカルボン酸塩、乳酸また
は乳酸塩、尿素、グルコサミン、クレアチン、クエン酸
塩等、 3.糖類、多糖類および多糖類誘導体 スクロース、ラクトース、トレハロース、天然オリゴ
糖、ヒアルロン酸およびナトリウム塩、コンドロイチン
硫酸等、 4.ポリアミノ酸 ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミ
ノ酸およびその塩、その他、アミノ酸誘導体、大豆蛋白
分解物、デオキシリボ核酸、グリシンベタイン、キチ
ン、キトサン、脱アセチル化キチン等、が挙げられる。
【0037】シリコーン化合物の例としては、 1.エーテル変性シリコーン メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、
ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体
およびポリ(オキシエチレン、オキシプロピレン)・メ
チルポリシロキサン共重合体等、 2.アミノ変性シリコーン ステアロキシメチルポリシロキサン、ステアロキシトリ
メチルシラン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシ
クロテトラシロキサン、メチルシクロポリシロキサンお
よびドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリ
コーン;メチルフェニルポリシロキサン、トリメチルシ
ロキシケイ酸、アミノエチルアミノプロピルシロキサン
・ジメチルシロキサン共重合体等、 3.その他 シラノール変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシ
ロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリ
シロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、アルコキシ
変性ポリシロキサンパーフルオロポリエーテル、ポリ酢
酸ビニルジメチルポリシロキサン等、が挙げられる。そ
の他、これらの1種または2種以上を乳化したシリコー
ンエマルジョン等も使用可能である。
【0038】高分子物質(高分子化合物)の例として
は、 1.植物系多糖類高分子 グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カ
ラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカント
ガム、ペクチン、マンナン、デンプン、プルラン等、 2.微生物由来の多糖類系高分子 キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カ
ードラン、ヒアルロン酸等、 3.動物系の蛋白類 ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等、 4.セルロース誘導体 メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシルメチルセルロースおよびその塩、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース等、 5.デンプン誘導体 可溶性デンプン、カルボキシルデンプン、メチルデンプ
ン等、 6.アルギン酸誘導体 アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸
塩等、 7.ビニル系誘導体 ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、酢酸ビ
ニル・ビニルピロリドン共重合体、酢酸ビニル・クロト
ン酸共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチ
ル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル
共重合体、クロトン酸・酢酸ビニル・ネオデカン酸ビニ
ル共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合
体、イソブチレン・マレイン酸ナトリウム共重合体、N
−メチルピロリドン、ビニルピロリドン・N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸
塩、ビニルイミダゾリウムメトクロライド・ビニルピロ
リドン共重合体、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリ
ドン・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・ヘキサデ
セン共重合体、スチレン・ビニルピロリドン共重合体、
エイコセン・ビニルピロリドン共重合体、カルボキシビ
ニルポリマー等、 8.(メタ)アクリル酸系誘導体 アクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸およびそ
の塩(ナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタ
ノールアミン、アルギニン、リジン等)、ポリアクリル
酸アルキル、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸
アミド・スチレン共重合体、アクリル酸アルキル・スチ
レン共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸
エステル共重合体およびその塩、アクリル酸オクチルア
ミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブ
チルアミノエチル共重合体、アクリル樹脂アルカノール
アミン、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メト
キシエチル共重合体、アクリル酸アルキルエステル・メ
タクリル酸アルキルエステル・ジアセトン・アセトンア
クリルアミド・メタクリル酸共重合体、塩化ジメチルジ
アリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等、メタ
クリロイルエチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイ
ルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸メトキ
シポリエチレングリコール共重合体、メタクリロイルエ
チルジメチルベタイン・塩化メタクリロイルエチルトリ
メチルアンモニウム・メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル共重合体、 9.カチオン化セルロース 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−
[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニ
オ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等、 10.カチオン化グアーガム 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]グアーガム等、 11.その他 カルボキシメチルデキストランおよびその塩、エポキシ
樹脂イソステアリン酸エステル、ポリアミドエピクロル
ヒドリン樹脂、ビスフェノールエポキシ樹脂脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール・エピクロルヒドルン・
ヤシ油アルキルアミン・ジプロピレントリアミン縮合
物、パーフルオロポリエーテル等、が挙げられる。
【0039】アルコールの例としては、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイ
ルアルコール、ミリスチルアルコール等の高級アルコー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アル
コール等が挙げられる。
【0040】紫外線吸収剤の例としては、ベンゾフェノ
ン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸
誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸およびその誘
導体、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾ
イルメタン、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル等が
挙げられる。
【0041】色素の例としては、赤色201号、赤色2
02号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、
赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色20
3号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青
色404号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、
赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色50
5号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202
号、黄色203号、緑色3号、青色1号等の色素が挙げ
られる。
【0042】顔料の例としては、β−カロチン、カルサ
ミン、コチニール等の天然色素、マイカ、タルク、カオ
リン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ
酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、
オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、ポトクロミック顔
料、合成フッ素金雲母、鉄含有合成フッ素金雲母、微粒
子複合粉体等の無機顔料が挙げられる。
【0043】ビタミンの例としては、栄養剤として用い
られるビタミンA、B1、B2、B6およびその誘導
体、美白剤としても用いられるビタミンCおよびその誘
導体、血管拡張剤として用いられるビタミンEおよびそ
の誘導体等が挙げられる。
【0044】酸化防止剤の例としては、トコフェノール
類、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒ
ドロキシアニソール(BHA)等が挙げられる。
【0045】金属イオン封鎖剤の例としては、エチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)ナトリウム塩、リン酸、ク
エン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸、メタリン
酸ナトリウム等が挙げられる。
【0046】一般式(I)で表されるアミド基含有グア
ニジン誘導体以外の防腐剤、殺菌剤の例としては、安息
香酸、安息香酸ナトリウム、イソプロピルメチルフェノ
ール、ウンデシレン酸亜鉛、ウンデシレンモノエタノー
ルアミド、塩化亜鉛、塩化ベンザルコニウム、塩化アル
キルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化ベンザルコニウム、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、O−フェニルフェ
ノール、感光素101号、感光素201号、グルコン酸
クロルヘキシジン、クレゾール、クロラミンT、クロル
キシレノール、クロルクレゾール、クロルフェネシン、
クロロブタノール、サリチル酸、サリチル酸ナトリウ
ム、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ドミフェン、
ソルビン酸および塩類、チモール、チラム、デヒドロ酢
酸およびナトリウム、トリクロロカルバニリド、p−オ
