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JP2003023347A - 光電センサ - Google Patents

光電センサ

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Publication number
JP2003023347A
JP2003023347A JP2002115531A JP2002115531A JP2003023347A JP 2003023347 A JP2003023347 A JP 2003023347A JP 2002115531 A JP2002115531 A JP 2002115531A JP 2002115531 A JP2002115531 A JP 2002115531A JP 2003023347 A JP2003023347 A JP 2003023347A
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light
timing
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signal
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JP2002115531A
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Susumu Mizuhara
晋 水原
Arata Nakamura
新 中村
Hiroaki Nakanishi
弘明 中西
Toshiaki Furuya
利昭 古谷
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Priority to US10/132,068 priority patent/US6720545B2/en
Priority to CNB021188211A priority patent/CN1189735C/zh
Priority to DE10219126A priority patent/DE10219126B4/de
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits
    • G01J1/46Electric circuits using a capacitor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
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    • G01J1/20Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
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  • Remote Sensing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズパルスが周期的に現れしかもその発生
タイミングが受光レベルの判別タイミングと重なるよう
な状況下にあっても、有効に機能する誤動作防止対策を
組み込まれた光電センサを提供する。 【解決手段】 投光タイミングと受光レベル判別タイミ
ングとの間に同期がとられた光電センサにおいて、受光
出力ライン上に出現するノイズに対応する交流波形のゼ
ロクロスタイミングと受光レベル判別タイミングとが一
致するように投光タイミングを制御する投光タイミング
制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体の有無、物
体までの距離、物体の大きさや性状等をパルス光を介在
して検出する光電センサに係り、特に、ノイズパルスが
周期的に現れしかもその発生タイミングが受光レベル判
別タイミングと重なるような状況下にあっても、有効に
機能する誤動作防止対策が組み込まれた光電センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体の有無、距離、性状等を非接
触で検知するためのセンサとしては、光パルス介在型の
光電センサ(光電センサ、測距センサ、変位センサ等と
も称される)が知られている。
【0003】光パルス介在型の光電センサには、光パル
スを検出対象領域へと送り出す送出側装置(一般には、
投光器と称される)と、検出対象領域を経由した光パル
スを受け取る受取側装置(一般には、受光器と称され
る)とが含まれている。
【0004】このような光パルス介在型の光電センサ
は、透過型のものと、反射型のものとに大別される。透
過型光電センサの場合、送出側装置から送り出された光
パルスは、検出対象物体で遮られることにより、受取側
装置には到達しない。反射型光電センサの場合、送出側
装置から送り出された光パルスは、検出対象物体で反射
されることにより、受取側装置に到達する。
【0005】光パルス介在型センサは、さらに、送出側
装置と受取側装置とを共通のハウジングに収容してなる
送受一体型のものと、送出側装置と受取側装置とを別々
のハウジングに収容してなる送受別体型のものとに大別
される。送受一体型センサは、送出側と受取側との連繋
(同期等)が取りやすい利点がある。反射型光電センサ
の多く、並びに、ヘッド分離方式の透過型光電センサ
(例えば、ファイバタイプの光電センサ等)の多くは、
送受一体型のセンサとして構成される。ヘッド非分離方
式の透過型センサの多くは送受別体型のセンサとして構
成される。
【0006】ところで、光パルス介在型の光電センサの
設置環境には、自身の投光する正規の光パルスのみなら
ず、光、電磁波等の様々なノイズの存在が想定される。
これらのノイズの影響により、受取側装置の検出端変換
器(例えば、光/電気・変換素子等)の結合コンデンサ
を経由する(すなわち、交流カップリングされた)出力
ラインには、変換器経由で混入したり、或いは電源ライ
ン経由で混入したノイズパルスが現れる。ノイズパルス
には周期的に現れるものと、ランダムに現れるものとが
存在する。
【0007】ノイズパルスによる受取側装置の誤動作を
防止するために、従来より様々な対策がとられている。
一つの誤動作防止対策としては、同期検波技術の採用が
挙げられる。同期検波技術の採用された光パルス介在型
の光電センサにおいては、送出側装置の光パルス送出タ
イミングと受取側装置の受光レベル判別タイミングとは
同期が取られる。他の一つの誤動作防止対策としては、
受信パルス列の連続性に着目したパルス列弁別技術の採
用が挙げられる。パルス列弁別技術の採用された光パル
ス介在型センサにおいては、受信パルスが規定個数以上
連続的に現れない限り、センサ出力はオンされない。ひ
とたび、センサ出力がオンされたのちにあっては、受信
パルスが規定個数以上連続的に欠落しない限り、センサ
出力はオフされない。さらに、他の一つの誤動作防止対
策としては、同期検波技術とパルス列弁別技術の併用と
が挙げられる。この場合には、前段において同期検波技
術の採用により、受光レベル別タイミングを外れたノイ
ズパルスが除去され、後段においてパルス列弁別技術の
採用により、受光レベル判別タイミングとたまたま一致
したようなノイズパルスが除去される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の誤動作
防止対策は、受光信号中にノイズパルスがランダムに現
れる状況下にあっては比較的に有効に機能する。しか
し、ノイズパルスが周期的に現れしかもその発生タイミ
ングが受光レベル判別タイミングと重なるような状況下
にあっては、殆ど有効に機能し得ない。
【0009】このような状況としては、照明器として蛍
光灯(常用周波数タイプ、インバータタイプの双方を含
む)が採用された工場や倉庫等が挙げられる。
【0010】この種の光パルス介在型センサにおける光
パルスの送出周期(受光レベル判別タイミング)は、セ
ンサに要求される応答性等との兼ね合いで、規定範囲内
に制限されるから、光パルスの送出周期を変更すること
によるノイズパルス回避には限界がある。
【0011】この発明は、上述の問題点に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、ノイズパル
スが周期的に現れしかもその発生タイミングが受光レベ
ル判別タイミングと重なるような状況下にあっても、有
効に機能する誤動作防止対策を組み込まれた光パルス介
在型の光電センサ並びにそのための要素技術を提供する
ことにある。
【0012】この発明のさらに他の目的とするところ
は、以下の明細書の記述を参照することにより、当業者
であれば容易に理解されるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る光電センサにおける制御方法は、投
光タイミングに同期して投光素子を駆動することにより
パルス光を繰り返し投光する投光手段と、受光素子出力
の変化分を受光信号として出力する受光手段と、前記投
光タイミングより僅かに遅れたタイミングにおいて受光
信号のレベルを所定の閾値と比較することにより受光信
号のレベルを判別するレベル判別手段と、前記レベル判
別手段による判別結果に基づいてセンサ出力を生成する
信号処理手段とを有する光電センサにおける制御方法で
あって、前記受光信号中にノイズに対応する交流波形が
存在する状況下にあっては、前記ノイズに対応する交流
波形のゼロクロスタイミングと前記レベル判別手段にお
けるレベル判別のタイミングとが一致するように投光タ
イミングを制御する、ことを特徴とする。
【0014】『受光信号のレベルを所定の閾値と比較す
る』とあるが、ここで言う『所定の閾値』は、例えば、
自身の投光(正規のパルス光)に基づく既知の受光信号
レベルを考慮して決定される。なお、「僅かに遅れたタ
イミングで」とあるが、これは、この種の光電センサに
おいて投受光連繋(同期)をとる際の一般的な工夫であ
り、投光タイミングと同タイミングで当該閾値との比較
を開始する場合を排除するものではない。
【0015】『ノイズ』には、受光素子経由で混入する
光(例えばインバータ蛍光灯等の光)ノイズや、電源ラ
イン経由で混入されるその他の電磁波ノイズ等、種々の
ものが含まれる。したがって、ここで言う『交流波形』
には、その信号レベルが規則正しく変化する正弦波の
他、交流ゼロレベルを経て出力極性が繰り返し入れ替わ
る様々な波形が含まれる。
【0016】『ゼロクロスタイミングとレベル判別のタ
イミングとが一致するように』とあるが、必ずしも両タ
イミングを完全一致させることを必須要件とするもので
はない。多少のタイミングのずれは当然ながらに許容さ
れる。なお、どの程度までをその許容範囲とするかは、
レベル判別時間(例えばサンプリングゲートを有する光
電センサの場合にはゲート開放時間等)、ノイズに対応
する交流波形の出力特性、或いは判別用閾値等を考慮し
て決定するとよいであろう。
【0017】本発明に係る光電センサにおける制御方法
によれば、例えばインバータ蛍光灯の直下等、受光信号
中にノイズに対応する交流波形が出現するような環境下
でセンサを使用する場合には、該ノイズに対応する交流
波形のゼロクロスタイミング(すなわちノイズに基づく
受光信号レベル(以下単に「ノイズ出力」という)が最
小となるタイミング)で受光レベル判別が行われるか
ら、自己の投光パルスが受光されていないにも拘わらず
ノイズにより‘受光有り’と判別してしまうといった誤
動作を排除することができる。換言すれば、本発明に係
る光電センサにおける制御方法によれば、自己の投光に
基づく正規の受光信号のみに基づくレベル判別が可能と
なり、これにより安定した検出動作が実現される。
【0018】本発明に係る光電センサにおける制御方法
において、好ましくは、ゼロクロスタイミングとして
は、ノイズに対応する交流波形の極性が、正規のパルス
光に対応する受光信号波形の極性と反対の極性へと移行
するときのゼロクロスタイミングが選択される。
【0019】『正規パルス光に対応する受光信号波形の
極性』とあるが、具体的には、例えば受光レベル判別用
閾値(所定の閾値)が設けられた側の極性を示してい
る。なお、この閾値は、もっぱら、自身の投光する正規
のパルス光に基づく受光信号波形のピークが出現する側
に設けられる。出力回路の特性で両極にピークが出現
し、両極に閾値が設けられるような場合(双方の閾値を
共に超える出力がある場合に‘受光有り’とみなすよう
な場合等)には、その中から選択された1つの閾値が存
在する側の極性を、ここで言う「受光信号波形の極性」
とすれば良いであろう。
【0020】すなわち、この態様においては、ノイズに
対応する交流波形が、閾値が設けられた側の極性と反対
