JP2003154455A - 消耗電極式アーク溶接装置 - Google Patents
消耗電極式アーク溶接装置Info
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Abstract
において、ワイヤ送給装置を持ち運びするときに、束ね
て一体化した制御線も一緒に移動しなければならないた
めに、作業性が悪く、制御ケーブルの断線も多発してい
た。 【解決手段】 溶接電源WER2に、溶接待機中出力
制御電源PSを備え、ワイヤ送給装置WSR2に、パワ
ーケーブルから制御電圧を入力する送給装置内蔵制御電
源SPを備え、パワーケーブルを経由してワイヤ送給装
置WSR2から溶接電源WER2に起動信号及び出力電
圧設定信号を送信する送受信回路を備えると共に、上記
送給装置内蔵制御電源SPが入力する制御電圧は、溶接
待機期間中は上記溶接待機中出力制御電源PSから供給
され、溶接期間中はアーク電圧から供給され、無負荷電
圧出力期間中は溶接電源WER2の無負荷電圧から供給
される消耗電極式アーク溶接装置である。
Description
する溶接電源出力回路を備えた溶接電源と溶接する位置
の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするワイヤ送給装
置とに分離されている消耗電極式アーク溶接装置に関す
る。
接装置の接続図である。消耗電極式アーク溶接装置は、
通常、重量があるために移動させない溶接電源WERと
溶接位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするワイ
ヤ送給装置WSRとに分離されている。この溶接電源W
ERには、後述する溶接電源出力回路WP、制御電源ア
センブリィMS、出力制御部等が内蔵されている。
溶接用電力を出力する回路であって、一次整流回路DR
1、インバータ回路INV、主変圧器INT、二次整流
回路DR2、直流リアクトルDL等から形成されてい
る。一次整流回路DR1は、三相交流商用電源ACの出
力を整流して直流電力に変換する。インバータ回路IN
Vは、一次整流回路DR1で直流に変換した電力を高周
波交流パルス電圧に変換し、主変圧器INTは、インバ
ータ回路INVの出力をアーク加工に適した高周波交流
パルス電圧に変換し、二次整流回路DR2は、主変圧器
の出力を整流して直流電力に変換する。この変換した直
流電力は直流リアクトルDLを経由し、第1のパワーケ
ーブル4及び第2のパワーケーブル5を通じて、消耗性
電極2及び被加工物1に供給される。
力電圧検出回路VD、出力電流検出回路ID、電流・電
圧変換回路V/I、起動・出力電圧分離回路TV、電流
検出送信回路WCT等から形成されている。出力電圧検
出回路VDは出力端子間の電圧を検出し、出力電流検出
回路IDは出力電流を検出する。電流・電圧変換回路V
/Iは、電流信号に変換されて送られてくる起動・出力
電圧設定指令信号Siを電圧信号に変換する。起動・出
力電圧分離回路TVは、起動・出力電圧設定信号Svを
起動信号Stと出力電圧設定信号Ovに分離して出力す
る。電流検出送信回路WCTは、接触検出信号Swを電
圧信号に変換して制御用信号線8と制御用GND線7と
の間に出力する。
は、電源投入中供給補助変圧器TO及び補助電源整流回
路DR3によって形成されている。電源投入中供給補助
変圧器TOは、三相交流商用電源ACを送給装置用制御
電源SEに適した電圧に変換し、補助電源整流回路DR
3は、電源投入中供給補助変圧器TOの出力を整流して
直流電力に変換する。
源WERの制御電源アセンブリィMS及び出力制御部と
ワイヤ送給装置WSRとの間は、上記第1のパワーケー
ブル4及び第2のパワーケーブル5の他に、制御用電源
線6、制御用GND線7、制御用信号線8等の複数の制
御線が接続されている。これらの複数の制御線は、束ね
て一体化したり、複数心線からなる制御ケーブルが使用
されている。従って、溶接位置の移動に伴って溶接作業
者がワイヤ送給装置WSRを持ち運びするときに、上記
束ねて一体化した制御線又は複数心線からなる制御ケー
ブルも一緒に移動させている。
送給装置WSRには、後述する送給装置用制御電源S
E、シーケンス制御回路SI、送給モータ制御回路G
A、送給モータM、電磁弁SOL、電圧・電流変換回路
I/V、電流検出受信回路WCR、インチングスイッチ
IT、ガスチェックスイッチGC、溶接電流設定器W
I、クレータ電流設定器CI、溶接電圧設定器WV及び
クレータ電圧設定器CVが内蔵されている。
回路DR3によって整流した直流電力を入力として、シ
ーケンス制御回路用供給電圧Se及び送給モータ制御回
路用供給電圧Sgの値に変換して出力する。
御電源SEから供給されるシーケンス制御回路用供給電
圧Seを制御電源とし、トーチスイッチTSから出力さ
れるトーチスイッチ起動信号Ts、溶接電流設定器WI
によって設定される予め定めた値の溶接電流設定信号W
i、溶接電圧設定器WVによって設定される予め定めた
値の溶接電圧設定信号Wv、クレータ電流設定器CIに
よって設定される予め定めた値のクレータ電流設定信号
Ci及びクレータ電圧設定器CVによって設定される予
め定めた値のクレータ電圧設定信号Cvの値に応じて、