キシ安息香酸エステル、クロロフェノール、ハロカルバ
ン、フェノール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、ト
リクロサン、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0047】抗炎症剤としては、β−グリチルレチン
酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレ
ン、ε−アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、ヒノキ
チオール等が挙げられる。
【0048】その他、美白用薬剤としてアルブチン、コ
ウジ酸、育毛性薬剤としてセンブリエキス、セファラン
チン、γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキ
ョウチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、女性ホルモ
ン剤として、エストラジオール、エチニルエストラジオ
ール、毛根賦活剤としてパントテン酸およびその誘導
体、プラセンタエキス、アラントイン、感光素301等
が挙げられる。
【0049】また、肌荒れ防止用薬剤として、酸化亜
鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石炭酸亜
鉛、タンニン酸、清涼化剤としてメントール、カンフル
等が挙げられる。
【0050】更に抗ヒスタミン剤として塩酸ジフェンヒ
ドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、角質剥離・溶
解剤として、イオウ、サルチル酸、レゾルシン等があ
る。
【0051】天然物由来の薬剤としてハマメリス、オド
リコ草、白樺、ダイオウ、甘草、黄連、シコン、西洋ノ
コギリ草、アロエ、カミツレ、ユーカリ油などの精製
油、ニンジンエキス、アロエ、シコン、リリー、ヘチ
マ、マロニエ、オオバク、ベニハナ等が挙げられる。
【0052】その他、加水分解蛋白コラーゲン、加水分
解シルク等の加水分解蛋白、吸血性昆虫(蚊、シラミ、
ノミ、ダニ等)の忌避成分として、ジメチルフタレー
ト、2−エチル−1、3−ヘキサンジオール、ビスブチ
レンテトラヒドロフルフラール、N、N−ジエチル−m
−トルアミド等が挙げられる。
【0053】なお、皮膚塗布用組成物としては、その剤
型には特別の制限がなく、乳化系、溶液系、可溶化系、
粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系等、ど
のような剤型であっても構わない。
【0054】[IV] 洗浄用組成物 次に本発明の洗浄用組成物について詳述する。本発明の
洗浄用組成物は、一般式(I)で表されるアミド基含有
グアニジン誘導体を殺菌剤、防腐剤として含有するもの
である。本発明の洗浄用組成物としては、たとえば、粉
歯磨、練歯磨、洗口剤(液体歯磨き、マウスウォッシ
ュ、リンス)、その他の口腔用洗浄料;シャンプー、リ
ンス、その他の毛髪用洗浄料;ボデイーソープ、洗顔
剤、化粧料洗剤、石鹸、その他の皮膚洗浄料;皿洗い洗
剤、洗濯用洗剤、ソフナー、消毒用洗剤、防臭洗剤、フ
ァーニチアケア、漂白剤などの洗浄料を例示することが
でき、それらにアミド基含有グアニジン誘導体の防腐性
または殺菌性を付与するために適当量を配合し、商品価
値を高めることができる。特に、口腔用組成物において
は、口腔内に対しなんらかの効能、効果を持たせて製品
化がなされることが多く、その代表的な効能、効果の一
つに口腔内細菌に対する殺菌作用があり、一般式(I)
で表されるアミド基含有グアニジン誘導体を口腔内細菌
に対する防腐剤または殺菌剤として使用できる。
【0055】本発明の洗浄用組成物において、一般式
(I)で表されるアミド基含有グアニジン誘導体の配合
量は、目的とする製品によって適宜決定され、特に限定
されないが、好ましくは0.001〜10重量%であ
り、特に好ましくは0.01〜5重量%である。0.0
01重量%未満では本発明の効果が十分に発揮されない
場合がある。
【0056】本発明の洗浄用組成物には、一般式(I)
で表されるアミド基含有グアニジン誘導体またはその塩
に加えて、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常洗浄
用組成物に使用される各種添加物を任意の成分として添
加することができる。例としては、一般式(I)で表さ
れるアミド基含有グアニジン誘導体以外の殺菌剤または
防腐剤、キレート剤、界面活性剤、香料、甘味料、粘結
剤、湿潤剤、研磨剤、pH調整剤、その他の薬効成分な
どを配合することができる。
【0057】一般式(I)で表されるアミド基含有グア
ニジン誘導体以外の殺菌剤または防腐剤の例としては、
パラオキシ安息香酸とパラオキシ安息香酸エステル
(例;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸
エチル);塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニ
ウムの他;パラオキシ安息香酸メチルナトリウム、パラ
オキシ安息香酸ベンジル、パラフェノールスルホン酸お
よびその塩(例;パラフェノールスルホン酸ナトリウ
ム)、フェノール、パラクロロフェノール、パラクロロ
メタクレゾール、パラクロロメタキシレノール、ジクロ
ロキシレノール;イソプロピルメチルフェノール、レゾ
ルシン、レゾルシンモノアセテート、オルトフェニルフ
ェノール;チオビスクロロフェノール、オルトフェノー
ルナトリウム、ナトリウムフェノキシド、クロロフェネ
シン、フェノキシエタノール、チモール、クロロチモー
ル;ピロガロール、クレゾール、ヒノキチオールおよび
ヒドロキシベンゾサチオール等のフェノール類;安息香
酸およびその塩類、サリチル酸およびその塩類;デヒド
ロ酢酸およびその塩類、ソルビン酸およびその塩類、硼
酸などの酸類;ヘキサクロロフェノン、2,4,4'−
トリクロロ−2'−ハイドロキシジフェニルエーテル等
のハロゲン化ビスフェノール、3,4,4'−トリクロ