の極性へと移行するときのゼロクロスタイミングが選択
されるため、レベル判別期間(例えばサンプリングゲー
ト開期間)中に、該閾値を超えるノイズ出力が出現する
のを確実に回避することができる。また、このため、レ
ベル判別期間を幾分長めに設けることも可能となる。
【0021】次に、本発明に係る光電センサは、投光タ
イミングに同期して投光素子を駆動することによりパル
ス光を繰り返し投光する投光手段と、受光素子出力の変
化分を受光信号として出力する受光手段と、前記投光タ
イミングより僅かに遅れたタイミングにおいて受光信号
のレベルを所定の閾値と比較することにより受光信号の
レベルを判別する第1のレベル判別手段と、前記第1の
レベル判別手段による判別結果に基づいてセンサ出力を
生成する信号処理手段とを有する光電センサであって、
前記受光信号レベルを交流ゼロレベル近傍の閾値と比較
することにより受光信号のレベルを判別する第2のレベ
ル判別手段と、前記第2のレベル判別手段の判別結果に
基づいて、各次回の投光タイミングを制御する投光タイ
ミング制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0022】『受光信号のレベルを所定の閾値と比較す
る』、『ノイズ』については先に説明したものと同様で
ある。
【0023】本発明に係る光電センサによれば、第2の
レベル判別手段を介して、交流ゼロレベル近傍の閾値で
規定されるノイズ出力の出現状態を検知し得るから、該
出現状態に基づく投光タイミング制御を行うようにする
ことができる。すなわち、第2のレベル判別手段による
判別結果に基づき適切な投光タイミング制御を行うこと
で、ノイズ出力がほぼ存在しないとき、或いはノイズ出
力が交流ゼロレベル近傍にあるときに受光信号レベル判
別を行うようにすることができ、これにより、ノイズに
よる誤動作を防止した検出信頼性の高い光電センサを実
現可能となる。
【0024】なお、『交流ゼロレベル近傍の閾値』とあ
るが、どの程度を‘交流ゼロレベル近傍’と言うかは各
センサの受光出力特性等によっても異なるため一概には
定義できないが、この閾値がノイズによる誤動作防止を
目的として設けられたものであることを考慮すれば、当
業者であれば状況に応じて適切なものを設定できるであ
ろう。少なくとも、『交流ゼロレベル近傍の閾値』が
『所定の閾値(第1のレベル判別手段)』より小さく設
定されるのが好ましいことは自ずと理解されるはずであ
る。
【0025】本発明に係る光電センサは、より具体的に
は、以下に示す第1〜第4実施形態の光電センサとして
実現される。
【0026】本発明に係る光電センサの第1実施形態に
おいては、投光タイミング制御手段は、前回の投光タイ
ミングから公称投光周期が経過したのちにあっては、前
記第2のレベル判別手段により受光信号レベルが交流ゼ
ロレベル近傍と判別されるまで次回の投光タイミングを
遅延させるようにされる。
【0027】『公称投光周期』は、いわゆる「投光周
期」に関わる固定周期であるが、この態様では、実際の
投光間隔は第2のレベル判別手段の判別結果(投光タイ
ミングの遅延有無)により変わるため、単に「投光周
期」ではなく「公称投光周期」としている。なお、この
場合、実際の投光間隔は、この公称投光周期(固定)
と、公称投光周期経過後に前記第2のレベル判別手段に
より受光信号レベルがゼロレベル近傍と判別されるまで
の時間(都度変化し得る)を加算したものとなる。
【0028】第1実施形態によれば、公称投光周期で規
定される最低限の投光間隔が維持されるとともに、投光
は、受光信号レベルが交流ゼロレベル近傍と判別された
ときのみに限られるから、より確実にノイズによる誤動
作を防止することができる。
【0029】なお、『交流ゼロレベル近傍と判別された
とき』とあるが、当該判別は、例えば、第2のレベル判
別手段が、交流ゼロレベル近傍に設けられた正極性と負
極性の2つの閾値を有するものを用いて行うことができ
る。この場合、受光信号レベルが前記2つの閾値で挟ま
れる所定範囲内にあるときに交流ゼロレベル近傍と判別
されるようにすればよい。
【0030】本発明に係る光電センサの第2実施形態に
おいては、投光タイミング制御手段は、前回の投光タイ
ミングから公称投光周期が経過したのち、前記第2のレ
ベル判別手段の判別結果に基づいて、受光信号レベルの
変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号の極性と
反対の極性へと向かう方向であると判別されるまで、次
回の投光タイミングを遅延させるようにする。
【0031】『公称投光周期』、『正規のパルス光に対
応する受光信号波形の極性』については、先の記載を参
照されたい。
【0032】なお、『第2のレベル判別手段』は、実施
例レベルでは、例えば正規のパルス光に対応する受光信
号の極性と同極性の所定閾値を超える受光信号の出現を
検出するコンパレータと、前記閾値を超える受光信号の
出現に基づくコンパレータ出力の後方エッジを検出する
エッジ検出回路とを含んで構成することができる。この
場合、『前記投光タイミング制御手段』は、前記エッジ
検出回路によりコンパレータ出力の後方エッジが検出さ
れるまで、次回の投光タイミングを遅延させるようにす
ればよい。
【0033】第2実施形態によれば、受光信号レベルの
変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号の極性と
反対の極性へと向かう方向であると判別されたことを条
件として投光が行われるから、受光信号のレベル判別期
間(例えばサンプリングゲート開期間)中に、交流ゼロ
レベル近傍の閾値を超えるノイズ出力が出現するのをよ
り確実に回避することができる。また、これによりレベ
ル判別期間を幾分長めに設けることも可能となる。
【0034】第2実施形態において、好ましくは、前記
投光タイミング制御手段は、前回の投光タイミングから
公称投光周期が経過したのち、規定の待ち時間が経過し
ても、前記第2のレベル判別手段の判別結果に基づい
て、受光信号レベルの変化方向が正規のパルス光に対応
する受光信号の極性と反対の極性へと向かう方向である
と判別されないときには、直ちに投光タイミング信号を
生成するようにする。
【0035】なお、この場合の投光タイミング制御手段
は、例えば、先に示した実施例レベルの投光タイミング
制御手段に、更に、公称投光周期が経過することにより
又は前記エッジ検出回路によりコンパレータ出力の後方
エッジが検出されることにより規定時間の計時を開始し
て該規定時間の経過とともに投光タイミング信号を生成
するタイマ、を設けることにより構成することができ
る。
【0036】なお、ここでは、『投光タイミング信号』
が生成された場合には、直ちに投光が開始されることは
言うまでもないであろう。
【0037】このような形態によれば、例えばノイズの
消滅等によりそのような反対の極性へと向かう方向が検
知されずに投光遅延が継続され、いつまでたっても投光
が行われないといった不具合が未然に防がれるから、こ
れにより最低限の投光周期を確保することができる。
【0038】なお、上述の第2実施形態では、受光信号
レベルの変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号
の極性と反対の極性へと向かう方向であると判別される
まで投光を遅延させることにより、より確実にノイズの
影響を回避するようにした。これに対し、本発明に係る
第3実施形態の光電センサにあっては、前記投光タイミ
ング制御手段は、前回の投光タイミングから公称投光周
期が経過したのち、前記第2のレベル判別手段の判別結
果に基づいて、受光信号レベルの変化方向が正規のパル
ス光に対応する受光信号の極性と同一または反対の極性
へと向かう方向であると判別されるまで、次回の投光タ
イミングを遅延させる、ことを特徴とする。
【0039】第3実施形態によれば、受光信号レベルの
変化方向が何れの極性へと向かうときでも投光が行われ
るため、ノイズ回避の確実性は第2実施形態に比してや
や劣ることが想定されるものの、第2実施形態に比して
より早く(短い待ち時間で)投光を行うことが可能とな
る。
【0040】なお、第3実施形態における第2レベル判
別手段は、実施例レベルでは、例えば、正規のパルス光
に対応する受光信号の極性と同極性の第1の閾値を超え
る受光信号の出現を検出する第1のコンパレータと、正
規のパルス光に対応する受光信号の極性と反対の極性の
第2の閾値を超える受光信号の出現を検出する第2のコ
ンパレータと、前記第1の閾値を超える受光信号の出現
に基づく第1のコンパレータ出力の後方エッジを検出す
る第1のエッジ検出回路と、前記第2の閾値を超える受
光信号の出現に基づく第2のコンパレータ出力の後方エ
ッジを検出する第2のエッジ検出回路と、を含んで構成
することができる。この場合、投光タイミング手段は、
前記第1または第2のエッジ検出回路により第1又は第
2のコンパレータ出力の何れかの後方エッジが検出され
るまで、次回の投光タイミングを遅延させるようにすれ
ばよい。
【0041】次に、本発明に係る光電センサの第4実施
形態においては、投光タイミング制御手段は、前回の投
光タイミングから公称投光周期が経過したのちに、前記
第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて受光信号レ
ベルの変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号の
極性と反対の極性へと向かう方向であると判別されるま
で、次回の投光タイミングを遅延させる第1の動作モー
ドと、前回の投光タイミングから公称投光周期が経過す
るのを待って直ちに、又は公称投光周期が経過した時点
からさらに規定の時間が経過するのを待って直ちに、投
光を行う第2の動作モードと、を有し、かつそれらの動
作モードが選択可能とされる。
【0042】第4実施形態によれば、適宜モード選択
(切り換え)を行うことにより、光電センサの設置環境
に応じた適切な動作を行わせることができる。すなわ
ち、例えば、周期的な輝度変化を有するノイズ光(イン
バータ蛍光灯の光等)の存在下にあっては、第1のモー
ドとすることにより、上述した第2実施形態に相当する
効果を得ることができる。一方、そのような周期的に出
現するノイズはないものの、例えば隣接センサから投光
される光パルスを受光してしまうような環境下にあって
は、第2のモードとすることにより、そのような相互干
渉を防ぎつつも、安定した投光周期を確保することが可
能となる。
【0043】第4実施形態において、好ましくは、受光
出力信号が交流波形を描いて周期的に変動するようなノ
イズ光やノイズ電波が存在するか否かを検出するノイズ
検出手段を更に設け、ノイズ光やノイズ電波が検出され
るときには第1の動作モードが選択され、検出されない
ときには第2の動作モードが選択されるようにする。
【0044】このような態様によれば、ノイズ検出手段
によるノイズ検出結果に基づき、上述したようなモード
切り換えを自動的に行うことが可能となる。なお、モー
ド切り換えは、例えば専用の‘切り換えスイッチ’等を
使用して、適宜手動により行うようにしてもよい。
【0045】なお、ノイズ光やノイズ電波が存在するか
否かの判定方法の一例としては、受光出力レベルと所定
閾値との比較に基づき行うものが挙げられる。また他の
一例としては、受光信号レベルが公称投光周期よりも短
い一定時間にわたり、ほぼ交流ゼロレベルに維持されて
いることに基づいてノイズの存在有無を判定するように
したものを挙げることができる。この他にも当業者であ
れば、種々の判定方法が想定されるであろう。
【0046】また、第4実施形態は、受光信号レベルが
継続してほぼ交流ゼロレベルに維持されている時間を計
測する手段と、前記計測された維持時間が一定時間を超
えるときには第2のモードに切り換える一方、一定時間
内であるときには第1のモードに切り換える手段と、を
設けた態様のものとすることもできる。この場合にも、
ノイズ光やノイズ電波の存在有無に基づくモード切り換
えが可能となる。
【0047】次に、上記した本発明に係る光電センサ
は、光電センサ用半導体集積回路を用いて実現すること
ができる。本発明に係る光電センサ用半導体集積回路
は、電源供給用の第1の外部端子と、投光素子の駆動回
路に対する駆動制御信号を出力する第2の外部端子と、
センサ負荷の駆動回路に対する駆動制御信号を出力する
第3の外部端子と、前記第1の外部端子から給電され
て、内蔵回路に対する安定化電源を供給する電源回路
と、を有し、外付け又は内蔵の受光素子の出力の変化分
を取り出すと共にこれを増幅する受光回路と、投光素子
の駆動回路に対する駆動制御信号を前記第2の外部端子
へと出力する投光回路と、センサ負荷の駆動回路に対す
る駆動制御信号を前記第3の外部端子へと出力する出力