送給モータ制御信号Sa、起動・出力電圧設定指令信号
Si及び送給装置内蔵電磁弁駆動信号S1を出力する。
御電源SEから供給される送給モータ制御回路用供給電
圧Sgを制御電源として、シーケンス制御回路SIから
出力される送給モータ制御信号Saの値に応じて、送給
モータ用出力信号Gaを出力して送給モータMの回転数
を制御する。
電圧設定指令信号Siを電流信号に変換し、制御用信号
線8を経由して溶接電源WERの電流・電圧変換回路V
/Iに入力する。
アーク溶接装置の動作を説明するためのタイミング図で
あり、図2に示す従来技術の動作を図3のタイミング図
によって説明する。図3(A)は、出力電圧検出信号V
dを示し、図3(B)は、出力電流検出信号Idを示
す。図3(C)は、トーチスイッチTSから出力するト
ーチスイッチ起動信号Tsを示し、図3(D)は、シー
ケンス制御回路SIから出力する起動・出力電圧設定指
令信号Siを示し、図3(E)は、シーケンス制御回路
SIから出力する送給装置内蔵電磁弁駆動信号S1を示
し、図3(F)は、シーケンス制御回路SIから出力す
る送給モータ制御信号Saを示す。図3(G)は、接触
検出信号Swを示す。
(C)に示すトーチスイッチ起動信号Tsが時刻t=t
2において出力されてHighレベルになると、シーケ
ンス制御回路SIは溶接電流設定信号Wi及び溶接電圧
設定信号Wvの値並びにクレータ電流設定信号Ci及び
クレータ電圧設定信号Cvの値に応じて、起動・出力電
圧設定指令信号Si、溶接電源内蔵電磁弁駆動信号S1
及び送給モータ制御信号Saを出力する。
変換されて送られてくる起動・出力電圧設定指令信号S
iを電圧信号に変換し、起動・出力電圧分離回路TV
は、起動・出力電圧設定信号Svを起動信号Stと出力
電圧設定信号Ovに分離して出力する。(従来技術の制
御ケーブル使用の)出力制御演算回路SCは、上記起動
信号Stが入力すると動作を開始し、出力電圧設定信号
Ov、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vd
の値に応じて、出力制御信号Scを出力して溶接電源出
力回路WPを制御する。
溶接電源内蔵電磁弁駆動信号S1が電磁弁SOLに入力
されて電磁弁を開閉する。
送給モータ制御信号Saが送給モータ制御回路GAに入
力されると、上記送給モータ制御回路GAは入力信号の
値に応じて送給モータMの回転を制御する。
間を示し、消耗性電極2を予め定めた値のスローダウン
速度で送給し、時刻t=t3において、消耗性電極2と
被加工物1とが接触すると出力制御演算回路SCは、図
3(G)に示す、接触検出信号Swを電流検出送信回路
WCTに入力する。上記電流検出送信回路WCTは、入
力信号を電圧信号に変換して制御用信号線8と制御用G
ND線との間に出力し、この電位変化を電流検出受信回
路WCRで検出し、電流検出受信信号WCrをシーケン
ス制御回路SIに出力する。上記シーケンス制御回路S
Iは、電流検出受信信号WCrが入力されるとスローダ
ウン速度から予め定めた溶接速度に切り替わり、アーク
スタート電流が流れてアークが発生し、溶接期間T3の
間、短絡とアークを繰り返す「短絡移行」を行う。
トーチスイッチ起動信号TsがLowレベルになると送
給モータMの回転数が減速すると共に、予め定めた値の
アンチステック期間T4後にインバータ回路の出力が停
止する。また、予め定めた値のアフタフロー期間T5後
に送給装置内蔵電磁弁駆動信号S1の出力を停止して電
磁弁SOLの線路を遮断(電磁弁SOLをOFF)す
る。
装置は、従来技術の図2に示すように、重量があるため
に移動させない溶接電源WERと溶接する位置の移動に
伴って溶接作業者が持ち運びするワイヤ送給装置WSR
とに分離されている。従って、溶接位置の移動に伴って
溶接作業者がワイヤ送給装置WSRを持ち運びするとき
に、束ねて一体化した制御線又は複数心線からなる制御
ケーブルを一緒に移動させなければならないために、作
業性が非常に悪く、また、制御線の数を減らすために、
パワーケーブルと制御線とガスホースとを1本にまとめ
た複合ケーブル方式や、ガスホース内に制御線を通した
複合ガース方式が実用化されているが、これらは特殊な
構造であり制御線が断線したとき、修理が困難であっ
た。
発明は、溶接用電力を出力する溶接電源出力回路WPを
備えた溶接電源WER2と溶接する位置の移動に伴って
溶接作業者が持ち運びするワイヤ送給装置WSR2とに
分離されている消耗電極式アーク溶接装置において、
(制御ケーブル不要の)溶接電源WER2に、溶接待機
中に送給モータM及び電磁弁SOLを制御する制御電圧
を第1のパワーケーブル4と第2のパワーケーブル5又
は接地線とに供給する溶接待機中出力制御電源PSを備
えると共に、(制御ケーブル不要の)ワイヤ送給装置W
SR2に、第1のパワーケーブル4と第2のパワーケー
ブル5又は接地線から上記制御電圧を入力する送給装置
内蔵制御電源SPを備えて、(1)上記(制御ケーブル
不要の)溶接電源WER2は、第1のパワーケーブル4
に結合させて伝達信号を送受信する搬送信号送受信回路
TRと、送受信した伝達信号の復変調を行う復変調回路
MODと、上記復変調回路MODによって復調された第