ロカルバアニリド、3−トリフルオロメチル−4,4'
−ジクロロカルバニリド、ウンデシレン酸モノエタノー
ルアミド、クロロアセタミド等のアミド類;臭化ドミフ
ェン、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化アルキルト
リメチルアンモニウム類;セチルトリメチルアンモニウ
ムサッカリン、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリ
ルピリジニウム、塩化ラウリルコラミノホルムルメチル
ピリジニウム、塩化デカニウム、塩化ステアリルジメチ
ルベンジルアンモニウム;塩化ベンゼトニウム、塩化ア
ルキルトリメチルアンモニウム等の4級アンモニウム化
合物;ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、ラウリル
アミノエチルグリシン、塩酸アルキルジアミノエチルグ
リシン等の両イオン性化合物;クロロヘキシジン、ジイ
セチオン酸ジブロモプロパミジン;グルコン酸クロロヘ
キシジン;フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコ
ール、ジクロロベンジルアルコール、グルタルジアルデ
ヒド、クロラミンT、ジンクピリチオン、ピリチオンナ
トリウム、フルフラール、プラトリン、ピオニン、ルミ
ネキス、ヨウ化パラジメチルアミノスチリルヘプチルメ
チルチアゾニウム;5−ブロモ-5-ニトロ−1,3−ジ
オキサン;テトラメチルチウラムジサルファイド、1−
ハイドロキシピリジン−2−チオン、イミダゾイルウレ
ア化合物、N−トリクロロメチル・メルカプト−4−シ
クロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミド、塩化リゾ
チウム、クロロブタノール、2−ブロモ−2−ニトロ−
1,3−プロパンジオール、6−アセトキシ−2,4−
ジメチル−m−ジオキサン、ピロ炭酸ジエチル、エチレ
ンオキサイド、β-プロピオラクトンを挙げることがで
き、これらは単独または2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。
【0058】キレート剤としては、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン三酢酸塩、エデト酸2ナトリウム、グル
コノデルタラクトン、グルコン酸、ポリリン酸ナトリウ
ム、アラニン、クエン酸ナトリウム等を挙げることがで
きる。
【0059】界面活性剤としては、[III]皮膚塗布用組
成物で例示した界面活性剤と同じものを使用可能であ
る。
【0060】さらに、香料としては、例えば、メントー
ル、カルボン、アネトール、オイゲノール、サリチル酸
メチル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、
シトロネール、α−テルピネオール、メチルアセター
ト、シトロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シ
ネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、
チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン
油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、
シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油などが挙げられ、
これらは単独または2種以上を組み合わせて、使用する
ことができる。
【0061】また、甘味剤としては、例えば、サッカリ
ンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサ
イド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリ
チン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニ
ルアラニルメチルエステル、p−メトキシシンナミック
アルデヒドなどが挙げられ、これらは単独または2種以
上を組み合わせて、使用することができる。
【0062】粘結剤としては、例えば、カラゲナン、カ
ルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ア
ルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネート、
キサンタンガム、トラガカントガム、アラビアガムなど
のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウムなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシ
リカゲル、ビーガムなどの無機粘結剤などが挙げられ、
これらは単独または2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。
【0063】湿潤剤としては、例えば、ソルビット、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチ
ット、ラクチットなどが挙げられ、これらは単独または
2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0064】研磨剤として、例えば、第二リン酸カルシ
ウム・二水和物および無水物、第一リン酸カルシウム、
第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、不溶性メタ
リン酸ナトリウム、第三リン酸マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチルお
よび合成樹脂などが挙げられ、これらは単独または2種
以上を組み合わせて配合することができる。
【0065】さらに、口腔用組成物として用いる場合、
薬効成分として、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク
酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロールな
どのビタミンE類、トリクロサンなどの非イオン性殺菌
剤、ドデシルジアミノエチルグリシンなどの両性殺菌
剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ム
タナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテックエンザイ
ム)などの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノ
フルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオ
ロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫など
のフッ化物、トラネキサム酸やイプシロンアミノカプロ
ン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、
ジヒドロコレステロール、グリチルリチン塩類、グリチ
ルレチン酸、グリセロホスフェート、クロロフィル、塩
化ナトリウム、カロペプタイド、水溶性無機リン酸化合
物などを単独または2種以上を組み合わせて配合するこ
とができる。
【0066】なお、洗浄用組成物としては、その剤型に
は特別の制限がなく、乳化系、溶液系、可溶化系、粉末
分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系等、どのよ
うな剤型であっても構わない。
【0067】[V] 抗菌性繊維集合体 次に本発明の抗菌性繊維集合体について説明する。本発
明の抗菌性繊維集合体は、繊維集合体に一般式(I)で
表わされるアミド基含有グアニジン誘導体またはその塩
を含有する薬液を含浸させたウエットタイプのものと、
繊維表面に一般式(I)で表わされるアミド基含有グア
ニジン誘導体またはその塩を担持させたドライタイプの
ものに大別できる。以下、 (i)ウエットタイプの抗菌性繊維集合体 (ii)ドライタイプの抗菌性繊維集合体 に分けて説明する。
【0068】(i)ウエットタイプの抗菌性繊維集合体 ウエットタイプの抗菌性繊維集合体としては、一般式
(I)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩を含有する薬液を含浸させたのち、プラスチッ
クフィルムで包装密閉したり、容器中に収納して、使用
時に取り出して手などを拭うウエットティッシュ類など
が挙げられる。ウエットティッシュ類は、湿潤状態で貯
蔵されるために細菌類が繁殖しやすいため、一般的に防
腐剤また殺菌剤を添加することにより、細菌類の繁殖を
防いでいる。
【0069】ウエットティッシュ類に使用する繊維集合
体は、繊維の織布、不織布のように繊維が集合して所定
の形態を形成しているものである。具体的には、レーヨ
ン、セルロース繊維の不織布である紙、綿繊維の集合で
あるコットン綿、パルプからできた紙、絹糸からできた
絹集合体などを挙げることができる。
【0070】本発明のウエットタイプの抗菌性繊維集合
体に用いる薬液におけるアミド基含有グアニジン誘導体
の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.00
1〜10重量%であり、特に好ましくは0.01〜5重
量%である。0.001重量%未満では本発明の効果が
十分に発揮されない場合がある。
【0071】本発明のウエットタイプの抗菌性繊維集合
体に用いる薬液には、アミド基含有グアニジン誘導体ま
たはその塩に加えて、本発明の効果を阻害しない範囲
で、通常ウェットティッシュ等に使用される各種添加物
を任意の成分として添加することができる。例として
は、界面活性剤、湿潤剤、アルコール類の他、一般式
(I)で表されるアミド基含有グアニジン誘導体以外の
防腐剤、殺菌剤を添加してもよい。これら他の添加物の
具体例は、[III]皮膚塗布用組成物で例示したものと同
じものを使用可能である。これらのほかにも抗炎症剤、
香料、消臭剤などを配合することができる。
【0072】(ii)ドライタイプの抗菌性繊維集合体 ドライタイプの抗菌性繊維集合体とは、繊維表面に一般
式(I)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体ま
たはその塩を担持させた繊維集合体であり、例えば繊維
集合体に一般式(I)で表わされるアミド基含有グアニ
ジン誘導体またはその塩を含有する薬液を含浸させた
後、乾燥させたものや、粉体状のアミド基含有グアニジ
ン誘導体を熱可塑性樹脂からなる繊維表面に吹きつけた
後、加熱・加圧等してアミド基含有グアニジン誘導体の
粉末を繊維表面に固着したものなどが挙げられる。この
ようなドライタイプの抗菌性繊維集合体は、例えばエア
コンのエアフィルターなどに用いることができ、エアフ
ィルターに細菌類が繁殖するのを抑制・防止することが
できる。
【0073】本発明のドライタイプの抗菌性繊維集合体
に担持させるアミド基含有グアニジン誘導体の担持量
は、特に限定されないが、0.1〜100g/1m2であ
る。
【0074】ドライタイプの抗菌性繊維集合体に使用す
る繊維集合体は、ウエットタイプの抗菌性繊維集合体で
説明したものと同じものを使用可能である。
【0075】
【実施例】以下、比較例および実施例により本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0076】実施例1、比較例1 (1)アミド基含有グアニジン誘導体の合成 4-アミノブチルグアニジン硫酸塩 52.7g(0.23mol)に水1
80g、2-プロパノール110gを加え、27%水酸化ナトリウム
水溶液にて系のpHを11.0に、温度を10℃に調整した。系
にラウロイルクロライド50.3g(0.23mol)を35分かけて滴
下した。この際、系の温度を8〜12℃に、pHを27%水酸化
ナトリウム水溶液にて10.9〜11.0に保持した。滴下終了
後、さらに35分かけ反応を熟成させた。反応終了後、反
応系を50℃に調整し、得られたオイル層に27%水酸化ナ