回路と、前記受光回路から得られる受光信号に基づく出
力回路の制御、並びに、前記受光回路から得られる受光
信号に基づく投光回路の制御を司る信号処理回路と、集
積形成してなり、前記信号処理回路は、投光タイミング
より僅かに遅れたタイミングにおいて前記受光回路から
の受光信号のレベルを所定の閾値と比較することにより
受光信号のレベルを判別する第1のレベル判別手段と、
前記第1のレベル判別手段による判別結果に基づいてセ
ンサ出力を生成して前記出力回路へ供給する信号処理手
段と、前記受光信号レベルを交流ゼロレベル近傍の閾値
と比較することにより受光信号のレベルを判別する第2
のレベル判別手段と、前記第2のレベル判別手段の判別
結果に基づいて、各次回の投光タイミングを制御する投
光タイミング制御信号を前記投光回路へと供給する投光
タイミング制御手段と、を具備する。
【0048】本発明に係る光電センサ用半導体集積回路
を使用すれば、先述したような本発明に係る光電センサ
を実現するための主要回路をワンチップIC(半導体集
積回路)に集約することできるから、先述した特有の効
果に加え、装置全体の小型化、コスト削減等、種々の効
果が得られる。
【0049】なお、この光電センサ用半導体集積回路に
あっても、先述した本発明に係る光電センサと同様の観
点から、種々の機能を付加することができる。
【0050】すなわち、本発明に係る光電センサ用半導
体集積回路において好ましくは、前記投光タイミング制
御手段は、前回の投光タイミングから公称投光周期が経
過したのち、前記第2のレベル判別手段により受光信号
レベルが交流ゼロレベル近傍と判別されるまで次回の投
光タイミングを遅延させるようにする。
【0051】また、本発明に係る光電センサ用半導体集
積回路において好ましくは、前記投光タイミング制御手
段は、前回の投光タイミングから公称投光周期が経過し
たのち、前記第2のレベル判別手段の判別結果に基づい
て、受光信号レベルの変化方向が正規のパルス光に対応
する受光信号の極性と反対の極性へと向かう方向である
と判別されるまで、次回の投光タイミングを遅延させる
ようにする。
【0052】ここで、より好ましくは、前記投光タイミ
ング制御手段は、前回の投光タイミングから公称投光周
期が経過したのち、規定の待ち時間が経過しても、前記
第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて、受光信号
レベルの変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号
の極性と反対の極性へと向かう方向であると判別されな
いときには、直ちに投光タイミング信号を生成するよう
にする。
【0053】また、本発明に係る光電センサ用半導体集
積回路において好ましくは、前記投光タイミング制御手
段は、前回の投光タイミングから公称投光周期が経過し
たのちにあっては、前記第2のレベル判別手段の判別結
果に基づいて、受光信号レベルの変化方向が正規のパル
ス光に対応する受光信号の極性と反対の極性へと向かう
方向であると判別されるまで、又は前記第2のレベル判
別手段の判別結果に基づいて、受光信号レベルの変化方
向が正規のパルス光に対応する受光信号の極性と反対の
極性へと向かう方向であると判別されるまで、次回の投
光タイミングを遅延させる第1の動作モードと、前回の
投光タイミングから公称投光周期が経過するのを待って
直ちに、又は公称投光周期が経過した時点からさらに規
定の時間が経過するのを待って直ちに、投光を行う第2
の動作モードと、を有し、かつそれらの動作モードが選
択可能とされる。
【0054】ここで、更に好ましくは、受光出力信号が
交流波形を描いて周期的に変動するようなノイズ光やノ
イズ電波が存在するか否かを検出するノイズ検出手段を
有し、ノイズ光やノイズ電波が検出されるときには第1
の動作モードが選択され、検出されないときには第2の
動作モードが選択されるようにする。
【0055】なお、ノイズ光やノイズ電波が存在するか
否かの判定方法については先に説明した通りである。す
なわち、一例としては、受光信号レベルと所定閾値との
比較に基づき行われるものが挙げられる。また他の一例
として、受光信号レベルが公称投光周期よりも短い一定
時間にわたり、ほぼ交流ゼロレベルに維持されているこ
とに基づいてノイズの存在有無を判定するようにしたも
のが挙げられる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光電センサ
の好適な実施の一形態を添付図面を参照しつつ詳細に説
明する。なお、光電センサを示すことにより、本発明の
光電センサの制御方法を同時に示すものとする。また、
以下には、送出側装置と受取側装置とが共通のハウジン
グに収容された送受一体型の光電センサを一例にとって
示すが、本発明は、送出側と受取側との投受光連繋(同
期)が取れれば、送受別体型の光電センサにも適用する
ことができる。さらに、本発明の光電センサには、物体
の有無、物体までの距離、物体の大きさや性状等を検出
するあらゆるタイプの光パルス介在型の光電センサが含
まれる。
【0057】本発明が適用された光電センサ(第1実施
形態)の全体構成が図1に示されている。同図に示され
るように、この光電センサは、投光部1と、受光部2
と、発振部3と、2つの入力端子IN1,IN2及び3
つの出力端子OUT1〜3を有するパルス生成ブロック
4と、2つの入力端子IN1,IN2と1つの出力端子
OUTを有する受光レベル判別ブロック5と、2つの入
力端子IN1,IN2と1つの出力端子OUTを有する
信号処理ブロック6とを含んでいる。
【0058】投光部1は、パルス生成ブロック4の出力
端子OUT1から出力される駆動パルスで作動するドラ
イブ回路12(図では、エミッタ抵抗12aを有するエ
ミッタ接地型トランジスタで示される)と、このドライ
ブ回路12により駆動される発光素子13(図では、赤
外線や可視光などを発光する発光ダイオードで示され
る)とを含んでいる。そして、発光素子13からはパル
ス生成ブロック4の出力端子OUT1から出力される駆
動パルスに同期して、パルス光が検出対象領域へ向けて
投光される。
【0059】一方、受光部2は、検出対象領域を経由し
到来する光パルスを電気パルスに変換する光電変換器と
して機能する。この受光部2は、電源とアースとの間に
直列接続された抵抗21及びフォトダイオード22と、
それらの接続点に現れる電圧の変化分を取り出す結合コ
ンデンサ23と、結合コンデンサ23で取り出された信
号を増幅して出力する増幅回路(AMP)24とから構
成されている。なお、増幅回路24から出力される電気
信号(以下、受光信号と言う)は、パルス生成ブロック
4の入力端子IN2及び受光レベル判別ブロック5の入
力端子IN2へと供給される。
【0060】発振部3は、一定周波数を有するクロック
パルスを出力する。このクロックパルスは、パルス生成
ブロック4の入力端子IN1へとクロックパルスを供給
される。なお、本実施例では、発振部3からは約0.6
25μs間隔のクロックパルスが出力され、後述するカ
ウンタ値nの歩進停止がない場合には、160(カウン
ト数)×0.625μs=100μsの周期(公称投光
周期)で1回分の投光が行われるように設定されてい
る。
【0061】パルス生成ブロック4は、入力端子IN1
から入力されるクロックパルスと、入力端子2から入力
される受光信号とに基づき、投受光制御のための3種類
の制御パルスを生成し、出力端子OUT1〜OUT3か
ら外部へと出力する。第1に、パルス生成ブロック4
は、投光タイミングを規定するための制御パルス(以
下、投光タイミング規定パルスと言う)を生成する。こ
の投光タイミング規定パルスは、出力端子OUT1から
投光部1のドライブ回路12へと供給される。第2に、
パルス生成ブロック4は、受光レベル判別タイミング
(この例では、サンプリングゲートの開タイミング)を
規定するための制御パルス(以下、ゲート開タイミング
規定パルスと言う)を生成する。このゲート開タイミン
グ規定パルスは、出力端子OUT2から受光レベル判別
ブロック5の入力端子IN1へと供給される。第3に、
パルス生成ブロック4は、信号処理ブロック6への取り
込みタイミングを規定するための制御パルス(以下、取
り込みタイミング規定パルスと言う)を生成する。この
取り込みタイミング規定パルスは、出力端子OUT3か
ら信号処理ブロック6の入力端子IN1へと供給され
る。なお、パルス生成ブロック4は、本発明の要部とな
るものであるが、これについては後に詳細に説明する。
【0062】受光レベル判別ブロック5は、後に詳述す
るが、入力端子IN1から入力されるゲート開タイミン
グ規定パルスに同期して、サンプリングゲートを開き、
そのとき入力端子IN2を介して得られる受光信号を所
定の閾値と比較してレベル弁別することにより、受光有
無判別信号を生成して出力する。
【0063】受光レベル判別ブロック5の詳細が図2
(a)に示されている。同図(a)に示されるように、
受光レベル判別ブロック5は、非反転入力端子(+)と
反転入力端子(−)とを有するコンパレータ51(CM
P3)と、入力端子IN1からの入力(ゲート開タイミ
ング規定パルス)とコンパレータ51の出力との論理積
をとるアンド回路510とを含んで構成されている。コ
ンパレータ51の非反転入力端子(+)には入力端子I
N2からの信号、すなわち受光部2からの受光信号Vが
入力される。一方、反転入力端子(−)には比較用閾値
Vth3が入力される。すなわち、受光レベル判別ブロ
ック5は、受光信号Vと閾値Vth3との比較に基づき
2値化処理を行って、受光有無判別信号(この例では、
受光有無判別結果を示す‘H(受光有り)’又は‘L
(受光無し)’を出力端子OUTへと生成出力する。こ
の受光有無判別信号は、信号処理ブロック6の入力端子
IN2へと供給される。なお、この例では、閾値Vth
3は、自身の投光パルスに基づく既知の受光信号ピーク
値との関係で約55mVに設定されている。
【0064】信号処理ブロック6の詳細が図2(b)に
示されている。信号処理ブロック6は、デジタルローパ
スフィルタとしての役割を果たすものであり、図2
(b)に示されるように、データ入力端子INとシフト
用のクロック入力端子CKを有するnステージ(同図に
は示されいていないがこの例では8ステージとして説明
する)のシフトレジスタ61と、入力端子IN2から入
力される受光有無判別信号の‘H’の立ち上がりでセッ
トされ、入力端子IN1から入力される取り込みタイミ
ング規定パルスの‘H’の立ち上がりでリセットされる
RSフリップフロップ62と、シフトレジスタ61の各
ステージ出力の論理積を取るANDゲート63と、同様
に各ステージ出力の反転論理和を取るNORゲート64
と、ANDゲート63の出力の‘H’の立ち上がりでセ
ットされかつNORゲート64の出力の‘H’の立ち上
がりでリセットされるRSフリップフロップ65とを備
えている。
【0065】ここで、シフトレジスタ61のクロック入
力端子CKには、入力端子IN1からの取込タイミング
規定パルスが入力される。このことから、信号処理ブロ
ック6においては、取り込みタイミング規定パルスに基
づいてシフト動作が行われ、入力端子IN2から入力さ
れる受光有無判別信号‘H’または‘L’は、RSフリ
ップフロップ62を介してシフトレジスタ61の初段ス
テージへと取り込まれ、同時に格段のステージは順次後
段へとシフトされる。なお、フリップフロップ62は、
受光レベル判別ブロック5のサンプリングゲート開期間
中における出力端子OUTの出力‘H’を保持するもの
である。すなわち、シフトレジスタ61への取り込み前
のサンプリングゲート開期間中に、受光有無判別信号が
一度でも‘H’を出力すれば、シフトレジスタには
‘H’が入力される。
【0066】なお、入力端子IN1からRSフリップフ
ロップ62のリセット端子Rへのパルス入力タイミング
(RSフリップフロップ62のリセットタイミング)
は、同入力端子IN1からシフトレジスタ61のクロッ
ク入力端子CKへのパルス入力タイミング(シフトレジ
スタへのデータ取り込みタイミング)からわずかに遅延
させる必要がある。そのため、実際には、入力端子IN
1とRSフリップフロップ62のリセット端子Rとの間
には遅延回路等が設けられるが、ここでの図示は省略さ
れている。
【0067】シフトレジスタ61の各ステージ(この例
では8ステージ)がすべて‘H’を示す‘1’のとき、
ANDゲート63の出力は‘H’となり、その‘H’の
立ち上がりでフリップフロップ65はセット状態とな
る。このとき、フリップフロップ65の出力(この例で
は、オンオフ判定結果を示すセンサ出力)は、自身の投
光パルスを正常に受け取ったことを示す‘H’となる。
一方、シフトレジスタ61の各ステージがすべて‘L’