2の溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号Mpの値に
応じて演算して溶接電源起動信号Ctと出力電圧設定指
令信号Cpとに分離して出力する中央演算回路CPU
と、上記溶接電源起動信号Ctが入力されると動作を開
始し、出力電圧設定指令信号Cp、出力電圧検出信号V
d及び出力電流検出信号Idの値に応じて演算処理を行
って溶接電源出力回路WPの出力を制御する出力制御演
算回路SC2とを備え、(2)上記(制御ケーブル不要
の)ワイヤ送給装置WSR2は、トーチスイッチ起動信
号Tsが入力されると送給装置内蔵電磁弁開閉信号S2
を出力し、溶接電流設定器WIが出力する溶接電流設定
信号Wi及びクレータ電流設定器CIが出力するクレー
タ電流設定信号Ciに応じて送給モータ制御信号Saを
出力し、溶接電圧設定器WVが出力する溶接電圧設定信
号Wv及びクレータ電圧設定器CVが出力するクレータ
電圧設定信号Cvに応じて、溶接電源起動・出力電圧設
定用指令信号Ckを出力する第2の中央演算処理回路C
PU2と、上記溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号
Ckを伝達信号に変調する第2の復変調回路MOD2
と、第1のパワーケーブル4に結合させて伝達信号を送
受信する第2の搬送信号送受信回路TR2と、上記送給
モータ制御信号Saを入力して送給モータMを駆動させ
る送給モータ制御回路GAと、送給装置内蔵電磁弁開閉
信号S2を入力して電磁弁SOLをON・OFFする電
磁弁開閉スイッチSWとを備え、上記送給装置内蔵制御
電源SPが入力する制御電圧は、溶接待機期間(図5の
T6)中は上記溶接待機中出力制御電源PSから供給さ
れ、溶接期間(図5のT3)中はアーク電圧から供給さ
れ、無負荷電圧出力期間(図5のT2及びT7)中は
(制御ケーブル不要の)溶接電源WER2の無負荷電圧
から供給される消耗電極式アーク溶接装置である。
力を出力する溶接電源出力回路WPを備えた溶接電源W
ER2と溶接する位置の移動に伴って溶接作業者が持ち
運びするワイヤ送給装置WSR2とに分離されている消
耗電極式アーク溶接装置において、(制御ケーブル不要
の)溶接電源WER2に、溶接待機中に送給モータM及
び電磁弁SOLを制御する制御電圧を第1のパワーケー
ブル4と第2のパワーケーブル5又は接地線とに供給す
る溶接待機中出力制御電源PSを備えると共に、(制御
ケーブル不要の)ワイヤ送給装置WSR2に、第1のパ
ワーケーブル4と第2のパワーケーブル5又は接地線か
ら上記制御電圧を入力する送給装置内蔵制御電源SPを
備えて、(1)上記(制御ケーブル不要の)溶接電源W
ER2は、第1のパワーケーブル4に結合させて伝達信
号を送受信する搬送信号送受信回路TRと、送受信した
伝達信号の復変調を行う復変調回路MODと、上記復変
調回路MODによって復調された第2の溶接電源起動・
出力電圧設定用指令信号Mpの値に応じて演算して溶接
電源起動信号Ctと出力電圧設定指令信号Cpとに分離
して出力する中央演算回路CPUと、上記溶接電源起動
信号Ctが入力されると動作を開始し、出力電圧設定指
令信号Cp、出力電圧検出信号Vd及び出力電流検出信
号Idの値に応じて演算処理を行って溶接電源出力回路
WPの出力を制御する出力制御演算回路SC2とを備
え、(2)上記(制御ケーブル不要の)ワイヤ送給装置
WSR2は、上記送給装置内蔵制御電源SPが供給する
第2の中央演算処理回路用供給電圧Spを電源として、
トーチスイッチ起動信号Tsが入力されると送給装置内
蔵電磁弁開閉信号S2を出力し、溶接電流設定器WIが
出力する溶接電流設定信号Wi及びクレータ電流設定器
CIが出力するクレータ電流設定信号Ciに応じて送給
モータ制御信号Saを出力し、溶接電圧設定器WVが出
力する溶接電圧設定信号Wv及びクレータ電圧設定器C
Vが出力するクレータ電圧設定信号Cvに応じて、溶接
電源起動・出力電圧設定用指令信号Ckを出力する第2
の中央演算処理回路CPU2と、上記溶接電源起動・出
力電圧設定用指令信号Ckを伝達信号に変調する第2の
復変調回路MOD2と、第1のパワーケーブル4に結合
させて伝達信号を送受信する第2の搬送信号送受信回路
TR2と、上記送給装置内蔵制御電源SPが供給する送
給モータ制御回路用供給電圧Skを電源として、上記送
給モータ制御信号Saを入力して送給モータMを駆動さ
せる送給モータ制御回路GAと、上記送給装置内蔵制御
電源SPが供給する電磁弁ON用供給電圧Soを電源と
して、送給装置内蔵電磁弁開閉信号S2を入力して電磁
弁SOLをON・OFFする電磁弁開閉スイッチSWと
を備え、上記送給装置内蔵制御電源SPが入力する制御
電圧は、溶接待機期間(図5のT6)中は上記溶接待機
中出力制御電源PSから供給され、溶接期間(図5のT
3)中はアーク電圧から供給され、無負荷電圧出力期間
(図5のT2及びT7)中は(制御ケーブル不要の)溶
接電源WER2の無負荷電圧から供給される消耗電極式
アーク溶接装置である。
求項1又は出願時請求項2に記載の溶接待機中出力制御
電源PSから供給される出力電圧が、溶接待機期間(図
5のT6)中、保護特別低電圧(PELV)の規格値で
ある実効値AC25V又はリップル無しDC60V以下