トリウム水溶液を加えpHを14.0に調整し、その後室温ま
で冷却した。析出した固体をろ取し、さらに水洗後、乾
燥した。反応生成物の1H-NMR、ESI-Mass、高速液体クロ
マトグラフィー、イオンクロマトグラフィーの同定の結
果から、4-グアニジノブチルドデカンアミドであること
を確認した。
【0077】淡黄色固体、65.8g(収率 92%)1 H-NMR(CD3OD):σ = 0.90(3H, t), 1.28-1.38(18H,
m), 1.57(6H, m), 2.17(2H, t), 3.19(4H, m) ESI-Mass: 313(MH+) 高速液体クロマトグラフィー (カラム: YMC-Pack ODS-
AM AM-312, S-5um, 120A, 150*6.0mm、カラム温度:40
℃、溶離液:30mMリン酸バッファー(pH3.0) / メタノー
ル = 25/75、流量:1.0ml/min、検出:UV210nm)にてピ
ークを確認。イオンクロマトグラフィー(カラム: Ion
pac AS-11 HC 2mm (Dionex)、ガードカラム: Ion pac
AG-11 HC 2mm (Dionex)、カラム温度:室温、溶離液:N
aOH水溶液 1.5mM (0min) → 30mM(20min)、流量:0.38
ml/min、再生液:5mM H2SO4約3mL/min、検出:伝導度)
にて残留硫酸量0.1%を確認した。
【0078】なお、実施例で用いた他のアシル鎖長のア
ミド基含有グアニジン誘導体も同様の方法にて製造し
た。
【0079】(2)抗菌活性評価 アミド基含有グアニジン誘導体の塩である4−グアニジ
ノブチルドデカンアミド塩酸塩(LAG・HCL)および
N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体であるN−ココイ
ル−L−アルギニンエチルエステル−DL−ピロリドン
カルボン酸塩の試験菌の育成が完全に阻止される阻止濃
度(MIC)を測定した。
【0080】試験菌としては、大腸菌(Escherichia col
i ATCC8739)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa
ATCC9027)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus
aureus ATCC6538)、虫歯菌(Streptococcus mut
ans ATCC35275)、アクネ菌(Propionibacteriu
m acnes ATCC6919)、カンジダ(Candidaalbican
s ATCC10231)、黒コウジカビ(Aspergillus ni
ger ATCC16404)、水虫菌(Trichophyton menta
grophytes ATCC11480)、フケ菌(Malassezia f
urfur ATCC14521)を用いた。
【0081】試験菌液の調整は、E coli、P. aeruginos
a、S. aureus、 S. mutans については、感受性ブイヨ
ン培地で35℃、20時間前培養したものを試験菌液と
した。P. acnesについては、GAM寒天培地で35℃、
20時間嫌気培養したのち、白金耳でかきとって滅菌生
理食塩水に懸濁させ、約108個/mlに調製したもの
を試験菌液とした。C. albicansについてはポテトデキ
ストロース寒天培地で25℃、48時間培養したのち、
白金耳でかきとって減菌生理食塩水に懸濁させ、約10
6個/mlに調製したものを試験菌液とした。A. niger
については、ポテトデキストロース寒天培地で25℃、
7日間培養したのち、白金耳でかきとって減菌生理食境
水に懸濁させ、減菌ガーゼで遠過して約106個/ml
に調製したものを試験菌液とした。T. mentagrophytes
については、サブロー寒天培地で25℃、7日間培養し
たのち、白金耳で胞子および菌糸をかきとって減菌生理
食塩水に懸濁させ、ホモジナイザ一で粉砕して約106
個/mlに調製したものを試験菌液とした。M. furfur
については、YMO寒天培地で25℃、7日間前培養し
た試験菌を、減菌リン酸緩衝生理食塩水に懸濁し、約1
6個/mlに調整したものを試験菌液とした。
【0082】抗菌活性試験試料として4−グアニジノブ
チルドデカンアミド塩酸塩(LAG・HCL)は、エチレ
ングリコールに溶解して2%液を母液とし、その後水希
釈したものを用いた。N−ココイル-L-アルギニンエチ
ルエステル−DL−ピロリドンカルボン酸塩については
水に溶解し、被験物質を調整した。微生物の生育しない
最小発育阻止濃度(μg/ml)を求めた。
【0083】また、各試験菌に応じて、下記記載の寒天
培地を用いた。寒天培地(19ml)を一旦溶解してか
ら、50℃に保温し、これに寒天培地中で目的の濃度に
なるよう希釈液1mlを加え、よく混和して平板に固め
た。
【0084】その後、試験菌液を、白金耳で採取し、抗
菌剤添加寒天平板上に約1cmの長さで画線する。それ
ぞれを以下所定の温度、時間で培養した。
【表1】
【0085】以下に4−グアニジノブチルドデカンアミ
ド塩酸塩(LAG・HCL)およびN−ココイル−L−ア
ルギニンエチルエステル−DL−ピロリドンカルボン酸
塩(CAE)について最小発育阻止濃度(μg/ml)を
示す。
【0086】
【表2】
【0087】上記表2に示すように4−グアニジノブチ
ルドデカンアミド塩酸塩(LAG・HCl)およびN−
ココイル−L−アルギニンエチルエステル−DL−ピロ
リドンカルボン酸塩(CAE)は、ともに全ての試験菌
に対して良好な抗菌活性を有していることを確認した。
【0088】前記のとおり、アミド基含有グアニジン誘
導体は、N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル
−DL−ピロリドンカルボン酸塩(CAE)とほぼ同等
の優れた抗菌活性を有することが分かる。
【0089】(3)化学的安定性評価 4−グアニジノブチルドデカンアミド塩酸塩(LAG・
HCl)の化学的安定性を評価するため、4−グアニジ
ノブチルドデカンアミド塩酸塩(LAG・HCl)0.