を示す‘0’のときには、NOR回路64のQ出力が
‘H’となり、フリップフロップ65はリセット状態と
なる。これにより、フリップフロップ65のQ出力は、
再びANDゲート63からのセット入力があるまで
‘L’となる。
【0068】このように、本発明の第1実施形態の光電
センサにおいては、受光部2において、光パルスが所定
回数連続して受け取られたときに限り、‘H’を出力す
るデジタルローパスフィルタが具備されている。また、
一度‘H’の出力がなされると、シフトレジスタ61の
各ステージがすべて‘0’となるまで‘H’の出力が継
続される。
【0069】次に、本発明の要部ともなるパルス生成ブ
ロック4について詳細に説明する。パルス生成ブロック
4の詳細構成が図3の回路図により示されている。
【0070】同図に示されるように、パルス生成ブロッ
ク4は、データ入力端子INとリセット信号入力端子R
STとを有してカウント値n(n=0〜159)をカウ
ントするためのカウンタ48と、入力端子IN2の出力
側に並列に設けられた2台のコンパレータ41(CMP
1),42(CMP2)と、これら両コンパレータの出
力の論理和を取るORゲート43と、カウンタ48のカ
ウント値が‘1’のとき生成されるパルス出力とORゲ
ート43の出力との論理積を取るANDゲート44と、
ANDゲート44の出力を反転させるNOTゲート45
と、NOTゲート45の出力(ANDゲート44の出力
が‘L’)の‘H’の立ち上がりでセットされ、AND
ゲートの出力の‘H’の立ち上がりでリセットされるR
Sフリップフロップ46と、RSフリップフロップ46
の出力と入力端子IN1からの入力(クロックパルス)
との論理積を取るANDゲート47とを備えている。
【0071】カウンタ48は、ANDゲート47からデ
ータ入力端子IN(カウンタ48)に入力されるクロッ
クパルスに基づいてカウント値nを順次歩進させ、カウ
ント値nに基づき、先にも説明したように、投受光制御
のための3種の制御パルス(OUT1〜OUT3)を含
む様々なパルスを出力する。具体的には、ノイズチェッ
クタイミングの到来を示すカウント値n=1のとき、A
NDゲート44へとクロックパルスを出力する。また、
カウント値n=2〜5のとき、出力端子OUT1から投
光タイミング規定パルスを投光部1へ出力する。これに
より、投光部1から光パルスが送出される。また、カウ
ント値n=6〜7のとき、出力端子OUT2から受光レ
ベル判別ブロック5へとゲート開タイミング規定パルス
を出力する。カウント値n=8のとき、出力端子OUT
3から信号処理ブロック6へと取込タイミング規定パル
スを出力する。さらに、カウント値n=159のときに
は、リセットパルスを自身のリセット信号入力端子RS
Tへと出力する。これにより、カウント値nは‘0’と
なる。なお、カウント値‘0’は、カウンタ48中には
図示されていない。
【0072】図から読みとれるように、カウンタ48の
入力端子INには、RSフリップフロップ46がセット
状態(Q=‘H’)にあるときは、入力端子IN1から
のクロックパルスがANDゲート47を介して入力され
るから、入力端子IN1からのクロックパルスに基づき
カウント動作が行われてカウント値nが1ずつ歩進され
る。一方、RSフリップフロップ46がリセット状態
(Q=‘L’)にあるときには、ANDゲート47の出
力は‘L’となるため、クロックパルスはANDゲート
47を通過できないので、RSフリップフロップ46が
再度セット状態となるまでカウント値nの歩進は停止さ
れる。
【0073】ANDゲート44は、ノイズチェックタイ
ミング到来時(カウント値n=1のとき)に、ORゲー
ト43の出力が‘H’のときに限り‘H’を出力する。
RSフリップフロップ46は、ANDゲート44の出力
の‘H’の立ち上がりでリセットされ、ANDゲート4
4の出力が‘L’のときNOTゲート45によりその出
力が反転され、‘H’の立ち上がりでセット状態とされ
る。そのため、RSフリップフロップ46は、ノイズチ
ェックタイミング到来時に、ORゲート43の出力が
‘H’のときに限り、リセットされる。したがって、カ
ウント値nの歩進が停止されるのは、n=1かつORゲ
ート43の出力が‘H’のときのみとされている。ここ
で、ORゲート43の出力は、2つのコンパレータ4
1,42の出力がいずれも‘L’であるときにのみ
‘L’となるから、カウント値nの歩進が停止されるの
は、n=1かつ2つのコンパレータ(CPM1)41,
(CPM2)42の何れかの出力が‘H’のときのみと
なる。
【0074】2つのコンパレータ(CMP1)41,
(CMP2)42は、入力端子IN2から入力される受
光信号の値Vに基づき、受光状態を常時監視するもので
あり、第1のコンパレータ(CMP1)41の非反転入
力端子(+)には、入力端子IN2からの受光信号Vが
入力され、反転入力端子(−)には、比較用閾値Vth
1が入力される。すなわち、第1のコンパレータ(CM
P1)41の出力は、V≧Vth1のときには‘H’と
なり、V<Vth1のときには‘L’となる。なお、閾
値Vth1は、交流ゼロレベル近傍の正極性閾値であ
り、その値は例えば+25mVに設定されている。
【0075】一方、第2のコンパレータ(CMP2)4
2の反転入力端子(−)には受光信号の値Vが入力さ
れ、非反転入力端子(+)には、比較用閾値Vth2が
入力される。すなわち、第2のコンパレータ(CMP
2)42の出力は、V>Vth2のときには‘L’とな
り、V≦Vth2のときには‘H’となる。なお、この
比較用閾値Vth2は、交流ゼロレベル近傍の負極性閾
値とされ、その値は例えば−25mVに設定されてい
る。したがって、ORゲート43の出力は、Vth2<
V<Vth1のときに限り、‘L’となる。
【0076】したがって、パルス生成ブロック4によれ
ば、ノイズチェックタイミング到来時(この例では投光
タイミング直前、すなわち自身の光パルス非投光時)
に、受光信号の値Vが両閾値Vth1,Vth2で挟ま
れる0近傍の出力範囲内に存在しない場合には、Vth
2<V<Vth1となるまで、カウント値n=1に維持
されるから、再び受光出力がVth2<V<Vth1と
なるまで、出力端子OUT1からの投光タイミング規定
パルスの送出は遅延されることとなる。
【0077】次に、上述の回路構成に基づくパルス生成
ブロック4における処理内容を図4のフローチャートに
基づき説明する。なお、同フローチャートは、パルス生
成ブロック4の処理をマイコンにおけるソフト処理で行
う場合の処理内容を示すものとしても理解されるべきで
ある。
【0078】パルス生成ブロック4においては、上述し
たように、カウンタ48のカウント値nがノイズチェッ
クタイミング到来を示す‘1’のとき(ステップ401
YES)、コンパレータCMP1,CMP2を介してノ
イズ光に基づく受光状態(受光信号V)を確認する(ス
テップ402)。
【0079】ここで、Vth2<V<Vth1であると
きには(ステップ403YES)、カウント値が歩進さ
れ(ステップ405)、カウント値n=2となり、ステ
ップ406へと進む(ステップ401NO)。一方、V
≦Vth2、又は、V≧Vth1であるときには(ステ
ップ403NO)、ステップ403においてVth2<
V<Vth1が確認されるまで、カウント値の歩進を
‘1’のまま停止させる(ステップ404)。
【0080】カウント値n=2〜5のときは、出力端子
OUT1から投光タイミング規定パルスが出力される。
これにより、投光部1からパルス光が投光される(ステ
ップ407)。1回分の投光タイミング規定パルスが出
力されると、次いで、ステップ405においてカウント
値の歩進が行われ、カウント値=6となるまで、ステッ
プ406YES、ステップ407、ステップ405の処
理が繰り返される。これにより投光タイミング規定パル
ス4個分に相当する約2.5μs(4×0.625μ
s)の間、投光が行われる。
【0081】カウント値n=6〜7のときには(ステッ
プ408YES)、出力端子OUT2からゲート開タイ
ミング規定パルスが出力される(ステップ409)。こ
れにより、受光レベル判別ブロック5内においては、サ
ンプリングゲートが開かれ、そのとき入力端子IN2に
供給されている受光信号がレベル弁別されて受光有無判
別信号が生成出力されることとなる。1回分のゲート開
タイミング規定パルスが出力されると、次いで、ステッ
プ405においてカウント値の歩進が行われ、カウント
値=8となるまで、ステップ408YES、ステップ4
09、ステップ405の処理が繰り返される。
【0082】カウント値n=8のときには(ステップ4
10YES)、出力端子OUT3から取込タイミング規
定パルスが出力される(ステップ411)。これによ
り、信号処理ブロック6は、入力端子IN2から入力さ
れる受光有無判別信号(受光有無判別結果‘H’,
‘L’)をシフトレジスタの初段ステージへと入力し、
同時に格段ステージの内容をシフトさせる。すなわち、
この例では、ステップ407に基づく1回分(4パルス
分)の投光に対し、1ステージ分の受光有無判別信号が
得られるから、おおよそ、100μs(公称投光周期)
×8(ステージ数)毎に、センサ出力‘H’または
‘L’が出力されることとなる。
【0083】カウント値n=159となると(ステップ
412)、リセットパルスが生成され、自身(カウンタ
48)のリセット信号入力端子RSTへと入力される。
これにより、カウント値n=0となり、その後再びカウ
ンタの歩進制御が行われる(ステップ405)。
【0084】なお、カウント値n=9〜158のとき
は、ステップ405で示されるカウント値の歩進が行わ
れるのみとなる。
【0085】次に、上述の回路構成に基づき実現される
本発明の第1実施形態の光電センサの動作内容を図5の
タイミングチャートに基づき説明する。
【0086】同図において、Vth3は受光レベル判別
ブロック5が有するコンパレータ(CMP3)51の検
出用閾値Vth3(55mV)、AC0は交流ゼロレベ
ル、Vth1はパルス生成ブロック4が有する第1のコ
ンパレータ(CMP1)41の正極性閾値Vth1(+
25mV)、Vth2はパルス生成ブロック4が有する
第2のコンパレータ(CMP2)42の負極性閾値Vt
h2(−25mV)、CMP3は第3のコンパレータ
(CMP3)51の‘H’,‘L’に基づく出力状態、
CMP1はコンパレータ(CMP1)41の出力状態、
CMP2はコンパレータ(CMP2)42の出力状態、
‘カウンタ’はパルス生成ブロック4が有するANDゲ
ート47の出力(カウンタへの入力)状態、OUT1は
パルス生成ブロック4の出力端子OUT1から出力され
る投光タイミング規定パルスの出力状態、OUT2はパ
ルス生成ブロック4の出力端子OUT2から出力される
ゲート開タイミング規定パルスの出力状態をそれぞれ示
している。
【0087】また、Wsは、正極性ピークを有する(極
性が‘正’である)自身の投光パルスに基づく受光信号
波形、Wnはノイズ光に基づく受光信号波形(交流波
形)をそれぞれ示している。なお、本実施例において
は、受光信号波形Wnとしては、周波数50kHzのイ
ンバータ蛍光灯によるものがその一例として示されてい
る。
【0088】なお、同タイミングチャートには、自身の
投光パルスに基づく受光信号波形Ws1〜Ws3の3つ
(投光3回分)が同時に描かれているが、受光信号波形
Ws2,Ws3は、第1実施形態の動作内容の理解を容
易とするための予備的記載であり、実際にこのようなタ
イミングで投光が行われることを意味するものではな
い。
【0089】同タイミングチャートに示されるように、
第3のコンパレータ(CMP3)51の出力状態は、自
身の投光パルス、ノイズ光に拘わらず、受光信号の値V
が閾値Vth3を越えているとき‘H’となっている。
また、第1のコンパレータ(CMP1)41の出力状態
は、受光信号の値Vが閾値Vth1を越えるとき‘H’
となっている。また、コンパレータCMP2の出力状態
は、受光信号の値Vが閾値Vth2を下回るとき‘H’
となっている。
【0090】符号で示されるタイミングでノイズチェ
ックタイミングが到来した場合(カウント値n=1)に
は、このときの受光信号波形Wnの出力レベルが閾値V
th1を越えているため、第1のコンパレータ(CMP
1)41の出力状態は‘H’であり、カウント値nの歩
進が停止され、OUT1の出力状態は‘L’である。そ
の後、受光信号波形Wnの出力レベルが閾値Vth1を
下回ったとき、カウント値nの歩進が再開され、それに
より符号で示されるタイミングでOUT1の出力状態
は‘H’となり投光が行われる(カウント値n=2〜
5)。次いで、符号で示されるタイミングでOUT2
の出力状態が‘H’となり受光サンプリングゲートが
‘開’とされる。なお、このときの投光により出現する
受光信号波形を示したのがWs1である。実際にはノイ