の予め定めた値の電圧である消耗電極式アーク溶接装置
である。
求項1又は出願時請求項2に記載の復変調回路MOD及
び第2の復変調回路MOD2が、送信信号の変調と受信
信号の復調を行い、送信信号の変調にはFM変調で周波
数をシフト(偏移)するFSK方式にする消耗電極式ア
ーク溶接装置である。
求項1又は出願時請求項2に記載の送給装置内蔵制御電
源SPが、ダイオードDR4を経由して第1のパワーケ
ーブル4及び第2のパワーケーブル5とに接続されると
共に、上記送給装置内蔵制御電源SPの両端に、電力供
給の変動に対して安定した電力を供給する補助電源用コ
ンデンサCが接続されて、モータM及び電磁弁SOLを
制御する回路に第2の中央演算処理回路用供給電圧Sp
を出力し、送給モータを制御する回路に送給モータ制御
回路用供給電圧Skを出力し、電磁弁SOLをON・O
FFする回路に電磁弁ON用供給電圧Soを出力する消
耗電極式アーク溶接装置である。
求項1又は出願時請求項2に記載の溶接待機中出力制御
電源PSが、短絡時の出力電流値が3A以下である消耗
電極式アーク溶接装置である。
求項1又は出願時請求項2に記載の復変調回路MOD及
び第2の復変調回路MOD2が、送信信号の変調と受信
信号の復調を行い、送信信号の変調にはPM変調で位相
をシフトするPSK方式にする消耗電極式アーク溶接装
置である。
徴を最も良く表す図である。後述する図4と同じなの
で、説明は図4で後述する。
装置の発明であって、溶接用電力を出力する溶接電源出
力回路WPを備えた溶接電源WER2と溶接する位置の
移動に伴って溶接作業者が持ち運びするワイヤ送給装置
WSR2とに分離されている消耗電極式アーク溶接装置
において、(制御ケーブル不要の)溶接電源WER2
に、溶接待機中に送給モータM及び電磁弁SOLを制御
する制御電圧を第1のパワーケーブル4と第2のパワー
ケーブル5又は接地線とに供給する溶接待機中出力制御
電源PSを備えると共に、(制御ケーブル不要の)ワイ
ヤ送給装置WSR2に、第1のパワーケーブル4と第2
のパワーケーブル5又は接地線から上記制御電圧を入力
する送給装置内蔵制御電源SPを備えて、(1)上記
(制御ケーブル不要の)溶接電源WER2は、第1のパ
ワーケーブル4の伝達信号を送受信する搬送信号送受信
回路TRと、送受信した伝達信号の復変調を行う復変調
回路MODと、上記復変調回路MODによって復調され
た復変調信号Moの値に応じて演算して溶接電源起動信
号Ctと出力電圧設定指令信号Cpとに分離して出力す
る中央演算回路CPUと、上記溶接電源起動信号Ctが
入力されると動作を開始し、出力電圧設定指令信号C
p、出力電圧検出信号Vd及び出力電流検出信号Idの
値に応じて演算処理を行って溶接電源出力回路WPの出
力を制御する出力制御演算回路SC2とを備え、(2)
上記(制御ケーブル不要の)ワイヤ送給装置WSR2
は、トーチスイッチ起動信号Tsが入力されると送給装
置内蔵電磁弁開閉信号S2を出力し、溶接電流設定器W
Iが出力する溶接電流設定信号Wi及びクレータ電流設
定器CIが出力するクレータ電流設定信号Ciに応じて
送給モータ制御信号Saを出力し、溶接電圧設定器WV
が出力する溶接電圧設定信号Wv及びクレータ電圧設定
器CVが出力するクレータ電圧設定信号Cvに応じて、
溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号Ckを出力する
第2の中央演算処理回路CPU2と、上記溶接電源起動
・出力電圧設定用指令信号Ckを伝達信号に復変調を行
う第2の復変調回路MOD2と、第1のパワーケーブル
4に伝達信号を結合させて送受信する第2の搬送信号送
受信回路TR2と、上記送給モータ制御信号Saを入力
して送給モータMを駆動させる送給モータ制御回路GA
と、送給装置内蔵電磁弁開閉信号S2を入力して電磁弁
SOLをON・OFFする電磁弁開閉スイッチSWとを
備え、上記送給装置内蔵制御電源SPが入力する制御電
圧は、溶接待機期間(図5のT6)中は上記溶接待機中
出力制御電源PSから供給され、溶接期間(図5のT
3)中はアーク電圧から供給され、無負荷電圧出力期間
(図5のT2及びT7)中は(制御ケーブル不要の)溶
接電源WER2の無負荷電圧から供給される消耗電極式
アーク溶接装置である。
を行うので説明は省略して相違する動作について説明す
る。消耗性電極2が被加工物1に接触したとき、制御ケ
ーブル不要の溶接電源WER2の出力側が第1のパワー
ケーブル4及び第2のパワーケーブル5を経由して短絡
される。
の出力制御部は、制御ケーブル不要の出力制御演算回路
SC2、出力電流検出回路ID、出力電圧検出回路V
D、搬送信号送受信回路TR、復変調回路MOD、中央
演算回路CPU等から形成されている。搬送信号送受信
回路TRは、制御ケーブル不要の溶接電源WER2とワ
イヤ送給WSR2との間で、信号を伝達する機能を有
し、予め定めた値の周波数を選択通過させるバンドパス
フイルタ、溶接電源出力回路WPに伝達信号を結合させ
る信号結合素子で形成されている。復変調回路MOD
は、送信信号の変調と受信信号の復調を行い、変調には
FM変調が使用され、その方式は入力信号の値に対応し
て、周波数をシフト(偏移)するFSK(Freque