0497gを水50mlに溶解させた後、50℃で2週
間保存した。2週間保存後、サンプルをHPLCで分析
し、保存前のサンプルのHPLCデータと比較してみた
ところ、保存後新たなピークは観察されず、ピーク面積
にも変化が見られないことから、4−グアニジノブチル
ドデカンアミド塩酸塩(LAG・HCl)は水溶液中で
高い安定性を示すことが分かった。
【0090】これは、4−グアニジノブチルドデカンア
ミド塩酸塩(LAG・HCl)が、CAEのようなN−
長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体と違い分子内に加水分
解を受ける可能性のあるエステル基を持たないことに起
因しているためと考えられる。
【0091】実施例2〜5 アミド基含有グアニジン誘導体の塩である、4-グアニジ
ノブチルデカンアミド酢酸塩(DAG・AcOH)、4-グアニジ
ノブチルドデカンアミド酢酸塩(LAG・AcOH)、4-グアニ
ジノブチルミリスチルアミド酢酸塩(MAG・AcOH)、4-グ
アニジノブチルパルミチルアミド酢酸塩(PAG・AcOH)の
試験菌の育成が完全に阻止される阻止濃度(MIC)を測定
した。
【0092】試験菌としては、大腸菌(Escherichia col
i ATCC8739)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa
ATCC9027)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus a
ureusATCC6538)、虫歯菌(Streptococcus mutan
s ATCC35275)、アクネ菌(Propionibacterium
acnes ATCC6919)、カンジダ(Candida albica
ns ATCC10231)、黒コウジカビ(Aspergillus
niger ATCC16404)、水虫菌(Trichophyton me
ntagrophytes ATCC11480)、フケ菌(Malassez
ia furfur ATCC14521)、メシチリン耐性黄色
ブドウ球菌(MRSA)、水カビ(Cladosporium cladosporioi
des IFO6348)を用いた。
【0093】試験菌液の調製は、Escherichia coli、Ps
eudomonas aeruginosa、Staphylococcus aureus、Strep
tococcus mutans、Propionibacterium acnes、Candida
albicans、Aspergillus niger、Trichophyton mentagro
phytes、Malassezia furfurについては実施例1記載の
とおり調製を行った。
【0094】MRSAは、感受性ブイヨン培地で35℃、48時
間前培養したものを試験菌液とした。Cladosporium cla
dosporioidesについては、ポテトデキストロース寒天培
地で25℃、5日間培養したのち、白金耳でかきとって
減菌生理食境水に懸濁させ、減菌ガーゼで遠過して約1
6個/mlに調製したものを試験菌液とした。
【0095】抗菌活性試験試料としていずれの検体と
も、水希釈系列を調製し、微生物の生育しない最小発育
阻止濃度(μg/ml)を求めた。
【0096】また、MRSA、Cladosporium cladosporioid
esは下記記載の寒天培地を用いた。他の菌体に関して
は、前記の通りの寒天培地を用いた。寒天培地(19ml)を
一旦溶解してから、50℃に保温し、これに寒天培地中で
目的の濃度になるよう希釈液1mlを加え、よく混和して
平板に固めた。その後、試験菌液を、白金耳で採取し、
抗菌剤添加寒天平板上に約1cmの長さで画線した。それ
ぞれを以下所定の温度、時間で培養した。
【表3】
【0097】以下に4-グアニジノブチルデカンアミド酢
酸塩(DAG・AcOH)、4-グアニジノブチルドデカンアミド
酢酸塩(LAG・AcOH)、4-グアニジノブチルアミド酢酸塩
(MAG・AcOH)、4-グアニジノブチルパルミチルアミド酢
酸塩(PAG・AcOH)について最小発育阻止濃度(ug/ml)を示
す。
【表4】
【0098】上表に示すように4-グアニジノブチルデカ
ンアミド酢酸塩(DAG・AcOH)、4-グアニジノブチルドデ
カンアミド酢酸塩(LAG・AcOH)、4-グアニジノブチルミ
リスチルアミド酢酸塩(MAG・AcOH)、4-グアニジノブチ
ルパルミチルアミド酢酸塩(PAG・AcOH)はいずれも試験
菌に対して良好な抗菌活性を有していることを確認し
た。特に4-グアニジノブチルドデカンアミド酢酸塩(LAG
・AcOH)が最も良好な抗菌活性を有していることを確認
した。
【0099】実施例6、7 下記表5の組成(組成純分重量%表示、総量100%)
の抗菌化粧水を調製した。得られた抗菌化粧水を使用し
たところ、良好な使用感が得られた。
【0100】
【表5】
【0101】実施例8〜10 下記表6の組成(組成純分重量%表示、総量100%)
の抗菌乳液を調製した。得られた抗菌乳液を使用したと
ころ、良好な使用感が得られた。
【0102】
【表6】
【0103】実施例11、12 下記表7の組成(組成純分重量%表示、総量100%)
の抗菌クリームを調製した。得られた抗菌クリームを使
用したところ、良好な使用感が得られた。
【0104】
【表7】
【0105】実施例13〜15 下記表8の組成(組成純分重量%表示、総量100%)
の抗菌リンスを調製した。得られた抗菌リンスを使用し
たところ、良好な使用感が得られた。
【0106】
【表8】
【0107】実施例16〜20 下記表9の組成(組成純分重量%表示、総量100%)
の薬液をセルロース繊維不織布に含浸させてウエットテ
ィッシュを作製した。得られたウエットティッシュを使
用したところ、良好な使用感が得られた。
【0108】
【表9】
【0109】実施例21、22 下記表10の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の薬液をレーヨン不織布に含浸させてウエットシー
トを作製した。得られたウエットシートを使用したとこ
ろ、良好な使用感が得られた。
【0110】
【表10】
【0111】実施例23〜25 下記表11の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の薬液をレーヨン不織布に含浸させてウエットティ
ッシュを作製した。得られたウエットティッシュを使用
したところ、良好な使用感が得られた。
【0112】
【表11】
【0113】実施例26、27 下記表12の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の薬液をセルロース繊維不織布に含浸させてウエッ
トティッシュを作製した。得られたウエットティッシュ
を使用したところ、良好な使用感が得られた。
【0114】
【表12】