ズ波形Wnとの複合波形が出現するがここでは理解を容
易とするためそれぞれ別個の波形として示している。
【0091】一方、符号で示されるタイミングでノイ
ズチェックタイミングが到来した場合には(カウント値
n=1)、このときの受光信号波形Wnの出力レベルは
閾値Vth1と閾値Vth2との間にあるため、カウン
タが引き続き歩進され直ちに投光が行われ(カウント値
n=2〜5)、符号で示されるタイミングで受光サン
プリングゲートが‘開’とされる。なお、このときの投
光により出現する受光信号波形を示したのがWs2であ
る。
【0092】また、符号で示されるタイミングでノイ
ズチェックタイミングが到来した場合には(カウント値
n=1)、このときの受光信号波形Wnの出力レベルが
閾値Vth2を下回っているため、第2のコンパレータ
(CMP2)42の出力状態は‘H’であり、カウント
値nの歩進が停止され、OUT1の出力状態は‘L’と
なる。その後、受光信号波形Wnの出力レベルが閾値V
th2を越えたとき、カウント値nの歩進が再開され、
それにより符号で示されるタイミングでOUT1の出
力状態は‘H’となり投光が行われる(カウント値n=
2〜5)。次いで、符号で示されるタイミングでOU
T2の出力状態が‘H’となり受光サンプリングゲート
が‘開’とされる。なお、このときの投光により出現す
る受光信号波形を示したのがWs3である。
【0093】なお、図5には直接示されていないが、ノ
イズ光が存在しない場合(受光信号波形Wnが出現しな
い場合)には、ノイズチェックタイミング到来時には、
出力レベルはほぼ‘0’でありVth1とVth2との
間に収まっているため、公称投光周期である100μs
毎に投光が行われることとなる。
【0094】このように、本発明の第1実施形態におい
ては、ノイズ光に基づく受光信号波形Wnのゼロクロス
タイミング(この例ではVth2<V<Vth1のと
き)と受光サンプリングゲートの開タイミングとが一致
するように投光を制御するため、自身の投光パルスに基
づく受光信号波形とノイズ光に基づく受光信号波形の山
(ピーク)とが重ならず、ノイズ光による影響を最小限
に抑えた正確な検出動作を行うことが可能となる。
【0095】次に、本発明の第2実施形態による光電セ
ンサを示す。第2実施形態が第1実施形態と異なる点
は、パルス生成ブロック4の回路構成にある。その他の
構成は、第1実施形態と同様であるため、その説明は省
略する。
【0096】第2実施形態におけるパルス生成ブロック
4の詳細構成が図6の回路図に示されている。
【0097】同図に示されるように、第2実施形態にお
けるパルス生成ブロック4は、データ入力端子INとリ
セット信号入力端子RSTとを有しカウント値n(n=
0〜159)をカウントするカウンタ48と、入力端子
IN2の出力側に設けられた第1のコンパレータ(CM
P1)41と、このコンパレータ(CMP1)41の出
力側に設けられるダウンエッジ検出回路(1)80と、
カウンタ48のカウント値が‘1’のとき生成されるパ
ルス出力でリセットされ、エッジ検出回路(1)80の
出力または遅延監視タイマ(T1)49の出力でセット
されるRSフリップフロップ46と、リセット信号入力
端子RSTと出力端子UPとを有する遅延監視タイマT
1(49)とを有している。なお、同図に示される入力
端子IN1,IN2、出力端子OUT1〜OUT3、R
Sフリップフロップ46、ANDゲート47には第1実
施形態と同一構成のものが使用されているため、それら
については第1実施形態と同一の符号を付すことにより
ここではその詳細説明を省略する。
【0098】エッジ検出回路(1)80は、第1のコン
パレータ(CMP1)41の出力に現れるパルス波形の
ダウンエッジを検出するものであり、ダウンエッジが検
出されたとき‘H’を出力する。なお、図から明らかで
あるように、第2実施形態においては、第1実施形態で
示された第2のコンパレータ(CMP2)42は使用さ
れていない。すなわち、この例では、第1のコンパレー
タ(CMP1)41の有する閾値Vth1のみに基づ
き、ノイズ光に基づく受光信号のレベルが交流ゼロレベ
ルを横切る寸前のタイミングを検出するようにしてい
る。この詳細については、図8のタイミングチャートと
ともに後述する。
【0099】遅延監視タイマT1は、投光遅延限界時間
tの経過を監視するものであり、ノイズチェックタイミ
ングの到来と共に投光遅延限界時間tの減算を開始し、
時間tが経過すると出力端子UPから‘H’を出力す
る。
【0100】したがって、RSフリップフロップ46
は、ノイズチェックタイミングの到来と共に(カウント
値n=1のとき)リセットされ、その後、エッジ検出回
路(1)80によりダウンエッジが検出されるか、また
は、ダウンエッジが検出されないまま投光遅延限界時間
tが経過したときのみセットされる。すなわち、第2実
施形態におけるパルス生成ブロック4によれば、ノイズ
チェックタイミングの到来後、エッジ検出回路(1)8
0により最新のダウンエッジが検出されるまではカウン
タ48のカウント値の歩進は停止されるから、それによ
り投光が遅延されることとなる。一方で、ダウンエッジ
が検出されないまま投光遅延限界時間tが経過したとき
には、カウント値の歩進が再開されるから、それにより
投光遅延が解除され、投光部1からのパルス投光が開始
されることとなる。
【0101】なお、この例では、投光遅延限界時間t
は、先に示した公称投光周期(100μs)よりも長い
200μsに設定されている。また第1実施形態と同
様、第2実施形態においても、カウント値nの歩進停止
がない場合には、160(カウント数)×0.625μ
s=100μsの周期で1回分(4パルス分)の投光が
行われるように設定されているため、第2実施形態によ
れば、最低でも300μsに一度は投光が行われること
となる。
【0102】次に、第2実施形態におけるパルス生成ブ
ロック4の処理内容を図7のフローチャートに基づき説
明する。なお、同フローチャートは、パルス生成ブロッ
ク4の処理をマイコンにおけるソフト処理で行う場合の
処理内容を示すものとしても理解されるべきである。
【0103】第2実施形態におけるパルス生成ブロック
4においては、第1実施形態におけるそれと同様、カウ
ンタ48のカウント値nがノイズチェックタイミング到
来を示す‘1’のとき(ステップ701YES)、遅延
監視タイマT1がリセットされ、これにより投光遅延限
界時間tの減算が開始される(ステップ702)。同時
に、第1のコンパレータ(CMP1)41、エッジ検出
回路(1)80を介して受光状態、すなわち、受光信号
の値Vが交流ゼロレベルを横切る寸前のタイミングにあ
るか否かが確認される(ステップ703)。ここでダウ
ンエッジがあるときには(ステップ704YES)、カ
ウント値が歩進され(ステップ707)、カウント値n
=2となり、先に図4で示したフローチャートのステッ
プ406へとすすむ。その後の処理内容は、同フローチ
ャートと同様であるので、その説明は省略する。
【0104】一方、ステップ704において、ダウンエ
ッジが検出されないときには(ステップ704NO)、
ダウンエッジが検出されるか、投光遅延限界時間tが経
過するまで、カウンタの歩進は停止される(ステップ7
04NO,ステップ705NO,ステップ706)。な
お、ステップ704においてダウンエッジが検出されな
いときでも、投光遅延限界時間tが経過するか(ステッ
プ705YES)、あるいは、ダウンエッジが新たに検
出されると(ステップ704YES)、カウント値nの
歩進停止が解除され、引き続き図4のフローチャート中
ステップ406〜413で示した処理が行われることと
なる。
【0105】次に、第2実施形態におけるパルス生成ブ
ロック4の動作内容を図8のタイミングチャートに基づ
き説明する。
【0106】同図において、Vth3は受光レベル判別
ブロック5が有する第3のコンパレータ(CMP3)5
1の検出用閾値Vth3(55mV)、AC0は交流ゼ
ロレベル、Vth1はパルス生成ブロック4が有する第
1のコンパレータ(CMP1)41の正極性閾値Vth
1(+25mV)、CMP3は第3のコンパレータ(C
MP3)51の出力状態、CMP1は第1のコンパレー
タ(CMP1)41の出力状態、‘カウンタ’はパルス
生成ブロック4が有するANDゲート47の出力(カウ
ンタへの入力)状態、OUT1はパルス生成ブロック4
の出力端子OUT1からの投光タイミング規定パルスの
出力状態、OUT2はパルス生成ブロック4の出力端子
OUT2からのゲート開タイミング規定パルスの出力状
態をそれぞれ示している。
【0107】また、Wsは自身の投光パルスに基づく受
光信号波形、Wnはノイズ光に基づく受光信号波形をそ
れぞれ示している。なお、この例においても、ノイズに
基づく受光信号波形Wnとしては、周波数50kHzの
インバータ蛍光灯によるものがその一例として示されて
いる。
【0108】同タイミングチャートに示されるように、
第3のコンパレータ(CMP3)51の出力状態は、自
身の投光パルス、ノイズ光に拘わらず、受光信号の値V
が閾値Vth3を越えているとき‘H’となっている。
また、第1のコンパレータ(CMP1)41の出力状態
は、受光信号の値Vが閾値Vth1を越えるとき‘H’
となっている。
【0109】同図において、符号で示されるタイミン
グでノイズチェックタイミングが到来した場合(カウン
ト値n=1)には、このときの受光信号波形Wnの出力
レベルが閾値Vth1を越えているため、第1のコンパ
レータ(CMP1)41の出力状態は‘H’であり、こ
れによりカウント値nの歩進が停止され、OUT1の出
力状態は‘L’となる。その後、受光信号波形Wnの出
力レベルが閾値Vth1を下回る瞬間、すなわち、第1
のコンパレータ(CMP1)41の出力に基づくパルス
波形上のダウンエッジが検出されると、カウント値nの
歩進が再開され、それにより符号で示されるタイミン
グでOUT1の出力状態は‘H’となり投光が行われる
(カウント値n=2〜5)。次いで、符号で示される
タイミングでOUT2の出力状態が‘H’となり受光サ
ンプリングゲートが‘開’とされる。
【0110】なお、図8のタイミングチャートには直接
は示されていないが、ノイズ光が存在しない場合(受光
信号波形Wnが出現しない場合)には、第1のコンパレ
ータ(CMP1)41の出力は常時‘L’であるため、
ダウンエッジは検出されない(ダウンエッジに基づく投
光トリガがない)。しかしながら、この場合には、10
0μs毎のノイズチェックタイミング到来後、遅延監視
タイマ(200μs)が働くため、300μsに1回は
投光が行われることとなる。
【0111】なお、図8に示されるように、このとき、
受光サンプリングゲートの開タイミングは、自身の投光
パルスに基づく受光信号波形上のピーク位置、並びにノ
イズ光に基づく受光信号波形のゼロクロスタイミングと
ほぼ一致している。すなわち、本発明の第2実施形態に
おいては、ノイズ光に基づく受光出力が交流ゼロレベル
を横切る寸前のタイミングを閾値Vth1に基づき検出
すると共に、そのタイミングと投光タイミングとの間に
同期をとることにより、自身の投光パルスに基づく受光
信号波形のピーク出現タイミングを、ノイズ光に基づく
受光信号波形のゼロクロスタイミングに一致させるもの
である。
【0112】したがって、第2実施形態による光電セン
サは、ノイズ出力状態に対する投光タイミングが必ずし
も同一ではない第1実施形態の光電センサに比して、ゼ
ロクロスタイミングとサンプリングゲートの開タイミン
グとをより確実に一致させることができる。しかも、ゼ
ロクロスタイミングは、ノイズ光に基づく受光信号波形
Wnの極性が自身の投光パルスに基づく受光信号波形W
sの極性と反対の極性へと移行するときのゼロクロスタ
イミングであるから、高周波ノイズが受光出力ライン上
に出現するような場合にも、受光信号波形WnとWsの
山が同一極性において重なることはなく、正確な検出動
作を行うことが可能となる。
【0113】なお、第2実施形態においては、受光信号
波形Wnの出力レベルが正極性閾値Vth1を下回る瞬
間(または直後)に投光を開始するための構成を示し
た。すなわち、第2実施形態は、ゼロクロスタイミング
として、ノイズ光に基づく受光信号波形Wnの極性が自
身の投光したパルス光に基づく受光信号波形Wsの極性
と反対の極性へと移行するときの特定ゼロクロスタイミ
ングを選択したものであるが、ゼロクロスタイミングと
してはもう一方のゼロクロスタイミング、すなわち、ノ
イズ受光信号波形Wnの極性が自身の受光信号波形Ws
の極性と同極性へと移行するときのゼロクロスタイミン
グを含ませるようにすることもできる。
【0114】両ゼロクロスタイミングの寸前タイミング
で投光を行うようにした本発明の第3実施形態における
パルス生成ブロック4の回路構成が図9に示されてい
る。