ncy Shift Keying)で行われる。中央
演算回路CPUは、復変調回路MODによって復調され
た送信信号の値に応じて演算して、溶接電源起動信号C
tと出力電圧設定指令信号Cpとに分離して出力する。
制御ケーブル不要の出力制御演算回路SC2は、上記溶
接電源起動信号Ctが入力されると動作を開始し、出力
電圧設定指令信号Cp、出力電圧検出信号Vd及び出力
電流検出信号Idとの値に応じて演算処理を行って出力
制御演算処理信号Scの値を制御する。
中供給用補助変圧器TO2、電流制限用抵抗器R及び補
助電源整流回路DR3によって形成されている。また、
溶接待機中の上記溶接待機中出力制御電源PSの出力電
圧をJISB9960−1:1999に示されている保
護特別低電圧(PELV)の規格値である実効値AC2
5V又はリップル無しDC60V以下に満足させるため
に、溶接待機中供給用補助変圧器TO2の2次側の巻線
比を予め定めた値に設定している。また、出力電流の値
を数A以下にするために電流制限用抵抗器Rの値を予め
定めた値に設定している。
SR2は、ダイオードDR4を経由して、第1のパワー
ケーブル4及び第2のパワーケーブル5に接続された補
助電源用コンデンサC、同じく第1のパワーケーブル4
及び第2のパワーケーブル5に接続された送給装置内蔵
制御電源SP、第2の中央演算処理回路CPU2、送給
モータ制御回路GA、送給モータM、インチングスイッ
チIT、ガスチェックスイッチGC、溶接電流設定器W
I、クレータ電流設定器CI、溶接電圧設定器WV、ク
レータ電圧設定器CV、第2の搬送信号送受信回路TR
2、第2の復変調回路MOD2、電磁弁開閉スイッチS
W及び電磁弁SOLが内蔵されている。
り、また補助電源用コンデンサCは、送給装置内蔵制御
電源SPの電力を蓄積する補助電源用コンデンサであ
る。送給装置内蔵制御電源SPに入力される電圧は、
溶接待機期間(図5のT6)中は上記溶接待機中出力制
御電源PSから供給され、溶接期間(図5のT3)中
は溶接電源WER2のアーク電圧から供給され、無負
荷電圧出力期間(図5のT2及びT7)中は溶接電源W
ER2の無負荷電圧から供給される。
コンデンサCの端子電圧を入力電圧として第2の中央演
算処理回路用供給電圧Sp、送給モータ制御回路用供給
電圧Sk及び電磁弁ON用供給電圧Soの値に変換して
出力する。とくに溶接中に消耗性電極2が被加工物1に
短絡したときは一時的に制御ケーブル不要の溶接電源W
ER2からの電力供給が絶たれるが、上記送給装置内蔵
制御電源SPは大容量の補助電源用コンデンサCを備え
ているので安定した電力供給が得られる。
装置内蔵制御電源Spから供給される第2の中央演算処
理回路用供給電圧Spを制御電圧とし、トーチスイッチ
TSから出力されるトーチスイッチ起動信号Ts、溶接
電流設定器WIによって設定される予め定めた値の溶接
電流設定信号Wi、溶接電圧設定器WVによって設定さ
れる予め定めた値の溶接電圧設定信号Wv、クレータ電
流設定器CIによって設定される予め定めた値のクレー
タ電流設定信号Ci及びクレータ電圧設定器CVによっ
て設定される予め定めた値のクレータ電圧設定信号Cv
の値に応じて、送給モータ制御信号Sa、溶接電源起動
・出力電圧設定用指令信号Ck及び送給装置内蔵電磁弁
開閉信号S2を出力する。
制御電源SPから供給される送給モータ制御回路用供給
電圧Skを制御電源とし、第2の中央演算処理回路CP
U2から出力される送給モータ制御信号Saの値に応じ
て、送給モータ用出力信号Gaを出力して送給モータM
の回転数を制御する。
制御電源SPから入力された電磁弁ON用供給電圧So
を制御電源とし、第2の中央演算処理回路CPU2から
出力される送給装置内蔵電磁弁開閉信号S2によって電
磁弁SOLを動作させて電磁弁SOLの流路のON・O
FFする。
算処理回路CPU2から出力する溶接電源起動・出力電
圧設定用指令信号Ckを周波数をシフト(偏移)するF
M変調を行って第2の復変調信号Mo2として出力す
る。第2の搬送信号送受信回路TRは、第1のパワーケ
ーブル4にFM変調した第2の復変調信号Mo2を結合
させて溶接電源WER2に送信する。
ーク溶接装置の動作を説明するためのタイミング図であ
り、図4に示す本発明の消耗電極式アーク溶接装置の動
作を図5のタイミング図によって説明する。図5(A)
は、出力電圧検出信号Vdを示し、図5(B)は、出力
電流検出信号Idを示す。図5(C)は、トーチスイッ
チTSから出力するトーチスイッチ起動信号Tsを示
し、図5(D)は、溶接電流検出信号Wrを示す。図5
(E)は、補助電源用コンデンサCの端子電圧を示し、
図5(F)は、第2の中央演算処理回路CPU2から出
力する溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号Ckを示
し、図5(G)は、第2復変調回路MOD2によりFM
変調された第2の復変調信号Mo2を示し、図5(H)
は、送給モータ制御信号Saを示し、図5(I)は、送
給装置内蔵電磁弁開閉信号S2を示す。
ケーブル不要の溶接電源WER2に三相交流商用電源A
Cが入力されると、溶接待機中出力制御電源PSは予め
定めた値の出力電圧を制御ケーブル不要の溶接電源WE