【0115】実施例28〜31 下記表13の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の練り歯磨きを調整した。得られた練り歯磨きを使
用したところ、良好な使用感が得られた。
【0116】
【表13】
【0117】実施例32〜35 下記表14の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の透明タイプの練り歯磨きを調整した。得られた練
り歯磨きを使用したところ、良好な使用感が得られた。
【0118】
【表14】
【0119】実施例36〜39 下記表15の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の液状歯磨きを調整した。得られた液状歯磨きを使
用したところ、良好な使用感が得られた。
【0120】
【表15】
【0121】実施例40〜42 下記表16の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の液状歯磨きを調整した。得られた液状歯磨きを使
用したところ、良好な使用感が得られた。
【0122】
【表16】
【0123】実施例43〜45 下記表17の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の原液タイプの洗口剤を調整した。得られた洗口剤
を原液のまま使用したところ、良好な使用感が得られ
た。
【0124】
【表17】
【0125】実施例46、47 下記表18の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の濃縮タイプの洗口剤を調整した。得られた洗口剤
を希釈して使用したところ、良好な使用感が得られた。
【0126】
【表18】
【0127】実施例48、49 下記表19の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)の液状タイプの口中清涼剤を調整した。得られた口
中清涼剤を使用したところ、良好な使用感が得られた。
【0128】
【表19】
【0129】実施例50〜54 下記表20の組成(組成純分重量%表示、総量100
%)のマウスウオッシュを調整した。得られたマウスウ
オッシュを使用したところ、良好な使用感が得られた。
【0130】
【表20】
【0131】
【発明の効果】本発明に用いるアミド基含有グアニジン
誘導体またはその塩は、各種微生物に対し優れた抗菌活
性を有するとともに、化学的に安定性が高いため、皮膚
塗布用組成物、洗浄用組成物、抗菌性繊維集合体用等の
殺菌剤、防腐剤として極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/40 A61K 7/40 7/50 7/50 D06M 13/432 D06M 13/432 // C11D 1/50 C11D 1/50 (72)発明者 横田 博史 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB172 AB292 AB332 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC172 AC182 AC242 AC272 AC312 AC402 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC582 AC612 AC662 AC682 AC692 AC741 AC742 AC782 AC812 AC862 AD042 AD052 AD092 AD152 AD272 AD322 AD352 AD512 AD532 AD552 AD572 AD662 BB48 CC04 CC05 CC24 CC39 CC41 DD01 DD12 DD22 DD23 DD27 DD31 EE01 EE03 EE11 EE31 4H003 AE07 DA02 FA15 FA16 FA34 4H011 AA02 AA03 BA01 BA05 BA06 BB05 BB11 BB18 BC01 BC03 BC04 BC06 BC07 BC08 BC09 BC18 BC19 BC22 DA07 DA13 DA16 DA17 DC10 DH03 DH07 DH10 DH13 4L033 AA02 AB07 AC10 AC15 BA81

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、下記一般式(I) 【化1】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を含有することを特徴とする殺菌剤。
  2. 【請求項2】 少なくとも、下記一般式(I) 【化2】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を含有することを特徴とする防腐剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の殺菌剤および/または
    請求項2に記載の防腐剤を含有することを特徴とする皮
    膚塗布用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の殺菌剤および/または
    請求項2に記載の防腐剤を含有することを特徴とする洗
    浄用組成物。
  5. 【請求項5】 繊維集合体に、下記一般式(I) 【化3】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を含有する組成物を含浸させたことを特徴とす
    る抗菌性繊維集合体。
  6. 【請求項6】 繊維表面に下記一般式(I) 【化4】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を担持させたことを特徴とする抗菌性繊維集合
    体。
  7. 【請求項7】 下記一般式(I) 【化5】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を用いて微生物を殺菌する方法。
  8. 【請求項8】 下記一般式(I) 【化6】 (一般式(I)中、R1、R2は、水素原子、炭素数1〜
    4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
    基であり、同一でも異なっていても良い。R3は、炭素
    数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
    ルケニル基である。Aは、炭素数1〜10の直鎖もしく
    は分岐鎖のアルキレン基またはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩を用いて微生物の繁殖を抑制する方法。
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