【0115】第3実施形態が第2実施形態と異なる点
は、第2実施形態における第1のコンパレータ(CMP
1)41、エッジ検出回路(1)80に加え、第2のコ
ンパレータ(CMP2)42及びエッジ検出回路(2)
81が、ORゲート82を介してフリップフロップのセ
ット入力端子Sに並列に接続されている点である。この
例では、エッジ検出回路(2)81は、エッジ検出回路
(1)80と同様の原理で第2のコンパレータ(CMP
2)42の出力にパルス波形上のダウンエッジを検出す
る。
【0116】なお、第2のコンパレータ(CMP2)4
2の構成は、先に第1実施形態で示したそれと同一のも
のが使用されている。また、同図において、第1、第2
の実施形態と同一箇所には同一符号を付してその説明を
省略する。
【0117】すなわち、第3実施形態においては、第1
のコンパレータ(CMP1)41の有する閾値Vth1
及び第2のコンパレータ(CMP2)42の有する閾値
Vth2に基づき、ノイズ光に基づく受光信号レベルV
が交流ゼロレベルを横切る2つの寸前タイミングを検出
するようにしている。これにより、ノイズに基づく受光
出力レベルが正極性閾値Vth1を下回る瞬間に加え、
負極性閾値Vth2を越える瞬間での投光も可能として
いる。なお、第3実施形態の光電センサにおける処理及
び動作の詳細内容は、先に説明した第2実施形態の説明
を参照することにより、当業者であれば容易に理解され
るであろうから、ここではその説明を省略する。
【0118】次に、本発明の第4実施形態によるモード
切換型光電センサを示す。第4実施形態の光電センサ
は、前回の投光から公称投光周期が経過した後(この例
ではカウンタ48のn=1となった後)、受光信号波形
上にゼロクロス相当タイミング又は特定ゼロクロス相当
タイミングが到来するのを待って投光を行う第1の動作
モードと、公称投光周期が経過するのを待って直ちに又
は規定のノイズ回避時間が経過するのを待って直ちに投
光を行う第2の動作モードとを有するものである。
【0119】また、第4実施形態の光電センサはノイズ
検出機能も有しており、ノイズが検出されたときには、
第1のモードへと、ノイズが検出されないときには第2
のモードへと自動切り換えするための切り換え機能も有
している。以下にその詳細を説明する。
【0120】第4実施形態の全体構成が図10に示され
ている。同図に示されるように、第4実施形態による光
電センサは、投光部1と、受光部2と、発振部3と、そ
れぞれ2つの入力端子IN1,IN2及び3つの出力端
子OUT1〜3を有するパルス生成ブロック4a,4b
と、受光レベル判別ブロック5と、信号処理ブロック6
と、6つの入力端子IN1a,IN2a,IN3a,I
N1b,IN2b,IN3bと3つの出力端子OUT1
〜3と切り換え用入力端子IN0とを有する切り換えブ
ロック7と、2つの入力端子IN1,IN2と出力端子
OUTを有するノイズ検出ブロック8とを含んでいる。
【0121】投光部1、受光部2、発振部3、受光レベ
ル判別ブロック5、信号処理ブロック6については、先
に示した第1実施形態乃至第3実施形態で示したものと
同一であるからその説明は省略する。
【0122】ノイズ検出ブロック8は、受光信号が交流
波形を描いて周期的に変動するようなノイズ光やノイズ
電波が存在するか否かを検出するノイズ検出機能を実現
するものであり、検出結果に基づくノイズ検出有無信号
を出力端子OUTから出力する。これについては、後に
詳細を示すものとする。
【0123】切り換えブロック7は、ノイズ検出ブロッ
ク8から出力されるノイズ検出有無信号に基づき、動作
モードを第1のモードと第2のモードとに適宜切り換え
るためのものである。
【0124】具体的には、入力端子IN0にノイズ検出
ブロック8からタイムアップ信号(ノイズ検出有無判定
信号に相当、詳細は後述する)が入力されたときには、
‘ノイズ無し’とみなして、動作モードは第2のモード
に切り換え、或いは維持される。第2のモードでは、パ
ルス生成ブロック4bの出力端子OUT1〜OUT3の
出力信号(制御パルス)が入力端子IN1a〜3aを介
して取り込まれ、切り換えブロック7の対応する出力端
子OUT1〜OUT3からそれぞれ出力される。なお、
この例では、初期設定(デフォルト)はこの第2のモー
ドとなっている。
【0125】一方、ノイズ検出ブロック8の出力端子O
UTからの出力が一定時間(例えば20μs)ないとき
には、‘ノイズ有り’とみなして、動作モードは第1の
モードに切り換え、或いは維持される。第1のモードで
は、パルス生成ブロック4aの出力端子OUT1〜OU
T3の出力信号が入力端子IN1b〜3bを介して取り
込まれ、切り換えブロック7の対応する出力端子OUT
1〜OUT3からそれぞれ出力される。
【0126】すなわち、この第4実施形態においては、
ノイズ検出ブロック8におけるノイズ検出有無判定結果
に基づき、パルス生成ブロック4a(第1のモード)と
4b(第2のモード)とのいずれかが適宜に選択され、
それにより、何れかのパルス生成ブロックにおける出力
信号(投光タイミング規定パルス、ゲート開タイミング
規定パルス、取り込みタイミング規定パルス)OUT1
〜OUT3が、投光部1、受光レベル判別ブロック5、
信号処理ブロック6へとそれぞれ供給されることとな
る。
【0127】第1のモード選択時に使用されるパルス生
成ブロック4aの回路構成が図11の回路図に示されて
いる。
【0128】同図に示されるように、パルス生成ブロッ
ク4aは、遅延監視タイマT1が無い点を除き、先に説
明した第2実施形態におけるパルス生成ブロック4と同
様の構成を有している。したがって、同一箇所には同一
の符号を付してその説明を省略する。パルス生成ブロッ
ク4aは、第2実施形態のそれと同様に、ノイズに基づ
く受光信号波形Wnの出力レベルが正極性閾値Vth1
を下回るときに投光を行うことにより、ノイズに基づく
受光信号波形の特定ゼロクロスタイミングとサンプリン
グゲートの開タイミングとを一致させるよう投光制御を
行うものである。
【0129】なお、第2実施形態のそれと異なり、この
パルス生成ブロック4aには、遅延監視タイマT1が採
用されていないが、これは、この第1のモードが交流波
形を描くノイズに基づく受光信号が存在することを前提
として使用されるモードであるため、ダウンエッジが検
出されないまま投光が停止するといった不具合が生じる
可能性が低いためである。無論、突然ノイズに基づく受
光信号が消失するような場合を想定して遅延監視タイマ
T1を設けてもよいが、ここでは、タイマを省略するこ
とにより、装置全体の構成簡略化を図っている。
【0130】第2モード選択時に使用されるパルス生成
ブロック4bの回路構成が図12の回路図により示され
ている。
【0131】同図に示されるように、パルス生成ブロッ
ク4bは、第1実施形態におけるパルス生成ブロック4
のそれとほぼ同様の構成を有している。第1実施形態と
異なる点は、第1実施形態におけるNOTゲート45に
代わり、ANDゲート44からの出力でリセットされ、
規定時間t2の経過と共にフリップフロップへセット信
号を出力する投光遅延タイマT2が採用されている点に
ある。
【0132】すなわち、パルス生成ブロック4bによれ
ば、前回の投光から公称投光周期が経過したとき(ノイ
ズチェックタイミング)に、入力端子IN2から入力さ
れる受光信号の値Vが、第1,第2のコンパレータ(C
MP1)41,(CMP2)42の両閾値Vth1,V
th2の間に存在しない場合には、何らかのノイズが単
発的に発生したものとして、規定時間t2だけ投光タイ
ミングを遅延することによりそのような単発的ノイズを
回避するようにしている。なお、この例は、同種隣接セ
ンサからの投光パルスをノイズとみなして相互干渉防止
を図るような場合に好適であり、これを想定して規定時
間t2=40μs(自身の公称投光周期100μsに基
づく)に設定されている。
【0133】ノイズ検出ブロック8の詳細構成が図13
の回路図により示されている。同図に示されるように、
ノイズ検出ブロック8は、入力端子IN2の出力側に並
列に設けられた第1,第2のコンパレータ(CMP1)
41,(CMP2)42と、両コンパレータ出力の論理
和をとるORゲート1301と、ORゲート1301と
入力端子IN1からの出力の論理和をとるORゲート1
302と、ORゲート1302の出力でリセットされ規
定時間t3(この例ではゼロクロス時間t3=20μs
とする)が経過すると出力端子UPを介してノイズ検出
有無判別信号としてのタイムアップ信号を出力する監視
タイマT3とを有している。
【0134】第1,第2のコンパレータ(CMP1)4
1,(CMP2)42は、パルス生成ブロック4bのそ
れと同様の構成であり、出力レベルゼロ近傍の閾値Vt
h1(+25mV),Vth2(−25mV)をそれぞ
れ有している。
【0135】入力端子IN2を介して受光部2から入力
される受光信号の値Vは、両コンパレータにより閾値V
th1,Vth2のそれぞれと比較され、何れか一方の
閾値を超える(または下回る)ときには、ORゲート1
301,1302を介して、監視タイマT3のリセット
信号入力端子(RST)にパルスが入力され、これによ
り監視タイマT3がリセットされる。
【0136】入力端子IN1には、この例では、切り換
えブロック7の出力端子OUT1から出力される投光タ
イミング規定パルスが入力される。入力端子IN1から
入力される投光タイミング規定パルスは、ORゲート1
302を介して監視タイマT3のリセット信号入力端子
(RST)に入力され、これにより監視タイマT3がリ
セットされる。
【0137】監視タイマT3は、ノイズに基づく受光信
号の値Vがほぼ交流ゼロレベル(ここでは、+25mV
〜−25mVで規定されるゼロクロス範囲)に落ち着い
ている時間を計測(監視)するものであり、リセット信
号入力端子(RST)に“H”が入力されている間は計
測が停止される。すなわち、監視タイマT3は、入力端
子IN2から入力されるノイズに基づく受光信号の値V
が公称投光周期(この例では100μs)よりも短い一
定時間t3(20μs)にわたり、上述のゼロクロス範
囲に維持されている場合に、出力端子UPからノイズ無
し信号としてのタイムアップ信号を出力する。一方、途
中でノイズが発生等してゼロクロス範囲に維持されてい
る時間が20μsに満たない場合には、タイマT3はリ
セットされるため、出力端子UPからはタイムアップ信
号が出力されず、このような状態が所定時間継続される
と、切り換えブロック7の側では、ノイズ有りとみなし
て第2のモードへの切り換えが行われる。
【0138】なお、上述の回路構成乃至説明からもわか
るように、第4実施形態におけるノイズ存在有無検出
は、投光から次の投光までのあいだ常時行われ、その都
度、第1と第2のモードが適宜に切り換え乃至維持され
る。
【0139】なお、上述の例では、投光から次の投光ま
での間において受光信号の値Vがほぼ交流ゼロレベルに
維持されている時間tz(ゼロクロス時間)が、規定時
間t3を越えるか否かに基づきノイズ存在有無を判別し
たが、ゼロクロス時間tzを直接算出して求めるように
してもよい。例えば、ゼロクロス時間tzは、図14に
示される数値:V1,V2,Vp,Tを用いた次式によ
り求めることができる。
【数1】 なお、同図において、V1,V2は閾値Vth1,Vt
h2の絶対値(即ちこの例ではV1、V2共に25m
V)、Vpはノイズに基づく受光信号波形Wnの半波ピ
ーク値(この例では80mV)、Tはノイズに基づく受
光信号波形Wnの周期をそれぞれ示している。
【0140】第4実施形態の光電センサにおけるモード
切り換えのための処理手順を図15のフローチャートに
基づき説明する。同図に示されるように、実際の投光タ
イミングが到来すると(カウント値n=2〜5)、投光
部1からのパルス投光が行われるとともに(ステップ1
501)、ノイズ検出ブロック8を介してノイズ検出処
理が行われる(ステップ1502)。ここで、ノイズに
基づく受光信号が検出されると(ステップ1503YE
S)、次回の投光が第1のモードで行われるように切り
換えが処理が行われる(ステップ1505)。一方、ス
テップ1502においてノイズが検出されないときには
(ステップ1503NO)、次回の投光が第2のモード
で行われるように切り換え処理が行われる(ステップ1
504)。
【0141】第4実施形態の光電センサにおけるモード
切り換え時の受光信号波形の変化の様子が図16に示さ
れている。なお、同図において、Ws+Wnは自身の投
光パルスに基づく受光信号波形とノイズ光に基づく受光
信号波形とによる複合波形を示している。
【0142】同図に示されるように、符号で示される
投光から符号で示される投光までの間は、ノイズ光に
基づく受光信号波形Wnが存在しないため、ゼロクロス
時間tzは20μs以上に維持されている。したがっ