R2の出力端子に出力して、第1のパワーケーブル4、
ダイオードDR4を経由して溶接待機期間T6の間、補
助電源用コンデンサCに電力を供給する。
Cの端子電圧が予め定めた値を越えると、送給装置内蔵
制御電源SPが動作を開始して、図示省略の送給モータ
制御回路用供給電圧Sk、第2の中央演算処理回路用供
給電圧Sp及び電磁弁ON用供給電圧Soを出力する。
トーチスイッチ起動信号TsがHighレベルになる
と、第2の中央演算処理回路CPU2は、動作を開始し
て溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号Ck、送給装
置内蔵電磁弁開閉信号S2及び送給モータ制御信号Sa
を出力する。
動・出力電圧設定用指令信号Ckが入力すると周波数を
シフト(偏移)するFM変調を行って、図5(G)に示
す、第2の復変調信号Mo2として出力し、第2の搬送
信号送受信回路TR2によって第1のパワーケーブル4
に第2の復変調信号Mo2を結合させて溶接電源WER
2に送信する。
ケーブル4に送信された第2の復変調信号Mo2を受信
して復変調信号Moとして出力する。復変調回路MOD
は、復変調信号Moの復調を行い第2の溶接電源起動・
出力電圧設定用指令信号Mpとして出力する。中央演算
回路CPUは、第2の溶接電源起動・出力電圧設定用指
令信号Cpの値を演算し、溶接電源起動信号Ctと出力
電圧設定指令信号Cpとに分離して出力する。出力制御
演算回路SC2は、上記溶接電源起動Ctが入力される
と動作を開始し、出力電圧設定指令信号Cp、出力電圧
検出信号Vd及び出力電流検出信号Idとの値に応じて
演算処理を行って出力制御演算処理信号Scの値を制御
する。
閉信号S2がHighレベルになると、上記電磁弁開閉
スイッチSWは、送給装置内蔵電磁弁開閉信号S2によ
って電磁弁ON用供給電圧Soを出力して電磁弁SOL
を動作させる。
は、溶接電流設定器WIによって設定された溶接電流設
定信号Wi及びクレータ電流設定器CIによって設定さ
れる予め定めた値のクレータ電流設定信号Ciの値に応
じて、第2の中央演算処理回路CPU2から出力され、
送給モータ制御回路GAは送給モータ制御信号Saの値
に応じて送給モータMの回転数を制御する。上記に示す
アークスタート期間T2の間、溶接電源WER2の無負
荷電圧によって、補助電源用コンデンサCに電力が供給
される。
加工物1に接触すると、出力制御演算回路SC2は、接
触を検出して溶接電流検出信号Wrを出力する。上記溶
接電流検出信号Wrは、上述と逆の経路で第2の中央演
算処理回路CPU2に送信され、上記溶接電流検出信号
Wrに応じて、スローダウン速度から予め定めた溶接速
度に切り替わり、アークスタート電流が流れてアークが
発生する。
加工物1とが短絡とアーク発生とを繰り返す「短絡移
行」の短絡中は、一時的に補助電源用コンデンサCに電
力が供給されないが、予め定めた値の大容量の補助電源
用コンデンサCを備えているため、補助電源用コンデン
サCの端子電圧は図5(E)に示すように低下の傾向に
あるが送給装置内蔵制御電源SPは安定した動作をす
る。
スイッチ起動信号TsがLowレベルになると送給モー
タMの回転が減速して消耗性電極2の送給が停止し、消
耗性電極2と被加工物1との「短絡移行」が終了する。
出力制御演算回路SC2は、予め定めた無負荷電圧出力
期間T7の間、図示省略のインバータ駆動信号Irの出
力を維持させて無負荷電圧によって補助電源用コンデン
サCに電力が供給される。また、上記トーチスイッチ起
動信号Tsが時刻t=t4にLowレベルになると、第
2の中央演算処理回路CPU2は、送給装置内蔵電磁弁
開閉信号S2を予め定めた値のアフタフロー期間T5を
設けて、アフタフロー期間T5の間、電磁弁SOLをO
Nさせる。
御演算回路SC2はインバータ駆動信号IrをLowレ
ベルにしてインバータ回路INVの動作を停止させて、
溶接待機中出力制御電源PSの出力(保護特別低電圧)
に切り換えて、補助電源用コンデンサCに電力を供給す
る。
にFM変調で、周波数をシフト(偏移)するFSK方式
(Frequency Shift Keying)を
採用しているが、上記変調方法をPM変調で位相をシフ
トするPSK方式、または、搬送波の振幅を変化させる
AM方式を採用してもよい。
接電源とワイヤ送給装置との間のパーワケーブルを経由
して、上記ワイヤ送給装置から溶接電源に起動信号及び
出力電圧設定指令信号を供給し、逆に溶接電源からワイ
ヤ送給装置の送給装置内蔵制御電源にパーワケーブルを
経由して電力が供給できるので、起動信号及び出力電圧
設定指令信号用の制御ケーブル及び送給装置内蔵制御電
源用の制御ケーブル等が不要となる。従って、ワイヤ送
給装置の移動が容易になり、さらに、制御ケーブルの断
線等の原因が取り除かれるので、溶接作業効率及び溶接
品質が大幅に向上できる。
ある。
の接続図である。
ク溶接装置の動作を説明するためのタイミング図であ
る。
接続図である。
の動作を説明するためのタイミング図である。
続図に接地線を追加した図である。
御電源 R 電流制限用抵抗器 SC (従来技術の制御ケーブル使用の)出力
制御演算回路 SC2 (本発明に使用する制御ケーブル不要
の)出力制御演算回路 SE 送給装置用制御電源 SP (本発明に使用する)送給装置内蔵制御
電源 SI シーケンス制御回路 SOL 電磁弁 SW 電磁弁開閉スイッチ TO (従来技術の)電源投入中供給補助変圧
器 TO2 (本発明に使用する)溶接待機中供給補
助変圧器 TH 溶接トーチ TS トーチスイッチ TV 起動・出力電圧分離回路 TR 搬送信号送受信回路 TR2 第2の搬送信号送受信回路 VD 出力電圧検出回路 V/I 電流・電圧変換回路 WI 溶接電流設定器 WV 溶接電圧設定器 WCT 電流検出送信回路 WCR 電流検出受信回路 WER (従来技術の制御ケーブル使用の)溶接
電源 WER2 (本発明に使用する制御ケーブル不要
の)溶接電源 WP 溶接電源出力回路 WSR (従来技術の制御ケーブル使用の)ワイ
ヤ送給装置 WSR2 (本発明に使用する制御ケーブル不要
の)ワイヤ送給装置 At 短絡判別信号 Ci クレータ電流設定信号 Ct 溶接電源起動 Cp 出力電圧設定指令信号 Ck 溶接電源起動・出力電圧設定用指令信号 Cv クレータ電圧設定信号 Ga 送給モータ用出力信号 Gc ガスチェック信号 Id 出力電流検出信号 It インチング信号 Io 出力電流 Ir インバータ駆動信号 Mo 復変調信号 Mp 第2の溶接電源起動・出力電圧設定用指
令信号 Mo2 第2の復変調信号 Ov 出力電圧設定信号 Sa 送給モータ制御信号 Se シーケンス制御回路用供給電圧 Sc 出力制御信号 Si 起動・出力電圧設定指令信号 Sg (従来技術に使用する)送給モータ制御
回路用供給電圧 So 電磁弁ON用供給電圧 Sp 第2の中央演算処理回路用供給電圧 Sk (本発明に使用する)送給モータ制御回
路用供給電圧 St 起動信号 Sv 起動・出力電圧設定信号 Sw 接触検出信号 S1 送給装置内蔵電磁弁駆動信号 S2 (本発明に使用する)送給装置内蔵電磁
弁開閉信号 Ts トーチスイッチ起動信号 Tr 搬送信号送受信信号 T1 トーチスイッチ起動期間 T2 アークスタート期間 T3 溶接期間 T4 アンチスティック期間 T5 アフタフロー期間 T6 溶接待機期間 T7 無負荷電圧出力期間 Vd 出力電圧検出信号 Vi 電圧・電流変換信号 Vo 出力電圧 Wi 溶接電流設定信号 Wv 溶接電圧設定信号 Wr 溶接電流検出信号 WCt 電流検出送信信号 WCr 電流検出受信信号
Claims (7)
- 【請求項1】 溶接用電力を出力する溶接電源出力回路
を備えた溶接電源と溶接する位置の移動に伴って溶接作
業者が持ち運びするワイヤ送給装置とに分離されている
消耗電極式アーク溶接装置において、溶接電源に、溶接
待機中に送給モータ及び電磁弁を制御する制御電圧を第
1のパワーケーブルと第2のパワーケーブル又は接地線
とに供給する溶接待機中出力制御電源を備えると共に、
ワイヤ送給装置に、第1のパワーケーブルと第2のパワ
ーケーブル又は接地線から前記制御電圧を入力する送給
装置内蔵制御電源を備えて、前記溶接電源は、第1のパ
ワーケーブルに結合させて伝達信号を送受信する搬送信
号送受信回路と、送受信した伝達信号の復変調を行う復
変調回路と、前記復変調回路によって復調された信号に
応じて演算して溶接電源起動信号と出力電圧設定指令信
号とに分離して出力する中央演算回路と、前記溶接電源
起動信号が入力されると動作を開始し出力電圧設定指令
信号、出力電圧検出信号及び出力電流検出信号の値に応
じて演算処理を行って溶接電源出力回路の出力を制御す
る出力制御演算回路と、前記ワイヤ送給装置は、トーチ
スイッチ起動信号が入力されると送給装置内蔵電磁弁開
閉信号を出力し、溶接電流設定器が出力する溶接電流設
定信号及びクレータ電流設定器が出力するクレータ電流
設定信号に応じて送給モータ制御信号を出力し、溶接電
圧設定器が出力する溶接電圧設定信号及びクレータ電圧
設定器が出力するクレータ電圧設定信号に応じて、溶接
電源起動・出力電圧設定用指令信号を出力する第2の中
央演算処理回路と、前記溶接電源起動・出力電圧設定用
指令信号を伝達信号に変調する第2の復変調回路と、第
1のパワーケーブルに結合させて伝達信号を送受信する
第2の搬送信号送受信回路と、前記送給モータ制御信号
を入力して送給モータを駆動させる送給モータ制御回路
と、送給装置内蔵電磁弁開閉信号を入力して電磁弁SO
Lを制御する電磁弁開閉スイッチSWとを備え、前記送
給装置内蔵制御電源が入力する制御電圧は、溶接待機期
間中は溶接待機中出力制御電源から供給され、溶接期間
中はアーク電圧から供給され、無負荷電圧出力期間中は
溶接電源の無負荷電圧から供給される消耗電極式アーク
溶接装置。 - 【請求項2】 溶接用電力を出力する溶接電源出力回路
を備えた溶接電源と溶接する位置の移動に伴って溶接作
業者が持ち運びするワイヤ送給装置とに分離されている
消耗電極式アーク溶接装置において、溶接電源に、溶接
待機中に送給モータ及び電磁弁を制御する制御電圧を第
1のパワーケーブルと第2のパワーケーブル又は接地線
とに供給する溶接待機中出力制御電源を備えると共に、
ワイヤ送給装置に、第1のパワーケーブルと第2のパワ
ーケーブル又は接地線から前記制御電圧を入力する送給
装置内蔵制御電源を備えて、溶接電源は、第1のパワー