て、符号の投光時には第2のモードが選択されてい
る。一方、符号で示される投光から符号で示される
投光までの間には、ノイズ光に基づく受光信号波形Wn
が存在したため、ゼロクロス時間tzが20μs未満と
なり、符号で示される投光以降、第1モードが選択さ
れている。
【0143】なお、この例では、符号で示される投光
は、符号で示される投光から、公称投光周期である1
00μs経過後に行われている。また、符号で示され
る投光は、受光信号波形の特定ゼロクロスタイミング
(受光信号の正から負への転換点)と一致するように投
光されている。
【0144】次に、第4実施形態における各モード毎の
投光タイミング制御の様子を図17に基づき説明する。
なお、この例では、ノイズ出力信号波形Wnの存在下の
もとでの各モード毎の制御の様子を示すことにより、2
つのモードの差異を明確にするものとする。第4実施形
態では、実際には、同図中に示されるようなノイズ出力
信号波形Wnが存在する場合には、第1モードが自動的
に選択される。
【0145】同図に示されるように、本実施の形態にお
ける公称投光周期は、先にも説明したように約100μ
sに設定されている。なお、同図中は、前回の投光を
示しているものとする。
【0146】同図中符号で示されるノイズチェックタ
イミング(カウント値n=1)が到来したときには、ノ
イズ光に基づく受光信号は閾値Vth1をやや越えるレ
ベルにあるため、第1のモードにおいては、その受光信
号の値Vが正極性閾値Vth1を下回る符号で示され
るタイミングまで待って投光が行われる。
【0147】また、第2のモードにおいては、同図中符
号で示されるタイミングから規定時間である40μs
遅延された符号で示されるタイミングで投光が行われ
る。このとき、同図からも明らかであるように、第2の
モードにより遅延された実際の投光が行われる時には、
ノイズ光に基づく受光信号波形Wnが閾値Vth1を越
えて出力ピークへと向かうときであり、このような投光
タイミングでは、受光サンプリングゲートの開タイミン
グとノイズ光に基づく出力ピーク値出現タイミングとが
一致してしまい、検出誤動作を引き起こす要因となる。
このことからも、周期的出力変動を有するノイズが存在
するときには、第2のモードに比して第1のモードの方
がより正確な検出動作を行えることが分かる。
【0148】なお、相互干渉防止のためには、第1のモ
ードよりも第2のモードの方が好適であることは先に述
べた通りである。ここで、第2のモードには、信号処理
ブロック6が有するシフトレジスタ61の第1ステージ
と第8ステージとの排他的論理和に基づき、公称投光周
期を変更する機能を更に具備させるようにすることもで
きる。具体的には、第1ステージと第8ステージの排他
的論理和が‘H’のときには、40μsの投光遅延後、
公称投光周期を100μsから80μs(100μs×
0.8)に変更するようにする。このようにすれば、例
えば同種の隣接センサから到来するパルス光に基づく受
光信号波形の出現周期と、自身の投光周期とが完全に一
致してしまい、相互干渉を引き起こして投光遅延が行わ
れないといった不具合を防止することが可能となる。
【0149】次に、第4実施形態で示した図10の各種
回路構成をワンチップIC(集積回路)に集約した本発
明の第5実施形態の光電センサについて説明する。
【0150】本発明の第5実施形態の光電センサに係る
回路構成が図18に示されている。同図に示されるよう
に、第5実施形態の光電センサは、投光部1と、ワンチ
ップIC100と、センサの動作状態(オンオフ判定状
態)を表示するLED等の表示灯110とを有してな
る。投光部1については、先に図10で示したものと同
様であるから、その説明は省略する。
【0151】ワンチップIC100の半導体基板上に
は、信号処理回路101、発振回路102、電源回路1
03、投光回路104、出力回路105、並びに受光回
路200が集積形成されている。
【0152】受光回路200は、フォトダイオード2
2、I/V変換器25、結合コンデンサ230a,23
0b、プリアンプ240a、並びにパワーアンプ240
bで構成される。フォトダイオード22から得られる受
光出力はI/V変換器25を介して電流/電圧変換さ
れ、更に、プリアンプ240a,パワーアンプ240b
を介して増幅され、受光信号として信号処理回路101
に供給される。なお、結合コンデンサ230a,230
bは低周波成分をカットするものであり、各接続点にお
ける電圧の変化分(交流成分)を取り出し、後段のアン
プに供給する。
【0153】一般に、光電センサにおける信号処理にあ
っては、受光信号の増幅率が極めて高くなりがちであ
り、ノイズを極力排除するためにも信号増幅用配線長は
できるだけ短くするのが好ましい。この例では、係る観
点から、フォトダイオード22とプリアンプ240a、
並びにプリアンプ240aとパワーアンプ240bとの
間のカップリングを外付けのコンデンサではなく、IC
内部に形成したコンデンサ230a,230bで行うよ
うにしている。
【0154】発振回路102は基準クロックパルスを生
成し、信号処理回路101に供給する。電源回路103
はワンチップIC100に設けられた電源端子100
b,100c(第1の外部端子)を介して外部電源を取
り込み、定電圧を各回路部へ供給する。
【0155】信号処理回路101は、先に図10で示し
たノイズ検出ブロック8、パルス生成ブロック4a,4
b、受光レベル判別ブロック5、信号処理ブロック6、
並びに切り換えブロック7の各機能を、投光回路10
4,出力回路105を介して実現する。すなわち、信号
処理回路101は、受光回路200から供給される受光
信号に基づき、投光タイミング制御のための制御信号を
投光回路104へ出力する。
【0156】投光回路104は、信号処理回路101か
らの該制御信号を受けて、端子100a(第2外部端
子)を介して接続された投光部1のドライブ回路12に
駆動制御信号としての投光タイミング規定パルスを送出
する。
【0157】また、信号処理回路101は、受光回路2
00から供給される受光信号に基づき、センサ出力のた
めの判定(オンオフ判定)を行い、該判定に基づく制御
信号を出力回路105へ出力する。
【0158】出力回路105は、信号処理回路101か
らの該制御信号を受けて、端子100d(第3の外部端
子)を介して接続されるセンサ負荷(リレーのコイル或
いは制御対象機器の駆動回路としてのスイッチングトラ
ンジスタ111に駆動パルスを出力し、これがセンサ出
力となる
【0159】また、信号処理回路101は、オンオフ判
定結果に基づき表示灯110を点消灯等するための制御
信号を端子100eを介して表示灯110へと出力す
る。これにより、ユーザは、センサの出力状態を一目で
知ることができる。
【0160】本発明の第5実施形態によれば、第4実施
形態に示した光電センサを実現するための主要回路をワ
ンチップIC(集積回路)に集約することができるか
ら、装置全体の小型化、コスト削減等、種々の効果が得
られる。
【0161】なお、上記第5実施形態にあっては、フォ
トダイオード22をICに内蔵したが、フォトダイオー
ドは外付けのものを使用してもよい。この場合には、受
光面積の広い(感度が良い)大型の素子を採用すること
も容易である。
【0162】なお、上記第1乃至第5実施の形態のそれ
ぞれにおいては、「サンプリングゲートの開タイミン
グ」とあるように、サンプリングゲートを有する光電セ
ンサを前提としたが、本発明は投光タイミングと受光レ
ベル判別タイミングとの間に同期がとられた各種光電セ
ンサに適用することができ、言うまでもなく、上述した
ようなサンプリングゲートを必須の構成要件とするもの
ではない。
【0163】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ノイズパルスが周期的に現れしかもその発生タ
イミングが受光レベル判別タイミングと重なるような状
況下にあっても、有効に機能する光パルス介在型の光電
センサが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光電センサの全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】受光レベル判別ブロック並びに信号処理ブロッ
クの詳細構成を同時に示す図である。
【図3】第1実施形態のパルス生成ブロックの構成を示
す回路図である。
【図4】第1実施形態のパルス生成ブロックにおける処
理内容を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態における光電センサの動作内容を
示すタイミングチャートである。
【図6】第2実施形態のパルス生成ブロックの構成を示
す回路図である。
【図7】第2実施形態のパルス生成ブロックにおける処
理内容を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における光電センサの動作内容を
示すタイミングチャートである。
【図9】第3実施形態のパルス生成ブロックの構成を示
す回路図である。
【図10】本発明に係るモード切換型光電センサ(第4
実施形態)の全体構成を示すブロック図である。
【図11】第1のモードのパルス生成ブロックの構成を
示す回路図である。
【図12】第2のモードのパルス生成ブロックの構成を
示す回路図である。
【図13】ノイズ検出ブロックの構成を示す回路図であ
る。
【図14】ゼロクロス時間の算出態様を説明するための
図である。
【図15】第4実施形態の光電センサにおけるモード切
り換えのための処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第4実施形態の光電センサにおけるモード切
り換えの様子を示す図である。
【図17】第4実施形態の光電センサにおける各モード
毎の投光タイミング制御の様子を示す図である。
【図18】ワンチップIC(集積回路)を使用した第5
実施形態の光電センサにおける全体回路構成を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 投光部 2 受光部 3 発振部 4 パルス生成ブロック 5 受光レベル判別ブロック 6 信号処理ブロック 7 切り換えブロック 8 ノイズ検出ブロック 12 ドライブ回路 12a エミッタ抵抗 13 発光素子 21 抵抗 22 フォトダイオード 23 結合コンデンサ 24 増幅回路 25 I/V変換器 41 第1のコンパレータ(CMP1) 42 第2のコンパレータ(CMP2) 43 ORゲート 44 ANDゲート 45 NOTゲート 46 RSフリップフロップ 47 ANDゲート 48 カウンタ 51 第3のコンパレータ(CMP3) 61 シフトレジスタ 62 RSフリップフロップ 63 ANDゲート 64 NORゲート 65 RSフリップフロップ 80 ダウンエッジ検出回路(1) 81 ダウンエッジ検出回路(2) 82 ORゲート 100 ワンチップIC 100a 第2の外部端子 100b,100c 電源端子(第1の外部端子) 100d 第3の外部端子 100e 端子(表示灯用) 110 表示灯 101 信号処理回路 102 発振回路 103 電源回路 104 投光回路 105 出力回路 111 スイッチングトランジスタ 200 受光回路 230a,230b 結合コンデンサ 240a プリアンプ 240b パワーアンプ 510 ANDゲート Ws 自身の投光パルスに基づく出力信号波形 Wn ノイズ光に基づく出力信号波形 Ws+Wn 複合波形 Vth1 正極性閾値 Vth2 負極性閾値 Vth3 検出用閾値 1301 ORゲート 1302 ORゲート tz ゼロクロス時間 T 周期 T1〜T3 タイマ V1,V2 閾値絶対値 Vp 受光信号波形Wnの半波ピーク値
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月26日(2002.4.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項18
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】また、本発明に係る光電センサ用半導体集
積回路において好ましくは、前記投光タイミング制御手
段は、前回の投光タイミングから公称投光周期が経過し
たのちにあっては、前記第2のレベル判別手段の判別結
果に基づいて、受光信号レベルの変化方向が正規のパル
ス光に対応する受光信号の極性と反対の極性へと向かう
方向であると判別されるまで次回の投光タイミングを遅
延させる第1の動作モードと、前回の投光タイミングか
ら公称投光周期が経過するのを待って直ちに、又は公称
投光周期が経過した時点からさらに規定の時間が経過す