ケーブルに結合させて伝達信号を送受信する搬送信号送
受信回路と、送受信した伝達信号の復変調を行う復変調
回路と、前記復変調回路によって復調された信号に応じ
て演算して溶接電源起動信号と出力電圧設定指令信号と
に分離して出力する中央演算回路と、前記溶接電源起動
信号が入力されると動作を開始し出力電圧設定指令信
号、出力電圧検出信号及び出力電流検出信号の値に応じ
て演算処理を行って溶接電源出力回路の出力を制御する
出力制御演算回路と、ワイヤ送給装置は、前記送給装置
内蔵制御電源が供給する第2の中央演算処理回路用供給
電圧を電源として、トーチスイッチ起動信号が入力され
ると送給装置内蔵電磁弁開閉信号を出力し、溶接電流設
定器が出力する溶接電流設定信号及びクレータ電流設定
器が出力するクレータ電流設定信号に応じて送給モータ
制御信号を出力し、溶接電圧設定器が出力する溶接電圧
設定信号及びクレータ電圧設定器が出力するクレータ電
圧設定信号に応じて、溶接電源起動・出力電圧設定用指
令信号を出力する第2の中央演算処理回路と、前記溶接
電源起動・出力電圧設定用指令信号を伝達信号に変調す
る第2の復変調回路と、第1のパワーケーブルに結合さ
せて伝達信号を送受信する第2の搬送信号送受信回路
と、前記送給装置内蔵制御電源が供給する送給モータ制
御回路用供給電圧を電源として、前記送給モータ制御信
号を入力して送給モータを駆動させる送給モータ制御回
路と、前記送給装置内蔵制御電源が供給する電磁弁ON
用供給電圧を電源として、送給装置内蔵電磁弁開閉信号
を入力して電磁弁を制御する電磁弁開閉スイッチとを備
え、前記送給装置内蔵制御電源が入力する制御電圧は、
溶接待機期間中は上記溶接待機中出力制御電源から供給
され、溶接期間中はアーク電圧から供給され、無負荷電
圧出力期間中は溶接電源の無負荷電圧から供給される消
耗電極式アーク溶接装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の溶接待機
中出力制御電源から供給される出力電圧が、溶接待機期
間中、保護特別低電圧(PELV)の規格値である実効
値AC25V又はリップル無しDC60V以下の予め定
めた値の電圧である消耗電極式アーク溶接装置。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の復変調回
路及び第2の復変調回路が、送信信号の変調と受信信号
の復調を行い、送信信号の変調にはFM変調で周波数を
シフト(偏移)するFSK方式にする消耗電極式アーク
溶接装置。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の送給装置
内蔵制御電源が、ダイオードを経由して第1のパワーケ
ーブル及び第2のパワーケーブルとに接続されると共
に、前記送給装置内蔵制御電源の両端に電力供給の変動
に対して安定した電力を供給する補助電源用コンデンサ
が接続されて、モータ及び電磁弁を制御する回路に第2
の中央演算処理回路用供給電圧を出力し、送給モータを
制御する回路に送給モータ制御回路用供給電圧を出力
し、電磁弁を制御する回路に電磁弁ON用供給電圧を出
力する消耗電極式アーク溶接装置。 - 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の溶接待機
中出力制御電源が、短絡時の出力電流値が3A以下であ
る消耗電極式アーク溶接装置。 - 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載の復変調回
路及び第2の復変調回路が、送信信号の変調と受信信号
の復調を行い、送信信号の変調にはPM変調で位相をシ
フトするPSK方式にする消耗電極式アーク溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001355794A JP2003154455A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 消耗電極式アーク溶接装置 |
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JP2001355794A JP2003154455A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 消耗電極式アーク溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003154455A true JP2003154455A (ja) | 2003-05-27 |
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ID=19167431
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JP2001355794A Pending JP2003154455A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 消耗電極式アーク溶接装置 |
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