るのを待って直ちに、投光を行う第2の動作モードと、
を有し、かつそれらの動作モードが選択可能とされる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0158
【補正方法】変更
【補正内容】
【0158】出力回路105は、信号処理回路101か
らの該制御信号を受けて、端子100d(第3の外部端
子)を介して接続されるセンサ負荷(リレーのコイル或
いは制御対象機器の駆動回路としてのスイッチングト
ランジスタ111に駆動パルスを出力し、これがセンサ
出力となる
フロントページの続き (72)発明者 中西 弘明 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 古谷 利昭 大阪市淀川区西中島6丁目8番地31号 花 原第6ビル7階 株式会社フュートレック 内 Fターム(参考) 5J050 AA13 AA18 BB17 BB18 BB19 DD03 EE34 EE35 EE36 EE38 EE39 FF04 FF10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光タイミングに同期して投光素子を駆
    動することによりパルス光を繰り返し投光する投光手段
    と、受光素子出力の変化分を受光信号として出力する受
    光手段と、前記投光タイミングより僅かに遅れたタイミ
    ングにおいて受光信号のレベルを所定の閾値と比較する
    ことにより受光信号のレベルを判別するレベル判別手段
    と、前記レベル判別手段による判別結果に基づいてセン
    サ出力を生成する信号処理手段とを有する光電センサに
    おける制御方法であって、 前記受光信号中にノイズに対応する交流波形が存在する
    状況下にあっては、前記ノイズに対応する交流波形のゼ
    ロクロスタイミングと前記レベル判別手段におけるレベ
    ル判別のタイミングとが一致するように投光タイミング
    を制御する、ことを特徴とする光電センサにおける制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記ゼロクロスタイミングとしては、ノ
    イズに対応する交流波形の極性が、正規のパルス光に対
    応する受光信号波形の極性と反対の極性へと移行すると
    きのゼロクロスタイミングが選択される、請求項1に記
    載の光電センサにおける制御方法。
  3. 【請求項3】 投光タイミングに同期して投光素子を駆
    動することによりパルス光を繰り返し投光する投光手段
    と、受光素子出力の変化分を受光信号として出力する受
    光手段と、前記投光タイミングより僅かに遅れたタイミ
    ングにおいて受光信号のレベルを所定の閾値と比較する
    ことにより受光信号のレベルを判別する第1のレベル判
    別手段と、前記第1のレベル判別手段による判別結果に
    基づいてセンサ出力を生成する信号処理手段とを有する
    光電センサであって、 前記受光信号レベルを交流ゼロレベル近傍の閾値と比較
    することにより受光信号のレベルを判別する第2のレベ
    ル判別手段と、 前記第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて、各次
    回の投光タイミングを制御する投光タイミング制御手段
    と、 を具備することを特徴とする光電センサ。
  4. 【請求項4】 前記第2のレベル判別手段における閾値
    は、前記第1のレベル判別手段における閾値より小さく
    設定されている、ことを特徴とする請求項3に記載の光
    電センサ。
  5. 【請求項5】 前記投光タイミング制御手段は、前回の
    投光タイミングから公称投光周期が経過したのち、前記
    第2のレベル判別手段により受光信号レベルが交流ゼロ
    レベル近傍と判別されるまで次回の投光タイミングを遅
    延させる、ことを特徴とする請求項3に記載の光電セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記第2のレベル判別手段は、交流ゼロ
    レベル近傍に設けられた正極性と負極性の2つの閾値を
    有し、受光信号レベルが前記2つの閾値で挟まれる所定
    範囲内にあるときに交流ゼロレベル近傍と判別する、こ
    とを特徴とする請求項5に記載の光電センサ。
  7. 【請求項7】 前記投光タイミング制御手段は、前回の
    投光タイミングから公称投光周期が経過したのち、前記
    第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて、受光信号
    レベルの変化方向が正規のパルス光に対応する受光信号
    の極性と反対の極性へと向かう方向であると判別される
    まで、次回の投光タイミングを遅延させる、ことを特徴
    とする請求項3に記載の光電センサ。
  8. 【請求項8】 前記投光タイミング制御手段は、前回の
    投光タイミングから公称投光周期が経過したのち、規定
    の待ち時間が経過しても、前記第2のレベル判別手段の
    判別結果に基づいて、受光信号レベルの変化方向が正規
    のパルス光に対応する受光信号の極性と反対の極性へと
    向かう方向であると判別されないときには、直ちに投光
    タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項7
    に記載の光電センサ。
  9. 【請求項9】 前記第2のレベル判別手段は、 正規のパルス光に対応する受光信号の極性と同極性の所
    定閾値を超える受光信号の出現を検出するコンパレータ
    と、 前記閾値を超える受光信号の出現に基づくコンパレータ
    出力の後方エッジを検出するエッジ検出回路とを含み、 前記投光タイミング制御手段は、前記エッジ検出回路に
    よりコンパレータ出力の後方エッジが検出されるまで、
    次回の投光タイミングを遅延させる、ことを特徴とする
    請求項3に記載の光電センサ。
  10. 【請求項10】 前記投光タイミング制御手段は、公称
    投光周期が経過することにより、または前記エッジ検出
    回路によりコンパレータ出力の後方エッジが検出される
    ことにより規定時間の計時を開始し、該規定時間の経過
    とともに投光タイミング信号を生成するタイマを更に有
    する、ことを特徴とする請求項9に記載の光電センサ。
  11. 【請求項11】 前記投光タイミング制御手段は、前回
    の投光タイミングから公称投光周期が経過したのち、前
    記第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて、受光信
    号レベルの変化方向が正規のパルス光に対応する受光信
    号の極性と同一または反対の極性へと向かう方向である
    と判別されるまで、次回の投光タイミングを遅延させ
    る、ことを特徴とする請求項3に記載の光電センサ。
  12. 【請求項12】 前記第2のレベル判別手段は、 正規のパルス光に対応する受光信号の極性と同極性の第
    1の閾値を超える受光信号の出現を検出する第1のコン
    パレータと、 正規のパルス光に対応する受光信号の極性と反対の極性
    の第2の閾値を超える受光信号の出現を検出する第2の
    コンパレータと、 前記第1の閾値を超える受光信号の出現に基づく第1の
    コンパレータ出力の後方エッジを検出する第1のエッジ
    検出回路と、 前記第2の閾値を超える受光信号の出現に基づく第2の
    コンパレータ出力の後方エッジを検出する第2のエッジ
    検出回路と、を含み、 前記投光タイミング手段は、前記第1または第2のエッ
    ジ検出回路により第1又は第2のコンパレータ出力の何
    れかの後方エッジが検出されるまで、次回の投光タイミ
    ングを遅延させる、ことを特徴とする請求項3に記載の
    光電センサ。
  13. 【請求項13】 前記投光タイミング制御手段は、 前回の投光タイミングから公称投光周期が経過したのち
    にあっては、前記第2のレベル判別手段の判別結果に基
    づいて、受光信号レベルの変化方向が正規のパルス光に
    対応する受光信号の極性と反対の極性へと向かう方向で
    あると判別されるまで、次回の投光タイミングを遅延さ
    せる第1の動作モードと、 前回の投光タイミングから公称投光周期が経過するのを
    待って直ちに、又は公称投光周期が経過した時点からさ
    らに規定の時間が経過するのを待って直ちに、投光を行
    う第2の動作モードと、を有し、かつそれらの動作モー
    ドが選択可能である、ことを特徴とする請求項3に記載
    の光電センサ。
  14. 【請求項14】 受光出力信号が交流波形を描いて周期
    的に変動するようなノイズ光やノイズ電波が存在するか
    否かを検出するノイズ検出手段を有し、 ノイズ光やノイズ電波が検出されるときには第1の動作
    モードが選択され、検出されないときには第2の動作モ
    ードが選択される、請求項13に記載の光電センサ。
  15. 【請求項15】 ノイズ検出手段が、受光信号レベルが
    公称投光周期よりも短い一定時間にわたり、ほぼ交流ゼ
    ロレベルに維持されていることに基づいてノイズの存在
    を検出するものである、請求項14に記載の光電セン
    サ。
  16. 【請求項16】 受光信号レベルが継続してほぼ交流ゼ
    ロレベルに維持されている時間を計測する手段と、 前記計測された維持時間が一定時間を超えるときには第
    2のモードに切り換える一方、一定時間内であるときに
    は第1のモードに切り換える手段と、 を更に有する、請求項13に記載の光電センサ。
  17. 【請求項17】 電源供給用の第1の外部端子と、 投光素子の駆動回路に対する駆動制御信号を出力する第
    2の外部端子と、 センサ負荷の駆動回路に対する駆動制御信号を出力する
    第3の外部端子と、 前記第1の外部端子から給電されて、内蔵回路に対する
    安定化電源を供給する電源回路と、を有し、 外付け又は内蔵の受光素子の出力の変化分を取り出すと
    共にこれを増幅する受光回路と、 投光素子の駆動回路に対する駆動制御信号を前記第2の
    外部端子へと出力する投光回路と、 センサ負荷の駆動回路に対する駆動制御信号を前記第3
    の外部端子へと出力する出力回路と、 前記受光回路から得られる受光信号に基づく出力回路の
    制御、並びに、前記受光回路から得られる受光信号に基
    づく投光回路の制御を司る信号処理回路と、集積形成し
    てなり、 前記信号処理回路は、 投光タイミングより僅かに遅れたタイミングにおいて前
    記受光回路からの受光信号のレベルを所定の閾値と比較
    することにより受光信号のレベルを判別する第1のレベ
    ル判別手段と、 前記第1のレベル判別手段による判別結果に基づいてセ
    ンサ出力を生成して前記出力回路へ供給する信号処理手
    段と、 前記受光信号レベルを交流ゼロレベル近傍の閾値と比較
    することにより受光信号のレベルを判別する第2のレベ
    ル判別手段と、 前記第2のレベル判別手段の判別結果に基づいて、各次
    回の投光タイミングを制御する投光タイミング制御信号
    を前記投光回路へと供給する投光タイミング制御手段
    と、 を具備することを特徴とする光電センサ用半導体集積回
    路。
  18. 【請求項18】 前記投光タイミング制御手段は、 前回の投光タイミングから公称投光周期が経過したのち
    にあっては、前記第2のレベル判別手段の判別結果に基
    づいて、受光信号レベルの変化方向が正規のパルス光に
    対応する受光信号の極性と反対の極性へと向かう方向で
    あると判別されるまで、又は前記第2のレベル判別手段
    の判別結果に基づいて、受光信号レベルの変化方向が正
    規のパルス光に対応する受光信号の極性と反対の極性へ
    と向かう方向であると判別されるまで、次回の投光タイ
    ミングを遅延させる第1の動作モードと、 前回の投光タイミングから公称投光周期が経過するのを
    待って直ちに、又は公称投光周期が経過した時点からさ
    らに規定の時間が経過するのを待って直ちに、投光を行
    う第2の動作モードと、を有し、かつそれらの動作モー
    ドが選択可能である、ことを特徴とする請求項17に記
    載の光電センサ用半導体集積回路。
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